JP2009262805A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員の着座阻止を伴った状態で格納領域でロックする場合であっても、そのロック解除を容易に行うことができる車両用シートを提供することを課題とする。
【解決手段】シートクッションのスライド範囲は、乗員が着座するための使用領域と、この使用領域の前方の格納領域とから少なくとも成っている車両用シートであって、格納領域において、シートクッションを所望するスライド位置にロック可能な第1のスライドロック機構を備えており、ヘッドレストを前倒しさせると、第1のスライドロック機構は非ロック状態からロック状態に切り替わり、この状態から、ヘッドレストを後ろ起こしさせると、第1のスライドロック機構はロック状態から非ロック状態に切り替わる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートに関し、詳しくは、乗員が着座するための使用領域の他に、荷室の拡張やウォークイン機能を果たすために使用領域の前方の拡大領域へスライドさせることができる車両用シートに関する。
この種の車両用シートとして、例えば、特許文献1に開示された技術が既に知られている。この技術では、車両用シートは、シートクッションと、シートバックとから構成されており、スライド機構によって、シートバックと共にシートクッションを、乗員が着座するための使用領域の他に、荷室の拡張やウォークイン機能を果たすために使用領域の前方の格納領域へスライドさせることができる。
特開2005−22551号公報
しかしながら、上述した車両用シートを格納領域でロックするとき、乗員の着座阻止の観点から、シートクッションをシートバック側に跳ね上げたチップアップ状態でロックする構造になっていた。そのため、この車両用シートが、例えば、車両のセカンドシートに適用されているときに、サードシートの乗員が格納領域でロック状態となっているセカンドシートを使用領域にスライドさせる(使用領域に戻す)場合、まず、サードシートの乗員はセカンドシートのシートバックの背面側からチップアップ状態のシートクッションを着座可能な状態に戻さなければいけなかった。したがって、この戻しの作業性が悪いという問題が発生していた。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、乗員の着座阻止を伴った状態で格納領域でロックする場合であっても、そのロック解除を容易に行うことができる車両用シートを提供することを課題とする。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。請求項1に記載の発明は、車両フロアに対して前後にスライド可能に組み付けられたシートクッションと、このシートクッションに組み付けられたシートバックと、このシートバックに対して前倒れ可能に組み付けられたヘッドレストとから成り、シートクッションのスライド範囲は、乗員が着座するための使用領域と、この使用領域の前方の格納領域とから少なくとも成っている車両用シート(例えば、セカンドシート)であって、格納領域において、シートクッションを所望するスライド位置にロック可能な第1のスライドロック機構を備えており、ヘッドレストを前倒しさせると、第1のスライドロック機構は非ロック状態からロック状態に切り替わり、この状態から、ヘッドレストを後ろ起こしさせると、第1のスライドロック機構はロック状態から非ロック状態に切り替わることを特徴とする。
この構成によれば、ヘッドレストを前倒れさせると格納領域でシートクッションのスライドをロックさせることができる。そして、この状態からヘッドレストを後ろ起こしさせると、そのロック解除を行うことができる。そのため、例えば、サードシートの乗員が、このロック解除を行う場合であっても、容易に行うことができる。また、ヘッドレストを前倒れさせていると、着座にあたって乗員の背中にヘッドレストが干渉するため、乗員は通常の着座姿勢をとることができない状態となる。そのため、車両用シートが着座阻止の状態、すなわち、車両用シートが着座にあたって法規に適合していない状態であることを乗員に認識させることができる。
また、請求項2に記載の発明は、車両フロアに対して前後にスライド可能に組み付けられたシートクッションと、このシートクッションに組み付けられたシートバックと、このシートバックに対して昇降可能に組み付けられたヘッドレストとから成り、シートクッションのスライド範囲は、着座のための使用領域と、この使用領域の前方の格納領域とから成っている車両用シートであって、格納領域において、シートクッションを所望するスライド位置にロック可能な第1のスライドロック機構を備えており、ヘッドレストを不使用位置に下降させると、第1のスライドロック機構は非ロック状態からロック状態に切り替わり、この状態から、ヘッドレストを使用位置に上昇させると、第1のスライドロック機構はロック状態から非ロック状態に切り替わることを特徴とする。
この構成によれば、ヘッドレストを不使用位置へと下降させると、請求項1と同様に第1のスライドロック機構を作動させることができる。そのため、この請求項2においても、請求項1と同様の作用効果を得ることができる。
なお、この請求項2においても、ヘッドレストを不使用位置に保持させていると、請求項1でヘッドレストを前倒れさせた状態と同じように、乗員は、車両用シートが着座阻止の状態、すなわち、車両用シートが法規に適合していない状態になっていることを認識できる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1〜2のいずれか1項に記載の車両用シートであって、使用領域において、シートクッションを所望するスライド位置にロック可能な第2のスライドロック機構を備えており、第1のスライドロック機構がロック状態にあるときに、第2のスライドロック機構のロック解除の操作を行うと、第2のスライドロック機構はロック状態から非ロック状態に切り替わり、この切り替わりに連動して、第1のスライドロック機構もロック状態から非ロック状態に切り替わることを特徴とする。
この構成によれば、第2のスライドロック機構のロック解除を行うと、第2のスライドロック機構のロック解除だけでなく第1のスライドロック機構のロック解除も行うことができる。そのため、例えば、乗員が第1のスライドロック機構のロック解除を行いたいとき、その解除方法を知らない場合、もしくは忘れた場合であっても、操作ノブの操作を行えば第1のスライドロック機構のロック解除を行うことができる。したがって、2通りの解除方法を備えているため、乗員の利便性を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
まず、本発明の実施例1を、図1〜3を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係る車両用シートの概略側面図である。図2は、図1のヘッドレストの動作を示す模式図であり、(A)は、側面から見た模式図であり、(B)は、正面から見た模式図である。
図3は、図1の第1のスライドロック機構および第2のスライドロック機構の動作を示す模式図である。なお、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、車両用シートを基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。このことは、後述する実施例2においても同様である。
はじめに、図1を参照して、本発明の実施例に係る車両用シートを説明する。この車両用シートの例として、例えば、車両内に配置されたセカンドシートを例に説明する。また、この車両内には、セカンドシートの後方にサードシート(図示しない)が配置されていることとする。
セカンドシートは、乗員の着座部となるシートクッション1と、このシートクッション1に対して傾動可能に構成され乗員の背凭れ部となるシートバック2と、このシートバック2に対して前倒れ可能に構成され乗員の後頭部を支承するヘッドレスト3とから構成されている。以下に、これらの構成部材を個別に説明する。
まず、シートクッション1を説明する。シートクッション1は、その輪郭を形成する矩形枠状のクッションフレーム10と、このクッションフレーム10に対して包着状に組み付けられるパッド部材12と、このパッド部材12をカバーリングするカバー部材(図示しない)とから構成されている。
このシートクッション1は、そのクッションフレーム10がスライド機構50を介して車両フロアFに組み付けられている。このスライド機構50は、公知の機構であり、左右一対のロアレール54、54と、この両ロアレール54にそれぞれ摺動可能な左右一対のアッパレール56、56とから構成されている。そして、両アッパレール56は、クッションフレーム10に固着され、両ロアレール54はレッグ52、52を介して車両フロアFに固着されている。これにより、シートバック2と共にシートクッション1(セカンドシート)を前後方向にスライドさせることができる。
このとき、そのスライド範囲は、乗員が着座するための使用領域と、この使用領域の前方の格納領域と、この使用領域と格納領域の間の中間領域とから構成されている。これらの各領域を個別に説明すると、使用領域とは、シートクッション1に着座した乗員が法規に適合した状態でシートベルト(図示しない)を装着して着座することができる領域のことである。なお、この使用領域では、後述する第2のスライドロック機構70によって、ロアレール54に対してアッパレール56の摺動を規制することができる構造となっている。これにより、使用領域において、シートクッション1を所望するスライド位置でロックさせることができる。
また、格納領域とは、例えば、サードシートを大倒し状態にしたときに荷室の拡張を行う領域、またはサードシートへの乗降を容易にするためのウォークイン機能を果たす領域のことである。この格納領域でも、上述した使用領域と同様に、後述する第1のスライドロック機構60によって、ロアレール54に対してアッパレール56の摺動を規制することができる構造となっている。これにより、格納領域においてでも、シートクッション1を所望するスライド位置でロックさせることができる。
また、中間領域とは、使用領域にも格納領域にも属さない領域のことである。なお、この中間領域では、上述した使用領域および格納領域のように、シートクッション1を所望するスライド位置でロックさせることができない構造となっている。
次に、シートバック2を説明する。シートバック2は、その輪郭を形成する略コ字状のバックフレーム20と、このバックフレーム20に対して包着状に組み付けられるパッド部材22と、このパッド部材22をカバーリングするカバー部材(図示しない)とから構成されている。そして、シートバック2は、その下端が公知のリクライニング機構Rを介してシートクッション1の後端に組み付けられている。これにより、シートバック2をシートクッション1に対して傾動させることができると共に、所望する傾動位置でロックさせることができる。
次に、図2(A)、同(B)を参照して、ヘッドレスト3を説明する。ヘッドレスト3は、左右一対のステー30、30と、これら両ステー30に一体となるように固着されたベース32とから成る固定側部材と、乗員の後頭部を支承するためのクッション性を有する本体40から成る可動側部材とから構成されている。この本体40は、ベース32に対して左右方向を軸方向とする軸回りに回動可能に組み付けられている。
このベース32には、外周面に係合孔34a、カム面34bおよび係合壁34cが形成されたカムプレート34が固着されている。一方、本体40には、その側面(例えば、左側面)に先端が後倒れ方向(図2(A)において、矢印A方向)に付勢されたレバー42が枢着軸42aを介して組み付けられている。このレバー42には、フック44が一体的に形成されており、フック44の先端44aがカムプレート34の係合孔34aに嵌め込まれると、ヘッドレスト3は起立位置に保持された状態となる。これにより、シートクッション1に着座した乗員の後頭部を支承することができる。
この状態から、フック44の先端44aとカムプレート34の係合孔34aとの嵌め込み状態を解消するようにレバー42の操作を行ってヘッドレスト3を前倒れさせていくと、フック44の先端44aはカムプレート34のカム面34bを摺動していき、やがてフック44の先端44aが係合壁34cに到達すると、フック44とカムプレート34はロック状態に保持される。
これにより、ヘッドレスト3を前倒れ位置に保持させることができる。なお、この保持は、フック44を付勢するばね力によって行われているため、このばね力を超える力でヘッドレスト3を後ろ起こしさせると、ヘッドレスト3を起立位置に戻すことができる。このようにして、ヘッドレスト3を起立位置に保持させることができると共に、この起立位置からシートバック2に対して前倒しさせた前倒し位置に保持させることができる。
また、ベース32には、一端36aが下方向(図2(B)において、矢印B方向)に付勢されたプレート36が枢着されている。このプレート36は、ヘッドレスト3が起立状態に保持されているとき、その他端36bがブラケット(図示しない)を介してレバー42の枢着軸42aに当接状態となるように、ベース32に枢着されている。また、このプレート36には、その一端36aに第1の操作ケーブル80の一端が固着されている。
ここで、第1の操作ケーブル80について詳述すると、第1の操作ケーブル80は、筒状のアウタケーブル82と、このアウタケーブル82の内部を挿通可能なインナケーブル84とから構成されている2重構造のケーブル部材である。アウタケーブル82の一端は、ベース32に固着されたフック(図示しない)に掛着され、同他端は、シートクッション1のクッションフレーム10に固着されたフック(図示しない)に掛着されている。
一方、インナケーブル84の一端は、上述したようにプレート36の一端36aに固着され、同他端は、後述する第1の切替レバー64の長孔64c内を移動可能に掛着されている。そして、インナケーブル84は、ヘッドレスト3が起立位置に保持されているときのみ、自身に張力が作用するように設定されている。
続いて、図3を参照して、第1のスライドロック機構60と、第2のスライドロック機構70とを個別に説明する。はじめに、第1のスライドロック機構60を説明する。第1のスライドロック機構60は、第1のフック62と、第1の切替レバー64とから構成されている。第1のフック62は、2個の係合爪62aが互いに隣り合うように形成されているフック部材である。この第1のフック62は、前後方向を軸方向とする軸回りに左のアッパレール56に枢着されている。
このとき、第1のフック62は、その両係合爪62aが左のアッパレール56に形成された2個のアッパ大孔56aを貫通する方向に付勢状態で枢着されている。このアッパレール56が摺動するロアレール54にも、シートクッション1を格納領域へスライドさせたときに、第1のフック62の両係合爪62aを貫通可能なロア大孔54aが複数形成されている。
そして、左のアッパレール56に形成された2個のアッパ大孔56aに第1のフック62の両係合爪62aをそれぞれ貫通させた状態で、さらに両係合爪62aを左のロアレール54に形成された複数のロア大孔54aのうち、隣り合う任意の2個のロア大孔54aにそれぞれ貫通させると、左のロアレール54に対して左のアッパレール56の摺動を規制することができる。これにより、格納領域において、シートクッション1を所望するスライド位置でロックさせることができる。
また、第1の切替レバー64は、第1のフック62の両係合爪62aがロアレール54に形成された2個のロア大孔54aに貫通した状態を解消させるために、すなわち、第1のフック62によってロアレール54に対してアッパレール56の摺動が規制された状態を解消させるために、その一端(下端)64aが第1のフック62のアーム(図示しない)を押し込んで、その押し込みによって第1のフック62を回動させるレバー部材である。
この第1の切替レバー64は、左右方向を軸方向とする軸回りに左のクッションフレーム10に枢着されている。このとき、第1の切替レバー64は、その一端64aが第1のフック62のアームを押し込む方向と逆方向(図3において、矢印C方向)に付勢状態で枢着されている。また、第1の切替レバー64の他端64bには長孔64cが形成されている。この長孔64cには、既に説明したように、第1の操作ケーブル80を構成するインナケーブル84の他端が移動可能に掛着されている。
そして、ヘッドレスト3が起立位置に保持されると、第1の切替レバー64は、その他端64bがインナケーブル84に作用する張力によって引っ張られるため、付勢力に抗して回動した状態になる。これにより、第1の切替レバー64の一端64aは第1のフック62のアームを押し込んだ状態となるため、第1のスライドロック機構60を非ロック状態に保持させることができる。
次に、第2のスライドロック機構70を説明する。第2のスライドロック機構70は、上述した第1のスライドロック機構60と同様に構成されており、第2のフック72と、第2の切替レバー74と、連結リンク76とから構成されている。第2のフック72は、3個の係合爪72aが互いに隣り合うように形成されているフック部材である。この第2のフック72は、上述した第1のフック62と同様に枢着されており、前後方向を軸方向とする軸回りに左のアッパレール56に枢着されている。
このとき、第2のフック72は、その各係合爪72aが左のアッパレール56に形成された3個のアッパ小孔56bを貫通する方向に付勢状態で枢着されている。このアッパレール56が摺動するロアレール54にも、シートクッション1を使用領域へスライドさせたときに、第2のフック72の各係合爪72aを貫通可能なロア小孔54bが複数形成されている。
そして、左のアッパレール56に形成された3個のアッパ小孔56bに第2のフック72の各係合爪72aをそれぞれ貫通させた状態で、さらに各係合爪72aを左のロアレール54に形成された複数のロア小孔54bのうち、隣り合う任意の3個のロア小孔54bにそれぞれ貫通させると、左のロアレール54に対して左のアッパレール56の摺動を規制することができる。これにより、使用領域においてでも、シートクッション1を所望するスライド位置でロックさせることができる。
また、第2の切替レバー74は、第2のフック72の各係合爪72aがロアレール54に形成された3個のロア小孔54bに貫通した状態を解消させるために、すなわち、第2のフック72によってロアレール54に対してアッパレール56の摺動が規制された状態を解消させるために、その一端(下端)74aが第2のフック72のアーム(図示しない)を押し込んで、その押し込みによって第2のフック72を回動させるレバー部材である。
この第2の切替レバー74は、上述した第1の切替レバー64と同様に枢着されており、左右方向を軸方向とする軸回りに左のクッションフレーム10に枢着されている。このとき、第2の切替レバー74は、その一端74aが第2のフック72のアームを押し込む方向と逆方向(図3において、矢印D方向)に付勢状態で枢着されている。また、第2の切替レバー74の他端74bには長孔74cが形成されている。この長孔74cには、既に説明した第1の操作ケーブル80と同様に構成された第2の操作ケーブル90(アウタケーブル92、インナケーブル94)の他端が移動可能に掛着されている。
この第2の操作ケーブル90の一端には、操作ノブ(図示しない)が締結されている。そして、操作ノブが操作状態のときには、インナケーブル94は、自身に張力が作用することなく撓んだ状態となるように設定されている。これにより、第2の切替レバー74の一端74は第2のフック72のアームを押し込んだ状態となることがないため、第2のスライドロック機構70をロック状態に保持させることができる。
なお、第1のスライドロック機構60で説明した第1のフック62の両係合爪62aは、この第2のスライドロック機構70で説明した第2のフック72の各係合爪72aより大きく形成されている。そのため、第1のフック62の両係合爪62aがロア小孔54bを貫通してロック状態になることはない。また、第1のスライドロック機構60で説明したロア大孔54aの孔の間隔と、この第2のスライドロック機構70で説明した第2のフック72の各係合爪72aの間隔は相違している。そのため、第2のフック72の各係合爪72aがロア大孔54aを貫通してロック状態になることはない。
最後に、連結リンク76を説明する。連結リンク76は、操作ノブを操作して第2の切替レバー74を回動させたとき、その回動を第1の切替レバー64に伝達させるリンク部材である。この連結リンク76は、その一端(図3において、左端)76aが第2の切替レバー74に枢着され、その他端(図3において、右端)76bが第1の切替レバー64に形成されたピン64dに掛け止めされている。このとき、連結リンク76の他端76bには、長孔76cが形成されており、ピン64dは長孔76c内を移動可能に掛け止めされている。
続いて、上述した構成から成るセカンドシートの作用を説明する。この説明をするにあたって、使用領域のロアモスト(使用領域のうち、シートクッション1が最後端の位置)において、第2のスライドロック機構70によってシートクッション1のスライドがロックされている状態から説明を開始する。このとき、ヘッドレスト3は起立位置に保持されているものとする(図1に示す状態)。また、この説明をするにあたって、サードシートの乗員がセカンドシートを操作する場合を説明する。
この状態から、例えば、セカンドシートを格納領域のフロントモスト(格納領域のうち、シートクッション1が最前端の位置)にスライドさせたい場合、まず、サードシートの乗員は操作ノブを操作して第2のスライドロック機構70のロック解除を行いながら、シートクッション1を前方にスライドさせていく。次に、サードシートの乗員はシートクッション1が格納領域のフロントモストに到達すると、操作ノブの操作を解除すると共にレバー42を操作してヘッドレスト3を前倒しさせる。
すると、ヘッドレスト3の内部において、プレート36は、その他端36bが枢着軸42aとの当接状態が解消されるように、自身に作用する付勢力によって回動していく(図2(B)において、実線に示す状態から想像線に示す状態へと回動していく)。この回動によって第1の操作ケーブル80のインナケーブル84に撓みが生じるため、第1の切替レバー64も自身に作用する付勢力によって回動していく(図3において、実線に示す状態から想像線に示す状態へと回動していく)。これにより、第1のフック62のアームが押し込まれた状態が解消されるため、第1のフック62も、その両係合爪62aがアッパレール56のアッパ大孔56aと共にロアレール54のロア大孔54aに嵌まり込むように、自身に作用する付勢力によって回動していく。
そして、この嵌まり込みが完了すると、第1のスライドロック機構60は非ロック状態からロック状態に切り替わる。このようにして、サードシートの乗員は、セカンドシートを使用領域のロアモストから格納領域のフロントモストにスライドさせることができる。なお、格納領域でセカンドシートのスライドがロックされているとき、ヘッドレスト3は前倒れ状態になっているため、乗員は、セカンドシートが着座阻止の状態、すなわち、セカンドシートが着座にあたって法規に適合していない状態になっていることを認識できる。
次に、この状態から、スライドさせる前の状態に戻す場合、すなわち、格納領域のフロントモストから使用領域のロアモストに戻す場合、まず、サードシートの乗員はヘッドレスト3を後ろ起こしさせる。すると、ヘッドレスト3の内部において、プレート36は、その他端36bが枢着軸42aと当接状態に戻されるように、自身に作用する付勢力に抗して回動していく(図2(B)において、想像線に示す状態から実線に示す状態へと回動していく)。この回動によって第1の操作ケーブル80のインナケーブル84に張力が作用するため、第1の切替レバー64も自身に作用する付勢力に抗して回動していく(図3において、実線に示す状態)。
これにより、第1のフック62のアームが押し込まれた状態になるため、第1のフック62も、その両係合爪62aがアッパレール56のアッパ大孔56aと共にロアレール54のロア大孔54aとの嵌まり込みが解消するように、自身に作用する付勢力に抗して回動していく。そして、この嵌まり込みの解消が完了すると、第1のスライドロック機構60はロック状態から非ロック状態に切り替わる。
次に、サードシートの乗員はシートクッション1を後方にスライドさせていく。そして、シートクッション1が使用領域のフロントモストに到達すると、第2のフック72に作用する付勢力によってセカンドシートは、そのスライドがロックされた状態へと戻される。そのため、サードシートの乗員は操作ノブを操作して第2のスライドロック機構70のロック解除を行いながら、さらにシートクッション1を後方にスライドさせていく。そして、シートクッション1が使用領域のリアモストまで到達すると、サードシートの乗員は操作ノブの操作を解除する。このようにして、サードシートの乗員はセカンドシートを格納領域のフロントモストから使用領域のロアモストに戻すことができる。
なお、この場合(格納領域のフロントモストから使用領域のロアモストに戻す場合)、上述したようにサードシートの乗員はヘッドレスト3を後ろ起こしする代わりに、操作ノブを操作しても構わない。その場合、サードシートの乗員は操作ノブを操作すると、連結リンク76によって第1の切替レバー64は、その他端64bがインナケーブル84に作用する張力によって引っ張られた状態と同じ状態になるため、付勢力に抗して回動した状態になる。これにより、上述したように第1のスライドロック機構60を非ロック状態に保持させることができるため、セカンドシートを後方にスライドさせることができる。このようにして、サードシートの乗員は操作ノブを操作してセカンドシートを格納領域のフロントモストから使用領域のロアモストに戻すこともできる。
本発明の実施例1に係るセカンドシートは、上述したように構成されている。この構成によれば、ヘッドレスト3を前倒れさせると(セカンドシートを着座にあたって法規に適合していない状態にすると)格納領域でシートクッション1のスライドをロックさせることができる。また、ヘッドレスト3を前倒れさせた状態から後ろ起こしさせると、そのロック解除を行うことができる。そのため、サードシートの乗員が、このロック解除を行う場合であっても、容易に行うことができる。
また、この構成によれば、第2のスライドロック機構70のロック解除を行うと、第2のスライドロック機構70のロック解除だけでなく第1のスライドロック機構60のロック解除も行うことができる。そのため、例えば、乗員が第1のスライドロック機構60のロック解除を行いたいとき、その解除方法を知らない場合、もしくは忘れた場合であっても、操作ノブの操作を行えば第1のスライドロック機構60のロック解除を行うことができる。したがって、2通りの解除方法を備えているため、乗員の利便性を向上させることができる。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2を、図4〜5を用いて説明する。図4は、本発明の実施例2に係る車両用シートの概略側面図である。図5は、図4のヘッドレストの動作を示す正面から見た模式図である。なお、以下の説明にあたって、実施例1と同一もしくは均等な構成の部材には、図面において同一符号を付すことで、重複する説明は省略することとする。
この実施例2のセカンドシートは、既に説明した実施例1のセカンドシートと比較すると、ヘッドレスト103がシートバック2に対して昇降可能に組み付けられている点のみが相違している。そのため、図4に示すように、この実施例2のヘッドレスト103は、左右一対のステー130、130と、これら両ステー130に一体となるように固着されたベース(図示しない)と、乗員の後頭部を支承するためのクッション性を有する本体140とから構成されている。
そして、左右一対のステー130は、シートバック2のバックフレーム20に対して昇降可能に組み付けられている。このとき、左右一対のステー130は、乗員の後頭部を支承可能な使用位置(図5において、実線に示す位置)でバックフレーム20に対して保持させることができると共に、この使用位置から下降させた不使用位置(図5において、想像線に示す位置)でバックフレーム20に対して保持させることができるように組み付けられている。
この両ステー130のうち、例えば、左のステー130には、その下端にプレート136が固着されている。このプレート136には、第1の操作ケーブル80のインナケーブル84の一端が固着されている。そして、インナケーブル84は、本体140(ヘッドレスト103)が使用位置に保持されているときのみ、自身に張力が作用するように設定されている。
本発明の実施例2に係るセカンドシートは、上述したように構成されている。この構成によれば、ヘッドレスト103を使用位置から不使用位置へと下降させると、第1の操作ケーブル80はヘッドレスト3を起立位置から前倒れさせた状態と同様に作用するため、実施例1と同様に第1のスライドロック機構60を作動させることができる。そのため、この実施例2においても、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
なお、この実施例2においても、ヘッドレスト103を不使用位置に保持させていると、実施例1でヘッドレスト3を前倒れさせた状態と同じように、乗員は、セカンドシートが着座阻止の状態、すなわち、セカンドシートが法規に適合していない状態になっていることを認識できる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
各実施例では、車両用シートの例として、サードシートの乗員が操作可能なセカンドシートを例に説明した。しかし、これに限定されるものでなく、セカンドシートの乗員が操作可能なファーストシート(助手席、または運転席)であっても構わない。
図1は、本発明の実施例1に係る車両用シートの概略側面図である。 図2は、図1のヘッドレストの動作を示す模式図であり、(A)は、側面から見た模式図であり、(B)は、正面から見た模式図である。 図3は、図1の第1のスライドロック機構および第2のスライドロック機構の動作を示す模式図である。 図4は、本発明の実施例2に係る車両用シートの概略側面図である。 図5は、図4のヘッドレストの動作を示す正面から見た模式図である。
符号の説明
1 シートクッション
2 シートバック
3 ヘッドレスト(実施例1)
60 第1のスライドロック機構
70 第2のスライドロック機構
103 ヘッドレスト(実施例2)
F 車両フロア

Claims (3)

  1. 車両フロアに対して前後にスライド可能に組み付けられたシートクッションと、このシートクッションに組み付けられたシートバックと、このシートバックに対して前倒れ可能に組み付けられたヘッドレストとから成り、
    シートクッションのスライド範囲は、乗員が着座するための使用領域と、この使用領域の前方の格納領域とから少なくとも成っている車両用シートであって、
    格納領域において、シートクッションを所望するスライド位置にロック可能な第1のスライドロック機構を備えており、
    ヘッドレストを前倒しさせると、第1のスライドロック機構は非ロック状態からロック状態に切り替わり、
    この状態から、ヘッドレストを後ろ起こしさせると、第1のスライドロック機構はロック状態から非ロック状態に切り替わることを特徴とする車両用シート。
  2. 車両フロアに対して前後にスライド可能に組み付けられたシートクッションと、このシートクッションに組み付けられたシートバックと、このシートバックに対して昇降可能に組み付けられたヘッドレストとから成り、
    シートクッションのスライド範囲は、着座のための使用領域と、この使用領域の前方の格納領域とから成っている車両用シートであって、
    格納領域において、シートクッションを所望するスライド位置にロック可能な第1のスライドロック機構を備えており、
    ヘッドレストを不使用位置に下降させると、第1のスライドロック機構は非ロック状態からロック状態に切り替わり、
    この状態から、ヘッドレストを使用位置に上昇させると、第1のスライドロック機構はロック状態から非ロック状態に切り替わることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項1〜2のいずれか1項に記載の車両用シートであって、
    使用領域において、シートクッションを所望するスライド位置にロック可能な第2のスライドロック機構を備えており、
    第1のスライドロック機構がロック状態にあるときに、第2のスライドロック機構のロック解除の操作を行うと、第2のスライドロック機構はロック状態から非ロック状態に切り替わり、この切り替わりに連動して、第1のスライドロック機構もロック状態から非ロック状態に切り替わることを特徴とする車両用シート。


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