JP2009266399A - ノブスイッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノブスイッチ装置における車両振動時の異音の発生を、視認性を高める構成を利用して安価に達成することができるノブスイッチ装置を提供すること。
【解決手段】メータの正面方向に突出された操作ノブ9と、この操作ノブ9を形成し、導光可能な材料により形成されたノブ本体91およびこのノブ本体91の外周を覆い、遮光可能な軟質材料により形成された遮光層92と、基板4に設けられ、ノブ本体91の内部に光を導く光源71,72と、遮光層92に形成され、ノブ本体91に導かれた光を外方に出射させる漏光窓92a,92b,92cと、を備えていることを特徴とするノブスイッチ装置とした。
【選択図】図1
【解決手段】メータの正面方向に突出された操作ノブ9と、この操作ノブ9を形成し、導光可能な材料により形成されたノブ本体91およびこのノブ本体91の外周を覆い、遮光可能な軟質材料により形成された遮光層92と、基板4に設けられ、ノブ本体91の内部に光を導く光源71,72と、遮光層92に形成され、ノブ本体91に導かれた光を外方に出射させる漏光窓92a,92b,92cと、を備えていることを特徴とするノブスイッチ装置とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両のトリップメータなどに用いられるノブスイッチ装置に関し、特に、夜間の視認性を高める技術に関する。
従来、車両のトリップメータにおいて表示をリセットする操作などを行うのにノブスイッチ装置が用いられている。
このようなノブスイッチ装置は、基板に設けられたスイッチ部と、スイッチ部を押圧する接触位置と押圧しない非押圧位置とに移動可能であるとともに、非押圧位置に付勢され、メータに形成された貫通穴を貫通して、メータの正面方向に突出された棒状の操作ノブと、を備えたものが知られている。
このようなノブスイッチ装置は、基板に設けられたスイッチ部と、スイッチ部を押圧する接触位置と押圧しない非押圧位置とに移動可能であるとともに、非押圧位置に付勢され、メータに形成された貫通穴を貫通して、メータの正面方向に突出された棒状の操作ノブと、を備えたものが知られている。
このようなノブスイッチ装置では、操作ノブが正面方向に延びているため、運転者からの視認性に劣ることから、操作ノブを発光させることが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−131209号公報
しかしながら、上述の従来技術では、操作ノブが、メータのフロントガラスや文字板などに形成された貫通穴を貫通して正面方向に突出されているため、車両振動時に操作ノブと貫通穴の周縁部とが接触して異音が発生するおそれがあった。
本発明は、上述のような従来の問題に着目して成されたもので、ノブスイッチ装置における車両振動時の異音の発生を、視認性を高める構成を利用して安価に達成することができるノブスイッチ装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため本発明は、メータ内部の基板に設けられたスイッチ部と、このスイッチ部を押圧する接触位置と非押圧位置との間で移動可能に設けられているとともに、前記非押圧位置方向に付勢され、かつ、前記メータに形成された貫通穴を貫通して前記メータの正面方向に突出された操作ノブと、この操作ノブを形成し、導光可能な材料により形成されたノブ本体およびこのノブ本体の外周を覆い、遮光可能な軟質材料により形成された遮光層と、前記基板に設けられ、前記ノブ本体の内部に導光される光源と、前記遮光層に形成され、前記ノブ本体に導かれた光を外方に出射させる漏光窓と、を備えていることを特徴とするノブスイッチ装置とした。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のノブスイッチ装置において、前記ノブ本体が、外径方向に延びて前記光源の光を内部に導く導光片部を備えているとともに、前記導光片部と前記光源との距離を変更可能に前記正面方向の軸を中心に回動可能に支持されていることを特徴とするノブスイッチ装置とした。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のノブスイッチ装置において、前記光源として、色の異なる複数の光源が、前記軸を中とした円弧の周方向に離間して設置されていることを特徴とするノブスイッチ装置とした。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のノブスイッチ装置において、前記漏光窓が、前記ノブ本体の前記メータから突出されている部分に設けられていることを特徴とするノブスイッチ装置とした。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のノブスイッチ装置において、前記漏光窓が、前記ノブ本体の先端面を覆う部分に設けられていることを特徴とするノブスイッチ装置とした。
また、請求項6に記載の発明は、請求項4または請求項5に記載のノブスイッチ装置において、前記漏光窓が、前記ノブ本体の側面を覆う部分に設けられていることを特徴とするノブスイッチ装置とした。
また、請求項7に記載の発明では、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のノブスイッチ装置において、前記メータの前面が透光性を有し、かつ、着色されたフロントガラスにより覆われていることを特徴とするノブスイッチ装置とした。
本発明のノブスイッチ装置では、光源の光がノブ本体に導入されると、その光が遮光層に開口された漏光窓から外部に照射され、操作ノブが発光する。
したがって、操作ノブの視認性に優れる。
また、走行時など車体振動が生じた場合、操作ノブは、メータの貫通穴の内周と衝突するおそれがある。
このような衝突が生じた場合、操作ノブのノブ本体の外周が、軟質材料製の遮光層により覆われているため、上記衝突を緩衝して異音の発生を抑えることができる。
そして、遮光層は、操作ノブにおいて、漏光窓以外からの光漏れを防ぐ機能を兼用しているため、単に、上記緩衝用にこの軟質材料を追加するものと比較して、コスト低減を図ることができる。
したがって、操作ノブの視認性に優れる。
また、走行時など車体振動が生じた場合、操作ノブは、メータの貫通穴の内周と衝突するおそれがある。
このような衝突が生じた場合、操作ノブのノブ本体の外周が、軟質材料製の遮光層により覆われているため、上記衝突を緩衝して異音の発生を抑えることができる。
そして、遮光層は、操作ノブにおいて、漏光窓以外からの光漏れを防ぐ機能を兼用しているため、単に、上記緩衝用にこの軟質材料を追加するものと比較して、コスト低減を図ることができる。
さらに、請求項2に記載の発明では、操作ノブを回動させると、導光片部と光源との距離が変化し、これにより導光片部からノブ本体に導光される光量が変化する。
したがって、操作ノブの回動量に応じ、回路などを用いることの無い安価な手段で、操作ノブの発光時の輝度を任意に変更することが可能である。
したがって、操作ノブの回動量に応じ、回路などを用いることの無い安価な手段で、操作ノブの発光時の輝度を任意に変更することが可能である。
また、請求項3に記載の発明では、操作ノブを回動させると、導光片部を複数の光源の中の任意の光源に近付けたり、離したりすることができる。
すなわち、導光片部を色の異なる任意の光源に近付けることにより、操作ノブを任意の色で発光させることができ、また、その距離を調節することで、輝度も調節することができる。このように、回路構成が不要な安価な手段により、発光時の色の選択および輝度調節が可能となる。
すなわち、導光片部を色の異なる任意の光源に近付けることにより、操作ノブを任意の色で発光させることができ、また、その距離を調節することで、輝度も調節することができる。このように、回路構成が不要な安価な手段により、発光時の色の選択および輝度調節が可能となる。
また、請求項4に記載の発明では、光源を発光させたときには、操作ノブのメータから突出されている部分が、発光する。このように、メータから突出した運転者に近い部分が発光するため、視認性に優れる。
また、請求項5に記載の発明では、操作時に、使用者が押す部分である操作ノブの先端面が発光するため、視認性に優れるとともに、操作性に優れる。
また、請求項6に記載の発明では、光源を発光させたときには、操作ノブのメータから突出した部分の側面が発光する。
したがって、操作ノブを認識しやすい。特に、請求項2または請求項3に記載の発明のように、操作ノブを回動させる操作を行うものでは、指先で摘む部分の視認性が高まることから、操作性が向上する。
したがって、操作ノブを認識しやすい。特に、請求項2または請求項3に記載の発明のように、操作ノブを回動させる操作を行うものでは、指先で摘む部分の視認性が高まることから、操作性が向上する。
請求項7に記載の発明では、フロントガラスが着色されていて、フロントガラスが着色されていないものと比較して、操作ノブの視認性に劣るものにおいて、操作ノブを発光させることで視認性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態のノブスイッチ装置は、メータ(M)内部の基板(4)に設けられたスイッチ部(8)と、このスイッチ部(8)を押圧する接触位置と非押圧位置との間で移動可能に設けられているとともに、前記非押圧位置方向に付勢され、かつ、前記メータ(M)に形成された貫通穴(53,61)を貫通して前記メータ(M)の正面方向に突出された操作ノブ(9)と、この操作ノブ(9)を形成し、導光可能な材料により形成されたノブ本体(91)およびこのノブ本体(91)の外周を覆い、遮光可能な軟質材料により形成された遮光層(92)と、前記基板(4)に設けられ、前記ノブ本体(91)の内部に導光される光源(71,72)と、前記遮光層(92)に形成され、前記ノブ本体(91)に導かれた光を外方に出射させる漏光窓(92a,92b,92c)と、を備えていることを特徴とするノブスイッチ装置である。
本実施の形態のノブスイッチ装置は、メータ(M)内部の基板(4)に設けられたスイッチ部(8)と、このスイッチ部(8)を押圧する接触位置と非押圧位置との間で移動可能に設けられているとともに、前記非押圧位置方向に付勢され、かつ、前記メータ(M)に形成された貫通穴(53,61)を貫通して前記メータ(M)の正面方向に突出された操作ノブ(9)と、この操作ノブ(9)を形成し、導光可能な材料により形成されたノブ本体(91)およびこのノブ本体(91)の外周を覆い、遮光可能な軟質材料により形成された遮光層(92)と、前記基板(4)に設けられ、前記ノブ本体(91)の内部に導光される光源(71,72)と、前記遮光層(92)に形成され、前記ノブ本体(91)に導かれた光を外方に出射させる漏光窓(92a,92b,92c)と、を備えていることを特徴とするノブスイッチ装置である。
以下に、図1〜図3に基づいて、この発明の最良の実施の形態の実施例1のノブスイッチ装置Aについて説明する。
この実施例1のノブスイッチ装置Aは、図外の自動車のインストルメントパネルに設けられたメータ装置Mに取り付けられており、このメータ装置Mは、図3に示すように、スピードメータ1、エンジン回転数メータ2などを備えている。
さらに、スピードメータ1の下部には、走行距離を表示するオド・トリップメータ3が設けられており、このオド・トリップメータ3の近傍であって、右斜め下方位置に、実施例1のノブスイッチ装置Aが設けられている。
さらに、スピードメータ1の下部には、走行距離を表示するオド・トリップメータ3が設けられており、このオド・トリップメータ3の近傍であって、右斜め下方位置に、実施例1のノブスイッチ装置Aが設けられている。
図3のS1−S1線の位置で切断した状態を示す断面図である図1に示すように、メータ装置Mは、基板4と文字板5とフロントガラス6とを備えている。
文字板5は、ポリカーボネート樹脂などの透明樹脂により板状に形成されており、後述の表示部51を除いて、例えば、黒色や灰色などの遮光性を有した塗料や板材で形成された遮光層52で覆われている。
一方、表示部51は、透光性を有した塗料(例えば、白や赤やオレンジなど)により透光可能に形成され、スピードメータ1やエンジン回転数メータ2などにおいて、図3に示すように、指針11,21の指標となる目盛51aと文字51bとを備え、指針11,21の先端の回動軌跡に沿って、円弧状に配置されている。
一方、表示部51は、透光性を有した塗料(例えば、白や赤やオレンジなど)により透光可能に形成され、スピードメータ1やエンジン回転数メータ2などにおいて、図3に示すように、指針11,21の指標となる目盛51aと文字51bとを備え、指針11,21の先端の回動軌跡に沿って、円弧状に配置されている。
図1に戻り、基板4は、文字板5の背面方向(矢印MR方向)側に設けられ、指針11,21などを回動させる図示を省略したムーブメントや、表示部51や指針11,21などを照明する複数の光源が設けられているのに加えて、本実施例1では、ノブスイッチ装置Aの照明用の第1光源71および第2光源72が設けられている。これら第1光源71と第2光源72とは、例えば、白色と赤色などの異なる色に設定されている。
文字板5の正面方向(矢印MF方向)側は、フロントガラス6で覆われている。この実施例1を適用したメータ装置Mは、いわゆるブラックフェイスメータと称されるもので、フロントガラス6は、黒色で透光性を有した樹脂により形成されている。そして、メータ装置Mでは、第1光源71および第2光源72を含む光源は、図外のイグニッションスイッチをONとしたときには常時点灯されるようになっている。
また、文字板5とフロントガラス6とには、ノブスイッチ装置Aの後述する操作ノブ9を貫通させる、文字板貫通穴53およびガラス貫通穴61が同軸上に開口されている。
ノブスイッチ装置Aは、スイッチ部8と操作ノブ9とを備えている。
スイッチ部8は、被押圧部81を押圧されるとオド・トリップメータ3のトリップメータ部分の表示をリセットする信号を出力する周知のもので、基板4に固定されている。
スイッチ部8は、被押圧部81を押圧されるとオド・トリップメータ3のトリップメータ部分の表示をリセットする信号を出力する周知のもので、基板4に固定されている。
スイッチ部8の被押圧部81に対向して、操作ノブ9が設けられている。
この操作ノブ9は、スイッチ部8の被押圧部81を押圧する操作を行うもので、スイッチ部8と軸Pにおいて同軸に設置され、押圧部90とノブ本体91と遮光層92とを備えている。
この操作ノブ9は、スイッチ部8の被押圧部81を押圧する操作を行うもので、スイッチ部8と軸Pにおいて同軸に設置され、押圧部90とノブ本体91と遮光層92とを備えている。
押圧部90は、被押圧部81を押圧するものであり、操作ノブ9は、押圧部90が、被押圧部81を押圧する接触位置と、この接触位置から正面方向に離れた非押圧位置とに軸Pに沿って移動可能に、図示を省略したガイドなどにより基板4に支持されている。
さらに、操作ノブ9は、付勢部材83により非押圧位置に付勢されている。本実施例1では、付勢部材83としてコイルスプリングを用いているが、板ばねなどの他のスプリングやゴムなどの弾性部材を用いることもできる。
なお、スイッチ部8は、その中心である軸Pが、前述した第1光源71と第2光源72との中央に配置されている。
ノブ本体91は、導光性に優れたポリカーボネート樹脂などの透明樹脂により一体に形成されたもので、押圧部90と共に軸P方向に沿って移動可能に押圧部90に一体的に結合されており、基部91aと導光片部91bと細軸部91cと太軸部91dとを備えている。
さらに、操作ノブ9は、付勢部材83により非押圧位置に付勢されている。本実施例1では、付勢部材83としてコイルスプリングを用いているが、板ばねなどの他のスプリングやゴムなどの弾性部材を用いることもできる。
なお、スイッチ部8は、その中心である軸Pが、前述した第1光源71と第2光源72との中央に配置されている。
ノブ本体91は、導光性に優れたポリカーボネート樹脂などの透明樹脂により一体に形成されたもので、押圧部90と共に軸P方向に沿って移動可能に押圧部90に一体的に結合されており、基部91aと導光片部91bと細軸部91cと太軸部91dとを備えている。
基部91aは、押圧部90と同軸の円盤状(図2参照)に形成されている。また、基部91aの中央の背面側の面には、光を正面方向に反射させる反射面91fが形成されている。
細軸部91cは、基部91aと同軸の円柱状に形成され、基部91aから文字板貫通穴53およびガラス貫通穴61を貫通して、フロントガラス6から正面方向に突出されている。
細軸部91cは、基部91aと同軸の円柱状に形成され、基部91aから文字板貫通穴53およびガラス貫通穴61を貫通して、フロントガラス6から正面方向に突出されている。
太軸部91dは、細軸部91cの正面方向側に連続して形成されており、細軸部91cと同軸であるとともに、細軸部91cよりも大径の円柱状に形成され形成されている。
導光片部91bは、図2に示すように、基部91aから軸Pを中心とする外径方向に延在され、かつ図1に示すように、背面方向である基板4の方向に斜めに延在され、先端が、第1光源71および第2光源72の正面方向に重なる位置に延在されている。
遮光層92は、細軸部91cおよび太軸部91dの外周面を覆っている。この遮光層92は、軟質材料(本実施例1では、軟質ゴムを用いている)で形成されており、かつ、黒色に着色されて遮光性を有している。
そして、遮光層92において、細軸部91cを覆う部分であってフロントガラス6よりも僅かに背面方向位置に第1漏光窓92aが周状に全周に亘って開口されている。さらに、遮光層92において、太軸部91dを覆う部分であって太軸部91dの軸P方向中央位置よりも正面方向位置に、複数の第2漏光窓92bが周方向に一定間隔で複数開口されている。加えて、遮光層92において、太軸部91dの先端面の軸心部分に、第3漏光窓92cが開口されている。
次に、実施例1の作用を説明する。
(照明時)
この照明時の作用を説明するのにあたり、図1および図2において実線で示すように、導光片部91bの先端部が、第1光源71の正面方向に重なって配置されているものとして説明する。
(照明時)
この照明時の作用を説明するのにあたり、図1および図2において実線で示すように、導光片部91bの先端部が、第1光源71の正面方向に重なって配置されているものとして説明する。
図外のイグニッションスイッチをOFFとした第1光源71および第2光源72の非発光時には、ノブスイッチ装置Aでは、操作ノブ9が黒色のフロントガラス6から正面方向に突き出ている。この場合、黒色の操作ノブ9の背景が黒色となっており、操作ノブ9の視認性が低い状態となっている。
一方、図外のイグニッションスイッチをONとして第1光源71および第2光源72が発光したときには、図1において、矢印LTで示すように、第1光源71の光が、導光片部91bからノブ本体91内に導入され、このノブ本体91内で拡散された後、第1漏光窓92a、第2漏光窓92b、第3漏光窓92cから外部に照射される。
したがって、メータ装置Mの正面方向から視ると、フロントガラス6の内部の細軸部91cの外周の第1漏光窓92aの部分で周状に発光し、かつ、フロントガラス6から突き出した太軸部91dの外周の複数の第2漏光窓92bが同一円周状の複数箇所で発光し、さらに、ノブ本体91の先端面の第3漏光窓92cで発光する。
よって、いわゆるブラックフェイスタイプのメータ装置Mにおいて、黒色の遮光層92で覆われた操作ノブ9の視認性に優れる。
特に、ノブ本体91の先端面の第3漏光窓92cが点灯するため、ノブスイッチ装置Aによりリセット操作を行う際に、操作ノブ9を押す位置が明確になり操作性に優れる。
しかも、ノブ本体91の太軸部91dの外周が、同一円周状の複数の第2漏光窓92bで発光するため、操作ノブ9の太さを認識しやすいとともに、後述する輝度調整操作および発光色選択操作の際に、指先で摘む位置を認識しやすく、視認性および操作性に優れる。
加えて、ノブ本体91の細軸部91cにおいて、フロントガラス6の背面方向側で第1漏光窓92aにより周状に発光するため、メータ装置Mにおける表示部51や指針11,21などと一体感を有した照明が成され、外観に優れるとともに、操作ノブ9の存在を認識しやすい。
特に、ノブ本体91の先端面の第3漏光窓92cが点灯するため、ノブスイッチ装置Aによりリセット操作を行う際に、操作ノブ9を押す位置が明確になり操作性に優れる。
しかも、ノブ本体91の太軸部91dの外周が、同一円周状の複数の第2漏光窓92bで発光するため、操作ノブ9の太さを認識しやすいとともに、後述する輝度調整操作および発光色選択操作の際に、指先で摘む位置を認識しやすく、視認性および操作性に優れる。
加えて、ノブ本体91の細軸部91cにおいて、フロントガラス6の背面方向側で第1漏光窓92aにより周状に発光するため、メータ装置Mにおける表示部51や指針11,21などと一体感を有した照明が成され、外観に優れるとともに、操作ノブ9の存在を認識しやすい。
(輝度調整操作および発光色選択操作)
輝度調節は、操作ノブ9を、軸Pを中心に回動させることで行う。
すなわち、操作ノブ9の太軸部91dの部分を摘んで回動させると、導光片部91bが軸Pを中心に回動し、第1光源71との距離が変化する。したがって、導光片部91bの先端部が、図2において点線で示すように、第1光源71から離れるに連れて、導光片部91bに導光される光量が低下し、これに伴い輝度が低下する。このように、導光片部91bの位置を調節することで、操作ノブ9の発光時の輝度を任意に調節することができる。
輝度調節は、操作ノブ9を、軸Pを中心に回動させることで行う。
すなわち、操作ノブ9の太軸部91dの部分を摘んで回動させると、導光片部91bが軸Pを中心に回動し、第1光源71との距離が変化する。したがって、導光片部91bの先端部が、図2において点線で示すように、第1光源71から離れるに連れて、導光片部91bに導光される光量が低下し、これに伴い輝度が低下する。このように、導光片部91bの位置を調節することで、操作ノブ9の発光時の輝度を任意に調節することができる。
また、本実施例1では、導光片部91bを、図において一点鎖線で示すように、両光源71,72の中間位置に配置した場合には、導光片部91bへ導光される光量を0とすることができ、この場合、ノブスイッチ装置Aのみ、照明を消すことができる。
次に、発光色選択操作は、上記と同様に操作ノブ9を、回動させ導光片部91bへ導光させる光源として、色が異なる第1光源71と第2光源72とのいずれかを選択することで、ノブスイッチ装置Aの発光色を選択することができる。
すなわち、導光片部91bの先端部を、図2において実線で示すように、第1光源71に重ねるかその近傍に配置している場合には、第1光源71の発光色で発光し、同図において二点鎖線で示すように、第2光源72に重ねるか、その近傍に配置している場合には、第2光源72の発光色で発光する。
このように、実施例1では、ノブスイッチ装置Aの照明色を2色の中から任意に選択することができる。また、導光片部91bの先端部と、各光源71,72との距離を任意に設定することで、上述の輝度調節を各色について行うことができる。
すなわち、導光片部91bの先端部を、図2において実線で示すように、第1光源71に重ねるかその近傍に配置している場合には、第1光源71の発光色で発光し、同図において二点鎖線で示すように、第2光源72に重ねるか、その近傍に配置している場合には、第2光源72の発光色で発光する。
このように、実施例1では、ノブスイッチ装置Aの照明色を2色の中から任意に選択することができる。また、導光片部91bの先端部と、各光源71,72との距離を任意に設定することで、上述の輝度調節を各色について行うことができる。
(振動時)
走行時において、車体振動が生じた場合、操作ノブ9は、基板4に片持ち支持されて正面方向に延在されているため、その先端部ほど大きく振れる振動が生じるおそれがあり、この場合、ノブ本体91の細軸部91cが、文字板貫通穴53およびガラス貫通穴61の内周と衝突するおそれがある。
走行時において、車体振動が生じた場合、操作ノブ9は、基板4に片持ち支持されて正面方向に延在されているため、その先端部ほど大きく振れる振動が生じるおそれがあり、この場合、ノブ本体91の細軸部91cが、文字板貫通穴53およびガラス貫通穴61の内周と衝突するおそれがある。
このような衝突が生じた場合、本実施例1では、ノブ本体91の外周が、軟質ゴム製の遮光層92で覆われているため、衝突を緩衝して異音の発生を抑えることができる。
しかも、この遮光層92は、導光性を有したノブ本体91において、各漏光窓92a,92b,92c以外からの光漏れを防ぐとともに、ノブ本体91の着色を行うための構成を兼用しているため、単に、上記緩衝用にこの軟質ゴムを追加するものと比較して、コスト低減を図ることができる。
しかも、この遮光層92は、導光性を有したノブ本体91において、各漏光窓92a,92b,92c以外からの光漏れを防ぐとともに、ノブ本体91の着色を行うための構成を兼用しているため、単に、上記緩衝用にこの軟質ゴムを追加するものと比較して、コスト低減を図ることができる。
以上説明してきたように、実施例1では、以下に列挙する効果を得ることができる。
a)ノブ本体91の外周が、軟質ゴム製の遮光層92で覆われているため、衝突を緩衝して異音の発生を抑えることができる。
しかも、この遮光層92は、導光性を有したノブ本体91において、各漏光窓92a,92b,92c以外からの光漏れを防ぐとともに、ノブ本体91の着色を行うための構成を兼用しているため、単に、上記緩衝用にこの軟質ゴムによる層を追加するものと比較して、コスト低減を図ることができる。
b)導光片部91bを備えたノブ本体91を回動可能に基板4に支持し、導光片部91bと各光源71,72との距離を変更して、発光時の輝度調節を可能としたため、電流値を変化させる回路構成などを用いること無しに、安価に輝度調節を可能とした。
c)光源として、色の異なる第1光源71と第2光源72とを用いたため、輝度調節に加え、発光時の色を2色の中から選択することができ、安価に、使い勝手を向上させることができる。
d)各光源71,72の発光時には、第1漏光窓92a、第2漏光窓92b、第3漏光窓92cで発光するため、いわゆるブラックフェイスタイプのメータ装置Mにおいて黒色の遮光層92で覆われた操作ノブ9の視認性に優れる。
e)ノブ本体91の先端面の第3漏光窓92cが点灯するため、ノブスイッチ装置Aによりリセット操作を行う際に、操作ノブ9を押す位置が明確になり操作性に優れる。
f)ノブ本体91の太軸部91dの外周が、同一円周状の複数の第2漏光窓92bで発光するため、操作ノブ9の太さを認識しやすいとともに、輝度調整操作および発光色選択操作の際に、指先で摘む位置を認識しやすく、視認性および操作性に優れる。
f)ノブ本体91の細軸部91cにおいて、フロントガラス6の背面方向側で第1漏光窓92aにより周状に発光するため、メータ装置Mにおいて、各表示部51の照明と一体的な照明が行われ、外観に優れるとともに、操作ノブ9の視認性に優れる。
a)ノブ本体91の外周が、軟質ゴム製の遮光層92で覆われているため、衝突を緩衝して異音の発生を抑えることができる。
しかも、この遮光層92は、導光性を有したノブ本体91において、各漏光窓92a,92b,92c以外からの光漏れを防ぐとともに、ノブ本体91の着色を行うための構成を兼用しているため、単に、上記緩衝用にこの軟質ゴムによる層を追加するものと比較して、コスト低減を図ることができる。
b)導光片部91bを備えたノブ本体91を回動可能に基板4に支持し、導光片部91bと各光源71,72との距離を変更して、発光時の輝度調節を可能としたため、電流値を変化させる回路構成などを用いること無しに、安価に輝度調節を可能とした。
c)光源として、色の異なる第1光源71と第2光源72とを用いたため、輝度調節に加え、発光時の色を2色の中から選択することができ、安価に、使い勝手を向上させることができる。
d)各光源71,72の発光時には、第1漏光窓92a、第2漏光窓92b、第3漏光窓92cで発光するため、いわゆるブラックフェイスタイプのメータ装置Mにおいて黒色の遮光層92で覆われた操作ノブ9の視認性に優れる。
e)ノブ本体91の先端面の第3漏光窓92cが点灯するため、ノブスイッチ装置Aによりリセット操作を行う際に、操作ノブ9を押す位置が明確になり操作性に優れる。
f)ノブ本体91の太軸部91dの外周が、同一円周状の複数の第2漏光窓92bで発光するため、操作ノブ9の太さを認識しやすいとともに、輝度調整操作および発光色選択操作の際に、指先で摘む位置を認識しやすく、視認性および操作性に優れる。
f)ノブ本体91の細軸部91cにおいて、フロントガラス6の背面方向側で第1漏光窓92aにより周状に発光するため、メータ装置Mにおいて、各表示部51の照明と一体的な照明が行われ、外観に優れるとともに、操作ノブ9の視認性に優れる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態および実施例1を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態および実施例1に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施例1では、本発明のノブスイッチ装置Aを、車両用のメータ装置に適用した例を示したが、車両用に限らず、船舶、飛行機、産業機器など車両以外のものにも適用することができる。
また、実施例1では、光源として、第1光源71と第2光源72との2つの光源を用いたものを示したが、これに限定されず、光源の数は、1あるいは3以上の複数用いてもよい。加えて、実施例1では、2つの光源71,72を周方向で180度離して配置させた例を示したが、この周方向の距離は、これに限定されない。また、導光片部91bを両光源の中間位置に配置した場合に、両光源の色が混ざるような距離に2色の光源を配置することで、2色の光源を用いて、2色の各色と、2色が混合した色との3色の照明を選択的に行うことも可能である。
また、実施例1では、ノブ本体91から外径方向に延びる導光片部91bを形成したものを示したが、光源の配置によっては、すなわち、光源から直接、基部91aなどに導光可能な配置とすれば、導光片部を形成しない構成としてもよい。
また、実施例1では、操作ノブ9が、文字板5およびフロントガラス6を貫通するものを示したが、これに限定されるものではなく、例えば、文字板やフロントガラスが設けられていない部位において、文字板を支持するハウジングを貫通する構成としてもよい。
4 基板
5 文字板
6 フロントガラス
8 スイッチ部
9 操作ノブ
53 文字板貫通穴
61 ガラス貫通穴
71 第1光源
72 第2光源
83 付勢部材
91 ノブ本体
91b 導光片部
92 遮光層
92a 第1漏光窓
92b 第2漏光窓
92c 第3漏光窓
A ノブスイッチ装置
5 文字板
6 フロントガラス
8 スイッチ部
9 操作ノブ
53 文字板貫通穴
61 ガラス貫通穴
71 第1光源
72 第2光源
83 付勢部材
91 ノブ本体
91b 導光片部
92 遮光層
92a 第1漏光窓
92b 第2漏光窓
92c 第3漏光窓
A ノブスイッチ装置
Claims (7)
- メータ内部の基板に設けられたスイッチ部と、
このスイッチ部を押圧する接触位置と非押圧位置との間で移動可能に設けられているとともに、前記非押圧位置方向に付勢され、かつ、前記メータに形成された貫通穴を貫通して前記メータの正面方向に突出された操作ノブと、
この操作ノブを形成し、導光可能な材料により形成されたノブ本体およびこのノブ本体の外周を覆い、遮光可能な軟質材料により形成された遮光層と、
前記基板に設けられ、前記ノブ本体の内部に導光される光源と、
前記遮光層に形成され、前記ノブ本体に導かれた光を外方に出射させる漏光窓と、
を備えていることを特徴とするノブスイッチ装置。 - 前記ノブ本体が、外径方向に延びて前記光源の光を内部に導く導光片部を備えているとともに、前記導光片部と前記光源との距離を変更可能に前記正面方向の軸を中心に回動可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のノブスイッチ装置。
- 前記光源として、色の異なる複数の光源が、前記軸を中とした円弧の周方向に離間して設置されていることを特徴とする請求項2に記載のノブスイッチ装置。
- 前記漏光窓が、前記ノブ本体の前記メータから突出されている部分に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のノブスイッチ装置。
- 前記漏光窓が、前記ノブ本体の先端面を覆う部分に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のノブスイッチ装置。
- 前記漏光窓が、前記ノブ本体の側面を覆う部分に設けられていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のノブスイッチ装置。
- 前記メータの前面が透光性を有し、かつ、着色されたフロントガラスにより覆われていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のノブスイッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008111138A JP2009266399A (ja) | 2008-04-22 | 2008-04-22 | ノブスイッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008111138A JP2009266399A (ja) | 2008-04-22 | 2008-04-22 | ノブスイッチ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009266399A true JP2009266399A (ja) | 2009-11-12 |
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Family Applications (1)
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JP2008111138A Pending JP2009266399A (ja) | 2008-04-22 | 2008-04-22 | ノブスイッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009266399A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012059377A (ja) * | 2010-09-06 | 2012-03-22 | Nippon Seiki Co Ltd | スイッチ装置 |
JP2013157246A (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-15 | Noritz Corp | 操作装置 |
CN104048690A (zh) * | 2013-03-15 | 2014-09-17 | 日本精机株式会社 | 仪表装置及导光部件 |
JP2014178296A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Nippon Seiki Co Ltd | 計器装置 |
-
2008
- 2008-04-22 JP JP2008111138A patent/JP2009266399A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012059377A (ja) * | 2010-09-06 | 2012-03-22 | Nippon Seiki Co Ltd | スイッチ装置 |
JP2013157246A (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-15 | Noritz Corp | 操作装置 |
CN104048690A (zh) * | 2013-03-15 | 2014-09-17 | 日本精机株式会社 | 仪表装置及导光部件 |
JP2014178296A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Nippon Seiki Co Ltd | 計器装置 |
CN104048690B (zh) * | 2013-03-15 | 2017-01-11 | 日本精机株式会社 | 仪表装置及导光部件 |
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