JP4937040B2 - アッパーサポート - Google Patents

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Description

本発明は、アッパーサポートに係り、特に、ショックアブソーバのピストンロッドを車体に防振連結するアッパーサポートの改良された構造に関するものである。
この種のアッパーサポート(ストラットマウント)には、従来より各種の構造のものがあり、その中の一種として、例えば、ショックアブソーバのピストンロッドの上部に取り付けられるインナ金具と、このインナ金具の周りに離間して配置された、上金具及び下金具を有するアウタ金具とを、それらインナ金具とアウタ金具の間に介装された筒状の本体ゴム弾性体にて相互に連結すると共に、アウタ金具の上金具に一体形成された、本体ゴム弾性体の周方向に連続して延びる板状の外フランジ部と、下金具に一体形成された、本体ゴム弾性体の周方向に連続して延びる板状の外フランジ部とを互いに重ね合わせつつ、それら各外フランジ部を、車体の下面に更に重ね合わせた状態で、互いに対応する周上の複数箇所において車体に締結固定することにより、アウタ金具を車体に取り付けるように構成したものが、知られている(例えば、下記特許文献1参照)。このようなアッパーサポートにおいては、主に、ピストンロッドと車体との間に入力される上下方向(軸方向)の振動荷重が、本体ゴム弾性体の弾性変形に基づいて吸収され得るようになっている。
ところで、かくの如き構造を有する従来のアッパーサポートにあっては、多くの場合、アウタ金具の上金具に、筒状の本体ゴム弾性体と同軸的に位置せしめられた筒部が設けられ、そして、この筒部内に、インナ金具が固着された本体ゴム弾性体が圧入されるか、若しくはかかる筒部の内周面に本体ゴム弾性体が固着されることによって、インナ金具とアウタ金具とが、本体ゴム弾性体を介して相互に連結されるようになっている。また、そのように、上金具が本体ゴム弾性体に対して直接に連結される場合にあっても、或いはそうでない場合にあっても(この場合は、下金具が本体ゴム弾性体に直接に連結される)、ピストンロッドが予め設定された量だけ上方に変位したときの本体ゴム弾性体との当接により、ピストンロッドの上方への変位を規制するストッパ部が、上金具に一体形成されている。
そのため、そのような従来のアッパーサポートにおいては、車体とピストンロッドとを防振連結した状態下で、主たる振動荷重として、上下方向の振動荷重が繰返し入力された際に、アウタ金具における上金具の外フランジ部のうち、特に車体への締結部位同士の間の部分が撓む等して、車体との間に微小な隙間が発生することにより、それら外フランジ部と車体との間で打音等の異音が生じ、また、ストッパ部による変位規制が惹起される程のピストンロッドの上方への過大な変位時には、外フランジ部と車体との間で生ずる異音が、より大きなものとなるといった問題が、内在していた。
なお、従来のアッパーサポートには、上金具の外フランジ部の上面における車体への締結部位同士の間に、上金具(アウタ金具)の車体への固定状態で車体と当接して、上金具の外フランジ部を予め撓ませ得る突起を設けて、上下方向への振動荷重の入力時に、外フランジ部と車体との間に生ずる微小な隙間を無くすことで、異音の発生防止を図るようにした構造を有するものもあるが、これは、入力振動荷重が大きい場合には十分に機能せず、それ故に、完全な異音の発生防止対策とはなり得なかった。
また、アウタ金具の上金具と下金具のそれぞれの外フランジ部に対して、車体の下面との間に隙間を形成する凹部を設けることにより、上下方向への振動荷重の入力時における上金具の外フランジ部の車体に対する「当たり」を解消して、異音の発生を防止することも考えられる。しかしながら、そのように、アウタ金具の上金具と下金具の各外フランジ部に対して、単に凹部を設けただけの場合、以下の如き幾つかの問題が生ずることが、本発明者等の研究により明らかとなった。
すなわち、本発明者等が、車体の下面との間に隙間を形成する凹部がアウタ金具の上金具と下金具の各外フランジ部に設けられてなる構造のアッパーサポートに対して、各種の試験を行ったところ、上下方向の振動荷重の入力時に、上金具の外フランジ部における周上の複数箇所に位置する車体への締結部よりも外フランジ部の中心部側(内周側)の部分に、その他の部分よりも大きな応力が生ずるようになることが判明した。そして、そのために、(ア)上金具の外フランジ部に設けられた凹部の側壁部と底壁部との間に形成された角部のうち、特に、車体への締結部よりも外フランジ部の中心部側の部分に位置する角部部位に応力集中が惹起され、それによって、上金具、ひいてはアッパーサポート全体の耐久性が低下してしまうこと、(イ)上金具の外フランジ部における凹部の開口側角部のうち、特に、車体への締結部よりも外フランジ部の中心部側の部分に位置する角部部位が、車体のアッパーサポート固定部位に対して集中的乃至は局所的に接触し、それによって、車体のアッパーサポート固定部位がダメージを受けて、かかる部位の耐久性が低下すること、(ウ)上金具と下金具の各外フランジ部のうち、特に、車体への締結部よりも外フランジ部の中心部側の部分に位置する部分同士の接触により異音が発生し易いことが、明らかとなったのである。
特開2003−278822号公報
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、耐久性の低下を惹起させることなく、アウタ金具の上金具と下金具との間や、かかる上金具と車体との間での異音の発生が有利に防止され得るようにしたアッパーサポートの新規な構造を提供することにある。
そして、本発明にあっては、かかる課題の解決のために、その要旨とするところは、ショックアブソーバのピストンロッドの上部に取り付けられるインナ金具と、該インナ金具の周りに離間して配置された、上金具及び下金具を有するアウタ金具とを、それらインナ金具とアウタ金具の間に介装された筒状の本体ゴム弾性体にて相互に連結すると共に、該アウタ金具の前記上金具に一体形成された、該本体ゴム弾性体の周方向に連続して延びる第一板状固定部と、前記下金具に一体形成された、該本体ゴム弾性体の周方向に連続して延びる第二板状固定部とを互いに重ね合わせつつ、それら第一及び第二板状固定部を、車体の下面に更に重ね合わせた状態で、互いに対応する周上の複数箇所において車体に締結固定することにより、該アウタ金具を車体に取り付けるように構成したアッパーサポートにおいて、前記上金具の第一板状固定部の、車体に締結固定される前記周上の複数箇所に、車体への締結部と該締結部から該第一板状固定部の中心部に向かって延びる平坦部分を設けて、該平坦部分にて、車体の下面に接触して重ね合わされる第一接触部を形成する一方、該第一板状固定部の周方向において互いに隣り合う該第一の接触部同士の間に、車体の下面との間に隙間を形成する第一凹部を設け、更に、前記下金具の第二板状固定部の、車体に締結固定される前記周上の複数箇所に、前記第一板状固定部の前記第一接触部の下面に接触して重ね合わされる第二接触部を、該第二板状固定部の車体への締結部にて形成すると共に、該第二接触部よりも該第二板状固定部の中心部側部分に、該第一接触部との間に隙間を形成する第二凹部を設け、更に、それら第二接触部と第二凹部とがそれぞれ設けられる該第二板状固定部の周上の複数部位の周方向において互いに隣り合うもの同士の間に、前記第一板状固定部の前記第一凹部に対応する第三凹部を設けたことを特徴とするアッパーサポートにある。
すなわち、この本発明に従うアッパーサポートにおいては、アウタ金具の上金具の第一板状固定部と下金具の第二板状固定部のそれぞれにおける車体への締結部のうちで周方向に隣り合うもの同士の間の部分に、互いに対応する第一凹部と第三凹部とが設けられて、上金具の第一板状固定部と車体の下面との間に隙間が形成されるようになっているところから、第一板状固定部と第二板状固定部とが互いに重ね合わされて、車体に締結固定された状態下で、上下方向への振動荷重の入力時に、上金具の第一板状固定部の車体に対する「当たり」が生ずることが可及的に解消されて、それら上金具の第一板状固定部と車体との間での異音の発生が、効果的に防止され得る。
また、かかるアッパーサポートでは、下金具の第二板状固定部の車体への締結部からなる第二接触部よりも第二板状固定部の中心部側に、第二凹部が設けられて、かかる第二板状固定部の第二凹部形成部分と、上金具の第一板状固定部における平坦な第一接触部のうちの車体への締結部よりも中心部側部分との間、即ち、第一板状固定部と第二板状固定部のうちで、互いの接触により異音の発生し易い部分の間に、隙間が形成されている。これにより、第一板状固定部と第二板状固定部とが互いに重ね合わされて、車体に締結固定された状態下において、上下方向への振動荷重の入力時に、それら第一板状固定部と第二板状固定部との間で異音が生ずることが、有効に防止され得る。
さらに、本発明に係るアッパーサポートにおいては、上金具の第一板状固定部における車体への締結部と、かかる締結部から第一板状固定部の中心部に向かって延びる部分が平坦部分とされると共に、この平坦部分にて、車体の下面に接触して重ね合わされる第一接触部が設けられている。これにより、上金具の第一板状固定部のうち、上下方向の振動荷重の入力時において、他の部分よりも大きな応力が生ぜしめられる車体の締結部よりも中心側の部分に、応力集中が惹起される角部が、何等設けられておらず、それ故に、そのような上金具の第一板状固定部の一部に応力集中が惹起されることが有効に阻止され、以て、かかる応力集中に起因して、上金具、ひいてはアッパーサポート全体の耐久性が低下することが、有利に防止され得る。
しかも、上金具の第一板状固定部における車体への締結部よりも中心側の部分に、角部が何等設けられていないところから、例えば、第一板状固定部に対して、単に凹部を設けただけの従来品とは異なって、上下方向の振動荷重の入力時に、かかる第一板状固定部の車体への締結部よりも中心側の部分に設けられた角部が、車体のアッパーサポート固定部位に対して集中的乃至は局所的に接触し、それによって、車体のアッパーサポート固定部位がダメージを受けて、かかる部位の耐久性が低下することも、効果的に防止され得る。
なお、このような本発明に従うアッパーサポートの好ましい態様の一つによれば、前記アウタ金具の上金具が、前記本体ゴム弾性体に対して直接に連結される一方、前記下金具が、該上金具と共に前記車体に締結固定されることにより、該上金具を介して該本体ゴム弾性体に連結される。
この本態様においては、上下方向の振動荷重が、主に、アウタ金具の上金具に入力されるようになる。そのため、そのような上金具への振動荷重の入力によって生ずる上金具の第一板状固定部と車体との間や、上金具の第一板状固定部と下金具の第二板状固定部との間での異音の発生が、有利に防止され得ると共に、上金具への振動荷重の入力に伴う上金具の一部部位への応力集中や、第一板状固定部の車体への集中的乃至は局所的な接触に起因する上金具、ひいてはアッパーサポート、更には車体のアッパーサポート固定部位の耐久性の低下が、効果的に阻止され得る。
また、本発明に従うアッパーサポートの望ましい態様の一つによれば、前記インナ金具が、前記本体ゴム弾性体に固着されて連結される一方、該本体ゴム弾性体の外周面に剛性の中間スリーブが固着されると共に、前記アウタ金具の上金具に該中間スリーブと同軸的に位置する筒状連結部が設けられ、該筒状連結部内に該中間スリーブが圧入固定されることによって、該アウタ金具が、該本体ゴム弾性体に連結されることとなる。
このような本態様によれば、アウタ金具の上金具の第一板状固定部と下金具の第二板状固定部とを上記せる如き特別な構造とすることによって得られる数々の優れた特徴に加えて、アウタ金具の本体ゴム弾性体への組付性、ひいてはアッパーサポートの製作性の向上が、効果的に図られ得る。
さらに、本発明に従うアッパーサポートの別の有利な態様の一つによれば、前記ゴム弾性体に当接して、前記ピストンロッドの上方への変位量が予め設定された量を超えないように、該ピストンロッドの上方への変位を規制するストッパ部が、前記アウタ金具の上金具に設けられる。
この本態様によれば、ピストンロッドが上方に過大変位したときに、本体ゴム弾性体を介して、上金具に入力される大荷重により、上金具の第一板状固定部と車体との間や上金具の第一板状固定部と下金具の第二板状固定部との間で異音が生ずることが有利に防止され得ると共に、上金具の一部部位に応力集中が生じたり、第一板状固定部の一部が車体に対して集中的乃至は局所的に接触したりして、上金具やアッパーサポート、車体のアッパーサポート固定部位の耐久性が低下することも、効果的に防止され得る。
上述の説明から明らかなように、本発明に従うアッパーサポートにあっては、ショックアブソーバのピストンロッドと車体とにそれぞれ取り付けられて、それらピストンロッドと車体とを防振連結せしめた状態下において、十分な耐久性が確保された上で、アウタ金具の上金具と下金具との間や、かかる上金具と車体との間での異音の発生が有利に防止され得るのである。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1及び図2には、本発明に従う構造を有するアッパーサポートの一実施形態として、自動車用サスペンション機構のショックアブソーバのピストンロッドと自動車のボデーパネルとの間に介装されるアッパーサポートが、ピストンロッドとボデーパネルへの取付状態下での縦断面形態と平面形態とにおいて、それぞれ示されている。それらの図から明らかなように、本実施形態のアッパーサポート10は、インナ金具12と、このインナ金具12に対して、その周りを取り囲むように、離間配置されたアウタ金具14と、それらインナ金具12とアウタ金具14との間に介装された本体ゴム弾性体16とを有し、かかる本体ゴム弾性体16にて、インナ金具12とアウタ金具14とが一体的に連結されて、構成されている。
より具体的には、アッパーサポート10を構成するインナ金具12は、比較的に厚肉円筒状の筒部18と、かかる筒部18の外周面に一体形成された円環板部20とからなっている。このインナ金具12の筒部18は、ショックアブソーバのピストンロッド22の上端面に対して一体的に突設されたボルト部24の高さよりも所定寸法小さな高さと、かかるボルト部24が挿通可能な内径とを有している。また、内周面が、図2中の下側部位の内径よりも上側部位の内径が所定寸法小径化された段付円筒形状を呈している。そして、そのような内周面のうちの小径の上側部位に、ピストンロッド22のボルト部24の外周面部分の一部がカットされてなる平坦面部26に係合して、かかるボルト部24の回り止めを行う、平坦面からなる係合面部28が設けられている。なお、以下からは、インナ金具12の筒部18における小径の内周面部分が位置する側(図1中の上側)を上側と言い、大径の内周面部分が位置する側(図1中の下側)を下側と言うこととする。
また、インナ金具12の円環板部20は、筒部18の軸方向中間部から径方向外方に所定高さ突出し且つ全周に亘って周方向に連続して延びる外フランジ形態を有している。そして、この円環板部20においては、突出方向の基部側部分(内周側部分)が、筒部18と略同一の肉厚とされている一方、先端側部分(外周側部分)が、基部側部分よりも十分に厚い肉厚を有する厚肉部30とされている。
一方、本体ゴム弾性体16は、全体として、略厚肉円筒形状を呈し、インナ金具12の筒部18の外径よりも所定寸法大きな内径と、インナ金具12の円環板部20の外径よりも所定寸法大きな外径とを有している。そして、その外周面には、薄肉円筒状の取付スリーブ32が、加硫接着により、一体的に固着されている。
また、かかる本体ゴム弾性体16の外周部には、その上端面において開口し且つ所定深さをもって周方向に連続して延びる円形の凹溝からなるすぐり部34が、設けられている。そして、そのようなすぐり部34よりも内側に位置する上端面部分に、所定高さで上方に突出する上側ストッパゴム部36の複数(図1には二つのみを示す)が、周方向において互いに所定距離を隔てて位置するように、一体形成されている。また、下端面には、下方に向かって所定高さで突出する下側ストッパゴム部38の複数(図1には二つのみを示す)が、複数の上側ストッパゴム部36と軸方向においてそれぞれ対応する位置で、周方向において互いに所定距離を隔てて、一体形成されている。なお、それら上側ストッパゴム部36と下側ストッパゴム部38は、インナ金具12の円環板部20の厚肉部30を間に挟んで、その上下両側に配されている。
そして、本実施形態では、かくの如き円筒状の本体ゴム弾性体16の内孔内に、インナ金具12の筒部18が、径方向内方に離間して、同軸的に位置せしめられていると共に、インナ金具12の円環板部20が、厚肉部30において、本体ゴム弾性体16に対して、その内部に埋設された状態で、加硫接着されている。換言すれば、ここでは、本体ゴム弾性体16が、その内周部にインナ金具12が、また、その外周部に取付スリーブ32が、それぞれ加硫接着されてなる一体加硫成形品にて、構成されている。
而して、本実施形態のアッパーサポート10にあっては、上記の如き本体ゴム弾性体16とインナ金具12と取付スリーブ32とからなる一体加硫成形品に対して、上金具40及び下金具42を有するアウタ金具14が一体的に組み付けられることにより、インナ金具12とアウタ金具14とが、本体ゴム弾性体16にて相互に連結されているのであるが、かかるアウタ金具14の上金具40と下金具42とが、従来には見られない特別な構造を有して構成されているのである。
すなわち、アウタ金具14の上金具40は、図1及び図2に示されるように、全体として、下方に向かって開口する、インナ金具12よりも薄肉の有底円筒形状を呈し、本体ゴム弾性体16の外周面に加硫接着された取付スリーブ32の外径よりも僅かに小さな内径を有する筒壁部44と、この筒壁部44の上側開口部を閉塞する上側底壁部46とを一体的に有している。そして、上側底壁部46の中心部には、ピストンロッド22のボルト部24やそれに螺合されるフランジ付ナット48が挿通可能な貫通孔50が、穿設されている。
また、かかる上金具40の筒壁部44の下端部には、径方向外方に所定高さで突出し、且つ周方向に連続して延びる第一板状固定部としての第一外フランジ部52が、一体的に周設されている。この第一外フランジ部52は、全体として、略正三角形状の板状体からなり、その外周縁部が、全周に亘って下方に屈曲せしめられた屈曲部54とされている。また、その外周部のうち、略正三角形状の三つの頂部をそれぞれ与える部分、つまり、周方向において互いに120°の位相差を有する周上の三箇所に、ボルト挿通孔56が、それぞれ一つずつ穿設されている。
そして、ここでは、後述する如く、第一外フランジ部52の各ボルト挿通孔56に挿通される固定ボルト58と、それに螺合されるフランジ付ナット60とにて、第一外フランジ部52が、ボデーパネル62に締結固定されるようになっているのであるが、このような第一外フランジ部52の外周部のうち、各ボルト挿通孔56の形成部位とその周辺部分を含む三つの略菱形状を呈する部分が、周方向に一定の間隔を隔てて互いに隣り合って位置する、ボデーパネル62への締結部66とされており、また、かかる締結部66よりも第一外フランジ部52の中心部(上金具40における上側底壁部46の貫通孔50の中心)側において、周方向に一定の間隔を隔てて互いに隣り合って位置せしめられた狭幅の矩形状の三つの部分が、締結部66から中心部に向かって延びる延出部68とされている。
そしてまた、そのような三つの締結部66と三つの延出部68のうちで、第一外フランジ部52の外周部側と中心部側とにおいて互いに隣り合って位置するもの同士にて、第一外フランジ部52の中心部から放射状に延びる平坦部分が形成されて、それら三つの平坦部分が、それぞれ、第一接触部70とされている。また、それら三つの第一接触部70の上面が、何れも、同一の水平面内に位置する平坦面とされている。これによって、本実施形態では、第一外フランジ部52をボデーパネル62に締結固定する際に、三つの第一接触部70の上面の全面が、ボデーパネル62の平坦面からなる下面に対して、それぞれ接触位置せしめられるようになっている。
また、第一外フランジ部52においては、三つの第一接触部70のうちで周方向に互いに隣り合うもの同士の間に、上面において開口する第一凹部72が、それぞれ一つずつ、互いに同一の大きさと深さとをもって、合計三つ形成されている。これら三つの第一凹部72は、何れも、各第一接触部70の上面よりも一段低くされた平坦な内側底面を備えた底部を有し、また、この底部が、第一外フランジ部52の周方向において互いに対向位置せしめられた二つの側部と、筒壁部44の下側部分からなる側部の三つの側部にて、第一外フランジ部52の中心部側と周方向の両側の三方のみが囲まれて、中心部側とは反対側に向かって開放せしめられている。
かくして、ここでは、第一外フランジ部52の上面のうち、周方向において互いに隣り合う第一接触部70同士の間に位置する三つの第一凹部72形成部位のそれぞれの上面部分(各第一凹部72の内側底面)が、各第一接触部70形成部位の上面部分が位置する水平面よりも一段低い別の水平面内に位置する平坦面とされている。そして、これにより、三つの第一接触部70が、その上面の全面において、ボデーパネル62の下面に接触して、第一外フランジ部52がボデーパネル62に締結固定された際に、三つの第一凹部72の内側底面とボデーパネル62の下面との間に、第一凹部72の内側空間に対応した隙間74が形成されるようになっている。
一方、アウタ金具14の下金具42は、図1及び図3に示されるように、全体として、上方に向かって開口する、上金具40と略同じ肉厚の有底円筒形状を呈し、内径が上金具40の筒壁部44の内径と略同じで、且つかかる筒壁部44よりも高さの低い筒壁部76と、この筒壁部76の下側開口部を閉塞する下側底壁部78とを一体的に有している。そして、下側底壁部78の中心部には、ピストンロッド22のボルト部24や、後述する如く、かかるボルト部24に外挿されるインナ金具12の筒部18が挿通可能な貫通孔80が、穿設されている。
また、下金具42の筒壁部76の上端部には、径方向外方に所定高さで突出し、且つ周方向に連続して延びる第二板状固定部としての第二外フランジ部82が、一体的に周設されている。この第二外フランジ部82は、全体として、上金具40に設けられた第一外フランジ部52よりも一周り小さな略正三角形状の板状体からなり、その外周部のうち、略正三角形状の三つの頂部をそれぞれ与える部分、つまり、周方向において互いに120°の位相差を有する周上の三箇所に、前記固定ボルト58が挿通されるボルト挿通孔84が、それぞれ一つずつ穿設されている。
さらに、このような下金具42にあっては、後述する如く、第二外フランジ部82の外周部が、第一外フランジ部52の外周部の下面に対して部分的に重ね合わされた状態で、第二外フランジ部82の各ボルト挿通孔84と第一外フランジ部52の各ボルト挿通孔56とに挿通される固定ボルト58と、それに螺合されるフランジ付ナット60とにて、第二外フランジ部82が、第一外フランジ部52と共に、ボデーパネル62に締結固定されるようになっているのであるが、かかる第二外フランジ部82の外周部のうち、各ボルト挿通孔84の形成部位とその周辺部分を含む三つの略五角形状の部分が、周方向に一定の間隔を隔てて互いに隣り合って位置する、ボデーパネル62への締結部とされ、また、それら三つの締結部にて、第二接触部86が、構成されている。
そして、ここでは、そのような三つの第二接触部86の上面が、同一の水平面内に位置する平坦面とされていると共に、それぞれの上面の面積が、第一外フランジ部52の前記三つの締結部66のそれぞれの下面の面積と略同じか又はそれよりも僅かに小さな面積とされている。これによって、第二外フランジ部82を第一外フランジ部52と共にボデーパネル62に締結固定する際に、三つの第二接触部86の上面の全面が、第一外フランジ部52の三つの第一接触部70の締結部66の下面に対して、それぞれ接触位置せしめられるようになっている。
また、この第二外フランジ部82においては、第二接触部86よりも第二外フランジ部82の中心部(下金具42における下側底壁部78の貫通孔80の中心)側に位置する狭幅の矩形状の三つの部分が、第二凹部88とされている。換言すれば、ここでは、狭幅矩形状の第二凹部88が、第二外フランジ部82の第二接触部86よりも中心側部分において、周方向に一定の間隔を隔てて(120°の位相差を有して)、互いに隣り合って位置するように、それぞれ形成されている。また、この第二凹部88にあっては、その深さが、下金具42の筒壁部76の高さと同一の大きさとされており、それによって、かかる第二凹部88の内側底面が、下金具42の下側底壁部78の内側底面と面一とされている。
さらに、第二外フランジ部82にあっては、三つの第二接触部86のうちで周方向に互いに隣り合うもの同士の間であって、且つ三つの第二凹部88のうちで周方向に互いに隣り合うもの同士の間に、上面において開口する第三凹部90が、それぞれ一つずつ、互いに同一の大きさと深さとをもって、合計三つ形成されている。これら三つの第三凹部90は、何れも、各第二接触部86の上面よりも一段低く且つ第二凹部88の内側底面よりも一段高くされた平坦な内側底面を備えた底部を有している。そして、この底部が、第二外フランジ部82の周方向において互いに対向位置せしめられた二つの側部と、筒壁部76からなる側部の三つの側部にて、第二外フランジ部82の中心部側と周方向の両側の三方のみが囲まれて、中心部側とは反対側に向かって開放せしめられている。
また、そのような第二外フランジ部82に設けられた各第三凹部90にあっては、その全体形状が、第一外フランジ部52に設けられた各第一凹部72に対応する形状とされている。具体的には、第二外フランジ部82の各第二接触部86を第一外フランジ部52の各第一接触部70に接触させて、重ね合わせたときに、第一外フランジ部52の第一凹部72形成部分が、第二外フランジ部82の第三凹部90内に嵌り込んで、収容されるような形状、換言すれば、各第三凹部90の底部の内側底面と三つの側部の内側面とが、各第一凹部72の底部の外側底面と三つの側部の外側面に、それぞれ接触するか、或いは各第三凹部90の底部の内側底面と各第一凹部72の底部の外側底面との間と、各第三凹部90の三つの側部の内側面と各第一凹部72の三つの側部の外側面との間のうちの少なくとも何れかに、僅かな隙間が形成されるような形状をもって、第三凹部90が構成されている。
これによって、ここでは、第二外フランジ部82が、三つの第二接触部86において、第一外フランジ部52の三つの第一接触部70の締結部66の下面にそれぞれ接触するように重ね合わされた状態で、第一外フランジ部52と共にボデーパネル62に締結固定される際に、三つの第二凹部88が、第一外フランジ部52の三つの第一接触部70のそれぞれにおける延出部68の下方に位置せしめられて、それら各第二凹部88の内側底面と各延出部68の下面との間に、第二凹部88の内側空間に対応した隙間92が形成されるようになっている。また、その一方で、三つの第三凹部90が第一外フランジ部52の三つの第一凹部72のそれぞれに対応位置せしめられて、各第三凹部90の内面(底部の内側底面と三つの側部の内側面)の全体が、各第一凹部72の外面(底部の外側底面と三つの側部の外側面)に接触して、重ね合わされるようになっている。なお、図1中、94は、ショックアブソーバのシリンダに外挿されるコイルスプリング(共に図示せず)の上端部が係合して、支持せしめられる支持金具であって、下金具42の下側底壁部78の下面に溶接等により固着されたものである。
そして、ここでは、図1から明らかなように、内周部と外周面とに、インナ金具12と取付スリーブ32とがそれぞれ加硫接着された一体加硫成形品を構成する筒状の本体ゴム弾性体16が、アウタ金具14の上金具40の筒壁部44内に、取付スリーブ32を縮径させつつ圧入して、優れた作業性をもって容易に固定される一方、アウタ金具14の下金具42における第二外フランジ部82の第二接触部86の上面と第三凹部90の内面とが、第一外フランジ部52の第一接触部70の締結部66の下面と第一凹部72の外面とに接触せしめられた状態で、上金具40と下金具42とが互いに重ね合わされて、組み付けられることにより、アッパーサポート10が構成されている。
そしてまた、このようなアッパーサポート10におけるインナ金具12の筒部18内に、下金具42の貫通孔80を挿通せしめられたショックアブソーバのピストンロッド22のボルト部24が挿入されて、かかる筒部18が、ピストンロッド22の上端面と、ボルト部24に締付固定されたフランジ付ナット48の下端面との間で挟圧保持されることで、インナ金具12がピストンロッド22に取り付けられるようになっている。また、その一方で、アウタ金具14の上金具40と下金具42とが、互いに接触して、重ね合わされた第一外フランジ部の第一接触部70の締結部66と第二外フランジ部82の第二接触部86とにおいて、各ボルト挿通孔56,84に挿通された固定ボルト58とそれに螺合されるフランジ付ナット60とにて、ボデーパネル62に対して締結固定されており、以て、アウタ金具14が、ボデーパネル62に取り付けられるようになっている。
かくして、本実施形態のアッパーサポート10にあっては、ショックアブソーバのピストンロッド22とボデーパネル62との間に介装されて、それらピストンロッド22をボデーパネル62に対して防振連結している。そして、それにより、本体ゴム弾性体16の弾性変形に基づいて、主として、ピストンロッド22とボデーパネル62との間に入力される上下方向の振動荷重を吸収して、所望の防振性能が発揮され得るようになっている。
また、かかるアッパーサポート10においては、ピストンロッド22とボデーパネル62への取付状態(介装状態)下で、本体ゴム弾性体16の複数の上側ストッパゴム部36が、アウタ金具14の上金具40における上側底壁部46の下面に接触位置せしめられていると共に、複数の下側ストッパゴム部38が、下金具42における下側底壁部78の上面に接触位置せしめられている。これによって、ピストンロッド22が、上方や下方に向かって通常よりも大きく変位せしめられたときに、インナ金具12の円環板部20の厚肉部30と上金具40の上側底壁部46との間で、或いはかかる厚肉部30と下金具42の下側底壁部78との間で、上側ストッパゴム部36や下側ストッパゴム部38が圧縮変形せしめられることにより、ピストンロッド22の上方及び下方への過大な変位が弾性的に阻止されて、本体ゴム弾性体16、ひいてはアッパーサポート10全体の耐久性の向上が、効果的に図られている。
そして、本実施形態のアッパーサポート10にあっては、特に、アウタ金具14の下金具42の第二外フランジ部82が、ボデーパネル62への締結部たる三つの第二接触部86の隣り合うもの同士の間に設けられた三つの第三凹部90において、アウタ金具14の上金具40の第一外フランジ部52における三つの第一接触部70の隣り合うもの同士の間に設けられた三つの第一凹部72に重ね合わされて、上金具40と下金具42とが組み付けられ、そして、そのような組付状態下で、それら三つの第一凹部72の内側底面とボデーパネル62の下面との間に、第一凹部72の内側空間に対応した隙間74がそれぞれ形成されるようにして、アウタ金具14が、ボデーパネル62に締結固定されている。それ故、かかるアッパーサポート10のピストンロッド22とボデーパネル62への取付状態(介装状態)下で、上下方向への振動荷重が、主に上金具40に入力せしめられて、上金具40の第一外フランジ部52が、撓み変形しつつ、上下方向に振動しても、かかる第一外フランジ部52がボデーパネル62に接触することが可及的に解消され得る。そして、それによって、それら上金具40の第一外フランジ部52とボデーパネル62との間での異音の発生が、効果的に防止され得ることとなる。
また、かかるアッパーサポート10では、ピストンロッド22とボデーパネル62への取付状態(介装状態)下で、比較的に大きな応力が生ずる上金具40と下金具42のボデーパネル62への締結部分において、上金具40の第一外フランジ部52における各第一接触部70の延出部68の下面と、下金具42の第二外フランジ部82における各第二接触部86の中心側に設けられた第二凹部88の内側底面との間に隙間92が形成されている。それ故、ピストンロッド22とボデーパネル62との間に上下方向への振動荷重の入力せしめられたときに、上金具40の第一外フランジ部52と下金具42の第二外フランジ部82とが、ボデーパネル62への締結部分よりも中心側で、互いに接触することが可及的に解消され得る。そして、それによって、それら第一外フランジ部52と第二外フランジ部82との間での異音の発生が、効果的に防止され得ることとなる。
さらに、本実施形態のアッパーサポート10では、ピストンロッド22とボデーパネル62への取付状態下で、上金具40の第一外フランジ部52が、固定ボルト58にてボデーパネル62に締結固定される周上の三箇所に、外周部から中心部に向かって延びる平坦部にて形成された第一接触部70の上面の全面において、ボデーパネル62の下面に接触位置せしめられている。このため、上下方向の振動荷重の入力時に、ボデーパネル62のアッパーサポート10取付部位に対して、上金具40の第一外フランジ部52におけるボデーパネル62への締結部66や、それよりも中心側の部分に設けられた角部が、集中的乃至は局所的、或いは衝撃的に接触するようなことが皆無ならしめられ、それによって、ボデーパネル62のアッパーサポート10取付部位がダメージを受けて、その耐久性が低下することも、効果的に回避され得る。
従って、かくの如き本実施形態のアッパーサポート10にあっては、ショックアブソーバのピストンロッド22とボデーパネル62とにそれぞれ取り付けられて、それらピストンロッド22とボデーパネル62とを防振連結せしめた状態下において、より十分な耐久性が安定的に確保され得ると共に、アウタ金具14の上金具40の第一外フランジ部52と下金具42の第二外フランジ部82との間や、かかる上金具40の第一外フランジ部52とボデーパネル62との間での異音の発生が、極めて効果的に防止され得るのである。
また、本実施形態のアッパーサポート10においては、ピストンロッド22とボデーパネル62への取付状態下で、上記の如く、上金具40の第一外フランジ部52が、平坦な第一接触部70にて、ボデーパネル62の下面に接触せしめられる一方、上金具40の第一外フランジ部52とボデーパネル62との間に隙間74が設けられ、更に、かかる第一外フランジ部52と下金具42の第二外フランジ部82との間に隙間92が設けられており、そして、その上で、本体ゴム弾性体16の複数の上側及び下側ストッパゴム部36,38が、アウタ金具14の上金具40の上側底壁部46と下金具42の下側底壁部78とにそれぞれ接触位置せしめられて、ピストンロッド22の上方及び下方への過大な変位が弾性的に阻止されるようになっている。そのため、ピストンロッド22の上方及び下方への過大変位によって、比較的に大きな応力が生ずる上金具40の第一外フランジ部52の第一接触部70において、過大な応力集中が生じたり、第一外フランジ部52の一部が、ボデーパネル62に対して集中的乃至は局所的に接触したりして、上金具40やアッパーサポート10、ボデーパネル62のアッパーサポート10固定部位の耐久性が低下することや、大きな異音が生ずること等が、より効果的に防止され得る。
以上、本発明の代表的な一つの実施形態について詳述してきたが、それは、あくまでも例示であって、本発明は、そのような実施形態における具体的な記述によって何等限定的に解釈されるものでない。
例えば、第一板状固定部としての第一外フランジ部52や第二板状固定部としての第二外フランジ部82の全体形状は、例示の略三角形形状等に、何等限定されるものではなく、各種の形状が採用され得る。
また、アウタ金具14の上金具40と下金具42の全体形状も、例示のものに、特に限定されるものではなく、例えば、それら上金具40と下金具42の何れか一方が、平板形状とされていても良い。なお、その場合には、平板形状とされた上金具40と下金具42の何れか一方のものの外周部分が、第一板状固定部又は第二板状固定部とされる。また、上金具40が平板形状とされる場合には、下金具42に筒部が設けられて、この筒部に対して、本体ゴム弾性体16が連結されることとなる。
また、上金具40の第一外フランジ部52と下金具42の第二外フランジ部82のボデーパネル62に対する締結箇所は、それら第一及び第二外フランジ部52,82のそれぞれの周上の複数箇所であれば、具体的な位置やその数が、前記実施形態に示されるものに、特に限定されるものではない。
さらに、前記実施形態では、本体ゴム弾性体16が、内周部にインナ金具12が加硫接着される一方、外周面に取付スリーブ32が加硫接着されてなる一体加硫成形品にて構成されて、アウタ金具14に圧入固定されていたが、例えば、本体ゴム弾性体16を、外周部に、アウタ金具14の上金具40と下金具42の何れか一方が加硫接着される一方、内周部に取付スリーブ32が加硫接着されてなる一体加硫成形品にて構成し、かかる本体ゴム弾性体16の取付スリーブ32に対して、インナ金具12を圧入固定することも可能である。勿論、この場合には、インナ金具12の円環板部20は省略されることとなる。
更にまた、上金具40の第一外フランジ部52に設けられる第一接触部70の形状や、第一凹部72の形状及び深さ、或いは下金具42の第二外フランジ部82に設けられる第二接触部86の形状や、第二及び第三凹部88,90の形状や深さ等は、適宜に変更され得るものであることは、言うまでもないところである。
加えて、前記実施形態では、本発明を、自動車用サスペンション機構のショックアブソーバに取り付けられるアッパーサポートに適用したものの具体例を示したが、本発明は、自動車用以外のショックアブソーバに取り付けられるアッパーサポートの何れに対しても、有利に適用され得るものであることは、勿論である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、そして、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、何れも、本発明の範疇に属するものであることは、言うまでもないところである。
本発明に従う構造を有するアッパーサポートの一実施形態を、ショックアブソーバと車体への取付状態において示す縦断面説明図である。 図1に示されたアッパーサポートの平面説明図である。 図1に示されたアッパーサポートを構成するアウタ金具の下金具を示す平面説明図である。
符号の説明
10 アッパーサポート 12 インナ金具
14 アウタ金具 16 本体ゴム弾性体
22 ピストンロッド 40 上金具
42 下金具 52 第一外フランジ部
62 ボデーパネル 66 締結部
68 延出部 70 第一接触部
72 第一凹部 77,92 隙間
82 第二外フランジ部 86 第二接触部
88 第二凹部 90 第三凹部

Claims (4)

  1. ショックアブソーバのピストンロッドの上部に取り付けられるインナ金具と、該インナ金具の周りに離間して配置された、上金具及び下金具を有するアウタ金具とを、それらインナ金具とアウタ金具の間に介装された筒状の本体ゴム弾性体にて相互に連結すると共に、該アウタ金具の前記上金具に一体形成された、該本体ゴム弾性体の周方向に連続して延びる第一板状固定部と、前記下金具に一体形成された、該本体ゴム弾性体の周方向に連続して延びる第二板状固定部とを互いに重ね合わせつつ、それら第一及び第二板状固定部を、車体の下面に更に重ね合わせた状態で、互いに対応する周上の複数箇所において車体に締結固定することにより、該アウタ金具を車体に取り付けるように構成したアッパーサポートにおいて、
    前記上金具の第一板状固定部の、車体に締結固定される前記周上の複数箇所に、車体への締結部と該締結部から該第一板状固定部の中心部に向かって延びる平坦部分を設けて、該平坦部分にて、車体の下面に接触して重ね合わされる第一接触部を形成する一方、該第一板状固定部の周方向において互いに隣り合う該第一の接触部同士の間に、車体の下面との間に隙間を形成する第一凹部を設け、
    更に、前記下金具の第二板状固定部の、車体に締結固定される前記周上の複数箇所に、前記第一板状固定部の前記第一接触部の下面に接触して重ね合わされる第二接触部を、該第二板状固定部の車体への締結部にて形成すると共に、該第二接触部よりも該第二板状固定部の中心部側部分に、該第一接触部との間に隙間を形成する第二凹部を設け、更に、それら第二接触部と第二凹部とがそれぞれ設けられる該第二板状固定部の周上の複数部位の周方向において互いに隣り合うもの同士の間に、前記第一板状固定部の前記第一凹部に対応する第三凹部を設けたことを特徴とするアッパーサポート。
  2. 前記アウタ金具の上金具が、前記本体ゴム弾性体に対して直接に連結される一方、前記下金具が、該上金具と共に前記車体に締結固定されることにより、該上金具を介して該本体ゴム弾性体に連結されている請求項1に記載のアッパーサポート。
  3. 前記インナ金具が、前記本体ゴム弾性体に固着されて連結される一方、該本体ゴム弾性体の外周面に剛性の中間スリーブが固着されると共に、前記アウタ金具の上金具に該中間スリーブと同軸的に位置する筒状連結部が設けられ、該筒状連結部内に該中間スリーブが圧入固定されることによって、該アウタ金具が、該本体ゴム弾性体に連結されている請求項2に記載のアッパーサポート。
  4. 前記ゴム弾性体に当接して、前記ピストンロッドの上方への変位量が予め設定された量を超えないように、該ピストンロッドの上方への変位を規制するストッパ部が、前記アウタ金具の上金具に設けられている請求項1乃至請求項3のうちの何れか1項に記載のアッパーサポート。
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