JP2009277029A - 作物の栽培・出荷方法および作物栽培・出荷用タグ - Google Patents

作物の栽培・出荷方法および作物栽培・出荷用タグ Download PDF

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Abstract

【課題】産地偽装や偽地域ブランド品の販売を行うことが困難となり、作物の収穫後において生産者に余分な手間が掛かることなく、出荷する作物に生産者等の情報を付加することができる栽培・出荷方法を提供する。
【解決手段】耐候性を有する材料で形成され孔部14が設けられて生産者等の情報が表示されたタグ12を圃場の土壌上に置き、タグの孔部の内側に種子を播いて、種子から発芽・発根させ、タグの孔部から地中に向かって根を、地上に向かって葉茎部を成長させる。作物の生育後に、根基部と葉茎基部との間にタグ12が一体的に係合した作物10を土壌中から引き抜いて収穫し、タグが付加された状態のままで作物を出荷する。
【選択図】図1

Description

この発明は、野菜、果実等の作物を栽培し、その作物を出荷する方法、ならびに、その栽培・出荷方法を行うときに使用される作物栽培・出荷用タグに関する。
近年、野菜や果物などの生鮮品に、生産者や産地の紹介、栽培方法のこだわり等の生産者情報を付加することが一般化しつつある。また、特定の地域で産出される野菜や果物などの生鮮特産品に、地域名と商品名が結びついた地域ブランドを付することにより、商品の付加価値が大いに高められ、また消費者は間違いのない商品を選択することができる。
野菜や果物などの生鮮品に生産者情報を付加したり地域ブランドを付する場合には、結束テープに商標、農業協同組合名等の出荷者名、生産者識別コードなどを印刷しておき、その結束テープを野菜に巻回して結束テープで野菜を結束したり、収納袋に商標、出荷者名、生産者識別コードなどを印刷しておき、その収納袋に野菜を収納したりしている(例えば、特許文献1参照。)。あるいは、商品名、生産者情報、バーコード等が印刷されたタグを紐等により野菜に結び付けたりする(例えば、特許文献2参照。)。また、近年では、タグにバーコードを印刷するのに代えて、生産者情報等が記憶されたICチップと小型のアンテナを埋め込んだICタグを用い、収穫農産物を収容するトレーなどにICタグを付設して、農産物の情報を管理することも行われている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2004−326345号公報(第5頁、第10頁、図2、図3、図12) 特開2005−70378号公報(第4頁、図1、図2) 特開2006−94833号公報(第4頁、図3)
野菜や果物などに生産者情報等を付加する場合、従来は、作物の収穫後において農協等の出荷者や販売業者が、生産者情報等が印刷された結束テープや収納袋を使用して農産物を結束したり袋詰めしたりしており、あるいは、生産者情報等が印刷されたタグや生産者情報等が記憶されたICタグを農産物や包装容器などに取り付けていた。このため、産地偽装や偽地域ブランド品の販売が可能であり、実際にそのような不法行為が横行している。
また、生産者自身が、自ら栽培し収穫した野菜や果物に生産者名や産地、栽培方法などの生産者情報を付加することも可能であるが、その場合には、作物を収穫した後にも出荷までに余分な手間が掛かることになる。
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、産地偽装や偽地域ブランド品の販売などの不法行為を行うことが困難となり、作物の収穫後において生産者に余分な手間が掛かることなく、出荷する作物に生産者や地域ブランドなどの情報を付加することができる作物の栽培・出荷方法を提供すること、ならびに、その栽培・出荷方法を行うために使用される作物栽培・出荷用タグを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、作物の栽培し出荷する方法において、耐候性を有する材料で形成され孔部もしくは環部が設けられて生産者等の情報が表示されもしくは生産者等の情報を記憶したICチップが埋め込まれたタグを圃場の土壌上に置き、そのタグの前記孔部もしくは環部の内側に種子を播いて、種子から発芽・発根させ、前記タグの孔部もしくは環部から地中に向かって根を、地上に向かって葉茎部を成長させ、作物が生育した後に、根基部と葉茎基部との間に前記タグが一体的に係合した作物を土壌中から引き抜いて収穫し、前記タグが付加された状態のままで作物を出荷することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、作物の栽培し出荷する方法において、耐候性を有する材料で形成され孔部が設けられてその孔部に種子を保持し生産者等の情報が表示されもしくは生産者等の情報を記憶したICチップが埋め込まれたタグを圃場の土壌上に置いて、種子から発芽・発根させ、前記タグの孔部から地中に向かって根を、地上に向かって葉茎部を成長させ、作物が生育した後に、根基部と葉茎基部との間に前記タグが一体的に係合した作物を土壌中から引き抜いて収穫し、前記タグが付加された状態のままで作物を出荷することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、作物の栽培し出荷する方法において、耐候性を有する材料で形成され孔部もしくは環部が設けられて生産者等の情報が表示されもしくは生産者等の情報を記憶したICチップが埋め込まれたタグを、交配直後における未生育の実の茎部を前記孔部もしくは環部に挿通して保持させ、作物が生育した後に、茎部に前記タグが一体的に係合した作物を茎部の一部と共にもぎ取って収穫し、前記タグが付加された状態のままで作物を出荷することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、作物の栽培し出荷するときに使用される作物栽培・出荷用タグにおいて、耐候性を有する材料で形成され、種子を収容する種子収容部が形設されるとともに、前記種子収容部に孔部が設けられ、生産者等の情報が表示されもしくは生産者等の情報を記憶したICチップが埋め込まれたタグ本体部と、水溶性もしくは水分解性または生分解性を有する材料で形成され、前記タグ本体部の下面側に接着されて、前記孔部から種子が脱落しないように孔部を塞ぐ閉塞フィルムと、前記タグ本体部の上面側に接着されて、前記種子収容部から種子が移動しないようにするカバーフィルムと、を備えて構成されたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の作物栽培・出荷用タグにおいて、カバーフィルムが、水溶性もしくは水分解性または生分解性を有する材料で形成されたことを特徴とする。
請求項1および請求項2に係る各発明の作物の栽培・出荷方法によると、生産者等の情報が表示されもしくはICチップに記憶されたタグが根基部と葉茎基部との間に一体的に係合した状態で生育した作物が収穫され、タグが付加された状態のままで作物が出荷されるので、産地偽装や偽地域ブランド品の販売などの不法行為を行うことが難しくなる。また、出荷する作物に生産者や地域ブランドなどの情報を付加するために、作物の収穫後において生産者が余分な手間を掛ける必要も無い。さらに、請求項2に係る発明の栽培・出荷方法では、タグを圃場の土壌上に置いていくだけで種播きを行うことができるので、播種作業に余計な労力を必要とすることがない。
請求項3に係る発明の作物の栽培・出荷方法によると、生産者等の情報が表示されもしくはICチップに記憶されたタグが茎部に一体的に係合した状態で生育した作物(果実)が収穫され、タグが付加された状態のままで作物が出荷されるので、産地偽装や偽地域ブランド品の販売などの不法行為を行うことが難しくなる。また、出荷する作物に生産者や地域ブランドなどの情報を付加するために、作物の収穫後において生産者が余分な手間を掛ける必要も無い。
請求項4に係る発明の作物栽培・出荷用タグは、タグ本体部の種子収容部に種子を収容させ、圃場の土壌上に置いていくだけで種播きを行うことができ、播種作業に余計な労力を必要とすることがない。そして、種子収容部の孔部から種子が脱落しないように孔を塞いでいる閉塞フィルムは、水で溶解しもしくは分解されまたは土壌中で微生物によって分解されるので、作物の根は種子収容部の孔部を通り地中に向かって伸長していき、一方、タグ本体部の上面側に接着されたカバーフィルムを取り除いておくなどすると、葉茎部は孔部から地上に向かって成長していく。この結果、生産者等の情報が表示されもしくはICチップに記憶されたタグ本体部が根基部と葉茎基部との間に一体的に係合した状態で生育した作物が収穫され、タグ本体部が付加された状態のままで作物が出荷される。このため、産地偽装や偽地域ブランド品の販売などの不法行為を行うことが難しくなる。また、出荷する作物に生産者や地域ブランドなどの情報を付加するために、作物の収穫後において生産者が余分な手間を掛ける必要も無い。
請求項5に係る発明の作物栽培・出荷用タグでは、タグ本体部の上面側にカバーフィルムが接着されたままで播種を行っても、カバーフィルムは、水で溶解しもしくは分解されまたは土壌中の微生物によって分解されるので、播種作業の労力が軽減される。
以下、この発明の最良の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1および図2は、この発明に係る作物の栽培・出荷方法により栽培される作物の例を示し、図1は、葉菜類を示す斜視図であり、図2は、根菜類を示す斜視図である。
図1に示すように、この発明に係る方法により栽培されて収穫された葉菜類10(ほうれん草、キクナ、コマツナ等)には、作物栽培・出荷用タグ12の孔部14に根基部と葉茎基部との境目部分が嵌挿された状態でタグ12が一体的に係合している。また、図2に示すように、根菜類16(大根、カブ、ニンジン等)にも、タグ12の孔部14に根基部と葉茎基部との境目部分が嵌挿された状態でタグ12が一体的に係合している。したがって、タグ12は、葉菜類10や根菜類16の根と葉茎部との間を切断しない限り、葉菜類10や根菜類16から抜脱させることができず、かつ、収穫された葉菜類10や根菜類16に後から嵌め込むこともできないようになっている。このタグ12には、生産地、生産者、地域ブランド名、品種名、栽培法、生産者識別コードなどの情報が表示されている。タグ12は、耐候性を有する材料、例えば、プラスチック、合成紙等で形成され、あるいは、紙材にラミネート加工して形成されている。また、タグ12を、生産者等の上記情報を記憶したICチップが埋め込まれたICタグで構成してもよい。
上記したように、収穫された葉菜類10や根菜類16にタグ12が一体的に係合しており、タグ12が付加された状態のままで葉菜類10や根菜類16を出荷することにより、流通・販売段階において流通業者や販売業者が産地偽装や偽地域ブランド品の販売などを行うことが困難となるので、それらの不法行為を有効に防止することができる。また、生産者にとっても、葉菜類10や根菜類16の収穫後に生産者名や地域ブランドなどの情報を付加するための手間を省くことができ、生産農家の負担が軽減される。
図1および図2に示したような葉菜類10や根菜類16は、以下のようにして栽培される。なお、以下では葉菜類10について説明するが、根菜類16の栽培も同様にして行われる。
まず、圃場の地表に浅く穴を掘り、その穴の位置にタグ12の孔部14が位置するようにタグ12を土壌上に置く。次に、図3−Aに示すように、土壌20上のタグ12の孔部14の内側に種子18を播き、種子18上に土を被せる。あるいは、地表に浅く大きめの穴を掘り、その穴の底にタグ12を配置した後、タグ12の孔部14の内側に種子18を播いてから、タグ12上に土をかけて、タグ12と共に種子18を土壌24中に浅く埋めるようにしてもよい。この状態で、図3−Bに示すように種子18から発芽させ、根が地中に向かって伸長していき、葉茎部が地上に向かって成長していく。図3−Cに示すように作物(葉菜類10)が生育すると、根基部と葉茎基部との間にタグ12が一体的に係合した作物を土壌中から引き抜いて収穫する。収穫された作物は、タグ12が付加された状態のままで出荷される。
図4および図5は、この発明に係る作物の栽培・出荷方法の別の例を示し、図4は、その方法において使用される作物栽培・出荷用タグの構成の1例を示す斜視図であり、図5は、その縦断面図である。
この作物栽培・出荷用タグ22は、種子18を収容する種子収容部26が形設されるとともに種子収容部26に孔部28が設けられたタグ本体部24、このタグ本体部24の下面側に接着されて孔部28から種子18が脱落しないように孔部28を塞ぐ閉塞フィルム30、および、タグ本体部24の上面側に接着されて種子収容部24から種子18が移動しないようにするカバーフィルム32を備えて構成されている。そして、この実施形態では、タグ本体部24の種子収容部26内に種子18と共に固形養土34が収容されている。タグ本体部24は、耐候性を有する材料、例えば、プラスチック、合成紙等で形成され、あるいは、紙材にラミネート加工して形成されている。このタグ本体部24には、生産地、生産者、地域ブランド名、品種名、栽培法、生産者識別コードなどの情報が表示されている。また、タグ本体部24を、生産者等の情報を記憶したICチップが埋め込まれたICタグで構成してもよい。タグ本体部24の種子収容部26の底部に穿設された孔部28の大きさは、生育後における作物の茎基部と根基部のサイズに合わせて、作物の生育が阻害されずにかつ作物が孔部28から抜け落ちることがない程度の大きさとする。
タグ本体部24の孔部28を塞ぐ閉塞フィルム30は、水溶性もしくは水分解性または生分解性を有する材料、例えば水溶紙、ポリビニルアルコール等の水溶性樹脂、セルロースやセルロース誘導体、キチン、キトサン等の天然多糖類、生分解性脂肪族ポリエステル等の生分解性樹脂などで形成されている。また、タグ本体部24の種子収容部26の上面開口を塞ぐカバーフィルム32は、閉塞フィルム30と同様に、水溶性もしくは水分解性または生分解性を有する材料で形成されている。あるいは、カバーフィルム32を、水溶性または分解性を有しない材料、例えば透明あるいは半透明の合成樹脂フィルムで形成して、タグ本体部24の上面に熱接着、粘着剤等により剥離可能に接着しておき、播種作業を行うときに、カバーフィルム32をタグ本体部24の上面から剥離するようにしてもよい。
この作物栽培・出荷用タグ22を用いて圃場で播種作業を行うときは、地表に浅く穴を掘り、タグ22を穴の底に配置した後、タグ22上に土をかけて、タグ22を土壌の表面に沿わせ平坦な状態にして土壌中に浅く埋める。播種後に土壌中において、タグ本体部24の種子収容部26の孔部28を塞いでいる閉塞フィルム30およびタグ本体部24の種子収容部26の上面開口を塞いでいるカバーフィルム32が、水で溶解しもしくは分解されまたは微生物によって分解させられる。そして、種子18から発芽・発根し、図6に縦断面図を示すように、作物36の根はタグ本体部24の種子収容部26の孔部28を通り地中に向かって伸長していき、葉茎部は地上に向かって成長していく。作物36が生育すると、根基部と葉茎基部との間にタグ22が一体的に係合した作物36を土壌38中から引き抜いて収穫する。収穫された作物36は、タグ22が付加された状態のままで出荷される。この作物栽培・出荷用タグ22を用いた方法では、タグ22を圃場の土壌上に置いていくだけで種播きを行うことができるので、播種作業の労力が軽減される。
図7は、作物栽培・出荷用タグの別の構成例を示す縦断面図である。
この作物栽培・出荷用タグ40は、生産者等の情報が表示されるタグ本体部42が単なる扁平状であり、1個の孔部44が穿設されていて、その孔部44の形成部分が種子18を収容する種子収容部46となる。タグ本体部42の下面側には、孔部44を塞ぐように閉塞フィルム48が接着されるとともに、タグ本体部42の上面側に、孔部44を塞ぐようにカバーフィルム50が接着されている。閉塞フィルム48およびカバーフィルム50はいずれも、水溶性もしくは水分解性または生分解性を有する材料、例えば水溶紙、水溶性樹脂、天然多糖類、生分解性樹脂などで形成されている。そして、タグ本体部42の、閉塞フィルム48とカバーフィルム50で閉塞された種子収容部46に種子18と固形養土34が封入されている。この作物栽培・出荷用タグ40も、図4および図5に示した作物栽培・出荷用タグ22と同様にして使用される。
次に、図8は、この発明に係る作物の栽培・出荷方法により栽培される作物の別の例を示し、果菜類を示す斜視図である。
図8に示すように、この発明に係る方法により栽培されて収穫された果菜類52(メロン、スイカ、瓜等)には、作物栽培・出荷用タグ54の孔部56に果実部52aとつる状茎部52bとの間の茎基部52cが嵌挿された状態でタグ54が一体的に係合している。したがって、タグ54は、果菜類52の茎基部52cを切断したりつる状茎部52bを無理矢理ねじ曲げたりしない限り、果菜類52から抜脱させることができず、かつ、収穫された果菜類52に後から嵌め込むこともできないようになっている。タグ54には、生産地、生産者、地域ブランド名、品種名、栽培法、生産者識別コードなどの情報が表示されている。このタグ54は、耐候性を有する材料、例えば、プラスチック、合成紙等で形成され、あるいは、紙材にラミネート加工して形成されている。また、タグ54を、生産者等の上記情報を記憶したICチップが埋め込まれたICタグで構成してもよい。
上記したように、収穫された果菜類52にタグ54が一体的に係合しており、タグ54が付加されつる状茎部52bが残された状態のままで果菜類52を出荷することにより、流通・販売段階において流通業者や販売業者が産地偽装や偽地域ブランド品の販売などを行うことが困難となるので、それらの不法行為を有効に防止することができる。また、生産者にとっても、果菜類52の収穫後に生産者名や地域ブランドなどの情報を付加するための手間を省くことができ、生産農家の負担が軽減される。
図8に示したような果菜類52は、次のようにして生産される。
すなわち、図9−Aに示すように花58が咲くと、雄花の花粉を雌花の先に付けて交配し、その交配直後における未生育の実の茎部をタグ54の孔部56に挿通して、タグ54を茎部に保持させる。受精した作物は、交配してから数日経過すると実の部分が膨らんでくる。図9−Bに示すように実60の部分が膨らむと、タグ54は、果菜類52の茎部から抜き出すことができなくなる。そして、図9−Cに示すように実62が成熟すると、茎部64にタグ54が一体的に係合した作物を茎部64の一部と共にもぎ取って収穫する。収穫された果菜類52は、タグ54が付加された状態のままで出荷される。
なお、上記した実施形態では、作物栽培・出荷用タグ12、22、40、54に孔部14、28、44、56を設けるようにしたが、孔部を設ける代わりに、図10に平面図を示すように、タグ本体部68に環部70を設けて作物栽培・出荷用タグ66を構成するようにしてもよい。
この発明に係る作物の栽培・出荷方法により栽培される葉菜類を示す斜視図である。 この発明に係る作物の栽培・出荷方法により栽培される根菜類を示す斜視図である。 図1に示した葉菜類の栽培方法を説明するための斜視図である。 同じく、図1に示した葉菜類の栽培方法を説明するための斜視図である。 同じく、図1に示した葉菜類の栽培方法を説明するための斜視図である。 この発明に係る作物の栽培・出荷方法の別の例を示し、その方法において使用される作物栽培・出荷用タグの構成の1例を示す斜視図である。 図4に示した作物栽培・出荷用タグの縦断面図である。 図4に示した作物栽培・出荷用タグを使用して作物を栽培した状態を示す縦断面図である。 作物栽培・出荷用タグの別の構成例を示す縦断面図である。 この発明に係る作物の栽培・出荷方法により栽培される果菜類を示す斜視図である。 図8に示した果菜類の栽培方法を説明するための斜視図である。 同じく、図8に示した果菜類の栽培方法を説明するための斜視図である。 同じく、図8に示した果菜類の栽培方法を説明するための斜視図である。 作物栽培・出荷用タグの構成の変形例を示す平面図である。
符号の説明
10 葉菜類
12、22、40、54、66 作物栽培・出荷用タグ
14、28、44、56 タグの孔部
16 根菜類
18 種子
20、38 土壌
24、42、68 タグ本体部
26、46 種子収容部
30、48 閉塞フィルム
32、50 カバーフィルム
34 固形養土
36 作物
52 果菜類
70 タグの環部

Claims (5)

  1. 耐候性を有する材料で形成され孔部もしくは環部が設けられて生産者等の情報が表示されもしくは生産者等の情報を記憶したICチップが埋め込まれたタグを圃場の土壌上に置き、そのタグの前記孔部もしくは環部の内側に種子を播いて、種子から発芽・発根させ、前記タグの孔部もしくは環部から地中に向かって根を、地上に向かって葉茎部を成長させ、作物が生育した後に、根基部と葉茎基部との間に前記タグが一体的に係合した作物を土壌中から引き抜いて収穫し、前記タグが付加された状態のままで作物を出荷することを特徴とする作物の栽培・出荷方法。
  2. 耐候性を有する材料で形成され孔部が設けられてその孔部に種子を保持し生産者等の情報が表示されもしくは生産者等の情報を記憶したICチップが埋め込まれたタグを圃場の土壌上に置いて、種子から発芽・発根させ、前記タグの孔部から地中に向かって根を、地上に向かって葉茎部を成長させ、作物が生育した後に、根基部と葉茎基部との間に前記タグが一体的に係合した作物を土壌中から引き抜いて収穫し、前記タグが付加された状態のままで作物を出荷することを特徴とする作物の栽培・出荷方法。
  3. 耐候性を有する材料で形成され孔部もしくは環部が設けられて生産者等の情報が表示されもしくは生産者等の情報を記憶したICチップが埋め込まれたタグを、交配直後における未生育の実の茎部を前記孔部もしくは環部に挿通して保持させ、作物が生育した後に、茎部に前記タグが一体的に係合した作物を茎部の一部と共にもぎ取って収穫し、前記タグが付加された状態のままで作物を出荷することを特徴とする作物の栽培・出荷方法。
  4. 耐候性を有する材料で形成され、種子を収容する種子収容部が形設されるとともに、前記種子収容部に孔部が設けられ、生産者等の情報が表示されもしくは生産者等の情報を記憶したICチップが埋め込まれたタグ本体部と、
    水溶性もしくは水分解性または生分解性を有する材料で形成され、前記タグ本体部の下面側に接着されて、前記孔部から種子が脱落しないように孔部を塞ぐ閉塞フィルムと、
    前記タグ本体部の上面側に接着されて、前記種子収容部から種子が移動しないようにするカバーフィルムと、
    を備えて構成されたことを特徴とする作物栽培・出荷用タグ。
  5. 前記カバーフィルムは、水溶性もしくは水分解性または生分解性を有する材料で形成された請求項4に記載の作物栽培・出荷用タグ。
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