JP2009275477A - 非常脱出機構付き丁番。 - Google Patents

非常脱出機構付き丁番。 Download PDF

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Abstract

【課題】 地震後に枠体の変形により扉が開放できなくなった段階で、室内側からの操作で丁番の上下の羽根を分離することにより扉の吊元側を開放可能とする非常脱出機構を有する丁番を提供する。
【解決手段】 取り付け平面部分と管部分を有する2枚の羽根と軸心を備えた丁番を設け、軸心を両方の羽根の管部分に対して上下方向に抜き差し可能な状態にて保持しておく。次に扉側の羽根若しくは枠側の羽根のどちらかに連動部材を装着し、軸心と連動部材に連結凸部と連結凹部を設けて互いを連結し、連動部材の片端部を操作部分として室内側にまで延長させる。そして室内側からの連動部材の回転若しくは直線操作により軸心をどちらかの羽根の管部分から抜き取る。すると2枚の羽根が分離可能な状態になり、扉の吊元側を押し出す動作により吊元側にて扉を開放することで非常脱出を可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明はドアが地震により傾いて扉の戸先部分が枠体に食い込んで開放不能になった際に、吊元側にて扉を開放可能とする機構を有する丁番に関するものである。
従来から玄関ドアの扉の開閉金具としては丁番が主に用いられており、外開きの場合は扉を180度開放するためにこれらの軸心位置は扉面から室外側に持ち出された状態で配置されていることがほとんどである。また枠体に扉を取り付ける施工順序としては、扉を大きく開けた状態で枠体に外側から吊り込み、扉を閉じた状態では吊り込み部分を外せないようにして外部からの防犯性を確保しているものが多い。
ところが強い地震が発生すると、図15に示すように枠体が押し潰されて平行四辺形に変位し、扉25の戸先コーナーが上枠24や下枠23に強く接触してめり込んだ状態になってしまう。すると地震が収束した後であっても室内側から強く押した程度では扉25を開放することができず、内部の人は室内に完全に閉じ込められることになる。特に近年最も普及している鋼製ドアやアルミ型材のドアは剛性が高く、その傾向は顕著である。また建物の形態においても高層マンションが多くなり、これらの場合においては平屋家屋とは違って勝手口が無く、さらには窓から脱出することもできないため、地震時及び地震後の緊急脱出の問題が重要になってきている。ここで図15(a)は正常な状態のドアを示しており、図15(b)は戸先の下側が下枠23に接触した状態を、図15(c)は戸先の上側が上枠24に接触した状態を示している。
そこで、扉の戸先位置と枠体との上下左右方向の隙間を大きく取って、地震により少々ドアが傾いても戸先と枠体が接触しないようにした構成の、ドア自体の構造で持って対処する方法が考えられる。しかし同時に気密性の問題やデザイン性も重要であり、あまり極端な隙間は許容されにくく、またこの方法は地震の揺れの程度により効果を有することになり、ドア自体のサイズが大きくなる傾向も手伝ってあまり有効とは考えにくい。このような扉と枠体間に隙間を設ける構成のものは特開平9−13830や特開平9−279954等に多数報告されている。
また地震時に扉の戸先コーナーと枠体が接触すると、戸先コーナーが食い込む前に枠体自体が上下に移動しながら逃げたり、扉と枠体間に弾性を有する別途部材を挿入しておき、地震時の扉の圧力によってあえて別途部材が潰れるように構成したものも多く、特開平9−13829や特開平9−189174等に報告されている。さらには扉の内部に一回り小さい扉を内蔵させておき、外側の扉が地震により開放できなくなっても、内側の扉を開放して脱出する構成のものが特開平9−53371や特開2004−68254に報告されている。しかし両者共に耐震ドア枠として別途の規格になり、施工を含めてコスト面で割り高になると考えられる。
またドアには防犯のための各種ロック装置が扉の戸先側に装備されており、ドアの閉鎖時には通常錠前のデッドボルトがストライクに挿入され、さらにはドアガード等も施錠されていることが多い。従って上記のようなドア自体に耐震性能を持たせる構成では、地震時に扉の戸先面が縦枠に対して大きく上下動するためこれらのロック装置が解錠不可能になってしまう。その結果全てのロック装置も同時に耐震対応品にする必要が生じる。
次に別の方法としては、丁番等の吊り込み金具に耐震性能を装備させるもので耐震丁番があり、丁番の管内部の軸心上部にバネを挿入し、他方の羽根と共に扉がバネの力により略浮いた状態で保持する構成がある。この構成では地震時に枠体が変位して扉と接触した際にバネを押し下げて扉を上下動可能とし、枠体に戸先部分が食い込まないようすることで耐震性を得るのであるが、対応できる枠体の変位範囲が小さいことが問題として残っている。また丁番自体が長くなり、バネ強度を扉の重量に細かく対応させなければならない点など不備な部分も多く、それらの改良品が特開平9−209642や特開2003−64933等に報告されている。
さらには2管丁番若しくは旗丁番の扉側の羽根を大きく曲げ込んで扉の室内面にまで連続させ、室内から操作できる位置でねじにて固定する機構の耐震丁番が特開平9−4311に報告されている。この構成は丁番を固定している位置を部屋内から操作できる場所に配置し、非常脱出時にねじを取り外すことにより丁番を分解して扉の吊元側を開放するものである。しかし、室内から丁番が丸見えになりデザイン的に良くないとともに、ドライバー等の工具が必要であり、かつ複数のねじを外す操作は緊急時での対応手段としては適していないと想定される。
特開平9−13830 特開平9−279954 特開平9−13829 特開平9−189174 特開平9−53371 特開平9−209642 特開2003−64933 特開2004−68254 特開平9−4311
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、ドア自体は耐震のための特別な構成を必要とせず、また錠前等のロック装置も耐震性能を有するものを使用することなく、吊り込み金具に丁番を用いた構成で、地震後に扉が開放できなくなった段階で室内側からの極簡単な操作で各丁番の上下の羽根を分離することにより扉の吊元側を開放可能とする非常脱出機構を有する丁番を提供することを目的とする。
本発明では上記問題点を解決するために次の技術手段を講じた。まず取り付け平面部分と管部分を有する2枚の羽根と軸心を備えた丁番を設ける。そして扉と枠体に2枚の羽根を振り分けて装着し、両者の管部分に軸心を貫通させた状態で配置して枠体に対して扉を開閉自在に保持する。このとき軸心を両方の羽根の管部分に対して上下方向に抜き差し可能な状態にて保持しておく。次に扉側の羽根若しくは枠側の羽根のどちらかに連動部材を装着し、軸心と連動部材に連結凸部と連結凹部を設けて互いを連結し、連動部材の片端部を操作部分として室内側にまで延長させ、室内側からの連動部材の操作により軸心をどちらかの羽根の管部分から抜き取る手段を具備させる。すると抜き取り手段実施後には2枚の羽根が分離可能な状態になり、分離後に扉の吊元側を押し出す動作により吊元側にて扉を開放することができる。
この軸心の抜き取り手段は様々な構成にて実施できるが、もっとも単純な構成としては連動部材を上下方向にのみ直線移動可能な状態に規制してどちらかの羽根に装着し、軸心を両方の羽根の管部分に対して抜き差し可能な状態にて保持しておく。また扉側羽根若しくは枠側羽根のどちらかの管部分に上下に長いスリット部分を形成し、軸心と連動部材に連結凸部と連結凹部を設け、スリット部分を貫通させた状態で互いを連結し、連動部材の片端部を室内側にまで延長させ、室内側からの連動部材の上下方向への移動操作を実施すると良い。しかしこの構成では操作部分と軸心と連動部材の連結部分との距離が大きくなった場合には上下方向への力が掛け難いと想定される。
そこで軸心の抜き取り手段として、連動部材を垂直方向に回転移動可能な状態でどちらかの羽根に装着し、軸心を両方の羽根の管部分に対して抜き差し可能な状態にて保持し、軸心と連動部材に連結凸部と連結凹部を設けてスリット部分を貫通させた状態で互いを連結し、連動部材の片端部を室内側にまで延長させ、室内側からの連動部材の上下方向への回転操作により実施可能とした構成が考えられる。ここで、連動部材の一点を支点とした回転動作で軸心の抜き差しを実施しようとすると、どうしても連結凸部は円弧運動することになり、連結凸部と連結凹部を引っ掛けておくだけでは、軸心を真っ直ぐ上下方向に移動させにくいことになる。
その対策としては、どちらかの羽根の管部分に上下に長いスリット部分を形成し、軸心に直線長孔を有した連結板をスリット部分を貫通させた状態で装着しておく。そして連動部材を板状で形成して片端部を室内側に延長して操作部分として構成し、他端部に連結ピンを設け、連結板の直線長孔内を移動できる状態で連結ピンにて連結板と連結する。さらに連動部材の中央位置に回転動作のための支点を設けておく。すると室内側からの連動部材の回転動作で連結ピンが直線長孔内を滑りながら移動する動作が得られ、軸心を上下方向に移動させることができる。またこの回転動作にて抜き差しを実施する場合は支点から操作部分までの距離と、支点から連結ピンまでの距離を調整することで大きな力を掛けることができ非常に有効である。しかしこの構成では連結板が別途必要になり、丸棒形状の軸心に板形状の連結板を取り付けるための加工も簡単ではなく、コスト面で負担が大きくなると考えられる。
つまり軸心を強い力で抜き取るには、連動部材を略回転動作させても連結凸部先端は円弧動作せず、連結凸部が上下方向にのみ規制されて直線運動する構成が最も合理的であると想定される。そこで連動部材の片端部を室内側に延長して操作部分として構成し、他端部に先端が半円形状になった連結凸部を形成し、中央位置に直線形状の長孔とガイドピンを設ける。そしてどちらかの羽根の管部分に上下に長いスリット部分を形成し、取り付け平面部分に円弧形状の長孔とガイドピンを設ける。このとき円弧形状の長孔は円弧形状の中心が軸心側に配置される向きに設定しておく。そして羽根の取り付け平面部分の円弧長孔に連動部材のガイドピンを、連動部材の直線長孔に取り付け平面部分のガイドピンを互いに挿入した状態で両者を嵌め合わせる。また軸心には半円形状の連結凸部が嵌る形状の連結凹部を形成しておき、連結凸部を管部分のスリット部分を通過させて軸心の連結凹部に係合させる。上記の構成から連動部材を回転操作すると、連動部材の直線長孔と取り付け平面部分の円弧長孔内を両者のガイドピンが滑りながら移動する動作が得られ、円弧長孔の形状により連結凸部を上下方向に直線移動させることができる。その結果軸心の連結凹部は単純な凹み形状でよく、非常に効果的な軸心の抜き取り動作が可能になる。
また上記の構成では誤って連動部材を操作すると吊り元側が分離してしまうため、緊急時のみ操作できるような安全に対する配慮が必要である。そこで室内側位置に操作用ケースと手動部材とロック部材からなる操作装置を設け、連動部材片端の操作部分を手動部材と連結して操作用ケース内で移動可能なように構成する。そして通常時にはロック部材により連動部材は移動不可に設定されており、ロック解除後に手動部材の操作により連動部材を移動させて両羽根を分離するように構成しておくと誤作動を防止することができる。
また地震時においては、ドアの枠体が傾くほどのダメージを受けた際での非常脱出を要求されることになり、当然丁番にも負荷がかかっており、軸心が管部分内面に強く接触しているような状態が想定される。そのためさらに大きな力で軸心を抜き取ることが可能な構成が必要である。そこで手動部材を比較的丈夫な材質で構成し、上下にハンマーで叩くような解除動作にも耐えるようにしておくと良い。さらには別途パイプ若しくはバールのような工具を用意しておき、連動部材の操作部分に嵌め込んで梃子の原理を利用して軸心を抜き取って解除できるような手段も有効である。
さらには緊急時にあせって解除動作することになるため操作の簡素化も重要である。通常では2枚若しくは3枚の丁番でドアは保持されており、上記の構成ではその枚数分だけ軸心の抜き取りを実施しなければならなく、若干の手間と時間が必要と思われる。そこで
室内側に上下に長い形状のハンドルを設け、扉を枠体に保持する際に必要な上丁番と下丁番、もしくは上丁番と中間丁番と下丁番の連動部材片端部の操作部分を全てハンドルにて直接連結して、一回の操作ですべての軸心を抜き取るような構成も効果的である。また各丁番の連動部材片端部に装着された手動部材を全てハンドルにて連結し、ハンドルを移動させる一度の操作ですべての丁番の軸心を同時に抜いて羽根を分離可能とする構成であっても良い。
また別の発想としては、上記非常脱出のために設けた軸心の上下抜き差し動作を、吊り込み時の施工性の改善にも用いることが出来る。まず2枚の羽根を枠体と扉に振り分けてあらかじめ装着し、扉を吊り込む際に上下どちらかの軸心を下げた状態にしておく。そして突出している軸心にまず扉側の羽根の管部分を挿入し一旦仮保持し、軸心が没した方の管部分にもう一方の扉側の羽根の管部分を横方向から重ねるようにして位置をあわせ、没している軸心を連動部材の操作部分若しくは操作装置の手動部材を移動させて軸心を持ち上げることにより扉の吊り込みを実施することができる。
丁番の軸心を室内側からの操作で抜き取ることにより、2枚の羽根を分離することができ、その状態で吊り元側を押し出すと扉を吊り元側にて開放することができる。その結果地震によりドア枠が平行四辺形に傾いて扉の戸先側が枠体にくいこんで開放不可能になった場合においても、吊り元側を開放して非常脱出することが可能になる。
通常の丁番の構成に非常脱出機構を追加することにより必要となる主な別途部品としては単純な板形状の連動部材と2個のガイドピンだけであり、片方の丁番の羽根の取り付け平面部分に長孔等を追加し、軸心に連結凹部を設ける程度の追加加工で非常脱出機能を持たせることができ、コスト面においても非常に優位性がある。
連動部材の回転動作にて実施する構成においては軸心を抜き取る動作に比較的大きな力を加えることができ、より非常脱出の確実性を高めることができる。さらには室内側の操作部分を比較的丈夫な材質で構成し、上下にハンマーで叩くような解除動作にも耐えるようにしておくか、もしくは別途パイプ若しくはバールのような工具を用意しておき、連動部材の操作部分に嵌め込んで梃子の原理を利用して軸心を抜き取って解除できるような手段を備えておくとより効果的である。
室内側に操作装置を設けてロック機構を具備させると、通常の使用時に誤って解除操作してしまうことを阻止でき、さらに外部から潜入しようと軸心を抜き差ししてドアの吊元側を開放することも防止でき防犯面での安全性も確保できることになる。また解除位置でも軸心を保持できるようにしておくと、脱出時に軸心を抜いた解除状態にしてから吊元側を両手で押せるだけではなく、体当たりして押し倒す等の手段により大きく吊元側を開放できることになり、地震での非常時に高齢者や障害者でも簡単に室外に脱出することが可能である。
従来のバネを内蔵させるタイプの耐震丁番やドアと枠体間に一定の隙間を持たせて耐震性能を向上させる方法は耐震性能に限界があり、地震による層間変位が一定以上になった場合は効果が得られないことが問題として残っている。しかし本発明の非常脱出機構付き丁番においては、ドア自体が座屈するような状態で崩壊してしまう以外は扉の吊元側が枠体と接触する可能性は低く、地震の大きさや変位の程度に関わらず非常脱出できる可能性が高く効果が大きい。
本発明の非常脱出機構付き丁番を用いることにより、ドア自体に耐震性能を組み込む必要が無く、吊元側縦枠に手動部材と連動部材を連結するための僅かな穴や切り欠きを追加するだけで標準のドアに装備可能である。従ってハンドル錠や用心錠等の付属部品も耐震性能を有する特別品を使用する必要は無い。
以下図面に基づいて本発明の非常脱出機構付き丁番の実施の形態を説明する。図1は本発明の非常脱出機構付き丁番の正面図であり、取り付け平面部分3と管部分2を有する2枚の羽根1と軸心4と連動部材5とから構成されている。2枚の羽根1の片方は通常の丁番と全く同様であり、他方の羽根1の取り付け平面部分3に円弧長孔6と羽根側ガイドピン7を設けておく。このとき円弧長孔6の円弧の中心方向が軸心4の方向に向いており、円弧長孔6と軸心4の中央位置付近に羽根側ガイドピン7を設けておく。
図2は連動部材5の平面図であり、細長い板状で片端に先端が半円形状の連結凸部8を形成し、他端を操作部分9として形成し、その間の連結凸部8側に直線長孔10を、操作部分9側に連動部材側ガイドピン11を設けておく。また図3は連動部材5を装着する側の羽根1の上面図であり、管部分2の上下方向にスリット部分12を形成しておく。次に図4は軸心4の斜視図であり、図4(a)に示すように中央部分に一部削り取ったような連結凹部13を設けておく。この連結凹部13は連結凸部8と係合できればよく、図4(b)に示すような棒状の軸心4の周囲を凹ませた形状であっても良い。
そして図1に示すように管部分2のスリット部分12に連結凸部8を差し込んだ状態にし、連動部材5の直線長孔10に取り付け平面部分3の羽根側ガイドピン7を、羽根の円弧長孔6に連動部材側ガイドピン11を互いに嵌め込んだ状態で組み付ける。このとき軸心4は管部分2に対して大きなガタツキなしに抜き差しできるように設定しておき、軸心4の連結凹部13と連動部材5の連結凸部8を係合させる。この状態で連動部材5の操作部分9を回転動作させたときの軌跡を図5に示す。連動部材5は連動部材側ガイドピン11及び羽根側ガイドピン7と直線長孔10及び円弧長孔6に規制されて異動することになり、図1に示す連結凸部8が最も上方に位置する状態で軸心4は最大限に持ち上げられている。この状態から連動部材5の操作部分9を持ち上げると互いの長孔内を互いのガイドピンが滑りながら略回転運動を開始する。ここで通常の一点を支点20とした円弧運動であれば当然連動部材5の連結凸部8は軸心4側に円弧動作することになるのであるが、図5の構成では円弧長孔6の湾曲形状により連動部材5が水平位置に近づくにつれ連結凸部8は徐々に軸心4側から逃げる軌跡になる。この度合いは円弧長孔6の形状にて任意に設定することができ、図5に示すように連結凸部8は軸心4に対して真っ直ぐ上下方向にのみ移動するように設定してやると良い。
すると軸心4の連結凹部13に連動部材5の連結凸部8が係合された状態を常に維持しつつ、軸心4を管部分2の内面に押し付けることもなく連動部材5を略回転動作させることができる。ここで図5では非常脱出機構付き丁番の扉側の羽根1を表記していないが、実施する際には図1に示すように扉側の羽根1が軸心4に差し込まれている状態である。そして連動部材5の操作部分9を最も持ち上がる位置まで回転操作した状態で軸心4の先端が羽根の管部分2に没する位置にまで移動できるように設定しておく。すると扉側の羽根1の管部分2からは完全に軸心4は抜き取られた状態になり、両羽根1を分離することが出来ることになる。また通常は管部分2の上下部分には儀星が挿入されており、本発明の非常脱出機構付き丁番においては樹脂等の儀星を緩く嵌めておき、非常脱出操作時に軸心4に押し出されて外れるように設定しておくと良い。
以上では羽根1のみの表記において説明してきたが、実際には枠体と扉25に2枚の羽根1を振り分けて装着し、両者の管部分2に軸心4を貫通させた状態で配置して枠体に対して扉25を開閉自在に保持する構成になっている。したがって地震時に室内から連動部材5の操作部分9を移動操作するためには縦枠や戸当たり部分22等を回避して室内側にまで持ち出して来る必要がある。図6は図1に示す羽根1を縦枠に取り付けた状態を示した正面図であり、図7は扉側の羽根1も表記した状態での上面図である。ここで連動部材5を室内側にまで持ち出す手段としては、図6及び図7に示すように縦枠の戸当たり部分22に上下に長い角孔を空けておき、連動部材5を貫通させる構成が簡単である。またこの部分にはガスケット等の気密部材も配置されているため適宜干渉する部分のみ切り取る等の処置を施すと良い。また図6や図7では連動部材5を装着する羽根1を枠側に配置しているが、この配置に限ることなく逆に扉25に配置する構成も可能である。
ここで板状の連動部材5の操作部分9がそのまま室内に露出するのはデザイン面でよくなく、室内側で連動部材5を動作させるための操作装置14が必要であると考えられ、図6と図7では単純なつまみのような部材にて表記している。またさらに操作性の良い構成も多数可能であり特に限定されるものではないが、その一例を図8と図9に示す。図8は操作装置14の斜視図、図9はその側面図であり、操作用ケース15と手動部材16とロック部材17を設け、連動部材5片端の操作部分9を手動部材16と連結して操作用ケース15内で移動可能なように構成すると良い。このとき連動部材5は略回転動作するため図9に示すように手動部材16との連結部分を長孔にしておくと良い。
また操作用ケース15と手動部材16のみの構成では誤って連動部材5を操作すると丁番が分離して吊元側が開放してしまうため、緊急時にのみ操作できるような安全に対する配慮が必要である。そこで図8及び図9に示すように最も軸心4が持ち上がっている位置で手動部材16が保持されるようにロック部材17を装着しておくと良い。このロック部材17の構成も特に制限は無いが押し引きして施解錠する様なタイプのものが良いと想定される。そして通常時にはロック部材17により手動部材16と連動部材5は移動不可に設定されており、ロック解除後に手動部材16の操作により連動部材5を移動させて両羽根1を分離するように構成しておくと誤作動を防止することができる。
また実際の地震においてはドア枠が傾くほどのダメージを受けた際での非常脱出を要求されることになり、当然丁番にも負荷がかかっており、軸心4が管部分2内面に強く接触しているような状態も想定される。したがって大きな操作力で軸心4を抜き取ることが可能な構成が必要である。そこで手動部材16を比較的丈夫な材質で構成し、上下にハンマーで叩くような解除動作にも耐えるようにしておくと良い。さらにはあえて操作装置14を用いず、図1のような状態でデザイン面にだけ配慮して連動部材5と操作部分9を室内側に突出させておき、別途パイプ若しくはバールのような工具を用意して連動部材5の操作部分9に嵌め込んで梃子の原理を利用したり、大きく体重を掛けられるような手段にて軸心4を抜き取って解除できるような構成も有効である。
さらには緊急時にはあわてた状態で解除することが多いと想定されるため、操作の簡素化も重要である。通常では扉25は2枚若しくは3枚の丁番で保持されており、上記の構成ではその枚数分だけ軸心4の抜き取り作業を実施しなければならなく、若干の手間と時間が必要と思われる。そこで室内側に上下に長い形状のハンドル18を設け、扉25を枠体に保持する際に必要な上丁番と下丁番、もしくは上丁番と中間丁番と下丁番の連動部材5片端部の操作部分9を全てハンドル18にて直接連結して、一回の操作ですべての軸心4を抜き取るような構成も効果的である。また各丁番の連動部材5片端部に装着された手動部材16を全てハンドル18にて連結し、ハンドル18を移動させる一度の操作ですべての丁番の軸心4を同時に抜いて両羽根1を分離可能とする構成であっても良い。
ここで、軸心4を抜き取る機構は上記のような円弧長孔6と直線長孔10と2個のガイドピンでの構成に限られるものではなく、他にも様々な構成にて実施することができる。例えば同様の連動部材5の回転動作を利用する構成であれば、図11に示すように、軸心4に板状で直線長孔10を設けた連結板19を取り付け、連動部材5は一点を支点20とした回転動作するように羽根1に取り付けておき、さらに連動部材5先端部に連結ピン21を設け、連結ピン21を連結板19の直線長孔10に嵌め込んだ状態で連結しておく構成が可能である。すると連動部材5に部屋内側で連結された操作装置14の手動部材16を上下移動させると連動部材5の回転動作になり、連結ピン21が直線長孔10内を滑りながら移動し、同様に軸心4を上下方向に抜き取ることが出来る。
さらに単純な軸心4の抜き取り手段としては、同様に軸心4を両方の羽根1の管部分2に対して抜き差し可能な状態にて保持し、図12に示すように連動部材5を上下方向にのみ直線移動可能な状態に規制して羽根1の取り付け平面部分3に装着し、軸心4と連動部材5に連結凸部8と連結凹部13を設けて互いを係合し、さらに連動部材5の片端部を操作部分9として室内側にまで延長させた構成が可能である。したがって非常脱出時の解除操作は、室内側から連動部材5の上下方向への直線移動操作を実施すると良いことになる。しかしこの構成では操作部分9と軸心4間の距離が大きくなった場合には上下方向への力が掛け難いと想定される。また通常の丁番の軸心4は棒状の切削品か圧造品がほとんどで、軸心4に板状の別途部品を取り付けたり、軸心4自体に複雑な加工を施すとコスト面で負担が大きくなると考えられる。
また通常の2管丁番や旗丁番での吊り込み動作においては、枠体に装着した下側の羽根1に軸心4を突出させた状態で固定しておき、扉25に固定した上側の羽根1の管部分2を軸心4に差し込んで吊り込みする構成がほとんどである。しかしこの吊り込み作業では扉25を持ち上げたまま保持した状態で上下の軸心4位置に同時に扉側の上下両方の羽根1の管部分2を落とし込む動作が必要になり、重い扉25の場合などではかなり困難な作業であるとされている。そこで本発明の非常脱出機構付き丁番の最大の特徴である軸心4を抜き差しすることを利用し、ドアの上下方向に配置する2枚若しくは3枚の丁番の向きと軸心4を抜き差しする方向に関して様々な組み合わせを用いることで、吊り込み作業の簡素化にも発展させることが可能になる。
通常の丁番は図13に示す配置にて上下の丁番を装着し、このとき上下の丁番は枠側、扉側共に同じ向きである。したがって図13では上下丁番ともに操作部分9を上方向に操作することで軸心4を下方に下げることが出来る構成になっている。また通常は扉25を90度弱開いた状態で吊り込み作業を実施するのが一般的であるが、図13では扉側と枠側の羽根1が分かりやすいように扉25を180度完全に開いたような状態で表記している。そこで吊り込みの簡易化としては、扉25を吊り込む際にあらかじめ上丁番の軸心4を完全に枠側の羽根1の管部分2内にまで下げた状態にしておくと良い。すると下丁番の軸心4に扉25と共に扉側の羽根1を差し込んでから扉25を起こす動作と共に上丁番の扉側の羽根1の管部分2を横方向からの動作で枠側上丁番の管部分2に重ね合わせることが可能である。そしてその後に上丁番の操作装置14の手動部材16を下げる操作を実施すると、軸心4が持ち上がり吊り込み作業を完了することが出来る。
また同じ図13の配置であっても、逆に扉25を吊り込む前にあらかじめ下丁番の軸心4を下げた状態にしておき、扉25を持ち上げて先に上丁番の軸心4に扉側の羽根1の管部分2を差し込み、その後に下丁番の両管部分2を重ね合わせた状態で操作装置14の手動部材16を下げる動作により軸心4を上方向に突出させて吊り込みを完了させる手順であっても良い。どちらの手順を用いても扉25を持ち上げてとりあえず上下片方の軸心4に扉側の羽根1の管部分2を差し込んで、その状態で一旦仮保持することができ、扉25の重量を差し込んだ方の丁番で持たせた状態で残りの丁番の両管部分2を重ね合わせて、落ち着いて軸心4を挿入することができるため、非常に吊り込み作業が楽に実施できると考えられる。また扉25を開いた状態で吊り込み作業するため、常に操作装置14は手元に近い位置に配置されており、仮保持状態からの操作装置14の操作も非常に簡単である。
ここで非常脱出機構において図13のような上下丁番の配置であると、図15にて想定される地震後にドア枠が平行四辺形に変形した場合において、図15(c)の状態になると扉25は下枠23に押し付けられることになり、扉側の羽根1が枠側の羽根1を押す状態になる。しかし図15(b)の状態になると扉25は持ち上げられる方向に力が掛かり、一定寸法以上持ち上げられると扉25の吊り元側上部が上枠24に当接してしまうことが考えられる。すると対角線上に2ヵ所同時に当接して非常脱出の効果が不確実になる危険性が生じる。そこで図15(b)の方向での枠体の変形においても吊り元側は上枠24に当接しない構成が望まれる。
そこで図13に示す配置のさらに発展形として図14が考えられる。図14(a)は上丁番の羽根1の配置を上下反転させた構成であり、上丁番の軸心4を持ち上げておいてから下丁番を先に挿入して扉25を仮保持し、上丁番の両管部分2を重ね合わせてから上丁番の軸心4を下げる動作にて吊り込みを実施することができる。つまりこの構成では図15(b)の枠体変形状態になっても扉25が持ち上がることは無く、吊り元側での対角線上の枠体との当接が排除でき、さらに確実に非常脱出することが可能になる。また図14(b)に示すような図13の配置に対して下丁番の羽根1の配置を上下反転させた構成も可能であり、同様の効果が得られる。しかし図14(a)の場合は扉25の荷重を下丁番のみで受けることになり、図14(b)の場合は上丁番のみで吊り下げるような荷重の受け方になる。そこで図示はしないが、3枚の丁番で構成する場合は残りの中間に位置する丁番を荷重を受ける方向にて配置しておくと良いと想定される。
また上記のように扉25の上下方向への自由度を制限すると、枠体変形時に上下両羽根1の両管部分2間に配置されているリングに大きな力がかかることも懸念される。そこで一定以上の極端に大きな力がかかった際にのみこのリングが圧縮変形するか若しくは破損するようにあえて設定しておき、より非常脱出時の軸心4を抜き取る動作を確実にする方法を具備させておくと良い。さらに意匠面において連動部材5やピン等が扉25の開閉時に露出するのは良くないため、連動部材5が回転動作できる状態を保持しつつ化粧カバーを被せておくとデザイン面においても向上させることができる。
本発明の非常脱出機構付き丁番の正面図である。 本発明の非常脱出機構付き丁番の、連動部材の平面図である。 本発明の非常脱出機構付き丁番の、連動部材を取り付ける側の羽根の上面図である。 本発明の非常脱出機構付き丁番の、軸心の斜視図である。 本発明の非常脱出機構付き丁番の、連動部材の略回転動作による軸心の抜き差し動作を示す軌跡図である。 本発明の非常脱出機構付き丁番の、枠体に取り付けた状態の正面図である。 本発明の非常脱出機構付き丁番の、納まり上面図である。 本発明の非常脱出機構付き丁番の、操作装置の斜視図である。 本発明の非常脱出機構付き丁番の、操作装置の側面図である。 本発明の非常脱出機構付き丁番の、上下の丁番の操作部分をハンドルで連結した構成の納まり図である。 本発明の非常脱出機構付き丁番の、連動部材の別の回転動作による軸心の抜き差しの構成を示す納まり図である。 本発明の非常脱出機構付き丁番の、連動部材の直線動作による軸心の抜き差しの構成を示す納まり図である。 本発明の非常脱出機構付き丁番の、上下の丁番を同じ向きにて配置した状態の納まり図である。 本発明の非常脱出機構付き丁番の、上下の丁番を逆の向きにて配置した状態の納まり図である。 地震時に扉の戸先が上下枠体に接触して、開放不可になる状態の模式図である。
符号の説明
1 羽根
2 管部分
3 取り付け平面部分
4 軸心
5 連動部材
6 円弧長孔
7 羽根側ガイドピン
8 連結凸部
9 操作部分
10 直線長孔
11 連動部材側ガイドピン
12 スリット部分
13 連結凹部
14 操作装置
15 操作用ケース
16 手動部材
17 ロック部材
18 ハンドル
19 連結板
20 支点
21 連結ピン
22 戸当たり部分
23 下枠
24 上枠
25 扉

Claims (8)

  1. 取り付け平面部分と管部分を有する2枚の羽根と軸心を備え、扉と枠体に2枚の羽根を振り分けて装着し、両者の管部分に軸心を貫通させた状態で配置することで枠体に対して扉を開閉自在に保持する構成の丁番であって、軸心を両方の羽根の管部分に対して上下方向に抜き差し可能な状態にて保持し、扉側羽根若しくは枠側羽根のどちらかに連動部材を装着し、軸心と連動部材に連結凸部と連結凹部を設けて互いを連結し、連動部材の片端部を室内側にまで延長させ、室内側からの連動部材の操作により軸心をどちらかの羽根の管部分から抜き取る手段を具備させ、その軸心抜き取り手段実施により丁番の2枚の羽根を分離可能とし、扉の吊元側を押し出す動作により吊元側にて扉を開放可能としたことを特徴とする非常脱出機構付き丁番。
  2. 前記軸心抜き取り手段が、軸心を両方の羽根の管部分に対して抜き差し可能な状態にて保持し、扉側羽根若しくは枠側羽根のどちらかの管部分に上下に長いスリット部分を形成し、連動部材を回転移動可能な状態で羽根の取り付け平面部分に装着し、スリット部分を貫通させて軸心と連動部材を連結し、連動部材の片端部を室内側にまで延長させ、室内側からの連動部材の回転操作により実施可能とした構成であることを特徴とする請求項1に記載の非常脱出機構付き丁番。
  3. 前記連動部材の回転動作による軸心抜き取り手段が、連動部材を板状で形成して片端部を室内側に延長して操作部分として構成し、他端部に連結凸部を形成し、中央位置に直線長孔とガイドピンを設け、どちらかの羽根の管部分に上下に長いスリット部分を形成し、羽根の取り付け平面部分に円弧長孔とガイドピンを設け、軸心に連結凹部を形成し、羽根と連動部材の長孔とガイドピンを互いに嵌め合わせると同時に連結凸部をスリット部分を貫通させて軸心の連結凹部に係合させ、連動部材の回転動作で両ガイドピンが円弧長孔と直線長孔内を滑りながら移動する動作により連結凸部の上下方向への直線移動を得、その結果軸心を上下方向に真っ直ぐに移動させることを可能にした構成であることを特徴とする請求項1または2に記載の非常脱出機構付き丁番。
  4. 前記連動部材の回転動作による軸心抜き取り手段が、どちらかの羽根の管部分に上下に長いスリット部分を設け、軸心に直線長孔を有した連結板をスリット部分を貫通させた状態で装着し、連動部材を板状で形成して片端部を室内側に延長し、他端部を連結板の直線長孔内を移動できる状態で連結ピンにて連結し、中央位置に連動部材の回転動作の支点を設け、室内側からの連動部材の回転動作で連結ピンが直線長孔内を滑りながら移動して軸心を上下方向に移動させる構成であることを特徴とする請求項1または2に記載の非常脱出機構付き丁番。
  5. 前記軸心抜き取り手段が、軸心を両方の羽根の管部分に対して抜き差し可能な状態にて保持し、扉側羽根若しくは枠側羽根のどちらかの管部分に上下に長いスリット部分を形成し、連動部材を上下方向にのみ直線移動可能な状態に規制して羽根の取り付け平面部分に装着し、軸心と連動部材に連結凸部と連結凹部を設けてスリット部分を貫通させた状態で互いを連結し、連動部材の片端部を室内側にまで延長させ、室内側からの連動部材の上下方向への直線移動操作により実施可能とした構成であることを特徴とする請求項1に記載の非常脱出機構付き丁番。
  6. 室内側位置に操作用ケースと手動部材とロック部材からなる操作装置を設け、連動部材片端の操作部分を手動部材と連結して操作用ケース内で移動可能なように構成し、通常時にはロック部材により連動部材は移動不可に設定されており、ロック解除後に手動部材の操作により連動部材を移動させて軸心を抜き取ることで両羽根を分離するように構成したことを特徴とする請求項1及至5いずれか1項に記載の非常脱出機構付き丁番。
  7. 室内側に上下に長い形状のハンドルを設け、扉を枠体に保持する際に必要な上丁番と下丁番、もしくは上丁番と中間丁番と下丁番の連動部材片端部の操作部分を全てハンドルにて直接連結するか、若しくは各丁番の連動部材片端部に装着された手動部材を全てハンドルにて連結し、ハンドルを上下方向に移動させる一度の操作ですべての丁番の軸心を抜く動作により、すべての丁番の羽根を同時に分離することを可能としたことを特徴とする請求項1及至6いずれか1項に記載の非常脱出機構付き丁番。
  8. 2枚の羽根を枠体と扉に振り分けてあらかじめ装着し、枠体に扉を吊り込む際に上下どちらかの軸心を管部分内に没した状態にしておき、まず突出している軸心に扉側の羽根の管部分を挿入し、軸心が没した方の管部分にもう一方の扉側の羽根の管部分を横方向から重ね合わせて両者の位置をあわせ、没している軸心を室内側に配置されている連動部材の操作部分若しくは操作装置の手動部材を移動させて持ち上げることにより扉の吊り込みを実施可能としたことを特徴とする請求項1及至7いずれか1項に記載の非常脱出機構付き丁番。
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