JP2009276452A - テーパ構造フレキシブル光導波路およびその製造方法、並びにフレキシブル光配線部品 - Google Patents

テーパ構造フレキシブル光導波路およびその製造方法、並びにフレキシブル光配線部品 Download PDF

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Abstract

【課題】フレキシブル光導波路と外部の光伝送路との接続損失を低減したテーパ構造フレキシブル光導波路およびその製造方法、並びにフレキシブル光配線部品を提供する。
【解決手段】エラストマーからなる下クラッド層2の上にコア層3が形成され、そのコア層3および下クラッド層2の上に上クラッド層4を積層したフレキシブル光導波路であって、コア層3の入出力端側の少なくとも1方の端部を、その光軸方向に沿って、コア層3の高さ方向及び幅方向、又は高さ方向にテーパ状に形成したものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、可撓性を有するフレキシブル光導波路であって、特に、テーパ構造フレキシブル光導波路およびその製造方法、並びにフレキシブル光配線部品に関するものである。
携帯電話やデジタルカメラなどモバイル電子機器において、高画質の画像や動画が大量に扱われるようになるのに伴い、電子機器内では更なる高密度で高速・大容量のデータのやり取りが必要となっている。高速・大容量のデータを扱う手段として、近年、光配線技術が注目されている。
光配線部材に可撓性を有する材料、例えば、フレキシブル光導波路を用いることで、高速・大容量の通信を実現すると共に、電子機器内での自由な配線が可能になり、電子機器を小型化することができる。
高い屈曲性能を有し、変形が容易な材料としては、エラストマー(elastomer)が挙げられる。エラストマーとは、常温でゴム状弾性を有する高分子材料の総称であって、一般に、ゴム類のように曲げ弾性率が低いものをいう。エラストマーは、固体でありながら容易に屈曲可能という性質を有している。
従来のフレキシブル光導波路の製造方法を図8(a)〜(i)に示す。
まず、ガラス基板などの透光性を有する平坦な基板81を用意する。この基板81の上には、図8(a)に示すように、クラッド材料82が塗布される。クラッド材料82は、例えば、ウレタンモノマーまたはウレタンオリゴマーと、重合開始剤との混合物であって、硬化後の曲げ弾性率が1000MPa以下となるエラストマーの前駆体である。また、このクラッド材料82は、紫外線により硬化する。
その後、図8(b)に示すように、クラッド材料82の上からスタンパ(成形型)83を押し当て、スタンパ83に圧力をかけて基板81とスタンパ83との間にクラッド材料82を薄く押し広げ、クラッド材料82の膜厚を薄くする。スタンパ83の下面には凸型パターン84が形成されているので、スタンパ83により押圧されているクラッド材料82の上面には、凹溝85が形成される。
その後、図8(c)に示すように、基板81を通して下面からクラッド材料
82に紫外線を照射してクラッド材料82を硬化させ、下クラッド層86を形成する。
そして下クラッド層86を形成した後、図8(d)に示すように、下クラッド層86からスタンパ83を分離させる。スタンパ83を分離すると、下クラッド層86の上面には、凹溝85が成形されている。
下クラッド層86からスタンパ83を分離した後、図8(e)に示すように、下クラッド層86の凹溝85内にコア材料87を充填する。このコア材料87は、下クラッド層86より屈折率の高いポリマーの前駆体であるモノマーやオリゴマーからなるものであって、紫外線により硬化する。
凹溝85にコア材料87を充填し、適宜方法(例えば、平板を用いて押圧、または下クラッド層86の上面を平板などで掃引)によりコア材料87の上面を平滑に均した後、図8(f)に示すように、コア材料87に紫外線を照射してコア材料87を硬化させ、凹溝85内にコア88を形成する。
この後、図8(g)に示すように、下クラッド層86およびコア88の上に、下クラッド層86と同じクラッド材料82を塗布し、図8(h)に示すように、クラッド材料82の上から平坦なスタンパ89を押し当てて圧力を加え、クラッド材料82の膜厚を薄くする。ついで、クラッド材料82に紫外線を照射することによって、クラッド材料82を硬化させて上クラッド層90を形成する。
その後、スタンパ89を上クラッド層90から分離すると共に、基板81を下クラッド層86から剥がしてフィルム化し、図8(i)のフレキシブル光導波路80を得る。
下クラッド層86および上クラッド層90の膜厚を薄くするためには、クラッド材料82の粘度は低いほうが望ましい。しかし、フレキシブル光導波路80では、下クラッド層86や上クラッド層90の曲げ弾性率が1000MPa以下と小さいので、クラッド材料82の粘度が高くなってしまう。
しかし、図8(a)〜(i)に示すフレキシブル光導波路80の製造方法では、スタンパ83,89でクラッド材料82を押さえて加圧しているので、クラッド材料82の膜厚を強制的に薄くすることができ、粘度が30Pa・s(30000cP)程度であっても下クラッド層86および上クラッド層90の膜厚を150μm以下にすることができる。
よって、フレキシブル光導波路80の厚みは300μm以下になり、フレキシブル光導波路80を小さい曲率半径で曲げることが可能となる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、次のものがある。
特許第3906870号公報
従来の製造方法では、均一な深さである凹溝85にコア材料87を充填して光信号の伝送路となるコア88を形成するため、コア88の高さは均一なものとなる。また、フレキシブル光導波路は製造の容易さから、一般的に、コアは横断面視で一辺が50μm以上の矩形状に形成される。
しかし、フレキシブル光導波路のコア径と外部の光伝送路のコア径とが等しいとは限らず、例えば、コア径がフレキシブル光導波路よりも小さい、コア径10μmのシングルモード光ファイバ(SMF)と接続される場合も有り得る。また、逆に、コア径がフレキシブル光導波路よりも大きい、コア径50〜150μmのマルチモード光ファイバ(MMF)と接続される場合も有り得る。
フレキシブル光導波路のコア径(またはモードフィールド径)と外部の光伝送路のコア径(またはモードフィールド径)とが異なると、フレキシブル光導波路と外部の光伝送路との接続点においてモードフィールド径が異なるため、接続損失が発生して光信号が劣化する問題が生じる。
フレキシブル光導波路のコア径(またはモードフィールド径)と外部の光伝送路のコア径(またはモードフィールド径)の差が大きくなると接続損失も大きくなり、伝送特性に大きな影響を与えることになる。
そこで、本発明の目的は、フレキシブル光導波路のコア径(またはモードフィールド径)を外部の光伝送路のコア径(またはモードフィールド径)と一致するようにすることで、フレキシブル光導波路と外部の光伝送路との接続損失の低減を図ったテーパ構造フレキシブル光導波路およびその製造方法、並びにフレキシブル光配線部品を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、請求項1の発明は、エラストマーからなる下クラッド層の上にコア層が形成され、前記コア層および前記下クラッド層の上に上クラッド層を積層したフレキシブル光導波路であって、前記コア層の入出力端側の少なくとも1方の端部を、その光軸方向に沿って、前記コア層の高さ方向及び幅方向、又は高さ方向にテーパ状に形成したテーパ構造フレキシブル光導波路である。
請求項2の発明は、平板基材に下クラッド材を滴下し、その下クラッド材に下用スタンパを押圧して下クラッド層を形成した後、その下クラッド層の上にコア材を滴下し、そのコア材に上用スタンパを押圧してコア層を形成し、そのコア層の上に上クラッド材を滴下した後、その上クラッド材に平板を押圧して上クラッド層を形成するフレキシブル光導波路の製造方法であって、前記下用スタンパおよび前記上用スタンパの前記コア層の入力端となる端部及び/又は出力端となる端部を形成する部分をテーパ状に形成し、これら下用スタンパおよび上用スタンパを用いて、前記コア層の入出力端側の少なくとも1方の端部を、その光軸方向に沿って、前記コア層の高さ方向及び幅方向、又は高さ方向にテーパ状に形成するテーパ構造フレキシブル光導波路の製造方法である。
請求項3の発明は、請求項1記載のテーパ構造フレキシブル光導波路に光素子、電子部品が実装されているフレキシブル光配線部品である。
本発明によれば、フレキシブル光導波路のコア径(またはモードフィールド径)を外部の光伝送路のコア径(またはモードフィールド径)と一致するようにすることで、フレキシブル光導波路と外部の光伝送路との接続損失を低減することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
まず、本実施形態に係るテーパ構造フレキシブル光導波路について説明する。
図1(a)は、本実施形態に係るテーパ構造フレキシブル光導波路の幅方向から見た側断面図であり、図1(b)は、その高さ方向(上方向)から見た幅方向断面図である。
図1(a)および図1(b)に示すように、テーパ構造フレキシブル光導波路1は、下クラッド層2と、その下クラッド層2の上に形成されたコア層3と、そのコア層3および下クラッド層2の上に形成された上クラッド層4とを備える。
下クラッド層2および上クラッド層4は、エポキシ系、アクリル系、シリコーン樹脂系、ウレタン樹脂系などのエラストマーからなり、曲げ弾性率が1000MPa以下である。コア層3は、下クラッド層2および上クラッド層4よりも屈折率の高いポリマーからなり、もちろん、伝送する光の波長に対して透明な材料である。本実施形態では、コア層3として、曲げ弾性率が1000MPa以下のエポキシ系のエラストマーからなるものを用いた。
コア層3は、その入出力端側の少なくとも1方の端部を、その光軸方向(図示左右方向)に沿って、コア層3の高さ方向および幅方向、または高さ方向にテーパ状に形成される。本実施形態では、コア層3の入出力端側の両端部を、中央から端部に向かって高さ方向および幅方向に徐々に広がるようにテーパ状に形成した。ここでテーパ角度としては、1度以下にするとテーパ構造による光の伝搬損失を無視することができる。しかし、光伝送路の許容される光損失が大きい場合、又は光伝送路が短い場合などには、テーパ角度は1度を超えてもよい。コア層3の両端部(テーパ状の部分)以外の部分は、横断面視で一辺が約50μmの矩形状に形成される。
下クラッド層2および上クラッド層4の厚さは、125μm以下である。これは、下クラッド層2および上クラッド層4の厚さが125μmを超えると、コア層3の厚さが約50μmであるため、テーパ構造フレキシブル光導波路1の厚さが300μmを超えてしまい、テーパ構造フレキシブル光導波路1を小さい曲率半径で曲げることができなくなるためである。一方、テーパ構造フレキシブル光導波路1を小さい曲率半径で曲げる必要がない用途では、下クラッド層2および上クラッド層4の厚さは125μmを超えてもよい。
次に、図2(a)〜(i)により、このテーパ構造フレキシブル光導波路1の製造方法を説明する。
まず、図2(a)に示すように、平板基材21の上に液状の下クラッド材22を滴下する。平板基材21は石英、シリコンなどの材料を用いることができる。
下クラッド材22は、硬化後にエラストマーとなるモノマーまたはオリゴマーと、重合開始剤との混合物であって、硬化後の曲げ弾性率が1000MPa以下となるエラストマーの前駆体である。
この下クラッド材22としては、硬化可能なエポキシ系、アクリル系、シリコーン樹脂系、ウレタン樹脂系などのモノマーやオリゴマーが挙げられ、必要に応じてこれらの混合物を用いてもよい。また、本実施形態では、重合開始剤として光重合開始剤を用いた。光重合開始剤としては、下クラッド材22のモノマーに応じて光酸発生剤、ラジカル発生剤などを用いることができる。もちろん、下クラッド材22はこれらに限定されない。
平板基材21の上に下クラッド材22を滴下した後、図2(b)に示すように、下用スタンパ23を下クラッド材22に押圧することにより、下クラッド材22を、下用スタンパ23の下クラッド材22と接する面側(図示下側)の形状に対して反転した形状に形成する。
この下用スタンパ23は、下クラッド層2を所定の形状に形成すると共に、コア層3の入出力側の端部をテーパ状に形成するためのものである。図3(a)に示すように、下用スタンパ23は、その下クラッド材22と接する面側(図示下側)に所定の形状が加工形成されている。本実施形態では、下用スタンパ23のコア層3の入出力端側の両端部にあたる位置を、コア層3の入出力端に向かって高さ方向および幅方向に徐々に広がるよう、テーパ状に形成した。
下用スタンパ23を押圧して下クラッド材22を所定の形状に形成した後、下用スタンパ23側から紫外線を照射して下クラッド材22を硬化させ、下クラッド層2を形成する。従って、この場合には、下用スタンパ23として紫外線を透過する透明基板を用いる。この下用スタンパ23としては、例えば、石英基板などを用いるとよい。
本実施形態では下用スタンパ23側から紫外線を照射して下クラッド材22を硬化させたが、平板基材21側から紫外線を照射して下クラッド材22を硬化してもよく、その場合には、平板基材21として石英基板などの透明基板を用いる。
下クラッド層2が形成された後、図2(c)に示すように、下クラッド層2から下用スタンパ23を分離する。
その後、図2(d)に示すように、液状のコア材24を下クラッド層2の上に滴下する。この際、コア材24が下クラッド層2の上からはみ出さないよう、下クラッド層2の周囲に平板側壁25を設けるとよい。
コア材24は、下クラッド層2および上クラッド層4より屈折率の高いポリマーの前駆体であるモノマーやオリゴマーからなるものであって、紫外線により硬化する。もちろん、コア材24はこれらに限定されない。本実施形態では、コア材24として、硬化後の曲げ弾性率が1000MPa以下となるエポキシ系のエラストマーの前駆体からなるものを用いた。
コア材24を下クラッド層2の上に滴下した後、図2(e)に示すように、上用スタンパ26をコア材24に押圧することにより、コア材24を、上用スタンパ26のコア材24と接する面側(図示下側)の形状に対して反転した形状に形成する。
上用スタンパ26は、コア層3の入出力側の端部をテーパ状に形成すると共に、上クラッド層4を所定の形状に形成するためのものである。図3(b)に示すように、上用スタンパ26は、そのコア材24と接する面側(図示下側)に所定の形状が加工形成されている。本実施形態では、上用スタンパ26のコア層3の入出力端側の両端部にあたる位置を、コア層3の入出力端に向かって高さ方向および幅方向に徐々に広がるよう、テーパ状に形成した。
上用スタンパ26を押圧してコア材24が所定の形状に形成された後、上用スタンパ26側から紫外線を照射してコア材24を硬化させ、コア層3を形成する。従って、この場合には、上用スタンパ26は紫外線を透過する石英基板などの透明基板を用いる。
コア層3を形成した後、図2(f)に示すように、上用スタンパ26をコア層3から剥離すると共に、平板側壁25を取り除く。これにより、コア層3の形成が完了する。
コア層3を形成した後、図2(g)に示すように、液状の上クラッド材27をコア層3の上に滴下する。この際、上クラッド材27がコア層3からはみ出さないよう、平板側壁をコア層3の周囲に設けてもよい。本実施形態では、上クラッド材27として、上述の下クラッド材22と同じものを用いた。
その後、図2(h)に示すように、上クラッド材27の上面を透明平板28により押圧し、その透明平板28側から紫外線を照射して上クラッド材27を硬化させて、上クラッド層4を形成する。
上クラッド層4を形成した後、透明平板28を上クラッド層4から剥離すると共に、平板基材21を下クラッド層2から分離すると、図2(i)に示すテーパ構造フレキシブル光導波路1が得られる。
以上により、入出力端側の両端部にその光軸方向に沿って高さ方向および幅方向に拡大されたテーパ形状のコア層3を有するテーパ構造フレキシブル光導波路1が製造される。図2(a)〜(i)は、全て幅方向から見た側断面図であり、上方向から見た断面図は図示されていないが、下用スタンパ23、上用スタンパ26の幅方向にテーパ形状を形成することにより、コア層3に幅方向のテーパ形状を形成できることは自明である。
次に、テーパ構造フレキシブル光導波路1を用いたフレキシブル光配線部品について説明する。
図4に示すように、フレキシブル光配線部品41は、テーパ構造フレキシブル光導波路1の上に光素子である発光素子(レーザダイオードなど)42や、受光素子(フォトダイオードなど)43が実装され、さらに、これら光素子を駆動、制御するための電子部品(IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)、ドライバなど)44が実装されている。図4では、電子部品44として、発光素子42を駆動するドライバ45と、受光素子43からの電気信号を増幅するアンプ46とを実装した例を示す。
テーパ構造フレキシブル光導波路1のコア層3の一部には、光軸方向(図示左右方向)に対して45度傾斜した傾斜面47a,47bが形成されている。この傾斜面47a,47bにより、発光素子42や受光素子43の光軸と、テーパ構造フレキシブル光導波路1のコア層3の光軸との光路を変換して一致させている。
このフレキシブル光配線部品41の入力側(図4では左側)には、外部の光伝送路48aが接続され、出力側(図4では右側)には、外部の光伝送路48bが接続される。これら外部の光伝送路48a,48bは、そのコア径(あるいはモードフィールド径)がコア層3(両端部(テーパ状部分)以外の部分)のコア径(あるいはモードフィールド径)よりも大きいものであり、例えば、コア径が150μmのマルチモード光ファイバ(MMF)などである。
テーパ構造フレキシブル光導波路1のコア層3は、接続する外部の光伝送路48a,48bのコア径(あるいはモードフィールド径)に合わせて、その端部で外部の光伝送路48a,48bのコア径(あるいはモードフィールド径)と一致するようにテーパ状に形成される。
外部の光伝送路48aから入射した受信光は、テーパ構造フレキシブル光導波路1のテーパ構造を有するコア層3に入射し、テーパ構造フレキシブル光導波路1のコア層3を伝播し、コア層3に形成された傾斜面47aにて光路を90度変換されて受光素子43に入射して受信される。
一方、テーパ構造フレキシブル光導波路1の上に実装された発光素子(本実施形態では面発光レーザダイオード)からの送信光は、コア層3に形成された傾斜面47bにて光路を90度変換されてテーパ構造フレキシブル光導波路1のコア層3を伝播し、外部の光伝送路48bに入射して外部に伝送される。
フレキシブル光配線部品41では、テーパ構造フレキシブル光導波路1のコア層3を、その入出力側の端部で、接続される外部の光伝送路48a,48bのコア径(あるいはモードフィールド径)と一致するようにテーパ状に形成しているため、コア径(あるいはモードフィールド径)の違いによる接続損失を低減することができる。
以上説明したように、本実施形態では、コア層3の入出力端側の両端部を、その光軸方向に沿って、コア層3の高さ方向および幅方向にテーパ状に形成している。
これにより、テーパ構造フレキシブル光導波路1のコア径(またはモードフィールド径)を、接続する外部の光伝送路のコア径(またはモードフィールド径)と一致させることができるため、テーパ構造フレキシブル光導波路1と外部の光伝送路との接続損失を低減することができる。
また、本発明では、下用スタンパ23および上用スタンパ26を用いて、コア層3の入出力端側の少なくとも1方の端部を、その光軸方向に沿って、コア層3の高さ方向および幅方向にテーパ状に形成している。
下クラッド層2および上クラッド層4の膜厚を薄くするためには、クラッド材22,27の粘度は低いほうが望ましいが、テーパ構造フレキシブル光導波路1では、下クラッド層2や上クラッド層4の曲げ弾性率が1000MPa以下と小さいため、クラッド材22,27の粘度が高くなってしまう。
しかし、本発明では、下用スタンパ23、上用スタンパ26、および透明平板28でクラッド材22,27を押さえて加圧しているので、クラッド材22,27の膜厚を強制的に薄くすることができ、例えば、粘度が30Pa・s(30000cP)程度であっても、下クラッド層2および上クラッド層4の膜厚を125μm以下にすることができる。よって、テーパ構造フレキシブル光導波路1の厚みを300μm以下にすることができ、テーパ構造フレキシブル光導波路1を小さい曲率半径で曲げることが可能となる。
上記実施形態では、コア層3の入出力端側の両端部を高さ方向および幅方向に徐々に広がるようテーパ状に形成したが、接続する外部の光伝送路(光導波路など)のコア構造が高さ方向(あるいは幅方向)に広く形成されている場合には、コア層3を高さ方向(あるいは幅方向)のみにテーパ構造にすればよく、接続される外部の光伝送路のコア構造に応じて、テーパ構造フレキシブル光導波路1のコア構造(コア層3のテーパ形状)を決定すればよい。
また、上記実施形態では、コア層3の入出力端側の端部を、中央から端部に向かって徐々に広がるようテーパ状に形成したが、コア層3の入出力端側の端部を中央から端部に向かって徐々に狭まるようにテーパ状に形成してもよい。
図5(a)に示すテーパ構造フレキシブル光導波路51は、コア層52の入出力端側の一端部(図示左側)を徐々に広がるようにテーパ状に形成すると共に、その他端部(図示右側)を徐々に狭まるようにテーパ状に形成したものである。
このテーパ構造フレキシブル光導波路51を製造する際には、下用スタンパ23に替えて図5(b)に示す下用スタンパ53を用い、さらに、上用スタンパ26に替えて図5(c)に示す上用スタンパ54を用いるとよい。
また、図6(a)に示すテーパ構造フレキシブル光導波路61は、コア層62の入出力端側の両端部を徐々に狭まるようにテーパ状に形成したものである。このテーパ構造フレキシブル光導波路61を製造する際には、図6(b)に示す下用スタンパ63、および図6(c)に示す上用スタンパ64を用いるとよい。
テーパ構造フレキシブル光導波路51,61のように、コア層52,62の入出力端側の端部を中央から端部に向かって徐々に狭まるようにテーパ状に形成することで、コア径(あるいはモードフィールド径)がコア層3(両端部(テーパ状部分)以外の部分)よりも小さい外部の光伝送路(例えば、シングルモード光ファイバ(SMF)など)を接続しても、接続損失を低減することができる。
さらに、外部の光伝送路との光学的な接続によっては、入力部のみまたは出力部のみがテーパ構造となっていてもよい。
図7(a)に示すテーパ構造フレキシブル光導波路71は、コア層72の入出力端側の一端部(図示左側)のみを徐々に広がるようにテーパ状に形成したものである。このテーパ構造フレキシブル光導波路51の一端は、例えば、マルチモード光ファイバ(MMF)などコア径(あるいはモードフィールド径)が大きい光伝送路に接続され、テーパ形状が形成されていない他端は、例えば、コア径(あるいはモードフィールド径)が略同一の光導波路などに接続される。このテーパ構造フレキシブル光導波路71を製造する際には、図7(b)に示す下用スタンパ73、および図7(c)に示す上用スタンパ74を用いるとよい。
これらテーパ構造フレキシブル光導波路1,51,61,71のコア層のテーパ形状の寸法は、接続する外部の光伝送路の形状に応じて、光結合損失が小さくなるように適宜決定すればよい。一例として、シングルモード光ファイバ(SMF)と接続するのであれば、シングルモード光ファイバのコア径10μmと同等の10μm程度までコア層の径を縮小する。また、外部の光伝送路のコア径が150μm程度のマルチモード光ファイバ(MMF)である場合には、コア層の径を150μm程度にまで拡大すればよい。
本発明は、これらの実施例には限定されず、当業者にとって想到し得る本明細書に説明された基本的教示の範囲に含まれる全ての変更、および代替的構成を具体化するものとして解釈されるべきである。
図1(a)は本発明の一実施形態に係るテーパ構造フレキシブル光導波路の幅方向から見た側断面図であり、図1(b)はその高さ方向(上方向)から見た断面図である。 図2(a)〜(i)は、本発明のテーパ構造フレキシブル光導波路の製造方法を説明する図である。 図3(a)は本発明のテーパ構造フレキシブル光導波路の製造方法で用いる下用スタンパの側断面図であり、図3(b)は上用スタンパの側断面図である。 図1のテーパ構造フレキシブル光導波路を用いたフレキシブル光配線部品の側断面図である。 図5(a)は本発明の一実施形態に係るテーパ構造フレキシブル光導波路の幅方向から見た側断面図であり、図5(b)はそのテーパ構造フレキシブル光導波路を製造する際に用いる下用スタンパの側断面図、図5(c)は上用スタンパの側断面図である。 図6(a)は本発明の一実施形態に係るテーパ構造フレキシブル光導波路の幅方向から見た側断面図であり、図6(b)はそのテーパ構造フレキシブル光導波路を製造する際に用いる下用スタンパの側断面図、図6(c)は上用スタンパの側断面図である。 図7(a)は本発明の一実施形態に係るテーパ構造フレキシブル光導波路の幅方向から見た側断面図であり、図7(b)はそのテーパ構造フレキシブル光導波路を製造する際に用いる下用スタンパの側断面図、図7(c)は上用スタンパの側断面図である。 図8(a)〜(i)は、従来のフレキシブル光導波路の製造方法を説明する図である。
符号の説明
1 テーパ構造フレキシブル光導波路
2 下クラッド層
3 コア層
4 上クラッド層

Claims (3)

  1. エラストマーからなる下クラッド層の上にコア層が形成され、前記コア層および前記下クラッド層の上に上クラッド層を積層したフレキシブル光導波路であって、
    前記コア層の入出力端側の少なくとも1方の端部を、その光軸方向に沿って、前記コア層の高さ方向及び幅方向、又は高さ方向にテーパ状に形成したことを特徴とするテーパ構造フレキシブル光導波路。
  2. 平板基材に下クラッド材を滴下し、その下クラッド材に下用スタンパを押圧して下クラッド層を形成した後、その下クラッド層の上にコア材を滴下し、そのコア材に上用スタンパを押圧してコア層を形成し、そのコア層の上に上クラッド材を滴下した後、その上クラッド材に平板を押圧して上クラッド層を形成するフレキシブル光導波路の製造方法であって、
    前記下用スタンパおよび前記上用スタンパの前記コア層の入力端となる端部及び/又は出力端となる端部を形成する部分をテーパ状に形成し、これら下用スタンパおよび上用スタンパを用いて、前記コア層の入出力端側の少なくとも1方の端部を、その光軸方向に沿って、前記コア層の高さ方向及び幅方向、又は高さ方向にテーパ状に形成することを特徴とするテーパ構造フレキシブル光導波路の製造方法。
  3. 請求項1記載のテーパ構造フレキシブル光導波路に光素子、電子部品が実装されていることを特徴とするフレキシブル光配線部品。
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