JP2009270598A - 車両の慣性力走行方法及び慣性力走行装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】A/Tコントロールケーブル9、または、慣性力用コントロールケーブルを押し・引き動作させるアクチュエータ7を備え、車両の巡航走行及び高速走行のうち少なくとも一方の走行中において、自動変速機8のシフト位置がDレンジの場合、アクセルペダル3の解放操作によって自動変速機8をニュートラルレンジに切り換えるニュートラルレンジへの切り換え工程と、自動変速機8のシフト位置がニュートラルレンジの場合、アクセルペダル3の踏み込み操作、及びブレーキペダル5の踏み込み操作の少なくとも一方によって自動変速機8をDレンジに切り換えるDレンジ復帰工程と、を含み、ニュートラルレンジとDレンジとを交互に繰り返しながら走行する。
【選択図】 図1
Description
図11に示すように、車両の走行制御装置100は、A/Tコントロールユニット101を備え、A/Tコントロールユニット101とECU(エンジンコントロールユニット)113が相互に信号を送受信して、自動変速機(A/T)106に備えられたソレノイドバルブ111を制御し、この自動変速機106のシフト位置を移動させ、駆動力をアウトプットシャフト107へ伝達している。
アクセルペダル102には、アクセルペダル102の解放完了前の位置にスイッチ121が設けられており、さらに、解放完了の位置にスイッチ122が設けられている。
さらに、A/Tコントロールユニット101は、遅延回路119、インバータE、ゲート素子A,B,C,Dを備えている(例えば、特許文献1参照)。このように、Dレンジ走行中にアクセルペダルの解放操作をすることによって、自動変速機をニュートラルレンジに切り換えて、燃料消費を低減させるとともに、切り換える際の保留時間を設けることによって安全に走行をさせることができることが、本出願人によって開示されている。
本発明の第1の実施形態に係る車両の慣性力走行装置について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る車両の慣性力走行装置の概略を示す構成図である。図1の(a)は、慣性力走行装置の構成を説明する概略図、図1の(b)は、(a)に示すA部の詳細を示し、本発明に係る慣性力走行装置とシフトレバーとA/Tコントロールケーブルとの関係を示す構成図である。
自動変速機8のシフトレンジが、A/Tコントロールケーブル9、リンク部B、及びリンク部Aによって、車内のシフトレバー2へ伝達され、シフトレバー2が現在、どのシフトレンジに切り換っているかが目視可能である。
なお、歯車A、歯車Bとアクチュエータ7との間には電磁式のクラッチが介在しており、慣性力走行をしないときには、モータとの接続を断ち、入出力間を遮断して、運転手には何の違和感もなく、シフトレバー2の操作を可能としている。
また、A/Tコントロールケーブル9の一端は、アーム11の先端11aに係止され、他端はリンクBに連結されている。
アクセルペダル3にはアクセルペダル検出スイッチ3aが設けられており、ブレーキペダル5にはブレーキペダル検出スイッチ5aが設けられている。
また、アクチュエータ7によって回動されるシャフトBの端部には、センサーカムAとフォトセンサからなるセンサAが設けられている。この検出システムは、フェイルセーフ用に設けてあり、シフトレバー2のシフト位置とタイミングを合わせるように設定され、シフト位置をダブルチェックしている。
また、アクチュエータ7は、回動動作や往復動作などの動作を発生するものであれば、電動式、油圧式、空圧式などであっても構わない。
図2は、制御装置を説明するブロック図である。
図3は、動作を説明するフローチャートである。
図4は、制御装置を説明するブロック図である。
図5は、動作を説明するフローチャートである。
図2〜図5に示すように、車両の慣性力走行装置1は、車両の巡航走行及び高速走行のうち少なくとも一方の走行中において、自動変速機8のシフト位置がDレンジの場合、アクセルペダル3の解放操作によって自動変速機8をニュートラルレンジに切り換えるニュートラルレンジへの切り換え工程と、自動変速機8のシフト位置がニュートラルレンジの場合、アクセルペダル3の踏み込み操作、及びブレーキペダル5の踏み込み操作の少なくとも一方によって自動変速機8をDレンジに切り換えるDレンジ復帰工程と、を含み、ニュートラルレンジとDレンジとを交互に繰り返しながら慣性力走行を行う。
以下、図2〜図5を参照して、自動変速機8をDレンジからニュートラルレンジに切り換えるニュートラルレンジへの切り換え工程と、自動変速機8をニュートラルレンジからDレンジに切り換えるDレンジ復帰工程とを順を追って説明する。
図2に示すように、制御装置6は、Dレンジでの走行中において、シフトレバー2のDレンジ信号、アクセルペダル3の解放信号、車速計4の速度信号、ブレーキペダル5の解放信号、及び遅延回路A、遅延回路Bからの信号を受けて慣性力走行を指示する信号を出力する。これらの信号を、デジタル値「1」とし、反転信号をデジタル値「0」としている。これらの信号のうち1つでもデジタル値「1」が成立しなければ、慣性力走行信号(「1」で、Dレンジ→ニュートラルレンジへの切り換え)は出力されない。論理回路のデジタル値「1」「0」は、オンオフ逆に設定しても構わない。
遅延回路Aは、0秒を既定値としているが、詳細には数ミリ秒の時間を含んでおり、0〜10秒に設定可能である。また、遅延回路Bは、1.5秒を既定値としているが、0〜1.5秒に設定可能である。設定範囲は、走行状況に最も好ましいものであるが、これらの数値に限定するものではなく、設定範囲を変更しても構わない。
なお、巡航走行とは、速度が15km/h以上とし、高速走行とは、速度が60km/h以上として、慣性力走行装置1を制御している。詳細には、8km/h未満をAT車両のクリープ現象領域、8km/h未満を含む15km/h未満を慣性力走行装置が作動しない速度領域、15km/h以上60km/h未満を巡航走行、60km/h以上を高速走行として説明する。なお、道路状況や走行状況によっては、20km/h以下を慣性力走行装置が作動しない速度領域として設定しても構わない。
また、このように制御することによって、曲線的な急な下り坂や、交差点などにおける右左折箇所などでは、間違っても慣性力走行に移行しないようになっており、逆に、直線的でなだらかな下り坂や平坦路、及び高速道路など、これらの走行状態を把握して、安全で安定した慣性力走行を行わせることができる。
なお、アクセルペダル3の解放から所定の時間を計時する遅延回路Aを1〜20秒間で設定することによって、いろんな運転者に合った走行状態を実現でき、安全で安定した慣性力走行を行わせることができる。
このように、瞬時にニュートラルレンジからDレンジに復帰することで、下り坂走行のうち、比較的穏やかな下り坂の場合、ニュートラルレンジのみの走行によって、エンジンブレーキを外す分だけ省エネ走行が可能となる。また、急な下り坂の場合、ブレーキペダル5を踏むと同時にニュートラルレンジがDレンジに切り換り、「ブレーキ制動力+エンジンブレーキ制動力」が働き、安全な制動が可能になる。
また、交差点などでの方向転換を行うなど、15km/h未満の低速走行の場合には、ニュートラルレンジからDレンジに復帰して、安定した走行を確保する。
なお、15km/h以上の速度で方向転換などを行う場合、ほとんどの場合にブレーキペダル5を踏み込んだり、さらにアクセルペダル3を踏み込むなどを繰り返すため、一度ブレーキペダル5を踏むと1.5秒間は、Dレンジからニュートラルレンジに切り換らないなど低速時での安定走行を確保した。このように、車体の有する慣性力を活用して省エネ走行を行うとともに、低速運転の安定走行を確保し、車両の走行状態を把握し、いろんな運転者に合った走行状態を実現でき、巡航走行及び高速走行時の安全走行を確保した上でエンジンブレーキを極力排除することによって、省エネ運転を実現した装置である。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る車両の慣性力走行装置の概略を示す構成図である。図6の(a)は、慣性力走行装置の構成を説明する概略図、図1の(b)は、(a)に示すB部の詳細を示し、本発明に係る慣性力走行装置と、シフトレバーと、A/Tコントロールケーブルと、慣性力用コントロールケーブルとの関係を示す構成図である。
第2の実施形態が、第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態では、A/Tコントロールケーブルを用いて慣性力走行を可能としたが、第2の実施形態では、新たに慣性力用コントロールケーブルを設けた点である。
尚、図6において、図1〜図5と同様の構成については同符合を付し、その説明を省略する。
また、慣性力用コントロールケーブル19の一端は、アーム11の先端11aに係止され、他端はリンクCに連結されている。
このように、慣性力用コントロールケーブル12を新たに設けることによって、いろんな構造を有する車両にも、直接、自動変速機8の変速シャフト10のアーム11に慣性力用コントロールケーブル12を取り付けることができ、シンプルな構造で慣性力走行を行わせることができる。
なお、本実施例では、変速シャフト10を所定角だけ回動させるための回転動作は、慣性力用コントロールケーブル12の一端12a、12bを収縮させて回動させているが、伸張させて回動させても良い。これら方向は設計事項であり、どちらでも容易に行えるので、いずれかに限定する必要はなく変更可能である。
次に、本発明の第3の実施形態に係る車両の慣性力走行装置について、図面を参照して詳細に説明する。
第3の実施形態が、第1の実施形態と異なる点は、第1の実施形態では、アクチュエータの動作を自動変速機に伝達するために、既設のA/Tコントロールケーブル9を用いたが、第3の実施形態では、慣性力用コントロールケーブルを外部に付属させて新たに設けている点である。
これにより、車両の既設構造に対し、外部に付属させるだけであるので、どのような車両にも取り付けることができ、簡単な構成で慣性力走行を実現させることができる。
尚、図7において、図1〜図5と同様の構成又は動作については同符合を付し、その説明を省略する。
このように、慣性力用コントロールケーブル12を新たに設けることによって、いろんな構造を有する車両にも、直接、自動変速機8の変速シャフト10のアーム11に慣性力用コントロールケーブル12を取り付けることができ、シンプルな構造で慣性力走行を行わせることができる。
なお、本実施例では、変速シャフト10を所定角だけ回動させるための回転動作は、慣性力用コントロールケーブル12の一端12a、他端12bを収縮させて回動させているが、伸張させて回動させても良い。これら方向は設計事項であり、どちらでも容易に行なえるので、いずれかに限定する必要はなく変更可能である。
次に、第4の実施形態に係る車両の慣性力走行装置について、図面を参照して詳細に説明する。
第4の実施形態が、第3の実施形態と異なる点は、第4の実施形態では、アクチュエータの動作を自動変速機に伝達するために、1本の慣性力用コントロールケーブル12を用いたが、第4の実施形態では、2本の慣性力用コントロールケーブル12、14を設けている点である。
これにより、車両の既設構造に対し、2本の慣性力用コントロールケーブル12、14を外部に付属させるだけであるので、どのような車両にも取り付けることができ、簡単な構成で慣性力走行を実現させることができる。
尚、図8において、図1〜図7と同様の構成又は動作については同符合を付し、その説明を省略する。
このように、2本の慣性力用コントロールケーブル12、14を互いに逆方向へ押し・引きさせることによって、ばねの力ではなくアクチュエータ15の駆動力によって、変速シャフト10を確実に回動させ、変速ギア(図略)をDレンジからニュートラルレンジ、又は、ニュートラルレンジからDレンジに切り換えることができ、安全で安定した慣性力走行を行わせることができる。
次に、本発明の第5の実施形態に係る車両の慣性力走行装置について、図面を参照して詳細に説明する。
第5の実施形態が、第1〜第4の実施形態と異なる点は、第5の実施形態では、アクチュエータを変速シャフト10に直接、装着させた点である。
尚、図9において、図1〜図8と同様の構成又は動作については同符合を付し、その説明を省略する。
図9は第5の実施形態に係る車両の慣性力走行装置の概略を示す構成図である。
図9に示すように、車両の慣性力走行装置1は、自動変速機8と、制御装置6と、回動式アクチュエータ16と、アクセルペダル3に設けられたアクセルペダル検出スイッチ3aとを備えている。回動式アクチュエータ16は変速シャフト10の端部10aに直接取り付けられている。アクチュエータ16には、制御装置6から出力される電気信号を伝達するための配線17が接続されている。
このように、回動式アクチュエータ16を自動変速機8の変速シャフト10の端部10aに直接、装着することによって、A/Tコントロールケーブルや慣性力用コントロールケーブルを用いることなく、シンプルな構造で慣性力走行を行わせることができる。
次に、本発明の第6の実施形態に係る車両の慣性力走行装置について、図面を参照して詳細に説明する。
第6の実施形態が、第5の実施形態と異なる点は、第6の実施形態では、回動式の慣性力用コントロールケーブルを用いた点である。
尚、図10において、図1〜図9と同様の構成又は動作については同符合を付し、その説明を省略する。
図10は第6の実施形態に係る車両の慣性力走行装置の概略を示す構成図である。
図10に示すように、車両の慣性力走行装置1は、自動変速機8と、制御装置6と、回動式慣性力用コントロールケーブル20と、アクセルペダル3に設けられたアクセルペダル検出スイッチ3aとを備えている。回動式慣性力用コントロールケーブル20は変速シャフト10の端部10aに直接取り付けられている。電動機であるアクチュエータ16の回転動作を直接に変速シャフト10の端部10a装着させている。これによって、電動機13の回転動作は変速シャフト10の端部10aを回動させ、変速シャフト10が回動する。
このように、回動式アクチュエータ16を自動変速機8の変速シャフト10の端部10aに直接、装着することによって、A/Tコントロールケーブルや慣性力用コントロールケーブルを用いることなく、シンプルな構造で慣性力走行を行わせることができる。
2 シフトレバー
3 アクセルペダル
4 速度計
5 ブレーキペダル
6 制御装置
7、13、15、16 アクチュエータ
8 自動変速機(A/T)
9 A/Tコントロールケーブル
10 変速シャフト
11 アーム
12、14、19、20 慣性力用コントロールケーブル
Claims (24)
- 車両の巡航走行及び高速走行のうち少なくとも一方の走行中において、
自動変速機のシフト位置がDレンジの場合、アクセルペダルの解放操作によって前記自動変速機をニュートラルレンジに切り換えるニュートラルレンジへの切り換え工程と、
前記自動変速機のシフト位置が前記ニュートラルレンジの場合、前記アクセルペダルの踏み込み操作、及びブレーキペダルの踏み込み操作の少なくとも一方によって前記自動変速機をDレンジに切り換えるDレンジ復帰工程と、を含み、
前記ニュートラルレンジと前記Dレンジとを交互に繰り返しながら走行することを特徴とする車両の慣性力走行方法。 - 車両の巡航走行及び高速走行のうち少なくとも一方の走行中に、自動変速機のシフト位置がDレンジの場合、アクセルペダルの解放操作によって前記自動変速機をニュートラルレンジに切り換える車両の慣性力走行装置において、
前記車両のシフトレバーと、前記車両のシフトレバーの動作を前記自動変速装置に伝達するA/Tコントロールケーブルとの間に、前記アクセルペダルの解放によって制御されて、前記A/Tコントロールケーブルを押し・引き動作させるアクチュエータを備え、
このアクチュエータの動作を前記A/Tコントロールケーブルの押し・引き動作のいずれか一方に変換して変速シャフトに伝達し、この伝達された押し・引き動作のいずれか一方によって前記変速シャフトを回動させ、前記自動変速機内の変速ギアをDレンジからニュートラルレンジに切り換えることを特徴とする車両の慣性力走行装置。 - 車両の巡航走行及び高速走行のうち少なくとも一方の走行中において、自動変速機のシフト位置がニュートラルレンジの場合、アクセルペダルの踏み込み操作、及びブレーキペダルの踏み込み操作のいずれか一方によって前記自動変速機をDレンジに切り換える車両の慣性力走行装置であって、
前記車両のシフトレバーと、前記車両のシフトレバーの動作を前記自動変速装置に伝達するA/Tコントロールケーブルとの間に、前記アクセルペダルの踏み込みによって制御されて、前記A/Tコントロールケーブルを押し・引き動作させるアクチュエータを備え、
このアクチュエータの動作を前記A/Tコントロールケーブルの押し・引き動作のいずれか一方に変換して変速シャフトに伝達し、この伝達された押し・引き動作のいずれか一方によって前記変速シャフトを回動させ、前記自動変速機内の変速ギアをニュートラルレンジからDレンジに切り換えることを特徴とする車両の慣性力走行装置。 - 車両の巡航走行及び高速走行のうち少なくとも一方の走行中に、自動変速機のシフト位置がDレンジの場合、アクセルペダルの解放操作によって前記自動変速機をニュートラルレンジに切り換える車両の慣性力走行装置において、
前記車両のシフトレバーと、前記車両のシフトレバーの動作を前記自動変速装置に伝達するA/Tコントロールケーブルとの間に、前記アクセルペダルの解放によって制御されるアクチュエータと、
このアクチュエータの動作を押し・引き動作のいずれか一方に変換して変速シャフトに伝達する慣性力用コントロールケーブルと、を備え、
この慣性力用コントロールケーブルから伝達された押し・引き動作のいずれか一方によって前記変速シャフトを回動させ、前記自動変速機内の変速ギアをDレンジからニュートラルレンジに切り換えることを特徴とする車両の慣性力走行装置。 - 車両の巡航走行及び高速走行のうち少なくとも一方の走行中において、自動変速機のシフト位置がニュートラルレンジの場合、アクセルペダルの踏み込み操作、及びブレーキペダルの踏み込み操作のいずれか一方によって前記自動変速機をDレンジに切り換える車両の慣性力走行装置であって、
前記車両のシフトレバーと、前記車両のシフトレバーの動作を前記自動変速装置に伝達するA/Tコントロールケーブルとの間に、前記アクセルペダルの解放によって制御されるアクチュエータと、
このアクチュエータの動作を押し・引き動作のいずれか一方に変換して変速シャフトに伝達する慣性力用コントロールケーブルと、を備え、
この慣性力用コントロールケーブルから伝達された押し・引き動作のいずれか一方によって前記変速シャフトを回動させ、前記自動変速機内の変速ギアをニュートラルレンジからDレンジに切り換えることを特徴とする車両の慣性力走行装置。 - 車両の巡航走行及び高速走行のうち少なくとも一方の走行中に、自動変速機のシフト位置がDレンジの場合、アクセルペダルの解放操作によって前記自動変速機をニュートラルレンジに切り換える車両の慣性力走行装置において、
前記アクセルペダルの解放によって制御されるアクチュエータと、
このアクチュエータの動作を押し・引き動作のいずれか一方に変換して変速シャフトに伝達する慣性力用コントロールケーブルと、を備え、
この慣性力用コントロールケーブルから伝達された押し・引き動作のいずれか一方によって前記変速シャフトを回動させ、前記自動変速機内の変速ギアをDレンジからニュートラルレンジに切り換えることを特徴とする車両の慣性力走行装置。 - 車両の巡航走行及び高速走行のうち少なくとも一方の走行中において、自動変速機のシフト位置がニュートラルレンジの場合、アクセルペダルの踏み込み操作、及びブレーキペダルの踏み込み操作のいずれか一方によって前記自動変速機をDレンジに切り換える車両の慣性力走行装置であって、
前記アクセルペダルの踏み込みによって制御されるアクチュエータと、
このアクチュエータの動作を押し・引き動作のいずれか一方に変換して変速シャフトに伝達する慣性力用コントロールケーブルと、を備え、
この慣性力用コントロールケーブルから伝達された押し・引き動作のいずれか一方によって前記変速シャフトを回動させ、前記自動変速機内の変速ギアをニュートラルレンジからDレンジに切り換えることを特徴とする車両の慣性力走行装置。 - 車両の巡航走行及び高速走行のうち少なくとも一方の走行中に、自動変速機のシフト位置がDレンジの場合、アクセルペダルの解放操作によって前記自動変速機をニュートラルレンジに切り換える車両の慣性力走行装置において、
前記自動変速機の内部から外部に突出した変速シャフトの端部に装着され、前記アクセルペダルの解放によって制御される回動式アクチュエータを備え、
前記回動式アクチュエータの回動動作によって前記変速シャフトを回動させ、前記自動変速機内の変速ギアをDレンジからニュートラルレンジに切り換えることを特徴とする車両の慣性力走行装置。 - 車両の巡航走行及び高速走行のうち少なくとも一方の走行中において、自動変速機のシフト位置がニュートラルレンジの場合、アクセルペダルの踏み込み操作によって前記自動変速機をDレンジに切り換える車両の慣性力走行装置であって、
前記自動変速機の内部から外部に突出した変速シャフトの端部に装着され、前記アクセルペダルの踏み込みによって制御される回動式アクチュエータを備え、
前記回動式アクチュエータの回動動作によって前記変速シャフトを回動させ、前記自動変速機内の変速ギアをニュートラルレンジからDレンジに切り換えることを特徴とする車両の慣性力走行装置。 - 前記アクチュエータには2本の前記慣性力用コントロールケーブルが接続され、前記慣性力用コントロールケーブルの他端が前記アクチュエータの正逆回転をそれぞれ伝達するように接続され、さらに、前記慣性力用コントロールケーブルの一端が前記変速シャフトを正逆回転させるように、前記変速シャフトの端部に装着されたアームの先端にそれぞれ逆方向から接続され、前記アクチュエータが前記2本の慣性力用コントロールケーブルを互いに逆方向へ押し・引きさせることによって、前記アームを回動させて前記変速シャフトを回転させることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の車両の慣性力走行装置。
- 前記アクセルペダルの解放から所定の時間を経過して前記自動変速機をニュートラルレンジに切り換えることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の車両の慣性力走行装置。
- 前記所定の時間は、0〜10秒間であることを特徴とする請求項11に記載の車両の慣性力走行装置。
- 前記所定の時間を0〜10秒間の任意の時間に設定する遅延回路を備えたことを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の車両の慣性力走行装置。
- 前記巡航走行とは、前記車両の速度が15km/h以上とし、さらに前記高速走行とは、前記速度が60km/h以上とすることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の車両の慣性力走行装置。
- 前記ニュートラルレンジでの走行中において、前記車両に装備されたブレーキペダルを踏み込み続けている時間が0〜1.5秒間では、前記自動変速機が前記ニュートラルレンジを維持することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の車両の慣性力走行装置。
- 前記ブレーキペダルを踏み込み続けている時間が0〜1.5秒間の任意の時間に設定する遅延回路を備えたことを特徴とする請求項15に記載の車両の慣性力走行装置。
- 前記アクチュエータは、電動機によって駆動されることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の車両の慣性力走行装置。
- 前記アクチュエータは、マグネットスイッチによって駆動されることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の車両の慣性力走行装置。
- 前記アクチュエータは、ロータリーソレノイドによって駆動されることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の車両の慣性力走行装置。
- 前記アクチュエータは、空圧によって駆動されることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の車両の慣性力走行装置。
- 前記アクチュエータは、油圧によって駆動されることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の車両の慣性力走行装置。
- 前記電動機は、ギアードモータであることを特徴とする請求項17に記載の車両の慣性力走行装置。
- 前記電動機は、ステッピングモータであることを特徴とする請求項17に記載の車両の慣性力走行装置。
- 前記電動機は、パルスモータであることを特徴とする請求項17に記載の車両の慣性力走行装置。
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