JP2009275813A - 油圧緩衝器のピストン構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 圧側行程と伸側行程のいずれかの行程で、オリフィスによる減衰力を簡易に発生させること。
【解決手段】 油圧緩衝器10のピストン構造において、ピストン33の軸方向に沿って、環状溝33Aの溝幅をピストンリング37のリング幅より大きくし、ピストンロッド12の圧側行程と伸側行程のそれぞれにおける2つの油室21A、21Bの圧力差により、ピストンリング37を環状溝33Aの両端の間で移動可能にし、ピストン33に設けられて2つの油室21A、21Bのいずれか1つの油室に常時連通するとともに、該ピストン33の環状溝33Aの溝底に開口しているオリフィス51(又は61)を、ピストンロッド12の圧側行程と伸側行程のいずれかの行程で環状溝33Aのいずれかの端に移動したピストンリング37により他の1つの油室に開放するもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は油圧緩衝器のピストン構造に関する。
シリンダ内に挿入されるピストンロッドにシリンダ内を摺動するピストンを設け、このピストンによりシリンダ内を2つの油室に区画してなる油圧緩衝器において、特許文献1に記載のピストン構造を有するものがある。特許文献1に記載のピストン構造は、ピストンに設けられて2つの油室を連絡する連絡流路にオリフィスを設けるとともに、この連絡流路に一方の油室から他方の油室への油の流れを許容する逆止弁を介装している。これにより、例えば圧側行程で、ピストンロッドが収容されないピストン側油室からピストンロッドが収容されるロッド側油室への油の流れを許容する圧側逆止弁を圧側連絡流路に介装し、この圧側連絡流路に設けた圧側オリフィスの絞り抵抗に基づく圧側減衰力を発生させることができる。また、例えば伸側行程で、ロッド側油室からピストン側油室への油の流れを許容する伸側逆止弁を伸側連絡流路に介装し、この伸側連絡流路に設けた伸側オリフィスの絞り抵抗に基づく伸側減衰力を発生させることができる。
特開平5-231459
しかしながら、特許文献1に記載のピストン構造では、圧側行程で圧側オリフィスによる圧側減衰力を発生させるには圧側逆止弁の如くの格別の逆止弁を設けることが必要になり、伸側行程で伸側オリフィスによる伸側減衰力を発生させるには伸側逆止弁の如くの格別の逆止弁を設けることが必要になる。
また、圧側行程で圧側オリフィスによる圧側減衰力を発生させ、かつ伸側行程で伸側オリフィスによる伸側減衰力を発生させるためには、圧側逆止弁と伸側逆止弁の2つの逆止弁を用いることが必要になる。
本発明の課題は、圧側行程と伸側行程のいずれかの行程で、オリフィスによる減衰力を簡易に発生させることにある。
本発明の他の課題は、圧側行程と伸側行程の両行程で、圧側オリフィスによる圧側減衰力と伸側オリフィスによる伸側減衰力のそれぞれを簡易に発生させることにある。
請求項1の発明は、シリンダ内に挿入されるピストンロッドにシリンダ内を摺動するピストンを設け、このピストンによりシリンダ内を2つの油室に区画してなる油圧緩衝器のピストン構造において、ピストンの外周に設けた環状溝に、シリンダの内周に摺接するピストンリングを設け、ピストンの軸方向に沿って、環状溝の溝幅をピストンリングのリング幅より大きくし、ピストンロッドの圧側行程と伸側行程のそれぞれにおける2つの油室の圧力差により、ピストンリングを環状溝の両端の間で移動可能にし、ピストンに設けられて2つの油室のいずれか1つの油室に常時連通するとともに、該ピストンの環状溝の溝底に開口しているオリフィスを、ピストンロッドの圧側行程と伸側行程のいずれかの行程で環状溝のいずれかの端に移動したピストンリングにより他の1つの油室に開放するようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記ピストンが2つの油室を連通する圧側流路と伸側流路を備え、圧側流路にはピストンロッドの圧側行程で開く圧側バルブを設け、伸側流路にはピストンロッドの伸側行程で開く伸側バルブを設けてなり、前記オリフィスが圧側流路と伸側流路のいずれかの流路を介していずれか1つの油室に常時連通するようにしたものである。
請求項3の発明は、シリンダ内に挿入されるピストンロッドにシリンダ内を摺動するピストンを設け、このピストンによりシリンダ内を2つの油室に区画してなる油圧緩衝器のピストン構造において、ピストンの外周に設けた環状溝に、シリンダの内周に摺接するピストンリングを設け、ピストンの軸方向に沿って、環状溝の溝幅をピストンリングのリング幅より大きくし、ピストンロッドの圧側行程と伸側行程のそれぞれにおける2つの油室の圧力差により、ピストンリングを環状溝の一端と他端の間で移動可能にし、ピストンに設けられて2つの油室のうちの一方の油室に常時連通するとともに、該ピストンの環状溝の溝底に開口している圧側オリフィスを、ピストンロッドの圧側行程で環状溝の一端に移動したピストンリングにより他方の油室に開放するとともに、ピストンに設けられて2つの油室のうちの他方の油室に常時連通するとともに、該ピストンの環状溝の溝底に開口している伸側オリフィスを、ピストンロッドの伸側行程で環状溝の他端に移動したピストンリングにより一方の油室に開放するようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項3の発明において更に、前記ピストンが2つの油室を連通する圧側流路と伸側流路を備え、圧側流路にはピストンロッドの圧側行程で開く圧側バルブを設け、伸側流路にはピストンロッドの伸側行程で開く伸側バルブを設けてなり、前記圧側オリフィスが伸側流路を介して2つの油室のうちの一方の油室に常時連通し、前記伸側オリフィスが圧側流路を介して2つの油室のうちの他方の油室に常時連通するようにしたものである。
(請求項1)
(a)ピストンに設けられて2つの油室のいずれか1つの油室に常時連通するとともに、該ピストンの環状溝の溝底に開口しているオリフィスを、ピストンロッドの圧側行程と伸側行程のいずれかの行程で環状溝のいずれかの端に移動したピストンリングにより他の1つの油室に開放するようにした。
即ち、格別な新規逆止弁によらず、ピストンの環状溝内で移動するピストンリングの利用により、圧側行程と伸側行程のいずれか一方の行程だけでオリフィスを導通可能にした。従って、ピストンリングを逆止弁的に利用し、圧側行程と伸側行程のいずれかの行程で、オリフィスによる減衰力を簡易に発生させることができる。
(請求項2)
(b)ピストンに設けたオリフィスを、ピストンの圧側流路と伸側流路のいずれかの流路を介して、2つの油室のいずれか1つの油室に常時連通させることにより、オリフィスと油室の連絡経路を簡易に形成できる。
(請求項3)
(c)ピストンに設けられて2つの油室のうちの一方の油室に常時連通するとともに、該ピストンの環状溝の溝底に開口している圧側オリフィスを、ピストンロッドの圧側行程で環状溝の一端に移動したピストンリングにより他方の油室に開放するとともに、ピストンに設けられて2つの油室のうちの他方の油室に常時連通するとともに、該ピストンの環状溝の溝底に開口している伸側オリフィスを、ピストンロッドの伸側行程で環状溝の他端に移動したピストンリングにより一方の油室に開放するようにした。
即ち、格別な新規逆止弁によらず、ピストンの環状室内で移動するピストンリングの利用により、圧側行程で圧側オリフィスを導通可能にし、伸側行程で伸側オリフィスを導通可能にした。従って、ピストンリングを逆止弁的に利用し、圧側行程では圧側オリフィスによる圧側減衰力を簡易に発生させ、かつ伸側行程では伸側オリフィスによる伸側減衰力を簡易に発生させることができる。
(d)上述(c)より、単一のピストンリングの利用により、圧側行程で圧側オリフィスを導通可能にし、かつ伸側行程で伸側オリフィスを導通可能にした。従って、圧側行程と伸側行程の両行程で、圧側オリフィスによる圧側減衰力と伸側オリフィスによる伸側減衰力のそれぞれを簡易に発生させることができる。
(請求項4)
(e)ピストンに設けた圧側オリフィスを、ピストンの伸側流路を介して2つの油室のうちの一方の油室に常時連通させることにより、圧側オリフィスと一方の油室の連絡経路を簡易に形成できる。また、ピストンに設けた伸側オリフィスを、ピストンの圧側流路を介して2つの油室のうちの他方に油室に常時連通させることにより、伸側オリフィスと他方の油室の連絡経路を簡易に形成できる。
図1は油圧緩衝器を示す断面図、図2は図1の要部断面図、図3はピストン構造を示す断面図である。
油圧緩衝器10は、図1、図2に示す如く、二輪車用又は四輪車用に用いられ、例えば車体側に取付けられるシリンダ11内に挿入されるピストンロッド12の外端部を車輪側に取付けて用いられる。
油圧緩衝器10は、シリンダ11にピストンロッド12が貫通するロッドガイド13を備える。ロッドガイド13は、Oリング14を介してシリンダ11に液密に挿着されるとともに、シリンダ11の開口部外側寄りに係着した止め輪15により抜け止めされ、オイルシール16、ブッシュ17、ダストシール18を備える内径部にピストンロッド12を液密に摺動自在にしている。
油圧緩衝器10は、シリンダ11に、油室21と、油室21に連絡流路22を介して連通するリザーバ室23を備える。油室21とリザーバ室23には作動油が封入されている。リザーバ室23の下面はフリーピストン24により区画され、そのフリーピストン24が下方のガス室25に封入されている圧縮ガス25A及び圧縮コイルばね26により上方に向けて押圧付勢されている。ガス室25は、止め輪27Aによりシリンダ11に係着されたキャップ27により封止されている。油圧緩衝器10の伸縮時に、シリンダ11からロッドガイド13を通って退出するピストンロッド12の体積分の油或いはシリンダ11にロッドガイド13を通って進入するピストンロッド12の体積分の油が、油室21とリザーバ室23の間で移動し、ピストンロッド12の体積補償を行なう。
油圧緩衝器10は、ピストンバルブ装置30と減衰力調整装置40とを有している。
ピストンバルブ装置30は、シリンダ11に挿入されたピストンロッド12にバルブストッパ31、圧側板バルブ32、ピストン33、伸側板バルブ34、バルブストッパ35を挿着し、これらをナット36で固定している。ピストン33は、シリンダ11の内部を摺動し、シリンダ11の内部の油室21をピストンロッド12が収容されるロッド側油室21Aと、ピストンロッド12が収容されないピストン側油室21Bに区画する。ピストン33は、2つの油室21A、21Bを連通する圧側流路32Aと伸側流路34Aを備え、圧側流路32Aにはピストンロッド12の圧側行程で加圧されるピストン側油室21Bの圧力で開く圧側板バルブ32を設け、伸側流路34Aにはピストンロッド12の伸側行程で加圧されるロッド側油室21Aの圧力で開く伸側板バルブ34を設けてある。
減衰力調整装置40は、ピストン33をバイパスしてロッド側油室21Aとピストン側油室21Bを連通する連絡流路41に介装される。減衰力調整装置40は、シリンダ11にOリング42Aを介して液密に挿入されるホルダ42を螺着し、ホルダ42にOリング43Aを介してアジャスタ43を枢支し、アジャスタ43の軸直角外方向にセットスプリング44で付勢されてホルダ42の側の係合凹部に係合可能にされるボール45を設け、アジャスタ43に同軸をなして回転方向で凹凸係合されたニードルボルト46をシリンダ11に螺着し、ニードルボルト46の先端のニードル弁46Aの移動により連絡流路41との間のオリフィス面積を調整する。アジャスタ43は回転操作され、ボール45をホルダ42の周方向複数位置に配置(等配)されている係合凹部のそれぞれに順に係合し、アジャスタ43をそれらの回転操作停止位置に節度感をもって設定替え可能にする。
従って、油圧緩衝器10にあっては、圧側行程で、ピストンロッド12の移動速度が低速時には、ピストン側油室21Bの油がニードル弁46Aのある連絡流路41を通ってロッド側油室21Aに流れ、この間のニードル弁46Aの絞り抵抗に起因する圧側減衰力を得る。また、ピストンロッド12の移動速度が高速時には、ピストン側油室21Bの油が圧側板バルブ32を開いて圧側流路32Aからロッド側油室21Aに流れ、この間の圧側板バルブ32の撓み抵抗に起因する圧側減衰力を得る。
また、油圧緩衝器10の伸側行程では、ピストンロッド12の移動速度が低速時には、ロッド側油室21Aの油がニードル弁46Aのある連絡流路41を通ってピストン側油室21Bに流れ、この間のニードル弁46Aの絞り抵抗に起因する伸側減衰力を得る。また、ピストンロッド12の移動速度が高速時には、ロッド側油室21Aの油が伸側板バルブ34を開いて伸側流路34Aからピストン側油室21Bに流れ、この間の伸側板バルブ34の撓み抵抗に起因する伸側減衰力を得る。
更に、油圧緩衝器10は、ピストン33に圧側オリフィス51と伸側オリフィス61を以下の如くに設け、圧側行程と伸側行程のそれぞれにおいて、ピストンロッド12の移動速度が低速時に、それらのオリフィス51、61の絞り抵抗に起因する圧側減衰力と伸側減衰力を発生させる。
即ち、油圧緩衝器10は、図3に示す如く、ピストン33の外周に設けた環状溝33Aに、シリンダ11の内周に摺接するピストンリング37を設ける。ピストン33の軸方向に沿って、環状溝33Aの溝幅をピストンリング37のリング幅より大きくし、ピストンロッド12の圧側行程と伸側行程のそれぞれにおける2つの油室21A、21Bの圧力差により、ピストンリング37を環状溝33Aの一端と他端の間で移動可能にする。図3の右半部は、圧側行程におけるピストンリング37の位置、圧側オリフィス51を通過する油の流れを示し、図3の左半部は、伸側行程におけるピストンリング37の位置、伸側オリフィス61を通過する油の流れを示す。
そして、圧側オリフィス51は、ピストン33に設けられ、2つの油室21A、21Bのうちの一方のロッド側油室21Aに常時連通するとともに、ピストン33の環状溝33Aの溝底に開口している。圧側オリフィス51は、圧側行程で加圧されるピストン側油室21Bの圧力を受けて環状溝33Aの一端に移動したピストンリング37により、他方のピストン側油室21Bに開放する(図3の右半部)。これにより、圧側行程で、ピストンロッド12の移動速度の低速時には、ピストン側油室21Bの油が圧側オリフィス51を通ってロッド側油室21Aに流れ、この間の圧側オリフィス51の絞り抵抗に起因する圧側減衰力を得る。
他方、伸側オリフィス61は、ピストン33に設けられ、2つの油室21A、21Bのうちの他方のピストン側油室21Bに常時連通するとともに、ピストン33の環状溝33Aの溝底に開口している。伸側オリフィス61は、伸側行程で加圧されるロッド側油室21Aの圧力を受けて環状溝33Aの他端に移動したピストンリング37により、一方のロッド側油室21Aに開放する(図3の左半部)。これにより、伸側行程で、ピストンロッド12の移動速度の低速時には、ロッド側油室21Aの油が伸側オリフィス61を通ってピストン側油室21Bに流れ、この間の伸側オリフィス61の絞り抵抗に起因する伸側減衰力を得る。
尚、圧側オリフィス51は伸側流路34Aを介してロッド側油室21Aに常時連通し、伸側オリフィス61は圧側流路32Aを介してピストン側油室21Bに常時連通するように設けられている。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)ピストン33に設けられて2つの油室21A、21Bのうちのロッド側油室21Aに常時連通するとともに、該ピストン33の環状溝33Aの溝底に開口している圧側オリフィス51を、ピストンロッド12の圧側行程で環状溝33Aの一端に移動したピストンリング37によりピストン側油室21Bに開放するとともに、ピストン33に設けられて2つの油室21A、21Bのうちのピストン側油室21Bに常時連通するとともに、該ピストン33の環状溝33Aの溝底に開口している伸側オリフィス61を、ピストンロッド12の伸側行程で環状溝33Aの他端に移動したピストンリング37によりロッド側油室21Aに開放するようにした。
即ち、格別な新規逆止弁によらず、ピストン33の環状室内で移動するピストンリング37の利用により、圧側行程で圧側オリフィス51を導通可能にし、伸側行程で伸側オリフィス61を導通可能にした。従って、ピストンリング37を逆止弁的に利用し、圧側行程では圧側オリフィス51による圧側減衰力を簡易に発生させ、かつ伸側行程では伸側オリフィス61による伸側減衰力を簡易に発生させることができる。
(b)上述(a)より、単一のピストンリング37の利用により、圧側行程で圧側オリフィス51を導通可能にし、かつ伸側行程で伸側オリフィス61を導通可能にした。従って、圧側行程と伸側行程の両行程で、圧側オリフィス51による圧側減衰力と伸側オリフィス61による伸側減衰力のそれぞれを簡易に発生させることができる。
(c)ピストン33に設けた圧側オリフィス51を、ピストン33の伸側流路34Aを介して2つの油室21A、21Bのうちのロッド側油室21Aに常時連通させることにより、圧側オリフィス51とロッド側油室21Aの連絡経路を簡易に形成できる。また、ピストン33に設けた伸側オリフィス61を、ピストン33の圧側流路32Aを介して2つの油室21A、21Bのうちの他方に油室に常時連通させることにより、伸側オリフィス61とピストン側油室21Bの連絡経路を簡易に形成できる。
尚、油圧緩衝器10は、ピストン33に圧側オリフィス51と伸側オリフィス61の双方を併せ備えることなく、それらの一方だけを備えるものとしても良い。即ち、シリンダ内に挿入されるピストンロッドにシリンダ内を摺動するピストンを設け、このピストンによりシリンダ内を2つの油室に区画してなる油圧緩衝器のピストン構造において、ピストンの外周に設けた環状溝に、シリンダの内周に摺接するピストンリングを設け、ピストンの軸方向に沿って、環状溝の溝幅をピストンリングのリング幅より大きくし、ピストンロッドの圧側行程と伸側行程のそれぞれにおける2つの油室の圧力差により、ピストンリングを環状溝の両端の間で移動可能にし、ピストンに設けられて2つの油室のいずれか1つの油室に常時連通するとともに、該ピストンの環状溝の溝底に開口しているオリフィスを、ピストンロッドの圧側行程と伸側行程のいずれかの行程で環状溝のいずれかの端に移動したピストンリングにより他の1つの油室に開放するものである。このとき、前記ピストンが2つの油室を連通する圧側流路と伸側流路を備え、圧側流路にはピストンロッドの圧側行程で開く圧側バルブを設け、伸側流路にはピストンロッドの伸側行程で開く伸側バルブを設けてなり、前記オリフィスが圧側流路と伸側流路のいずれかの流路を介していずれか1つの油室に常時連通するものとすることができる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
図1は油圧緩衝器を示す断面図である。 図2は図1の要部断面図である。 図3はピストン構造を示す断面図である。
符号の説明
10 油圧緩衝器
11 シリンダ
12 ピストンロッド
21A ロッド側油室(一方の油室)
21B ピストン側油室(他方の油室)
32 圧側板バルブ(圧側バルブ)
32A 圧側流路
33 ピストン
33A 環状溝
34 伸側板バルブ(伸側バルブ)
34A 伸側流路
37 ピストンリング
51 圧側オリフィス
61 伸側オリフィス

Claims (4)

  1. シリンダ内に挿入されるピストンロッドにシリンダ内を摺動するピストンを設け、このピストンによりシリンダ内を2つの油室に区画してなる油圧緩衝器のピストン構造において、
    ピストンの外周に設けた環状溝に、シリンダの内周に摺接するピストンリングを設け、
    ピストンの軸方向に沿って、環状溝の溝幅をピストンリングのリング幅より大きくし、ピストンロッドの圧側行程と伸側行程のそれぞれにおける2つの油室の圧力差により、ピストンリングを環状溝の両端の間で移動可能にし、
    ピストンに設けられて2つの油室のいずれか1つの油室に常時連通するとともに、該ピストンの環状溝の溝底に開口しているオリフィスを、ピストンロッドの圧側行程と伸側行程のいずれかの行程で環状溝のいずれかの端に移動したピストンリングにより他の1つの油室に開放することを特徴とする油圧緩衝器のピストン構造。
  2. 前記ピストンが2つの油室を連通する圧側流路と伸側流路を備え、圧側流路にはピストンロッドの圧側行程で開く圧側バルブを設け、伸側流路にはピストンロッドの伸側行程で開く伸側バルブを設けてなり、
    前記オリフィスが圧側流路と伸側流路のいずれかの流路を介していずれか1つの油室に常時連通する請求項1に記載の油圧緩衝器のピストン構造。
  3. シリンダ内に挿入されるピストンロッドにシリンダ内を摺動するピストンを設け、このピストンによりシリンダ内を2つの油室に区画してなる油圧緩衝器のピストン構造において、
    ピストンの外周に設けた環状溝に、シリンダの内周に摺接するピストンリングを設け、
    ピストンの軸方向に沿って、環状溝の溝幅をピストンリングのリング幅より大きくし、ピストンロッドの圧側行程と伸側行程のそれぞれにおける2つの油室の圧力差により、ピストンリングを環状溝の一端と他端の間で移動可能にし、
    ピストンに設けられて2つの油室のうちの一方の油室に常時連通するとともに、該ピストンの環状溝の溝底に開口している圧側オリフィスを、ピストンロッドの圧側行程で環状溝の一端に移動したピストンリングにより他方の油室に開放するとともに、
    ピストンに設けられて2つの油室のうちの他方の油室に常時連通するとともに、該ピストンの環状溝の溝底に開口している伸側オリフィスを、ピストンロッドの伸側行程で環状溝の他端に移動したピストンリングにより一方の油室に開放することを特徴とする油圧緩衝器のピストン構造。
  4. 前記ピストンが2つの油室を連通する圧側流路と伸側流路を備え、圧側流路にはピストンロッドの圧側行程で開く圧側バルブを設け、伸側流路にはピストンロッドの伸側行程で開く伸側バルブを設けてなり、
    前記圧側オリフィスが伸側流路を介して2つの油室のうちの一方の油室に常時連通し、
    前記伸側オリフィスが圧側流路を介して2つの油室のうちの他方の油室に常時連通する請求項3に記載の油圧緩衝器のピストン構造。
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