JP2009264179A - 二重ダクトの締結構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】十分なシール性を確保できる二重ダクト1の締結構造を提供する。
【解決手段】二重ダクト1は、第1のホース2と第2のホース3との間を連通する内側ダクト4と、この内側ダクト4の径方向外側に空気層5を介して配置される外側ダクト6とで構成される。外側ダクト6は、第1のホース2と一体に成形される上流側ダクト6aと、第2のホース3と一体に成形される下流側ダクト6bとに分割して構成され、上流側ダクト6aの下流端と下流側ダクト6bの上流端とがレーザ溶着や熱板溶着により気密に接合されている。内側ダクト4は、両端にダクトフランジ4aが設けられ、一方のダクトフランジ4aが第1のホース2に設けられるホースフランジ2aと密着し、他方のダクトフランジ4aが第2のホース3に設けられるホースフランジ3aと密着して、両ホースフランジ2a、3aとの間に挟み込まれた状態で保持されている。
【選択図】図1
【解決手段】二重ダクト1は、第1のホース2と第2のホース3との間を連通する内側ダクト4と、この内側ダクト4の径方向外側に空気層5を介して配置される外側ダクト6とで構成される。外側ダクト6は、第1のホース2と一体に成形される上流側ダクト6aと、第2のホース3と一体に成形される下流側ダクト6bとに分割して構成され、上流側ダクト6aの下流端と下流側ダクト6bの上流端とがレーザ溶着や熱板溶着により気密に接合されている。内側ダクト4は、両端にダクトフランジ4aが設けられ、一方のダクトフランジ4aが第1のホース2に設けられるホースフランジ2aと密着し、他方のダクトフランジ4aが第2のホース3に設けられるホースフランジ3aと密着して、両ホースフランジ2a、3aとの間に挟み込まれた状態で保持されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、内部を空気が流れる内側ダクトと、この内側ダクトの外側に空気層を介して配置される外側ダクトとで構成される二重ダクトの締結構造に関する。
従来技術として、特許文献1に記載された複合型ダクトがある。
この複合型ダクトは、例えば、内燃機関の吸気ダクトに適用されて、吸気脈動による共鳴音や気流音等の騒音を低減する機能を有するもので、図3に示す様に、音波が透過可能な筒状の可撓性薄膜部材100と、この可撓性薄膜部材100の内周に配置されるインナフレーム110と、可撓性薄膜部材100の周囲を覆う外筒120とを有し、可撓性薄膜部材100と外筒120との間に空気層から成るダンパ室130が形成されている。
インナフレーム110は、可撓性薄膜部材100を支持するために用いられ、表面に多数の小孔111が形成されている。このインナフレーム110は、一方の端部が、エアクリーナ側に接続される第1のダクト140の内周に嵌合し、他方の端部が、吸気コレクタ側に接続される第2のダクト150の内周に嵌合しており、そのインナフレーム110と第1のダクト140および第2のダクト150との間に可撓性薄膜部材100の両端部が挟持され、三者一体に接着されている。
特開2004−346750号公報
この複合型ダクトは、例えば、内燃機関の吸気ダクトに適用されて、吸気脈動による共鳴音や気流音等の騒音を低減する機能を有するもので、図3に示す様に、音波が透過可能な筒状の可撓性薄膜部材100と、この可撓性薄膜部材100の内周に配置されるインナフレーム110と、可撓性薄膜部材100の周囲を覆う外筒120とを有し、可撓性薄膜部材100と外筒120との間に空気層から成るダンパ室130が形成されている。
インナフレーム110は、可撓性薄膜部材100を支持するために用いられ、表面に多数の小孔111が形成されている。このインナフレーム110は、一方の端部が、エアクリーナ側に接続される第1のダクト140の内周に嵌合し、他方の端部が、吸気コレクタ側に接続される第2のダクト150の内周に嵌合しており、そのインナフレーム110と第1のダクト140および第2のダクト150との間に可撓性薄膜部材100の両端部が挟持され、三者一体に接着されている。
ところが、上記の従来技術では、可撓性薄膜部材100の膜厚が薄いため、可撓性薄膜部材100を単独で使用することは困難である。つまり、可撓性薄膜部材100は、自身の形状を保持するだけの強度が不足するため、可撓性薄膜部材100の内周に補強材であるインナフレーム110を配置して、このインナフレーム110により可撓性薄膜部材100の形状を保持する必要がある。
また、可撓性薄膜部材100と第1のダクト140および第2のダクト150との間に気密性を保つためには、インナフレーム110の端部を第1のダクト140および第2のダクト150の内周に圧入状態で嵌合する必要がある。この場合、インナフレーム110の端部を第1のダクト140および第2のダクト150の内周に圧入する際に、インナフレーム110から可撓性薄膜部材100の端部がめくれ上がることが想定される。従って、可撓性薄膜部材100の端部をインナフレーム110と第1のダクト140および第2のダクト150との間に挟持させることは困難であり、シール性の点で問題が生じる。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、インナフレーム等の別部品を用いることなく、十分なシール性を確保できる二重ダクトの締結構造を提供することにある。
また、可撓性薄膜部材100と第1のダクト140および第2のダクト150との間に気密性を保つためには、インナフレーム110の端部を第1のダクト140および第2のダクト150の内周に圧入状態で嵌合する必要がある。この場合、インナフレーム110の端部を第1のダクト140および第2のダクト150の内周に圧入する際に、インナフレーム110から可撓性薄膜部材100の端部がめくれ上がることが想定される。従って、可撓性薄膜部材100の端部をインナフレーム110と第1のダクト140および第2のダクト150との間に挟持させることは困難であり、シール性の点で問題が生じる。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、インナフレーム等の別部品を用いることなく、十分なシール性を確保できる二重ダクトの締結構造を提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、空気の流れ方向の上流側に配置される第1のホースと、空気の流れ方向の下流側に配置される第2のホースとの間に配設され、第1のホースと第2のホースとの間を連通する内側ダクトと、この内側ダクトの径方向外側に空気層を介して配置される外側ダクトとで構成される二重ダクトの締結構造であって、第1のホースおよび第2のホースは、それぞれゴムまたはエラストマー等の弾性材料により形成され、且つ、第1のホースの下流端および第2のホースの上流端に径方向外側へ突き出るホースフランジが設けられており、二重ダクトは、外側ダクトが、第1のホースに設けられたホースフランジの外径部から下流側へ向かって筒状に延びる上流側ダクトと、第2のホースに設けられたホースフランジの外径部から上流側へ向かって筒状に延びる下流側ダクトとに分割して構成され、且つ、上流側ダクトが第1のホースと一体に成形され、下流側ダクトが第2のホースと一体に成形されて、上流側ダクトの下流端と下流側ダクトの上流端とが気密に接合され、内側ダクトが、第1のホースのホースフランジと第2のホースのホースフランジとの間に挟み込まれた状態で保持されていることを特徴とする。
本発明は、空気の流れ方向の上流側に配置される第1のホースと、空気の流れ方向の下流側に配置される第2のホースとの間に配設され、第1のホースと第2のホースとの間を連通する内側ダクトと、この内側ダクトの径方向外側に空気層を介して配置される外側ダクトとで構成される二重ダクトの締結構造であって、第1のホースおよび第2のホースは、それぞれゴムまたはエラストマー等の弾性材料により形成され、且つ、第1のホースの下流端および第2のホースの上流端に径方向外側へ突き出るホースフランジが設けられており、二重ダクトは、外側ダクトが、第1のホースに設けられたホースフランジの外径部から下流側へ向かって筒状に延びる上流側ダクトと、第2のホースに設けられたホースフランジの外径部から上流側へ向かって筒状に延びる下流側ダクトとに分割して構成され、且つ、上流側ダクトが第1のホースと一体に成形され、下流側ダクトが第2のホースと一体に成形されて、上流側ダクトの下流端と下流側ダクトの上流端とが気密に接合され、内側ダクトが、第1のホースのホースフランジと第2のホースのホースフランジとの間に挟み込まれた状態で保持されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、第1のホースのホースフランジと第2のホースのホースフランジとの間に内側ダクトを軸心方向に挟み込んで保持しているので、内側ダクトの端面がホースフランジの端面に密着して、両者間の間が気密にシールされる。
また、外側ダクトは、上流側ダクトが第1のホースと一体に成形され、下流側ダクトが第2のホースと一体に成形されているので、例えば、クランプ等の締結部品を使用して外側ダクトを第1のホースおよび第2のホースに締結する必要がない。さらに、外側ダクトを介して第1のホースと第2のホースとの間を一定の間隔に保つことができるので、例えば、特許文献1に記載されたインナフレーム等の別部品を使用して内側ダクトを支持する必要はなく、部品点数の削減によるコストダウンも可能である。
また、外側ダクトは、上流側ダクトが第1のホースと一体に成形され、下流側ダクトが第2のホースと一体に成形されているので、例えば、クランプ等の締結部品を使用して外側ダクトを第1のホースおよび第2のホースに締結する必要がない。さらに、外側ダクトを介して第1のホースと第2のホースとの間を一定の間隔に保つことができるので、例えば、特許文献1に記載されたインナフレーム等の別部品を使用して内側ダクトを支持する必要はなく、部品点数の削減によるコストダウンも可能である。
(請求項2の発明)
請求項1に記載した二重ダクトの締結構造において、内側ダクトは、空気の流れ方向の上流端と下流端に、それぞれ径方向外側へ突き出るダクトフランジが設けられ、上流端のダクトフランジが第1のホースのホースフランジに当接し、下流端のダクトフランジが第2のホースのホースフランジに当接した状態で、第1のホースのホースフランジと第2のホースのホースフランジとの間に挟み込まれていることを特徴とする。
内側ダクトの端部にダクトフランジを設けることにより、ホースフランジとの当接面積が増大するので、シール性を向上できる。
請求項1に記載した二重ダクトの締結構造において、内側ダクトは、空気の流れ方向の上流端と下流端に、それぞれ径方向外側へ突き出るダクトフランジが設けられ、上流端のダクトフランジが第1のホースのホースフランジに当接し、下流端のダクトフランジが第2のホースのホースフランジに当接した状態で、第1のホースのホースフランジと第2のホースのホースフランジとの間に挟み込まれていることを特徴とする。
内側ダクトの端部にダクトフランジを設けることにより、ホースフランジとの当接面積が増大するので、シール性を向上できる。
(請求項3の発明)
請求項1または2に記載した二重ダクトの締結構造において、ホースフランジとダクトフランジとが当接する両者の当接面の間にOリングが配設されていることを特徴とする。 この場合、ホースフランジの端面とダクトフランジの端面とが密着するだけでなく、両者間にOリングを配設することにより、さらにシール性が向上する。
請求項1または2に記載した二重ダクトの締結構造において、ホースフランジとダクトフランジとが当接する両者の当接面の間にOリングが配設されていることを特徴とする。 この場合、ホースフランジの端面とダクトフランジの端面とが密着するだけでなく、両者間にOリングを配設することにより、さらにシール性が向上する。
(請求項4の発明)
本発明は、空気の流れ方向の上流側に配置される第1のホースと、空気の流れ方向の下流側に配置される第2のホースとの間に配設され、第1のホースと第2のホースとの間を連通する内側ダクトと、この内側ダクトの径方向外側に空気層を介して配置される外側ダクトとで構成される二重ダクトの締結構造であって、第1のホースおよび第2のホースは、それぞれゴムまたはエラストマー等の弾性材料により形成され、且つ、第1のホースの下流端より所定の距離だけ上流側の位置および第2のホースの上流端より所定の距離だけ下流側の位置に、それぞれ径方向外側へ突き出るホースフランジが設けられており、二重ダクトは、外側ダクトが、第1のホースに設けられたホースフランジの外径部から下流側へ向かって筒状に延びる上流側ダクトと、第2のホースに設けられたホースフランジの外径部から上流側へ向かって筒状に延びる下流側ダクトとに分割して構成され、且つ、上流側ダクトが第1のホースと一体に成形され、下流側ダクトが第2のホースと一体に成形されて、上流側ダクトの下流端と下流側ダクトの上流端とが気密に接合され、内側ダクトは、上流側のダクト端部が、第1のホースのホースフランジより下流側へ突き出るホース端部の外周に気密に嵌め合わされ、下流側のダクト端部が、第2のホースのホースフランジより上流側へ突き出るホース端部の外周に気密に嵌め合わされていることを特徴とする。
本発明は、空気の流れ方向の上流側に配置される第1のホースと、空気の流れ方向の下流側に配置される第2のホースとの間に配設され、第1のホースと第2のホースとの間を連通する内側ダクトと、この内側ダクトの径方向外側に空気層を介して配置される外側ダクトとで構成される二重ダクトの締結構造であって、第1のホースおよび第2のホースは、それぞれゴムまたはエラストマー等の弾性材料により形成され、且つ、第1のホースの下流端より所定の距離だけ上流側の位置および第2のホースの上流端より所定の距離だけ下流側の位置に、それぞれ径方向外側へ突き出るホースフランジが設けられており、二重ダクトは、外側ダクトが、第1のホースに設けられたホースフランジの外径部から下流側へ向かって筒状に延びる上流側ダクトと、第2のホースに設けられたホースフランジの外径部から上流側へ向かって筒状に延びる下流側ダクトとに分割して構成され、且つ、上流側ダクトが第1のホースと一体に成形され、下流側ダクトが第2のホースと一体に成形されて、上流側ダクトの下流端と下流側ダクトの上流端とが気密に接合され、内側ダクトは、上流側のダクト端部が、第1のホースのホースフランジより下流側へ突き出るホース端部の外周に気密に嵌め合わされ、下流側のダクト端部が、第2のホースのホースフランジより上流側へ突き出るホース端部の外周に気密に嵌め合わされていることを特徴とする。
上記の構成によれば、第1のホースのホース端部の外周に内側ダクトの上流側ダクト端部が気密に嵌め合わされ、第2のホースのホース端部の外周に内側ダクトの下流側ダクト端部が気密に嵌め合わされているので、内側ダクトと第1のホースおよび第2のホースと間が気密にシールされる。
また、外側ダクトは、上流側ダクトが第1のホースと一体に成形され、下流側ダクトが第2のホースと一体に成形されているので、例えば、クランプ等の締結部品を使用して外側ダクトを第1のホースおよび第2のホースに締結する必要がない。さらに、外側ダクトを介して第1のホースと第2のホースとの間を一定の間隔に保つことができるので、例えば、特許文献1に記載されたインナフレーム等の別部品を使用して内側ダクトを支持する必要はなく、部品点数の削減によるコストダウンも可能である。
また、外側ダクトは、上流側ダクトが第1のホースと一体に成形され、下流側ダクトが第2のホースと一体に成形されているので、例えば、クランプ等の締結部品を使用して外側ダクトを第1のホースおよび第2のホースに締結する必要がない。さらに、外側ダクトを介して第1のホースと第2のホースとの間を一定の間隔に保つことができるので、例えば、特許文献1に記載されたインナフレーム等の別部品を使用して内側ダクトを支持する必要はなく、部品点数の削減によるコストダウンも可能である。
(請求項5の発明)
請求項1〜4に記載した何れかの二重ダクトの締結構造において、内側ダクトは、外側ダクトより肉厚が薄く形成され、その肉厚が0.5mm以下に形成されていることを特徴とする。
本発明の二重ダクトは、内側ダクトより外側ダクトの方が肉厚が厚く形成され、その外側ダクトに強度を持たせることにより、内側ダクトを0.5mm以下の薄膜で形成することが可能である。その結果、本発明の二重ダクトを、例えば、内燃機関の吸気音を低減する消音ダクトに用いることができる。
請求項1〜4に記載した何れかの二重ダクトの締結構造において、内側ダクトは、外側ダクトより肉厚が薄く形成され、その肉厚が0.5mm以下に形成されていることを特徴とする。
本発明の二重ダクトは、内側ダクトより外側ダクトの方が肉厚が厚く形成され、その外側ダクトに強度を持たせることにより、内側ダクトを0.5mm以下の薄膜で形成することが可能である。その結果、本発明の二重ダクトを、例えば、内燃機関の吸気音を低減する消音ダクトに用いることができる。
(請求項6の発明)
請求項1〜5に記載した何れかの二重ダクトの締結構造において、上流側ダクトは、第1のホースとは異なる材料で形成され、且つ、二色成形により第1のホースと一体に成形され、下流側ダクトは、第2のホースとは異なる材料で形成され、且つ、二色成形により第2のホースと一体に成形されていることを特徴とする。
第1のホースと第2のホースは、それぞれゴムまたはエラストマー等の弾性材料により形成されるが、上流側ダクトと下流側ダクトは、第1のホースおよび第2のホースとは異なる材料(例えば、樹脂)で形成し、且つ、二色成形により第1のホースおよび第2のホースと一体に成形することもできる。
請求項1〜5に記載した何れかの二重ダクトの締結構造において、上流側ダクトは、第1のホースとは異なる材料で形成され、且つ、二色成形により第1のホースと一体に成形され、下流側ダクトは、第2のホースとは異なる材料で形成され、且つ、二色成形により第2のホースと一体に成形されていることを特徴とする。
第1のホースと第2のホースは、それぞれゴムまたはエラストマー等の弾性材料により形成されるが、上流側ダクトと下流側ダクトは、第1のホースおよび第2のホースとは異なる材料(例えば、樹脂)で形成し、且つ、二色成形により第1のホースおよび第2のホースと一体に成形することもできる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1は二重ダクト1の締結構造を示す断面図である。
本実施例の二重ダクト1は、例えば、内燃機関のエアクリーナとスロットルボディとの間に配設されて、吸気通路の一部を形成すると共に、内燃機関の吸気音を低減する消音ダクトとして用いられる。
この二重ダクト1は、図1に示す様に、エアクリーナの出口に接続される第1のホース2とスロットルボディの入口に接続される第2のホース3との間を連通する内側ダクト4と、この内側ダクト4の径方向外側に空気層5を介して配置される外側ダクト6とで構成される。
本実施例の二重ダクト1は、例えば、内燃機関のエアクリーナとスロットルボディとの間に配設されて、吸気通路の一部を形成すると共に、内燃機関の吸気音を低減する消音ダクトとして用いられる。
この二重ダクト1は、図1に示す様に、エアクリーナの出口に接続される第1のホース2とスロットルボディの入口に接続される第2のホース3との間を連通する内側ダクト4と、この内側ダクト4の径方向外側に空気層5を介して配置される外側ダクト6とで構成される。
第1のホース2と第2のホース3は、それぞれゴムまたはエラストマー等の弾性材料により円筒形状に形成され、且つ、第1のホース2の下流端および第2のホース3の上流端には、径方向外側へ突き出るホースフランジ2a、3aが設けられている。
内側ダクト4は、例えば、樹脂製で断面形状が円形、つまり、全体が円筒形状に設けられている。内側ダクト4の両端には、それぞれ径方向外側へ突き出るダクトフランジ4aが一体に設けられている。ダクトフランジ4aは、内側ダクト4の通路部分より肉厚が厚く形成されている。通路部分の肉厚は、例えば、0.5mm以下、好ましくは0.25mmに形成されている。また、ダクトフランジ4aの高さ分だけ、内側ダクト4の外周面と外側ダクト6の内周面との間に空気層5が形成される。
内側ダクト4は、例えば、樹脂製で断面形状が円形、つまり、全体が円筒形状に設けられている。内側ダクト4の両端には、それぞれ径方向外側へ突き出るダクトフランジ4aが一体に設けられている。ダクトフランジ4aは、内側ダクト4の通路部分より肉厚が厚く形成されている。通路部分の肉厚は、例えば、0.5mm以下、好ましくは0.25mmに形成されている。また、ダクトフランジ4aの高さ分だけ、内側ダクト4の外周面と外側ダクト6の内周面との間に空気層5が形成される。
外側ダクト6は、第1のホース2のホースフランジ2aの外径部から下流側へ向かって筒状に延びる上流側ダクト6aと、第2のホース3のホースフランジ3aの外径部から上流側へ向かって筒状に延びる下流側ダクト6bとに分割して構成されている。また、上流側ダクト6aは第1のホース2と一体に成形され、下流側ダクト6bは第2のホース3と一体に成形されて、上流側ダクト6aの下流端と下流側ダクト6bの上流端とが軸心方向に突き合わされ、例えば、レーザ溶着や熱板溶着により気密に接合されている。この外側ダクト6は、その内径が内側ダクト4の外径より大きく、ダクトフランジ4aの外径と略同一寸法に形成されている。
上流側ダクト6aと下流側ダクト6bは、第1のホース2および第2のホース3と同じく、ゴムまたはエラストマー等の弾性材料により形成することもできるが、第1のホース2および第2のホース3とは異なる材料(例えば、樹脂)を用いて、二色成形により第1のホース2および第2のホース3と一体に成形することもできる。この外側ダクト6の肉厚は、内側ダクト4の通路部分の肉厚より厚く形成され、例えば、2〜3mmに形成されている。
本実施例の二重ダクト1は、図1に示す様に、上流側ダクト6aの下流端と下流側ダクト6bの上流端とが接合されることにより、第1のホース2のホースフランジ2aと第2のホース3のホースフランジ3aとの間に内側ダクト4が挟み込まれた状態で保持されている。
本実施例の二重ダクト1は、図1に示す様に、上流側ダクト6aの下流端と下流側ダクト6bの上流端とが接合されることにより、第1のホース2のホースフランジ2aと第2のホース3のホースフランジ3aとの間に内側ダクト4が挟み込まれた状態で保持されている。
上記の構成によれば、内側ダクト4の一方のダクトフランジ4aの端面が第1のホース2のホースフランジ2aの端面に密着し、内側ダクト4の他方のダクトフランジ4aの端面が第2のホース3のホースフランジ3aの端面に密着することにより、第1のホース2および第2のホース3と内側ダクト4との間のシール性を確保できる。なお、ホースフランジ2a、3aとダクトフランジ4aとが当接する両者の当接面の間にOリング7を配設して、よりシール性を向上させることもできる。
また、外側ダクト6は、上流側ダクト6aが第1のホース2と一体に成形され、下流側ダクト6bが第2のホース3と一体に成形されているので、例えば、クランプ等の締結部品を使用して外側ダクト6を第1のホース2および第2のホース3に締結する必要がない。さらに、外側ダクト6を介して第1のホース2と第2のホース3との間を一定の間隔に保つことができるので、例えば、特許文献1に記載されたインナフレーム等の別部品を使用して内側ダクト4を支持する必要はなく、部品点数の削減によるコストダウンも可能である。
図2は二重ダクト1の締結構造を示す断面図である。
本実施例の二重ダクト1は、実施例1と同様に、第1のホース2と第2のホース3との間を連通する内側ダクト4と、この内側ダクト4の径方向外側に空気層5を介して配置される外側ダクト6とで構成される。
第1のホース2と第2のホース3は、それぞれゴムまたはエラストマー等の弾性材料により円筒形状に形成され、且つ、第1のホース2の下流端より所定の距離だけ上流側の位置および第2のホース3の上流端より所定の距離だけ下流側の位置には、径方向外側へ突き出るホースフランジ2a、3aが設けられている。
本実施例の二重ダクト1は、実施例1と同様に、第1のホース2と第2のホース3との間を連通する内側ダクト4と、この内側ダクト4の径方向外側に空気層5を介して配置される外側ダクト6とで構成される。
第1のホース2と第2のホース3は、それぞれゴムまたはエラストマー等の弾性材料により円筒形状に形成され、且つ、第1のホース2の下流端より所定の距離だけ上流側の位置および第2のホース3の上流端より所定の距離だけ下流側の位置には、径方向外側へ突き出るホースフランジ2a、3aが設けられている。
内側ダクト4は、例えば、樹脂製で断面形状が円形、つまり、全体が円筒形状に設けられ、全長に渡って均一な肉厚(例えば、0.5mm以下、好ましくは0.25mm)に形成されている。この内側ダクト4は、上流側のダクト端部が、第1のホース2のホースフランジ2aより下流側へ突き出るホース端部2bの外周に気密に嵌め合わされ、下流側のダクト端部が、第2のホース3のホースフランジ3aより上流側へ突き出るホース端部3bの外周に気密に嵌め合わされている。
外側ダクト6は、第1のホース2のホースフランジ2aの外径部から下流側へ向かって筒状に延びる上流側ダクト6aと、第2のホース3のホースフランジ3aの外径部から上流側へ向かって筒状に延びる下流側ダクト6bとに分割して構成されている。また、上流側ダクト6aは第1のホース2と一体に成形され、下流側ダクト6bは第2のホース3と一体に成形されて、上流側ダクト6aの下流端と下流側ダクト6bの上流端とが軸心方向に突き合わされ、例えば、レーザ溶着や熱板溶着により気密に接合されている。この外側ダクト6の内周面と内側ダクト4の外周面との間に空気層5が形成されている。
上流側ダクト6aと下流側ダクト6bは、第1のホース2および第2のホース3と同じく、ゴムまたはエラストマー等の弾性材料により形成することもできるが、第1のホース2および第2のホース3とは異なる材料(例えば、樹脂)を用いて、二色成形により第1のホース2および第2のホース3と一体に成形することもできる。この外側ダクト6の肉厚は、内側ダクト4の肉厚より厚く形成され、例えば、2〜3mmに形成されている。
本実施例の二重ダクト1は、図2に示す様に、上流側ダクト6aの下流端と下流側ダクト6bの上流端とが接合された状態で、内側ダクト4の上流側ダクト端部が、第1のホース2のホース端部2bの外周に嵌め合わされ、内側ダクト4の下流側ダクト端部が、第2のホース3のホース端部3bの外周に嵌め合わされている。
本実施例の二重ダクト1は、図2に示す様に、上流側ダクト6aの下流端と下流側ダクト6bの上流端とが接合された状態で、内側ダクト4の上流側ダクト端部が、第1のホース2のホース端部2bの外周に嵌め合わされ、内側ダクト4の下流側ダクト端部が、第2のホース3のホース端部3bの外周に嵌め合わされている。
上記の構成によれば、第1のホース2および第2のホース3と内側ダクト4との間のシール性を確保できる。また、外側ダクト6は、上流側ダクト6aが第1のホース2と一体に成形され、下流側ダクト6bが第2のホース3と一体に成形されているので、例えば、クランプ等の締結部品を使用して外側ダクト6を第1のホース2および第2のホース3に締結する必要がない。さらに、外側ダクト6を介して第1のホース2と第2のホース3との間を一定の間隔に保つことができるので、例えば、特許文献1に記載されたインナフレーム等の別部品を使用して内側ダクト4を支持する必要はなく、部品点数の削減によるコストダウンも可能である。
1 二重ダクト
2 第1のホース
2a 第1のホースのホースフランジ
2b 第1のホースのホース端部
3 第2のホース
3a 第2のホースのホースフランジ
3b 第2のホースのホース端部
4 内側ダクト
4a 内側ダクトのダクトフランジ
5 空気層
6 外側ダクト
6a 上流側ダクト
6b 下流側ダクト
7 Oリング
2 第1のホース
2a 第1のホースのホースフランジ
2b 第1のホースのホース端部
3 第2のホース
3a 第2のホースのホースフランジ
3b 第2のホースのホース端部
4 内側ダクト
4a 内側ダクトのダクトフランジ
5 空気層
6 外側ダクト
6a 上流側ダクト
6b 下流側ダクト
7 Oリング
Claims (6)
- 空気の流れ方向の上流側に配置される第1のホースと、空気の流れ方向の下流側に配置される第2のホースとの間に配設され、前記第1のホースと前記第2のホースとの間を連通する内側ダクトと、この内側ダクトの径方向外側に空気層を介して配置される外側ダクトとで構成される二重ダクトの締結構造であって、
前記第1のホースおよび前記第2のホースは、それぞれゴムまたはエラストマー等の弾性材料により形成され、且つ、前記第1のホースの下流端および前記第2のホースの上流端に径方向外側へ突き出るホースフランジが設けられており、
前記二重ダクトは、前記外側ダクトが、前記第1のホースに設けられたホースフランジの外径部から下流側へ向かって筒状に延びる上流側ダクトと、前記第2のホースに設けられたホースフランジの外径部から上流側へ向かって筒状に延びる下流側ダクトとに分割して構成され、且つ、前記上流側ダクトが前記第1のホースと一体に成形され、前記下流側ダクトが前記第2のホースと一体に成形されて、前記上流側ダクトの下流端と前記下流側ダクトの上流端とが気密に接合され、前記内側ダクトが、前記第1のホースのホースフランジと前記第2のホースのホースフランジとの間に挟み込まれた状態で保持されていることを特徴とする二重ダクトの締結構造。 - 請求項1に記載した二重ダクトの締結構造において、
前記内側ダクトは、空気の流れ方向の上流端と下流端に、それぞれ径方向外側へ突き出るダクトフランジが設けられ、上流端のダクトフランジが前記第1のホースのホースフランジに当接し、下流端のダクトフランジが前記第2のホースのホースフランジに当接した状態で、前記第1のホースのホースフランジと前記第2のホースのホースフランジとの間に挟み込まれていることを特徴とする二重ダクトの締結構造。 - 請求項1または2に記載した二重ダクトの締結構造において、
前記ホースフランジと前記ダクトフランジとが当接する両者の当接面の間にOリングが配設されていることを特徴とする二重ダクトの締結構造。 - 空気の流れ方向の上流側に配置される第1のホースと、空気の流れ方向の下流側に配置される第2のホースとの間に配設され、前記第1のホースと前記第2のホースとの間を連通する内側ダクトと、この内側ダクトの径方向外側に空気層を介して配置される外側ダクトとで構成される二重ダクトの締結構造であって、
前記第1のホースおよび前記第2のホースは、それぞれゴムまたはエラストマー等の弾性材料により形成され、且つ、前記第1のホースの下流端より所定の距離だけ上流側の位置および前記第2のホースの上流端より所定の距離だけ下流側の位置に、それぞれ径方向外側へ突き出るホースフランジが設けられており、
前記二重ダクトは、前記外側ダクトが、前記第1のホースに設けられたホースフランジの外径部から下流側へ向かって筒状に延びる上流側ダクトと、前記第2のホースに設けられたホースフランジの外径部から上流側へ向かって筒状に延びる下流側ダクトとに分割して構成され、且つ、前記上流側ダクトが前記第1のホースと一体に成形され、前記下流側ダクトが前記第2のホースと一体に成形されて、前記上流側ダクトの下流端と前記下流側ダクトの上流端とが気密に接合され、前記内側ダクトは、上流側のダクト端部が、前記第1のホースのホースフランジより下流側へ突き出るホース端部の外周に気密に嵌め合わされ、下流側のダクト端部が、前記第2のホースのホースフランジより上流側へ突き出るホース端部の外周に気密に嵌め合わされていることを特徴とする二重ダクトの締結構造。 - 請求項1〜4に記載した何れかの二重ダクトの締結構造において、
前記内側ダクトは、前記外側ダクトより肉厚が薄く形成され、その肉厚が0.5mm以下に形成されていることを特徴とする二重ダクトの締結構造。 - 請求項1〜5に記載した何れかの二重ダクトの締結構造において、
前記上流側ダクトは、前記第1のホースとは異なる材料で形成され、且つ、二色成形により前記第1のホースと一体に成形され、
前記下流側ダクトは、前記第2のホースとは異なる材料で形成され、且つ、二色成形により前記第2のホースと一体に成形されていることを特徴とする二重ダクトの締結構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008112650A JP2009264179A (ja) | 2008-04-23 | 2008-04-23 | 二重ダクトの締結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008112650A JP2009264179A (ja) | 2008-04-23 | 2008-04-23 | 二重ダクトの締結構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009264179A true JP2009264179A (ja) | 2009-11-12 |
Family
ID=41390336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008112650A Pending JP2009264179A (ja) | 2008-04-23 | 2008-04-23 | 二重ダクトの締結構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009264179A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3112658A1 (en) * | 2015-07-03 | 2017-01-04 | MANN+HUMMEL GmbH | Muffler arrangement |
-
2008
- 2008-04-23 JP JP2008112650A patent/JP2009264179A/ja active Pending
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EP3112658A1 (en) * | 2015-07-03 | 2017-01-04 | MANN+HUMMEL GmbH | Muffler arrangement |
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