JP2009266673A - 有機el表示装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産効率を改善することを可能とする。
【解決手段】第1電極と第2電極との間に、発光色の互いに異なる第1乃至第3発光層をこの順に積層した積層体を含んだ有機物層を含むことを特徴とする有機EL表示装置の製造方法であって、
光の進行方向をZ方向とし、このZ方向に直交する面内で互いに直交する方向をX方向及びY方向としたとき、X方向及びY方向に加えてZ方向の偏光成分を有する光によって前記有機物層を露光する露光工程を有することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示技術に関する。
液晶表示装置に代表される平面表示装置は、CRTディスプレイと比較して、薄型、軽量、低消費電力であるといった特徴を活かして、需要が急速に伸びてきており、携帯情報端末機器を始め、大型テレビ等の種々のディスプレイに利用されるようになってきている。そして、近年では、液晶表示装置に比べて、自発光型で、高速応答、広視野角、高コントラストの特徴を有し、かつ、更に薄型軽量化が可能な有機エレクトロルミネセンス(EL)素子を用いた表示装置の開発が盛んに行われている。
この有機EL素子は、正孔注入電極(陽極)から正孔を注入するとともに、電子注入電極(陰極)から電子を注入し、発光層で正孔と電子とを再結合させて発光を得るものである。フルカラー表示を得るためには、赤(R)、緑(G)、青(B)にそれぞれ発光する画素を構成する必要があり、赤、緑、青の各画素を構成する有機EL素子の発光層には、赤色、緑色、青色といったそれぞれ異なる発光スペクトルで発光する発光材料を塗り分ける必要がある。このような発光材料を塗り分ける方法としては、真空蒸着法で成膜する低分子有機EL材料の場合、各色の画素毎に開口した金属性のファインマスクを用いてそれぞれ独立にマスク蒸着する方法がある。
しかしながら、この金属製のファインマスクを用いたマスク蒸着法では、表示装置として高い精細度(解像度)が要求され、画素が細かくなった場合には、十分な精度を出すことが困難となり、各色の発光材料が交じり合ってしまう、所謂、混色不良が多発して、正常な表示を得ることができない。これは、所謂、フォトリソグラフィに用いられるフォトマスクとは異なり、金属製のマスクの場合、初期の加工精度の低さに加え、蒸着源の輻射熱による熱膨張や歪みによって、開口の大きさや開口位置が大きく変わってしまうことなどが原因として挙げられる。
また、金属製のマスクを用いたマスク蒸着法は、マスクの大きさを大きくすればするほど、更に精度が低下し、表示装置の大形化にも制限が出てくる。
特開2003−157973号公報
本発明の目的は、高精細な多色画像を表示可能とするとともに、生産効率を改善することが可能な有機EL表示装置の製造方法を提供することにある。
本発明の態様による有機EL表示装置の製造方法によれば、
絶縁基板と、前記絶縁基板上で配列すると共に発光色が互いに異なる第1乃至第3有機EL素子と、を具備し、
前記第1乃至第3有機EL素子の各々は、第1電極と、前記第1電極と向き合った第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在した有機物層と、を含み、
前記有機物層は、発光色の互いに異なる第1乃至第3発光層をこの順に積層した積層体を含んだことを特徴とする有機EL表示装置の製造方法であって、
光の進行方向をZ方向とし、このZ方向に直交する面内で互いに直交する方向をX方向及びY方向としたとき、X方向及びY方向に加えてZ方向の偏光成分を有する光によって前記有機物層を露光する露光工程を有することを特徴とする。
本発明によれば、有機EL表示装置の製造過程において発光層をパターン成膜するための金属製ファインマスクを使用することなしに、高精細な多色画像を表示可能とするとともに、生産効率を改善することが可能な有機EL表示装置の製造方法を提供することが可能となる。
以下、本発明の態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同様又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一態様に係る有機EL表示装置を概略的に示す平面図である。図2は、図1の表示装置に採用可能な構造の一例を概略的に示す断面図である。図3は、図2の表示装置が含む有機EL素子に採用可能な構造の一例を概略的に示す断面図である。図4は、図2の表示装置で採用可能な画素の配置の一例を概略的に示す平面図である。
図1及び図2の表示装置は、アクティブマトリクス型駆動方式を採用した上面発光型の有機EL表示装置である。この表示装置は、表示パネルDPと、映像信号線ドライバXDRと、走査信号線ドライバYDRとを含んでいる。
表示パネルDPは、例えば、ガラス基板などの絶縁基板SUBを含んでいる。基板SUB上には、図示しないアンダーコート層が形成されている。アンダーコート層は、例えば、基板SUB上にSiNx層とSiOx層とをこの順に積層してなる。
アンダーコート層上には、例えば不純物を含有したポリシリコンからなる半導体パターンが形成されている。この半導体パターンの一部は、半導体層SCとして利用している。半導体層SCには、ソース及びドレインとして利用する不純物拡散領域が形成されている。また、この半導体パターンの他の一部は、後述するキャパシタCの下部電極として利用している。下部電極は、後述する画素PX1乃至PX3に対応して配列している。
なお、画素PX1乃至PX3は、この順にX方向に並んでおり、トリプレットを構成している。表示領域内では、このトリプレットがX方向とY方向とに配列されている。すなわち、表示領域内では、画素PX1をY方向に並べてなる画素列と、画素PX2をY方向に並べてなる画素列と、画素PX3をY方向に並べてなる画素列とがこの順にX方向に並べられ、さらに、これら3つの画素列がX方向に繰り返し並べられている。
半導体パターンは、ゲート絶縁膜GIによって被覆されている。ゲート絶縁膜GIは、例えばTEOS(tetraethyl orthosilicate)などを用いて形成することができる。ゲート絶縁膜GI上には、走査信号線SL1及びSL2が形成されている。走査信号線SL1及びSL2は、各々がX方向に延びており、Y方向に交互に配列している。走査信号線SL1及びSL2は、例えばMoWなどを用いて形成されている。
ゲート絶縁膜GI上には、キャパシタCの上部電極がさらに配置されている。上部電極は、画素PX1乃至PX3に対応して配列しており、下部電極と向き合っている。上部電極は、例えばMoWなどを用いて形成され、走査信号線SL1及びSL2と同一の工程で形成することができる。
走査信号線SL1及びSL2は、半導体層SCと交差している。走査信号線SL1と半導体層SCとの交差部は、スイッチングトランジスタSWaを構成している。走査信号線SL2と半導体層SCとの交差部は、スイッチングトランジスタSWb及びSWcを構成している。また、下部電極と上部電極とそれらの間に介在した絶縁膜GIとは、キャパシタCを構成している。上部電極は、半導体層SCと交差した延長部を含んでいる。延長部と半導体層SCとの交差部は、駆動トランジスタDRを構成している。
なお、この例では、駆動トランジスタDR及びスイッチングトランジスタSWa乃至SWcは、トップゲート型のpチャネル薄膜トランジスタである。また、図2において参照符号Gで示す部分は、スイッチングトランジスタSWaのゲートである。
ゲート絶縁膜GI、走査信号線SL1及びSL2、並びに上部電極は、層間絶縁膜IIによって被覆されている。層間絶縁膜IIは、例えばプラズマCVD(chemical vapor deposition)法により堆積させたSiOxなどを用いて形成されている。
層間絶縁膜II上には、映像信号線DLと電源線PSLとが形成されている。映像信号線DLは、各々がY方向に延びており、X方向に配列している。電源線PSLは、例えば、各々がY方向に延びており、X方向に配列している。また、層間絶縁膜II上には、ソース電極SE及びドレイン電極DEが形成されている。ソース電極SE及びドレイン電極DEは、画素PX1乃至PX3の各々において素子同士を接続している。また、ソース電極SE及びドレイン電極DEは、層間絶縁膜IIに空けられたコンタクトホールにより、半導体層SCに設けられた不純物拡散領域に接続されている。
映像信号線DLと電源線PSLとソース電極SEとドレイン電極DEとは、例えば、Mo/Al/Moの三層構造を有している。これらは、同一工程で形成可能である。これらの映像信号線DLと電源線PSLとソース電極SEとドレイン電極DEとは、パッシベーション膜PSによって被覆されている。パッシベーション膜PSは、例えばSiNxなどを用いて形成されている。
パッシベーション膜PS上では、画素電極(例えば第1電極に相当する)PEが、画素PX1乃至PX3に対応して配列している。各画素電極PEは、パッシベーション膜PSに設けたコンタクトホールを介してドレイン電極DEに接続されている。このドレイン電極は、スイッチングトランジスタSWaのドレインに接続されている。画素電極PEは、この例では陽極である。画素電極PEの材料としては、例えば、ITO(indium tin oxide)などの光透過性を有する導電材料を使用することができる。
パッシベーション膜PS上には、さらに、隔壁絶縁層PIが形成されている。隔壁絶縁層PIには、画素電極PEに対応した位置に貫通孔が設けられているか、或いは、画素電極PEが形成する列に対応した位置にスリットが設けられている。ここでは、一例として、隔壁絶縁層PIには、画素電極PEに対応した位置に貫通孔が設けられていることとする。隔壁絶縁層PIは、例えば、有機絶縁層である。隔壁絶縁層PIは、例えば、フォトリソグラフィ技術を用いて形成することができる。
各画素電極PE上には、有機物層ORGが形成されている。有機物層ORGは、典型的には、図2に示すように、全ての画素PX1乃至PX3を含む表示領域に亘って広がった連続膜である。すなわち、有機物層ORGは、画素電極PEと隔壁絶縁層PIとを被覆している。
隔壁絶縁層PI及び有機物層ORGは、対向電極(例えば第2電極に相当する)CEによって被覆されている。この例では、対向電極CEは、陰極であり、画素PX1乃至PX3で共用する共通電極である。対向電極CEは、例えば、パッシベーション膜PSと隔壁絶縁層PIとに設けられたコンタクトホールを介して、映像信号線DLと同一の層上に形成された電極配線(図示せず)に電気的に接続されている。
画素電極PEと有機物層ORGと対向電極CEとは、画素電極PEに対応して配列した有機EL素子OLEDを形成している。なお、図4において、参照符号EA1乃至EA3は、画素PX1乃至PX3が含む有機EL素子OLEDの発光部をそれぞれ示している。発光部EA1乃至EA3の各々は、Y方向に延びた直角四辺形である。図4の構造では、発光部EA1乃至EA3の面積は、互いに略等しい。
画素PX1乃至PX3の各々は、図1に示すように、駆動トランジスタDRと、スイッチングトランジスタSWa乃至SWcと、有機EL素子OLEDと、キャパシタCとを含んでいる。上記の通り、この例では、駆動トランジスタDR及びスイッチングトランジスタSWa乃至SWcはpチャネル薄膜トランジスタである。
駆動トランジスタDRとスイッチングトランジスタSWaと有機EL素子OLEDとは、第1電源端子ND1と第2電源端子ND2との間で、この順に直列に接続されている。この例では、電源端子ND1は高電位電源端子であり、電源端子ND2は低電位電源端子である。
スイッチングトランジスタSWaのゲートは、走査信号線SL1に接続されている。スイッチングトランジスタSWbは映像信号線DLと駆動トランジスタDRのドレインとの間に接続されており、そのゲートは走査信号線SL2に接続されている。スイッチングトランジスタSWcは駆動トランジスタDRのドレインとゲートとの間に接続されており、そのゲートは走査信号線SL2に接続されている。キャパシタCは、駆動トランジスタDRのゲートと定電位端子ND1’との間に接続されている。この例では、定電位端子ND1’は、電源端子ND1に接続されている。
映像信号線ドライバXDR及び走査信号線ドライバYDRは、基板SUB上に配置されている。すなわち、映像信号線ドライバXDR及び走査信号線ドライバYDRは、COG(chip on glass)実装されている。なお、映像信号線ドライバXDR及び走査信号線ドライバYDRは、COG実装する代わりに、TCP(tape carrier package)実装してもよい。或いは、映像信号線ドライバXDR及び走査信号線ドライバYDRは、基板SUB上に直接形成してもよい。
映像信号線ドライバXDRには、映像信号線DLが接続されている。この例では、映像信号線ドライバXDRには、電源線PSLがさらに接続されている。映像信号線ドライバXDRは、映像信号線DLに映像信号として電流信号を出力するとともに、電源線PSLに電源電圧を供給する。
走査信号線ドライバYDRには、走査信号線SL1及びSL2が接続されている。走査信号線ドライバYDRは、走査信号線SL1及びSL2にそれぞれ第1及び第2走査信号として電圧信号を出力する。
この有機EL表示装置で画像を表示する場合、例えば、走査信号線SL2を順次走査する。すなわち、画素PX1乃至PX3を行毎に選択する。或る行を選択している選択期間では、その行が含む画素PX1乃至PX3に対して書込動作を行なう。そして、その行を選択していない非選択期間では、その行が含む画素PX1乃至PX3で表示動作を行なう。
或る行の画素PX1乃至PX3を選択する選択期間では、走査信号線ドライバYDRは、先の画素PX1乃至PX3が接続された走査信号線SL1にスイッチングトランジスタSWaを開く(非導通状態とする)走査信号を電圧信号として出力し、続いて、先の画素PX1乃至PX3が接続された走査信号線SL2にスイッチングトランジスタSWb及びSWcを閉じる(導通状態とする)走査信号を電圧信号として出力する。この状態で、映像信号線ドライバXDRは、映像信号線DLに映像信号を電流信号(書込電流)Isigとして出力し、駆動トランジスタDRのゲート−ソース間電圧Vgsを、先の映像信号Isigに対応した大きさに設定する。その後、走査信号線ドライバYDRは、先の画素PX1乃至PX3が接続された走査信号線SL2にスイッチングトランジスタSWb及びSWcを開く走査信号を電圧信号として出力し、続いて、先の画素PX1乃至PX3が接続された走査信号線SL1にスイッチングトランジスタSWaを閉じる走査信号を電圧信号として出力する。これにより、選択期間を終了する。
選択期間に続く非選択期間では、スイッチングトランジスタSWaは閉じたままとし、スイッチングトランジスタSWb及びSWcは開いたままとする。非選択期間では、有機EL素子OLEDには、駆動トランジスタDRのゲート−ソース間電圧Vgsに対応した大きさの駆動電流Idrvが流れる。有機EL素子OLEDは、駆動電流Idrvの大きさに対応した輝度で発光する。ここで、Idrv≒Isigとなり、各画素で、電流信号(書込電流)Isigに対応した発光を得ることができる。
尚、上記した例は、画素回路に映像信号として電流信号を書き込む構成を採用したものであるが、画素回路に映像信号として電圧信号を書き込む構成を採用することも可能であり、特に上記の例に限定したものではない。また、本態様では、pチャネル薄膜トランジスタを使用したが、nチャネル薄膜トランジスタを使用しても、本発明の本質を変えるものではない。
また、有機EL素子OLEDの封止は、乾燥剤を付けたガラスなどによって形成した封止基板SUB2を表示領域の周辺に塗布したシール材で貼り合わせて実施する。
以下、本発明の実施例を説明する。
(実施例)
本実施例では、3.0型WVGA有機ELディスプレイを作成した。画素サイズは82.5μm×27.5μmであり、画素数は800×3×480である。ここで、画素サイズは、画素PX1、画素PX2、画素PX3のそれぞれの大きさを示しており、本実施例では全て同じ大きさとした。また、本実施例では、画素電極PEのITOは厚さ50nmとした。
本実施例では、図3に示すように、有機物層ORGは、赤色発光層EML1、緑色発光層EML2、及び、青色発光層EML3を積層して形成した。赤色発光層EML1、緑色発光層EML2、及び、青色発光層EML3は、それぞれ、全ての画素PX1乃至PX3を含む表示領域に亘って広がった連続膜として形成した。
ここで、赤色発光層EML1は、第1ホスト材料HM1と、発光色が赤色の第1ドーパント材料EM1との混合物によって形成されている。第1ドーパント材料EM1は、赤色波長に発光中心を有するルミネセンス性有機化合物又は組成物からなる赤色発光材料である。本実施例では、赤色発光層EML1としては、第1ホスト材料HM1:9,9-ビス(9-フェニル-9H-カルバゾル)フルオレン(略称;FL-2CBP)、及び、第1ドーパント材料EM1:4−(ジシアノメチレン)−2−メチル―6−(ジュロリジン―4−イル−ビニル)−4H−ピラン(略称;DCM2)からなる厚さ30nmの層を使用した。この赤色発光層EML1は、真空蒸着法により形成され、表示領域に亘って広がった連続膜とした。
緑色発光層EML2は、第2ホスト材料HM2と、発光色が緑色の第2ドーパント材料EM2との混合物によって形成されている。第2ドーパント材料EM2は、緑色波長に発光中心を有するルミネセンス性有機化合物又は組成物からなる緑色発光材料である。本実施例では、緑色発光層EML2としては、第2ホスト材料HM2:FL−2CBP、及び、第2ドーパント材料EM2:トリス(8−ヒドロキシキノラート)アルミニウム(略称;Alq)からなる厚さ30nmの層を使用した。この緑色発光層EML2は、真空蒸着法により形成され、表示領域に亘って広がった連続膜とした。
青色発光層EML3は、発光色が青色のルミネセンス性有機化合物又は組成物を含んだ薄膜である。この青色発光層EML3は、例えば、第3ホスト材料HM3と、発光色が青色の第3ドーパント材料EM3との混合物によって形成されている。本実施例では、青色発光層EML3としては、第3ホスト材料HM3:4,4’−ビス(2,2’−ジフェニル−エテン−1−イル)−ジフェニル(BPVBI)、及び、第3ドーパント材料EM3:ペリレンからなる厚さ30nmの層を使用した。この青色発光層EML3は、真空蒸着法により形成され、表示領域に亘って広がった連続膜とした。
なお、第1ホスト材料HM1及び第2ホスト材料HM2としては、上述した例の他に、1,3,5−トリス(カルバゾル−9−イル)ベンゼン(略称;TCP)を用いても良い。
本実施例では、上述したように、画素PX1、画素PX2、及び、画素PX3が同一構成の有機物層ORGを有していながら、画素PX1、画素PX2、及び、画素PX3の発光色は、互いに異なるように構成されている。ここに示した例では、画素PX1が含む有機EL素子OLEDは赤色に発光し、画素PX2が含む有機EL素子OLEDは緑色に発光し、画素PX3が含む有機EL素子OLEDは青色に発光する。
なお、波長が400nm乃至435nmの範囲内にある光の色を紫、波長が435nm乃至480nmの範囲内にある光の色を青、波長が480nm乃至490nmの範囲内にある光の色を緑青、波長が490nm乃至500nmの範囲内にある光の色を青緑、波長が500nm乃至560nmの範囲内にある光の色を緑、波長が560nm乃至580nmの範囲内にある光の色を黄緑、波長が580nm乃至595nmの範囲内にある光の色を黄、波長が595nm乃至610nmの範囲内にある光の色を橙、波長が610nm乃至750nmの範囲内にある光の色を赤、波長が750nm乃至800nmの範囲内にある光の色を赤紫と定義するのが一般的であり、ここでは、主波長が400nm乃至490nmの範囲内にある光の色を青色、主波長が490nmより長く且つ595nmよりも短い光の色を緑色、主波長が595nm乃至800nmの範囲内にある光の色を赤色と定義する。
以下に製造方法を記載する。図5にそのプロセスフロー、図6に、図5中の露光工程の概略を示す。
まず、先に説明した表示パネルDPから対向電極CEと有機物層ORGを除いた構造,すなわちアレイ基板を、アレイ工程で準備する。
次に、画素電極PE上に、有機物層ORGが含む各層のうち、赤色発光層EML1を、真空蒸着法によって形成する。ここで、赤色発光層EML1は、表示領域に亘って広がった連続膜であり、画素毎に開口が形成されたファインマスクではなく、表示領域に対応した開口が形成されたラフマスクを使用したマスク蒸着で形成する。この工程を図5中に、EML1蒸着と示す。
次に、画素PX2乃至PX3の領域に、波長が概略355〜800nmの光を、概略0.1mW・mm−2・nm−1(0.001〜1mW・mm−2・nm−1)の強度で照射する。このとき、画素PX1の領域には、フォトマスク(図6中のMASK1)を用いて、光が照射されないようにする。この工程を図5中に、PHOTO1露光と示す。
次に、赤色発光層EML1上に、有機物層ORGが含む各層のうち、緑色発光層EML2を、ラフマスクを用いた真空蒸着法によって、表示領域に亘って広がった連続膜として形成する。この工程を図5中に、EML2蒸着と示す。
次に、画素PX3の領域に、波長が概略355〜800nmの光を、概略0.1mW・mm−2・nm−1(0.001〜1mW・mm−2・nm−1)の強度で照射する。このとき、画素PX1乃至PX2には、フォトマスク(図6中のMASK2)を用いて、光が照射されないようにする。この工程を図5中に、PHOTO2露光と示す。
次に、緑色発光層EML2上に、有機物層ORGが含む各層のうち、青色発光層EML3を、ラフマスクを用いた真空蒸着法によって、表示領域に亘って広がった連続膜として形成する。この工程を図5中に、EML3蒸着と示す。
その後、青色発光層EML3上に、対向電極CEを形成する。この工程を図5中にCE蒸着と示す。本実施例では、対向電極CEとしては、厚さ150nmのアルミニウム層を形成した。対向電極CEは、表示領域に亘って広がった連続膜とした。本実施例では、各発光層EMLでの発光をアレイ基板SUB側に取り出すための反射層も兼ねている。
さらに、有機EL素子OLEDを封止し、表示パネルDPに映像信号線ドライバXDRと走査信号線ドライバYDRとを実装する。以上のようにして、図1及び図2の有機EL表示装置を得る。
ところで、1つの有機EL素子OLEDが複数の発光層EML1乃至EML3を含んでいると、1つの色だけでなく、他の色も発光する可能性がある。
通常、発光層EML1乃至EML3を積層しただけの構成では、画素PX1乃至PX3は、全て同じ色に発光し、フルカラー表示を得ることができない。
そこで、本発明では、光を照射する画素と、光を照射しない画素とを、フォトマスクを用いた露光工程で分離し、各画素の発光色を制御する。
図7は、本発明の画素の発光色を制御する原理の一つを示した図である。
発光層EML1乃至EML3が積層された構造では、基本的には、赤色発光層EML1が発光しやすい。なぜなら、エネルギーの高い青色および緑色は、エネルギーの最も低い赤色発光層EML1に吸収され、赤色に変換されるので、このようなRGBの積層構造にした場合は、赤色が最も発光しやすい。したがって、光が照射されない画素PX1では、赤色が発光することになる。
次に、赤色発光層EML1の蒸着後の「PHOTO1露光」工程において、赤色発光層EML1に、波長が概略355〜800nmの光が照射された画素PX2では、第1ドーパント材料EM1のみが、光吸収により、分解または重合または分子構造が変わることにより、赤色の光を発光しなくなる、所謂、消光する。つまり、画素PX2における発光層EML1乃至EML3のうち、赤色発光層EML1における第1ドーパント材料EM1が発光能を喪失している。この状態で、積層構造になると、赤色の次にエネルギーの低い緑色が発光しやすくなり、画素PX2は、緑色に発光するようになる。
更に、緑色発光層EML2の蒸着後「PHOTO2露光」工程において、緑色発光層EML2にも、波長が概略355〜800nmの光が照射された画素PX3では、第2ドーパント材料EM2のみが、光吸収により、分解または重合または分子構造が変わることにより、緑色の光を発光しなくなる。なお、この画素PX3については、「PHOTO1露光」工程において、赤色発光層EML1にも、波長が概略355〜800nmの光が照射されているため、第1ドーパント材料EM1が光吸収により、赤色の光を発光しなくなっている。
つまり、画素PX3における発光層EML1乃至EML3のうち、赤色発光層EML1における第1ドーパント材料EM1及び緑色発光層EML2における第2ドーパント材料EM2が発光能を喪失している。この状態で、積層構造になると、青色よりエネルギーの低い発光をする層がなくなるので、青色が発光しやすくなり、画素PX3は、青色に発光するようになる。
上述したように、赤色発光層EML1に含まれる第1ドーパント材料EM1、及び、緑色発光層EML2に含まれる第2ドーパント材料EM2を、光照射により消光させる際、露光時間が短いほど、有機EL表示装置の生産性を向上することができる。
露光時間を短くするためには、ドーパント材料に対して効率よく光吸収させることで対応可能である。
ドーパント材料の発光能を喪失させるための露光工程で適用される一般的な光源からの放射光は、光の進行方向をZ方向とし、このZ方向に直交する面内で互いに直交する方向をX方向及びY方向としたとき、X方向の偏光成分(X偏光成分)及びY方向の偏光成分(Y偏光成分)のみを含んでいる。このため、Z方向に進行する光は、直線偏光あるいは楕円偏光である。
一方、各発光層EMLのように蒸着により成膜した膜は、アモルファス構造である。このため、各発光層EMLに含まれる分子の配向方向は、ランダムである。
光照射により発光能を喪失させるドーパント材料の分子の吸光率が、偏光方向によって大きく異なる場合、アモルファス構造の薄膜中には、Z偏光成分に対しては吸光率が高いが、X偏光成分及びY偏光成分に対しては吸光率が低い分子が存在する。このため、上述したような通常の光源を用いた露光装置では、光源からの放射光は、X偏光成分及びY偏光成分のみを含むので、ドーパント材料分子全ての発光能を喪失するには、露光工程における露光時間が長くなり、生産効率が低い。
そこで、この実施の形態においては、露光工程では、X偏光成分及びY偏光成分に加えてZ方向の偏光成分(Z偏光成分)を有する光によって有機物層ORGを露光している。これにより、有機物層ORGの発光層EMLに含まれるドーパント材料が、X偏光成分及びY偏光成分に対して吸光率が高い分子の他に、Z偏光成分に対して吸光率が高い分子を含む場合であっても、それぞれの分子に対して効率よく光吸収させることが可能となり、短時間の露光工程で発光能を消失させることが可能となる。したがって、生産効率を改善することが可能となる。
次に、このような露光を実現するための露光装置について、具体的に説明する。
図8には、Z偏光成分を生成可能な偏光制御素子100の構成例を示している。すなわち、この偏光制御素子100は、光源からの放射光からX−Y平面内で複数の異なる方位の直線偏光を生成する偏光変調素子110と、偏光変調素子110を透過した各直線偏光を集光するレンズ120と、を組み合わせた構成である。
偏光変調素子110は、一対の基板間に液晶層を保持した構成の液晶パネルによって構成可能であり、透過光が複数の異なる方位の直線偏光を生成できるモード、例えば一対の基板間に形成される略垂直な縦電界を利用して液晶分子をスイッチングするTN(Twisted Nematic)モードや、基板の主面に略平行な横電界を利用して液晶分子をスイッチングするIPS(In−Plane Switching)モードの液晶パネルが好適である。
この偏光変調素子110は、透過軸方向がそれぞれ異なる領域を有している。すなわち、偏光変調素子110は、光源からの放射光の偏光状態を変化させる領域が4象限以上に分割されており、それぞれの象限領域から出射した光の位相が異なるように構成されている。図8に示した例では、偏光変調素子110は、4つの象限領域111〜114を有している。
このような偏光変調素子110において、TN液晶パネルやIPS液晶パネル内に、透過軸方向がそれぞれ異なる領域を作成する方法として、象限領域毎に「ラビング工程のチルト角」と「液晶配向を制御する印加電圧」の組み合わせを変える方法が挙げられる。この際、象限領域の境界は、透過軸方向が不均一になるが、パネルの全面積に対する比率は小さいので、影響は微小である。
このような構成の偏光変調素子110に、光源からの放射光(全方位光)が入射されると、各象限領域から、位相が異なるX偏光成分及びY偏光成分が出射される。そして、この位相が異なるX偏光成分及びY偏光成分が、レンズ120によって集光されることにより、X偏光成分及びY偏光成分に加え、Z偏光成分も生成される。
それぞれの象限領域から出射した光の位相が異なることにより、隣接する象限領域から出射した光同士の干渉による打ち消し作用を低減できる。
より好ましくは、第1象限領域111、第2象限領域112、第3象限領域113、第4象限領域114からそれぞれ出射された光の位相は等間隔でずれている。すなわち、偏光変調素子110の第i象限領域(i=1〜N−1、Nは4以上の整数)から出射した光と、隣接する第(i+1)象限領域から出射した光の位相差がλ/(4×(N−1))であることが望ましい。
実際の露光装置においては、図9に示したような、マトリクス状に配置された偏光変調素子110として構成された液晶パネルと、各偏光変調素子110に対応するレンズ120を集積したアレイレンズ130と、を組み合わせた構成の偏光制御素子100を適用することが望ましい。
そして、図10に示したようなレンズプロジェクション方式露光装置において、上述したような構成の偏光制御素子100は、例えば、等倍投影レンズの先に設置することが望ましい。このような構成の露光装置によって、X偏光成分及びY偏光成分に加え、Z偏光成分も生成し、基板を露光することにより、有機物層ORGの発光層EMLに含まれるそれぞれの分子に対して効率よく光吸収させることが可能となる。
このように、本発明を適用することにより、画素毎にRGBを塗り分けるための金属製のファインマスクを使うことなく、RGB各画素に対応した色を発光させ、フルカラー表示を得ることできる。
また、ファインマスクを使った蒸着の場合、マスク上に無駄な膜が形成されやすく、それにより、画素の開口の孔が塞いでしまう。それにより、画素に成膜される発光層EMLの成膜レートが低下し、より多くの材料を消費することになる。それに伴い、マスクを洗浄する回数が増える。これに対し、本発明では、開口が広く、マスク上に無駄な膜が形成され難いラフマスクのみを使うので、ファインマスクを使用した場合と比較して、より生産性が高く、環境負荷が少ない。
したがって、本発明では、高精細、大形のフルカラー有機EL表示装置を、環境に優しく、高い生産性を持って提供することが可能になる。
以上のようにして、図1および図2に示す本発明の有機EL表示装置を得た。
その結果、画素PX1では、赤色が発光し、画素PX2では、緑色が発光し、画素PX3では、青色が、混色することなく発光した。それぞれ、発光効率は、赤色が、8cd/A、(0.65,0.35)、緑色が10cd/A、(0.30,0.60)、青色が3cd/A、(0.14,0.12)であった。
なお、上述の値は、画面を正面から観察したときに100cd/m2の輝度で(x,y)=(0.31,0.315)の基準白色(C)が表示されるようにし、画素PX1乃至PX3を順次点灯し、発光色毎に輝度と色度(x,y)とを測定した値である。
また、本実施例では、画素PX1、画素PX2、画素PX3を全て同じ大きさとしたが、例えば、各画素の発光色の輝度劣化寿命を揃えるために、画素の大きさは、異ならせても良い。これにより、白色が着色しにくくすることができる。
上述した実施例においては、図5に示した例のように、EML1蒸着後にPHOTO1露光を行い、EML2蒸着後にPHOTO2露光を行ったが、この例に限らない。例えば、図11にプロセスフローを示すように、EML1蒸着、EML2蒸着、及び、EML3蒸着を行った後に、PHOTO1露光及びPHOTO2露光をEML3蒸着後に連続して行っても良い。このとき、PHOTO1露光及びPHOTO2露光では、照射する光の主波長を変える。
すなわち、PHOTO1露光では、画素PX2及びPX3に対して、赤色発光層EML1の第1ドーパント材料EM1のみが吸収する波長を主波長とした光を照射する。これにより、第1ドーパント材料EM1が分解または重合または分子構造が変わることにより、光を照射された領域の赤色発光層EML1が赤色に発光する発光能を喪失する。そして、本発明のように発光層EML1乃至EML3が積層構造になっている場合には、赤色の次にエネルギーの低い緑色が発光しやすくなり、画素PX2は、緑色に発光するようになる。
PHOTO2露光では、画素PX3に対して、緑色発光層EML2の第2ドーパント材料EM2のみが吸収する波長を主波長とした光を照射する。これにより、第2ドーパント材料EM2が分解または重合または分子構造が変わることにより、光を照射された領域のEML2が緑色に発光する発光能を喪失する。そして、本発明のように発光層EML1乃至EML3が積層構造になっている場合には、一番エネルギーの高い青色が発光しやすくなり、画素PX3は、青色に発光するようになる。
このように、露光工程を発光層EML1乃至EML3の蒸着後に連続して行なうことにより、真空蒸着装置に基板を出し入れすることを少なくでき、真空状態を達成するまでの待機時間も少なくなり、生産性が向上する。
また、各有機EL素子の構成についても、図3に示した例に限らず、例えば、有機物層ORGがホール注入層HIL、ホール輸送層HTL、電子輸送層ETL、及び、電子注入層EILを有していても良い。
また、各有機EL素子は画素電極PEと基板SUBとの間に反射層を備えていてもよい。
また、各有機EL素子は対向電極CEの上に光学マッチング層を備えていても良い。
また、各有機EL素子は対向電極CEと反射層との間に干渉条件調整層を備えていても良い。
また、各有機EL素子は画素電極PEと基板SUBとの間に凹凸散乱層を備えていても良い。
さらに、隔壁絶縁層PI(リブ)を省略した構成であっても良い。
なお、上記の実施例では、有機EL表示装置は、発光色が異なる3種の有機EL素子を含んでいる。有機EL表示装置は、有機EL素子として、発光色が異なる2種の有機EL素子のみを含んでいてもよく、発光色が異なる4種以上の有機EL素子を含んでいてもよい。
本発明の一態様に係る有機EL表示装置を概略的に示す平面図。 図1の表示装置に採用可能な構造の一例を概略的に示す断面図。 図2の表示装置が含む有機EL素子に採用可能な構造の一例を概略的に示す断面図。 図2の表示装置で採用可能な画素の配置の一例を概略的に示す平面図。 図3の有機EL素子のプロセスフローの一例を概略的に示す図。 露光工程の概略を示す図。 本発明の画素の発光色を制御する原理の一つを示した図。 Z偏光成分を生成する偏光制御素子の構成を概略的に示す図。 Z偏光成分を生成する偏光制御素子の一例を示す図。 図9に示した偏光制御素子を備えた露光装置の一例を示す図。 図3の有機EL素子のプロセスフローの他の例を概略的に示す図。
符号の説明
C…キャパシタ、CE…対向電極、DE…ドレイン電極、DL…映像信号線、DP…表示パネル、DR…駆動トランジスタ、EA1…発光部、EA2…発光部、EA3…発光部、EIL…電子注入層、EML…発光層、EML1…赤色発光層、EML2…緑色発光層、EML3…青色発光層、EM1…第1ドーパント材料(赤色発光材料)、EM2…第2ドーパント材料(緑色発光材料)、EM3…第3ドーパント材料(青色発光材料)、ETL…電子輸送層、G…ゲート、GI…ゲート絶縁膜、HIL…正孔注入層、HM1…第1ホスト材料、HM2…第2ホスト材料、HM3…第3ホスト材料、HTL…正孔輸送層、II…層間絶縁膜、ND1…電源端子、ND1’…定電位端子、ND2…電源端子、OLED…有機EL素子、ORG…有機物層、PE…画素電極、PI…隔壁絶縁層、PS…パッシベーション膜、PSL…電源線、PX1…画素(赤色画素)、PX2…画素(緑色画素)、PX3…画素(青色画素)、SC…半導体層、SE…ソース電極、SL1…走査信号線、SL2…走査信号線、SUB…絶縁基板、SUB2…封止基板、SWa…スイッチングトランジスタ、SWb…スイッチングトランジスタ、SWc…スイッチングトランジスタ、XDR…映像信号線ドライバ、YDR…走査信号線ドライバ、100…偏光制御素子、110…偏光変調素子、120…レンズ、130…アレイレンズ。

Claims (9)

  1. 絶縁基板と、前記絶縁基板上で配列すると共に発光色が互いに異なる第1乃至第3有機EL素子と、を具備し、
    前記第1乃至第3有機EL素子の各々は、第1電極と、前記第1電極と向き合った第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在した有機物層と、を含み、
    前記有機物層は、発光色の互いに異なる第1乃至第3発光層をこの順に積層した積層体を含んだことを特徴とする有機EL表示装置の製造方法であって、
    光の進行方向をZ方向とし、このZ方向に直交する面内で互いに直交する方向をX方向及びY方向としたとき、X方向及びY方向に加えてZ方向の偏光成分を有する光によって前記有機物層を露光する露光工程を有することを特徴とする有機EL表示装置の製造方法。
  2. 前記露光工程において、光源からの放射光からX−Y平面内で互いに位相が異なる複数の異なる方位の直線偏光を生成し、各直線偏光を集光した光で露光することを特徴とする請求項1に記載の有機EL表示装置の製造方法。
  3. 光の波長をλとし、Nを4以上の整数とするとき、位相差がλ/(4×(N−1))であることを特徴とする請求項2に記載の有機EL表示装置の製造方法。
  4. 前記露光工程において、光源からの放射光からX−Y平面内で複数の異なる方位の直線偏光を生成する偏光変調素子と、前記偏光変調素子を透過した各直線偏光を集光するレンズと、を組み合わせた偏光制御素子を備えた露光装置を適用して露光することを特徴とする請求項1に記載の有機EL表示装置の製造方法。
  5. 前記偏光変調素子は、液晶パネルであることを特徴とする請求項4に記載の有機EL表示装置の製造方法。
  6. 前記偏光変調素子は、光源からの放射光の偏光状態を変化させる領域が4象限以上に分割されており、それぞれの象限領域から出射した光の位相が異なることを特徴とする請求項4に記載の有機EL表示装置の製造方法。
  7. 前記偏光変調素子の第i象限領域(i=1〜N−1、Nは4以上の整数)から出射した光と、隣接する第(i+1)象限領域から出射した光の位相差がλ/(4×(N−1))であることを特徴とする請求項6に記載の有機EL表示装置の製造方法。
  8. 前記露光工程は、
    前記第1発光層を形成後、前記第2有機EL素子及び前記第3有機EL素子を形成する領域を露光する第1露光工程と、
    前記第2発光層を形成後、前記第3有機EL素子を形成する領域を露光する第2露光工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の有機EL表示装置の製造方法。
  9. 前記露光工程は、
    前記第3発光層を形成後、前記第2有機EL素子及び前記第3有機EL素子を形成する領域を露光する第1露光工程と、
    前記第1露光工程後、前記第3有機EL素子を形成する領域を露光する第2露光工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の有機EL表示装置の製造方法。
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