JP2009268550A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技盤の裏面に液晶表示装置13が配設される。液晶表示装置13の裏面に演出表示制御装置が配設される。液晶表示装置13における表示器の裏側を金属製の保護部材41で囲繞する。保護部材41より導電性の高い材料からなる帯状の導電部材42を、演出表示制御装置における演出表示制御基板43の前側に臨むように保護部材41の裏面に配設する。液晶表示装置13の裏面に配設されて、液晶表示装置13に設けられたバックライトに接続するインバータ基板37に導電部材42を電気的に接続する。インバータ基板37を、演出表示制御基板43を介して電源基板に電気的に接続する。
【選択図】図9
Description
遊技球を案内するレール(49)が前面側に取り付けられる遊技盤(45)の裏面に、該遊技盤(45)に設けられた可視表示部(47a)に臨ませた表示部で図柄を可変表示する表示器および該表示器を収容する第1ケース体(35)からなる液晶表示装置(13)が配設されると共に、該液晶表示装置(13)の裏面に、前記表示器を制御する演出表示制御基板(43)および該演出表示制御基板(43)を収容する第2ケース体(64)からなる演出表示制御装置(36)が配設される遊技機において、
前記表示器の裏側を金属製の保護部材(41)で囲繞すると共に、保護部材(41)より導電性の高い材料からなる帯状の導電部材(42)を、前記演出表示制御基板(43)の前側に臨むように該保護部材(41)の裏面に配設し、
前記液晶表示装置(13)の裏面に配設されて、該液晶表示装置(13)に設けられたバックライトに接続するインバータ基板(37)に前記導電部材(42)を電気的に接続し、
前記インバータ基板(37)を、前記演出表示制御基板(43)を介して機裏側に配設された電源基板(31a)に電気的に接続することを特徴とする。
前記演出表示制御基板(43)は、前記第2ケース体(64)に収容された金属板材(67)における前記導電部材(42)と対向する面とは反対の裏面に電気絶縁体(81)を介して配設され、
前記演出表示制御基板(43)の金属板材(67)と対向する面とは反対の裏面に実装されて遊技に関するプログラムまたは該プログラムによって実行されるデータが記憶されるROM(72,73)および該プログラムを実行するCPU(74)と、前記保護部材(41)との間に臨むように前記導電部材(42)が配設されることを要旨とする。
請求項2の発明によれば、演出表示制御基板を金属板材に対して電気絶縁体を介して配設すると共に、該演出表示制御基板に実装されたROMおよびCPUと保護部材との間に臨むように導電部材を配設することで、ROMおよびCPUへの静電気の影響を確実に防止し得る。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦向きに設置される矩形枠状の外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤45(図6参照)を着脱可能に保持する中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられると共に、該遊技盤45の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な液晶表示装置(液晶表示ユニット)13が着脱自在に取り付けられるよう構成される。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤45を透視保護するガラス板14aを備えた前枠14が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠14の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠14の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿16が一体的に組み付けられており、前枠14の開閉に合わせて上球受け皿16も一体的に開閉するよう構成される。また、図5に示すように、前記中枠12の裏側には、前記遊技盤45の裏側に配設された液晶表示装置13(各種制御装置38,43を含む)裏側を覆う保護カバー17が後述する軸受部21aおよび支軸17aからなる枢支手段を介して開閉可能に枢支されている。
図2に示すように、前記中枠12は、上縁をなす上枠部材18と、下縁をなし、スピーカ22や打球発射装置23、操作ハンドル24等が設置された下枠部材19と、左側縁をなす左枠部材(側枠部材)20と、右側縁をなす右枠部材21とから構成されて、これら上下左右の枠部材18,19,20,21を組み付けた際に、全体が前記外枠11の開口に整合する矩形枠状に形成される。そして、前記上下左右の枠部材18,19,20,21を組み付けた際に前後に開口する開口縁部が、前記遊技盤45を設置する遊技盤保持部25として機能するよう構成されている(図3参照)。ここで、前記中枠12は、前記外枠11の左上端部および左下端部に設けられた支軸を介して左側端部(一方の側部)が回転可能に枢支(ヒンジ接続)されて、該支軸を中心として中枠12を回転させることで、該外枠11に対して中枠12を開閉し得るようになっている。実施例では、前記上下の枠部材18,19は合成樹脂成形されると共に、左右の枠部材20,21はアルミ等の導電性金属材により成形されて、中枠12は全体として剛性を確保しつつ軽量化が図られている。
次に、前記遊技盤45に配設される液晶表示装置13の構成につき説明する。実施例に係る液晶表示装置13は、各種図柄を表示可能な液晶パネル(表示器)が第1ケース体35に収容されたユニット部材であって、該第1ケース体35の後面に、液晶パネルに表示される表示を制御する演出表示制御装置36や液晶パネルのバックライトを制御するインバータ基板37が配設される。また、前記演出表示制御装置36およびインバータ基板37の裏面側には、後述する各発光装置107,108,109,120,125,128,129を発光制御したり前記スピーカ22の出力制御を行なう統括制御基板38a(図22参照)を第3ケース体39に収容した統括制御装置38が前後に重なるよう配設されており、該統括制御装置38の制御信号に基づいて、演出表示制御装置36が所定の制御を実行すると共に、各発光装置107,108,109,120,125,128,129が発光するようになっている。なお、前記統括制御装置38も前記主制御装置40に配線接続され、該主制御装置40からの制御信号に基づいて制御を実行するよう設定される。また統括制御基板38aは、前記電源基板31aに電気的に接続されている(図22参照)。
前記遊技盤45は、図7に示すように、前記中枠12の遊技盤保持部25に整合する略正方形に形成されたアクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材からなる平板状の透明板(透明樹脂板)46と、該透明板46の裏面に組み付けられて前記液晶表示装置13が着脱可能に配設される裏ユニット47とから構成され、該裏ユニット47に形成された前後に開口する可視表示部47a(図23参照)を介して液晶表示装置13の表示面を前面側から視認し得るよう構成されている。ここで、実施例の裏ユニット47に形成される前記可視表示部47aは、該裏ユニット47の上下および左右幅の大部分が開口する大型の開口部である。なお、実施例の透明板46は、アクリル樹脂により形成されている。また、図6には、透明板46の裏側に位置する前記裏ユニット47を破線で示してある。
図6に示すように、前記透明板46の前面には、内レール48と外レール(レール)49が半円弧状に配設されて、両レール48,49によりパチンコ球が流下可能な遊技領域45aが画成され、前記打球発射装置23から発射されたパチンコ球が遊技領域45a内に打ち出されるようになっている。前記外レール49は、ステンレス等の金属を帯状に成形して構成されて導電性を備えている。また、前記透明板46の下方位置には、図1に示す如く、前記遊技領域45aを流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置(入賞口)50や特別入賞装置51が配設されており、該始動入賞装置50にパチンコ球が入賞することで、前記液晶表示装置13において図柄変動ゲームが展開され、該図柄変動ゲームの結果、液晶表示装置13に所定の図柄組合わせで図柄が停止表示されると、前記特別入賞装置51の入賞口が開放して所謂大当りが発生し、多数の賞球を獲得し得るよう構成されている。更に、前記透明板46の前面には、前記液晶表示装置13において主に図柄変動ゲームが展開される領域を囲む庇状部材52が配設されており、前記遊技領域45aに打ち出されたパチンコ球が液晶表示装置13における図柄変動ゲームが展開される領域を横切って流下しないようになっている。
前記裏ユニット47は、透視不能な合成樹脂材(例えばABS樹脂)から、外郭形状が前記透明板46と略整合する大きさおよび形状に形成され、該裏ユニット47の略中央位置に前記可視表示部47aが開設された枠状に形成されている(図24参照)。ここで、前記可視表示部47aは、上下の縁部が略水平に延在すると共に、左右側縁が開口外側へ向けて弧状に膨出する略小判状に開口するようになっている。なお、以下の説明では、前記裏ユニット47において、前記可視表示部47aより上側の部位を上枠部58と指称し、該可視表示部47aより下側の部位を下枠部59と指称する。また、裏ユニット47において、前記可視表示部47aの上下縁部の間(すなわち上下の枠部58,59の間)であって枢支端側(左端側)の枠部分を枢支端側枠部60と指称し、可視表示部47aの上下縁部の間(すなわち上下の枠部58,59の間)であって開放端側(右端側)の枠部分を開放端側枠部61と指称するものとする。
前記演出表示制御装置36は、前記液晶パネルでの表示を制御する演出表示制御基板(基板)43、その他複数の中継基板62,63を、図8に示すような第2ケース体(基板ケース)64に収容保護してケース単位で取り扱い得るようになっている。この第2ケース体64は、前記液晶表示装置13の裏面に対向するようセットされる皿状部材65と、この皿状部材65の開口面側に対して着脱可能に組み付けられるカバー状部材66とから構成され、両者共に透明な合成樹脂材により一体成形されて、前記演出表示制御基板43を皿状部材65内に平板状の金属板材(取付板材)67を介して敷設状態で収容すると共に、前記カバー状部材66で覆蓋保護するようになっている。実施例では、第2ケース体64と金属板材67とによって、演出表示制御基板43を液晶表示装置13に取り付けるための取付部材が構成される。
前記皿状部材65の枢支端側の側縁部(図10において右側縁部)に、上下方向に離間して複数の係合片65aが外方(図10の右方)に延出するよう形成されると共に、該皿状部材65の開放端側の側縁部(図10において左側縁部)には、上下方向に離間して複数の弾性変形可能な係止フック65bが後方に延出するよう立設されている。これに対し、カバー状部材66の枢支端側の側縁部(図8において右側縁部)に、前記各係合片65aと対応する位置に、該係合片65aを挿脱可能な係合孔66aが形成されると共に、該カバー状部材66の開放端側の側縁部(図8において左側縁部)には、前記各係止フック65bと対応する位置に、該係止フック65bが係脱自在に係止する係止部66bが形成されている。そして、各係合片65aを係合孔66aに挿通したカバー状部材66の係止部66bに、対応する係止フック65bを夫々係止することで、皿状部材65に対してカバー状部材66が着脱自在に取り付けられるよう構成される。
前記インバータ基板37は、図8および図9に示す如く、前記演出表示制御装置36における開放端側(中枠12の他方の側部側)に隣接して、前記液晶表示装置13の裏面にネジ止め固定されている。また液晶表示装置13の裏面には、インバータ基板37を被覆し、裏面が前記演出表示制御装置36の裏面と同一レベルか、より後方に突出するインバータカバー69が着脱自在に配設される。そして、インバータカバー69の裏面に、前記統括制御装置38が着脱自在に配設されている。なお、インバータ基板37は、液晶表示装置13(液晶パネル)の出力の大きさに応じたものが取り付けられるものであって、15インチの液晶表示装置13には15インチ用のものが取り付けられ、19インチの液晶表示装置13には19インチ用のものが取り付けられる。
前記統括制御装置38は、発光装置107,108,109,120,125,128,129やスピーカ22等の各種電気部品での演出を統括的に制御する統括制御基板38aを、第3ケース体39に収容保護してケース単位で取り扱い得るよう構成される。この統括制御装置38の幅寸法は、前記液晶表示装置13の幅寸法から演出表示制御装置36の幅寸法を引いた長さより大きい幅寸法に設定されているが、図4に示すように、該統括制御装置38における枢支端側の一部を、前記演出表示制御装置36の裏側に重ねるようにしてインバータカバー69の裏面に取り付けることで、該統括制御装置38が、液晶表示装置13の幅方向の外方に突出しないよう構成され、前記中枠12の開閉に支障を来たすことがないようにしてある。
前記第2ケース体64に対する各基板43,62,63の取付部材として機能する前記金属板材67には、図12に示す如く、前記皿状部材65の内部裏面である金属板材67の設置面からの離間距離が異なる第1取付部67aおよび第2取付部67bが形成されている。そして、該金属板材67は、設置面から離間する側の第1取付部67aを開放端側(インバータ基板側)に位置させると共に、設置面に近接する側の第2取付部67bを枢支端側に位置させた姿勢で皿状部材65に敷設されるようになっている。そして、第1取付部67aにおける皿状部材65から離間する裏面に、図10に示す如く、前記演出表示制御基板43および第1中継基板(中継基板)62が配設されると共に、前記第2取付部67bの裏面に前記第2中継基板(別の基板)63が配設される。実施例では、金属板材67における第1取付部67aの上部に演出表示制御基板43が配設されると共に、該演出表示制御基板43の下方でかつ前記インバータ基板37に隣接する開放端側に偏った位置に、該インバータ基板37および演出表示制御基板43にコネクタ接続される第1中継基板62が配設される。また第2中継基板63は、金属板材67の第2取付部67bにおける上部に配設され、該第2中継基板63は、演出表示制御基板43および前記液晶表示装置13の表示制御基板(図示せず)にコネクタ接続されるようになっている。
矩形状に形成された前記演出表示制御基板43には、遊技に関するプログラムが格納(記憶)される制御用ROM(電子部品)72、該プログラムによって実行されるデータが格納(記憶)されるデータ用ROM(電子部品)73、該プログラムを実行するCPU(電子部品)74、その他コンデンサ75等の各種電子部品が、裏側を向く実装面に実装されている。図10に示す如く、演出表示制御基板43の上部領域に、発熱量の多い複数のコンデンサ75が纏めて配置されると共に、該演出表示制御基板43の下部領域に、前記コンデンサ75より発熱量が少なく、熱に弱い前記制御用ROM72、データ用ROM73およびCPU74が纏めて配置され、これらROM72,73およびCPU74に格納されているプログラムやデータが、コンデンサ75から発生する熱によって破壊されたり該CPU74が誤作動するのを抑制するよう構成してある。
前記演出表示制御基板43の各窪み部80に取り付けられる弾性体(電気絶縁体)81は、図13に示すように全体が円筒状に形成されると共に、軸方向の中間位置の外周に周溝81aが形成される。また弾性体81は、前記周溝81aによって形成された小径嵌合部81bの軸方向の両側に、該小径嵌合部81bより大径円筒状の第1保持部82および第2保持部83が形成される。そして、小径嵌合部81bを前記窪み部80の収容部80bに嵌合して演出表示制御基板43に取り付けた際に、該演出表示制御基板43の実装面側(表面側)に第1保持部82が当接すると共に、該演出表示制御基板43の実装面側とは反対面側(裏面側)に第2保持部83が当接するよう構成される。
前記弾性体81を介して演出表示制御基板43を金属板材67に取り付ける取付手段としての段付きネジ84は、図13に示す如く、前記弾性体81の第1突起82aに接触可能な支持部84aと、該支持部84aにおける第1突起82aとの接触面に延設される軸部84bと、該軸部84bの延出端に設けられて軸部84bより小径のネジ部84cとを有する。そして、弾性体81の通孔81cに軸部84bを挿通して支持部84aと演出表示制御基板43で第1保持部82を挟むと共に、前記金属板材67に弾性体81の第2突起83aを接触させた状態で、金属板材67に形成されたネジ孔71にネジ部84cを螺挿することで、第1保持部82および第2保持部83を挟んで金属板材67に演出表示制御基板43が取り付けられる。
前記金属板材67の第1取付部67aには、前記演出表示制御基板43の下端縁側に、該演出表示制御基板43に設けられた第1ソケット76に着脱自在に差し込み接続される第1プラグ77の引き抜き方向への演出表示制御基板43の変位を規制する第1規制片(規制片)85が形成されている。すなわち、第1規制片85は、図12に示す如く、演出表示制御基板43に設けた第1ソケット76の配設位置に近接する位置において、該演出表示制御基板43の実装面に対向するよう形成される。そして、第1ソケット76に差し込み接続されている第1プラグ77を引き抜く際に、演出表示制御基板43の実装面に当接して該制御基板43の大きな変位(撓み)を規制するべく機能する。但し、第1規制片85は、演出表示制御基板43に負荷が加わっていない通常状態においては、該演出表示制御基板43とは接触しないよう構成される。
前記第1中継基板62は、図10に示すように矩形状に形成されて、各隅部に通孔62aが夫々穿設されている。これに対し、金属板材67における第1取付部67aには、第1中継基板62の配設部位に、第1中継基板62の一方の対角線上に位置する2つの隅部に対応する部位に、設置面から所定長さで立ち上がる第1位置決め片88が夫々形成される(図11参照)。そして、第1中継基板62の対応する通孔62aに第1位置決め片88を挿通することで、第1中継基板62が位置決めされる。また、第1取付部67aにおける第1中継基板62の配設部位には、第1中継基板67の他方の対角線上に位置する2つの隅部に対応する部位に、設置面から所定長さで立ち上がる第1固定片部89が夫々形成される。各第1固定片部89にはネジ孔89aが形成され、第1中継基板62の対応する通孔62aに挿通したネジ90を第1固定片部89のネジ孔89aに螺挿することで、第1中継基板62は、設置面から離間した状態で第1取付部67aに位置決め固定される。第1中継基板62の後方を向く実装面には、略中央に接続口91aを後方に向けて開口する第4ソケット91が配設されると共に、該第4ソケット91より開放端側(インバータ基板側)に、実装面に沿う方向に向けて接続口92aが開口する第5ソケット92が、該接続口92aを開放端側に向けて設けられている。
前記第2中継基板63は、図10に示すように矩形状に形成されて、各隅部に通孔63aが夫々穿設されている。これに対し、金属板材67における第2取付部67bには、第2中継基板63の配設部位に、第2中継基板63における一の辺(図10では下辺)の両側の隅部に対応する部位に、設置面から所定長さで立ち上がる第2位置決め片95が夫々形成される。そして、第2中継基板63の対応する通孔63aに第2位置決め片95を挿通することで、第2中継基板63が位置決めされる。また、第2取付部67bにおける第2中継基板63の配設部位には、第2中継基板63の前記一の辺と対向する他の辺(図10では上辺)の両側の隅部に対応する部位に、設置面から所定長さで立ち上がる第2固定片部96が夫々形成される。各第2固定片部96にはネジ孔96aが形成され、第2中継基板63の対応する通孔63aに挿通したネジ90を第2固定片部96のネジ孔96aに螺挿することで、第2中継基板63は、設置面から離間した状態で第2取付部67bに位置決め固定される。
前記演出表示制御基板43に実装される前記制御用ROM72は、図15(a)に示す如く、ROM本体72aの左右両側から複数のピン72bが斜め下方に向けて延出するよう設けられたピンタイプのROMであって、該ピン72bを演出表示制御基板43の実装面に設けられた端子(接触部99)に着脱自在に差し込み接続するよう構成される。なお、制御用ROM72のピン72bは、図17に示す如く、略クランク状に形成されると共に、幅寸法は一様に設定される。
前記演出表示制御基板43に実装される前記データ用ROM73は、図20に示す如く、薄板状のカード型のROMであって、カード本体73aの一面に、複数のROM側接続端子73bが露出して設けられている。これに対し、演出表示制御基板43の実装面には、前記データ用ROM73が着脱自在に実装される実装保持部材100が配設される。この実装保持部材100は、図20および図21に示す如く、演出表示制御基板43の実装面に配設固定された基台101と、この基台101における演出表示制御基板43から離間する表面から突出し、前記データ用ROM73のROM側接続端子73bに接触可能な弾性変形可能な保持側接続端子100aと、基台101に配設されて解除位置と固定位置とに姿勢変化する押圧部材102とを基本的に備える。前記ROM側接続端子73bは、保持側接続端子100aに対する接触可能な面積が、該保持側接続端子100aの接触可能な面積より広く設定され、ROM側接続端子73bが所要範囲で位置ズレしても両接続端子73b,100aの接触状態を維持し得るよう構成される。なお、実施例とは逆に、保持側接続端子100aの接触可能な面積を、ROM側接続端子73bの接触可能な面積より広く設定してもよい。
図26に示すように、前記裏ユニット47における上枠部58の前面には、文字等を表わした光装飾部106が設けられると共に、該光装飾部106の左右両側部に上下方向に揺動する第1可動発光装置107が夫々配設されている。また、上枠部58の前側には、第1の発光装置108が配設される。更にまた、上枠部58の裏側に、光装飾部106に対応する上部発光装置109および該上部発光装置109における上部LED基板135(後述)の裏側を保護する上部基板カバー110が配設される。
前記裏ユニット47における枢支端側枠部60の裏面には、図32に示すように、上下に離間する2箇所に、前記液晶表示装置13に形成した前記係止突部35a,35aを挿脱可能な差込み受部119,119が後方へ突出するよう形成されている。そして、該枢支端側枠部60の裏面に、第2の枢支側発光装置120と、該第2の枢支側発光装置120における第2のLED基板140の裏側を保護する第2の枢支側基板カバー121が配設される。なお、第2の枢支側基板カバー121の裏面に、液晶表示装置13の枢支端側の側面に当接して側方移動を規制する第1の規制壁121aが突設されている。
前記裏ユニット47における開放端側枠部61の裏面には、図33に示すように、第2の開放側発光装置125と、該第2の開放側発光装置125における第2のLED基板140の裏側を保護する第2の開放側基板カバー126が配設される。なお、第2の開放側基板カバー126の裏面に、液晶表示装置13の開放端側の側面に当接して側方移動を規制する第2の規制壁127が上下方向に所定長さ寸法で突設されている。
図27に示すように、前記裏ユニット47の下枠部59には、前記透明板46に配設された前記始動入賞装置50および特別入賞装置51の後方を挿通する挿通孔が前後に開口するよう形成されて、該挿通孔に挿通させた始動入賞装置50の左右両側に位置するよう、左右方向に揺動する第2可動発光装置128,128が配設されている。また、前記下枠部59の裏側には、第3の発光装置129および前方に開口する横長矩形箱状に形成された基板カバーを兼用する設置部材130が配設されており、該設置部材130の内部に前記始動入賞装置50、特別入賞装置51および第2可動発光装置128,128が収容されている。
前記裏ユニット47の前側には、図26に示すように、前記上枠部58、下枠部59、枢支端側枠部60および開放端側枠部61の夫々に亘って環状に延在する円環状装飾部134が設けられている。この円環状装飾部134は、前記可視表示部47aの外周を囲うように弧状に設けられた前記第1の設置部112、第2の設置部122,122および第3の設置部131,131と対応して設けられる。また円環状装飾部134は、光透過性および光拡散性を有する複数のレンズ部137a,141a,145aを周方向に所定間隔離間して配置し、各レンズ部137a,141a,145aの間を装飾カバー139,143,147で覆うよう構成される。そして、前記円環状装飾部134の内側に、前記光装飾部106、第1可動発光装置107および第2可動発光装置128の夫々が位置するよう構成されている。また、前記円環状装飾部134は、前記透明板46に形成される略円形の遊技領域45aの内側において、該遊技領域45aの周縁に沿うように設けられており、裏ユニット47を透明板46に取り付けた際に、該透明板46を介して、光装飾部106、第1可動発光装置107、第2可動発光装置128、円環状装飾部134および可視表示部47aに臨む液晶表示装置13の表示面の夫々が前側から視認されるようになっている。
図27に示すように、前記上枠部58の前側に、上枠部58側に位置するレンズ部137aを発光させる前記第1の発光装置108が配設されると共に、上枠部58の裏側には、前記光装飾部106を発光させる前記上部発光装置109が配設される。また、前記枢支端側枠部60の裏側には、該枢支端側枠部60側に位置する各レンズ部141aを発光させる前記第2の枢支側発光装置120が配設され、前記開放端側枠部61の裏側には、該開放端側枠部61側に位置する各レンズ部141aを発光させる前記第2の開放側発光装置125が配設され、前記下枠部59の裏側には、該下枠部59側に位置する各レンズ部145aを発光させる前記第3の発光装置129が配設される。そして、上部発光装置109、第2の枢支側発光装置120および第2の開放側発光装置125の後方に、前記液晶表示装置13が配置されている。
前記上部発光装置109は、前記裏ユニット47の上枠部58の裏側に配置され、表面に複数の上部LED135aが実装され、前記第1可動発光装置107,107の間に位置する上部LED基板135と、該上部LED基板135の裏側を覆う上部基板カバー110とから構成されており、前記上枠部58における前記光装飾部106と対応する位置に開設した開口部111を介して、各上部LED135aが光装飾部106の裏側に対向するようになっている。なお、実施例では、文字「C」に対応する位置には5個の上部LED135aが配置されると共に、文字「O」、「B」、「R」、「A」の夫々に対応する位置には6個の上部LED135aが配置されている。ここで、文字「C」に対応する5個の上部LED135aは、全てが直列に接続されたLED群をなすよう構成され、文字「O」、「B」、「R」、「A」の夫々に対応する6個の上部LED135aは、3個の上部LED135aずつが直列に接続されて、直列接続された3個の上部LED135a毎にLED群をなすよう構成されている。従って、上部LED基板135には、9個の独立したLED群が設けられている。そして、前記統括制御装置38からの制御信号に基づいて、各LED群毎にスタティック駆動制御されるようになっている。
図28(a)および図29に示すように、前記第1の発光装置108は、前記裏ユニット47の上枠部58に設けた前記第1の設置部112に配置され、表面(実装面)に、該実装面と交差する方向に光を照射する複数の第1のLED(発光手段)114aが実装される第1のLED基板114から構成される。この第1のLED基板114は、フレキシブル基板で構成されて、裏面(実装面とは反対の面)を前記第1の設置部112の張出し面部112bに対向する姿勢で、該張出し面部112bに沿って湾曲して配設される。すなわち、第1の設置部112に第1のLED基板114を配設した状態では、当該第1のLED基板114が前面部112aと交差(直交)すると共に、前記第1のLED114aからの光照射方向が、前記可視表示部47aを向くようになっている。また第1のLED基板114に実装される各第1のLED114aは、前記前面部112aに設けられた各第1のリフレクタ113に対応するように位置し、該第1のLED114aからの光は、対応する第1のリフレクタ113の湾曲面に向けて照射されるよう構成される。なお、第1のLED基板114に配設された各第1のLED114aは、前記統括制御装置38からの制御信号に基づいてダイナミック駆動制御されて、第1のLED114a毎に独立して発光制御し得るようになっている。また第1のLED114aとしては、多色発光し得るものが好適に採用される。
前記第1の設置部112の前側には、該第1の設置部112における張出し面部112bに沿う弧状に形成された第1のレンズカバー137が配設される。この第1のレンズカバー137には、図34に示す如く、長手方向に離間して複数の第1のレンズ部137aが設けられ、各第1のレンズ部137aの夫々が、前記各第1のリフレクタ113と対応するようになっている。すなわち、第1のレンズカバー137を第1の設置部112の前側に配設した状態で、各第1のレンズ部137aによって、対応する第1のリフレクタ113および第1のLED114aの前方を覆うよう構成される。第1のレンズ部137aにおける第1のリフレクタ113と対向する裏面に、該リフレクタ113からの反射光を拡散させる第1の光拡散シート138が配設されている(図29参照)。
前記第1の設置部112の前側には、前記第1のレンズカバー137の前側を覆うように、第1の設置部112の張出し面部112bに沿う弧状に形成された第1の装飾カバー139が配設される。この第1の装飾カバー139は、光を透過しない材料から形成されると共に、全体に導電性を有するメッキが施されている。また第1の装飾カバー139には、図36および図37に示す如く、長手方向に離間して複数の透口139aが開設され、各透口139aを介して対応する第1のレンズ部137aが前側に露出するよう構成される。すなわち、前記第1の発光装置108を発光した際には、第1の装飾カバー139の透口139aに臨む第1のレンズ部137aのみが発光状態で前側から視認されるようになっている。
図32に示すように、前記第2の枢支側発光装置120は、前記裏ユニット47の枢支端側枠部60の裏側に配置され、表面(実装面)に、該実装面と交差する方向に光を照射する複数の第2のLED(第2の発光手段)140aが実装される第2のLED基板140と、該第2のLED基板140の裏面側を覆う第2の枢支側基板カバー121とから構成される。この第2のLED基板140は、第2の設置部122に沿って湾曲する形状に形成されると共に、該第2のLED基板140に実装される第2のLED140aの夫々は、第2の設置部122に開設された各通孔122aと対応するように位置している。そして、第2のLED基板140は、実装面を第2の設置部122の裏面に対向した状態で配設されて、該第2のLED基板140に配設された各第2のLED140aの夫々が、第2の設置部122に開設された対応する通孔122aを介して前側に臨むよう構成される(図27,図30参照)。すなわち、第2の設置部122に配設した第2の枢支側発光装置120では、第2のLED140aの光照射方向は前方に向くようになっている。なお、第2のLED基板140に配設された各第2のLED140aは、前記統括制御装置38からの制御信号に基づいてダイナミック駆動制御されて、第2のLED140a毎に独立して発光制御し得るようになっている。また、第2のLED140aとしては、多色発光し得るものが好適に採用される。
前記第2の設置部122の前側には、該第2の設置部122に沿う弧状に形成された第2のレンズカバー141が配設される。この第2のレンズカバー141には、図34に示す如く、長手方向に離間して複数の第2のレンズ部141aが設けられ、各第2のレンズ部141aの夫々が、前記各第2のリフレクタ123と対応するようになっている。すなわち、第2のレンズカバー141を第2の設置部122の前側に配設した状態で、各第2のレンズ部141aによって、対応する第2のリフレクタ132および第2のLED140aの前方を覆うよう構成される。また第2のレンズカバー141には、長手方向に離間して複数の位置決め孔141bが穿設されており、該位置決め孔141bに、第2の設置部122の前面に突設したボス122bを嵌挿することで、第2の設置部122に対する第2のレンズカバー141の位置決めがなされるようになっている。また第2のレンズカバー141の前面は、可視表示部47aに近接する側から離間する側に向けて前方傾斜するよう形成されると共に、該第2のレンズカバー141の裏面に、前記第2の区画壁124の前端面が当接するよう構成される。
前記第2の設置部122の前側には、前記第2のレンズカバー141の前側を覆うように、第2の設置部122に沿う弧状に形成された第2の装飾カバー143が配設される。この第2の装飾カバー143の前面は、第2のレンズカバー141の前面に対応するように可視表示部47aから離間するにつれて前方に傾斜している。また第2の装飾カバー143は、光を透過しない材料から形成されると共に、全体に導電性を有するメッキが施されている。更に、第2の装飾カバー143には、図36および図37に示す如く、長手方向に離間して複数の透口143aが開設され、各透口143aを介して対応する第2のレンズ部141aが前側に露出するよう構成される。すなわち、前記第2の枢支側発光装置120を発光した際には、第2の装飾カバー143の透口143aに臨む第2のレンズ部141aのみが発光状態で前側から視認されるようになっている。
前記第2の開放側発光装置125は、その基本的な構成は前記第2の枢支側発光装置120と同じであって、該第2の開放側発光装置125は、前記裏ユニット47の開放端側枠部61の裏側に配置され、表面(実装面)に、該実装面と交差する方向に光を照射する複数の第2のLED(第2の発光手段)140aが実装される第2のLED基板140と、該第2のLED基板140の裏面側を覆う第2の開放側基板カバー126とから構成される。この第2のLED基板140は、第2の設置部122に沿って湾曲する形状に形成されると共に、該第2のLED基板140に実装される第2のLED140aの夫々は、第2の設置部122に開設された各通孔122aと対応するように位置している。そして、第2のLED基板140は、実装面を第2の設置部122の裏面に対向した状態で配設されて、該第2のLED基板140に配設された各第2のLED140aの夫々が、第2の設置部122に開設された対応する通孔122aを介して前側に臨むよう構成される。すなわち、第2の設置部122に配設した第2の開放側発光装置125では、第2のLED140aの光照射方向は前方に向くようになっている。なお、第2のLED基板140に配設された各第2のLED140aは、前記統括制御装置38からの制御信号に基づいてダイナミック駆動制御されて、第2のLED140a毎に独立して発光制御し得るようになっている。
前記裏ユニット47の開放端側枠部61に設けた第2の設置部122の前側に配設される第2のレンズカバー141および第2の装飾カバー143の構成は、前記枢支端側枠部60に設けた第2の設置部122に配設されるものと対称であるので、同一の部材に同じ符号を付して説明は省略する。なお、開放端側枠部61の第2の設置部122に配設される第2の装飾カバー143の上端部は、前記第1の装飾カバー139の対応する開放側端部にネジ止め固定されて、電気的に接続するよう構成される。
図23に示すように、前記第3の発光装置129は、前記裏ユニット47の下枠部59の裏側に配置され、表面(実装面)に、該実装面と交差する方向に光を照射する複数の第3のLED144aが実装される第3のLED基板144と、該第3のLED基板144の裏面側を覆う第3の基板カバーとしての前記設置部材130とから構成される。なお実施例では、第3の発光装置129は、前記始動入賞装置50を挟む左右の両側に配設されるが、その基本的な構成は同一である。
前記第3の設置部131の前側には、該第3の設置部131に沿う弧状に形成された第3のレンズカバー145が配設される。この第3のレンズカバー145には、図34に示す如く、長手方向に離間して複数の第3のレンズ部145aが設けられ、各第3のレンズ部145aの夫々が、前記各第3のリフレクタ132と対応するようになっている。すなわち、第3のレンズカバー145を第3の設置部131の前側に配設した状態で、各第3のレンズ部145aによって、対応する第3のリフレクタ132および第3のLED144aの前方を覆うよう構成される。また第3のレンズカバー145には、位置決め孔(図示せず)が穿設されており、該位置決め孔に、第3の設置部131の前面に突設したボス131bを嵌挿することで、第3の設置部131に対する第3のレンズカバー145の位置決めがなされるようになっている。また第3のレンズカバー145の前面は、前記透明板46の裏面と平行となるよう形成されている。
前記第3の設置部131の前側には、前記第3のレンズカバー145の前側を覆うように、第3の設置部131に沿う弧状に形成された第3の装飾カバー147が配設される。この第3の装飾カバー147は、光を透過しない材料から形成されると共に、全体に導電性を有するメッキが施されている。更に、第3の装飾カバー147には、図36に示す如く、長手方向に離間して複数の透口147aが開設され、各透口147aを介して対応する第3のレンズ部145aが前側に露出するよう構成される。すなわち、前記第3の発光装置129を発光した際には、第3の装飾カバー147の透口147aに臨む第3のレンズ部145aのみが発光状態で前側から視認されるようになっている。
前記遊技盤45における透明板46に配設された前記第3飾り55cに取り付けられる前記第1アース部材56は、導電性を備えた金属片を折曲成形して構成され、上下に延在する基部56bの上端に、枢支端側に延出する前方接触部56cが形成されている。前記基部56bは、上部側が後方に向けて傾斜しており、第3飾り55cを透明板46に取り付ける前の状態において、前記前方接触部56cは、第3飾り55cにおけるレール収容部55dに対応する裏面から後方側へ離間した状態で前後方向に弾性変形可能に構成されている(図40(a)の二点鎖線参照)。そして、図41(a)に示すように、第3飾り55cを透明板46に取り付けた際に、前方接触部56cの裏面が前記外レール49の前端縁に当接し、第1アース部材56の基部56bが前方へ弾性変形して垂直姿勢(図40(a)の二点鎖線参照)となる。従って、前記前方接触部56cは、外レール49に対し弾性により後方付勢された状態で当接するよう構成される。また、基部56bの下部側は、後方に突出するよう折曲され、第3飾り55cの開放端側縁裏面に臨む矩形状の後方接触部56aが形成されている。この後方接触部56aは、第3飾り55cを透明板46に取り付けた際に、前記切欠部46aを介して透明板46の裏面に露出し、後述する第2アース部材148と接触するよう構成される。なお、この後方接触部56aは、第2アース部材148に接触した際に弾性変形することはなく、従って、接触時に後方へ付勢されることはない。
次に、前述した実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記遊技盤45(裏ユニット47)に対する液晶表示装置13の固定につき説明する。前記液晶表示装置13の左側面に形成した一対の係止突部35a,35aを、前記裏ユニット47の枢支端側枠部60に形成した対応の差込み受部119,119の差込み口に挿入し、この状態で液晶表示装置13の右側面が裏ユニット47に近接するよう回転させる。そして、液晶表示装置13の前面を前記裏ユニット47の裏側に設けた前記各発光装置109,120,125における基板カバー110,121,126に当接させると共に、上下のロック部材155,155を解除位置から係止位置へ回転変位させて、該上下のロック部材155,155を液晶表示装置13の対応する支持部35b,35bに当接させることで、当該液晶表示装置13が裏ユニット47に取り付けられる。
前記液晶表示装置13の裏面に取り付けられる演出表示制御装置36における演出表示制御基板43の取り付けについて説明する。前記制御用ROM72、データ用ROM73、CPU74およびコンデンサ75等の各種電子部品が実装された演出表示制御基板43の各隅部に形成された窪み部80の夫々に、前記弾性体81を取り付ける。すなわち、弾性体81の小径嵌合部81bを、窪み部80の入口部80aから収容部80bに押し込むことで、図13に示す如く、演出表示制御基板43を第1保持部82と第2保持部83とで挟んだ状態で、該弾性体81は演出表示制御基板43に取り付けられる。この場合において、窪み部80における入口部80aの開口寸法は、弾性体81の小径嵌合部81bの直径より小さく設定されているから、各窪み部80に取り付けた弾性体81が簡単に脱落することはなく、前記金属板材67に演出表示制御基板43を取り付ける作業中に弾性体81が脱落して作業を中断する等の煩わしい事態が生ずることはなく、作業をスムーズに行ない得る。
前記金属板材67の第1取付部67aに演出表示制御基板43が取り付けられた状態においては、図13に示す如く、前記段付きネジ84の支持部84aに弾性体81の第1突起82aが接触すると共に、第1取付部67a(金属板材67)に弾性体81の第2突起83が接触し、演出表示制御基板43は、金属板材67に直に接触しない状態となっている。すなわち、演出表示制御基板43は、弾性体81にのみ接触しており、金属板材67からの振動は、該弾性体81によって減衰されて演出表示制御基板43が振動するのは抑制される。しかも、支持部84aおよび金属板材67には、弾性体81の突起82a,83aのみが接触して、支持部84aおよび金属板材67に対する弾性体81の接触面積は小さいから、金属板材67や段付きネジ84から伝わる振動の弾性体81による吸収率は高くなり、演出表示制御基板43に伝わる振動をより軽減することができる。
前記金属板材67における第1取付部67aに、第1中継基板62を取り付ける際には、該第1中継基板62の2つの通孔62aに、第1取付部67aに設けた第1位置決め片88を挿通したもとで、第1中継基板62の他の通孔62aに挿通したネジ90を第1取付部67aに設けた第1固定片部89のネジ孔89aに螺挿することで、第1中継基板62が、設置面から離間した状態で第1取付部67aに位置決め固定される。
前記演出表示制御基板43に対して前記制御用ROM72を取り付ける場合は、図16(a)に示す如く、ROM本体72aの左右両側から延出する各ピン72bを、演出表示制御基板43の実装面に配設されているROM用ソケット98の対応する受溝98bの入口側に夫々臨ませ、該ROM本体72aをROM用ソケット98に近接することで、各ピン72bが対応の受溝98aに差し込まれる。各受溝98bの内面には弾性変形可能な接触部99が延在しており、受溝98aに差し込まれたピン72bは接触部99に弾性的に接触した状態に保持される(図15(b)参照)。
図20に示す如く、前記実装保持部材100の押圧部材102を解除位置に回動した状態で、前記カード型のデータ用ROM73を、カード本体73aにおけるROM側接続端子73bが露出する一面が、実装保持部材100の基台101表面に対向するように臨ませて、基台101に設けられている保持側接続端子100aに対応するROM側接続端子73bを接触させる。次に、前記押圧部材102を解除位置から押圧位置まで回動することで、押圧部材102の前記押圧部102aがデータ用ROM73を基台表面に近接させてROM側接続端子73bを保持側接続端子100aに圧接する(図21参照)。更に、押圧部材102を基台表面に沿って押圧位置から固定位置に向けてスライドすることで、図19に示す如く、前記ROM用被係止部105aがROM用係止部101aに係合して、押圧部材102は固定位置に係止保持される。
前記演出表示制御基板43および2つの中継基板62,63を取り付けた金属板材67を、前記第2ケース64における皿状部材65の内部裏面に、設置面側とは反対の前面を対向する状態で収容する。このとき、皿状部材65に立設された複数のリブ65cに金属板材67の前面が当接し、該金属板材67は、図12に示すように、前記各弾性体81を取り付ける段付きネジ84のネジ部84cが皿状部材65に接触しない状態に支持される。この状態で、皿状部材65の前記係合片65aに、前記カバー状部材66の前記係合孔66aを挿通したもとで、該カバー状部材66を皿状部材65に近接することで、カバー状部材66の係止部66bに皿状部材65の係止フック65bが係止され、皿状部材65に対してカバー状部材66が取り付けられる。なお、カバー状部材66を皿状部材65に取り付けた状態において、該カバー状部材66の内面に設けた複数の押付片が金属板材67の設置面に当接されて、該金属板材67はガタ付きのない状態で第2ケース体64内に収容保持される。
前述したように各制御基板43,62,63を第2ケース体64に収容した演出表示制御装置36は、前記カバー状部材66に形成した差込片66eを、前記液晶表示装置13に設けた受部35aに差し込んで係合すると共に、カバー状部材66に形成した前記各連結部66fを、液晶表示装置13に設けた対応する被連結部35dに整合する。この状態で、連結部66fおよび被連結部35dを連結具で連結することで、液晶表示装置13に対して演出表示制御装置36が取り付けられる。
前記演出表示制御装置36では、前記第2ケース体64のカバー状部材66における上面部および下面部に、図8に示す如く、複数の空気孔66dが穿設されている。また、前記金属板材67と前記皿状部材65との間には、前記リブ65cによって空間が形成されると共に、金属板材67に取り付けた演出表示制御基板43と前記カバー状部材66との間に空間が形成されている。従って、下側の空気孔66dを介して第2ケース体64内に導入される外部空気が、演出表示制御基板43(金属板材67)の前後両側を通って上側の空気孔66dへ抜ける空気の流れを作ることができ、当該演出表示制御基板43に実装されている各種電子部品から発する熱と、第2ケース体64内を流通する外部空気との熱交換効率が向上する。なお、皿状部材65のリブ65cは上下方向に延在するよう形成されており、空気を上下に案内するべく機能する。
前記液晶表示装置13の裏面における演出表示制御装置36より開放端側の位置に、前記インバータ基板37を取り付けると共に、該インバータ基板37を被覆するようにして前記インバータカバー69を液晶表示装置13の裏面に取り付ける(図8参照)。そして、インバータカバー69の裏面に、前記統括制御装置38を取り付ける(図4参照)。この統括制御装置38は、液晶表示装置13の裏面における外枠11に対する中枠12の枢支側とは反対側に位置するから、外枠11に対して中枠12を開放した際には、開放された中枠12の手前側に統括制御装置38が臨むこととなる。従って、中枠12が全面開放し得ない状況であっても、統括制御装置38に設けられた前記調整手段70の操作を容易に行なうことができる。
前記液晶表示装置13の裏面に取り付けられた前記演出表示制御装置36では、前記演出表示制御基板43の第1ソケット76に、前記カバー状部材66に開設した挿通口66cを介して前記統括制御装置38に電気的に接続する第1プラグ77を差し込み接続する。この場合において、前記金属板材67には第1ソケット76の配設位置に対向する位置に第2規制片86,86が設けられているから、第1ソケット76に対して第1プラグ77を差し込む際の力が演出表示制御基板43に加わっても、該演出表示制御基板43が大きく撓むのを該第2規制片86,86で規制することができる。
前記液晶表示装置13は、前述したように液晶パネルおよびバックライトが金属製の保護部材41で囲繞され、更に該保護部材41の裏面には導電部材42が配設されている。またこの導電部材42は、図9に示す如く、液晶用リード線44を介して前記インバータ基板37に電気的に接続されている。これにより、液晶表示装置13は、図22に示す如く、インバータ基板37、第1中継基板62、演出表示制御基板43、統括制御基板38aを介して電源基板31aに電気的に接続される。
前記裏ユニット47における上枠部58の前側に配設される第1の発光装置108は、図29に示す如く、第1の設置部112の前面部112aから前方に張出す張出し面部112bの内面(可視表示部47aを指向する面)に第1のLED基板114を沿わせると共に、その実装面に実装した第1のLED114aを可視表示部47aに向けた姿勢で、第1の設置部112に配設されている。更には、第1の設置部112に形成した第1収容部115に第1のLED基板114の後端部を収容すると共に、前記第1のLED114aの後部を第2の設置部112に形成した第2収容部116に収容してあるから、第1の設置部112の前面部112aから前方への第1の発光装置108の突出寸法を小さくすることができる。すなわち、前記中枠12に遊技盤45を配設した際に前記球タンク28との干渉を防ぐために前後厚み寸法が限られている裏ユニット47の上部に、第1の発光装置108を配置することができる。従って、第1の発光装置108の配設位置を下方に下げて液晶表示装置13の表示部が臨む可視表示部47aを狭める必要はなく、液晶表示装置13による大きな表示領域を確保し得る。
また、図29に示すように、前記第1の発光装置108の第1のLED114aの光照射方向に、可視表示部47aに向かうにつれて前方へ突出するよう湾曲状に形成した第1のリフレクタ113が配設されているから、該第1のリフレクタ113に向けて第1のLED114aから照射された光を効率よく前方へ反射させることができる。第1のリフレクタ113で反射された光は、前記第1のレンズカバー137における第1のレンズ部137aに照射されて、該レンズ部137aが発光する。この場合において、第1のレンズ部137aの裏面には第1の光拡散シート138が取り付けられているから、該第1の光拡散シート138に照射された光をぼかして広い範囲で発光させることができ、点光となるのを抑制し得る。
前記裏ユニット47における枢支端側枠部60および開放端側枠部61に配設された各第2の枢支側発光装置120の第2のLED140aを発光させると、該光は、前記第2のレンズカバー141における第2のレンズ部141aに照射されて、該レンズ部141aが発光する。この場合において、第2のレンズ部141aの裏面には第2の光拡散シート142が取り付けられているから、該第2の光拡散シート142に照射された光をぼかして広い範囲で発光させることができ、点光となるのを抑制し得る。
前記裏ユニット47における下枠部59に配設された第3の発光装置129の第3のLED144aを発光させると、該光は、前記第3のレンズカバー145における第3のレンズ部145aに照射されて、該レンズ部145aが発光する。この場合において、第3のレンズ部145aの裏面には第3の光拡散シート142が取り付けられているから、該第3の光拡散シート142に照射された光をぼかして広い範囲で発光させることができ、点光となるのを抑制し得る。
前記第1アース部材56を第3飾り55cの収容部55dにネジ57を螺挿して取り付ける。第1アース部材56の前方接触部56cは、第3飾り55cを透明板46に取り付ける前の状態において後方に傾斜した状態にある(図40(a)および図41(a)の二点鎖線参照)。一方、第1アース部材56の後方接触部56aは、第3飾り55cの裏面に露出した状態となる。次いで、第1〜第3飾り55a,55b,55cを、予め前記外レール49が取り付けられた透明板46の前面に取り付ける。すると、第1アース部材56の前方接触部56cは、透明板46の前面に設けた外レール49の前端縁に当接し、第1アース部材56の基部56bが前方へ弾性変形する(図40参照)。すなわち、図41(a)に示すように、前方接触部56cは後方へ付勢された状態となって外レール49に弾力的に接触するので、両者は確実に接触することができ、しかも、その接触状態は好適に維持される。また、第1アース部材56の後方接触部56aは、透明板46の切欠部46aを介して、該透明板46の裏面に臨む。
本願は前述した実施例や別実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例において、前記制御用ROMのピンと接触させる接触部の接触面を平面で形成した場合で説明したが、図42に示す構成を採用できる。すなわち、接触部99における前記制御用ROM72のピン72bの接触面(図42の左右両側面)には、内側に向けてピン72bの差し込み方向に傾斜するよう突出する複数の爪部99aが、差し込み方向に並列に一体形成される。この構成によれば、接触部99に差し込まれた制御用ROM72のピン72bが引き抜き方向に移動するのを爪部99aで規制することができ、振動によるピン72bの位置ずれを更に抑制し得る。また、爪部99aの内側を指向する面が、図示のように差し込み方向に傾斜しているから、ピン72bの差し込みは容易となる。
(2) 実施例では、遊技盤として透明板と裏ユニットとを組み付けた、所謂透明遊技盤を挙げたが、非透明な木製等の遊技盤であってもよい。
(3) 実施例では、演出表示制御基板を金属板材に取り付け場合で説明したが、演出表示制御基板を、第2ケースの皿状部材に直接弾性体を介して取り付ける構成を採用し得る。
(4) 実施例では、弾性体の各保持部の内側と外側に分かれた位置の夫々に突起を設けたが、突起の形成位置や数等は任意に変更可能であり、また突起の形状についても、接触する対象物に対する接触面積を小さくし得るものであれば、実施例に限定されるものではない。
(5) データ用ROMを装着する実装保持部材に形成されるROM用係止部およびROM用被係止部については、押圧部材を押圧位置から固定位置にスライドしてROM用係止部がROM用被係止部に係合する際に、押圧部材を、更にデータ用ROMを基台表面に押付ける方向に移動させるように、ROM用係止部またはROM用被係止部の何れかが楔状になっていてもよい。
(6) 実施例では、統括制御装置に配設される調整手段として、スピーカの音量を調整するものを挙げたが、これに限定されるものではなく、設定量を調整する必要のある各種の電気部品に対応するものであればよい。例えば、遊技店側で調整する必要のある電気部品の調整手段で、中枠の裏側に配設されて、調整に際しては外枠に対して中枠を解放して該中枠の裏面を前側に露出する必要のあるものであればよい。
(7) 実施例では、第1の発光装置、第2の枢支側発光装置、第2の開放側発光装置および第3の発光装置を、遊技領域を囲むような円形に配置した場合で説明したが、これに限定されるものではない。例えば、矩形状に配置したり、小判状、その他各種の形状に配置することができる。
31a 電源基板
35 第1ケース体
36 演出表示制御装置
37 インバータ基板
41 保護部材
42 導電部材
43 演出表示制御基板
45 遊技盤
45 遊技領域
46 透明板(透明樹脂板)
47a 可視表示部
49 外レール(レール)
50 始動入賞装置(入賞口)
54 ステージ部材
64 第2ケース体
67 金属板材
72 制御用ROM
73 データ用ROM
74 CPU
81 弾性体(電気絶縁体)
Claims (2)
- 遊技球を案内するレールが前面側に取り付けられる遊技盤の裏面に、該遊技盤に設けられた可視表示部に臨ませた表示部で図柄を可変表示する表示器および該表示器を収容する第1ケース体からなる液晶表示装置が配設されると共に、該液晶表示装置の裏面に、前記表示器を制御する演出表示制御基板および該演出表示制御基板を収容する第2ケース体からなる演出表示制御装置が配設される遊技機において、
前記表示器の裏側を金属製の保護部材で囲繞すると共に、保護部材より導電性の高い材料からなる帯状の導電部材を、前記演出表示制御基板の前側に臨むように該保護部材の裏面に配設し、
前記液晶表示装置の裏面に配設されて、該液晶表示装置に設けられたバックライトに接続するインバータ基板に前記導電部材を電気的に接続し、
前記インバータ基板を、前記演出表示制御基板を介して機裏側に配設された電源基板に電気的に接続する
ことを特徴とする遊技機。 - 前記遊技盤は、前記レールが前面に取り付けられた透明樹脂板を備え、該透明樹脂板には、前記レール内に画成された遊技領域に開口する入賞口が設けられると共に、遊技領域を流下する遊技球を受け入れた後に前記入賞口へ案内可能なステージ部材が配設され、
前記演出表示制御基板は、前記第2ケース体に収容された金属板材における前記導電部材と対向する面とは反対の裏面に電気絶縁体を介して配設され、
前記演出表示制御基板の金属板材と対向する面とは反対の裏面に実装されて遊技に関するプログラムまたは該プログラムによって実行されるデータが記憶されるROMおよび該プログラムを実行するCPUと、前記保護部材との間に臨むように前記導電部材が配設される請求項1記載の遊技機。
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