JP2009276729A - 交換レンズ、カメラ本体、撮像装置 - Google Patents

交換レンズ、カメラ本体、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】交換レンズは、フォーカスレンズを駆動するための指示を受け付けた場合において、自レンズの状況に応じて、駆動音の低い駆動方法を選択できる。
【解決手段】交換レンズ3は、フォーカスレンズ304と、フォーカスリング310と、フォーカスリング310で受け付けた指示に応じて、フォーカスレンズ304を駆動する際の速度を設定する設定手段と、この設定された速度で、フォーカスレンズ304を駆動するフォーカス駆動部306と、を備える。そして設定手段は、第1の速度に設定する標準モードと、第1の速度よりも小さい第2の速度に設定する静音モードを少なくとも有し、標準モード及び静音モードを含む複数の設定モードの中からいずれかを選択して、フォーカスレンズ304を駆動する際の速度を設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、カメラ本体に着脱可能な交換レンズに関する。また、交換レンズを着脱可能なカメラ本体に関する。さらに、カメラ本体と交換レンズを備える撮像装置に関する。
従来の撮像装置において、下記の特許文献1に記載されるようなものが存在する。
この撮像装置は、操作リングと、モード切替部と、トルク可変部とを備える。この操作リングは、焦点合わせと、ズーム調整とを一つの部材で共用するようにしたものである。また、モード切替部は、操作リングを焦点合わせのリングとして機能させる第一のモードと、操作リングをズーム調整のリングとして機能させる第二のモードとを切り替えるものである。トルク可変部は、第一のモードと第二のモードとで、操作リングのトルクを変化させるようにしたものである。これによって、第一のモードと第二のモードで操作リングのトルクの重さが変更されるので、焦点合わせ時とズーム調整時とで最適な操作トルクを設定できるようになっている。なお、撮像装置では、操作リングが操作されると、フォトインタラプタでリングの操作量が検知される。リング操作量は、MPUに入力される。MPUでは、リングの操作量に応じて、例えば、フォーカスレンズの駆動量を算出する(モードによっては、ズームレンズの駆動量を算出する)。MPUは、算出されたフォーカスレンズの駆動量に基づいて、フォーカスモータを制御する。これによって、フォーカスリングの操作に応じたフォーカスモータによるフォーカスレンズの駆動を可能にしている。
特開2003−315657号公報
ところで、このような撮像装置では、静止画又は動画撮影時に、音声が録音できるようになっているものが多い。そのため、音声が録音されている際に、フォーカスリングの操作に応じてフォーカスモータが駆動されると、フォーカスモータの駆動音が雑音となって録音されてしまう可能性がある。特に、フォーカスモータの駆動が高速である場合、雑音が顕著になる。
また、フォーカスモータの駆動音が大きいと、製品を使用する上で、使用者に好ましくない場合がある。一方、駆動音発生よりも駆動速度を優先したい場合もある。
そこで本発明は、上記課題を解決するために、可動部材を駆動するための指示を受け付けた場合において、自レンズの状況に応じて、駆動音の低い駆動方法を選択できる交換レンズを提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、カメラ本体に接続可能な交換レンズであって、速度変更可能に駆動できる可動部材と、前記可動部材を駆動するための指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段で受け付けた指示に応じて、前記可動部材を駆動する際の速度を設定する設定手段と、前記設定された速度で、前記可動部材を駆動する駆動手段と、を備える。そして、前記設定手段は、前記受付手段で受け付けた指示に対応して第1の速度に設定する第1設定モードと、前記受付手段で受け付けた同じ指示に対応して前記第1の速度よりも小さい第2の速度に設定する第2設定モードを少なくとも有し、前記第1設定モード及び前記第2設定モードを含む複数の設定モードの中からいずれかを選択して、前記可動部材を駆動する際の速度を設定する。
このようにすれば、交換レンズは、可動部材を駆動するための指示を受け付けた場合において、自レンズのモードが第2設定モードである場合、可動部材を駆動する際の駆動手段の速度を第1設定モードよりも小さくすることができる。
また、好ましくは、前記カメラ本体からの指示を取得する取得手段をさらに備える。そして、前記設定手段は、前記取得手段が取得した前記カメラ本体からの指示に応じて前記第1設定モード及び前記第2設定モードを含む複数の設定モードの中からいずれかを選択して、前記可動部材を駆動する際の速度を設定する。
このようにすれば、交換レンズは、カメラ本体からの指示に応じて、第1設定モードと第2設定モードとを切り換えることができる。これによって、カメラ本体は、交換レンズを静音で動作させたい場合に、交換レンズを指示することで、静音で動作させることが可能になる。
また、好ましくは、前記受付手段で受け付けた指示に応じて、前記可動部材を駆動する際の駆動量を設定する制御手段をさらに備える。そして、前記駆動手段は、前記設定された駆動量で、前記可動部材を駆動する。また、前記制御手段は、前記第1設定モードにおいて設定される第1の駆動量と、前記第2設定モードにおいて設定される第2の駆動量を同じになるようにする。
このようにすれば、受付手段で受け付けた指示に応じた駆動量で、可動部材を駆動できるようになる。そして、第1設定モードにおける可動部材の駆動量と、第2設定モードにおける可動部材の駆動量を同じにすることができる。これによって、例えば、交換レンズのフォーカスリングに目盛りが付されている場合に、第1設定モードと第2設定モードで速度が異なったとしても、フォーかリングの目盛りに対応した駆動を行なうことができる。
また、好ましくは、交換レンズに接続可能なカメラ本体であって、音声付き撮影を可能にする音声付き撮影モードを含む複数のモードから、一つのモードを選択する選択手段と、前記複数のモードから、音声付き撮影モードが選択された場合、前記交換レンズに対する指示を送信する送信手段と、を備える。
このようにすれば、カメラ本体は、雑音が問題となる音声付き撮影モードの際に、交換レンズに対して、静音で動作するための指定を行なうことができる。
また、撮像装置は、カメラ本体と、カメラ本体に接続可能な交換レンズとを備える。前記カメラ本体は、音声付き撮影を可能にする音声付き撮影モードを含む複数のモードから、一つのモードを選択する選択手段と、前記複数のモードから、音声付き撮影モードが選択された場合、前記交換レンズに対する指示を送信する送信手段と、を備える。また、前記交換レンズは、前記カメラ本体からの指示を取得する取得手段と、速度変更可能に駆動できる可動部材と、前記可動部材を駆動するための指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段で受け付けた指示に応じて、前記可動部材を駆動する際の速度を設定する設定手段と、前記設定された速度で、前記可動部材を駆動する駆動手段と、を備える。そして、前記設定手段は、前記受付手段で受け付けた指示に対応して第1の速度に設定する第1設定モードと、前記受付手段で受け付けた同じ指示に対応して前記第1の速度よりも小さい第2の速度に設定する第2設定モードを少なくとも有し、前記取得手段が取得した前記カメラ本体からの指示に応じて前記第1設定モード及び前記第2設定モードを含む複数の設定モードの中からいずれかを選択して、前記可動部材を駆動する際の速度を設定する。
本発明の交換レンズは、可動部材を駆動するための指示を受け付けた場合において、自レンズの状況に応じて、駆動音の低い駆動方法を選択できる。
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本実施の形態は、デジタルカメラ1に適用して説明する。
1.構成
1−1 全体構成の概要
図1は、本実施の形態に係るデジタルカメラ1の斜視図である。図2は、本実施の形態に係るデジタルカメラ1の構成図である。
本実施の形態のデジタルカメラ1は、カメラ本体2と、カメラ本体2に着脱可能な交換レンズ3と、を備える。
カメラ本体2は、CMOSセンサ201、シャッタ202、信号処理プロセッサ203(DSP)、バッファメモリ204、液晶モニタ205、電子ビューファインダー206(EVF)、電源207、ボディマウント208、フラッシュメモリ209、カードスロット210、CPU211、シャッタスイッチ212、ストロボ213、マイク214、スピーカー215およびモード切替ダイヤル221を備える。
また交換レンズ3は、レンズマウント301、ズームレンズ303やフォーカスレンズ304を含むレンズ系、フォーカスレンズ304を駆動させるフォーカス駆動部306、絞り307、絞り307を駆動させる絞り駆動部308、ズームリング309、フォーカスリング310、レンズコントローラ311、バッファメモリ312及びフラッシュメモリ314を備える。
1−2 カメラ本体2の構成
カメラ本体2は、交換レンズ3のレンズ系によって集光された被写体像を撮像して、撮像した画像データをメモリカード等の記憶媒体に記録できるように構成されている。
CMOSセンサ201は、受光素子と、AGC(ゲイン・コントロール・アンプ)と、ADコンバータを含んで構成される。受光素子は、レンズ系によって集光された光学的信号を電気信号に変換し、画像データを生成する。またAGCは、CMOSセンサ201から出力された電気信号を増幅するものである。ADコンバータは、CMOSセンサ201から出力された電気信号をデジタル信号に変換するものである。なお、CMOSセンサ201は、CPU211から受信した制御信号に従って、露光、転送、電子シャッタなどの各種の動作を行う。この各種動作は、タイミングジェネレータ等で実現可能である。
メカシャッタ202は、レンズ系を介して入射された、CMOSセンサ201に対する光学的信号の遮断又は通過を切り替える。メカシャッタ202は、メカシャッタ駆動部によって駆動される。メカシャッタ駆動部は、モータ、バネ等の機構部品からなり、CPU211の制御によって、メカシャッタ202を駆動する。要するに、メカシャッタ202は、開けたり閉じたりして、CMOSセンサ201に当たる光の量を時間的に調整するものである。
信号処理プロセッサ203(DSP)は、ADコンバータによってデジタル信号に変換された画像データに、所定の画像処理を施すものである。所定の画像処理としては、ガンマ変換、YC変換、電子ズーム処理、圧縮処理、伸張処理等が考えられるが、これに限られるものではない。
バッファメモリ204は、信号処理プロセッサ203で処理を行う際、および、CPU211で制御処理を行う際に、ワークメモリとして作用する。バッファメモリ204は、例えば、DRAMなどで実現可能である。
液晶モニタ205は、カメラ本体2の背面に配置されるものであり、CMOSセンサ201で生成された画像データまたはその画像データに所定の処理が施された画像データを表示可能である。ここで液晶モニタ205に入力される画像信号は、信号処理プロセッサ203から液晶モニタ205に出力される際、DAコンバータによってデジタル信号からアナログ信号に変換される。
電子ビューファインダー206は、カメラ本体2に配置されるものであり、CMOSセンサ201で生成された画像データまたはその画像データに所定の処理が施された画像データを表示可能である。電子ビューファインダー206に入力される画像信号も同様に、信号処理プロセッサ203から電子ビューファインダー206に出力される際、DAコンバータによってデジタル信号からアナログ信号に変換される。
ここで液晶モニタ205と電子ビューファインダー206への表示は、表示切替手段217によって、一方に表示されるようにしている。すなわち、液晶モニタ205に画像が表示されている間は、電子ビューファインダー206には何も表示されない。また、電子ビューファインダー206に画像が表示されている間は、液晶モニタ205には何も表示されないように構成されている。表示切替手段217は、例えば、切り替えスイッチなどの物理的な構造で実現することができる。例えば、信号処理プロセッサ203と液晶モニタ205が電気的に接続されている場合、切り替えスイッチが切り替えられることによって、信号処理プロセッサ203と液晶モニタ205との電気的な接続が切断され、信号処理プロセッサ203と電子ビューファインダー206とが電気的に接続される。なお上記に限られず、表示切替手段217は、CPU211などから制御信号に基づいて、液晶モニタ205と電子ビューファインダー206への表示の切り替えを行なってもよい。
以上のように、液晶モニタへの表示と、電気ビューファインダーへの表示とを切り替えるようにしている。但し、これは、構成上の制限からくる問題であるため、液晶モニタへの表示と、電子ビューファインダーへの表示を同時に行なうようにしてもかまわない。ここで、同時に表示する場合、液晶モニタに表示する画像と、電子ビューファンダーへ表示する画像は、同じ画像であっても、違う画像であってもかまわない。
電源207は、デジタルカメラ1で消費するための電力を供給する。電源207は、例えば乾電池であってもよいし、充電池であってもよい。また、電源207コードにより外部から供給される電力をデジタルカメラ1に供給するものであってもよい。
ボディマウント208は、交換レンズ3のレンズマウント301と相俟って、交換レンズ3の着脱を可能にする部材である。ボディマウント208は、交換レンズ3と接続端子等を用い電気的に接続可能であるとともに、係止部材等のメカニカルな部材によって機械的にも接続可能である。ボディマウント208は、交換レンズ3に含まれるレンズコントローラ311からの信号をCPU211へ出力できるとともに、CPU211からの信号を交換レンズ3のレンズコントローラ311に出力できる。すなわち、CPU211は、交換レンズ3側のレンズコントローラ311と制御信号やレンズ系に関する情報などを送受信可能である。
フラッシュメモリ209は、内蔵メモリとして用いられる記憶媒体である。フラッシュメモリ209は、画像データまたはその画像データに所定の処理が施された画像データを記憶可能である。また、デジタル化された音声信号も記憶可能である。加えて、画像データや音声信号の他にCPU211の制御のためのプログラムや設定値などを記憶可能である。
カードスロット210は、メモリカード218を着脱するためのスロットである。メモリカード218は、画像データまたはその画像データに所定の処理が施された画像データを記憶可能である。また、デジタル化された音声信号も記憶可能である。要するにメモリカード218は、記憶媒体である。
CPU211は、カメラ本体2全体を制御するものである。CPU211は、マイクロコンピュータで実現してもよく、ハードワイヤードな回路で実現してもよい。すなわち、CPU211は、各種の制御を実行する。なお、CPU211の各種制御は、2−1で記載する。
シャッタスイッチ212は、カメラ本体2の上面に設けられた釦であり、使用者からの半押しおよび全押し操作を検知する操作手段である。シャッタスイッチ212は、使用者から半押し操作を受け付けると、半押し信号をCPU211に出力する。一方、シャッタスイッチ212は、使用者から全押し操作を受け付けると、全押し信号をCPU211に出力する。これらの信号に基づいて、CPU211は様々な制御を行なう。なお、本実施の形態において全押し信号は、撮影開始信号である。
ストロボ213は、CPU211からの制御信号に基づいて、被写体に対して光の照射を行なうものである。例えば、ストロボ213は、キセノンランプやコンデンサー等を用いて実現できる。このように構成した場合、ストロボ213は、コンデンサーに高電圧の電荷を蓄積しておき、この電荷をキセノンランプの電極に加えることによって、光の照射するようにしている。
マイク214は、音声を電気信号に変換するものである。このマイク214から出力された電気信号は、ADコンバータによってデジタル信号に変換される。ADコンバータで変換されたデジタル信号は、CPU211の制御に従って、フラッシュメモリ209またはメモリカード218に記憶される。
スピーカー215は、電気信号を音声に変換するものである。ここでスピーカー215へ入力される電気信号は、DAコンバータでデジタル信号から電気信号に変換されたものである。DAコンバータへの出力は、CPU211の制御によって、フラッシュメモリ209またはメモリカード218から読み出されたデジタル信号が出力される。
モード切替ダイヤル221は、カメラ本体2の外装に取り付けられた操作部材である。モード切替ダイヤル221は、略円形形状で構成され、使用者が回動操作することによって、使用者が複数のモードから一つのモードを選択できるようにしている。すなわち、モード切替ダイヤル211は、複数のモードの内、一つのモードを選択できるようにするため、所定の位置に移動されたモードを検知できるようにしている。複数のモードには、「静止画撮影モード」、「音声付き静止画撮影モード」、「動画撮影モード」、「音声付き動画撮影モード」又は「再生モード」などが含まれる。例えば、モード切替ダイヤルの上面に記載された「音声付き動画撮影モード」に関する画像が、所定の位置(選択位置)に移動されると、モード切替ダイヤル221は、「音声付き動画撮影モード」に変更されたことを示すモード切替信号をCPU211に出力する。これによって、モードの切り替えを検知できるようにしている。なお、本実施の形態では、複数のモードとして設けられた「音声付き動画撮影モード」及び「音声付き静止画撮影モード」が、本発明の「音声付き撮影モード」の一例である。すなわち、「音声付き撮影モード」は、撮影時に、音声を取得して記憶媒体に記憶可能ならば、どのようなモードであってもかまわない。要するに、モード切替ダイヤル221は、選択手段の一例である。
なお、本実施のカメラ本体2は、図示しないが、デジタルカメラの設定をAF(オートフォーカス)とMF(マニュアルフォーカス)とで切り替えるフォーカス切替スイッチが設けられている。フォーカス切替スイッチは、使用者によって切り替え操作が行なわれると、切り替え制御信号をCPU211に出力する。この際CPU211は、切り替え制御信号に応じたフォーカスモード(AF又はMF)を示す情報をレンズコントローラ311に送信する。これによって、デジタルカメラ1の設定をAFとMFの間で切り替えるようにしている。
1−3 交換レンズ3の構成
レンズ系は、ズームレンズ303とフォーカスレンズ304と対物レンズ302を含んで構成され、被写体からの光を集光する。ズームレンズ303は、ズームリング309によって駆動され、ズーム倍率を調整するものである。フォーカスレンズ304は、フォーカス駆動部306又はフォーカスリング310によって駆動され、ピントの調節を行なうようにしたものである。要するに、フォーカスレンズ304は可動部材の一例である。
フォーカス駆動部306は、レンズコントローラ311の制御にしたがって、フォーカスレンズ304を駆動させるようにしたものである。フォーカス駆動部306は、例えば、ステッピングモータとドライバとで構成される。ドライバは、レンズコントローラ311から入力された制御信号(単位時間当たりの駆動量)に応じてステッピングモータを制御する。つまり、ドライバは、単位時間内に駆動量(速度)に応じたパルスを入力する。これによって、ステッピングモータは、フォーカスレンズ304を駆動する。なお、ステッピングモータは、ドライバから入力されるパルスに対応してフォーカスレンズ304を駆動する。ステッピングモータは、入力したパルスの入力周波数に応じて回転速度を変更可能である。すなわち、フォーカス駆動部306は、駆動手段の一例である。
絞り307は、レンズ系を通過する光の量を調整するものである。例えば、光の調整は、5枚羽根などで構成される開口部を大きくしたり、小さくしたりすることで可能である。
絞り駆動部308は、絞り307の開口部の大きさを変更するものである。実施の形態1では、レンズコントローラ311の制御に基づいて、絞り307の開口部の大きさを変更するようにしている。ここで開口部の大きさは、F値によって指定可能である。
ズームリング309は、交換レンズ3の外装に設けられ、使用者からの操作に応じて、ズームレンズ303を駆動させるものである。ズームリング309は、使用者によって回動操作されると、機械的な方法で、ズームレンズ303を駆動させる。なお、ズームリング309は、ズームレンズ303を電気的に駆動させるようにしてもよい。
フォーカスリング310は、交換レンズ3の外装に設けられ、使用者からフォーカスレンズ304を駆動するための操作(指示)を受け付ける。つまり、フォーカスリング310は、受付手段である。フォーカスリング310が使用者によって操作されると、フォトインタラプタがリングの操作量を検知する。フォトインタラプタは、検知したリングの操作量に関する情報を、レンズコントローラ311に出力する。なお、フォトインタラプタがリングの操作量を検知するようにしているが、これに限られない。例えば、摺動抵抗が、リングの操作量を検知してもかまわない。
なお、本実施の形態では、デジタルカメラ1がMFに設定された場合(MFモード)にのみ、フォーカスリング310の操作に応じて、フォーカスレンズ304を駆動できるようにしている。すなわち、本実施の形態では、デジタルカメラ1がAFに設定された場合(AFモード)、フォーカスリング310に応じた、フォーカスレンズ304の駆動はできない。したがって、デジタルカメラ1がAFに設定された場合は、フォトインタラプタがリングの操作量を検知しないようにするとよい。つまり、デジタルカメラ1がMFに設定された場合にのみ、フォトインタラプタが、リングの操作量を検知し、この操作量をレンズコントローラ311に出力するようにするとよい。このようにすれば、フォトインタラプタがAF時に操作量を検知する必要がなくなるため、電力消費を抑えることができる。なお、フォトインタラプタは、エンコーダの一例である。
レンズコントローラ311は、交換レンズ3全体を制御するものである。レンズコントローラ311は、マイクロコンピュータで実現してもよく、ハードワイヤードな回路で実現してもよい。すなわち、レンズコントローラ311は、各種の制御を実行する。なお、レンズコントローラ311の各種制御は、2−2で記載する。
バッファメモリ312は、レンズコントローラ311で制御処理を行う際に、ワークメモリとして作用する。バッファメモリ312は、例えば、DRAMなどで実現可能である。
フラッシュメモリ314は、レンズコントローラ311と電気的に接続して構成される。そして、フラッシュメモリ314は、制御プログラムやパラメータ等が記憶可能になっている。
2.カメラ本体2及び交換レンズ3内の各種制御
2−1.CPU211の各種制御
CPU211は、複数のモードから、音声付き撮影モードが選択された場合、交換レンズ3に対する指示(静音モードに関する情報)を送信する送信手段である。
CPU211は、モード切替ダイヤル221からのモード切替信号を受け取ると、モード切替信号に対応するモードにカメラ本体2を切り替える(設定する)。ここで、本実施の形態では、カメラ本体2は、音声付き撮影モードと、撮影モードと、再生モードとを備える。音声付き撮影モードは、音声付き動画撮影モードと、音声付き静止画撮影モードとを有している。撮影モードは、動画撮影モードと、静止画撮影モードを有している。
CPU211は、デジタルカメラ1がMFに設定されている場合において、モード切替ダイヤル221でモードが切り替えられると、切り替えられたモードに応じて、静音モードか標準モードかを示す信号を交換レンズ3に送信する(図3)。具体的にCPU211は、モードが、音声付き静止画撮影モード又は音声付き動画撮影モードに切り替えられた場合、静音モードを示す情報を交換レンズ3に送信する。一方、CPU211は、モードが、静止画撮影モード、動画撮影モード又は再生モードに切り替えられた場合、標準モードを示す情報を交換レンズ3に送信する。これによって、カメラ本体2は、交換レンズ3に対して、静音で動作させるための指示をするようにしている。
また、CPU211は、CMOSセンサ201によって出力された画像データやマイク214によって出力された音声信号を、フラッシュメモリ209またはメモリカード215に記憶する。これによって、CPU211は、各部を制御して、音声付き動画撮影や音声付き静止画撮影を可能にしている。なお、音声付き動画撮影及び音声付き静止画撮影を可能にする構成や動作は、従来技術であるため、説明を割愛する。
さらに、CPU211は、フォーカス切替スイッチが操作されると、設定されたモード(AF又はMF)に応じたフォーカスモードを示す情報をレンズコントローラ311に送信する。例えば、CPU211は、デジタルカメラ1がMFモードに設定された場合、MFを示す情報をレンズコントローラ311に送信する。
2−2.レンズコントローラ311の各種制御
レンズコントローラ311は、カメラ本体からの指示を取得する。また、レンズコントローラ311は、フォーカスリング310が可動部材を駆動するための操作を受け付けた場合、この操作の単位時間当たりの操作量に応じて、フォーカスレンズ304の単位時間当たりの駆動量を算出する。さらに、レンズコントローラ311は、この算出した単位時間当たりの駆動量を含む制御信号をフォーカス駆動部306に出力する。要するに、レンズコントローラ311が、取得手段の一例であり、設定手段の一例である。以下具体的に説明する。
レンズコントローラ311は、静音モードを示す情報又は標準モードを示す情報をCPU211から取得する。レンズコントローラ311は、静音モードを示す情報又は標準モードを示す情報を取得した場合、この静音モード又は標準モードを示す情報をバッファメモリ312に記憶する。
また、レンズコントローラ311は、フォーカスモードを示す情報を取得する。フォーカスモードを示す情報を取得した場合、フォーカスモードを示す情報(AF又はMFモード)をバッファメモリ312に記憶する。
また、レンズコントローラ311は、フォーカスリング310が操作されることによって、フォトインタラプタから操作量が入力されると、単位時間当たり(例えば、1ミリsec当たり)の操作量に対応して、フォーカス駆動部306を駆動するための単位時間当たりの駆動量を算出する。ここでレンズコントローラ311は、バッファメモリ312に記憶された静音モード又は標準モードを示す情報に応じて、算出される単位時間当たりの駆動量を変更するようにしている。例えば、バッファメモリ312に静音モードを示す情報が記憶されている場合(以下、静音モード時)、レンズコントローラ311は、図4に示すパターンAのように、単位時間当たりの駆動量を算出する。一方、バッファメモリ312に標準モードを示す情報が記憶されている場合(以下、標準モード時)、レンズコントローラ311は、図4に示すパターンBのように、単位時間当たりの駆動量を算出する。
すなわち、レンズコントローラ311は、静音モードが、第2設定モードの一例であり、標準モードが、第1設定モードの一例である。また、静音モード時に算出される単位時間当たりの駆動量が、第2の速度の一例であり、標準モード時に算出される単位時間当たりの駆動量が、第1の速度の一例である。
ここで図4のパターンAの場合、レンズコントローラ311が算出する単位時間当たりの駆動量は、単位時間当たりの操作量が大きくなるにしたがって、所定の値に収束する。所定の値としては、モータの駆動音が雑音として認識されるレベルの値をいい、特に限定されない。このようにすれば、単位時間当たりの駆動量を、所定の値に近づけていくことができるので、駆動音を考慮した動作を可能にしつつ、単位時間当たりの操作量に応じた駆動量の変化を滑らかにすることができる。
レンズコントローラ311は、上記のように算出された単位時間当たりの駆動量に関する制御信号をフォーカス駆動部306に出力する。これによって、フォーカス駆動部306は、単位時間当たりの駆動量に応じてフォーカスレンズ304を駆動できる。
ここでフォーカス駆動部306は、この制御情報に応じてフォーカスレンズ304を駆動する。ここで制御情報には、単位時間当たりの駆動量(速度)及び駆動時間に関する情報が含まれている。本実施の形態でレンズコントローラ311は、単位時間当たりの駆動量及び単位時間をフォーカス駆動部306に送信する。これによって、フォーカス駆動部306は、フォーカスレンズ304を駆動できるようにしている。すなわち、本実施の形態では、フォーカスリング310を操作した時間だけ、フォーカスレンズ304を駆動するようにしている。
3.動作
上記のように構成したデジタルカメラ1の動作例を、図5〜7のフローチャートで説明する。
3−1.カメラ本体2の動作(図5)
CPU211は、モード切替ダイヤル221が操作されて、モードが切り替えられたことを判別する(A1)。CPU211は、モードが切り替えられたことを検知すると、デジタルカメラ1がMFに設定されているか否かを判別する(A2)。デジタルカメラ1がMFに設定されている場合、CPU211は、切り替えられたモードが、音声付き静止画撮影モード又は音声付き動画撮影モードか否かを判断する(A3)。
ステップA2で音声付き静止画又は動画撮影モードに切り替えられたと判断した場合、CPU211は、静音モードを示す情報をレンズコントローラ311に送信する(A4)。一方、ステップA2で音声付き静止画又は動画撮影モード以外に切り替えられたと判断した場合、CPU211は、標準モードを示す情報をレンズコントローラ311に送信する(A5)。
なお、CPU211は、フォーカス切替スイッチが操作されたことを検知すると、フォーカスモードを示す情報をレンズコントローラ311に送信する。
3−2.交換レンズ3の動作(図6,7)
レンズコントローラ311は、静音モード又は標準モードを示す情報を受信する(B1)。レンズコントローラ311は、この情報を受信すると、静音モード又は標準モードを示す情報をバッファメモリ312に記憶する(B2)。なお、レンズコントローラ311は、静音モード又は標準モードを示す情報をバッファメモリ312に記憶する際、過去に取得して記憶された静音モード又は標準モードを示す情報を消去する。これによって、交換レンズが静音モードか否か容易に判別することができる。
また、レンズコントローラ311は、フォーカスリング310が操作されると、(C1)、単位時間当たりの操作量を取得する(C2)。そしてレンズコントローラ311は、設定された状態が静音モードか否かを判断する(C3)。つまり、レンズコントローラ311は、バッファメモリ312に静音モードを示す情報が記憶されているか否かを判別する。
レンズコントローラ311は、設定された状態が静音モードであると判断した場合、取得した単位時間当たりの操作量に基づいて、図4のパターンAのような駆動音がなるべく発生しないような駆動ができるように、フォーカスレンズ304の単位時間当たりの駆動量を算出する(C4)。
一方、レンズコントローラ311は、設定された状態が標準モードであると判断した場合、単位時間当たりの操作量に基づいて、図4のパターンBのような標準の駆動ができるように、フォーカスレンズ304の単位時間当たりの駆動量を算出する(C5)。
レンズコントローラ311は、ステップC4又はC5で算出された単位時間当たりの駆動量で、フォーカス駆動部306を制御する(C6)。ここでフォーカス駆動部306を制御するための制御信号には、単位時間当たりの駆動量及び単位時間が含まれているため、フォーカス駆動部306は、この制御情報に応じて、フォーカスレンズ304を駆動する。
そして、ステップA1に戻り、上記動作を、フォーカスリング310に対する操作がなくなるまで続ける。
4.まとめ
本実施の形態のデジタルカメラ1は、カメラ本体2と、カメラ本体2に接続可能な交換レンズ3とを備える。カメラ本体2は、音声付き撮影を可能にする音声付き撮影モードを含む複数のモードから、一つのモードを選択する選択手段と、複数のモードから、音声付き撮影モードが選択された場合、交換レンズ3に対する指示を送信する送信手段と、を備える。また、交換レンズ3は、カメラ本体2からの指示を取得する取得手段と、速度変更可能に駆動できるフォーカスレンズ304と、フォーカスレンズ304を駆動するための指示を受け付けるフォーカスリング310と、フォーカスリング310で受け付けた指示に応じて、フォーカスレンズ304を駆動する際の速度を設定する設定手段と、この設定された速度で、フォーカスレンズ304を駆動するフォーカス駆動部306と、を備える。そして、設定手段は、フォーカスリング310で受け付けた指示に対応して第1の速度に設定する標準モードと、フォーカスリング310で受け付けた同じ指示に対応して第1の速度よりも小さい第2の速度に設定する静音モードを少なくとも有し、この取得手段が取得したカメラ本体2からの指示に応じて標準モード及び静音モードを含む複数の設定モードの中からいずれかを選択して、フォーカスレンズ304を駆動する際の速度を設定する。
このようにすれば、交換レンズは、フォーカスレンズを駆動するための指示を受け付けた場合において、交換レンズのモードが静音モードである場合、フォーカスレンズを駆動する際のフォーカス駆動部の駆動速度を標準モードよりも小さくすることができる。
(他の実施の形態)
本発明の実施の形態として、実施の形態1を例示した。しかし、本発明は、実施の形態1に限定されず、他の実施の形態においても実現可能である。そこで、本発明の他の実施の形態を以下まとめて説明する。
本発明の実施の形態1では、撮像手段は、受光素子、AGC、ADコンバータを備えるCMOSセンサで構成した。しかし、これに限られず、例えば、CCDイメージセンサで構成してもよい。撮像手段は、被写体像を撮像して、画像データ(デジタル信号又は電気信号)を生成できるものであれば、どのような構成であってもかまわない。なお、CMOSセンサで構成した場合、消費電力を減らすことができる。
また、実施の形態1では、選択手段として、カメラ本体2にモード切替ダイヤル221を設けて、使用者からのモード切替を受け付けるようにした。しかし、これに限られず、例えば、このモード切替スイッチをタッチパネル上に表示して、タッチパネルでモードの指定を受け付けることで、モードの切り替えを受け付けるようにしてもよい。
また、実施の形態1では、可動部材として、フォーカスレンズ304を用いた。しかし、これに限られず、ズームレンズや絞りを本発明の可動部材とすることもできる。また、駆動手段も同様に、フォーカス駆動部に限られず、絞り駆動部や本実施の形態では設けられていないズーム駆動部を駆動手段とすることもできる。
また、実施の形態1では、受付手段として、フォーカスリング310を用いた。しかし、これに限られず、ズームリングや絞り環を用いることができる。また、受付手段は、カメラ本体に設けたフォーカスを設定するための操作部やズームレバーなどで入力された操作信号を受け付けるようにしてもよい。この場合、操作部が検知した操作信号をCPUが取得する。そして、CPUがこの操作信号をレンズコントローラに送信する。これによって、レンズコントローラが可動部材を駆動するための指示を受け付ける。よって、この場合、レンズコントローラが受付手段となる。
さらに、実施の形態1では、フォーカス駆動部306を、ステッピングモータで構成した。しかし、これに限られず、DCモータやサーボモータ等を用いることができる。
加えて、実施の形態1では、CPU211は、音声付き撮影モードに切り替えられた場合、静音モードを示す情報をレンズコントローラ311に送信するようにした。しかし、これに限られず、カメラ本体2に静音モードと標準モードを切り替えるようなスイッチを設けて、当該スイッチが使用者に操作された場合に、上記のような情報を送信するようにしてもよい。つまり、カメラ本体2が、使用者の操作に基づいて、静音又は標準モードの設定を受け付け、この設定に応じて、静音モードを示す情報等を交換レンズに送信するようにしてもよい。このようにすれば、使用者が交換レンズを静音で動作させたい場合に、交換レンズを静音で動作させることができる。
また、実施の形態1では、フォーカス切替スイッチをカメラ本体側に設けた例を説明した。しかし、これに限られず、フォーカス切替スイッチを交換レンズ側に設けるようにしてもよい。この場合、例えば、交換レンズでは、レンズコントローラがMFに設定されたことを検知すると、MFに設定された旨をカメラ本体に送信する。カメラ本体は、受信したMFに設定された旨に応じて、カメラ本体の設定を変更する。これによって、カメラ本体は、AFとMFの設定を変更できるようにしている。
なお、上記実施の形態では、カメラ本体2は、MF時に、モード切替ダイヤルでモードが切り替えられた場合、静音モードを示す情報等を送信するようにした。つまり、カメラ本体2は、AF時に、モード切替ダイヤルでモードが切り替えられた場合、静音モードを示す情報等が送信しないようにしている。しかし、これは実施例であるため、カメラ本体2は、AF時に、モードの切替に応じて、静音モードを示す情報等を送信するようにしてもかまわない。
また、実施の形態1では、静音モードの場合、図4のパターンAのように単位時間当たりの操作量を単位時間当たりの駆動量に変換するようにした。しかし、これに限られず、図8のパターンCのように単位時間当たりの操作量を単位時間当たりの駆動量に変換するようにしてもよい。このパターンCの場合、単位時間当たりの操作量が小さい場合、パターンBと同じ単位時間当たりの駆動量に変換する。一方、単位時間当たりの操作量が大きい場合、所定の単位時間当たりの駆動量に変換する。これによって、単位時間当たりの操作量が大きくなった場合において顕著になる、駆動手段の雑音を防止することができる。
また、実施の形態1では、交換レンズが設定されたモード(静音モードか標準モード)に応じて、単位時間当たりの操作量から算出される単位時間当たりの駆動量を異なるようにした。つまり、単位時間当たりの操作量が5cm/msecである場合、算出される単位時間当たりの駆動量は、標準モードで10パルス/msec、静音モードで5パルス/msecのようになる(例1)。したがって、使用者がフォーカスリングに対して同じ操作をしても、設定されたモードが異なると、フォーカスリングを同じだけ駆動することができない。これでは、交換レンズのフォーカスリングにレンズ位置に関する目盛りが付されている場合、目盛りに対応したフォーカスレンズの駆動を行なうことができない。そこで、このような交換レンズである場合、以下のように構成すると好ましい。
まず、レンズコントローラは、単位時間当たりの操作量を取得する。レンズコントローラは、静音モードに設定されている場合、この操作量に応じて図4のパターンAのように単位時間当たりの駆動量を駆動速度として算出する。また、レンズコントローラは、静音モードに設定されている場合、この操作量に応じて図4のパターンBのように算出される単位時間当たりの駆動量のうち、駆動量のみを目標駆動量として算出する。つまり、目標駆動量は、使用者にフォーカスリングが操作され、標準モードでフォーカスレンズを駆動した場合に駆動されるフォーカスレンズの駆動量である。上記の例1の場合、駆動速度が、5パルス/msecで、目標駆動量が、10パルスになる。この後、レンズコントローラは、算出した駆動速度で、目標駆動量までフォーカスレンズを駆動するために必要な駆動時間を算出する。例えば、例1の場合、駆動時間は、2msecとなる。これによって、算出された駆動速度と駆動時間に基づいて、フォーカス駆動部を制御する。つまり、レンズコントローラ311は、目標駆動量までフォーカスレンズを駆動するようにフォーカス駆動部を制御する制御手段である。このようにすれば、標準モードにおいてフォーカスレンズを駆動する際の第1の駆動量と、静音モードにおいてフォーカスレンズを駆動する際の第2の駆動量を同じにすることができる。
これによって、フォーカス駆動部は、目標駆動量に対応した駆動時間及び駆動速度に応じて、フォーカスレンズを駆動することができる。ただし、この場合、フォーカス駆動部は、単位時間当たりの操作量に対して、単位時間以上の時間をかけてフォーカスレンズを駆動することになる。そのため、フォーカスリングの操作と、フォーカスレンズの駆動のタイミングを対応させることができない。逆に考えると、本実施の形態1では、単位時間当たりの操作量に応じたフォーカスレンズの駆動を、単位時間で駆動するようにしている。したがって、本実施の形態によれば、フォーカスリングの操作と、フォーカスレンズの駆動のタイミングを対応させることが可能になる。
また、実施の形態1では、単位時間として、1msecの例を説明した。しかし、この単位時間に限られないことはいうまでもない。また、単位時間は、一定の時間であることが好ましいが、必ずしも一定である必要はない。したがって、使用者がフォーカスリングを操作したタイミングに応じて、単位時間を変更するようにしてもよい。
さらに、実施の形態1では、第1設定モードを標準モードとし、第2設定モードを静音モードとした。しかしこれに限られず、モードはどのようなモードであってもかまわない。
また、実施の形態1では、単位時間当たりの操作量に基づいて単位時間当たりの駆動量を算出するようにしていた。しかし、これに限られず、例えば、単位時間当たりの操作量及び単位時間当たりの駆動量の対応表を用いて、単位時間当たり操作量から単位時間当たりの駆動量を生成してもよい。
すなわち、本発明は、上記実施の形態に限られず、種々な構成で実現可能である。
本発明は、カメラ本体と交換レンズとを備える撮像装置に適用可能である。具体的には、デジタルカメラやムービー等に利用できる。
本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラ1の斜視図 本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラ1の構成例を示す図 本発明の実施の形態1に係るカメラ本体2と交換レンズ3との間での情報のやり取りを説明するための図 本発明の実施の形態1に係る静音モード又は標準モードを示す情報に応じたフォーカス駆動部の駆動方法の切替を説明するための図 本発明の実施の形態1に係るカメラ本体2の動作例を説明するためのフローチャート 本発明の実施の形態1に係る交換レンズ3の動作例を説明するためのフローチャート 本発明の実施の形態1に係る交換レンズ3の動作例を説明するためのフローチャート 他の実施の形態に係る静音モード又は標準モードにおける単位時間当たりの操作量に応じた単位時間当たりの駆動量の算出を説明するための図
符号の説明
1 デジタルカメラ
2 カメラ本体
3 交換レンズ
201 CMOSセンサ
202 シャッタ
203 信号処理プロセッサ
204 バッファメモリ
209 フラッシュメモリ
210 カードスロット
211 CPU
212 シャッタスイッチ
213 ストロボ
214 マイク
215 スピーカー
217 表示切替手段
218 メモリカード
221 モード切替ダイヤル
303 ズームレンズ
304 フォーカスレンズ
306 フォーカス駆動部
307 絞り
308 絞り駆動部
309 ズームリング
310 フォーカスリング
311 レンズコントローラ
312 バッファメモリ

Claims (5)

  1. カメラ本体に接続可能な交換レンズであって、
    速度変更可能に駆動できる可動部材と、
    前記可動部材を駆動するための指示を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段で受け付けた指示に応じて、前記可動部材を駆動する際の速度を設定する設定手段と、
    前記設定された速度で、前記可動部材を駆動する駆動手段と、を備え、
    前記設定手段は、前記受付手段で受け付けた指示に対応して第1の速度に設定する第1設定モードと、前記受付手段で受け付けた同じ指示に対応して前記第1の速度よりも小さい第2の速度に設定する第2設定モードを少なくとも有し、前記第1設定モード及び前記第2設定モードを含む複数の設定モードの中からいずれかを選択して、前記可動部材を駆動する際の速度を設定する、
    交換レンズ。
  2. 前記カメラ本体からの指示を取得する取得手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記取得手段が取得した前記カメラ本体からの指示に応じて前記第1設定モード及び前記第2設定モードを含む複数の設定モードの中からいずれかを選択して、前記可動部材を駆動する際の速度を設定する、
    請求項1に記載の交換レンズ。
  3. 前記受付手段で受け付けた指示に応じて、前記可動部材を駆動する際の駆動量を制御する制御手段をさらに備え、
    前記駆動手段は、
    前記設定された駆動量で、前記可動部材を駆動し、
    前記制御手段は、
    前記第1設定モードにおいて設定される第1の駆動量と、前記第2設定モードにおいて設定される第2の駆動量を同じになるように制御する、
    請求項1に記載の交換レンズ。
  4. 請求項2に記載の交換レンズに接続可能なカメラ本体であって、
    音声付き撮影を可能にする音声付き撮影モードを含む複数のモードから、一つのモードを選択する選択手段と、
    前記複数のモードから、音声付き撮影モードが選択された場合、前記交換レンズに対する指示を送信する送信手段と、
    を備えるカメラ本体。
  5. カメラ本体と、カメラ本体に接続可能な交換レンズとを備える撮像装置であって、
    前記カメラ本体は、
    音声付き撮影を可能にする音声付き撮影モードを含む複数のモードから、一つのモードを選択する選択手段と、
    前記複数のモードから、音声付き撮影モードが選択された場合、前記交換レンズに対する指示を送信する送信手段と、
    を備え、
    前記交換レンズは、
    前記カメラ本体からの指示を取得する取得手段と、
    速度変更可能に駆動できる可動部材と、
    前記可動部材を駆動するための指示を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段で受け付けた指示に応じて、前記可動部材を駆動する際の速度を設定する設定手段と、
    前記設定された速度で、前記可動部材を駆動する駆動手段と、を備え、
    前記設定手段は、前記受付手段で受け付けた指示に対応して第1の速度に設定する第1設定モードと、前記受付手段で受け付けた同じ指示に対応して前記第1の速度よりも小さい第2の速度に設定する第2設定モードを少なくとも有し、前記取得手段が取得した前記カメラ本体からの指示に応じて前記第1設定モード及び前記第2設定モードを含む複数の設定モードの中からいずれかを選択して、前記可動部材を駆動する際の速度を設定する、
    撮像装置。
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