JP2009264783A - 測定装置 - Google Patents

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英夫 麻生
Nobuhiro Nishi
修宏 西
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Abstract

【課題】
構造が簡単で安価に製造でき、持ち運びが便利であると共に被測定物の任意の位置に接触子を接触させて任意の部分の寸法を容易に測定することができる測定装置を提供する。
【解決手段】
測定装置1は、被測定物Aの寸法を測定するもので、被測定物Aを載置する載置面3を備えた基台2と、基台2の載置面3と略平行の面で回動可能となり、且つ長手方向に摺動可能となるようにして基台2に取り付けられたアーム部材35と、基台2の載置面3と略直角の方向に移動可能となるようにして、アーム部材35の先部に取り付けられた接触子45と、アーム部材35の回動角度Pを検出する第1の検出手段21と、アーム部材35の長手方向の移動距離Nを検出する第2の検出手段39と、接触子45の移動距離Mを検出する第3の検出手段49とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被測定物を載置台に載せ、被測定物の外観形状の寸法を測定する測定装置に関する。
従来、被測定物の外観形状の寸法を測定する手段として、簡易なノギスと、高度な三次元測定装置がある。ノギスは、柔軟性に優れ、任意の箇所の細部を簡単に測定できる。一方、高度な測定装置は、被測定物を載置する載置面を備えた基台と、前記基台の載置面と略平行の面でX軸方向に移動可能な第1のガイド部材と、この第1のガイド部材上をY軸方向に移動可能な第2のガイド部材と、この第2のガイド部材上をZ軸方向に移動可能な接触子とを有する。さらに従来の測定装置は、前記第1のガイド部材の駆動手段と、前記第1のガイド部材のX軸方向の移動距離を検出する第1の検出手段と、前記第2のガイド部材の駆動手段と、前記第2のガイド部材のY軸方向の移動距離を検出する第2の検出手段と、前記接触子のZ軸方向の移動距離を検出する第3の検出手段とを有する(例えば、特許文献1)。
上記従来の測定装置は、前記第1の検出手段によって検出された前記第1のガイド部材のX軸方向の移動距離と、前記第2の検出手段によって検出された前記第2のガイド部材のY軸方向の移動距離と、前記第3の検出手段によって検出された前記接触子のZ軸方向の移動距離を演算して、接触子の移動位置を算出するようになっている。この従来の測定装置は、基台の載置面に被測定物を載置し、被測定物に接触子を接触させ、接触子を被測定物の外形輪郭に接触させながら移動させると、前記したように、接触子のX軸方向の移動距離を第1の検出手段が検出し、接触子のY軸方向の移動距離を第2の検出手段が検出し、接触子のZ軸方向の移動距離を第3の検出手段が検出して、被測定物の三次元方向の寸法を測定する。
実開平2−12613号公報
簡易な測定手段としてのノギスは、フレキシブルな測定ができるが、測定した値を読むことが難しく誰でもが簡単に使いこなせるものではないという問題点があった。さらに、ノギスは縦横高さ等の寸法を測定することはできるがその位置の傾斜角度を測定することはできないという問題点があった。また、高度な測定手段である上記従来の測定装置は、接触子を移動させるのに、X軸方向に移動可能な第1のガイド部材と、Y軸方向に移動可能な第2のガイド部材を必要とするので、構造が複雑で安価に製造することができず、重量が嵩むため持ち運びが不便であるという問題点があった。さらに、第1のガイド部材のX軸方向の移動と、第2のガイド部材のY軸方向の移動は、駆動モータによって行われるため、測定位置の決まっている大量生産物の測定には適しているが、被測定物の任意の位置に接触子を接触させて測定することができないので、多品種少量の生産物(加工物)の測定には適していないという問題点があった。このように、従来の高度な測定装置は、被測定物の任意の部分の寸法を測定することができない等、被測定物の形状に合わせた柔軟な測定ができないという問題点があった。
本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、構造が簡単で安価に製造でき、持ち運びが便利であると共に被測定物の任意の位置に接触子を極めて簡単に接触させて任意の部分の寸法を容易に測定することができる測定装置を提供することを目的とする。
本願請求項1に係る測定装置は、上記目的を達成するため、被測定物の寸法を測定する測定装置であって、被測定物を載置する載置面を備えた基台と、前記基台の載置面と略平行の面で回動可能となり、且つ長手方向に摺動可能となるようにして前記基台に取り付けられたアーム部材と、前記基台の載置面と略直角の方向に移動可能となるようにして、前記アーム部材の先部に取り付けられた接触子と、前記アーム部材の回動角度を検出する第1の検出手段と、前記アーム部材の長手方向の移動距離を検出する第2の検出手段と、前記接触子の移動距離を検出する第3の検出手段とを有することを特徴とする。
本願請求項2に係る測定装置は、上記目的を達成するため、被測定物の任意の箇所を原点として、当該原点から接触子の接触点の位置を算出する演算手段を有し、演算手段は、前記第1の検出手段によって検出されたアーム部材の回動角度と、前記第2の検出手段によって検出されたアーム部材の長手方向の移動距離を演算して接触子の接触点の縦方向と横方向の位置を算出すると共に、前記第3の検出手段によって検出された接触子の移動距離を演算して接触子の接触点の高さ方向の位置を算出することを特徴とする。
本願請求項3に係る測定装置は、上記目的を達成するため、前記演算手段は、前記算出結果に基づいて、さらに原点から接触子の接触点までの距離と載置面に対する角度を算出することを特徴とする。
本願請求項4に係る測定装置は、上記目的を達成するため、前記演算手段によって算出された接触子の接触点の縦方向、横方向、高さ方向の位置を表示する表示手段が設けられていることを特徴とする。
本願請求項5に係る測定装置は、上記目的を達成するため、前記演算手段によって算出された接触子の接触点の縦方向、横方向、高さ方向の位置及び原点から接触点までの距離並びに載置面に対する角度を表示する表示手段が設けられていることを特徴とする。
本願請求項6に係る測定装置は、上記目的を達成するため、前記演算手段によって算出された算出結果を記憶する記憶手段が設けられていることを特徴とする。
本願発明に係る測定装置は、被測定物を基台の載置面に載置し、接触子を被測定物の任意の位置に接触させ、次に接触子を被測定物の他の任意の位置に接触させることにより、被測定物の二つの任意の位置の間の寸法を測定することができる。即ち、接触子の移動に伴って、接触子の移動距離が第3の検出手段によって検出され、被測定物の高さ方向の距離が検出される。また、接触子の移動に伴って、アーム部材が回動しながら長手方向に移動し、第1の検出手段によってアーム部材の回動角度が検出され、第2の検出手段によってアーム部材の長手方向の移動距離が検出される。このように、本願発明に係る測定装置は、接触子を把持し、被測定物の任意の位置に簡単且つ迅速に接触させることができ、しかも被測定物の二つの任意の位置の間の寸法を簡単に測定することができるので、操作が極めて容易であるという効果がある。また、本願発明に係る測定装置は、アーム部材だけで接触子を移動させることができるので、部品点数が少なく、構造が簡単で安価であり、さらに軽量化を図ることができ、持ち運びが便利であるという効果がある。
本願発明に係る測定装置は、アーム部材の回動角度を第1の検出手段が検出し、アーム部材の長手方向の移動距離を第2の検出手段が検出し、演算手段が第1の検出手段によって検出したデータと第2の検出手段が検出したデータに基づいて接触子の接触点の横方向(X方向)と縦方向(Y方向)の位置を算出せしめ、さらに演算手段が第3の検出手段によって検出したデータに基づいて接触子の接触点の高さ方向(Z方向)の位置を算出せしめて、接触子の接触点の位置を容易に導き出すことができる。このようにして、本願発明に係る測定装置は、被測定物の任意の2箇所の位置の一方を原点とし、他方に接触子を接触させると、この他方の位置が演算手段によって算出され、原点に対する他方の箇所の横方向(X方向)と縦方向(Y方向)と高さ方向(Z方向)の位置を容易に導き出すことができるという効果がある。
本願発明に係る測定装置は、演算手段によって算出された算出結果、即ち、原点に対する他方の箇所の横方向(X方向)と縦方向(Y方向)と高さ方向(Z方向)の位置に基づいて、原点から接触子の接触点までの距離と載置面に対する角度を算出することができ、この被測定物の任意の2箇所の間の寸法及び傾斜角を簡単に測定することができるという効果がある。
本願発明に係る測定装置は、演算手段によって算出された接触子の接触点の縦方向、横方向、高さ方向の位置及び原点から接触点までの距離並びに載置面に対する角度を表示する表示手段が設けられているので、被測定物の寸法を一目で把握することが出来るという効果がある。
本願発明に係る測定装置は、演算手段によって算出された算出結果を記憶する記憶手段が設けられているので、算出結果のデータを管理することができ、プリンター、プロッター等の印刷装置に接続して、被測定物を図面化することができるという効果がある。
本願発明に係る測定装置の実施の形態を図1乃至図6に基づいて説明する。図1は、測定装置の全体斜視図である。図2は、測定装置の側面断面図である。図3は、測定装置の要部正面断面図である。図4は、測定装置の表示手段の正面図である。図5は、測定装置の制御系のブロック図である。図6は、被測定物の測定方法を説明する斜視図である。
測定装置1は、被測定物Aの寸法を測定するものである。測定装置1は、被測定物Aを載置する載置面3を備えた基台2と、前記基台2の載置面3と略平行の面で回動可能となり、且つ長手方向に摺動可能となるようにして前記基台2に取り付けられたアーム部材35と、前記基台2の載置面3と略直角の方向に移動可能となるようにして、前記アーム部材35の先部に取り付けられた接触子45とを有する。さらに測定装置1は、前記アーム部材35の回動角度Pを検出する第1の検出手段21と、前記アーム部材35の長手方向の移動距離Nを検出する第2の検出手段39と、前記接触子45の移動距離Mを検出する第3の検出手段49とを有する。
測定装置1は、被測定物Aを基台2の載置面3に載置し、接触子45を被測定物Aの任意の位置A1に接触させ、次に接触子45を被測定物Aの他の任意の位置A2に接触させることにより、被測定物Aの二つの任意の位置A1,A2の間の寸法を測定することができる。即ち、接触子45の移動に伴って、接触子45の移動距離Mが第3の検出手段49によって検出され、被測定物Aの高さ方向の距離が検出される。また、接触子45の移動に伴って、アーム部材35が回動しながら長手方向に移動し、第1の検出手段21によってアーム部材35の回動角度Pが検出され、第2の検出手段39によってアーム部材35の長手方向の移動距離Nが検出される。このように、測定装置1は、接触子45を把持し、被測定物Aの任意の位置A1,A2に簡単且つ迅速に接触させることができ、しかも被測定物Aの二つの任意の位置A1,A2の間の寸法を簡単に測定することができるので、操作が極めて容易である。また、測定装置1は、アーム部材35だけで接触子45を移動させることができるので、部品点数が少なく、構造が簡単で安価であり、さらに軽量化を図ることができ、持ち運びが便利である。
測定装置1は、被測定物Aの任意の箇所A1を原点として、当該原点から接触子45の接触点の位置A2を算出する演算手段61を有する。演算手段61は、前記第1の検出手段21によって検出されたアーム部材35の回動角度Pと、前記第2の検出手段39によって検出されたアーム部材35の長手方向の移動距離Nを演算して接触子45の接触点A2の縦方向と横方向の位置Y,Xを算出すると共に、前記第3の検出手段49によって検出された接触子45の移動距離Mを演算して接触子45の接触点A2の高さ方向の位置Zを算出する。
測定装置1は、アーム部材35の回動角度Pを第1の検出手段21が検出し、アーム部材35の長手方向の移動距離Nを第2の検出手段39が検出し、演算手段61が第1の検出手段21によって検出したデータと第2の検出手段39が検出したデータに基づいて接触子45の接触点の横方向(X方向)と縦方向(Y方向)の位置X、Yを算出せしめ、さらに演算手段61が第3の検出手段49によって検出したデータに基づいて接触子45の接触点の高さ方向(Z方向)の位置Zを算出せしめて、接触子45の接触点の位置X、Y、Zを容易に導き出すことができる。このようにして、測定装置1は、被測定物Aの任意の2箇所の位置の一方A1を原点とし、他方に接触子45を接触させると、この他方の位置A2が演算手段61によって算出され、原点A1に対する他方の箇所A2の横方向(X方向)と縦方向(Y方向)と高さ方向(Z方向)の位置X、Y、Zを容易に導き出すことができる。
測定装置1は、演算手段61によって算出された算出結果、即ち、原点に対する他方の箇所の横方向(X方向)と縦方向(Y方向)と高さ方向(Z方向)の位置X、Y、Zに基づいて、原点A1から接触子45の接触点A2までの距離Lと載置面3に対する角度θを算出することができ、この被測定物Aの任意の2箇所A1,A2の間の寸法L及び傾斜角θを簡単に測定することができる。
測定装置1は、演算手段61によって算出された接触子45の接触点の縦方向、横方向、高さ方向の位置X、Y、Z及び原点A1から接触点A2までの距離L並びに載置面3に対する角度θを表示する表示手段66が設けられているので、被測定物Aの寸法を一目で把握することが出来る。
測定装置1は、演算手段61によって算出された算出結果を記憶する記憶手段62が設けられているので、算出結果のデータを管理することができ、プリンター、プロッター等の印刷装置69に接続して、被測定物Aを図面化することができる。
さらに、測定装置1について詳細に説明する。図1に示すように、測定装置1は、被測定物Aを載置する載置面3を備えた基台2を有する。基台2は、載置面3が略水平面となるようにして設置される。載置面3の端縁(上端縁)3a近傍には、取付枠5が設けられている。図3に示すように、取付枠5は、上板6と、上板6の両端にネジ等によって固定された脚板7,7と、脚板7,7の下端に形成された固定板8,8とからなる。取付枠5は、固定板8,8をネジ等によって基台2の載置面3に固定して取り付けられている。上板6は、載置面3と略平行となっている。
取付枠5の上板6には、回動体10が回動可能に取り付けられている。回動体10は、略直方体状に形成され、上面11と、下面12と、前面13と、後面14と、左面15と、右面16を有している。上面11には、前面13から後面14まで伸びる凹部17が形成されている。回動体10は、下面12に回転軸19が形成されている。回動体10は、下面12が載置面3に摺接し、上板6に形成された軸穴から回転軸19が下方に突出している。回転軸19の下端には、円板20が取り付けられている。円板20の一方の面(下面)20aには、第1のフォトセンサ(第1の検出手段)21によって円板20の回転量Pが検出される微細な凹凸が、円板20の中心から放射状に所定間隔あけて連続形成されている。この第1のフォトセンサ21は、取付枠5の一方の脚板7にネジ等により取り付けられている。この第1のフォトセンサ21と円板20とでロータリーエンコーダ63を構成する。
回動体10の上面11であって、前記凹部17を挟んだ両側には、ブロック片22,22が固定して取り付けられている。この両ブロック片22,22には、支持板25がネジ等によって固定して設けられている。支持板25の下面26には、ガイド部材30がネジ等により固定して取り付けられている。ガイド部材30には、前記回転軸19を中心として、回動体10の前面13(後面14)と直角方向に伸びるガイド凹部31が形成されている。ガイド凹部31の両側には、対向してガイド突起32,32が形成されている。
前記ガイド部材30のガイド凹部31には、断面が略矩形状のアーム部材35が摺動可能に取り付けられている。即ち、アーム部材35は、短手方向の両側面に前記ガイド突起32,32に案内されるガイド溝36,36が形成されている。図1,3に示すように、アーム部材35は、前記ガイド溝36,36が前記ガイド突起32,32に案内され、基台2の載置面3と略平行で、且つ、回動体10の前後方向(アーム部材35の長手方向)に摺動可能となっている。このアーム部材35の短手方向の中心線と、回転軸19の中心は常に一致するようになっている。アーム部材35の一方の面(下面)38には、第2のフォトセンサ(第2の検出手段)39によってアーム部材35の長手方向の移動(摺動)距離Nが検出される微細な凹凸が長手方向に向かって所定間隔あけて連続形成されている。この第2のフォトセンサ39は、回動体10の後面14にネジ等により取り付けられている。この第2のフォトセンサ39とアーム部材35の下面38で水平リニアエンコーダ64を構成する。なお、アーム部材35の回転量は、アーム部材35の回転が回動体10を介して円板20に伝達されるため、第1のフォトセンサ(第1の検出手段)21によって検出される。従って、アーム部材35の回転量は、円板20の回転量Pと同じである。
図2に示すように、アーム部材35の先端には、摺接部材40が設けられている。摺接部材40は、筒部材41と、筒部材41内に移動可能に設けられた測定軸42と、測定軸42を載置面3側に付勢するバネ部材(弾性部材)43を有する。前記筒部材41は、アーム部材35の先端に固定された装着部材51に取り付けられている。装着部材51は、略L字状の上部装着部52と、同じく略L字状の下部装着部53とからなる。下部装着部53は、縦保持部材55と、縦保持部材55の下端に一体的に設けられた横保持部材56とからなる。横保持部材56には、上下方向(載置面3と略直角の方向)に向かって形成された取付孔57と、取付孔57の内径を調節するための割溝58と、割溝58の隙間を調節するネジ59とが設けられている。なお、図7に示すように、上部装着部52と、下部装着部53を分離し、上部装着部52の下端に取付板54を形成し、当該取付板54に下部装着部53をネジ等により着脱可能に取り付ける構成にしても良い。
前記筒部材41は、前記取付孔57内に挿通してネジ59を締めると、割溝58の隙間が狭められて取付孔57の内径が小さくなり、そのため取付孔57の内面が圧接するので、取付孔57に固定して取り付けられる。筒部材41内を摺動する測定軸42は、中心線が前記アーム部材35の中心線と略同じ位置となり、上下方向(載置面3と略直角の方向)に移動可能となる。測定軸42は、筒部材41の両端(上下端)から突出し、一端(下端)に接触子45が設けられている。前記バネ部材(弾性部材)43は、接触子45と筒部材41の間の測定軸42に巻装され、接触子45を下方向(載置面3側)に向かって付勢し、接触子45を載置面3に接触させる。
図2に示すように、測定軸42の他端44は、センサケース46内に収納されている。センサケース46内には、測定軸42の軸方向(上下方向)の移動距離Mを検出する第3のフォトセンサ(第3の検出手段)49が設けられている。センサケース46は、前記筒部材41の他端(上端)に形成されたフランジ47と、下部装着部53の縦保持部材55に固定して取り付けられている。この第3のフォトセンサ49と測定軸42の他端44で垂直リニアエンコーダ65を構成する。
基台2には、前記第1のフォトセンサ21と、第2のフォトセンサ39と、第3のフォトセンサ49とに接続される制御手段60と、制御手段60に接続される表示手段66とを有する。表示手段66は表示部67を有し、表示部67に接触子45のX軸方向の移動位置(横方向の位置)Xと、接触子45のY軸方向の移動位置(縦方向の位置)Yと、接触子45のZ軸方向の移動位置(高さ方向の位置)Zと、接触子45の移動距離Lと、接触子45の傾斜角度θが表示される。
制御手段60は、演算手段61とRAM(記憶手段)62とを有し、演算手段61によって第1のフォトセンサ21からの信号によりアーム部材35の回動角度Pを算出する。同様に、演算手段61によって第2のフォトセンサ39からの信号によりアーム部材35の移動距離Nを算出する。演算手段61によってアーム部材35の回動角度Pと移動距離Nから、接触子45のX軸方向の移動位置XとY軸方向の移動位置Yを算出し、表示手段66の表示部67に接触子45の移動位置X,Yを表示する。演算手段61によって第3のフォトセンサ49からの信号により接触子45のZ軸方向の移動位置Zを算出し、表示手段66の表示部67に接触子45の移動位置Zを表示する。制御手段60は、前記移動位置X、Y、Z、移動距離N、回動角度PのデータをRAM(記憶手段)62に記憶させることが出来る。なお、表示手段66には、測定装置1を操作する操作ボタン68を有する。この操作ボタン68には、RAM(記憶手段)62に記憶させたデータを消去(リセット)して、表示部67の表示を全て0にするリセットボタン、移動位置の数値を再入力する入力ボタン等が含まれている。
測定装置1は、基台2の載置面3に被測定物Aを載置する。被測定物Aの一点(基準点)に接触子45を接触させ、リセットボタンを押して表示手段66の表示部67の数値を0にする。この数値が0となった点が原点となる。接触子45を被測定物Aの任意の位置に接触させる。原点から任意の位置までの接触子45の上下方向の移動距離Mは、第3のフォトセンサ49によって検出され、この検出されたデータに基づいて演算手段61によってZ方向(高さ方向)の位置Zが算出される。この算出されたZ方向の位置データは、表示手段66の表示部67に表示され、同時にRAM(記憶手段)62に記憶されていく。
接触子45の原点から任意の位置までの移動に伴って、アーム部材35が回動しながら長手方向に移動する。アーム部材35の回動は、前述したように、第1のフォトセンサ21によって検出され、この検出されたデータに基づいて演算手段61によってアーム部材35の回動角度Pが算出される。この算出されたアーム部材35の回動角度Pは、RAM(記憶手段)62に記憶されていく。アーム部材35の長手方向の移動距離Nは、第2のフォトセンサ39によって検出され、この検出されたデータに基づいて演算手段61によって算出される。この算出されたアーム部材35の移動距離Nは、RAM(記憶手段)62に記憶されていく。
また、演算手段61は、アーム部材35の移動距離Nと回動角度Pに基づいて接触子45のX方向(横方向)の位置XとY方向(縦方向)の位置Yを算出する。この算出したX方向とY方向の位置データは、表示手段66の表示部67に表示され、同時にRAM(記憶手段)62に記憶されていく。演算手段61は、接触子45の位置X、Y、Zに基づいて、原点から接触子45までの移動距離Lを算出する。制御手段60は、この算出した移動距離Lを表示手段66の表示部67に表示する。また、演算手段61は、接触子45の位置X、Y、Zに基づいて、原点と接触子45を結ぶ線と載置面3との傾斜角θを算出する。制御手段60は、この算出した傾斜角θを表示手段66の表示部67に表示する。前記した移動距離Lのデータと傾斜角θのデータは、RAM(記憶手段)62に記憶される。
このように、測定装置1は、任意の位置を原点として、測定位置のX方向(横方向)の位置X、Y方向(縦方向)の位置Y、Z方向(高さ方向)の位置Z、任意の位置から測定位置まで距離L、任意の位置と測定位置を結ぶ線の載置面3に対する傾斜角θを瞬時に算出して、表示手段66の表示部67に表示する。従って、測定装置1は、ノギス等の測定工具よりも簡単に被測定物Aの寸法を測定することが可能である。例えば、図1に示すように、被測定物Aの任意の位置A1に接触子45を接触させ、リセットボタンを押して、表示手段66の表示部67を全て0にする。次に、被測定物Aの任意の位置A2に接触子45を接触させると、表示手段66の表示部67に、任意の位置A2のX方向の位置X、Y方向の位置Y、Z方向の位置Zと、任意の位置A1からA2まで距離L、任意の位置A1とA2を結ぶ線の傾斜角θを瞬時に算出して、表示手段66の表示部67に表示する。上記距離Lが被測定物Aの寸法となる。このようにして、被測定物Aの縦方向、横方向、高さ方向の寸法を迅速且つ簡易に測定することができ、その測定結果が瞬時に表示手段66に表示されるので、一目で寸法を確認することができる。また、測定結果は、RAM(記憶手段)62に記憶されるので、測定結果のデータを管理することができ、制御手段60にプリンタ、プロッタ等の印刷装置69を接続することによって、被測定物Aを図面化することができる。
測定装置1は、モータ等の駆動手段を備えておらず、すべて手動で行うため、軽量化、小型化、低コスト化を図ることができる。測定者は、アーム部材35の先端に設けられた接触子45を把持して測定を行うが、接触子45と共にアーム部材35も移動してアーム部材35が測定者側に突出することがないので、アーム部材35が測定のじゃまにならない。また、測定装置1は、従来の測定装置のようにX軸方向又はY軸方向に直線的に移動させながら測定するだけではなく、任意の位置と任意の位置の間の距離と角度を迅速且つ簡易に測定することができ、被測定物Aの外観形状に合わせて柔軟な測定を行うことできる。
また、接触子45を測定軸42に着脱交換できるようにしても良い。このようにすれば、上記実施の形態では、接触子45の先端が下方に向いているが、図7に示すように、先端が水平方向に向いた接触子45aを測定軸42に取り付けることが可能となる。この形状の接触子45aによれば、被測定物Bの側面凹部B1の内側面の寸法を測定することが可能となる。
上記実施の形態では、被測定物Aの任意の位置A1を原点としたが、制御手段60によって原点を最初から設定しておいても構わない。このように設定すると、接触子45を任意の箇所A1に接触させると、演算手段61がその接触位置A1の位置(X1,Y1,Z1)を算出する。次に接触子45を任意の箇所A2に接触させると、演算手段61がその接触位置A2の位置(X2,Y2,Z2)を算出する。さらに演算手段61がA1の位置とA2の位置関係から、任意の位置A1とA2の距離L及び傾斜角θを演算する。このようにして被測定物Aの寸法を測定するようにしても構わない。
さらに、上記実施の形態では、被測定物Aの寸法を測定するために摺接部材40をアーム部材5の先部に取り付けたが、摺接部材40を取り外してポンチ等の工具を取り付けても良い。例えば、図8に示すように、上部装着部52と、下部装着部53を分離し、上部装着部52の下端に取付板54を形成し、当該取付板54に下部装着部53をネジ等により着脱可能に取り付ける構成にする。下部装着部53に工具を装着して上部装着部52に固定する。このようにすれば、工具の先端の位置は、表示手段66の表示部67にX、Y、Zで表示される。この表示された位置X、Y、Zを確認しながら、材料に工具で穴等の目印を正確に付けることができる。
測定装置1は、従来の簡易な測定手段であるノギスと同様に、フレキシブルで迅速な測定を行うことができる一方、その測定結果が表示手段66に表示され一目でその測定結果を視認することができる。従って、測定装置1は、従来の高度な三次元測定装置と比べて、多品種少量の生産物の測定に有効に活用することができる。また、測定装置1は、部品点数が少なく構造か簡易化されているので、安価に製造することができ、従来の高度な三次元測定装置と比べて、設置の負担が少なくてすみ、中小企業にとっても利用しやすいものになっている。
本願発明に係る測定装置は、製造物、加工物等の物品の任意部分の寸法を測定する装置として利用可能である。
本願発明に係る測定装置の一実施例を示す全体斜視図である。 図1の測定装置の側面断面図である。 図1の測定装置の要部正面断面図である。 図1の測定装置の表示手段の正面図である。 図1の測定装置の制御系のブロック図である。 被測定物の測定方法を説明する斜視図である。 他の測定装置の要部説明図である。 測定装置の利用形態を示す要部側面図である。
符号の説明
A 被測定物
A1 任意の位置(箇所、接触点、原点)
A2 任意の位置(箇所、接触点)
B 被測定物
B1 側面凹部
X 移動位置(横方向の位置)
Y 移動位置(縦方向の位置)
Z 移動位置(高さ方向の位置)
L 移動距離(被測定物の長さ)
M 移動距離
N 移動距離
P 回転量(回動角度)
θ 傾斜角(角度)
1 測定装置
2 基台
3 載置面
3a 端縁(上端縁)
5 取付枠
6 上板
7 脚板
8 固定板
10 回動体
11 上面
12 下面
13 前面
14 後面
15 左面
16 右面
17 凹部
19 回転軸
20 円板
20a 一方の面(下面)
21 第1のフォトセンサ(第1の検出手段)
22 ブロック片
25 支持板
26 下面
30 ガイド部材
31 ガイド凹部
32 ガイド突起
35 アーム部材
36 ガイド溝
38 一方の面(下面)
39 第2のフォトセンサ(第2の検出手段)
40 摺接部材
41 筒部材
42 測定軸
43 バネ部材(弾性部材)
44 他端
45 接触子
45a 接触子
46 センサケース
47 フランジ
49 第3のフォトセンサ(第3の検出手段)
51 装着部材
52 上部装着部
53 下部装着部
54 取付板
55 縦保持部材
56 横保持部材
57 取付孔
58 割溝
59 ネジ
60 制御手段
61 演算手段
62 RAM(記憶手段)
63 ロータリーエンコーダ
64 水平リニアエンコーダ
65 垂直リニアエンコーダ
66 表示手段
67 表示部
68 操作ボタン
69 印刷装置

Claims (6)

  1. 被測定物の寸法を測定する測定装置であって、
    被測定物を載置する載置面を備えた基台と、
    前記基台の載置面と略平行の面で回動可能となり、且つ長手方向に摺動可能となるようにして前記基台に取り付けられたアーム部材と、
    前記基台の載置面と略直角の方向に移動可能となるようにして、前記アーム部材の先部に取り付けられた接触子と、
    前記アーム部材の回動角度を検出する第1の検出手段と、
    前記アーム部材の長手方向の移動距離を検出する第2の検出手段と、
    前記接触子の移動距離を検出する第3の検出手段とを有することを特徴とする測定装置。
  2. 被測定物の任意の箇所を原点として、当該原点から接触子の接触点の位置を算出する演算手段を有し、
    演算手段は、前記第1の検出手段によって検出されたアーム部材の回動角度と、前記第2の検出手段によって検出されたアーム部材の長手方向の移動距離を演算して接触子の接触点の縦方向と横方向の位置を算出すると共に、前記第3の検出手段によって検出された接触子の移動距離を演算して接触子の接触点の高さ方向の位置を算出することを特徴とする請求項1記載の測定装置。
  3. 前記演算手段は、前記算出結果に基づいて、さらに原点から接触子の接触点までの距離と載置面に対する角度を算出することを特徴とする請求項2記載の測定装置。
  4. 前記演算手段によって算出された接触子の接触点の縦方向、横方向、高さ方向の位置を表示する表示手段が設けられていることを特徴とする請求項2記載の測定装置。
  5. 前記演算手段によって算出された接触子の接触点の縦方向、横方向、高さ方向の位置及び原点から接触点までの距離並びに載置面に対する角度を表示する表示手段が設けられていることを特徴とする請求項3記載の測定装置。
  6. 前記演算手段によって算出された算出結果を記憶する記憶手段が設けられていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の測定装置。
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