JP2009278542A - 無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法及びプログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】送信時間の制約を遵守するとともに、スループットを向上すること。
【解決手段】過去の送受信に関する統計情報を用いて、送信用データフレームの最大長を決定する制御部108と、単一のデータフレームを結合して、前記最大長以下の送信用データフレームを生成するデータ処理部102と、無線通信ネットワークを介して、送信用データフレームを他の装置へ送信する無線インターフェース部106と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法及びプログラムに関する。
無線LANシステムのIEEE802.11nでは、MACのスループット向上技術としてAggregated MSDU(A−MSDU(MSDU単位でのフレームアグリゲーション(Frame Aggregation)))機能が定義されている。この技術はMSDU(MAC Service Data Unit)を複数個連結して送信することで一度の送信を長くし、フレーム間隔のオーバーヘッドの影響を削減してシステムのスループットを向上させるものである。
一方、日本において、ARIB STD−T71 広帯域移動アクセスシステム(CSMA)4.0版に規定されているように、5GHz帯無線LANにおける送信バースト長は4msecまでと規格で制限されている。
IEEE P802.11n/D3.02 Draft STANDARD,December 2007
しかしながら、上述のA−MSDU機能を使用する場合、最大7935バイトまでの連結が可能であるが、特定の低次変調(MCS(Modulation and Coding Scheme;IEEE802.11nにおける変調/符号化セット))を用いると、連結後のデータ長によっては、一連の送信にかかる時間が上述した4msecの制限を越えてしまう場合がある。
このような場合、強制的にMCSを上げて送信することで制限を遵守することはできるが、伝送特性は保証されないことになり、無用なデータ再送が多発する懸念がある。一方、A−MSDUを一意的に無効にしてしまうと、スループットの向上は見込めないという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、送信時間の制約を遵守するとともに、スループットを向上することが可能な、新規かつ改良された無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、過去の送受信に関する統計情報を用いて、送信用データフレームの最大長を決定する最大長決定部と、単一のデータフレームを結合して、前記最大長以下の送信用データフレームを生成するデータフレーム結合部と、無線通信ネットワークを介して、前記送信用データフレームを他の装置へ送信する送信部と、を備える無線通信装置が提供される。
また、前記最大長決定部は、前記統計情報として変調方式毎の伝送効率パラメータを用い、伝送効率の良好な変調方式に基づいて、前記最大長を決定するものであってもよい。
また、前記伝送効率パラメータは、変調方式毎のデータレートと、パケット誤り率又は送受信信号のSNRとを含むものであってもよい。
また、前記最大長決定部は、前記最大長としてのフラグメント閾値を決定するものであってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、過去の送受信に関する統計情報を用いて、送信用データフレームの最大長を決定する最大長決定部と、単一のデータフレームを結合して、前記最大長以下の送信用データフレームを生成するデータフレーム結合部と、無線通信ネットワークを介して、前記送信用データフレームを第2の無線通信装置へ送信する送信部と、を備える第1の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置から送信された前記送信用データフレームを受信する第2の無線通信装置と、を備える無線通信システムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、過去の送受信に関する統計情報を用いて、送信用データフレームの最大長を決定するステップと、単一のデータフレームを結合して、前記最大長以下の送信用データフレームを生成するステップと、無線通信ネットワークを介して、前記送信用データフレームを他の装置へ送信するステップと、を備える無線通信方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、過去の送受信に関する統計情報を用いて、送信用データフレームの最大長を決定する手段、単一のデータフレームを結合して、前記最大長以下の送信用データフレームを生成する手段、無線通信ネットワークを介して、前記送信用データフレームを他の装置へ送信する手段、としてコンピュータを機能させるためのプログラムが提供される。
本発明によれば、送信時間の制約を遵守するとともに、スループットを向上することが可能な無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法及びプログラムを提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の各実施形態に係る無線通信装置100の構成の一例を示すブロック図である。無線通信装置100は、無線LAN規格のIEEE802.11a, IEEE802.11b, IEEE802.11n等による無線通信ネットワークにより、他の無線通信装置と通信可能に構成されている。図1に示すように、各無線通信装置100は、データ処理部102、伝送処理部104、無線インターフェース部106、制御部108、メモリ110、アンテナ112を備える。送信時には、データ処理部102は、例えば上位レイヤからの要求に応じて各種データフレーム、データパケットを作成して伝送処理部104に供給する。伝送処理部104は、送信時にはデータ処理部102で生成されたパケットに対して各種データヘッダやFCS(Frame Check Sequence)などの誤り検出符号の付加などの処理を行い、処理後のデータを無線インターフェース部106に提供する。無線インターフェース部106は、伝送処理部104により受け取ったデータから搬送波の周波数帯の変調信号を生成し、アンテナ112から無線信号として送信させる。
また、受信動作を行う際には、無線インターフェース部106は、アンテナ112により受信された無線信号をダウンコンバージョンし、ビット列に変換することにより各種データフレームを復号する。すなわち、無線インターフェース部106は、アンテナ112と協働して送信部、および受信部として機能することができる。伝送処理部104は、無線インターフェース部106から供給される各種データフレームに付加されているヘッダを解析し、誤り検出符号に基づいてデータフレームに誤りがないことを確認すると、各種データフレームをデータ処理部102へ供給する。データ処理部102は、伝送処理部104から供給される各種データフレーム、データパケットを処理し、解析する。
制御部108は、無線通信装置100の受信動作、送信動作などの各種動作を制御する。
メモリ110は、制御部108によるデータ処理の作業領域としての役割や、各種データを保持する記憶媒体としての機能を有する。メモリ110としては、DRAMなどの揮発性メモリ、EEPROMなどの不揮発性メモリ、ハードディスク、光ディスクなどの各種記録媒体を用いることができる。なお、図1に示す各ブロックは、ハードウェア(回路)によって構成されることができる。また、各ブロックを演算処理部(CPU)とこれを機能させるソフトウエア(プログラム)によって構成することもできる。この場合、そのプログラムは、無線通信装置100が備えるメモリ110等の記録媒体に格納されることができる。
本実施形態において、IEEE802.11nにて定義されているスループット高速化技術(Aggregated MSDU(A−MSDU))の生成、分解はデータ処理部102で行われる。また、本実施形態において、A−MSDU送信側の無線通信装置100をSTA1とし、A−MSDU受信側の無線通信装置100をSTA2とする。STA1、STA2は、それぞれIEEE802.11nのHigh Throughput(HT)機能に対応しているものとする。STA1、STA2は、いずれかがアクセスポイント機能を持っていてもよく、ネットワークトポロジはインフラストラクチャモード、アドホックモードのいずれでも構わない。STA1とSTA2は互いに存在を認識し、Capability(機器がサポートしている機能)の交換を終えて、HT機能を利用したデータフレームの送受信ができる状態になっているものとする。
図2は、無線通信装置100におけるデータ送受信の流れを示す模式図である。図2に示すように、無線通信装置100の処理は、「A−MSDU生成処理」「MPDU(MAC Protocol Data Unit)送信処理」「伝送品質評価処理」「フレーム最大長更新処理」の4つのブロックから実現される。
「A−MSDU生成処理」は、データ処理部102が上位層からのデータフレームを結合してA−MSDUフレームアグリゲーションを行う処理である。「MPDU送信処理」は、伝送処理部104が受け取ったA−MSDUを実際に無線送信するまでの処理である。「伝送品質評価処理」は、伝送処理部104と制御部108が協調して伝送品質に関する情報(MCS毎のパケット誤り率、信号のSNR等)を取得する処理である。「フレーム最大長更新処理」は、伝送品質評価処理による伝送品質取得の結果を踏まえて、一度に送信するデータフレーム最大長を内部的に制御する処理である。なお、図2ではこれらの4ブロックが順次に行われているが、実際にはパケットの送信試行毎に各ブロックが相互作用しながら非同期に行われる場合がある。各ブロックの内容も含めて、以下に詳細を説明する。
第1の実施形態では、2つのSTA(STA1,STA2)は、Block Ack(BA)を設定せず、A−MPDU(Aggregated MPDU; MPDU単位でのFrame Aggregation)は行わない。図3は、図2に対応する各部の処理を示す模式図である。
図3に示すように、データ処理部102は、実効最大長を参照しながらA−MSDUを生成する。伝送処理部104は、制御部108に対して伝送品質の統計報告を行う。制御部108は、チャネル状況から使用できるMCSを推定し、通信相手のCapabilityと推定したMCSから、テーブルを参照して規制を満たすA−MSDU最大長を算出する。また、制御部108は、A−MSDU実効最大長をデータ処理部102へ通知する。データ処理部102は、通知されたA−MSDU実効最大長に基づいてA−MSDU実効最大長を更新する。以下、A−MSDU生成処理から順に説明する。
[A−MSDU生成処理]
図4は、第1の実施形態におけるA−MSDU生成処理の流れを示すフローチャートである。データ処理部102は、より上位層からのパケットからデータフレーム(MSDU:MAC Service Data Unit)を生成し、伝送処理部104に渡す処理を行う。この際に、データ処理部102は、フレーム送信のトリガがかかるまでに生成したMSDUをバッファリングする(ステップS1,S2)。この際、制御部108の指令によりメモリ110をバッファとして使用することができる。フレーム送信トリガの例としては伝送処理部104の処理準備の完了などが想定できる。バッファリングは宛先アドレス、TID毎に行われる。
フレーム送信トリガが発生すると、データ処理部102は、バッファからMSDUを1つ取得し(ステップS3)、以下のステップS4〜S6の条件を満たしているとき、複数のMSDUをA−MSDUとして結合する。
・MSDUの宛先STAがA−MSDU機能に対応している(ステップS4)
・現在処理中のMSDUと同一の宛先、同一のTIDのMSDUがバッファに存在する(ステップS5)
・バッファにあるMSDUとの結合後のA−MSDU合計バイト数が「A−MSDU実効最大長」を超えていない(ステップS6)
ここで「A−MSDU実効最大長」とは、後述の「フレーム最大長更新処理」によって決定される値である。通信開始時の初期値は、通信相手(本実施例ではSTA2)とのCapability交換時に通知される「maximum A−MSDU Length」によって決定される。この値は通信相手がA−MSDUとして受信して分解可能なA−MSDUの最大長を示しており、IEEE802.11nの規格書内で定義されている3839byte、7935byteの2種類の値を取りうる。
ステップS4〜S6の条件を満たす場合、ステップS7においてバッファからMSDUが1つ取得され、A−MSDUに連結される。次のステップS8では、A−MSDUの合計長が更新される。ステップS8の後は、ステップS5へ戻る。
ステップS4〜S6のいずれかの条件を満たさない場合、ステップS9へ進み、A−MSDUの連結は終了する。次のステップS10において、結合されたA−MSDU(または単一MSDU)は、伝送処理部104へ転送される。
[MPDU送信処理]
データ処理部102からA−MSDU(もしくは単一MSDU)を受け取った伝送処理部104は、A−MSDUにMACヘッダと誤り検出符号(FCS:Frame Check Sequence)を付加してMPDU(MAC Protocol Data Unit)を生成する。そして、生成したMPDUを送信に使用する変調(MCS)とともに無線インターフェース部106に送る。無線インターフェース部106は、MPDUをSTA2へ送信する。使用するMCSの選択方法については、伝送品質を可能な限りある一定の品質に保つことができるように、MCSはリアルタイムに選択されるものとする。
[伝送品質評価処理]
図5は、伝送品質評価処理の流れを示すフローチャートである。伝送処理部104は無線インターフェース部106への送信動作を行い(ステップS11)、送信試行毎に送信成否情報を保持する(ステップS12)。成否情報はMCS毎に保持される。
制御部108は、統計読み出しトリガがかかると、保持している送信成否情報の読み出しを行う(ステップS13)。統計読み出しトリガの例としては、周期タイマの満了や、STA2へのパケット送信完了などが想定できる。そして、制御部108は、読み出した成否情報に基づいて、使用したMCS毎のPER(パケット誤り率)を算出する(ステップS14)。続いて、算出されたPERから、現在のチャネルで安定して所望の伝送品質を満たして使用することができ、最もデータレートの高いMCSを「推奨MCS」として決定する(ステップS15)。
[フレーム最大長更新処理]
図6は、フレーム最大長更新処理の流れを示すフローチャートである。制御部108は、伝送品質評価処理にて決定された「推奨MCS」と動作条件に基づいて、「A−MSDU推奨最大長」を決定する。先ず、制御部108において、動作チャネルが5GHz帯であるか否かが判定される(ステップS21)。日本国内において、動作チャネルが5GHz帯の場合には、ARIB−STD T71による送信バースト長制限がある。図7は、ARIB−STD T71による送信バースト長制限を遵守できる最大のデータ長と、使用するMCSの関係を示す模式図である。
より詳細には、ARIB STD−T71広帯域移動アクセスシステム(CSMA) 4.0版によれば、日本国内において、5GHz帯無線LANにおける送信バースト長は4msecまでと規格で制限されている。A−MSDU機能を使用する場合、最大7935バイトまでの連結が可能であるが、特定の低次変調(MCS)を用いた場合において、連結後のlengthによっては一連の送信にかかる時間がこの制限を越えてしまう場合がある。一連の送信時間は、RTSフレーム/CTSフレーム/ACKフレームの送信時間、フレーム間隔SIFS、MSDU長(MSDUlen)、MACヘッダ長(MACheaderlen)、変調のPHYレートを用いて下式により表される。
Figure 2009278542
ARIB−STD T71によれば、上式のBurstTimeは、4msecを超えないようにしなければならない。図7に示す最大のデータ長は、BurstTime=4msecとしてMSDUlen(MSDU length)を算出したものである。
動作チャネルが5GHz帯の場合、制御部108は、図7に基づいて、推奨MCSと使用帯域幅からA−MSDU推奨最大長を決定する(図6のステップS22)。
一方、動作チャネルが2.4GHz帯の場合には図7の制約は適用されない。ただし、物理層プリアンブルにMixed Mode Preambleを使用している場合、Lengthフィールドのビット幅によりMPDU最大長の制限がかかる。図8は、この制限を満たす最大のデータ長と使用するMCSの関係を示す模式図である。
IEEE802.11n規格内において、Mixed Mode Preamble使用時にはPLCPヘッダ内のNon HT SIGNAL部に載る「L_LENGTH」のビット長制限から、送信できるフレームの最大長には制限がかかる。このフィールドの値は、MSDU長、MACヘッダ長、変調のPHYレートを用いて以下の式で表すことができる。Mixed Mode Preamble使用時にはビット長の制約から4095byteまでしか使用できないため、図8に示す制限がかけられる。
Figure 2009278542
制御部108は、動作チャネルが5GHz帯でない場合、送信に使用するPLCPプリアンブルがMixed Mode Preambleか否かを判定し(図6のステップS23)、Mixed Mode Preambleの場合は、図8に基づいて、推奨MCSと使用帯域幅からA−MSDU推奨最大長を決定する(図6のステップS24)。一方、PLCPプリアンブルがMixed Mode Preambleでない場合は、A−MSDU推奨最大長を7935byteに設定する(図6のステップS25)。
そして、制御部108は、決定したA−MSDU推奨最大長と、相手STAとのCapability交換から得られた「maximum A−MSDU Size」とに基づいて、下式からA−MSDU結合実効最大長を決定する(図6のステップS26)。すなわち、A−MSDU結合実効最大長は、A−MSDU推奨最大長とmaximum A−MSDU Sizeのうちの小さい方の値となり、通信相手の「maximum A−MSDU Size」の方が決定したA−MSDU推奨最大長より小さい場合は、「maximum A−MSDU Size」に設定される。
A−MSDU実効最大長=min(A−MSDU推奨最大長,maximum A−MSDU Size)
制御部108は、決定したA−MSDU実効最大長をデータ処理部102に通知する(図6のステップS27)。これを受けたデータ処理部102は、A−MSDU実効最大長を更新する(図6のステップS28)。以後、データ処理部102は、更新されたA−MSDU実効最大長を参照して、図4の処理によりA−MSDUの生成を行う。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、2つのSTAがブロックACK(Block Ack(BA))を設定し、A−MSDUと同時にA−MPDUを行う場合を想定する。ADDBA reqによりSTA1とSTA2の間でブロックACKが設定されると、以降のA−MSDU生成処理とフレーム最大長更新処理は本実施形態に従って行われる。
[A−MSDU生成処理]
基本的な処理は第1の実施形態と同様であるが、A−MSDUをA−MPDUと併用して使用する場合、個々のA−MSDU長は4065バイトを超えてはならないという制約がある。「A−MSDU実効最大長」の通信開始時の初期値は、通信相手(STA2)とのCapability交換時に通知される「maximum A−MSDU Length」を用いて下式により決定される。
A−MSDU実効最大長の初期値=min(4065,maximum A−MSDU Size)
[MPDU送信処理]
データ処理部102からA−MSDU(もしくは単一MSDU)を受け取った伝送処理部104は、バッファリングされている同一宛先、同一TIDの他のA−MSDU(もしくは単一MSDU)がある場合、伝送処理部104は、それらにデリミタを付加した後に複数個結合する。その後MACヘッダと誤り検出符号FCSを付加してA−MPDUを生成する。生成されたA−MPDUは送信に使用する変調(MCS)とともに無線インターフェース部106に渡し、送信を行う。使用するMCSの選択方法については、伝送品質を可能な限りある一定の品質に保つことができるように、MCSはリアルタイムに選択されるものとする。
第2の実施形態において、伝送品質評価処理は第1の実施形態と同様に行われる。また、フレーム最大長更新処理では、第1の実施形態と同様に推奨最大長を決定する。制御部108は、決定したA−MSDU推奨最大長と、相手STAとのCapability交換から得られた「maximum A−MSDU Size」とに基づいて、下式からA−MSDU結合実行最大長を決定する。上述したA−MPDUとA−MSDU併用時の制約(個々のA−MSDU長は4065バイト以下)により、決定方法は第1の実施形態と相違する。
A−MSDU実効最大長=min(A−MSDU推奨最大長,maximum A−MSDU Size,4065)
このように、A−MSDU実効最大長は、A−MSDU推奨最大長、maximum A−MSDU Size、及び4065byteのうちの最小値に設定される。制御部108は、決定したA−MSDU実効最大長をデータ処理部102に通知し、データ処理部102はA−MSDU実効最大長を更新する。以後、データ処理部102は更新されたA−MSDU実効最大長を参照してA−MSDUの生成を行う。なお、第2の実施形態の処理はブロックACKが設定されている間のみ必要であり、DELBA reqなどによりブロックACKが無効になった場合には、第1の実施形態の処理に切り換えても良い。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、A−MSDUの最大長自体を変更する代わりに、フラグメント閾値を変更する。この場合、A−MSDUの最大長を伝送品質によって変更する必要はない。ただし、STA1とSTA2の間でブロックACKが設定されている場合には、仕様上フラグメントが不可能な場合がある。この場合は、ブロックACKが設定されていない場合に本実施形態の処理を適用することができる。
[A−MSDU生成処理]
図9は、第3の実施形態におけるA−MSDU生成処理の流れを示すフローチャートである。第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様にデータ処理部102でA−MSDUを生成して伝送処理部104に渡すことになり、ステップS1〜S9の処理は第1の実施形態の図4の処理と同様である。第3の実施形態では、第1の実施形態と異なり、「A−MSDU実効最大長」は「maximum A−MSDU Size」と同一とされる。すなわち、MCSに応じたA−MSDU推奨最大長は考慮されず、「A−MSDU実効最大長」は伝送品質によっては変化しない。
一方、第3の実施形態では、伝送品質に応じてフラグメント閾値を変化させる。図9のステップS9でA−MSDUの連結を終了した後、生成されたA−MSDUの合計長がフラグメント閾値を超えたか否かが判定され(ステップS31)、生成されたA−MSDUは合計長がフラグメント閾値を超えた場合、フラグメントに分割され(ステップS32)、それぞれが伝送処理部104に転送される(ステップS33)。
また、第3の実施形態において、MPDU送信処理、及び伝送品質評価処理は、第1の実施形態と同様に行われる。第3の実施形態では、MPDU送信処理において、フラグメント分割されている場合には、それぞれ別のMPDUとして送信される。
[フレーム最大長更新処理]
図10は、第3の実施形態におけるフレーム最大長更新処理の流れを示す模式図である。制御部108は、伝送品質評価処理にて決定された「推奨MCS」と動作条件によってフラグメント閾値を決定する。基本的な処理は、第1の実施形態の図6の処理と同様であるが、フラグメント閾値の決定方法は、図6の「A−MSDU推奨最大長」を「フラグメント閾値」に読み替えることで行い、図6及び図7と同様の算出方法となる。すなわち、図10のステップS40では、推奨MCSと使用帯域幅から図7に従ってフラグメント閾値を決定する。また、図10のステップS41では、推奨MCSと使用帯域幅から図8に従ってフラグメント閾値を決定する。また、PLCPプリアンブルがMixed Mode Preambleでない場合、ステップS42において、フラグメント閾値は7935byteに設定される。
制御部108は、決定したフラグメント閾値をデータ処理部102に通知し(ステップS43)、データ処理部102はフラグメント閾値を更新する(ステップS44)。以後、データ処理部102は、更新されたフラグメント閾値を参照してA−MSDUの分割を行う。
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、STA1がSTA2の送信電力を取得して、伝送品質の評価方法を相手STAからの信号のSNRによって決定する。A−MSDU生成処理、MPDU送信処理は、第1〜第3の実施形態と同様である。
[伝送品質評価処理]
図11は、第4の実施形態における伝送品質評価処理の流れを示すフローチャートである。伝送処理部104は、STA2から信号を受信し(ステップS51)、受信試行毎にSTA2からのパケットのSNR情報を保持する(ステップS52)。制御部108は、統計読み出しトリガがかかるとSNR情報の読み出しを行う(ステップS53)。統計読み出しトリガの例としては、周期タイマの満了やSTA2からのパケット受信完了などが考えられる。制御部108は、読み出したSNR情報と双方の送信電力からMCS毎のパケット誤り率を推定する(ステップS54)。そして、現在のチャネルで安定して所望の伝送品質を満たして使用することができ、最もデータレートの高いMCSを推測し、「推奨MCS」として決定する(ステップS55)。
第4の実施形態において、フレーム最大長更新処理は、第1〜第3の実施形態と同様である。
以上説明した実施形態によれば、規制を遵守する範囲で、伝送路の品質から、送信可能な最大長を調整することでリアルタイムにスループットの最適化を図ることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の各実施形態に係る無線通信装置の構成の一例を示すブロック図である。 無線通信装置におけるデータ送受信の流れを示す模式図である。 図2に対応する各部の処理を示す模式図である。 第1の実施形態におけるA−MSDU生成処理の流れを示すフローチャートである。 伝送品質評価処理の流れを示すフローチャートである。 フレーム最大長更新処理の流れを示すフローチャートである。 ARIB−STD T71による送信バースト長制限を遵守できる最大のデータ長と、使用するMCSの関係を示す模式図である。 物理層プリアンブルにMixed Mode Preambleを使用している場合の制限を満たす最大のデータ長と使用するMCSの関係を示す模式図である。 第3の実施形態におけるA-MSDU生成処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施形態におけるフレーム最大長更新処理の流れを示す模式図である。 第4の実施形態における伝送品質評価処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
100 無線通信装置
102 データ処理部
104 伝送処理部
106 無線インターフェース部
108 制御部
112 アンテナ

Claims (7)

  1. 過去の送受信に関する統計情報を用いて、送信用データフレームの最大長を決定する最大長決定部と;
    単一のデータフレームを結合して、前記最大長以下の送信用データフレームを生成するデータフレーム結合部と;
    無線通信ネットワークを介して、前記送信用データフレームを他の装置へ送信する送信部と;
    を備える無線通信装置。
  2. 前記最大長決定部は、前記統計情報として変調方式毎の伝送効率パラメータを用い、伝送効率の良好な変調方式に基づいて、前記最大長を決定する、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記伝送効率パラメータは、変調方式毎のデータレートと、パケット誤り率又は送受信信号のSNRとを含む、請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記最大長決定部は、前記最大長としてのフラグメント閾値を決定する、請求項1に記載の無線通信装置
  5. 過去の送受信に関する統計情報を用いて、送信用データフレームの最大長を決定する最大長決定部と、単一のデータフレームを結合して、前記最大長以下の送信用データフレームを生成するデータフレーム結合部と、無線通信ネットワークを介して、前記送信用データフレームを第2の無線通信装置へ送信する送信部と、を備える第1の無線通信装置と;
    前記第1の無線通信装置から送信された前記送信用データフレームを受信する第2の無線通信装置と;
    を備える無線通信システム。
  6. 過去の送受信に関する統計情報を用いて、送信用データフレームの最大長を決定するステップと;
    単一のデータフレームを結合して、前記最大長以下の送信用データフレームを生成するステップと;
    無線通信ネットワークを介して、前記送信用データフレームを他の装置へ送信するステップと;
    を備える無線通信方法。
  7. 過去の送受信に関する統計情報を用いて、送信用データフレームの最大長を決定する手段;
    単一のデータフレームを結合して、前記最大長以下の送信用データフレームを生成する手段;
    無線通信ネットワークを介して、前記送信用データフレームを他の装置へ送信する手段;
    としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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