JP2009276872A - 制御方法、温度制御方法、制御装置および温度調節器 - Google Patents

制御方法、温度制御方法、制御装置および温度調節器 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数チャンネルを関連付けた制御において、特性が異なるチャンネルが存在する場合に、制御性能が悪化するのを回避する。
【解決手段】複数の各チャンネルのステップ応答波形を計測し(ステップn1)、複数の各チャンネルの最大傾きRの内の最大値を抽出し(ステップn2)、最大値の1/2を閾値として、複数のチャンネルを、最大傾きRでグループ分けできるか否か判定し(ステップn3)、グループ分けできるときには、複数チャンネルの内に特性の異なるチャンネルが存在するとして、最大傾きRが小さいグループのチャンネルの検出温度の平均温度を代表温度に変換し(ステップn4,5)、傾斜温度制御を行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、制御対象の温度や圧力などの物理状態を制御する制御方法、制御装置、制御対象の温度を制御する温度制御方法および温度調節器に関し、更に詳しくは、複数チャンネルの制御に好適な技術に関する。
従来、制御対象の複数の制御点の温度を検出し、検出した温度に基づいて、各制御点に対応する複数のヒータの通電を制御して、制御対象の複数の制御点の温度を制御する、いわゆる、複数チャンネルの温度制御を行なう場合に、チャンネル間の干渉を低減する温度制御方法として、複数の制御点に対応する複数の検出温度を、代表温度として、例えば、複数の検出温度の平均温度に変換するとともに、傾斜温度として、複数の検出温度に基づく温度差にそれぞれ変換し、平均温度と傾斜温度とを制御量として温度制御する手法(以下「傾斜温度制御」ともいう)がある(例えば、特許文献1参照)。
図10は、上記傾斜温度制御手法を、2チャンネルの温度制御に適用した場合の構成図である。
制御対象2の2つの制御点の温度を図示しない2つの温度センサでそれぞれ検出し、検出温度を、モード変換器3aによって、代表温度としての両検出温度の平均温度および両検出温度の温度差である傾斜温度に変換し、平均温度と目標平均温度との偏差または傾斜温度と目標傾斜温度との偏差を、各PID制御部4−1,4−2にそれぞれ入力する。
モード変換器3aでは、モード変換のための行列であるモード変換行列Gmに従って、両検出温度が、代表温度である平均温度と、傾斜温度である温度差とに変換される。この例では、モード変換行列Gmは、次の通りである。
Figure 2009276872
各PID制御部4−1,4−2は、平均温度の偏差または傾斜温度の偏差をなくすように操作量を演算出力し、前置補償器5では、傾斜温度の操作量の変化に対して傾斜温度だけが反応し、平均温度への反応は小さくなるように、また逆に、平均温度の操作量の変化に対して平均温度だけが反応し、傾斜温度への反応が小さくなるように操作量を配分して制御出力とし、この制御出力によって制御対象2の温度を制御する。
傾斜温度制御が提案される以前の従来の制御では、チャンネル毎に制御する、すなわち、制御対象の2点の各点を個別に制御するために、一方の点の制御が他方の点の制御に影響を与えて高精度の制御が困難であったのに対して、この傾斜温度制御では、2点の平均温度と2点の温度差である傾斜温度とを制御量とし、2つのチャンネルを関連付けて制御することにより、高精度な制御を可能とするものである。
特許第3278807号公報
上記傾斜温度制御機能を有する従来の温度調節器では、上記モード変換行列のデフォルト値が設定されており、このデフォルト値では、上記のモード変換行列のように、複数のチャンネルの平均温度を代表温度に隣接チャンネルの温度差を傾斜温度に変換するように設定されている。
しかしながら、制御対象の特性によって、関連付けて傾斜温度制御される複数のチャンネル内に、例えば、熱容量やむだ時間といった特性が大きく異なるチャンネルが存在するような場合には、上記のようなデフォルト値では、均一な温度制御ができなかったり、オーバーシュートが生じるときがあるといった課題がある。
図11は、3チャンネルの傾斜温度制御の応答波形を示すものであり、制御対象の特性によって、実線で示される第3のチャンネルが、破線および仮想線で示される第1,第2のチャンネルに比べて、むだ時間Lが非常に大きく、最大傾きRが非常に小さくなっている。
この図11の傾斜温度制御のモード変換行列Gmは、上述のデフォルト値であり、下記の式に示すように、第1〜第3の3つのチャンネルの平均温度を代表温度とし、隣接チャンネルである第1のチャンネルと第2のチャンネルとの温度差および第2のチャンネルと第3のチャンネルとの温度差を傾斜温度として変換するものである。
Figure 2009276872
このように従来のモード変換行列のデフォルト値では、制御性能が悪くなる場合があるという課題がある。
かかる場合に、ユーザがモード変換行列を設定することが考えられるが、設定には、知識や経験が必要であり、簡単にモード変換行列を設定するのは困難である。
本発明は、上述のような点に鑑みて為されたものであって、関連付けられた複数チャンネルの制御において、特性が異なるチャンネルが存在する場合に、制御性能が悪化するのを抑制できる制御方法、制御装置およびそれを用いた温度制御方法、温度調節器を提供することを目的とする。
(1)本発明の制御方法は、制御対象の物理状態をそれぞれ検出する複数の検出手段からの複数の検出情報に基づいて、前記制御対象の物理状態を複数チャンネルで制御するとともに、前記複数チャンネルを関連付けて制御する方法であって、前記複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップの判定結果に応じた制御を行う制御ステップとを備えている。
物理状態とは、温度 、圧力、流量、速度あるいは液位などの様々な物理量の状態をいう。
検出情報とは、検出された物理状態の情報をいい、例えば、検出温度 、検出圧力、検出流量などをいう。
複数チャンネルを関連付けて制御するとは、各チャンネルを個別に制御するのではなく、すなわち、各チャンネルの制御ループが独立ではなく、チャンネル間に何らかの関わりがあることをいい、例えば、複数チャンネルの複数の検出情報を、物理状態の勾配を示す傾斜情報および物理状態の代表状態を示す代表情報に変換して傾斜情報および温度情報を制御量として制御したり、複数チャンネルの特定のチャンネルの検出情報を代表情報として、残余のチャンネルの検出情報を、前記代表情報に追従させるような制御などをいう。
特性の異なるチャンネルとは、他のチャンネルに比べて特性が異なるチャンネルをいい、例えば、チャンネル毎に得られる応答などによる計測値を、閾値と比較することによって、特性が異なるか否かを判定するのが好ましい。
判定結果に応じた制御とは、関連付けて制御する複数チャンネルの内に、特性の異なるチャンネルが存在するか否かに応じて、制御を異ならせることをいい、例えば、複数チャンネルの複数の検出情報を、物理状態の勾配を示す傾斜情報および物理状態の代表状態を示す代表情報に変換して傾斜情報および温度情報を制御量として制御する方法では、代表情報への変換の仕方を異ならせて制御したり、あるいは、各チャンネルの検出情報を、代表情報に追従させるような制御方法では、代表情報を異ならせて制御するといったような制御などをいう。
本発明の制御方法によると、関連付けて制御する複数チャンネル内に特性が異なるチャンネルが存在するか否かを判定するので、特性が異なるチャンネルが存在すると判定されたときには、そのチャンネルによって制御性能が悪化するのを回避するような制御を行うことが可能となる。
(2)本発明の制御方法の一つの実施形態では、前記複数の検出情報を、前記物理状態の勾配を示す傾斜情報に変換するとともに、物理状態の代表状態を示す代表情報に変換する変換ステップを備え、前記判定ステップでは、前記複数の各チャンネルの応答に基づいて前記判定を行い、前記制御ステップでは、前記傾斜情報および前記代表情報を制御量として制御し、前記変換ステップでは、前記判定結果に応じた前記代表情報に変換する。
物理状態の勾配とは、温度勾配、圧力勾配、流量勾配、速度勾配などの様々な物理量の勾配をいう。
さらに、物理状態の代表状態とは、制御対象の物理状態を代表的に示す状態をいい、例えば、温度であれば、制御対象の平均温度、ある位置(例えば中央位置)における温度などをいう。
この実施形態によると、複数チャンネルに対応する複数の検出情報を、傾斜情報および代表情報に変換し、傾斜情報および代表情報を制御量として制御することにより、複数チャンネルを関連付けて制御し、複数チャンネル内に特性が異なるチャンネルが存在するか否かを判定し、その判定結果に応じて、異なる代表情報に変換するので、特性が異なるチャンネルが存在するときには、そのチャンネルによって制御性能が悪くなるのを回避するような代表情報を用いて制御するといったことが可能となる。
(3)本発明の温度制御方法は、制御対象の複数の制御点の検出温度に基づいて、制御対象の温度を複数チャンネルで制御するとともに、前記複数チャンネルを関連付けて制御する方法であって、前記複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップの判定結果に応じた制御を行う制御ステップとを備えている。
複数チャンネルを関連付けて制御するとは、各チャンネルを個別に制御するのではなく、すなわち、各チャンネルの制御ループが独立ではなく、チャンネル間に何らかの関わりがあることをいい、例えば、複数チャンネルの複数の検出温度を、温度の勾配(温度差)を示す傾斜温度および温度状態の代表状態を示す代表温度に変換して傾斜温度および代表温度を制御量として制御したり、複数チャンネルの特定のチャンネルの検出温度を代表温度として、残余のチャンネルの検出温度を、前記代表温度に追従させるような制御などをいう。
判定結果に応じた制御とは、関連付けて制御する複数チャンネル内に、特性の異なるチャンネルが存在するか否かに応じて、制御を異ならせることをいい、例えば、異なる代表温度を用いて制御することなどをいう。
本発明の温度制御方法によると、関連付けて制御する複数チャンネル内に特性が異なるチャンネルが存在するか否かを判定するので、特性が異なるチャンネルが存在するときには、そのチャンネルによって制御性能が悪化するのを回避するような制御を行うことが可能となる。
(4)本発明の温度制御方法の一つの実施形態では、複数の制御点の検出温度を、複数の検出温度に基づく傾斜温度に変換するとともに、代表的な代表温度に変換する変換ステップを備え、前記判定ステップでは、前記複数の各チャンネルの応答に基づいて前記判定を行い、前記制御ステップでは、前記傾斜温度および前記代表温度を制御量として制御し、前記変換ステップでは、前記判定結果に応じた前記代表温度に変換する。
複数の検出温度の代表温度および傾斜温度への変換は、変換のための行列を用いて行ってもよく、前記判定結果に応じて、変換のための行列を異ならせるようにしてもよい。
この実施形態によると、複数チャンネルに対応する複数の検出温度を、傾斜温度および代表温度に変換し、傾斜温度および代表温度を制御量として制御することにより、複数チャンネルを関連付けて制御し、複数チャンネル内に特性が異なるチャンネルが存在するか否かを判定し、その判定結果に応じて、異なる代表温度に変換するので、特性が異なるチャンネルが存在するときには、そのチャンネルによって制御性能が悪化するのを回避するような代表温度に変換して制御することが可能となる。
(5)上記(4)の実施形態では、前記判定ステップでは、前記複数の各チャンネルのステップ応答波形の最大傾きと閾値とに基づいて判定してもよい。
閾値は、複数の各チャンネルについてそれぞれ得られるステップ応答波形の最大傾きの内、最も大きな最大傾き、あるいは、最も小さな最大傾きに基づく値としてもよい。
最大傾きが、全てのチャンネルについて、閾値よりも大きい、あるいは、小さいときには、特性の異なるチャンネルは存在しないと判定し、また、最大傾きが、閾値よりも大きいチャンネルと閾値よりも小さいチャンネルとが混在するときには、特性の異なるチャンネルが存在すると判定するのが好ましい。
この実施形態によると、各チャンネルのステップ応答波形の最大傾きに基づいて、複数チャンネル内に特性が異なるチャンネルが存在するか否かを判定することができる。
(6)上記(4)または(5)の実施形態では、前記変換ステップでは、前記判定結果が、複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在しないものであるときには、複数チャンネルの検出温度の平均温度を、代表温度とし、複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するものであるときには、前記複数チャンネルを複数のグループに区分して、応答の遅い前記グループのチャンネルの検出温度に基づく温度を、代表温度としてもよい。
複数のグループは、判定ステップで判定に用いたステップ応答波形の最大傾きなどによって区分するのが好ましい。
前記判定結果が、複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在しないものであるときには、複数チャンネルの隣接チャンネルの温度差を、傾斜温度としてもよい。
前記判定結果が、複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するものであるときには、前記応答の遅いグループは、隣接チャンネルの温度差を傾斜温度とし、前記応答の遅いグループ以外のグループは、代表温度との温度差を傾斜温度としてもよい。
この実施形態によると、複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するときには、複数チャンネルを複数のグループに区分して、応答の遅い前記グループのチャンネルの検出温度に基づく温度を、代表温度とする傾斜温度制御を行うので、応答の遅いチャンネルの検出温度に基づく代表温度に、他のチャンネルを追従させることが可能となり、これによって、特性が異なるチャンネルが存在することによる制御性能の悪化を抑制することができる。
(7)上記(6)の実施形態では、前記変換ステップでは、前記判定結果が、複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するものであるときには、前記応答の遅い前記グループのチャンネルの検出温度の平均温度を、代表温度としてもよい。
この実施形態によると、複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するときには、複数チャンネルを複数のグループに区分して、応答の遅い前記グループのチャンネルの検出温度の平均温度を、代表温度とする傾斜温度制御を行うので、応答の遅いグループのチャンネルの検出温度の平均である代表温度に、他のグループのチャンネルを追従させることが可能となり、これによって、特性が異なるチャンネルが存在することによる制御性能の悪化を抑制することができる。
(8)本発明の制御装置は、制御対象の物理状態をそれぞれ検出する複数の検出手段からの複数の検出情報に基づいて、制御対象の物理状態を複数チャンネルで制御するとともに、前記複数チャンネルを関連付けて制御する装置であって、前記複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じた制御を行う制御手段とを備えている。
本発明の制御装置によると、関連付けて制御する複数チャンネル内に特性が異なるチャンネルが存在するか否かを判定するので、特性が異なるチャンネルが存在すると判定されたときには、そのチャンネルによって制御性能が悪化するのを回避するような制御を行うことが可能となる。
(9)本発明の制御装置の一つの実施形態では、前記複数の検出情報を、前記物理状態の勾配を示す傾斜情報に変換するとともに、物理状態の代表状態を示す代表情報に変換する変換手段を備え、前記判定手段は、前記複数の各チャンネルの応答に基づいて前記判定を行うものであり、前記制御手段は、前記傾斜情報の偏差に基づいて操作量を算出する傾斜情報用の制御部と、代表情報の偏差に基づいて、操作量を算出する代表情報用の制御部と備え、前記変換手段は、前記判定結果に応じた前記代表情報に変換する。
この実施形態によると、複数チャンネルに対応する複数の検出情報を、傾斜情報および代表情報に変換し、傾斜情報および代表情報を制御量として制御することにより、複数チャンネルを関連付けて制御し、複数チャンネル内に特性が異なるチャンネルが存在するか否かを判定し、その判定結果に応じて、異なる代表情報に変換するので、特性が異なるチャンネルが存在するときには、そのチャンネルによって制御性能が悪くなるのを回避するような代表情報を用いて制御するといったことが可能となる。
(10)本発明の温度調節器は、制御対象の複数の制御点の検出温度に基づいて、制御対象の温度を複数チャンネルで制御するとともに、前記複数チャンネルを関連付けて制御する温度調節器であって、前記複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じた制御を行う制御手段とを備えている。
本発明の温度調節器によると、関連付けて制御する複数チャンネル内に特性が異なるチャンネルが存在するか否かを判定するので、特性が異なるチャンネルが存在するときには、そのチャンネルによって制御性能が悪化するのを回避するような制御を行うことが可能となる。
(11)本発明の温度調節器の一つの実施形態では、複数の制御点の検出温度を、複数の検出温度に基づく傾斜温度に変換するとともに、代表的な代表温度に変換する変換手段を備え、前記判定手段は、前記複数の各チャンネルの応答に基づいて前記判定を行うものであり、前記制御手段は、前記傾斜温度の偏差に基づいて操作量を算出する傾斜温度用の制御部と、代表温度の偏差に基づいて操作量を算出する代表温度用の制御部と備え、前記変換手段は、前記判定結果に応じた前記代表温度に変換してもよい。
この実施形態によると、複数チャンネルに対応する複数の検出温度を、傾斜温度および代表温度に変換し、傾斜温度および代表温度を制御量として制御することにより、複数チャンネルを関連付けて制御し、複数チャンネル内に特性が異なるチャンネルが存在するか否かを判定し、その判定結果に応じて、異なる代表温度に変換するので、特性が異なるチャンネルが存在するときには、そのチャンネルによって制御性能が悪化するのを回避するような代表温度に変換して制御することが可能となる。
(12)上記(11)の実施形態では、前記判定手段は、前記複数の各チャンネルのステップ応答波形の最大傾きと閾値とに基づいて判定してもよい。
この実施形態によると、各チャンネルのステップ応答波形の最大傾きに基づいて、複数チャンネル内に特性が異なるチャンネルが存在するか否かを判定することができる。
(13)上記(11)または(12)の実施形態では、前記変換手段は、前記判定結果が、複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在しないものであるときには、複数チャンネルの検出温度の平均温度を、代表温度とし、複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するものであるときには、前記複数チャンネルを複数のグループに区分して、応答の遅い前記グループのチャンネルの検出温度に基づく温度を、代表温度としてもよい。
この実施形態によると、複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するときには、複数チャンネルを複数のグループに区分して、応答の遅い前記グループのチャンネルの検出温度に基づく温度を、代表温度とする傾斜温度制御を行うので、応答の遅いチャンネルの検出温度に基づく代表温度に、他のチャンネルを追従させることが可能となり、これによって、特性が異なるチャンネルが存在することによる制御性能の悪化を抑制することができる。
(14)上記(13)の実施形態では、前記変換手段は、前記判定結果が、複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するものであるときには、前記応答の遅い前記グループのチャンネルの検出温度の平均温度を、代表温度としてもよい。
この実施形態によると、複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するときには、複数チャンネルを複数のグループに区分して、応答の遅い前記グループのチャンネルの検出温度の平均温度を、代表温度とする傾斜温度制御を行うので、応答の遅いグループのチャンネルの検出温度の平均である代表温度に、他のグループのチャンネルを追従させることが可能となり、これによって、特性が異なるチャンネルが存在することによる制御性能の悪化を抑制することができる。
本発明によれば、関連付けて制御する複数チャンネル内に、特性が異なるチャンネルが存在するか否かを判定するので、特性が異なるチャンネルが存在するときには、そのチャンネルによって制御性能が悪化するのを回避するように制御することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の一つの実施形態の温度調節器を備える温度制御システムの概略構成図である。
この実施形態の温度調節器1は、制御対象2の3つの制御点に対応する3つの検出温度を、後述のモード変換行列に従って、代表温度と傾斜温度とに変換し、代表温度と傾斜温度とを制御量として3チャンネルの傾斜温度制御を行うものである。
この温度調節器1は、図示しない3つの温度センサからの検出温度を、モード変換行列に従って1つの代表温度および2つの傾斜温度に変換するモード変換器3と、このモード変換器3からの各温度と目標温度との偏差に基づいて、操作量をそれぞれ演算する3つのPID制御部4−1〜4−3と、各PID制御部4−1〜4−3からの操作量を、各PID制御部による制御が、他のPID制御部による制御に与える影響をなくす又は小さくするように配分して3チャンネルの制御出力を与える前置補償器5とを備えており、各制御出力によって、制御対象2に配設されている図示しない3つのヒータの通電が制御されるものであり、入出力の数が3つの3チャンネルである。
3つのPID制御部4−1〜4−3の内、第1のチャンネルに対応するPID制御部4−1は、代表温度の偏差に基づいて、操作量を演算する代表温度用のPID制御部であり、第2,第3のチャンネルに対応するPID制御部4−2,4−3は、傾斜温度の偏差に基づいて、操作量を演算する傾斜温度用のPID制御部である。
なお、傾斜温度の目標温度は、この実施形態では、均一な温度に制御するので、「0℃」が設定される。
上記モード変換器3、PID制御部4−1〜4−3および前置補償器5等は、例えば、マイクロコンピュータによって構成される。
上述の図10に示される従来の傾斜温度制御を行う温度調節器では、モード変換器3aのモード変換行列は、上述のように、複数チャンネルの検出温度の平均温度を代表温度に、隣接チャンネルの検出温度の温度差を傾斜温度に変換するようにデフォルト値が設定されており、このため、制御対象の特性によって、複数のチャンネル内に、特性が大きく異なるチャンネルが存在するような場合には、制御性能が悪化するときがあった。
このため、この実施形態では、傾斜温度制御のチューニングの際のステップ応答波形に基づいて、複数のチャンネル内に、特性が大きく異なるチャンネルが存在するか否かを判定し、判定結果に応じたモード変換行列を算出して、前記モード変換器3に設定するようにしている。
図2は、この傾斜温度制御のチューニング時のブロック図であり、上述の図1に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
この傾斜温度制御のチューニングは、例えば、特開2001−265447号公報等に記載されており、このチューニングでは、チャンネル毎に、ステップ状の操作量MV1〜MV3を、図3(a)〜(c)に示すように順番に印加し、図3(d)〜(f)に示される各チャンネルのステップ応答波形PV1〜PV3を計測し、各チャンネルのむだ時間および最大傾きを計測するとともに、温度上昇値ΔPVを計測する。
このステップ状の操作量の入力に対応する各チャンネルの温度変化ΔPVに基づいて、各チャンネルの干渉の度合いを計測し、この干渉の度合いに基づいて、前置補償器5における操作量の配分比を決定する。
具体的には、上記公報にも開示されているように、各チャンネルのステップ応答波形の温度変化ΔPVを計測して得られる制御対象2の干渉の度合いを示す行列をGp、モード変換器3のモード変換行列をGmとすると、前置補償器5の配分比を示す行列Gcは、
Gc=(Gm・Gp)-1
として求めることができる。
また、図4に代表的に示されるステップ応答波形のむだ時間Lおよび最大傾きRから各PID制御部4−1〜4−3のPID定数を、Ziegler&Nichols法により算出する。
この実施形態では、計測されるむだ時間Lおよび最大傾きRの3チャンネルの平均値を用いて、PID制御部4−1〜4−3の共通のPID定数を、Ziegler&Nichols法により算出する。
このため、温度調節器1は、図2に示すように、傾斜温度制御のオートチューニング時に、チャンネル毎に順番にステップ状の操作量を出力するオートチューニング用操作量出力部6と、ステップ応答波形の特徴量である最大傾きRおよびむだ時間Lを計測するとともに、上述の温度変化ΔPVを計測する特徴量計測部7と、計測した最大傾きRおよびむだ時間Lに基づいて、Ziegler&Nicholsの算出式に従って、制御パラメータであるPID定数を算出するとともに、温度変化に基づいて、各チャンネルの干渉の度合いを示す行列を算出し、更に、前置補償器5の配分比を算出するPID定数算出部8とを備えている。
更に、この実施形態では、このオートチューニング時のステップ応答波形の特徴量に基づいて、3つのチャンネル内に、特性が大きく異なるチャンネルが存在するか否かを判定する判定部9と、判定結果に応じたモード変換行列を算出して、前記モード変換器3に設定するモード変換行列算出部10とを備えている。
上述のPID算出部8では、このモード変換行列を用いて、上述の配分比の行列が算出される。
このオートチューニング用操作量出力部6、特徴量計測部7、PID定数算出部8、判定部9およびモード変換行列算出部10は、上述のマイクロコンピュータによって構成される。
図5は、この判定部9およびモード変換行列算出部10の動作説明に供するフローチャートである。
先ず、上述のように各チャンネル(ch)のステップ応答波形の最大傾きRおよびむだ時間Lを計測し(ステップn1)、最大傾きRの最大値を抽出する(ステップn2)。
この最大値の1/2を閾値として、各チャンネルを、最大傾きRによってグループ分けできるか否かを判定する(ステップn3)。すなわち、各チャンネルを、その最大傾きRが、前記閾値以上のグループと、前記閾値未満のグループとにグループ分けできるか否かを判定する。この判定によって、グループ分けできないときには、複数のチャンネル内に、特性、すなわち、最大傾きRが大きく異なるチャンネルが存在しないことになり、また、グループ分けできるときには、複数のチャンネル内に、最大傾きRが大きく異なるチャンネルが存在することになる。
ステップn3において、グループ分けできないと判定されたときには、複数のチャンネル内に特性が大きく異なるチャンネルは存在しないので、各チャンネルの検出温度の平均温度を代表温度としてステップn5に移る(ステップn6)。ステップn5では、代表温度に他のチャンネルが追従するように、モード変換行列を算出する。この場合、各チャンネルの特性に大きな相違がなく、各チャンネルの検出温度の平均を代表温度としているので、隣接チャンネルの温度差を傾斜温度とするモード変換行列を算出してモード変換器に設定する。
また、ステップn3において、グループ分けできると判定されたときには、複数のチャンネル内に特性が大きく異なるチャンネルが存在するので、最大傾きRが小さい、すなわち、応答が遅いグループの各チャンネルの検出温度の平均温度を代表温度とし(ステップn4)、この代表温度に他のチャンネルが追従するように、モード変換行列を算出してモード変換器3に設定する(ステップn5)。この実施形態では、代表温度との差を、傾斜温度としている。
この実施形態の制御対象2は、上述の図11のように、第3のチャンネルが、第1,第2のチャンネルに比べて、最大傾きRが非常に小さいものである。
このため、上述のステップn3において、最大傾きRが小さい第3のチャンネルと、最大傾きRが大きい第1,第2のチャンネルとの2つのグループに分けられることになる。
したがって、上述のステップn4では、最大傾きRが小さいグループのチャンネルの平均温度、この場合は、第3のチャンネルのみの平均温度、すなわち、第3のチャンネルの温度が、代表温度として変換される。
また、ステップn5では、代表温度との温度差、すなわち、第1のチャンネルの検出温度と代表温度である第3のチャンネルとの温度差、および、第2のチャンネルの検出温度と代表温度である第3のチャンネルとの温度差を、傾斜温度として変換する。
すなわち、モード変換行列Gmは、次式となる。
Figure 2009276872
このように自動的にモード変換行列Gmを設定することができる。
図6は、このモード変換行列を用いてモード変換を行って傾斜温度制御をした場合の応答波形を示すものであり、上述の図11に対応するものである。
この図6に示されるように、図11に比べて、温度の均一性およびオーバーシュートが改善されていることが分る。
(実施形態2)
図7は、本発明の他の実施形態の制御対象2−1を示す概略図である。
この実施形態の制御対象2−1は、ノズル部11と第1〜第4のシリンダ部12−1〜12−4とを備える射出成形機であり、各部11,12−1〜12−4に配設された図示しない温度センサの検出温度に基づいて、各部11,12−1〜12−4に配設された図示しないヒータの通電を制御するものであり、図8に示されるように、ノズル部11から第4のシリンダ部12−1〜12−4までの5チャンネルの制御を行うものである。
この射出成形機では、ノズル部11は、第1〜第4の各シリンダ部12−1〜12−4に比べて、熱容量が非常に小さく、ステップ応答波形の最大傾きRが非常に大きい。
したがって、上述の図5に示されるモード変換行列の算出処理を実行すると、上述のステップn3において、最大傾きRが小さい第1〜第4のシリンダ部12−1〜12−4に対応する第2〜第5のチャンネルと、最大傾きRが大きいノズル部11に対応する第1のチャンネルとの2つのグループに分けられることになる。
したがって、上述のステップn4では、最大傾きRが小さいグループである第2〜第5のチャンネルの検出温度の平均温度が、代表温度として変換される。
また、ステップn5では、この代表温度に他のチャンネルが追従するように、モード変換行列を算出する。
この実施形態では、第1〜第4のシリンダ部12−1〜12−4に対応する第2〜第5のチャンネルは、特性がほぼ同じであるとともに、これらの平均温度を代表温度とするので、第2〜第5のチャンネルについては、隣接チャンネルの温度差、すなわち、第2のチャンネルと第3のチャンネルとの温度差、第3のチャンネルと第4のチャンネルの温度差、第4のチャンネルと第5のチャンネルとの温度差を、それぞれ傾斜温度として変換する。
一方、ノズル部11に対応する第1のチャンネルは、代表温度に追従するように、代表温度との温度差を、傾斜温度として変換する。
したがって、この実施形態では、傾斜温度制御のオートチューニングによって、次式で示されるモード変換行列Gmが算出されることになる。
Figure 2009276872
図8のモード変換器3は、このモード変換行列Gmに従って、5つのチャンネルの検出温度を、代表温度と傾斜温度とに変換する。
(その他の実施形態)
上述の各実施形態では、3チャンネルあるいは5チャンネルの傾斜温度制御について説明したけれども、傾斜温度制御を行うチャンネル数は任意であり、また、複数チャンネルで行う傾斜温度制御を一つのグループとし、傾斜温度制御を行う前記グループを複数としてもよい。
上述の各実施形態では、傾斜温度制御に適用して説明したけれども、本発明は、傾斜温度制御に限らず、複数チャンネルを関連付ける制御に適用できるものである。
例えば、図9は、3つのチャンネルを一つのグループとして制御するものであって、第1のチャンネルは、目標温度SPになるようにPID制御部13−1で操作量MV1を算出し、第2,第3のチャンネルは、第1のチャンネルの検出温度PV1を目標温度とし、各PID制御部13−2,13−3では、第1のチャンネルに追従するように操作量MV2,MV3を算出するものである。
このような複数チャンネルの制御においても、本発明を適用することにより、いずれのチャンネルの温度を代表温度にするかを決定することができる。すなわち、図9では、第1のチャンネルの温度を代表温度として、他のチャンネルを追従させているが、上述の実施形態にように、特性の異なるチャンネルが存在する場合には、上述の実施形態と同様にして代表温度とするチャンネルを決定すればよい。
本発明は、温度制御に限らず、圧力、流量、速度あるいは液位などの他の物理状態の制御に適用することもできる。
本発明は、複数チャンネルの温度制御などに有用である。
本発明の一つの実施の形態に係る温度調節器を備える温度制御システムのブロック図である。 傾斜温度制御のオートチューニング時のブロック図である。 オートチューニング時の操作量および検出温度のタイムチャートである。 図3のステップ応答波形の最大傾きおよびむだ時間を示す図である。 動作説明に供するフローチャートである。 図1の実施形態の応答波形を示す図である。 本発明の他の実施形態の制御対象の概略図である。 図7に対応するブロック図である。 本発明の他の実施形態を説明するためのブロック図である。 傾斜温度制御のブロック図である。 従来例の応答波形を示す図である。
符号の説明
1 温度調節器
2,2−1 制御対象
3 モード変換器
4−1〜4−3 PID制御部
5 前置補償器
9 判定部

Claims (14)

  1. 制御対象の物理状態をそれぞれ検出する複数の検出手段からの複数の検出情報に基づいて、前記制御対象の物理状態を複数チャンネルで制御するとともに、前記複数チャンネルを関連付けて制御する方法であって、
    前記複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの判定結果に応じた制御を行う制御ステップとを備えることを特徴とする制御方法。
  2. 前記複数の検出情報を、前記物理状態の勾配を示す傾斜情報に変換するとともに、物理状態の代表状態を示す代表情報に変換する変換ステップを備え、
    前記判定ステップでは、前記複数の各チャンネルの応答に基づいて前記判定を行い、
    前記制御ステップでは、前記傾斜情報および前記代表情報を制御量として制御し、
    前記変換ステップでは、前記判定結果に応じた前記代表情報に変換する請求項1に記載の制御方法。
  3. 制御対象の複数の制御点の検出温度に基づいて、制御対象の温度を複数チャンネルで制御するとともに、前記複数チャンネルを関連付けて制御する方法であって、
    前記複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの判定結果に応じた制御を行う制御ステップとを備えることを特徴とする温度制御方法。
  4. 複数の制御点の検出温度を、複数の検出温度に基づく傾斜温度に変換するとともに、代表的な代表温度に変換する変換ステップを備え、
    前記判定ステップでは、前記複数の各チャンネルの応答に基づいて前記判定を行い、
    前記制御ステップでは、前記傾斜温度および前記代表温度を制御量として制御し、
    前記変換ステップでは、前記判定結果に応じた前記代表温度に変換する請求項3に記載の温度制御方法。
  5. 前記判定ステップでは、前記複数の各チャンネルのステップ応答波形の最大傾きと閾値とに基づいて判定する請求項4に記載の温度制御方法。
  6. 前記変換ステップでは、前記判定結果が、複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在しないものであるときには、複数チャンネルの検出温度の平均温度を、代表温度とし、複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するものであるときには、前記複数チャンネルを複数のグループに区分して、応答の遅い前記グループのチャンネルの検出温度に基づく温度を、代表温度とする請求項4または5に記載の温度制御方法。
  7. 前記変換ステップでは、前記判定結果が、複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するものであるときには、前記応答の遅い前記グループのチャンネルの検出温度の平均温度を、代表温度とする請求項6に記載の温度制御方法。
  8. 制御対象の物理状態をそれぞれ検出する複数の検出手段からの複数の検出情報に基づいて、制御対象の物理状態を複数チャンネルで制御するとともに、前記複数チャンネルを関連付けて制御する装置であって、
    前記複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じた制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする制御装置。
  9. 前記複数の検出情報を、前記物理状態の勾配を示す傾斜情報に変換するとともに、物理状態の代表状態を示す代表情報に変換する変換手段を備え、
    前記判定手段は、前記複数の各チャンネルの応答に基づいて前記判定を行うものであり、
    前記制御手段は、前記傾斜情報の偏差に基づいて操作量を算出する傾斜情報用の制御部と、代表情報の偏差に基づいて、操作量を算出する代表情報用の制御部と備え、
    前記変換手段は、前記判定結果に応じた前記代表情報に変換する請求項8に記載の制御装置。
  10. 制御対象の複数の制御点の検出温度に基づいて、制御対象の温度を複数チャンネルで制御するとともに、前記複数チャンネルを関連付けて制御する温度調節器であって、
    前記複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じた制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする温度調節器。
  11. 複数の制御点の検出温度を、複数の検出温度に基づく傾斜温度に変換するとともに、代表的な代表温度に変換する変換手段を備え、
    前記判定手段は、前記複数の各チャンネルの応答に基づいて前記判定を行うものであり、
    前記制御手段は、前記傾斜温度の偏差に基づいて操作量を算出する傾斜温度用の制御部と、代表温度の偏差に基づいて操作量を算出する代表温度用の制御部と備え、
    前記変換手段は、前記判定結果に応じた前記代表温度に変換する請求項10に記載の温度調節器。
  12. 前記判定手段は、前記複数の各チャンネルのステップ応答波形の最大傾きと閾値とに基づいて判定する請求項11に記載の温度調節器。
  13. 前記変換手段は、前記判定結果が、複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在しないものであるときには、複数チャンネルの検出温度の平均温度を、代表温度とし、複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するものであるときには、前記複数チャンネルを複数のグループに区分して、応答の遅い前記グループのチャンネルの検出温度に基づく温度を、代表温度とする請求項11または12に記載の温度調節器。
  14. 前記変換手段は、前記判定結果が、複数チャンネル内に特性の異なるチャンネルが存在するものであるときには、前記応答の遅い前記グループのチャンネルの検出温度の平均温度を、代表温度とする請求項13に記載の温度調節器。
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