JP2009265429A - 農作業機械シミュレーション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のシミュレーション装置は、飛行機、自動車、自動二輪車、自転車などの運転を疑似体験可能とするものが多く、農作業機械を対象とする装置は知られていない。
【解決手段】変速操作手段とエンジン回転数変更手段と走行状態を決定する走行モード変更手段とを一体的に組み込んだ操作装置8と、アクセル連動変速ペダル5と、機体進行方向前方及び作業機15周辺を表示する表示手段と、コントローラ10とを、備える農作業機械シミュレーション装置1において、走行モード変更手段で、作業モード又は移動モードを選択し、作業モード選択時には、機体進行方向前方及び作業機15周辺を表示し、移動モード選択時には、機体進行方向前方のみを表示するように表示手段を制御するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、展示会、ショールーム、各種訓練施設などに設置される、作業機を装着したトラクタなどについての農作業機械シミュレーション装置の技術に関する。
従来、飛行機、自動車、自動二輪車、自転車などの運転を疑似体験するために、それぞれの乗り物に対応したシミュレーション装置が提案され、例えば自転車シミュレーション装置の技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2008−58522号公報
従来のシミュレーション装置は、飛行機、自動車、自動二輪車、自転車などの運転を疑似体験可能とするものが多く、農作業機械を対象とする装置は知られていない。
また、農作業機械は、移動時は自転車などと同様に機体進行方向前方のみ画面に表示されれば良いが、作業時には前方に加え作業状況の確認のため作業地周辺を表示する必要があり自転車などのシミュレーション装置を転用することは困難である。
また、仮に転用した場合には、装置自体が大型で複雑な構成をとり、装置の分解、持ち運び、組み立てなどの作業が非常に困難である。よって、例えば展示会でシミュレーション装置の使用をする場合には、一定期間経過後に展示会場を移動することが多いため、シミュレーション装置をその都度分解などの作業をする必要があり、手間がかかるものとなる。また、展示会が開催されない期間は、倉庫にて保管する必要があるが、広いスペースが必要であり、保管費用も高価になる。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、変速操作手段とエンジン回転数変更手段と走行状態を決定する走行モード変更手段とを一体的に組み込んだ操作装置と、アクセルペダルと、機体進行方向前方及び作業機周辺を表示する表示手段と、コントローラとを、備える農作業機械シミュレーション装置において、前記走行モード変更手段で、作業モード又は移動モードを選択し、前記作業モード選択時には、機体進行方向前方及び作業機周辺を表示し、前記移動モード選択時には、機体進行方向前方のみを表示するように表示手段を制御するものである。
請求項2においては、前記表示手段における作業機周辺表示は、未作業地と、作業済地の少なくとも一方を表示するものである。
請求項3においては、前記表示手段は、前記作業モード選択時には、作業状態を異なる角度から同時に表示可能とするものである。
請求項4においては、前記表示手段は、現在の車速と、前記走行モード変更手段にて選択したモードにおける最高車速とを表示するものである。
請求項5においては、前記操作装置を、農作業機械の運転操作部に配置し、該運転操作部の座席前方に前記表示手段を配置したものである。
請求項6においては、前記農作業機械シミュレーション装置に、作業環境を変更する環境モードの変更手段を備えるものである。
請求項7においては、前記農作業機械シミュレーション装置に、画面数、画面位置を変更操作できる画面の変更手段を備えるものである。
請求項8においては、前記農作業機械シミュレーション装置に、画面の倍率変更機能を有する倍率の変更手段を備えるものである。
請求項9においては、前記変更手段を操作可能とする遠隔操作装置を備えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、従来知られていない、農作業機械についてのシミュレーション装置の技術を提供するものである。
また、走行モード変更手段にて、選択されるモードにより表示手段に表示される映像が異なるので、農作業機械の作業や移動にともなうオペレータの必要に応じた表示手段の活用をすることができる。
また、各モード選択により映像を表示する表示手段が制御されるので、前方または作業地周辺をそれぞれ表示する複数の表示手段を設ける必要がない。さらには走行モード変更手段は操作装置に一体的に組み込まれるので、農作業機械シミュレーション装置自体も小型で簡易な構成となり、分解、持ち運び、組み立ての各作業も容易なものとなり、例えば展示会においても、使用しやすい構成となっている。また、農作業機械シミュレーション装置を倉庫に保管する場合にも、広いスペースは必要なく、保管費用も廉価なものとなる。
請求項2においては、オペレータが、農作業機械シミュレーション装置を操作しながら、農作業機械の動作状況及び作業状況、つまり、作業後の仕上がり具合などについて確認することができる。
請求項3においては、オペレータが、未作業地、作業中及び作業済地を同時に異なる角度から見ることができるので、これらの圃場を比較することで作業状況を的確に確認することができる。
請求項4においては、オペレータが、走行モード変更手段にて選択したモードにおける最高車速と現在の車速とを、手元に配置された走行モード変更手段やメータパネルを見ることなく、前方画面を見ながらにして確認することができる。
請求項5においては、オペレータが、現実の農作業機械の運転操作部から農作業機械シミュレーション装置を操作するので、より現実に近い疑似体験が可能となる。また、例えば展示会においては、展示会場ごとに農作業機械シミュレーション装置用の操作台を移動させなくとも、展示会場にて手配可能な農作業機械を使用して、農作業機械シミュレーション装置とすることができる。
請求項6においては、オペレータが、現実に起こり得る環境の変化を体験できることで、より臨場感あふれる体験が可能になるとともに、時間や天候などの変化に伴う作業状況の変化を確認することができる。
請求項7においては、オペレータが、注意を惹く映像を選択して見やすい配置に変更することができるので、作業状況の確認を容易に行うことができる。
請求項8においては、オペレータが、注意を惹く映像を拡大することで、例えば、耕起した土の状況を把握できるなど、より詳細な作業状況の確認を容易に行うことができる。
請求項9においては、オペレータが、農作業機械シミュレーション装置を操作しながら、容易に変更手段を切り換えることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明の実施の形態に係る農作業機械シミュレーション装置1の説明の前に、農作業機械シミュレーション装置1によりオペレータが操作を疑似体験できる農作業機械16の概略について、図3を用いて説明する。
農作業機械16は、作業機15が装着されたトラクタ14である。トラクタ14は、前下部に前輪17、後下部に後輪18がそれぞれ懸架して配設され、前下部のボンネット19内にエンジン23が配設される。機体前後中央にはキャビン26が設けられ、その内部には、運転操作部24が配置される。
運転操作部24には、ボンネット19の後部に設けられたダッシュボード27に、ステアリングハンドル25が配設される。ステアリングハンドル25の前方には、前面ガラス32が配設され、ステアリングハンドル25の後方には座席39が配設される。また、座席39の側方には、座席39下部に配置されたミッションケース28内の変速装置を変速操作する変速レバー2a、アクセルレバー3a、エンジン最高回転で記変速レバー2aを最大出力位置に操作した時の最高速度を設定する最高速度設定ダイヤル4aが配設される。
また、エンジン23の駆動力が、ミッションケース28内の変速装置に伝えられ、さらに、ミッションケース28後端から突出したPTO軸29に図示せぬユニバーサルジョイントや伝動軸30を介して、機体後部に作業機装着装置31を介して装着された作業機15に動力を伝達可能に構成されている。そして、座席39の前下方のステップ上にはアクセル連動変速ペダル5aが配設される。
次に、本発明の実施の形態に係る農作業機械シミュレーション装置1の概略構成について、図1、図2を用いて説明する。
農作業機械シミュレーション装置1は、変速操作手段となる変速レバー2と、エンジン回転数変更手段となるアクセルレバー3と、走行モード変更手段(エンジン最高回転で前記変速レバー2を最大出力位置に操作した時の最高速度を設定する)となる最高速度設定ダイヤル4とを一体的に組み込んだ操作装置8と、アクセル連動変速ペダル5と、表示手段としてのディスプレイ7と、制御装置としてのコントローラ10とが操作台6に配設される。なお、ディスプレイ7は液晶パネルやブラウン管やプロジェクタなどにより構成することも可能である。
操作台6は直方体形状の小型のもので構成しているが、その形状は限定するものではなく、テーブルなどで構成することも可能である。操作台6上にディスプレイ7と操作装置8が配置され、本実施例では、ディスプレイ7が左側に、操作装置8が右側に配置される。また、操作台6の下方、本実施例では、操作台6の下部右側に、直方体形状に凹んだ凹部9が形成され、凹部9の中にアクセル連動変速ペダル5が配置される。また、操作台6内部には、コントローラ10が配置され、オペレータにより操作装置8やアクセル連動変速ペダル5が操作されると、その操作信号がコントローラ10に入力され、コントローラ10はその操作信号に応じた映像信号を生成し、その映像信号をディスプレイ7に出力して映像を表示させる。なお、本実施例では、コントローラ10はパソコンにより構成しており、コントローラ10はCPU(中央演算処理装置)やプログラムなどを記憶したROMや一時的に記憶するRAMなどを備える。また、これらの配置は、オペレータが操作台6に向き合い、農作業機械シミュレーション装置1を操作しやすい配置とするものであれば限定するものではない。
また、図4、図8、図9に示すように、表示手段としてのディスプレイ7は、作業時において、運転操作部24から視認可能な機体進行方向前方の映像と、作業機15周辺の映像が表示される。視認可能な前方の映像は、例えば左右90度の範囲(但し角度は限定しない)であり、作業機15周辺の映像は、例えば、作業機15とその後部の作業状態を、上方から表示した映像や、斜め後方や後方などから表示した映像である。農作業機械16が移動時には、前方の映像のみが表示されるものである。なお、本実施例における作業とは、耕耘作業であるが、施肥作業、播種作業、防除作業、刈取作業、収穫作業など限定するものではない。また、移動とは、圃場間の移動走行や路上走行などである。
表示手段に表示される映像は、オペレータの操作にともない想定される一連の作業及び移動について、あらかじめ録画された映像である。オペレータの操作に対応して、一定の規則に従った映像が流れ、さらには、映像に対応した機械音、作業音などの音声が再生されることで、オペレータに現実の農作業機械16を操作しているものとの疑似体験を与えることができる。また、表示手段としてのディスプレイ7は、映像を表示するためだけでなく、パソコン(コントローラ10)にインストールされているソフトやテレビ映像なども表示可能としている。
このように、本発明は農作業機械についてのシミュレーション装置の技術を提供するものである。
また、走行モード変更手段にて選択されるモードにより、表示手段に表示される映像が異なるので、農作業機械の作業や移動にともなうオペレータの必要に応じた表示手段の活用をすることができる。
また、各モード選択により映像を表示する表示手段が制御されるので、前方または作業地周辺をそれぞれ表示する複数の表示手段を設ける必要がない。さらには走行モード変更手段は操作装置に一体的に組み込まれるので、農作業機械シミュレーション装置自体も小型で簡易な構成となり、分解、持ち運び、組み立ての作業も容易なものとなり、例えば展示会においても、使用しやすい構成となっている。また、農作業機械シミュレーション装置を倉庫に保管する場合にも、広いスペースは必要なく、保管費用も廉価なものとなる。
次に、図2を用いて、操作装置8の構成について説明する。操作装置8は、箱状の基台11上に、変速レバー2のレバーガイド溝12と、アクセルレバー3のレバーガイド溝13が略前後方向に形成され、レバーガイド溝12・13に沿って変速レバー2とアクセルレバー3とを回動操作可能としている。そして、レバーガイド溝12・13は平行に互いに左右に並べて配置され、変速レバー2とアクセルレバー3が上方に突出されている。
そして、基台11上、本実施例ではレバーガイド溝12後部に、走行状態を選択する走行モード変更手段としての最高速度設定ダイヤル4が設けられる。さらに詳しく説明すると、最高速度設定ダイヤル4は変速レバー2のレバーガイド溝12の低速側近傍、つまり低速変速位置の後方左側に配置されており、変速レバー2がどの位置に回動されても、速度設定ができる位置に配設されている。
また、最高速度設定ダイヤル4は、ダイヤルの回転軸に、図5に示されるダイヤルスイッチ37が設けられ、所定の回動角度毎に接点が切り換えられる構成とし、その切換位置の信号がコントローラ10に入力され、走行モードを切り換え可能としている。なお、前記走行モードとして、本実施例では、ロータリー作業モード20を選択するロータリー作業モード位置60と、プラソイラ作業モード21を選択するプラソイラ作業モード位置61と、移動走行モード22を選択する移動走行モード位置62とを備えている。
そしてコントローラ10により、各走行モードに合わせた変速比に調整される。つまり最高速度設定ダイヤル4を回動して、エンジン最高回転で前記変速レバー2を最大出力位置に操作したときの最高速度を高速側の速度設定としたり、逆方向に回動して低速側の速度設定とすることができる。また、走行モード変更手段はダイヤル式のスイッチに限定されるものでなく、例えば、ボタン式などの形式をとることもできる。
また、ロータリー作業モード20とは、作業などのロータリー耕耘作業において選択されるモードであり、最高速度設定ダイヤル4が、ロータリー作業モード位置60に回動されることで設定される。該モード設定にて、農作業機械16の最高速度は時速4kmに速度設定される。
プラソイラ作業モード21とは、心土破砕と粗起こし作業を同時に行うプラソイラ作業において選択されるモードであり、最高速度設定ダイヤル4が、プラソイラ作業モード位置61に回動されることで設定される。該モード設定にて、農作業機械16の最高速度は時速10kmに速度設定される。
移動走行モード22とは、前述の作業時以外、すなわち、機体の移動走行する場合に選択されるモードであり、最高速度設定ダイヤル4が、移動走行モード位置62に回動されることで設定される。該モード設定にて、農作業機械16の最高速度は時速34kmに速度設定される。
次に、図6を用いて、農作業機械シミュレーション装置1の操作方法について説明する。ロータリー作業モード20及びプラソイラ作業モード21においては、最高速度設定ダイヤル4をそれぞれ、ロータリー作業モード位置60またはプラソイラ作業モード位置61に合わせたあと、アクセルレバー3を前方いっぱいエンジン最高回転位置に回動させる。そして、変速レバー2を前後に一定量回動させることで、農作業機械16は設定された最高速度の範囲内で変速するものである。
また、移動走行モード22においては、前述に示すように、最高速度設定ダイヤル4を、移動走行モード位置62に合わせ、アクセルレバー3をエンジン最低回転位置に戻す。そして、変速レバー2を前方いっぱい最高変速段位置に回動させ、さらには、アクセル連動変速ペダル5を踏み込んで、アクセル連動変速ペダル5の角度が、一定量回動することで、農作業機械16は設定された最高速度の範囲内で変速するものである。
次に、図5に示されるコントローラ10のブロック図について説明する。農作業機械シミュレーション装置1の制御手段としてのコントローラ10には、アクセル連動変速ペダル5の操作量(回動角度)を検出するポテンショメータなどからなるセンサ38、アクセルレバー3の操作量(回動角度)を検出するポテンショメータなどからなるセンサ36、変速レバー2の操作位置(前進方向及び後進方向の回動角度)を検出するポテンショメータなどからなるセンサ35、最高速度設定ダイヤル4の切換位置を検出するダイヤルスイッチ37と、表示手段としてのディスプレイ7が接続されている。なお、コントローラ10と操作装置8及びアクセル連動変速ペダル5及びディスプレイ7との間の配線の間にジャックを設け着脱可能として、組立時の接続やメンテナンスが容易にできるようにすることも可能である。
以上の如く、従来の装置に比べ小型な操作台6に、変速レバー2、アクセルレバー3、走行モード変更手段としての最高速度設定ダイヤル4を一体的に組み込んだ操作装置8と、アクセル連動変速ペダル5、表示手段としてのディスプレイ7及びコントローラ10を備えるものであるので、農作業機械シミュレーション装置1自体も小型なものとなる。また、変速レバー2、アクセルレバー3、最高速度設定ダイヤル4を、操作装置8に一体的に組み込んだことにより、変速レバー2、アクセルレバー3、最高速度設定ダイヤル4をそれぞれ操作台6に配設しなくても、操作装置8のみを配設すれば足りるため、構成も簡単なものとなる。よって、農作業機械シミュレーション装置1の分解、持ち運び、組み立ての各作業も容易なものとなり、例えば展示会においても使用しやすい構成となっている。また、農作業機械シミュレーション装置1を倉庫に保管する場合にも、広いスペースは必要なく、保管費用も廉価なものとなる。
次に、表示手段にて表示される映像に関して、さらに詳しく説明する。
各モードの映像はそれぞれ異なり、表示された映像も複数に分割されて、各モード毎に分かりやすく表示するために分割数も異なるようにしている。すなわち、図4に示すように、ロータリー作業モード20において、映像は5分割にて、映像50、51、52、53、54が表示される。また、プラソイラ作業モード21においては、図8に示すように映像52、53、54が表示される。一方、移動走行モード22においては、図9に示すように映像50、53、54が表示される。
第一映像50は、トラクタ14の運転操作部24からオペレータの前方の視界に入る映像である。第二映像51は、トラクタ後部と作業機15を真上から見たような作業機15周辺の映像である。第三映像52は、トラクタ14の斜右後上方からの作業機15周辺の映像である。但し、第二映像51及び第三映像52は、トラクタ14の前部に作業機15を装着した場合や前輪17と後輪18の間に装着した場合ではそれぞれ、上方からと斜め前上方から見た作業機15周辺の映像とする。第四映像53は、農作業機械16の現在の車速が数値にて表示される映像である。第五映像54は、最高速度設定ダイヤル4にて設定された最高速度が数値にて表示される映像である。但し、第四映像53及び第五映像54は、メーターで疑似的に表示してもよい。
また、図4及び図8に示された映像51、52は、作業域周辺の映像とし、少なくとも一方は作業機15による作業済の部分(圃場)を表示するものとする。これによって、オペレータが、農作業機械シミュレーション装置1を操作しながら、農作業機械16の動作状況及び作業状況、つまり、作業後の仕上がり具合などについて確認することができる。なお、本実施例の第三映像52は、斜めの角度から表示する映像であるので、作業中の圃場についても表示を可能とするものであるので、この場合は、オペレータは作業中の圃場についても確認することができる。
さらに、映像51、52により表示されるように、前記表示手段は、作業時には、作業状態を異なる角度から同時に表示可能である。但し、複数の角度から見た映像を切り換えるように構成することもできる。これによって、オペレータが、農作業機械シミュレーション装置1を操作しながら、農作業機械16の後方における作業機15周辺の未作業地、作業中及び作業済地の圃場について、その状況を確認することができ、同時にこれらの圃場を比較することで作業状況を的確に確認することができる。
さらに、映像53、54により表示されるように、前記表示手段は、現車速と、作業内容に応じた最高車速とを表示するものである。これによって、オペレータが、現在の車速と、前記走行モード変更手段にて選択したモードにおける最高速度とを、手元に配置された走行モード変更手段としての最高速度設定ダイヤル4やメータパネルを見ることなく、前方画面を見ながらにして確認することができる。
また、図7に示すように、操作装置8に代え、現実の農作業機械16aの運転操作部24aを用いて、運転操作部24aの座席前方に前記表示手段を配置する構成とすることができる。すなわち、農作業機械16であるトラクタ14に後述のプロジェクター33及びスクリーン34を配設する。
なお、農作業機械16aは前述の農作業機械16と略同一構成であるので、同一構成の部材には同一の符号を付し、説明を省略する。
運転操作部24aについてさらに詳しく説明すると、プロジェクター33が、農作業機械16aのトラクタ14aのキャビン26内の運転操作部24a後方の上部に配設されている。また、スクリーン34が、前面ガラス32を覆うように配設されている。そして、オペレータの操作に対応して、一定の規則に従った映像をプロジェクター33からスクリーン34に投写することで、プロジェクター33とスクリーン34とを表示手段とする構成である。
また、操作装置8に代え、トラクタ14aに配設されている、変速レバー2a、アクセルレバー3a、アクセル連動変速ペダル5a、最高速度設定ダイヤル4aを使用して農作業機械シミュレーション装置1を操作する構成とすることも可能である。
これによって、オペレータが、現実の農作業機械16aの運転操作部24aで農作業機械シミュレーション装置1を操作するので、より現実に近い疑似体験が可能となる。また、例えば展示会においては、展示会場ごとに操作台6を移動させなくとも、展示会場にて手配可能な農作業機械を使用して、農作業機械シミュレーション装置1とすることができるので有益である。また、農作業機械シミュレーション装置専用操作台を設ける必要がないので、農作業機械シミュレーション装置1の低コスト化が図れる。さらには、トラクタ14aに配設している変速レバー2a、アクセルレバー3aなどを使用することにより、より現実に近い疑似体験が可能となる。
次に、作業環境を変更する環境モードの変更手段について説明する。作業環境とは、農作業機械16を現実に操作する場合に想定される環境のことであり、例えば、季節に関しては、夏であれば日差しが強く、乾いた土壌となる。梅雨であればぬかるんだ圃場となる。また、時間に関しては、朝、昼、夜それぞれの明るさ、日差しの向きなどの変化が想定される。また、展示会において農作業機械シミュレーション装置1が使用される場合には、各展示会場近辺の独自の風景が環境として想定される。すなわち、環境モード変更手段とは、農作業機械シミュレーション装置1の表示手段に表示される映像に作業環境のバリエーションを持たせ、これを変更可能とする変更手段のことである。
これによって、オペレータが、農作業機械シミュレーション装置1の操作において、現実に起こり得る環境の変化を体験できることで、より臨場感あふれる体験が可能になるとともに、時間や天候などの変化に伴う作業状況の変化を確認することができる。
次に、画面数、画面位置を変更操作できる画面の変更手段について説明する。例えば、ロータリー作業モード20において、オペレータが第二映像51に表示される映像について、より詳しく確認する場合には、当初設定では第一映像50が表示されている場所に第二映像51を移動させ、さらには、第一映像50、第三映像52を無くして、第二映像51を大きく表示することが可能となる。すなわち、オペレータの操作に応じて表示手段に表示される映像の数や位置を変更する操作ができる変更手段のことである。
これによって、オペレータが、注意を惹く映像を選択して見やすい配置に変更することができるので、作業状況の確認を容易に行うことができる。
次に、画面の倍率変更機能を有する倍率の変更手段について説明する。例えば、ロータリー作業モード20において、オペレータが第二映像51に表示される映像について、映像内に確認したい箇所があるならば、その箇所を拡大することが可能となる。すなわち、オペレータの操作に応じて表示手段に表示される映像の一部を選択して拡大する操作ができる変更手段のことである。また、逆に仕上がりの全体を見たい場合には倍率変更の手段で映像を縮小することができるのである。
これによって、オペレータが、注意を惹く映像を拡大することで、例えば、耕起した土の状況を把握できるなど、より詳細な作業状況の確認を容易に行うことができる。
次に、前記変更手段を操作可能とする遠隔操作装置について説明する。農作業機械シミュレーション装置1は、前記環境モード変更手段、前記画面変更手段、前記倍率変更手段のそれぞれの変更手段について切り換え操作が可能な遠隔操作装置、すなわちリモコンなどが備えられる構成とすることができる。遠隔操作装置は有線、無線の形式を問わず、さらには、切換ボタンなどの配置構成は、限定されるものではない。
これによって、遠隔操作装置が備えられ、オペレータが、農作業機械シミュレーション装置1を操作しながら、容易に前記変更手段を切り換ることができる。
本発明の一実施例に係る農作業機械シミュレーション装置の全体的な構成を示した背面図。 操作装置の斜視図。 疑似体験の対象となる農作業機械の側面図。 ロータリー作業モードにおける表示画面の一例を示す説明図。 本発明に係る農作業機械シミュレーション装置の制御手段のブロック図。 農作業機械シミュレーション装置の操作のフローチャート。 別実施例を示す農作業機械シミュレーション装置の側面図。 プラソイラ作業モードにおける表示画面の一例を示す説明図。 移動走行モードにおける表示画面の一例を示す説明図。
符号の説明
1 農作業機械シミュレーション装置
2 変速レバー
3 アクセルレバー
4 最高速度設定ダイヤル
5 アクセル連動変速ペダル
6 操作台
7 ディスプレイ
8 操作装置
10 コントローラ
16 農作業機械

Claims (9)

  1. 変速操作手段とエンジン回転数変更手段と走行状態を決定する走行モード変更手段とを一体的に組み込んだ操作装置と、
    アクセルペダルと、
    機体進行方向前方及び作業機周辺を表示する表示手段と、
    コントローラとを、
    備える農作業機械シミュレーション装置において、
    前記走行モード変更手段で、作業モード又は移動モードを選択し、
    前記作業モード選択時には、機体進行方向前方及び作業機周辺を表示し、
    前記移動モード選択時には、機体進行方向前方のみを表示するように表示手段を制御する、
    ことを特徴とする農作業機械シミュレーション装置。
  2. 前記表示手段における作業機周辺表示は、未作業地と、作業済地の少なくとも一方を表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の農作業機械シミュレーション装置。
  3. 前記表示手段は、前記作業モード選択時には、作業状態を異なる角度から同時に表示可能である、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の農作業機械シミュレーション装置。
  4. 前記表示手段は、現在の車速と、前記走行モード変更手段にて選択したモードにおける最高車速とを表示する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の農作業機械シミュレーション装置。
  5. 前記操作装置を、農作業機械の運転操作部に配置し、
    該運転操作部の座席前方に前記表示手段を配置した、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の農作業機械シミュレーション装置。
  6. 前記農作業機械シミュレーション装置に、
    作業環境を変更する環境モードの変更手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の農作業機械シミュレーション装置。
  7. 前記農作業機械シミュレーション装置に、
    画面数、画面位置を変更操作できる画面の変更手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の農作業機械シミュレーション装置。
  8. 前記農作業機械シミュレーション装置に、
    画面の倍率変更機能を有する倍率の変更手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の農作業機械シミュレーション装置。
  9. 前記変更手段を操作可能とする遠隔操作装置を備える、
    ことを特徴とする請求項6から請求項8までのいずれか一項に記載の農作業機械シミュレーション装置。
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