JP2009273217A - ブラシレスモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】小型のブラシレスモータにおけるパワー素子の温度上昇を低減することができるブラシレスモータを提供することを目的とする。
【解決手段】ロータ1と第1の配線基板3aの間にケーシング本体4aの内部を仕切るように第2の配線基板3bを配置し、第2の配線基板3bには磁電変換素子5をロータ1に近接して配置し、ケーシング本体の第1,第2の段部31,32に係合させて第1,第2の配線基板3a,3bを位置決めし、ケーシング蓋4bと第1の配線基板3aの間ならびに第1の配線基板3aと第2の配線基板3bの間に弾性体36a,36bを介在させて、弾性体36a,36bの弾性力でケーシング本体4aにおける第1,第2の配線基板3a,3bの位置を維持する。
【選択図】図1
【解決手段】ロータ1と第1の配線基板3aの間にケーシング本体4aの内部を仕切るように第2の配線基板3bを配置し、第2の配線基板3bには磁電変換素子5をロータ1に近接して配置し、ケーシング本体の第1,第2の段部31,32に係合させて第1,第2の配線基板3a,3bを位置決めし、ケーシング蓋4bと第1の配線基板3aの間ならびに第1の配線基板3aと第2の配線基板3bの間に弾性体36a,36bを介在させて、弾性体36a,36bの弾性力でケーシング本体4aにおける第1,第2の配線基板3a,3bの位置を維持する。
【選択図】図1
Description
本発明は駆動回路を内蔵したブラシレスモータに関する。詳しくは、自動車のエンジンルーム環境の様な高温環境で運転されるモータの駆動回路をモータに内蔵した小型モータに関するものである。
図10は小型のブラシレスモータで、ロータ1とステータ2と配線基板3をモータケーシング4に納めて構成されている。配線基板3には、磁電変換素子5と制御回路6とパワー素子7が実装されている。磁電変換素子5はロータ1に近接して配線基板3に配置されている。磁電変換素子5がロータ1の磁極を検出して制御回路6がパワー素子7を介して複数のステータ巻線2aへの通電を切り換えて回転磁界を発生させてロータ1を回転駆動している。
図11は大型モータの場合を示す。特許文献1のこのブラシレスモータは、制御回路が実装された配線基板8が、回路保護ケース9の内部の中央に取り付けられており、この配線基板8によって駆動されてモータ巻線10への通電をスイッチングするパワー素子11は回路保護ケース9の外周壁12に取り付けて放熱されている。
また、パワー素子11および制御回路が実装された配線基板8は回路保護ケース9によりモータ巻線10の発熱の影響から保護されている。
特開2000−4566公報
100℃を超える高温環境下で駆動回路を内蔵した小型モータを運転した場合には、ステータ巻線2aが発熱し、このステータ巻線2aからの熱の輻射や対流の影響で、パワー素子7の付近が130℃程度になることがある。しかしながら一般的なパワー素子の動作可能なジャンクション温度の上限は150℃であるため、信頼性の向上のためにパワー素子7の発熱および付近の温度上昇を低減することが必要である。
しかし、大型モータに見られるように回路保護ケース9を設けてこれを放熱器やモータ巻線10の発熱の影響から保護する手段として使用する対策などは、小型モータでは採用することができない。
本発明は、小型のブラシレスモータにおけるパワー素子付近の温度上昇を低減することができるブラシレスモータを提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載のブラシレスモータは、ロータに対して固定側の検出位置に配置された電磁変換素子がロータの極を検出しこの検出に基づいて制御回路がステータの複数のステータ巻線への通電をパワー素子によって切り換えて回転磁界を発生させて前記ロータを回転駆動するブラシレスモータにおいて、ケーシング本体の内側に前記ロータの出力軸と同軸上に前記ステータを設け、前記制御回路と前記パワー素子のうちの少なくとも前記パワー素子が実装され前記ロータの出力軸の反対方向の端部に対向して前記ケーシング本体4aの開口側の内側に第1の配線基板を設け、前記ロータと第1の配線基板の間に前記モータケーシングの内部を仕切るように前記ケーシング本体4aの内側に第2の配線基板を設け、第2の配線基板には前記制御回路と前記電磁変換素子のうちの少なくとも前記電磁変換素子を前記ロータに近接して設け、前記ステータ巻線が第1の配線基板に接続され、第1の配線基板と第2の配線基板の間が電気接続され、前記ケーシング本体の開口側の内側に、前記ロータの出力軸の軸方向に間隔を空けて前記開口側に近づくほど内径が大きくなる拡張部からなる第1,第2の段部を設け、第1,第2の段部のうちの大径の第1の段部に第1の配線基板の外周の少なくとも一部が係合し、小径の第2の段部に第2の配線基板の外周の少なくとも一部が係合し、前記ケーシング本体4aの開口を閉塞するケーシング蓋を設け、前記ケーシング蓋と第1の配線基板の間ならびに第1の配線基板と第2の配線基板の間に弾性体が介在して、第1,第2の配線基板を前記弾性体の弾性によって第1,第2の段部に付勢したことを特徴とする。
本発明の請求項2記載のブラシレスモータは、請求項1において、第1の配線基板の第2の配線基板との対向面に前記制御回路を実装し、第1の配線基板の第2の配線基板との対向面とは反対側の面に前記パワー素子を実装したことを特徴とする。
本発明の請求項3記載のブラシレスモータは、請求項1において、前記弾性体を絶縁性樹脂で形成し、第1の配線基板に実装された部品と前記ケーシング蓋との間、第2の配線基板に実装された部品と第1の配線基板との間に介装したことを特徴とする。
本発明の請求項4記載のブラシレスモータは、請求項3において、第1の配線基板と前記ケーシング本体の間、ならびに第2の配線基板と前記ケーシング本体の間に接着剤を塗布したことを特徴とする。
本発明の請求項5記載のブラシレスモータは、請求項3において、前記弾性体を硬度5゜〜20゜(JIS K 6301 A法)の樹脂で形成したことを特徴とする。
本発明の請求項6記載のブラシレスモータは、請求項1において、前記ケーシング本体の一部を切り欠いて形成された凹部から第1,第2の配線基板の一部を前記ケーシング本体の外部に延設し、前記ケーシング本体の外部に延設された部分を前記ケーシング蓋の一部とで覆う側板を設け、第1の配線基板に接続されたリード線を、前記ケーシング蓋を通して外部に引き出したことを特徴とする。
本発明の請求項6記載のブラシレスモータは、請求項1において、前記ケーシング本体の一部を切り欠いて形成された凹部から第1,第2の配線基板の一部を前記ケーシング本体の外部に延設し、前記ケーシング本体の外部に延設された部分を前記ケーシング蓋の一部とで覆う側板を設け、第1の配線基板に接続されたリード線を、前記ケーシング蓋を通して外部に引き出したことを特徴とする。
本発明の請求項7記載のブラシレスモータは、請求項6において、前記ケーシング蓋の前記リード線の引き出し部位に切り欠きを形成し、前記ケーシング蓋の前記切り欠きに前記リード線に係合するグロメットの外周部を係合させ、前記グロメットがケーシング蓋の前記切り欠きから脱落しないように前記ケーシング蓋と前記側板とによって挟持したことを特徴とする。
この構成によると、ロータと第1の配線基板の間にモータケーシングの内部を仕切るように第2の配線基板を配置したので、第2の配線基板によってステータ巻線からの熱の輻射や対流を遮って、第1の配線基板付近の温度上昇を低減でき、第1の配線基板に実装されたパワー素子付近の温度上昇を低減できる。また、第1,第2の配線基板の外周の少なくとも一部を、ケーシング本体の第1,第2の段部に係合させて位置決めし、ケーシング本体の開口を閉塞するケーシング蓋と第1の配線基板の間ならびに第1の配線基板と第2の配線基板の間に弾性体を介在させて、第1,第2の配線基板を弾性体の弾性によって第1,第2の段部に付勢しているため、硬化に比較的時間が長くかかる耐高温性の接着剤を、第1の配線基板とケーシング本体の間、ならびに第2の配線基板とケーシング本体の間に塗布して固定しようとする場合であっても、ケーシング本体における第1,第2の配線基板の位置を、耐高温性の接着剤が十分に硬化するまで正確に維持できる。
以下、本発明のブラシレスモータを各実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1〜図6は本発明の(実施の形態1)を示す。図7は比較例を示す。
(実施の形態1)
図1〜図6は本発明の(実施の形態1)を示す。図7は比較例を示す。
図1(a)に示したブラシレスモータは図1(c)におけるA−AAの断面図、図1(b)は図1(c)におけるB−BBの断面図である。図2は分解斜視図、図3は一部切り欠き斜視図である。
モータケーシング4は、金属製のケーシング本体4aと金属製のケーシング蓋4bとで構成されている。ケーシング本体4aとケーシング蓋4bとで形成されるモーターケーシングの内部には、ロータ1とステータ2ならびに第1,第2の配線基板3a,3bの一部が納められている。ステータ2は、ロータ1の出力軸1aと同軸上に配置されている。第1の配線基板3aは、ロータ1とステータ2に対してロータ1の出力軸1aの反対方向の端部に配置されている。第1の配線基板3aには制御回路6とパワー素子7が実装されている。図4(c)(d)に第1の配線基板3aの上面と背面を示す。第1の配線基板3aの外周の一部13a,13b,13cは、ケーシング本体4aの内周壁から離れるように直線状にカットされている。
第1の配線基板3aの直線状にカットされた外周の一部13a,13cで挟まれた外周の一部13bには、ガイド溝14が形成され、第1の配線基板3aの背面にはガイド溝14に近接してランド15が設けられている。
第1の配線基板3aとしては、パワー素子7が生じる発熱の放熱効果を高めるため、パワー素子7が実装されている背面の銅箔の厚さは、通常の18μmや35μmよりも2倍以上厚く例えば両面とも105μmの両面基板、あるいは少なくとも背面の銅箔の厚さが105μmで上面の銅箔の厚さより厚い両面基板が使用されている。
磁電変換素子5が実装された第2の配線基板3bは、ロータ1と第1の配線基板3aの間に配置されている。詳しくは、ロータ1と第1の配線基板3aの間にモータケーシング4の内部を仕切るように第1の配線基板3aとは間隔L1をあけて配置されている。磁電変換素子5はロータ1に近接して配置されている。図4(a)(b)に第2の配線基板3bの上面と背面を示す。
第2の配線基板3bの外周の一部17a,17b,17cは、第1の配線基板3aの外周の一部13a,13b,13cに対応してケーシング本体4aの内周壁から離れるように直線状にカットされている。また、第2の配線基板3bの外周の一部17bにも、第1の配線基板3aと同様にガイド溝20が形成されている。
なお、第2の配線基板3bとしては、上面と背面の銅箔の厚さが、例えば18μmあるいは35μmの両面基板を使用している。
第1,第2の配線基板3a,3bの間隔を前記間隔L1に保持するために、ケーシング本体4aの開口側の内側には、ロータ1の出力軸1aの軸方向に間隔を空けて前記開口側に近づくほど内径が大きくなる第1,第2の段部31,32がプレス加工の際に一体に形成されており、第1,第2の段部31,32のうちの大径の第1の段部31に第1の配線基板3aの外周の少なくとも一部が係合し、小径の第2の段部32に第2の配線基板3bの外周の少なくとも一部が係合している。ケーシング本体4aの開口は、第1,第2の配線基板3a,3bなどを収めた後にケーシング蓋4bによって閉塞されて、ケーシング本体4aの爪33を内側に曲げてケーシング蓋4bがケーシング本体4aに係止されている。
第1,第2の配線基板3a,3bの間隔を前記間隔L1に保持するために、ケーシング本体4aの開口側の内側には、ロータ1の出力軸1aの軸方向に間隔を空けて前記開口側に近づくほど内径が大きくなる第1,第2の段部31,32がプレス加工の際に一体に形成されており、第1,第2の段部31,32のうちの大径の第1の段部31に第1の配線基板3aの外周の少なくとも一部が係合し、小径の第2の段部32に第2の配線基板3bの外周の少なくとも一部が係合している。ケーシング本体4aの開口は、第1,第2の配線基板3a,3bなどを収めた後にケーシング蓋4bによって閉塞されて、ケーシング本体4aの爪33を内側に曲げてケーシング蓋4bがケーシング本体4aに係止されている。
第1,第2の配線基板3a,3bをケーシング本体4aに収める前には、第1,第2の配線基板3a,3bの間が図2に示すようにフレキシブル配線基板34によって電気接続されている。また、第1の配線基板3aにはリード線35が半田付けされている。
第1,第2の配線基板3a,3bをケーシング本体4aに収める際には、ケーシング蓋4bと第1の配線基板3aの間に環状の弾性体36aが挟み込み、第1の配線基板3aと第2の配線基板3bの間に環状の弾性体36bを挟み込んだ状態で組み立てられており、図1(b)に示すように組み上がった状態の弾性体36aは、第1の配線基板3aに実装された部品37とケーシング蓋4bとの間に挟まれて少なくとも一部が弾性変形して、第1の配線基板3aは弾性体36aの弾性力でケーシング本体4aの第1の段部31に押し付けられて位置決めされる。また、弾性体36bは、第2の配線基板3bに実装された部品38と第1の配線基板3aとの間に挟まれて少なくとも一部が弾性変形して、第2の配線基板3bは弾性体36bの弾性力でケーシング本体4aの第2の段部32に押し付けられて位置決めされる。
なお、第1,第2の配線基板3a,3bをケーシング本体4aに収めるに際して、ケーシング本体4aの第1,第2の段部31,32には、耐高温性の接着剤(図示せず)が塗布されており、第1,第2の配線基板3a,3bをケーシング本体4aに収めて十分な硬化時間が経過するまでの間は、ケーシング本体4aにおける第1,第2の配線基板3a,3bの位置は、第1,第2の段部31,32と弾性体36a,36bの弾性力で移動が規制されて、耐高温性の前記接着剤が硬化することによって、第1,第2の配線基板3a,3bが第1,第2の段部31,32に接着されて強固に固定されている。
具体的には、弾性体36a,36bとしては材質が電気絶縁性のシリコンゴムをスポンジ状に加工した硬度が5゜〜20゜(JIS K 6301 A法)のものを使用した。前記接着剤としてはRTVシリコーン(東レ・ダウコーニング社 商品名:SE9186RTV)を使用した。
弾性体36a,36bとして、シリコンゴムをスポンジ状に加工して硬度が5゜〜20゜(JIS K 6301 A法)となるようにすることにより、第1,第2の配線基板3a,3bのケーシング本体4aに対する位置を規制するために必要な弾性力が得られるだけでなく、弾性体36a,36bが第1の配線基板3aに実装された部品37,第2の配線基板3bに実装された部品38の形状に沿って適度に変形するので部品37,部品38などに過大なストレスが加わることがない。
なお、ケーシング本体4aにロータ1とステータ2を納めて、上記のようにスペーサ21a,21bで連結した第1,第2の配線基板3a,3bを次に納める際には、ステータ2のステータ巻線のリード22を、ケーシング本体4aの内周壁23と第1の配線基板3aの外周の一部13bとの間に形成される空間、ならびにケーシング本体4aの内周壁23と第2の配線基板3bの外周の一部17bとの間に形成される空間から引き出しておき、第1,第2の配線基板3a,3bをケーシング本体4aに納めた後にステータ巻線のリード22が、図1(a)と図4(a)(d)に示すように第2の配線基板3bのガイド溝20と第1の配線基板3aのガイド溝14を通して、第1の配線基板3aの背面のランド15に接続されている。
これによって、磁電変換素子5がロータ1の磁極を検出した検出信号などは、第2の配線基板3bからフレキシブル配線基板34を介して第1の配線基板3aの制御回路6に入力され、制御回路6が同じ第1の配線基板3aに搭載されているパワー素子7を介してステータ巻線への通電を切り換えて回転磁界を発生させてロータ1を回転駆動している。
さらに、ロータ1とステータ2の側が前述のように130℃程度に温度上昇していても、この実施の形態ではロータ1とステータ2の側と第1の配線基板3aとの間に、第2の配線基板3bが介装されていて熱の輻射および対流を遮断しているため、第1の配線基板3aに実装された制御回路6ならびのパワー素子7付近の温度上昇を従来に比べて低減できる。
ここで制御回路6からパワー素子7への信号は、第1の配線基板3aの上面と背面とを接続するスルーホールによって供給できるため、モータ駆動用のインバータ回路を構成する際にパワー素子7の裏側直近にパワー素子の駆動回路を配置する事が可能になるため、インバータ各相の配線長をほぼ等しくかつ配線距離を短くすることができるため、パワー素子としてMOSFET等の高速スイッチング素子を使用する際に各相のゲート駆動回路のインピーダンスをほぼ等しくかつインダクタンス成分を低減することができるので、スイッチング周波数の高速化による性能の向上および信頼性の向上を期待できる。
また、ケーシング本体4aの開口側の側面には、図2に示すように凹部40がケーシング本体4aの一部を切り欠いて形成されており、組み込まれた第1,第2の配線基板3a,3bの一部は図1(a)と図3に示すように、凹部40からケーシング本体4aの外部に延設して組み込まれている。ケーシング蓋4bはケーシング本体4aの外部に突出した第1,第2の配線基板3a,3bの一部の下方を覆うように延長されており、その先端には図2に示すように切り欠き41が形成されている。また、ケーシング本体4aの外部に突出した第1,第2の配線基板3a,3bの側方を覆うために、金属製の側板42が設けられている。
このケーシング蓋4bの切り欠き41からは、図5(a)〜(e)のようにして、前記リード線35が引き出されている。この実施の形態ではリード線35に装着されるグロメット43が、グロメット片43aとグロメット片43bの二つ割れのものが使用されている。
図5(a)(b)ではケーシング本体4aの爪33によってケーシング蓋4bを係止した後に、ケーシング蓋4bの切り欠き41にグロメット片43aを係合させる。
図5(c)ではケーシング蓋4bの切り欠き41に係合したグロメット片43aの凹部44にリード線35を嵌める。
図5(c)ではケーシング蓋4bの切り欠き41に係合したグロメット片43aの凹部44にリード線35を嵌める。
図5(d)では更にグロメット片43bをケーシング蓋4bの切り欠き41に係合させてグロメット片43aとでリード線35を挟む。そしてケーシング本体4aの外部に突出した第1,第2の配線基板3a,3bの側方を覆うように側板42を被せて、側板42の突部45によってグロメット片43bが脱落しないようにグロメット片43aの側に押し付けている。
図5(e)では側板42の爪46を内側に折り曲げて図1と図6に示す組み上げ状態になっている。
この実施の形態ではモーターケーシング4からリード線35を引き出すために、上記のように二つ割れのグロメット43を採用しているため、リード線35の断線もなく高信頼性のブラシレスモータを高歩留で生産できる。具体的には、図7に示す比較例のように二つ割れでない一般的なグロメット47をリード線35に被せて、グロメット47を扱きながらケーシング蓋48に形成された長孔49にグロメット47を係合させるような場合には、作業性が悪い上に、リード線35と第1の配線基板3aとの半田付個所の断線事故が多発したが、二つ割れのグロメット43を採用した実施の形態の構造では、このような事態が解消された。
この実施の形態ではモーターケーシング4からリード線35を引き出すために、上記のように二つ割れのグロメット43を採用しているため、リード線35の断線もなく高信頼性のブラシレスモータを高歩留で生産できる。具体的には、図7に示す比較例のように二つ割れでない一般的なグロメット47をリード線35に被せて、グロメット47を扱きながらケーシング蓋48に形成された長孔49にグロメット47を係合させるような場合には、作業性が悪い上に、リード線35と第1の配線基板3aとの半田付個所の断線事故が多発したが、二つ割れのグロメット43を採用した実施の形態の構造では、このような事態が解消された。
また、第1の配線基板3aの外周の全部がケーシング本体4aの内周に近接しているのではなく、第1の配線基板3aの外周の一部13a,13b,13cは、ケーシング本体4aの内周壁から離れるように直線状にカットされているため、ケーシング本体4aから第1の配線基板3aへの熱伝導も低減されている。
(実施の形態2)
図8は本発明の(実施の形態2)を示す。
実施の形態1ではリード線35を二つ割れのグロメット43を介してケーシング本体4から外部に引き出したが、第1の配線基板3aに電気接続されたコネクタ50を介して外部に引き出すように構成することもできる。その他は実施の形態1と同じである。
図8は本発明の(実施の形態2)を示す。
実施の形態1ではリード線35を二つ割れのグロメット43を介してケーシング本体4から外部に引き出したが、第1の配線基板3aに電気接続されたコネクタ50を介して外部に引き出すように構成することもできる。その他は実施の形態1と同じである。
(実施の形態3)
図9は本発明の(実施の形態3)を示す。
上記の各実施の形態ではインナーローター型のブラシレスモータの場合を例に挙げて説明したが、アウターロータ型の場合も同様に実施できる。図9では内側の固定側にステータ2が取り付けられており、その外周にステータ2と同軸上にロータ1が回転自在に支持されている。なお、この場合のモーターケーシング4は、ロータ1の外周と間隙をもってロータ1を覆うように構成されており、第2の配線基板3bによってケーシング内部を仕切ることによって、第1の配線基板3aへの熱の伝達を低減することができる。
図9は本発明の(実施の形態3)を示す。
上記の各実施の形態ではインナーローター型のブラシレスモータの場合を例に挙げて説明したが、アウターロータ型の場合も同様に実施できる。図9では内側の固定側にステータ2が取り付けられており、その外周にステータ2と同軸上にロータ1が回転自在に支持されている。なお、この場合のモーターケーシング4は、ロータ1の外周と間隙をもってロータ1を覆うように構成されており、第2の配線基板3bによってケーシング内部を仕切ることによって、第1の配線基板3aへの熱の伝達を低減することができる。
上記の各実施の形態では、第1の配線基板3aに制御回路6とパワー素子7を実装し、第2の配線基板3bに磁電変換素子5を実装したが、第1の配線基板3aにパワー素子7を実装し、第2の配線基板3bに磁電変換素子5と制御回路6を実装して構成することもできる。
上記の各実施の形態では、第1,第2の配線基板3a,3bの一部がケーシング本体4aから突出し、この突出した部分をシールドできるようにケーシング蓋4bを形成したが、第1,第2の配線基板3a、3bがケーシング本体4aの内側に全部が収まる形状にした場合にも同様に実施することができる。
本発明は小型ブラシレスモータを使用した各種機器の信頼性の向上に寄与できる。
1 ロータ
1a ロータ1の出力軸
2 ステータ
3a 第1の配線基板
3b 第2の配線基板
4 モータケーシング
4a ケーシング本体
4b ケーシング蓋
4c、4d、4e ケーシング本体の端部
5 磁電変換素子
6 制御回路
7 パワー素子
13a〜13c,17a〜17c 第1,第2の配線基板3a,3bの外周の切欠部
14 ガイド溝
20 ガイド溝
22 ステータ2のステータ巻線のリード
31,32 第1,第2の段部
33 爪
35 リード線
36a,36b 弾性体
37 第1の配線基板に実装された部品
38 第2の配線基板に実装された部品
40 凹部
41 切り欠き
42 側板
43 グロメット
43a,43b グロメット片
45 突部
1a ロータ1の出力軸
2 ステータ
3a 第1の配線基板
3b 第2の配線基板
4 モータケーシング
4a ケーシング本体
4b ケーシング蓋
4c、4d、4e ケーシング本体の端部
5 磁電変換素子
6 制御回路
7 パワー素子
13a〜13c,17a〜17c 第1,第2の配線基板3a,3bの外周の切欠部
14 ガイド溝
20 ガイド溝
22 ステータ2のステータ巻線のリード
31,32 第1,第2の段部
33 爪
35 リード線
36a,36b 弾性体
37 第1の配線基板に実装された部品
38 第2の配線基板に実装された部品
40 凹部
41 切り欠き
42 側板
43 グロメット
43a,43b グロメット片
45 突部
Claims (7)
- ロータに対して固定側の検出位置に配置された電磁変換素子がロータの極を検出しこの検出に基づいて制御回路がステータの複数のステータ巻線への通電をパワー素子によって切り換えて回転磁界を発生させて前記ロータを回転駆動するブラシレスモータにおいて、
ケーシング本体の内側に前記ロータの出力軸と同軸上に前記ステータを設け、
前記制御回路と前記パワー素子のうちの少なくとも前記パワー素子が実装され前記ロータの出力軸の反対方向の端部に対向して前記ケーシング本体4aの開口側の内側に第1の配線基板を設け、
前記ロータと第1の配線基板の間に前記モータケーシングの内部を仕切るように前記ケーシング本体4aの内側に第2の配線基板を設け、
第2の配線基板には前記制御回路と前記電磁変換素子のうちの少なくとも前記電磁変換素子を前記ロータに近接して設け、
前記ステータ巻線が第1の配線基板に接続され、
第1の配線基板と第2の配線基板の間が電気接続され、
前記ケーシング本体の開口側の内側に、前記ロータの出力軸の軸方向に間隔を空けて前記開口側に近づくほど内径が大きくなる拡張部からなる第1,第2の段部を設け、
第1,第2の段部のうちの大径の第1の段部に第1の配線基板の外周の少なくとも一部が係合し、小径の第2の段部に第2の配線基板の外周の少なくとも一部が係合し、
前記ケーシング本体4aの開口を閉塞するケーシング蓋を設け、
前記ケーシング蓋と第1の配線基板の間ならびに第1の配線基板と第2の配線基板の間に弾性体が介在して、第1,第2の配線基板を前記弾性体の弾性によって第1,第2の段部に付勢した
ブラシレスモータ。 - 第1の配線基板の第2の配線基板との対向面に前記制御回路を実装し、第1の配線基板の第2の配線基板との対向面とは反対側の面に前記パワー素子を実装した
請求項1記載のブラシレスモータ。 - 前記弾性体を絶縁性樹脂で形成し、第1の配線基板に実装された部品と前記ケーシング蓋との間、第2の配線基板に実装された部品と第1の配線基板との間に介装した
請求項1記載のブラシレスモータ。 - 第1の配線基板と前記ケーシング本体の間、ならびに第2の配線基板と前記ケーシング本体の間に接着剤を塗布した
請求項1記載のブラシレスモータ。 - 前記弾性体を硬度5゜〜20゜(JIS K 6301 A法)の樹脂で形成した
請求項3記載のブラシレスモータ。 - 前記ケーシング本体の一部を切り欠いて形成された凹部から第1,第2の配線基板の一部を前記ケーシング本体の外部に延設し、
前記ケーシング本体の外部に延設された部分を前記ケーシング蓋の一部とで覆う側板を設け、
第1の配線基板に接続されたリード線を、前記ケーシング蓋を通して外部に引き出した
請求項1記載のブラシレスモータ。 - 前記ケーシング蓋の前記リード線の引き出し部位に切り欠きを形成し、
前記ケーシング蓋の前記切り欠きに前記リード線に係合するグロメットの外周部を係合させ、前記グロメットがケーシング蓋の前記切り欠きから脱落しないように前記ケーシング蓋と前記側板とによって挟持した
請求項6記載のブラシレスモータ。
Priority Applications (1)
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CN110912344A (zh) * | 2015-08-04 | 2020-03-24 | Lg伊诺特有限公司 | 感测模块和电机 |
JP2021035194A (ja) * | 2019-08-26 | 2021-03-01 | 日本電産サンキョー株式会社 | 駆動装置及びヘッドアップディスプレイ装置 |
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2008
- 2008-05-07 JP JP2008120832A patent/JP2009273217A/ja active Pending
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