JP2009268187A - 短絡距離継電装置 - Google Patents

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重穗 松本
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Abstract

【課題】対向端からの転送信号の伝送路を設けることなく分流効果の影響を低減することができる負荷端側用の短絡距離継電装置を提供する。
【解決手段】第1の負荷端距離継電装置301の保護区間送電線である自回線1Lおよび自分岐回線3Lにおける事故発生を検出すると、自分岐回線3Lに設けられた第5の遮断器45を遮断するための第5のトリップ信号S5を発生するトリップ信号発生回路20を具備する。トリップ信号発生回路20は、負荷端母線の負荷端母線電圧Vcおよび自分岐回線3Lを流れる第5の線路電流I5に基づいて第5のインピーダンスZ5を算出し、算出したインピーダンスZ5に基づいて自回線1Lの対向端側に設置された第3の遮断器43が自回線1Lにおける事故により遮断されたと判定すると第5のトリップ信号S5を発生する。
【選択図】図1

Description

本発明は、短絡距離継電装置に関し、特に、平衡2回線送電線から分岐された分岐回線の負荷端側に設置するのに好適な短絡距離継電装置に関する。
平衡2回線送電線の保護のために、3段階距離リレー方式が用いられている。3段階距離リレー方式では、短絡距離継電装置(DZS)は、たとえば、保護区間送電線である自回線の80%までの第1の保護区間(短絡距離継電装置の1段動作域A1)の短絡事故に対しては瞬時(第1の時限協調時間ST1=0s)に遮断器を遮断するように整定され、自回線の120%までの第2の保護区間(短絡距離継電装置の2段動作域A2)の短絡事故に対しては第2の時限協調時間ST2(たとえば、400ms)経過後に遮断器を遮断するように整定され、自回線の300%までの第3の保護区間(短絡距離継電装置の3段動作域A3)の短絡事故に対しては第3の時限協調時間ST3(たとえば、1.5s)経過後に遮断器を遮断するように整定されることにより、次区間送電線保護用の短絡距離継電装置との距離整定および時間整定の協調を図っている。
このような3段階距離リレー方式において使用される短絡距離継電装置の動作について、図5を参照して説明する。
電源1から電力を供給される母線から分岐された第1の送電線1L(以下、「自回線1L」と称する。)および第2の送電線2L(以下、「他回線2L」と称する。)の電源端側(母線側)には、短絡距離継電装置(以下、「第1および第2の電源端距離継電装置1101,1102」と称する。)がそれぞれ設置されている。また、自回線1Lおよび他回線2Lの対向端側(母線と反対側)にも、短絡距離継電装置(以下、「第1および第2の対向端距離継電装置1201,1202」と称する。)がそれぞれ設置されている。
第1の電源端距離継電装置1101は、母線に設けられた第1の変成器21から入力される母線電圧Vaと自回線1Lの電源端側に設けられた第1の変流器31から入力される第1の線路電流I1とに基づいて第1のインピーダンスZ1(Z1=Va/I1)を算出する。第1の電源端距離継電装置1101は、算出した第1のインピーダンスZ1に基づいて自回線1Lにおける短絡事故発生を検出すると、自回線1Lの電源端側に設けられた第1の遮断器41を遮断するための第1のトリップ信号S1を発生する。
第2の電源端距離継電装置1102は、第1の変成器21から入力される母線電圧Vaと他回線2L(第2の電源端距離継電装置1102の自回線)の電源端側に設けられた第2の変流器32から入力される第2の線路電流I2とに基づいて第2のインピーダンスZ2(Z2=Va/I2)を算出する。第2の電源端距離継電装置1102は、算出した第2のインピーダンスZ2に基づいて他回線2Lにおける短絡事故発生を検出すると、他回線2Lの電源端側に設けられた第2の遮断器42を遮断するための第2のトリップ信号S2を発生する。
第1の対向端距離継電装置1201は、対向端の母線(以下、「対向端母線」と称する。)に設けられた第2の変成器22から入力される対向端母線電圧Vbと自回線1Lの対向端側に設けられた第3の変流器33から入力される第3の線路電流I3とに基づいて第3のインピーダンスZ3(Z3=Vb/I3)を算出する。第1の対向端距離継電装置1201は、算出した第3のインピーダンスZ3に基づいて自回線1Lにおける短絡事故発生を検出すると、自回線1Lの対向端側に設けられた第3の遮断器43を遮断するための第3のトリップ信号S3を発生する。
第2の対向端距離継電装置1202は、第2の変成器22から入力される対向端母線電圧Vbと他回線2L(第2の対向端距離継電装置1202の自回線)の対向端側に設けられた第4の変流器34から入力される第4の線路電流I4とに基づいて第4のインピーダンスZ4(Z4=Vb/I4)を算出する。第2の対向端距離継電装置1202は、算出した第4のインピーダンスZ4に基づいて他回線2Lにおける短絡事故発生を検出すると、他回線2Lの対向端側に設けられた第4の遮断器44を遮断するための第4のトリップ信号S4を発生する。
次に、第1および第2の電源端距離継電装置1101,1102と第1および第2の対向端距離継電装置1201,1202とにおける第1乃至第4のトリップ信号S1〜S4の発生方法について、第1の電源端距離継電装置1101における第1のトリップ信号S1の発生方法を例として図6乃至図8を参照して説明する。
第1のトリップ信号S1を発生するためのトリップ信号発生回路220は、図6に示すように、母線電圧Vaおよび第1の線路電流I1に基づいて第1の電源端距離継電装置1101の動作域を判定する動作域判定回路221と、動作域判定回路221から入力される第3の判定結果出力信号VD3を第2および第3の時限協調時間ST2,ST3だけそれぞれ遅延する第1および第2の遅延回路(タイマー)2221,2222と、動作域判定回路221から入力される第1および第3の判定結果出力信号VD1,VD3の論理積をとる第1の論理積回路2231と、第2の判定結果出力信号VD2と第1の遅延回路2221によって遅延された第3の判定結果出力信号VD3との論理積をとる第2の論理積回路2232と、第2の遅延回路2222によって遅延された第3の判定結果出力信号VD3と第1および第2の論理積回路2231,2232の出力信号との論理和をとる論理和回路224と、フェールセーフ用の他の継電装置(不図示)からのFDリレー出力信号SFDと論理和回路224の出力信号との論理積をとる第3の論理積回路2233とを備える。
動作域判定回路221は、母線電圧Vaを第1の線路電流I1で割って第1のインピーダンスZ1(Z1=Va/I1)を算出する。動作域判定回路221は、算出した第1のインピーダンスZ1に基づいて第1の電源端距離継電装置1101の動作域を判定し、判定結果を示す第1乃至第3の判定結果出力信号VD1〜VD3を出力する。
すなわち、動作域判定回路221は、図7に示すように、第1のインピーダンスZ1のリアクタンス分X1が第1の値B1以下であると、「第1の電源端距離継電装置1101の動作域が1段動作域A1である」と判定して、ハイレベルの第1の判定結果出力信号VD1を出力する。また、動作域判定回路221は、第1のインピーダンスZ1のリアクタンス分X1が第2の値B2以下であると、「第1の電源端距離継電装置1101の動作域が2段動作域A2である」と判定して、ハイレベルの第2の判定結果出力信号VD2を出力する。さらに、動作域判定回路221は、第1のインピーダンスZ1の抵抗分R1およびリアクタンス分X1が図7の円内に入っていると、「第1の電源端距離継電装置1101の動作域が3段動作域A3である」と判定して、ハイレベルの第3の判定結果出力信号VD3を出力する。
たとえば、自回線1Lの第1の保護区間(第1の電源端距離継電装置1101の1段動作域A1)において図8(a)に示す時刻t0に短絡事故が発生して、第1のインピーダンスZ1が図7に点P1で示す値となった場合には、動作域判定回路221は、第1のインピーダンスZ1に基づいて「第1の電源端距離継電装置1101の動作域が1段動作域A1である」と判定して、ハイレベルの第1の判定結果出力信号VD1を出力する。また、動作域判定回路221は、第1のインピーダンスZ1が図7の円内にも入っているため、ハイレベルの第3の判定結果出力信号VD3も出力する。
ハイレベルの第1および第3の判定結果出力信号VD1,VD3が入力されると第1の論理積回路2231の出力信号はロウレベルからハイレベルとなるため、論理和回路224の出力信号がロウレベルからハイレベルとなる。その結果、FDリレー出力信号SFDがハイレベルであると、第3の論理積回路2233の出力信号がロウレベルからハイレベルとなるため、第1のトリップ信号S1がトリップ信号発生回路220から第1の遮断器41に出力される。なお、第1のトリップ信号S1は、第1の電源端距離継電装置1101におけるリレー判定時間TRYが経過した時刻t1にトリップ信号発生回路220から出力される。
これにより、第1の遮断器41は第1のトリップ信号S1が入力されてから遮断器遮断時間TCBの経過後に遮断が完了するため、第1の遮断器41は、図8(a)に示すように、リレー判定時間TRYおよび遮断器遮断時間TCBの合計時間(たとえば、50ms)が経過した時刻t2に完全に遮断される。
図5に示す自回線1Lの第2の保護区間(第1の電源端距離継電装置1101の2段動作域A2)において図8(b)に示す時刻t0に短絡事故が発生して、第1のインピーダンスZ1が図7に点P2で示す値となった場合には、動作域判定回路221は、第1のインピーダンスZ1に基づいて「第1の電源端距離継電装置1101の動作域が2段動作域A2である」と判定して、ハイレベルの第2の判定結果出力信号VD2を出力する。また、動作域判定回路221は、第1のインピーダンスZ1が図7の円内にも入っているため、ハイレベルの第3の判定結果出力信号VD3も出力する。
第3の判定結果出力信号VD3は、第1の遅延回路2221によって第2の時限協調時間ST2(たとえば、400ms)だけ遅延されたのち第2の論理積回路2232に入力される。
ハイレベルの第1の遅延回路2221の出力信号およびハイレベルの第2の判定結果出力信号VD2が入力されると第2の論理積回路2232の出力信号はロウレベルからハイレベルとなるため、論理和回路224の出力信号がロウレベルからハイレベルとなる。
その結果、FDリレー出力信号SFDがハイレベルであると、第3の論理積回路2233の出力信号がロウレベルからハイレベルとなるため、第1のトリップ信号S1がトリップ信号発生回路220から第1の遮断器41に出力される。なお、第1のトリップ信号S1は、第1の電源端距離継電装置1101におけるリレー判定時間TRYおよび第2の時限協調時間ST2の合計時間が経過した時刻t5にトリップ信号発生回路220から出力される。
これにより、第1の遮断器41は、図8(b)に示すように、リレー判定時間TRY、第2の時限協調時間ST2および遮断器遮断時間TCBの合計時間(たとえば、50ms+400ms=450ms)が経過した時刻t6に完全に遮断される。
自回線1Lの第3の保護区間(第1の電源端距離継電装置1101の3段動作域A3)において図8(c)に示す時刻t0に短絡事故が発生して、第1のインピーダンスZ1が図7の円内の値となった場合には、動作域判定回路221は、第1のインピーダンスZ1に基づいて「第1の電源端距離継電装置1101の動作域が3段動作域A3である」と判定して、ハイレベルの第3の判定結果出力信号VD3を出力する。
第3の判定結果出力信号VD3は、第2の遅延回路2222によって第3の時限協調時間ST3(たとえば、1.5s)だけ遅延されたのち論理和回路224に入力される。
ハイレベルの第2の遅延回路2222の出力信号が入力されると、論理和回路224の出力信号がロウレベルからハイレベルとなる。
その結果、FDリレー出力信号SFDがハイレベルであると、第3の論理積回路2233の出力信号がロウレベルからハイレベルとなるため、第1のトリップ信号S1がトリップ信号発生回路220から第1の遮断器41に出力される。なお、第1のトリップ信号S1は、第1の電源端距離継電装置1101におけるリレー判定時間TRYおよび第3の時限協調時間ST3の合計時間が経過した時刻t9にトリップ信号発生回路220から出力される。
これにより、第1の遮断器41は、図8(c)に示すように、リレー判定時間TRY、第3の時限協調時間ST3および遮断器遮断時間TCBの合計時間(たとえば、50ms+1.5s=1.55s)が経過した時刻t10に完全に遮断される。
下記の特許文献1には、段階限時の距離継電方式により3端子系統送電線を保護する後備保護手段を備えた保護継電装置において事故遮断の選択性を確保し高速遮断ができるようにするために、対向母線を含み対向母線方向の事故を検出する第2段リレーの動作条件を伝送する手段と、対向端からの転送信号を受信する手段と、自端の保護リレーの動作を受信した転送信号が所定時間以上継続したことを条件に自端の遮断器に遮断指令を出力する手段とを備えた保護継電装置が開示されている。
また、下記の特許文献2には、後備第2段時限延長制御が必要な端子にのみ制御指令を行うために、送電線の電圧と電流により系統事故を検出する手段と、遠方の事故に対して時限遮断を行う後備保護手段と、当該変電所と対向する他の変電所に設置された同一方向の遠方保護機能を有する継電装置に対して後備保護時限を変更制御する判断手段を備えた距離継電装置において、自母線の母線連絡遮断器の開閉状態に応じ、後備保護機能を有する継電装置の時限変更制御指令を行う距離継電装置が開示されている。
特開平5−076134号公報 特開平6−165365号公報
しかしながら、図9に示すように自回線1Lおよび他回線2Lから分岐された自分岐回線3Lおよび他分岐回線4Lがある場合には、図10(a),(b)に示すように、電源端から事故点までのインピーダンスZA(=Z1+Z2(1+Im/In))は、分流効果によって、自分岐回線3Lおよび他分岐回線4Lがない場合の電源端から事故点までのインピーダンスZA(=Z1+Z2)に比べて見掛上大きくなる。
そのため、第1および第2の電源端距離継電装置1101,1102と自分岐回線3Lおよび他分岐回線4Lの負荷端側に設置された短絡距離継電装置(以下、「第1および第2の負荷端距離継電装置1301,1302」と称する。)とに分流効果対策が施されていない場合には、自回線1Lの対向端至近で発生した短絡事故により第1の対向端距離継電装置1201によって第3の遮断器43が瞬時に遮断されても、第1の電源端距離継電装置1101および第1の負荷端距離継電装置1301は分流効果の影響によりアンダーリーチ(不動作)となる。
その結果、実際には第2の保護区間(第1の電源端距離継電装置1101の2段動作域A2)における短絡事故であるにもかかわらず、第1の電源端距離継電装置1101では、第3の保護区間(第1の電源端距離継電装置1101の3段動作域A3)における短絡事故であると判定されるため、自回線1Lの電源端側に設置された第1の遮断器41はリレー判定時間TRY、第3の時限協調時間ST3および遮断器遮断時間TCBの合計時間(たとえば、50ms+1.5s=1.55s)経過後に第1の電源端距離継電装置1101によって遮断され、また、自分岐回線3Lの負荷端側に設置された第5の遮断器45は第1の遮断器41が第1の電源端距離継電装置1101によって遮断されたのちに第1の負荷端距離継電装置1301によって遮断されるので、事故継続時間が長くなり、設備損壊や電圧低下による社会的影響が非常に大きくなるという問題がある。
このような分流効果の対策として、従来では、第1の電源端距離継電装置1101の2段整定については送電線1Lのインピーダンスのリアクタンス分(第1のインピーダンスZ1のリアクタンス分X1)を分流効果最大時(分流効果の影響が最大となる時)の見掛上のリアクタンス分X1’に対して120〜150%程度で整定して2段動作域A2を大きくするとともに、3段整定については送電線1Lのインピーダンス(第1のインピーダンスZ1)を分流効果最大時の見掛上のインピーダンスZ1’に対して200〜300%程度で整定して3段動作域A3を大きくすることにより、第1の電源端距離継電装置1101の保護範囲がアンダーリーチとならないようにしている。
しかし、このような分流効果の対策では、作業などで負荷端が片回線受電となった場合には、分流効果がなくなるため、第1の電源端距離継電装置1101のオーバーリーチ(保護範囲を超えて次区間送電線の短絡距離継電装置との協調が崩れること)により、第1の電源端距離継電装置1101が次区間送電線で生じた短絡事故によっても動作して第1の遮断器41を遮断してしまい、供給支障を生じるという問題がある。
上記特許文献1,2記載の保護継電装置では、分流効果の影響を低減することはできるが、対向端子からの転送信号を継続して受信することにより自端子の遮断器を遮断する方式であるので、この転送信号の伝送路が必要であるという問題がある。
本発明の目的は、対向端からの転送信号の伝送路を設けることなく分流効果の影響を低減することができる負荷端側用の短絡距離継電装置を提供することにある。
本発明の短絡距離継電装置は、母線から分岐された平衡2回線送電線を構成する自回線(1L)および他回線(2L)から分岐された自分岐回線(3L)および他分岐回線(4L)の負荷端側に設置される短絡距離継電装置(301)であって、該短絡距離継電装置の保護区間送電線である前記自回線および前記自分岐回線における事故発生を検出すると、該自分岐回線に設けられた遮断器(45)を遮断するためのトリップ信号(S5)を発生するトリップ信号発生回路(20)を具備し、該トリップ信号発生回路が、負荷端母線の負荷端母線電圧(Vc)および前記自分岐回線を流れる線路電流(I5)に基づいてインピーダンス(Z5)を算出し、該算出したインピーダンスに基づいて前記自回線の対向端側に設置された他の遮断器(43)が該自回線における事故により遮断されたと判定するとトリップ信号(S5)を発生する手段を備えることを特徴とする。
ここで、前記トリップ信号発生回路が、前記負荷端母線電圧(Vc)および前記線路電流(I5)に基づいて前記インピーダンス(Z5)を算出し、該算出したインピーダンスに基づいて前記短絡距離継電装置の動作域が1段乃至3段動作域(A1〜A3)のいずれであるかを判定する動作域判定回路(21)と、該動作域判定回路から出力される判定結果出力信号(Vd1〜Vd3)に基づいて、前記短絡距離継電装置の動作域が引延し時間(DL)内に前記3段動作域(A3)から前記2段動作域(A2)に遷移したことを検出する動作域遷移検出手段(233,234,25,26)とを備えてもよい。
前記引延し時間(DL)が、前記短絡距離継電装置のリレー判定時間(TRY)および前記遮断器の遮断器遮断時間(TCB)の合計時間よりも長くてもよい。
前記動作域遷移検出手段が、前記動作域判定回路(21)から入力される「前記短絡距離継電装置の動作域が前記2段動作域(A2)である」ことを示す判定結果出力信号(Vd2)の極性を反転するためのインバータ回路(26)と、前記判定結果出力信号(Vd2)と前記動作域判定回路(21)から入力される「前記短絡距離継電装置の動作域が前記3段動作域(A3)である」ことを示す他の判定結果出力信号(Vd3)との論理積をとる論理積回路(233)と、該論理積回路(233)の出力信号の時間軸を前記引延し時間(DL)だけ伸張する引延し回路(25)と、該引延し回路の出力信号と前記判定結果出力信号(Vd2)との論理積をとる他の論理積回路(234)とを備えてもよい。
前記動作域判定回路(21)が、前記インピーダンス(Z5)のリアクタンス分(X5)に基づいて前記短絡距離継電装置の動作域を判定してもよい。
前記動作域遷移検出手段が、前記インピーダンス(Z5)のリアクタンス分(X5)が前記引延し時間(DL)内に閾値(Th)以下になったときに前記他の遮断器(43)が前記自回線における事故により遮断されたと判定して前記トリップ信号(S5)を発生し、前記閾値が、前記短絡距離継電装置の動作域が前記2段動作域(A2)であるときの前記インピーダンス(Z5)のリアクタンス分(X5)の最大値(B2’)以上であってもよい。
前記他分岐回線(4L)の負荷端側に設置される他の短絡距離継電装置(302)が、前記短絡距離継電装置(301)と同じ構成を有しかつ一体に構成されていてもよい。
本発明の短絡距離継電装置は、以下に示す効果を奏する。
(1)負荷端側に設置された短絡距離継電装置では、算出したインピーダンスに基づいて、対向端側に設置された遮断器が事故により遮断されたことを検出するので、対向端からの転送信号の伝送路を設ける必要がない。
(2)自回線の第2の保護区間で短絡事故が生じた場合に負荷端側に設置された遮断器を遮断する時間を大幅に短縮することができるので、分流効果の影響を低減することができる。
(3)事故継続時間も大幅に短縮するので、事故時の設備への悪影響を低減することができる。
(4)主保護継電装置を省略することも可能であるため、設備への投資コストの低減も図れる。
上記の目的を、負荷端側に設置された短絡距離継電装置が、負荷端母線の負荷端母線電圧および自分岐回線を流れる線路電流に基づいて算出したインピーダンスに基づいて、自回線の対向端側に設置された遮断器が自回線における事故により遮断されたと判定するとトリップ信号を発生することにより実現した。
以下、本発明の短絡距離継電装置の実施例について、図面を参照して説明する。
本発明の一実施例による短絡距離継電装置である第1の負荷端短絡距離継電装置301(以下、「第1の負荷端距離継電装置301」と称する。)は、図1に示すように、負荷端の母線(以下、「負荷端母線」と称する。)に設けられた第3の変成器23から入力される負荷端母線電圧Vcと自分岐回線3Lの負荷端側に設けられた第5の変流器35から入力される第5の線路電流I5とに基づいて第5のインピーダンスZ5(Z5=Vc/I5)を算出する。第1の負荷端距離継電装置301は、算出した第5のインピーダンスZ5に基づいて自回線1Lおよび自分岐回線3Lにおける短絡事故発生を検出すると、自分岐回線3Lの負荷端側に設けられた第5の遮断器45を遮断するための第5のトリップ信号S5を発生する。
本発明の一実施例による短絡距離継電装置である第2の負荷端短絡距離継電装置302(以下、「第2の負荷端距離継電装置302」と称する。)は、第3の変成器23から入力される負荷端母線電圧Vcと他分岐回線4L(第2の負荷端距離継電装置302の自分岐回線)の負荷端側に設けられた第6の変流器36から入力される第6の線路電流I6とに基づいて他分岐回線4Lの第6のインピーダンスZ6(Z6=Vc/I6)を算出する。第2の負荷端距離継電装置302は、算出した第6のインピーダンスZ6に基づいて他回線2Lおよび他分岐回線4Lにおける短絡事故発生を検出すると、他分岐回線4Lの負荷端側に設けられた第6の遮断器46を遮断するための第6のトリップ信号S6を発生する。
ここで、第1および第2の負荷端距離継電装置301,302は、上述した第1の電源端距離継電装置1101と同様に、算出した第5および第6のインピーダンスZ5,Z6が第1および第2の負荷端距離継電装置301,302の1段乃至3段動作域A1’〜A3’(自回線1L並びに自分岐回線3Lおよび他回線2L並びに他分岐回線4Lの第1乃至第3の保護区間)の短絡事故発生を示した場合に第5および第6のトリップ信号S5,S6をそれぞれ発生する点では、図9に示した従来の第1および第2の負荷端距離継電装置1301,1302と同じである。
しかし、第1および第2の負荷端距離継電装置301,302は、算出した第5および第6のインピーダンスZ5,Z6が第1および第2の負荷端距離継電装置301,302の3段動作域A3’(自回線1L並びに自分岐回線3Lおよび他回線2L並びに他分岐回線4Lの第3の保護区間)の短絡事故発生を示したのちに第1および第2の負荷端距離継電装置301,302の2段動作域A2’(自回線1L並びに自分岐回線3Lおよび他回線2L並びに他分岐回線4Lの第2の保護区間)の短絡事故発生を示した場合にも第1の遅延回路を介さず第5および第6のトリップ信号S5,S6をそれぞれ瞬時に発生する機能を備えている点で、図9に示した従来の第1および第2の負荷端距離継電装置1301,1302と異なる。
すなわち、第1および第2の負荷端距離継電装置301,302は、図2に示すようなトリップ信号発生回路20を具備する点で、従来の第1および第2の負荷端距離継電装置1301,1302と異なる。なお、図2に示したトリップ信号発生回路20は、第1の負荷端距離継電装置301が具備するものである。
トリップ信号発生回路20は、図2に示すように、動作域判定回路21と、第1および第2の遅延回路(タイマー)221,222と、第1乃至第5の論理積回路231〜235と、論理和回路24と、引延し回路25と、インバータ回路26とを備える。
動作域判定回路21は、負荷端母線電圧Vcを第5の線路電流I5で割って第5のインピーダンスZ5(Z5=Vc/I5)を算出したのち、算出した第5のインピーダンスZ5に基づいて第1の負荷端距離継電装置301の動作域を判定する。
すなわち、動作域判定回路21は、図3に示すように、第5のインピーダンスZ5のリアクタンス分X5が第1の値B1’以下であると、「第1の負荷端距離継電装置301の動作域が1段動作域A1’である」と判定して、ハイレベルの第1の判定結果出力信号Vd1を出力する。また、動作域判定回路21は、第5のインピーダンスZ5のリアクタンス分X5が第2の値B2’以下であると、「第1の負荷端距離継電装置301の動作域が2段動作域A2’である」と判定して、ハイレベルの第2の判定結果出力信号Vd2を出力する。さらに、動作域判定回路21は、第5のインピーダンスZ5の抵抗分R5およびリアクタンス分X5が図3の円内に入っていると、「第1の負荷端距離継電装置301の動作域が3段動作域A3’である」と判定して、ハイレベルの第3の判定結果出力信号Vd3を出力する。
第1および第2の遅延回路221,222は、動作域判定回路21から入力される第3の判定結果出力信号Vd3を第2および第3の時限協調時間ST2,ST3だけそれぞれ遅延する。
第1の論理積回路231は、動作域判定回路21から入力される第1および第3の判定結果出力信号Vd1,Vd3の論理積をとる。
第2の論理積回路232は、第2の判定結果出力信号Vd2と第1の遅延回路221によって遅延された第3の判定結果出力信号Vd3との論理積をとる。
インバータ回路26は、動作域判定回路21から入力される第2の判定結果出力信号Vd2の極性を反転する。
第3の論理積回路233は、インバータ回路26によって極性が反転された第2の判定結果出力信号Vd2と動作域判定回路21から入力される第3の判定結果出力信号Vd3との論理積をとる。
引延し回路25は、第3の論理積回路233の出力信号の時間軸を引延し時間DLだけ伸張する。ここで、引延し時間DLは、リレー判定時間TRYおよび遮断器遮断時間TCBの合計時間よりも長い値に設定される(DL>TRY+TCB)。
第4の論理積回路234は、動作域判定回路21から入力される第2の判定結果出力信号Vd2と引延し回路25によって時間軸が伸張された第3の論理積回路233の出力信号との論理積をとる。
論理和回路24は、第1の論理積回路231の出力信号と第2の論理積回路232の出力信号と第2の遅延回路222の出力信号と第4の論理積回路234の出力信号との論理和をとる。
第5の論理積回路235は、フェールセーフ用の別の継電装置(不図示)からのFDリレー出力信号SFD’と論理和回路24の出力信号との論理積をとる。
次に、自回線1Lの第2の保護区間(第1の電源端距離継電装置1101の2段動作域A2)内である対向端至近において時刻t0に短絡事故が発生した場合のトリップ信号発生回路20の動作について説明する。
対向端至近において時刻t0に発生した短絡事故の事故点が第1の対向端距離継電装置1201の1段動作域に入っている場合には、図4(a)に示すように、自回線1Lの対向端側に設けられた第3の遮断器33は、第1の対向端距離継電装置1201によってリレー判定時間TRYおよび遮断器遮断時間TCBの合計時間(たとえば、50ms)が経過した時刻t2に完全に遮断される。
また、この事故により第5のインピーダンスZ5が図3に点P3で示した値になった場合には、第1の負荷端距離継電装置301が具備するトリップ信号発生回路20の動作域判定回路21(図2参照)は、負荷端母線電圧Vcおよび第5の線路電流I5に基づいて算出した第5のインピーダンスZ5のリアクタンス分X5が図3の円内に入りかつ第2の値B’よりも大きいため、「第1の負荷端距離継電装置301の動作域が3段動作域A3’である」と判定して、ハイレベルの第3の判定結果出力信号Vd3を出力する。このとき、第2の判定結果出力信号Vd2の極性はロウレベルのままである。
ロウレベルの第2の判定結果出力信号Vd2は、インバータ回路26によって極性が反転されてハイレベルの信号となる。
インバータ回路26から出力されるハイレベルの第2の判定結果出力信号Vd2は、第3の論理積回路233によってハイレベルの第3の判定結果出力信号Vd3との論理積がとられる。その結果、第3の論理積回路233からはハイレベルの出力信号が出力される。
ハイレベルの第3の論理積回路233の出力信号は、引延し回路25によって引延し時間DLだけ時間軸が引き延ばされる。
第4の論理積回路234にはハイレベルの引延し回路25の出力信号が入力されるが、動作域判定回路21から入力される第2の判定結果出力信号Vd2の極性はロウレベルであるため、第4の論理積回路234からはロウレベルの出力信号が出力される。その結果、トリップ信号発生回路20からは第5のトリップ信号S5は出力されない。
その後、上述したように第3の遮断器43が時刻t2に第1の対向端距離継電装置1201によって遮断されると、電源端の健全線である他回線2Lを流れる第2の線路電流I2は他分岐回路4Lを経由して負荷端母線を迂回するため、第1の負荷端距離継電装置1301が見る見掛上の第5のインピーダンスZ5のリアクタンスX5は低下して、図3に点P4で示すように第1の値B1’と第2の値B2’との間の値となる。その結果、トリップ信号発生回路20の動作域判定回路21は、「第1の負荷端距離継電装置301の動作域が2段動作域A2’である」と判定して、ハイレベルの第2の判定結果出力信号Vd2を出力する。このとき、引延し回路25の出力信号はハイレベルのままとなっているため、第4の論理積回路234の出力信号はロウレベルからハイレベルとなる。その結果、FDリレー出力信号SFD’がハイレベルであると、第5の論理積回路235の出力信号がロウレベルからハイレベルとなるため、第5のトリップ信号S5がトリップ信号発生回路20から第5の遮断器45に出力される。なお、第5のトリップ信号S5は、時刻t2から第1の負荷端距離継電装置301におけるリレー判定時間TRYが経過した時刻t3にトリップ信号発生回路20から出力される。
これにより、第5の遮断器45は、図4(b)に実線で示すように、時刻t2からリレー判定時間TRYおよび遮断器遮断時間TCBの合計時間(たとえば、50ms)が経過した時刻t4に完全に遮断される。
このように第5の遮断器45は早く遮断されるので、第1の電源端距離継電装置1101は分流効果の影響を受けることがなくなる。そのため、第1の電源端距離継電装置1101のトリップ信号発生回路220(図6参照)は、上述した第1のインピーダンスZ1が図7に点P2で示した値になった場合と同様の動作を行って、第1の電源端距離継電装置1101におけるリレー判定時間TRYおよび第2の時限協調時間ST2の合計時間が経過した時刻t5に第1のトリップ信号S1を出力する。
これにより、第1の遮断器41は、図4(c)に示すように、リレー判定時間TRY、第2の時限協調時間ST2および遮断器遮断時間TCBの合計時間(たとえば、50ms+400ms=450ms)が経過した時刻t6に完全に遮断される。
その結果、従来の第1の負荷端距離継電装置1301と分流効果の対策を施されていない第1の電源端距離継電装置1101とを使用した場合には、第1の遮断器41は図8(c)に示したようにリレー判定時間TRY、第3の時限協調時間ST3および遮断器遮断時間TCBの合計時間(たとえば、50ms+1.5s=1.55s)経過後の時刻t10に第1の電源端距離継電装置1101によって遮断されたのに比べて、本実施例による第1の負荷端距離継電装置301と分流効果の対策を施していない第1の電源端距離継電装置1101とを使用した場合には、第1の遮断器41をt10−t6=(TRY+ST3+TCB)−(TRY+ST2+TCB)=ST3−ST2(たとえば、1.5s−400ms=1.1s)だけ早く遮断することができる。
なお、このように第1の遮断器41が時刻t6に遮断された場合でも、従来の第1の負荷端距離継電装置1301を用いたときには、第5の遮断器45が遮断される時刻は、図4(b)に破線で示すように、時刻t6から第1の負荷端距離継電装置1301におけるリレー判定時間TRYおよび遮断器遮断時間TCBの合計時間(たとえば、50ms)経過後の時刻t8である。
以上説明したように、第1の負荷端距離継電装置301のトリップ信号発生回路20は、第1の負荷端距離継電装置301の動作域が引延し時間DL内に3段動作域A3’から2段動作域A2’に遷移した場合に、自回線1Lの対向端側に設置された第3の遮断器43が自回線1Lにおける事故により遮断されたと判定して第5のトリップ信号S5を発生するため、上記特許文献1記載の保護継電装置のように「第3の遮断器43が遮断された」旨を示す転送信号を第1の対向端距離継電装置1201から第1の負荷端距離継電装置301に転送する必要はない。
第2の負荷端距離継電装置302においても、他回線2Lの第2の保護区間(第2の電源端距離継電装置1102の2段動作域A2)において短絡事故が発生した場合に、従来の第2の負荷端距離継電装置1302に比べて第6の遮断器46を早く遮断することができる。
以上の説明においては、第1の対向端距離継電装置1201が具備するトリップ信号発生回路20の動作域判定回路21は、図3に点P4で示したように第5のインピーダンスZ5のリアクタンスX5が第2の値B2’(第1の負荷端距離継電装置301の動作域が2段動作域A2’であるときのインピーダンスZ5のリアクタンス分X5の最大値)以下の値となった場合に第5のトリップ信号S5を発生したが、図3に破線で示すように第2の値B2’よりも大きい閾値Thを設定し、第5のインピーダンスZ5のリアクタンスX5が閾値Th以下となった場合に第5のトリップ信号S5を発生するようにしてもよい。
この場合には、動作域判定回路21に、負荷端母線電圧Vcおよび第5の線路電流I5に基づいて算出した第5のインピーダンスZ5のリアクタンスX5が閾値Th以下となったときにハイレベルの第4の判定結果出力信号を出力する手段を備えるとともに、第2の判定結果出力信号Vd2の代わりに第4の判定結果出力信号をインバータ回路26および第4の論理積回路234に入力すればよい。
また、第1および第2の負荷端距離継電装置301,302を個々に構成したが、一体に構成してもよい。
本発明の一実施例による短絡距離継電装置である第1および第2の負荷端距離継電装置301,302について説明するための図である。 図1に示した第1および第2の負荷端距離継電装置301,302が具備するトリップ信号発生回路20の構成を示す図である。 図2に示したトリップ信号発生回路20の動作を説明するための図である。 図2に示したトリップ信号発生回路20の動作を説明するための図である。 3段階距離リレー方式において使用される短絡距離継電装置の動作を説明するための図である。 図5に示した第1の電源端距離継電装置1101が具備するトリップ信号発生回路220の構成を示す図である。 図6に示したトリップ信号発生回路220の動作を説明するための図である。 図6に示したトリップ信号発生回路220の動作を説明するための図である。 自回線1Lおよび他回線2Lから分岐された自分岐回線3Lおよび他分岐回線4Lがある場合の分流効果による電源端から事故点までのインピーダンスZAの増加を説明するための図である。 自回線1Lおよび他回線2Lから分岐された自分岐回線3Lおよび他分岐回線4Lがある場合の分流効果による電源端から事故点までのインピーダンスZAの増加を説明するための図である。
符号の説明
1 電源
1〜23 第1乃至第3の変成器
1〜36 第1乃至第6の変流器
1〜46 第1乃至第6の遮断器
20,220 トリップ信号発生回路
21,221 動作域判定回路
221,222,2221,2222 第1および第2の遅延回路
231〜235 第1乃至第5の論理積回路
24,224 論理和回路
25 引延し回路
26 インバータ回路
301,302,1301,1302 第1および第2の負荷端距離継電装置
1101,1102 第1および第2の電源端距離継電装置
1201,1202 第1および第2の対向端距離継電装置
2231〜2233 第1乃至第3の論理積回路
1L 自回線
2L 他回線
3L 自分岐回線
4L 他分岐回線
Va 母線電圧
Vb 対向端母線電圧
Vc 負荷端母線電圧
1〜I6 第1乃至第6の線路電流
m,In 電流
1〜Z6 第1乃至第6のインピーダンス
A,Z1,Z2 インピーダンス
1’ 見掛上のインピーダンス
1〜R6 抵抗分
1〜X6 リアクタンス分
1’ 見掛上のリアクタンス分
A1,A2,A3,A1’,A2’,A3’ 1段乃至3段動作域
1,B2,B1’,B2’ 第1および第2の値
1〜S6 第1乃至第6のトリップ信号
FD,SFD’ FDリレー出力信号
Vd1〜Vd3,VD1〜VD3 第1乃至第3の判定結果出力信号
ST1〜ST3 第1乃至第3の時限協調時間
0〜t10 時刻
RY リレー判定時間
CB 遮断器遮断時間
P1〜P4 点

Claims (7)

  1. 母線から分岐された平衡2回線送電線を構成する自回線(1L)および他回線(2L)から分岐された自分岐回線(3L)および他分岐回線(4L)の負荷端側に設置される短絡距離継電装置(301)であって、
    該短絡距離継電装置の保護区間送電線である前記自回線および前記自分岐回線における事故発生を検出すると、該自分岐回線に設けられた遮断器(45)を遮断するためのトリップ信号(S5)を発生するトリップ信号発生回路(20)を具備し、
    該トリップ信号発生回路が、負荷端母線の負荷端母線電圧(Vc)および前記自分岐回線を流れる線路電流(I5)に基づいてインピーダンス(Z5)を算出し、該算出したインピーダンスに基づいて前記自回線の対向端側に設置された他の遮断器(43)が該自回線における事故により遮断されたと判定するとトリップ信号(S5)を発生する手段を備える、
    ことを特徴とする、短絡距離継電装置。
  2. 前記トリップ信号発生回路が、
    前記負荷端母線電圧(Vc)および前記線路電流(I5)に基づいて前記インピーダンス(Z5)を算出し、該算出したインピーダンスに基づいて前記短絡距離継電装置の動作域が1段乃至3段動作域(A1〜A3)のいずれであるかを判定する動作域判定回路(21)と、
    該動作域判定回路から出力される判定結果出力信号(Vd1〜Vd3)に基づいて、前記短絡距離継電装置の動作域が引延し時間(DL)内に前記3段動作域(A3)から前記2段動作域(A2)に遷移したことを検出する動作域遷移検出手段(233,234,25,26)と、
    を備えることを特徴とする、請求項1記載の短絡距離継電装置。
  3. 前記引延し時間(DL)が、前記短絡距離継電装置のリレー判定時間(TRY)および前記遮断器の遮断器遮断時間(TCB)の合計時間よりも長いことを特徴とする、請求項1または2記載の短絡距離継電装置。
  4. 前記動作域遷移検出手段が、
    前記動作域判定回路(21)から入力される「前記短絡距離継電装置の動作域が前記2段動作域(A2)である」ことを示す判定結果出力信号(Vd2)の極性を反転するためのインバータ回路(26)と、
    前記判定結果出力信号(Vd2)と前記動作域判定回路(21)から入力される「前記短絡距離継電装置の動作域が前記3段動作域(A3)である」ことを示す他の判定結果出力信号(Vd3)との論理積をとる論理積回路(233)と、
    該論理積回路(233)の出力信号の時間軸を前記引延し時間(DL)だけ伸張する引延し回路(25)と、
    該引延し回路の出力信号と前記判定結果出力信号(Vd2)との論理積をとる他の論理積回路(234)と、
    を備えることを特徴とする、請求項2または3記載の短絡距離継電装置。
  5. 前記動作域判定回路(21)が、前記インピーダンス(Z5)のリアクタンス分(X5)に基づいて前記短絡距離継電装置の動作域を判定することを特徴とする、請求項1乃至4いずれかに記載の短絡距離継電装置。
  6. 前記動作域遷移検出手段が、前記インピーダンス(Z5)のリアクタンス分(X5)が前記引延し時間(DL)内に閾値(Th)以下になったときに前記他の遮断器(43)が前記自回線における事故により遮断されたと判定して前記トリップ信号(S5)を発生し、
    前記閾値が、前記短絡距離継電装置の動作域が前記2段動作域(A2)であるときの前記インピーダンス(Z5)のリアクタンス分(X5)の最大値(B2’)以上である、
    ことを特徴とする、請求項2乃至5いずれかに記載の短絡距離継電装置。
  7. 前記他分岐回線(4L)の負荷端側に設置される他の短絡距離継電装置(302)が、前記短絡距離継電装置(301)と同じ構成を有しかつ一体に構成されていることを特徴とする、請求項1乃至6いずれかに記載の短絡距離継電装置。
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