JP2009277492A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】セル構造、放電ガス組成並びに放電ガスの全圧等を調節することで、超高精細なセル構造でも放電電圧を低減させつつ、従来と同等以上の発光効率を発揮することにより、優れた画像表示性能を実現しうるPDPを提供する。
【解決手段】AC面放電型のPDP1において、放電空間15にXe−Ar系放電ガスを封入する。放電ガスにおけるAr分圧を10%以上20%以下に設定し、且つ、前記放電ガスの全圧を20kPa以上50kPa以下に設定する。さらに、互いに対向して隣接する隔壁13の部分において、フロントパネル2と対向する隔壁頂部における各々の隔壁13表面間の最短距離を70μm以上90μm以下に設定する。
【選択図】図1
【解決手段】AC面放電型のPDP1において、放電空間15にXe−Ar系放電ガスを封入する。放電ガスにおけるAr分圧を10%以上20%以下に設定し、且つ、前記放電ガスの全圧を20kPa以上50kPa以下に設定する。さらに、互いに対向して隣接する隔壁13の部分において、フロントパネル2と対向する隔壁頂部における各々の隔壁13表面間の最短距離を70μm以上90μm以下に設定する。
【選択図】図1
Description
本発明はテレビジョン等に使用されるプラズマディスプレイパネルに関し、特に放電空間に封入させる放電ガスによって、発光効率を向上させる技術に関する。
近年、家庭用テレビ受像機の大画面化に伴い、旧来のCRT(Cathode Ray Tube)装置に変わる薄型の表示装置が急速に普及している。薄型大画面を実現する表示装置として、液晶ディスプレイとならんで現在の主流となっているのが、各画素に相当する微小なセル内部に放電プラズマを生じさせ、そこから発生する紫外線を蛍光体で可視光に変換することで発光表示を行うプラズマディスプレイパネル(以下PDPと称する)である。
PDPの代表的な構成は面放電AC型と呼ばれる。このPDPは、一般的には表面に一対の表示電極対(走査電極と維持電極)が複数対にわたり配設され、これを覆うように誘電体層、保護層が順次積層されたフロントパネルに対し、表面に複数のアドレス(データ)電極が配設され、これを覆う誘電体層と複数の隔壁(リブ)、並びに隣接隔壁間にRGB各色の蛍光体層とが配設したバックパネルを、一定間隔をおいて対向配置させ、両パネルの周囲を封止して構成される。フロントパネルおよびバックパネルにはガラス基板が用いられる。両パネル間の内部空間はプラズマ放電のための放電空間であり、当該空間にキセノン(以下、「Xe」と表記する)等の所定の希ガス成分を含む放電ガスが充填される。そして一対の表示電極と一本のアドレス電極の交差相当領域に対応して、パネル全体に複数の放電セルが配設される。
PDPの駆動時には、一対の表示電極に電圧印加し、誘電体層を絶縁破壊させ、放電空間内の放電ガス中でプラズマ放電を発生させる。この放電により生じた電荷は壁電荷として放電セル内に蓄積し、各電極の電位を相殺する。放電は電圧印加時にパルス状に発生し、放電セル内に蓄積された壁電荷による電界は、印加電圧の電位が反転した際に印加電圧と同極性に重畳され、放電維持に必要な印加電圧が抑制される。このような壁電荷を制御することで、放電セルのON/OFF選択が可能となる。
ところでPDPでは元来、発光効率の向上を優先する目的で、放電ガスとして希ガスの中では励起電圧が低く、共鳴放射紫外線の波長が長いXeを積極的に利用し、紫外線発光を得ている。しかしXeを用いた場合、投入電力を有用な紫外線に変換させる電力効率を10%を超えるように調節することは難しい。
こうした課題に対して、たとえば特許文献1のように、放電ガス中のXe分圧を高めるとともに、放電ガスの全圧を所定値よりも高くする開発研究が行われている。このようなXe分圧の調整によって、紫外線の発光源として励起Xe原子からの共鳴放射線(波長147nm)に加え、Xeの励起二量体(excimer;以下、Xeの励起二量体を単に「エキシマ」と呼ぶ)からの172nmを中心とする広帯域の発光が豊富に得られるようになり、発光効率の向上が期待できるとしている。
こうした課題に対して、たとえば特許文献1のように、放電ガス中のXe分圧を高めるとともに、放電ガスの全圧を所定値よりも高くする開発研究が行われている。このようなXe分圧の調整によって、紫外線の発光源として励起Xe原子からの共鳴放射線(波長147nm)に加え、Xeの励起二量体(excimer;以下、Xeの励起二量体を単に「エキシマ」と呼ぶ)からの172nmを中心とする広帯域の発光が豊富に得られるようになり、発光効率の向上が期待できるとしている。
この原理を説明する。エキシマは励起Xe原子と基底状態の原子との三体反応、たとえば
Xe*+Xe+Xe→Xe2 *+Xe ・ ・ ・ (式1)
によって形成される。従って、エキシマの形成確率は、Xe分圧が高くなるほど急速に高くなる。また、基底状態が反発ポテンシャルを持つので、エキシマは速やかに単原子に解離する。従って、自己吸収がおこらず、比較的高ガス圧でも高い発光効率が得られる。
Xe*+Xe+Xe→Xe2 *+Xe ・ ・ ・ (式1)
によって形成される。従って、エキシマの形成確率は、Xe分圧が高くなるほど急速に高くなる。また、基底状態が反発ポテンシャルを持つので、エキシマは速やかに単原子に解離する。従って、自己吸収がおこらず、比較的高ガス圧でも高い発光効率が得られる。
またXeはネオンやアルゴン(以下、それぞれ「Ne」、「Ar」と表記する)に比べて、単体ではイオンが加速されて保護層を衝撃するスパッタリングの効率が低いことが知られており、ある程度の範囲でXeの分圧を高めることはAC型PDPの寿命特性にも好影響を与えると考えられる。
しかしながら、AC型PDPでXeを用いると、放電電圧が高まり易い問題がある。
しかしながら、AC型PDPでXeを用いると、放電電圧が高まり易い問題がある。
すなわち、AC型PDPでは、表示電極対が誘電体層及び保護層で順次覆われているため、放電電流の供給は駆動時における保護層表面へのイオン突入による二次電子放出過程に依存している。
ところがXeはNe等に比べて電離電圧が低く、二次電子放出係数が低い。したがってXe分圧が高くなると、二次電子を供給するためにはより多くのXeイオンを保護層に向けて加速する必要が生じ、その結果、陰極降下電圧が高くなり、放電電圧が上昇しうる。
ところがXeはNe等に比べて電離電圧が低く、二次電子放出係数が低い。したがってXe分圧が高くなると、二次電子を供給するためにはより多くのXeイオンを保護層に向けて加速する必要が生じ、その結果、陰極降下電圧が高くなり、放電電圧が上昇しうる。
放電電圧が上昇すると、駆動回路部品への負担を増大させ、高耐圧部品の採用などコスト上昇の原因となるので好ましくない。のみならず、放電電圧が上昇することでXeと同時に混合されているバッファガス(多くの場合Neが使用される)の保護層に対するイオン衝撃が大きくなり、混合比率によっては逆にスパッタリングによる保護層の破壊が進んで寿命特性が悪化する課題も生じる。
この問題に対し、例えば特許文献2ではXeに対し、Mg原子と質量数の近いNeの代わりにArを含ませて放電ガスを構成している。保護層を構成するMg原子と質量数の近いNeのイオンが存在すると、共鳴的なエネルギーの授受が行われてスパッタリングの影響が大きくなるとの推定の元に、バッファガスをArとしてNeを排除することで保護層の破壊を回避し、効率と寿命特性の両立を図っている。
特開2002−83543号公報
PCT/JP2006/312164号
しかしながら特許文献1記載の技術では、放電ガス中のXe濃度を100%とすることが上限であり、それ以上の発光効率の向上を得るためには放電ガスの全圧を上昇させる必要がある。しかし、高圧な放電ガスを用いると放電電圧の上昇を招き、駆動回路部品や電極配線の耐圧の問題が生じうる。さらに、高圧の放電ガスに耐える構成が必要となり、製造コストの観点から実現が困難となる。
また、特許文献2に開示されているように、放電ガス組成に比較的大きな混合比でArを添加すると、Xeの添加量をその分低下せざるを得なくなり、前述したエキシマによる効果が低下しうる。
このため、高精細セルで高効率化を目指しXeの分圧を上昇させることによる効率の向上は、従来の技術においては放電ガスをXe100%とすることが上限であった。それ以上に効率を上げるためには、放電ガスの全圧を上昇させる必要がある。しかしながら、全圧を上昇させることは放電電圧の上昇を招き、駆動回路部品や電極配線の耐圧の問題が生じるほか、製造コストの観点から困難である。
このため、高精細セルで高効率化を目指しXeの分圧を上昇させることによる効率の向上は、従来の技術においては放電ガスをXe100%とすることが上限であった。それ以上に効率を上げるためには、放電ガスの全圧を上昇させる必要がある。しかしながら、全圧を上昇させることは放電電圧の上昇を招き、駆動回路部品や電極配線の耐圧の問題が生じるほか、製造コストの観点から困難である。
また、別の問題として、近年では地上波でのデジタルハイビジョン放送など、高品位なテレビジョン放送の普及に伴い、表示装置の高精細化の要請が高まっている。ディスプレイの高精細化は必然的に放電セル数の増大と放電セルサイズの小寸法化を伴うが、PDPの放電セルを単に小型化すれば、両極性拡散の増大による相対的なプラズマの壁面損失の増加を招き、放電電圧の上昇と輝度、発光効率の著しい低下を生ずるおそれがある。従って、このようなPDPを製造する上では、少しでも発光効率が高く、且つ、放電電圧の低い放電ガス設計が必要不可欠となる。
以上のように現在のPDPでは、発光効率の向上と放電電圧の抑制に関し、未だ解決すべき余地が存在する。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、セル構造、放電ガス組成並びに放電ガスの全圧等を調節することで、超高精細なセル構造でも放電電圧を低減させつつ、従来と同等以上の発光効率を発揮することにより、優れた画像表示性能を実現しうるPDPを提供することを目的とする。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、セル構造、放電ガス組成並びに放電ガスの全圧等を調節することで、超高精細なセル構造でも放電電圧を低減させつつ、従来と同等以上の発光効率を発揮することにより、優れた画像表示性能を実現しうるPDPを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、一対の表示電極が複数対にわたり配設された第一基板が、放電空間を挟んで第二基板と対向して配置され、第二基板には、第一基板と対向する表面に複数の隔壁が併設されたPDPであって、互いに対向して隣接する隔壁において、第一基板と対向する隔壁頂部における各々の隔壁表面間の最短距離が、80μm以上170μm以下であり、前記放電空間には、XeとArからなる放電ガスが封入され、放電ガス中のArの分圧が10%以上20%以下である構成とした。
ここで、前記放電ガス中の全圧を20kPa以上40kPa以下の範囲に設定すると、発光効率の向上と放電電圧の抑制効果について、顕著な効果が得られるので好適である。
また本発明は、一対の表示電極が複数対にわたり配設された第一基板が、放電空間を挟んで第二基板と対向して配置され、第二基板には、第一基板と対向する表面に複数の隔壁が併設されたPDPであって、互いに対向して隣接する隔壁において、第一基板と対向する隔壁頂部における各々の隔壁表面間の最短距離が、80μm以上170μm以下であり、前記放電空間には、Xeとクリプトン(以下、「Kr」と表記する)からなる放電ガスが封入され、放電ガス中のKrの分圧が5%以上10%以下である構成とした。
また本発明は、一対の表示電極が複数対にわたり配設された第一基板が、放電空間を挟んで第二基板と対向して配置され、第二基板には、第一基板と対向する表面に複数の隔壁が併設されたPDPであって、互いに対向して隣接する隔壁において、第一基板と対向する隔壁頂部における各々の隔壁表面間の最短距離が、80μm以上170μm以下であり、前記放電空間には、Xeとクリプトン(以下、「Kr」と表記する)からなる放電ガスが封入され、放電ガス中のKrの分圧が5%以上10%以下である構成とした。
ここで、前記放電ガスの全圧を20kPa以上35kPa以下の範囲に設定すると、発光効率の向上と放電電圧の抑制効果について、良好な効果が得られることが分かっている。
また本発明は、一対の表示電極が複数対にわたり配設された第一基板が、放電空間を挟んで第二基板と対向して配置され、第二基板には、第一基板と対向する表面に複数の隔壁が併設されたPDPであって、互いに対向して隣接する隔壁において、第一基板と対向する隔壁頂部における各々の隔壁表面間の最短距離が、80μm以上170μm以下であり、前記放電空間には、XeとKrからなる放電ガスが封入され、放電ガス中のKrの分圧が5%以上20%以下であり、且つ、前記放電ガスの全圧が35kPa以上50kPa以下である構成とした。
また本発明は、一対の表示電極が複数対にわたり配設された第一基板が、放電空間を挟んで第二基板と対向して配置され、第二基板には、第一基板と対向する表面に複数の隔壁が併設されたPDPであって、互いに対向して隣接する隔壁において、第一基板と対向する隔壁頂部における各々の隔壁表面間の最短距離が、80μm以上170μm以下であり、前記放電空間には、XeとKrからなる放電ガスが封入され、放電ガス中のKrの分圧が5%以上20%以下であり、且つ、前記放電ガスの全圧が35kPa以上50kPa以下である構成とした。
本発明のPDPは、第一基板と対向する隔壁頂部における各々の隔壁表面間の最短距離が、80μm以上170μm以下である超高精細な放電セル構造において、放電ガスをXe−Ar系組成またはXe−Kr系組成として構成し、Arを含む場合はAr分圧を10%以上20%以下の範囲に調整し、Krを含む場合はKr分圧を5%以上10%以下の範囲に設定されているため、従来と同等以上の発光効率を維持しつつも、放電電圧の有効な低減効果が期待できるようになっている。このような良好な発光効率の発揮と放電電圧の低減効果を両立することを可能とする、本発明の隔壁間隙及びAr分圧若しくはKr分圧は、本願発明者らが鋭意検討した結果、実験により見出した数値範囲である。
本発明のPDPでは、上記した超高精細の放電セル構造において、放電ガス中のXeを比較的高濃度の主成分とし、これに所定量のArまたはKrを添加することで、PDPにおける発光効率を、Xeのみからなる放電ガスを用いた場合と遜色ない程度以上に維持できる。
一方、Xeを主成分とする放電ガスにおいて、Xeよりも質量数が小さく、且つ、二次電子放出係数の大きいArまたはKrを添加することで、Xeを単独で用いた場合の低い二次電子放出特性が、ArまたはKrの高い二次電子放出特性によって補完される。その結果、PDPの駆動時における放電電圧の低減が効果的に図られる。従って本発明では、耐圧型のIC等の回路部品が不要となり、製造コストの抑制に貢献できる。
一方、Xeを主成分とする放電ガスにおいて、Xeよりも質量数が小さく、且つ、二次電子放出係数の大きいArまたはKrを添加することで、Xeを単独で用いた場合の低い二次電子放出特性が、ArまたはKrの高い二次電子放出特性によって補完される。その結果、PDPの駆動時における放電電圧の低減が効果的に図られる。従って本発明では、耐圧型のIC等の回路部品が不要となり、製造コストの抑制に貢献できる。
さらに本発明では、放電ガスの全圧が従来値(例えば66.5kPa〜101kPa)よりも低く抑えられているので、高いガス圧に耐えるための特別な構成は不要であり、従来とほぼ同様のPDPの構成で実現できるメリットがある。従って本発明は、放電セル数が多く、微細な放電セル構造を有する次世代のPDPでも比較的容易に実現が期待できるものである。
以下に、本発明の各実施の形態を説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施形式に限定されるものではなく、その技術的範囲を逸脱しない範囲で適宜変更して実施することができる。
<実施の形態1>
(PDPの構成例)
図1は、本発明の実施の形態1に係るPDP1の放電単位である放電セル構造の模式的組図である。
<実施の形態1>
(PDPの構成例)
図1は、本発明の実施の形態1に係るPDP1の放電単位である放電セル構造の模式的組図である。
PDP1は、ここでは対角50インチの画面サイズで4096×2060(画素数)の次世代型ハイヴィジョン規格(4K2K)に設定されている。
図1に示すように、PDP1の構成は、互いに主面を対向させて配設された第一基板(フロントパネル2)および第二基板(バックパネル9)に大別される。
フロントパネル2の基板となるフロントパネルガラス3には、その一方の主面に所定の放電ギャップ(30μm〜140μmの範囲、一例として75μm)をおいて配設された一対の表示電極対6(走査電極5、維持電極4)が複数対にわたり形成されている。各表示電極対6は、駆動時の光取り出しを考慮して、ITO、ZnO、SnO2等の透明導電性材料からなる帯状の透明電極51、41(厚さ0.1μm、幅150μm)に対し、Ag厚膜(厚み2μm〜10μm)、Al薄膜(厚み0.1μm〜1μm)またはCr/Cu/Cr積層薄膜(厚み0.1μm〜1μm)等からなるバスライン52、42(厚さ7μm、幅40μm)が積層されてなる。このバスライン52、42によって透明電極51、41のシート抵抗が下げられる。
図1に示すように、PDP1の構成は、互いに主面を対向させて配設された第一基板(フロントパネル2)および第二基板(バックパネル9)に大別される。
フロントパネル2の基板となるフロントパネルガラス3には、その一方の主面に所定の放電ギャップ(30μm〜140μmの範囲、一例として75μm)をおいて配設された一対の表示電極対6(走査電極5、維持電極4)が複数対にわたり形成されている。各表示電極対6は、駆動時の光取り出しを考慮して、ITO、ZnO、SnO2等の透明導電性材料からなる帯状の透明電極51、41(厚さ0.1μm、幅150μm)に対し、Ag厚膜(厚み2μm〜10μm)、Al薄膜(厚み0.1μm〜1μm)またはCr/Cu/Cr積層薄膜(厚み0.1μm〜1μm)等からなるバスライン52、42(厚さ7μm、幅40μm)が積層されてなる。このバスライン52、42によって透明電極51、41のシート抵抗が下げられる。
ここで、「厚膜」とは,導電性材料を含むペースト等を塗布した後に焼成して形成する各種厚膜法により形成される膜をいう。また,「薄膜」とは,スパッタリング法、イオンプレーティング法、電子線蒸着法等を含む真空プロセスを用いた各種薄膜法により形成される膜をいう。
なお、表示電極対6はコストの観点から金属電極のみで構成してもよいし、透明電極材料として、ZnO系材料やSnO2系材料等の公知の透明導電性物質を用いることもできる。
なお、表示電極対6はコストの観点から金属電極のみで構成してもよいし、透明電極材料として、ZnO系材料やSnO2系材料等の公知の透明導電性物質を用いることもできる。
表示電極対6を配設したフロントパネルガラス3には、その主面全体にわたり、ガラス軟化点が550℃〜600℃程度の酸化鉛(PbO)または酸化ビスマス(Bi2O3)または酸化燐(PO4)を主成分とする低融点ガラス(厚み35μm)、或いはSiO2からなる誘電体層7が、スクリーン印刷法等によって形成されている。
誘電体層7は、AC型PDP特有の電流制限機能(放電電流に対する電荷障壁機能)を有し、DC型PDPに比べて長寿命化を実現する要素になっている。
誘電体層7は、AC型PDP特有の電流制限機能(放電電流に対する電荷障壁機能)を有し、DC型PDPに比べて長寿命化を実現する要素になっている。
誘電体層7の表面には、保護層8が配設されている。当該保護層8は、スパッタリング法、イオンプレーティング法、蒸着法等で作製したMgO膜で構成され、放電時のイオン衝撃から誘電体層7を保護し、放電開始電圧を低減させる。このため、耐スパッタ性及び2次電子放出係数γに優れる材料からなる。
バックパネル9の基板となるバックパネルガラス10には、その一方の主面にAg厚膜(厚み2μm〜10μm)、Al薄膜(厚み0.1μm〜1μm)またはCr/Cu/Cr積層薄膜(厚み0.1μm〜1μm)等からなる幅40μmの複数のデータ電極11が、x方向を長手方向としてy方向に一定間隔毎(一例として95μm)でストライプ状に並設され、このデータ電極11を内包するようにバックパネルガラス9の全面にわたって厚さ10μmの誘電体層12がコートされている。
バックパネル9の基板となるバックパネルガラス10には、その一方の主面にAg厚膜(厚み2μm〜10μm)、Al薄膜(厚み0.1μm〜1μm)またはCr/Cu/Cr積層薄膜(厚み0.1μm〜1μm)等からなる幅40μmの複数のデータ電極11が、x方向を長手方向としてy方向に一定間隔毎(一例として95μm)でストライプ状に並設され、このデータ電極11を内包するようにバックパネルガラス9の全面にわたって厚さ10μmの誘電体層12がコートされている。
誘電体層12の上には、 低融点ガラスペーストを成型・焼成してなる所定の高さの隔壁(高さ約110μm、フロントパネル側の頂部の幅約20μm。なお、HD規格の場合、前記頂部の幅は約40μm)13が、井桁状等のパターン部1231、1232を組み合わせて形成される。この場合、パネルのx方向にはパターン部1231、y方向にはパターン部1232が、それぞれストライプ状に併設された構成となる。隔壁13は、隣接する放電セル20同士において、誤放電や光学的クロストークの発生を防ぐ役割をなす。ここで、互いに対向して隣接する隔壁13(対向して隣接するパターン部1231同士、またはパターン部1232同士)において、フロントパネル2と対向する隔壁13の頂部における、各々の隔壁13の表面(蛍光体層14を除いた隔壁13の表面)間の最短距離が、80μm以上170μm以下となるように調節されている。
隔壁13の側面とその間の誘電体層19の面上には、光の三原色によるカラー表示のための赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のそれぞれに対応する蛍光体層14(14R、14G、14B)が形成されている。
なお、誘電体層12は必須ではなく、データ電極11を直接蛍光体層14で内包するようにしてもよい。
なお、誘電体層12は必須ではなく、データ電極11を直接蛍光体層14で内包するようにしてもよい。
なお、フロントパネルガラス3及びバックパネルガラス10は、ソーダライムガラスで構成できるが、他の透光性の材料、例えばホウ珪酸ガラスなどの高融点ガラスを使用することも可能である。また隔壁13の材料としては感光性を持ったペースト材料を使用して、形状及び精度の向上を図ることも可能である。
フロントパネル2とバックパネル9は、データ電極11と表示電極対6の互いの長手方向が直交するように対向配置され、両パネル2、9の外周縁部がガラスフリットで封着されている。
フロントパネル2とバックパネル9は、データ電極11と表示電極対6の互いの長手方向が直交するように対向配置され、両パネル2、9の外周縁部がガラスフリットで封着されている。
フロントパネル2とバックパネル9の間に形成される放電空間15には、XeとArを混合ガスからなる放電ガスが封入されている。ここで実施の形態1の特徴として、当該放電ガス中におけるAr分圧が10%以上20%以下の範囲(一例として10%)の割合に調整され、且つ、放電ガスの全圧が20kPa以上40kPa以下の範囲(一例として30kPa)に調整されている。
フロントパネル2とバックパネル9の間において、井桁状の隔壁13に囲繞された空間が放電空間15である。そして図1の点線に示すように、各蛍光体層14R、14G、14Bのいずれかに対応し、隔壁13の厚み方向中心を通り、隣り合う一対の表示電極対6と1本のデータ電極11が放電空間15を挟んで立体交差する略直方体状の領域が、放電セル20(20R、20G、20B)となっている。放電セル20の寸法は、xy方向に井桁状に延伸された隔壁13の厚み方向中心(図中の点線)から図ったx方向幅が285μm、y方向幅が95μmである。これにより、隣り合うRGBの各色に対応する3つの放電セル20で正方形の1画素(285μm×285μm)が構成される。
走査電極5、維持電極4及びデータ電極11の各々には、図2に示すようにパネル外部において、駆動回路として走査電極ドライバ111、維持電極ドライバ112、データ電極ドライバ113が接続される。
(PDPの駆動例)
上記構成のPDP1は前記各ドライバ111〜113を含む公知の駆動回路(不図示)によって、各表示電極対6の間隙に数十kHz〜数百kHzのAC電圧が印加されることにより、任意の放電セル20内で放電を発生させ、励起されたXe原子からの紫外線によって蛍光体層14を励起し、可視光発光するように駆動される。
(PDPの駆動例)
上記構成のPDP1は前記各ドライバ111〜113を含む公知の駆動回路(不図示)によって、各表示電極対6の間隙に数十kHz〜数百kHzのAC電圧が印加されることにより、任意の放電セル20内で放電を発生させ、励起されたXe原子からの紫外線によって蛍光体層14を励起し、可視光発光するように駆動される。
その駆動方法としては、いわゆるフィールド内時分割階調表示方式がある。当該方式は、表示するフィールドを複数のサブフィールド(SF)に分け、各サブフィールドをさらに複数の期間に分ける。1サブフィールドは更に、(1)全表示セルを初期化状態にする初期化期間、(2)各放電セル20をアドレスし、各放電セル20へ入力データに対応した表示状態を選択・入力していくデータ書き込み期間、(3)表示状態にある放電セル20を表示発光させる維持放電期間、(4)維持放電により形成された壁電荷を消去する消去期間という4つの期間に分割されてなる。
各サブフィールドでは、初期化期間で画面全体の壁電荷を初期化(リセット)した後、アドレス期間で点灯すべき放電セル20のみに壁電荷を蓄積させるアドレス放電を行い、その後の放電維持期間ですべての放電セル20に対して一斉に交流電圧(サステイン電圧)を印加することによって一定時間放電維持することで発光表示する。
ここで図3は、フィールド中の第m番目のサブフィールドにおける駆動波形例である。フィールド中の第m番目のサブフィールドの駆動波形図3が示すように、各サブフィールドには、初期化期間、アドレス期間、放電維持期間、消去期間がそれぞれ割り当てられる。
ここで図3は、フィールド中の第m番目のサブフィールドにおける駆動波形例である。フィールド中の第m番目のサブフィールドの駆動波形図3が示すように、各サブフィールドには、初期化期間、アドレス期間、放電維持期間、消去期間がそれぞれ割り当てられる。
初期化期間とは、それ以前のセルの点灯による影響(蓄積された壁電荷による影響)を防ぐため、画面全体の壁電荷の消去(初期化放電)を行う期間である。図3に示す波形例では、走査電極5にデータ電極11および維持電極4に比べて高い電圧を印加しセル内の気体を放電させる。それによって発生した電荷はデータ電極11、走査電極5および維持電極4間の電位差を打ち消すようにセルの壁面に蓄積されるので、走査電極5付近の保護層8表面には負の電荷が壁電荷として蓄積される。またデータ電極11付近の蛍光体層14表面および維持電極4付近の保護層8表面には正の電荷が壁電荷として蓄積される。この壁電荷により、走査電極5―データ電極11間、走査電極5―維持電極4間に所定の値の壁電荷により形成される電位が生じる。
アドレス期間は、サブフィールドに分割された画像信号に基づいて選択されたセルのアドレッシング(点灯/不点灯の設定)を行う期間である。当該期間では、セルを点灯させる場合には走査電極5にデータ電極11および維持電極4に比べ低い電圧を印加させる。すなわち、走査電極5―データ電極11には前記壁電荷により形成される電位と同方向に電圧を印加させると共に走査電極5―維持電極4間に壁電荷により形成される電位と同方向にデータパルスを印加させ、書き込み放電(アドレス放電))を生じさせる。これにより蛍光体層14表面、維持電極4付近の保護層8表面には負の電荷が蓄積され、走査電極5付近の保護層8表面には正の電荷が壁電荷として蓄積される。以上で維持電極4―走査電極5間には所定の値の電位が生じる。
放電維持期間は、階調に応じた輝度を確保するために、アドレス放電により設定された点灯状態を拡大して放電維持する期間である。ここでは、上記壁電荷が存在する放電セル20で、一対の走査電極5および維持電極4の各々に維持放電電圧パルス(例えば約200Vの矩形波電圧)を互いに異なる位相で印加する。これにより表示状態が書き込まれた表示セルである放電セル20に対し電圧極性の変化毎にパルス放電を発生せしめる。
この維持放電により、放電空間15における励起Xe原子からは147nmの共鳴線が放射され、励起Xe分子からは173nm主体の分子線が放射される。この共鳴線・分子線が蛍光体層14表面に照射され、可視光発光による表示発光がなされる。そして、RGB各色ごとのサブフィールド単位の組み合わせにより、多色・多階調表示がなされる。なお、保護層8に壁電荷が書き込まれていない非表示セルの放電セル20では、維持放電が発生せず表示状態は黒表示となる。
消去期間では、走査電極5に漸減型の消去パルスを印加し、これによって壁電荷を消去させる。
(PDPの放電過程について)
図1及び図2の構成を持つPDP1を、図3の駆動波形に基づいて駆動させたときの放電過程を説明する。
(PDPの放電過程について)
図1及び図2の構成を持つPDP1を、図3の駆動波形に基づいて駆動させたときの放電過程を説明する。
PDP1の駆動時において、表示電極対6における維持電極4と走査電極5との間に所定の交流矩形波パルス電圧が印加されると、放電空間15では放電ガスが誘電体層7の絶縁破壊を起こしてプラズマ放電が発生する。プラズマ中の正イオン(主にXeイオンである)は、瞬時陰極として動作している側の電極(例えば維持電極4とする)へ、また電子は瞬時陽極として動作している電極(この場合は走査電極5)へと、それぞれ電界で加速されて移動する。しかし、それぞれの電極の前面は、電荷障壁として働く誘電体層7および保護層8によって覆われているため、電子も正イオンも伝導電流として両電極に流れ込むことが出来ない。そのため正イオンは、保護層8の表面に、電極の電位とは逆極性の壁電荷として蓄積する。蓄積した電荷が作り出す電界は、電極に印加された電圧による電界を相殺するため、やがて放電セル20内に放電に寄与する電界が実効的に存在しなくなり、放電停止する。
一方、パルス電圧は図3に示すように、一定の周期で維持電極4と走査電極5とに交互に印加されるので、半周期後には維持電極4が瞬時陽極に、走査電極5が瞬時陰極となる。このとき、先の放電で蓄積していた電荷が作る電界は、電極の電位と同極性となるため、印加電圧に重畳される。すなわち、電圧反転の際には放電セル20内部には、印加電圧と壁電荷による電圧の和に相当する電圧がかかることになる。
これによって、放電セル20に印加する電圧は、放電維持に実際に必要な電圧よりも低く済むとともに、データ電極11を用いたアドレス放電による画素選択動作を行うことで、少ない信号数で点灯/非点灯の制御が可能となる。
以上の構成を有するPDP1は、フロントパネルと対向する隔壁13の頂部における各々の隔壁13の表面間の最短距離が、80μm以上170μm以下である超高精細な放電セル構造を有する一方、Xe−Ar系放電ガスを用い、その組成のAr分圧が10%以上20%以下の範囲(一例として10%)に設定されている。さらに、放電ガスの全圧が従来の全圧よりも低い20kPa以上40kPa以下の範囲(一例として30kPa)に調整されている。
以上の構成を有するPDP1は、フロントパネルと対向する隔壁13の頂部における各々の隔壁13の表面間の最短距離が、80μm以上170μm以下である超高精細な放電セル構造を有する一方、Xe−Ar系放電ガスを用い、その組成のAr分圧が10%以上20%以下の範囲(一例として10%)に設定されている。さらに、放電ガスの全圧が従来の全圧よりも低い20kPa以上40kPa以下の範囲(一例として30kPa)に調整されている。
このような調整により、PDP1は次世代型の超高精細な放電セル構造を有しているが、駆動時には従来と同等以上の発光効率が発揮され、且つ、放電電圧の有効な低減効果が期待できるようになっている。この良好な発光効率と放電電圧の低減効果の両立は、いずれも本願発明者らが鋭意検討した結果、実験により見出した特有の数値範囲に基づいて、PDP1の隔壁13表面間の最小距離及びAr分圧、並びに放電ガスの全圧を設定して得られたものである。
PDP1では、上記した超高精細の放電セル構造において、放電ガス中のXeを比較的高濃度の主成分とし、これに所定量のArを添加することで、PDPにおける発光効率が、Xeを100%使用した場合と比べて遜色ない程度以上に維持される。
一方、放電ガス組成において、Xeよりも質量数が小さく、且つ、二次電子放出係数の大きいArを添加することで、Xeを単独で用いた場合の低い二次電子放出特性が、Arの高い二次電子放出特性によって補完される。その結果、PDPの駆動時における放電電圧の抑制が効果的に図られるので、耐圧型のIC等の回路部品が不要であるため、その分製造コストの抑制に貢献できる。
一方、放電ガス組成において、Xeよりも質量数が小さく、且つ、二次電子放出係数の大きいArを添加することで、Xeを単独で用いた場合の低い二次電子放出特性が、Arの高い二次電子放出特性によって補完される。その結果、PDPの駆動時における放電電圧の抑制が効果的に図られるので、耐圧型のIC等の回路部品が不要であるため、その分製造コストの抑制に貢献できる。
また、このような放電ガス組成を採用したことにより、PDP1では従来技術のように、Xeによる二次電子放出特性を高めるために放電電圧を上昇させる必要がない。
さらに本発明は、放電ガスの全圧が従来値(例えば66.5kPa〜101kPa)よりも低く抑えられているので、高いガス圧に耐えるための特別な構成は不要であり、従来とほぼ同様のPDPの構成で実現できるというメリットがある。従って本発明は、放電セル数が多く、極めて微細な放電セル構造を有する次世代のPDPでも比較的容易に実現が期待できるものである。
(性能測定実験)
以下、PDPにおける放電ガスの特性と発光効率について性能測定実験を行い、これにより得られた結果を考える。
さらに本発明は、放電ガスの全圧が従来値(例えば66.5kPa〜101kPa)よりも低く抑えられているので、高いガス圧に耐えるための特別な構成は不要であり、従来とほぼ同様のPDPの構成で実現できるというメリットがある。従って本発明は、放電セル数が多く、極めて微細な放電セル構造を有する次世代のPDPでも比較的容易に実現が期待できるものである。
(性能測定実験)
以下、PDPにおける放電ガスの特性と発光効率について性能測定実験を行い、これにより得られた結果を考える。
実験に供したサンプルPDPのセル構造は2種類を設定し、まず、放電セルの寸法をPDP1と同じ超高精細放電セル(285μm×95μm)とした。その他、図6の実験に供する放電セルの寸法として、対角42インチのHD(720p)表示装置に相当する、675μm×300μm)のサイズとした。
これらのサンプルPDPに、XeとArを含んでなる放電ガスを封入し、所定の放電ガス組成において、放電ガスの全圧を変化させたときの維持電圧(V)、相対効率(任意単位)、及び発光効率(任意単位)を測定した。なお、各々の実験においては、Ar分圧と放電ガスの全圧とは独立して変化させるものとした。
これらのサンプルPDPに、XeとArを含んでなる放電ガスを封入し、所定の放電ガス組成において、放電ガスの全圧を変化させたときの維持電圧(V)、相対効率(任意単位)、及び発光効率(任意単位)を測定した。なお、各々の実験においては、Ar分圧と放電ガスの全圧とは独立して変化させるものとした。
これらの結果を図4〜図6に示す。図5中の「相対効率1」は、放電ガスにXe100%を使用したときの値を示し、これ以外の数値をすべて前記値の相対値として表したものである。また「最低維持電圧」とは、サンプルPDPの全ての放電セルにおいて正常に維持放電させるために最小限必要な電圧値を示す。
図4は、Xe−Ar系放電ガスにおいて、Ar分圧を10%、20%、30%のいずれかに変化させた場合のPDPの最低維持電圧(V)と放電ガスの全圧との関係を示すグラフである。
図4は、Xe−Ar系放電ガスにおいて、Ar分圧を10%、20%、30%のいずれかに変化させた場合のPDPの最低維持電圧(V)と放電ガスの全圧との関係を示すグラフである。
当図に示されるように、いずれのAr分圧の曲線においても、放電ガスの全圧が高い値から低くなるにつれて、最低維持電圧が低下し、ある全圧値で極小値を示しており、よく知られたPaschenの法則に類似した形状を示している。
ところが、Xeを100%使用したサンプルPDPの曲線に対し、Ar分圧を10%、20%、30%のいずれかに設定した場合には、いずれの放電ガスの全圧においても最低維持電圧が大幅に低下しているのが確認できる。
ところが、Xeを100%使用したサンプルPDPの曲線に対し、Ar分圧を10%、20%、30%のいずれかに設定した場合には、いずれの放電ガスの全圧においても最低維持電圧が大幅に低下しているのが確認できる。
さらにXeを100%使用したサンプルPDPの場合、最低維持電圧が極小値となる全圧30kPa以下の範囲で、全圧の低下に伴って最低維持電圧が再び上昇するのに対し、Ar分圧が10%、20%、30%の場合では、全圧30kPa以下の範囲における最低維持電圧はいずれも低下し続けている。このため、Xeを100%使用したサンプルPDPに対し、Arを分圧10%、20%、30%のいずれかに設定した各サンプルPDPの場合は、各々の全圧を低圧にすることで最低維持電圧が顕著に低減される。具体的にこれらのAr分圧を有するサンプルPDPでは、放電ガスの全圧を50kPaから20KPaまで下げると、最低維持電圧は最大で約75V程度も低減されている。
なお、Ar分圧が20%の場合には、さらに全圧を下げると最低維持電圧も低下し、最大で100V以上もの電圧低下が確認された。しかし、Ar分圧を20%よりも高くした場合には、全圧を20kPaより下げても、それ以上の明確な電圧低下は見られなかった。
次に示す図5は、Xe−Ar系放電ガスにおいて、Ar分圧を10%、20%、30%のいずれかに変化させた場合のPDPの相対効率(任意単位)と放電ガスの全圧との関係を示すグラフである。放電セルサイズは図4の場合と同様である。
次に示す図5は、Xe−Ar系放電ガスにおいて、Ar分圧を10%、20%、30%のいずれかに変化させた場合のPDPの相対効率(任意単位)と放電ガスの全圧との関係を示すグラフである。放電セルサイズは図4の場合と同様である。
前述したように、一般にXeを紫外線源とする光源では、Xe分圧が高いほど発光効率が高くなることから、Arを加えることでXe分圧が低下するため、発光効率も低下することが予想される。しかし、実際には図5に示すように、Arを分圧10%、20%、30%のいずれかで含む各サンプルPDPは、Xe100%を使用したサンプルPDPに対して、それほど遜色のない発光効率を発揮できることが明らかになった。特に、Ar分圧が10%の場合は、全圧が約35kPa以下の範囲において、Xe100%を使用したサンプルPDPと同等以上の相対効率を有することが分かった。また、Ar分圧を20%又は30%に設定した場合でも、Xe100%を使用したサンプルPDPに比べて、発光効率の低下は、実際上、あまり考慮しなくてもよい程度に収まっている。
一方、全圧が40kPaを超えると、図4のようにいずれのサンプルPDPでも最低維持電圧そのものが高くなるほか、図5のように所定のAr分圧でXe−Ar系放電ガスを用いたPDPが、Xeを100%使用した放電ガスに対して有する電圧低減効果の優位性も小さくなる。
以上の実験から、本発明のXe−Ar系放電ガスを用いたPDPでは、放電ガスの全圧範囲としては20KPa以上40KPa以下の範囲が好適といえる。
以上の実験から、本発明のXe−Ar系放電ガスを用いたPDPでは、放電ガスの全圧範囲としては20KPa以上40KPa以下の範囲が好適といえる。
続いて、Xe-Ar系放電ガス中のArによる、維持電圧の低減効果を確認するために、微小な放電セルサイズによる放電への影響を排除して、放電セル寸法が比較的大きいAC型PDPパネルを用いて同様の実験を行った。
図6は、当該サンプルPDPでXe−Ar系放電ガスを使用した場合において、Ar分圧を10%、20%のいずれかに変化させた場合のPDPの最低維持電圧(V)と放電ガスの全圧との関係を示すグラフである。
図6は、当該サンプルPDPでXe−Ar系放電ガスを使用した場合において、Ar分圧を10%、20%のいずれかに変化させた場合のPDPの最低維持電圧(V)と放電ガスの全圧との関係を示すグラフである。
当図の結果から、図4の結果と同様に、所定のAr分圧を持つXe−Ar系放電ガスを用いたサンプルPDPでは、Xe100%からなる放電ガスを用いたサンプルPDPよりも最低維持電圧が大幅に低くなる結果が示された。
また、Xeを100%用いたサンプルPDPでは、一定の放電ガスの全圧値に対応して曲線の最小値が現れ、これより全圧が低いと曲線が上昇する下向きの放物線が形成されているが、前記所定のAr分圧に調整されたサンプルPDPの曲線には、このような下向きの放物線状のカーブは見られず、放電ガスの全圧の低下に伴って、最低維持電圧(V)が低減される。
また、Xeを100%用いたサンプルPDPでは、一定の放電ガスの全圧値に対応して曲線の最小値が現れ、これより全圧が低いと曲線が上昇する下向きの放物線が形成されているが、前記所定のAr分圧に調整されたサンプルPDPの曲線には、このような下向きの放物線状のカーブは見られず、放電ガスの全圧の低下に伴って、最低維持電圧(V)が低減される。
しかしながら図6の結果を図4と比較すると分かるように、比較的大きな放電セルサイズのサンプルPDPの場合は、Xeを100%使用したPDPに対する最低維持電圧の低減効果は比較的小さくなっている。例えば、図4において、Ar分圧10%の場合に最も電圧低減効果が見られた全圧20kPaにおいても、図6ではXe100%使用したサンプルPDPとの最低維持電圧との差は約30Vに止まっている。
以上のことから、実施の形態1のPDP1おいては、発光効率の維持と放電電圧の低減効果の両立を図るためには、Xe−Ar系放電ガスにおいて、Ar分圧を10%以上20%以下の範囲とするのが、特に好適であると言える。
この場合、Ar分圧を上記範囲に収まるように調整すれば、上記効果は得られるが、さらにPDP1において、放電ガスの全圧を20kPa以上40kPa以下の範囲に設定すると、発光効率の維持と放電電圧の低減効果の両方について、特に顕著な効果が得られるものと考えられる。
この場合、Ar分圧を上記範囲に収まるように調整すれば、上記効果は得られるが、さらにPDP1において、放電ガスの全圧を20kPa以上40kPa以下の範囲に設定すると、発光効率の維持と放電電圧の低減効果の両方について、特に顕著な効果が得られるものと考えられる。
また、このような効果を得るためには、放電セルサイズを実施の形態1のPDP1のように、超微細な放電セルサイズ(互いに対向して隣接する隔壁13(すなわち、対向して隣接するパターン部1231同士、またはパターン部1232同士)において、フロントパネル2と対向する隔壁13の頂部における、各々の隔壁13の表面(すなわち、蛍光体層14を除いた隔壁13の表面)間の最短距離(以下、単に「隔壁表面間の最小距離」と称する。)が、80μm以上170μm以下となるように調節されている)に調整する必要があると思われる。この放電セルサイズについては後に詳細に考察する。
以下、本発明の別の実施の形態について、実施の形態1との差異を中心に説明する。
<実施の形態2>
本実施の形態2のPDPの構成は、PDP1と同様の隔壁表面間の最小距離に設定された超高精細な放電セル構造を有しているが、放電ガスをXe−Kr系ガスで構成し、且つ、放電ガス中のKr分圧を5%以上10%以下の範囲(一例として5%に)、放電ガスの全圧を20kPa以上35kPa以下の範囲に調整した点に特徴を有する。
<実施の形態2>
本実施の形態2のPDPの構成は、PDP1と同様の隔壁表面間の最小距離に設定された超高精細な放電セル構造を有しているが、放電ガスをXe−Kr系ガスで構成し、且つ、放電ガス中のKr分圧を5%以上10%以下の範囲(一例として5%に)、放電ガスの全圧を20kPa以上35kPa以下の範囲に調整した点に特徴を有する。
このような構成を持つ実施の形態2のPDPでは、PDP1と同様に、放電ガスの全圧を従来に比べて低く抑えられる一方で、PDP1と同様に優れた発光効率の発揮と、放電電圧の低減の両立効果が得られるようになっている。
ここで、実施の形態2の効果が得られる理由を考察すべく、上記性能測定実験と同様に、PDP1と同じ放電セルサイズを持つサンプルPDPを用意し、これにXe−Kr系放電ガスを封入し、Kr分圧(%)と放電ガスの全圧とをそれぞれ変化させたときの最低維持電圧(V)を測定した。その結果を図7、図8に示す。図7は最低維持電圧(V)の絶対値、図8は発光効率の相対値をそれぞれ縦軸に取ったグラフである。
ここで、実施の形態2の効果が得られる理由を考察すべく、上記性能測定実験と同様に、PDP1と同じ放電セルサイズを持つサンプルPDPを用意し、これにXe−Kr系放電ガスを封入し、Kr分圧(%)と放電ガスの全圧とをそれぞれ変化させたときの最低維持電圧(V)を測定した。その結果を図7、図8に示す。図7は最低維持電圧(V)の絶対値、図8は発光効率の相対値をそれぞれ縦軸に取ったグラフである。
図7に示すように、Xe−Kr系放電ガスではKr分圧を適切に調整することにより、Xeを100%使用した放電ガスと同等以上の良好な最低維持電圧の低減効果が確認できた。
またXe−Kr系放電ガスでは、Kr分圧が高くなるほどXe100%に対する電圧低減効果が顕著に小さくなるほか、Xe−Ar系放電ガスに比べて電圧低減効果のピークが低分圧側に寄っている。さらに、Xeを100%使用した放電ガスに対し、電圧低減効果がXe−Ar系放電ガスに比べて若干小さくなる(当図に示す実験では、最低維持電圧の低減効果は最大で約65V程度)ことが分かった。しかしながら、図8に示すように実施の形態2のPDPの発光効率は、実施の形態1と同様に良好であり、優れた発光効率と放電電圧の低減効果を両立させている面では十分に有効な実施形態であると言える。
またXe−Kr系放電ガスでは、Kr分圧が高くなるほどXe100%に対する電圧低減効果が顕著に小さくなるほか、Xe−Ar系放電ガスに比べて電圧低減効果のピークが低分圧側に寄っている。さらに、Xeを100%使用した放電ガスに対し、電圧低減効果がXe−Ar系放電ガスに比べて若干小さくなる(当図に示す実験では、最低維持電圧の低減効果は最大で約65V程度)ことが分かった。しかしながら、図8に示すように実施の形態2のPDPの発光効率は、実施の形態1と同様に良好であり、優れた発光効率と放電電圧の低減効果を両立させている面では十分に有効な実施形態であると言える。
また、Xe−Ar系放電ガスにおける電圧低減効果は、Ar分圧が20%以上に達すると変化しにくくなるのに対し、Xe−Kr系放電ガスの電圧低減効果は図7のようにKr分圧が分圧10%以上の段階で既に飽和する傾向が見られ、この段階で十分な効果が発揮されている。従って、Krによる電圧低減効果を得るためには、Krの添加量はそれほど多くなくてもよく、Arの添加量よりも少なくてよいことがわかった。
図7及び図8の結果から、実施の形態2のPDPでは、発光効率の低下を最小限に抑えつつ、放電ガスの全圧の低減と放電電圧の低減効果を優先して得るためには、Kr分圧を5%以上10%以下の範囲とするのが、特に好適であると言える。
この場合、Kr分圧を上記範囲に収まるように調整すればそれなりの効果は得られるが、さらに放電ガスの全圧を20kPa以上35kPa以下の範囲に設定すると、発光効率の維持と放電電圧低減効果の両方について、特に安定的な効果が得られるものと考えられる。
この場合、Kr分圧を上記範囲に収まるように調整すればそれなりの効果は得られるが、さらに放電ガスの全圧を20kPa以上35kPa以下の範囲に設定すると、発光効率の維持と放電電圧低減効果の両方について、特に安定的な効果が得られるものと考えられる。
<実施の形態3>
本実施の形態3のPDPの構成は、実施の形態2のPDPとほぼ同様の構成であるが、Xe−Kr系の放電ガスにおけるKr分圧を5%以上20%以下の範囲(一例として20%)に調整し、且つ、放電ガスの全圧を35kPa以上50kPa以下の範囲(一例として40kPa)に調整した点に特徴を有する。
本実施の形態3のPDPの構成は、実施の形態2のPDPとほぼ同様の構成であるが、Xe−Kr系の放電ガスにおけるKr分圧を5%以上20%以下の範囲(一例として20%)に調整し、且つ、放電ガスの全圧を35kPa以上50kPa以下の範囲(一例として40kPa)に調整した点に特徴を有する。
このような構成を持つ実施の形態3のPDPにおいても、実施の形態1及び2の各PDPと同様に、超高精細な放電セル構造を持つPDPにおいて、放電ガスの全圧を従来に比べて低く抑えられる一方で、優れた発光効率の発揮と、放電電圧の低減の両立効果が得られるようになっている。
すなわち、所定の高精細な放電セル構造のPDPにおいて、Xe−Kr系放電ガスを用い、Kr分圧を比較的高い20%に設定すると、全圧が35%以上50kPa以下の範囲で図8に示すように、Xe100%の放電ガスを使用したPDPに比べて高い発光効率を得ることが出来、かつ、図7に示すように最低維持電圧も有効に低減できる。図7、図8のデータでは、たとえば放電ガスにXeを100%使用し、全圧を30kPaに設定した場合と比較すると、実施の形態3のPDPでは発光効率が約1.4倍と大幅に上昇でき、且つ、このときの最低維持電圧の上昇を10V程度に抑えることが可能である。
すなわち、所定の高精細な放電セル構造のPDPにおいて、Xe−Kr系放電ガスを用い、Kr分圧を比較的高い20%に設定すると、全圧が35%以上50kPa以下の範囲で図8に示すように、Xe100%の放電ガスを使用したPDPに比べて高い発光効率を得ることが出来、かつ、図7に示すように最低維持電圧も有効に低減できる。図7、図8のデータでは、たとえば放電ガスにXeを100%使用し、全圧を30kPaに設定した場合と比較すると、実施の形態3のPDPでは発光効率が約1.4倍と大幅に上昇でき、且つ、このときの最低維持電圧の上昇を10V程度に抑えることが可能である。
なお、全圧が50kPaを超えると、いずれのKr分圧でも最低維持電圧自体が高くなるほか、Xe100%使用した放電ガスに対して有する電圧低減効果の優位性も小さくなる。
従って、実施の形態3におけるXe−Kr系放電ガスの全圧としては、35kPa以上50KPa以下の範囲が好適である。
従って、実施の形態3におけるXe−Kr系放電ガスの全圧としては、35kPa以上50KPa以下の範囲が好適である。
実施の形態2のPDPは、放電電圧の低減と放電ガスの低圧を優先する一方、発光効率が若干低下する特性を有していたが、実施の形態3のPDPは、放電ガス圧の上昇と放電電圧の値が多少高くなっても、発光効率を優先して向上させる目的において、特に有用である。
<本発明に関する各考察>
(放電ガスの放電過程について)
放電ガスについて、従来のXe原子による放電過程と、本発明のXe原子及びAr原子による放電過程を順に考察する。
<本発明に関する各考察>
(放電ガスの放電過程について)
放電ガスについて、従来のXe原子による放電過程と、本発明のXe原子及びAr原子による放電過程を順に考察する。
AC型PDPは、放電セル20がディスプレイにおける1画素を構成する(1画素にRGB各色の放電セルが含まれ、そのうちの1色を構成する)。従って、放電セルは放電発光体としては非常に微小である。
このため放電セル内では、表示電極対6内の電極ギャップが非常に狭い。放電開始電圧に対する、放電ギャップ及び放電ガス圧との積の間における周知の関係式(Paschenの法則)によれば、一般に放電電圧を抑制するにはガス圧が高くならざるを得ず、当該ガス圧は102kPaのオーダーとなる。
このため放電セル内では、表示電極対6内の電極ギャップが非常に狭い。放電開始電圧に対する、放電ギャップ及び放電ガス圧との積の間における周知の関係式(Paschenの法則)によれば、一般に放電電圧を抑制するにはガス圧が高くならざるを得ず、当該ガス圧は102kPaのオーダーとなる。
こうしたガス圧領域では、Xeの励起原子は他の原子との三体衝突過程
Xe*+Xe+M → Xe2 *+M ・ ・ ・ (式2)
によってエキシマとなる可能性が高い。ここで、Mは同じXeの基底状態の原子や、あるいは放電中に含まれる他のガス、例えばNeやArの基底状態の原子である。
こうして形成されるエキシマXe2 *は高い効率で、波長172nm(分子線)付近をピークとする広帯域の紫外線を放射する。また、紫外線を放射した下準位Xe2は反発ポテンシャルを持つため不安定で、速やかに二つのXe原子に解離する。従って、共鳴輝線に見られるような自己吸収による紫外線の損失は生じない。
Xe*+Xe+M → Xe2 *+M ・ ・ ・ (式2)
によってエキシマとなる可能性が高い。ここで、Mは同じXeの基底状態の原子や、あるいは放電中に含まれる他のガス、例えばNeやArの基底状態の原子である。
こうして形成されるエキシマXe2 *は高い効率で、波長172nm(分子線)付近をピークとする広帯域の紫外線を放射する。また、紫外線を放射した下準位Xe2は反発ポテンシャルを持つため不安定で、速やかに二つのXe原子に解離する。従って、共鳴輝線に見られるような自己吸収による紫外線の損失は生じない。
エキシマの生成確率は(式2)から明らかなように、ガス圧に比例して急激に増大するため、放電ガスの全圧が高いほど紫外線の発光効率が高くなる。また、原子Mは同じXeである場合が最も生成確率が高くなり、同一の全圧条件ではXe分圧が高いほど効率が高くなる。従って、発光効率はXe100%の場合に最も高くなるとも考えられる。
しかしながら、Xe原子は一般的な保護層材料の酸化マグネシウムに対する二次電子放出係数が極めて低いため、Xeの分圧に比例して放電電圧が上昇する。これを避けるには酸化マグネシウムに対して比較的高い二次電子放出係数を持つNeなど、Xeよりも質量数の小さな希ガスを添加する方法が挙げられる。
しかしながら、Xe原子は一般的な保護層材料の酸化マグネシウムに対する二次電子放出係数が極めて低いため、Xeの分圧に比例して放電電圧が上昇する。これを避けるには酸化マグネシウムに対して比較的高い二次電子放出係数を持つNeなど、Xeよりも質量数の小さな希ガスを添加する方法が挙げられる。
一方、通常はNeなどの希ガスを添加すると、その分Xeの量が低下するので、エキシマの生成確率が低下し、発光効率も低下しうる。
なお、特許文献2の図6では、Ar分圧と効率が比例した結果が示されており、一見すると、上記考察した関係と矛盾するように思える。しかしながら、これは一定分圧のXeに対するAr分圧を上げた結果、放電ガスの全圧が上昇してエキシマの生成効率が上昇した((式2)におけるMがArとなる)ことによるものであり、あくまで全圧の上昇による結果と解釈すべきである。さらに、この場合のエキシマの生成効率の上昇は、放電ガスをXe100%で構成し、その全圧を上昇させた場合よりも小さいものである。
なお、特許文献2の図6では、Ar分圧と効率が比例した結果が示されており、一見すると、上記考察した関係と矛盾するように思える。しかしながら、これは一定分圧のXeに対するAr分圧を上げた結果、放電ガスの全圧が上昇してエキシマの生成効率が上昇した((式2)におけるMがArとなる)ことによるものであり、あくまで全圧の上昇による結果と解釈すべきである。さらに、この場合のエキシマの生成効率の上昇は、放電ガスをXe100%で構成し、その全圧を上昇させた場合よりも小さいものである。
したがって、従来のAC型PDPでは、発光効率を優先するためには放電ガスをXe100%で構成した上で、放電ガス圧をできるだけ高めた構成が理想的とされる。一方、放電ガス圧を高めると、PDPの放電電圧が高まり易くなるほか、寿命特性とのトーレドオフを考える必要が生じる。このような放電ガス設計にかかる問題は、とりわけ4K2Kなど超高精細なセルサイズのAC型PDPでは、本質的な発光効率の低下に関連する事項であり、Xe分圧を高くして発光効率を維持しつつ、放電維持電圧を抑制させる要求が大きい点において重要である。
(放電セルサイズについて)
一般に、放電セルサイズが大きくなると電圧抑制効果が小さくなるが、この理由は以下のように考えられる。
(放電セルサイズについて)
一般に、放電セルサイズが大きくなると電圧抑制効果が小さくなるが、この理由は以下のように考えられる。
放電セルサイズが小さい場合は、プラズマ放電における両極性拡散の特性により、放電セルサイズが大きい場合よりもイオン損失が大きくなる。従って放電セルサイズが小さいと、電子との衝突により生じたイオンは、放電空間で放電維持につながる前に消失する可能性が高い。放電セルサイズが小さいと、放電維持させるためには放電セルサイズが大きくて拡散損失が小さい系に比べ、より多くのイオンを作る必要がある。従って、放電セルが小さいPDPでは、イオンの絶対量が多くなる放電ガスの全圧の高い側に極小値が現れなくなるものと考えられる。放電セルが小さいPDPでは、放電セルサイズが大きいPDPに比べて全体的に最低維持電圧が上昇しているのも、イオンを多く発生させるためのエネルギーが必要であるからと考えられる。
一方、最低維持電圧と放電ガスの全圧との関係において、最低維持電圧の極小値よりも高い全圧では放電ガスの分子と電子との衝突頻度が高くなり、電子が分子と衝突してエネルギーを失う傾向にあり、電離効率の低下により電圧上昇する。また、最低維持電圧の極小値よりも低い全圧においては、電子は高いエネルギーを持つものの放電ガス分子と衝突する機会が減るため、電離頻度が減り、電圧上昇する。これがPDPの最低維持電圧と全圧との関係において、極小値を持つ曲線が現れる理由(Paschenの法則)と考えられる。
しかしながら、本願発明者らが鋭意検討した結果、所定の隔壁表面間の最小距離に設定された超高精細な放電セル構造を有するPDPにおいて、Xe−Ar系放電ガスを用い、且つ、Ar分圧を適切に調整すれば、比較的低い全圧でも放電電圧の低減効果が十分に得られることが分かった。
すなわち、Xe100%の放電ガスを使用したPDPにおける最低維持電圧の全圧依存性を考えると、最低維持電圧が極小値となる全圧は、放電セルサイズが小さい場合には30kPa付近であり(図4)、放電セルサイズが大きい場合には20〜25kPa付近である(図6)。ここで、放電セルサイズが小さい場合に最低維持電圧を下げるためには、原則的には前述したように放電セル寸法が大きい場合よりも全圧を高めて設定することが必要である。
すなわち、Xe100%の放電ガスを使用したPDPにおける最低維持電圧の全圧依存性を考えると、最低維持電圧が極小値となる全圧は、放電セルサイズが小さい場合には30kPa付近であり(図4)、放電セルサイズが大きい場合には20〜25kPa付近である(図6)。ここで、放電セルサイズが小さい場合に最低維持電圧を下げるためには、原則的には前述したように放電セル寸法が大きい場合よりも全圧を高めて設定することが必要である。
ところが図4および図6を見比べると、Xe-Ar系放電ガスを用いた場合には、放電セルサイズの違いが、全圧と最低放電維持電圧との関係に与える影響は、それほど顕著ではない。たとえばAr分圧20%の場合、セルサイズが小さい場合でも、図4のように、全圧が50kPaから20kPaまで低下するに伴い、ほぼ単調に電圧が低下し、その低下量は約70Vとなっている。これに対し、セルサイズが大きい場合は図6のように約75Vとなっている。このように、いずれの場合においても、十分な電圧低下量が大きな差異無く得られている。
また、Ar分圧10%の場合、放電セルサイズが小さい場合の最低維持電圧は全圧が30kPa以下ではほぼ安定した値となる(図4)。これは、放電セルサイズが大きい場合の効果とほぼ同様であると見ることができる(図6)。
このような結果を言い換えると、Xe−Ar系ガスを用い、且つ、所定のAr分圧において、放電セルサイズが小さくなると、Xeを100%使用した場合の最小維持電圧−全圧カーブ曲線と比較して、極小電圧を与える全圧が低い側にシフトすると表現することができる。これにより、Xe−Ar系放電ガスを用いれば、いずれの放電セルサイズの場合でも、比較的低い全圧範囲に最低維持電圧値を呈する全圧値電圧が存在していると言える。従って、この特性を利用すれば、本発明を実現することが比較的容易であると言える。
このような結果を言い換えると、Xe−Ar系ガスを用い、且つ、所定のAr分圧において、放電セルサイズが小さくなると、Xeを100%使用した場合の最小維持電圧−全圧カーブ曲線と比較して、極小電圧を与える全圧が低い側にシフトすると表現することができる。これにより、Xe−Ar系放電ガスを用いれば、いずれの放電セルサイズの場合でも、比較的低い全圧範囲に最低維持電圧値を呈する全圧値電圧が存在していると言える。従って、この特性を利用すれば、本発明を実現することが比較的容易であると言える。
なお、いわゆる4K2Kのような超高精細放電セルを有するPDPでは、図4のように、Xeを100%使用した場合には全圧30kPa付近が最小電圧となる。このようなセルを持つPDPでは放電ガスの全圧を30kPaを基準に考えることができ、これよりも全圧を高めると発光効率が上がるが電圧も上昇する。この傾向は、本発明ではHD規格のような比較的大きい放電セルにおいてもあまり変わらない。
次に、上記した両極性拡散によるプラズマの損失の程度は、本質的には放電セル内で発生するプラズマと、対向して隣接する隔壁表面間の最小距離に支配される。
すなわち、図1に示したような面放電のAC型PDPでは、前記隔壁表面間の最小距離の変化が損失変化に支配的な影響を及ぼす。この放電セルのサイズを定義する隔壁表面間の最小距離が大きくなるほど、電圧低減効果は小さくなる。隔壁表面間の最小距離は、PDPの画面サイズおよび画素数で規定される。本発明において目的としている50インチ4K2K相当の規格では、隔壁表面間の最小距離としては、隔壁13の材質や固有の構造の差異等から多少の違いがあるものの、80μm以上170μm以下程度(製造上のバラツキを10%程度と考慮すれば、80μm以上100μm以下程度)が妥当であり、これによって、前述した発光効率と電圧低減効果において、顕著な有効性を得ることができる。
すなわち、図1に示したような面放電のAC型PDPでは、前記隔壁表面間の最小距離の変化が損失変化に支配的な影響を及ぼす。この放電セルのサイズを定義する隔壁表面間の最小距離が大きくなるほど、電圧低減効果は小さくなる。隔壁表面間の最小距離は、PDPの画面サイズおよび画素数で規定される。本発明において目的としている50インチ4K2K相当の規格では、隔壁表面間の最小距離としては、隔壁13の材質や固有の構造の差異等から多少の違いがあるものの、80μm以上170μm以下程度(製造上のバラツキを10%程度と考慮すれば、80μm以上100μm以下程度)が妥当であり、これによって、前述した発光効率と電圧低減効果において、顕著な有効性を得ることができる。
また、前述したように、いわゆる4K2Kなどの超高精細な放電セルに本発明を適用すれば、有効な電圧低減効果が期待できるが、図4及び図6の結果から、最小放電維持電圧の絶対値は多少高くなることが予想される。しかしながら、その上昇率は、電圧低減効果によって十分に対応可能である。
なお、特許文献2には、Xe−Ar系放電ガスを用いたPDPが開示されているが、特許文献2の図7にみられるように、Ar分圧を10%以上20%以下の範囲に設定したとしても、有効な電圧低減効果はまったく示されていない。これは当該文献での実験に用いたPDPの放電セルサイズが本願発明で想定する超高精細型の放電セルサイズに比べて大きすぎ、これによって前記効果が得られなかったことを推察させる。
なお、特許文献2には、Xe−Ar系放電ガスを用いたPDPが開示されているが、特許文献2の図7にみられるように、Ar分圧を10%以上20%以下の範囲に設定したとしても、有効な電圧低減効果はまったく示されていない。これは当該文献での実験に用いたPDPの放電セルサイズが本願発明で想定する超高精細型の放電セルサイズに比べて大きすぎ、これによって前記効果が得られなかったことを推察させる。
すなわち本願発明において示された効果は、本願の実施の形態1および実施の形態2に開示したような超高精細PDP用の微小な放電セルを有するPDPを実際に試作し、駆動評価することで初めて明らかにされるものである。
なお、表示電極対の放電ギャップは、本発明では30μm以上140μm以下の範囲で調整できる。この場合、ギャップが大きくなると最低維持電圧は高くなるが、放電ガスの全圧に対する依存性はさほど変わらない。
なお、表示電極対の放電ギャップは、本発明では30μm以上140μm以下の範囲で調整できる。この場合、ギャップが大きくなると最低維持電圧は高くなるが、放電ガスの全圧に対する依存性はさほど変わらない。
(放電ガス組成について)
本発明のPDPにおいて、Xeに所定量のArまたはKrを添加した放電ガスを用いることで最低維持電圧が低減される理由と、その電圧低減効果の程度が放電セルの寸法により異なる理由について考察する。
ArやKrの電離電圧は、Xeの電離電圧よりも高い。そのため、ArイオンやKrイオンが瞬時陰極側の保護層に入射することによる二次電子放出の効果は、Xeイオンを利用した場合よりも高くなることが期待される。これを言い換えると、ArイオンやKrイオンを用いれば、Xeイオンを用いた場合と同じ電流値の電流を得るために必要なイオンの入射数が比較的少なくて済むため、イオンを陰極に向けて加速するのに必要な電圧(陰極降下電圧)が低くてすみ、結果として最低維持電圧が低下することになる。
本発明のPDPにおいて、Xeに所定量のArまたはKrを添加した放電ガスを用いることで最低維持電圧が低減される理由と、その電圧低減効果の程度が放電セルの寸法により異なる理由について考察する。
ArやKrの電離電圧は、Xeの電離電圧よりも高い。そのため、ArイオンやKrイオンが瞬時陰極側の保護層に入射することによる二次電子放出の効果は、Xeイオンを利用した場合よりも高くなることが期待される。これを言い換えると、ArイオンやKrイオンを用いれば、Xeイオンを用いた場合と同じ電流値の電流を得るために必要なイオンの入射数が比較的少なくて済むため、イオンを陰極に向けて加速するのに必要な電圧(陰極降下電圧)が低くてすみ、結果として最低維持電圧が低下することになる。
しかしながら、「電離電圧が高い」ということは「電離されにくい」ことと同義である。従って、Xe存在下におけるAr分圧またはKr分圧がある程度よりも低い場合、電離電圧の比較的低いXeが電離される絶対数が多くなる。その結果、例えばXe−Ar系ガスでは、Ar分圧が20%以下の場合、XeとArとで電離される絶対数が同程度のオーダーとなり、Ar分圧の増加に対して最低維持電圧の低下という形で効果が現れると考えられる。また、Ar分圧が20%よりも高くなると、実質的に二次電子放出に寄与するイオンがArに支配され、電圧低下の効果あ飽和する。
ここで、ガス種による電離電圧の違いと最低維持電圧への影響を見るために、Xeを100%使用した放電ガスに加え、Xe-Ar系、Xe−Kr系、Xe−He系、XeーNe系の各放電ガスを用いて、放電ガスの全圧に対する最低維持電圧の依存性を測定した。放電ガス中のAr、Kr、He、Neの各分圧は10%で一定にした。その測定結果を図9に示す。全てのサンプルPDPの放電セルサイズは図4の実験と同様にした。
図9に示す実験結果から、Xeを主成分とする放電ガスにNe或いはHeを分圧10%で添加した場合には、Ar或いはKrを同様の分圧でXeに添加した場合とは異なり、最低維持電圧の低減効果は全く確認できなかった。この結果は、本発明のように、Xeに所定分圧のAr又はKRを添加した場合と明確に異なるものである。この理由としては前述したように、NeやHeの電離電圧値がXeに対して比較的高いため、10%程度の分圧ではほとんど電離されず、放電ガスの二次電子放出特性の向上に有効に寄与できないためと考えられる。
一方、図9では、同一の分圧(10%分圧)において、XeにKrを添加した場合は、同量のArを添加して用いた場合よりも有効な電圧低減効果が得られることが確認できる。この効果は、先に引用した図7でも確認することができる。この理由としては、KrはArに比べてより電離電圧が低く、また、電子との電離衝突断面積も大きいことが挙げられる。
本発明のPDPは、交通機関及び公共施設、家庭などにおけるテレビジョン装置及びコンピューターのディスプレイに用いられる表示装置等に利用でき、特に、高い発光効率が求められる超高精細の映像表示装置用のPDPに利用できる。
1 PDP
2 フロントパネル
4 維持電極
5 走査電極
6 表示電極対
7、12 誘電体層
8 保護層
9 バックパネル
11 データ電極
13 隔壁
14 蛍光体層
15 放電空間
2 フロントパネル
4 維持電極
5 走査電極
6 表示電極対
7、12 誘電体層
8 保護層
9 バックパネル
11 データ電極
13 隔壁
14 蛍光体層
15 放電空間
Claims (5)
- 一対の表示電極が複数対にわたり配設された第一基板が、放電空間を挟んで第二基板と対向して配置され、第二基板には、第一基板と対向する表面に複数の隔壁が併設されたプラズマディスプレイパネルであって、
互いに対向して隣接する隔壁において、第一基板と対向する隔壁頂部における各々の隔壁表面間の最短距離が、70μm以上90μm以下であり、
前記放電空間には、XeとArからなる放電ガスが封入され、
放電ガス中のArの分圧が10%以上20%以下である
プラズマディスプレイパネル。 - 前記放電ガス中の全圧が20kPa以上40kPa以下である
請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。 - 一対の表示電極が複数対にわたり配設された第一基板が、放電空間を挟んで第二基板と対向して配置され、第二基板には、第一基板と対向する表面に複数の隔壁が併設されたプラズマディスプレイパネルであって、
互いに対向して隣接する隔壁において、第一基板と対向する隔壁頂部における各々の隔壁表面間の最短距離が、80μm以上170μm以下であり、
前記放電空間には、XeとKrからなる放電ガスが封入され、
放電ガス中のKrの分圧が5%以上10%以下である
プラズマディスプレイパネル。 - 前記放電ガスの全圧が20kPa以上35kPa以下である
請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル。 - 一対の表示電極が複数対にわたり配設された第一基板が、放電空間を挟んで第二基板と対向して配置され、第二基板には、第一基板と対向する表面に複数の隔壁が併設されたプラズマディスプレイパネルであって、
互いに対向して隣接する隔壁において、第一基板と対向する隔壁頂部における各々の隔壁表面間の最短距離が、80μm以上170μm以下であり、
前記放電空間には、XeとKrからなる放電ガスが封入され、
放電ガス中のKrの分圧が5%以上20%以下であり、
且つ、前記放電ガスの全圧が35kPa以上50kPa以下である
プラズマディスプレイパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008127289A JP2009277492A (ja) | 2008-05-14 | 2008-05-14 | プラズマディスプレイパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008127289A JP2009277492A (ja) | 2008-05-14 | 2008-05-14 | プラズマディスプレイパネル |
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JP2008127289A Pending JP2009277492A (ja) | 2008-05-14 | 2008-05-14 | プラズマディスプレイパネル |
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JP (1) | JP2009277492A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011151957A1 (ja) * | 2010-06-04 | 2011-12-08 | パナソニック株式会社 | プラズマディスプレイパネル及び表示装置 |
-
2008
- 2008-05-14 JP JP2008127289A patent/JP2009277492A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2011151957A1 (ja) * | 2010-06-04 | 2011-12-08 | パナソニック株式会社 | プラズマディスプレイパネル及び表示装置 |
CN102668011A (zh) * | 2010-06-04 | 2012-09-12 | 松下电器产业株式会社 | 等离子体显示面板和显示装置 |
US8305522B2 (en) | 2010-06-04 | 2012-11-06 | Panasonic Corporation | Plasma display panel and display device |
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