JP2003004135A - 車両用自動変速装置 - Google Patents

車両用自動変速装置

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JP2003004135A
JP2003004135A JP2001184002A JP2001184002A JP2003004135A JP 2003004135 A JP2003004135 A JP 2003004135A JP 2001184002 A JP2001184002 A JP 2001184002A JP 2001184002 A JP2001184002 A JP 2001184002A JP 2003004135 A JP2003004135 A JP 2003004135A
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vehicle
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force
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Takeshi Ogasawara
武 小笠原
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Calsonic Kansei Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントロールケーブルによるフェールセーフ
を簡単な構造をもって積極的に確保しつつ、コントロー
ルディバイスの小型化を可能とし、かつ、セレクトレバ
ーの操作性に優れた車両用自動変速装置を提供する。 【解決手段】 セレクトレバー22の回転軸23と同心
円上でこの回転軸23を挟んで両側に一端部がそれぞれ
固定され、他端部がレンジ切換軸41側に連結される1
対のコントロールケーブル31,32を有して伝達手段
30を構成する。セレクトレバー22の回動操作力は、
1対のコントロールケーブル31,32の片方に作用す
る引張り力を介してレンジ切換軸41を回転する。これ
によって、コントロールケーブル31,32の柔軟性を
確保してその配索作業性を向上し、アクチュエータ50
を設けてコントロールディバイス20を小型化した場合
にも、コントロールケーブル31,32でフェールセー
フを確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される
自動変速機のレンジ位置を切換えるための車両用自動変
速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機を備えた車両は、エンジンル
ームに搭載した自動変速機のレンジ位置が、車室内の運
転席近傍に設けたコントロールディバイスから自動変速
機のレンジ切換軸に至る操作力伝達経路を備えた車両用
自動変速装置によって切り換えられるようになってい
る。
【0003】従来の車両用自動変速装置は(1)完全機
械式、(2)完全電動式および機械式と電動式を組み合
わせた(3)ハイブリッド式のものが知られる。
【0004】(1)図13は完全機械式の車両用自動変
速装置1を示し、コントロールディバイス2に回動可能
に設けられたセレクトレバー2aの回動操作量が、プシ
ュプル式のコントロールケーブル3を介してレンジ切換
軸4の回転量として伝達される構成となっている。
【0005】(2)完全電動式の車両用自動変速装置は
図示省略したが、セレクトレバーの回動操作量を電気信
号に変換し、この電気信号に応じて回転角が決定される
モータ駆動力でレンジ切換軸を回転させるようになって
いる。
【0006】(3)図14はハイブリッド式の車両用自
動変速装置1aを示し(特開平11−286225号公
報参照)、モータ5の回転力がレンジ切換軸4に入力さ
れるようになっている。即ち、セレクトレバー2aの回
動操作をコントロールケーブル3a,3bを介してレン
ジ切換軸4に伝達する間にバネ6が介在され、このバネ
6の前後でたわみによる位置差が発生されるようになっ
ている。そして、セレクトレバー2aの回動位置を検出
するセンサー7が設けられるとともに、レンジ切換軸4
の動きを検出するセンサー7aが設けられ、制御装置8
は、これら両センサー7,7aの出力信号の目標値と実
際値とが一致するようにモータ5を稼働し、セレクトレ
バー2aの操作量に応じてレンジ切換軸4を回転させる
ようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(1)
の完全機械式の車両用自動変速装置1は、1本のプシュ
プルタイプのコントロールケーブル3を介してレンジ切
換えを行うため、セレクトレバー2aの操作力が大きく
なってしまう。このため、てこの原理を用いてセレクト
レバー2aのレバー長を長くすることで操作力の低減が
図られるようになっており、必然的にコントロールディ
バイス2が大型化してしまう。
【0008】また、前記1本のコントロールケーブル3
はプシュプルタイプであって、大きな操作力をプル時の
みならずプッシュ時にも伝達する必要があるため、この
コントロールケーブル3は大径化して所望の剛性を確保
せざるを得なくなる。このため、コントロールケーブル
3の曲げ剛性が大きくなって許容曲げ量が大きくなるた
め、その配索に大きな制約を受けてしまう。
【0009】(2)の完全電動式の車両用自動変速装置
は、モータのみでレンジ切換軸を回転させるため、セレ
クトレバーの回動量を検知する手段やモータを制御する
ための部品が必要なる。また、電気系統の故障などに対
するフェールセーフを確保し辛く、また、このフェール
セーフを達成するためには各種センサーを用いたり、そ
れらの制御が困難になってコストアップが余儀なくされ
てしまう。
【0010】(3)のハイブリッド式の車両用自動変速
装置1aは、コントロールケーブル3a,3bが設けら
れるため、モータ5の電気系統が故障した場合に、最低
限コントロールケーブル3a,3bによってフェールセ
ーフを消極的に確保することができるのであるが、前記
(2)の完全電動式の場合と同様に、セレクトレバーの
回動量を検知する手段やモータを制御するための部品が
必要になる。
【0011】また、ハイブリッド式では、バネ6のたわ
みによりセレクトレバー2aの操作とレンジ切換軸4の
回転との間に位置差が発生して始めてモータが稼働する
ため、セレクトレバー2aを操作するタイミングと自動
変速機のレンジが実際に切り換わるタイミングとの間に
タイムラグが生じ、セレクトレバー2aの操作性に違和
感が発生してしまう。
【0012】ところで、前記各車両用自動変速装置は、
コントロールディバイス2が運転席近傍で固定的に取り
付けられるようになっている。このため、体格が大きく
異なる運転者では、セレクトレバー2aの操作性が悪化
してしまう。
【0013】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、コントロールケーブルによるフェー
ルセーフを簡単な構造をもって積極的に確保しつつ、コ
ントロールディバイスの小型化を可能とし、かつ、セレ
クトレバーの操作性に優れた車両用自動変速装置を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、セレクトレバーの回動操作により所望のレンジ位置
を選択可能なコントロールディバイスと、前記セレクト
レバーの回動操作による操作力を自動変速機のレンジ切
換軸に伝達して回動させ、自動変速機を所望のレンジに
切換える伝達手段と、を備えた車両用自動変速装置にお
いて、前記伝達手段が、前記セレクトレバーの回転軸と
同心円上でこの回転軸を挟んで両側に一端部がそれぞれ
固定され、他端部が前記レンジ切換軸側に連結された1
対のコントロールケーブルを有し、セレクトレバーの回
動操作力が前記1対のコントロールケーブルの片方に作
用する引張り力を介してレンジ切換軸の回動力として伝
達されることを特徴としている。
【0015】この場合、セレクトレバーの回動操作方向
が一方向である場合、1対のコントロールケーブルのう
ち一方のコントロールケーブルの引張り力を介してレン
ジ切換軸を回転する一方、セレクトレバーの回動操作方
向が他方向である場合、1対のコントロールケーブルの
他方のコントロールケーブルの引張り力を介してレンジ
切換軸を回転する。つまり、セレクトレバーの操作力は
1対のコントロールケーブルの片方に作用する引張り力
を介してレンジ切換軸を回転することになり、それぞれ
のコントロールケーブルには押し力を作用させる必要が
無い。このため、前記コントロールケーブルは小径のも
ので十分であり、その剛性を大幅に低下させて柔軟性を
高めることができる。
【0016】請求項2の発明にあっては、請求項1に記
載の車両用自動変速装置において、前記伝達手段に、前
記セレクトレバーの回転軸に連結されて回動するととも
に、前記対を成すコントロールケーブルの一端部が固定
されて前記セレクトレバーの回転操作力を直線運動操作
力に変換する力方向変換手段を有し、この力方向変換手
段が前記セレクトレバーの回転軸に対して着脱可能であ
ることを特徴としている。
【0017】この場合、請求項1の発明の作用に加え
て、力方向変換手段を介してコントロールケーブルに引
張り力を効率良く発生させることができるとともに、コ
ントロールケーブルのコントロールディバイス接続側
は、力方向変換手段をセレクトレバーの回転軸から取り
外した状態で、コントロールケーブルを自動変速機側か
ら配索することができるので、その配索作業を容易にす
ることができる。
【0018】請求項3の発明にあっては、請求項2に記
載の車両用自動変速装置において、前記力方向変換手段
は、前記コントロールケーブルの一端部と共にケース内
に収納され、このケースが前記セレクトレバーの回転軸
に対して任意の位置に固定可能な固定手段を有し、この
固定手段は、コントロールディバイスのコントロールデ
ィバイス外壁に、セレクトレバーの回転軸と同心円上に
設けた複数個のねじ孔と、これらねじ孔に螺合して前記
ケースをセレクトレバーの回転軸の周囲の任意の位置に
固定する雄ねじとからなることを特徴としている。
【0019】この場合、請求項2の発明の作用に加え
て、力方向変換手段を収納したケースの固定位置を変化
させることにより、コントロールディバイスに対するコ
ントロールケーブルの取出し方向を任意に変更すること
ができるため、コントロールケーブルの配索方向の自由
度が更に向上する。
【0020】請求項4の発明にあっては、請求項1〜3
のいずれかに記載の車両用自動変速装置において、前記
自動変速機のレンジ切換軸側に、前記1対のコントロー
ルケーブルに従動してレンジ切換軸を回転駆動するアク
チュエータを設けたことを特徴としている。
【0021】この場合、請求項1〜3の発明の作用に加
えて、セレクトレバーの回動操作力はコントロールケー
ブルを介してレンジ切換軸に伝達されるとともに、アク
チュエータの駆動力をレンジ切換軸に入力することがで
きる。従って、このアクチュエータの駆動力をアシスト
力としてセレクトレバーの操作力を低減することがで
き、その分、セレクトレバーの長さを短くできるため、
コントロールディバイスの小型化を達成することができ
る。また、前記アクチュエータのアシスト力は、あくま
でもコントロールケーブルによる操作力伝達を補助する
状態で発生されるため、セレクトレバー操作にタイムラ
グが発生しないため、セレクト操作性が悪化されるのが
防止される。
【0022】請求項5の発明にあっては、請求項4に記
載の車両用自動変速装置において、前記アクチュエータ
は、セレクトレバーの回転軸と同期してセレクトレバー
の操作力を操作速度により変化する回転モーメントとし
て検知するレバー動作検知手段と、このレバー動作検知
手段からの出力が入力される制御アンプと、制御アンプ
からの出力でレンジ切換軸を回転駆動するモータとから
なることを特徴としている。
【0023】この場合、請求項4の発明の作用に加え
て、レバー動作検知手段によりセレクトレバーの操作力
を検知し、これを制御アンプを介してモータを回転し、
これによってレンジ切換軸を回転することができる。こ
のとき、レバー動作検知手段は、セレクトレバーの動作
を直接検知することができるため、セレクトレバーの操
作とモータによるアシスト力の発生とを略同期させるこ
とができるため、手動による操作力が低減されるにして
も、あたかもセレクトレバーのみの操作でレンジ切換え
したような感触を得ることができる。
【0024】請求項6の発明にあっては、請求項1〜5
のいずれかに記載の車両用自動変速装置において、前記
コントロールディバイスは、車両前後方向に移動可能な
スライド機構を備えていることを特徴としている。
【0025】この場合、請求項1〜5の発明の作用に加
えて、体格が異なる運転者に対してコントロールディバ
イスの前後位置を調整して、楽な運転姿勢を維持するこ
とができる。また、前記コントロールケーブルはコント
ロールケーブルが接続されるが、本発明ではこのコント
ロールケーブルを細コントロールケーブルによって形成
できることにより、コントロールケーブルの剛性に邪魔
されることなく、コントロールディバイスを容易に移動
することができる。
【0026】請求項7の発明にあっては、請求項6に記
載の車両用自動変速装置において、前記スライド機構
は、車両に設けられたアウターレールと、コントロール
ディバイスに取り付けられて前記アウターレールに案内
されてスライドするインナーレールと、コントロールデ
ィバイスとアウターレールとの間に設けられて、コント
ロールディバイスを任意の位置に固定する位置決め手段
とからなることを特徴としている。
【0027】この場合、請求項6の発明の作用に加え
て、スライド機構はアウターレールとインナーレールの
スライドによりコントロールディバイスの前後位置を略
連続的に変化させることができるため、運転者の体格や
好みに合わせてコントロールディバイス位置を精度良く
決定することができる。そして、その決定したコントロ
ールディバイス位置は位置決め手段によって固定できる
ため、セレクトレバーによる操作を確実に行うことがで
きる。
【0028】請求項8の発明にあっては、請求項7に記
載の車両用自動変速装置において、位置決め手段は、ア
ウターレール側に設けられてスライド方向に複数の固定
孔を有する固定板と、この固定板に設けられて、いずれ
かの固定孔に挿入されるとともに、バネにより互いに固
定孔方向へ付勢された1対のロックピンと、スライド方
向への移動によりロックピンを固定孔から抜き出す解除
アームと、この解除アームを移動させる解除機構とから
なることを特徴としている。
【0029】この場合、請求項7の発明の作用に加え
て、位置決め手段のロックピンがアウターレールに設け
た固定板の固定孔に挿入されることにより、コントロー
ルディバイスを所定位置に固定することができる。一
方、このコントロールディバイスの固定状態から解除機
構を操作することにより、解除アームが移動されてロッ
クピンが固定孔から抜き出されるので、コントロールデ
ィバイスの移動が可能となる。従って、解除機構によっ
てコントロールディバイスの移動および固定を簡単に行
うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1〜図10は本発明の
車両用自動変速装置の一実施形態を示し、図1は車両用
自動変速装置の全体を示す概略構成図、図2は力方向変
換手段を設けた入力側ケーブルコントローラを正面図
(a),側面図(b)で示す説明図、図3は入力側ケー
ブルコントローラの取付け状態を側面図(a),背面図
(b)で示す説明図、図4はコントロールディバイスを
側面図(a),背面図(b)で示す説明図、図5はレン
ジ切換軸を回転するアクチュエータを正面図(a),断
面平面図(b)で示す説明図、図6はコントロールディ
バイスの移動状態を概略的に示す説明図、図7はコント
ロールディバイスのスライド機構を側面図(a),背面
図(b)で示す説明図、図8は解除手段の解除状態
(a),ロック状態(b)を示す説明図、図9は解除手
段の解除アームとロックピンとの関係を平面図(a),
背面図(b)で示す説明図、図10はスライド機構の解
除手段を示す説明図である。
【0031】車両用自動変速装置10は、図1に示すよ
うに、セレクトレバー22の回動操作により所望のレン
ジ位置を選択可能なコントロールディバイス20と、セ
レクトレバー22の回動操作による操作力を自動変速機
40のレンジ切換軸41に伝達して回動させ、自動変速
機40を所望のレンジに切換える伝達手段30とを備え
て構成される。
【0032】コントロールディバイス20は、ディバイ
ス本体21と、このディバイス本体21に回動自在に取
り付けられる前記セレクトレバー22とを備える。ディ
バイス本体21は、フロアパネル11中央部に形成され
るトンネル部12の前方部分のコンソール部分12aに
取付けられる。尚、本実施形態では、このコンソール部
分12aからインストールメントパネル13にかけて湾
曲面をもって滑らかに繋がっている。また、コントロー
ルディバイス20は、通常、パーキングレンジ(P)、
リバースレンジ(R)、ニュートラルレンジ(N)、ド
ライブレンジ(D)などが一列になるように形成され、
セレクトレバー22がこのシフトゲート内を移動自在と
なっている。従って、車両を走行させる場合、運転者は
セレクトレバー22をこのシフトゲート内のDレンジに
移動してアクセルペダルを踏み込むことで、自動変速機
40はそのアクセルペダルの踏み込み量やエンジン回転
数、走行速度などに合わせて変速ギヤを選択し、自動的
に変速操作を行う。又車両を停車させる場合パーキング
レンジ(P)に移動させる事で、エンジン駆動力の伝達
を遮断するとともに車輪をロックさせる。
【0033】上記、伝達手段30は、コントロールディ
バイス20と前記レンジ切換軸41とを繋ぐ1対のコン
トロールケーブル31,32と、これらコントロールケ
ーブル31,32のコントロールディバイス20側端部
に設けられる入力側ケーブルコントローラ33と、前記
コントロールケーブル31,32の自動変速機40側端
部に設けられる出力側ケーブルコントローラ34とを備
えて構成される。
【0034】コントロールケーブル31,32は、図2
に示すように、インナーケーブル31a,32aと、こ
のインナーチューブ31a,32aを摺動自在に収納す
るアウターチューブ31b,32bとで構成される。
【0035】入力側ケーブルコントローラ33は、図1
に示すように、セレクトレバー22の回転軸23に装着
されるとともに、出力側ケーブルコントローラ34は、
前記レンジ切換軸41に装着され、セレクトレバー22
の回動操作量が伝達手段30を介してレンジ切換軸41
に伝達される。
【0036】入力側ケーブルコントローラ33は、図2
に示すように、力方向変換手段としてのプーリ33a
と、このプーリ33aを回転自在に保持して収納するケ
ース33bとを備えて構成される。そして、入力側ケー
ブルコントローラ33は、プーリ33aの中心部に形成
された取付孔33cが、セレクトレバー22の回転軸2
3に回転方向に係止されて着脱自在に装着される。
【0037】前記ケース33bの一端部には、前記コン
トロールケーブル31,32の一端部を導入する取入れ
口33d,33eが形成され、この取入れ口33d,3
3eにそれぞれのアウターチューブ31b,32bを固
定するとともに、インナーチューブ31a,32aを前
記プーリ33aに所定角度だけ周回させて、それぞれの
端部がセレクトレバー22の回転軸23と同心円上でこ
の回転軸23を挟んだ両側の対称位置に固定される。そ
して、前記プーリ33aを介してセレクトレバー22の
回転操作力は、インナーケーブル31a,32aの直線
運動操作力に変換されるようになっている。
【0038】前記ケース33bには、図3に示すよう
に、セレクトレバー22の回転軸23に対して任意の位
置に固定可能な固定手段35が設けられる。この固定手
段35は、ディバイス本体21の外壁にセレクトレバー
22の回転軸23と同心円上に設けた複数個のねじ孔3
5aと、これらねじ孔35aに螺合して前記ケース33
bをセレクトレバー22の回転軸23の周囲の任意の位
置に固定する雄ねじとしてのボルト35bとで構成され
る。
【0039】そして、入力側ケーブルコントローラ33
は、図4に示すように、前記固定手段35を介して取付
孔33cをセレクトレバー22の回転軸23に差し込み
つつディバイス本体21に固定される。この場合、入力
軸ケーブルコントローラ33は、コントロールケーブル
31,32が下方に配索されるように固定されるが、前
記ねじ孔35aの形成領域で回転軸23を中心に任意な
角度をもって固定することができる。
【0040】また、出力側ケーブルコントローラ34
は、前記入力側ケーブルコントローラ33と略同様の構
成となり、図5に示すように、力方向変換手段としての
プーリ34aと、このプーリ34aを回転自在に保持し
て収納するケース34bとを備えて構成される。
【0041】この場合、前記プーリ34aはレンジ切換
軸41に固定されるとともに、ケース34bの取入れ口
34d,34eに、アウターチューブ31b,32bの
他端部を固定するとともに、インナーケーブル31a,
32aをプーリ34aに所定角度だけ周回させて、それ
ぞれの端部がレンジ切換軸41と同心円上でこのレンジ
切換軸41を挟んだ両側の対称位置に固定される。そし
て、インナーケーブル31a,32aの直線運動が前記
プーリ33aの回転運動に変換され、この回転運動によ
ってレンジ切換軸41を回転することにより、自動変速
機40のシフトバルブを切り換えてレンジ位置を切り換
えるようになっている。
【0042】ここで、本実施形態では、図1に示すよう
に前記レンジ切換軸41に、前記1対のコントロールケ
ーブル31,32に従動してレンジ切換軸41を回転駆
動するアクチュエータ50を設けてある。
【0043】アクチュエータ50は、レバー動作検知手
段としてのトルクセンサー52と、このトルクセンサー
52からの出力が入力される制御アンプ53と、制御ア
ンプ53からの出力でレンジ切換軸41を回転駆動する
駆動部としてのモータ54とで構成される。前記トルク
センサー52は、セレクトレバー22の回転軸23と同
期してセレクトレバー22の操作力を操作速度により変
化する回転モーメントとして検知するようになってい
る。前記トルクセンサー52は、セレクトレバー22の
回転軸23と入力側ケーブルコントローラ33との間に
配置される。
【0044】そして、前記トルクセンサー52の検出信
号はハーネス55を介して制御アンプ53に入力され
て、前記モータ54の駆動電流を算出し、その結果をハ
ーネス55aを介してこのモータ54に出力するように
なっている。
【0045】モータ54の出力は、図5に示すように、
モータ54の出力軸に固定されたウオームギア56と、
このウオームギア56に噛合されてレンジ切換軸41に
固定されるウオームホイール57と、を介してこのレン
ジ切換軸41に伝達される。そして、モータ54の駆動
力は、セレクトレバー22の操作力に対するアシスト力
としてレンジ切換軸41に作用するようになっている。
【0046】従って、前記レンジ切換軸41には、出力
側ケーブルコントローラ34を介して入力されるセレク
トレバー22の操作力と、前記モータ54によるアシス
ト力とが作用することになるが、この場合、コントロー
ルケーブル31,32に適宜のたるみを持たせる等し
て、モータ54のアシスト力がレンジ切換軸41に作用
した後、セレクトレバー22の操作力が作用するように
設定しておくことにより、セレクトレバー22の操作開
始時点の操作力を小さくすることができる。
【0047】ところで、前記モータ54により発生され
るアシスト力はセレクトレバー22の回動操作力より小
さく設定され、このアシスト力のみではレンジ切換軸4
1を回転させることができない設定となっている。これ
により、電気系統の失陥によりモータ54が暴走した際
のフェールセーフを確保することができる。
【0048】また、本実施形態では、図7に示すよう
に、コントロールディバイス20に車両前後方向に移動
可能なスライド機構60を設けて、コントロールデバイ
ス20の設置位置を図6に示すように変更できるように
なっている。
【0049】前記スライド機構60は、図7に示すよう
に、車両側となるコンソール部分12aに設けられる1
対のアウターレール61と、コントロールディバイス2
0に取り付けられて前記アウターレール61に案内され
てスライドするインナーレール62と、コントロールデ
ィバイス20とアウターレール61との間に設けられ
て、コントロールディバイス20を任意の位置に固定す
る位置決め手段63とから構成される。
【0050】前記位置決め手段63は、アウターレール
61側に設けられてスライド方向に複数の固定孔64a
を有する固定板64と、この固定板64に設けられて、
図8(b)に示すように、いずれかの固定孔64aに挿
入されるとともに、図9に示すように、バネ65により
互いに固定孔64a方向へ付勢された1対のロックピン
66と、スライド方向への移動により、図8(a)に示
すように、ロックピン66を固定孔64aから抜き出す
解除アーム67と、図10に示すように、この解除アー
ム67を移動させる解除機構68とから構成される。
【0051】前記ロックピン66は、図9に示すよう
に、ピン部分66aと、このピン部分66aの基端部か
ら直角に突出するガイド部分66bとによって略L字状
に形成される。また、前記解除アーム67は、図9に示
すように、中央部に設けられる柱状突起67aと、その
先端部から所定の傾斜面67bをもって両側に突出され
る操作部67cとによって略T字状に形成される。そし
て、解除アーム67の傾斜面67bがロックピン66の
ガイド部分66bに摺動可能に当接される。
【0052】前記ロックピン66および前記解除アーム
67は、前記固定版64間に配置されて、コントロール
ディバイス20とともに移動される。
【0053】前記解除機構68は、図10に示すよう
に、セレクトレバー22の下端部に所定角度をもって突
出する突起部68aと、セレクトレバー22がPレンジ
からRレンジ方向に回動された際に、前記突起部68a
に押圧されて図中時計回り方向に回動するL字状の中間
部材68bと、この中間部材68bの時計回り方向の回
動により回動阻止される解除レバー68cと、この解除
レバー68cの下端部と前記解除アーム67の柱状突起
67aとを接続するケーブル68dとによって構成され
る。
【0054】そして、前記解除機構68は、セレクトレ
バー22がPレンジにあるときに、解除レバー68cを
時計回り方向に回動することにより、ケーブル68dは
引っ張られて前記解除アーム67を図10中右方に移動
する。すると、この解除アーム67の傾斜面67bに沿
ってロックピン66のガイド部分66bが内方、つまり
1対のロックピン66を近接させる方向に移動し、図8
(a)に示すように、ロックピン66を固定孔64aか
ら抜き出して、コントロールディバイス20の移動が可
能となる。
【0055】尚、セレクトレバー22がPレンジ以外の
回動位置にあるときは、突起部68aが中間部材68b
を時計回り方向に回動して、この中間部材68bの短辺
先端が解除レバー68cに当接して、この解除レバー6
8cの回動が阻止されるようになっている。つまり、解
除機構68はPレンジのみで作動して、コントロールデ
ィバイス20の移動が許容され、車両走行中に誤ってコ
ントロールディバイス20が移動するのを防止するよう
になっている。
【0056】以上の構成により、本実施形態の車両用自
動変速装置10にあっては、コントロールディバイス2
0のセレクトレバー22を回動操作することにより、こ
の回動操作力は入力側ケーブルコントローラ33を介し
てコントロールケーブル31,32の直線運動操作力に
変換され、そして、この直線運動操作力は出力側ケーブ
ルコントローラ34を介して回転操作力に再度変換され
て、自動変速機40のレンジ切換軸41を回転する。ま
た、これと同時にアクチュエータ50のモータ54によ
るアシスト力が前記レンジ切換軸41に作用して、前記
セレクトレバー22の回動操作力を補助する。
【0057】従って、モータ54によるアシスト力が作
用するためセレクトレバー22の操作力を低減すること
ができ、その分、セレクトレバー22の長さを短くでき
る。このため、コントロールディバイス20の小型化を
達成することができ、車室内の有効な居住空間を拡大す
ることができる。
【0058】この場合、アクチュエータ50は、トルク
センサー52によりセレクトレバー22の操作力を検知
し、これを制御アンプ53を介してモータ54を回転し
てアシスト力を発生させる。このとき、トルクセンサー
52は、セレクトレバー22の動作を直接検知すること
ができるため、セレクトレバー22の操作とモータ54
によるアシスト力の発生とを略同期させることができる
ため、手動による操作力が低減されるにしても、あたか
もセレクトレバー22のみの操作でレンジ切換えしたよ
うな感触を得ることができる。
【0059】そして、前記モータ54のアシスト力は、
あくまでもコントロールケーブル31,32による操作
力伝達を補助する状態で発生されるため、セレクトレバ
ー22操作にタイムラグが発生しないため、セレクト操
作性が悪化されるのが防止される。
【0060】また、コントロールディバイス20とレン
ジ切換軸41とがコントロールケーブル31,32で連
結されるので、セレクトレバー22の選択レンジ位置
と、自動変速機40のレンジ位置とは相対的に常に一致
する。これによって、電動でトルクをアシストするシス
テムでありながら、アクチュエータ50側の位置を監視
する必要が無くなるため、部品点数が少なく、かつ制御
も簡素化することができる。また、電気的に故障してア
クチュエータ50が非作動状態に陥った場合でも、コン
トロールケーブル31,32によるレンジ切り換えが可
能であるため、フェールセーフを確保することができ
る。前記コントロールケーブル31,32は1対設けら
れ、入力側ケーブルコントローラ33のプーリ33aを
介してセレクトレバー22の回動操作力が、1対のコン
トロールケーブル31,32のいずれか片方に引張り力
として作用して、この引張り力でレンジ切換軸41を回
転するようになっている。従って、それぞれのコントロ
ールケーブル31,32には押し力を作用させる必要が
無いため、コントロールケーブル31,32は小径のも
ので十分であり、その剛性を大幅に低下させて柔軟性を
高めることができる。
【0061】また、セレクトレバー22の回動操作力
は、前記プーリ33aを介してコントロールケーブル3
1,32に引張り力を効率良く発生させることができる
とともに、コントロールケーブル31,32のコントロ
ールディバイス接続側は、プーリ33aをセレクトレバ
ー22の回転軸23から取り外した状態で、コントロー
ルケーブル31,32を自動変速機40側から配索する
ことができるので、その配索作業を容易にすることがで
きる。
【0062】ところで、本実施形態ではコントロールデ
ィバイス20にスライド機構60を設けて、コントロー
ルデバイス20の設置位置を車両前後方向に変更できる
ようになっているので、体格が異なる運転者に対して楽
な運転姿勢を維持するようにコントロールディバイス2
0を位置調整でき、ひいては、安全運転にも寄与するこ
とができる。
【0063】また、このようにコントロールディバイス
20を移動させる場合にも、前述したようにコントロー
ルケーブル31,32を柔軟性の高い小径の細コントロ
ールケーブルによって形成できることにより、コントロ
ールケーブル31,32の剛性に邪魔されることなく、
コントロールディバイス20を容易に移動することがで
きる。
【0064】更に、スライド機構60はアウターレール
61とインナーレール62のスライドによりコントロー
ルディバイス20の前後位置を略連続的に変化させるこ
とができるため、運転者の体格や好みに合わせてコント
ロールディバイス20位置を精度良く決定することがで
きる。このコントロールディバイス20位置は位置決め
手段63によって固定できるため、セレクトレバー22
による操作を確実に行うことができる。
【0065】また、前記位置決め手段63は、ロックピ
ン66がアウターレール61に設けた固定板64の固定
孔64aに挿入されることにより、コントロールディバ
イス20を所定位置に固定することができる。一方、こ
のコントロールディバイス20の固定状態から解除機構
68を操作することにより、解除アーム67が移動され
てロックピン66が固定孔64aから抜き出されるの
で、コントロールディバイス20の移動が可能となる。
従って、解除機構68によってコントロールディバイス
20の移動および固定を簡単に行うことができる。
【0066】更に、このようにコントロールディバイス
20を移動するに際して、入力側ケーブルコントローラ
33のケース33bは、固定手段(35)35を介して
セレクトレバー22の回転軸23を中心に任意な角度を
もって固定することができるので、コントロールディバ
イス20に対するコントロールケーブル31,32の取
出し方向を任意に変更することができるため、コントロ
ールケーブル31,32の配索方向の自由度が更に向上
する。このため、コントロールディバイス20の車載時
に、ケーブル31,32が配索し易い方向にケーブル3
1,32を向けて固定することが可能となる。
【0067】ところで、本実施形態では力方向変換手段
としてプーリ33aを用いた場合を開示したが、これに
限ることなく図11に示すように、回転軸23を中心と
して対称に突出する1対のアーム36を力方向変換手段
として用いることができる。この場合、これらアーム3
6の先端部にコントロールケーブル31,32のインナ
ーケーブル31a,32aの端部が固定されることにな
る。
【0068】図12は他の実施形態を示し、前記実施形
態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省
略して述べる。図12はスライド機構の解除手段を示す
説明図である。
【0069】即ち、この実施形態はコントロールディバ
イス20のスライドを電動で制御するようにしたもので
あり、そのスライド機構70は、スライドの動力源とし
てモータ71を用いるとともに、その出力軸71aに雄
ねじシャフト72を取付け、そして、コントロールディ
バイス20側にこの雄ねじシャフト72に螺合されるナ
ット部材73を設けることにより構成される。
【0070】そして、セレクトレバー22がPレンジに
ある位置検知は既知のディテントスイッチ74(例え
ば、シフトロック・キーロック用Pレンジ検知スイッ
チ)を用い、セレクトレバー22の回転軸23に設けた
突起68aでそのディテントスイッチ74を押すこと
で、レンジ選択位置を検知できるようになっている。そ
して、解除用の操作スイッチ75で運転者がスライド指
令を送っても、Pレンジにセレクトレバー22が位置し
ている場合以外は動作しないように、制御アンプ76が
モータ71の電源を遮断するようになっている。
【0071】従って、この実施形態のスライド機構70
にあっても、前記実施形態と同様の機能を発揮すること
ができる。
【0072】ところで、本実施形態では前記各実施形態
によって本発明を説明したが、これに限ることなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲で各種実施形態をとることが
できる。
【0073】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、コン
トロールディバイスと自動変速機のレンジ切換軸とを連
結するコントロールケーブルを1対設け、セレクトレバ
ーの操作力は1対のコントロールケーブルの片方に作用
する引張り力を介してレンジ切換軸を回転するようにな
っているので、コントロールケーブルは小径のもので十
分であり、その剛性を大幅に低下させて柔軟性を高くす
ることができる。従って、コントロールケーブルをコン
トロールディバイスから自動変速機まで配索するにあた
って、その配索の自由度を向上させることができる。
【0074】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、セレクトレバーの回転操作力を直線運
動操作力に変換する力方向変換手段を設け、この力方向
変換手段をセレクトレバーの回転軸に対して着脱可能と
してので、力方向変換手段を介してコントロールケーブ
ルに引張り力を効率良く発生させることができるととも
に、コントロールケーブルのコントロールディバイス接
続側は、力方向変換手段をセレクトレバーの回転軸から
取り外した状態で、コントロールケーブルを自動変速機
側から配索することができるので、その配索作業を容易
にすることができる。
【0075】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
の効果に加えて、力方向変換手段を収納したケースの固
定位置を変化させるようにしたので、コントロールディ
バイスに対するコントロールケーブルの取出し方向を任
意に変更して、コントロールケーブルの配索方向の自由
度を更に向上することができる。従って、コントロール
ディバイスの車載時に、コントロールケーブルが配索し
易い方向にコントロールケーブルを向けて簡単に固定す
ることができる。
【0076】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
発明の効果に加えて、自動変速機のレンジ切換軸側に、
前記1対のコントロールケーブルに従動してレンジ切換
軸を回転駆動するアクチュエータを設けたので、このア
クチュエータの駆動力をアシスト力としてセレクトレバ
ーの操作力を低減することができ、その分、セレクトレ
バーの長さを短くしてコントロールディバイスの小型化
を達成することができる。また、前記アクチュエータの
アシスト力は、あくまでもコントロールケーブルによる
操作力伝達を補助する状態で発生されるため、セレクト
レバー操作にタイムラグが発生しないため、セレクト操
作性が悪化されるのが防止される。
【0077】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
の効果に加えて、レバー動作検知手段によりセレクトレ
バーの操作力を検知し、これを制御アンプを介してモー
タを回転し、これによってレンジ切換軸を回転するよう
にしたので、セレクトレバーの操作とモータによるアシ
スト力の発生とを略同期させて、手動による操作力が低
減されるにしても、あたかもセレクトレバーのみの操作
でレンジ切換えしたような感触を得ることができる。
【0078】請求項6の発明によれば、請求項1〜5の
発明に加えて、コントロールディバイスに車両前後方向
に移動可能なスライド機構を備えたので、体格が異なる
運転者に対してコントロールディバイスの前後位置を調
整して、楽な運転姿勢を維持することができ、ひいて
は、安全運転に寄与することができる。
【0079】請求項7の発明によれば、請求項6の発明
に加えて、スライド機構のアウターレールとインナーレ
ールのスライドによりコントロールディバイスの前後位
置を略連続的に変化させることができるため、運転者の
体格や好みに合わせてコントロールディバイス位置を精
度良く決定することができる。そして、その決定したコ
ントロールディバイス位置は位置決め手段によって固定
するようにしたので、セレクトレバーによる操作を確実
に行うことができる。
【0080】請求項8の発明によれば、請求項7の発明
に加えて、位置決め手段のロックピンがアウターレール
に設けた固定板の固定孔に挿入するようにしたので、コ
ントロールディバイスを所定位置に確実かつ簡単に固定
することができる。また、コントロールディバイスの固
定状態から解除機構を操作して、解除アームを移動させ
てロックピンを固定孔から抜き出し、コントロールディ
バイスを移動するようにしたので、コントロールディバ
イスの移動および固定を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における車両用自動変速装
置の全体を示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態における力方向変換手段を
設けた入力側ケーブルコントローラを正面図(a),側
面図(b)で示す説明図である。
【図3】本発明の一実施形態における入力側ケーブルコ
ントローラの取付け状態を側面図(a),背面図(b)
で示す説明図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるコントロールディ
バイスを側面図(a),背面図(b)で示す説明図であ
る。
【図5】本発明の一実施形態におけるアクチュエータを
正面図(a),断面平面図(b)で示す説明図である
【図6】本発明の一実施形態におけるコントロールディ
バイスの移動状態を概略的に示す説明図である。
【図7】本発明の一実施形態におけるコントロールディ
バイスのスライド機構を側面図(a),背面図(b)で
示す説明図である。
【図8】本発明の一実施形態における解除手段の解除状
態(a),ロック状態(b)を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施形態における解除手段の解除ア
ームとロックピンとの関係を平面図(a),背面図
(b)で示す説明図である。
【図10】本発明の一実施形態におけるスライド機構の
解除手段を示す説明図である。
【図11】本発明の他の実施形態における力方向変換手
段を設けた入力側ケーブルコントローラを正面図
(a),側面図(b)で示す説明図である。
【図12】本発明の他の実施形態におけるスライド機構
の解除手段を示す説明図である。
【図13】従来の全機械式の車両用自動変速装置を示す
構成図である。
【図14】従来のハイブリッド式の車両用自動変速装置
を示す構成図である。
【符号の説明】
10 車両用自動変速装置 20 コントロールディバイス 22 セレクトレバー 23 回転軸 30 伝達手段 31,32 コントロールケーブル 33 入力側ケーブルコントローラ 33a プーリ(力方向変換手段) 33b ケース 35 固定手段 35a ねじ孔 35b 雄ねじ 40 自動変速機 41 レンジ切換軸 50 アクチュエータ 52 トルクセンサー(レバー動作検知手段) 53 制御アンプ 54 モータ 60 スライド機構 61 アウターレール 62 インナーレール 63 位置決め手段 64 固定板 64a 固定孔 65 バネ 66 ロックピン 67 解除アーム 68 解除機構
フロントページの続き Fターム(参考) 3D040 AA03 AA33 AB01 AC24 AC29 AD04 AE19 AF07 3J067 AA02 AB07 AB23 AB24 BA56 DA07 DA08 DA13 DA53 DA63 DB32 FB63 FB66 GA01 3J070 AA03 AA23 BA22 BA24 CB02 CC24 CC71 CD01 CD06 DA01 EA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セレクトレバー(22)の回動操作によ
    り所望のレンジ位置を選択可能なコントロールディバイ
    ス(20)と、 前記セレクトレバー(22)の回動操作による操作力を
    自動変速機(40)のレンジ切換軸(41)に伝達して
    回動させ、自動変速機(40)を所望のレンジに切換え
    る伝達手段(30)と、を備えた車両用自動変速装置
    (10)において、 前記伝達手段(30)が、前記セレクトレバー(22)
    の回転軸(23)と同心円上でこの回転軸(23)を挟
    んで両側に一端部がそれぞれ固定され、他端部が前記レ
    ンジ切換軸(41)側に連結された1対のコントロール
    ケーブル(31,32)を有し、セレクトレバー(2
    2)の回動操作力が前記1対のコントロールケーブル
    (31,32)の片方に作用する引張り力を介してレン
    ジ切換軸(41)の回動力として伝達されることを特徴
    とする車両用自動変速装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用自動変速装置に
    おいて、 前記伝達手段(30)に、前記セレクトレバー(22)
    の回転軸(23)に連結されて回動するとともに、前記
    対を成すコントロールケーブル(31,32)の一端部
    が固定されて前記セレクトレバー(22)の回転操作力
    を直線運動操作力に変換する力方向変換手段(33a)
    を有し、この力方向変換手段(33a)が前記セレクト
    レバー(22)の回転軸(23)に対して着脱可能であ
    ることを特徴とする車両用自動変速装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の車両用自動変速装置に
    おいて、 前記力方向変換手段(33a)は、前記コントロールケ
    ーブル(31,32)の一端部と共にケース(33b)
    内に収納され、このケース(33b)が前記セレクトレ
    バー(22)の回転軸(23)に対して任意の位置に固
    定可能な固定手段(35)を有し、 この固定手段(35)は、コントロールディバイス(2
    0)のディバイス本体(21)外壁に、セレクトレバー
    (22)の回転軸(23)と同心円上に設けた複数個の
    ねじ孔(35a)と、これらねじ孔(35a)に螺合し
    て前記ケース(33b)をセレクトレバー(22)の回
    転軸(23)の周囲の任意の位置に固定する雄ねじ(3
    5b)とからなることを特徴とする車両用自動変速装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の車両用
    自動変速装置において、 前記自動変速機(40)のレンジ切換軸(41)側に、
    前記1対のコントロールケーブル(31,32)に従動
    してレンジ切換軸(41)を回転駆動するアクチュエー
    タ(50)を設けたことを特徴とする車両用自動変速装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の車両用自動変速装置に
    おいて、 前記アクチュエータ(50)は、セレクトレバー(2
    2)の回転軸(23)と同期してセレクトレバー(2
    2)の操作力を操作速度により変化する回転モーメント
    として検知するレバー動作検知手段(52)と、このレ
    バー動作検知手段(52)からの出力が入力される制御
    アンプ(53)と、制御アンプ(53)からの出力でレ
    ンジ切換軸(41)を回転駆動するモータ(54)とか
    らなることを特徴とする車両用自動変速装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の車両用
    自動変速装置において、 前記コントロールディバイス(20)は、車両前後方向
    に移動可能なスライド機構(60)を備えていることを
    特徴とする車両用自動変速装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の車両用自動変速装置に
    おいて、 前記スライド機構(60)は、車両に設けられたアウタ
    ーレール(61)と、コントロールディバイス(20)
    に取り付けられて前記アウターレール(61)に案内さ
    れてスライドするインナーレール(62)と、コントロ
    ールディバイス(20)とアウターレール(61)との
    間に設けられて、コントロールディバイス(20)を任
    意の位置に固定する位置決め手段(63)とからなるこ
    とを特徴とする車両用自動変速装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の車両用自動変速装置に
    おいて、 位置決め手段(63)は、アウターレール(61)側に
    設けられてスライド方向に複数の固定孔(64a)を有
    する固定板(64)と、 この固定板(64)に設けられて、いずれかの固定孔
    (64a)に挿入されるとともに、バネ(65)により
    互いに固定孔方向へ付勢された1対のロックピン(6
    6)と、スライド方向への移動によりロックピン(6
    6)を固定孔(64a)から抜き出す解除アーム(6
    7)と、この解除アーム(67)を移動させる解除機構
    (68)とからなることを特徴とする車両用自動変速装
    置。
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