JP2010162247A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステージ部を所定の位置関係で遊技盤に配設する。
【解決手段】シャッター装置のベース枠体には、表示空間を遮蔽および開放可能なシャッター部材が配設される。ベース枠体の下レール部材506における取付盤部520の前面に、上下方向に延在する第1位置決め凹部593が形成される。取付盤部520の前面には、第1位置決め凹部593に嵌合突部604を嵌合するように飾り部材597が配設される。飾り部材597は、嵌合突部604の前側に上下方向に延在する第2位置決め凹部605が形成される。そして、枠状装飾体が配設された透明板を裏ユニットに配設する際に、枠状装飾体に配設されているステージ部の通路形成部が、飾り部材597の第2位置決め凹部605に嵌合されて位置決めされる。
【選択図】図63

Description

この発明は、遊技領域を流下する遊技球をステージ部に一時的に受け入れて該ステージ部上で転がり移動させた後に、遊技球を再び遊技領域に排出するよう構成された遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、機内にセットされる遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に枠状の装飾部材が配設されて、該装飾部材の窓口から液晶式やドラム式等の図柄表示装置を臨ませると共に、遊技盤における装飾部材の下方位置に、パチンコ球(遊技球)の入賞により図柄表示装置での図柄の変動を開始させる始動入賞装置を配設するよう構成したものが多数提案されている(例えば、特許文献1)。この種のパチンコ機では、前記遊技領域に打ち出されたパチンコ球が前記始動入賞装置に入賞することにより、前記図柄表示装置で図柄変動ゲームに伴うリーチ演出等の各種の遊技演出がなされ、該図柄表示装置に図柄が所定の組合わせで停止すると、遊技者に有利な所謂大当りが発生するようになっている。
このように、大当りが発生するためには、前記始動入賞装置へのパチンコ球の入賞が必要とされることから、遊技者は、前記図柄表示装置での図柄変動ゲームと同様に、始動入賞装置へのパチンコ球の入賞にも大きな関心を持って遊技を楽しんでいる。そこで、前記パチンコ機では、前記装飾部材の下縁部にパチンコ球が左右方向に転動する所謂ステージを設けて、遊技領域を流下するパチンコ球を、ワープルート等を介して装飾部材内に一旦受け入れてステージに案内し、該ステージ上で転動した後に始動入賞装置の上方の遊技領域へ排出させることで、パチンコ球の動きによる始動入賞装置への入賞の期待感を高めるよう構成されている。
特開2006−304953号公報
前記ステージには、遊技球が左右方向に移動する球転動部に、遊技領域における複数の異なる位置に向けて排出する経路が設けられており、各位置に向けて適正にパチンコ球を排出するために、ステージを遊技盤に対して所定の位置関係で正確に配設することが求められている。
また、ステージの左右幅方向の中央位置には、前記始動入賞装置へ向けて遊技球を排出する球排出通路が設けられており、該球排出通路に通入して該球排出通路から遊技領域に排出された遊技球は、極めて高い確率で始動入賞装置に入賞するよう構成されている。そのため、ステージの組付け誤差によって球排出通路から排出された遊技球が定められた確率で始動入賞装置に入賞しないと、遊技の興趣の低下につながるため、特にステージの球排出通路が遊技盤に対して所定の位置関係で正確に位置決めされることが求められている。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、ステージ部を所定の位置関係で遊技盤に配設することができる遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
遊技球が流下可能な遊技領域(32)が前側に設けられる遊技盤(30)と、前記遊技盤(30)の裏側に配設され、各種図柄を可変表示可能な図柄表示装置(19)と、前記遊技盤(30)の遊技領域(32)に配設されて遊技領域(32)を流下する遊技球を一時的に受け入れて排出し、窓口(200a)を介して前記図柄表示装置(19)の表示部(19a)が後方から臨む枠状装飾体(200)と、前記枠状装飾体(200)の下縁部に設けられ、該枠状装飾体(200)内に受け入れた遊技球を転動させて遊技領域(32)内に排出するステージ部(271)とを備えた遊技機において、
前記枠状装飾体(200)の窓口(200a)と図柄表示装置(19)の表示部(19a)との間に臨むように前記遊技盤(30)に配設され、図柄表示装置(19)の表示部(19a)を前側から視認可能とする表示空間(501)を画成したベース枠体(502)と、
前記ベース枠体(502)に移動自在に配設され、作動手段(504)によって前記表示空間(501)を遮蔽する遮蔽位置および該表示空間(501)を開放する開放位置の間を移動されるシャッター部材(503)と、
前記ベース枠体(502)における下の枠部(506)の前面に形成されて上下方向に延在する第1位置決め凹部(593)と、
前記下の枠部(506)に前側から着脱自在に配設され、前記第1位置決め凹部(593)に嵌合する嵌合突部(604)が上下方向に延在するよう形成されると共に、該嵌合突部(604)の前側に上下方向に延在する第2位置決め凹部(605)が形成された位置決め部材(597)と、
前記ステージ部(271)における遊技球が移動する球転動部(269)から通入した遊技球を遊技領域(32)内に排出する球排出通路(291)の一部を画成するよう該ステージ部(51)に後方に突出して上下方向に延在するよう形成されて、前記遊技盤(30)に枠状装飾体(200)を配設した際に前記位置決め部材(597)の第2位置決め凹部(605)に前側から嵌合する後部球通路部(288)とを有することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、シャッター部材が配設されるベース枠体に対して第1位置決め凹部と嵌合突部とで正確に位置決めされている位置決め部材に、ステージ部に設けた球通路部を直接位置決めする第2位置決め凹部を設けてあるから、遊技盤に対してステージ部を所定の位置関係で確実に配設することができる。
請求項2に係る発明では、前記位置決め部材(597)の嵌合突部(604)に、後方に突出する規制片(604a)が形成されると共に、前記下の枠部(506)には、前記規制片(604a)に係脱自在に係合して位置決め部材(604)の上下方向の移動を規制する第1被規制部(595)が設けられることを要旨とする。
請求項2の発明によれば、ベース枠体の第1被規制部と位置決め部材の規制片とを係合することで、ステージ部の後部球通路部を位置決めするための位置決め部材の上下方向の位置ずれを確実に防止し得る。
請求項3に係る発明では、前記位置決め部材(597)の後端縁に、左右方向に離間して複数の位置決め用切欠(599a)が形成されると共に、前記下の枠部(506)には、前記各位置決め用切欠(599a)に係脱自在に係合して位置決め部材(597)の左右方向の移動を規制する第2被規制部(596)が設けられることを要旨とする。
請求項3の発明によれば、ベース枠体の第2被規制部と位置決め部材の位置決め用切欠とを係合することで、ステージ部の後部球通路部を位置決めするための位置決め部材の左右方向の位置ずれを正確に防止し得る。
請求項4に係る発明では、前記ステージ部(271)には、前記後部球通路部(288)を挟む左右両側に後方に突出する位置決めボス(273)が設けられると共に、前記位置決め部材(579)には、前記各位置決めボス(273)が挿脱自在に嵌挿される位置決め孔(606)が形成されることを要旨とする。
請求項4の発明によれば、位置決め部材の位置決め孔にステージ部の位置決めボスを嵌挿することで、位置決め部材に対するステージ部の正確な位置決めを行ない得る。
請求項5に係る発明では、前記遊技盤(30)における左右方向の中央でかつ前記枠状装飾体(200)の下方位置に、前記遊技領域(32)を流下する遊技球が入賞可能で、入賞により前記図柄表示装置(19)の図柄を変動開始させる始動入賞装置(38)が配設され、前記ステージ部(271)の球排出通路(291)からは前記始動入賞装置(38)へ向けて遊技球が排出されることを要旨とする。
請求項5の発明によれば、遊技盤に配設される始動入賞装置に対し、ステージ部の球排出通路から排出される遊技球を定められた確率で入賞させることができ、遊技の興趣の低下を防止し得る。
本発明に係る遊技機によれば、ステージ部を所定の位置関係で遊技盤に配設することができ、ステージ部から遊技領域の所定の位置に向けて適正に遊技球を排出することができる。
実施例に係るパチンコ機の正面図である。 実施例に係る遊技盤の正面図である。 実施例に係るパチンコ機を、中枠から遊技盤を取外した状態で示す正面図である。 実施例に係る遊技盤を、裏ユニットと透明板とを分解した状態で前側から見た斜視図である。 実施例に係る遊技盤を、裏ユニットと透明板とを分解した状態で後側から見た斜視図である。 実施例に係る遊技盤を、裏ユニットと透明板とを分解した状態で示す縦断側面図であって、遊技盤と球タンクとの関係を示す。 実施例に係る透明板からレールを分解した状態で前側から見た斜視図である。 (a)は、実施例に係る始動入賞装置および特別入賞装置を前側から見た斜視図であり、(b)は、実施例に係る始動入賞装置および特別入賞装置を後側から見た斜視図である。 実施例に係る裏ユニットから左右の透明パネルを分解した状態で前側から見た斜視図である。 実施例に係る裏ユニットの正面図である。 実施例に係る裏ユニットに、シャッター装置や発光装飾装置のLED基板を取り付けた状態を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤の背面図である。 実施例に係るパチンコ機の配線接続関係を示す説明図である。 実施例に係る枠状装飾体を前側から見た斜視図である。 実施例に係る枠状装飾体を前側から見た分解斜視図である。 実施例に係る後枠部材の正面図である。 実施例に係る枠状装飾体を下側から見た要部拡大図である。 実施例に係る後枠部材の背面図である。 実施例に係る枠状装飾体の要部背面図である。 実施例に係る後枠部材を示す側面図である。 実施例に係る取付ベースを後枠部材に組付ける様子を示す分解斜視図である。 (a)は、実施例に係る前枠部材の正面図であり、(b)は、実施例に係る前枠部材の背面図である。 実施例に係る枠状装飾体の背面図である。 実施例に係る枠状装飾体の平面図である。 実施例に係る下枠体を後側から見た分解斜視図である。 実施例に係る下枠装飾カバーの背面図である。 (a)は、実施例に係る下枠ベース部材の正面図であり、(b)は、実施例に係る下枠ベース部材の背面図である。 実施例に係る枠状装飾体の縦断側面図である。 (a)は、後枠部材の下枠取付面に固定片を臨ませた状態で示す要部拡大図であり、(b)は、球通路部の通路取付片を固定片の固定凹状部に臨ませた状態で示す要部拡大図である。 実施例に係る枠状装飾体を前側から見た要部分解斜視図である。 (a)は、実施例に係るステージ形成部材の正面図であり、(b)は、実施例に係るステージ形成部材の背面図であり、(c)は、実施例に係るステージ形成部材の平面図である。 実施例に係る前枠ベース部材にステージ形成部材を組付けた状態を示す底面図である。 (a)は、実施例に係る壁部材の正面図であり、(b)は、実施例に係る壁部材の平面図である。 (a)は、実施例に係る球通路部を前側から見た分解斜視図であり、(b)は、実施例に係る球通路部を後側から見た分解斜視図であり、(c)は、実施例に係る球通路部の正面図である。 実施例に係る演出ユニットを前側から見た分解斜視図である。 実施例に係る演出ユニットの平面図である。 実施例に係る演出ユニットを後側から見た分解斜視図である。 実施例に係る演出ユニットの背面図である。 実施例に係る上部発光演出装置を前側から見た分解斜視図である。 実施例に係る上部発光演出装置を後側から見た分解斜視図である。 実施例に係る演出ユニットの縦断側面図である。 実施例に係る円盤状ベース部材を後側から見た斜視図である。 実施例に係る壁上部発光演出装置の背面図である。 (a)は、実施例に係る光通過部材を前側から見た斜視図であり、(b)は、実施例に係る光通過部材を後側から見た斜視図である。 実施例に係る光通過部材の正面図である。 実施例に係る光通過部材に演出カバー部材を組付けた状態を示す一部縦断側面図である。 実施例に係る上部発光演出装置の正面図である。 (a)は、実施例に係る可動演出装置を前側から見た分解斜視図であり、(b)は、実施例に係る可動演出装置の縦断側面図である。 実施例に係るシャッター装置および上部発光演出装置を示す正面図である。 実施例に係るシャッター装置を透明保護板を外した状態で示す正面図である。 実施例に係るシャッター装置の背面図である。 実施例に係るシャッター装置において左シャッター部材のみを開放位置に移動した状態で示す背面図である。 実施例に係るシャッター装置において左右のシャッター部材を開放位置に移動した状態で示す背面図である。 実施例に係るシャッター装置を前側から見た分解斜視図である。 実施例に係るシャッター装置を後側から見た分解斜視図である。 実施例に係るシャッター装置の下レール部材を後側から見た斜視図である。 実施例に係るシャッター装置の下レール部材およびシャッター部材を後側から見た斜視図である。 実施例に係るシャッター装置の作動手段を前側から見た分解斜視図である。 実施例に係るシャッター装置の作動手段を後側から見た分解斜視図である。 実施例に係るシャッター装置の縦断側面図である。 実施例に係るシャッター装置と上部発光演出装置との関係を示す要部縦断側面図である。 実施例に係るシャッター装置の作動部材と遮蔽板との連繋部を示す要部縦断側面図である。 実施例に係るシャッター装置の下レール部材と飾り部材との関係を示す要部縦断側面図である。 実施例に係るシャッター装置の横断平面図である。 実施例に係るシャッター装置を、左シャッター部材を遮蔽位置に臨ませた状態で示す要部横断平面図である。 実施例に係るシャッター装置を、左シャッター部材を開放位置に臨ませた状態で示す要部横断平面図である。 実施例に係る上下の弧状装飾体と飾り部材を前側から見た分解斜視図である。 実施例に係る上下の弧状装飾体と飾り部材を後側から見た分解斜視図である。 実施例に係る裏ユニットと左上部発光装飾装置のLED基板との関係を示す正面図である。 実施例に係る裏ユニットと右上部発光装飾装置のLED基板との関係を示す正面図である。 実施例に係る裏ユニットと左側部発光装飾装置のLED基板との関係を示す正面図である。 実施例に係る裏ユニットと右側部発光装飾装置のLED基板との関係を示す正面図である。 実施例に係る裏ユニットの上部縦断側面図である。 実施例に係る裏ユニットの上部縦断側面図であって、左右上部の発光装飾装置と装飾用窓部との関係を概略で示す。 (a)は、実施例に係る左上部発光装飾装置を前側から見た分解斜視図であり、(b)は、実施例に係る左上部発光装飾装置を後側から見た分解斜視図である。 (a)は、実施例に係る右上部発光装飾装置を前側から見た分解斜視図であり、(b)は、実施例に係る右上部発光装飾装置を後側から見た分解斜視図である。 実施例に係る左側部発光装飾装置を前側から見た分解斜視図である。 実施例に係る左側部発光装飾装置を後側から見た分解斜視図である。 実施例に係る右側部発光装飾装置を前側から見た分解斜視図である。 実施例に係る右側部発光装飾装置を後側から見た分解斜視図である。 実施例に係る遊技盤における左側部の要部縦断平面図である。 実施例に係る遊技盤における右側部の要部縦断平面図である。 実施例に係る左側部発光演出装置を前側から見た分解斜視図である。 実施例に係る左側照明手段を後側から見た分解斜視図である。 実施例に係る右側部発光演出装置を前側から見た分解斜視図である。 実施例に係る右側照明手段を後側から見た分解斜視図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤30(図2参照)を着脱可能に保持された本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組付けられて、該遊技盤30の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置19が着脱し得るよう配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤30を透視保護するガラス板を備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
(中枠について)
図3に示すように、前記中枠12は、上縁をなす合成樹脂製の上枠部材20と、下縁をなし、スピーカ16や打球発射装置17、操作ハンドル18等が設置された合成樹脂製の下枠部材21と、左側縁をなす金属製の左枠部材22と、右側縁をなす金属製の右枠部材23とから構成されて、これら上下左右の枠部材20,21,22,23を組付けた際に、全体が前記外枠11の開口に整合する矩形枠状に形成される。そして、前記上下左右の枠部材を組付けた際に前後に開口する開口部分が、前記遊技盤30を設置する遊技盤保持部24として機能する。ここで、前記中枠12は、前記外枠11の左上端部および左下端部に設けられた支軸(図示せず)を介して枢支され、左側端部を中心として中枠12を回転させることで、該外枠11に対して中枠12を開閉し得るようになっている。
また、図3に示すように、前記左枠部材22の開口内側(遊技盤保持部24側)には、上下に離間する位置に、前記遊技盤30の左側端部を回転および着脱可能に保持する回転保持具25a,25aが複数(実施例では2個であるが、1個或いは3個以上であってもよい)設けられると共に、上下の枠部材における右端部(右枠部材23側)に、固定位置および固定解除位置に回転可能な固定具25b,25bが夫々設けられており、該固定具25b,25bにより遊技盤30の右側上下端部を中枠12に固定し得るようになっている。すなわち、前記遊技盤30を中枠12に配設するには、該遊技盤30の左側端部を前記回転保持具25a,25aで保持した状態で、遊技盤30の右側端部を押し込んで遊技盤30の左側端部(回転保持具25a,25a)を中心に回動させて遊技盤30の全体を遊技盤保持部24に臨ませて、前記固定具25b,25bを固定位置に回転変位させて遊技盤30の右側上下端部を支持固定する。このように、実施例に係る遊技盤30は、前記中枠12と同様に、左側端部が回転中心となるよう支持される。
図3または図6に示すように、前記上枠部材20の裏側には、設置枠台等に設けられた外部球供給設備から供給されるパチンコ球を貯留する球タンク26が、該上枠部材20の左右幅の略全幅に亘って設けられている。この球タンク26は、図6に示すように、前記遊技盤保持部24に配設された遊技盤30の裏側上部に重なるよう形成されており、遊技盤30の上下寸法を最大限大きくし得るようになっている。また、前記下枠部材21の裏側には、前記上下の球受け皿14,15に連通する球供給路および設置枠台に設けた球回収樋に連通する球排出路が夫々形成されたセット部材(何れも図示せず)が配設されており、該セット部材にパチンコ機10を制御する制御装置700(図13参照)が配設されている。なお、前記球タンク26とセット部材とは、両部材間に架設された球通路ユニット27(図3参照)を介して連通接続されており、該球通路ユニット27に配設された球払出し装置(図示せず)の駆動により球タンク26に供給されたパチンコ球を前記上下の球受け皿14,15へ給出するよう構成されている。
(遊技盤について)
前記中枠12の遊技盤保持部24に配設される前記遊技盤30は、図2または図4に示すように、前面(盤面)にパチンコ球が流下可能な遊技領域32が画成され、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材からなる平板状の透明板31と、該透明板31の後面に組付けられて前記図柄表示装置19が着脱可能に配設されると共に何れも後述するシャッター装置(遊技演出部品)500や発光装飾装置(遊技演出部品)90,105,120,145,167、側部発光演出装置(遊技演出部品)170,177が配設される不透明な合成樹脂材で形成された裏ユニット50とから構成され、該裏ユニット50に形成された前後に開口する開口部52aを介して図柄表示装置19の表示面19aを前面側から視認し得るよう構成されている。ここで、裏ユニット50に形成される開口部52aは、該裏ユニット50の上下および左右幅の大部分が開口する大型の開口部52aである。なお、実施例の透明板31は、アクリル樹脂により一定の厚み寸法(10mm)の平板状に形成されている。ここで、前記透明板31および裏ユニット50は、外郭形状が略整合する大きさおよび形状に形成されて、該透明板31と裏ユニット50とを組付けた状態で透明板31の後面を裏ユニット50で全面的に覆うよう構成され、前側から遊技盤30(裏ユニット50)の裏側を視認し得ないようになっている。
(透明板について)
図2,図4または図7に示すように、前記透明板31の前面には、左方に膨出する円弧状に形成した案内レール34が配設されると共に、該案内レール34の右方位置に、左端縁を右方に凹む円弧状に形成した第1盤面飾り部材33aが配設されている。そして、前記案内レール34および第1盤面飾り部材33aにより前記遊技領域32が略円形状に画成される。また、前記透明板31の盤面には、前記案内レール34の左方(遊技領域32の外側)に第2盤面飾り部材33bが配設されている。前記第1および第2盤面飾り部材33a,33bの夫々は、不透明な合成樹脂材から形成されており、透明板31において該第1および第2盤面飾り部材33a,33bが配設された部分を除いた領域(すなわち遊技領域32)で裏側(裏ユニット50)を視認し得るよう構成されている。また、前記透明板31には、前記第1および第2盤面飾り部材33a,33bと重なる部位に、前記裏ユニット50との固定用の複数の嵌入孔31dおよびネジ孔31eが後方に開口するよう形成されている。なお、前記透明板31の遊技領域32内には、多数の遊技釘(図示せず)が植設されており、該遊技領域32を流下するパチンコ球の接触により流下方向を不規則に変更させ得るようになっている。
図7に示すように、前記案内レール34は、透明板31の盤面における外周近傍に設けられ、帯状の金属薄板を円弧状に湾曲させた外レール35と、該外レール35の右方に離間して設けられる合成樹脂製の内レール36とから構成されている。ここで、前記外レール35および内レール36は、1個のパチンコ球が通過し得るよう離間して透明板31に設けられており、該内外のレール35,36によりパチンコ球が通過可能な発射通路34aが画成されている。なお、内レール36は、透明板31の左側の上部に開放端を臨ませるよう構成され、打球発射装置17から発射されたパチンコ球は、透明板31の下側から左側に両レールで案内され、内レール36の開放端から遊技領域32の上部に打ち出されて、該遊技領域32内を流下するようになっている。
前記内レール36は、図2,図4または図7に示すように、前記外レール35に倣う円弧状に形成されたレール本体36aと、レール本体36aの下端部に形成されて遊技領域32の内側に延出する平板部36bとから構成されている。ここで、前記内レール36の平板部36bは、前記遊技領域32の最下流部に位置するよう設けられており、該平板部36bに前後に開口するアウト口36cが開設されている。また、前記透明板31には、前記アウト口36cに対応する位置に、前後に開口すると共に下方に開口する球排出切欠き部(排出口)31fが形成されており、前記遊技領域32の最下流部まで流下したパチンコ球が前記アウト口36cおよび球排出切欠き部31fを介して遊技盤30(透明板31)の裏側に排出されるようになっている。なお、前記球排出切欠き部31fから排出されたパチンコ球は、前記中枠12の裏側に設けられた球回収部(図示せず)に案内されて、該球回収部から設置枠台等に設けられた外部球回収樋(図示せず)に回収されるようになっている。また、平板部36bの後面(透明板31との対向面)には、シボ加工等の光拡散加工が施されており、前記球排出切欠き部31fや前記裏ユニット50の配線挿通用切欠き部55a(後述)の開口縁部を前側から視認困難にしている。
また、前記透明板31には、前記裏ユニット50に形成された開口部52aの前側に前後に貫通する貫通口30a(図5または図7参照)が形成されており、該貫通口30aに対して前後に開口する枠状の枠状装飾体200(後述)が配設されている。すなわち、前記裏ユニット50の開口部52aから臨む前記図柄表示装置19の表示面19aは、前記枠状装飾体200における前後に開口する窓口200aを介して透明板31の前側に露出して、該図柄表示装置19の表示面19aで展開される図柄変動演出を前側から視認し得るようになっている。また、この枠状装飾体200の上縁部には、透明板31より前面に突出する円弧状の庇状部208(後述)が設けられており、前記遊技領域32に打ち出されたパチンコ球が枠状装飾体200の窓口200aを横切って流下(落下)するのを庇状部208で規制している。
また透明板31の前面には、図7に示す如く、前記貫通口30a(枠状装飾体200の配設位置)の下方位置において透明板31の左右方向の略中央位置に、前後に開口する第1装着口31bが開設されており、前記遊技領域32を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置(入賞装置)38や特別入賞装置(入賞装置)43を該第1装着口31bに配設するよう構成されている。実施例では、前記始動入賞装置38の下方に特別入賞装置43が配設されている。そして、前記始動入賞装置38の始動入賞口(入賞口)40a,40bへのパチンコ球の入賞を契機として、所定数(例えば5個)のパチンコ球が賞球として前記上下の下球受け皿15に払い出されると共に前記図柄表示装置19の表示面19aにおいて図柄変動演出が開始され、該図柄変動演出の結果、図柄表示装置19の表示面19aに所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の三つ揃い等)で図柄が停止表示されることで所謂「大当り」が発生し、これにより特別入賞装置43へのパチンコ球の入賞が許容されて多数の賞球を獲得し得るようになっている。また、前記透明板31における前記第1装着口31bの左右側方には、前後に開口する第2装着口31cが開設されると共に、各第2装着口31cに普通入賞装置48を取り付けるよう構成されており、前記遊技領域32を流下するパチンコ球が普通入賞装置48に入賞することで、所定数(例えば10個)のパチンコ球が賞球として前記上下の球受け皿14,15に払い出されるようになっている。
(始動入賞装置について)
ここで、前記透明板31に配設される前記始動入賞装置38の構成について簡単に説明する。図8(a)に示すように、始動入賞装置38は、前記透明板31の前面に取着される第1取付ベース板(取付ベース板)39と、該第1取付ベース板39の前面側に設けられて、遊技領域32を流下するパチンコ球が入賞可能な上部始動入賞口40aと、該上部始動入賞口40aの下方に設けられて、遊技領域32を流下するパチンコ球が入賞可能な下部始動入賞口40bと、第1取付ベース板39の後面側に設けられ、前記第1装着口31bに前側から挿通可能な装置本体41とから構成され、該装置本体41を前記第1装着口31bに前側から挿通した状態で、透明板31の前面に第1取付ベース板39がネジ固定される。ここで、前記第1取付ベース板39は、不透明な合成樹脂材により非光透過性に形成されており、前記裏ユニット50の後述する第1収容部76a(第1仕切り壁76)の開口縁部を前側から視認困難にしている。
また、前記始動入賞装置38には、前記下部始動入賞口40bを挟む左右位置に、相互に近接および離間するよう揺動可能な一対の羽根部材(開閉部材)42,42が設けられており、該一対の羽根部材42,42が相互に近接するよう揺動した状態(図8(a)参照)ではパチンコ球の入賞が不能となるよう下部始動入賞口40bが閉鎖され、該一対の羽根部材42,42が相互に離間するよう揺動した状態ではパチンコ球が入賞可能となるよう下部始動入賞口40bが開放されるようになっている。更に、前記始動入賞装置38の装置本体41には、前記羽根部材42,42を揺動させる駆動手段としての駆動ソレノイド41aが配設されると共に、前記上下の始動入賞口40a,40bに入賞したパチンコ球を検出する球検出センサ41bが設けられており、該球検出センサ41bがパチンコ球を検出することで、賞球が払い出されると共に前記図柄表示装置19において図柄変動演出が開始されるようになっている。
(特別入賞装置について)
次に、前記透明板31に配設される前記特別入賞装置43の構成について簡単に説明する。図8(b)に示すように、前記特別入賞装置43は、記透明板31の前面に取着され、前後に開口する横長の特別入賞口(入賞口)44aが開設された第2取付ベース板(取付ベース板)44と、該第2取付ベース板44の後面側に設けられ、前記第1装着口31bに前側から挿通可能な装置本体45と、該装置本体45に形成されて特別入賞口44aに整合するよう前方に開口し、該特別入賞口44aを介してパチンコ球が入賞可能な入賞空間46と、装置本体45に枢支されて特別入賞口44aを開閉自在に閉成する開閉扉47とを備え、該装置本体45を第1装着口31bに前側から挿通した状態で、第2取付ベース板44が透明板31の前面にネジ固定される。ここで、前記第2取付ベース板44は、不透明な合成樹脂材により非光透過性に形成されており、前記裏ユニット50の後述する第2収容部77a(第2仕切り壁77)の開口縁部を前側から視認困難にしている。また、前記始動入賞装置38および特別入賞装置43は、前記第1取付ベース板39の下端部と前記第2取付ベース板44の上端部とが近接すると共に、該第2取付ベース板44の下端部と前記平板部36bの上端部とが近接するよう構成され、前記第1および第2収容部76a,77aや配線挿通用切欠き部55aの前側を、第1および第2取付ベース板39,44と平板部36bとで覆うようになっており、透明板31(遊技盤30)の前側から裏ユニット50の裏側が視認されないよう構成されている。
前記開閉扉47は、前記特別入賞口44aに略整合する大きさの平板状に形成されて、上端部が前後方向に変位するよう前記装置本体45に枢支される。すなわち、前記開閉扉47が前記特別入賞口44aを閉鎖した状態(図8(b)参照)ではパチンコ球の特別入賞口44aへの入賞が不能となり、該開閉扉47の上端部が前方へ揺動した状態ではパチンコ球の特別入賞口44aへの入賞が許容されるようになっている。更に、前記特別入賞装置43の装置本体45には、前記開閉扉47を揺動させる駆動手段としての駆動ソレノイド(図示せず)が配設されると共に、入賞空間46に入賞したパチンコ球を検出する球検出センサ(図示せず)が設けられており、該球検出センサがパチンコ球を検出することで賞球が払い出されるようになっている。なお実施例に係るパチンコ機10では、前記図柄表示装置19に所定の図柄組み合わせで図柄が停止して大当りが発生した場合に、複数回(例えば15回)のラウンド遊技を繰り返すよう特別入賞装置43の駆動ソレノイドが駆動制御される。ここで、1回のラウンド遊技は、前記開閉扉47が所定時間(例えば30秒)に亘って開放するか、球検出センサが所定数(例えば10個)のパチンコ球を検出することで開閉扉47が閉鎖されて終了するようになっている。
(枠状装飾体について)
前記枠状装飾体200は、前後方向に開口する略円形の枠状に形成されて、図2に示すように、前記透明板31に開設した貫通口(開口部)31aに取付けられるようになっている。そして、前記裏ユニット50に配設された前記図柄表示装置19が枠状装飾体200の内側(窓口200a)に臨んで前側から視認し得るようになっている。また、図14に示すように、枠状装飾体200の上部には、遊技状態に合わせて発光および可動演出を行なう演出ユニット201が取付けられ、該演出ユニット201が枠状装飾体200の窓口200aに臨んで前側から視認されるようになっている。前記枠状装飾体200は、図15に示すように、上下に分割されて上枠体202および下枠体203から構成されている。前記枠状装飾体200の外周壁204(後述する上部外周壁225および下部外周壁252から構成)は、前記透明板31の貫通口31aの内側を僅かに離間して沿うよう形成されており、枠状装飾体200の外周壁204を貫通口31aに対して前側から挿入して、枠状装飾体200は透明板31に組付けられるようになっている。また、枠状装飾体200の左右には、遊技領域32を流下するパチンコ球を枠状装飾体200の内周下縁部(後述するステージ部271)へ取込む一対の球通路部274,274が設けられている。
(上枠体について)
図15に示すように、前記上枠体202は、透明板31に取付けられる後枠部材205と、該後枠部材205の前側に組付けられる前枠部材206とから構成され、該前枠部材206の前側に被覆部としての上枠装飾カバー(装飾カバー)207が取付けられている。また、図14に示すように、上枠体202の前側は、枠状装飾体200を透明板31に組付けた際に該透明板31の前面から前方へ突出する庇状部208を構成しており、遊技領域32を流下するパチンコ球を庇状部208に接触させることで、パチンコ球が上枠体202を横切って枠状装飾体200の内側へ流入しないよう構成されている。
(後枠部材について)
前記後枠部材205は、全体が無色の透明部材で構成されて、周囲からの光を透過させ得るようになっている。図16に示すように、前記後枠部材205は、前記透明板31の前面に前側から当接する当接取付部209が上方へ突出して形成され、該当接取付部209を透明板31に当接させてネジ止めすることで、後枠部材205が透明板31に取付けられるようになっている。また、前記後枠部材205の左右の側部に、遊技領域32側へ突出する側方フランジ部210,210が形成され、後枠部材205を透明板31に組付けた際に側方フランジ部210,210が透明板31の前面に当接するようになっている(図4参照)。そして、各側方フランジ部210を透明板31に当接させた状態で、該側方フランジ部210は透明板31にネジ止めされるようになっている。
図16に示すように、各側方フランジ部210の前面には、左右方向に離間して一対の突状片211,211が前方へ突出して形成されている。両突状片211,211の離間間隔は、パチンコ球の直径より僅かに大きく設定されている。また、外側(遊技領域32側)の突状片211には、ネジ孔を備えたボス受け部211aが設けられている。更に、左側の側方フランジ部210には、両突状片211,211の間に位置して前後方向に開放するセンサ取付口212が開設され、該センサ取付口212に球検出センサ213を後方から挿通して取付けるようになっている。図17に示すように、この球検出センサ213は、矩形状のセンサ本体214に上下に開放する通過口214aが開設され、該通過口214aをパチンコ球が通過することで球検出センサ213がパチンコ球を検出して、後述する普通図柄表示部144の普通用LED(図示せず)を変動させるものである。前記センサ本体214の後部には、パチンコ球の検出信号を送信する配線213aが導出しており、この配線213aは、後述する第1,第2配線通路231,241を介して透明板31の後方へ引出されるようになっている。なお、実施例では、球検出センサ213は、枠状装飾体200の左側にのみ取付けられるようになっている。そのため、右側の側方フランジ部210には、前記センサ取付口212等、球検出センサ213を設置するための部材は設けられていない。
図18に示すように、左側(図18では右側)の側方フランジ部210の後面には、センサ取付口212の上下の開口縁部から後方へ突出する一対のセンサ固定片215,215が設けられ、球検出センサ213をセンサ取付口212に挿入する際に該球検出センサ213を上下のセンサ固定片215,215で案内すると共に、センサ取付口212に取付けられた球検出センサ213の上下の面を両固定片215,215で支持するよう構成されている(図19参照)。図17に示すように、左側の側方フランジ部210の後面には、後方へ突出する鉤状のフック部216が形成され、該フック部216が球検出センサ213のセンサ本体214の後端部を係止するようになっている。図19に示すように、左側の側方フランジ部210の後面におけるフック部216の右側(図19では左側)には、上下に離間する一対の通路画成壁217,217により、左右方向へ延在する配線連通路218が形成されている。この配線連通路218は、後述する第1配線通路231に連通しており、センサ取付口212に取付けた球検出センサ213の配線213aを配線連通路218を介して第1配線通路231へ案内するようになっている。
前記後枠部材205には、前方へ延出して前記庇状部208の外側面を構成する庇状部外周壁219が形成されると共に、該庇状部外周壁219から内側へ延出する内側延出部220が形成されている。前記庇状部外周壁219は、図20に示すように、後枠部材205を前記透明板31に組付けた際に、該透明板31の前面から前方へ延出するようになっている。図16に示すように、前記庇状部外周壁219の左右の内側面には、鉤状の下枠係止片221,221が内側へ突出して形成されている。そして、前記内側延出部220の各下枠係止片221より下側の領域が下枠取付面222とされて、各下枠取付面222に前記下枠体203の固定片263(後述)が固定されるようになっている。各下枠取付面222には、前方へ突出する取付突起223が形成されると共に、下枠取付面222の下端部に球通路固定孔224が形成されている。
前記後枠部材205には、前記当接取付部209から後方へ突出して枠状装飾体200の外周壁204の上部を構成する上部外周壁(第1後方延出部)225が形成されている。前記上部外周壁225は、透明板31の貫通口31aの開口縁部に沿って延在するよう形成されると共に、図20に示すように、枠状装飾体200を透明板31に組付けた際に上部外周壁225が貫通口31aを介して透明板31の後面より後方へ延出するようになっている。図21に示すように、この上部外周壁225の中央位置には、該上部外周壁225の後縁部から前方へ切り欠いて形成された取付凹部226が形成されている。更に、取付凹部226を画成する上部外周壁225の後縁部には、第1通出切欠227が形成されている。図18に示すように、前記上部外周壁225の内周面には、複数の固定突起225aおよびネジ孔225bが形成されている。また、上部外周壁225の左側の内周面に、前記球検出センサ213の配線213aを引っ掛けて誘導する配線フック228が複数設けられている。図19に示すように、上部外周壁225の左側部には、上下の通路画成壁217,217の間に位置して配線連通口229が形成され、該配線連通口229を介して前記配線連通路218が第1配線通路231に連通している。
前記後枠部材205は、前記上部外周壁225に対し内側に離間して後方に延出する第1内周壁230,230が左右に設けられている。この第1内周壁230は、枠状装飾体200の内周壁の一部を構成するものであって、図20に示すように、枠状装飾体200を透明板31の貫通口31aに組付けた際に、第1内周壁230が貫通口31aを介して透明板31の後面から後方へ突出するようになっている。また、第1内周壁230の上下方向に延在する部位は、前記上部外周壁225より更に後方へ延出するよう構成されている。前記第1内周壁230は、光拡散処理が施されており、後述する左側部発光演出装置170および右側部発光演出装置177に設けられたLEDの光が左右の第1内周壁230,230に照射されて、該第1内周壁230,230が明輝されるようになっている。また、各第1内周壁230には、所要の図柄模様が付されており、該第1内周壁230に光が照射された際に当該模様が明輝されるよう構成される。ここで、前記第1内周壁230は、図19に示すように、前記上部外周壁225に対し内側へ所定間隔離間して略平行に延在している。そして、左側の第1内周壁230と上部外周壁225とにより、前記球検出センサ213の配線213aを通す第1配線通路231が画成されている。
(前枠部材について)
図22(a)は、上枠装飾カバー207が取付けられた状態の前枠部材206を示す正面図である。前記前枠部材206は、後述する左右の前枠装飾部(被覆部)233,233を除き、全体が透明部材で構成されている。図22(b)に示すように、前枠部材206は、該前枠部材206の外側へ延出すると共に前記後枠部材205の内側延出部220と略同一形状に形成された外側延出部232を備える。この外側延出部232は、前枠部材206を後枠部材205に組付けた際に、前記内側延出部220の前側に位置するようになっている。前記外側延出部232の左右の端部側には、所要の装飾柄が直接印刷加工された前枠装飾部(被覆部)233,233が形成されている。左側の前枠装飾部233は、前記第1配線通路231の前側に位置して、該第1配線通路231を挿通される球検出センサ213の配線213aが遊技者側から視認されるのを防止している。
図22(b)に示すように、前記外側延出部232の前枠装飾部233の後面における下部側には、通路固定ボス234が後方へ突出している。また、外側延出部232の各前枠装飾部233には、遊技領域32側へ延出する装飾フランジ部235が形成されており、前枠部材206を後枠部材205に組付けた際に、装飾フランジ部235の後面が前記側方フランジ部210に設けた前記突状片211,211の前端に当接するようになっている(図17参照)。そして、この装飾フランジ部235および両突状片211,211により、前記遊技領域32を流下するパチンコ球が通過可能な球通過ゲート236が画成されるようになっている。各装飾フランジ部235の後面には、矩形状のセンサ支持面237が形成され、前記センサ取付口212に挿通した球検出センサ213の前端面に左側のセンサ支持面237が当接して、球検出センサ213を前方から位置規制するようになっている。すなわち、前記球検出センサ213を前記後枠部材205のセンサ取付口212の後方から挿通し、該球検出センサ213の前端部がセンサ支持面237に当接すると共に、前記フック部216がセンサ本体214の後部に係合することで、球検出センサ213がセンサ取付口212に取付けられるようになっている。このとき、球検出センサ213の通過口214aが前記球通過ゲート236に臨み、該球通過ゲート236を通過するパチンコ球を球検出センサ213が検出するよう構成される。
前記装飾フランジ部235の後面には、ネジ孔が形成された固定ボス235aが形成され、前枠部材206を後枠部材205に組付けた際に、該固定ボス235aの後端が前記側方フランジ部210に設けたボス受け部211aに嵌合するようになっている。そして、側方フランジ部210のボス受け部211aに嵌合した装飾フランジ部235の固定ボス235aをネジ止めすることで、側方フランジ部210および装飾フランジ部235が固定されるようになっている。
前記前枠部材206は、後方へ延出する第2内周壁(第2後方延出部)238を備えている。この第2内周壁238は、前記後枠部材205の第1内周壁230と共に枠状装飾体200の内周壁を構成するものであって、枠状装飾体200を透明板31の貫通口31aに組付けた際に、該貫通口31aを介して第2内周壁238が透明板31の後方へ延出するようになっている。第2内周壁238は、左右両側に位置して前記第1内周壁230に沿って延在する側部内周壁239,239と、第2内周壁238の中央部に位置する央部内周壁240とから構成される。前記側部内周壁239の後端縁は、前記第1内周壁230の前端縁に一致するように延在しており、前枠部材206を後枠部材205に組付けた際に、側部内周壁239の後端縁が第1内周壁230の前端縁に当接して同一面をなすようになっている(図14参照)。
図23に示すように、前記央部内周壁240は、前枠部材206を後枠部材205に組付けた際に、前記上部外周壁225に対し内側に離間して略平行に延在するようになっている。そして、央部内周壁240および上部外周壁225で画成される円弧状の通路が、前記球検出センサ213の配線213aを通す第2配線通路241を構成している。前記第2配線通路241は、第1配線通路231に連通しており、球検出センサ213の配線213aは、第1配線通路231および第2配線通路241を介して上枠体202の上部略中央位置まで案内されるようになっている。すなわち、球検出センサ213の配線213aは、枠状装飾体200の内部を該装飾体200の開口縁部に沿って挿通案内されるようになっている。なお、第2配線通路241を挿通された配線213aは、前記第1通出切欠227(後述する配線通出口323)を介して第2配線通路241から導出し、後述する演出ユニット中継基板(中継基板)311の配線201aと束ねられて透明板31の後方へ引出されるようになっている(図24参照)。そして、球検出センサ213の配線213aは、前記裏ユニット50の後述する上部中央配線挿通口71を介して後方へ引出され、該配線213aのコネクタ差込み部213bが前記中枠12に設けた中継基板702に接続される。そして、球検出センサ213は、中継基板702を介して、前記中枠12の裏側に設けた制御装置700に電気的に接続される。
前記第2内周壁238には、全体に光拡散処理が施されており、周囲から到来した光を拡散させて明輝されるようになっている。また、第2内周壁238に光拡散処理を施すことで、前記第1配線通路231,第2配線通路241を挿通される球検出センサ213の配線213aを見え難くしている。なお、前記側部内周壁239における前記前枠装飾部233に対応する部位には、前記後枠部材205の第1内周壁230と同様な所要の模様が付され、装飾効果の向上が図られている。
前記外側延出部232における前枠装飾部233を除く部位には、前記上枠装飾カバー207が前側から取付けられるようになっている。この上枠装飾カバー207は、不透明な部材で構成されると共に、表面に所要の装飾模様が施されている。そして、上枠装飾カバー207は、前記第1配線通路231および第2配線通路241の前側に位置して両通路231,241を覆い、該通路231,241を挿通される球検出センサ213の配線213aが前側から視認されないようになっている。なお、上枠装飾カバー207を外側延出部232に取付けた際に、該上枠装飾カバー207の両端部が各前枠装飾部233の上部側に整合して、上枠装飾カバー207および左右の前枠装飾部233,233が円弧状に整列するようになっている(図22(a)参照)。
(下枠体について)
図25に示すように、前記下枠体203は、前記透明板31に取付けられて該下枠体203の前面を構成する下枠装飾カバー242(図25には、中央カバー部247(後述)のみ図示)と、該下枠装飾カバー242が前面に取付けられる下枠ベース部材243と、該下枠ベース部材243に後方から組付けられるステージ形成部材244と、該ステージ形成部材244に後方から組付けられる壁部材245とから基本的に構成され、下枠装飾カバー242を除く各部材243,244,245は透明部材で構成されている。
(下枠装飾カバーについて)
前記下枠装飾カバー242は、図14に示すように、左側カバー部246、中央カバー部247および右側カバー部248の3つのカバー部で構成され、各部材は、光拡散処理が施されると共に所要の模様が付されて装飾効果が高められている。なお、前記左側カバー部246および右側カバー部248は、左右対称形状であるので、以下の説明では、左側カバー部246のみを説明することとし、右側カバー部248については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
左側カバー部246は、薄板状の略三日月形状に形成され、前記透明板31の前面に左側カバー部246を当接させた状態でネジ止めすることで、左側カバー部246が透明板31に取付けられるようになっている(図2参照)。図26に示すように、左側カバー部246の後面に、ネジ孔を有する固定ボス246aが後方へ突出して複数設けられている。左側カバー部246の前記中央カバー部247側(右側)の端部には、外方へ突出するカバー係合片249が形成され、左側カバー部246は、中央カバー部247の上縁部後面に係止した状態で、下枠ベース部材243に取付けられるようになっている。
前記中央カバー部247は、前記左側カバー部246よりも長尺な三日月形状をなしており、中央カバー部247を透明板31に当接させてネジ止めすることで、該中央カバー部247が透明板31の前面に取付けられるようになっている。中央カバー部247の中央には、前記始動入賞装置38の上部始動入賞口40aの直上で開口してパチンコ球をステージ部271から排出する球出口250が形成されている。また、中央カバー部247の上部中央位置に凹み部247aが形成され、この凹み部247aを挟む左右両側は、前記ステージ部271からパチンコ球が落下するのを阻止するカバー規制壁251,251を構成している。
中央カバー部247の後面には、ネジ孔が設けられた固定ボス247bが後方へ突出して4つ設けられている。更に、図25に示すように、中央カバー部247の左右両端には、夫々、左側カバー部246および右側カバー部248に向けて突出するカバー係合片249,249が形成されている。そして、中央カバー部247の両カバー係合片249,249が、夫々、左側カバー部246および右側カバー部248の後面下縁部に係止するようになっている(図26参照)。すなわち、左側カバー部246および右側カバー部248は、夫々、中央カバー部247と相互にカバー係合片249,249が係止することで、下枠装飾カバー242全体が強固に連結されて、前記球出口250が前記透明板31に対し適正に位置するようになっている。
前記下枠ベース部材243は、後方へ延出する下部外周壁252を備え、前記上枠体202および下枠体203を組付けた際に、下部外周壁252と前記後枠部材205の上部外周壁225とで枠状装飾体200の外周壁204を構成するようになっている(図15参照)。図27に示すように、下枠ベース部材243には、前記下枠装飾カバー242が取付けられる下枠前面部253に前記中央カバー部247の左右の両端に位置する固定ボス247b,247bが挿通される一対の通孔253a,253aが設けられると共に、両通孔253a,253aの間に前後方向へ開放する一対の下枠ベースボス254,254が後方へ突出して形成されている。前記下枠ベースボス254には、中央カバー部247の中央側の2つの固定ボス247b,247bが夫々挿通されるようになっており、下枠ベースボス254に中央カバー部247の固定ボス247bを挿通した際に、両者254,247bの後端面が同一面に揃うよう構成される。
また、下枠前面部253の前記左側カバー部246および右側カバー部248に対応する箇所に、夫々、位置決め挿通孔253bが複数設けられている。この位置決め挿通孔253bには、左側カバー部246(右側カバー部248)に設けた固定ボス246aが挿入され、後方から図示しないネジが螺挿されることで、左側カバー部246(右側カバー部248)が下枠ベース部材243に取付けられるようになっている。更に、図27(b)に示すように、下枠前面部253の後面における各下枠ベースボス254の側方に、後方へ突出する下枠ベース突起255が設けられる。
前記下枠前面部253における両下枠ベースボス254,254の間には、前後方向および上方に開放したコ字状の下枠ベース前口256が形成されている。この下枠ベース前口256は、前記中央カバー部247を下枠ベース部材243に組付けた際に該中央カバー部247の球出口250に連通するよう構成される。前記下枠ベース前口256の両側縁から板状の前水平通路画成壁257,257が後方へ延出すると共に、下枠ベース前口256の下縁から前水平通路底部258が後方へ延在している。そして、これら前水平通路画成壁257,257および前水平通路底部258によりパチンコ球を前記球出口250へ送る前水平通路(第2球通路)259が画成されている。前記前水平通路底部258には、前後方向に延在する一対の前水平通路リブ260,260が左右に離間して平行に設けられている。この前水平通路リブ260は、前方へ向けて下方傾斜しており、前水平通路259を流通するパチンコ球を前方へ送るよう構成される(図28参照)。
下枠前面部253には、前後方向に延在する案内切欠261,261が左右に対応して設けられ、下枠ベース部材243の両案内切欠261,261の間の領域がステージ取付部262とされている。また、下枠ベース部材243の両端部には、上方へ延出する固定片263,263が夫々形成されている。なお、左右の固定片263,263は、対称形状であるので、以下の説明では、左側の固定片263について説明し、右側の固定片263については同じ符号を付して説明は省略する。図29(a)に示すように、前記固定片263は、前記後枠部材205の下枠取付面222に整合し得る形状とされて、該固定片263の後面が下枠取付面222に当接するようになっている。固定片263には、前方へ突出する固定筒状部264が形成され、該固定筒状部264に前記下枠取付面222に設けた取付突起223が挿入されるようになっている。そして、固定筒状部264に取付突起223を挿入して固定片263を下枠取付面222に当接させ、後述するように前記球通路部274を臨ませた状態で、前記前枠部材206を後枠部材205に組付けることで、固定片263が前枠部材206および後枠部材205に挟持されるように構成されている。これにより、下枠ベース部材243(下枠体203)が上枠体202に組付けられるようになっている。
前記固定片263における固定筒状部264の下方に固定凹状部(凹状部)265が凹設され、該固定凹状部265に前後方向に開放する凹状部挿通孔266が開設されている。この凹状部挿通孔266は、前記固定片263を下枠取付面222に臨ませた際に、該下枠取付面222の前記球通路固定孔224に前後に整列するようになっている。また、前記凹状部挿通孔266は、前記前枠部材206の下端部に設けた通路固定ボス234が挿通可能に構成されている(図30参照)。
前記固定片263は、該固定片263の外縁から前方へ延出する当接片部267を備えている。この当接片部267は、前記後枠部材205の庇状部外周壁219における下端部内面に沿う形状とされて、固定片263を下枠取付面222に臨ませる際に、当接片部267が庇状部外周壁219の内面に当接して案内するようになっている。また、当接片部267の上端縁は、固定片263を下枠取付面222に臨ませた際に、前記庇状部外周壁219の下枠係止片221に臨むよう構成される。更に、固定片263における前記当接片部267の下方に係合突起268が外方へ突出するよう形成され、固定片263を下枠取付面222に臨ませた際に、前記庇状部外周壁219の下端縁が係合突起268に係止されるようになっている(図29(b)参照)。
(ステージ形成部材について)
図31(a)〜(c)に示すように、前記ステージ形成部材244には、第1ステージ269と該第1ステージ269の前側下方に設けられた第2ステージ270とからなるステージ部271が形成されると共に、第1ステージ269および第2ステージ270の間に下方に延出するステージフランジ部272が形成され、前記下枠ベース部材243に設けたステージ取付部262に後方からスライドさせて、ステージ形成部材244が下枠ベース部材243に組付けられるようになっている。ステージ形成部材244は、前記下枠ベース部材243に組付けた際に、前記中央カバー部247の4つの固定ボス247bの後端面および下枠ベースボス254の後端面にステージフランジ部272の前面が当接支持されるようになっている(図32参照)。この状態で、ステージフランジ部272に対応的に設けた通孔272aを介して中央カバー部247の4つの固定ボス247bに図示しないネジを螺挿することで、ステージ形成部材244が下枠ベース部材243に取付けられるようになっている。
また、図31(a)に示すように、ステージフランジ部272の中央側には、前記下枠ベース部材243の下枠ベース突起255,255が嵌入される位置決め孔272b,272bが設けられている。更に、ステージフランジ部272の後面には、ネジ孔を備えた複数の固定ボス272cが後方へ突出成形されると共に、該固定ボス272cより更に後方へ突出する位置決めボス273,273が左右に離間して一対設けられている。
前記第1ステージ269および第2ステージ270は、何れも全体に亘って光拡散処理が施されており、両ステージに到来した光を拡散させるようになっている。前記第1ステージ269は、左右の両端から中央へ向けて下方傾斜するよう形成され、前記球通路部274を介して流入したパチンコ球を勢いよく転動させ得るようになっている。また、第1ステージ269の中央部は、山型状に盛り上がっており、第1ステージ269の転動面の中央部に到来するパチンコ球の数を抑制している。図31(c)に示すように、第1ステージ269の中央部には、後縁から前方へ僅かに切込まれたステージ切欠269aが設けられている。また、図31(b)に示すように、第1ステージ269の下面には、このステージ切欠269aの左右中央から下方へ突出する案内下突片275が形成されている。第1ステージ269の前端縁には、中央部および左右の両側に上方へ僅かに突出するステージ規制リブ276,276,276が設けられ、該リブ276により第1ステージ269を転動するパチンコ球が第2ステージ270へ落下するのを抑制している。また、第1ステージ269におけるステージ規制リブ276が設けられていない部位には、前方へ向けて下方傾斜してパチンコ球を前記第2ステージ270へ誘導する上部案内面277,277が左右に離間して2つ形成されている。
前記第2ステージ270は、左右両端側から下方傾斜した円弧状に形成され、ステージ形成部材244を下枠ベース部材243に組付けた際に、該下枠ベース部材243のステージ取付部262に整合するよう構成される。第2ステージ270の延在長さは、前記第1ステージ269より長く設定されている。また、第2ステージ270の中央部には、前方へ向けて下方傾斜する下部案内面278が形成され、パチンコ球を前方へ案内するようになっている。更に、第2ステージ270の左右の端部には、外方へ突出する外方案内片279,279が形成されて、前記ステージ形成部材244をステージ取付部262にスライドさせる際に、各外方案内片279が対応する前記案内切欠261に臨んで案内されるよう構成される。
ここで、図14に示すように、前記第2ステージ270が下枠ベース部材243のステージ取付部262に臨んだ際に、第2ステージ270の前端縁が前記左側カバー部246および右側カバー部248の上端縁に略整合するようになっている。従って、第2ステージ270を転動するパチンコ球は、左側カバー部246または右側カバー部248が設けられた位置から落下したり、遊技領域32を流下するパチンコ球が当該箇所からステージ部271へ変則的に流入し得るようになっている。一方、中央カバー部247については、第2ステージ270の前端縁と中央カバー部247の前記凹み部247aの上端縁が整合すると共に、前記カバー規制壁251,251が第2ステージ270より上方へ突出するようになっている。これにより、第2ステージ270を転動するパチンコ球を該第2ステージ270の中央部へ積極的に誘導して、前記下部案内面278からパチンコ球が落下され易くなっている。
(壁部材について)
前記壁部材245は、前記ステージ部271を転動するパチンコ球が前記透明板31の後方へ落下するのを防止するために設けられる板状部材であって、図14に示すように、壁部材245をステージ形成部材244に組付けた状態にあって、該壁部材245の上部が枠状装飾体200の窓口200aに臨むようになっている。図33(a)に示すように、壁部材245の前面には、通孔が開設されたボス受け部245aが前記ステージフランジ部272の固定ボス272cに対応して形成され、壁部材245をステージ形成部材244に組付けた際に、該ステージフランジ部272の固定ボス272cの後端がボス受け部245aに嵌合するようになっている。そして、前記ボス受け部245aの通孔を介してステージフランジ部272の固定ボス272cをネジ止めすることで、壁部材245がステージ形成部材244に取付けられるようになっている。このとき、壁部材245の前面に前記第1ステージ269の後端縁が当接して、壁部材245が位置決めされるよう構成される(図14参照)。また、壁部材245に一対の位置決め孔245b,245bが開設され、壁部材245をステージ形成部材244に組付けた際に、該ステージ形成部材244の位置決めボス273,273が位置決め孔245b,245bを介して後方へ突出するよう構成される。
前記壁部材245の前面には、前方へ延出する支持壁部280,280が壁部材245の左右中央部を避けて2つ形成されている。各支持壁部280は、前記第1ステージ269に沿う形状をなしており、壁部材245をステージ形成部材244に組付けた際に、両支持壁部280が第1ステージ269の下方に僅かに離間すると共に支持壁部280の前端縁がステージフランジ部272の後面に当接して、壁部材245が位置決めされるようになっている。図33(a)に示すように、各支持壁部280の内側端縁から下方に縦壁部281が形成されると共に、両縦壁部281,281の下端縁を連結する後水平通路底部282が形成されている。そして、両縦壁部281,281および後水平通路底部282によりパチンコ球を前方へ送る後水平通路283が形成されている。両縦壁部281,281の上下方向の略中央位置には、内側へ突出する水平支持壁284が設けられる。また、後水平通路底部282には、該後水平通路底部282から上方に突出して前後方向に延在する一対の後水平通路リブ285,285が左右方向に離間して平行に延在している。そして、壁部材245をステージ形成部材244に組付けた際に、後水平通路283が前記前水平通路259に連通するよう構成される(図28参照)。このとき、前記後水平通路底部282が前記前水平通路底部258に当接すると共に、各後水平通路リブ285が対応の前水平通路リブ260に略整列するようになっている。また、前記水平支持壁284の前端縁が前記下枠ベース部材243の前水平通路画成壁257の後端縁に当接して、壁部材245が位置決めされるよう構成される。
前記壁部材245の左右方向の中央には、上下に延在する矩形開口部286が形成されている。図28に示すように、この矩形開口部286は、開口下縁が前記後水平通路底部282に位置すると共に、開口上縁は、第1ステージ269の上方に位置しており、矩形開口部286における第1ステージ269の上方側が該第1ステージ269を転動するパチンコ球が通過可能なステージ口287を形成している(図14参照)。ここで、壁部材245をステージ形成部材244に組付けた際に、前記第1ステージ269のステージ切欠269aがステージ口287に臨み、パチンコ球のステージ口287への流入が促進されるようになっている。また、壁部材245には、該壁部材245から後方に突出する通路形成部288が前記矩形開口部286を後方から覆うように形成され、該通路形成部288の内部に上下に延在する垂直通路(第1球通路)289が画成されている。すなわち、垂直通路289は、前記後水平通路283に下側が連通しており、ステージ口287から流入したパチンコ球を下方へ案内して後水平通路283へ送るよう構成されている。なお、前記通路形成部288は、円柱体を半分に縦断した如き形状をなしている。
前記通路形成部288の底部には、該底部から上方に突出する一対の垂直通路リブ290,290が前後方向に平行に延在するよう設けられ、各垂直通路リブ290は、対応する後水平通路リブ285に連結している。また、図28に示すように、垂直通路リブ290は、後部側が後水平通路リブ285より高く設定されると共に、前方へ向けて下方傾斜している。そして、垂直通路289を流下したパチンコ球が垂直通路リブ290,290により前方へ案内されて、後水平通路283へ送られるようになっている。
すなわち、前記壁部材245をステージ形成部材244に組付けることで、前記垂直通路289が、後水平通路283を介して前水平通路259に連通し、側面視で略L字状のL字型通路291が形成される。そして、このL字型通路291を流下したパチンコ球は、前記球出口250から前記遊技領域32へ排出されて高確率で始動入賞装置38の上部始動入賞口40aに入賞するようになっている。しかも、壁部材245は、垂直通路289および後水平通路283を挟むように複数設けたボス受け部245aにステージフランジ部272の固定ボス272cが嵌合して位置決めされると共に、壁部材245の位置決め孔245b,245bにステージ形成部材244の位置決めボス273,273が挿通されて位置決めされる構成となっており、後水平通路283(垂直通路289)および前水平通路259の確実な連通関係が達成されるようになっている。なお、壁部材245をステージ形成部材244に組付けた際に、前記第1ステージ269の下面に設けた案内下突片275が垂直通路289の前側に臨み、パチンコ球が垂直通路289を真っ直ぐ落下するよう案内する(図28参照)。
ここで、前記壁部材245は、前記枠状装飾体200を透明板31に組付けた際に、後述するシャッター装置500に固定された飾り部材597が後方から当接するようになっており、壁部材245を介して飾り部材597が前側から視認されるようになっている。そして、前記壁部材245の通路形成部288は、飾り部材597の後述する第2位置決め凹部(位置決め凹部)605に臨むよう構成され、壁部材245が飾り部材597により位置決めされるようになっている。また、壁部材245の位置決め孔245b,245bから突出するステージ形成部材244の位置決めボス273,273の後端が、前記飾り部材597の後述する位置決め挿通孔(ボス挿通孔)606,606に挿通するようになっている(図25参照)。これにより、壁部材245および飾り部材597が確実に組付けられ、前記垂直通路289(後水平通路283)および前水平通路259のより強固な連通構造が達成されることとなる。
(球通路部について)
次に、前記枠状装飾体200の左右に設けた球通路部274,247について説明を行なう。なお、球通路部274は、左右対称形状であるので、左側の球通路部274について説明することとし、右側の球通路部274については、同じ符号を付して説明を省略する。図34(a),(b)に示すように、前記球通路部274は、後通路半体293および前通路半体294から構成され、両者をネジ止めして組付けることで、内部にパチンコ球が流通可能なワープ通路295が画成されるようになっている。後通路半体293は、上方へ突出する後突片296aが形成され、該後突片296aに前後方向に開放する通孔297aが開設されている。また、後通路半体293の上屈曲部293bには光拡散処理が施され、上屈曲部293bに到来した光を拡散させると共に、該上屈曲部293bを介して外側が見え難くなるよう構成される。後通路半体293の後面には、前方へ突出する内部突状体298が形成されている。この内部突状体298の内側(右方)を指向する面は、パチンコ球を前記ステージ部271へ案内する内部案内面298aを構成している。
前記前通路半体294は、前記後突片296aと同形状の前突片296bが上方へ突出するよう形成され、該前突片296bに前後に開放する通孔297bが開設されている。そして、後通路半体293および前通路半体294を組付けた際に、前後の突片296a,296bが整合して通路取付片296が形成されると共に、前後の通孔297a,297bが整合して固定用通孔297が形成されるようになっている(図34(c)参照)。図29(b),図30に示すように、前記通路取付片296は、前記下枠ベース部材243の固定片263に設けた固定凹状部265に整合する形状に構成されると共に、球通路部274の固定用通孔297は、通路取付片296を固定凹状部265に臨ませた際に、該固定片263に設けた前記凹状部挿通孔266に整合するよう構成される。
そして、この状態で、前記前枠部材206を後枠部材205に組付けると、該前枠部材206の通路固定ボス234が固定用通孔297および凹状部挿通孔266を挿通するようになっている。更に、固定用通孔297および凹状部挿通孔266を挿通した前枠部材206の通路固定ボス234が前記後枠部材205の球通路固定孔224に整合して、これら通孔297,266,224を介してネジを通路固定ボス234に螺挿することで、通路取付片296が前枠部材206および下枠体203(下枠ベース部材243)で挟持され、球通路部274が取付けられるようになっている。なお、球通路部274の下部側は、前記前通路半体294に設けた通孔294aおよび後通路半体293に設けた通孔293aを介して下枠体203にネジ止めされるようになっている。
前記前通路半体294の上部左側には、外方(左方)へ向けて開口する半円状の球入口299が形成されている。この球入口299は、球通路部274を枠状装飾体200に組付けた際に遊技領域32側へ向けて開口し、遊技領域32を流下するパチンコ球を球入口299を介してワープ通路295内へ取入れるよう構成される。更に、前通路半体294の下部右側に、ワープ通路295を流下したパチンコ球をステージ部271(第1ステージ269)へ通出するステージ通出口300が開口している。このステージ通出口300は、図14に示すように、球通路部274を下枠体203に組付けた際に第1ステージ269の左側端縁に臨んで、該第1ステージ269へ向けて開口するよう構成される。なお、前通路半体294における枠状装飾体200の外方に臨む外側面には、光拡散処理が施されており、該外側面に到来した光を拡散させると共に、外側面を介して外側が見え難くなるよう構成される。
(演出ユニットについて)
図35,図36に示すように、前記演出ユニット201は、取付ベース301と、該取付ベース301の中央部に設けられる上部発光演出装置302(発光演出装置)と、該上部発光演出装置302を挟んで取付ベース301の左右に設けられる可動演出装置303,303とから構成される。そして、これらの演出装置302,303,303を一体的に組付けた状態で、演出ユニット201は、前記枠状装飾体200の上部に取付けられるようになっている。
(取付ベースについて)
前記取付ベース301は、ベース体304と、該ベース体304の前側に取付けられる上部装飾カバー(装飾カバー)305とから構成される。前記ベース体304は、三日月形状をなす透明部材で構成されて、ベース体304に前記上部装飾カバー305と位置決めするための固定孔304aおよび通孔304bが夫々複数開設されている。また、ベース体304の左右の前面には、通孔を備えた側方カバー用ボス受け部306,306が設けられている。また、ベース体304には、上方が開口する矩形状のケース体取付凹部(取付開口部)307,307が左右に離間して一対形成されている。更に、図21に示すように、ケース体304の後面には、各ケース体取付凹部307を左右から挟むように半円状のケース体用ボス受け部304d,304dが形成されている。また各ケース体取付凹部307の左右の縁部には、後方へ延出するケース体支持壁309,309が設けられている。
前記ベース体304の上部略中央位置には、矩形状の取付通孔304cが設けられ、該取付通孔304cに前記球検出センサ213の配線213aを結束する結束バンド310(図24参照)が取付けられるようになっている。図37に示すように、前記ベース体304の後面には、基板取付部312が後方へ突出するリブにより矩形枠状に形成され、該基板取付部312に演出ユニット中継基板311が取付けられている。
図38に示すように、前記演出ユニット中継基板311は、前記上部発光演出装置302から導出する配線(後述する連結線302a)のコネクタ差込み部302bが接続される大型コネクタ受け部313が差込口(図示せず)を下方に指向させて設けられる。また、演出ユニット中継基板311は、左側の可動演出装置303(後述する駆動ソレノイド369)から導出する配線303aのコネクタ差込み部303bが接続される左用コネクタ受け部314と、右側の可動演出装置303から導出する配線303aのコネクタ差込み部303bが接続される右用コネクタ受け部315を備え(図38では左右逆に図示)、これら左右のコネクタ受け部314,315は、何れも差込口(図示せず)を下方に向けて指向させている。また、演出ユニット中継基板311の略中央部に中央コネクタ受け部316が設けられ、該コネクタ受け部316から演出ユニット201の配線201aが導出している。
なお、演出ユニット中継基板311から導出する配線201aは、前述したように、前記球検出センサ213の配線213aと纏められ、前記裏ユニット50の上部中央配線挿通口71を介して該裏ユニット50の裏側に挿通される。そして、演出ユニット201から導出する配線201aのコネクタ差込み部201bについては、後述する左上部発光装飾装置90の左上部LED基板91に接続されるようになっている。この左上部LED基板91は、前記中枠12の中継基板702に接続されており、演出ユニット中継基板311は、左上部LED基板91および中継基板702を介して制御装置700に電気的に接続されることとなる。すなわち、演出ユニット201の各演出装置(上部発光演出装置302および可動演出装置303,303)は、制御装置700により発光制御および作動制御されるようになっている。
前記上部装飾カバー305は、後面の略全体に凹凸による光拡散処理が施されて、裏ユニット50に設けられた中央発光装飾装置167(後述)からの光が前記ベース体304を透過して上部装飾カバー305に照射されて、該カバー305が明輝されるようになっている。上部装飾カバー305は、左方カバー体317、中カバー体319および右方カバー体318から構成され、夫々のカバー体317,318,319は、前記ベース体304の前面に取付けられる。なお、左方カバー体317および右方カバー体318は、左右対称形状であるので、以下の説明では、左方カバー体317について説明し、右方カバー体318については、同じ符号を付して説明は省略する。図21に示すように、前記中カバー体319は、後方へ突出する固定突起319aが設けられ、該固定突起319aが前記ベース体304の対応する固定孔304aに嵌入して、中カバー体319がベース体304に位置決めされるようになっている。また、中カバー体319の後面には、前記ベース体304の対応する通孔304bに整合するネジ孔319bが設けられ、該ネジ孔319bにベース体304の通孔を介してネジ(図示せず)を螺挿することで、中カバー体319がベース体304に取付けられるようになっている。
前記中カバー体319の前面は、上方から下方にかけて段階的に後退する段差状に形成されている。また、中カバー体319の前面における下縁部(取付ベース301の一方の縁部)側に偏倚する位置には、前方へ突出する演出装置固定部320が形成されている。この演出装置固定部320は、略T字状に形成されて、演出装置固定部320の中央部が下方へ突出している。また、演出装置固定部320の前面をなす設置面321は、上方から下方(取付ベース301の一方の縁部)へ向けて後方傾斜している。この設置面321には、通孔が開設されたボス受け孔(ボス孔)321aが3つ形成され、これらボス受け孔321aは逆三角形の配置関係となっている。
前記中カバー体319の前面上部には、前方へ突出する突出取付部322が形成されている。この突出取付部322の突出寸法は、前記後枠部材205の取付凹部226の切込み深さに一致すると共に、突出取付部322の左右の延在長さは、取付凹部226の左右の幅より僅かに小さく設定され、該突出取付部322は、取付凹部226の内部に臨むよう構成される。更に、突出取付部322の上縁部は、取付凹部226を形成する前記上部外周壁225の後端縁と略一致するよう形成されており、突出取付部322を取付凹部226に臨ませた際に、突出取付部322の上端部が上部外周壁225の後端縁に沿うようになっている。
図35に示すように、突出取付部322の前面には、複数の固定孔322aが設けられ、各固定孔322aに前記後枠部材205の取付凹部226(上部外周壁225)に設けた対応の固定突起225aが嵌入して、中カバー体319(演出ユニット201)が位置決めされるようになっている。更に、突出取付部322の前面に前記後枠部材205の取付凹部226に設けた各ネジ孔225bに整合する通孔322bが複数設けられ、該通孔322bを介して取付凹部226に設けたネジ孔225bにネジ(図示せず)を螺挿することで、中カバー体319(演出ユニット201)が後枠部材205(枠状装飾体200)に取付けられるようになっている。前記突出取付部322の上縁部には、第2通出切欠322cが形成されており、図24に示すように、中カバー体319を後枠部材205に取付けた際に、第2通出切欠322cが後枠部材205の前記第1通出切欠227に整合して配線通出口323が形成されるよう構成される。なお、突出取付部322の平面部には、縦方向の光拡散処理が施され、前記裏ユニット50側から照射される光により明輝されるようになっている。
図35に示すように、中カバー体319の前面上縁部には、前方へ突出する中規制リブ319cが前記突出取付部322を挟んで左右に設けられ、中カバー体319を後枠部材205に取付けた際に、中規制リブ319cが前記上部外周壁225の内周面に当接して、中カバー体319の安定的な取付けが図られている。前記中カバー体319の後面には、図21に示すように、後方へ突出するリブにより、該中カバー体319に設けたネジ孔319bおよび固定突起319aを囲繞するよう略矩形状に設けられた後方当接部324が形成されている。前記後方当接部324は、中カバー体319をベース体304に取付ける際に該ベース体304の前面に当接するよう構成されている。また、前記後方当接部324の上部を画成するリブにバンド用切欠324aが形成され、中カバー体319をベース体304に取付けた際に、該ベース体304の取付通孔304cに設けた結束バンド310が臨むようになっている(図24参照)。なお、後方当接部324の上部を画成するリブには、縦方向の光拡散処理が施され、前記裏ユニット50からの光を拡散させて明輝するようになっている。
図21に示すように、前記左方カバー体317は、後面から後方へ突出する固定突起317aが設けられ、該固定突起317aを前記ベース体304の対応する固定孔304aに嵌入して、左方カバー体317がベース体304に位置決めされるよう構成される。また、左方カバー体317の後面にネジ孔を備えた内側固定ボス317bが後方へ所定長さで突出成形されると共に、同後面における該内側固定ボス317bの外方(左側)にネジ孔を備えた外側固定ボス317cが内側固定ボス317bより短い長さで後方へ突出成形されている。前記内側固定ボス317bは、後端が前記ベース体304の側方カバー用ボス受け部306に嵌合するよう構成され、該側方カバー用ボス受け部306の通孔を介して内側固定ボス317bのネジ孔にネジ(図示せず)が螺挿されるようになっている。また、前記外側固定ボス317cは、前記ベース体304の左端部に設けた通孔304bに整合して該ベース体304の前面に当接し、該ベース体304の通孔304bを介して外側固定ボス317cのネジ孔にネジが螺挿されるようになっている。そして、外側固定ボス317cおよび内側固定ボス317bがネジ止めされることで、左方カバー体317の後面の略全体がベース体304から前方へ離間した状態で該左方カバー体317がベース体304に取付けられるようになっている。これにより、左方カバー体317の突出取付部322を除く前面と中カバー体319の前面とが同一面をなすよう構成される(図36参照)。
また、左方カバー体317の上縁側に固定孔317dが設けられ、該固定孔317dに前記後枠部材205の上部外周壁225に設けた対応する固定突起225aが嵌入して、左方カバー体317(演出ユニット201)が後枠部材205に位置決めされるよう構成される。更に、左方カバー体317の上縁側に前記後枠部材205の上部外周壁225に設けたネジ孔225bに整合する通孔317eが複数開設され、該通孔317eを介して上部外周壁225のネジ孔225bにネジを螺挿することで、左方カバー体317(演出ユニット201)が後枠部材205に取付けられるようになっている。前記左方カバー体317の上縁は、前記上部外周壁225の後端縁に沿う形状とされ、左方カバー体317を上部外周壁225に取付けた際に、左方カバー体317の上縁が上部外周壁225の後端縁に当接して整合するよう構成される。また、左方カバー体317の前面に側方規制リブ317fが前方へ突出して設けられ、左方カバー体317を後枠部材205に取付けた際に、側方規制リブ317fが前記上部外周壁225の内周面に当接して、左方カバー体317の安定的な取付けが図られている。すなわち、演出ユニット201は、上部装飾カバー305が上部外周壁225に固定されることで、枠状装飾体200に取付けられるようになっている。なお、左方カバー体317の前面は、中カバー体319と同様に、上方から下方に掛けて段階的に後退するよう段差状に形成されている。
(上部発光演出装置について)
図39,図40に示すように、前記上部発光演出装置302は、前記取付ベース301に取付けられる装置本体325と、前記装置本体325に配設される円形透明パネル(透明パネル)326と、該装置本体325に取付けられて円形透明パネル326を前側から覆う演出カバー部材(カバー部材)327とから基本的に構成され、遊技状態に応じて多様な発光演出を行なうようになっている。前記装置本体325は、前記取付ベース301に固定される円盤状ベース部材(ベース部材)328と、該円盤状ベース部材328の前側に設けられる光通過部材329とを備える。また、装置本体325には、前方へ光を照射する第1発光手段330と、側方へ光を照射する第2発光手段331が設けられている。
(円盤状ベース部材について)
前記円盤状ベース部材328は、円盤状のベース基板332の外周縁から前方へ収容壁部333が立設されて内部に嵌合収容部334が画成されている。前記ベース基板332の後面には、後方へ所定長さで突出するベース固定ボス(固定ボス)335が3つ設けられている。これら3つのベース固定ボス335は、前記ベース基板332の後面における上縁部(一方の縁部)側に偏倚して配設されると共に、各ベース固定ボス335は、前記中カバー体319の演出装置固定部320に設けた各ボス受け孔321aに対応している。すなわち、3つのベース固定ボス335は、ベース基板332の後面における上側半分の領域に逆三角形状に配置されている。そして、各ベース固定ボス335を演出装置固定部320の対応するボス受け孔321aに嵌合させて後方からネジ止めすることで、円盤状ベース部材328が中カバー体319(取付ベース301)に取付けられるようになっている。
このとき、図41に示すように、ベース基板332の後面が前記ベース固定ボス335の突出長さだけ前記演出装置固定部320の設置面321から離間して、該ベース基板332の後面と設置面321との間に配線スペース336が画成されるようになっている。また、前記演出装置固定部320の設置面321は傾斜しているため、該演出装置固定部320に取付けられた円盤状ベース部材328は、上方から下方へ向けて後方傾斜すると共に、円盤状ベース部材328の下部側が中カバー体319(取付ベース301)から下方へ突出した状態となる。すなわち、上部発光演出装置302は、ベース基板332の後面の略下半分が取付ベース301の後方へ臨んだ状態で演出装置固定部320に固定されることとなる(図38,図41参照)。
前記収容壁部333の外側面には、外方へ突出する外側ボス受け部(ボス受け部)337が3つ設けられ、これら外側ボス受け部337は、円盤状ベース部材328に対し非正三角形状に配置されている。また、収容壁部333における各外側ボス受け部337に対応する箇所には、該外側ボス受け部337の前側において前後方向に延在する案内凹部338が凹設されている。前記ベース基板332の前面には、前記収容壁部333に近接する位置に、ネジ孔を有する2つの内部固定ボス332a,332aが前方へ突出するよう設けられている。また、ベース基板332の前面には、各内部固定ボス332aと収容壁部333の内周面とを連結するよう連結リブ332bが形成されている。更に、ベース基板332の前面に、2つの位置決め突起332c,332cが前方へ突出するよう設けられると共に、ベース基板332は、前後方向に開放するコネクタ用開口部339が複数開設されている。
図42に示すように、前記円盤状ベース部材328の収容壁部333の内周面には、4つの光源保持部340が設けられている。各光源保持部340は、周方向に離間する一対の保持片340a,340aで形成され、両保持片340a,340aの間に側方発光LED基板343(後述)の後部が収容保持されるようになっている。この光源保持部340は、収容壁部333の内周面における上下左右に等間隔で配設されて、上下の光源保持部340,340および左右の光源保持部340,340は夫々対向配置されている。
前記円盤状ベース部材328の嵌合収容部334内には、第1発光手段330が収容されている。この第1発光手段330は、前方発光LED基板(第1発光体基板)341と、該LED基板341上に配設された複数の文字用LED(発光体)342とから構成される。前記前方発光LED基板341の外形は、前記収容壁部333の内周形状に略一致する形状とされて、前方発光LED基板341は、前記嵌合収容部334内に整合状態で配設されるようになっている。また、前方発光LED基板341の後面は、前記ベース基板332の前面に当接するようになっている。前方発光LED基板341は、前記円盤状ベース部材328の位置決め突起332cに対応する基板位置決め孔341aが設けられ、該基板位置決め孔341aに位置決め突起332cが嵌入して前方発光LED基板341が円盤状ベース部材328に位置決めされるよう構成される。また、前方発光LED基板341にU型凹部341bが2つ形成され、前方発光LED基板341を嵌合収容部334に収容した際に、U型凹部341bに前記円盤状ベース部材328の内部固定ボス332aおよび連結リブ332bが臨んで、前方発光LED基板341が円盤状ベース部材328に位置決めされるようになっている。前方発光LED基板341に配設される文字用LED342は、前方へ光を照射するものであって、複数の文字用LED342が所要の配設態様で前方発光LED基板341上に並んでいる。具体的には、文字用LED342は、前方発光LED基板341上において、円盤状ベース部材328に前記光通過部材329を配設した際に、該光通過部材329の後述する各収容孔部357に沿うよう配設されている(図45参照)。但し、前方発光LED基板341における収容孔部357が交差する部分に対応する部位には、文字用LED342が設けられておらず、後述するように、「天」の文字を一画ずつ(収容孔部357毎に)発光させた場合に、交差部分を介して他の一画(他の収容孔部357)に光が侵入してしまうのを抑制している。
図40に示すように、前方発光LED基板341の後面には、2つの第1中継線用コネクタ受け部341c,341cと、両第1中継線用コネクタ受け部341c,341cの間の下方に位置する接続線用コネクタ受け部341dとが後方に突出して設けられている。図43に示すように、前記第1中継線用コネクタ受け部341c,341cおよび接続線用コネクタ受け部341dは、前方発光LED基板341を嵌合収容部334に収容した際に、前記ベース基板332に設けた前記コネクタ用開口部339を介して該ベース基板332の後面から突出するようになっている。ここで、前記接続線用コネクタ受け部341dは、図38に示すように、ベース基板332の後面における前記取付ベース301から下方へ突出する部位に臨むよう構成され、該接続線用コネクタ受け部341dに前記前方発光LED基板341と演出ユニット中継基板311とを接続する連結線(配線)302aのコネクタ差込み部302bが接続されている。
前記光源保持部340には、第2発光手段331の側方発光LED基板(第2発光体基板)343の後部が収容保持されるようになっている。各側方発光LED基板343には、側方(ベース基板332に対し平行な方向)へ光を照射するパネル用LED344が1つずつ設けられている。各光源保持部340に設置されたパネル用LED344は、上下のパネル用LED344,344が対向すると共に、左右のパネル用LED344,344が対向するようになっており、全てのパネル用LED344,344,344,344により光が十字状に照射されることとなる。各側方発光LED基板343には、第2中継線用コネクタ受け部343aが設けられ、図43に示すように、該コネクタ受け部343aはベース基板332に設けたコネクタ用開口部339を介してベース基板332の後面に臨むようになっている。また、第1中継線用コネクタ受け部341cおよび第2中継線用コネクタ受け部343aには、夫々、前記前方発光LED基板341および側方発光LED基板343を接続する中継線(配線)302cのコネクタ差込み部302dが接続されている。
ここで、図43に示すように、前記連結線302aおよび中継線302cは、前記ベース基板332のベース固定ボス335,335,335に巻き掛けられてベース基板332の後面上部側に纏められるようになっている。この状態で前記円盤状ベース部材328(上部発光演出装置302)を取付ベース301の演出装置固定部320に取付けることで、図41に示すように、前記ベース固定ボス335に巻き掛けられた連結線302aおよび中継線302cが配線スペース336に収容された状態で保持されるようになっている。更に、前記連結線302aは、図41に示すように、前記取付ベース301の下方に臨むベース基板332の後面から該取付ベース301の後方へ導出されて、該連結線302aのコネクタ差込み部302bが前記演出ユニット中継基板311の大型コネクタ受け部313に下方から接続されるようになっている。なお、前述したように、演出ユニット中継基板311は、前記中枠12の中継基板702を介して制御装置700に電気的に接続されている。従って、前記文字用LED342およびパネル用LED344は、前記制御装置700により発光制御される。
図44(a),(b)に示すように、前記光通過部材329は、円形状の保持基板345の外周縁から後方へ円状壁部355が延出して筒状に形成され、全体に白色の光反射処理が施されている。前記円状壁部355の外周面は前記円盤状ベース部材328の収容壁部333の内周面に沿うよう形成され、光通過部材329は、前記円盤状ベース部材328の嵌合収容部334内に大部分が嵌め込まれた状態で収容されるようになっている。前記保持基板345には、前記円盤状ベース部材328の内部固定ボス332aに整合する通孔345aが開設され、該通孔345aを介して内部固定ボス332aにネジ(図示せず)が螺挿されて、前記光通過部材329が円盤状ベース部材328に取付けられるようになっている。
また、前記円状壁部355には、後端縁から前方へ切込まれた位置決め用切欠355aが2つ形成され、光通過部材329を前記嵌合収容部334に嵌め込んだ際に、位置決め用切欠355aに前記円盤状ベース部材328の連結リブ332bが臨んで、光通過部材329が円盤状ベース部材328に位置決めされるようになっている。更に、円状壁部355は、光通過部材329を嵌合収容部334に嵌め込んだ際に、円状壁部355の後端縁(光通過部材329の後部)が前記前方発光LED基板341の外縁部に当接するようになっている(図41の丸印参照)。これにより、前方発光LED基板341は、前記円盤状ベース部材328のベース基板332と円状壁部355とにより挟持された状態で嵌合収容部334内に保持される。
前記円状壁部355の外周面には、前記光源保持部340との干渉を防ぐよう後方に開放する壁面凹状部355bが4つ凹設されている。また、円状壁部355における各壁面凹状部355bに対応する箇所(光通過部材329の外側面)に、後方に開放するコ字状の光源収容部356が形成される。この光源収容部356は、光通過部材329を嵌合収容部334に嵌め込んだ際に、前記側方発光LED基板343の前側を光源収容部356が収容するようになっている。すなわち、前記側方発光LED基板343は、前記光源保持部340および光源収容部356に前後から挟持された状態で収容保持されるようになっている(図41参照)。なお、側方発光LED基板343が光源収容部356に収容された際に、前記パネル用LED344は前記保持基板345の前面より前方へ突出するようになっている。
前記光通過部材329には、前後方向に貫通する収容孔部357が複数形成されている。この収容孔部357は、前記保持基板345に開設した光通孔358と、該光通孔358の開口縁の全周から後方へ突出する光案内壁359とで構成され、複数の収容孔部357により保持基板345の略全体に「天」の文字(複数画の文字)が形成されている。すなわち、各収容孔部357は、「天」の文字の一画毎に対応して設けられている。前記光案内壁359の内側面は、白色の光反射処理が施されて光を明るく通過させ得るようになっている。図41に示すように、前記光案内壁359の後方への突出量は、前記円状壁部355より小さく設定され、光通過部材329を嵌合収容部334に嵌め込んだ際に、光案内壁359の後端縁が前記前方発光LED基板341から前方へ僅かに離間するよう構成される。
ここで、前記文字用LED342は、図45に示すように、前方発光LED基板341上に収容孔部357に沿うように配設されている。そして、光通過部材329を嵌合収容部334に嵌め込んだ際に、図41に示すように、前記保持基板345の光通孔358を画成する開口前端縁358aは、前方発光LED基板341より前方に位置し、文字用LED342は収容孔部357(光案内壁359)に前側から囲われるように収容されることとなる。これにより、文字用LED342の光が光案内壁359で前方へ案内されて、前記光通孔358の開口輪郭に合った形状の光が前方へ照射されることとなる。すなわち、文字用LED342の光は、光通過部材329を通過することで、収容孔部357で構成される「天」の文字の形状に揃えられて、該光通過部材329を通過することとなる。また、収容孔部357は、光案内壁359によって文字用LED342を前側から収容することで、他の光が収容孔部357内に侵入するのを防止する役割を果たしている。
ここで、前記文字用LED342の発光を制御する前記制御装置700は、各収容孔部357に収容される文字用LED342毎に発光制御可能に構成されており、「天」の文字を一画毎に発光させることが可能となっている。そこで、収容孔部357により文字用LED342を前側から収容することで、発光していない文字用LED342を収容する収容孔部357に、他の収容孔部357に収容されて発光した文字用LED342の光が侵入するのを抑制している。しかも、前述のように、文字用LED342は、収容孔部357が交差する部分に設けられていないので、交差部分を介して他の収容孔部357へ光が侵入して、当該交差部分でぼんやりと拡がった光が照射されることはない。
前記光通過部材329は、前記保持基板345の前面から前方へ立設した環状の保持壁部360を備え、該保持壁部360の内側に収容凹部361が形成されている。この保持壁部360は、前記円状壁部355の外周面より僅かに内側に設けられ、光通過部材329を嵌合収容部334に嵌め込んだ際に、保持壁部360が前記パネル用LED344の内側に位置するようになっている。また、保持壁部360の所要箇所には、パネル用切欠360aが形成されている。更に、保持壁部360における各光源収容部356に対応する箇所には、保持壁部360の径方向に開放する光通過孔362が形成され、該光通過孔362を介して前記パネル用LED344の光を前記収容凹部361内へ通すようになっている(図41参照)。
前記収容凹部361には、光反射シート363が収容されるようになっている。この光反射シート363は、前記保持壁部360の内周面に略一致する形状とされて、前記収容凹部361内に整合状態で収容される。光反射シート363は、前記光通過部材329を通過した光をそのまま前方へ透過させると共に、前記パネル用LED344の光の一部を反射させて円形の光を前方へ照射させるようになっている。前記収容凹部361の光反射シート363の前側には、前記円形透明パネル326が収容されるようになっている。この円形透明パネル326の後面には、微小な凹凸を形成することで所要の図柄が描かれており、側端面から円形透明パネル326の内部に導入された光が図柄を表す微小凹凸部分で反射されることで、該図柄の光を前方へ照射させるものである。なお、前記図柄とは、図形や柄、模様等を含む概念であり、図40に示すように、実施例では、円形透明パネル326の後面全体に設けた複数の凹凸による該パネル326自体の円形状が図柄として形成されている。そして、パネル用LED344から照射された光を前記複数の凹凸が反射して、円形透明パネル326の形状に沿った円形の淡い光を前方へ照射させるようになっている。
ここで、前記図柄の形成方法としては、レーザー彫刻方法等、各種の方法を用いることができる。例えば、印刷基材の表面に印刷によってインクの凹凸からなる印刷パターンを形成し、この印刷パターンを有する印刷基材を配置した成形金型を用いて透明パネルを成形し、得られた透明パネルから印刷基材および印刷パターンを剥離することで、インクによる凹凸の転写により形成された凹凸からなる図柄を表面に形成する方法を採用できる。また、フィルムの表面に、透明な紫外線硬化樹脂による転写用の突模様と、その凸模様に施した転写用の印刷インク層とを形成し、凸模様の印刷インク層をキャビティに向けて配置した金型を用いてインモールド成形により透明パネルを成形し、得られた透明パネルからフィルムを剥離することで、紫外線硬化樹脂による印刷インク層の転写により図柄を表面に形成する方法も採用可能である。
前記円形透明パネル326は、前記光通過部材329を通過した光をそのまま前方へ透過させるよう構成されている。この円形透明パネル326は、前記保持壁部360の内周面に略一致する形状に形成され、円形透明パネル326は、前記収容凹部361に嵌め込まれて収容されるようになっている。そして、図41に示すように、収容凹部361に嵌め込まれた円形透明パネル326の側端面に対し、前記光通過孔362を介して各パネル用LED344が対向するよう構成される。すなわち、前記パネル用LED344が発光することで、該パネル用LED344の光が光通過孔362を介して円形透明パネル326の側端面に入射されるようになっている。
ここで、前記円形透明パネル326の厚み寸法は、前記保持壁部360の突出高さとほぼ同一に設定されており、図46に示すように、前記収容凹部361に嵌め込まれた円形透明パネル326の前端面が保持壁部360の前端縁と略同一高さに揃うようになっている。また、前記円形透明パネル326には、外周縁から突出するパネル突起326aが設けられ、円形透明パネル326を前記収容凹部361に嵌め込んだ際に、パネル突起326aが前記保持壁部360に設けたパネル用切欠360aに臨んで、円形透明パネル326が位置決めされるよう構成される。
前記演出カバー部材327は、前方へ膨出する半球形状をなすカバー本体部364の前面(カバー前面365)に、光を投影させて発光演出を行なうものである。カバー前面365は、つや消しが施されたハーフミラーとなっており、後方からの光を透過させると共に後方に位置する部材(光通過部材329等)を視認不能としている。前記カバー前面365には、前記円形透明パネル326で反射した光が透過してカバー前面365に光の円が投影されると共に、前記光通過部材329の収容孔部357を通過した光が透過して該カバー前面365に該収容孔部357に対応する形状(すなわち、「天」の文字)が投影されるよう構成される(図47参照)。なお、前記カバー前面365には、所要の装飾柄が施されて美感の向上が図られている。
前記カバー本体部364の外周縁(カバー部材の外縁部)には、外方へ延出する外縁装飾部366が形成され、該外縁装飾部366の後面に、位置決め固定ボス(固定ボス)366aが3つ形成されている。これら位置決め固定ボス366aは、外縁装飾部366により前側から視認不能とされている。そして、各位置決め固定ボス366aの後端を前記円盤状ベース部材328の対応する外側ボス受け部337に嵌合させてネジ止めすることで、演出カバー部材327が円盤状ベース部材328に取付けられるようになっている。また、前記位置決め固定ボス366aは、演出カバー部材327を円盤状ベース部材328に組付ける際に、位置決め固定ボス366aの側面が円盤状ベース部材328の案内凹部338に当接案内されるよう構成される。そして、位置決め固定ボス366aが案内凹部338に臨んだ状態で外側ボス受け部337にネジ止めされることで、演出カバー部材327が円盤状ベース部材328に位置決めされるようになっている。
ここで、前記位置決め固定ボス366aおよび外側ボス受け部337は、非正三角形状に配置されており、演出カバー部材327が円盤状ベース部材328に常に適正な態様で組付けられるようになっている。前記外縁装飾部366の後面には、複数のカバー用位置決め突起366bが突出成形されている。そして、演出カバー部材327を円盤状ベース部材328に組付けた際にカバー用位置決め突起366bが円盤状ベース部材328の収容壁部333の外周面に当接し、演出カバー部材327を円盤状ベース部材328に位置決めするよう構成される。
前記カバー本体部364には、外周縁から後方へ延出する環状当接リブ367が形成されている。この環状当接リブ367は、前記円盤状ベース部材328の収容壁部333に一致する円形状をなしており、演出カバー部材327を円盤状ベース部材328に組付けた際に、環状当接リブ367の後端縁が収容壁部333の前端縁に当接して演出カバー部材327が安定的に取付けられるよう構成される(図41参照)。前記カバー本体部364の後面には、当接押え部(当接部)368が複数設けられている。この当接押え部368は、図46に示すように、演出カバー部材327を円盤状ベース部材328に組付けた際に、同一面上に揃う前記円形透明パネル326の前端面および保持壁部360の前端縁に前側から当接して、円形透明パネル326を演出カバー部材327および光通過部材329で挟持するよう構成される。また、光通過部材329の保持壁部360が当接押え部368に当接することで、光通過部材329が円盤状ベース部材328の嵌合収容部334内に保持されることとなる。
(可動演出装置について)
次に、可動演出装置303について説明を行なう。なお、左右の可動演出装置303,303は、左右対称形状(後述する箱状ケース体370は同一構成)であるので、以下の説明では、左側の可動演出装置303について説明を行ない、右側の可動演出装置303の各部材については、同じ符号を付して説明を省略する。図48(a)に示すように、可動演出装置303は、内部に駆動ソレノイド369を収容した箱状ケース体370と、該駆動ソレノイド369により作動される作動部材371と、該作動部材371に連結された房状体372(図48(b)参照と、箱状ケース体370の前側を覆うケース前面カバー373とから基本的に構成される。
前記箱状ケース体370は、上ケース部374および下ケース部375から箱体状に構成され、両者はネジ止めされて組付けられている。前記箱状ケース体370は、前記ベース体304のケース体取付凹部307に整合する断面形状とされている。また、前記下ケース部375の両側部には、固定用フランジ部375a,375aが外方へ向けて突出するよう設けられており、箱状ケース体370を前記ケース体取付凹部307に臨ませ、両固定用フランジ部375a,375aを前記ベース体304のケース体用ボス受け部304d,304dに後方から嵌合させてネジ止めすることで、可動演出装置303がベース体304に取付けられるようになっている。このとき、箱状ケース体370の両側部が前記ベース体304のケース体支持壁309,309に当接して、該箱状ケース体370が支持されるよう構成される。また、箱状ケース体370は、図36に示すように、前記ベース体304に取付けられた状態で該ベース体304(取付ベース301)から前後に突出するようになっている。なお、演出ユニット201を取付けた枠状装飾体200を前記透明板31に組付けた際に、箱状ケース体370(駆動ソレノイド369)の後端部が前記裏ユニット50のソレノイド挿通口74(後述)に臨んで、可動演出装置303が裏ユニット50と干渉しないようになっている。
上ケース部374および下ケース部375には、放熱孔376が複数開設され、該放熱孔376を介して駆動ソレノイド369から発生する熱を放出するようになっている。図37に示すように、前記下ケース部375の下部には、前記駆動ソレノイド369から導出する配線(可動演出装置の配線)303aを挿通する可動体用配線通孔375bが開設され、駆動ソレノイド369から導出する配線303aを可動体用配線通孔375bを介してケース外部へ導出するようになっている。そして、図38に示すように、前記可動体用配線通孔375bを介して導出した配線303aは、ベース体304の後面に沿って側方へ引き回されて、該配線303aのコネクタ差込み部303bが前記演出ユニット中継基板311の左用コネクタ受け部314に接続され、駆動ソレノイド369が前記制御装置700に電気的に接続される。
なお、右側の可動演出装置303についても同様に、可動体用配線通孔375bを介して導出する配線303aは、ベース体304の後面に沿って側方へ引き回され、該配線303aのコネクタ差込み部303bは、前記演出ユニット中継基板311の右用コネクタ受け部315に接続される。すなわち、両可動演出装置303,303から導出する配線303a,303aは、演出ユニット201の後面を引き回されることで、前側から視認不能とされている。
前記下ケース部375の前面は開放しており、箱状ケース体370の前面に矩形状のアーム用開口377が形成されている。また、下ケース部375の下面前側にカバー用ボス378が下方に突出して設けられると共に、上ケース部374の前面に下方にカバー用位置決め孔379が設けられている。前記箱状ケース体370に収容される駆動ソレノイド369は、前後方向に往復移動するプランジャ369aを備え、該プランジャ369aは前記作動部材371に連結されている。前記作動部材371は、上下方向に延在する揺動軸371aが上下のケース部374,375に設けた軸孔374a(図48(a)では上ケース部374の軸孔374aのみ図示)に軸支されて、作動部材371は、箱状ケース体370の内部で水平方向に揺動するようになっている。また、作動部材371には、前記アーム用開口377を介して箱状ケース体370の内部から前方へ延出するアーム部380が設けられ、該アーム部380は、作動部材371が揺動することで前記アーム用開口377を左右に往復移動するよう構成される。また、前記作動部材371には、側方へ向けて突出する移動規制片381が設けられ、作動部材371が揺動した際に移動規制片381が下ケース部375の内側面に当接して作動部材371のそれ以上の揺動を規制するよう構成される。
アーム部380の先端に取付けられる房状体372は、複数の紐を束ねて形成される一対の房から構成され、アーム部380が往復移動することで、房状体372の房が左右に揺れて演出効果を発揮するものである。前記箱状ケース体370の前面を覆うように設けられるケース前面カバー373は、例えば、金色等に着色された装飾板であって、ケース前面カバー373の後面にカバー用ボス受け部373aが設けられている(図37参照)。そして、ケース前面カバー373のカバー用ボス受け部373aに前記下ケース部375のカバー用ボス378を嵌合してネジ止めすることで、ケース前面カバー373が下ケース部375(箱状ケース体370)に位置決めされて取付けられるようになっている。また、図37に示すように、ケース前面カバー373の後面に縦型突部382が設けられ、該縦型突部382を前記上ケース部374のカバー用位置決め孔379に挿入することで、ケース前面カバー373が上ケース部374に位置決めされるよう構成される。更に、ケース前面カバー373には、前記アーム部380が挿通されるアーム挿通口383が設けられ、該アーム部380の往復移動を許容するようになっている。
(裏ユニットについて)
前記裏ユニット50は、図4,図9または図10に示すように、前方に開口する矩形箱状に形成された箱状本体51と、該箱状本体51の開口前端部に形成されて当該箱状本体51の開口外側へ延出し、前記透明板31の後面に当接する固定部54,55,56,57とから構成されており、該固定部54,55,56,57の外郭形状が前記透明板31の外郭形状に略整合する大きさおよび形状に形成されている。具体的には、前記箱状本体51は、前記透明板31に対向する矩形板状に形成された対向面部52と、該対向面部52における上下左右の各縁部から前方に延出する画壁部53a,53b,53c,53dとから前方に開口するよう形成されて、各画壁部53a,53b,53c,53dの前端部から箱状本体51の開口外側へ向けて延出するよう前記固定部54,55,56,57が形成されている。前記固定部54,55,56,57には、前記透明板31の嵌入孔31dに対応して前方に突出する嵌入突部59が形成されると共に、該透明板31のネジ孔31eに対応して前後に開口する通孔59aが形成されており、各嵌入突部59を対応の嵌入孔31dに嵌入すると共に通孔59aに挿通したネジをネジ孔31eに螺挿することで、透明板31と裏ユニット50が固定されて遊技盤30を構成するようになっている。なお、実施例では、前記裏ユニット50は、黒色の合成樹脂材により形成されて、該裏ユニット50の内部から光が外部に漏れ出るのを防止すると共に、該裏ユニット50の裏側を視認し得ないよう構成されている。
ここで、実施例に係る透明板31の厚み寸法は、前述のように略10mmに設定されると共に、前記固定部54,55,56,57の厚み寸法は略9mmに設定されて、遊技盤30における端縁部の全体の厚み寸法が略19mmとなるよう構成される。すなわち、実施例に係る遊技盤30(透明板31および固定部54,55,56,57)の厚み寸法は、ベニヤ等の木材により形成された従来の遊技盤30の厚み寸法(略19mm)と同一になるよう構成されて、前記中枠12の遊技盤保持部24や前記回転保持具25a,25aの構成を変更することなく実施例の遊技盤30を遊技盤保持部24に設置し得るようになっている。なお、以下の説明において、前記対向面部52における上下左右の各縁部に対応する画壁部を、上画壁部53a、下画壁部53b、左画壁部53c、右画壁部53dと夫々指称し、該上下左右の画壁部53a,53b,53c,53dに対応する固定部を、上固定部54、下固定部55、左固定部56、右固定部57と夫々指称するものとする。ここで、図6に示すように、前記遊技盤30を遊技盤保持部24に設置した状態で、前記中枠12に設けられた前記球タンク26の下方に前記箱状本体51が位置すると共に、該球タンク26の前側に前記上固定部54が位置するよう構成されて、遊技盤30の上下の高さ寸法を大きくしている。また、前記左固定部56および右固定部57には、前記側部発光演出装置170,177を構成する照明手段172,179(後述)の第1固定壁187を固定する段差状部56a,57aが夫々形成されている。
また、図10に示すように、前記対向面部52における前記左右の画壁部53c,53dの近傍には、上下に離間する複数箇所(実施例では夫々4箇所)に、前記側部発光演出装置170,177を構成する照明手段172,179を固定する支持ボス86a,87aが後方に突出するよう形成されている。なお、以下の説明では、前記対向面部52における前記左画壁部53cの近傍に位置する支持ボスを左支持ボス86aと指称すると共に、該対向面部52における右画壁部53dの近傍に位置する支持ボスの内、下側に位置する3つを第1右支持ボス87aと指称し、最上部に位置する1つを第2右支持ボス113と指称する。そして、前記各左支持ボス86aが、後述する第1基板収容空間86(図81参照)に臨むと共に、前記第1および第2右支持ボス87a,113が、後述する第2基板収容空間87(図82参照)に臨むようになっている。なお、前記右画壁部53dの外面には、前記シャッター装置500に接続するアース線(図示せず)が接続されるアース金具58が設けられており、中枠12の遊技盤保持部24に遊技盤30を配設した際に、該中枠12の金属性の右枠部材23にアース金具58が接触してアースし得るようになっている。
また、前記箱状本体51における対向面部52には、図10または図12に示すように、前後に開口する前記開口部52aが開設されると共に、該対向面部52の後面側に前記図柄表示装置19を取り付ける設置手段52bが形成されており、該設置手段52bに取り付けた図柄表示装置19の表示面19aが開口部52a内に臨むようになっている。そして、前記対向面部52に形成した開口部52aの前側に前記シャッター装置500が配設されると共に、該シャッター装置500の外周を囲繞するよう前記発光装飾装置90,105,120,145,167が配設されている。また、前記側部発光演出装置170,177は、発光装飾装置90,105,120,145,167の前面側にシャッター装置500の外周を囲繞するよう設けられる。すなわち、前記発光装飾装置90,105,120,145,167や側部発光演出装置170,177は、前記対向面部52の開口部52aを囲繞するよう構成されている。ここで、前記裏ユニット50(対向面部52)に形成される開口部52aは、略扇面形状をなすよう形成されて、該開口部52aの開口形状が前記シャッター装置500に設けられた表示空間501(後述)の開口端縁に略整合するようになっている。
なお、前記箱状本体51(対向面部52)の後面側には、前記図柄表示装置19の下方位置に中継基板設置部52cが形成されており、該中継基板設置部52cに設置された中継基板702(図13参照)に対して、透明板31に配設された前記演出ユニット201や、裏ユニット50に配設された前記シャッター装置500、発光装飾装置90,105,120,145,167および側部発光演出装置170,177からの配線が接続されている(図13参照)。この中継基板702には、前記中枠12の裏側に配設した制御装置700からの配線が接続されており、前記演出ユニット201、シャッター装置500、発光装飾装置90,105,120,145,167および側部発光演出装置170,177の各装置を対応の制御装置700からの制御信号に基づいて制御し得るようになっている。
また、図10または図11に示すように、前記対向面部52には、前記シャッター装置500の上方位置に、前方へ突出する第1区画壁60が前方へ突出するよう形成されると共に、該シャッター装置500の左右端部に略整合する位置に、前方へ突出する第2区画壁61が前方へ突出するよう形成されている。前記第1区画壁60は、前記対向面部52の左上部および右上部位置に略左右対称の形状で夫々形成されており、前記左右の画壁部53c,53dに近接する端部から対向面部52における左右方向の中央に向かうにつれて、前記上画壁部53aに近接するよう延在している。そして、前記対向面部52の左上部に位置する第1区画壁60と、上画壁部53aと、左画壁部53cとにより囲まれる領域(以下、第1上設置領域62という)に、前記発光装飾装置を構成する左上部発光装飾装置90が配設され、該対向面部52の右上部に位置する第1区画壁60と、上画壁部53aと、右画壁部53dとにより囲まれる領域(以下、第2上設置領域63という)に、発光装飾装置を構成する右上部発光装飾装置105が配設されると共に、対向面部52に形成される開口部52aの開口上縁部と左右の第1区画壁60に囲まれる領域(以下、中央設置領域64という)に、発光装飾装置を構成する中央発光装飾装置167が配設される。そして、前記シャッター装置500の左端部に略整合する前記第2区画壁61と、前記左画壁と、シャッター装置500の下端部と、前記第1および第2仕切り壁76,77の左側面とにより囲まれる領域(以下、左側部設置領域65という)に、前記発光装飾装置を構成する左側部発光装飾装置120が配設され、シャッター装置500の右端部に略整合する第2区画壁61と、前記右画壁と、シャッター装置500の下端部と、第1および第2仕切り壁76,77の右側面とにより囲まれる領域(以下、右側部設置領域66という)に、発光装飾装置を構成する右側部発光装飾装置145が配設される。
ここで、前記裏ユニット50の対向面部52には、図10,図69,図70,図71または図72に示すように、前記各発光装飾装置90,105,120,145,167を構成しているLED基板91,106,121,123,125,146,148,150,168(後述)を位置決め固定するための位置決め突部67やネジ孔68が、前記各設置領域62〜66毎に複数形成されると共に、各発光装飾装置90,105,120,145,167を構成している装飾カバー93,108,127,152(後述)の固定用のネジを挿通する通孔69が、各設置領域62〜66毎に複数形成されている。なお、位置決め突部67やネジ孔68、通孔69の形成数は、各設置領域62〜66に取り付けられるLED基板91,106,121,123,125,146,148,150,168や装飾カバー93,108,127,152の大きさ・形状によって適宜決定することができる。また、前記対向面部52には、前記上画壁との境界位置における左右方向の略中央位置(枠状装飾体200の演出ユニット201と前後に重なる位置)に、前後に開口する配線挿通口(以下、上部中央配線挿通口71という)が開設されており、前記枠状装飾体200に設けられた演出ユニット201の配線が上部中央配線挿通口71に挿通されて裏ユニット50の裏側に導出される。更に、前記対向面部52における前記各設置領域62〜66に対応する位置には、前後に開口する配線挿通口(以下、LED配線挿通口72という)が複数開設されており、このLED配線挿通口72を介して、前記各発光装飾装置90,105,120,145,167を構成しているLED基板91,106,121,123,125,146,148,150,168に接続される配線が挿通されるようになっている。なお、前記対向面部52における左画壁部53cとの境界位置には、上下方向の略中央位置に、後述する複合表示装置142に接続する配線を挿通する配線口73が前後に開口するよう形成されている。また、前記対向面部52における上部中央配線挿通口71の下方位置には、左右に離間する位置に、前後に開口するソレノイド挿通口74が夫々形成されており、該ソレノイド挿通口74に前記演出ユニット201に設けられた駆動ソレノイド369の後端部を挿通するようになっている。
また、前記箱状本体51の対向面部52(収容凹部78)には、前記始動入賞装置38の装置本体41の上方および左右側方を囲繞する第1仕切り壁(仕切り壁)76が前方に向けて突出するよう形成されており、該第1仕切り壁76により画成される第1収容部76aに、始動入賞装置38の装置本体41が収容される。同様に、前記箱状本体51の対向面部52には、前記特別入賞装置43の装置本体45の上方および左右側方を囲繞する第2仕切り壁(仕切り壁)77が前方に向けて突出するよう形成されており、該第2仕切り壁77により画成される第2収容部77aに、特別入賞装置43の装置本体45が収容されている。すなわち、前記第1および第2収容部76a,77aを区画する第1および第2仕切り壁76,77により、前記裏ユニット50において前記シャッター装置500、発光装飾装置90,105,120,145,167、側部発光装飾装置90,105,120,145,167が配設される領域と、前記始動入賞装置38および特別入賞装置43の収容部とを区画している。なお、前記箱状本体51の下画壁部53bは、前記第2収容部77aに対応する位置で前後および下方に開口するよう構成されており、前記第2仕切り壁77が箱状本体51の下面を画成する壁部としても機能している。
ここで、図10に示すように、前記第1仕切り壁76の下端部は、前記第2仕切り壁77の上面に連接するよう形成されると共に、第1収容部76aと第2収容部77aとを上下に連通する連通口77bが該第2仕切り壁77に形成されており、前記始動入賞装置38の上下の入賞口に入賞したパチンコ球や、該始動入賞装置38に接続する配線を、該連通口77bを介して第2収容部77a側に案内し得るよう構成されている。また、前記下固定部55には、前記透明板31の下部に形成された球排出切欠き部31fと対応する位置に、前後および上下に開口する配線挿通用切欠き部(切欠き部)55aが形成されている。すなわち、前記透明板31に形成された前記アウト口36cおよび球排出切欠き部31fを通過したパチンコ球は、前記配線挿通用切欠き部55aを介して遊技盤30の裏側に排出し得るようになっている。そして、前記配線挿通用切欠き部55aは、前記第2収容部77aに連通するよう構成されており、前記透明板31に配設された前記始動入賞装置38および特別入賞装置43の配線を、前記裏ユニット50(下固定部55)の配線挿通用切欠き部55aを介して裏ユニット50の裏側に挿通し得るようになっている。
(シャッター装置500のカバーの設置領域および固定ボス)
また、前記対向面部52には、前記第2仕切り壁77と前記開口部52aとの間に、後方へ凹む収容凹部78が形成されており、該収容凹部78に前記シャッター装置500における作動手段の駆動伝達部(歯車565,576)を保護するカバー体583(後述)が収容されるようになっている。すなわち、前記シャッター装置500のカバー体583を前記収容凹部78に収容することで、シャッター装置500の前後の奥行き寸法を小さくし、裏ユニット50にシャッター装置500を配設し得るようにしている。また、前記収容凹部78には、前記第1仕切り壁76との境界位置に、前記シャッター装置500の駆動モータ561,563や検出手段547(後述)に接続する配線を挿通する第1シャッター配線挿通口79が左右に離間する2箇所に形成されると共に、該収容凹部78の上方位置に、該シャッター装置500に設けられる飾り用LED基板607(後述)に接続する配線を挿通する第2シャッター配線挿通口80が前後に開口するよう形成されている。
また、図10,図69,図70,図71または図72に示すように、前記対向面部52および収容凹部78には、前記シャッター装置500を固定するシャッター固定ボス81,82が前記開口部52aを囲繞するよう複数箇所(実施例では12箇所)に、前方に突出するよう形成されて、各シャッター固定ボス81,82の前端部にネジ孔81cが夫々形成されている。具体的には、前記シャッター固定ボス81は、前記対向面部52における前記開口部52aの上部に、該開口部52aの開口縁に沿って左右方向に離間する5箇所に形成され、前記収容凹部78において左右に離間する2箇所に形成される。更に、前記シャッター固定ボス82は、前記対向面部52における開口部52aの左右下方位置に、上下に離間する2箇所に形成されると共に、該開口部52aの左右方向の略中央下部に1つ形成されている。なお、前記対向面部52における前記開口部52aの上部に形成された5つのシャッター固定ボス81および前記収容凹部78形成された2つのシャッター固定ボス81は、対向面部52および収容凹部78側の大径部81aと、該大径部81aに較べて小径に形成された前端部側の小径部81bとから構成されて、小径部81bにネジ孔81cが形成されている。
(照明用窓部について)
図5,図10,図11,図12,図73に示すように、前記裏ユニット50における前記上固定部54の前面には、前方および下方に開放する上部段差部83が形成されており、前記上画壁部53aから上固定部54(上部段差部83)に亘って連続する照明用窓部84が形成されている。すなわち、前記上画壁部53aに対応する位置では、前記照明用窓部84が上下および前方に開口すると共に、前記上固定部54(上部段差部83)に対応する位置では、該照明用窓部84が前後および下方に開口して、該上画壁部53aの開口と上固定部54(上部段差部83)とが連続するようになっている。なお、以下の説明において、前記上画壁部53aに形成される照明用窓部84を第1窓部84aと指称し、前記上固定部54(上部段差部83)に形成される照明用窓部84を第2窓部84bと指称して区別する場合もある。ここで、前記第1窓部84aの前方開口幅寸法および前記第2窓部84bの下方開口幅寸法は同一に設定されて、第1窓部84aおよび第2窓部84bの全体が連通するようになっている。そして、この照明用窓部84(第2窓部84b)の前側には、前記発光装飾装置90,105,120,145,167(左右の上部発光装飾装置90,105)を構成する装飾板部99,115(後述)が位置するよう構成されて、該照明用窓部84を介して該装飾板部99,115に光を照射し得るよう構成されている。
また、図4,図9,図10,図11に示すように、前記上部段差部83の上端縁は、上方に膨出する円弧状に形成されている。この上部段差部83の上端縁は、前記透明板31に配設された前記外レール35と前後に略整合する位置に設けられており、該上部段差部83の略全体が前記遊技領域32の内側に臨むようになっている。そして、前記上部段差部83の大部分が開口するよう前記第2窓部84b(照明用窓部84)が形成されている。また、前記第2窓部84bの開口上縁部は、前記上部段差部83の上端縁に沿って延在する円弧状に形成されており、該第2窓部84b(照明用窓部84)を介して照射される光により、前記左右の上部発光装飾装置90,105を構成する装飾板部99,115が明輝されることで、前記遊技領域32の形状に合わせて遊技領域32の上部を照明し得るようになっている
(シャッター装置について)
前記裏ユニット50には、前記開口部52aの前側に、前記図柄表示装置19の表示面(表示部)19aを遮蔽および開放可能なシャッター装置500が配設されている。このシャッター装置500は、図50に示す如く、前記図柄表示装置19の表示面19aを前側から視認可能とする表示空間501を画成したベース枠体502と、該ベース枠体502に移動自在に配設され、表示空間501を遮蔽可能なシャッター部材503と、該シャッター部材503を、表示空間501を遮蔽する遮蔽位置および該表示空間501を開放する開放位置の間を移動させる作動手段504とから基本的に構成される。
(ベース枠体について)
前記ベース枠体502は、図50および図54に示す如く、上下の枠部を構成する上レール部材505および下レール部材506と、左右の枠部を構成する左シャッター収納部材507および右シャッター収納部材508とから基本的に構成される。上レール部材505の下端縁は、下側に凹となる円弧形に形成されると共に、下レール部材506の上端縁(後述する案内部519の上端縁)は、上側に凸となる円弧形に形成され、また左右のシャッター収納部材507,508の対向縁は、下レール部材506側から上レール部材505側に向かうにつれて相互に離間するよう形成されて、これら4つの部材505,506,507,508によって上側に凸となる扇面形の前記表示空間501が画成される。
前記表示空間501は、前記裏ユニット50の開口部50aと略整合する大きさに設定されている。すなわち、前記上レール部材505の下端縁および下レール部材506の上端縁が、裏ユニット50の開口部50aの上下の縁端に略整合すると共に、左シャッター収納部材507の右端縁および右シャッター収納部材508の左端縁が、裏ユニット50の開口部50aの左右の端縁に略整合している。これにより、前記シャッター部材503で表示空間501を遮蔽した際には、裏ユニット50の開口部50aの裏側に臨む図柄表示装置19の表示面19aの全体が覆われ、該シャッター部材503で表示空間501を開放した際には、裏ユニット50の開口部50aの裏側に臨む図柄表示装置19の表示面19aの全体が開放するようになっている。
(上レール部材について)
前記上レール部材505は、図54に示す如く、全体が略円弧形状を呈して、左右方向の中央を上下に通る中央線を挟んで略左右対称の形状に形成される。上レール部材505の左右両端部の前面には、前記左右のシャッター収納部材507,508の上端部が着脱自在に取付けられる上部取付部509,509が所定長さで垂設されている。また上レール部材505の前部は、左右方向の側部から中央に向かうにつれて後方に凹む階段状に形成される。実施例の上レール部材505は略左右対称に形成されているから、主に左側の構成について説明し、右側の対応する部位、部材には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
前記上レール部材505における左側半分の前面には、後述する最後部に位置する後上レール溝515が形成される部位に対して前側に2段の段状部が形成され、最前部に位置する段状部を前段状部510と指称し、その後側に位置する段状部を中段状部511と指称するものとする。また、中段状部511の後側に位置する部位は基準となる部位で段状とはなっていないが、説明の便宜上、後段状部512と指称するものとする。
前記上レール部材505における下レール部材506と対向する下面(対向面)には、図60に示す如く、前記各段状部510,511,512に対応して下方に開口して左右方向に円弧状に延在する上レール溝513,514,515が前後に並列に形成されている。3つの上レール溝513,514,515については、各段状部510,511,512と対応して前上レール溝513、中上レール溝514および後上レール溝515と指称する。そして、各レール溝513,514,515における上レール部材505の左端から右方(中央)へ延在する左右方向の長さは、各段状部510,511,512に対応して異なるように形成される。すなわち、前上レール溝513が最も短かく、中上レール溝514、後上レール溝515の順で長くなるよう設定され、左右の後上レール溝515,515は相互に連通している。そして、3つの上レール溝513,514,515には、後述する左遮蔽板534,535,536の上端部が夫々摺動可能に挿入されて、該上レール溝513,514,515に沿って左遮蔽板534,535,536が左右方向に移動するよう構成される。また、前上レール溝513および中上レール溝514に沿って移動する左遮蔽板534,535は、該上レール溝513,514の中央側の端部を画成する段状部510,511の壁によって、それ以上の中央側への移動が規制されるようになっている。なお、前述したように左右の後上レール溝515,515は相互に連通しており、該後上レール溝515,515に沿って移動する左右の遮蔽板536,539の対向する側端縁が左右方向の中央で当接し得るよう構成される。
前記上レール部材505の上面には、前端から後方に偏倚する位置に、上方に突出する固定部516が左右方向の略全長に亘って形成され、該固定部516には、前記裏ユニット50に突設されたシャッター固定ボス81が後側から嵌挿される固定凹部517が、左右方向に所定間隔離間して複数形成されている。そして、各シャッター固定ボス81を固定凹部517に嵌挿した状態で、該固定凹部517に対応して設けた通孔に前側から挿通したネジをシャッター固定ボス81のネジ孔81cに螺挿することで、上レール部材505(シャッター装置500のベース枠体502)が裏ユニット50に位置決め固定されるようになっている。なお、固定凹部517に嵌挿されるシャッター固定ボス81は、後側の大径部81aの前端に小径部81bが突設された2段形状に形成されて、細径部81bを固定凹部517に嵌挿した際には、大径部81aの前端が固定部516の裏面に当接して、該上レール部材505は確実に位置決めされる。また固定部516の前面には、複数の上部金属補強板518(図54)が相互に接触した状態で配設されており、裏ユニット50に配設されたアース線(図示せず)を上部金属補強板518に接続することで、シャッター装置500のアースがなされるようにしてある。
(下レール部材について)
前記下レール部材506は、図54〜図56に示す如く、上向き凸状に形成された案内部519の下面に、所定長さで垂下する取付盤部520が形成されると共に、該取付盤部520の左右両端部には、前記左右のシャッター収納部材507,508の下端部が着脱自在に取り付けられる下部取付部521,521が、案内部519より所定長さ上方に延出するように形成されている。この下レール部材506は、左右方向の中央を上下に通る中央線を挟んで左右対称の形状に形成されており、主に左側の構成について説明し、右側の対応する部位、部材には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
前記案内部519の上レール部材505と対向する上面(対向面)には、前記上レール部材505に形成されている前、中、後の各上レール溝513,514,515と対応する上方に開口する前下レール溝522、中下レール溝523および後下レール溝524が前後に並列に形成されている。そして、3つの下レール溝522,523,524には、後述する左遮蔽板534,535,536の下端部が夫々摺動可能に挿入されて、該下レール溝522,523,524に沿って左遮蔽板534,535,536が左右方向に移動するよう構成される。また、3つの下レール溝522,523,524の左右方向の長さは、上レール溝513,514,515と対応して前側から後側へ順に長くなるよう設定され、前下レール溝522および中下レール溝523に沿って移動する左遮蔽板534,535は、該下レール溝522,523の中央側の端部を画成する壁によって、それ以上の中央側への移動が規制されるようになっている。すなわち、前の上下レール溝513,522で案内される左遮蔽板534および中の上下レール溝514,523で案内される左遮蔽板535は、上下の端部が何れもレール溝513,522,514,523を画成する壁によって位置規制されるよう構成してある。なお、左右の後下レール溝524,524については、上レール部材505に形成されている左右の後上レール溝515,515と同様に相互に連通して、該後下レール溝524,524に沿って移動する左右の遮蔽板536,539の対向する側端縁が左右方向の中央で当接し得るよう構成される。
(シャッター収納部材について)
前記左右のシャッター収納部材507,508の構成は、略左右対称であるので、主に左側に位置する左シャッター収納部材507の構成について説明し、右側に位置する右シャッター収納部材508の対応する部位、部材には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
前記左シャッター収納部材507は、図54および図55に示す如く、略扇面形に形成された前板525と、該前板525における左端縁(表示空間501から離間する端縁)から後方に所定長さで延出する側板526と、該側板526の外側下部に形成された側部取付部527とを備え、前板525の上下端部および側部取付部527が、前記上レール部材505の上部取付部509、固定部516および前記下レール部材506の取付盤部520、下部取付部521に、ボスやピン等の位置決め手段を介して位置決めされた状態でネジ止め固定されるよう構成してある。そして、上下のレール部材505,506間に取り付けられた左シャッター収納部材507の後側に、前板525および側板526により右側(表示空間501側)および後方に開放する収納空間が画成され、後述する左シャッター部材532が表示空間501の開放位置で該収納空間に収納されるよう構成される。
前記前板525(左シャッター収納部材507の前面)における表示空間501側には、後方に一段低くなる段差面528aおよび該段差面528aにおける表示空間501から離間する左端縁に沿って立上がる側壁528bからなる段部528が形成されている。側壁528bには、段差面528a側に偏位する位置に左右方向に貫通する挿通孔528cが上下方向に離間して複数(実施例では2つ)形成されており、各挿通孔528cに、後述する透明保護板609の位置決め突部610が挿脱自在に挿通されるよう構成される。また前板525の裏面には、各挿通孔528cと対応する位置に保護板用ボス529が設けられ(図64〜図66参照)、挿通孔528cに挿通された位置決め突部610が該保護板用ボス529にネジ止め固定されるようになっている。
前記段部528の側壁528bは、前記枠状装飾体200における左側端部の形状に略倣うように形成されており、前記透明板31に前側から枠状装飾体200を配設した際に、該枠状装飾体200の左側部後端部(第1内周壁230および球通路部274)が、段部528に収容されるようになっている。なお、前板525における段部528が形成されていない前面および段差面528aには不透明な装飾が施されており、前記シャッター部材503で表示空間501を遮蔽した際に、左右の遮蔽板534,535,536,537,538,539の前面に施されている装飾を含めて1つの絵柄が完成するよう構成してある。
前記前板525の裏面には、側壁528bに近接する側に側部金属補強板530が上下方向の略全長に亘って配設されて、当該左シャッター収納部材507を補強するよう構成される(図51参照)。また、側壁528bにおける収納空間側の面(表示空間501を指向する面)の上部に、収納空間に収納される各左遮蔽板534,535,536の側端が当接する緩衝部材531が配設されている。この緩衝部材531としては、ゴムやスポンジ等の弾性を有するものが好適に使用される。
(シャッター部材について)
前記表示空間501を遮蔽および開放する前記シャッター部材503は、図50に示す如く、表示空間501の左半分を遮蔽および開放可能な左シャッター部材532と、表示空間501の右半分を遮蔽および開放可能な右シャッター部材533とから構成される。左シャッター部材532は、表示空間501を部分的に遮蔽可能な3枚の略扇面形の左遮蔽板534,535,536からなり、3枚の左遮蔽板534,535,536が左右に連なった状態で表示空間501の左半分を遮蔽し得ると共に、前記左シャッター収納部材507の後側(ベース枠体502の左側部)において3枚の左遮蔽板534,535,536が前後方向に重なり合った状態で表示空間501を開放し得るよう構成される。また、右シャッター部材533は、表示空間501を部分的に遮蔽可能な3枚の略扇面形の右遮蔽板537,538,539からなり、3枚の右遮蔽板537,538,539が左右に連なった状態で表示空間501の右半分を遮蔽すると共に、前記右シャッター収納部材508の後側(ベース枠体502の右側部)において3枚の右遮蔽板537,538,539が前後方向に重なり合った状態で表示空間501を開放し得るよう構成される。左シャッター部材532および右シャッター部材533の構成は、基本的には左右対称であるので、左シャッター部材532の構成について主に説明し、右シャッター部材533の対応する部位、部材には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
前記左シャッター部材532は、図60に示す如く、3枚の左遮蔽板534,535,536を前後に重ね合わせることが可能な位置関係で構成されて、最前部に位置する前左遮蔽板534が、前記前の上下レール溝513,522に上下端部が挿入された状態で左右方向に移動自在に案内されるよう配設され、中に位置する中左遮蔽板535が、前記中の上下レール溝514,523に上下端部が挿入された状態で左右方向に移動自在に案内されるよう配設され、最後部に位置する後左遮蔽板536が、前記後の上下レール溝515,524に上下端部が挿入された状態で左右方向に移動自在に案内されるよう配設される。なお、前、中、後の各左遮蔽板534,535,536の構成は基本的には同じであるので、基本的な構成部分については後左遮蔽板536について説明し、前、中の各左遮蔽板535,536の同一部位、部材には同じ符号を付して説明は省略する。
前記後左遮蔽板536は、上下端部が後の上下レール溝515,524に挿入可能な寸法の略扇面形に形成され、4つの角部の夫々に回転体としてのボールベアリング540が回転自在に配設される。そして、上下の端部が後の上下レール溝515,524に挿入された後左遮蔽板536は、4つのボールベアリング540が上下のレール部材505,506に当接して転動しつつ後の上下レール溝515,524に沿って左右方向に移動するよう構成される。後左遮蔽板536の前面上部における左端部に、上部前閉鎖用係合片541(図60,図61参照)が前側に向けて突設されると共に、該後左遮蔽板536の前面下部における左端部に、下部前閉鎖用係合片542が前側に向けて突設される。これに対し、中左遮蔽板535については、上下の前閉鎖用係合片541,542が後左遮蔽板536と同じ位置に設けられる他に、裏面上部における右端部に、後左遮蔽板536の上部前閉鎖用係合片541が左側から係合可能な上部裏閉鎖用係合片543が後側に向けて突設されると共に、裏面下部における右端部に、後左遮蔽板536の下部前閉鎖用係合片542が左側から係合可能な下部裏閉鎖用係合片544が後側に向けて突設されている。更に、中左遮蔽板535の裏面下部における左端部に、後左遮蔽板536の下部前閉鎖用係合片542が右側から係合可能な下部裏開放用係合片545が後側に向けて突設されている。また前左遮蔽板534については、上下の裏閉鎖用係合片543,544および下部裏開放用係合片545が中左遮蔽板535と同じ位置に設けられ、該前左遮蔽板534の上下の裏閉鎖用係合片543,544には、中左遮蔽板535の上下の前閉鎖用係合片541,545が左側から係合可能に構成されると共に、前左遮蔽板534の下部裏開放用係合片545には、中左遮蔽板535の下部前閉鎖用係合片542が右側から係合可能に構成されている。
そして、前記開放位置において前、中、後の左遮蔽板534,535,536が前後方向に重なり合った状態(図52および図66)から、後左遮蔽板536が後述する左作動手段558により遮蔽位置に向けて右方に移動される際には、後左遮蔽板536における上下の前閉鎖用係合片541,542が中左遮蔽板535における上下の裏閉鎖用係合片543,544に左側から係合することで該後左遮蔽板536と共に中左遮蔽板535が移動し、更に中左遮蔽板535における上下の前閉鎖用係合片541,542が前左遮蔽板534における上下の裏閉鎖用係合片543,544に左側から係合することで該中左遮蔽板535と共に前左遮蔽板534が移動するよう構成される。また、前記遮蔽位置において前、中、後の左遮蔽板534,535,536が左右方向に連なった状態から、後左遮蔽板536が左作動手段558により開放位置に向けて左方に移動される際には、後左遮蔽板536における下部前閉鎖用係合片542が中左遮蔽板535における下部裏開放用係合片545に右側から係合することで該後左遮蔽板536と共に中左遮蔽板535が移動し、更に中左遮蔽板535における下部前閉鎖用係合片542が前左遮蔽板534における下部裏開放用係合片545に右側から係合することで該中左遮蔽板535と共に前左遮蔽板534が移動するよう構成される。すなわち、中および後の左遮蔽板535,536に設けられる下部前閉鎖用係合片542は、前および中の左遮蔽板534,535を開放する開放用係合片として兼用されるようになっている。
前記左シャッター部材532の遮蔽位置においては、後左遮蔽板536における上下の前閉鎖用係合片541,542が中左遮蔽板535における上下の裏閉鎖用係合片543,544の左側に係合し、中左遮蔽板535における上下の前閉鎖用係合片541,542が前左遮蔽板534における上下の裏閉鎖用係合片543,544の左側に係合した状態で左右方向に連なった状態となる(図65参照)。すなわち、3枚の左遮蔽板534,535,536は、側端部が所定長さだけ前後に重なり合った状態で左右方向に連なっており、3枚の左遮蔽板534,535,536の相互間に隙間は生じないようになっている。また、前記前の上下レール溝513,522に沿って右方(中央)に向けて移動する前左遮蔽板534が前の上下レール溝513,522の中央側の端部を画成する壁によって位置規制される位置において、該前左遮蔽板534の左側端部が所定長さだけ前記左シャッター収納部材507の後側に重なるよう設定されて、左シャッター収納部材507と前左遮蔽板534との間にも隙間が生じないよう構成される。なお、3枚の左遮蔽板534,535,536が前後方向に重なり合った状態で開放位置に臨んだときには、該左遮蔽板534,535,536の右端部が左シャッター収納部材507の右端縁から表示空間501側に延出しないよう設定される(図64または図66参照)。すなわち、左右のシャッター部材532,533の開放位置においては、表示空間501の全体を開放するよう構成されている。
前記左右の各遮蔽板534,535,536,537,538,539の前面には所要の装飾が施されており、これらの装飾は、6枚の遮蔽板534,535,536,537,538,539が遮蔽位置に臨む状態で、前記左右のシャッター収納部材507,508に施されている装飾と合わせて1つの絵柄が完成するよう構成されている。なお実施例では、左右の各遮蔽板534,535,536,537,538,539は透明な合成樹脂材により形成されており、装飾が施されている箇所のみが不透明となるよう構成される。
(検出手段について)
前記後左遮蔽板536における左端縁の下部には、左方に延出する検出片546が設けられており、該検出片546は、遮蔽位置において左側に隣り合う中左遮蔽板535の裏側に臨むよう構成されている(図51は背面図であるので左右逆となっている)。なお、遮蔽位置において中左遮蔽板535における検出片546の前側に臨む前面には前記装飾が施されており、該遮蔽位置において検出片546は中左遮蔽板535の裏側に隠れて前側から視認不能になっている。また、前記下レール部材506における下部取付部521には、前記検出片546を検出可能な検出手段547が配設されている。この検出手段547は、前記後左遮蔽板536が開放位置に到来した際に検出片546を検出し、その検出信号に基づいて後述する左駆動モータ561が前記制御装置700(図13参照)により制御されるように構成される。
前記下レール部材506の下部取付部521には、上方および後方に開口するセンサ設置部548が設けられ、該センサ設置部548に前記検出手段547が収容状態で設置され、該センサ設置部548の左右両側に設けられたセンサ用ボス549,549にネジを介して検出手段547が固定される。また、センサ設置部548の下側の壁部にはコネクタ用切欠部548aが形成されており、検出手段547に設けられたコネクタ受け部547aが該コネクタ用切欠部548aに嵌り込んだ状態で下方に延出することで、センサ設置部548に対する検出手段547の位置決めを確実に行ない得るよう構成してある。なお、検出手段547における一対の検出部がセンサ設置部548から上方に延出し、両検出部の間に前記検出片546が臨むことで後左遮蔽板536の開放位置への到来を検出するようになっている。前記検出手段547としては、受光素子および発光素子を備えた光学式センサが採用されるが、前記検出片546を検出可能なその他の形型の各種センサを用いることができる。
前記下レール部材506における取付盤部520の裏面には、前記センサ設置部548に近接する下方位置に配線結束片550が設けられ、前記コネクタ受け部547aにコネクタ差込み部を介して接続する配線(図示せず)が、該配線結束片550に結束具(図示せず)を介して結束されるよう構成される。また、取付盤部520における配線結束片550の配設位置より中央側に、前後に開口する配線通孔551が形成されており、配線結束片550に結束された後の配線は該配線通孔551を介して取付盤部520の前側に引き出されるようになっている。
なお、前記下レール部材506における取付盤部520の前面左側から前記左シャッター収納部材507の側部取付部527の前面に亘って、後述する左側部発光装飾装置120の第2左側部LED基板123が配設されている。そして、該第2左側部LED基板123の裏面に配設されるコネクタ受け部は、対応する左側に位置する前記配線通孔551を介して裏側に挿通されるようになっており、該コネクタ受け部に接続される配線は、前記裏ユニット50の対応するLED配線挿通口72を介して裏側に引き出されて前記中継基板702に接続される。また下レール部材506の取付盤部520の前面右側から前記右シャッター収納部材508の側部取付部527の前面に亘って、後述する右側部発光装飾装置145の第2右側部LED基板148が配設されており、該第2右側部LED基板148の裏面に配設されるコネクタ受け部が、対応する右側に位置する前記配線通孔551を介して裏側に挿通されるよう構成される。なお、第2右側部LED基板148の裏面に配設されるコネクタ受け部に接続される配線は、右側部発光装飾装置145の右下部LED基板150に接続される。
(磁石について)
前記左右のシャッター部材532,533における後左遮蔽板536および後右遮蔽板539の対向する側端縁(以後、当接縁と指称する)は、遮蔽位置において前記表示空間501の左右方向の中央で全長に亘って当接するよう構成される。後左遮蔽板536の裏側には、上下方向の略中央において当接縁と面一となる左当接面552が後方に向けて突設され(図57参照)、該左当接面552の左側に左永久磁石553が左固定部材554を介して配設される。また後右遮蔽板539の裏側には、上下方向の略中央において当接縁と面一となる右当接面555が後方に向けて突設され、該右当接面555の右側に右永久磁石(磁着部材)556が右固定部材557を介して配設される。そして、左右のシャッター部材532,533を遮蔽位置に移動した際には、後左遮蔽板536および後右遮蔽板539の当接縁および当接面552,555が当接した状態で、永久磁石553,556同士が磁力により磁着(吸着)して、両遮蔽板536,539の当接状態を維持し得るよう構成してある(図51参照)。なお、当接面552,555、永久磁石553,556および固定部材554,557は、後の左右遮蔽板536,539における前記装飾が施された位置に配設されており、装飾によって当接面552,555、永久磁石553,556および固定部材554,557を前側から視認不能にしている。
(作動手段について)
前記シャッター部材503を作動する作動手段504は、前記左シャッター部材532を、左シャッター収納部材507の後側に収納する開放位置および前記表示空間501の左半分を遮蔽する遮蔽位置の間で移動させる左作動手段558と、前記右シャッター部材533を、右シャッター収納部材508の後側に収納する開放位置および表示空間501の右半分を遮蔽する遮蔽位置の間で移動させる右作動手段559とから構成される。左作動手段558および右作動手段559の構成は左右対称であるので、左作動手段558の構成について主に説明し、右作動手段559の対応する部位、部材には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
前記左作動手段558は、前記下レール部材506の取付盤部520の裏側に一端が揺動自在に枢支されると共に、他端が左シャッター部材532における後左遮蔽板536の裏側に連繋されて、揺動により後左遮蔽板536を前記後の上下レール溝515,524に沿って左右方向に往復移動する板状の左作動部材560と、取付盤部520に配設されて前記左作動部材560を往復揺動させる左駆動手段としての左駆動モータ561とから基本的に構成される。左シャッター部材532における最後部に位置する後左遮蔽板536は、左作動部材560により直に作動されるものであって、該後左遮蔽板536が作動用の遮蔽板として機能する。なお、右作動手段559における左作動部材560および左駆動モータ561と対応する部材については、右作動部材562および右駆動モータ563として区別して指称するものとする。
(作動部材について)
前記左作動部材560は、前記取付盤部520に後方に延出するように突設された枢軸564に長手方向の一端が揺動自在に枢支されており、該左作動部材560の一端には従動歯車565が一体的に回動するよう配設されている。また左作動部材560は、後左遮蔽板536に連繋される他端から取付盤部520の後側に臨む位置までに亘って後左遮蔽板536と平行に延在する連繋アーム部566と、該連繋アーム部566に連設されて連繋アーム部566より後方に変位する状態で一端まで延在する枢支アーム部567とから形成された薄板状の部材であって、該枢支アーム部567の端部に前記従動歯車565が配設される。連繋アーム部566は、図6に示す如く、当該シャッター装置500を前記裏ユニット50の対向面部52に配設した状態で後左遮蔽板536に近接して平行に延在し、シャッター装置500を配設するために前記開口部52aの前側に必要となる前後寸法を小さく抑えることができるようになっている。また、連繋アーム部566に対して枢支アーム部567を後側に変位することで、連繋アーム部566を後左遮蔽板536から後側に離間させることなく従動歯車565を後述する駆動歯車576と噛合可能な位置に配置することができるようになっている。そして、枢支アーム部567の後側への変位によって、後述するように左駆動モータ561の前側への突出寸法を抑え得るよう構成される。また、左作動部材560の他端部に長孔568が形成され、該長孔568に、後左遮蔽板536の裏側における上下方向の中間に配設された連結部材569が摺動自在に嵌挿されて(図62参照)、左作動部材560の揺動に伴い連結部材569が長孔568に沿って移動しつつ後左遮蔽板536が左右方向に移動するよう構成される。なお、枢支アーム部567に対して従動歯車565は、ピンとリブとによって周方向の設定位置でのみ正しく配設可能となっており、右作動部材562および左作動部材560に配設される従動歯車565を間違えることがないようにしてある。
前記左作動部材560の他端部の構成を更に詳しく述べれば、左作動部材560における後左遮蔽板536の裏面に対向する前面に、前記長孔568の外縁に沿って前方に突出する突部570が突設されると共に、該左作動部材560の裏面には、長孔568を囲むように後方に開口する凹溝571が形成されている。これに対し、前記後左遮蔽板536に配設される前記連結部材569は、図62に示す如く、後左遮蔽板536の裏面に突設される略円盤状の前フランジ572と、該前フランジ572から後方に突出する軸部573と、該軸部573の突出端に配設される後フランジ574とから構成され、前後のフランジ572,574の間に臨む軸部573が、前記左作動部材560の長孔568に摺動自在に挿通されることで、該左作動部材560が後左遮蔽板536に連繋されている。また左作動部材560と後左遮蔽板536との連繋状態で、左作動部材560の突部570が連結部材569における前フランジ572の裏面に接触して、該左作動部材560の全体が後左遮蔽板536に接触しないよう構成される。更に、左作動部材560と後左遮蔽板536との連繋状態で、連結部材569の後フランジ574が左作動部材560の凹溝571に臨んで該左作動部材560が連結部材569から抜けるのを防止している。なお、連結部材569の後フランジ574は、軸部573に対して着脱自在にネジ止めされており、該後フランジ574を軸部573から取り外すことで、後左遮蔽板536と左作動部材560との連繋を解除し得るようになっている。
前記取付盤部520における前記枢軸564の配設位置(左作動部材560の枢支位置)は、前記後左遮蔽板536が開放位置と遮蔽位置との間を移動する範囲の中央に設定される。また前記左作動部材560に形成される前記長孔568は、枢軸564の中心(揺動中心)と前記連結部材569の中心とを結ぶ線上に直線状に延在するよう形成されて、該左作動部材560の揺動時には連結部材569の軸部573が長孔568内を円滑に摺動するよう構成される。また左作動部材560は、図51に示す如く、左シャッター部材532の遮蔽位置における背面視において略逆く字状に形成されて、後左遮蔽板536が開放位置および遮蔽位置の間を移動する間は常に左遮蔽板534,535,536の後側に隠れるよう構成されて、該左作動部材560が前側から視認されることがないようにしてある。より詳しくは、左シャッター部材532の遮蔽位置においては、図51に示す如く、左作動部材560における後左遮蔽板536との連繋部から前記連繋アーム部566が中左遮蔽板535側に向けて斜めに延在し、該中左遮蔽板535の後側で屈曲して前記案内部519より下方の位置まで延在する。また左シャッター部材532の開放位置においては、図52に示す如く、左作動部材560の連繋アーム部566は、後左遮蔽板536の後方から表示空間501側にはみ出すことなく該連繋アーム部566の側端縁が後左遮蔽板536の表示空間側の側端縁と略平行に延在した状態で案内部519の下方まで延在するよう構成される。そして、左作動部材560が後左遮蔽板536を遮蔽位置に向けて揺動する際には、前記連繋アーム部566における後左遮蔽板536の表示空間側の側端縁と略平行に延在する部分が後左遮蔽板536の移動方向とは逆方向に変位することで、該後左遮蔽板536が遮蔽位置に至るまでの間、当該左作動部材560は左シャッター部材532に常に隠れた状態で揺動するよう構成される。なお、右作動部材562は、左作動部材560と左右対称の形状であって、該左作動部材560と同様に、右シャッター部材533の開放位置においては、図53に示す如く、右作動部材562の連繋アーム部566は、後右左遮蔽板539の後方から表示空間501側にはみ出すことなく該連繋アーム部566の側端縁が後右遮蔽板539の表示空間側の側端縁と略平行に延在した状態で案内部519の下方まで延在するよう構成される。すなわち、左右の作動部材560,562は、両シャッター部材532,533の開放位置において、図53に示す如く、表示空間501に臨まないと共に、両シャッター部材532,533を開放位置から遮蔽位置に移動させる際にも後の左右遮蔽板536,539からはみ出すことなく、前記図柄表示装置19の表示面19aで行なわれる図柄変動演出を阻害しないよう構成されている。
前記左作動部材560は、裏面の略全体が肉抜きされて軽量化を図るよう構成されるが、後述する前後のガイド部材577,578におけるリブ579,582が当接する部位の前後面は平坦に形成されて、リブ579,582に沿って円滑に摺動し得るよう構成してある(図62参照)。
(駆動モータについて)
前記下レール部材506の取付盤部520には、モータ支持体575を介して前記左駆動モータ561が出力軸を後方に向けた後向き姿勢で配設されている。モータ支持体575から後方に延出する左駆動モータ561の出力軸に駆動歯車576が配設され、該駆動歯車576が前記左作動部材560に配設された従動歯車565に噛合するよう構成される。すなわち、左駆動モータ561を正逆回転することで、両歯車576,565の噛合作用下に左作動部材560が左右方向に揺動し、これに伴って左後遮蔽板536が左右方向に移動するようになっている。
前記モータ支持体575には、左右の駆動モータ561,563が左右方向の中央を挟んで対称な位置に配設されており、両駆動モータ561,563が配設されたモータ支持体575が、前記取付盤部520に対して後側から着脱自在に取り付けられるようになっている。そして、モータ支持体575を取付盤部520に取り付けた状態で、各駆動モータ561,563の出力軸が取付盤部520の後側に突出すると共に、各駆動モータ561,563の本体部分が取付盤部520の前側に所定長さだけ延出するよう設定してある。ここで、取付盤部520は、前記案内部519における前後方向の略中央から垂下するように設けられており、該取付盤部520に対して出力軸を後側、本体部分を前側に突出するように配設される駆動モータ561,563における案内部519に対する前後の突出寸法を少なく抑えている。
また、モータ支持体575を介して取付盤部520に取り付けられた左右の駆動モータ561,563は、前記ステージ部271より下方で、かつ前記始動入賞装置38における透明板31後方に延出する部位(具体的には前記第1仕切り壁76)を挟む左右両側に位置するよう配置される。なお、左駆動モータ561における取付盤部520の前側に臨む部位から導出される配線(図示せず)は、前記対応する左側の検出手段547における前記配線通孔551から取付盤部520の前側に引き出される配線と共通のコネクタ差込み部(図示せず)に接続されている。そして、左側の駆動モータ561および検出手段547から導出する配線は、前記裏ユニット50に形成された第1シャッター配線挿通口79を介して裏側に引き出されて、前記中継基板702に接続される。
(ガイド部材について)
前記下レール部材506における取付盤部520には、左作動部材560および右作動部材562を前後から支持する前ガイド部材577および後ガイド部材578が夫々対応して配設されている。左右の作動部材560,562を支持する前ガイド部材577および後ガイド部材578は左右対称であるので、左作動部材560を支持する前ガイド部材577および後ガイド部材578の構成について主に説明し、右作動部材562を支持する前ガイド部材577および後ガイド部材578の対応する部位、部材には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
前記取付盤部520の裏面に、左作動部材560の前側に臨む前ガイド部材577が着脱自在に配設されている。この前ガイド部材577の裏面(後ガイド部材578との対向面)には、図59に示す如く、前記案内部519の円弧(左作動部材560の移動方向)に沿って延在する複数の前リブ(リブ)579が、上下方向(左作動部材560の移動方向と交差する方向)に離間して並列に突設されている。この前リブ579の突出端(後端)は、前記案内部519の裏面より僅かに後方に延出し(図62参照)、前記左作動部材560の前面に当接可能に構成される。また前ガイド部材577は、前記後左遮蔽板536を開放位置と遮蔽位置との間を移動する際の左作動部材560の揺動範囲と略同じ長さで左右方向に延在し、該左作動部材560が揺動する際には常に前リブ579で当接支持し得るようになっている(図51および図52参照)。
前記取付盤部520の裏面には、前記前ガイド部材577の配設位置に対応して、該前ガイド部材577の後側に位置する左作動部材560の後側に臨む後ガイド部材578が着脱自在に配設される。後ガイド部材578は、図58および図59に示す如く、略円弧状に形成された弧状部580の両端部に、前方に延出する取付部581が夫々設けられ、後ガイド部材578を両取付部581,581を介して取付盤部520に位置決め固定することで、前記弧状部580と前ガイド部材577との前後間隔が一定に保持されるよう構成される。また弧状部580における前面(前ガイド部材577との対向面)には、左作動部材560の移動方向に沿って延在する複数の後リブ(リブ)582が、上下方向に離間して並列に突設されている。この後リブ582の突出端(前端)と前記前リブ579の突出端との前後方向の離間間隔が、前記左作動部材560の前後方向の厚み寸法より僅かに広く設定され、前後のリブ579,582の間を左作動部材560が円滑に揺動し得るようになっている(図62参照)。なお、後ガイド部材578の弧状部580は、前記後左遮蔽板536を開放位置と遮蔽位置との間を移動する際の左作動部材560の揺動範囲より左右方向に長く延在し、該左作動部材560が揺動する際には常に後リブ582で当接支持し得るよう構成してある。
なお、前記左作動部材560は、図62に示す如く、前記後左遮蔽板536と平行に延在する前記連繋アーム部566が前後のガイド部材577,578で前後から挟まれるよう構成されて、該連繋アーム部566が下レール部材506における案内部519の裏面に接触するのを防止するようにしてある。また、前後のガイド部材577,578におけるリブ579,582は、連繋アーム部566における前後の平坦面に当接するよう位置決めされて、左作動部材560の揺動時におけるリブ579,582との接触抵抗を極力抑えるようにしてある。更に、前リブ579と後リブ582とは、上下方向にずれた位置で左作動部材560に夫々当接可能に位置設定される。
(カバー体について)
前記下レール部材506における取付盤部520の裏面には、図52に示す如く、前記左右の駆動歯車576,576および左右の従動歯車565,565からなる駆動伝達部を被覆するカバー体583が着脱自在に配設されている。このカバー体583には、左右の枢軸564,564と対応する位置に、各枢軸564における従動歯車565から後方に突出する端部が挿通される軸通孔584が夫々穿設されている(図62参照)。すなわち、各軸通孔584に対応する枢軸564の端部を挿通した状態で、該カバー体583を取付盤部520に取り付けることで、左右の作動部材560,562の軸方向への移動を規制するよう構成される。またカバー体583の左右両端部には、前後方向に貫通する抜き孔585が夫々形成されており、前記裏ユニット50に突設したシャッター固定ボス81が該抜き孔585に挿通されて、該シャッター固定ボス81が取付盤部520にネジ止め固定されるようになっている。なお、カバー体583における左右方向の中央下部は、上側に向けて凹設されて、前記始動入賞装置38を囲繞する第1仕切り壁76と干渉しないよう構成してある。
(上弧状装飾体について)
前記上レール部材505は、前側に上弧状装飾体586を備える。この上弧状装飾体586は、図67または図68に示す如く、上レール部材505の曲率よりは小さな曲率の円弧形状に形成されると共に、縦断面において後方に開口するコ字状に形成されており、パチンコ機10を前側から見たときには、該上弧状装飾体586の下壁によって上レール部材505の下面が直に見えないよう構成してある。なお、上弧状装飾体586の下壁586aは、上レール部材505における前部の階段形状に整合する階段状に形成されている。
前記上弧状装飾体586における左右方向の中央には、前記上レール部材505の後段状部512,512と対応する位置、すなわち左右の中段状部511,511の間で最も後側に凹む部分に、後方に凹んで上下および前方に開放する切欠部587が形成されている。そして、前記枠状装飾体200における窓口200aを画成する上部内縁から垂下する前記上部発光演出装置302の一部が、前記上弧状装飾体586の切欠部587内に臨むと共に、該上弧状装飾体586から下方に突出する上部発光演出装置302の下部が、前記表示空間501内に延出するよう構成してある(図49参照)。すなわち、前記左右のシャッター部材532,533を遮蔽位置に移動したときに、最後部に位置する左右の後遮蔽板536,539の前側に、上部発光演出装置302の下部が重なるようになっている(図61参照)。
(下弧状装飾体について)
前記下レール部材506には、前記案内部519を前側から被覆する下弧状装飾体588が配設されている。この下弧状装飾体588は、図67または図68に示す如く、下レール部材506における案内部519と同一の曲率の円弧形状に形成されると共に、縦断面において後方に開口するコ字状に形成されている。また下弧状装飾体588の上壁589は、前記左右のシャッター部材532,533を遮蔽位置に位置決めしたときに、前、中、後の各遮蔽板534,535,536,537,538,539および左右のシャッター収納部材507,508の前側に形成される階段形状に対応する階段状に形成されている。すなわち、左右のシャッター部材532,533を遮蔽位置に位置決めしたときには、下レール部材506における案内部519の上面は下弧状装飾体588で略覆われて直に見えないようにして、見栄えの低下を防止し得るようになっている。
前記下弧状装飾体588の下壁590には、左右方向の両端近傍に、下方に向けて延出する固定脚591が夫々形成されると共に、各固定脚591には、ピン孔591aと通孔591bが形成されている。これに対し、前記下レール部材506の取付盤部520には、各固定脚591と対応する前面位置に、該固定脚591が前側から着脱自在に嵌合する嵌凹部592が夫々形成されている。また各嵌凹部592には、固定脚591のピン孔591aおよび通孔591bと対応するピン592aおよびネジ孔592bが形成されている(図50参照)。すなわち、各固定脚591を対応する嵌凹部592に嵌合すると共にピン592aをピン孔591aに挿通することで、下レール部材506に下弧状装飾体588が位置決めされる。そして、各固定脚591の通孔591bに前側から挿通したネジをネジ孔592bに螺挿することで、下レール部材506に対して下弧状装飾体588が正しい位置に固定されるよう構成される。
前記下レール部材506における取付盤部520の前面には、左右方向の中央に、前方に開口する第1位置決め凹部593が上下方向に延在するよう形成されている。また第1位置決め凹部593内の上部には、該第1位置決め凹部593より更に後方に凹む収容部594が凹設されている。前記下弧状装飾体588の下壁590には、左右方向の中央に、前記収容部594に収容される第1被規制部595が設けられている(図63参照)。この第1被規制部595には、前方に延出する係合片595aが形成してある。また下弧状装飾体588の下壁590には、両固定脚591,591を介して下レール部材506に下弧状装飾体588を位置決めした際に、前記取付盤部520の前面に当接する複数の第2被規制部596が下方に向けて延出形成されている。なお、取付盤部520における前記収容部594に対応する位置の裏側に固定凹部594aが形成され、該固定凹部594aに前記裏ユニット50に設けたシャッター固定ボス82が嵌挿された状態でネジ止めされるよう構成され、該取付盤部520は、第1位置決め凹部593の形成部位が裏ユニット50に確実に位置決め固定されるようになっている。
(飾り部材について)
前記下レール部材506における取付盤部520の前面中央には、前記ステージ部271の後方に位置して該ステージ部271を後方から装飾する位置決め部材としての飾り部材597が配設されている。この飾り部材597は、図67および図68に示す如く、前飾り板598と、該前飾り板598の端縁から後方に延出する側壁599,600とから後方に開口する箱状に形成される。前飾り板598は、上端縁が前記下弧状装飾体588における下端縁の円弧に一致する円弧状に形成されると共に、下端縁は逆向きの円弧状に形成されて、全体として略葉状を呈している。そして、該前飾り板598の前面に所要の装飾が施され、該装飾が前記ステージ部271を透して視認可能になっている。なお、飾り部材597は全体が透明樹脂材により形成されると共に、前記前飾り板598に施される装飾は、光を透明可能なものとされる。
前記飾り部材597における下側壁600の左右両側には、下方に延出する固定板部601が夫々形成されると共に、各固定板部601には、小径のピン孔601aと大径の通孔601bが形成されている。これに対し、前記下レール部材506における取付盤部520の前面には、各固定板部601と対応する位置の夫々に、該固定板部601のピン孔601aおよび通孔601bと対応する飾り用ピン602および飾り用ボス603が形成されている。また前飾り板598の左右方向の中央には、前記取付盤部520の第1位置決め凹部593に前側から嵌合可能な嵌合突部604が上下方向に延在するよう形成されている。すなわち、嵌合突部604を第1位置決め凹部593に嵌合すると共に各ピン孔601aおよび通孔601bに対応する飾り用ピン602および飾り用ボス603を挿通することで、取付盤部520に対して飾り部材597が位置決めされるようになっている。
前記飾り部材597における嵌合突部604の上端に、後方に突出する規制片604aが形成されており、前記嵌合突部604を第1位置決め凹部593に嵌合した際に、図63に示す如く、該規制片604aが前記第1被規制部595における係合片595aの上側に係脱自在に係合して、飾り部材597の下方への移動が規制されるよう構成される。なお、取付盤部520に飾り部材597を設置した状態で、上側壁599が前記下弧状装飾体588の下壁590に略全面的に当接することで該飾り部材597の上方への移動も規制されるようになっている。また、飾り部材597における上側壁599の後端縁には、左右方向に離間して複数の位置決め用切欠599aが形成されており、前記嵌合突部604を第1位置決め凹部593に嵌合した際に、各位置決め用切欠599aに対応する前記第2被規制部596が夫々係脱自在に係合して、飾り部材597の左右方向の移動が規制されるよう構成してある。すなわち、取付盤部520に対して飾り部材597は、嵌合突部604と第1位置決め凹部593、ピン孔601aおよび通孔601bと飾り用ピン602および飾り用ボス603、規制片604aと下弧状装飾体588の第1被規制部595、位置決め用切欠599aと下弧状装飾体588の第2被規制部596、の夫々が嵌合や係合することで正確かつ確実に位置決めされるようになっている。そして、後述する左側部発光装飾装置120の第2左側部LED基板123および右側部発光装飾装置145の第2右側部LED基板148を取付盤部520の前側に配置した際に、該両LED基板123,148における固定板部601,601の前側に重なる位置に設けた通孔に挿通されたネジを対応する飾り用ボス603,603のネジ孔に螺挿することで、飾り部材597は両LED基板123,148と共に取付盤部520に固定されるよう構成される。
前記飾り部材597における前飾り板598には、前記嵌合突部604と対応する位置に、前側に開口する第2位置決め凹部605が上下方向に延在するよう形成されると共に、該第2位置決め凹部605を挟む左右両側に、前後に貫通する位置決め挿通孔(位置決め孔)606が夫々形成されている。そして、前記枠状装飾体200が配設された前記透明板31を裏ユニット50に配設する際に、前記ステージ部271に設けられている垂直通路289を画成する通路形成部(後部球通路部)288(図25)が第2位置決め凹部605に前側から嵌合すると共に、通路形成部288を挟む左右両側において後方に延出するようにステージ部271に設けられている位置決めボス273,273が位置決め挿通孔606,606に前側から嵌挿されることで、ステージ部271と飾り部材597との相対的な位置決めがなされるよう構成される。
前記下レール部材506の取付盤部520における飾り部材597の配設位置に対応する前面には、前記第1位置決め凹部593を挟む左右両側に、該飾り部材597に収容される状態で飾り用LED基板607が夫々配設されている。各飾り用LED基板607は、前面に複数のLED607aが配設されて、該LED607aを発光することで、飾り部材597における前飾り板598を裏側から照明するよう構成される。前記取付盤部520には、各飾り用LED基板607の裏側に設けられたコネクタ受け部が挿通されるコネクタ挿通口608が夫々形成されており(図49参照)、該コネクタ受け部にコネクタ差込み部を介して接続された配線は、前記裏ユニット50に形成された第2シャッター配線挿通口80を介して裏側に引き出されて、前記中継基板702に接続される。
(透明保護板について)
前記シャッター装置500における左右のシャッター収納部材507,508間に、前記透明板31の貫通口31aと該シャッター装置500の表示空間501とを前後に仕切り、パチンコ球がシャッター装置500側に入るのを防止するための透明保護板609が配設されている。この透明保護板609は、前記表示空間501を全面的に覆うことが可能な形状に形成されると共に、左右両端部が、左右のシャッター収納部材507,508に形成されている前記段部528,528の段差部面528a,528aの前面に当接するよう構成される(図64参照)。また透明保護板609の左右両端には、各段部528の側壁528bに形成されている前記各挿通孔528cと対応する位置に、該挿通孔528cに挿脱自在に挿通される位置決め突部610が夫々形成されている。そして、各位置決め突部610を対応する挿通孔528cに夫々挿通することで、透明保護板609は左右のシャッター収納部材507,508間に位置決めされるよう構成される。
前記各位置決め突部610には、前記挿通孔528cに挿通されてシャッター収納部材507,508の前板裏側に臨む位置に通孔610aが形成されており、該通孔610aに挿通したネジを前記保護板用ボス529のネジ孔に螺挿することで、透明保護板609がシャッター収納部材507,508に固定されるようになっている。
前記両シャッター収納部材507,508に形成される各段部528の段差面528aから前側へ側壁528bが立上がる寸法は、図65および図66に示す如く、前記透明保護板609の前後方向の厚み寸法より大きく設定されており、段差面528aに透明保護板609を当接した状態で配設した際に、該透明保護板609が前記前板525の前面(シャッター収納部材507,508の最も前側に位置する面)より前方に突出しないよう構成される。また透明保護板609の左右両端部には、前記枠状装飾体200における段部528に収容される前記第1内周壁230および球通路部274と対応する形状の切欠凹部611が形成されており(図49参照)、該第1内周壁230および球通路部274を透明保護板609と干渉することなくより後方側に臨ませ得るようになっている。
前記透明保護板609の上端部における左右方向の中央には、前記上弧状装飾体586の切欠部587と対応する寸法で下側に凹む凹部612が形成されており、切欠部587から下方に延出する前記上部発光演出装置302の下部は、該凹部612の前側に臨むよう構成される(図52または図61参照)。この凹部612は、上部発光演出装置302の外形形状に略倣う形状に形成され、該上部発光演出装置302の下部裏側の全体が透明保護板609で塞がれることがないようにしてある。
(発光装飾装置について)
前記発光装飾装置は、前記裏ユニット50(箱状本体51)の左上部に設けられた前記第1上設置領域62に配設される左上部発光装飾装置90と、裏ユニット50(箱状本体51)の右上部に設けられた前記第2上設置領域63に配設される右上部発光装飾装置105と、前記裏ユニット50(箱状本体51)の左側部に設けられた前記左側部設置領域65に配設される左側部発光装飾装置120と、裏ユニット50(箱状本体51)の右側部に設けられた前記右側部設置領域66に配設される右側部発光装飾装置145と、左右上部の発光装飾装置90,105およびシャッター装置500の間に設けられた前記中央設置領域64に配設され、前記枠状装飾体200の演出ユニット201を後方から照明する中央発光装飾装置167とから構成されて、これら各発光装飾装置90,105,120,145,167により前記シャッター装置500(対向面部52の開口部52a)の外周を囲繞するよう構成されている。すなわち、前記各発光装飾装置90,105,120,145,167は、前記裏ユニット50(箱状本体51)において前記シャッター装置500の設置部を除く全体に配設されており、各発光装飾装置90,105,120,145,167を発光させることで、透明板31の盤面(遊技領域32)の全体を照明し得るよう構成される。
また、前記裏ユニット50(箱状本体51)の左画壁部53cと、前記左上部発光装飾装置90および左側部発光装飾装置120との間には、前方に開口すると共に前記対向面部52の左支持ボス86aが突出する第1基板収容空間86が画成されて、前記側部発光演出装置170,177の左側照明手段172(後述)を収容し得るよう構成される。更に、前記裏ユニット50(箱状本体51)の右画壁部53dと、前記右上部発光装飾装置105および右側部発光装飾装置145との間には、前方に開口すると共に前記対向面部52の第1右支持ボス87aが突出する第2基板収容空間87が画成されて、側部発光演出装置170,177の右側照明手段179(後述)を収容し得るよう構成されている。なお、前記各発光装飾装置90,105,120,145,167は、前記中枠12の裏側に設置された前記制御装置700に対して電気的に接続されており、該制御装置700からの制御信号に基づいて発光制御される(図13参照)。
(左上部発光装飾装置について)
前記左上部発光装飾装置90は、図9,図10,図69に示すように、前記裏ユニット50(箱状本体51)の左上部に設けられた第1上設置領域62に配設され、前方へ光を照射する複数のLED(発光体)89が実装された左上部LED基板91(第1の発光体基板)と、該左上部LED基板91の前側を覆う光透過性の左上部装飾カバー(装飾カバー)93とからなり、該左上部LED基板91のLED89を発光することで、左上部装飾カバー93が明輝されるようになっている。ここで、前記左上部LED基板91には、前記第1上設置領域62に対応して前記裏ユニット50の対向面部52に形成された前記各位置決め突部67と対応する位置に、前後に貫通する複数の位置決め孔91aが形成されると共に、該第1上設置領域62に対応して対向面部52に形成された各ネジ孔68に対応する位置に、前後に貫通する複数の通孔91bが形成されている。また、前記左上部LED基板91の上端縁部および左端縁部には、前記裏ユニット50の対向面部52に形成された前記左上部装飾カバー93の取付け用の各通孔69に対応する位置に、該通孔69より大径に設定された嵌合切欠き部(嵌合孔部)91cが夫々形成されている。なお、LED89としては、単色またはフルカラーの何れのタイプも使用し得るが、演出に合わせて発光色を変化させる点でフルカラーのタイプが好適である。
すなわち、前記裏ユニット50(箱状本体51)の第1上設置領域62に設けた各位置決め突部67を前記左上部LED基板91の位置決め孔91aに挿通することで左上部LED基板91が第1上設置領域62に位置決めされ、この状態で左上部LED基板91の通孔91bに挿通したネジを第1上設置領域62に設けた対応のネジ孔68に螺挿することで、左上部LED基板91が第1上設置領域62に固定される。このとき、前記左上部LED基板91に形成された前記各嵌合切欠き部91cに、前記左上部装飾カバー93の取付け用の各通孔69が臨んで、該嵌合切欠き部91cを介して前記裏ユニット50の対向面部52が前面側に露出している。
また、前記左上部LED基板91には、図12または図75に示すように、裏面左下部および裏面右上部にコネクタ受け部92が夫々取り付けられると共に、前記裏ユニット50の対向面部52には、各コネクタ受け部92に対応して前記LED配線挿通口72が夫々開設されており、各対応のLED配線挿通口72を介してコネクタ受け部92が裏ユニット50(対向面部52)の裏側に露出するようになっている。そして、前記対向面部52の上部中央に開設された前記上部中央配線挿通口71に挿通された前記演出ユニット201に接続する配線が、前記左上部LED基板91の裏面右上部に位置するコネクタ受け部92に接続され、左上部LED基板91の裏面左下部に位置するコネクタ受け部92に接続された配線が、前記裏ユニット50に設けられた前記中継基板702に接続される(図13参照)。
図75に示すように、前記左上部装飾カバー93は、前記左上部LED基板91の前側を被覆するよう前記裏ユニット50の箱状本体51(対向面部52)に取り付けられ、透明な合成樹脂材から形成された左上部取付台(取付台)94と、該左上部取付台94の前側に取り付けられるカバー本体(以下、左上部カバー本体98という)とから構成されている。すなわち、前記左上部LED基板91のLED89からの光は、前記左上部取付台94を透過して前記左上部カバー本体98に照射されるようになっている。
前記左上部取付台94は、図75に示すように、前記左上部LED基板91(第1上設置領域62)の前側を被覆可能な大きさに形成された前面板部95と、該前面板部95の外周縁から後方に延出する後側支持板部97とから後方に開口する箱状に形成されている。前記左上部取付台94の前面板部95には、前記裏ユニット50の対向面部52に形成された前記左上部装飾カバー93の取付け用の各通孔69(左上部LED基板91の嵌合切欠き部91c)に対応する位置に、後側取付ボス(取付ボス)96が後方へ突出するよう形成されており、各後側取付ボス96の後端部にネジ孔96aが形成されている。
そして、前記左上部装飾カバー93(左上部取付台94)を前記裏ユニット50の箱状本体51(第1上設置領域62)に配設した際に、前記後側取付ボス96の後端部が嵌合切欠き部91cに嵌合して前記対向面部52に当接して、左上部取付台94の前面板部95が左上部LED基板91の前方に離間して位置する位置で位置規制されるようになっている。ここで、前記左上部取付台94を前記裏ユニット50の箱状本体51(第1上設置領域62)に取り付けた状態では、前記箱状本体51の上画壁部53aに開設された前記第1窓部84a(照明用窓部84)の開口後端縁と略一致する位置に、前記前面板部95が位置するよう構成されており、前記左上部取付台94を透過した前記左上部LED基板91のLED89からの光が、該第1窓部84aを介して上画壁部53a(箱状本体51)の上方前方へ照射され得るようになっている。
また、前記後側支持板部97には、図75に示すように、後端部近傍に複数の弾性変形可能な係合フック97aが形成されている。この係合フック97aは、前記後側取付ボス96を前記嵌合切欠き部91cに嵌合させた際に、前記裏ユニット50の箱状本体51に対応して形成された係合孔85(図5に一部の係合孔85のみ図示)に係脱可能に係合し得るようになっており、該後側取付ボス96を嵌合切欠き部91cに嵌合すると共に係合フック97aが係合孔85に係合することで、前記裏ユニット50の箱状本体51(第1上設置領域62)に対して左上部装飾カバー93(左上部取付台94)が位置決めされるようになっている。そして、前記裏ユニット50の対向面部52に形成された前記左上部装飾カバー93の取付け用の各通孔69に挿通したネジを、前記後側取付ボス96のネジ孔96aに螺挿することで、左上部装飾カバー93(左上部取付台94)が裏ユニット50に固定される。
前記左上部カバー本体98は、図75に示すように、前記左上部取付台94の前面板部95に対向すると共に前記左上部LED基板91(第1上設置領域62)の前側を被覆可能な大きさに形成された装飾板部99と、該装飾板部99の外周縁から後方に延出する前側支持板部100とから後方に開口する箱状に形成されている。すなわち、前記左上部LED基板91に設けたLED89の光は、前記左上部取付台94を透過して前記左上部カバー本体98の装飾板部99に照射される。ここで、前記左上部カバー本体98の装飾板部99は、光透過性の合成樹脂材により略一定厚みの平板状に形成されて、その表裏面に微小な凹凸状模様が設けられると共に前面(装飾面)に所要の図柄が描かれており、前記左上部LED基板91のLED89の光が照射された際に、該装飾板部99の前面全体が明輝されるようになっている。
また、前記左上部カバー本体98の装飾板部99の後面には、図75に示すように、後端部にネジ孔101aが形成された前側取付ボス101が後方へ向けて突出するよう形成されると共に、前記前側支持板部100より後方へ突出する位置決め突部102が形成されている。そして、前記左上部取付台94の前面板部95には、前記装飾板部99に形成された位置決め突部102および前側取付ボス101のネジ孔101aに対応する位置に、前後に貫通する通孔95bが夫々形成されており、該装飾板部99から後方に突出する位置決め突部102を左上部取付台94の対応する位置決め孔95aに挿入した状態で、該左上部取付台94の通孔95bに挿通したネジを左上部カバー本体98(前側取付ボス101)のネジ孔101aに螺挿することで、左上部取付台94と左上部カバー本体98とが固定される。このとき、前記前側支持板部100および前側取付ボス101の後端部が前記左上部取付台94の前面板部95に当接し、該左上部取付台94の前方に離間して前記装飾板部99が位置するよう構成されている。
ここで、図75に示すように、前記左上部装飾カバー93の装飾板部99は、前記裏ユニット50(箱状本体51)の上固定部54に形成された前記上部段差部83の前側に臨むよう形成されており、該上固定部54に形成された前記第2窓部84b(照明用窓部84)の一部を左上部装飾カバー93の装飾板部99で被覆するようになっている。また、前記前側支持板部100には、前記上画壁部53aに形成された照明用窓部84と対応する位置に、上下に開口する照明用切欠き部100aが形成されている。すなわち、前記前側支持板部100に照明用切欠き部100aを形成することで、前記左上部取付台94の前面板部95が上固定部54の第2窓部84bに臨んで、該前面板部95を透過した前記左上部LED基板91の発光体の光を、前記上画壁部53aおよび上固定部54に連続して形成された照明用窓部84を介して前記上部段差部83に位置する装飾板部99に照射し得るようになっている(図73,図74参照)。
(右上部発光装飾装置について)
前記右上部発光装飾装置105は、図9,図10,図70に示すように、前記裏ユニット50(箱状本体51)の右上部に設けられた第2上設置領域63に配設され、前方へ光を照射する複数のLED(発光体)89が実装された右上部LED基板(第1の発光体基板)106と、該右上部LED基板106の前側を覆う光透過性の右上部装飾カバー(装飾カバー)108とからなり、該右上部LED基板106のLED89を発光することで、右上部装飾カバー108が明輝されるようになっている。ここで、前記右上部LED基板106には、前記第2上設置領域63に対応して前記裏ユニット50の対向面部52に形成された前記各位置決め突部67と対応する位置に、前後に貫通する複数の位置決め孔106aが形成されると共に、該第2上設置領域63に対応して対向面部52に形成された各ネジ孔68対応する位置に、前後に貫通する複数の通孔106bが形成されている。また、前記右上部LED基板106の上端縁部には、前記裏ユニット50の対向面部52の上画壁部53aに近接する右側に形成された前記右上部装飾カバー108の取付け用の通孔69に対応する位置に、該通孔69より大径に設定された嵌合切欠き部(嵌合孔部)106cが夫々形成されている。
すなわち、前記裏ユニット50(箱状本体51)の第2上設置領域63に設けた各位置決め突部67を前記右上部LED基板106の位置決め孔106aに挿通することで右上部LED基板106が第2上設置領域63に位置決めされ、この状態で右上部LED基板106の通孔106bに挿通したネジを第2上設置領域63に設けた対応のネジ孔68に螺挿することで、右上部LED基板106が第2上設置領域63に固定される。このとき、前記右上部LED基板106に形成された前記嵌合切欠き部106cに、前記右上部装飾カバー108の取付け用の各通孔69が臨むと共に、該嵌合切欠き部106cを介して前記裏ユニット50の対向面部52が前面側に露出している。
また、前記右上部LED基板106には、図76に示すように、裏面上部の左右に離間する位置にコネクタ受け部107が夫々取り付けられる。そして、前記裏ユニット50の対向面部52には、前記右上部LED基板106の右上部に位置するコネクタ受け部107に対応して前記LED配線挿通口72が前後に開口するよう開設されており、該コネクタ受け部107に接続された配線が対応のLED配線挿通口72を介して前記裏ユニット50の裏側に導出されて前記中継基板702に接続される(図13参照)。また、前記右上部LED基板106の左上部に位置するコネクタ受け部107に接続された配線は、前記裏ユニット50(対向面部52)に設けられた前記配線挿通用凹部52dを介して前記中央発光装飾装置167の中央LED基板168に接続されている(図13参照)。なお、前記裏ユニット50の対向面部52には、前記右上部LED基板106の左上部に位置するコネクタ受け部107に対応して前後に開口する確認用窓口75が開設されており、該コネクタ受け部107に対する配線の接続状況を確認し得るようになっている。
図76に示すように、前記右上部装飾カバー108は、前記右上部LED基板106の前側を被覆するよう前記裏ユニット50の箱状本体51(対向面部52)に取り付けられ、透明な合成樹脂材から形成された右上部取付台(取付台)109と、該右上部取付台109の前側に取り付けられるカバー本体(以下、右上部カバー本体114という)とから構成されている。すなわち、前記右上部LED基板106のLED89からの光は、前記右上部取付台109を透過して前記右上部カバー本体114に照射されるようになっている。
前記右上部取付台109は、図76に示すように、前記右上部LED基板106(第2上設置領域63)の前側を被覆可能な大きさに形成された前面板部110と、該前面板部110の外周縁から後方に延出する後側支持板部112とから後方に開口する箱状に形成されている。前記右上部取付台109の前面板部110には、前記裏ユニット50の対向面部52に形成された前記右上部装飾カバー108の取付け用の各通孔69(右上部LED基板106の嵌合切欠き部106c)に対応する位置に、後側取付ボス(取付ボス)111が後方へ突出するよう形成されており、後側取付ボス111の後端部にネジ孔111aが形成されている。
そして、前記右上部装飾カバー108(右上部取付台109)を前記裏ユニット50の箱状本体51(第2上設置領域63)に配設した際に、前記後側取付ボス111の後端部が嵌合切欠き部106cに嵌合すると共に前記対向面部52に当接して、右上部取付台109の前面板部110が右上部LED基板106の前方に離間する位置で位置規制されるようになっている。ここで、前記右上部取付台109を前記裏ユニット50の箱状本体51(第2上設置領域63)に取り付けた状態では、前記箱状本体51の上画壁部53aに開設された前記第1窓部84a(照明用窓部84)の開口後端縁と略一致する位置に、前記前面板部110が位置するよう構成されており(図73,図74参照)、前記右上部取付台109を透過した前記右上部LED基板106のLED89からの光が、該第1窓部84aを介して上画壁部53a(箱状本体51)の上方前方へ照射され得るようになっている。また、前記右上部取付台109には、前記装飾板部115の前面右端部に、前端部にネジ孔113aが形成された第2右支持ボス113が前方へ突出するよう形成されており、前記側部発光演出装置170,177の第2右側照明手段179が該第2右支持ボス113に固定されるようになっている。
また、前記後側支持板部112には、図76に示すように、後端部近傍に複数の弾性変形可能な係合フック112aが形成されている。この係合フック112aは、前記後側取付ボス111を前記嵌合切欠き部106cに嵌合させた際に、前記裏ユニット50の箱状本体51に対応して形成された係合孔85(図5に一部の係合孔85のみ図示)に係脱可能に係合し得るようになっており、該後側取付ボス111を嵌合切欠き部106cに嵌合すると共に係合フック112aが係合孔85に係合することで、前記裏ユニット50の箱状本体51(第2上設置領域63)に対して右上部装飾カバー108(右上部取付台109)が位置決めされるようになっている。そして、前記裏ユニット50の対向面部52に形成された前記右上部装飾カバー108の取付け用の各通孔69に挿通したネジを、前記後側取付ボス111のネジ孔111aに螺挿することで、右上部装飾カバー108(右上部取付台109)が第2上設置領域63に固定される。
前記右上部カバー本体114は、図76に示すように、前記右上部取付台109の前面板部110に対向すると共に前記右上部LED基板106(第2上設置領域63)の前側を被覆可能な大きさに形成された装飾板部115と、該装飾板部115の外周縁から後方に延出する前側支持板部116とから後方に開口する箱状に形成されている。すなわち、前記右上部LED基板106に設けたLED89の光は、前記右上部取付台109を透過して前記右上部カバー本体114の装飾板部115に照射される。ここで、前記右上部カバー本体114の装飾板部115は、光透過性の合成樹脂材により略一定厚みの平板状に形成されて、その表裏面に微小な凹凸状模様が設けられると共に前面(装飾面)に所要の図柄が描かれており、前記右上部LED基板106のLED89の光が照射された際に、該装飾板部115の前面全体が明輝されるようになっている。また、前記右上部カバー本体114の装飾板部115は、前記左上部カバー本体98の装飾板部99と略同一面に位置するよう構成される。
前記右上部カバー本体114の装飾板部115の後面には、図76に示すように、後端部にネジ孔117aが形成された前側取付ボス117が後方へ向けて突出するよう形成されると共に、前記前側支持板部116より後方へ突出する位置決め突部118が形成されている。そして、前記右上部取付台109の前面板部110には、前記装飾板部115に形成された前側取付ボス117および位置決め突部118に対応する位置に、前後に貫通する通孔100bおよび位置決め孔110aが夫々形成されており、該装飾板部115の位置決め突部115aを右上部取付台109の対応する位置決め孔110aに挿入した状態で、該右上部取付台109の通孔110bに挿通したネジを右上部カバー本体114(前側取付ボス117)のネジ孔117aに螺挿することで、右上部取付台109と右上部カバー本体114とが固定される。このとき、前記前側支持板部116および前側取付ボス117の後端部が前記右上部取付台109の前面板部110に当接し、該右上部取付台109の前方に離間して前記装飾板部115が位置するよう構成されている。
ここで、図76に示すように、前記右上部装飾カバー108の装飾板部115は、前記裏ユニット50(箱状本体51)の上固定部54に形成された前記上部段差部83の前側に臨むよう形成されており、該上固定部54に形成された前記第2窓部84b(照明用窓部84)の一部を右上部装飾カバー108の装飾板部115で被覆するようになっている。すなわち、前記上固定部54に開設された前記照明用窓部84は、前記左上部装飾カバー93の装飾板部99および右上部装飾カバー108の装飾板部115により被覆される。ここで、前記右上部装飾カバー108における装飾板部115の左側端部は、左方に向かうにつれて下方傾斜する傾斜状に形成されて、前記左上部装飾カバー93の装飾板部99の下端部に当接して、前記上固定部54に開設された前記第2窓部84b(照明用窓部84)を左上部装飾カバー93の装飾板部99および右上部装飾カバー108の装飾板部115で隙間なく被覆し得るようになっている。
また、前記右上部装飾カバー108の前側支持板部116には、前記上画壁部53aに形成された第2窓部84b(照明用窓部84)と対応する位置に、上下に開口する照明用切欠き部116aが形成されている。すなわち、前記左上部装飾カバー93と同様に、前記右上部装飾カバー108の前側支持板部116に照明用切欠き部116aを形成することで、前記右上部取付台109の前面板部110が上固定部54の第2窓部84bに臨んで、該前面板部110を透過した前記右上部LED基板106の発光体の光を、前記上画壁部53aおよび上固定部54に連続して形成された照明用窓部84を介して前記上部段差部83に位置する装飾板部115に照射し得るようになっている。また、前記右上部カバー本体114の右端部には、前後および右方に開口する凹状部119が形成されて、該凹状部119の下部位置に、前記右上部取付台109に形成された第2右支持ボス113が突出するようになっている。そして、前記側部発光演出装置177の第2右側照明手段179を構成する第2右パネル用LED基板184を保持した上部遮蔽部材181が第2右支持ボス113に固定されて、該第2右パネル用LED基板184が凹状部119内に収容されている。前記右上部カバー本体114における凹状部119を画成する壁部は、下方に向かうにつれて左方向に傾斜するよう傾斜している。なお、この傾斜した壁部を傾斜壁部114aと指称する。
(左側部発光装飾装置について)
前記左側部発光装飾装置120は、図9,図10,図71に示すように、前記裏ユニット50(箱状本体51)の左側部に設けられた左側部設置領域65に配設され、前方へ光を照射する複数のLED(発光体)89が実装された第1左側部LED基板(第1の発光体基板)121と、前記シャッター装置500における前記ベース枠体502の左下部前面に配設された前記第2左側部LED基板(第2の発光体基板)123と、該裏ユニット50(箱状本体51)の左下部に配設されてシャッター装置500の下方に位置し、前方へ光を照射する複数のLED(発光体)89が実装された第1左下部LED基板(第1の発光体基板)125と、該第1および第2左側部LED基板121,123、左下部LED基板125の前側を覆う光透過性の左側部装飾カバー(装飾カバー)127とからなり、各LED基板121,123,125のLED89を発光することで、左側部装飾カバー127が明輝されるようになっている。なお、第2左側部LED基板123の構成に関しては、シャッター装置500の説明に合わせて説明したので、改めての説明は省略する。
ここで、前記第1左側部LED基板121には、前記左側部設置領域65に対応して前記裏ユニット50の対向面部52に形成された前記各位置決め突部67と対応する位置に、前後に貫通する複数の位置決め孔121aが形成されると共に、該左側部設置領域65に対応して対向面部52に形成された各ネジ孔68対応する位置に、前後に貫通する複数の通孔121bが形成されている。また、前記第1左側部LED基板121の上下に離間する複数箇所には、前記裏ユニット50の対向面部52に形成された前記左側部装飾カバー127の取付け用の各通孔69に対応する位置に、該通孔69より大径に設定された嵌合孔部121cが夫々形成されている。同様に、前記左下部LED基板125には、前記裏ユニット50の対向面部52に形成された前記各位置決め突部67と対応する位置に、前後に貫通する複数の位置決め孔125aが形成されると共に、該対向面部52に形成された各ネジ孔68対応する位置に、前後に貫通する複数の通孔125bが形成されている。また、前記左下部LED基板125には、前記裏ユニット50の対向面部52に形成された前記左側部装飾カバー127の取付け用の各通孔69に対応する位置に、該通孔69より大径に設定された嵌合孔部125cが形成されている。
すなわち、前記裏ユニット50(箱状本体51)の左側部設置領域65に設けた各位置決め突部67を前記第1左側部LED基板121の位置決め孔121aに挿通することで第1左側部LED基板121が左側部設置領域65に位置決めされ、この状態で第1左側部LED基板121の通孔121bに挿通したネジを左側部設置領域65に設けた対応のネジ孔68に螺挿することで、第1左側部LED基板121が左側部設置領域65に固定される。このとき、前記第1左側部LED基板121に形成された嵌合孔部121cに、前記左側部装飾カバー127の取付け用の各通孔69が臨むと共に、該嵌合孔部121cを介して前記裏ユニット50の対向面部52が前面側に露出している。また、前記裏ユニット50(箱状本体51)の各位置決め突部67を前記左下部LED基板125の位置決め孔125aに挿通することで左下部LED基板125が位置決めされ、この状態で左下部LED基板125の通孔125bに挿通したネジを対応のネジ孔68に螺挿することで、左下部LED基板125が固定される。このとき、前記第1左下部LED基板125に形成された嵌合孔部125cに、前記左側部装飾カバー127の取付け用の各通孔69が臨むと共に、該嵌合孔部125cを介して前記裏ユニット50の対向面部52が前面側に露出する。
また、前記第1左側部LED基板121には、図77または図78に示すように、前面右下部、前面左上部および裏面左上部にコネクタ受け部122が夫々取り付けられており、前面右下部に位置するコネクタ受け部122に接続する配線が前記裏ユニット50の中継基板702に接続され、裏面左上部に位置するコネクタ受け部122に接続する配線が側部発光演出装置170,177の上側に位置する左パネル用LED基板174(後述)に接続され、前面左上部に位置するコネクタ受け部122に接続する配線が前記側部発光演出装置170,177の下側に位置する左パネル用LED基板174(後述)に接続されている(図13参照)。また、前記左下部LED基板125には、裏面に複数のコネクタ受け部126が取り付けられており、裏面左上部に位置するコネクタ受け部126に接続する配線が、前記シャッター装置500に配設された前記第2左側部LED基板123のコネクタ受け部124に接続され、その他のコネクタ受け部126に接続する配線が前記裏ユニット50の中継基板702に接続される(図13参照)。なお、前記裏ユニット50の対向面部52には、前記第1左側部LED基板121の前面右下部および裏面左上部に位置するコネクタ受け部122に対応して前記LED配線挿通口72が開設されると共に、前記左下部LED基板125の各コネクタ受け部126に対応してLED配線挿通口72が開設されており、これらのコネクタ受け部122,126に接続する配線を裏ユニット50の裏側に導出し得るようになっている。
図77または図78に示すように、前記左側部装飾カバー127は、前記第1左側部LED基板121の前面上部を被覆するよう前記裏ユニット50の箱状本体51に取り付けられ、透明な合成樹脂材から形成された左側部取付台(取付台)128と、該第1左側部LED基板121の前面下部および前記左下部LED基板125の前側を被覆するよう箱状本体51に取り付けられ、透明な合成樹脂材から形成された左下部取付台(取付台)132と、該左側部取付台128および左下部取付台132の前側に取り付けられ、第1左側部LED基板121、第2左側部LED基板123および左下部LED基板125の前側を被覆するカバー本体(以下、左側部カバー本体136という)とから構成されている。すなわち、前記第1左側部LED基板121、第2左側部LED基板123および左下部LED基板125のLED89からの光は、前側に位置する左側部取付台128および左下部取付台132を透過して前記左側部カバー本体136に照射されるようになっている。なお、実施例では、前記左側部取付台128および左下部取付台132の2つの取付台を設けたが、1つの取付台としてもよい。
前記左側部取付台128は、図77または図78に示すように、前記第1左側部LED基板121の前面上部に対向する前面板部129と、該前面板部129の外周縁から後方に延出する後側支持板部131とから後方に開口する箱状に形成される。前記左側部取付台128の前面板部129には、前記第1左側部LED基板121の上側2つの嵌合孔部121cに対応する位置に、該嵌合孔部121cに嵌合可能な後側取付ボス(取付ボス)130が後方へ突出するよう形成されている。同様に、前記左下部取付台132は、図77または図78に示すように、前記第1左側部LED基板121の前面下部および前記左下部LED基板125に対向する前面板部129と、該前面板部129の外周縁から後方に延出する後側支持板部135とから後方に開口する箱状に形成される。前記左下部取付台132の前面板部133には、前記左下部LED基板125の左下部に設けられた嵌合孔部125cに対応する位置に、該嵌合孔部125cに嵌合可能な後側取付ボス(取付ボス)134が後方へ突出するよう形成されている。
そして、前記左側部装飾カバー127(左側部取付台128および左下部取付台132)を前記裏ユニット50の箱状本体51(左側部設置領域65)に配設した際に、左側部取付台128および左下部取付台132の前記後側取付ボス130,134の後端部が対応する第1左側部LED基板121および左下部LED基板125の嵌合孔部121c,125cに夫々嵌合して前記対向面部52に当接して、左側部取付台128および左下部取付台132の前面板部129,133が第1左側部LED基板121および左下部LED基板125の前方に離間する位置で位置規制されるようになっている。ここで、前記左側部取付台128の右側面は、前記対向面部52に形成された前記第2区画壁61の左側面(左画壁との対向面)と整合する形状に形成されており、該左側部取付台128の右側面を第2区画壁61に整合することで、左側部取付台128(左側部発光装飾装置120)を位置決めされるようになっている。
また、前記左側部取付台128および左下部取付台132の後側支持板部131,135には、図77または図78に示すように、後端部近傍に複数の弾性変形可能な係合フック131a,135aが形成されている。この係合フック131a,135aは、前記左側部取付台128および左下部取付台132の後側取付ボス130,134を前記対応の嵌合孔部121c,125cに嵌合させた際に、前記裏ユニット50の箱状本体51に対応して形成された係合孔85(図5に一部の係合孔85のみ図示)に係脱可能に係合し得るようになっており、該後側取付ボス130,134を嵌合孔部121c,125cに嵌合すると共に係合フック131a,135aが係合孔85に係合することで、前記前記裏ユニット50の箱状本体51(左側部設置領域65)に対して左側部装飾カバー127が位置決めされるようになっている。また、前記後側取付ボス130,134の後端部には、前記第1左側部LED基板121および左下部LED基板125の嵌合孔部121c,125cに臨む通孔69に対応してネジ孔130a,134aが形成されており、該通孔69に挿通したネジを対応の後側取付ボス130,134のネジ孔130a,134aに螺挿することで、左側部装飾カバー127が左側部設置領域65に固定される。
前記左側部カバー本体136は、図77または図78に示すように、前記第1左側部LED基板121、第2左側部LED89および左下部LED基板125の前側を被覆可能な大きさに形成された装飾板部137と、該装飾板部137の外周縁から後方に延出する前側支持板部138とから後方に開口する箱状に形成されている。すなわち、前記箱状本体51の左画壁とシャッター装置500におけるベース枠体502の左端部(左シャッター収納部材507の左端部)との間、箱状本体51の下画壁部53dとシャッター装置500における下弧状装飾体588の左端部(左シャッター収納部材507の左端部)と第1および第2仕切り壁76,77の左側面との間に亘って、前記左側部装飾カバー127の装飾板部137が位置するよう構成されている。そして、前記第1左側部LED基板121、第2左側部LED89および左下部LED基板125に設けたLED89の光が、前記装飾板部137に照射されるようになっている。ここで、前記左側部カバー本体136の装飾板部137は、光透過性の合成樹脂材により略一定厚みの平板状に形成されて、その表裏面に微小な凹凸状模様が設けられると共に前面(装飾面)に所要の図柄が描かれており、前記第1および第2左側部LED基板121,123および左下部LED基板125のLED89の光が照射された際に、該装飾板部137の前面全体が明輝されるようになっている。また、前記左側部カバー本体136の装飾板部137は、前記左右上部のカバー本体98,114の装飾板部99,115と同一面上に位置するよう構成される。
前記左側部カバー本体136の装飾板部137の後面には、後端部にネジ孔139aが形成された前側取付ボス139が後方へ向けて突出するよう複数箇所に形成されると共に、前記前側支持板部138より後方へ突出する位置決め突部140が複数箇所に形成されている。そして、前記左側部取付台128および左下部取付台132の前面板部129,133には、前記装飾板部137に形成された前側取付ボス139および位置決め突部140に対応する位置に、前後に貫通する通孔129b,133bおよび位置決め孔129a,133aが夫々形成されており、該左側部カバー本体136の装飾板部137の位置決め突部140を左側部取付台128および左下部取付台132の対応する位置決め孔129a,133aに挿入した状態で、該左側部取付台128および左下部取付台132の通孔129b,133bに挿通したネジを左側部カバー本体136(前側取付ボス139)のネジ孔139aに螺挿することで、左側部取付台128および左下部取付台132と左側部カバー本体136とが固定される。このとき、前記前側支持板部138および前側取付ボス139の後端部が前記左側部取付台128の前面板部129に当接し、該左側部取付台128の前方に離間して前記装飾板部137が位置するよう構成されている。
図77または図78に示すように、前記左側部装飾カバー127の装飾板部137には、前記透明板31の左側に位置する第2装着口31cに配設された前記普通入賞装置48の後方位置に、該普通入賞装置48に連通する球通路が形成された左側球排出飾り部材141が配設されており、該普通入賞装置48に入賞したパチンコ球が左側球排出飾り部材141を介して前記中枠12に設けた前記球回収部に排出案内されるようになっている。ここで、前記左側球排出飾り部材141は、前記左側部装飾カバー127の装飾板部137の前面に突出するよう構成されて、該左側球排出飾り部材141の前面が前記透明板31の裏面に近接位置するようになっている。
また、前記左側部装飾カバー127の装飾板部137には、特別図柄表示部143および普通図柄表示部144を備えた複合表示装置142が配設されており、前記透明板31を介して前側から複合表示装置142を視認し得るようになっている。ここで、前記複合表示装置142は、前記左側部装飾カバー127の装飾板部137に前方に開口するよう形成された設置凹部136aに埋め込むよう配設されており、該左側部装飾カバー127の装飾板部137の前面と略同一面上に複合表示装置142の前面が位置するようになっている。なお、前記特別図柄表示部143は、基板上に複数の特別用LED(図示せず)を備えて、前記始動入賞装置38へのパチンコ球の入賞により該特別用LEDの発光および消灯が変動表示された結果での特別用LEDの発光位置によって、特別図柄を表示するものである。そして、特定の発光位置の特別用LEDが発光することで、前記特別入賞装置43の駆動ソレノイドが駆動されて前記特別入賞口44aを開放するようになっている。また、前記普通図柄表示部144は、基板上に複数の普通用LED(何れも図示せず)を備えて、前記枠状装飾体200に設けた球検出センサ213のパチンコ球の検出により該普通用LEDの変動表示された結果での普通用LEDの発光位置によって、普通図柄を表示するものである。そして、特定の発光位置の普通用LEDが発光することで、前記始動入賞装置38の駆動ソレノイド41aが駆動されて前記下部入賞口を開放するよう構成される。
(右側部発光装飾装置について)
前記右側部発光装飾装置145は、図9,図10,図72に示すように、前記裏ユニット50(箱状本体51)の右側部に設けられた右側部設置領域66に配設され、前方へ光を照射する複数のLED(発光体)89が実装された第1右側部LED基板(第1の発光体基板)146と、前記シャッター装置500における前記ベース枠体502の右下部前面に配設された前記第2右側部LED基板(第2の発光体基板)148と、該裏ユニット50(箱状本体51)の右下部に配設されてシャッター装置500の下方に位置し、前方へ光を照射する複数のLED(発光体)89が実装された第1右下部LED基板150(第1の発光体基板)と、該第1および第2右側部LED基板146,148、右下部LED基板150の前側を覆う光透過性の右側部装飾カバー(装飾カバー)152とからなり、各LED基板146,148,150のLED89を発光することで、右側部装飾カバー152が明輝されるようになっている。なお、第2右側部LED基板148の構成に関しては、シャッター装置500の説明に合わせて説明したので、改めての説明は省略する。
ここで、前記第1右側部LED基板146には、前記右側部設置領域66に対応して前記裏ユニット50の対向面部52に形成された前記各位置決め突部67と対応する位置に、前後に貫通する複数の位置決め孔146aが形成されると共に、該右側部設置領域66に対応して対向面部52に形成された各ネジ孔68対応する位置に、前後に貫通する複数の通孔146bが形成されている。また、前記第1右側部LED基板146の上下に離間する複数箇所には、前記裏ユニット50の対向面部52に形成された前記右側部装飾カバー152の取付け用の各通孔69に対応する位置に、該通孔69より大径に設定された嵌合孔部146cが夫々形成されている。同様に、前記右下部LED基板150には、前記裏ユニット50の対向面部52に形成された前記各位置決め突部67と対応する位置に、前後に貫通する複数の位置決め孔150aが形成されると共に、該対向面部52に形成された各ネジ孔68対応する位置に、前後に貫通する複数の通孔150bが形成されている。
すなわち、前記裏ユニット50(箱状本体51)の右側部設置領域66に設けた各位置決め突部67を前記第1右側部LED基板146の位置決め孔146aに挿通することで第1右側部LED基板146が右側部設置領域66に位置決めされ、この状態で第1右側部LED基板146の通孔146bに挿通したネジを右側部設置領域66に設けた対応のネジ孔68に螺挿することで、第1右側部LED基板146が右側部設置領域66に固定される。このとき、前記第1右側部LED基板146に形成された嵌合孔部146cに、前記右側部装飾カバー152の取付け用の各通孔69が臨むと共に、該嵌合孔部146cを介して前記裏ユニット50の対向面部52が前面側に露出している。また、前記裏ユニット50(箱状本体51)の位置決め突部67を前記右下部LED基板150の位置決め孔150aに挿通することで右下部LED基板150が位置決めされ、この状態で右下部LED基板150の通孔150bに挿通したネジを対応のネジ孔68に螺挿することで、右下部LED基板150が固定される。
また、前記第1右側部LED基板146には、図79または図80に示すように、前面右側部中央、裏面右上部および下部にコネクタ受け部147が夫々取り付けられており、裏面右下部に位置するコネクタ受け部147に接続する配線が前記裏ユニット50の中継基板702に接続され、裏面右上部に位置するコネクタ受け部147に接続する配線が右側部発光演出装置177における上側の第1右パネル用LED基板182(後述)に接続され、前面右側部中央に位置するコネクタ受け部183に接続する配線が右側部発光演出装置177における下側に位置する右パネル用LED基板182(後述)に接続されている(図13参照)。また、前記右下部LED基板150には、裏面に複数のコネクタ受け部151が取り付けられており、各コネクタ受け部151に接続する配線が前記裏ユニット50の中継基板702に接続される。なお、前記裏ユニット50の対向面部52には、前記第1右側部LED基板146の裏面右上部および裏面右下部に位置するコネクタ受け部147に対応して前記LED配線挿通口72が開設されると共に、前記右下部LED基板150の各コネクタ受け部151に対応してLED配線挿通口72が開設されており、これらのコネクタ受け部147,151に接続する配線を裏ユニット50の裏側に導出し得るようになっている。
図79または図80に示すように、前記右側部装飾カバー152は、前記第1右側部LED基板146の前面上部を被覆するよう前記裏ユニット50の箱状本体51に取り付けられ、透明な合成樹脂材から形成された右側部取付台(取付台)153と、該第1右側部LED基板146の前面下部および前記右下部LED基板150の前側を被覆するよう箱状本体51に取り付けられ、透明な合成樹脂材から形成された右下部取付台(取付台)157と、該右側部取付台153および右下部取付台157の前側に取り付けられ、第1右側部LED基板146、第2右側部LED基板148および右下部LED基板150の前側を被覆するカバー本体(以下、右側部カバー本体161という)とから構成されている。すなわち、前記第1右側部LED基板146、第2右側部LED基板148および右下部LED基板150のLED89からの光は、前側に位置する右側部取付台153および右下部取付台157を透過して前記右側部カバー本体161に照射されるようになっている。
前記右側部取付台153は、図79または図80に示すように、前記第1右側部LED基板146の前面上部に対向する前面板部154と、該前面板部154の外周縁から後方に延出する後側支持板部156とから後方に開口する箱状に形成される。前記右側部取付台153の前面板部154には、前記第1右側部LED基板146の上側2つの嵌合孔部146cに対応する位置に、該嵌合孔部146cに嵌合可能な後側取付ボス(取付ボス)155が後方へ突出するよう形成されている。そして、前記右下部取付台157は、図79または図80に示すように、前記第1右側部LED基板146の前面下部および前記右下部LED基板150に対向する前面板部158と、該前面板部158の外周縁から後方に延出する後側支持板部160とから後方に開口する箱状に形成される。
前記右側部装飾カバー152を前記裏ユニット50の箱状本体51(右側部設置領域66)に配設した際に、右側部取付台153の前記後側取付ボス155の後端部が対応する嵌合孔部146cに夫々嵌合して前記対向面部52に当接して、右側部取付台153および右下部取付台157の前面板部154,158が第1右側部LED基板146の前方に離間する位置で位置規制されるようになっている。ここで、前記右側部取付台153の左側面は、前記対向面部52に形成された前記第2区画壁61の右側面(右画壁との対向面)と整合する形状に形成されており、該右側部取付台153の左側面を第2区画壁61に整合することで、右側部取付台153(右側部発光装飾装置145)を位置決めし得るようになっている。
また、前記右側部取付台153および右下部取付台157の後側支持板部156,160には、図79または図80に示すように、後端部近傍に複数の弾性変形可能な係合フック156a,160aが形成されている。この係合フック156a,160aは、前記右側部取付台153の後側取付ボス155を前記対応の嵌合孔部146cに嵌合させた際に、前記裏ユニット50の箱状本体51に対応して形成された係合孔85(図5に一部の係合孔85のみ図示)に係脱可能に係合し得るようになっており、該後側取付ボス155を嵌合孔部146cに嵌合すると共に係合フック156a,160aが係合孔85に係合することで、前記前記裏ユニット50の箱状本体51(右側部設置領域66)に対して右側部装飾カバー152が位置決めされるようになっている。また、前記後側取付ボス155の後端部には、前記第1右側部LED基板146の嵌合孔部146cに臨む通孔69に対応してネジ孔155aが形成されており、該通孔69に挿通したネジを対応の後側取付ボス155のネジ孔155aに螺挿することで、右側部装飾カバー152が右側部設置領域66に固定される。
前記右側部カバー本体161は、図79または図80に示すように、前記第1右側部LED基板146、第2右側部LED89および右下部LED基板150の前側を被覆可能な大きさに形成された装飾板部162と、該装飾板部162の外周縁から後方に延出する前側支持板部163とから後方に開口する箱状に形成されている。すなわち、前記箱状本体51の右画壁とシャッター装置500におけるベース枠体502の右端部(右シャッター収納部材508の右端部)との間、箱状本体51の下画壁とシャッター装置500における下弧状装飾体588の右端部(右シャッター収納部材508の右端部)と第1および第2仕切り壁76,77の右側面との間に亘って、前記右側部装飾カバー152の装飾板部162が位置するよう構成されている。そして、前記第1右側部LED基板146、第2右側部LED89および右下部LED基板150に設けたLED89の光は、前記装飾板部162に照射されるようになっている。ここで、前記右側部カバー本体161の装飾板部162は、光透過性の合成樹脂材により略一定厚みの平板状に形成されて、その表裏面に微小な凹凸状模様が設けられると共に前面(装飾面)に所要の図柄が描かれており、前記第1および第2右側部LED基板146,148および右下部LED基板150のLED89の光が照射された際に、該装飾板部162の前面全体が明輝されるようになっている。また、前記右側部カバー本体161の装飾板部162は、前記左右上部のカバー本体98,114および左側部カバー本体136の装飾板部99,115,137と同一面上に位置するよう構成される。
前記右側部カバー本体161の装飾板部162の後面には、後端部にネジ孔164aが形成された前側取付ボス164が後方へ向けて突出するよう複数箇所に形成されると共に、前記前側支持板部163より後方へ突出する位置決め突部165が複数箇所に形成されている。そして、前記右側部取付台153および右下部取付台157の前面板部154,158には、前記装飾板部162に形成された前側取付ボス164のネジ孔164aおよび位置決め突部165に対応する位置に、前後に貫通する通孔154b,158bおよび位置決め孔154a,158aが夫々形成されており、該右側部カバー本体161の装飾板部162の位置決め突部165を右側部取付台153および右下部取付台157の対応する位置決め孔154a,158aに挿入した状態で、該右側部取付台153および右下部取付台157の通孔154b,158bに挿通したネジを右側部カバー本体161(前側取付ボス164)のネジ孔164aに螺挿することで、右側部取付台153および右下部取付台157と右側部カバー本体161とが固定される。このとき、前記前側支持板部163および前側取付ボス164の後端部が前記右側部取付台153および右下部取付台157の前面板部154,158に当接し、該右側部取付台153の前方に離間して前記装飾板部162が位置するよう構成されている。
図79または図80に示すように、前記右側部装飾カバー152の装飾板部162には、前記透明板31の右側に位置する第2装着口31cに配設された前記普通入賞装置48の後方位置に、該普通入賞装置48に連通する球通路が形成された右側球排出飾り部材166が配設されており、該普通入賞装置48に入賞したパチンコ球を前記中枠12に設けた前記球回収部に排出案内するようになっている。ここで、前記右側球排出飾り部材166は、前記右側部装飾カバー152の装飾板部162の前面に突出するよう構成されて、該右側球排出飾り部材166の前面が前記透明板31の裏面に近接位置するようになっている。
ここで、前記左右上部の装飾カバー93,108および左右側部の装飾カバー127,152を裏ユニット50に固定した状態において、左右上部のカバー本体98,114および左右側部のカバー本体136,161の装飾板部99,115,137,162の前面(装飾面)は、前記裏ユニット50(箱状本体51)における各画壁部53a,53b,53c,53dの開口前端部により画成される開口面と略同一面に位置すると共に、前記透明板31の裏面に対して装飾板部99,115,137,162が略平行となる位置に保持されている(図4,図6,図81,図82参照)。ここで、実施例では、前記左右上部のカバー本体98,114および左右側部のカバー本体136,161の装飾板部99,115,137,162は、前記裏ユニット50(箱状本体51)における各画壁部53a,53b,53c,53dの開口前端部により画成される開口面よりも、前記側部発光演出装置170,177の左側透明パネル171(後述)および固定壁187,191の厚み寸法分だけ後方に位置している。すなわち、「裏ユニット50における画壁部53a,53b,53c,53dの開口前端部と略同一面に位置する」構成としては、前記装飾板部99,115,137,162が完全に各画壁部53a,53b,53c,53dの開口前端部がなす開口面と同一面にある構成に限らず、該装飾板部99,115,137,162の前面側に位置する板状体(透明パネルや固定壁部)が各画壁部53a,53b,53c,53dの開口前端部がなす開口面域と同一面に位置している状態も含み、装飾板部99,115,137,162が透明板31の裏面に対して近接している構成であればよい。
(中央発光装飾装置について)
前記中央発光装飾装置167は、前記裏ユニット50(箱状本体51)の上部に設けられた中央設置領域64に配設され、前方へ光を照射する複数のLED(発光体)89が実装された中央LED基板168と、該左上部LED基板91の前側を覆う光透過性の透明保護カバー169とからなり、該中央LED基板168のLED89を発光することで、前記枠状装飾体200に取り付けられた演出ユニット201を裏側から照明し得るよう構成される。そして、前記透明板31と裏ユニット50との組付け時等に、前記中央LED基板168に各種部材が接触するのを透明保護カバー169により防止している。なお、前記中央LED基板168および透明保護カバー169は、前記対向面部52に形成した前記ソレノイド挿通口74に対応する位置で切欠いてある。
(側部発光演出装置について)
前記左右上部および左右側部発光装飾装置90,105,120,145の前面側に配設される前記側部発光演出装置170,177は、図4,図9,図81,図82に示すように、前記透明板31の裏面に対向し、前記遊技領域32の左側に所要の図柄を発光表示可能な左側部発光演出装置170と、該透明板31の裏面に対向し、遊技領域32の右側に所要の図柄を発光表示可能な右側部発光演出装置177とから構成されて、該左右側部の発光演出装置170,177により遊技領域32の全体に図柄を発光表示して装飾し得るようになっている。なお、前記各側部発光演出装置170,177は、前記中枠12の裏側に設置された前記制御装置700に対して電気的に接続されており、該制御装置700からの制御信号に基づいて図柄の表示・非表示が制御される(図13参照)。
ここで、前記左側部発光演出装置170は、前記左上部発光装飾装置90の左上部装飾カバー93(装飾板部99)および左側部発光装飾装置120の左側部装飾カバー127(装飾板部137)の前面を前側から透視可能に被覆する左側透明パネル(透明パネル)171と、該左側透明パネル171の左側端部に設けられ、該左側透明パネル171の端面に向けて光を照射する左側照明手段172とから構成されている。同様に、前記右側側部発光演出装置170,177は、前記右上部発光装飾装置105の右上部装飾カバー108(装飾板部115)および右側部発光装飾装置145の右側部装飾カバー152(装飾板部162)の前面を前側から透視可能に被覆する右側透明パネル(透明パネル)178と、該右側透明パネル178の右側端部に設けられ、該右側透明パネル178の端面に向けて光を照射する右側照明手段179とから構成されている。
(左右の透明パネルについて)
前記左側透明パネル171における前記左上部発光装飾装置90の装飾板部99と重なる部位は、該左上部発光装飾装置90の装飾板部99の外形形状に略整合する形状に形成されると共に、該左側透明パネル171における前記左側部発光装飾装置120の装飾板部137と重なる部位は、該左側部発光装飾装置120の装飾板部137の外形形状に略整合する形状に形成されている(図9参照)。また、前記左側透明パネル171は、前記シャッター装置500における左シャッター収納部材507の前側に重なるように延在している。同様に、前記右側透明パネル178における前記右上部発光装飾装置105の装飾板部115と重なる部位は、該右上部発光装飾装置105の装飾板部115の外形形状に略整合する形状に形成されると共に、前記右側透明パネル178における前記右側部発光装飾装置145の装飾板部162と重なる部位は、該右側部発光装飾装置142の装飾板部162の外形形状に略整合する形状に形成されている。また、前記右側透明パネル178は、前記シャッター装置500における右シャッター収納部材508の前側に重なるように延在している。ここで、前記右側透明パネル178において、前記右上部発光装飾装置105の前記凹状部119を画成する傾斜壁部114aに整合する端面を、傾斜端面178d(図85参照)と指称する。
前記左側透明パネル171には、図83に示すように、前記左上部発光装飾装置90の左上部装飾カバー93(装飾板部99)および左側部発光装飾装置120の左側部装飾カバー127(装飾板部137)の前面側に形成された位置決め突部99a,137aおよびネジ孔99b,137b(図75,図77参照)と前後に対応する位置に、前後に貫通する位置決め孔171aおよび通孔171bが夫々形成されており、各位置決め突部99a,137aを対応の位置決め孔171aに挿通すると共に、通孔171bに挿通したネジをネジ孔99b,137bに螺挿することで、該左上部装飾カバー93および左側部装飾カバー127に対して左側透明パネル171が固定されるようになっている。同様に、前記右側透明パネル178には、図84に示すように、前記右上部発光装飾装置105の右上部装飾カバー108(装飾板部115)および右側部発光装飾装置145の右側部装飾カバー152(装飾板部162)の前面側に形成された位置決め突部115a,162aおよびネジ孔115b,162b(図76,図78参照)と前後に対応する位置に、前後に貫通する位置決め孔178aおよび通孔178bが夫々形成されており、各位置決め突部115a,162aを対応の位置決め孔178aに挿通すると共に、通孔178bに挿通したネジをネジ孔115b,162bに螺挿することで、該右上部装飾カバー108および右側部装飾カバー152に対して右側透明パネル178が固定される。
ここで、前記左側透明パネル171には、前記左側部発光装飾装置120の左側部装飾カバー127に設けられた前記左側球排出飾り部材141と対応する位置に、該左側球排出飾り部材141を挿入可能な挿通孔171cが形成されると共に、前記右側透明パネル178には、前記右側部発光装飾装置145の右側部装飾カバー152に設けられた前記右側球排出飾り部材166と対応する位置に、該右側球排出飾り部材166を挿入可能な挿通孔178cが形成されて、各透明パネル171,178を夫々対応の装飾カバー93,108,127,152の装飾板部99,115,137,162に対して当接させ得るようになっている。そして、前記左側透明パネル171および右側透明パネル178を組み合わせた状態では、前記裏ユニット50(箱状本体51)の各画壁部53a〜53dにより形成される開口前端側を、両パネル171,178で全面的に被覆するよう構成される。
ここで、前記左側透明パネル171および右側透明パネル178を組み合わせた状態では、前記透明板31の貫通口30aに略整合する開口領域が画成されるようになっており(図4または図9参照)、該透明板31の後方へ突出する前記枠状装飾体200の上部外周壁225が該開口領域の内側に臨んで、左右の透明パネル171,178における開口領域側(透明板31の貫通口31a側)の端面に対向するようになっている。すなわち、前記左右の透明パネル171,178は、前記裏ユニット50における対向面部52の開口部52aの略全周を囲繞するよう形成され、透明板31を介して前側から視認可能な領域全体に、該左右の透明パネル171,178が位置している。そして、前記左上部発光装飾装置90の装飾板部99と、右上部発光装飾装置105の装飾板部115とが整合する位置と前後に合った同じ位置で、前記左右の透明パネル171,178が整合するようになっており、該左右の透明パネル171,178の整合部位が判別し難くしている。
前記左右の透明パネル171,178の裏面には、微小な凹凸を形成することで所要の図柄(実施例では星形を例に挙げているが、遊技機のモチーフとなるキャラクターに関連する形状、その他のものであってもよい)が描かれており、外周端面から透明パネル171,178の内部に導入された光が図柄を表す微小凹凸部分で反射されることで、該図柄が明輝されて前側から視認し得るよう構成される。ここで、前記左右の透明パネル171,178に描かれた図柄は、前記各発光装飾装置90,105,120,145の装飾カバー93,108,127,152の前面側に重なることで、該装飾カバー93,108,127,152に描かれた図柄に紛れて前側から視認し難くなっている。また、左右の透明パネル171,178に対して前面および後面から照射される光は前記図柄を表す微小凹凸部分で殆ど反射することなく透過して、該図柄を前側から殆ど視認し得ないよう構成される。すなわち、左右の透明パネル171,178の図柄は、裏側に位置する前記各発光装飾装置90,105,120,145のLED197からの光が裏面に照射されたときには浮き出るように表示されることなく、前記照明手段172,179から照射された光が外周端面から内部に導入されたときに前側から視認可能となって浮き出るように表示される。なお、前記左右の透明パネル171,178に対する図柄の形成方法としては、前記上部発光演出装置302の円形透明パネル326に対する図柄の形成方法と同様に、レーザー彫刻方法等、各種の方法を用いることが可能である。また、LED197としては、単色またはフルカラーの何れのタイプも使用し得るが、演出に合わせて発光色を変化させる点でフルカラーのタイプが好適である。
(左右の側照明手段について)
前記左側照明手段172は、図83,図84に示すように、前記左側透明パネル171の左側端部を覆う不透明な合成樹脂材により形成された非光透過性の左側遮蔽部材173と、該左側遮蔽部材173に配設され、左側透明パネル171の左側端面に光を照射可能な複数のLED(発光体)197が実装された左パネル用LED基板174とから構成されている。そして、前記左パネル用LED基板174が前記中枠12の裏側に設置された前記制御装置700に対して電気的に接続され(図13参照)、該制御装置700からの制御信号に基づいて該基板174のLED197を発光させることで、左側透明パネル171に設けられた図柄が明輝表示されるようになっている。
また、前記右側照明手段179は、図85,図86に示すように、前記右側透明パネル178の右側端部を覆う不透明な合成樹脂材により形成された非光透過性の右側遮蔽部材180と、前記右上部発光装飾装置105の右上部装飾カバー108に形成した凹状部119を覆う不透明な合成樹脂材により形成された非光透過性の上部遮蔽部材181と、該右側遮蔽部材180に配設され、右側透明パネル178の右側端面に光を照射可能な複数のLED(発光体)197が実装された第1右パネル用LED基板182と、該上部遮蔽部材181に配設され、右側透明パネル178の凹状部119側に臨む傾斜端面178dに光を照射可能な複数のLED(発光体)197が実装された第2右パネル用LED基板184とから構成されている。そして、前記第1および第2右パネル用LED基板182,184が前記中枠12の裏側に設置された前記制御装置700に対して電気的に接続され(図13参照)、該制御装置700からの制御信号に基づいて該基板182,184のLED197を発光させることで、右側透明パネル178に設けられた図柄が明輝表示される。
前記左側透明パネル171の左側外周端面を覆う左側遮蔽部材173は、前記裏ユニット50の左画壁部53cの上下の全長に亘って延在するよう形成されて、該左側透明パネル171の左側端面(特定の外周端面)の全体を覆うよう構成される(図4または図9参照)。なお、前記右側透明パネル178の右側外周端面を覆う右側遮蔽部材180は、前記裏ユニット50の右画壁部53dの上下の略3/4に亘って延在するよう形成されている。ここで、前記左側照明手段172の左側遮蔽部材173と、前記右側照明手段179の右側遮蔽部材180の基本的な構成は同じであるので、主として左側遮蔽部材173の構成につき説明して、右側遮蔽部材180には同一の構成に関して同一の符号を付して詳細な説明を省略する。前記左側遮蔽部材173は、前記裏ユニット50の左固定部56に設けた前記左段差状部56a(右側遮蔽部材180では右固定部57の右段差状部57a)に固定される平板状の第1固定壁187と、該第1固定壁187の右側端部に設けられて前記第1基板収容空間86(右側遮蔽部材180では第2基板収容空間87)に臨むよう後方に延在し、前記左側透明パネル171の左側端面に対向する第1基板支持部188と、当該第1固定壁187の右側端部(右側遮蔽部材180では左側端部)に設けられ、該左側透明パネル171(右側遮蔽部材180では右側透明パネル178)の前面に対向する平板状の第1遮蔽壁189とから構成されて、左側遮蔽部材173を左段差状部56aに固定した状態で、第1固定壁187および第1遮蔽壁189の前面が左固定部56の前面と同一面上に位置して前記透明板31の裏面に当接するようになっている。なお、実施例における左側遮蔽部材173の第1基板支持部188は、上下に複数(実施例では3つ)に分割され、右側遮蔽部材180の第1基板支持部188は、上下に複数(実施例では2つ)に分割されている。
前記第1固定壁187の後面側には、前記裏ユニット50(箱状本体51)に形成された前記左支持ボス86a(右側遮蔽部材180では第1右支持ボス87a)に対応する位置に、後方に開口する第1筒状支持部190が形成されており、該左支持ボス86aを第1筒状支持部190に内挿することで、左側遮蔽部材173が位置決めされるようになっている。また、前記第1固定壁187には、前記左段差状部56a(右側遮蔽部材180では右段差状部57a)のネジ孔56b(図9参照)に対応して前後に貫通する通孔187a(図9,図83には左側遮蔽部材173の最上部に位置する第1筒状支持部190の通孔190aのみ図示)が形成されており、該第1固定壁187の通孔187aに挿通したネジを対応する左段差状部56aのネジ孔56bに螺挿すると共に、前記第1筒状支持部190の通孔190aに挿通したネジを左支持ボス86aのネジ孔86bに螺挿することで、左側遮蔽部材173が裏ユニット50に固定される。ここで、前記左側遮蔽部材173を裏ユニット50に固定した状態では、前記第1遮蔽壁189が前記左側透明パネル171(右側遮蔽部材180では右側透明パネル178)の前面に重なるように位置して、前記第1基板収容空間86(右側遮蔽部材180では第2基板収容空間87)の前方開口を閉成するようになっている。
図83,図84に示すように、前記左パネル用LED基板174は、上下方向に長尺な矩形状に形成された上下2つの基板から構成されて、各基板の実装面に直交(交差)する方向に光を照射するようLED197が実装されている。そして、各左パネル用LED基板174が前記左側遮蔽部材173の第1基板支持部188に固定されて前記第1基板収容空間86に収容されている。また、上側に位置する左パネル用LED基板174の下端部近傍に設けられたコネクタ受け部175に接続された配線は、前記裏ユニット50の対向面部52に形成された前記左上部発光装飾装置90の下方に形成された前記LED配線挿通口72に挿通されて前記裏ユニット50の中継基板702に接続されている(図13参照)。そして、下側に位置する左パネル用LED基板174の上端部近傍には、前記左側部発光装飾装置120における第1左側部LED基板121の左上部に設けられたコネクタ受け部122に接続された配線が接続されるコネクタ受け部175が設けられる。
また第1基板収容空間86に収容された左パネル用LED基板174の各LED197は、図81に示す如く、左側透明パネル171の左側端面に対向する姿勢に保持されて、該左側透明パネル171の左側端面に向けて光を照射し得るようになっている。同様に、前記第2基板収容空間87に収容された第1右パネル用LED基板182の各LED197は、図82に示す如く、右側透明パネル178の右側端面に対向する姿勢に保持されて、該右側透明パネル178の右側端面に向けて光を照射し得るようになっている。ここで、左パネル用LED基板174のLED197および第1右パネル用LED基板182のLED197は、対応する左右の透明パネル171,178における第1および第2基板収容空間86,87に臨む端面と対向するよう実装され、各LED197を点灯したときに、対応する左右の透明パネル171,178の端面から内部に導入された光が透明パネル171,178に形成された図柄の微小凹凸部分で反射することで、該図柄が前側から視認可能となるよう構成される。そして、前記左側照明手段172のLED197を点灯したときに、前記左側透明パネル171の右側端面に透過した光が、前記枠状装飾体200の上部外周壁225を介して前記第1内周壁230に照射されて、該光拡散処理された第1内周壁230が明輝されるようになっている。同様に、前記第1右パネル用LED基板182のLED197を点灯したときに、前記右側透明パネル178の右側端面に透過した光が、前記枠状装飾体200の上部外周壁225を介して前記第2内周壁に照射されて、該光拡散処理された第2内周壁が明輝されるようになっている。
前記上部遮蔽部材181は、前記右上部装飾カバー108に形成した凹状部119の前方開口を覆う平板状の第2固定壁191と、該第2固定壁191に設けられて凹状部119内に臨むよう後方に延在し、前記右側透明パネル178の傾斜端面に対向する第2基板支持部192と、当該第2固定壁191に設けられ、該右側透明パネル178の前面に対向する平板状の第2遮蔽壁193とから構成される。前記第2固定壁191部の後面側には、前記裏ユニット50(箱状本体51)の右画壁部53dの上端部近傍に形成された前記第2右支持ボス113に対応する位置、および前記凹状部119に臨む前記右上部発光装飾装置105の第2右支持ボス113に対応する位置に、後方に開口する第2筒状支持部194が形成されており、該第1および第2右支持ボス87a,113を第2筒状支持部194に内挿することで、上部遮蔽部材181の第2基板支持部192が前記右上部装飾カバー108の傾斜壁部114aに対向する傾斜姿勢で位置決めされるようになっている。また、前記第2筒状支持部194には、第1および第2右支持ボス87a,113のネジ孔87b,113aに対応して前後に開口する通孔194aが形成されており、該第2筒状支持部194の通孔194aに挿通したネジを第1および第2右支持ボス87a,113のネジ孔87b,113aに螺挿することで、上部遮蔽部材181が裏ユニット50に固定される。ここで、前記上部遮蔽部材181を固定した状態では、第2固定壁191および第2遮蔽壁193の前面が前記左右の遮蔽部材173,180の前面と同一面上に位置して前記透明板31の裏面に当接すると共に、該第2遮蔽壁193が前記右側透明パネル178の前面に重なるように位置して、前記凹状部119の前方開口を閉成するようになっている。
図85に示すように、前記第2右パネル用LED基板184は、上下方向に長尺な矩形状に形成されて、各基板の実装面に直交(交差)する方向に光を照射するようLED197が実装されている。そして、各第2右パネル用LED基板184が前記上部遮蔽部材181の第2基板支持部192に固定されて前記凹状部119に収容されている。また、第2右パネル用LED基板184に設けられたコネクタ受け部185に接続された配線が、前記第1右パネル用LED基板182の上端部近傍に設けられたコネクタ受け部183に接続されて、該第1右パネル用LED基板182を介して第2右パネル用LED基板184が裏ユニット50の中継基板702に接続される(図13参照)。また前記凹状部119に収容された第2右パネル用LED基板184の各LED197は、右側透明パネル178の傾斜端面178dに対向する姿勢に保持されて、該右側透明パネル178の上部(上固定部54の上部段差部83に重なる部位)に向けて光を照射し得るようになっている。すなわち、前記右側透明パネル178の上部(上固定部54の上部段差部83に重なる部位)に形成された図柄の微小凹凸部分で、前記第2右パネル用LED基板184の各LED197が反射されることで、該図柄が前側から視認可能となるよう構成され、前記遊技領域32の上部に明瞭に図柄を表示し得るようになっている。
〔実施例の作用〕
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記中枠12に設けられた前記打球発射装置17から発射されて、前記遊技盤30に設けた案内レール34の発射通路34aを通過したパチンコ球は、前記遊技領域32に打ち出されて該遊技領域32内を流下し、流下する過程で各種入賞装置38,43,48に入賞することで遊技が行なわれる。そして、このパチンコ球が前記枠状装飾体200に配設された前記球検出センサ213で検出されると、前記制御装置700において普通図柄の当り抽選が行なわれる。そして、抽選の結果、当りとなった場合は、普通図柄表示部144の普通用LEDにより当り図柄が表示されると共に、前記始動入賞装置38の羽根部材42,42が開放されて、該始動入賞装置38の下部始動入賞口40bへのパチンコ球の入賞が許容される。また、遊技領域32を流下するパチンコ球が前記枠状装飾体200の球通路部274に通入すると、該パチンコ球が枠状装飾体200のステージ部271に通出され、該ステージ部271を左右に転動した後に遊技領域32に排出され、このパチンコ球は始動入賞装置や普通入賞具に入賞可能となる。
前記始動入賞装置38にパチンコ球が入賞すると、前記制御装置700において大当り抽選が行なわれ、前記制御装置700の制御信号に基づいて、前記図柄表示装置19の図柄が変動開始されて所要の図柄変動演出が展開される。そして、抽選の結果、大当りとなった場合は、図柄変動演出の結果として前記図柄表示装置19および特別図柄表示部143の特別用LEDに所定の図柄組合わせで図柄が停止表示され、前記特別入賞装置43の開閉扉47が開放されて、多数の賞球の獲得が可能となる。そして、前記図柄表示装置19で展開される図柄変動演出に応じて前記裏ユニット50に配設された前記シャッター装置500のシャッター部材503(532,533)や前記枠状装飾体200に設けられた演出ユニット201の房状体312が作動されて、該シャッター部材503(532,533)や房状体312の動作による動的な演出により遊技の興趣が高められる。また、裏ユニット50に配設された前記各発光装飾装置90,105,120,145,167や各側部発光演出装置170,177、前記枠状装飾体200に設けられた演出ユニット201の上部発光演出装置302も、前記制御装置の制御下に発光演出を行ない、発光による演出により遊技の興趣を向上する。
(遊技盤の組付けについて)
前記遊技盤30は、前記裏ユニット50の前側に前記透明板31を配置して、該透明板31の外郭と裏ユニット50の外郭とを整合させ、当該透明板31に形成した嵌入孔31dに裏ユニット50に形成した嵌入突部59を嵌入した状態でネジを透明板31に螺挿することで組付けられて、透明板31の後面が裏ユニット50で全面的に覆われる。ここで、前記遊技盤30を構成する透明板31には、該透明板31に開設された貫通口31aに、前記窓口200aの上部位置に演出ユニット201を備えた枠状装飾体200が配設されると共に、該貫通孔31aの下方位置に開設された第1装着口31bに、始動入賞装置38や特別入賞装置43が配設されて、演出ユニット201や、始動入賞装置38および特別入賞装置43に接続する配線が透明板31の裏側に導出される。また、前記遊技盤30を構成する裏ユニット50には、前記始動入賞装置38および特別入賞装置43に対応する位置に、該始動入賞装置38の装置本体41を収容可能な第1収容部76aおよび特別入賞装置43の装置本体45を収容可能な第2収容部77aが形成されると共に、該裏ユニット50(下固定部55)に、前後方向に開口すると共に第2収容部77aに連通する配線挿通用切欠き部55aを、裏ユニット50(下固定部55)の下方にも開口するよう形成されている。
従って、前記透明板31側に設けられた始動入賞装置38や特別入賞装置43の配線を、前記配線挿通用切欠き部55aを介して裏ユニット50の裏側(第2収容部77a)まで引き回すことができる。すなわち、前記始動入賞装置38や特別入賞装置43に接続する配線を、裏ユニット50に形成した前記配線挿通用切欠き部55aに退避させた状態で透明板31と裏ユニット50とを組付け得るから、透明板31および裏ユニット50の組付け作業の作業性向上が図られる。ここで、前記始動入賞装置38および特別入賞装置43は、透明板31(内レール36の平板部36b)に形成されるアウト口36cの直上方に位置すると共に、前記配線挿通用切欠き部55aは、アウト口36cに対応して形成された透明板36cの球排出用切欠き部36fに前後に整合するよう形成されている。すなわち、前記透明板31と裏ユニット50とを組付ける際には、前記始動入賞装置38および特別入賞装置43に接続する配線を、透明板31のアウト口36c側(裏ユニット50の下方側)に引張っておくだけで、該配線を配線挿通用切欠き部55aに臨ませることができ、配線の引っ掛かりに対する確認を容易になし得る利点もある。ここで、前記第1収容部76aと第2収容部77aとは、該第2収容部77aを画成する第2仕切り壁77に形成した連通口77bを介して相互に連通するよう構成されているから、前記配線挿通用切欠き部55aを介して裏ユニット50の裏側(第2収容部77a)に引き回された始動入賞装置38の配線を、連通口77bを介して第1収容部76aまで誘導でき、該始動入賞装置38の配線が挟み込まれることはない。
また、前記裏ユニット50には、前記透明板31に対向する対向面部52から前方に突出するよう形成された前記第1仕切り壁76により前記始動入賞装置38の装置本体41を収容する第1収容部76aが画成されると共に、対向面部52から前方に突出するよう形成された前記第2仕切り壁77により前記始動入賞装置38の装置本体41を収容する第1収容部76aが画成されている。すなわち、前記第1仕切り壁76および第2仕切り壁77により、該裏ユニット50における前記シャッター装置500や発光装飾装置90,105,120,145,167、側部発光演出装置170,177の配設領域と、前記始動入賞装置38および特別入賞装置43の収容部76a,77aが区切られているから、該収容部76a,77aに収容された始動入賞装置38および特別入賞装置43の配線がシャッター装置500や発光装飾装置90,105,120,145,167、側部発光演出装置170,177に引っ掛かるのを防止でき、透明板31と裏ユニット50との組付け作業の作業性向上が図られる。
更に、前記裏ユニット50に形成した前記第1仕切り壁76の前端部は、前記始動入賞装置38の第1取付ベース板39で被覆されると共に、前記第2仕切り壁77の前端部は、前記特別入賞装置43の第2取付ベース板44で被覆され、前記配線挿通用切欠き部55aの開口側端部は、前記アウト口36cが形成された内レール36の平板部36bで被覆されるよう構成してある。このとき、前記第1および第2取付ベース板39,44を不透明な合成樹脂材により形成して、該第1および第2取付ベース板39,44、平板部36bの裏側を前側から透視不能に構成すると共に、前記内レール36の平板部36bに光拡散加工を施して、該平板部36bの裏側を前側から透視困難となるよう構成されているから、当該第1および第2取付ベース板39,44、平板部36bを介して透明板31(遊技盤30)の前側から裏ユニット50の裏側が視認されるのを防止できる。前記第1取付ベース板39の下端部と前記第2取付ベース板44の上端部とが近接し、該第2取付ベース板44の下端部と前記平板部36bの上端部とが近接するよう構成されているから、前記第1および第2収容部76a,77aや配線挿通用切欠き部55aを介して透明板31(遊技盤30)の前側から裏ユニット50の裏側が視認されるのを防止でき、遊技盤30の見栄えを損なうことはない。
一方、前記裏ユニット50の上部中央には、前後に貫通する上部中央配線挿通口71が形成されており、前記透明板31に設けられた前記枠状装飾体200の演出ユニット201に接続する配線が、該上部中央配線挿通口71を介して裏ユニット50の裏側に挿通される。すなわち、実施例の遊技盤30は、前記透明板31および裏ユニット50を組付ける具体的な手順として、透明板31の上部に位置する演出ユニット201の配線を裏ユニット50に形成した中央配線挿通口71に予め挿通した状態で、前述のように前記始動入賞装置38および特別入賞装置43に接続する配線を、該裏ユニット50に形成した配線挿通用切欠き部55aに退避させることで組付けられる。或いは、前記始動入賞装置38および特別入賞装置43に接続する配線を、前述のように該裏ユニット50に形成した配線挿通用切欠き部55aを介して裏ユニット50の裏側に導出したさせた状態で、透明板31の上部に位置する演出ユニット201の配線を裏ユニット50に形成した中央配線挿通口71に挿通することで、透明板31と裏ユニット50とを組付けることができる。このように、前記透明板31の上方に位置する演出ユニット201の配線と、下方に位置する前記始動入賞装置38および特別入賞装置43の配線とを、裏ユニット50の裏側に同時に導出する必要がないから、透明板31と裏ユニット50の組付け作業性の向上が図られる。
ところで、前記上部中央配線挿通口71を、裏ユニット50(上固定部54)の上方にも開口する切欠き部とすれば、前記演出ユニット201の配線に関しても、前述した始動入賞装置38や特別入賞装置43の配線と同様に、該裏ユニット50の上方側に引張っておくだけで、該演出ユニット201の配線を裏ユニット50の裏側に導出することが可能となり、該配線の引っ掛かりに対する確認も容易にできる利点がある。この場合には、裏ユニット50の上端部と下端部に切欠き部が形成されるので、裏ユニット50の剛性低下を招来する可能性があり、場合によっては裏ユニット50を補強するための補強部材を別途設ける必要が生ずる。これに対して、実施例では、前記上部中央配線挿通口71を裏ユニット50の前後に開口するよう形成してあるだけなので、裏ユニット50の剛性が必要以上に低下するのを防止でき、裏ユニット50に対する補強等を特別に行なう必要性がない。
(発光装飾装置による遊技盤の照明について)
次に、前述のように組付けられた遊技盤30の盤面照明に関して説明する。前記裏ユニット50の箱状本体51には、該箱状本体51の対向面部52に開設した開口部52a(開口部52aの前側に配設された前記シャッター装置500の外周)を囲繞するように、左上部発光装飾装置90、右上部発光装飾装置105、左側部発光装飾装置120、右側部発光装飾装置145および中央発光装飾装置167が配設されており、該左右上部および左右側部の発光装飾装置90,105,120,145により、前記透明板31における遊技領域32の裏側全体が覆われている。ここで、前記左右上部および左右側部の発光装飾装置90,105,120,145を構成する前記左右上部および左右側部の装飾カバー93,108,127,152の装飾板部99,115,137,162の前面(装飾面)は、前記裏ユニット50(箱状本体51)における各画壁部53a,53b,53c,53dの開口前端部により画成される開口面と略同一面に位置すると共に、前記透明板31の裏面に対して各装飾板部99,115,137,162が略平行となるよう構成されているから、各発光装飾装置90,105,120,145のLED基板91,106,121,123,125,146,148,150のLED89を発光させて各装飾板部99,115,137,162を明輝することで、前記透明板31(遊技領域32)の全体を裏側から照明することができる。
このように、前記裏ユニット50に設けた前記左右上部および左右側部の発光装飾装置90,105,120,145により前記透明板31(遊技領域32)の全体を裏側から照明して光り装飾することで、ベニヤ板等の木材から形成された遊技盤の盤面に所要の図柄等が描かれたセルシートを貼着する構成に較べ、遊技盤30の装飾性が格段に向上され、パチンコ機10の付加価値の向上を図ると共に遊技の興趣の向上を図り得る。このとき、前記左右上部および左右側部の発光装飾装置90,105,120,145の各装飾板部99,115,137,162は、前記側部発光演出装置170,177における左右の透明パネル171,178および遮蔽壁189,193の厚み分だけ透明板31の裏面から離間するだけで、各装飾板部99,115,137,162が透明板31の裏面に極めて近接位置するから、該各装飾板部99,115,137,162の各種図柄が透明板31に描かれているように見え、ベニヤ板等の木材から形成された遊技盤の盤面に所要の図柄等が描かれたセルシートを貼着する場合と比べて違和感なく遊技を行なうことができる。
また、実施例では、前記左右上部および左右側部の発光装飾装置90,105,120,145の装飾カバー93,108,127,152を、前記各装飾板部99,115,137,162を有する左右上部および左右側部のカバー本体98,114,136,161と、前記裏ユニット50の箱状本体51に固定される取付台94,109,128,132,153,157とから構成して、発光装飾装置90,105,120,145の各LED基板91,106,121,123,125,146,148,150から各装飾板部99,115,137,162までの間に一定の距離を確保するよう構成されている。このため、前記左右上部および左右側部の発光装飾装置90,105,120,145の各LED基板91,106,121,123,125,146,148,150のLED89を発光させた際には、各対応の装飾板部99,115,137,162を全体的に一定の輝度で照明することができ、遊技盤30の光による装飾性を高めることができる。
更に、前記左右上部および左右側部の発光装飾装置90,105,120,145の各LED89は、前記制御装置700からの制御信号により発光制御されるから、前記図柄表示装置19で展開される図柄変動演出に合わせて各発光装飾装置90,105,120,145のLED89の発光態様(点灯・消灯や輝度等)を変化させることで、遊技盤30の盤面全体を利用した発光演出が可能となり、遊技演出の多様化を図ることができる。ここで、前記左右上部および左右側部の発光装飾装置90,105,120,145は、前記裏ユニット50の箱状本体51に配設されているから、前記透明板31には各発光装飾装置90,105,120,145を取り付けるための取付孔等を形成する必要がなく、透明板31(遊技盤30)の剛性低下を招来することはない。
また、左右上部および左右側部の発光装飾装置90,105,120,145の装飾カバー93,108,127,152は、前記裏ユニット50(対向面部52)の開口部52aに前側に位置する前記シャッター装置500を囲繞するよう設けられているから、該左右上部および左右側部の発光装飾装置90,105,120,145により遊技盤30の装飾性向上を図りつつ、シャッター装置500のシャッター部材503(532,533)の動作により該開口部52aから臨む図柄表示装置19の表示面19aを開閉する動作による演出を行なうことができる。ここで、前記左右側部の発光装飾装置120,145における第2左右の側部LED基板123,148を前記シャッター装置500のベース枠体502に配設して、該第2左右の側部LED基板123,148の前側を対応する左右側部の装飾カバー127,152で覆うよう構成したことで、該ベース枠体502に画成された表示空間501の外周全体を光により装飾でき、遊技盤30の装飾性が一層向上される。
また、前記左右上部の発光装飾装置90,105における左右上部の装飾カバー93,108の装飾板部99,115は、前記裏ユニット50の上固定部54に設けられた上部段差部83に臨んで、該上固定部54に形成された照明用窓部84(第2窓部84b)を、該左右上部の装飾カバー93,108の装飾板部99,115で覆うよう構成されている。ここで、前記裏ユニット50に形成される前記照明用窓部84は、前記箱状本体51の上画壁部53aに画成される第1窓部84aと、前記上固定部54に形成される第2窓部84bとから形成されて、該上画壁部53aから上固定部54に亘って連続するよう形成されている。このため、前記裏ユニット50の箱状本体51の上部位置に配設された前記左右上部の発光装飾装置90,105のLED基板91,106や前記中央発光装飾装置167のLED基板168に設けたLED89の光を、前記第1窓部84aおよび第2窓部84bを介して前記上固定部54の上部段差部83に位置する前記左右上部の装飾カバー93,108の装飾板部99,115に照射して、該上固定部54の前側に位置する装飾板部99,115を明輝させることができる。
すなわち、前記裏ユニット50における箱状本体51の上画壁部53aおよび上固定部54に照明用窓部84(第1窓部84aおよびb第2窓部84b)を形成することで、前記中枠12に設けられた球タンク26と前後に重なり、前後の寸法を確保し得ない遊技盤30の上部位置(上固定部54)の前側を照明することができ、遊技盤30の全体的な装飾性の向上を図ることができる。また、実施例では、前記上固定部54の上部段差部83は、上方に膨出する円弧状に形成されて、該上部段差部83の上端縁を、前記透明板31に配設された前記外レール35と前後に略整合する位置に設けて、該上部段差部83の略全体が前記遊技領域32の内側に臨むよう構成されると共に、前記第2窓部84bの開口上縁部も同様に、該上部段差部83の上端縁(外レール35)に沿って延在する円弧状に形成してある。このため、前記第2窓部84b(照明用窓部84)を介して照射される光により、前記左右の上部発光装飾装置90,105を構成する装飾板部99,115が明輝された際に、前記遊技領域32の形状に合わせて遊技領域32の上部を照明することができ、遊技盤30の装飾性が一段と向上される。
また、前記左右上部の発光装飾装置90,105を前記裏ユニット50の箱状本体51に配設した際に、該発光装飾装置90,105を構成する左右上部の取付台94,109の各前面板部95,110が前記上画壁部53aに開設された前記照明用窓部84(第1窓部84a)の開口後端縁と略同一鉛直面上に位置させてあるから、該前面板部95,110を透過した光を前記上固定部54(上部段差部83)の前側に位置する装飾板部99,115に照射することができる。更に、前記左右上部の発光装飾装置90,105を構成する前記左右上部の装飾カバー93,108の夫々には、各装飾カバー93,108の前側支持板部100,116に、前記上画壁部53aに形成された照明用窓部84(第1窓部84a)と対応する位置に、上下に開口する照明用切欠き部100a,116aが夫々開設されているから、前記各前面板部95,110を透過した光を、前記上画壁部53aおよび上固定部54に連続して形成された照明用窓部84を介して前記上固定部54(上部段差部83)の前側に位置する装飾板部99,115に照射させることができる。
(各発光装飾装置の組付けについて)
次に、前記裏ユニット50の箱状本体51に対する前記左右上部および左右側部の発光装飾装置90,105,120,145の取付構造について説明する。なお、前記左右上部および左右側部の発光装飾装置90,105,120,145は、具体的な形状やLED基板や取付台等の数において相違しているものの、基本的な構成は同一であるから、以下の説明においては、前記左上部発光装飾装置90を箱状本体51に取り付ける場合で説明する。前記左上部発光装飾装置90を前記裏ユニット50の箱状本体51に取り付けるには、先ず左上部LED基板91が該箱状本体51に取り付けられる。具体的には、前記箱状本体51(対向面部53)の左上部に位置する前記第1上設置領域62に形成された位置決め突部67を、前記左上部LED基板91に形成された位置決め孔91aに挿通して、該第1上設置領域62に左上部LED基板91を位置決めすると共に、該左上部LED基板91の通孔91bに挿通したネジを螺挿すると共に、箱状本体51(対向面部53)の第1上設置領域62に対応して設けられたネジ孔68に螺挿することで、当該箱状本体51(対向面部53)に左上部LED基板91が固定される。ここで、前記箱状本体51の対向面部52には、前記第1上設置領域62を画成する第1区画壁60が前方に突出するよう形成されて、前記上部LED基板91の下縁部が該第1区画壁60に整合するようになっているから、左上部LED基板91を箱状本体51の対向面部52に設置した際に、該第1区画壁60により左上部LED基板91が位置規制されて所定位置に配置できる。
前記箱状本体51の対向面部52に前記左上部LED基板91を固定した状態で、該左上部LED基板91の前側を覆うように前記左上部装飾カバー93を取り付ける。このとき、前記左上部装飾カバー93の左上部取付台94に形成した各後側取付ボス96が、前記左上部LED基板91に設けた対応する嵌合切欠き部91cに嵌合すると共に、該左上部取付台94に形成した係合フック97aが裏ユニット50(箱状本体51)に形成した係合孔85に係合して、該左上部装飾カバー93が位置決めされる。そして、この状態で前記左上部LED基板91の嵌合切欠き部91cに臨む前記箱状本体51(対向面部52)の通孔69に挿通したネジを、各後側取付ボス96のネジ孔96aに螺挿することで、前記左上部装飾カバー93が左上部LED基板91の前側を覆う状態で固定され、前記裏ユニット50の箱状本体51(第1上設置領域62)に前記左上部発光装飾装置90が取り付けられる。このように、前記左上部LED基板91に設けた対応する嵌合切欠き部91cに、前記左上部装飾カバー93の左上部取付台94に形成した各後側取付ボス96が嵌合するよう構成したことで、該左上部装飾カバー93を裏ユニット50の箱状本体51の所定位置(第1上設置領域62)に正確に位置決めできる。
すなわち、前記裏ユニット50の箱状本体51(対向面部52)に対して、前記左上部LED基板91および左上部装飾カバー93の夫々を正確に位置決めして固定し得るようにしたことで、左上部発光装飾装置90を該裏ユニット50の箱状本体51(対向面部52)に対して正確な位置に位置決め固定することができ、該左上部発光装飾装置90により透明板31(遊技盤30)の所定位置を正確に光装飾することが可能となる。また、前記左右側部の発光装飾装置120,145では、左右側部の装飾カバー127,152の左右側部の取付台128,153の側部に、前記箱状本体51の対向面部52に形成した前記左側部設置領域65および右側部設置領域66を区画する第2区画壁61が当接するよう構成してあるから、該左右側部の装飾カバー127,152(左右側部の取付台128,153)を前記裏ユニット50の箱状本体51の所定位置(左側部設置領域65および右側部設置領域66)に対してより正確に位置決めできる。また、前記左右側部の装飾カバー127,152の左右側部の取付台128,153の側部に対応する前記第2区画壁61が当接することで、前記シャッター装置500と左右側部の発光装飾装置120,145との接触を防止する効果も期待できる。
また、前記左上部装飾カバー93を構成する前記左上部取付台94と左上部カバー本体98とは、該左上部カバー本体98に形成した位置決め突部102を、該左上部取付台94(前面板部95)に形成した対応の位置決め孔95aに挿通して、当該左上部取付台94に対して左上部カバー本体98を位置決めする。そして、この状態で、該左上部取付台94(前面板部95)の通孔に挿通したネジを、前記左上部カバー本体98に形成した前側取付ボス101のネジ孔101aに螺挿することで、該左上部取付台94と左上部カバー本体98とが固定されて、前記左上部装飾カバー93を単一のユニット体として取扱い得るようになる。このように、前記左上部取付台94に形成した位置決め孔95aおよび左上部カバー本体98に設けた位置決め突部102を用いて該左上部取付台94と左上部カバー本体98とを正確に位置決めした状態で両部材94,98を固定することで、該左上部カバー本体98の前記装飾板部99を、左上部取付台94に対して所定の位置関係(装飾板部99で左上部取付台94の前面板部95を被覆する位置)に正確かつ容易に位置決め固定することができる。そして、前記左上部装飾カバー93を単一のユニット体として取扱い得ることで、前述のように該左上部装飾カバー93を前記裏ユニット50の箱状本体51(第1上設置領域62)に対して正確に位置決め固定することで、該左上部装飾カバー93の装飾板部99を、前記左上部LED基板91の前側を覆う位置に正確に位置させることができる。
(側部発光演出装置による遊技盤の照明について)
また、前記左右上部および左右側部の発光装飾装置90,105,120,145の前側には、前記左右側部の発光演出装置170,177が配設されて、該左右側側部の発光演出装置170,177における左右の透明パネル171,178により、該発光装飾装置90,105,120,145の各装飾板部99,115,137,162の前面を覆うようになっている。ここで、前記左右側部の発光演出装置170,177における左右の照明手段172,179のLED197を発光していない状態では、前記左右の透明パネル171,178に形成されている図柄は、前記透明板31を介して前側から殆ど視認できず、該透明パネル171,178を介して前記左右上部および左右側部の発光装飾装置90,105,120,145の装飾板部99,115,137,162を前側から視認し得る。
そして、前記制御装置700の制御下に前記左右の照明手段172,179のLED197が発光されると、該LED197からの光は、各照明手段172,179に対応する左右の透明パネル171,178の側端面に向けて照射され、側転面から左右の透明パネル171,178の内部に導入され光が透明パネル171,178に描かれた図柄で反射することで、当該図柄が浮き出るように表示されて前側から視認可能となる。すなわち、遊技者には、前記左右上部および左右側部の発光装飾装置90,105,120,145の前側に不意に図柄が浮き出るように表示されるから、意外性のある発光演出を行なうことができ、興趣を向上し得る。すなわち、前記左右の照明手段172,179のLED197が発光・消灯に応じて、前記左右の遮蔽部材173,180に形成されている図柄を、前記左右上部および左右側部の発光装飾装置90,105,120,145の装飾カバー93,108,127,152に表示されている図柄に重ねて表示することができるから、バリエーションのある遊技演出が可能となり、遊技の興趣が向上される。また、前記左右の透明パネル171,178の図柄は、前記左右の照明手段172,179のLED197の光が各パネル171,178の対応の端面から導入された場合に限り前側から視認可能となるので、端面から光が導入されていない状態では、当該左右の遮蔽部材173,180に設けた図柄が前記各発光装飾装置90,105,120,145の装飾カバー93,108,127,152に表示されている図柄の視認性を阻害することもない。
特に、実施例では、前記左右の透明パネル171,178の夫々は、前記左右の照明手段172,179における固定壁187,191の厚み分だけ透明板31の裏面から離間するだけで、各透明パネル171,178が透明板31の裏面に殆ど当接する位置に近接位置し、更に透明パネル171,178の裏側には、微小な凹凸状模様が設けられた発光装飾装置90,105,120,145の各装飾板部99,115,137,162が位置しているから、左右の照明手段172,179のLED197を発光していない状態では、各透明パネル171,178に形成されている図柄を前側から殆ど視認不可能となり、透明パネル171,178に図柄が浮き出るように表示された際の意外性を高めることができ、遊技の興趣をより向上することができる。また、前記左右の透明パネル171,178を組み合わせた際の整合部位を、前記左上部発光装飾装置90の装飾板部99と、右上部発光装飾装置105の装飾板部115とが整合する位置と前後に合う位置となるよう構成したことで、左右の透明パネル171,178の整合部位が判別し難くでき、遊技盤30の見栄えを損なうことはない。
また、実施例における左右の透明パネル171,178は、両パネル171,178を組み合わせた状態において、前記裏ユニット50における箱状本体51の前側開口を全面的に被覆すると共に、前記透明板31の貫通口30aに略整合する開口領域が画成されるよう形成されて、前記透明板31を介して前側から視認可能な領域全体に左右の透明パネル171,178が位置するようになっているから、遊技者の注目が遊技盤30のどの位置に向けられていたとしても、不意に図柄が浮き出る図柄が見逃されることはない。
そして、前記左側透明パネル171は、前記裏ユニット50(箱状本体51)の上下の画壁部53a,53bにより上下の周端面が覆われると共に、該裏ユニット50(箱状本体51)の左画壁部53cにより左側周端面が覆われ、該裏ユニット50(箱状本体51)に形成された第1および第2仕切り壁76,77の左側面により右下端面が覆われている。更に、前記左側透明パネル171における前記透明板31の貫通口31a側の端面は、前記枠状装飾体200が対向して覆われるようになっている。同様に、右側透明パネル178は、前記裏ユニット50(箱状本体51)の上下の画壁部53a,53bにより上下の周端面が覆われると共に、該裏ユニット50(箱状本体51)の右画壁部53dにより右側周端面が覆われ、該裏ユニット50(箱状本体51)に形成された第1および第2仕切り壁76,77の右側面により左下端面が覆われている。更に、前記右側透明パネル178における前記透明板31の貫通口31a側の端面は、前記枠状装飾体200が対向して覆われる。従って、前記左右の透明パネル171,178の周囲に配設されている前記左右上部および左右側部の発光装飾装置90,105,120,145や中央発光装飾装置167、上部発光演出装置302からの直接または間接的な光が、該左右の透明パネル171,178の外周端面から導入されて前記図柄が浮き出るのを好適に防止できる。
そして、前記左右の透明パネル171,178において前記左右の遮蔽部材173,180遮蔽部材で覆われていない外周端面を覆う部材・構成は、何れも透明パネル171,178の外周端面の遮光のために専用で設けられるものではなく、遊技盤30を構成する必要構成部材・構成であるから、コストが増大することはない。また、前記左右の照明手段172,178は、前記左右の透明パネル171,178の前面側に重なる遮蔽壁189,193を備えて、該左右の透明パネル171,178にの端面に光を照射するLED197の前側を遮蔽するよう構成してあるから、該LED197の光が透明板31から前面側に直接照射されるのを防止できる。
また、前記右側照明手段179は、前記右側透明パネル178において前記裏ユニット50における上固定部54に重なって位置する部位に向けて光を照射する第2右パネル用LED基板184を備えて、該第2右パネル用LED基板184のLED197が右側透明パネル178の傾斜端面に対向している。従って、前記第2右パネル用LED基板184のLED197を発光した際には、前記右側透明パネル178の傾斜端面から導入された光により、該パネル178において前記上固定部54に重なる部位に形成された図柄を明輝させることができる。すなわち、前記中枠12に設けられた球タンク26と前後に重なるために前後の寸法を確保し得ない遊技盤30の上部位置(上固定部54)であっても、図柄が浮き出るよう表示される演出が可能となり、遊技盤30の全体的な装飾性や演出性の向上が図られる。
また、前記透明板31の貫通口31aに配設された前記枠状装飾体200は、該透明板31の後方へ突出する前記上部外周壁225が前記左右の透明パネル171,178における貫通口31a側の側端面に対向するようになっている。このため、前記左側照明手段172における左パネル用LED基板174のLED197を発光した際に、前記左側透明パネル171の右側端面に透過した光が、前記枠状装飾体200の上部外周壁225を介して前記第1内周壁230に照射されると共に、前記右側照明手段179における第1右パネル用LED基板182のLED197を発光した際に、前記右側透明パネル178の左側端面に透過した光が、該枠状装飾体200の上部外周壁225を介して第1内周壁230に照射され、当該枠状装飾体200の第1内周壁230を明輝されるから、該枠状装飾体200の装飾性が向上し、遊技の興趣が高められる。
特に、前記枠状装飾体200の第1内周壁230は、前記図柄表示装置19の表示面19aが臨む窓口200aを画成しているから、遊技者の視界に枠状装飾体200の第1内周壁230が入りやすいため、該第1内周壁230が明輝されることで、装飾性の向上を効果的に図り得る。また、前記枠状装飾体200の第1内周壁230が明輝される際には、前記左右の透明パネル171,178に形成された図柄も浮き出るように表示されるため、遊技盤30の装飾性が一段と向上される。
そして、前記枠状装飾体200の第1内周壁230を照明する前記左右の照明手段172,179は前記裏ユニット50に配設されており、該第1内周壁230を照明する独立の照明手段を枠状装飾体200に設ける必要はないから、枠状装飾体200の窓口200aが小さくなることはない。また、実施例では、前記第1内周壁230に光を照明する左パネル用LED基板174を、前記箱状本体51の左端側(左画壁部53cと左上部および左側部発光装飾装置90,120との間)に設けた第1基板収容空間86に配設すると共に、前記第1右パネル用LED基板182を、箱状本体51の右端側(右画壁部53dと右上部および右側部発光装飾装置105,145との間)に設けた第2基板収容空間87に配設したことで、枠状装飾体200の窓口200aを大きくすることができ、大型の図柄表示装置19を採用することができる。
(上部発光演出装置について)
前記上部発光演出装置302を組付けるに際しては、先ず始めに、前記円盤状ベース部材328の嵌合収容部334に前記前方発光LED基板341を収容させる。このとき、前方発光LED基板341は、該基板341の外周縁が嵌合収容部334の内周縁に略合致した状態で収容される。また、前方発光LED基板341の後面に設けた前記第1中継線用コネクタ受け部341c,341cおよび接続線用コネクタ受け部341dが前記ベース基板332に設けた各コネクタ用開口部339を介してベース基板332の後面に臨む。次に、前記側方発光LED基板343の後部を各光源保持部340に収容させ、該側方発光LED基板343の第2中継線用コネクタ受け部343aを前記コネクタ用開口部339に臨ませる。
また、前記光通過部材329を前記円盤状ベース部材328に前側から嵌め込んで、光通過部材329を嵌合収容部334に収容させる。このとき、前記光通過部材329の円状壁部355の外周面が前記収容壁部333の内周面に略一致して、光通過部材329は、嵌合収容部334に整合状態で略全体が嵌め込まれる。また、光通過部材329の円状壁部355の後端縁が前記嵌合収容部334に収容された前方発光LED基板341の外縁部に当接し、前方発光LED基板341が円盤状ベース部材328および光通過部材329に挟持される。すなわち、前方発光LED基板341が嵌合収容部334にしっかりと保持されて、前記文字用LED342を適正な位置に設置することができる。また、光通過部材329の各壁面凹状部355bにより、光通過部材329を嵌合収容部334に収容する際に前記光源保持部340および側方発光LED基板343と干渉することはない。更に、光通過部材329を嵌合収容部334に嵌め込んだ際に、各収容孔部357の光案内壁359が前方発光LED基板341の前側に臨み、該収容孔部357が対応の文字用LED342を前側から囲うように収容する(図45,図41参照)。
光通過部材329を嵌合収容部334に嵌め込んだ際に、前記光源収容部356が対応する側方発光LED基板343を前側から収容し、該基板343が前記光源保持部340および光源収容部356により挟持される。これにより、側方発光LED基板343が適正な配置姿勢で確実に保持され、該基板343に設けられた前記パネル用LED344が適正方向を指向する。また、各パネル用LED344は、前記保持壁部360に設けた光通過孔362に臨んで、該光通過孔362を介して収容凹部361を指向する(図41参照)。すなわち、各パネル用LED344は、側方発光LED基板343が前記光源保持部340および光源収容部356により挟持されることで照射方向が規定され、上下および左右のパネル用LED344,344が相互に対向して、光を十字状に照射させる。
次に、前記光通過部材329の収容凹部361に前記光反射シート363を収容させ、該シート363の前側から前記円形透明パネル326を収容凹部361に嵌め込む。円形透明パネル326は、収容凹部361を画成する保持壁部360の内周面形状と合致する外形をなしており、円形透明パネル326の側端面が保持壁部360の内周面に略整合する。従って、前記円形透明パネル326が収容凹部361内にしっかりと保持されて、該円形透明パネル326がガタつくのを抑制し得る。前記収容凹部361に収容された円形透明パネル326に対し、前記パネル用LED344が光通過孔362を介して該円形透明パネル326の側端面に対向する。これにより、円形透明パネル326に対しパネル用LED344の光が確実に照射される。すなわち、収容凹部361内に安定的に収容された円形透明パネル326に対し、各パネル用LED344の光が適正な方向から照射されるので、該円形透明パネル326によって光を前方へ正確に反射させることができる。しかも、上下左右に対向する4つのパネル用LED344,344,344,344により光が一斉に照射されるので、円形透明パネル326に光がバランスよく照射されて、陰影のない光の円の図柄を前方へ反射することができる。なお、図46に示すように、収容凹部361に収容された円形透明パネル326の前端面は、前記保持壁部360の前端縁と略一致する。
次いで、前記演出カバー部材327を円盤状ベース部材328に対し前側から覆うように組付ける。すなわち、外縁装飾部366の後面に設けた各位置決め固定ボス366aを、円盤状ベース部材328の対応する案内凹部338に沿って後方へ組付け、該固定ボス366aの後端を前記外側ボス受け部337に嵌合させる。そして、前記位置決め固定ボス366aを前記外側ボス受け部337にネジ止めすることで、演出カバー部材327が円盤状ベース部材328に取付けられる。ここで、前記外側ボス受け部337,337,337は、前記ベース基板332の後面に非正三角形状に配置されると共に、前記外縁装飾部366の位置決め固定ボス366a,366a,366aも外側ボス受け部337,337,337に対応して非正三角形状に配置されている。従って、演出カバー部材327を円盤状ベース部材328に対し、常に適正な態様で設置することができる。また、外縁装飾部366の各位置決め固定ボス366aの側面が対応の案内凹部338に臨んだ状態で該固定ボス366aがネジ止めされるので、演出カバー部材327が確実に円盤状ベース部材328に取付けられる。なお、外縁装飾部366の位置決め固定ボス366aや円盤状ベース部材328の外側ボス受け部337を各部材の外側に設けたので、演出カバー部材327および円盤状ベース部材328の間のスペースを有効に利用することができる。なお、前記位置決め固定ボス366aは外縁装飾部366の後面に設けたので、該固定ボス366aが前側から視認されることはない。また、円盤状ベース部材328の外側ボス受け部337は、外縁装飾部366により前側が覆われるので、該ボス受け部337についても前側から視認され難くなっている。
ここで、前記演出カバー部材327を円盤状ベース部材328に取付けた際に、図41に示すように、前記環状当接リブ367の後端縁が収容壁部333の前端縁に当接し、演出カバー部材327が安定的に円盤状ベース部材328に取付けられる。しかも、演出カバー部材327を円盤状ベース部材328に組付けた際に、同一面上に揃う前記円形透明パネル326の前端面および保持壁部360の前端縁に演出カバー部材327の各当接押え部368が前側から当接するので、円形透明パネル326が光反射シート363と共に演出カバー部材327および光通過部材329で挟持される(図46参照)。従って、透明パネル326が収容凹部361内で確実に保持されて、該透明パネル326がガタついたり、位置ズレが生ずるのを防止し得る。しかも、光通過部材329の保持壁部360が当接押え部368により押えられるので、該光通過部材329が円盤状ベース部材328の嵌合収容部334に安定的に保持される。
このように、上部発光演出装置302は、ベース部材328に嵌め込まれた光通過部材329の収容凹部361に対し、円形透明パネル326を更に嵌め込んで収容する構成としたので、各部材を前後方向にコンパクトに組付けることができ、上部発光演出装置302の前後の寸法を小さくし得る。また、前方発光LED基板341や円形透明パネル326は、ネジ止めすることなく組付けられるので、組付工程が少なくなってコストを低廉にし得ると共に、別途固定部材等を要しない。また、光通過部材329の収容孔部357を、光通孔358および光案内壁359で構成したので、前記保持基板345を肉厚にして収容孔部357を形成した場合に比べ、光通過部材329の軽量化を図り得る。
ここで、前記ベース基板332の後面から突出する前記第1中継線用コネクタ受け部341cおよび第2中継線用コネクタ用コネクタ受け部343aには、中継線302cのコネクタ差込み部302dが接続され、該中継線302cは前記ベース基板332のベース固定ボス335,335,335に巻き掛けられて纏められる。同様に、前記ベース基板332の後方に臨む接続線用コネクタ受け部341dに連結線302aのコネクタ差込み部302bが接続され、該連結線302aは中央下部のベース固定ボス335に巻き掛けられて纏められる。
次いで、上部発光演出装置302を前記取付ベース301に取付ける。すなわち、ベース基板332の各ベース固定ボス335を演出装置固定部320の対応するボス受け孔321aに嵌合させて、演出装置固定部320に上部発光演出装置302をネジ止めする。このとき、図41に示すように、ベース基板332の後面が前記ベース固定ボス335の突出長さだけ前記演出装置固定部320の設置面321から離間して、該ベース基板332の後面と設置面321との間に配線スペース336が画成される。そして、この配線スペース336内に前記ベース固定ボス335,335,335に巻き掛けた中継線302cおよび連結線302aを収容することができる。従って、上部発光演出装置302を取付ベース301に固定する際に、中継線302cや連結線302aが邪魔とならず、設置作業が効率的となる。しかも、中継線302cや連結線302aは、ベース固定ボス335,335,335に巻き掛けられた状態で保持されるので、これらの配線302c,302aがほつれて上部発光演出装置302の側方から露出して、演出ユニット201の見栄えが悪くなるのを防止し得る。
前記演出装置固定部320の設置面321は傾斜しているため、該演出装置固定部320に取付けられた上部発光演出装置302(円盤状ベース部材328)は斜め下方を指向した状態で取付ベース301に取付けられる。すなわち、円盤状ベース部材328の後面は、下方に向けて後方傾斜した姿勢となる。また、前記ベース固定ボス335,335,335は、円盤状ベース部材328の後面の上側に偏倚して配設されると共に、演出装置固定部320は、取付べース301(中カバー体319)の下部側に偏倚して設けられている。そのため、上部発光演出装置302を演出装置固定部320に取付けた際に、該円盤状ベース部材328の下部側が取付ベース301から下方へ突出した状態となる。従って、上部発光演出装置302は、ベース基板332の後面の略下半分が取付ベース301の後方へ臨んだ状態となり(図38,図41参照)、前記連結線302aを取付ベース301の後方へ容易に引き出すことができる。そして、取付ベース301の後方へ引き出した前記連結線302aを、取付ベース301の後面に設けた演出ユニット中継基板311の大型コネクタ受け部313に下方から接続する。すなわち、前記連結線302aは、上部発光演出装置302の後方側で引き回されるので、該連結線302aを前側から視認不能として、上部発光演出装置302の見栄えをよくし得る。
次いで、前記取付ベース301の左右のケース体取付凹部307,307に、可動演出装置303,303を取付け、演出ユニット201が完成される。このとき、図36に示すように、取付ベース301に取付けられた可動演出装置303は、前記箱状ケース体370の後部が該取付ベース301から後方へ突出した状態となる。そして、各可動演出装置303から導出する配線303aをベース体304の後面に沿って側方へ引き回し、該配線303aのコネクタ差込み部303bを前記演出ユニット中継基板311の対応のコネクタ受け部(左用コネクタ受け部314または右用コネクタ受け部315)に接続する。すなわち、各可動演出装置303の配線303aは、ベース体304の後方で引き回されて演出ユニット中継基板311に接続されるので、該配線303aが前側から視認されることがなく、演出ユニット201の見栄えをよくし得る。
(枠状装飾体について)
次に、枠状装飾体200の各部材を組付ける場合について説明する。下枠体203については、先ず始めに、下枠ベース部材243に下枠装飾カバー242を取付ける。このとき、図26に示すように、中央カバー部247の両カバー係合片249,249を、夫々、左側カバー部246および右側カバー部248の後面下縁部に係止させる。また、左側カバー部246および右側カバー部248の係合片249,249が、夫々、中央カバー部247の後面上縁部に係合する。すなわち、左側カバー部246および右側カバー部248は、夫々、中央カバー部247と相互にカバー係合片249,249が係止することで、下枠装飾カバー242全体が強固に連結される。従って、枠状装飾体200を透明板31に取付けた際に、中央カバー部247の球出口250は、透明板31の適正な位置(前記上部始動入賞口40aの真上)で確実に開口する。
次いで、ステージ形成部材244を下枠ベース部材243のステージ取付部262に前方へスライドさせて、該ステージ形成部材244を下枠ベース部材243に組付ける。このとき、前記ステージ形成部材244の外方案内片279,279が、前記下枠ベース部材243の両案内切欠261,261に沿って案内され、ステージ形成部材244がスムーズに下枠ベース部材243に組付けられる。次いで、前記ステージ形成部材244の後方から前記壁部材245を組付ける。すなわち、図25に示すように、壁部材245の位置決め孔245b,245bにステージ形成部材244の位置決めボス273,273を挿通させて、該壁部材245がステージ形成部材244に組付けられる。
このとき、図28に示すように、壁部材245の後水平通路283が前水平通路259に連通し、壁部材245の垂直通路289と共にL字型通路291が形成される。しかも、壁部材245は、垂直通路289および後水平通路283を挟む両側に設けたボス受け部245a,245aにステージフランジ部272の固定ボス272c,272cが嵌合して位置決めされると共に、壁部材245の位置決め孔245b,245bにステージ形成部材244の位置決めボス273,273が挿通されて位置決めされる。従って、後水平通路283(垂直通路289)および前水平通路259の確実な連通関係が達成されて、前記L字型通路291によりパチンコ球を球出口250へ正確に案内することができる。
このように、下枠装飾カバー242、下枠ベース部材243、ステージ形成部材244および壁部材245を組付けて、下枠体203が完成される。下枠体203を上枠体202に組付けるに際は、先ず始めに、下枠ベース部材243に設けた左右の固定片263,263を前記後枠部材205の下枠取付面222,222に臨ませる。すなわち、固定片263の固定筒状部264に前記後枠部材205の取付突起223を挿入して、固定片263を下枠取付面222に当接させる。このとき、前記下枠ベース部材243の各当接片部267が庇状部外周壁219の内面に案内されると共に、該当接片部267が庇状部外周壁219の内面に当接した状態となる。また、前記当接片部267の上端縁が前記庇状部外周壁219の下枠係止片221に臨むと共に、庇状部外周壁219の下端縁が固定片263の係合突起268に係止し、固定片263が適正に位置決めされる。
次いで、図29に示すように、前記球通路部274の通路取付片296を前記固定片263の固定凹状部265に臨ませ、該球通路部274の固定用通孔297を固定片263に設けた凹状部挿通孔266に整合させる。この状態で、図30に示すように、前枠部材206の通路固定ボス234を固定用通孔297および凹状部挿通孔266に挿通させて、該通路固定ボス234を球通路固定孔224に整合させる。そして、これら通孔297,266,224を介して通路固定ボス234をネジ止めすることで、後枠部材205および前枠部材206が組付けられて上枠体202が形成されると共に、該上枠体202および下枠体203が球通路部274と共に組付けられ、枠状装飾体200が完成する。このように、上枠体202および下枠体203を組付けて、枠状装飾体200を球通路部274を備えた状態で1つのユニットとして取扱うことができ、枠状装飾体200の透明板31への取付が容易となる。
また、上枠体202および下枠体203は、左右の固定片263,263を挟持したもとで組付けられるので、両者の連結強度を向上し得る。しかも、上枠体202および下枠体203の組付けと同時に球通路部274,274を一挙に取付けることができ、組付作業の効率を向上し得る。また、球通路部274は、通路取付片296が固定片263および前枠部材206に挟持して取付けられるので、球通路部274を容易かつ強固に組付けることができる。
ここで、前枠部材206を後枠部材205に組付けた際に、装飾フランジ部235の後面が前記側方フランジ部210の突状片211,211の前端に当接して、球通過ゲート236が画成される。そして、球検出センサ213をセンサ取付口212に後方から挿通して、該球検出センサ213の前端面をセンサ支持面237に当接させる。すると、後枠部材205に設けたフック部216が球検出センサ213の後部に係合して、球検出センサ213がセンサ取付口212に取付けられる(図17参照)。
また、前枠部材206および後枠部材205を組付けた際に、該前枠部材206の央部内周壁240および後枠部材205の上部外周壁225により第2配線通路241が画成される。そして、前記センサ取付口212に取付けた球検出センサ213の配線213aを、図23に示すように、後枠部材205の配線連通路218を介して第1配線通路231へ挿通させる。更に、第1配線通路231から第2配線通路241を挿通させて、球検出センサ213の配線213aを上枠体202の上部略中央位置まで案内し、前記第1通出切欠227(配線通出口323)を介して透明板31の後方へ引き出される。このように、枠状装飾体200に球検出センサ213の配線213aを挿通する第1,第2配線通路231,241を設けたので、該配線213aを枠状装飾体200や他の周辺部材に引っ掛けることなく効率よく取り回して透明板31の後方へ引出すことができる。しかも、第1配線通路231および第2配線通路241の前方は、前枠装飾部233や上枠装飾カバー207で覆われるので、両配設通路231,241に挿通された配線213aが遊技者側から視認されることはなく、枠状装飾体200の見栄えをよくし得る。しかも、第2配線通路241は、後枠部材205および前枠部材206を組付けることで画成されるので、第2配線通路241を構成する部材を枠状装飾体200に別途設ける必要がなく、コストを低廉にし得る。
次に、枠状装飾体200の上部に、前記演出ユニット201を取付ける。すなわち、前記中カバー体319の突出取付部322を後枠部材205の取付凹部226に臨ませ、前記上部装飾カバー305を該後枠部材205にネジ止めすることで、演出ユニット201が枠状装飾体200に取付けられる。前記枠状装飾体200に取付けられた前記演出ユニット201は、該枠状装飾体200の窓口200aに臨んで、前側から視認可能となる。そして、演出ユニット201を取付けた状態で、前記枠状装飾体200が透明板31の貫通口31aに取付けられる。このように、枠状装飾体200に演出ユニット201を設けることで、前記図柄表示装置19の表示面19aの周囲をより効果的に装飾することができ、演出効果の向上を図り得る。
ここで、枠状装飾体200を透明板31に組付けた際に、前記壁部材245の通路形成部288が前記シャッター装置500に取付けられた飾り部材597の第2位置決め凹部605に臨むようになっており、壁部材245が飾り部材597により位置決めされるよう構成される。また、ステージ形成部材244の位置決めボス273,273の後端が、壁部材245の位置決め孔245b,245bから突出して飾り部材597に設けた位置決め挿通孔606,606に挿通するようになっている(図25参照)。すなわち、壁部材245は、飾り部材597により後方から位置決めされて、前記垂直通路289(後水平通路283)および前水平通路259がより確実に連通することとなる。しかも、ステージ形成部材244の位置決めボス273,273を介して壁部材245および飾り部材597が位置決めされるので、組付作業が容易になると共に、両者の適正な位置関係を保持し得る。しかも、共通の位置決めボス273,273を利用することで、部品点数を少なくしてコストを低廉にし得る。
(上部発光演出装置の発光演出について)
次に、上部発光演出装置302の発光演出について説明する。先ず始めに、前記制御装置700により各パネル用LED344が発光すると、前記光通過孔362を介して各パネル用LED344の光が円形透明パネル326の側端面に4方向から照射される。すると、円形透明パネル326の側端面から入射した光が、該パネル326の後面に設けた微小な凹凸により反射されて、全体として淡い光の円(図柄)が前方へ照射される。また、前記光反射シート363によってパネル用LED344の光の一部(円形透明パネル326を透過した光や該パネル326で後方へ反射された光)が反射されて、前方へ淡い光の円が照射される。この光の円が前記演出カバー部材327のカバー前面365を透過することで、図47に示すように、該カバー前面365に淡い光の円が浮かび上がるように投影され、趣向に富んだ発光演出が行なわれる。
一方、前記制御装置700が前記文字用LED342を一斉に発光させると、該LED342の光が前方へ照射される。このとき、収容孔部357は、光通孔358の開口前端縁358aが文字用LED342の前方に位置して、該収容孔部357(光案内壁359)によって文字用LED342を前側から囲うように収容されている。従って、文字用LED342の光が収容孔部357の光案内壁359により案内され、該文字用LED342の光は、光案内壁359を通過することで、収容孔部357(光通孔358)の開口輪郭形状に沿った形状の光(すなわち、「天」の文字)となる。これにより、演出カバー部材327のカバー前面365に光の「天」の文字が浮かび上がるように投影させることができる。しかも、収容孔部357により文字用LED342を収容することで、他の光が収容孔部357内に侵入するのを防止して、明瞭な光の文字をカバー前面365に投影させることができる。しかも、収容孔部357を「天」の文字の一画ずつに対応して設けたので、複数画の「天」の文字のような複雑な図柄であっても、はっきりとカバー前面365に投影させることができる。更に、収容孔部357の交差部分には、文字用LED342が設けられていないので、「天」の文字の交差部分がぼんやりと投影されてしまうことがなく、「天」の文字を一画ずつ明瞭に投影させ得る。更にまた、収容孔部357(光案内壁359)の内側面は、光反射処理が施されているので、収容孔部357を通過する光が減衰されることがなく、カバー前面365に「天」の文字をはっきりと投影させることができる。
また、前記制御装置700が各収容孔部357に収容される文字用LED342毎に発光制御した場合、前記カバー前面365に「天」の文字を一画毎に投影させることができる。従って、例えば、「天」の文字を書き順に沿って一画ずつ投影させていくような興趣に富んだ発光演出が可能となる。この場合においても、収容孔部357が文字用LED342を前側から収容していることから、発光していない文字用LED342を収容する収容孔部357に、他の収容孔部357に収容されて発光した文字用LED342の光が侵入するのが抑制される。更に、パネル用LED344および文字用LED342を同時に発光させれば、図45に示すように、カバー前面365に投影される淡い光の円の中に「天」の文字を投影させることができ、興趣の富んだ発光演出が可能となる。
このように実施例に係る上部発光演出装置302によれば、カバー前面365に各種の図柄(淡い光の円や「天」の文字)を投影させることができ、興趣に富んだ発光演出を行ない得る。しかも、実施例の円形透明パネル326では、後面全体に設けた凹凸により該パネル326で光を反射させる構成としたので、該パネル326の形状である円形の光を反射することができる。なお、演出カバー部材327をハーフミラーで構成することで、該カバー部材327に覆われた内部を視認不能として、上部発光演出装置302の美感を向上し得る。しかもカバー前面365につや消し加工が施されているので、該前面365に遊技者の顔等が映り込み難くなり、遊技者が遊技に専念することができる。更に、つや消しによってカバー前面365に投影される図柄が明瞭となって、鮮明な図柄を発光表示することができる。
(シャッター部材の開閉について)
前記裏ユニット50に配設される前記シャッター装置500は、図50および図51に示す如く、左右のシャッター部材532,533が何れも遮蔽位置に臨んで、前記表示空間501の全体を遮蔽しているものとする。シャッター装置500は、前記図柄表示装置19の表示面19aで実施される図柄変動ゲームに応じて前記左右の駆動モータ561,563が正逆回転されて、所要の動作演出が行なわれる。すなわち、左右の駆動モータ561,563が対応する左右の作動部材560,562を開放方向に揺動するよう回転すると、前記各駆動歯車576と対応する従動歯車565との噛合作用下に、左作動部材560は枢軸564を支点として左方に揺動し、右作動部材562は枢軸564を支点として右方に揺動する。そして、左右の作動部材560,562の揺動によって、対応する左右のシャッター部材532,533が開放位置に向けて移動する。なお、前述したように左右のシャッター部材532,533は左右対称であるので、左シャッター部材532および該左シャッター部材532を作動させる左作動手段558の作用について主に説明し、必要な場合に右シャッター部材533および該右シャッター部材533を作動させる右作動手段559の作用を併せて説明する。
すなわち、前記左作動部材560が左方に揺動するのに伴い、該左作動部材560に連繋されている前記後左遮蔽板536が後の上下レール溝515,524に沿って左方に移動され、これにより前記表示空間501の左右方向の中央部が開放される。そして、後左遮蔽板536における下部前閉鎖用係合片542が中左遮蔽板535における下部裏開放用係合片545に右側から係合すると、該後左遮蔽板536の前側に重なった状態の中左遮蔽板535が中の上下レール溝514,523に沿って左方に移動され、表示空間501の開放領域が広がる。更に、後左遮蔽板536の前に重なった状態で移動する中左遮蔽板535における下部前閉鎖用係合片542が前左遮蔽板534における下部裏開放用係合片545に右側から係合すると、該中左遮蔽板535の前側に重なった状態の前左遮蔽板534が前の上下レール溝513,522に沿って左方に移動され、表示空間501の開放領域が更に広がる。
前記後左遮蔽板536の検出片546が対応する左側の検出手段547で検出されると、前記左駆動モータ561が停止され、前記左シャッター部材532の3枚の左遮蔽板534,535,536は前後に重なり合った状態で、前記左シャッター収納部材507の収納空間に収納された開放位置で停止される(図52,図66参照)。左シャッター収納部材507の収納空間に移動した各左遮蔽板534,535,536は、該左シャッター収納部材507の側板526に設けた緩衝部材531に当接して支持されるから、該左遮蔽板534,535,536が開放位置に移動した際の衝撃が緩衝部材531で吸収・緩和され、損傷等の不具合が生ずるのを防止し得る。また、3枚の左遮蔽板534,535,536が開放位置に臨む状態では、該左遮蔽板534,535,536は左シャッター収納部材507の左端縁(表示空間501側の端縁)から右方に突出しておらず、表示空間501の左半分の全体が開放する(図52参照)。また、右シャッター部材533の3枚の右遮蔽板537,538,539が開放位置に臨む状態においても、該右遮蔽板537,538,539は右シャッター収納部材508の右端縁(表示空間501側の端縁)から左方に突出しておらず、表示空間501の右半分の全体が開放する。すなわち、左右のシャッター部材532,533が何れも開放位置に臨むことで、図53に示す如く、前記ベース枠体502に画成される表示空間501は全体的に開放される。また、前述したように表示空間501は裏ユニット50の開口部52a略整合する大きさおよび形状に設定されているから、左右のシャッター部材532,533を開放位置に移動した際には、裏ユニット50における開口部52aの裏側に臨む前記図柄表示装置19の表示面19aを全体的に開放することができ、左右のシャッター部材532,533が表示面19aで行なわれる演出の妨げとなることはない。
前記開放位置に臨む左シャッター部材532の後左遮蔽板536に連繋する左作動部材560が左駆動モータ561の回転により前記枢軸564を支点として右方に向けて揺動すると、後左遮蔽板536が後の上下レール溝515,524に沿って左シャッター収納部材507の収納空間から右方に移動して前記表示空間501が左側から徐々に遮蔽される。この後左遮蔽板536における上下の前閉鎖用係合片541,542が開放位置の中左遮蔽板535における上下の裏閉鎖用係合片543,544に左側から係合すると、後左遮蔽板536の移動に伴って該左遮蔽板536の左側に連なった状態で中左遮蔽板535も右方に中の上下レール溝514,523に沿って移動し、前記表示空間501は該中左遮蔽板535で徐々に遮蔽される。更に、中左遮蔽板535における上下の前閉鎖用係合片541,542が前左遮蔽板534における上下の裏閉鎖用係合片543,544に左側から係合すると、中左遮蔽板535の移動に伴って該中左遮蔽板535の左側に連なった状態で前左遮蔽板534も右方に前の上下レール溝513,522に沿って移動し、前記表示空間501は該前左遮蔽板534で徐々に遮蔽される。
前記左駆動モータ561は、前記検出手段547で検出片546を検出した位置を原点として、予め設定されている回転角度だけ回転したときに停止し、このとき左シャッター部材532の後左遮蔽板536の右側端縁は、表示空間501の左右方向の中央に到来し、該表示空間501の左半分が遮蔽される。同様に、前記右駆動モータ563は、前記検出手段547で検出片546を検出した位置を原点として、予め設定されている回転角度だけ回転したときに停止し、このとき右シャッター部材533の後右遮蔽板539の左側端縁は、表示空間501の左右方向の中央に到来し、該表示空間501の右半分が遮蔽される。そして、後の左右遮蔽板536,539の対向する側端縁および前記当接面552,555が表示空間501の左右方向の中央で当接した際に、後の左右遮蔽板536,539に設けた永久磁石553,556が磁着することで、側端縁および当接面552,555が当接状態で保持される(図51参照)。なお、左右の駆動モータ561,563における後の左右遮蔽板536,539を遮蔽位置に向けて移動するために設定される回転角度は、両左右遮蔽板536,539の側端縁が確実に当接するように、各側端縁が左右方向の中央から僅かに他方の領域に移動するよう設定されている。また、両左右遮蔽板536,539の側端縁が左右方向の中央で当接した状態で更に他方の領域側に移動させようとする駆動モータ561,563の力は、左右の遮蔽板536,539と左右の作動部材560,562との連繋部に設定されるクリアランス等により過負荷とならないようにしてある。
前記左シャッター部材532の遮蔽位置においては、前述したように3枚の左遮蔽板534,535,536が相互に隙間なく左右方向に連なると共に、前左遮蔽板534の左側端部が前記左シャッター収納部材507の後側に重なって隙間は生じない。同様に、前記右シャッター部材533の遮蔽位置においても、3枚の右遮蔽板537,538,539が相互に隙間なく左右方向に連なると共に、前右遮蔽板537の右側端部が前記右シャッター収納部材508の後側に重なって隙間は生じない。従って、左右のシャッター部材532,533の遮蔽位置においては、表示空間501は全体が遮蔽され、前記裏ユニット50における開口部52aの裏側に臨む図柄表示装置19の表示面19aを全体的に覆うことができる。
前記ベース枠体502に配設されている上弧状装飾体586の下壁および下弧状装飾体588の上壁589は、前記左右のシャッター部材532,533を遮蔽位置に位置決めしたときに、前、中、後の各遮蔽板534,535,536,537,538,539の前側に形成される階段形状に対応する階段状に形成されている。従って、左右のシャッター部材532,533を遮蔽位置に位置決めしたときには、左右の遮蔽板534,535,536,537,538,539の前側に位置する前記上レール部材505の下面および下レール部材506における案内部519の上面は、何れも上下の弧状装飾体586,588で略覆われて直に見えない。従って、左右のシャッター部材532,533で前記表示空間501を遮蔽している状態においての見栄えの低下を防止し得る。
(磁石について)
前述したように、実施例に係るシャッター装置500では、前記左右の駆動モータ561,563の駆動により前記左シャッター部材532の後左遮蔽板536および右シャッター部材533の後右遮蔽板539が開放位置から遮蔽位置に移動して、夫々の側端縁および当接面552,555が当接した際に、後の左右遮蔽板536,539に設けた永久磁石553,556が磁着することで、側端縁および当接面552,555が当接状態で保持される。従って、左右の駆動モータ561,563の駆動により移動した後左遮蔽板536および後右遮蔽板539の当接時に生ずる反発力により、後の左右遮蔽板536,539が離間するのを防止できる。すなわち、後左遮蔽板536と後右遮蔽板539との間に不自然な隙間が生ずるのを防止でき、6枚の遮蔽板534,535,536,537,538,539に施されている装飾により構成される1つの絵柄を綺麗に表示し得る。また、左右のシャッター部材532,533の遮蔽位置において表示空間501における左右方向の中央に隙間を生じないから、図柄表示装置19の表示面19aでの演出との関係で、意図しない演出が隙間から視認されることで演出の低下を招くこともない。
実施例では、左右のシャッター部材532,533を遮蔽位置に臨ませた状態で、表示空間501を遮蔽している透明合成樹脂製の遮蔽板534,535,536,537,538,539の全体には装飾が施されておらず、装飾が施されていない部分を介して図柄表示装置19の表示面19aで行なわれる図柄組み合わせゲームを遊技者側から視認できる。すなわち、左右のシャッター部材532,533で表示空間501を遮蔽している状態であっても、図柄表示装置19の表示面19aで行なわれる演出を楽しむことができる。一方で、後左遮蔽板536および後右遮蔽板539において、前記永久磁石553,556や固定部材554,557に対応する前面には装飾が施されているから、遊技演出に直接関わりのない永久磁石553,556や固定部材554,557が遊技者側から視認されることはなく、シャッター装置500の意匠性を低下させるのを防止し得る。
(検出片について)
前記左側の検出手段547で検出される後左遮蔽板536の検出片546は、図51に示す如く、該後左遮蔽板536における左端縁の下部において左方に延出するように設けられて、該検出片546は、遮蔽位置において左側に隣り合う中左遮蔽板535の装飾が施されている部位の裏側に臨むようになっている。すわわち、後左遮蔽板536に設けられる検出片546は、該後左遮蔽板536が遮蔽位置と開放位置の間を移動する間は常に前側に位置する中左遮蔽板535で隠れるようになっているから、遊技演出に直接関わりのない検出片546が遊技者側から視認されることはなく、左シャッター部材532の遮蔽位置での意匠性のみならず該左シャッター部材532の作動時における意匠性についても低下することはない。なお、右シャッター部材533の検出片546についても、左シャッター部材532の検出片546と左右対称の関係であるから、後右遮蔽板539に設けられる検出片546は、該後右遮蔽板539が遮蔽位置と開放位置の間を移動する間は常に前側に位置する中右遮蔽板538で隠れ、遊技演出に直接関わりのない検出片546が遊技者側から視認されることはなく、右シャッター部材533の遮蔽位置での意匠性のみならず該右シャッター部材533の作動時における意匠性についても低下することはない。
(作動手段について)
前記シャッター装置500において、左駆動モータ561の駆動により揺動される左作動部材560は、図51に示す如く、後左遮蔽板536における上下方向の中間に連繋されているから、該後左遮蔽板536を介して他の2枚の左遮蔽板534,535を移動する際に左駆動モータ561に加わる負荷を小さくすることができる。すなわち、図柄表示装置19の大型化に伴い大きな表示空間501を開閉するための大きな左遮蔽板を採用した場合であっても、該左遮蔽板534,535,536を出力の小さな左駆動モータ561で移動することが可能となり、低コストで図柄表示装置19の大型化に対応し得る。また、各左遮蔽板534,535,536の上下端部は上下のレール溝513,522,514,523,515,524で案内されるから、該左遮蔽板534,535,536の安定した移動を確保し、左シャッター部材532を円滑に開閉することができる。更に、各左遮蔽板534,535,536における4つの角部にロールベアリング540を夫々配設したから、左遮蔽板534,535,536と上下のレール部材505,506との接触抵抗を低減することができ、左駆動モータ561に加わる負荷をより低減し得ると共に、左遮蔽板534,535,536の円滑な移動を達成し得る。
前記左シャッター部材532を移動させる左作動部材560は、図62に示す如く、前記後左遮蔽板536との連繋部と前記枢軸564による枢支部との間に臨む該後左遮蔽板536と平行な連繋アーム部566が、前記下レール部材506に設けた前後のガイド部材577,578で挟まれた状態で支持されるから、該左作動部材560を安定して揺動させることができ、左シャッター部材532のより円滑な開閉を達成し得る。しかも、左作動部材560は、後左遮蔽板536との連繋部においては該後左遮蔽板536に設けた前フランジ572に左作動部材560に突設した突部570のみが摺接し、かつ前後のガイド部材577,578とはリブ579,582が平坦面に摺接する構成であるから、左作動部材560と後左遮蔽板536との接触面積は少なく、両者560,536の摩擦抵抗を小さく抑えて、左遮蔽板534,535,536の円滑な移動に寄与し得ると共に左駆動モータ561に加わる負荷をより低減し得る。なお、左作動部材560の前面を支持する前ガイド部材577の前リブ579の後端は、前記下レール部材506における案内部519の裏面より僅かに後方に延出しているから、左作動部材560が案内部519に接触して抵抗が増えるのは防止されている。
前記左作動部材560は、図51に示す如く、左シャッター部材532の遮蔽位置において、後左遮蔽板536および中左遮蔽板535の後側に位置し、かつ両左遮蔽板536,535における左作動部材560の前側に臨む部分には装飾が施されて、左作動部材560は遊技者側から視認されないよう構成してあるから、左シャッター部材532の遮蔽位置での意匠性が低下することはない。また左作動部材560は、図52に示す如く、左シャッター部材532の開放位置において、後左遮蔽板536の後側に位置し、かつ該後遮蔽板536における左作動部材560の前側に臨む部分には装飾が施されて、左作動部材560は遊技者側から視認されないよう構成してあるから、左シャッター部材532の開放位置での意匠性が低下することはない。更に、左作動部材560は、左シャッター部材532を遮蔽位置と開放位置との間を移動させる間においても、常に左遮蔽板534,535,536の後側に隠れる形状に形成されているので、当該左シャッター部材532の作動時に左作動部材560が遊技者側に露出して見栄えが低下するのは防止される。すなわち、左作動部材560は、常に左シャッター部材532の後側に隠れる構成であるから、左シャッター部材532を移動させるための左作動部材560に見栄えを良くするための各種装飾を施す必要はなく、製造コストを低減し得ると共に意匠性を低下させることもない。なお、右シャッター部材533を移動させる右作動部材562についても、右作動部材560と同様に、右シャッター部材533の遮蔽位置、開放位置および両位置の移動中に何れにおいても、常に右遮蔽板537,538,539の後側に隠れる形状に形成されているので、右作動部材562が遊技者側に露出して見栄えが低下することはない。
(透明保護板について)
前記透明保護板609は、左右両端部に設けた複数の前記位置決め突部610を、前記左右のシャッター収納部材507,508に形成されている対応する挿通孔528cに夫々挿通することで、該透明保護板609は左右両端部が前記段部528,528の段差面528a,528aの前面に当接した状態で仮に位置決めされる(図64,図65,図66参照)。この状態で、各位置決め突部610におけるシャッター収納部材507,508の前板裏側に臨む位置に臨む通孔610aに挿通したネジを前記保護板用ボス529のネジ孔に螺挿することで、透明保護板609はシャッター収納部材507,508間に固定される。すなわち、前記透明板31の貫通口31aと左右のシャッター部材532,533との間に臨んでパチンコ球から左右のシャッター部材532,533を保護する透明保護板609を、シャッター装置500を構成するベース枠体502に配設してあるから、透明板31に、透明保護板609を位置決めしたり固定する手段を形成する必要はなく、透明板31の構成を簡略化し得る。また、透明保護板609についても、各種部品と干渉しないような複雑な形状とする必要はないから、構造が簡単になって製造コストを低廉に抑えることができる。
前記透明保護板609は、左右のシャッター収納部材507,508の前面より後方に一段低くなっている段差面528a,528aに当接する状態で配設されて、左右のシャッター収納部材507,508の前板525,525の前面より前方に突出していない。従って、前記裏ユニット50に透明板31を配設した際に、該透明板31に配設されてシャッター部材503の前側に臨む前記枠状装飾体200に、当該透明保護板609との干渉を回避するための加工を施す必要はなく、製造コストを低減し得る。また、枠状装飾体200と透明保護板609との干渉を防止するために、透明板31とシャッター装置500とを離間させる必要もなく、遊技盤30の前後寸法が大きくなるのも抑制し得る。
しかも、実施例ではシャッター装置500の表示空間501を遮蔽および開放するシャッター部材503を、3枚の左遮蔽板534,535,536から構成されて表示空間501の左半分を遮蔽および開放する左シャッター部材532と、3枚の右遮蔽板537,538,539から構成されて表示空間501の右半分を遮蔽および開放する右シャッター部材533とから構成しているから、各シャッター部材532,533において3枚の左遮蔽板534,535,536および3枚の右遮蔽板537,538,539を前後方向に重ねた際の前後寸法を小さくできる。すなわち、前後方向に重なった状態の3枚の左遮蔽板534,535,536が開放位置で収納される左シャッター収納部材507の収納空間の前後寸法、および前後方向に重なった状態の3枚の右遮蔽板537,538,539が開放位置で収納される右シャッター収納部材508の収納空間の前後寸法を小さくし得る。従って、左右のシャッター収納部材507,508に透明保護板609を前方に突出させないための前記段部528,528を形成しても、該シャッター収納部材507,508の前後寸法を小さく抑えることが可能となる。
また、前記シャッター装置500が配設される裏ユニット50に対して透明板31を配設した状態で、前記枠状装飾体200における左右の側部後端部を構成する前記第1内周壁230および球通路部274は、前記左右のシャッター収納部材507,508の段部528,528に収容される。すなわち、透明保護板609を前方に突出させないための段部528,528を利用して、透明板31の裏面から突出する第1内周壁230および球通路部274を収容することで、シャッター収納部材507,508(ベース枠体502)自体を第1内周壁230および球通路部274と干渉しないように後退させる必要はなく、透明板31の裏側に位置するシャッター収納部材507,508(ベース枠体502)の後方への突出寸法を抑えることができる。更に、実施例では左右のシャッター収納部材507,508の段差面528a,528aに当接している透明保護板609の左右両端部に、前記第1内周壁230および球通路部274と対応する形状の切欠凹部611,611を形成してあるから(図49参照)、該第1内周壁230および球通路部274を透明保護板609と干渉することなくより後方側に臨ませることができる。しかも、左右のシャッター収納部材507,508の段部528,528は、透明保護板609を取り付けるために機能するものであるから、枠状装飾体200の第1内周壁230および球通路部274を収容する部分を別途形成する必要はなく、製造コストを抑え得る。
なお、前記左右のシャッター収納部材507,508の段部528,528に収容される前記第1内周壁230および球通路部274には光拡散処理が施されているから、各段部528の側壁528bが枠状装飾体200を介して見づらくなっており、意匠性が低下するのは防止されている。
(上部発光演出装置とシャッター装置との関係について)
前記枠状装飾体200における窓口200aを画成する上部内縁から垂下する前記上部発光演出装置302の下部が、前記シャッター装置500における上弧状装飾体586に形成されている切欠部587を介して前記表示空間501内に延出している。すなわち、表示空間501を遮蔽および開放する左右のシャッター部材532,533と上部発光演出装置302とが前後の関係で重なっているから(図61参照)、該シャッター部材532,533の動作による演出と上部発光演出装置302の発光による演出とを前後に重ねた状態で行なうことができ、総合的な演出効果の向上が図られる。しかも、上部発光演出装置302は可動するものではないので、LED342,344を制御したり給電するための配線の処理は簡単であり、構造が複雑化することなく演出効果を高めることができる。
また、前述したように上部発光演出装置302の一部は上弧状装飾体586の切欠部587内に臨んでいるから、左右のシャッター部材532,533および上部発光演出装置302を前後に重ねて配設するために必要となる前後寸法を小さくすることができ、遊技盤30(パチンコ機10)の薄型化に寄与し得る。しかも、上弧状装飾体586の切欠部587は、左右のシャッター部材532,533において最後部に位置する後左遮蔽板536および後右遮蔽板539が表示空間501の左右方向の中央で当接する位置に対応して設けられているから、該切欠部587を、前の左右遮蔽板534,537および中の左右遮蔽板535,538の位置より後方に設けることが可能となる。すなわち、左右のシャッター部材532,533による表示空間501の遮蔽を阻害することなく上部発光演出装置302をより後方に位置させることができ、シャッター部材532,533および上部発光演出装置302を配設するために必要となる前後寸法をより小さくすることが可能となる。
前記上部発光演出装置302が左右のシャッター部材532,533と重なる位置に臨む前記透明保護板609には、上部発光演出装置302の外形形状に略倣う形状の凹部612が下側に凹むように形成されており、該凹部612の前側に上部発光演出装置302が臨んでいる(図61参照)。すなわち、左右のシャッター部材532,533の前側に位置する透明保護板609が、上部発光演出装置302を後方に配置するための障害となることはない。また、凹部612の存在により、上部発光演出装置302の下部裏側の全体が透明保護板609で塞がれることはないから、上部発光演出装置302と透明保護板609との間に該上部発光演出装置302から発する熱がこもることもなく、透明保護板609が熱影響を受けるのも防止し得る。
(駆動モータと始動入賞装置との関係について)
前記シャッター装置500では、前述したように表示空間501を遮蔽および開放するシャッター部材503を、表示空間501の左半分を遮蔽および開放する左シャッター部材532と、表示空間501の右半分を遮蔽および開放する右シャッター部材533とに分け、各シャッター部材532,533を移動させる左駆動モータ561および右駆動モータ563を、前記枠状装飾体200の下方に位置する始動入賞装置38を挟む左右両側に配置してある。すなわち、始動入賞装置38との干渉を回避するために駆動モータ561,563を始動入賞装置38の後方に配置する必要はないから、前記ベース枠体502に配設される駆動モータ561,563の後方への突出寸法を小さくし得る。また、ベース枠体502の取付盤部520に対して駆動モータ561,563は、出力軸を後方に向けた後向き姿勢で配設されて本体部が該取付盤部520の前面から所定長さだけ前側に突出している。そして、駆動モータ561,563の取付盤部520から前側に突出する部分が、前記始動入賞装置38における透明板31から後方に突出する部位と側方視においオーバーラップするようになっており、透明板31と裏ユニット50とを近接して配設することができ、パチンコ機の薄型化に寄与し得る。なお、シャッター装置500の駆動モータ561,563を表示空間501の下方に配置する構成としたから、前記枠状装飾体200の上側部分についての計計の自由度は高くなる。すなわち、遊技者が注目する枠状装飾体200の上側部分に、シャッター装置500の作動手段504を配設することを考慮して他の可動体や発光演出装置の配置を考える必要はなく、効果的な演出効果が得られるように可動体や発光演出装置を配置することが可能となる。
前記後の左右遮蔽板536,539に連繋されて左右の駆動モータ561,563により揺動される左右の作動部材560,562は板状に形成されているから、該作動部材の前記ベース枠体から後方への突出寸法は小さく抑えられている(図60参照)。すなわち、前記ステージ部271の後方に臨む左右の作動部材560,562の後方への突出寸法が小さく抑えられるから、シャッター装置500自体の前後寸法も小さくすることが可能となる。また、左右の駆動モータ561,563と左右の作動部材560,562とは、駆動歯車576と従動歯車565とを噛合して動力を伝達するよう構成してあるから、この動力伝達部における前後寸法も小さく抑えることができる。更に、左右の作動部材560,562は、後の左右遮蔽板536,539の後側に臨む連繋アーム部566に対し、前記枢軸564に枢支される枢支アーム部567が後方に変位するよう連設されているから(図62参照)、枢支アーム部567の従動歯車565と駆動歯車576との噛合位置に関係なく、連繋アーム部566を後の左右遮蔽板536,539に近接して配置することができ、最後部に位置する後の左右遮蔽板536,539から後方への連繋アーム部566の突出寸法を小さくし得る。すなわち、前記ベース枠体502における表示空間501の後方に臨む図柄表示装置19の表示面19aとシャッター部材503との間隔を小さくすることができ、遊技盤自体の前後寸法を小さくすることに寄与し得る。
(下レール部材に対する下弧状装飾体の取付けについて)
前記下レール部材506の案内部519と同一の曲率の円弧形状に形成された前下弧状装飾体588は、案内部519に前側から嵌合されて組付けられる。このとき、下弧状装飾体588の下壁590に設けた左右の固定脚591,591が、下レール部材506の取付盤部520に設けた対応する嵌凹部592,592に嵌合することで、該下レール部材506に対して下弧状装飾体588は位置決めされる。また、各嵌凹部592に突設されたピン592aが、対応する固定脚591のピン孔591aに嵌挿されて、固定脚591、すなわち下弧状装飾体588は下レール部材506に対して正確に位置に決めされる。なお、下弧状装飾体588の下壁590に設けた複数の第2被規制部596が、取付盤部520の前面に当接することによっても、該下弧状装飾体588は下レール部材506に対して位置決めされる。そして、前記各固定脚591に設けた通孔591bに前側から挿通したネジを、対応する嵌凹部592のネジ孔592bに螺挿することで、下レール部材506に対して下弧状装飾体588が正しい位置に固定される。すなわち、下レール部材506に対して下弧状装飾体588を位置決め固定した状態で、図49および図63に示す如く、下弧状装飾体588に設けた前記第1被規制部595が、前記係合片595aを前側に向けた状態で取付盤部520に設けた前記収容部594に収容される。
前記取付盤部520における下弧状装飾体588の前面には、左右方向の中央に形成されている前記第1位置決め凹部593を挟む両側の夫々に、前記飾り用LED基板607が、コネクタ受け部を対応する前記コネクタ挿通口608に前側から挿通した状態で位置決め固定される。
(下レール部材に対する飾り部材の取付けについて)
前記飾り部材597は、前記取付盤部520の第1位置決め凹部593に、前記嵌合突部604を前側から嵌合すると共に、該飾り部材597の左右両側に設けられる前記各固定板部601の各ピン孔601aおよび通孔601bに、取付盤部520に設けた対応する飾り用ピン602および飾り用ボス603を挿通することで、当該飾り部材597は取付盤部520の前面に前記飾り用LED基板607,607を収容した状態で位置めされる。このとき、飾り部材597の上側壁599に形成される複数の前記位置決め用切欠599aの夫々が、下弧状装飾体588の対応する前記第2被規制部596に夫々係合することでも、飾り部材597の左右方向の移動は規制される。すなわち、嵌合突部604を第1位置決め凹部593に嵌合した状態において、左右の固定板部601のピン孔601aおよび通孔601bに対応する飾り用ピン602および飾り用ボス603を挿通すると共に、左右方向に離間して形成される複数の位置決め用切欠599aの夫々を対応する第2被規制部596に係合することで、下レール部材506の取付盤部520に対して飾り部材597は、左右方向に位置ずれすることなく正確に位置決めされる。
また、前記嵌合突部604を第1位置決め凹部593に嵌合した状態において、飾り部材597に設けた前記規制片604aが、図63に示す如く、前記下弧状装飾体588の第1被規制部595における係合片595aの上側に係合して、飾り部材597の下方への移動は規制される。更に、飾り部材597の上側壁599が下弧状装飾体588の下壁590に略全面的に当接することでも、該飾り部材597の上方への移動も規制される。すなわち、下レール部材506の取付盤部520に対して飾り部材597は、嵌合突部604と第1位置決め凹部593との嵌合、ピン孔601aおよび通孔601bと飾り用ピン602および飾り用ボス603との嵌挿、規制片604aと下弧状装飾体588の第1被規制部595との係合、位置決め用切欠599aと下弧状装飾体588の第2被規制部596との係合により、上下左右の何れの方向にも位置ずれすることなく確実に位置決めされる。そして、前記左側部発光装飾装置120の第2左側部LED基板123および右側部発光装飾装置145の第2右側部LED基板148を取付盤部520の前側に配置し、該両LED基板123,148における固定板部601,601の前側に重なる位置に設けた通孔に前側から挿通したネジを、対応する飾り用ボス603,603のネジ孔に螺挿することで、飾り部材597は左右両側で側部LED基板123,148を介して取付盤部520に固定される。
(飾り部材とステージ部との位置決めについて)
前記枠状装飾体200が配設された前記透明板31を裏ユニット50に配設することにより、前記ステージ部271に設けられている通路形成部288が前記飾り部材597の第2位置決め凹部605に前側から嵌合する。また、ステージ部271における通路形成部288を挟む左右両側に設けられてい位置決めボス273,273が飾り部材597の前記位置決め挿通孔606,606に前側から嵌挿されることで、ステージ部271と飾り部材597との相対的な位置決めがなされる。前述したように、裏ユニット50に配設されるシャッター装置500のベース枠体502(下レール部材506)に対し、前記飾り部材597は正確に位置決めされているから、該飾り部材597に設けられている前記第2位置決め凹部605も裏ユニット50に対して正確な位置(左右方向の中央)に位置している。従って、第2位置決め凹部605に嵌挿される通路形成部288も正確に左右方向の中央に位置決めされる。
前記透明板31に配設されるステージ部271に球通路部274を介して通入して第1ステージ(球転動部)269からステージ口287を介してL字型通路(球排出通路)291の垂直通路289に通入したパチンコ球は、前記球出口250を介して前記遊技領域32に排出される。この場合において、前記垂直通路289を画成する通路形成部288は、前述したように飾り部材597を介して左右方向の中央に位置決めされるから、球出口250から排出されるパチンコ球は、透明板31の左右方向の中央に配置されている前記始動入賞装置38の上部始動入賞口40aの真上に排出され、該始動入賞装置38に対し、ステージ部271の球出口250から排出されるパチンコ球を定められた確率で入賞させることができ、遊技の興趣の低下を防止し得る。
(変更例)
なお、遊技機の構成としては、実施例のものに限らず、種々の変更が可能である。
(1) 実施例では、透明板のアウト口(排出口)の上方に始動入賞装置および特別入賞装置を配設して、両入賞装置の配線を、透明板に形成した配線挿通用切欠き部を介して裏ユニットの裏側に導出するようにしたが、何れか一方の入賞装置のみをアウト口(排出口)の上方に備る構成であってもよい。
(2) 実施例では、透明板の上部に設けた演出ユニットの配線を裏ユニットの裏側に導出する配線挿通口を前後に開口するよう形成したが、裏ユニット(箱状本体)の上方および前後に開口する切欠き部を裏ユニットの上部に形成して、演出ユニットの配線を裏ユニットの裏側に導出するよう構成することも可能である。
(3) 実施例では、透明板の上部に位置する電気部品として、上部発光演出装置および可動演出装置を備えた演出ユニットを採用したが、発光演出装置や可動演出装置を単体で設けるようにしてもよく、また透明板の上部に入賞装置を設けて電気部品とすることもできる。また、透明板の上部に設ける発光演出装置や可動演出装置の構成は、実施例のものに限られるものでないことは当然である。
(4) 実施例では、前記裏ユニットの箱状本体の上画壁部から上固定部に亘って連続して開口する照明用窓部を1つ形成したが、上画壁部から上固定部に亘って連続して開口する複数の照明用窓部を形成することもできる。また、照明用窓部の形状や大きさも実施例のものに限定されるものではなく、任意に変更することが可能である。
(5) 実施例では、発光装飾装置の装飾カバーを、透明な取付台および光透過性のカバー本体の2つの部材から構成したが、これに限らず、単一の部材とすることもできる。
(6) 実施例では、前記裏ユニットに複数の発光演出装置を配設して、シャッター装置の外周を囲繞するよう構成したが、単一の発光装飾装置によりシャッター装置の外周を囲繞することも可能である。すなわち、この場合には単一の発光体基板(LED基板)によりシャッター装置の外周を囲繞して、該発光体基板の前側を単一の装飾カバーで覆うよう構成される。また、シャッター装置を省略して、裏ユニット(対向面部)の開口部の開口縁に沿って発光演出装置を設けて、該開口部を囲繞するようにしてもよい。
(7) 実施例では、左右の透明パネルを設けて、前記裏ユニットの対向面部に形成した開口部(透明板の貫通口)の略全周を囲繞するよう構成したが、単一の透明パネルにより該対向面部に形成した開口部(透明板の貫通口)の略全周を囲繞するようにしてもよい。また、前記透明パネルを3つ以上の複数設けて、前記対向面部に形成した開口部(透明板の貫通口)の略全周を囲繞することも可能である。
(8) 実施例では、透明パネルの左右の側端面から光を照射するよう構成したが、該透明パネルの上下の端面から光を照射するよう構成してもよい。
(9) 実施例では、側部発光演出装置の遮蔽部材を構成する遮蔽部の厚み分だけ透明パネルを透明板の裏側から離間させるようにしたが、該透明パネルを裏ユニット(箱状本体)における各画壁部の開口前端部と完全に同一面に位置させて、該透明板の裏面に対して透明パネルを平行となるよう配置することもできる。
(10) 実施例では、前記裏ユニットの箱状本体に配設された発光装飾装置の前側を、前記側部発光演出装置の透明パネルで被覆するよう構成したが、該側部発光演出装置を省略して、発光装飾装置の装飾カバーを前記透明板の裏面に対向させるようにしてもよい。同様に、実施例では、前記側部発光演出装置の透明パネルの裏側に、発光により透明板を裏側から照明する発光装飾装置を配設した構成を示したが、該透明パネルの裏側に、可動体を備えた可動演出装置を配設するよう構成してもよい。
(11) 実施例では、左右のシャッター部材を、夫々3枚の遮蔽板で構成した場合で説明したが、該遮蔽板の数は3枚に限られるものでなく、表示空間の大きさに応じて適宜に設定すればよい。
(12) 実施例では、透明合成樹脂製の遮蔽板の一部に装飾を施し、表示空間の全体を遮蔽したときであっても遮蔽板を介して図柄表示装置の表示部が一部見えるようにしたが、遮蔽板の全体に装飾を施して、表示空間の全体を遮蔽したときには完全に図柄表示装置の表示部を隠すようにしてもよい。
(13) 実施例では、表示空間を遮蔽および開放するシャッター部材を、表示空間の左半分を遮蔽および開放する左シャッター部材と、表示空間の右半分を遮蔽および開放する右シャッター部材とで構成したが、1基のシャッター部材により表示空間の全体の遮蔽および開放を行なう構成を採用し得る。すなわち、ベース枠体の左側または右側に位置するシャッター収納部材の収納空間に収納されている開放位置における最後部の作動用の遮蔽板を作動手段により右側または左側に引き出すように移動して、表示空間の全体を遮蔽し、また逆方向に移動することで表示空間の全体を開放するよう構成する。
(14) 実施例では、遮蔽板に配設される回転体としてボールベアリングを採用したが、レール部材に接触して転動するものであればローラであってもよい。
(15) 実施例では、後の左右遮蔽板に、永久磁石を夫々配設して、後の左右遮蔽板が当接した際に永久磁石同士が磁着するよう構成したが、少なくとも一方の遮蔽板側に磁石が配設されると共に、他方の遮蔽板側に磁石が磁着可能な磁着部材を配設するようにすればよい。例えば、前記磁着部材としては、鉄、コバルト、ニッケル等の金属や鉄酸化物等の強磁性体により構成されて、作動手段の作動により後の左右遮蔽板の側端縁および当接面が当接した際に、前記磁石が磁着部材に磁着する構成を採用し得る。
(16) 左右のシャッター部材で表示空間の遮蔽および開放を行なう実施例のシャッター装置における両シャッター部材の動作については、両シャッター部材を同時に移動させたり、あるは各シャッター部材を単独で移動させる等、図柄表示装置の表示部で行なわれる図柄組合わせゲームの内容に応じて設定することができる。
(17) 実施例では上レール部材の前側に上弧状装飾体を配設し、該上弧状装飾体に上部発光演出装置の一部が臨む切欠部を形成した場合で説明したが、上弧状装飾体を省略し、所要の装飾が施された上レール部材自体に前記切欠部を形成する構成を採用し得る。
(18) 実施例では、下レール部材に下弧状装飾体を配設し、該下弧状装飾体に、飾り部材の規制片と係合する第1被規制部を設けた場合で説明したが、下弧状装飾体を省略し、下レール部材自体に前記第1被規制部を形成する構成を採用し得る。また第1被規制部としては、規制片が係脱自在に係合し得るものであれば、実施例の係合片に代えて規制片が挿脱可能な通孔を形成したものであってもよい。
(19) 実施例では、作動部材を支持する前後のガイド部材に2本のリブを設けた場合で説明したが、該リブの数は1本であっても3本以上であってもよい。
(20) シャッター部材を構成する各遮蔽板に設けられる閉鎖用係合片および開放用係合片の配設位置は、実施例の位置に限定されるものでなく、作動用の遮蔽板の移動に伴って他の遮蔽板の閉鎖用または開放用の係合片が順次係合するものであればよい。なお、閉鎖用係合片および開放用係合片については、前側から視認し得ないよう設けるのが好適である。
(21) 実施例では、上部発光演出装置が光通過部材および円形透明パネルを備え、光の文字による発光演出と、円形透明パネルの反射光による発光演出を行なう構成とした。しかしながら、上部発光演出装置は、必ずしも光通過部材および円形透明パネルの両部材を備え、二種類の発光演出を行なうものとする必要はなく、何れか一方の発光演出を行なう構成としてもよい。例えば、円形透明パネルのみを備える構成とした場合、該パネルを円盤状ベース部材内に適正な姿勢で保持すれば、光通過部材や第1発光手段を設ける必要はない。また、実施例では、円形透明パネルの後面に設けた図柄を該後面全体に設けた凹凸により円形の図柄を構成したが、当該図柄を文字や図形、キャラクター等のデザインとしてもよい。また、円形透明パネル自体の形状を、例えば、星形等に成形して、当該形状の光を演出カバー部材に投影させるようにしてもよい。なお、実施例では、光反射シートを円形透明パネルと保持基板との間に挟む構成としたが、必ずしも光反射シートを設ける必要はない。
(22) 実施例では、パネル用LEDを4つ設けた場合を例示したが、パネル用LEDの設置数を適宜増減してもよい。なお、パネル用LEDの設置数を変更した場合にあっても、円形透明パネルで光をバランス良く反射させるため、パネル用LEDを円形透明パネルに対し周方向に等間隔で設置するのが好適である。また、実施例では、光通過部材の収容孔部を複数設けて、複数画の文字「天」を表したが、複数の収容孔部により文字以外の図柄等を表したり、一つの収容孔部により一画の文字や図柄等を表してもよい。なお、一画の単純な文字等であれば、光通過部材に光通孔のみを設けて、光案内壁を省略することも可能である。
(23) 実施例では、上部発光演出装置を円盤状ベース部材の3つのベース固定ボスにより取付ベースの演出装置固定部に取付ける構成としたが、ベース固定ボスを3つ以上設けてもよい。また、実施例では、ベース固定ボスを円盤状ベース部材の後面における上部側に偏倚して設けたが、ベース固定ボスを該後面の中央部に設置してもよい。また、実施例では、演出ユニットを上部発光演出装置および2つの可動演出装置から構成したが、演出ユニットを上部発光演出装置のみで構成したり、可動演出装置を1つまたは3つ以上備えていてもよい。
(24) 実施例では、枠状装飾体に第1配線通路および第2配線通路を設けた場合を示したが、枠状装飾体に1つの配線通路を設けてもよい。また、実施例では、後枠部材および前枠部材を組付けることで、上部外周壁および第2内周壁(央部内周壁)により第2配線通路が画成される構成としたが、例えば、後枠部材または前枠部材に第2配線通路を直接成形してもよい。実施例では、第2配線通路を上枠体の中央上部位置(第1通出切欠)まで挿通案内するようにしたが、例えば、球検出センサの配線を上枠体の右側部まで送って後方へ通出させるようにしてもよい。また、配線通路を下枠体に設けることも可能である。実施例では、第2配線通路を覆う被覆部として前枠部材に取付けられる上装飾カバーを採用したが、例えば、前枠部材の外側延出部232の全体を不透明とすることで、該外側延出部を被覆部として機能させてもよい。
(25) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機等の従来公知の各種遊技機を採用し得る。また、図柄表示装置としても液晶パネルを用いたものに限らず、ドラム式やベルト式、その他の形式の図柄表示装置も採用可能である。
19 図柄表示装置
19a 表示面(表示部)
30 遊技盤
32 遊技領域
38 始動入賞装置
200 枠状装飾体
200a 窓口
269 第1ステージ(球転動部)
271 ステージ部
273 位置決めボス
288 通路形成部(後部球通路部)
291 L字型通路(球排出通路)
501 表示空間
502 ベース枠体
503 シャッター部材
504 作動手段
506 下レール部材(下の枠部)
593 第1位置決め凹部
595 第1被規制部
596 第2被規制部
597 飾り部材(位置決め部材)
599a 位置決め用切欠
604 嵌合突部
604a 規制片
605 第2位置決凹部
606 位置決め挿通孔(位置決め孔)

Claims (5)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域が前側に設けられる遊技盤と、前記遊技盤の裏側に配設され、各種図柄を可変表示可能な図柄表示装置と、前記遊技盤の遊技領域に配設されて遊技領域を流下する遊技球を一時的に受け入れて排出し、窓口を介して前記図柄表示装置の表示部が後方から臨む枠状装飾体と、前記枠状装飾体の下縁部に設けられ、該枠状装飾体内に受け入れた遊技球を転動させて遊技領域内に排出するステージ部とを備えた遊技機において、
    前記枠状装飾体の窓口と図柄表示装置の表示部との間に臨むように前記遊技盤に配設され、図柄表示装置の表示部を前側から視認可能とする表示空間を画成したベース枠体と、
    前記ベース枠体に移動自在に配設され、作動手段によって前記表示空間を遮蔽する遮蔽位置および該表示空間を開放する開放位置の間を移動されるシャッター部材と、
    前記ベース枠体における下の枠部の前面に形成されて上下方向に延在する第1位置決め凹部と、
    前記下の枠部に前側から着脱自在に配設され、前記第1位置決め凹部に嵌合する嵌合突部が上下方向に延在するよう形成されると共に、該嵌合突部の前側に上下方向に延在する第2位置決め凹部が形成された位置決め部材と、
    前記ステージ部における遊技球が移動する球転動部から通入した遊技球を遊技領域内に排出する球排出通路の一部を画成するよう該ステージ部に後方に突出して上下方向に延在するよう形成されて、前記遊技盤に枠状装飾体を配設した際に前記位置決め部材の第2位置決め凹部に前側から嵌合する後部球通路部とを有する
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記位置決め部材の嵌合突部に、後方に突出する規制片が形成されると共に、前記下の枠部には、前記規制片に係脱自在に係合して位置決め部材の上下方向の移動を規制する第1被規制部が設けられる請求項1記載の遊技機。
  3. 前記位置決め部材の後端縁に、左右方向に離間して複数の位置決め用切欠が形成されると共に、前記下の枠部には、前記各位置決め用切欠に係脱自在に係合して位置決め部材の左右方向の移動を規制する第2被規制部が設けられる請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記ステージ部には、前記後部球通路部を挟む左右両側に後方に突出する位置決めボスが設けられると共に、前記位置決め部材には、前記各位置決めボスが挿脱自在に嵌挿される位置決め孔が形成される請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
  5. 前記遊技盤における左右方向の中央でかつ前記枠状装飾体の下方位置に、前記遊技領域を流下する遊技球が入賞可能で、入賞により前記図柄表示装置の図柄を変動開始させる始動入賞装置が配設され、前記ステージ部の球排出通路からは前記始動入賞装置へ向けて遊技球が排出される請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
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