JP2009274753A

JP2009274753A - レンタル用カバーケース

Info

Publication number: JP2009274753A
Application number: JP2008129672A
Authority: JP
Inventors: Masashi Takinami; 正志滝波; Masanao Yamagishi; 雅尚山岸; Takao Terasaka; 隆夫寺坂; Soichi Ishizuka; 荘一石塚
Original assignee: Just Corp Co Ltd
Current assignee: Just Corp Co Ltd
Priority date: 2008-05-16
Filing date: 2008-05-16
Publication date: 2009-11-26
Anticipated expiration: 2028-05-16
Also published as: JP5159423B2

Abstract

【課題】ＤＶＤやビデオテープ等を収容した貸出しケース、又はコミック雑誌などを入れてレンタルショップの棚に陳列するレンタル用カバーケースの提供。
【解決手段】薄い樹脂製シートを折り曲げ成形したコ形の外側部下端と先端にベース部材２を取付け、さらに透明フイルムから成るカバーシート３を外側部表面に張着してカバーし、上記ベース部材２は互いに屈曲可能に繋がれた正面ブロック１０と両側面ブロック１１，１１、及び側面ブロック先端に起立する背面ブロック８，８から成り、正面ブロック１０は外側部１の正面部下端に固定され、側面ブロック１１は外側部１の側面部下端に固定し、さらに背面ブロック８は外側部１の側面部先端に固定し、両背面ブロック８，８にはロック手段を設けている。
【選択図】図１

Description

本発明はコミックなどの雑誌、ビデオテープ、ＣＤ，ＤＶＤ等の記録媒体等をレンタルショップの陳列棚に配列してレンタルする為のレンタル用カバーケースに関するものである。

音楽や映像を記録したＣＤ，ＤＶＤ等の円盤状記録媒体(ディスク)、ビデオテープ、貸出しケースに収納された状態でレンタルされる。そして、該貸出しケースはレンタル用カバーケースに入れられてレンタルショップの陳列棚に配列されている。図１０は従来から周知であるビデオテープのレンタル形態を示している場合であるが、レンタル用カバーケース(イ)には上端が開口していて、この上端開口からビデオテープを収納している貸出しケース(ロ)が収容されている。この場合、貸出しケース(ロ)の上端部はレンタル用カバーケース(イ)から上方へ突出している。

ところで、上記レンタル用カバーケース(イ)は樹脂を材質として射出成形されるが、図１１は該レンタル用カバーケース(イ)の展開図を示している。レンタル用カバーケース(イ)はケース本体(ハ)、ケース蓋(ニ)、及び繋ぎ部(ホ)から成って、ケース蓋(ニ)をケース本体(ハ)に被覆して閉じることで箱型容器となり、上端開口から貸出しケース(ロ)が収容され得る。そして、ケース本体(ハ)の底部には貸出しケース(ロ)が載って支持される底板(ヘ)が取付けられている。

該レンタル用カバーケース(イ)は射出成形され、外表面には表紙を挿入する為の透明シートが熱溶着されている。レンタル用カバーケース(イ)を所定の寸法・形状に射出成形する為には、成形用の金型が必要であり、該成形金型の製作費は高く、製品となるレンタル用カバーケースに上乗せされる。勿論、成形されたレンタル用カバーケースはその肉厚は厚くて丈夫であるが、その分だけ幅寸法は大きくなり、陳列棚に配列されるレンタル用カバーケース(イ)、(イ)・・の個数は少なくなる。

最近では、ＣＤやＤＶＤ等の他にコミック雑誌のレンタルも行われ、貸出しケース(ロ)の代わりにコミック雑誌をレンタル用カバーケース（イ）に上端部を突出した状態で挿入している。出願人は平成１５年３月１４日付けで薄いシートにて胴体部を形成したレンタル用カバーケースの出願を行っている（特開２００４−２７６９４７）。

このレンタル用カバーケースは、「ＣＤ，ＤＶＤ等の記録媒体を収納した貸出しケース、又は雑誌等の物品上端部を上方へ突出した状態で収容するレンタル用カバーケースにおいて、該レンタル用カバーケースは胴体部と台座から成り、胴体部は所定形状に裁断した板材を折り曲げた筒体であり、該胴体部に樹脂の成形品である上記台座を取着して構成している。」
薄いシートを折り曲げた胴体部の下端に成形された台座が嵌って取付けられることで、ケース全体の強度・剛性が高くなり、しかも転倒することなく安定して起立することが出来る。又、表紙は胴体部の内側に挿入されるが、胴体上端に折返し耳部に係止して外れることはない。胴体部を構成するシートは０．３〜０．５ｍｍ程度であり、収容される貸出しケースとの間に大きな隙間を残すことなく製作することで、同一サイズの陳列棚には多数のレンタル用カバーケースを配列することが出来る。

しかし、表紙を挿入してから折り返し耳部を内側へ折り曲げて外れないようにする作業は面倒であり、又、挿入した表紙が胴体部内面との間に隙間を形成して、該表紙の文字や模様がはっきり見えない場合も多い。
特開２００４−２７６９４７号に係る「レンタル用カバーケース」

このように、従来のレンタル用カバーケースには上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、厚さ寸法を小さくすることでより多くのケースを陳列することが出来、しかも簡単な構造で表紙が取付けやすく、剛性が低下することがないように構成したレンタル用カバーケースを提供する。

本発明に係るコミック雑誌などのレンタル用カバーケースは、薄い樹脂製シートを概略コ形に曲げ加工した外側部、同じく透明フイルムを概略コ形に形成したカバーシート、そしてベース部材にて構成される。ここで、ベース部材は正面ブロックと両側面ブロックの３ピースがヒンジを介して屈曲出来るように連結した構造と成っている。又、側面ブロックの先端には垂直に起立する背面ブロックを有している。

上記コ形をした外側部は、正面部と両側面部を有し、正面部を中心として両側面部を開くことが出来る。その為に、正面部と両側面部はヒンジを介して繋がっている。ところで、上記ベース部材は外側部下端及び外側部先端に取付けられるが、正面部の内面に正面ブロクを固定し、側面ブロックを側面部下端に固定し、背面ブロックは側面部先端に固定される。

従って、外側部の下端及び先端にはベース部材が取着され、該ベース部材と共に外側部を開くことが出来る。そして、閉じたベース部材をロックする為のロック手段を備えている。この外側部の表面にはカバーシートが重なるように先端が止着され、カバーシートと外側部表面との間には表紙が挿入される。表紙は透明なカバーシートを通して外から見えるようになる。ここで、ベース部材を外側部に固定する手段としては一般には溶着されるが、これに限定しないことにする。

本発明に係るレンタル用カバーケースは薄い樹脂製シートを曲げ加工して構成する外側部と該外側部の下端及び先端に取着したベース部材、及び外側部表面には透明なカバーシートを張り合わせたものであり、従来の成形品に比べてコストが安くなり、一方では厚さ寸法が小さくなる。従って、同じ棚により多くのレンタル用カバーケースを配列することが可能と成る。

そして、本発明のレンタル用カバーケースは単に薄い樹脂製シートを使用して厚さ寸法を小さくしている点のみでなく、ベース部材が組み合わせで構成される為に、正面ブロックと背面ブロックを一体化した両側面ブロックがヒンジを介して屈曲可能に連結した３ピースで構成するベース部材が骨格となることで、その形状が崩れることはない。そして、両側面部を開くならばカバーシートが弛んで外側部との間に形成される隙間に表紙を挿入して嵌めることが出来る。

図１は本発明に係るレンタル用カバーケースにコミック雑誌４を収容し、棚に陳列される状態であり、(ａ)は正面側から斜視図、(ｂ)は背面側からの斜視図である。上記コミック雑誌４はその上端がレンタル用カバーケースの上部開口から突出し、レンタルショップに来た客は突出しているコミック雑誌４を抜き取って借りることが出来る。この貸し出しに関しては出願人の特許第２１３２８６８号に係る「ビデオテープの陳列方法及び陳列ケース」と同じであり、ここでの説明は省略する。

ところで、本発明のレンタル用カバーケースは、外側部１、ベース部材２、及び透明なカバーシート３にて構成されている。図２は上記外側部１を示す具体例であり、(ａ)は正面側からの斜視図、(ｂ)は背面側からの斜視図を表している。この外側部１は樹脂製のシートを曲げ加工して製作したもので、正面部５、両側面部６ａ，６ｂを有す概略コ形を成している。

そして、正面部５と両側面部６，６とは肉厚を薄くしたヒンジ７，７を介して繋がっていることで、両側面部６，６は開くことが出来る。ところで、外側部１は正面部５を中心として側面部６ａ，６ｂを有しているが、左側(同図の奥側)の側面部６ｂの上端は突出して突出部２１を形成し、先端部側の高さ寸法が大きく成っている。

図３はベース部材２を示す具体例である。ベース部材２は正面ブロック１０と両側面ブロック１１，１１を有し、これら３ブロックは肉厚を薄くして形成したヒンジ１２，１２を介して屈曲可能に連結している。そして、両側面ブロック１１，１１の先端には背面ブロック８，８を垂直に起立し、背面ブロック８，８は側面ブロック１１，１１と一体化している。

同図の(ａ)は３ブロックが直線状に伸びている正面側からの斜視図、(ｂ)は３ブロックが直線状に伸びている背面側からの斜視図を夫々表している。ここで、一方側の背面ブロック８にはツメ１４，１４を設け、他方の背面ブロック８には係止部１５，１５を形成している。そして、両側面ブロック１１，１１の下側にはベース９，９・・が設けられ、同じく正面ブロックの下側にもベース１３を設けている。

図４はベース部材２を表していて、(ａ)は両側面ブロック１１，１１が閉じている正面側からの斜視図、(ｂ)は両側面ブロック１１，１１が閉じている状態を背面側から観た斜視図を示している。このように、両側面ブロック１１，１１が閉じるならば、側面ブロック１１，１１と一体化している背面ブロック８，８も閉じることが出来る。

そして背面ブロック８，８の上下端部にはツメ１４，１４が設けられていて、該ツメ１４，１４は係止部１５，１５に係止することが出来る。図５（ａ）はベース部材２が半開き状態を示し、同図の１４，１４は背面ブロック８に設けているツメを表している。(ｂ)は該ツメ１４が対向する背面ブロックに設けている係止部１５に係止してロックされた場合である。同図に示すロック手段はあくまでも１具体例であり、これに限定するものではない。

図６はカバーシート３を示している具体例であり、該カバーシート３はコ形を成し、正面部１６と両側面部１７，１７を有している。ところで、このカバーシート３は、その正面部１６が外側部１の正面部５に、側面部１７，１７が外側部１の側面部６，６に重なり合わせると共に、先端縁１８，１８を側面部６，６の縁に溶着される。

図７は図２に示す外側部１の下端にベース部材２を取付け、表面にはカバーシート３を張り付けた場合である。(ａ)は正面側からの斜視図、(ｂ)は背面側からの斜視図を示している。これが本発明のレンタル用カバーケースであり、上端の開口１９からコミック雑誌４を入れて収容することが出来る。このように、本発明のレンタル用カバーケースは、その外側部１が薄い樹脂製シートから成っているが、底部及び背面部はベース部材２によって補強され、しかも背面ブロック８の上下にはツメ１４，１４を設けてロックされている。

そして、外側部１の側面部６ａ，６ｂの先端は背面ブロック８，８に溶着されるが、左側側面部６ｂの上端には突出部２１を形成していて、突出部２１の上縁は背面ブロック８の上端まで達している。右側側面部６ａの上端は背面ブロック８の上端部を残して溶着されている。一方、透明なカバーシート３は右側側面部６ａの高さになじんだ寸法と成っている。

図８はレンタル用カバーケースに表紙２０を挿入する場合を示し、(ａ)は正面側からの斜視図、(ｂ)は内面側からの斜視図を夫々表している。同図に示すように、両側面部６，６を開くならばカバーシート３はダブ付いて、側面部６，６との間に隙間(空間)が形成され、この隙間に同図のように上方から表紙２０を挿入することが出来る。正しく挿入したところで両側面部６，６を閉じるならば、表紙２０はカバーシート３と側面部６，６に挟まれて外れないようになる。

そして両側面部６，６を閉じると共にベース部材２も閉じられ、ツメ１４，１４は係止部１５，１５に係止してロックされる。ここで、表紙２０をカバーシート３と外側部１との間に挿入する場合、左側側面部６ｂの上端には突出部２１を設けている為に、該表紙２０を挿入し易くなる。すなわち、表紙２０の下端部を突出部２１になじませて降下することで容易に挿入できる。

ツメ１４は同図に示すように、一方の背面ブロック８の上下に設けられ、他方の背面ブロック８には係止部１５，１５を設けている。そして、両側面部６ａ，６ｂを閉じるならば、両背面ブロック８，８が接合してツメ１４，１４は係合部１５，１５と係合してロックされる。

図９は上記背面ブロック８ａ，８ｂの上端部を示す拡大図であり、背面ブロック８ａ，８ｂは互いに当接し、背面ブロック８ｂに設けたツメ１４は背面ブロック８ａの係止部１５に係止してロックされる。そして、外側部１の側面部６の先端は背面ブロック８ａ，８ｂに溶着されるが、該背面ブロック８ａ，８ｂに段差を設けて形成した溶着面２２，２２に溶着される。そして、カバーシート３は外側部１の表面に重なって張着されるが、別の溶着面２３，２３に溶着される。

本発明に係るレンタル用カバーケースにコミック雑誌が収容されている場合。レンタル用カバーケースを構成する外側部。レンタル用カバーケースを構成するベース部材。レンタル用カバーケースを構成するベース部材。レンタル用カバーケースを構成するベース部材とロック手段の具体例。外側部表面に張着されるカバーシート。本発明のレンタル用カバーケースの実施例。レンタル用カバーケースに表紙を挿入する場合。レンタル用カバーケースの背面ブロックにカギを取付けた場合。従来のレンタル用カバーケース。従来のレンタル用カバーケースの展開図。

符号の説明

１外側部
２ベース部材
３カバーシート
４コミック雑誌
５正面部
６側面部
７ヒンジ
８背面ブロック
９ベース
10 正面ブロック
11 側面ブロック
12 ヒンジ
13 ベース
14 ツメ
15 係止部
16 正面部
17 側面部
18 先端縁
19 開口
20 表紙
21 突出部
22 溶着面
23 溶着面

Claims

ＤＶＤやビデオテープ等を収容した貸出しケース、又はコミック雑誌などを入れてレンタルショップの棚に陳列するレンタル用カバーケースにおいて、薄い樹脂製シートを折り曲げ成形したコ形の外側部下端と先端にベース部材を取付け、さらに透明フイルムから成るカバーシートを外側部表面に張着してカバーし、上記ベース部材は互いに屈曲可能に繋がれた正面ブロックと両側面ブロック、及び側面ブロック先端に起立する背面ブロックから成り、正面ブロックは外側部の正面部下端に固定され、側面ブロックは外側部の側面部下端に固定し、さらに背面ブロックは外側部の側面部先端に固定し、両背面ブロックにはロック手段を設けたことを特徴とするレンタル用カバーケース。
上記ロック手段として、一方側の背面ブロックにツメを設け、他方側の背面ブロックに係止部を設けた請求項１記載のレンタル用カバーケース。
上記外側部の側面部上端から上方へ突出する突出部を設けた請求項１、又は請求項２記載のレンタル用カバーケース。