JP2009262536A - プリンタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】制御対象の状態に依存して生じる偏差に対して区間に応じた補正を行うプリンタ装置を提供する。
【解決手段】ゲイン演算部7は、PFモータ1により駆動される制御対象の基準動作モデルに基づいて求められる前記PID演算部6pidの演算定数の基準値に対して、PFモータ1によって駆動される制御対象の負荷特性ならびに制御対象の位置情報に応じた目標速度から定められる補正係数および減速区間とそれ以外の区間とに分けてそれぞれ位置に応じて定められる区間における加速減速の状態によって決定される値で定められる補正係数に応じた補正比率を基にして補正する。
【選択図】図1
【解決手段】ゲイン演算部7は、PFモータ1により駆動される制御対象の基準動作モデルに基づいて求められる前記PID演算部6pidの演算定数の基準値に対して、PFモータ1によって駆動される制御対象の負荷特性ならびに制御対象の位置情報に応じた目標速度から定められる補正係数および減速区間とそれ以外の区間とに分けてそれぞれ位置に応じて定められる区間における加速減速の状態によって決定される値で定められる補正係数に応じた補正比率を基にして補正する。
【選択図】図1
Description
本発明は、主に制御対象の変動を補償してモータを制御するプリンタ装置に関する。
プリンタ装置における印刷品質と印刷速度は、装置の性能の示す指標として扱われている。印刷位置を適切に管理して、印刷速度を短縮する技術が特許文献1に示されている。
特許文献1には、プリンタ装置のキャリッジ部を往復して印字する時の駆動制御において、キャリッジ部の移動方向を折り返して印刷を開始させるときに無駄な動作を削減するための手法が示されている。また、特許文献1には、次に印刷を開始するまでの間のキャリッジ部の無駄な移動を削減して、安定して印刷するのに必要とされるキャリッジ部の移動距離を最小とする目標位置を定め、その目標位置にキャリッジ部を適切に停止させて印刷のパフォーマンスを向上させる技術が紹介されている。
このような制御を行うときにモータの特性のばらつきや、モータを動作させる電圧のばらつきは、標準的に見込まれる動作時間に対しての偏差要因となる。これらの偏差を低減させるために、駆動部の特性を測定し、測定結果に基づいてモータへの操作量を補正する必要がある。
特許文献1には、プリンタ装置のキャリッジ部を往復して印字する時の駆動制御において、キャリッジ部の移動方向を折り返して印刷を開始させるときに無駄な動作を削減するための手法が示されている。また、特許文献1には、次に印刷を開始するまでの間のキャリッジ部の無駄な移動を削減して、安定して印刷するのに必要とされるキャリッジ部の移動距離を最小とする目標位置を定め、その目標位置にキャリッジ部を適切に停止させて印刷のパフォーマンスを向上させる技術が紹介されている。
このような制御を行うときにモータの特性のばらつきや、モータを動作させる電圧のばらつきは、標準的に見込まれる動作時間に対しての偏差要因となる。これらの偏差を低減させるために、駆動部の特性を測定し、測定結果に基づいてモータへの操作量を補正する必要がある。
ところで、プリンタ装置におけるモータに対する制御量は、標準的に見込まれる負荷などに応じて定められる基準補正量に対して、実際の装置の状態によって変動する要求補正量は、構成する部品によるばらつき、機構的なばらつき、環境や経年変化によるばらつきなどを補正するための要求補正量があり、そのときの装置状態による当該要求補正量に応じて補正量を最適化させる処理を行っていた。
この補正は、制御中の加速減速などに関係なく目標とされる速度や負荷の大きさに応じて行われていた。例えば、負荷が標準より大きな条件のときに加速性能を上げるため、制御部からモータに標準より大きな値の加速させる制御量を与えるといったことにより行われていた。また、減速時には標準より大きな値の減速させる制御量を与えるといったことが行われていた。
しかしながら、これらの補正により、より早く速度が低下して、目標停止位置手前で失速が生じたときに停止位置精度が低下する問題があった。
また、負荷が標準より小さい条件のとき必要以上の制御量が、制御部からモータに与えられていた。これにより、目標位置近くで与えた制御量が過剰であると、目標位置で停止できずに行過ぎてしまい、停止位置精度が低下する問題があった。
さらに、上記の目標位置で停止できずに行過ぎてしまうことを防ぐために、全体の制御量を下げる必要があり、これによりパフォーマンスが低下するという問題があった。
この補正は、制御中の加速減速などに関係なく目標とされる速度や負荷の大きさに応じて行われていた。例えば、負荷が標準より大きな条件のときに加速性能を上げるため、制御部からモータに標準より大きな値の加速させる制御量を与えるといったことにより行われていた。また、減速時には標準より大きな値の減速させる制御量を与えるといったことが行われていた。
しかしながら、これらの補正により、より早く速度が低下して、目標停止位置手前で失速が生じたときに停止位置精度が低下する問題があった。
また、負荷が標準より小さい条件のとき必要以上の制御量が、制御部からモータに与えられていた。これにより、目標位置近くで与えた制御量が過剰であると、目標位置で停止できずに行過ぎてしまい、停止位置精度が低下する問題があった。
さらに、上記の目標位置で停止できずに行過ぎてしまうことを防ぐために、全体の制御量を下げる必要があり、これによりパフォーマンスが低下するという問題があった。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、制御対象の状態に依存して生じる偏差に対して区間に応じた補正を行うプリンタ装置を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明は、制御対象の位置を検出する位置検出部と、前記制御対象の速度を検出する速度検出部と、前記制御対象を駆動するモータと、前記モータを制御するPID演算部と、前記検出された前記制御対象の位置と目標停止位置との差に基づく位置偏差情報および前記検出された前記制御対象の速度値と速度下限値との差に基づく速度偏差情報から前記モータの停止位置を予測して前記モータを停止させる停止判定部と、を備えるプリンタ装置であって、前記モータにより駆動される前記制御対象の基準動作モデルに基づいて求められる前記PID演算部の演算定数を、前記モータによって駆動される前記制御対象の負荷特性ならびに前記制御対象の前記位置情報に応じた目標速度から定められる補正係数、および減速区間と減速区間以外の区間とに分けてそれぞれ前記位置に応じて定められる区間における加速減速の状態によって決定される複数の補正係数を基にして補正するゲイン演算部と、を備えることを特徴とするプリンタ装置である。
このような特徴とすることによって、ゲイン演算部は、モータによって駆動される制御対象の特性と、制御対象の位置に応じた目標速度から定められる補正係数と減速区間と減速区間以外の区間とに分けてそれぞれ異なる値で定められる複数の補正係数に応じてPID演算部の演算定数を切換える。このように本発明によれば、プリンタ装置は、制御対象で生じる基準より大きな摩擦負荷などによる影響によって減速区間で生じる失速によって停止位置が乱れる現象を、減速区間と減速区間以外の区間とに分けてそれぞれ異なる値で定められる複数の補正係数を定義して、減速区間と減速区間以外の区間とで異なるPID演算部の演算定数で求められる制御量によってモータを駆動して停止判定部による停止位置予測の精度を向上することができるという利点がある。
また、本発明は、上記記載の発明において、前記補正係数に基づいて求められる補正比率は、第1の補正比率と、第2の補正比率と、第3の補正比率からなり、前記ゲイン演算部は、前記モータにより駆動される制御対象の前記負荷特性を予め測定して求められる測定値と前記負荷特性の標準となる基準値との比によって定める第1の補正比率と、前記位置検出部によって検出された前記制御対象の位置情報に基づき決定される目標速度値に応じて予め定められる第2の補正比率と、前記位置に応じて減速区間と減速区間以外の区間とに分けてそれぞれ異なる値で定められる複数の第3の補正比率と、前記制御対象の基準動作モデルに基づいて前記モータによって駆動される制御対象の前記負荷特性の前記基準値と、の積を算出し、算出される積の値を前記PID演算部の補正された前記演算定数に定め、前記PID演算部は、前記定められた前記演算定数に従った制御量を出力することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、ゲイン演算部は、制御対象の基準動作モデルに基づいてモータによって制御対象を駆動させる際の標準的な動作特性と制御対象の負荷特性を予め測定して求める測定値との比によって定める補正比率と、位置検出部によって検出された制御対象の位置情報に基づく目標速度値とに応じて選択される補正比率と、位置に応じて減速区間と減速区間以外の区間とに分けてそれぞれ異なる値で定められる複数の補正比率と、基準となるPID演算部の演算定数の積の値をPID演算部の演算定数として求める。そして、PID演算部は、求められた演算定数に従った制御量を出力する。このため、プリンタ装置は、制御対象で生じる基準より大きな摩擦負荷などによる影響によって減速区間で生じる失速によって停止位置が乱れる現象を、減速区間と減速区間以外の区間とに分けてそれぞれ異なる値で定められる複数の第3の補正比率を適正な値で定めることにより減速区間で生じる失速現象を回避させることができるという利点がある。
また、本発明は、上記記載の発明において、前記ゲイン演算部は、前記補正比率により求められる前記PID演算部の前記演算定数が、前記PID演算部の比例要素および積分要素のゲインならびに積分要素の初期値を対象とすることを特徴とする。
このような特徴とすることによって、ゲイン演算部は、補正比率により求められるPID演算部の定数を前記PID演算部の比例要素と積分要素のゲインと、積分要素の初期値について求める。このため、プリンタ装置は、速度制御を行う制御対象への制御において、速度偏差をなくす制御が行えるという利点がある。
また、本発明は、上記記載の発明において、前記複数の第3の補正比率は、減速区間において適用する前記補正比率を基準の値未満の値の補正比率と、減速区間以外において適用する前記補正比率を基準の値以上の値の補正比率とを含むことを特徴とする。
このような特徴とすることによって、複数の第3の補正比率は、加速区間に対して減速区間の補正比率を少なくする。このため、プリンタ装置は、モータに対する減速制御の制御量を少なくするように制御量を補正でき、特に摩擦負荷によって減速区間で生じうる目標停止位置前での失速を防止できるという利点がある。
また、本発明は、上記記載の発明において、前記複数の第3の補正比率は、減速区間において適用する前記補正比率を基準の値以上の値の補正比率と、減速区間以外において適用する前記補正比率を基準の値未満の値の補正比率とを含むことを特徴とする。
このような特徴とすることによって、複数の第3の補正比率は、加速区間に対して減速区間の補正比率を多くする。このため、プリンタ装置は、モータに対する減速制御の制御量を多くするように制御量を補正でき、特に摩擦負荷が少なく、所定の制御量で制御したときに生じる目標停止位置を越してしまうオーバーシュートを防止できるという利点がある。
さらに、プリンタ装置は、目標停止位置を越してしまうオーバーシュートを防止するために、全区間における制御量を控える必要があったが、減速区間において適正な減速量を定義することができ、減速区間以外の制御量を増やすことでパフォーマンスをあげることができる。
さらに、プリンタ装置は、目標停止位置を越してしまうオーバーシュートを防止するために、全区間における制御量を控える必要があったが、減速区間において適正な減速量を定義することができ、減速区間以外の制御量を増やすことでパフォーマンスをあげることができる。
また、本発明は、上記記載の発明において、前記ゲイン演算部は、前記第3の補正比率は、前記負荷の大きさに応じて前記補正量を決定する補正比率とする。
このような特徴とすることによって、プリンタ装置は、負荷の大きさによって補正比率を適切な値で設定し、負荷の大きさに応じて補正量を設定する。このため、プリンタ装置は、区間に応じた補正を負荷の大きさに応じて設定することができ、特に摩擦負荷によって減速区間で生じうる目標停止位置前での失速や、目標停止位置を越えてしまうオーバーシュートを防止できるという利点がある。
また、本発明は、上記記載の発明において、前記ゲイン演算部は、前記補正比率と前記基準とされる前記演算定数に乗じた値を記憶するテーブルを参照することにより前記PID演算部の前記演算定数を求めることを特徴とする。
このような特徴とすることによって、ゲイン演算部は、補正比率と基準とされる演算定数に乗じた値を記憶するテーブルを参照して、PID演算部の演算定数を求める。このため、プリンタ装置は、ゲイン演算部によって行われる繰り返し演算の回数を低減させることができ、処理効率を向上できるため演算定数の切換間隔を短縮することができ制御の安定性向上に寄与できるという利点がある。
また、本発明は、上記記載の発明において、前記位置検出部は、前記制御対象の回転位置を検出するロータリ式エンコーダと、前記ロータリ式エンコーダから出力されるパルスから回転位置を算出する位置速度演算部と、を備え、前記速度検出部は、前記ロータリ式エンコーダと、前記ロータリ式エンコーダから出力されるパルスから回転速度を算出する速度演算部と、を備えることを特徴とする。
このような特徴とすることによって、プリンタ装置は、制御対象が回転動作を行うときに、ロータリ式エンコーダが出力するパルスを位置速度演算部、速度演算部で回転位置情報、回転速度情報を求められ、制御対象の回転運動の状態を検出する。このため、プリンタ装置は、制御対象の回転運動の状態を検出することによって、回転動作を行う制御対象の制御、例えば給紙動作を行うモータ制御に利用できるという利点がある。
(第1実施形態)
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態によるプリンタ装置1の概略の内部構成を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態によるプリンタ装置1の概略の内部構成を示すブロック図である。
プリンタ装置100は、紙送りを行う紙送りモータ(以下、PFモータともいう。)1(モータ)、紙送りモータドライバ(以下、PFモータドライバともいう。)2、エンコーダ13(ロータリ式エンコーダ)、DCユニット6を備える。
PFモータ1は、輪列などで連動する紙送りローラなどの制御対象を駆動するDCモータである。PFモータドライバ2は、入力される制御信号に応じてPFモータ1を駆動する電力を制御する複数のトランジスタなどで構成される駆動回路である。エンコーダ13は、PFモータ1の回転によって駆動される紙送りローラの回転を検出するセンサーである。
DCユニット6は、PFモータ1を駆動する制御機能を備えており、目標位置が入力されると、入力値に応じてPFモータ1を制御する。DCユニット6は、位置演算部6a、減算器6b、6e、目標速度取得部6c、速度演算部6d、比例要素6f、積分要素6g、微分要素6h、加算器6i、PWM(Pulse Width Modulation)回路6j、PID演算部6pid、停止判定部6stp、ゲイン演算部7を備える。
詳細の説明は、後述することとする。
PFモータ1は、輪列などで連動する紙送りローラなどの制御対象を駆動するDCモータである。PFモータドライバ2は、入力される制御信号に応じてPFモータ1を駆動する電力を制御する複数のトランジスタなどで構成される駆動回路である。エンコーダ13は、PFモータ1の回転によって駆動される紙送りローラの回転を検出するセンサーである。
DCユニット6は、PFモータ1を駆動する制御機能を備えており、目標位置が入力されると、入力値に応じてPFモータ1を制御する。DCユニット6は、位置演算部6a、減算器6b、6e、目標速度取得部6c、速度演算部6d、比例要素6f、積分要素6g、微分要素6h、加算器6i、PWM(Pulse Width Modulation)回路6j、PID演算部6pid、停止判定部6stp、ゲイン演算部7を備える。
詳細の説明は、後述することとする。
図2を参照し、プリンタ装置100における上記のDCユニット6の位置づけを説明する。この図は、プリンタ装置100の概略構成を示したブロック図である。
この図に示したプリンタ装置100は、PFモータ1と、PFモータ1を駆動する紙送りモータドライバ2と、印刷紙50にインクを吐出するヘッド9が固定され、印刷紙50に対し平行方向かつ紙送り方向に対し垂直方向に駆動されるキャリッジ3と、キャリッジ3を駆動するキャリッジモータ(以下、CRモータともいう。)4と、キャリッジモータ4を駆動するCRモータドライバ5と、CRモータドライバ5に直流電流指令値を出力するCユニット6と、ヘッド9を駆動制御するヘッドドライバ10と、キャリッジ3に固定されたリニア式エンコーダ11と、所定の間隔にスリットが形成されたリニア式のエンコーダ11用符号板12と、PFモータ1用のロータリ式のエンコーダ13と、プリンタ全体の制御を行うCPU16と、CPU(Central Processing Unit)16に対して周期的に割込み信号を発生するタイマーIC(以下、タイマーともいう。)17と、ホストコンピュータ18との間でデータの送受信を行うインタフェース部(以下、IFともいう。)19と、ホストコンピュータ18からIF19を介して送られてくる印字情報に基づいて印字解像度やヘッド9の駆動波形等を制御するASIC(Application Specific Integrated Circuit)20と、ASIC20及びCPU16の作業領域やプログラム格納領域として用いられるPROM(Programmable Read Only Memory)21,RAM(Random Access Memory)22及びEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)23と、印刷紙50を支持するプラテン25と、PFモータ1によって駆動されて印刷紙50を搬送する紙送りローラ65と、CRモータ4の回転軸に取付けられたプーリ30と、プーリ30によって駆動されるタイミングベルト31とから構成されている。
DCユニット6は、CPU16から送られてくる制御指令、エンコーダ11、13の出力に基づいてPFモータドライバ2及びCRモータドライバ5を駆動制御する。また、紙送りPFモータ1及びCRモータ4はいずれもDCモータで構成されている。
図3を参照し、PFモータ1の動力で駆動される紙送りローラ65周辺の構成を示す。この図は、紙送りローラ65に取付けられたエンコーダ13と、符号版14と、PFモータ1と、それらを連動させる歯車を示した構成図である。
PFモータ1の回転は、歯車を介して、紙送りローラ65と符号板14とが連動して回転するように組み合わされている。また、符号板14の動きを検出するエンコーダ13を介して、紙送りローラ65の回転位置、回転速度を検出することができ、印刷紙50の搬送量を検出することができる。
PFモータ1の回転は、歯車を介して、紙送りローラ65と符号板14とが連動して回転するように組み合わされている。また、符号板14の動きを検出するエンコーダ13を介して、紙送りローラ65の回転位置、回転速度を検出することができ、印刷紙50の搬送量を検出することができる。
図4は、紙送りローラ65に取付けられたエンコーダ13の構成を模式的に示した説明図である。
この図に示したエンコーダ13は、発光ダイオード13aと、コリメータレンズ13bと、検出処理部13cとを備えている。検出処理部13cは、複数(4個)のフォトダイオード13dと、信号処理回路13eと、2個のコンパレータ13fA,13fBとを有し
ている。
ている。
発光ダイオード13aの両端に抵抗を介して電圧VCCが印加されると、発光ダイオード13aから光が発せられる。この光はコリメータレンズ13bにより平行光に集光されて符号板12を通過する。符号板14には、所定の間隔毎にスリットが設けられている。
符号板14を通過した平行光は、図示しない固定スリットを通って各フォトダイオード13dに入射し、電気信号に変換される。4個のフォトダイオード13dから出力される電気信号は信号処理回路13eにおいて信号処理され、信号処理回路13eから出力される信号はコンパレータ13fa、13fbにおいて比較され、比較結果がパルスとして出力される。コンパレータ13fa、13fbから出力されるパルスENC−A,ENC−Bがエンコーダ13の出力となる。
図5は、紙送りローラ65の正転時及び逆転時におけるエンコーダ13の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャートである。
図5(a),(b)に示すように、紙送りローラ65の正転時及び逆転時のいずれの場合も、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。紙送りローラ65が正転しているとき、即ち、印刷紙50を印刷する方向に搬送する方向に紙送りローラ65が回転しているときは、図5(a)に示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が進み、紙送りローラ65が逆転しているときは、図5(b)に示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が遅れるようにエンコーダ13は構成されている。そして、上記パルスの1周期TはPFモータ1が上記1スリット間隔だけ回転すると、1/1440インチだけ紙送りされるような構成となっている。
次に、上述したプリンタ装置のPFモータ1を制御するDCモータ制御装置であるDCユニット6の構成、及び、DCユニット6による制御手順について説明する。
位置演算部6aは、ロータリ式のエンコーダ13の出力パルスENC−A,ENC−Bの各々の立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジを検出し、検出されたエッジの個数を計数し、この計数値に基づいて、紙送りローラ65の回転位置を演算する。この計数はPFモータ1が正転しているときは1個のエッジが検出されると「+1」を加算し、逆転しているときは、1個のエッジが検出されると「−1」を加算する。パルスENC−A及びENC−Bの各々の周期は符号板12のスリット間隔に等しく、かつ、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。このため、上記計数のカウント値「1」は符号板12のスリット間隔の1/4に対応する。これにより上記計数値にスリット間隔の1/4を乗算すれば、計数値が「0」に対応する紙送りローラ65の回転位置からの移動量を求めることができる。求められた回転位置の情報を現在位置情報記録部に記録する。
このときロータリ式のエンコーダ13の解像度は符号板14のスリットの間隔の1/4となる。
減算器6bは、CPU16から送られてくる目標回転位置と、位置演算部6aによって求められた紙送りローラ65の実際の回転位置との回転位置偏差を演算する。
目標速度取得部6cは、減算器6bの出力である回転位置偏差に基づいて紙送りローラ65の目標回転速度を取得する。目標速度取得部6cは、PROM21に記憶された目標速度テーブル21aを参照して、減算器6bが出力する回転位置偏差に対応する目標回転速度を取得する。この目標速度テーブル21aは、回転位置偏差の各値と、該回転位置偏差の各値に対応する目標回転速度の各値と、の対応関係を規定したルックアップテーブルである。なお、目標速度テーブル21aに規定された目標回転速度は、回転位置偏差に応じたゲインKPを回転位置偏差に乗算することにより得られている。
速度演算部6dは、エンコーダ13の出力パルスENC−A,ENC−Bに基づいて紙
送りローラ65の速度を演算する。この速度は次のようにして求められる。まず、エンコーダ13の出力パルスENC−A,ENC−Bの各々の立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジを検出し、符号板14のスリット間隔の1/4に対応するエッジ間の時間間隔を、図示しないタイマカウンタによってカウントする。このカウント値をTとし、符号板14のスリット間隔をλとすれば紙送りローラ65の回転速度はλ/(4T)として求められる。尚、ここでは、回転速度の演算は、出力パルスENC−Aの1周期、例えば立ち上がりエッジから次の立ち上がりエッジまでをタイマカウンタによって計測することにより求めている。
送りローラ65の速度を演算する。この速度は次のようにして求められる。まず、エンコーダ13の出力パルスENC−A,ENC−Bの各々の立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジを検出し、符号板14のスリット間隔の1/4に対応するエッジ間の時間間隔を、図示しないタイマカウンタによってカウントする。このカウント値をTとし、符号板14のスリット間隔をλとすれば紙送りローラ65の回転速度はλ/(4T)として求められる。尚、ここでは、回転速度の演算は、出力パルスENC−Aの1周期、例えば立ち上がりエッジから次の立ち上がりエッジまでをタイマカウンタによって計測することにより求めている。
減算器6eは、目標回転速度と、速度演算部6dによって演算された紙送りローラ65の実際の回転速度との回転速度偏差を演算する。
PID演算部6pidは、比例要素6f、積分要素6g、微分要素6hの演算要素と、加算器6iを備える。PID演算部6pidの特性は、各演算要素における随時更新される定数によって特性の変更が行われる適応型のPID演算を行う。
比例要素6fは、上記回転速度偏差に定数KGpを乗算し、乗算結果を出力する。
積分要素6gは、回転速度偏差に定数KGiを乗じたものを積算する。
微分要素6hは、現在の回転速度偏差と、1つ前の回転速度偏差との差に定数KGdを乗算し、乗算結果を出力する。
比例要素6fは、上記回転速度偏差に定数KGpを乗算し、乗算結果を出力する。
積分要素6gは、回転速度偏差に定数KGiを乗じたものを積算する。
微分要素6hは、現在の回転速度偏差と、1つ前の回転速度偏差との差に定数KGdを乗算し、乗算結果を出力する。
比例要素6f、積分要素6g及び微分要素6hの出力は、加算器6iにおいて加算される。そして加算結果、即ちPFモータ1を駆動する制御量が、PWM回路6jに送られてPFモータドライバ2を介してPWM変調によってPFモータ1を駆動する。この制御量は、PWM回路が出力するPWM−DUTY比で示される値に相当する。このPWM−DUTY比で変調されたパルスに基づいて、PFモータドライバ2によりPFモータ1が駆動される。
ゲイン演算部7は、PID演算部6pidの各演算要素が演算に使用する定数を、検出された制御対象の動作状況から補正を行う。
ゲイン演算部7は、PFモータ1の負荷の状況、速度や位置の情報に基づいて、PID演算部6pidの演算定数の最適化を随時行い演算定数の更新を行う。PID演算部6pidを構成する演算要素のなかで演算定数の更新を行う演算要素は、比例要素6fと積分要素6gのゲインと、積分要素6gの積分初期値になる。
PFモータ1の駆動に際して、PID制御部6pid、PWM回路6j、PFモータドライバ2、PFモータ1、エンコーダ13、速度検出部6d、減算器6eからなる制御系においてフィードバックループ制御が行われている。この制御系の制御特性を決定するPID制御部6pidの演算定数は、制御系の標準的な動作特性に基づく基準動作モデルから基準とされる演算定数が予め求められる。
基準動作モデルは、上記のように予め定められた標準的な動作特性によるモデルである。
ゲイン演算部7は、PID演算部6pidの補正を行う演算要素の演算定数について、予め求められ基準とされる演算定数に対して動作状況に応じて求められる補正比率によって補正を行い、その結果の演算定数を求める。
ゲイン演算部7は、PFモータ1の負荷の状況、速度や位置の情報に基づいて、PID演算部6pidの演算定数の最適化を随時行い演算定数の更新を行う。PID演算部6pidを構成する演算要素のなかで演算定数の更新を行う演算要素は、比例要素6fと積分要素6gのゲインと、積分要素6gの積分初期値になる。
PFモータ1の駆動に際して、PID制御部6pid、PWM回路6j、PFモータドライバ2、PFモータ1、エンコーダ13、速度検出部6d、減算器6eからなる制御系においてフィードバックループ制御が行われている。この制御系の制御特性を決定するPID制御部6pidの演算定数は、制御系の標準的な動作特性に基づく基準動作モデルから基準とされる演算定数が予め求められる。
基準動作モデルは、上記のように予め定められた標準的な動作特性によるモデルである。
ゲイン演算部7は、PID演算部6pidの補正を行う演算要素の演算定数について、予め求められ基準とされる演算定数に対して動作状況に応じて求められる補正比率によって補正を行い、その結果の演算定数を求める。
停止判定部6stpは、現在位置情報記録部に記録された現在の位置情報を参照し、目標到達位置に到達しているかの判定を行う。停止判定部6stpは、現在の位置が目標到達位置に到達していると判定するときには、停止判定部6stpは、PWM回路6jにPFモータ1の回転を停止させるモータ停止信号を入力する。
停止判定部6stpは、現在速度情報記録部に記憶されている現在の速度情報を参照し、現在の速度が速度下限値未満、すなわち失速状態であるかの判定を行う。
停止判定部6stpは、現在の速度が速度下限値未満、すなわち失速状態であると判定したときは、PWM回路6jにPFモータ1の回転を停止させるモータ停止信号を入力する。
停止判定部6stpは、現在の速度が速度下限値未満、すなわち失速状態であると判定したときは、PWM回路6jにPFモータ1の回転を停止させるモータ停止信号を入力する。
図6を参照してPFモータ1によって印刷紙50を紙送りするときの速度制御について示す。
図6(a)は、エンコーダ13で回転を検出できる紙送りローラ65の回転速度変化を表すタイムチャートである。
図6(b)は、図6(a)のように回転速度を変化させたときに、従来方式では負荷の大きさの違いによってPFモータ1にかける電力の変化を示したタイムチャートである。
図6(c)は、図6(a)のように回転速度を変化させたときに、本実施形態において負荷の大きさの違いによってPFモータ1にかける電力がどのように変化するかを示したタイムチャートである。
図6(a)は、エンコーダ13で回転を検出できる紙送りローラ65の回転速度変化を表すタイムチャートである。
図6(b)は、図6(a)のように回転速度を変化させたときに、従来方式では負荷の大きさの違いによってPFモータ1にかける電力の変化を示したタイムチャートである。
図6(c)は、図6(a)のように回転速度を変化させたときに、本実施形態において負荷の大きさの違いによってPFモータ1にかける電力がどのように変化するかを示したタイムチャートである。
各タイムチャートの横軸は、時間の経過を表す。また、図6(a)の縦軸は、回転速度を示している。図6(b)、(c)は、PWM回路6jが出力するPWM−DUTYを示
す。PWM−DUTYは、PFモータ1に対する電力供給量を表す数値でもある。
す。PWM−DUTYは、PFモータ1に対する電力供給量を表す数値でもある。
図6(b)、(c)において示されている複数のグラフについて説明する。
グラフD1は、PFモータ1にかかる負荷が標準的な条件に近い場合について示している。
グラフD2は、PFモータ1にかかる負荷が標準的な条件に比べ大きな値をとるような場合に従来方式で制御したときの出力を示している。
グラフD3は、PFモータ1にかかる負荷が標準的な条件に比べ大きな値をとるような場合に従来方式で制御したときの出力を示している。
グラフD1は、PFモータ1にかかる負荷が標準的な条件に近い場合について示している。
グラフD2は、PFモータ1にかかる負荷が標準的な条件に比べ大きな値をとるような場合に従来方式で制御したときの出力を示している。
グラフD3は、PFモータ1にかかる負荷が標準的な条件に比べ大きな値をとるような場合に従来方式で制御したときの出力を示している。
時間の経過に従って、各波形を説明する。
時刻t1まででは、PFモータ1への電力供給はなく回転が停止し、紙送りを行っていない状態である。
時刻t1で、紙送り制御が開始され、紙送りロータ65の回転速度が徐々に上がっていく(図6(a))。紙送り制御の開始は、CPU16がDCユニット6に目標位置入力を行いPFモータ1の回転を開始させることにより始められる。
紙送りロータ65の回転を早くするため、PWM−DUTYの値は、出力の最大値に到達するまで加速する(図6(b)、(C))。
時刻t2を過ぎて目標とする回転速度に近づくにつれ、PWM−DUTYの値は、次第に低下する(図6(b)、(C))。
時刻t3で目標回転速度に到達する(図6(a))と、PWM−DUTYの値も安定し、一定の値を示すようになる(図6(b)、(C))。
時刻t1まででは、PFモータ1への電力供給はなく回転が停止し、紙送りを行っていない状態である。
時刻t1で、紙送り制御が開始され、紙送りロータ65の回転速度が徐々に上がっていく(図6(a))。紙送り制御の開始は、CPU16がDCユニット6に目標位置入力を行いPFモータ1の回転を開始させることにより始められる。
紙送りロータ65の回転を早くするため、PWM−DUTYの値は、出力の最大値に到達するまで加速する(図6(b)、(C))。
時刻t2を過ぎて目標とする回転速度に近づくにつれ、PWM−DUTYの値は、次第に低下する(図6(b)、(C))。
時刻t3で目標回転速度に到達する(図6(a))と、PWM−DUTYの値も安定し、一定の値を示すようになる(図6(b)、(C))。
時刻t4では、目標とする停止場所が近づき、減速を開始させる。紙送り制御における減速の開始は、CPU16がDCユニット6減速状態への遷移を指示し、その指示入力にDCユニット6が応答することにより始められる。減速指示に応じてPFモータ1への制御電力も低下する。
時刻t5から時刻t6の期間では、PWM−DUTYが負の値を示している。この期間は、PFモータ1に対して逆転させる電力が送られブレーキを掛けて停止させようとしている状態を示している。
時刻t6を過ぎると、ブレーキの効果で回転速度が低下して、緩やかな回転を続けている状態を示している。
時刻t7で、目標位置に到達し、PFモータ1への電力が遮断され、PFモータ1の回転が止まる。
時刻t5から時刻t6の期間では、PWM−DUTYが負の値を示している。この期間は、PFモータ1に対して逆転させる電力が送られブレーキを掛けて停止させようとしている状態を示している。
時刻t6を過ぎると、ブレーキの効果で回転速度が低下して、緩やかな回転を続けている状態を示している。
時刻t7で、目標位置に到達し、PFモータ1への電力が遮断され、PFモータ1の回転が止まる。
このような回転速度変化を行ったときに、図6(b)と(c)で示すPFモータ1への電力供給が各グラフで異なる点がある。
グラフD1とグラフD2において、回転速度が加速されている時刻t3までのときに、PFモータ1への最大出力で飽和している点は同じであるが、時刻t3を過ぎて一定の回転速度で回転している場合に、負荷大きさの違いがあって同じ速度で回転させる場合においてもPFモータ1に与える電力に違いが出る。すなわち、大きな負荷の条件を示すグラフD2の方が標準的な負荷値をとるグラフD1より、大きな電力を供給する必要がありPWM−DUTYの値も大きな値をとっている。
ここで、時刻t4以降の減速区間の注目したい、従来方式で制御を行うと負荷の大きなグラフD2の方が標準的な負荷を示すグラフD1よりもPWM−DUTYの値が大きな負
の値をとることがわかる。これは、PFモータ1に対して、より大きなブレーキがグラフD2の条件で発生していることを示している。
グラフD2で示される条件では、基本的に負荷が大きい条件であり摩擦力が大きく掛かかっているにもかかわらず大きなブレーキ力が発生し、条件によっては、急激に回転速度が低下し、目標停止位置の手前で停止してしまうおそれがある。
グラフD1とグラフD2において、回転速度が加速されている時刻t3までのときに、PFモータ1への最大出力で飽和している点は同じであるが、時刻t3を過ぎて一定の回転速度で回転している場合に、負荷大きさの違いがあって同じ速度で回転させる場合においてもPFモータ1に与える電力に違いが出る。すなわち、大きな負荷の条件を示すグラフD2の方が標準的な負荷値をとるグラフD1より、大きな電力を供給する必要がありPWM−DUTYの値も大きな値をとっている。
ここで、時刻t4以降の減速区間の注目したい、従来方式で制御を行うと負荷の大きなグラフD2の方が標準的な負荷を示すグラフD1よりもPWM−DUTYの値が大きな負
の値をとることがわかる。これは、PFモータ1に対して、より大きなブレーキがグラフD2の条件で発生していることを示している。
グラフD2で示される条件では、基本的に負荷が大きい条件であり摩擦力が大きく掛かかっているにもかかわらず大きなブレーキ力が発生し、条件によっては、急激に回転速度が低下し、目標停止位置の手前で停止してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態で示す方式により、上記で発生している大きなブレーキ力を制限して、大きな負荷の条件を示すグラフD2のような場合の減速時には、PWM−DUTYの
値を小さい値とすることで、大きなブレーキ力の発生要因となるPWM−DUTYの値を
大きく負の値に振らすことを防ぐことができる。上記の動作を示したものが図6(c)に示すグラフD3になる。
グラフD3は、グラフD2に比べると、時刻t4以降の減速区間のPWM−DUTYの値が異なり、振幅が小さくなっているのがわかる。
この動作の違いは、減速区間において、PID演算部pidで他の区間と異なる演算定数をとることにより可能とすることができる。
以下、実施手順について説明する。
値を小さい値とすることで、大きなブレーキ力の発生要因となるPWM−DUTYの値を
大きく負の値に振らすことを防ぐことができる。上記の動作を示したものが図6(c)に示すグラフD3になる。
グラフD3は、グラフD2に比べると、時刻t4以降の減速区間のPWM−DUTYの値が異なり、振幅が小さくなっているのがわかる。
この動作の違いは、減速区間において、PID演算部pidで他の区間と異なる演算定数をとることにより可能とすることができる。
以下、実施手順について説明する。
図7を参照して、プリンタ装置100のPID演算による速度制御の初期化処理を示す。
この図は、処理の流れを示すフローチャートである。
CPU16から目標位置を逐次入力し、PFモータ1によって、印刷紙50の搬送時にかかる負荷を測定する。
この図は、処理の流れを示すフローチャートである。
CPU16から目標位置を逐次入力し、PFモータ1によって、印刷紙50の搬送時にかかる負荷を測定する。
まず、速度制御の初期化処理は、主にゲイン演算部7によって行われ、次の定数の設定が行われる。
予め標準的な負荷を想定して、その標準的な負荷の値を基準負荷L0と規定する。
制御系の特性を決定する定数として、比例要素6fの比例ゲイン基準値KGP0、積分要素6gの積分ゲイン基準値KGI0、積分要素6gの積分初期値基準値TIst0についても予め定められ、プリンタ装置100内部の記憶領域に記憶されているものとする(ステップSa1)。
予め標準的な負荷を想定して、その標準的な負荷の値を基準負荷L0と規定する。
制御系の特性を決定する定数として、比例要素6fの比例ゲイン基準値KGP0、積分要素6gの積分ゲイン基準値KGI0、積分要素6gの積分初期値基準値TIst0についても予め定められ、プリンタ装置100内部の記憶領域に記憶されているものとする(ステップSa1)。
負荷と駆動能力のばらつきの測定は、次のようにして行われる。
ゲイン演算部7は、CPU16から入力される目標位置入力を制御して、一定の速度で搬送するように紙送り制御を行う。ゲイン演算部7はこの搬送状態において、搬送速度がほぼ一定となり安定に動作している区間において、PID演算部6pidの積分要素6gの出力値が、その速度における負荷の値を示す指標として関係付けることができる。
ゲイン演算部7は、この積分要素6gの検出を、上記の搬送状態における区間で複数回行い、その平均値をもって測定負荷の検出値の値として負荷Lとする。
また、ゲイン演算部7は、複数の速度においてこの積分要素6gからの出力値を検出し、一次補間により未測定の速度での負荷を推定する検出手順を用いている(ステップSa2)。
ゲイン演算部7は、CPU16から入力される目標位置入力を制御して、一定の速度で搬送するように紙送り制御を行う。ゲイン演算部7はこの搬送状態において、搬送速度がほぼ一定となり安定に動作している区間において、PID演算部6pidの積分要素6gの出力値が、その速度における負荷の値を示す指標として関係付けることができる。
ゲイン演算部7は、この積分要素6gの検出を、上記の搬送状態における区間で複数回行い、その平均値をもって測定負荷の検出値の値として負荷Lとする。
また、ゲイン演算部7は、複数の速度においてこの積分要素6gからの出力値を検出し、一次補間により未測定の速度での負荷を推定する検出手順を用いている(ステップSa2)。
ゲイン演算部7は、上記に示した検出手順により求められた記憶された負荷Lを参照して、基準負荷L0に対する比率を求め、ゲイン補正率AGAIN0として定義する。ゲイン補正率AGAIN0と負荷L、基準負荷L0とは、以下の式に示す関係がある(ステップSa3)。
ゲイン補正率:AGAIN0 = L ÷ L0 … (1)
ゲイン演算部7は、上記により求められたゲイン補正率AGAIN0を、所定の範囲内に制限させるため、予め定められた下限閾値AGAINDと上限閾値AGAINUとの間を許容範囲とし、その許容範囲内であるかの判定を行う。
判定された結果が許容範囲であるときには、上記で求められたゲイン補正率AGAIN0を採用する(ステップSa4)。
判定された結果が許容範囲であるときには、上記で求められたゲイン補正率AGAIN0を採用する(ステップSa4)。
判定された結果が、許容範囲内に収まらないと判定された時には、ゲイン演算部7は、
上記の処理により求められたゲイン補正率AGAIN0の値を許容範囲内の値とするための制限処理を行う。
ゲイン演算部7が行う制限処理では、得られたゲイン補正率AGAIN0の値を上記の判定における基準とした下限閾値AGAINDから上限閾値AGAINUまでの値に制限する。すなわち、ゲイン補正率AGAIN0の値が閾値で定められる範囲を超えたときには、下記式(2)、(3)に示すように下限閾値AGAINDまたは上限閾値AGAINUの値に置き換えることとする。
上記の処理により求められたゲイン補正率AGAIN0の値を許容範囲内の値とするための制限処理を行う。
ゲイン演算部7が行う制限処理では、得られたゲイン補正率AGAIN0の値を上記の判定における基準とした下限閾値AGAINDから上限閾値AGAINUまでの値に制限する。すなわち、ゲイン補正率AGAIN0の値が閾値で定められる範囲を超えたときには、下記式(2)、(3)に示すように下限閾値AGAINDまたは上限閾値AGAINUの値に置き換えることとする。
AGAIN0 < AGAINDのとき:AGAIN0 = AGAIND … (2)
AGAIN0 ≧ AGAINUのとき:AGAIN0 = AGAINU … (3)
AGAIN0 ≧ AGAINUのとき:AGAIN0 = AGAINU … (3)
ゲイン演算部7は、上記の処理によって求められた値をゲイン補正率AGAIN0として採用する(ステップSa5)。
ゲイン演算部7は、回転速度情報に基づいて行う補正において、速度に応じて予め定められた補正係数nについて速度補正処理係数テーブルを参照して求め、得られたゲイン補正率AGAIN0に補正係数nを乗じて規格化(128で除する)した値をゲイン補正率AGAINSとして定義する。
AGAINS = AGAIN0 × n / 128 … (4)
この定義を式で表すと上記の式(4)になる(ステップSa6)。
ゲイン演算部7は、回転位置情報に基づいて行う補正において、位置に応じて予め定められた補正係数wについて区間補正処理係数テーブルを参照して求め、得られたゲイン補正率AGAINSに補正係数wを乗じて規格化(128で除する)した値をゲイン補正率AGAINとして定義する。
AGAIN = AGAINS × w / 128 … (5)
この定義を式で表すと上記の式(5)になる(ステップSa7)。
ゲイン演算部7は、PID処理部6pidの比例要素6fに設定される比例定数の基準値である比例ゲイン基準値KGP0に得られたゲイン補正率AGAINを乗じて、比例ゲインKGPをもとめ、比例ゲインテーブル記憶部に記録する。
ゲイン演算部7は、PID処理部6pidの積分要素6gに設定される比例定数の基準値である積分ゲイン基準値KGI0に得られたゲイン補正率AGAINを乗じて、積分ゲインKGIをもとめ、積分ゲインテーブル記憶部に記録する。
ゲイン演算部7は、PID処理部6pidの積分要素6gに設定される積分初期値の基準値である積分初期値基準値TIst0に得られたゲイン補正率AGAINを乗じて、積分初期値TIstをもとめ、積分初期値TIstテーブル記憶部に記録する。
それぞれを式で表すと下式(6)、(7)、(8)に示すようになる(ステップSa8)。
ゲイン演算部7は、PID処理部6pidの積分要素6gに設定される比例定数の基準値である積分ゲイン基準値KGI0に得られたゲイン補正率AGAINを乗じて、積分ゲインKGIをもとめ、積分ゲインテーブル記憶部に記録する。
ゲイン演算部7は、PID処理部6pidの積分要素6gに設定される積分初期値の基準値である積分初期値基準値TIst0に得られたゲイン補正率AGAINを乗じて、積分初期値TIstをもとめ、積分初期値TIstテーブル記憶部に記録する。
それぞれを式で表すと下式(6)、(7)、(8)に示すようになる(ステップSa8)。
KGP = KGP0 × AGAIN … (6)
KGI = KGI0 × AGAIN … (7)
TIst = TIst0 × AGAIN … (8)
KGI = KGI0 × AGAIN … (7)
TIst = TIst0 × AGAIN … (8)
図8を参照し、ステップSaで示した速度補正処理係数テーブルについて説明する。
この図は、所定の回転速度を示す速度モードと、速度補正処理係数nとのデータ構成およびデータ例を示す概略図である。
図示するように、速度補正処理係数テーブルは、行と列からなる2次元の表示形式のデータであり、速度モードと速度モードに応じた速度補正処理係数nの項目の列を有している。図に示すテーブルの各行は、速度モードごとに存在する。
速度モードの列で示す値の単位は、速度を示す「ips」で表され、紙送りローラ65によって搬送される印刷紙50の搬送速度を示している。「ips」は、(インチ(1インチ=約25.4mm))÷(秒)に相当する。
速度補正処理係数nの値は、128で除して規格化されるので、この図で示される値が128のときは標準の値で、128より大きな値をとるときにはゲインが大きくなる補正を行うことになる。逆に128より小さな値をとるときにはゲインが小さくなる補正を行うことになる。
なお、印刷紙50の搬送速度と、紙送りローラ65の回転速度の関係は、印刷紙50が紙送りローラ65に密着して搬送されるため、次式(9)で示される線形関係にある。
この図は、所定の回転速度を示す速度モードと、速度補正処理係数nとのデータ構成およびデータ例を示す概略図である。
図示するように、速度補正処理係数テーブルは、行と列からなる2次元の表示形式のデータであり、速度モードと速度モードに応じた速度補正処理係数nの項目の列を有している。図に示すテーブルの各行は、速度モードごとに存在する。
速度モードの列で示す値の単位は、速度を示す「ips」で表され、紙送りローラ65によって搬送される印刷紙50の搬送速度を示している。「ips」は、(インチ(1インチ=約25.4mm))÷(秒)に相当する。
速度補正処理係数nの値は、128で除して規格化されるので、この図で示される値が128のときは標準の値で、128より大きな値をとるときにはゲインが大きくなる補正を行うことになる。逆に128より小さな値をとるときにはゲインが小さくなる補正を行うことになる。
なお、印刷紙50の搬送速度と、紙送りローラ65の回転速度の関係は、印刷紙50が紙送りローラ65に密着して搬送されるため、次式(9)で示される線形関係にある。
(印刷紙50の搬送速度)
=(紙送りローラ65の回転速度)×(紙送りローラ65の半径) … (9)
=(紙送りローラ65の回転速度)×(紙送りローラ65の半径) … (9)
図9を参照し、ステップSa7で示した区間補正処理係数テーブルについて説明する。
この図は、所定の回転速度を示す速度モードと、区間補正処理係数wとのデータ構成およびデータ例を示す概略図である。
図示するように、区間補正処理係数テーブルは、行と列からなる2次元の表示形式のデータであり、速度モードと速度モードに応じた区間補正処理係数wについて区間ごとに列を有している。図に示すテーブルの各行は、速度モードごとに存在する。
「加速1」〜「加速4」は、加速させる場所であること示し、「定速」は速度を一定に保つ区間を示し、「減速1」〜「減速5」は、減速させる場所であることをそれぞれ示す。
この図は、所定の回転速度を示す速度モードと、区間補正処理係数wとのデータ構成およびデータ例を示す概略図である。
図示するように、区間補正処理係数テーブルは、行と列からなる2次元の表示形式のデータであり、速度モードと速度モードに応じた区間補正処理係数wについて区間ごとに列を有している。図に示すテーブルの各行は、速度モードごとに存在する。
「加速1」〜「加速4」は、加速させる場所であること示し、「定速」は速度を一定に保つ区間を示し、「減速1」〜「減速5」は、減速させる場所であることをそれぞれ示す。
速度モード列で示す値の単位は、「ips」で表され、紙送りローラ65によって搬送される印刷紙の搬送速度を示している。「ips」は、(インチ(1インチ=約25.4mm))÷(秒)に相当する。
区間補正処理係数wの値は、128で除して規格化されるので、この図で示される値が128のときは標準の値で、128より大きな値をとるときにはゲインが大きくなる補正を行うことになる。逆に128より小さな値をとるときにはゲインが小さくなる補正を行うことになる。
図に示されるように、区間ごとに区間補正係数wの設定が行えるテーブルが用意され、減速区間に示された60〜100の値が、PID演算の演算定数を小さくする補正が行われ、制御量が削減されることを示している。
区間補正処理係数wの値は、128で除して規格化されるので、この図で示される値が128のときは標準の値で、128より大きな値をとるときにはゲインが大きくなる補正を行うことになる。逆に128より小さな値をとるときにはゲインが小さくなる補正を行うことになる。
図に示されるように、区間ごとに区間補正係数wの設定が行えるテーブルが用意され、減速区間に示された60〜100の値が、PID演算の演算定数を小さくする補正が行われ、制御量が削減されることを示している。
図10を参照して、以上の処理により作成された比例ゲインテーブル、積分ゲインテーブル、積分初期値テーブルの例をまとめて示す。
図10は、負荷の大きさと、補正比率を決定する条件と、前述の初期化処理によって作成された比例ゲインテーブル、積分ゲインテーブル、積分初期値テーブルのデータ構成およびデータ例を示す概略図である。
図10に示すように、比例ゲインテーブル、積分ゲインテーブル、積分初期値テーブルは、行と列からなる2次元の表示形式のデータであり、AGAIN0、速度モード、速度補正、区間補正、比例ゲイン、積分ゲイン、積分初期値の各項目の列を有している。図10に示すテーブルの各行は、AGAIN0、速度モード、速度補正、区間補正の組み合わせごとに存在する。
図10は、負荷の大きさと、補正比率を決定する条件と、前述の初期化処理によって作成された比例ゲインテーブル、積分ゲインテーブル、積分初期値テーブルのデータ構成およびデータ例を示す概略図である。
図10に示すように、比例ゲインテーブル、積分ゲインテーブル、積分初期値テーブルは、行と列からなる2次元の表示形式のデータであり、AGAIN0、速度モード、速度補正、区間補正、比例ゲイン、積分ゲイン、積分初期値の各項目の列を有している。図10に示すテーブルの各行は、AGAIN0、速度モード、速度補正、区間補正の組み合わせごとに存在する。
図10に示す例では、負荷の値が負荷による補正の範囲を超えて、AGAINの値が上限値AGAINUとなったときの各テーブルである。ここで、AGAINUの値は、標準的な値を100%としたときの、120%の値で制限することとして説明する。
速度補正n、区間補正wの値は、前述の速度補正処理係数テーブル、区間補正処理係数テーブルに示された値となる。
また、比例要素6fの比例ゲイン基準値KGP0、積分要素6gの積分ゲイン基準値KGI0、積分要素6gの積分初期値基準値TIst0の値は予め定められるので、各テーブルには上記の予め定められた数値をもとに計算された値によって各数値が記載される。例えば、速度モードが30のときに、定速区間のように区間補正処理係数wの値が128であるが、定速区間のように区間補正処理係数wの値が60となるときには、求められるPID演算係数に対する補正比率が、1.4から0.66と大幅に小さくなっていることがわかる。
速度補正n、区間補正wの値は、前述の速度補正処理係数テーブル、区間補正処理係数テーブルに示された値となる。
また、比例要素6fの比例ゲイン基準値KGP0、積分要素6gの積分ゲイン基準値KGI0、積分要素6gの積分初期値基準値TIst0の値は予め定められるので、各テーブルには上記の予め定められた数値をもとに計算された値によって各数値が記載される。例えば、速度モードが30のときに、定速区間のように区間補正処理係数wの値が128であるが、定速区間のように区間補正処理係数wの値が60となるときには、求められるPID演算係数に対する補正比率が、1.4から0.66と大幅に小さくなっていることがわかる。
続いて、図11を参照して、PFモータ1を駆動させながら行う制御系の特性を補正する処理について示す。
図11は、PID演算部6pidの演算定数の更新を行い、さらにPFモータ1を駆動させる処理について示すフローチャートである。
図11は、PID演算部6pidの演算定数の更新を行い、さらにPFモータ1を駆動させる処理について示すフローチャートである。
まず、位置演算部6aは、エンコーダ13が出力する情報に基づいて定められた演算処理により紙送りローラ65の回転位置情報を検出し、現在位置情報記憶部に記録する(ステップSb1)。
停止判定部6stpは、現在位置情報記録部に記録された現在の位置情報を参照し、目標到達位置に到達しているかの判定を行う(ステップSb2)。
停止判定部6stpは、現在の位置が目標到達位置に到達していると判定するときには、停止判定部6stpは、PWM回路6jにPFモータ1の回転を停止させるモータ停止信号を入力する。モータ停止信号が入力されたPWM回路6jは、PFモータドライバ2を経由してPFモータ1を停止させる制御信号をPFモータ1に入力し、PFモータ1を停止させる(ステップSb3)。
停止判定部6stpは、現在の位置が目標到達位置に到達していると判定しないときには、速度演算部6dは、エンコーダ13が出力する情報に基づいて定められた演算処理により紙送りローラ65の速度情報を検出し、現在速度情報記憶部に記録する(ステップSb4)。
停止判定部6stpは、現在速度情報記録部に記録された現在の速度情報を参照し、現在の速度が速度下限値未満、すなわち失速状態であるかの判定を行う(ステップSb5)。
停止判定部6stpは、現在の速度が速度下限値未満、すなわち失速状態であると判定したときは、停止判定部6stpPWM回路6jにPFモータ1の回転を停止させるモータ停止信号を入力する。モータ停止信号が入力されたPWM回路6jは、PFモータドライバ2を経由してPFモータ1を停止させる制御信号をPFモータ1に入力し、PFモータ1を停止させる(ステップSb7)。
停止判定部6stpは、現在の速度が速度下限値以上、すなわち失速状態であると判定しなかったときは、現在位置情報記憶部を参照し、現在の位置情報を得る。
得られた現在の位置情報に基づいて速度モードテーブルを参照し、現在の速度モードの値、すなわち目標速度を得る。
現在の速度モードの値に基づいて、比例ゲインテーブル、積分ゲインテーブル、積分初期値テーブルの各テーブルを参照し、比例要素6fは比例ゲインの値から、積分要素6gは積分ゲインと積分初期値の値から、微分要素6hは予め定められた微分ゲインの演算定数の値からそれぞれ入力された偏差情報との演算を行って演算結果を出力する。
加算器6iは、それぞれ出力された値の平均値をPID演算出力値として出力する(ステップSb8)。
得られた現在の位置情報に基づいて速度モードテーブルを参照し、現在の速度モードの値、すなわち目標速度を得る。
現在の速度モードの値に基づいて、比例ゲインテーブル、積分ゲインテーブル、積分初期値テーブルの各テーブルを参照し、比例要素6fは比例ゲインの値から、積分要素6gは積分ゲインと積分初期値の値から、微分要素6hは予め定められた微分ゲインの演算定数の値からそれぞれ入力された偏差情報との演算を行って演算結果を出力する。
加算器6iは、それぞれ出力された値の平均値をPID演算出力値として出力する(ステップSb8)。
PWM回路6jは、入力されたPID出力演算値に応じてPFモータ1を回転させる電力をPWM変調によって制御量の調整を行ってPFモータ1を駆動するドライブ回路2の制御信号を出力する(ステップSb9)。
CPU16は、タイマー17からの定期的な割り込み処理がかかるまで、ステップSb9のPWM回路6jの状態を継続して、同じPWM−DUTYでPFモータドライバ2を介して、PFモータ1の回転を行わせる。
タイマー17からの割り込み処理が発生すると、位置情報の検出処理、すなわちステップSb1に処理を移すことになる。
タイマー17からの割り込み処理が発生すると、位置情報の検出処理、すなわちステップSb1に処理を移すことになる。
以上、説明した動作により、区間ごとに設定できる区間補正比率を新たに用いることで減速時の失速などを防ぐことができるようになる。
このようなプリンタ装置100によれば、ゲイン演算部7は、PFモータ1によって駆動される制御対象の特性と、制御対象の位置に応じた目標速度から定められる補正係数と減速区間と減速区間以外の区間とに分けてそれぞれ異なる値で定められる複数の補正係数に応じてPID演算部6pidの演算定数を切換える。これにより、プリンタ装置100は、制御対象で生じる基準より大きな摩擦負荷などによる影響によって減速区間で生じる失速によって停止位置が乱れる現象を、減速区間と減速区間以外の区間とに分けてそれぞれ異なる値で定められる複数の補正係数を定義して、減速区間と減速区間以外の区間とで異なるPID演算部の演算定数で求められる制御量によってモータを駆動して停止判定部6stpによる停止位置予測の精度を向上することができる。
また、ゲイン演算部7は、PFモータ1によって駆動される制御対象の特性と、制御対象の位置に応じた目標速度から定められる補正係数と減速区間と減速区間以外の区間とに分けてそれぞれ異なる値で定められる複数の補正係数に応じてPID演算部6pidの演算定数を切換える。これにより、プリンタ装置100は、制御対象で生じる基準より大きな摩擦負荷などによる影響によって減速区間で生じる失速によって停止位置が乱れる現象を、減速区間と減速区間以外の区間とに分けてそれぞれ異なる値で定められる複数の補正係数を定義して、減速区間と減速区間以外の区間とで異なるPID演算部6pidの演算定数で求められる制御量によってPFモータ1を駆動して停止位置精度を向上することができる。
また、ゲイン演算部7は、補正比率により求められるPID演算部6pidの定数をPID演算部6pidの比例要素6fと積分要素6gのゲインと、積分要素6gの初期値について求める。これにより、プリンタ装置100は、速度制御を行う制御対象への制御において、速度偏差をなくす制御が行える。
また、プリンタ装置100は、位置に応じて定められる区間によって区別される動作に応じて決定する補正比率において、加速区間に対して減速区間の補正比率を少なくする。これにより、プリンタ装置100は、PFモータ1に対する減速制御の制御量を少なくするように制御量を補正でき、特に摩擦負荷によって減速区間で生じうる目標停止位置前での失速を防止できる。
また、プリンタ装置100は、位置に応じて定められる区間によって区別される動作に応じて決定する補正比率において、加速区間に対して減速区間の補正比率を多くする。このため、プリンタ装置100は、PFモータ1に対する減速制御の制御量を多くするように制御量を補正でき、特に摩擦負荷が少なく、所定の制御量で制御したときに生じる目標停止位置を越してしまうオーバーシュートを防止できるという利点がある。
さらに、プリンタ装置100は、目標停止位置を越してしまうオーバーシュートを防止するために、全区間における制御量を控える必要があったが、減速区間において適正な減速量を定義することができ、減速区間以外の制御量を増やすことでパフォーマンスをあげることができる。
さらに、プリンタ装置100は、目標停止位置を越してしまうオーバーシュートを防止するために、全区間における制御量を控える必要があったが、減速区間において適正な減速量を定義することができ、減速区間以外の制御量を増やすことでパフォーマンスをあげることができる。
また、ゲイン演算部7は、補正比率と基準とされる演算定数に乗じた値を記憶するテーブルを参照して、PID演算部6pidの演算定数を求める。これにより、プリンタ装置100は、ゲイン演算部7によって行われる繰り返し演算の回数を低減させることができ、処理効率を向上できるため演算定数の切換間隔を短縮することができ制御の安定性向上に寄与できる。
また、制御対象が回転動作を行うときに、エンコーダ13が出力するパルスを位置演算部6a、速度演算部6dで回転位置情報、回転速度情報を求められ、制御対象の回転運動の状態を検出する。これにより、プリンタ装置100は、回転動作を行う制御対象、例えば給紙動作を行うPFモータ1の制御に利用できる。
(第2実施形態)
第1実施形態に示した実施形態では、減速区間におけるPFモータ1にかかる負荷の値が標準的な値に比べ無視できないような影響を与えるほど大きい条件の際に区間に応じて補正率を切り換えることが停止制度の向上に有効としていた。
第2実施形態に示す実施形態では、減速区間におけるPFモータ1にかかる負荷の値が標準値に比べ無視できないような影響を与えるほど小さい条件の際に区間に応じて補正率を切り換えることが停止制度の向上に有効とするものである。
第1の実施形態に示した手順を基にして第2実施形態の条件についても説明することができる。第1実施形態と同じ手順となる内容については、第1実施形態の説明を参照することとし、異なる部分についての説明を行う。
第1実施形態に示した実施形態では、減速区間におけるPFモータ1にかかる負荷の値が標準的な値に比べ無視できないような影響を与えるほど大きい条件の際に区間に応じて補正率を切り換えることが停止制度の向上に有効としていた。
第2実施形態に示す実施形態では、減速区間におけるPFモータ1にかかる負荷の値が標準値に比べ無視できないような影響を与えるほど小さい条件の際に区間に応じて補正率を切り換えることが停止制度の向上に有効とするものである。
第1の実施形態に示した手順を基にして第2実施形態の条件についても説明することができる。第1実施形態と同じ手順となる内容については、第1実施形態の説明を参照することとし、異なる部分についての説明を行う。
第1実施形態では、区間補正係数の値として用いられる速度モードと区間との条件で決められるwの値は、予め定められた1つの値として説明した。
第2実施形態では、区間補正係数の値として用いられる速度モードと区間との条件で決められるwの値は、予め定められた複数の値をとることとする。
ここでは、速度モードと区間との条件で決められるwの値は、負荷の値に応じて切り換えて利用することとして、2種類の値をとるものとして説明する。
第2実施形態では、区間補正係数の値として用いられる速度モードと区間との条件で決められるwの値は、予め定められた複数の値をとることとする。
ここでは、速度モードと区間との条件で決められるwの値は、負荷の値に応じて切り換えて利用することとして、2種類の値をとるものとして説明する。
図12を参照し、負荷の大きさに応じて切り換える区間補正処理係数テーブルについて示す。
これにより、図9で示した区間補正処理係数テーブルが、2種類用意されることになる。用意された2種類用意された区間補正処理係数テーブルが、この図に示されている。
図12(a)に示したテーブルは、図9で先に示された負荷が大きい条件と同じものであり、説明は図9を参照することとする。
図12(b)は、負荷が軽い条件での区間補正処理係数テーブルになる。
区間補正処理係数テーブルの構成は、先に示した図9での説明と同じなので省略する。
ここで、図12(a)の条件と異なるのは、減速区間における区間補正処理係数wの値が、図12(a)の場合と逆に128より大きな値を採用されている点である。
これにより、負荷が小さい条件、すなわち摩擦力による減速が期待し難い条件であれば、減速区間では積極的に減速させる制御量を出力できることになる。
全区間を区別なくゲイン補正を大きくしてしまうと、加速区間での行き過ぎや、定速区間における不安定な動作が発生するおそれがある。
図12(b)に示すような区間補正処理係数wの値を採用することで、そのような動作を避けることができ、減速区間においても安定して行える効果が得られる。
これにより、図9で示した区間補正処理係数テーブルが、2種類用意されることになる。用意された2種類用意された区間補正処理係数テーブルが、この図に示されている。
図12(a)に示したテーブルは、図9で先に示された負荷が大きい条件と同じものであり、説明は図9を参照することとする。
図12(b)は、負荷が軽い条件での区間補正処理係数テーブルになる。
区間補正処理係数テーブルの構成は、先に示した図9での説明と同じなので省略する。
ここで、図12(a)の条件と異なるのは、減速区間における区間補正処理係数wの値が、図12(a)の場合と逆に128より大きな値を採用されている点である。
これにより、負荷が小さい条件、すなわち摩擦力による減速が期待し難い条件であれば、減速区間では積極的に減速させる制御量を出力できることになる。
全区間を区別なくゲイン補正を大きくしてしまうと、加速区間での行き過ぎや、定速区間における不安定な動作が発生するおそれがある。
図12(b)に示すような区間補正処理係数wの値を採用することで、そのような動作を避けることができ、減速区間においても安定して行える効果が得られる。
図13を参照し、負荷の大きさに応じて切り換える区間補正処理係数wを用いたときの補正比率設定に関する比例ゲインテーブル、積分ゲインテーブル、積分初期値テーブルの例をまとめて示す。
図13は、負荷の大きさと、補正比率を決定する条件と、前述の初期化処理によって作成された比例ゲインテーブル、積分ゲインテーブル、積分初期値テーブルのデータ構成およびデータ例を示す概略図である。
図13に示すように、まとめて表した比例ゲインテーブル、積分ゲインテーブル、積分初期値テーブルは、行と列からなる2次元の表示形式のデータであり、AGAIN0、速度モード、速度補正、区間補正、比例ゲイン、積分ゲイン、積分初期値の各項目の列を有している。図に示すテーブルの各行は、AGAIN0、速度モード、速度補正、区間補正の組み合わせごとに存在する。
図13は、負荷の大きさと、補正比率を決定する条件と、前述の初期化処理によって作成された比例ゲインテーブル、積分ゲインテーブル、積分初期値テーブルのデータ構成およびデータ例を示す概略図である。
図13に示すように、まとめて表した比例ゲインテーブル、積分ゲインテーブル、積分初期値テーブルは、行と列からなる2次元の表示形式のデータであり、AGAIN0、速度モード、速度補正、区間補正、比例ゲイン、積分ゲイン、積分初期値の各項目の列を有している。図に示すテーブルの各行は、AGAIN0、速度モード、速度補正、区間補正の組み合わせごとに存在する。
図13に示す例では、負荷Lの値が想定される変動範囲に対応できるように、AGAIN0の値を下限値のAGAINDから上限値のAGAINUまでまとめて設定されている。
この範囲で示されるいずれかのAGAIN0の値にかかる部分が抽出され、演算定数の補正比率として用いられる。
ここで、AGAIN0の上限値となるAGAINUでは、区間補正処理係数wの値は、60〜100と標準の128の値をとるように設定されている。また、AGAIN0の下
限値となるAGAINDでは、区間補正処理係数wの値は、標準の128と150〜200の値をとるように設定されている。
図13によって、例えば負荷Lの値において標準負荷L0の値を閾値として、区間補正処理係数wを負荷Lの値に応じて切り換えることができ、各区間の動作に応じた応答特性を区間補正処理係数wの値の選択により行えることを示している。
この図によって示された比例ゲインテーブル、積分ゲインテーブル、積分初期値テーブルにおける比例ゲイン、積分ゲイン、積分初期値の値を、ゲイン演算部7が行う検出周期に合わせて、PID演算部pidの演算要素の演算定数を変更することができる。
この範囲で示されるいずれかのAGAIN0の値にかかる部分が抽出され、演算定数の補正比率として用いられる。
ここで、AGAIN0の上限値となるAGAINUでは、区間補正処理係数wの値は、60〜100と標準の128の値をとるように設定されている。また、AGAIN0の下
限値となるAGAINDでは、区間補正処理係数wの値は、標準の128と150〜200の値をとるように設定されている。
図13によって、例えば負荷Lの値において標準負荷L0の値を閾値として、区間補正処理係数wを負荷Lの値に応じて切り換えることができ、各区間の動作に応じた応答特性を区間補正処理係数wの値の選択により行えることを示している。
この図によって示された比例ゲインテーブル、積分ゲインテーブル、積分初期値テーブルにおける比例ゲイン、積分ゲイン、積分初期値の値を、ゲイン演算部7が行う検出周期に合わせて、PID演算部pidの演算要素の演算定数を変更することができる。
このようなプリンタ装置100によれば、さらに、位置に応じて定められる区間によって区別される動作に応じて決定する補正比率において、加速区間に対して減速区間の補正比率を多くする。このため、プリンタ装置100は、PFモータ1に対する減速制御の制御量を多くするように制御量を補正でき、特に摩擦負荷が少なく、所定の制御量で制御したときに生じる目標停止位置を越してしまうオーバーシュートを防止できるという利点がある。
さらに、プリンタ装置100は、目標停止位置を越してしまうオーバーシュートを防止するために、全区間における制御量を控える必要があったが、減速区間において適正な減速量を定義することができ、減速区間以外の制御量を増やすことでパフォーマンスをあげることができる。
さらに、プリンタ装置100は、目標停止位置を越してしまうオーバーシュートを防止するために、全区間における制御量を控える必要があったが、減速区間において適正な減速量を定義することができ、減速区間以外の制御量を増やすことでパフォーマンスをあげることができる。
また、ゲイン演算部7は、補正比率と基準とされる演算定数に乗じた値を記憶するテーブルを参照して、PID演算部6pidの演算定数を求める。これにより、プリンタ装置100は、ゲイン演算部7によって行われる繰り返し演算の回数を低減させることができ、処理効率を向上できるため演算定数の切換間隔を短縮することができ制御の安定性向上に寄与できる。
なお、以上で示した区間数は、一実施形態として示したものであり、さらに区間分割数を多くすることにより、切換時のゲイン変動の幅を少なくすることも可能となる。
なお、上記に示した実施形態では、プリンタ装置100における紙送り機能を中心として説明を行ったが、印字機能に関係するキャリッジ部のCRモータ4の制御においても応用することができ、折り返し点における減速制御などに適用することができる。
なお、減速区間での区間補正を行うことにより、加速区間でのゲインを適正化したり、加速区間においても区間補正を行ったりすることにより、制御目標に対して行き過ぎることなく安定に目標値に収束させる制御が行えるようになる。
また、目標値に対する行き過ぎが発生することがなければ、目標近くになるまでの間のゲインをあげることができるので、動作速度を上げることができるようになる。
また、目標値に対する行き過ぎが発生することがなければ、目標近くになるまでの間のゲインをあげることができるので、動作速度を上げることができるようになる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。本発明のプリント装置における実施形態で示した定数には、他の値の定数を使用することができ、区間補正などの説明で区間を分けた分割数についても特に限定されるものではない。
1 PFモータ、2 PFモータドライバ、13 エンコーダ、6 DCユニット、6pid PID演算部、6a 位置演算部、6b、6e 減算器、6c 目標速度取得部、6d速度演算部、6f 比例要素、6g 積分要素、6h 微分要素、6i 加算器、6j PWM回路、6stp 停止判定部、7 ゲイン演算部
Claims (8)
- 制御対象の位置を検出する位置検出部と、前記制御対象の速度を検出する速度検出部と、前記制御対象を駆動するモータと、前記モータを制御するPID演算部と、前記検出された前記制御対象の位置と目標停止位置との差に基づく位置偏差情報および前記検出された前記制御対象の速度値と速度下限値との差に基づく速度偏差情報から前記モータの停止位置を予測して前記モータを停止させる停止判定部と、を備えるプリンタ装置であって、
前記モータにより駆動される前記制御対象の基準動作モデルに基づいて求められる前記PID演算部の演算定数を、前記モータによって駆動される前記制御対象の負荷特性ならびに前記制御対象の前記位置情報に応じた目標速度から定められる補正係数、および減速区間と減速区間以外の区間とに分けてそれぞれ前記位置に応じて定められる区間における加速減速の状態によって決定される複数の補正係数を基にして補正するゲイン演算部と、
を備えることを特徴とするプリンタ装置。 - 前記補正係数に基づいて求められる補正比率は、第1の補正比率と、第2の補正比率と、第3の補正比率からなり、
前記ゲイン演算部は、
前記モータにより駆動される制御対象の前記負荷特性を予め測定して求められる測定値と前記負荷特性の標準となる基準値との比によって定める第1の補正比率と、
前記位置検出部によって検出された前記制御対象の位置情報に基づき決定される目標速度値に応じて予め定められる第2の補正比率と、
前記位置に応じて減速区間と減速区間以外の区間とに分けてそれぞれ異なる値で定められる複数の第3の補正比率と、
前記制御対象の基準動作モデルに基づいて前記モータによって駆動される制御対象の前記負荷特性の前記基準値と、
の積を算出し、算出される積の値を前記PID演算部の補正された前記演算定数に定め、
前記PID演算部は、
前記定められた前記演算定数に従った制御量を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。 - 前記ゲイン演算部は、
前記補正比率により求められる前記PID演算部の前記演算定数が、前記PID演算部の比例要素および積分要素のゲインならびに積分要素の初期値を対象とする
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリンタ装置。 - 前記複数の第3の補正比率は、減速区間において適用する前記補正比率を基準の値未満の値の補正比率と、減速区間以外において適用する前記補正比率を基準の値以上の値の補正比率とを含む
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプリンタ装置。 - 前記複数の第3の補正比率は、減速区間において適用する前記補正比率を基準の値以上の値の補正比率と、減速区間以外において適用する前記補正比率を基準の値未満の値の補正比率とを含む
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプリンタ装置。 - 前記ゲイン演算部は、
前記第3の補正比率は、前記負荷の大きさに応じて前記補正量を決定する補正比率とすることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のプリンタ装置。 - 前記ゲイン演算部は、
前記補正比率と前記基準とされる前記演算定数に乗じた値を記憶するテーブルを参照することにより前記PID演算部の前記演算定数を求める
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のプリンタ装置。 - 前記位置検出部は、
前記制御対象の回転位置を検出するロータリ式エンコーダと、
前記ロータリ式エンコーダから出力されるパルスから回転位置を算出する位置速度演算部と、を備え、
前記速度検出部は、
前記ロータリ式エンコーダと、
前記ロータリ式エンコーダから出力されるパルスから回転速度を算出する速度演算部と、
を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のプリンタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009013311A JP2009262536A (ja) | 2008-04-01 | 2009-01-23 | プリンタ装置 |
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---|---|---|---|
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JP2009013311A JP2009262536A (ja) | 2008-04-01 | 2009-01-23 | プリンタ装置 |
Publications (1)
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JP2009262536A true JP2009262536A (ja) | 2009-11-12 |
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Family Applications (1)
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JP2009013311A Pending JP2009262536A (ja) | 2008-04-01 | 2009-01-23 | プリンタ装置 |
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Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111483237A (zh) * | 2019-01-25 | 2020-08-04 | 精工爱普生株式会社 | 印刷装置、学习装置及学习方法 |
-
2009
- 2009-01-23 JP JP2009013311A patent/JP2009262536A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111483237A (zh) * | 2019-01-25 | 2020-08-04 | 精工爱普生株式会社 | 印刷装置、学习装置及学习方法 |
JP2020116869A (ja) * | 2019-01-25 | 2020-08-06 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置、学習装置、学習方法および学習プログラム |
US11165915B2 (en) | 2019-01-25 | 2021-11-02 | Seiko Epson Corporation | Printer, learning device, and learning method |
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