JP2009270633A - ボールジョイント用ダストカバー及びその組立て方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車のサスペンション等におけるボールジョイントに設けられたボールスタッドの揺動角度を減少させることなく、ソケットから突出するロッド等の中心軸とボールスタッドの球中心とのオフセットを無くすことができるボールジョイント用ダストカバー及びその組立て方法を提供する。
【解決手段】ダストカバー1の下端側開口部2がボールジョイント10のソケット11の外周に装着されると共に、上端側開口部3がボールジョイント10のボールスタッド12の軸部13の外周に装着されるボールジョイント用ダストカバーにおいて、ダストカバー1の下端部4の少なくとも1箇所に、ソケット11の外周に対して密閉シール性を保持し得る限度で締め代部5を分断しない大きさのへこみ6を設けると共に、ダストカバー1の下端側開口部2に補強環7を設け、該補強環7の下端部7aにダストカバー1のへこみ6に対応した切欠き8が設けられた構成を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車のサスペンション等に使用されているボールジョイント用ダストカバー及びその組立て方法に関する。
従来、自動車のサスペンション等に使用されているボールジョイントは、例えば特許文献1、特許文献2に記載されているように、ボールスタッドの軸部とソケットの外周にダストカバーを装着することにより、水分や埃等のダストがジョイント内部に浸入しない構造としている。
このようなボールジョイントを、例えばスタビライザコンロッドに適用した場合、図9に示すように、左右のボールジョイント30、30の各ソケット31を棒状のロッド32で連結しているため、各ソケット31の外周部からロッド32が突出した構造となる。
このような構造において、ロッド32の中心軸C1方向に作用する入力に対して最も効率的な構造とするには、ロッド32に偏荷重が作用しないように、ロッド32の中心軸C1の延長線がボールスタッド33の球部33aの中心C2(ボールスタッド33の球部33aの回動中心)に一致する設計とするのが望ましい。
しかしながら、従来のダストカバー35は、図10(a)、(b)に示すように、略円筒釣鐘形をなす中空形状の上側にボールスタッド33の外周に装着される小径の上端側開口部35aが形成され、下側にソケット31の外周に装着される大径の下端側開口部35bが形成され、この下端側開口部35bは肉厚の圧接部36を円周形状に形成した構成とされている。
このようなダストカバー35をボールジョイント30に装着する場合、図9に示すように、ボールスタッド33の球部33aの中心C2よりも上側(ボールスタッド33の軸部の突出側)に、ダストカバー35の下端側開口部35b(圧接部36)を装着するスペース、及びボールスタッド33の球部33aを揺動自在に嵌装するベアリング37を係止するためのカシメ部31aのスペースが必要であるため、ロッド32の中心軸C1の位置はボールスタッド33の球部33aの中心C2よりも下側にオフセットさせざるを得ない。なお、ロッド32の中心軸C1とボールスタッド33の球部33aの中心C2との相違距離をdで示す。その結果、ロッド32の強度を確保するため、ロッド32の断面積が増大して重量が増し、或いはロッド32に高強度の材料を使用する必要が生じ、コストが増大するという不都合が生じる。
また、ダストカバー35の下端側開口部35bを装着するスペース、及びカシメ部31aのスペースを上側方向へ移動させることにより、ロッド32の中心軸C1をボールスタッド33の球部33aの中心C2に一致させる構成とした場合、カシメ部31aの位置がボールスタッド33の球部33aの中心C2から上方へ延長するため、球部33aの中心回りにボールスタッド33が揺動できる角度が減少し、ボールジョイントの継手としての機能が損なわれるという不都合が生じる。
実公平3−56693号公報 実用新案登録第2574263号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、自動車のサスペンション等におけるボールジョイントに設けられたボールスタッドの揺動角度を減少させることなく、ソケットから突出するロッド等の中心軸とボールスタッドの球部の中心とのオフセットを無くすことができるボールジョイント用ダストカバー及びその組立て方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明における請求項1記載のボールジョイント用ダストカバーは、弾性を有する中空形状のダストカバーの下端側開口部がボールジョイントのソケットの外周に装着されると共に、ダストカバーの上端側開口部がボールジョイントのボールスタッド軸部の外周に装着されるボールジョイント用ダストカバーにおいて、ダストカバーの下端部の少なくとも1箇所に、ソケットの外周に対して密閉シール性を保持し得る限度で締め代部を分断しない大きさのへこみを設けると共に、ダストカバーの下端側開口部に補強環を設け、該補強環の下端部にダストカバーのへこみに対応した切欠きが設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2のボールジョイント用ダストカバーは、請求項1において、補強環の下端部の切欠きを除く周囲に、ソケットの外周に対する締め付けを補強する爪部を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3のボールジョイント用ダストカバーは、請求項1において、補強環の下端部の切欠きを除く周囲に所定間隔をあけて、ソケットの外周に対する締め付けを補強する複数の爪部を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4のボールジョイント用ダストカバーは、請求項1、2又は3において、ダストカバーの外周面に、ダストカバーの下端部に設けられたへこみの周方向位置を示すための突起を設けたことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項5のボールジョイント用ダストカバーの組立て方法は、請求項4記載のボールジョイント用ダストカバーにおいて、ダストカバーの外周面に設けられた突起を基準として、ソケットに対するダストカバーの相対的な回転方向位置を決めることにより、ダストカバーの下端側開口部をソケットの外周に装着することを特徴とする。
上記の本発明によるダストカバーによれば、ダストカバーの上端側開口部をボールスタッドの外周に装着すると共に、下端側開口部をソケットの外周に装着すると、ダストカバーの下端部に設けられたへこみがソケットの外周部から突出するロッド等を避けて装着することが可能となる。従って、少なくとも、ロッド等の上側のダストカバー装着部のスペースを減少させることができるため、ボールスタッドの揺動可能な角度を減少させることなく、ロッド等の中心軸とボールスタッドの球部の中心とのオフセットを無くすことが可能となる。
従って、本発明のダストカバーによれば、ソケットに改良を加えることなく、ダストカバーのみの簡易な改善によって、上記の効果を実現することができるため、製造コストが安価であり、小サイズ且つ軽量なボールジョイントの組立て体を得ることが可能となる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
本発明は、図7(b)に示すように、弾性を有する中空形状のダストカバー1の下端側開口部2がボールジョイント10のソケット11の外周に装着されると共に、ダストカバー1の上端側開口部3がボールジョイント10のボールスタッド12の軸部13の外周に装着されるボールジョイント用ダストカバー(以下、単に「ダストカバー」という)を構成するものである。このような構成において、本実施例は、図2(a)、(b)に示すように、ダストカバー1の下端部4の少なくとも1箇所に、ソケット11の外周に対して密閉シール性を保持し得る限度で締め代部5を分断しない大きさのへこみ6を設けると共に、ダストカバー1の下端側開口部2に補強環7を設け、該補強環7の下端部7aにダストカバー1のへこみ6に対応した切欠き8が設けられた構成を有するものである。
図1(a)〜(c)に示すダストカバー1は、ボールジョイント10(図7(a)、(b)参照)に装着する前の自然状態の形状を示すものである。このダストカバー1はゴム等の弾性部材により略円筒釣鐘形をなす中空形状に形成され、ダストカバー1の下側にはソケット11(図7(b)参照)の外周に装着される大径の下端側開口部2が形成され、上側にはボールスタッド12(図7(b)参照)の外周に装着される小径の上端側開口部3が形成されている。
図1(b)に示すように、ダストカバー1の下端側開口部2は膜部14の下部の肉厚よりも厚く形成された円周状の圧接部15を有すると共に、この圧接部15の内周は下方に開口径を傾斜状に広げた拡径部16と、この拡径部16の上端内周をなす絞り径部17を有する。そして、図2(b)に示すように、この絞り径部17を中心に上下に幅を有してソケット11の外周を圧接状態で締め付ける締め代部5(図2(b)の斜線で示す部分)が形成され、この締め代部5によって密閉シール性を発揮することとなる。
このような構成において、本実施例では、図1(a)〜(c)に示すように、ダストカバー1の下端部4の1箇所に円弧形のへこみ6が形成されている。このへこみ6の形状は、本実施例においては円弧形に形成されているが、これは、ソケット11(図7(a)参照)の外周部に突設された円形断面のロッド19(図7(a)参照)の円形をなす外周形状に応じて形成したものであり、他に四角形状又は三角形状その他の形状としてもよい。また、へこみ6は、上記のようにダストカバー1の下端部4に1個だけ形成する他、ソケット11の外周部に設けられるロッド19等の部材の個数や、ダストカバー1の成形又は組立て上の都合等によって2個以上設けるようにしてもよい。
ただし、上記のようにダストカバー1の下端部4に設けられるへこみ6は、図2(b)に示すように、ソケット11(図7(b)参照)の外周に対して密閉シール性を保持し得る限度で締め代部5を分断しない大きさとする必要がある。これは、へこみ6の大きさを、図2(b)の斜線で示す締め代部5の範囲の上限を越えないものとし、締め代部5として有効な部位を残存させ(残存幅18)、これによって締め代部5が周方向の繋がりを分断されないものとして、締め代部5によるソケット11に対する密閉シール性を保持することを可能としたものである。
なお、図2(b)においては、上記のへこみ6の形成によって、締め代部5の下側に分断された部位が存在するが、この分断された部位はダストカバー1の下端側開口部2の拡径部16に相当する者であって密閉シール性がさほど要求される部位ではなく、へこみ6がソケット11の外周部から突出するロッド19(図7(a)参照)に係合することにより、ソケット11に対するダストカバー1の相対的な移動を防止する固定機能として作用する。
さらに、本実施例においては、ダストカバー1の下端側開口部2の圧接部15に、図3(a)、(b)に示す補強環7が設けられ、該補強環7の下端部7aにダストカバー1に設けられたへこみ6に対応する切欠き8が形成されている。なお、補強環7がダストカバー1の下端側開口部2に埋め込まれた箇所を図2(a)の点線で示す。この補強環7は金属製のほか、合成樹脂等によって形成してもよく、切欠き8の形状及び形成箇所は上記のダストカバー1の下端部4に設けられたへこみ6に対応するものとする。
従って、この補強環7に形成された切欠き8もまた、補強環7の周方向の繋がりが分断されず、補強環7の全周において剛性を保持することが可能となる。このような補強環7によって、弾性を有するダストカバー1の下端側開口2の形状を円形に保持すると共に、締め代部5を有する圧接部15の締め付け力を補助し、ケース18の外周に対する密閉シール性を発揮することが可能となる。
上記のように構成された本実施例のダストカバー1を例えばスタビライザコンロッドに適用する場合、図7(a)、(b)に示すように、ダストカバー1の上端側開口部3をボールスタッド12の軸部13の外周に装着すると共に、下端側開口部2をソケット11の外周に装着すると、ダストカバー1に設けられたへこみ6がソケット11の外周部から突出するロッド19を避けた状態で装着することができる。従って、少なくとも、ロッド19等の上側のダストカバー装着部のスペースを減少させることができ、ボールスタッド12の揺動可能な角度を減少させることなく、ロッド19の中心軸C1とボールスタッド12の球部12aの中心C2とのオフセットを無くすことが可能となる。
以下、上記の補強環7の実施態様について説明する。図3(a)、(b)に示す補強環7は、上下方向に短尺の板状円筒形から形成したものであるが、本発明の補強環7はこれに限定されるものではなく、図4〜図6にその他の補強環7A〜7Hを示すが、これ以外に、他の形態の補強環を適用することも可能である。
図4(a)〜(e)に示す補強環7Aは、補強環7Aの下端部7aに切欠き8が設けられ、この切欠き8の左右に浅い深さの線状切欠き8a、8aが形成され、これらの切欠き8及び線状切欠き8a、8aを除く周囲に爪部9Aを設けたものである。この爪部9Aは、補強環7Aの下端部7aを内周側上方に折り返すことによって形成することができ、このような折返し形状によって、爪部9Aが弾性を発揮し、ソケット11(図7(b)参照)の外周に対する締め付けを補強することによって、密閉シール性を補助的に発揮することが可能となる。
また、図5(a)〜(e)に示す補強環7Bは、補強環7Bの下端部7aの切欠き8を除く周囲に所定間隔をあけて複数の爪部9B、9B…を設けたものであり、本実施例においては、図5(c)に示すように、切欠き8を避けて補強環7の中心角120°毎に周囲を3等分した部位に所定幅の爪部9Bを内周側上方に折返した構成としている。このような構成の各爪部9Bの折返し形状によって弾性を発揮することができ、ソケット11(図7(b)参照)の外周に対する締め付けを補強することによって、密閉シール性を補助的に発揮することが可能となる。
また、図6(a)〜(f)に示す補強環7C〜7Hは、各補強環7C〜7Hの下端部7a側には爪部を設けず、その上端部7b又は切欠き8の近傍に補強用の折曲片22A〜22D又はビード23A、23Bを例示したものである。ただし、これらの補強環7C〜7Hの下端部7a側に、図4の爪部9A、又は図5の爪部9Bを設けてもよい。
また、図6(a)〜(f)の各図において、上方の図は各補強環7の側面図(図6(a)、(b)は一部に切欠き断面を示す)を示し、下方の図は各補強環7を下方から見た平面図を示す。
これらの図に示す補強環7C〜7Hには、各補強環7C〜7Hの下端部7aにダストカバー1のへこみ6に対応した切欠き8が形成されている。このような形状を共通の構成として、図6(a)に示す補強環7Cは、上端部7bの外周側に略水平をなす折曲片22Aを形成したものである。また、図6(b)に示す補強環7Dは、上端部7bの外周側に下方に向けて折返した折曲片22Bを形成したものである。また、図6(c)に示す補強環7Eは、切欠き8の上端部7bの外周側に短幅で折曲片22Cを形成したものである。また、図6(d)に示す補強環7Fは、切欠き8の周囲に沿って外周側に折曲片22Dを形成したものである。また、図6(e)に示す補強環7Gは、上端縁7bに沿って内側に凸部を有するビード23Aを形成したものである。さらに、図6(f)に示す補強環7Hは、切欠き8の上部近傍に沿って所定幅で円弧形のビード23Bを形成したものである。
上記の折曲片22A〜22D又はビード23A、23Bは、各補強環7C〜7Hに切欠き8を形成したことによって剛性が弱くなった部位を補強することができる。
本実施例は、ダストカバー1の組立て方法に関するものである。本実施例においては、図8(a)〜(f)に示すように、ダストカバー1の外周面にダストカバー1の下端部4に設けられたへこみ6の周方向位置を示すための突起21A、21Bを設けている。
具体的には、図8(a)〜(c)に示すように、ダストカバー1の下端側開口部2の圧接部15の外周面であってへこみ6の上部に1個の突起21Aを設けることにより、この1個の突起21Aの下方がへこみ6の周方向位置であることを示すようにしている。また、図8(d)〜(f)に示すように、ダストカバー1の下端側開口部2の圧接部15の外周面であってへこみ6を挟む上部に離間して2個の突起21B、21Bを設けることにより、この2個の突起21B、21B間の下方がへこみ6の周方向位置であることを示すようにしている。なお、本実施例においては、上記の突起21A、21Bをダストカバー1の下端側開口部2の圧接部15の外周面に設けてあるが、これに限定されることなく、圧接部15の上方である膜部14の外周面の所定位置に設けるようにしてもよい。
いずれの突起21A、21Bであっても、夫々の突起21A、21Bを基準として、ソケット11に対するダストカバー1の相対的な回転方向位置を決めて、ダストカバー1の下端側開口部2をソケット11の外周に装着することが可能となる。
本発明のボールジョイント用ダストカバー及びその組立て方法は、自動車のサスペンション等におけるボールジョイントに設けられたボールスタッドの揺動角度を減少させることなく、ソケットから突出するロッド等の中心軸とボールスタッドの球中心とのオフセットを無くすことができるボールジョイント用ダストカバー及びその組立て方法として利用することが可能である。
本発明によるボールジョイント用ダストカバーを示す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は底面図である。 (a)は本発明によるボールジョイント用ダストカバーの下端付近を示す部分側面図であり、(b)は図1(a)のA−A線断面図に相当する図であって内部に締め代部を示す。 (a)は本発明によるボールジョイント用ダストカバーに設ける補強環の側面図であり、(a)は底面図である。 本発明によるボールジョイント用ダストカバーに設ける補強環の他の実施例を示す図であり、(a)は補強環を設けたボールジョイント用ダストカバーの断面図であり、(b)は補強環の側面図であり、(c)は補強環の底面図であり、(d)は(c)のC−C線断面図であり、(e)は(c)のD−D線断面図である。 本発明によるボールジョイント用ダストカバーに設ける補強環の他の実施例を示す図であり、(a)は補強環を設けたボールジョイント用ダストカバーの断面図であり、(b)は補強環の側面図であり、(c)は補強環の底面図であり、(d)は(c)を矢印E−E方向に見た側面図であり、(e)は(c)のF−F線断面図である。 (a)〜(f)は、本発明によるボールジョイント用ダストカバーに設ける補強環の種々の態様を示す図であり、(a)〜(f)の各図において、上方の図は各補強環の側面図であり、下方の図は各補強環の底面図である。 本発明によるボールジョイント用ダストカバーをスタビライザコンロッドに適用した図であり、(a)は(b)のG−G線断面から矢印の方向に見た図であり、(b)は全体側面図である(紙面の左側のボールジョイントは断面で示す)。 (a)〜(f)は本発明によるボールジョイント用ダストカバーの組立て方法に関する図であり、(a)〜(c)は1個の突起を設けた場合を示し、(d)〜(f)は2個の突起を設けた場合を示す。 従来のボールジョイント用ダストカバーをスタビライザコンロッドに適用した全体側面図である(紙面の左側のボールジョイントは断面で示す)。 (a)は従来のボールジョイント用ダストカバーの側面図であり、(b)は底面図である。
符号の説明
1 ダストカバー
2 下端側開口部
3 上端側開口部
4 下端部
5 締め代部
6 へこみ
7 補強環
7A〜7H 補強環
7a 下端部
7b 上端部
8 切欠き
8a 線状切欠き
9A、9B 爪部
10 ボールジョイント
11 ソケット
12 ボールスタッド
13 軸部
14 膜部
15 圧接部
16 拡径部
17 絞り径部
18 残存幅
19 ロッド
21A、21B 突起
22A〜22D 折曲片
23A、23B ビード
C1 中心軸
C2 球部の中心

Claims (5)

  1. 弾性を有する中空形状のダストカバーの下端側開口部がボールジョイントのソケットの外周に装着されると共に、ダストカバーの上端側開口部がボールジョイントのボールスタッド軸部の外周に装着されるボールジョイント用ダストカバーにおいて、
    ダストカバーの下端部の少なくとも1箇所に、ソケットの外周に対して密閉シール性を保持し得る限度で締め代部を分断しない大きさのへこみを設けると共に、
    ダストカバーの下端側開口部に補強環を設け、該補強環の下端部にダストカバーのへこみに対応した切欠きが設けられていることを特徴とするボールジョイント用ダストカバー。
  2. 補強環の下端部の切欠きを除く周囲に、ソケットの外周に対する締め付けを補強する爪部を設けたことを特徴とする請求項1記載のボールジョイント用ダストカバー。
  3. 補強環の下端部の切欠きを除く周囲に所定間隔をあけて、ソケットの外周に対する締め付けを補強する複数の爪部を設けたことを特徴とする請求項1記載のボールジョイント用ダストカバー。
  4. ダストカバーの外周面に、ダストカバーの下端部に設けられたへこみの周方向位置を示すための突起を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のボールジョイント用ダストカバー。
  5. 請求項4記載のボールジョイント用ダストカバーにおいて、ダストカバーの外周面に設けられた突起を基準として、ソケットに対するダストカバーの相対的な回転方向位置を決めることにより、ダストカバーの下端側開口部をソケットの外周に装着することを特徴とするボールジョイント用ダストカバーの組立て方法。
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