JP2009269468A - 車両用操舵装置 - Google Patents

車両用操舵装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009269468A
JP2009269468A JP2008121506A JP2008121506A JP2009269468A JP 2009269468 A JP2009269468 A JP 2009269468A JP 2008121506 A JP2008121506 A JP 2008121506A JP 2008121506 A JP2008121506 A JP 2008121506A JP 2009269468 A JP2009269468 A JP 2009269468A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
torque
pulley
lock
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008121506A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Azuma
賢司 東
Ryohei Hayama
良平 葉山
Shingo Maeda
真悟 前田
Shiro Nakano
史郎 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2008121506A priority Critical patent/JP2009269468A/ja
Publication of JP2009269468A publication Critical patent/JP2009269468A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】操舵部材と舵取り機構との機械的な連結を解除可能な低コストで小型の車両用操舵装置を提供する。
【解決手段】操舵部材と転舵輪との動力伝達経路20の一部は、ステアリングシャフト4と操舵側プーリ26とによって構成されている。ステアリングシャフト4と操舵側プーリ26との間にクラッチ23が介装されている。クラッチ23は、ステアリングシャフト4と操舵側プーリ26とをトルク伝達可能に連結するためのタウメル機構35と、操作機構36とを含む。操作機構36は、ステアリングシャフト4および操舵側プーリ26間に作用するトルクが所定値を越えたときに、ステアリングシャフト4と操舵側プーリ26との連結を解除するように、タウメル機構35を操作する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用操舵装置に関する。
車両用操舵装置には、ステアリングホイールの操作力を、ケーブルを介して舵取り機構に伝達するものがある(例えば、特許文献1,2参照)。ケーブルは、ステアリングホイールに連結された一方のプーリと、舵取り機構に連結された他方のプーリとに巻き回されている。ステアリングホイールを操作することに伴い一方のプーリがケーブルを巻くことで、他方のプーリからケーブルが繰り出され、他方のプーリおよび舵取り機構のシャフトを駆動する。特許文献2では、ケーブルに過大な引張力が作用しないようにするための構成が設けられている。
特許文献1では、ステアリングホイールと舵取り機構との間の機械的な連結を解除可能なステアバイワイヤ方式を採用している。具体的には、ステアリングホイールと一方のプーリとの間にタウメル機構が介装されている。このタウメル機構によって、ステアリングホイールと一方のプーリとが解除可能に連結される。
特開2007−22460号公報 特開2004−217161号公報
ステアリングホイールと舵取り機構との機械的な連結を解除可能な車両用操舵装置において、製造コストの低減と、小型化が要請されている。本発明は、これらの課題を解決することを目的とする。
例えば、ステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置は、通常時には、操舵部材と転舵輪との間の機械的な連結が解除されており、アクチュエータによって転舵輪を操向するようになっている。そして、アクチュエータが故障した等のフェール時には、操舵部材と転舵輪とを機械的に連結する。これにより、運転者から操舵部材に付与される操舵トルクを転舵機構に伝えて転舵輪を操向できるようにしてある。
しかしながら、操舵部材と転舵輪とを機械的に連結する必要があるのは、フェール時のわずかな間、例えば、フェールが発生してから路肩に停止するまでのわずかな間だけである。したがって、フェール時には、転舵輪を小トルクで操向することが出来る車両の走行中さえ操舵を行えれば、操舵に関する利便性を実質的に損なうことはない。
上記の知見に基づいてなされた本発明は、操舵部材(2)と転舵輪(10)との機械的な連結を解除可能な車両用操舵装置(1)において、操舵部材と転舵輪との間の動力伝達経路(20)の一部を構成する第1および第2の回転部材(4,26)と、第1および第2の回転部材間に介装されるクラッチ(23)と、を備え、上記クラッチは、第1および第2の回転部材をトルク伝達可能に連結するためのタウメル機構(35)と、第1および第2の回転部材間に作用するトルクが所定値を越えたときに第1および第2の回転部材の連結を解除するようにタウメル機構を操作する操作機構(36)と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、第1および第2の回転部材間に作用するトルクが所定値を超えたときに、タウメル機構による第1および第2の回転部材の連結を解除できる。これにより、第1および第2の回転部材やタウメル機構等、動力伝達経路を構成する各部材に作用するトルクの最大値を小さくできる。動力伝達経路を構成する各部材に大トルクが作用することを防止できる結果、これら各部材を小型化することができる。また、動力伝達経路を構成する各部材を小型化することができる結果、これら各部材の材料コストの低減を通じて製造コストを低減できる。
しかも、第1および第2の回転部材間で伝達可能なトルクが上記所定値以下であっても、操舵に関する利便性を実質的に損なうことはない。すなわち、操舵部材と転舵輪とを機械的に連結することにより操舵部材の操舵トルクで転舵輪を操向する必要があるのは、例えば、転舵輪を操向するためのアクチュエータが故障した等のフェール時のわずかな間、例えば、フェールが発生してから路肩に停止するまでのわずかな間だけである。したがって、フェール時には、転舵輪を小トルクで操向することが出来る走行中さえ操舵を行えれば、操舵に関する利便性を実質的に損なうことはない。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施の形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る車両用操舵装置1の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、本実施の形態に係る車両用操舵装置1は、操舵部材2と転舵輪10との機械的な連結を解除可能なステアバイワイヤ式の車両用操舵装置であり、ステアリングホイール等の操舵部材2と、ラックアンドピニオン機構を含む転舵機構3とを備えている。
操舵部材2は、図示しない車体に回転可能に支持された第1の回転部材としてのステアリングシャフト4の一端に連結されている。ステアリングシャフト4の途中部には、電動モータからなる反力用アクチュエータ5が設けられている。反力用アクチュエータ5は、所定の操舵反力を操舵部材2に付与するためのものである。
転舵機構3は、車両の左右方向に延びる転舵軸としてのラック軸6と、ラック軸6に形成されたラック6aに噛み合うピニオン7aが一端に連結されたピニオン軸7と、ラック軸6に転舵力を付与するための電動モータからなる転舵用アクチュエータ8とを含む。
ラック軸6は、車体に固定された図示しないハウジング内で軸方向移動可能に支持されている。また、ラック軸6の両端部にはそれぞれタイロッド9が結合されている。各タイロッド9はナックルアーム(図示せず)を介して転舵輪10に連結されている。転舵用アクチュエータ8の出力回転は、この出力回転をラック軸6の軸方向移動に変換するための変換機構(図示せず)を介して、ラック軸6に伝達される。変換機構として、ボールねじ機構等のねじ機構を例示することができる。
車両用操舵装置1には、操舵部材2の操舵角θwを検出するための操舵角センサ11、運転者等から操舵部材2に付与された操舵トルクTwを検出するためのトルクセンサ12、転舵輪10の転舵角θtを検出するための転舵角センサ13、車速Vを検出するための車速センサ14、車両の横加速度Gsを検出するための横加速度センサ15、車両のヨーレートγを検出するためのヨーレートセンサ16が設けられている。
操舵角θwは、操舵部材2の操舵中立位置からの回転角として表される。
転舵角θtは、ピニオン軸7の回転角を用いて表されるものであり、ピニオン軸7の操舵中立位置からの回転角として表される。
上記操舵角θwに関する信号および操舵トルクTwに関する信号は、反力制御部18に入力される。反力制御部18は、CPU、RAMおよびROMを含む電子制御ユニット(Electronic Control Unit)であり、操舵部材2に付与される操舵反力を制御するために設けられている。反力制御部18は、反力用アクチュエータ5に接続されている。反力制御部18は、検出された操舵角θwおよび操舵トルクTw等に基づいて、図示しない駆動回路を介して反力用アクチュエータ5の駆動を制御する。
また、上記操舵角θwに関する信号、操舵トルクTwに関する信号、転舵角θtに関する信号、車速Vに関する信号、横加速度Gsに関する信号およびヨーレートγに関する信号は、転舵制御部19に入力される。
転舵制御部19は、CPU、RAMおよびROMを含む電子制御ユニット(Electronic Control Unit)であり、転舵用アクチュエータ8から転舵機構3に付与される転舵力を制御する。転舵制御部19は転舵用アクチュエータ8に接続されている。
反力用アクチュエータ5の電流I1は、第1の電流センサ21によって検出される。検出された電流I1に関する信号は、転舵制御部19に入力される。同様に、転舵用アクチュエータ8の電流I2は、第2の電流センサ22によって検出される。検出された電流I2に関する信号は、転舵制御部19に入力される。
転舵制御部19は、検出された操舵角θw、操舵トルクTw、転舵角θt、車速V、横加速度Gs、ヨーレートγ、反力用アクチュエータ5の電流I1および転舵用アクチュエータ8の電流I2等に基づいて、転舵用アクチュエータ8の駆動を、図示しない駆動回路を介して制御する。転舵制御部19と反力制御部18とは双方向に通信可能に接続されている。通常時には、操舵部材2と転舵輪10とは機械的に連結されていない。
車両用操舵装置1は、フェール時に操舵部材2と転舵輪10とを機械的に連結するための構成を有している。フェール時とは、例えば、転舵用アクチュエータ8の故障により、第2の電流センサ22によって検出される電流I2が異常値を示しているときをいう。車両用操舵装置1は、転舵制御部19によって制御されるクラッチ23と、伝達機構24とを備えている。
ステアリングシャフト4、クラッチ23、伝達機構24、転舵機構3、タイロッド9およびナックルアームによって、操舵部材2と転舵輪10との間の動力伝達経路20が形成されている。
クラッチ23は、ステアリングシャフト4と伝達機構24との機械的な連結、および機械的な連結を解除するためのものである。伝達機構24は、ステアリングシャフト4とピニオン軸7とを連結するためのものである。
図2は、車両用操舵装置1の要部の模式的な拡大図である。図1および図2を参照して、伝達機構24は、操舵側ハウジング25内に回転可能に保持された第2の回転部材としての操舵側プーリ26と、転舵側ハウジング27内に回転可能に保持された転舵側プーリ28と、一対の伝達ケーブル31,32とを有している。
転舵側プーリ28は、ピニオン軸7の他端に同行回転可能に連結されている。
一対の伝達ケーブル31,32は、それぞれ、可撓性を有しており、アウターチューブ33と、アウターチューブ33内を移動可能に挿通するインナーケーブル34とを有している。各伝達ケーブル31,32のアウターチューブ33は、一端が操舵側ハウジング25に接続され、他端が転舵側ハウジング27に接続されている。
各伝達ケーブル31,32のインナーケーブル34は、金属製のワイヤーや合成樹脂製のワイヤー等を用いて形成されている。各伝達ケーブル31,32のインナーケーブル34の一端は、操舵側プーリ26に固定されている。
一方の伝達ケーブル31のインナーケーブル34と、他方の伝達ケーブル32のインナーケーブル34とは、操舵側プーリ26に互いに逆方向に巻き付けられている。
各伝達ケーブル31,32のインナーケーブル34の他端は、転舵側プーリ28に固定されている。一方の伝達ケーブル31のインナーケーブル34と、他方の伝達ケーブル32のインナーケーブル34とは、転舵側プーリ28に互いに逆方向に巻きつけられている。
図3は、クラッチ23周辺の要部の断面図である。図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図である。図3および図4を参照して、ステアリングシャフト4と操舵側プーリ26とは、同軸的に配置されている。クラッチ23は、第1の回転部材としてのステアリングシャフト4と第2の回転部材としての操舵側プーリ26とをトルク伝達可能に連結するためのタウメル機構35と、タウメル機構35を操作するための操作機構36とを備えている。
タウメル機構35は、アウターリング37と、アウターリング37と同軸的且つ同行回転可能に連なる筒状部材38と、インナーリング39と、一対のロック部材41,42とを含んでいる。
なお、一対のロック部材41,42は、図示しないリング状のバネのバネ力によって、ロックする位置に付勢されている。
アウターリング37は、環状の内歯車を用いて形成されており、ステアリングシャフト4と同軸的に配置されている。このアウターリング37の一側面37aには、環状の溝43が形成されている。環状の溝43の一側面には、内歯部44が全周に亘って形成されている。環状の溝43の内側に筒状部材38が形成されている。アウターリング37と筒状部材38とは単一の部材を用いて一体に形成されている。
アウターリング37には、操舵側プーリ26が固定されている。アウターリング37と操舵側プーリ26とは、ステアリングシャフト4の中心軸線46の回りを同行回転可能である。
インナーリング39は、環状の外歯車を用いて形成されており、アウターリング37の環状の溝43内に配置されている。このインナーリング39は、アウターリング37に対して偏心配置されている。インナーリング39の外周面には、外歯部47が全周に亘って形成されており、内歯部44の一部と噛み合っている。インナーリング39の内周面39aは、筒状部材38の外周面38aと互いに偏心して対向している。
環状の溝43のうち、インナーリング39の内周面39aと筒状部材38の外周面38aとの間には、一対のロック部材41,42を収容するための収容空間48が区画されている。収容空間48は、環状に区画されており、筒状部材38の周方向C1(以下、単に周方向C1ともいう)に沿って幅が連続的に変化している。
一対のロック部材41,42は、筒状部材38の外周面38aおよびインナーリング39の内周面39aの双方に摩擦係合することにより、筒状部材38とインナーリング39とを互いにロックするものである。筒状部材38とインナーリング39との互いのロックにより、アウターリング37とインナーリング39とが互いにロックされることとなる。
ステアリングシャフト4の軸方向X1(以下、単に軸方向X1ともいう)に沿って見たときに、一対のロック部材41,42は、それぞれ、円弧状に形成されているとともに、筒状部材38の周方向C1に沿って互いに離れるほど先細りとなるくさび状をなしている。
各ロック部材41,42は、内側面49と、外側面50とを含んでいる。
各ロック部材41,42の内側面49は、筒状部材38の外周面38aと概ね等しい曲率半径を有する円弧状に形成されており、当該外周面38aに当接している。
各ロック部材41,42の外側面50は、インナーリング39の内周面39aと概ね等しい曲率半径を有する円弧状に形成されており、当該内周面39aに当接している。
各ロック部材41,42の基端部51には、操作機構36の後述する第1の操作部材56と係合するための係合凹部52がそれぞれ形成されている。各係合凹部52は、対応するロック部材41,42の先端部53側に向けて窪んでおり、軸方向X1から見て、例えば半円形形状に形成されている。各ロック部材41,42の先端部53は、周方向C1に沿って滑らかに凸湾曲しており、操作機構36の後述する第2の操作部材57と滑らかに係合することができる。
本実施の形態の特徴の1つは、ステアリングシャフト4と操舵側プーリ26との間に作用するトルクが所定値を超えたときに、これらステアリングシャフト4と操舵側プーリ26との連結が操作機構36によって解除される点にある。
操作機構36は、ステアリングシャフト4と同行回転可能な主体部54と、主体部54に設けられたソレノイド55と、第1の操作部材56と、主体部54に設けられた第2の操作部材57と、主体部54に設けられた芯合わせ部58と、を含んでいる。
主体部54は、第1、第2および第3の部分61,62,63を有しており、軸方向X1に沿って第1、第2および第3の部分61,62,63がこの順に並んでいる。第1の部分61は、円板状に形成されており、ステアリングシャフト4の他端に同行回転可能に連結されている。第2の部分62は、第1の部分61と比べて厚肉に形成された円板状の部材であり、ソレノイド55を保持するための保持孔64が形成されている。保持孔64は、ステアリングシャフト4の中心軸線46に対して偏心して配置されている。第3の部分63は、筒状に形成されており、第1の操作部材56を収容している。芯合わせ部58は、第3の部分63から軸方向X1に沿って延設されて環状をなしている。この芯合わせ部58は、筒状部材38に遊嵌されているとともに、操舵側プーリ26に形成された挿通孔65に遊嵌されている。
ソレノイド55は、第1の操作部材56を軸方向X1に沿って変位させるためのものであり、ソレノイドハウジング66と、固定子67と、可動子68とを含んでいる。ソレノイドハウジング66は、主体部54の第2の部分62の保持孔64に収容されており、この第2の部分62にボルトを用いて固定されている。
固定子67および可動子68は、ソレノイドハウジング66内に収容されている。固定子67は、ソレノイドハウジング66に固定されているとともに、転舵制御部19に接続されている。可動子68は、固定子67に対して、ステアリングシャフト4の軸方向X1に移動可能となっている。固定子67および可動子68の互いの対向面は、例えば断面多角形形状に形成されており、固定子67および可動子68が可動子68の中心軸線の回りを回動しないようにされている。
可動子68のうち、ソレノイドハウジング66から突出している先端部には、接続部材70が固定されている。この接続部材70には、第1の操作部材56が固定されている。
第1の操作部材56は、一対のロック部材41,42による、筒状部材38(アウターリング37)およびインナーリング39の互いのロックを達成させるためのものである。この第1の操作部材56は、柱状の小片部材を用いて形成されている。第1の操作部材56の先端部は、タウメル機構35の一対のロック部材41,42の基端部51,51間の空間と、軸方向X1に沿って対向している。ステアリングシャフト4のトルクは、主体部54、ソレノイド55および接続部材70を介して、第1の操作部材56に伝達される。
接続部材70の近傍には、第1の操作部材56をタウメル機構35側に付勢するための付勢部材71が設けられている。この付勢部材71は、例えばコイルばねを用いて形成されており、一端が接続部材70に固定され、他端がソレノイドハウジング66に固定されている。
第2の操作部材57は、一対のロック部材41,42による、筒状部材38(アウターリング37)およびインナーリング39の互いのロックを解除するためのものである。この第2の操作部材57は、主体部54の第3の部分63とはステアリングシャフト4の中心軸線46の回りを同行回転可能である。
第2の操作部材57は、断面円弧形形状に形成されており、第1の操作部材56とは周方向C1に関して位相が約180°ずらされている。第2の操作部材57は、収容空間48に配置されており、周方向C1に関して、一対のロック部材41,42の先端部53,53間に位置している。周方向C1に関して、第2の操作部材57の一端部57aと一方のロック部材41の先端部53との間に所定の隙間72が設けられている。同様に、周方向C1に関して、第2の操作部材57の他端部57bと他方のロック部材42の先端部53との間に所定の隙間73が設けられている。
操舵側ハウジング25は、第1〜第5の部分74〜78を含んでいる。操舵側ハウジング25の第1の部分74は、操舵側ハウジング25の一端壁を形成する環状の板部材である。第2の部分75〜第4の部分77は、操舵側ハウジング25の胴部であり、それぞれ円筒状をなして並んでいる。第5の部分78は、操舵側ハウジング25の他端壁を形成する環状の板部材である。
第1の部分74に形成された挿通孔79からステアリングシャフト4が突出している。第2および第3の部分75,76は、操作機構36の主体部54、ソレノイド55、接続部材70および第1の操作部材56を収容している。第4の部分77は、タウメル機構35を収容している。第4および第5の部分77,78は、協働して操舵側プーリ26を収容している。第5の部分78には、操舵側プーリ26の挿通孔82に挿通する環状部材83が設けられている。環状部材83は、軸受84を介して、操舵側プーリ26を回転自在に支持している。
インナーリング39とアウターリング37とが互いにロックされているときは、後述するように、筒状部材38の外周面38aおよびインナーリング39の内周面39aが、一対のロック部材41,42の対応する内側面49および外側面50とそれぞれ強圧に接触する。このため、本実施の形態では、これら外周面38aおよび内周面39aを強化するための構成を採用している。
具体的には、これら外周面38aおよび内周面39aのそれぞれが、強化層によって形成されている。この強化層は、筒状部材38の母材の外周面およびインナーリング39の母材の内周面のそれぞれに表面強化処理を施すことにより形成されている。
上記の強化層として、筒状部材38の母材およびインナーリング39の母材のそれぞれにショットピーニングを施して形成された層を例示することができる。ショットピーニングを施して形成された層は、圧縮残留応力が生じていることにより、疲労強度や耐摩耗性が向上している。
また、上記の強化層として、チタンコーティング層を例示することができる。チタンコーティング層として、TiCN膜によって形成された層、TiAlN膜によって形成された層、およびTiN膜によって形成された層を例示することができる。
TiCN膜によって形成された層は、HV(ビッカース硬さ)が例えば3000〜5000である。TiAlN膜によって形成された層は、HVが例えば2300〜2800である。TiN膜によって形成された層は、HVが例えば2000〜2500である。
また、筒状部材38の外周面38a、インナーリング39の内周面39a、ならびに各ロック部材41,42の内側面49および外側面50の強度を増すための構成が採用されている。
図4と、図4のV−V線に沿う断面図である図5を参照して、具体的には、筒状部材38の外径部85の肉厚を筒状部材38の内径部86の肉厚と比べて厚くしている。また、インナーリング39の内径部87の肉厚をインナーリング39の外径部88の肉厚と比べて厚くしている。また、各ロック部材41,42の肉厚を、筒状部材38の外径部85およびインナーリング39の内径部87の肉厚と概ね等しくなるように厚肉に形成している(図5において、ロック部材41のみを図示)。
さらに、筒状部材38、インナーリング39および各ロック部材41,42は、焼入れ等の熱処理が施されている。筒状部材38の焼入れ深さ(例えば、有効硬化層深さ)は、外周面38aが相対的に深くされており、外周面38a以外の外表面が相対的に浅くされている。同様に、インナーリング39の焼入れ深さは、内周面39aが相対的に深くされており、内周面39a以外の外表面が相対的に浅くされている。また、各ロック部材41,42の焼入れ深さは、内側面49および外側面50が相対的に深くされており、内側面49および外側面50以外の外表面が相対的に浅くされている。なお、筒状部材38とインナーリング39との間には、滑り軸受が設けられていない。
上記の構成により、筒状部材38の外周面38a、インナーリング39の内周面39aおよび各ロック部材41,42の各側面49,50がそれぞれ強化されている。
図1および図3を参照して、以上の概略構成を有する車両用操舵装置1において、通常の走行時には、ステアリングシャフト4と操舵側プーリ26とは機械的に連結されておらず、操舵部材2の操舵トルクは、操舵側プーリ26や転舵機構3には伝わらない。
具体的には、ソレノイド55の可動子68は、転舵制御部19の制御によって、ソレノイドハウジング66内に退避した位置に保持されている。これにより、操作機構36の第1の操作部材56は、図3および図4に示すように、一対のロック部材41,42の基端部51,51間には配置されていない。一方、第2の操作部材57は、収容空間48において、一対のロック部材41,42の先端部53,53間に配置されている。操舵部材2の回転に伴いステアリングシャフト4が中心軸線46の回りを周方向C1の一方に沿って回転すると、ステアリングシャフト4に同行して第2の操作部材57が回転する。
第2の操作部材57が回転すると、この第2の操作部材57は、図6に示すように、ロック部材42の先端部53を押圧し、一対のロック部材41,42の基端部51,51間の距離を狭める。これにより、一対のロック部材41,42の基端部51,51同士が互いに当接する。この状態でステアリングシャフト4がさらに回転すると、第2の操作部材57が周方向C1の一方に同行回転し、図示しないリング状ばねによってロック位置に付勢された一対のロック部材41,42も上記リング状ばねの付勢力によって周方向C1の一方に回転する。その結果、各ロック部材41,42は、筒状部材38の外周面38aとインナーリング39の内周面39a双方に対してすべり接触し、筒状部材38とインナーリング39とをロックしない。インナーリング39は、アウターリング37と噛み合い位置を変えながら、アウターリング37に対して空転する。
図1および図3を参照して、一方、転舵用アクチュエータ8の故障を転舵制御部19が検出した等の、フェール時には、ステアリングシャフト4と操舵側プーリ26とは機械的に連結され、操舵部材2の操舵トルクは、ステアリングシャフト4、クラッチ23および伝達機構24を介して転舵機構3に伝わる。
具体的には、転舵制御部19がソレノイド55の固定子67への通電を遮断することで、固定子67による可動子68の保持が解除される。これにより、可動子68は、付勢部材71の付勢力によって、ソレノイドハウジング66から突出するように軸方向X1に沿って変位される。これにより、第1の操作部材56は、図7(A)および図7(B)に示すように、一対のロック部材41,42の基端部51,51間に挿入される。
なお、第2の操作部材57がロック部材41,42の先端部53間に常時挿入されていることから、第2の操作部材57と一対のロック部材41,42とは中心軸線46の回りに連動回転する。よって、周方向C1に関して、第1の操作部材56と一対のロック部材41,42との位相は、概ね一定に保たれており、第1の操作部材56は、上記基端部51間にスムーズに入ることができる。
第1の操作部材56は、一対のロック部材41,42の基端部51間に配置され、これら基端部51,51間の間隔を拡げる。このとき、各ロック部材41,42の先端部53は、第2の操作部材57とは当接していない。
より具体的には、第1の操作部材56にトルクが作用していないとき、一方のロック部材41の先端部53と第2の操作部材57の一端部57aとは、周方向C1に関して所定の隙間長さS1だけ離隔しているとともに、中心軸線46回りに関して所定の隙間角θ1だけ離隔している。また、他方のロック部材42の先端部53と第2の操作部材57の他端部57bとは、周方向C1に関して所定の隙間長さS2だけ離隔しているとともに、中心軸線46回りに関して所定の隙間角θ2だけ離隔している。
第1の操作部材56にトルクが作用していないとき、上記隙間長さS1,S2はともに所定値Sとされ、上記隙間角θ1,θ2はともに所定値θとされている。
この状態から、操舵部材2が例えば周方向C1の一方に操作されることにより、操舵トルクがステアリングシャフト4に伝達されると、この操舵トルクは、操作機構36の主体部54やソレノイド55の可動子68等を介して、第1の操作部材56に伝達される。第1の操作部材56に伝達された操舵トルクTにより、第1の操作部材56は、一方のロック部材41の基端部51を周方向C1の一方に押圧する。これにより、一方のロック部材41は、筒状部材38の外周面38aおよびインナーリング39の内周面39aの双方に摩擦係合する。
このとき、一方のロック部材41は、くさびとして機能し、筒状部材38およびインナーリング39を互いにロックする。その結果、インナーリング39とアウターリング37が互いにロックされ、第1の操作部材56に連なるステアリングシャフト4と、アウターリング37に連なる操舵側プーリ26とが同行回転可能となる。
これにより、操舵部材2の操舵トルクは、ステアリングシャフト4およびクラッチ23を介して、操舵側プーリ26に伝達され、操舵側プーリ26が回転する。操舵側プーリ26の回転により、対応するインナーケーブル34が巻き取られ、これにより、転舵側プーリ28および転舵側プーリ28に連結されたピニオン軸7(図2参照)が回転する。図1を参照して、ピニオン軸7の回転は、ラック軸6の軸方向移動に変換され、これにより、各転舵輪10が操向される。
図1および図7(A)を参照して、このときの動力伝達経路20は、ステアリングシャフト4、操作機構36の主体部54、ソレノイド55、接続部材70、第1の操作部材56、タウメル機構35、および操舵側プーリ26を含む伝達機構24等によって形成される。
また、車両の停止時に操舵部材2が操作される据え切り操作により、ステアリングシャフト4から操舵側プーリ26に伝達されるトルクTが所定値T1を超えたときには、ステアリングシャフト4から操舵側プーリ26へのトルクの伝達が遮断される。具体的には、第1の操作部材56と第2の操作部材57とは、周方向C1に離隔して配置されているとともに、接続部材70、ソレノイド55および主体部54を介して、周方向C1に相対ねじれ移動可能に連結されている。
ステアリングシャフト4の操舵トルクTは、主体部54、ソレノイド55、接続部材70および第1の操作部材56を介して、一方のロック部材41に伝達される。これにより、例えば、接続部材70のうち、可動子68が固定されている内径部と、第1の操作部材56が固定されている外径部とが、周方向C1に沿って弾性的にねじれ変形する。このねじれ変形により、第2の操作部材57は、第1の操作部材56に対して周方向C1の一方に変位する。これにより、図8(A)に示すように、第2の操作部材57の他端部57bと他方のロック部材42の先端部53との隙間長さS2が所定値Sから狭くなるとともに、隙間角θ2が所定値θから小さくなる。
そして、図8(B)に示すように、第1の操作部材56から一方のロック部材41に伝達されるトルクTが所定値T1に達すると、第2の操作部材57の他端部57bが他方のロック部材42の先端部53に当接し、この先端部53を周方向C1の一方に押圧する。
すなわち、第1の操舵部材56から一方のロック部材41に伝達されるトルクTがゼロから所定値T1に変化することにより、第2の操作部材57の他端部57bと他方のロック部材42の先端部53との隙間長さS2が所定値Sからゼロに変化する。同様に、隙間角θ2も、所定値θからゼロに変化する。
第2の操作部材57が他方のロック部材42を押圧することにより、一対のロック部材41,42に、一対のロック部材41,42の基端部51間の間隔を狭めようとするトルクT’が働く。その結果、図6で示すのと同様に、一方のロック部材41による筒状部材38とインナーリング39の互いのロックが解除される。すなわち、アウターリング37とインナーリング39とのロック(トルク伝達)が解除され、ステアリングシャフト4と操舵側プーリ26との間のトルクの伝達が遮断される。
なお、上記ではステアリングシャフト4が周方向C1の一方に回転されたときを説明したが、ステアリングシャフト4が周方向C1の他方に回転されたときも同様である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ステアリングシャフト4と操舵側プーリ26との間に作用するトルクが所定値を超えたときに、タウメル機構35によるステアリングシャフト4と操舵側プーリ26との連結を解除できる。
これにより、ステアリングシャフト4や、操舵側プーリ26や、第1の操作部材56や、タウメル機構35の一対のロック部材41,42や、インナーケーブル34等、動力伝達経路20を構成する各部材に作用するトルクの最大値を小さくできる。動力伝達経路20を構成する各上記部材に大トルクが作用することを防止できる結果、これら各部材を小型化することができる。また、動力伝達経路20を構成する各部材を小型化することができる結果、これら各部材の材料コストの低減を通じて製造コストを低減できる。
しかも、ステアリングシャフト4と操舵側プーリ26との間で伝達可能なトルクが上記所定値以下であっても、操舵に関する利便性を実質的に損なうことはない。すなわち、操舵部材2と転舵輪10とを機械的に連結することにより操舵部材2の操舵トルクで転舵輪10を操向する必要があるのは、転舵用アクチュエータ8が故障した等のフェール時のわずかな間、例えば、フェールが発生してから路肩に停止するまでのわずかな間だけである。
したがって、フェール時には、転舵輪10を小トルクで操向することが出来る走行中さえ操舵を行えれば、操舵に関する利便性を実質的に損なうことはない。
また、筒状部材38の外周面38a、インナーリング39の内周面39a、ならびに各ロック部材41,42の内側面49および外側面50のそれぞれの強度を高くしている。これにより、第1の操作部材56からのトルクが各ロック部材41,42に作用したときに、各ロック部材41,42の内側面49および筒状部材38の外周面38aが互いに変形することを防止でき、且つ、各ロック部材41,42の外側面50およびインナーリング39の内周面39aが互いに変形することを防止できる。
その結果、第1の操作部材56から各ロック部材41,42にトルクが伝達されたときに、各ロック部材41,42が筒状部材38およびインナーリング39を迅速にロックすることができ、第1の操作部材56のトルクを迅速にタウメル機構35に伝達できる。したがって、操舵部材2を操舵したときに運転者がガタを感じることを防止できる。
本発明は、以上の実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、第1の操作部材56に代えて、図9(A)、図9(B)および図9(C)に示す第1の操作部材56Aを用いてもよい。なお、以下では、図1〜図8に示す実施の形態と同様の構成については、図に同様の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態では、第1の操作部材56Aから対応するロック部材(例えば、ロック部材41)に作用するトルクTが所定値T1を超えたときに、第1の操作部材56Aが一対のロック部材41,42の基端部51間から抜けるようにしてある(図9(A)において、一方のロック部材41のみを図示)。
具体的には、第1の操作部材56Aの先端部は、四角錐台形状に形成されている。この先端部に、一対の傾斜状カム面91,92が設けられている。一対の傾斜状カム面91,92は、周方向C1に関して互いに離隔して配置されている。一対の傾斜状カム面91,92間の間隔は、軸方向X1に沿ってステアリングシャフト4から遠ざかるにしたがい狭くなっている。
通常時には、第1の操作部材56Aは一対のロック部材41,42の何れにも係合していない。したがって、通常時には、ステアリングシャフト4と操舵側プーリ26とは、図1〜図8に示した実施の形態と同様、機械的に連結されていない。
一方、フェール時には、図1〜図8に示した実施の形態と同様、ステアリングシャフト4と操舵側プーリ26とが機械的に連結される。すなわち、フェール時には、ソレノイド55の固定子67による可動子68の保持が解除される。これにより、図10(A)および図10(B)に示すように、可動子68は、付勢部材71の付勢力によって、ソレノイドハウジング66から突出するように軸方向X1に沿って変位される。これにより、第1の操作部材56Aの先端部は、一対のロック部材41,42の基端部51間に挿入され、一対の傾斜状カム面91,92が、一対のロック部材41,42の対応する基端部51にそれぞれ係合する。第1の操作部材56Aから一対のロック部材41,42へ操舵トルクTが伝達されるときの作用は、図1〜図8に示す実施の形態と同様である。
一方、車両の停止時に操舵部材2が操作される据え切り操作等により、ステアリングシャフト4から操舵側プーリ26に伝達されるトルクTが所定値T1を超えたときには、ステアリングシャフト4から操舵側プーリ26へのトルクの伝達が遮断される。
具体的には、第1の操作部材56Aの作用について説明するための要部の模式図である図11(A)を参照して、第1の操作部材56Aの傾斜状カム面91から一方のロック部材41の基端部51に操舵トルクTが作用することにより、基端部51から傾斜状カム面91に垂直抗力Nが生じる。垂直抗力Nは、軸方向X1に沿う成分NX1を含む。一方、付勢部材71は、第1の操作部材56Aを軸方向X1に沿って付勢力F1で付勢している。上記成分NX1の向きと付勢力F1の向きとは、互いに逆である。
第1の操作部材56Aの傾斜状カム面91から一方のロック部材41の基端部51に作用するトルクTが所定値T1になったとき、上記垂直抗力Nのうち軸方向X1に関する成分NX1の値は、付勢力F1の値と等しくなる。そして、上記トルクTが所定値T1を超えると、成分NX1が付勢力F1を超える(NX1>F1)。図11(B)を参照して、これにより、第1の操作部材56Aは、付勢部材71の付勢力F1に抗して、軸方向X1のうちのステアリングシャフト4側に移動する。その結果、第1の操作部材56Aは、一対のロック部材41,42の基端部51,51間から抜け、これら一対のロック部材41,42との係合を解除される。これにより、第1の操作部材56A(ステアリングシャフト4)から一対のロック部材41,42へのトルクの伝達が遮断される。
なお、各上記実施の形態において、クラッチ23は、伝達機構24と転舵機構3との間に配置されてもよい。
本発明の一実施の形態に係る車両用操舵装置の概略構成を示す模式図である。 車両用操舵装置の要部の模式的な拡大図である。 クラッチ周辺の要部の断面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 図4のV−V線に沿う断面図である。 操作機構によるタウメル機構の操作について説明するための要部の断面図である。 (A)は、操作機構によるタウメル機構の操作について説明するための要部の断面図であり、(B)は、図7(A)のVIIB−VIIB線に沿う断面図である。 (A)および(B)は、それぞれ、操作機構によるタウメル機構の操作について説明するための要部の断面図である。 (A)は、本発明の別の実施の形態の要部の断面図であり、(B)は、第1の操作部材の要部の斜視図であり、(C)は、第1の操作部材の要部の縦断面図である。 (A)は、操作機構によるタウメル機構の操作について説明するための要部の断面図であり、(B)は、図10(A)のXB−XB線に沿う断面図である。 (A)および(B)は、それぞれ、第1の操作部材の作用について説明するための要部の模式図である。
符号の説明
1…車両用操舵装置、2…操舵部材、4…ステアリングシャフト(第1の回転部材)、10…転舵輪、20…動力伝達経路、23…クラッチ、26…操舵側プーリ(第2の回転部材)、35…タウメル機構、36…操作機構。

Claims (1)

  1. 操舵部材と転舵輪との機械的な連結を解除可能な車両用操舵装置において、
    操舵部材と転舵輪との間の動力伝達経路の一部を構成する第1および第2の回転部材と、
    第1および第2の回転部材間に介装されるクラッチと、を備え、
    上記クラッチは、第1および第2の回転部材をトルク伝達可能に連結するためのタウメル機構と、第1および第2の回転部材間に作用するトルクが所定値を越えたときに第1および第2の回転部材の連結を解除するようにタウメル機構を操作する操作機構と、を含むことを特徴とする車両用操舵装置。
JP2008121506A 2008-05-07 2008-05-07 車両用操舵装置 Pending JP2009269468A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008121506A JP2009269468A (ja) 2008-05-07 2008-05-07 車両用操舵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008121506A JP2009269468A (ja) 2008-05-07 2008-05-07 車両用操舵装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009269468A true JP2009269468A (ja) 2009-11-19

Family

ID=41436423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008121506A Pending JP2009269468A (ja) 2008-05-07 2008-05-07 車両用操舵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009269468A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02175381A (ja) * 1988-12-27 1990-07-06 Kayaba Ind Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JPH07133856A (ja) * 1993-11-09 1995-05-23 Toyota Motor Corp メカニカルヒューズ装置を備えた歯車
JP2756516B2 (ja) * 1989-12-14 1998-05-25 カイペル・レカロ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフトウング・ウント・コンパニー 調節可能な背もたれを持つ座席用の継手金具
JP2004217161A (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Honda Motor Co Ltd ケーブル式ステアリング装置
WO2007010790A1 (ja) * 2005-07-20 2007-01-25 Fuji Kiko Co., Ltd. 車両用操舵装置
JP2007022460A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Fuji Kiko Co Ltd 車両用操舵装置
JP2008030651A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Fuji Kiko Co Ltd 舵角比可変ステアリング装置
JP2009269467A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Jtekt Corp 車両用操舵装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02175381A (ja) * 1988-12-27 1990-07-06 Kayaba Ind Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2756516B2 (ja) * 1989-12-14 1998-05-25 カイペル・レカロ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフトウング・ウント・コンパニー 調節可能な背もたれを持つ座席用の継手金具
JPH07133856A (ja) * 1993-11-09 1995-05-23 Toyota Motor Corp メカニカルヒューズ装置を備えた歯車
JP2004217161A (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Honda Motor Co Ltd ケーブル式ステアリング装置
WO2007010790A1 (ja) * 2005-07-20 2007-01-25 Fuji Kiko Co., Ltd. 車両用操舵装置
JP2007022460A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Fuji Kiko Co Ltd 車両用操舵装置
JP2008030651A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Fuji Kiko Co Ltd 舵角比可変ステアリング装置
JP2009269467A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Jtekt Corp 車両用操舵装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9586614B2 (en) Vehicular steering system
US9920794B2 (en) Torque limiter, variable transmission ratio device, and tolerance ring
EP2597014B1 (en) Electric power steering system
EP1953066B1 (en) Transmission ratio variable device and steering gear
WO2017010345A1 (ja) デュアルピニオン式電動パワーステアリング装置
EP2713078B1 (en) Driven pulley made of nylon resin
EP2993110B1 (en) Worm speed reducer
US20170197652A1 (en) Steering device
JP2019190561A (ja) アクチュエータ及びステアバイワイヤ式操舵装置
JP2006111133A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2017177995A (ja) 操舵装置
JP2008155782A (ja) 車両用操舵装置
JP5967431B2 (ja) ステアリングロック装置
JP2009269468A (ja) 車両用操舵装置
WO2018180281A1 (ja) ラックシャフト及び電動パワーステアリング装置
JP2009269467A (ja) 車両用操舵装置
JP2017160994A (ja) クラッチ、及び操舵装置
JP2015054563A (ja) ステアリング装置の部材連結構造
JP5056304B2 (ja) 伝達比可変装置
JP2008179170A (ja) 車両用操舵装置
JP2007050844A (ja) 電動パワーステアリング装置
WO2023248864A1 (ja) 逆入力遮断クラッチ付アクチュエータおよび転舵装置、並びに、逆入力遮断クラッチの制御方法
US20230040073A1 (en) Steer by wire type steering apparatus
JP2008308054A (ja) 車両用操舵装置
JP2008239112A (ja) 車両用操舵装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110808

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120913

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130221