JP2009278841A - 可動電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルと接続する導線の位置を切り換えることにより、可動電機の運転中でもコイルの接続状態を変更することができるコンパクトな可動電機の提供。
【解決手段】同相となる複数のコイル24が配置される固定子11と、固定子11と空隙を介して対向配置される可動子12と、を備えた可動電機10において、コイル24を直列接続又は並列接続する導体26〜28が備えられ、同相のコイル24が直列接続される導体26〜28の直列位置と、同相のコイル24が並列接続される導体26〜28の並列位置と、が設定され、導体26〜28の位置を直列位置又は並列位置に切り換える位置切換手段14が備えられた。
【選択図】 図2

Description

この発明は、可動電機に関し、特に、固定子が備えるコイルの接続を直列接続又は並列接続へ切り換えることができる可動電機に関する。
従来の可動電機としては、例えば、特許文献1に開示された回転電機が知られている。
この回転電機は、複数のティースを備えたステータコアと、ティースにそれぞれ集中巻により巻装させたステータコイルとを有するステータを備えるほか、ステータに回転空隙を持って隣接するロータを備えている。
ステータコイルは、U相、V相、W相のステータコイルから構成されている。
回転電機は、U相交流電流が通電される環状のU相線と、V相交流電流が通電される環状のV相線と、W相交流電流が通電される環状のW相線と、環状の中性線とを備えている。
U相線、V相線、W相線は夫々2本づつ備えられており、ステータコイルの端部は、U相線、V相線、W相線、中性線のいずれかに接続されている。
ステータコイルの端部と各線の接続はコイル結線部によるが、コイル結線部は、ステータコイルの端部と各線との接続を切り換える部分である。
ステータコイルの端部と各線との接続を切り換えは、機械的なスイッチやスイッチング素子を用いてもよく、切り換えにより各相のステータコイルを直列に接続したり、並列に接続したりする。
ステータコイルの端部と各線との接続を切り換えは、回転電機の回転数又は端子電圧等に応じて行われる。
特開2004−328900公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の可動電機では、ステータコイルの端部と各線との接続の切り換えを行う点が開示されているものの、切り換えのための具体的構成は開示されず、単に機械的なスイッチやスイッチング素子を用いてもよいとの記載に止まっている。
因みに、機械的なスイッチを用いる場合、例えば、各相の各線毎にスイッチ機構の追加する必要があり可動電機の大型化を招き、スイッチング素子を用いる場合でも別の電源回路を追加する必要があり、機械的スイッチを設ける場合や電気的に接続を切り換える場合であっても可動電機の大型化が回避できないという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、コイルと接続する導線の位置を切り換えることにより、可動電機の運転中でもコイルの接続状態を変更することができるコンパクトな可動電機の提供にある。
上記課題を達成するため、本発明は、同相となる複数のコイルが配置される固定子と、該固定子と空隙を介して対向配置される可動子と、を備えた可動電機において、前記コイルを直列接続又は並列接続する導体が備えられ、同相の前記コイルが直列接続される前記導体の直列位置と、同相の前記コイルが並列接続される前記導体の並列位置と、が設定され、前記導体の位置を直列位置又は並列位置に切り換える位置切換手段が備えられたことを特徴とする。
本発明によれば、位置切換手段の作動により、導体が直列位置に切り換えられたときは、同相のコイルが直列接続される。
また、位置切換手段の作動により、導体が並列位置に切り換えられたときは、同相のコイルが並列接続される。
導体の位置を直列位置又は並列位置に切り換えることから、可動電機の大型化が抑制され、コンパクトな可動電機を提供することができる。
モータの運転中に位置切換手段を作動すれば、可動電機の運転中にコイルの接続状態を変更することができるから、可動電機の運転中に可動電機の運転状態に適した効率の良いコイルの接続状態を選択することができる。
可動電機とはモータ及び発電機を意味し、回転形やリニア形の電機を含む。
また、本発明では、上記の可動電機において、複数の相の前記コイルが前記固定子に配置され、前記導体は相毎に設けられ、各相の導体の位置が一体的に切り換えられてもよい。
この場合、複数の相のコイルを有する場合であっても、位置切換手段の作動により各相の導体の位置が一体的に切り換えられる。
相毎の導体に位置切換手段を設ける必要がなく、位置切換手段は単独で済み、可動電機の大型化を抑制することができる。
また、本発明では、上記の可動電機において、前記コイルはU相、V相、W相のコイルであり、各相の前記コイルをスター結線に接続するための中性点を形成する相間接続導体が備えられてもよい。
この場合、相間接続導体が各相のコイルをスター結線に接続する中性点を形成するから、スター結線を採用した可動電機においてコイルの接続状態を変更することができる。
また、本発明では、上記の可動電機において、前記コイルは夫々一対のコイル端子を備え、前記導体は、直列位置で前記コイル端子に接続され、同相の前記コイルを直列接続する直列接続導体と、並列位置で前記コイル端子に接続され、同相の前記コイルを並列接続する並列接続導体とを備えてもよい。
この場合、導体が直列位置にあるとき直列接続導体はコイルを直列接続する。
導体が並列位置にあるとき並列接続導体はコイルを並列接続する。
導体が直列接続導体及び並列接続導体を有することにより、導体の2位置の切り換えによるコイルの接続状態を変更しやすくする。
また、本発明では、上記の可動電機において、前記直列接続導体及び前記並列接続導体は、前記コイル端子と接触する複数の脚部と、前記コイルの配列方向に沿って形成され、前記脚部間を連結する連結部と、を備えるようにしてもよい。
この場合、コイルの配列方向に沿う連結部を変位させることにより、コイル端子と脚部との接触又は離隔がなされる。
位置切換手段による導体の位置の切り換えは、導体のコイルの配列方向に沿う往復移動等の比較的簡単な変位により実現することができる。
本発明によれば、コイルと接続する導線の位置を切り換えることにより、可動電機の運転中でもコイルの接続状態を変更することができるコンパクトな可動電機を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態に係る可動電機としてのモータについて図1〜図9に基づき説明する。
図1は、第1の実施形態のモータ及びモータの周辺機器を示す概略構成図であり、図2は、モータ10の要部の斜視図であり、図3は、モータ10の要部を分解して示す分解斜視図であり、図4はモータのコイル端子と導体の接触を示す要部断面図であり、図5はコイルの並列接続を模式的に示す図であり、図6はコイルの並列接続の結線図であり、図7はコイルの直列接続を模式的に示す図であり、図8はコイルの並列接続の結線図であり、図9は、モータのトルク・回転数特性を示す図であり、(a)は直列接続時のトルク・回転数特性を示し、(b)は並列接続時のトルク・回転数特性を示し、(c)はモータとしての並列接続及び直列接続のトルク・回転数特性を示す。
図1に示す第1の実施形態のモータ10は、3相交流電流によって駆動される同期モータであり、特に車両の駆動に用いられるモータである。
モータ10は、固定子としてのステータ11と、可動子としてのロータ12を備える。
ロータ12はステータ11と空隙を介して対向配置される。
モータ10は、ステータ11が備えるコイル24の接続状態を切り換える可動導体ユニット13と、可動導体ユニット13の位置を切り換えるための位置切換手段としてのアクチュエータ14とを備える。
ステータ11、可動導体ユニット13及びアクチュエータ14の詳細については後述する。
モータ10の周辺機器として、図1に示すように、モータ10に供給する電力を3相交流電流に変換するインバータ15が備えられている。
インバータ15は、図示しない電源からの電流を、U相、V相、W相の3相交流電流に変換する。
インバータ15により変換された交流電流はモータ10に供給される。
モータ10の別の周辺機器として、モータ10の駆動を制御するコントローラ16が備えられている。
コントローラ16は、モータ10の端子電圧を検出する電圧センサ17と接続されているほか、モータに供給される電流を検出する電流センサ18及びモータ10の回転数を検出する回転センサ19と接続されている。
コントローラ16は、電圧センサ17、電流センサ18及び回転センサ19の出力信号の伝達を受ける。
コントローラ16はアクチュエータ14と接続されており、電圧センサ17、電流センサ18及び回転センサ19の検出値に基づいてアクチュエータ14を駆動制御する。
次に、モータ10の詳細について図2〜図8を参照して説明する。
図1に示すロータ12については図2において図示を省略している。
略円筒状のステータ11は、内周方向に突出する複数のティース21を備えたステータコア20と、ティース21に巻装されたコイル24とから構成されている。
ティース21には絶縁体23を介してコイル24が集中巻により巻装されている。
ティース21は、図3に示すように、U相の交流電流が通電されるコイル(「U相コイル」と表記する。)24を備えたU相ティース21Uと、V相の交流電流が通電されるコイル(「V相コイル」と表記する。)24を備えたV相ティース21Vと、W相の交流電流が流れるコイル(「W相コイル」と表記する。)24を備えたW相ティース21Wとから構成される。
この実施形態では、ステータコア20に12個のティース21が設けられており、各相のティース21U、21V、21Wは夫々4個となっている。
各ティース21に巻装されるコイル24は、周方向において均等配置されており、図3に示すように、第1のU相コイル24U1、第1のV相コイル24V1、第1のW相コイル24W1、第2のU相コイル24U2、第2のV相コイル24V2、第2のW相コイル24W2、第3のU相コイル24U3、第3のV相コイル24V3、第3のW相コイル24W3、第4のU相コイル24U4、第4のV相コイル24V4、第4のW相コイル24W4の順番で配置されている。
各ティース21に巻装された各コイル24には一対のコイル端子25A、25Bが備えられている。
コイル端子25A、25Bの一方は相端子側端子25Aであり、他方は中性点側端子25Bである。
コイル端子25A、25Bはステータコア20の一方の端面側を臨んで設けられている。
各相のコイル端子25A、25Bは、ステータコア20の端面に沿って径方向へ延び、先端が端面の直角方向へ屈曲された端子金具により形成されている。
コイル端子25A、25Bの径方向の長さは各相毎に異なっている。
U相コイル24のコイル端子25A、25Bのモータ径方向の長さがV相、W相のコイル端子と比較して最も短い。
V相コイル24のコイル端子25A、25Bの長さは次に短く、W相のコイル端子25A、25Bの長さは最も長い。
コイル端子25A、25Bの先端は、相毎の同一円上に夫々位置する。
なお、この実施形態では、コイル端子25A、25Bの長さは、U相コイル24、V相コイル24、W相コイル24の順に長いとしたが、コイル端子25A、25Bの長さの順を限定する趣旨ではなく、例えば、各相のコイル24の配置が異なれば、各端子25、25Bの長さは配置に応じて変更される。
次に、可動導体ユニット13について説明する。
ステータコア20の一方の端面側には、可動導体ユニット13が配置されている。
可動導体ユニット13は、U相の交流電流が通電されるU相導体26と、V相の交流電流が通電されるV相導体27と、W相の交流電流が通電されるW相導体28と、スター結線(Y型結線)に接続するための中性点を形成する相間接続導体29を備えている。
これらの導体26〜29は、絶縁機能を有する樹脂材料の射出成形等により一体的に形成されており、各導体26〜29は成形された樹脂成形体13Aにより互いに絶縁されている。
可動導体ユニット13の外周はアクチュエータ14と接続されている。
この実施形態のアクチュエータ14はソレノイドバルブであり、コントローラ16の制御により伸縮するロッド14Aを備えている。
可動導体ユニット13は、アクチュエータ14の作動(ロッド14Aの伸縮)によりモータ10の周方向に所定範囲で回動され、ステータ11に対して変位する。
可動導体ユニット13の変位により、各相の導体26〜28及び相間接続導体29の位置が切り換えられてコイル24の接続状態が変更される。
ロッド14Aの伸長時における可動導体ユニット13の位置は直列位置であり、ロッド14Aの後退時における可動導体ユニット13の位置は並列位置である。
可動導体ユニット13が直列位置にあるときは、各相の導体26〜28が各相のコイル24を直列接続し、相間接続導体29を介して各相のコイル24をスター結線に接続する位置である。
可動導体ユニット13が並列位置にあるときは、各相の導体26〜28が各相のコイルを並列接続し、相間接続導体29を介して並列接続された各相のコイル24をスター結線に接続する位置である。
次に、各相の導体26〜28及び相間接続導体29の詳細を図3に基づき説明する。
U相導体26は、各U相コイル24Uを直列接続又は並列接続する導体である。
U相導体26は、U相コイル24Uの相端子側端子25Aに接続され、U相コイル24Uを並列接続する並列接続導体30と、U相コイル24Uの端子に接続され、U相コイル24Uを直列接続する直列接続導体31とを備える。
U相の並列接続導体30は、リング形の連結部30Aと、連結部30Aから径方向の外側へ延びて直角に屈曲される複数の脚部30Bを備える。
連結部30Aは脚部30B間を連結する。
連結部30Aに備えられる複数の脚部30Bは、コイル24の配列方向に沿って形成され、U相コイル24Uのコイル端子25A、25Bと接触する位置に形成されている。
これら脚部30Bの先端は樹脂成形体13Aに埋め込まれた連結部30Aより延出し、図4に示すように、樹脂成形体13Aから露出されている。
脚部30Bの先端は二股になっており、脚部30Bの先端はコイル端子25Aの先端を挟圧することが可能である。
脚部30Bは、可動導体ユニット13の変位により、コイル端子25Aと接触して導通しやすいように、二股の先端が形成されている。
図4はモータの半径方向の要部を破断した断面図となっており、図4では脚部30Bはコイル端子25Aと接触している。
第1のU相コイル24U1のコイル端子25Aを臨む脚部30Bは2本あり、第2〜第4のU相コイル24U2〜24U4のコイル端子25Aを臨む脚部30Bは1本となっている。
これらの脚部30Bは、第1のU相コイル24U1を臨む脚部30Bの1本を除き、U相コイル24Uを並列接続する時に、各U相コイル24U1〜24U4の相端子側端子25Aと接続される。
並列接続時に相端子側端子25Bと接続されない脚部30Bは、直列接続時において第1のU相コイル24U1の相端子側端子25Aに接続される。
直列接続導体31は、U相コイル24Uを直列接続するときにU相コイル24U間を結ぶ導体である。
直列接続導体31は、並列接続導体30の外側に沿って配置される円弧状の導体である。
直列接続導体31の両端部には、コイル端子25A、25Bと接触する脚部31Aが備えられている。
脚部31Aを除く直列接続導体31の殆どは樹脂成形体13Aに殆ど埋め込まれており、これら脚部31Aの先端は、樹脂成形体13Aから露出されている。
この実施形態では、図3に示す4個のU相コイル24U1〜24U4を直列接続することから、3個の直列接続導体31が備えられている。
一つは、第1のU相コイル24U1の中性点側端子25Bと第2のU相コイル24U2の相端子側端子25Aとを接続する。
一つは、第2のU相コイル24U2の中性点側端子25Bと第3のU相コイル24U3の相端子側端子25Aとを接続する。
一つは、第3のU相コイル24U3の中性点側端子25Bと第4のU相コイル24U4の相端子側端子25Aとを接続する。
V相導体27は、各V相コイル24Vを直列接続又は並列接続する導体である。
V相導体27は、V相コイル24Vの各コイル端子25A、25Bに接続され、V相コイル24Vを並列接続する並列接続導体32と、V相コイル24Vの各コイル端子25A、25Bに接続され、V相コイル24Vを直列接続する直列接続導体33とを備える。
V相の並列接続導体32は、複数の脚部32Bを備え、これらの脚部32Bを連結するリング形の連結部32Aを有する。
複数の脚部32Bは、コイル24の配列方向に沿って形成され、V相コイル24Vのコイル端子25A、25Bと接触する位置に形成されている。
これら脚部32Bの先端は樹脂成形体13Aに埋め込まれた連結部32Aより延出し、樹脂成形体13Aから露出されている。
第1のV相コイル24V1のコイル端子25A、25Bを臨む脚部32Bは2本あり、第2〜第4のV相コイル24V2〜24V4を臨む脚部32Bは1本となっている。
これらの脚部32Bは、第1のV相コイル24V1を臨む脚部32Bの1本を除き、V相コイル24Vを並列接続する時に、各V相コイル24V1〜24V4の相端子側端子25Aと接続される。
並列接続時に相端子側端子25Aと接続されない脚部32Bは、直列接続時において第1のV相コイル24V1の相端子側端子25Aに接続される。
直列接続導体33は、並列接続導体32の外側に沿って配置される円弧状の導体である。
直列接続導体33の両端部には、コイル端子25A、25Bと接触する脚部33Aが備えられている。
脚部33Aを除く直列接続導体33の殆どは樹脂成形体13Aに殆ど埋め込まれており、これら脚部33Aの先端は、樹脂成形体13Aから露出されている。
V相コイル24Vに使用する直列接続導体33は、第1のV相コイル24V1の中性点側端子25Bと第2のV相コイル24V2の相端子側端子25Aを接続する直列接続導体33と、第2のV相コイル24V2の中性点側端子25Bと第3のV相コイル24V3の相端子側端子25Aを接続する直列接続導体33と、第3のV相コイル24V3の中性点側端子25Bと第4のV相コイル24V4の相端子側端子25Aを接続する直列接続導体33である。
W相導体28は、各W相コイル24Wを直列接続又は並列接続する導体である。
W相導体28は、W相コイル24Wの各コイル端子25A、25Bに接続され、W相コイル24Wを並列接続する並列接続導体34と、W相コイル24Wの各コイル端子25A、25Bに接続され、W相コイル24Wを直列接続する直列接続導体35とを備える。
W相の並列接続導体34は、複数の脚部34Bを備え、これらの脚部34Bを連結するリング形の連結部34Aを有する。
複数の脚部34Bは、コイル24の配列方向に沿って形成され、W相コイル24Wのコイル端子25A、25Bと接触する位置に形成されている。
これら脚部34Bの先端は樹脂成形体13Aに埋め込まれた連結部34Aより延出し、樹脂成形体13Aから露出されている。
第1のW相コイル24W1のコイル端子25A、25Bを臨む脚部34Bは2本あり、第2〜第4のW相コイル24W2〜24W4を臨む脚部34Bは1本となっている。
これらの脚部34Bは、第1のW相コイル24W1を臨む脚部34Bの1本を除き、W相コイル24Wを並列接続する時に、各W相コイル24Wの相端子側端子25Aと接続される。
並列接続時に相端子側端子25Aと接続されない脚部34Bは、直列接続時において第1のW相コイル24W1の相端子側端子25Aに接続される。
直列接続導体35は、並列接続導体34の外側に沿って配置される円弧状の導体である。
直列接続導体35の両端部には、コイル端子25A、25Bと接触する脚部35Aが備えられている。
脚部35Aを除く直列接続導体33の殆どは樹脂成形体13Aに殆ど埋め込まれており、これら脚部35Aの先端は、樹脂成形体13Aから露出されている。
W相コイル24Wに使用する直列接続導体35は3個存在する。
一つは、第1のW相コイル24W1の中性点側端子25Bと第2のW相コイル24W2の相端子側端子25Aを接続する。
一つは、第2のW相コイル24W2の中性点側端子25Bと第3のW相コイル24W3の相端子側端子25Aを接続する。
もう一つは、第3のW相コイル24W3の中性点側端子25Bと第4のW相コイル24W4の相端子側端子25Aを接続する。
相間接続導体29は、U相、V相、W相の各コイル24をスター結線に接続する際の中性点を形成する導体である。
相間接続導体29は、各相の導体と同様の複数の脚部29Bと、これらの脚部29Bを連結するリング形の連結部29Aを備えている。
相間接続導体29の脚部29Bは、各相の導体26〜28が並列接続される状態で、各相の各コイル24の中性点側端子25Bと接触する。
これら脚部29Bの先端は樹脂成形体13Aに埋め込まれた連結部29Aより延出し、樹脂成形体13Aから露出されている。
相間接続導体29の脚部29Bは、各相の導体26〜28が直列接続される状態で各相の最も中性点側となるコイル24の中性点側端子25Bと接触する。
これらの脚部29Bの先端は二股になっており、脚部29Bの先端はコイル端子25Bの先端を挟圧することが可能である。
これらの脚部29Bの先端は、接触対象の中性点側端子25Bと接触する位置に設定されている。
図5は、各相のコイル24が並列接続された状態を模式的に示す図である。
この場合、各相の並列接続導体30、32、34は、各相のコイル24の相端子側端子25Aに接続されている。
各相の並列接続導体30、32、34はインバータの各相毎の端子に接続されている。
各相の直列接続導体31、33、35はコイル端子25A、25Bと接触しない状態にある。
相間接続導体29が各相のコイル24の中性点側端子25Bと接続されている。
このように並列接続された各相のコイル24の結線状態は図6に示される。
並列接続された状態のモータのトルク・回転数特性は図9(a)に示す。
コイル24が並列接続されたモータ10は、高回転域の低トルク域で運転効率に優れた高効率領域Hpが設定される。
一方、図7は各相のコイル24が直列接続された状態を模式的に示す図である。
この場合のU相について説明すると、U相の並列接続導体30は第1のU相コイル24U(U1)の相端子側端子25Aに接続される。
U相の並列接続導体30はインバータのU相端子に接続されている。
第1のU相コイル24U(U1)の中性点側端子25B、第2のU相コイル24U(U2)の相端子側端子25Aが直列接続導体31により接続され、第2のU相コイル24U(U2)の中性点側端子25B、第3のU相コイル24U(U3)の相端子側端子25Aが直列接続導体31により接続される。
さらに、第3のU相コイル24U(U3)の中性点側端子25Bと第4のU相コイル24U(U4)の相端子側端子25Aが直列接続導体31により接続される。
第4のU相コイル24U(U4)の中性点側端子25Bは相間接続導体29と接続されている。
U相コイルの直列接続はこのように接続されるが、V相、W相についてもU相と同様に直列接続される。
このように直列接続された各相のコイル24の結線状態は図8に示される。
直列接続された状態のモータのトルク・回転数特性は図9(a)に示す。
直列接続されたモータは、低回転域の高トルク域で運転効率に優れた高効率領域Hsが設定される。
なお、モータ10の並列接続時及び直列接続時における高効率領域Hp、Hsは予め実験等により得られる。
次にこのモータ10の駆動制御について説明する。
運転前のモータ10では、可動導体ユニット13が直列位置に位置する状態にある。
この状態でモータ10が駆動されると、モータは図9(a)に示すトルク・回転数特性に従って駆動する。
モータ始動時における低回転数・高トルク域では、モータ10の状態は高効率領域Hsにあって効率の良く駆動される。
モータ10の運転時には、コントローラ16が回転センサ19及び電流センサ18の出力を検知しており、コントローラ16はモータ10の回転数及び電流値に応じて、アクチュエータ14を作動する。
アクチュエータの作動のために、回転センサ19及び電流センサ18の両方を用いてもよいし、例えば、回転センサ19のみを用いてよい。
なお、電流センサ18が検出する電流値によりモータ10のトルクを求めることができる。
この実施形態の場合では、モータ10の回転数が所定の回転数を越えたときに、コントローラ16はロッド14Aを後退させて、可動導体ユニット13を直列位置から並列位置へ変位させる。
これにより可動導体ユニット13の各相のコイル24は直列接続から並列接続に切り換えられる。
コイル24が並列接続の状態では、モータは図9(b)に示すトルク・回転数特性に従って駆動する。
高速運転時における高回転数・低トルク域では、モータ10の状態は高効率領域Hpにあって効率の良く駆動される。
モータの回転数が所定の回転数以下に達したとき、あるいは所定値以上のトルクになったときは、コントローラ16はロッド14Aを収縮させて、可動導体ユニット13を並列位置から直列位置へ変位させる。
この実施形態では、可動導体ユニット13がコイル24の接続状態をモータ10の回転数に基づいて切り換えることにより、図9(c)に示すトルク・回転数特性を備えることができる。
モータ10が図9(c)に示すトルク・回転数特性を備えることにより、従来よりも広い回転数の範囲で、高効率領域Hs、Hpに該当する駆動を維持しやすくなる。
この実施形態では、コントローラ16が回転センサ19及び電流センサ18の出力に基づいて、アクチュエータ14を作動させたが、例えば、電流センサ18の出力を用いてアクチュエータ14を作動させる場合、電流センサ18の出力が端子電圧に対して小さい場合は回転数が高いと判断できるから、可動導体ユニット13を直列位置から並列位置へ変位させるようにする。
なお、電圧センサ17の出力を用いて可動導体ユニット13の位置の切り換えを行ってもよく、例えば、電圧が小さい場合には回転数が低いとして直列接続とし、電圧が高い場合には回転数が高いとして並列接続とする。
この実施形態では以下の効果を奏する。
(1)アクチュエータ14による可動導体ユニット13の位置を直列位置又は並列位置に切り換えにより、コイル24は直列又は並列に接続される。従って、この実施形態のモータ10は、電気的にコイル24の接続を切り換える場合と比較して、電気的にコイル24の接続を切り換える別の電源回路を必要としないから、モータ10又はインバータ15の大型化を抑制することができる。また、各相の各線毎にスイッチ機構を追加した機械的なスイッチを用いる場合と比較して、モータ10又はインバータ15の小型化が図り易くなる。
(2)モータ10の運転中にアクチュエータ14を作動することにより、モータ10の運転中にコイル24の接続状態が変更され、モータ10の運転中にモータ10の運転状態に適した効率の良いコイル24の接続状態を選択することができる。
(3)アクチュエータ14の作動により、可動導体ユニット13が直列位置又は並列位置に切り換えられるが、可動導体ユニット13はステータ11に対する周方向への移動であり、モータ10の径方向及び軸方向において変位によるモータ10の寸法の変化は殆どなく、コンパクトなモータ10を提供することができる。
(4)モータ10が3相のコイル24を有しているものの、可動導体ユニット13として、各相の導体26〜28が樹脂材料により互いに絶縁された状態で一体化されているから、アクチュエータ14の作動により各相の導体26〜28の位置が一体的に切り換えることができ、各相毎の導体26〜28にアクチュエータ14を設ける必要がなく、単一のアクチュエータ14を設けるだけよい。
(5)モータ10は、U相、V相、W相のコイルを備え、各相のコイル24をスター結線に接続するための中性点を形成する相間接続導体29が備えられているから、相間接続導体29が各相のコイル24をスター結線に接続する中性点を形成し、コイル24をスター結線するモータ10においてコイルの接続状態を変更することができる。
(6)導体26〜28が直列接続導体31、33、35及び並列接続導体30、32、34を有することにより、直列接続導体31、33、35は、可動導体ユニット13が直列位置にあるとき、同相のコイル24を直列接続するようにコイル端子25A、25Bに接続され、並列接続導体30、32、34は、可動導体ユニット13が並列位置にあるとき同相のコイル24を並列接続するようにコイル端子25Aに接続されるから、導体26〜28の2位置の切り換えによるコイル24の接続状態を変更しやすくする。
(7)並列接続導体30、32、34、直列接続導体31、33、35及び相間接続導体29は、対応するコイル端子25A、25Bと接触する複数の脚部30B、31A、32B、33A、34B、35A、29Bと、コイル24の配列方向に沿って形成され、脚部30B、31A、32B、33A、34B、35A、29B間を連結する連結部30A、32A、34A、29Aと、を備えるから、コイル24の配列方向に沿う連結部30A、32A、34A、29Aを変位させることにより、コイル端子25A、25Bと脚部30B、31A、32B、33A、34B、35A、29Bとの接触又は離隔がなされ、アクチュエータ14による可動導体ユニット13の位置の切り換えは、可動導体ユニット13の比較的簡単な変位とすることができる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態に係る可動電機としてのモータについて図10〜図13に基づき説明する。
図10は第2の実施形態に係るモータの要部の斜視図であり、図11は第2の実施形態に係るモータの要部を分解して示す分解斜視図であり、図12は第2の実施形態に係るモータのコイルの並列接続の結線図であり、第2の実施形態に係るモータのコイルの直列接続の結線図である。
第1の実施形態のモータ10は集中巻のコイル24を備えたモータ10としたが、図10に示すこの実施形態のモータ40は分布巻のコイル46を備えるモータである。
モータ40は、第1の実施形態のモータ10と同様に、固定子としてのステータ41と、可動子としてのロータ(図示せず)を備え、3相交流電流によって駆動される同期モータである。
モータ40の周辺機器として、この実施形態では図示はしないが、第1の実施形態と同様のインバータ、コントローラ、電圧センサ、電流センサ及び回転センサが存在する。
インバータ、コントローラ、電圧センサ、電流センサ及び回転センサについては第1の実施形態の説明を援用し、ここでは説明を省略する。
モータ40は、図10に示すように、分布巻のコイル46を備えたステータ41と、ステータ41が備えるコイル46の接続状態を切り換える可動導体ユニット43と、可動導体ユニット43の位置を切り換えるための位置切換手段としてのアクチュエータ44とを備える。
アクチュエータ44は第1の実施形態のアクチュエータ14と同一であり、先の実施形態の説明を援用し、ここでは説明を省略する。
略円筒状のステータ41は、内周方向に突出する複数のティース45を備えたステータコア42と、ティース45に巻装されたコイル46とから構成されている。
ティース45には絶縁体(図示せず)を介してコイル46が分布巻により巻装されている。
コイル46は、U相の交流電流が通電されるU相コイル46Uと、V相の交流電流が通電されるV相コイル46と、W相の交流電流が流れるW相コイル46とから構成される。
この実施形態のステータコア42は48個のスロットを有する。
各コイル46には一対のコイル端子47が備えられている。
コイル端子47は、スロット毎に配設されることからステータ41には48個のコイル端子47が備えられる。
一対のコイル端子47のうち、一方は相端子側端子であり、他方は中性点側端子である。
コイル端子47はステータコア42の一方の端面側を臨んで設けられている。
各相のコイル端子47は、ステータコア42の端面に沿って径方向へ延び、先端が端面の直角方向へ屈曲された端子金具により形成されている。
コイル端子47の径方向の長さは各相毎に異なっている。
U相コイル46Uのコイル端子47は、モータ40の径方法の長さがV相、W相のコイル端子47と比較して最も短く、V相コイル46のコイル端子47の長さは次に短く、W相コイル46のコイル端子47の長さは最も長い。
コイル端子47の先端は、相毎の同一円上に夫々位置する。
なお、この実施形態では、コイル端子47の長さは、U相コイル46U、V相コイル46V、W相コイル46Wの順に長いとしたが、各相のコイル端子47の長さの順を限定する趣旨ではなく、例えば、各相のコイル46U〜46Wの配置が異なれば、各端子47の長さは配置に応じて変更される。
次に、可動導体ユニット43について説明する。
図10に示すようにステータコア42の一方の端面側には、可動導体ユニット43が配置されている。
可動導体ユニット43は、各相の導体51〜53及び相間接続導体54を備え、樹脂材料による射出成形により一体化されている。
各導体51〜54は成形された樹脂成形体43Aにより互いに絶縁されている。
可動導体ユニット43はアクチュエータ44の作動によりステータコア42に対して周方向へ変位する。
従って、可動導体ユニット43は、第1の実施形態の可動導体ユニット13と基本構造は共通する。
可動導体ユニット43は、U相の交流電流が通電されるU相導体51と、V相の交流電源が通電されるV相導体52と、W相の交流電源が通電されるW相導体53と、スター結線に接続するための中性点を形成する相間接続導体54を備えている。
各導体51〜53及び相間接続導体54は絶縁機能を有する樹脂材料により互いに絶縁されている。
可動導体ユニット43は、アクチュエータ44の作動によりモータ40の周方向に所定範囲で回動され、各相の導体51〜53及び相間接続導体54の位置が切り換えられてコイル46の接続状態が変更される。
可動導体ユニット43はロッド44Aの伸長時に直列位置となり、ロッド44Aの後退時に並列位置となる。
可動導体ユニット43が直列位置にあるときは、各相の導体51〜53が各相のコイル46を直列接続し、相間接続導体54を介して各相のコイル46をスター結線に接続する。
可動導体ユニット43が並列位置にあるときは、各相の導体51〜53が各相のコイル46を並列接続し、相間接続導体54を介して並列接続された各相のコイル46をスター結線に接続する位置である。
次に、各相の導体51〜53及び相間接続導体54の詳細を図11に基づき説明する。
U相導体51は、分布巻の各U相コイル46Uを直列接続又は並列接続する導体である。
U相導体51は、U相コイル46のコイル端子(相端子側端子)47に接続され、U相コイル46Uを並列接続する並列接続導体55と、U相コイル46Uの端子に接続され、U相コイル46Uを直列接続する複数の直列接続導体56とを備える。
U相の並列接続導体55は、リング状の連結部55Aと、連結部55Aから径方向へ延びて直角に屈曲される複数の脚部55Bを備える。
連結部55Aは脚部55B間を連結する。
連結部55Aに備えられる複数の脚部55Bは、コイル46の配列方向に沿って形成され、U相コイル46Uのコイル端子47と接触する位置に形成されている。
これら脚部55Bの先端は樹脂成形体43Aに埋め込まれた連結部55Aより延出し、樹脂成形体43Aから露出されている。
脚部55Bの先端は二股になっており、脚部55Bの先端はコイル端子47の先端を挟圧することが可能である。
脚部55Bは、図4に示す第1の実施形態における脚部30Bの構成と同一である。
直列接続導体56は、U相コイル46Uを直列接続するときにU相コイル46U間を結ぶ導体である。
直列接続導体56は、並列接続導体55の外側に沿って配置される円弧状の導体である。
直列接続導体56の両端部には、コイル端子47と接触する脚部56Aが備えられている。
脚部56Aを除く直列接続導体56の殆どは樹脂成形体43Aに殆ど埋め込まれており、これら脚部56Aの先端は、樹脂成形体43Aから露出されている。
この実施形態では8個のU相コイル46Uを直列接続することから、7個の直列接続導体56が備えられている。
V相導体52は、各V相コイル46Vを直列接続又は並列接続する導体である。
V相導体52は、V相コイル46Vの各コイル端子47に接続され、V相コイル46Vを並列接続する並列接続導体57と、V相コイル46Vの各コイル端子47に接続され、V相コイル46Vを直列接続する直列接続導体58とを備える。
V相の並列接続導体57は、複数の脚部57Bを備え、これらの脚部57Bを連結するリング状の連結部57Aを有する。
複数の脚部57Bは、コイル46の配列方向に沿って形成され、V相コイル46Vのコイル端子47と接触する位置に形成されている。
これら脚部57Bの先端は樹脂成形体43Aに埋め込まれた連結部57Aより延出し、樹脂成形体43Aから露出されている。
直列接続導体58は、並列接続導体57の外側に沿って配置される円弧状の導体である。
直列接続導体58の両端部には、コイル端子47と接触する脚部58Aが備えられている。
脚部58Aを除く直列接続導体58の殆どは樹脂成形体43Aに殆ど埋め込まれており、これら脚部58Aの先端は、樹脂成形体43Aから露出されている。
この実施形態では8個のV相コイル46Vを直列接続することから、7個の直列接続導体58が備えられている。
W相導体53は、各W相コイル46Wを直列接続又は並列接続する導体である。
W相導体53は、W相コイル46Wの各コイル端子47に接続され、W相コイル46Wを並列接続する並列接続導体59と、W相コイル46Wの各コイル端子47に接続され、W相コイル46Wを直列接続する直列接続導体60とを備える。
W相の並列接続導体59は、複数の脚部59Bを備え、これらの脚部59Bを連結するリング状の連結部59Aを有する。
複数の脚部59Bは、コイル46Wの配列方向に沿って形成され、W相コイル46Wのコイル端子47と接触する位置に形成されている。
これら脚部59Bの先端は樹脂成形体43Aに埋め込まれた連結部59Aより延出し、樹脂成形体43Aから露出されている。
直列接続導体60は、並列接続導体59の外側に沿って配置される円弧状の導体である。
直列接続導体60の両端部には、コイル端子47と接触する脚部60Aが備えられている。
脚部60Aを除く直列接続導体60の殆どは樹脂成形体43Aに殆ど埋め込まれており、これら脚部60Aの先端は、樹脂成形体43Aから露出されている。
この実施形態では8個のW相コイル46Wを直列接続することから、7個の直列接続導体60が備えられている。
相間接続導体54は、U相、V相、W相の各コイル46U、46V、46Wをスター結線に接続する際の中性点を形成する導体である。
相間接続導体54は、複数の脚部54Bと、これらの脚部54Bを連結する連結部54Aを備えている。
相間接続導体54の脚部54Bは、各相の導体51〜53が並列接続される状態で、各相の各コイル46のコイル端子(中性点側端子)47と接触する。
これら脚部54Bの先端は樹脂材料から露出されている。
相間接続導体54は、各相の導体51〜53が直列接続される状態で各相の最も中性点側となるコイル46のコイル端子(中性点側端子)47と接触する脚部54Bを有する。
これらの脚部54Bの先端は二股になっており、脚部54Bの先端はコイル端子47の先端を挟圧することが可能である。
これらの脚部54Bの先端は、接触対象のコイル端子47と接触する位置に設定されている。
並列接続された各相のコイル46の結線状態は図12に示される。
図12では、各相のコイル46はスター結線となっているが、説明の便宜上、各相のコイル46を直線状に配置して示している。
この場合、各相の並列接続導体55、57、59は、各相のコイル46のコイル端子(相端子側端子)47に接続されている。
各相の並列接続導体55、57、59はインバータの各相毎の端子に接続されている。
各相の直列接続導体56、58、60はコイル端子47と接触しない状態にある。
相間接続導体54が各相のコイル46のコイル端子(中性点側端子)47と接続されている。
一方、直列接続された各相のコイル46の結線状態は図13に示される。
図13では、各相のコイル46はスター結線となっているが、説明の便宜上、各相のコイル46を直線状に配置して示している。
この場合のU相について説明すると、U相の並列接続導体55は第1のU相コイル46U(U1)のコイル端子(相端子側端子)47に接続される。
U相の並列接続導体55はインバータのU相端子に接続されている。
第1のU相コイル46U(U1)のコイル端子(中性点側端子)47、第2のU相コイル46U(U2)のコイル端子(相端子側端子)47が直列接続導体56により接続される。
同様にして第2〜第8のU相コイル46U(U2〜U8)のコイル端子47が直列接続導体56により接続される。
第8のU相コイル46Uの中性点側端子47は相間接続導体54と接続されている。
U相コイル46Uの直列接続はこのように接続されるが、図13に示すように、V相、W相についてもU相と同様に直列接続される。
このモータ40の駆動制御や、トルク・回転数特性は第1の実施形態とほぼ同様であることから、第1の実施形態の説明を援用する。
この実施形態によれば、分布巻のコイルを有するモータ40であっても、第1の実施形態の作用効果(1)〜(7)と同等の作用効果を奏する。
なお、上記の実施形態は、本発明の一実施形態を示すものであり、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、下記のように発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。
○上記の第1、第2の実施形態では、いずれも中性点を形成するスター結線によりコイルが接続される例について説明したが、デルタ結線(Δ結線)によりコイルを接続する場合についても本発明を適用することができる。この場合、中性点を形成する相間接続導体を設ける必要がない。
○上記の第1、第2の実施形態では、コイルの接続状態の切り換えは、同相のコイルを全て直列接続する全直列接続と、コイルの全てを並列接続する全並列接続のいずれかを選択するものとしたが、直列接続された複数コイルが並列接続される直列並列混合接続(例えば、「2直列2並列接続」)と全直列接続との切り換え、あるいは、全並列接続と直列並列混合接続との切り換えとしてもよい。
○上記の第1、第2の実施形態のモータはいずれも可動子としてのロータに永久磁石を備える同期電動機としたが、この種の同期電動機に限定されず、その他の同期電動機であってもよい。さらに、本発明は誘導電動機にも適用でき、この場合、可動子はかご形等の導体により形成される。また、本発明の可動電機はモータ(電動機)に限らず発電機であってもよい。
○上記の第1、第2の実施形態では、各導体の並列接続導体と相間接続体の連結部をリング形としたが、例えば、各連結部は一部が切断された両端部を有するリング状であってもよい。
○上記の第1、第2の実施形態では、固定子であるステータを円筒状とし、可動子をロータとする回転モータとしたが、モータは回転モータに限らずリニアモータであってもよい。この場合、各相のコイルを順番に直線的に配置させたステータを設け、ステータに対して直線的に移動する可動子を備えるようにすればよく、各相のコイルの接続を切り換える導体をステータの長手方向に沿って直施状に形成し、直施状の導体をアクチュエータによりステータの方向に直線的に変位することで、コイルの直列接続と並列接続の切り換えを行うことができる。
○上記の第1、第2の実施形態では、ステータコアと、集中巻又は分布巻によるコイルを備えたモータとしたが、例えば、鉄心を備えないコアレスモータに適用することができる。この場合、無鉄心コイルの接続状態が並列接続と直列接続に切り換えることができればよい。さらに、軸方向においてステータとロータとが対向するように構成されたアキシャルギャップモータに本発明を適用することも可能である。
第1の実施形態に係るモータとモータの周辺機器を示す概略構成図である。 第1の実施形態に係るモータの要部の斜視図である。 第1の実施形態に係るモータの要部を分解して示す分解斜視図である。 第1の実施形態に係るモータのコイル端子と脚部との接触を示す要部断面図である。 第1の実施形態に係るモータのコイルの並列接続を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係るモータのコイルを並列接続の結線図である。 第1の実施形態に係るモータのコイルの直列接続を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係るモータのコイルを並列接続の結線図である。 第1の実施形態に係るモータのトルク・回転数特性を示す図であり、(a)は並列接続時のトルク・回転数特性を示し、(b)は直列接続時のトルク・回転数特性を示し、(c)モータとしての並列接続及び直列接続のトルク・回転数特性を示す。 第2の実施形態に係るモータの要部の斜視図である。 第2の実施形態に係るモータの要部の分解して示す分解斜視図である。 第2の実施形態に係るモータのコイルの並列接続の結線図である。 第2の実施形態に係るモータのコイルの直列接続の結線図である。
符号の説明
10、40 モータ
11、41 ステータ
12 ロータ
13、43 可動導体ユニット
14、44 アクチュエータ(位置切換手段)
15 インバータ
16 コントローラ
19 回転センサ
20、42 ステータコア
21、45 ティース
24、46 コイル
25A コイル端子(相端子側端子)
25B コイル端子(中性点側端子)
26、51 U相導体
27、52 V相導体
28、53 W相導体
29、54 相間接続導体
29A、30A、32A、34A、54A、55A、57A、59A 連結部
29B、30B、31A、32B、33A、34B、35A、54B、55B、56A、57B、58A、59B、60A 脚部
30、32、34、55、57、59 並列接続導体
31、33、35、56、58、60 直列接続導体

Claims (5)

  1. 同相となる複数のコイルが配置される固定子と、該固定子と空隙を介して対向配置される可動子と、を備えた可動電機において、
    前記コイルを直列接続又は並列接続する導体が備えられ、
    同相の前記コイルが直列接続される前記導体の直列位置と、
    同相の前記コイルが並列接続される前記導体の並列位置と、が設定され、
    前記導体の位置を直列位置又は並列位置に切り換える位置切換手段が備えられたことを特徴とする可動電機。
  2. 複数の相の前記コイルが前記固定子に配置され、前記導体は相毎に設けられ、各相の導体の位置が一体的に切り換えられることを特徴とする請求項1記載の可動電機。
  3. 前記コイルはU相、V相、W相のコイルであり、各相の前記コイルをスター結線に接続するための中性点を形成する相間接続導体が備えられることを特徴とする請求項1又は2記載の可動電機。
  4. 前記コイルは夫々一対のコイル端子を備え、前記導体は、直列位置で前記コイル端子に接続され、同相の前記コイルを直列接続する直列接続導体と、並列位置で前記コイル端子に接続され、同相の前記コイルを並列接続する並列接続導体とを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の可動電機。
  5. 前記直列接続導体及び前記並列接続導体は、前記コイル端子と接触する複数の脚部と、前記コイルの配列方向に沿って形成され、前記脚部間を連結する連結部と、を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の可動電機。
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