JP2009282573A - 情報処理装置、文書管理システム、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像処理部71aでは、画像取得部711が、媒体から画像を取得し、ドット配列生成部712が、画像からドット配列を生成する。また、データ処理部71bでは、符号配列生成部713が、ドット配列から符号配列を生成し、識別情報取得部714が、符号配列から識別情報を取得し、位置情報取得部715が、符号配列から位置情報を取得し、表示情報取得部717が、表示画面に表示すべき表示情報を取得し、操作受付部718が、表示情報を電子文書の部分に関連付ける操作を受け付け、出力部719が、識別情報と位置情報と表示情報とを、識別情報で特定される電子文書上の位置情報で特定される部分に対する表示情報の関連付けの指示として出力する。
【選択図】図6
Description
請求項2に記載の発明は、前記処理手段は、前記電子文書の部分に既に関連付けられた情報がない場合に、当該部分に前記特定の情報を関連付ける処理を行うことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記処理手段は、前記電子文書の部分に既に関連付けられた情報がある場合に、当該部分に前記特定の情報を関連付ける処理を行わないことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、情報を表示するための表示画面と、電子文書が印刷された媒体であって当該電子文書の各部分が印刷された位置に当該各部分を特定するための画像が印刷された媒体から特定の画像を読み取る読取り手段と、前記表示画面に特定の情報が表示された状態で前記読取り手段により前記特定の画像が読み取られると、当該特定の画像によって特定される前記電子文書の部分に当該特定の情報を関連付ける処理を行う処理手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記画像は、前記媒体上の各位置を示す画像であり、前記電子文書の部分は、前記特定の画像が示す位置を、前記表示画面と前記読取り手段との位置のズレ量に基づいて変換して得られた位置によって特定されることを特徴とする請求項4記載の情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記画像は、前記媒体上の各位置を示す画像であり、前記電子文書の部分は、前記特定の画像が示す位置を、前記表示画面の範囲を特定するための複数の基準点と前記読取り手段との位置のズレ量に基づいて変換して得られた範囲によって特定されることを特徴とする請求項4記載の情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、被写体を撮像する撮像手段を更に備え、前記処理手段は、前記撮像手段により前記被写体を撮像することで得られた画像情報を、前記特定の情報として、前記電子文書の部分に関連付ける処理を行うことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、テキスト情報を入力するための操作部を更に備え、前記処理手段は、前記操作部を用いて入力された前記テキスト情報を、前記特定の情報として、前記電子文書の部分に関連付ける処理を行うことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置である。
請求項9に記載の発明は、情報を表示するための表示画面と、前記表示画面に特定の情報が表示され、かつ、電子文書が印刷された媒体の上方に配置された状態で、所定の操作があると、当該表示画面に対応する当該媒体上の位置に印刷された当該電子文書の部分に当該特定の情報を関連付ける処理を行う処理手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置である。
請求項10に記載の発明は、電子文書が印刷された媒体から画像を読み取る画像読取装置と、前記電子文書を管理する文書管理装置とを備え、前記画像読取装置は、表示画面に特定の表示情報を表示する表示手段と、前記媒体から読み取られた前記画像に基づいて、当該媒体上の位置を示す特定の位置情報を取得する取得手段と、前記表示画面に前記特定の表示情報が表示された状態で前記取得手段により前記特定の位置情報が取得されると、当該特定の表示情報と当該特定の位置情報とを前記文書管理装置に送信する送信手段とを備え、前記文書管理装置は、前記特定の表示情報と前記特定の位置情報とを前記画像読取装置から受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記特定の位置情報が示す位置に印刷された前記電子文書の部分に、前記受信手段により受信された前記特定の表示情報を関連付けて登録する登録手段とを備えたことを特徴とする文書管理システムである。
請求項11に記載の発明は、前記登録手段は、前記電子文書の部分に既に関連付けられた情報がない場合に、当該部分に前記特定の表示情報を関連付けて登録することを特徴とする請求項10記載の文書管理システムである。
請求項12に記載の発明は、前記登録手段は、前記電子文書の部分に既に関連付けられた情報がある場合に、当該部分に前記特定の表示情報を関連付けて登録しないことを特徴とする請求項10記載の文書管理システムである。
請求項13に記載の発明は、コンピュータに、表示画面に特定の情報を表示する機能と、電子文書が印刷された媒体であって当該電子文書の各部分が印刷された位置に当該各部分を特定するための画像が印刷された媒体から画像読取装置が読み取った特定の画像を取得する機能と、前記表示画面に前記特定の情報が表示された状態で前記特定の画像が取得されると、当該特定の画像によって特定される前記電子文書の部分に当該特定の情報を関連付ける処理を行う機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項2の発明は、電子文書の同じ部分に情報が重複して関連付けられるのを防ぐことができるという効果を有する。
請求項3の発明は、電子文書の同じ部分に情報が重複して関連付けられるのを防ぐことができるという効果を有する。
請求項4の発明は、表示画面に表示された情報を、媒体から読み取られた画像により特定される電子文書の部分に関連付けることができるという効果を有する。
請求項5の発明は、表示画面の位置で指定した電子文書の部分に情報を関連付けることができるという効果を有する。
請求項6の発明は、表示画面の範囲で指定した電子文書の部分に情報を関連付けることができるという効果を有する。
請求項7の発明は、撮像手段による撮像で得られた画像情報を、媒体から読み取られた画像により特定される電子文書の部分に関連付けることができるという効果を有する。
請求項8の発明は、例えば手書きよりも操作部を用いた方が間違いが少ない情報を、媒体から読み取られた画像により特定される電子文書の部分に関連付けることができるという効果を有する。
請求項9の発明は、表示画面に表示された情報を、表示画面の位置に対応する電子文書の部分に関連付けることができるという効果を有する。
請求項10の発明は、表示画面に表示された情報を、媒体から読み取られた画像により特定される電子文書の部分に関連付けることができるという効果を有する。
請求項11の発明は、電子文書の同じ部分に情報が重複して関連付けられるのを防ぐことができるという効果を有する。
請求項12の発明は、電子文書の同じ部分に情報が重複して関連付けられるのを防ぐことができるという効果を有する。
請求項13の発明は、表示画面に表示された情報を、媒体から読み取られた画像により特定される電子文書の部分に関連付けることができるという効果を有する。
まず、本実施の形態におけるコンピュータシステムの全体構成について説明する。
図1は、本実施の形態のコンピュータシステムの構成例を示したものである。
図示するように、このコンピュータシステムは、端末装置10と、文書サーバ20と、識別情報サーバ30と、画像形成装置40と、端末装置50とがネットワーク80に接続されることにより構成されている。また、端末装置50には、デジタルペン60が通信装置55を介して接続されている。更に、ネットワーク80には、基地局85が接続されており、基地局85と無線通信可能な範囲に携帯端末70が存在している。
文書サーバ20は、電子文書を記憶し管理するコンピュータ装置である。また、端末装置10から電子文書の印刷要求があると、電子文書の画像と、識別情報及び位置情報を表す符号画像とを生成し、これらを合成した合成画像を媒体に印刷する印刷命令を画像形成装置40に対して出力する。この場合、識別情報とは、媒体を一意に特定するための情報であり、位置情報とは、媒体上の座標位置を特定するための情報である。ここで、文書サーバ20としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータを用いるとよい。本実施の形態では、文書管理装置の一例として、識別情報サーバ30を設けている。
画像形成装置40は、媒体に画像を印刷し、印刷文書として出力する装置である。この画像形成装置40は、単体のプリンタや印刷機であってもよいし、他にスキャナや通信の機能を備えた所謂複合機であってもよい。ここで、画像形成装置40における画像形成方式としては、例えば、電子写真方式を用いるとよいが、その他の方式を用いてもよい。
デジタルペン60は、電子筆記具の一例であり、印刷文書上に文字又は図形を筆記するために用いられるペンデバイスである。また、媒体に印刷された符号画像を読み取る撮像素子を備える。そして、撮像素子で読み取った符号画像から位置情報を検出し、筆記した文字又は図形をイメージデータ化した筆跡情報をこの位置情報に基づいて生成し記憶する。
基地局85は、携帯端末70とネットワーク80との中継点となる装置である。携帯端末70が送信したデータを中継して識別情報サーバ30等に送信したり、識別情報サーバ30等が送信したデータを中継して携帯端末70に送信したりする。
ネットワーク80は、各装置間を双方向通信可能に接続する通信回線である。例えば、LAN(Local Area Network)やインターネットによって実現するとよい。
また、本明細書において、「媒体」は、画像を印刷可能な媒体であれば、その材質は問わない。代表例は紙であるが、OHPシートや金属板等であっても構わない。
更に、本明細書では、電子文書や媒体について、それぞれを一意に識別するための識別情報を用いて処理を行うが、単に「識別情報」というときは、このうち、媒体の識別情報を意味するものとする。また、この識別情報の一例として、本実施の形態では、媒体へのプリントを行う画像形成装置40の機械番号と画像形成装置40におけるプリントカウントの値とを結合したものを用いる。
図2は、このときの文書サーバ20及び識別情報サーバ30の動作を示したシーケンス図である。
文書サーバ20は、まず、電子文書の印刷要求を端末装置10から受信する(ステップ291)。このうち、電子文書の印刷要求には、電子文書を一意に識別するための識別情報(以下、「文書ID」という)と印刷設定とが含まれる。ここで、文書IDとしては、例えば、URL(Uniform Resource Locator)を用いるとよいが、電子文書を一意に特定することができるものであれば他の情報を用いてもよい。また、印刷設定は、ページ、部数、用紙サイズ、Nアップ(電子文書のNページを媒体の1ページに割り付ける印刷)、余白等の設定を含む。そして、文書サーバ20は、文書IDと印刷設定とを識別情報サーバ30に送信することで、識別情報の発行を要求する(ステップ292)。
次に、識別情報サーバ30は、識別情報と文書IDと印刷設定とを関連付けて記憶する(ステップ393)。そして、ステップ392で発行された識別情報を、文書サーバ20に対して送信する(ステップ394)。
即ち、まず、ステップ293で取得した識別情報を符号化することで識別符号を生成する。尚、識別情報の符号化の詳細については後述する。また、印刷設定を受け取り、印刷設定に応じた範囲の位置情報を符号化することで位置符号を生成する。尚、位置情報の符号化の詳細についても後述する。その後、識別符号と位置符号とを所定のレイアウトに従って配置し、これをパターン画像を用いて画像化することで符号画像を生成する。
そして、ステップ294で生成された符号画像と、ステップ295で生成された文書画像とを合成し、合成画像を生成する(ステップ296)。
その後、合成画像の印刷命令を画像形成装置40に送信する(ステップ297)。ここで、合成画像の印刷命令は、例えば、文書画像の印刷命令の列からなるPDL(Page Description Language)ファイルに対し、符号画像として印刷する内容をPDLコマンドとして設定したPDLの形式で送信される。
ここで、特殊トナーとしては、可視光領域(400nm〜700nm)における最大吸収率が7%以下であり、近赤外領域(800nm〜1000nm)における吸収率が30%以上の不可視トナーが例示される。ここで、「可視」及び「不可視」は、目視により認識できるかどうかとは関係しない。印刷文書における画像が可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性の有無により認識できるかどうかで「可視」と「不可視」とを区別している。また、可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性が若干あるが人間の目で認識し難いものも、「不可視」に含める。
図3は、符号画像を構成する画像等の一例を示した図である。
まず、符号画像を構成する単位パターンについて説明する。
図3(a)は、単位パターンの一例を示したものである。
単位パターンとは、情報埋め込みの最小単位である。図では、黒塗りの領域と斜線の領域をドット配置可能な領域とし、その間にある白色の領域をドット配置不可能な領域としている。そして、ドット配置可能な領域のうち、黒塗りの領域にドットが配置され、斜線の領域にはドットが配置されていないことを示している。即ち、図は、ドットを配置可能な9箇所の中から選択した2箇所にドットを配置することで単位パターンを構成した例を示したものである。ここで、9箇所の中から2箇所を選択する組み合わせは36(=9C2)通りなので、単位パターンは、36種類存在する。このうち、4種類の単位パターンは、同期パターンとして使用される。同期パターンとは、画像の回転を検出したり、識別符号及び位置符号の相対的な位置を特定したりするためのパターンである。特に、画像の回転を検出する必要があることから、4種類の同期パターンとしては、そのうちの1つの同期パターンを90度回転するとそのうちの別の同期パターンになるようなものが選ばれる。また、この4種類の単位パターンを除く32種類の単位パターンは、識別符号及び位置符号を表現する情報パターンとして使用され、5ビットの情報が表現される。
図3(b)に、符号ブロックのレイアウトの一例を示す。尚、ここでは、画像ではなく、パターン画像によって置き換えられる直前の符号配列で示している。即ち、図3(b)の最小の四角(以下、「単位ブロック」という)に、図3(a)のような単位パターン(36通りの単位パターンのいずれか)が配置され、その画像が媒体に形成されることになる。
図3(b)のレイアウトでは、符号ブロックの左上の1つの単位ブロックに、同期符号が配置されている。また、同期符号が配置された単位ブロックの右側の4つの単位ブロックにX位置符号が配置され、同期符号が配置された単位ブロックの下側の4つの単位ブロックにY位置符号が配置されている。更に、これらの位置符号が配置された単位ブロックに囲まれた16(=4×4)個の単位ブロックに識別符号が配置されている。
識別情報を符号化する場合、識別情報を構成するビット列は、RS符号化を行うために複数のブロックに分割される。符号化には、いくつかの方法があるが、本実施の形態では、RS符号化が適している。RS符号は多値の符号法であり、この場合、単位ブロックで表現される値がRS符号の多値に対応するからである。例えば、1つの単位ブロックで5ビットの情報を表現する場合、60ビットの識別情報は、ブロック長が5ビットの12個のブロックに分割される。そして、2ブロックの誤りを訂正可能なRS符号を採用したとすると、符号長は16ブロックとなり、図3(b)の符号ブロックにおける識別符号が配置される単位ブロックに収まることになる。尚、符号化方式はRS符号に限定するものでなく、その他の符号化方式、例えば、BCH符号等を使用してもよい。
位置情報の符号化には、擬似乱数系列の一種であるM系列符号が使用される。ここで、M系列とは、ある長さのシフトレジスタとフィードバックによって生成される符号系列のうち、その周期が最長になる系列をいう。Kをシフトレジスタの段数とすると、M系列の系列長は2K−1となる。このM系列から取り出した任意の連続したKビットは、同じM系列中の他の位置に現れない性質を持つ。そこで、この性質を利用して位置情報を符号化する。
ところで、本実施の形態では、符号化すべき位置情報の長さから、必要なM系列の次数を求め、M系列を生成している。しかしながら、符号化する位置情報の長さが予め分かっている場合は、M系列を毎回生成する必要はない。即ち、固定のM系列を予め生成しておき、それをメモリ等に格納しておけばよい。
例えば、系列長8191のM系列(K=13)を使用したとする。この場合、位置符号も5ビット単位で埋め込むため、系列長8191のM系列から5ビットずつ取り出してブロック化する。
しかしながら、印刷元電子文書に対して、手書きの画像データ以外の画像データ(写真等)や、テキストデータ(文字列)等を付加したい場面もある。具体例としては、地図上の各場所に対し、各場所で撮影した写真を対応付けるような場面が考えられる。
尚、本明細書において、「テキストデータ」とは、文字、記号等を、画像ではなく、各文字、記号等に割り当てられたコードで表現したデータを意味するものとする。従って、拡張子が「.txt」のデータだけでなく、各種アプリケーションソフトウェア固有のコードを含むものも、テキストデータとして考える。
(a)は、携帯端末70で取得した画像データを用いる例である。
まず、ユーザは、左側に示すように、携帯端末70で写真を撮影することにより、画像データの一例である写真データを取得する。
次に、ユーザは、中央に示すように、携帯端末70に写真を表示した状態で符号画像付き媒体400の所定の位置の上方に配置し、ポイント&ドロップを行う。即ち、符号画像付き媒体400の所定の位置を指定して携帯端末70の所定のボタンを押下することで、印刷元電子文書200の対応する位置に対する写真の関連付けを指示する。
すると、右側に示すように、写真データが例えばサーバに送信され、印刷元電子文書200の指定された位置にマップされる。
まず、ユーザは、左側に示すように、携帯端末70でテキストデータの一例である文字列を入力する。
次に、ユーザは、中央に示すように、携帯端末70に文字列を表示した状態で符号画像付き媒体400の所定の位置の上方に配置し、ポイント&ドロップを行う。即ち、符号画像付き媒体400の所定の位置を指定して携帯端末70の所定のボタンを押下することで、印刷元電子文書200の対応する位置に対する文字列の関連付けを指示する。
すると、右側に示すように、文字列が例えばサーバに送信され、印刷元電子文書200の指定された位置にマップされる。
そこで、まず、携帯端末70の機構について説明する。
図5は、携帯端末70の構成例を示した図である。
図示するように、携帯端末70は、端末全体の動作を制御する制御回路71を備える。また、制御回路71は、読み取った符号画像を処理する画像処理部71aと、そこでの処理結果から識別情報及び位置情報を抽出するデータ処理部71bとを含む。
また、制御回路71には、情報を表示するための表示画面の一例としてのLCD(Liquid Crystal Display)72aと、情報を入力するための操作キー72bと、媒体上に赤外光を照射する赤外LED73と、反射光を検知することによって符号画像を読み取る赤外CMOS74とが接続されている。ここで、赤外CMOS74は、赤外光に感度を有するため、符号画像を読み取るために用いられ、画像読取装置又は読取り手段の一例であるが、これに加えて、可視光に感度を有する可視光CMOSを備えていてもよい。その場合、可視光CMOSは、撮像手段の一例である。また、制御回路71には、識別情報及び位置情報を記憶するための情報メモリ75と、外部装置と無線通信を行うためのアンテナ76a及び通信回路76bと、端末を駆動するためのバッテリ77と、端末の識別情報(端末ID)を記憶する端末IDメモリ78も接続されている。更に、音声を出力するためのスピーカ79aと、音声を入力するためのマイクロフォン79bも接続されている。
図6は、制御回路71の機能構成例を示したブロック図である。尚、図では、制御回路71内の画像処理部71aとデータ処理部71bとに分けて、機能構成例を示している。
図示するように、画像処理部71aは、画像取得部711と、ドット配列生成部712とを備える。また、データ処理部71bは、符号配列生成部713と、識別情報取得部714と、位置情報取得部715と、受信情報取得部716と、表示情報取得部717と、操作受付部718と、出力部719とを備える。
ドット配列生成部712は、符号画像におけるドットの位置を参照して、ドット配列を生成する。即ち、2次元の配列上で、例えば、ドットがある位置に「1」を、ドットがない位置に「0」を記憶することにより、画像として検出したドットをデジタルデータに置き換える。そして、この2次元の配列をドット配列として出力する。
位置情報取得部715は、符号配列から同期符号の位置を基準にして位置符号を検出する。そして、位置符号からM系列の部分系列を取り出し、画像生成時に使用したM系列におけるこの部分系列の位置を参照し、この位置を同期符号によるオフセットで補正した値を位置情報として取得する。尚、オフセットで補正するのは、位置符号の間に同期符号が配置されているためである。本実施の形態では、特定の位置情報を取得する取得手段の一例として、位置情報取得部715を設けている。
受信情報取得部716は、通信回路76bが外部から受信した情報登録の結果を取得する。
表示情報取得部717は、操作受付部718が受け付けた操作に応じて、LCD72aに表示する情報(以下、「表示情報」という)を取得する。ここで、表示情報としては、例えば、画像データやテキストデータ等が考えられる。本実施の形態では、表示画面に特定の表示情報を表示する表示手段の一例として、表示情報取得部717を設けている。
出力部719は、表示情報取得部717が取得した表示情報や、受信情報取得部716が取得した情報登録の結果をLCD72aに出力する。また、操作受付部718が受け付けた操作に基づく信号を赤外LED73に出力する。更に、位置情報取得部715が取得した位置情報を、携帯端末70上のLCD72aの範囲を示す情報(以下、「画面範囲情報」という)に変換し、識別情報取得部714が取得した識別情報と、表示情報取得部717が取得した表示情報と共に外部に出力する。その際、通信回路76bが基地局85と通信可能な状態にあれば、通信回路76bに情報を出力し、通信回路76bが基地局85を介して識別情報サーバ30に情報を送信する。また、通信回路76bが基地局85と通信可能な状態になければ、情報メモリ75に情報を出力し、情報メモリ75が情報を記憶する。そして、通信回路76bが、基地局85と通信可能な状態になった時点で、情報メモリ75から情報を取り出し、基地局85を介して識別情報サーバ30に情報を送信する。本実施の形態では、電子文書の部分に特定の情報を関連付ける処理を行う処理手段、特定の表示情報と特定の位置情報とを送信する送信手段の一例として、出力部719を設けている。
図7は、識別情報サーバ30の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、識別情報サーバ30は、対応情報記憶部31と、受信部32と、文書特定部33と、送信部34とを備える。
受信部32は、携帯端末70から識別情報と画面範囲情報と表示情報とを受信する。
文書特定部33は、受信部32が受信した識別情報をキーとして対応情報記憶部31に記憶された対応情報を検索し、表示情報を関連付けるべき電子文書の文書IDを取得する。また、このとき、受信部32が受信した画面範囲情報に基づいて、表示情報を関連付けるべき電子文書上の範囲を特定する情報(以下、「文書範囲情報」という)を取得する。
送信部34は、文書特定部33が取得した文書ID及び文書範囲情報と、受信部32が受信した表示情報とを、文書IDにより特定される文書サーバ20に送信する。
図8は、文書サーバ20の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、文書サーバ20は、文書記憶部21と、受信部22と、表示情報登録部23と、送信部24とを備える。
受信部22は、識別情報サーバ30から文書IDと文書範囲情報と表示情報とを受信する。本実施の形態では、特定の表示情報と特定の位置情報とを受信する受信手段の一例として、受信部22を設けている。
表示情報登録部23は、受信部22が受信した文書IDをキーとして文書記憶部21から電子文書を検索し、その電子文書上の文書範囲情報で特定される範囲に表示情報を関連付ける。本実施の形態では、電子文書の部分に特定の表示情報を関連付けて登録する登録手段の一例として、表示情報登録部23を設けている。
送信部24は、表示情報登録部23による情報登録の結果を携帯端末70に送信する。
図9は、このときの携帯端末70、識別情報サーバ30、及び文書サーバ20の動作を示したシーケンス図である。
まず、携帯端末70では、ある表示情報をLCD72aに表示することを指示するユーザ操作があると、操作受付部718が、そのユーザ操作を受け付ける(ステップ701)。そして、このユーザ操作に応じて、表示情報取得部717が、図示しないメモリから表示情報を読み出して出力部719に受け渡す(ステップ702)。すると、出力部719は、表示情報をLCD72aに出力し、表示情報がLCD72aに表示される(ステップ703)。
そして、このドロップ操作に応じて、出力部719が、媒体から識別情報及び位置情報を読み取るための機構を動作させ、携帯端末70は、識別情報及び位置情報を取得する(ステップ705)。具体的には、赤外LED73が媒体に対して赤外光を照射し、赤外CMOS74がその反射光を受光することにより、符号画像を読み取る。そして、画像取得部711がこの読み取った符号画像を取得する。そして、符号画像にノイズが含まれていれば、これを除去する。次に、ドット配列生成部712が、符号画像に含まれるドット位置をデジタルデータ化し、ドット配列を生成する。そして、符号配列生成部713が、ドット配列からブロックを検出し、ブロックごとの符号値を格納した符号配列を生成する。そして、符号配列において、同期符号の位置を特定する。その後、識別情報取得部714が、同期符号の位置に基づいて識別符号を検出し、これを復号して識別情報を取得する。また、位置情報取得部715が、同期符号の位置に基づいて位置符号を検出し、これを復号して位置情報を取得する。
即ち、出力部719は、まず、ステップ705で取得した位置情報を、赤外CMOS74の位置とLCD72aの位置のズレ量に基づいて変換し、LCD72aの範囲に対応する媒体上の範囲を示す画面範囲情報を求める(ステップ706)。ここで、LCD72aの位置としては、LCD72a上の任意の1点を用いてもよいし、LCD72aの範囲を特定可能な複数の基準点を用いてもよい。但し、前者の場合は、LCD72aに対応する媒体上の1点の位置が分かるだけなので、LCD72aに対応する媒体上の範囲は、他の設定値を用いて求めることになる。一方、後者の場合は、他の設定値を用いることなく、LCD72aに対応する媒体上の範囲が求められる。
その後、出力部719は、識別情報と、画面範囲情報と、表示情報とを通信回路76bに出力し、通信回路76bが、出力された情報を識別情報サーバ30に送信する(ステップ707)。
次に、文書特定部33が、受信部32から渡された識別情報をキーとして対応情報記憶部31に記憶された対応情報を検索し、この識別情報に対応する文書IDを取得する(ステップ302)。また、受信部32から渡された識別情報をキーとして対応情報記憶部31に記憶された対応情報を検索し、この識別情報に対応する印刷設定を取得し、この印刷設定と画面範囲情報とに基づいて、表示情報を関連付ける電子文書の範囲を示す文書範囲情報を求める(ステップ303)。
そして、送信部34が、文書特定部33が取得した文書IDによって特定される文書サーバ20に対して、文書ID、文書範囲情報、表示情報を送信する(ステップ304)。
すると、表示情報登録部23は、文書IDをキーとして文書記憶部21を検索し、文書範囲情報を用いて、表示情報を関連付けるべき電子文書及びその範囲を特定する(ステップ202)。そして、特定された電子文書上の範囲に既に表示情報が関連付けられているかどうかを判定する(ステップ203)。
一方、表示情報が既に関連付けられていると判定された場合、表示情報登録部23は、受信部22から受け取った表示情報を電子文書に関連付けて登録することなく、登録が失敗した旨を結果情報に設定する(ステップ206)。
そして、結果情報は送信部24に伝えられ、送信部24が、結果情報を携帯端末70に返信する(ステップ207)。
更にまた、本実施の形態では、媒体から取得した位置情報から画面範囲情報への変換を携帯端末70で行い、画面範囲情報から文書範囲情報への変換を識別情報サーバ30で行ったが、これもこの構成には限らない。各変換を行うために用いる情報が伝えられていれば、別の装置でこれらの変換を行うようにしてもよい。
そこで、これらの処理をコンピュータ90で行うものとして、コンピュータ90のハードウェア構成について説明する。
図示するように、コンピュータ90は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)91と、記憶手段であるメインメモリ92及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)93とを備える。ここで、CPU91は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ92は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置93は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
更に、コンピュータ90は、外部との通信を行うための通信I/F94と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構95と、キーボードやマウス等の入力デバイス96とを備える。
Claims (13)
- 表示画面に特定の情報を表示する表示手段と、
電子文書が印刷された媒体であって当該電子文書の各部分が印刷された位置に当該各部分を特定するための画像が印刷された媒体から画像読取装置が読み取った特定の画像を取得する取得手段と、
前記表示画面に前記特定の情報が表示された状態で前記取得手段により前記特定の画像が取得されると、当該特定の画像によって特定される前記電子文書の部分に当該特定の情報を関連付ける処理を行う処理手段と
を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 前記処理手段は、前記電子文書の部分に既に関連付けられた情報がない場合に、当該部分に前記特定の情報を関連付ける処理を行うことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 前記処理手段は、前記電子文書の部分に既に関連付けられた情報がある場合に、当該部分に前記特定の情報を関連付ける処理を行わないことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 情報を表示するための表示画面と、
電子文書が印刷された媒体であって当該電子文書の各部分が印刷された位置に当該各部分を特定するための画像が印刷された媒体から特定の画像を読み取る読取り手段と、
前記表示画面に特定の情報が表示された状態で前記読取り手段により前記特定の画像が読み取られると、当該特定の画像によって特定される前記電子文書の部分に当該特定の情報を関連付ける処理を行う処理手段と
を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 前記画像は、前記媒体上の各位置を示す画像であり、
前記電子文書の部分は、前記特定の画像が示す位置を、前記表示画面と前記読取り手段との位置のズレ量に基づいて変換して得られた位置によって特定されることを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。 - 前記画像は、前記媒体上の各位置を示す画像であり、
前記電子文書の部分は、前記特定の画像が示す位置を、前記表示画面の範囲を特定するための複数の基準点と前記読取り手段との位置のズレ量に基づいて変換して得られた範囲によって特定されることを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。 - 被写体を撮像する撮像手段を更に備え、
前記処理手段は、前記撮像手段により前記被写体を撮像することで得られた画像情報を、前記特定の情報として、前記電子文書の部分に関連付ける処理を行うことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。 - テキスト情報を入力するための操作部を更に備え、
前記処理手段は、前記操作部を用いて入力された前記テキスト情報を、前記特定の情報として、前記電子文書の部分に関連付ける処理を行うことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。 - 情報を表示するための表示画面と、
前記表示画面に特定の情報が表示され、かつ、電子文書が印刷された媒体の上方に配置された状態で、所定の操作があると、当該表示画面に対応する当該媒体上の位置に印刷された当該電子文書の部分に当該特定の情報を関連付ける処理を行う処理手段と
を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 電子文書が印刷された媒体から画像を読み取る画像読取装置と、
前記電子文書を管理する文書管理装置と
を備え、
前記画像読取装置は、
表示画面に特定の表示情報を表示する表示手段と、
前記媒体から読み取られた前記画像に基づいて、当該媒体上の位置を示す特定の位置情報を取得する取得手段と、
前記表示画面に前記特定の表示情報が表示された状態で前記取得手段により前記特定の位置情報が取得されると、当該特定の表示情報と当該特定の位置情報とを前記文書管理装置に送信する送信手段と
を備え、
前記文書管理装置は、
前記特定の表示情報と前記特定の位置情報とを前記画像読取装置から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記特定の位置情報が示す位置に印刷された前記電子文書の部分に、前記受信手段により受信された前記特定の表示情報を関連付けて登録する登録手段と
を備えたことを特徴とする文書管理システム。 - 前記登録手段は、前記電子文書の部分に既に関連付けられた情報がない場合に、当該部分に前記特定の表示情報を関連付けて登録することを特徴とする請求項10記載の文書管理システム。
- 前記登録手段は、前記電子文書の部分に既に関連付けられた情報がある場合に、当該部分に前記特定の表示情報を関連付けて登録しないことを特徴とする請求項10記載の文書管理システム。
- コンピュータに、
表示画面に特定の情報を表示する機能と、
電子文書が印刷された媒体であって当該電子文書の各部分が印刷された位置に当該各部分を特定するための画像が印刷された媒体から画像読取装置が読み取った特定の画像を取得する機能と、
前記表示画面に前記特定の情報が表示された状態で前記特定の画像が取得されると、当該特定の画像によって特定される前記電子文書の部分に当該特定の情報を関連付ける処理を行う機能と
を実現させるためのプログラム。
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JP2001101435A (ja) * | 1999-09-27 | 2001-04-13 | Toshiba Corp | 文書画像処理装置文書画像処理方法 |
JP2004336711A (ja) * | 2003-04-18 | 2004-11-25 | Casio Comput Co Ltd | 通信機能付撮像装置、画像データ記憶方法、及び、プログラム |
JP2008077538A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Fuji Xerox Co Ltd | 印刷情報管理装置、画像形成装置、印刷情報管理システム、及びプログラム |
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2008
- 2008-05-19 JP JP2008131252A patent/JP5251252B2/ja active Active
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