JP2009269547A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Tamiji Sakaki
民司 坂木
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秀彦 岡野
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Abstract

【課題】本発明は、エンジンとモータとを備えたハイブリッド車両において、高温となった排気管の熱がモータの周囲に留まらないようにして、モータの温度上昇を防ぎ、モータの制御性能を安定させることができるハイブリッド車両を提供することを目的とする。
【解決手段】エアダクト通路37を通じて送風された冷気Wは、この三つの空間R1,R2,R3のうち、モータユニット4Aとモータ側インシュレータ38の間の空間R1と、モータ側インシュレータ38と排気側インシュレータ39の間の空間R2とに、導入するように設定されており、この二つの空間R1,R2に滞留した熱気を、外部に掃気するようにしている。
【選択図】図4

Description

この発明は、ハイブリッド車両に関し、特に、エンジンとモータとによって車両を駆動するハイブリッド車両に関する。
従来より、エンジンとモータとを利用して車両を駆動するハイブリッド車両が知られている。こうしたハイブリッド車両においては、モータを制御して駆動力を発生するため、モータの制御を正確に行なう必要がある。
もっとも、モータに安定した性能を発揮させるためには、モータを冷却して所定温度に維持することが不可欠である。
そこで、下記特許文献1には、モータに冷却水を導入して、モータの発熱を抑えるハイブリッド車両が開示されている。そして、このハイブリッド車両においては、排気管とモータが近接配置されているため、冷却水を導入する冷却配管を、排気管の反対側に連結するように構成して、排気管の影響によって冷却水が高温化しないように構成している。
特開2005−104404号公報
ところで、モータと排気管が近接して配置される場合には、排気管の熱の影響をモータが受けやすくなる。このため、前述の特許文献1のように、冷却水を利用してモータを冷却することが考えられる。
しかし、このように冷却水でモータを冷却したとしても、例えば、エンジンを高負荷で作動した後に、車両を停止させてアイドル回転数でエンジンを作動した場合等には、高温となった排気管の熱がモータの周囲に留まるため、冷却水による冷却だけでは、モータの温度上昇を、十分に抑制できないという問題があった。
そこで、本発明は、エンジンとモータとを備えたハイブリッド車両において、高温となった排気管の熱がモータの周囲に留まらないようにして、モータの温度上昇を防ぎ、モータの制御性能を安定させることができるハイブリッド車両を提供することを目的とする。
この発明のハイブリッド車両は、エンジンとモータとを備え、該エンジンの排気を排出する排気管を前記モータの近傍に配置したハイブリッド車両であって、前記排気管と前記モータとの間の所定空間における加熱された空気層を掃気する掃気手段を設けたものである。
上記構成によれば、掃気手段によって、排気管とモータとの間の所定空間の加熱された空気を外部に掃気することになる。
このため、加熱されて高温となった空気が、モータの周囲に留まるのを防ぐことができる。
この発明の一実施態様においては、前記モータを車体のフロアトンネル内に配設して、前記掃気手段を前記モータに対して前記排気管とは反対側の空気を吸込んで掃気するように構成したものである。
上記構成によれば、フロアトンネル内にモータが配設されることで、空気がこもりやすいフロアトンネル内で、排気管とは反対側の空気を吸込んで掃気することになる。
このため、加熱された空気が排出されにくいフロアトンネル内であっても、排気管の熱の影響の少ない空気を取り込んで、効果的に掃気を行なうことができる。
よって、より冷却性を高めて、モータの温度上昇を防ぎ、モータの制御性能を安定させることができる。
この発明の一実施態様においては、前記モータを収容するモータユニットを備えており、前記掃気手段の送風ファンを前記排気管からみて、前記モータユニットの陰になるように配置したものである。
上記構成によれば、掃気手段の送風ファンを、モータユニットの陰になるように配置していることで、送風ファンが排気管の熱の影響を受けにくくなる。
よって、送風を行なう送風ファンの温度上昇も防いで、送風ファンの熱害も防ぐことができる。
この発明の一実施態様においては、前記モータユニットと前記フロアトンネルとの間に、前記送風ファンから前記排気管へ送風を案内する送風ガイドダクトを設けたものである。
上記構成によれば、送風ガイドダクトを設けたことにより、送風ファンからの送風を効率よく排気管に案内することができる。
よって、送風量を不必要に増やすことなく、掃気手段による掃気作用を確実に生じさせることができる。
この発明の一実施態様においては、前記モータユニットの外周に冷却リブを立設して、前記送風ガイドダクトと冷却リブとの間に送風通路を構成したものである。
上記構成によれば、モータユニットに設けた冷却リブと、送風ガイドダクトにより送風通路を構成したことで、モータユニット自体の冷却性を高めつつ、冷却リブを利用して送風を行なうことができる。
よって、モータの冷却性能を高めつつも、効果的に加熱された空気層を掃気することができる。
この発明の一実施態様においては、前記モータユニットの内部に冷却水通路を設けたものである。
上記構成によれば、モータユニット内に冷却水を導入できるため、モータユニットを冷却水によっても冷却することができる。
よって、モータユニットを冷却水と送風とによって、効率よく冷却することができる。
この発明の一実施態様においては、前記モータと上記排気管との間に断熱部材を設けたものであって、前記所定空間を前記モータと前記断熱部材との間の空間に設定したものである。
上記構成によれば、断熱部材を設けて、モータと断熱部材との間を掃気することになる。
このため、掃気する空気も加熱されにくくなるため、掃気による冷却効果を高めることができる。
よって、掃気手段による効果をより高めることができ、モータの温度上昇を防ぐことができる。
この発明の一実施態様においては、前記モータと前記排気管との間には、第1断熱部材及び第2断熱部材を並列に配置して、前記所定空間を前記第1断面部材と第2断熱部材との間の空間に設定したものである。
上記構成によれば、第1断熱部材と第2断熱部材を並列に配置して、この間を掃気することによって、掃気される空間が断熱層となって、さらに遮熱を行なうことができる。
よって、より確実に、掃気効果を高めることができ、モータの温度上昇を防ぐことができる。
この発明によれば、加熱されて高温となった空気が、モータの周囲に留まるのを防ぐことができる。
よって、エンジンとモータとを備えたハイブリッド車両において、高温となった排気管の熱がモータの周囲に留まらないようにして、モータの温度上昇を防ぎ、モータの制御性能を安定させることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図1、図2により、前提であるハイブリッド車両Vの全体構造について説明する。図1は本発明を採用したハイブリッド車両の全体平面図、図2はハイブリッド車両の全体側面図である。
図1に示すように、ハイブリッド車両VのパワートレインPは、前部に内燃機関であるエンジン1を設置して、その後方に発電機であるジェネレータ2を設置し、さらにその後方に変速機であるトランスミッション3を設置し、その後方に駆動機であるモータ4を配置している。そして、その後方に前後方向に延びるプロペラシャフト5を配置し、その後方に駆動力を左右に配分するデファレンシャル装置6を配置して、そして、その側方に左右方向に延びるドライブシャフト7,7を設置している。このようにパワートレインPを配置することで、左右の後輪8,8を駆動するように構成している。
なお、このパワートレインPの具体的な制御方法については、詳細に説明しないが、エンジン1の駆動力だけで後輪8,8を駆動する場合と、エンジン1とモータ4の両駆動力で後輪8,8を駆動する場合と、モータ4の駆動力だけを後輪8,8を駆動する場合とを、それぞれ車両の走行状態等により、切換え制御するようにしている。
また、このパワートレインPのうち、トランスミッション3と、モータ4と、プロペラシャフト5とを、車体フロア下部で、車体前後方向に延びるフロアトンネルT(図4参照)の内部TSに略一直線状に配置している。なお、図1でパワートレインPの両側方において前後方向に延びるのがフロアトンネル側壁Taであり、図2でパワートレインPの上方において前後方向に延びるのがフロアトンネル上壁Tbである。
一方、エンジン1の排気系Eは、エンジン1の側方に、エンジンから排出される排気ガスを集合する排気マニホールド11を配置して、この排気マニホールド11の後方に、排気ガスを浄化する第一キャタリスト12を設置して、その後方に前後方向に延びる中央排気管13と、排気ガスをさらに浄化する第二キャタリスト14を設置して、さらに、その後方に車幅方向に延びる略円筒ドラム形状のマフラー15を設置して、構成している。
そして、この排気系Eも、第一キャタリストと12、中央排気管13と、第二キャタリスト14を、フロアトンネルTの内部TSに、略一直線状に配置している。具体的には、パワートレインPの右側下方にパワートレインPと並列に位置するように配置している(図4参照)。
このため、フロアトンネルTの内部TSの空気は、エンジン1が作動している場合には、第一キャタリスト12や中央排気管13等から放射される排気熱により、加熱されることになり、特に、フロアトンネル内部TSは、その形状から、加熱された空気が外部に排出されにくいため、高温状態になることになる。
しかし、パワートレインPの駆動源であるモータ4は、高温になると、制御効率が低下して、所望の駆動力を発揮できなくなる。
そこで、本実施形態では、モータ4の温度をできるだけ所定の温度に保つようにするため、以下のような冷却手段を設けている。
まず、冷却水で冷却する一般的な水冷手段C1を設けている。この水冷手段C1は、エンジン1の前方に設置したラジエータ装置21と、このラジエータ装置21とモータ4とを前後方向に延びる連結する導入パイプ22と、同様に前後方向に延びてラジエータ装置21とモータ4とを連結する排出パイプ23と、モータ4側に設けた冷却水通路47(図4参照)等を備えて構成している。
この水冷手段C1は、できるだけ排気系Eの影響を受けないように、排気系Eと反対側のエンジン1の左側に、導入パイプ22を配置している。そして、この導入パイプ22によって、ラジエータ装置21で冷却された冷却水を、モータ4に案内してモータ4を冷却するようにしている。
そして、この水冷手段C1では、モータ4を冷却した冷却水を、排気系Eと同じ側のエンジン1右側に配置した排出パイプ23によって、モータ4からラジエータ装置21に戻るようにすることで、再度、ラジエータ装置21で冷却水を冷却するように構成している。
このように、水冷手段C1でモータ4を冷却することで、モータ温度を冷却水の水温によって所定温度に維持できるため、モータ4の制御効率を安定的に確保することができる。
もっとも、エンジン1を高負荷で作動させた直後に、ハイブリッド車両Vを停止又は低速で走行させて、エンジン1をアイドル回転数で作動させた場合には、排気系Eの温度が急激に高まるものの、フロアトンネル内部TSの空気が外部に排出されにくいため、フロアトンネル内部TSの温度が急激に上昇することになり、冷却水による水冷手段C1だけでは、十分な冷却性能を得られないおそれがあった。
そこで、本実施形態では、送風によって冷却を行なう空冷手段C2を設けている。この空冷手段C2は、以下に示すような送風ユニット31等の掃気機構によって構成している。
空冷手段C2の具体構造について、図3、図4により詳細に説明する。図3はモータ近傍の詳細平面図であり、図4は図3のA−A矢視断面図である。
図3に示すように、モータ4を収容するモータユニット4Aの外表面4Aaには、螺旋状に前後方向に傾斜して延びる三条のフィン形リブ部41…を形成している。
このフィン形リブ部41…は、平面視左側端部41aが車両前方側に位置するように設定して、平面視右側端部41bが車両後方側に位置するように設定している。このように設定することで、車両走行時に車両前方から後方に向かって流れる空気を、排気系Eの反対側である左側から、排気系E側である右側に案内するようにしている。
また、モータユニット4Aの排気系Eの反対側側面である左側側面には、送風ユニット31を設置している。この送風ユニット31は、図4に示すように、中央排気管13から見てモータユニット4Aの陰になるように配置している。また、モータユニット4Aの下面には、モータ4の上流に設けたクラッチ装置(図示せず)を油圧制御するオイルタンク42を設置しており、前述の送風ユニット31が、このオイルタンク42の陰になるように配置している。
送風ユニット31は、図4に示すように、略上下方向に延びる回転軸を備えた翼状の送風ファン32と、この送風ファン32の回転力を発生する電動モータ33と、これら送風ファン32等を収容する矩形のケーシング部材34と、を備えて構成している。
この送風ユニット31は、後述する制御フローにしたがって、中央排気管13から離間した外部から冷たい外気W(以下、冷気)をフロアトンネルTの内部TSに吸込んで、中央排気管13側に送風するようにしている。
送風ユニット31の上方には、モータユニット4Aの上面を覆うように、金属製のモータカバー35を設けている。
このモータカバー35は、図3に示すように、前述のフィン形リブ部41…に沿って螺旋状に設置されており、このフィン形リブ部41…に対して締結ボルト36…によって締結固定している(なお、図3において、モータカバー35の左半分のみ開示)。
このモータカバー35を設けることにより、図4に示すように、モータカバー35とモータユニット4Aとの間には、エアダクト通路37が形成されており、このエアダクト通路37を通じて、送風ユニット31から送風される冷気Wを、中央排気管13側に案内するようにしている。
このように、エアダクト通路37を通じて冷気Wを中央排気管13側に案内することで、冷気Wが、モータユニット4Aの外表面4Aaやフィン形リブ部41に接しながら案内される。このため、モータユニット4A自体の冷却も図りながら、冷気Wを確実に中央排気管13側に案内できる。
このエアダクト通路37の下流側(中央排気管13側)には、モータユニット4A側に固定した遮熱部材たるモータ側インシュレータ38と、中央排気管13側に固定した排気側インシュレータ39とを、並列に設置している。
そして、このように並列に設置した二つのインシュレータ38,39により、モータユニット4Aと中央排気管13の間の空間を、三つの空間R1,R2,R3に区画するように構成している。
エアダクト通路37を通じて送風された冷気Wは、この三つの空間R1,R2,R3のうち、モータユニット4Aとモータ側インシュレータ38の間の空間R1と、モータ側インシュレータ38と排気側インシュレータ39の間の空間R2とに、導入されるように設定しており、この二つの空間R1,R2に滞留した熱気を、外部に掃気するようにしている。
すなわち、エアダクト通路37で案内された冷気Wが、加熱された熱気を掃気する空気として利用されることで、モータユニット4Aと中央排気管13の間に滞留する熱気を外部に排出しているのである。
このように、滞留する熱気を外部に排出することで、排気系Eの温度が急激に高まったとしても、フロアトンネルTの内部TSに加熱された空気が留まらないため、モータユニット4Aの急激な温度上昇を防ぐことができる。
以上のように、空冷手段C2を構成していることで、モータユニット4Aには、排気系Eからの放射熱の影響が生じにくくなり、モータユニット4Aの温度上昇を防止することができる。
なお、排気側インシュレータ39については、図3に示すように、中央排気管13と第二キャタリスト14の左側を、全て覆うように前後方向に延びるように設置している。このように、排気側インシュレータ39を設置することで、排気系Eからのモータユニット4の熱害を防ぐことができる。
次に、モータユニット4Aの具体構造について、図4で詳細に説明する。
モータユニット4Aの中心には、プロペラシャフトと一体的に回転するシャフト部材43を設け、その外周には、モータ4を構成するロータ44とステータ45を取り囲むように設置している。このうち、ステータ45に流れる電流量を制御することで、モータ4の発生する駆動力を制御するように構成している。
このステータ45の外周には、モータユニット4Aの円筒状のケース体46を設置しており、このケース体46には、略等間隔で複数の冷却水通路47…を設けている。この冷却水通路47には、前述した冷却水が導入されており、モータ4、特にステータ45を冷却するように構成している。
このように、ケース体46に冷却水通路47…を設けていることで、前述した、エアダクト通路37がこの外周に隣接して設定されるため、互いに冷却効果を高めることができ、さらに、モータユニット4Aの冷却性能を向上できる。
次に、送風ユニット31の制御方法について説明する。図5は送風ユニットのシステムブロック図であり、図6は送風ユニットの制御フローチャートである。
図5に示すように、送風ユニットのシステムブロックは、車両の速度を検出する車速センサ61と、モータユニット4Aの温度を検出するモータ温度センサ62とを入力手段として構成して、これらの検出信号を、演算手段であるCPU(中央処理装置)63に入力するように構成している。そして、このCPU63に出力手段たる送風ファンモータ64(電動モータ33)を連結して、CPU63から出力される制御信号によって制御されるように構成している。
なお、破線で示すように、ハイブリッドECU65(ハイブリッド用電子制御ユニット)を入力手段として構成して、ハイブリッド信号を入力信号として構成してもよい。また、破線で示すように、ラジエータ流量弁66を出力手段として構成して、ラジエータ装置21の冷却水の流量を制御するように構成してもよい。
このように構成される送風ユニットのシステムは、図6に示すフローによって制御される。
まず、S1では、各種信号を読み込む。具体的には、車速センサ61から現在の車速を読み込み、モータ温度センサ62から現在のモータユニット4Aの温度を読み込む。
次に、S2では、車速が所定車速Vo以下かを判断する。例えば、この所定車速Voは、時速30kmに設定することが考えられる。このように、車速が所定車速Vo以下かを判断することで、低車速か否かによって制御を切換えることになる。
ここで、所定車速Vo以下と判断した場合(YES判断)には、S3に移行する。一方、所定車速Vo以下でないと判断した場合(NO判断)には、そのままリターンに移行して、次の制御に備える。
そして、S3では、モータ温度が所定温度Tmo以上かを判断する。例えば、この所定温度Tmoは、70℃に設定することが考えられる。このように、モータ温度が所定温度Tmo以上かを判断することで、モータユニット4Aが高温か否かによって制御を切替えることになる。
ここで、所定温度Tmo以上と判断した場合(YES判断)には、S4に移行する。一方、所定温度Tmo以上でないと判断した場合(NO判断)には、そのままリターンに移行して、次の制御に備える。
そして、S4に移行した場合には、送風ファン32の電動モータ33を作動させる。
すなわち、所定車速Vo以下であって、且つ所定温度Tmo以上の場合には、送風ファン32を作動させて、図4に示すように、冷気Wをエアダクト通路37を通じて中央排気管13側に送風して、モータユニット4Aと中央排気管13との間の熱気を、掃気するようにしている。
その後、S5では、モータ温度が所定温度Tmo未満か否かを判断する。すなわち、モータユニット4Aの温度が送風ファン32の作動によって、所定温度Tmo未満に低下したか否かを判断するのである。
ここで、所定温度Tmo未満と判断した場合(YES判断)には、S6に移行する。一方、所定温度Tmo未満でないと判断した場合(NO判断)には、再度、S4に戻って、送風ファン32を作動させて送風を行なう。
最後に、S6では、送風ファン32の電動モータ33の作動を停止して、冷気Wの送風を停止する。これにより、所定温度Tmoよりもモータユニット4Aの温度が低下すると、冷却を停止する。これは、必要以上にモータユニット4Aを冷却し過ぎると、モータ4の制御性能がかえって悪化するおそれがあるからである。
このように、この送風ユニット31のシステムは、低車速時において、モータ温度が高まった時に、送風ファン32を作動させて送風を行なうように制御される。
次に、このように構成した本実施形態の作用効果について説明する。
この実施形態のハイブリッド車両Vは、エンジン1とモータ4とを備え、このエンジン1の排気を排出する排気系Eの中央排気管13を、モータ4の近傍に配置したハイブリッド車両Vであって、中央排気管13とモータ4との間の加熱された空気(R1,R2)を、外部に掃気する送風ユニット31を設けている。
これにより、送風ユニット31によって、加熱された空気(R1,R2)を掃気することができるため、加熱されて高温となった空気がモータ4の周囲に留まるのを防ぐことができる。
よって、エンジン1とモータ4とを備えたハイブリッド車両Vにおいて、高温となった中央排気管13の熱がモータ4の周囲に留まらないようにして、モータ4の温度上昇を防ぎ、モータ4の制御性能を安定させることができる。
また、この実施形態では、モータユニット4Aを車体のフロアトンネルTの内部TSに配設して、送風ユニット31を、モータユニット4Aに対して中央排気管13とは反対側の空気(冷気W)を吸込んで掃気するように構成している。
これにより、空気がこもりやすいフロアトンネルTの内部TSに対して、中央排気管13とは反対側の空気(W)を吸込んで掃気することになるため、加熱された空気が排出されにくいフロアトンネル内部TSであっても、中央排気管13の熱の影響の少ない空気(W)を取り込んで、効果的に掃気を行なうことができる。
よって、より冷却性を高めて、モータユニット4Aの温度上昇を防ぎ、モータ4の制御性能を安定させることができる。
また、この実施形態では、送風ユニット31を中央排気管13からみて、モータユニット4Aの陰になるように配置している。
これにより、送風ファン32を備える送風ユニット31が、中央排気管13の熱の影響を受けにくくできる。
よって、送風を行なう送風ファン32の温度上昇も防いで、送風ファン32の熱害も防ぐことができる。
また、この実施形態では、モータユニット4AとフロアトンネルTとの間に、モータカバー35を設けて、送風ファン32から中央排気管13側へ、冷気Wを案内するようにしている。
これにより、送風ファン32からの送風を効率よく中央排気管13に案内することができる。
よって、送風量を不必要に増やすことなく、送風ユニット31による掃気作用を確実に生じさせることができる。
また、この実施形態では、モータユニット4Aの外周にフィン形リブ部41…を立設して、モータカバー35とフィン形リブ部41との間でエアダクト通路37を構成している。
これにより、モータユニット4A自体の冷却性を高めつつ、モータユニット4Aのフィン形リブ部41を利用して送風性能も高めることができる。
よって、モータ4の冷却性能を高めつつも、効果的に加熱された空間(R1,R2)を掃気することができる。
また、この実施形態では、モータユニット4Aのケース体46に冷却水通路47…を設けている。
これにより、モータユニット4A内に冷却水を導入できるため、モータユニット4Aを冷却水によっても冷却することができる。
よって、モータユニット4Aを冷却水と送風とによって、さらに効率よく冷却することができる。
また、この実施形態では、モータユニット4Aと中央排気管13との間に排気側インシュレータ39を設けて、モータユニット4Aと排気側インシュレータ39との間の空間(R1,R2)を、掃気するように設定している。
これにより、掃気する冷気Wも加熱されにくくなるため、掃気による冷却効果を高めることができる。
よって、送風ユニット31による掃気効果をより高めることができ、モータユニット4Aの温度上昇を防ぐことができる。
また、この実施形態では、モータユニット4Aと中央排気管13との間に、排気側インシュレータ39と共にモータ側インシュレータ38を並列に設けて、排気側インシュレータ39とモータ側インシュレータ38の間の空間R2を、掃気するように設定している。
これにより、排気側インシュレータ39とモータ側インシュレータ38の間の掃気される空間R2が、断熱層となって、さらに遮熱を行なうことができる。
よって、より掃気効果を高めることができ、モータユニット4Aの温度上昇を防ぐことができる。
以上、この発明の構成と前述の実施形態との対応において、
この発明の掃気手段は、実施形態の送風ユニット31に対応し、
以下、同様に、
排気管は、中央排気管13に対応し、
送風ガイドダクトは、モータカバー35に対応し、
冷却リブは、フィン形リブ部41に対応し、
送風通路は、エアダクト通路37に対応し、
第1断熱部材は、排気側インシュレータ39に対応し、
第2断熱部材は、モータ側インシュレータ38に対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆるハイブリッド車両に適用する実施形態を含むものである。
本実施形態では、フロントエンジン・リヤドライブのいわゆるFRタイプの車両で説明したが、フロントエンジン・フロントドライブのいわゆるFFタイプの車両や、4輪全てを駆動する4WDタイプの車両で、本発明を実施してもよい。
また、ハイブリッドシステムも、パラレルタイプに限定されず、シリーズタイプやシリーズ・パラレルタイプ等であってもよい。さらに、モータの位置についても、デファレンシャル装置と一体となるように配置してもよい。
本発明を採用したハイブリッド車両の全体平面図。 ハイブリッド車両の全体側面図。 モータ近傍の詳細平面図。 図3のA−A矢視断面図。 送風ユニットのシステムブロック図。 送風ユニットの制御フローチャート。
符号の説明
1…エンジン
4…モータ
4A…モータユニット
13…中央排気管
31…送風ユニット
32…送風ファン
35…モータカバー
37…エアダクト通路
38…モータ側インシュレータ
39…排気側インシュレータ
41…フィン形リブ部
T…フロアトンネル
TS…フロアトンネル内部
R1…空間
R2…空間

Claims (8)

  1. エンジンとモータとを備え、該エンジンの排気を排出する排気管を前記モータの近傍に配置したハイブリッド車両であって、
    前記排気管と前記モータとの間の所定空間における加熱された空気層を外部に掃気する掃気手段を設けた
    ハイブリッド車両。
  2. 前記モータを車体のフロアトンネル内に配設して、
    前記掃気手段を前記モータに対して前記排気管とは反対側の空気を吸込んで掃気するように構成した
    請求項1記載のハイブリッド車両。
  3. 前記モータを収容するモータユニットを備えており、
    前記掃気手段の送風ファンを前記排気管からみて、前記モータユニットの陰になるように配置した
    請求項2記載のハイブリッド車両。
  4. 前記モータユニットと前記フロアトンネルとの間に、前記送風ファンから前記排気管へ送風を案内する送風ガイドダクトを設けた
    請求項3記載のハイブリッド車両。
  5. 前記モータユニットの外周に冷却リブを立設して、
    前記送風ガイドダクトと冷却リブとの間に送風通路を構成した
    請求項4記載のハイブリッド車両。
  6. 前記モータユニットの内部に冷却水通路を設けた
    請求項3〜5いずれか記載のハイブリッド車両。
  7. 前記モータと上記排気管との間に断熱部材を設けたものであって、
    前記所定空間を前記モータと前記断熱部材との間の空間に設定した
    請求項1記載のハイブリッド車両。
  8. 前記モータと前記排気管との間に、第1断熱部材及び第2断熱部材を並列に配置して、
    前記所定空間を前記第1断面部材と第2断熱部材との間の空間に設定した
    請求項1記載のハイブリッド車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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