JP2009262469A - 記録装置、および記録装置における記録媒体への記録位置の決定方法 - Google Patents

記録装置、および記録装置における記録媒体への記録位置の決定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 低反射率の記録用紙であっても、記録用紙の端縁からの記録位置のずれの発
生を抑えることができる記録装置、および記録装置における記録媒体への記録位置の決定
方法を提供すること。
【解決手段】 光センサ31により記録媒体Pの端縁を検出し、この検出された端縁の位
置を基準にして記録位置を決定する記録装置1において、記録媒体Pの種類が低反射の記
録媒体Pか否かを判断する判断手段と、判断手段の判断結果に基づいて、検出された端縁
の位置に対する記録位置を補正する補正手段とを備えること。
【選択図】 図4

Description

本発明は、記録装置、および記録装置における記録媒体への記録位置の決定方法に関す
る。
記録装置の中には、記録用紙を搬送させると共に、この搬送方向に対し直交し、かつ、
記録媒体の記録面に平行な方向に記録ヘッドを往復移動させることで、記録ヘッドと記録
用紙との相対位置を変え、記録用紙の所望の位置に記録を行うことができるものがある。
なお、以下の説明において、記録ヘッドが往復移動する方向を主走査方向と記載し、これ
と直交する方向である記録用紙の搬送方向を副走査方向と記載する。
記録ヘッドの主走査方向における位置検出は、主走査方向に沿って配設されるリニアス
ケールと記録ヘッドの側に備えられる投光部および光センサとにより構成されるリニアエ
ンコーダを用いて行われる。一方、記録ヘッドの側には、記録ヘッドが往復移動する際に
、記録用紙の端縁を検出するための投光部と光センサを有する記録用紙検出装置が備えら
れている。したがって、記録ヘッドを主走査方向に移動させていったときに、記録用紙の
端縁が検出されたときの記録ヘッドの位置をリニアエンコーダにより検出することで、記
録用紙の主走査方向における記録ヘッドの位置を検出することができる。また、記録用紙
の副走査方向における記録ヘッドの位置は、上述の記録用紙検出装置により記録用紙の副
走査方向の端縁を検出し、この検出された端縁の位置からの記録用紙の搬送量に基づいて
判断することができる。そして、このようにして検出される記録ヘッドの記録用紙の主走
査方向および副走査方向に対する位置に基づいて、記録用紙への記録位置の判断を行う(
例えば、特許文献1参照)。
特開2005−313602号公報
ところで、上述の記録用紙検出装置の投光部と光センサによる記録用紙の端縁の検出は
、投光部が記録用紙の白色部を投光するときの反射光と、記録用紙を支持する一般に黒色
のプラテン部を投光するときの反射光との間の反射量の変化を利用して行っている。した
がって、例えば、記録用紙がトレーシングペーパーのように光の透過率が高く、反射率が
低い場合には、記録用紙とプラテン部とから反射される光の量の差が少なくなる。そして
、このように光量差が少なくなることに起因して、端縁として検出される位置が、実際の
端縁よりも記録用紙の内側に検出されてしまうという現象が発生する。その結果、記録開
始位置が、本来予定されている記録用紙上の位置より内側(記録用紙が存在する側)に偏
倚したものとなってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、低反射率の記録用紙であっても、記録用紙の端縁からの記録位置の
ずれの発生を抑えることができる記録装置、および記録装置における記録媒体への記録位
置の決定方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、光センサにより記録媒体の端縁を検出し、この検出された
端縁の位置を基準にして記録位置を決定する記録装置において、記録媒体の種類が低反射
の記録媒体か否かを判断する判断手段と、判断手段の判断結果に基づいて、検出された端
縁の位置に対する記録位置を補正する補正手段とを備えることとする。
記録装置をこのように構成することで、低反射紙に記録する場合であっても、所定の位
置に記録画像を形成することができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、判断手段は、光センサに入力する記録媒体から
の反射光の光量に基づいて、記録媒体が低反射の記録媒体か否かを判断することとする。
記録装置をこのように構成することで、記録媒体が低反射の記録媒体であるかどうかを
容易に判断することができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、記録媒体に対して光を投光する投光手段と、投
光手段の発光量を変化させる発光量変化手段とを有し、判断手段は、投光手段から投光さ
れた光が記録媒体で反射し光センサに受光された光の光量が所定値になったときの投光手
段の発光量に基づいて記録媒体の種類を判断することとする。
記録装置をこのように構成することで、記録媒体が低反射の記録媒体であるかどうかを
容易に判断することができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、判断手段は、ユーザにより記録媒体種類が入力
される記録媒体種類入力手段からの入力情報に基づいて記録媒体の種類を判断することと
する。
記録装置をこのように構成することで、記録媒体が低反射の記録媒体であるかどうかを
容易に判断することができる。
上述の課題を解決するため、光センサにより記録媒体の端縁を検出し、この検出された
端縁の位置を基準にして記録位置を決定する記録装置における記録媒体への記録位置の決
定方法において、記録媒体が低反射の記録媒体か否かを判断する判断ステップと、判断手
段の判断結果に基づいて、検出された端縁位置を補正する補正ステップとを備えることと
する。
記録装置における記録媒体への記録位置の決定方法をこのように行うことで、低反射紙
に記録する場合であっても、所定の位置に記録画像を形成することができる。
以下、本発明の実施の形態にかかるプリンタ1について、図面を参照しながら説明をす
る。なお、プリンタ1における記録媒体位置検出方法については、プリンタ1の動作に併
せて説明する。
(プリンタ1の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る記録装置としてのインクジェットプリンタ(以下、
単にプリンタと言う。)1の概略の構成を示す構成図であり、プリンタ1を左方から見た
側面図である。また、図2は、図1に示すプリンタ1の電気的な構成の該略を説明する回
路ブロック図である。本実施の形態では、プリンタ1は、記録媒体として帯状の記録用紙
Pが巻かれた用紙ロール2がセット可能であり、用紙ロール2から引き出された帯状の記
録用紙Pに対して記録を行うことができる、いわゆるロール紙用プリンタとして構成され
ている。図1において、矢印X方向を前方(前側)とし、その反対側を後方(後側)とし
て、矢印Y方向を上方(上側)とし、その反対側を下方(下側)とする。また、後方から
見て右手側が右方(右側)、左手側を左方(左側)とする。プリンタ1においては、左右
方向が後述する記録ヘッド16の往復移動方向である主走査方向であり、前後方向が記録
用紙Pの搬送方向である副走査方向である。
プリンタ1は、帯状の記録用紙Pが巻かれた用紙ロール2が収容されるロールセット部
3と、ロールセット部3に収容される用紙ロール2から引き出された記録用紙Pを前方に
搬送する搬送機構4と、記録用紙Pに対して記録を行う記録機構5と、記録用紙Pの端縁
を検出する記録媒体検出手段としての記録用紙検出装置6等を備え、これらの各機構部が
外装筐体7内に収容されている。
ロールセット部3には、ロールを回転させるロールモータ8(図2参照)が備えられ、
用紙ロール2は、このロールモータ8により回転することができるようになっている。ロ
ールモータ8は、用紙ロール2に巻かれている記録用紙Pを前方に送り出す方向に回転す
る正転方向と、記録用紙Pを用紙ロール2に巻き取る方向に回転する逆転方向の2方向に
回転可能に構成されている。
搬送機構4は、後方送りローラ9と前方送りローラ10を備え、それぞれ紙送りモータ
11(図2参照)により回転駆動させられる。後方送りローラ9と前方送りローラ10の
上側には各ローラ9,10に圧接して従動回転する従動ローラ12,13が備えられてい
る。
紙送りモータ11にはその回転量を検出する光学式のロータリエンコーダ14(図2参
照)が備えられている。したがって、紙送りモータ11が回転駆動すると、回転に従って
Hi−Lowのパルス信号であるエンコーダ信号が出力され、このエンコーダ信号に基づ
いて紙送りモータ11の回転量と回転速度を検出することができる。つまり、ロータリエ
ンコーダ14から出力されるエンコーダ信号に基づいて、記録用紙Pの搬送量と搬送速度
を検出することができる。
ユーザにより記録用紙Pを後方送りローラ9と従動ローラ12との間、および前方送り
ローラ10と従動ローラ13との間に挟み込まれた状態にセットした後、紙送りモータ1
1により後方送りローラ9と前方送りローラ10を回転駆動すると共に、ロールモータ8
により用紙ロール2を正転方向に回転する。これにより、記録用紙Pは、記録機構5の下
側を通って前方に搬送され、外装筐体7に形成される排出口15から排紙させられる。
記録機構5は、記録ヘッド16と、記録ヘッド16が取り付けられるキャリッジ17と
、キャリッジ17の主走査方向への移動をガイドするキャリッジガイド軸18と、キャリ
ッジ17を図示省略するタイミングベルトを介して主走査方向へ移動するキャリッジモー
タ19(図2参照)等を備えている。
キャリッジ17は、キャリッジモータ19の駆動力を受けてキャリッジガイド軸18に
沿って主走査方向に往復移動させられ、記録ヘッド16もキャリッジ17と一体に主走査
方向に移動する。そして、記録ヘッド16の主走査方向への移動と、記録用紙Pの搬送機
構4による後方から前方への移動とにより、記録ヘッド16を記録用紙P上の所定位置に
移動し、記録用紙Pに対し記録を行う。
記録機構5には、キャリッジ17の位置と移動速度を検出する光学式のリニアエンコー
ダ20が備えられている。リニアエンコーダ20は、キャリッジガイド軸18に平行に配
設されるリニアスケール21と、リニアスケール21を読み取るためのエンコーダセンサ
22等を有している。エンコーダセンサ22は、キャリッジ17に取り付けられ、リニア
スケール21を挟んで配置される投光部23と光センサ24を備えている。
キャリッジモータ19が駆動されキャリッジが主走査方向に移動すると、投光部23か
ら光センサ24に投光された光は、リニアスケール21により遮光されるかまたは通過す
る。したがって、エンコーダセンサ22の光センサ24からは、投光された光の遮光と通
過に対応したHi−Lowのパルス信号であるエンコーダ信号が出力され、このエンコー
ダ信号に基づいて、キャリッジ17の移動位置と移動速度を検出することができる。なお
、エンコーダ信号のパルス数を所定の基準位置から計数することにより、キャリッジ17
の現在位置を所定の基準位置からの距離として知ることができる。
ロールセット部3から排出口15に亘る部位には、記録用紙Pの下面を支持するガイド
板25が備えられている。ロールセット部3から引き出された記録用紙Pは、ガイド板2
5の上面にガイドされながら後方から前方に送られ排出口15から排紙させられる。後方
送りローラ9と前方送りローラ10の間のガイド板25は、記録用紙Pの記録ヘッド16
により記録が行われる範囲を下側から支持するいわゆるプラテン26として機能する。ま
た、ガイド板25の前方送りローラ10の前側には、主走査方向に伸びる溝部27が形成
されている。溝部27の主走査方向の長さは、記録用紙Pの主走査方向の幅よりも長く構
成されている。また、溝部27の後側の側面は上方から下方に傾斜する斜面28として構
成されている。なお、ガイド板25上の搬送される記録用紙Pは、溝部27の開口29の
上を搬送されることになる。
記録用紙検出装置6は、キャリッジ17の前側に取り付けられ、キャリッジ17と一体
に主走査方向に移動する。記録用紙検出装置6は、投光部30と光センサ31を有してい
る。投光部30と光センサ31は、図3に示すように、主走査方向に配設されている。図
3は、キャリッジ17の部分を前方から見た図である。図1においては、左側に配設され
る投光部30が図示されている。この投光部30の右側(紙面裏側方向)に光センサ31
が配設されている。投光部30と光センサ31は、投光部30と光センサ31とに対して
所定の位置に物体がある場合、投光部30から投光された光(以下、検出光と記載する。
)が該物体で反射し、この反射された光が光センサ31に入射するように構成されている
。つまり、光センサ31における受光の有無を検出することで、該所定位置に記録用紙P
が在るか否かを検出することができる。
記録用紙Pの先端縁が所定の位置に位置しているか否かの検出を次のようにして行うこ
とができる。記録用紙Pの先端縁が位置すべき位置に検出光を投光し、記録用紙Pを前方
または後方に搬送すると、光センサ31において所定の受光量が得られる(得られない)
状態から得られない(得られる)状態に変化する。変化する状態のときは、記録用紙Pの
先端縁が検出光の投光域を通過する場合である。つまり、光センサ31において所定の受
光量が得られる(得られない)状態から得られない(得られる)状態に変化する状態を検
出することで、記録用紙Pの先端縁が検出光の投光域に位置しているかどうかを判断する
ことができる。
また、キャリッジ17を主走査方向に移動することで検出光を主走査方向に走査し、記
録用紙Pの左右の端縁部におけるガイド板25と記録用紙Pの光の反射率の差による検出
光の反射量の変化を光センサ31で検出することで、記録用紙Pの左右の端縁を検出する
ことができる。
プリンタ1においては、溝部27内を含めてガイド板25は例えば黒色等の有色で構成
されている。また、記録用紙Pは記録がされる前は白色となっているものとする。この場
合、ガイド板25の上側では、記録用紙Pが在る部分と無い部分とでは光の反射率が異な
る。つまり、検出光がガイド板25の記録用紙Pが無い部分に投光されている場合には、
光センサ31に入射する光の光量は少ない。一方、検出光がガイド板25の記録用紙Pが
在る部分に投光されている場合には、光センサ31に入射する光の光量は多くなる。した
がって、光センサ31における受光量を測定することで、検出光の投光域に記録用紙Pが
あるかどうかを知ることができる。
本実施の形態におけるプリンタ1においては、特に、ガイド板25における検出光が投
光される部分は受光部としての斜面28となっている。したがって、溝部27の上に記録
用紙Pが無いときは、検出光はこの斜面28で前方斜め上方、すなわち光センサ31の無
い方向に反射され、光センサ31に入射し難いものとなっている。つまり、検出光の投光
域に記録用紙Pが無い場合の投光域を斜面28とすることで、検出光の投光域に記録用紙
Pが在る場合と無い場合とにおける光センサ31の受光量の差を大きなものとすることが
でき、記録用紙Pの有無の検出精度を向上させることができる。
(回路ブロック図の構成)
次に図2を参照しながら図1に示すプリンタ1の電気的な構成の該略を説明する。
プリンタ1は、ホストコンピュータHCから入力された画像形成データ等を受け取るイ
ンターフェース32と、制御部33と、ロールモータ8と、このロールモータ8を駆動す
るロールモータドライバ8Dと、紙送りモータ11と、この紙送りモータ11を駆動する
紙送りモータドライバ11Dと、記録ヘッド16と、記録ヘッド16を駆動制御する記録
ヘッドドライバ16Dと、キャリッジモータ19と、このキャリッジモータ19を駆動す
るキャリッジモータドライバ19Dと、ロータリエンコーダ14と、リニアエンコーダ2
0と、記録用紙検出装置6と、用紙種類選択スイッチ34等を有する。本実施の形態では
、用紙種類選択スイッチ34は、普通紙、光沢紙、そしてトレーシングペーパー等の低反
射紙の用紙種類を選択可能に構成されている。
制御部33は、CPU(Central Processing Unit)35と、
プリンタ1の各種動作に係る処理プログラムの他、後述するように、記録用紙Pへの記録
位置を記録用紙Pの種類に応じて補正する補正値等が記憶されているPROM(Prog
rammable Read−Only Memory)36と、ホストコンピュータH
Cからインターフェース32を介して入力される画像形成データ等が格納・記憶される他
、作業用のメモリとして機能するRAM(Random Access Memory)
37と、プリンタ1に関する諸情報を記憶するEEPROM(Electrically
Erasable Programmable Read−Only Memory)
38等を備える。CPU35は、用紙種類選択スイッチ34により選択される用紙種類情
報、記録開始信号、ロータリエンコーダ14、リニアエンコーダ20および記録用紙検出
装置6からの出力信号、さらにホストコンピュータHCから送られる画像形成データ等に
基づいて記録ヘッド16の記録制御を行い、また、ロールモータ8や、紙送りモータ11
およびキャリッジモータ19等の駆動制御の他、プリンタ1の様々な動作制御を司る。な
お、制御部33あるいはCPU35については、ホストコンピュータHCを利用するよう
に構成してもよい。
(プリンタの動作)
続いて、上述の構成を有するプリンタ1の動作と記録用紙Pの記録動作について説明す
る。図4は、プリンタ1の動作の概略を示すフローチャートである。
プリンタ1においては、先ず、ユーザがロールセット部3にセットされている用紙ロー
ル2から記録用紙Pを引き出し、そして搬送機構4にセットする。すなわち、ユーザは、
記録用紙Pを後方送りローラ9と従動ローラ12との間、および前方送りローラ10と従
動ローラ13との間に通し、記録用紙Pの先端縁が溝部27よりも前方に位置するように
セットする。
このように記録用紙Pがプリンタ1にセットされた状態で、あるいは、記録用紙Pのセ
ットを行う前に、ユーザは、セットされた記録用紙Pの用紙種類を用紙種類選択スイッチ
34により選択する。本実施の形態では、低反射紙であるトレーシングペーパーが記録用
紙Pとしてセットされているものとする。トレーシングペーパーとは、白色の薄い半透明
の紙であり、例えば、元図面の上に重ね置き、元図を透かして複写する際に用いる用紙で
ある。また、低反射紙としては、他に、例えば、グラシン紙、硫酸紙等がある。そして、
記録用紙Pがプリンタ1にセットされている状態で、図示を省略する記録開始ボタンが押
下されると、CPU35は、用紙種類選択スイッチ34が選択している用紙種類の情報を
取得し、RAM37にこの情報を記憶する(ステップS10)。この用紙種類情報の取得
と記憶(ステップS10)に続いて、CPU35は、キャリッジモータ19を駆動し、キ
ャリッジ17を主走査方向の移動範囲の中央位置に移動する(ステップS20)。
この後、ロールモータ8を逆転方向に駆動し、記録用紙Pを後方に巻き戻す(ステップ
S30)。そして、記録用紙Pを後方に巻き戻しながら記録用紙検出装置6により記録用
紙Pの先端縁を検出する(ステップS40)。記録用紙Pの先端縁が検出されない場合は
(ステップS40においてNo)巻き戻しを継続し(ステップS30)、記録用紙Pの先
端縁が検出された場合は(ステップS40においてYes)巻き戻しを終了する(ステッ
プS50)。
記録用紙Pの先端縁の検出(ステップS40)は次のように行われる。
記録用紙検出装置6の投光部30は、記録用紙Pの先端縁がセットされるべき位置に検
出光を投光するように投光方向等が設定されている。また、溝部27はその斜面28が記
録用紙Pの先端縁がセットされるべき位置の下側に位置するよう形成されている。記録用
紙Pは記録前であるため白色であり、投光部30から投光された検出光が記録用紙P上に
投光されているときは、記録用紙Pで反射されて光センサ31に入射する光の光量は多い
ものとなっている。一方、記録用紙Pが巻き戻され(ステップS30)、記録用紙Pの先
端縁が投光部30の投光位置より後方になった場合には、検出光は斜面28に入射する。
斜面28は黒色であるため検出光の反射率は白色の記録用紙Pに比べて小さい。これに加
えて、検出光は斜面28の傾斜により、光センサ31の方向とは異なる斜め前方に反射さ
れ、光センサ31に入射する光の光量はより少ないものとなる。したがって、光センサ3
1における受光量の変化を検出することで、記録用紙Pの先端縁が所定位置に位置してい
るかどうかを判断することができる。
図5は、光センサ31から出力される受光量についての信号のレベルVと、記録用紙P
の先端縁の位置Sとの関係を説明するものであり、グラフ線(1)がトレーシングペーパ
ーである記録用紙Pについての信号を示すものである。ユーザが記録用紙Pを搬送機構4
にセットしたままの状態、すなわち、記録用紙Pの先端縁を溝部27よりも前方に引き出
してセットした状態のときは、検出光は記録用紙Pの上面に投光されているため、光セン
サ31に入射する光の光量は多いものであり、光センサ31から出力される信号のレベル
は図5に示す低いレベルVaとなっている。
記録用紙Pが巻き戻され(ステップS30)、記録用紙Pの先端縁が検出光の投光域に
差し掛かると、記録用紙Pで反射される検出光の光量が減り、光センサ31から出力され
る信号のレベルが図5に示すように低いレベルVaから高いレベルVbへと変化する。C
PU35は、光センサ31から出力される信号と所定の閾値Vsとを比較し、光センサ3
1から出力される信号が閾値Vsになったときに、記録用紙Pの先端縁が記録用紙検出装
置6に検出されたとして記録用紙Pの先端縁が所定の位置に位置していると判断し(ステ
ップS40においてYes)、巻き戻しを終了する(ステップS50)。
続いて、記録用紙Pの主走査方向における端縁を検出するために、CPU35は、キャ
リッジ17を可動範囲の右端まで移動させる(ステップS60)。そして、キャリッジ1
7が中央から右方に移動する間に、記録用紙検出装置6とリニアエンコーダ20とにより
記録用紙Pの右端縁の主走査方向における位置を検出し、この右端縁位置をRAM37に
記憶する(ステップ70)。
続いて、キャリッジ17が右端位置から左方の可動範囲の左端まで移動させる(ステッ
プS80)。そして、キャリッジ17が右端位置から左端位置に移動する間に、記録用紙
検出装置6とリニアエンコーダ20とにより記録用紙Pの左端縁の主走査方向における位
置を検出し、この左端縁位置をRAM37に記憶する(ステップS90)。
キャリッジ17が、主走査方向の移動範囲の中央位置から右方に移動し(ステップS6
0)、また右方から左方に移動する際(ステップS80)には、検出光の投光域は、記録
用紙Pの内側からその外側に移動する。したがって、ステップS70,S80における光
センサ31から出力される信号も図5のグラフ線(1)と同様に低いレベルVaから高い
レベルVbへ変化する。CPU35は、光センサ31から出力される信号と所定の閾値V
sとを比較し、光センサ31から出力される信号が閾値Vsになったときに、記録用紙P
の右端縁または左端縁が記録用紙検出装置6に検出されたと判断し、このときの記録用紙
Pの右端縁位置および左端縁位置としてRAM37に記憶される(ステップS70,S9
0)。
そして、上述のようにして検出されRAM37に記憶されている記録用紙Pの先端縁お
よび左右端縁位置に基づいて、記録用紙Pへの記録位置の判断を行いながら記録動作(ス
テップS100)を実行する。
記録動作(ステップS100)においては、記録用紙Pを前方(副走査方向)に移動さ
せながら、キャリッジ17の主走査方向への往復移動により記録ヘッド16を主走査方向
に往復移動させながら記録用紙Pに記録を行う。
なお、本実施の形態では、記録ヘッド16が記録用紙Pの内側から外側に移動するのに
併せて、記録用紙Pの左右端縁位置の検出を行うように構成されている。このようにする
ことで、左右端縁位置の検出精度を向上させることができる。つまり、記録用紙Pの左右
の外側には、プラテン26やその他のプリンタ1の構造体が存在する。そのため、投光部
30から投光された検出光の反射状態が安定せず、光センサ31に外乱ノイズ等が入力し
記録用紙Pの左右端縁位置の検出精度が低下する虞が高い。そこで、記録ヘッド16が記
録用紙Pの紙面上からその外側に移動する際に、左右端縁位置の検出を行うようにするこ
とで、光センサ31に入力する外乱ノイズ等を減らすことができ、左右端縁位置の検出精
度を向上させることができるというものである。
ところで、記録用紙Pを普通紙または光沢紙とした場合には、光センサ31からは、図
5のグラフ線(2)に示すような出力信号が出力される。つまり、トレーシングペーパー
等の低反射紙の先端縁位置および左右端縁の検出位置と、普通紙または光沢紙の先端縁位
置の検出位置とを比べると、低反射紙の方が普通紙または光沢紙に比べて、記録用紙Pの
内側(後方)に検出される。すなわち、光センサ31の出力信号に基づいて検出した先端
縁位置および左右端縁位置は、実際の記録用紙Pの先端縁位置および左右端縁位置より、
記録用紙Pの内側にあると誤検出されていることになる。したがって、光センサ31の検
出信号に基づいて検出された先端縁位置および左右端縁位置を基準にして、記録用紙Pへ
の記録位置を判断することとした場合には、記録画像の周囲に、先端縁位置および左右端
縁位置を正確に検出した場合よりも広い幅の余白が形成されてしまうことになる。
そこで、本実施の形態では、用紙種類選択スイッチ34にて、記録用紙Pの種類が低反
射率であることが選択された場合、すなわち、ステップS10において、用紙種類選択ス
イッチ34が低反射紙を選択している場合には、補正手段として機能するCPU35は、
記録動作(ステップS100)を実行する際に、記録画像の周囲が所定量だけ外側に移動
するように記録位置の補正を行う。
この記録位置の補正は、PROM36に予め記憶されている補正量を利用して行われる
。この補正量は、プリンタ1の製造時等において、光センサ31からの出力信号に基づい
て検出された先端縁位置および左右端縁位置を基準にして記録をしたときの記録位置と、
本来予定していた記録位置とのずれ量を測定し、この測定されたずれ量を補正量としてP
ROM36に記憶したものである。
このように、記録位置を補正量だけ外側に移動させることで、記録用紙Pの記録画像の
周囲に本来予定される、すなわち、先端縁位置および左右端縁位置が正確に検出された場
合に形成されるべき余白を記録画像の周囲に形成することができる。
なお、上記の例では補正量に基づき、記録位置を補正する構成としているが、光センサ
31からの出力信号に基づいて検出された先端縁位置および左右端縁位置を補正するよう
にしてもよい。つまり、検出された先端縁位置および左右端縁位置と実際の先端縁位置お
よび左右端縁位置とのずれ量をプリンタ1の製造時等において予め測定しておき、このず
れ量を補正量としてPROM36に記憶しておく。そして、検出された先端縁位置および
左右端縁位置を補正量分だけ外側に補正し、この補正された位置を基準にして記録を行う
ようにしても、予定される余白幅の記録画像が形成される。
また、記録用紙Pの左右端縁位置の検出は、上述の例では、記録動作の開始に先立って
検出し、この検出結果をRAM37に記憶し、この記憶された左右端縁位置に基づいて記
録位置を補正し記録を行うようにしている。これに対し、記録動作の実行時に記録ヘッド
が左右の往復移動する都度、記録用紙Pの左右の端縁位置を検出し、この検出位置に基づ
いて記録位置を補正し記録を行うようにしてもよい。このように、往復移動する都度に検
出された左右の端縁位置に基づいて記録を行うようにした場合には、記録用紙Pが左右方
向に傾斜して搬送される場合であっても、余白の幅を記録用紙Pの周縁に対して平行に形
成することができる。
記録用紙Pの種類の判断(ステップS10)は、上述したようにユーザが用紙種類選択
スイッチ34により選択した情報を取得することで行っているが、これに換えて、上述し
たステップS20の処理に続けて後述するステップS25の処理を実行することで記録用
紙Pの種類の判断を行うようにしてもよい。
ステップS20の処理が終わった段階では、記録用紙Pは、ユーザが搬送機構4にセッ
トしたままの状態、すなわち、記録用紙Pの先端縁位置を溝部27よりも前方に引き出し
てセットした状態であり、検出光は記録用紙Pの上面に投光可能な状態となっている。こ
の状態で、例えば、CPU35により機能的に構成される発光量変化手段により、投光部
30に印加する電圧を0Vから所定値(例えば、3.3V)まで変化させる。そうすると
、例えば、記録用紙Pが低反射紙のときと普通紙のときの、投光部30の発光量の変化に
よる光センサ31からの出力信号と投光部30への印加電圧の関係は、例えば、それぞれ
図6に示すグラフ線(3),(4)に示すようになる。グラフ線(3)は低反射紙につい
てのものであり、グラフ線(4)は普通紙についてのものである。なお、横軸に投光部3
0に印加する0Vから所定値までの電圧値をDAC値で表わし、縦軸に光センサ31から
の出力信号のレベルを表わしている。
グラフ線(3),(4)に示すように、低反射紙については、光センサ31の出力値が
所定の出力値Aとなる投光部30への印加電圧のDAC値はX1であり、普通紙について
は、光センサ31の出力値が所定の出力値Aとなる投光部30への印加電圧のDAC値は
X2となっている。つまり、光センサ31における所定の出力値に対するDAC値と用紙
の種類とは対応している。したがって、予め、普通紙と低反射紙とについて、光センサ3
1の所定の出力値に対する投光部30への印加電圧のDAC値を調べておくことで、光セ
ンサ31が所定の出力値になったときの投光部30のDAC値に基づいて用紙の種類を判
断することができる。
そこで、上述したように、投光部30に印加する電圧を0Vから所定値(例えば、3.
3V)まで変化させ、そして、光センサ31の所定の出力値に対するDAC値が低反射紙
に対応するものか、あるいは普通紙に対応するものかを判断手段としてのCPU35にお
いて判断し、その判断結果をRAM37に記憶するようにしてもよい。
なお、所定のDAC値に対応する光センサ31の出力値の違いによって、用紙の種類を
判断することとしてもよい。しかしながら、光センサ31が所定の出力値になったときの
投光部30のDAC値に基づいて用紙の種類を判断することとした場合には、光センサ3
1の感度のばらつきの影響を受け難い状態で、用紙の種類を判断することができる。
上述の実施の形態では、本発明の記録装置をインクジェットプリンタとして説明したが
、インクジェットプリンタの他、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのよう
な流状体、流体として流して噴射できる固体を記録ヘッド(噴射ヘッド)から噴射できる
流体噴射装置としても具現化でき、また、インパクトプリンタにも適用できる。
本発明の実施の形態に係るプリンタの全体的な概略の構成を示す概略構成図である。 図1に示すプリンタの電気的な構成を示す回路ブロック図である。 図1に示すプリンタの投光部と光センサの配置を示す図である。 図1に示すプリンタの動作の概略を示すフローチャートである。 記録用紙の先端縁および左右端縁位置を検出する際に光センサから出力される信号の変化のグラフを示す図である。 記録用紙に検出光を投光したときの投光部の発光量と光センサの出力信号のレベルの関係を示す図である。
符号の説明
P・・・記録用紙(記録媒体) , 1・・・プリンタ(記録装置) , 30・・・投
光部(投光手段) , 31・・・光センサ , 35・・・CPU(判断手段、補正手
段、発光量変化手段) , 34・・・用紙種類選択スイッチ(記録媒体種類入力手段)

Claims (5)

  1. 光センサにより記録媒体の端縁を検出し、この検出された端縁の位置を基準にして記録
    位置を決定する記録装置において、
    上記記録媒体の種類が低反射の記録媒体か否かを判断する判断手段と、
    上記判断手段の判断結果に基づいて、上記検出された端縁の位置に対する記録位置を補
    正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記判断手段は、前記光センサに入力する前記記録媒体からの反射光の光量に基づいて
    、前記記録媒体が低反射の記録媒体か否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の
    記録装置。
  3. 前記記録媒体に対して光を投光する投光手段と、
    上記投光手段の発光量を変化させる発光量変化手段と、
    を有し、
    前記判断手段は、上記投光手段から投光された光が前記記録媒体で反射し前記光センサ
    に受光された光の光量が所定値になったときの上記投光手段の発光量に基づいて上記記録
    媒体の種類を判断することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記判断手段は、ユーザにより記録媒体種類が入力される記録媒体種類入力手段からの
    入力情報に基づいて上記記録媒体の種類を判断することを特徴とする請求項1に記載の記
    録装置。
  5. 光センサにより記録媒体の端縁を検出し、この検出された端縁の位置を基準にして記録
    位置を決定する記録装置における記録媒体への記録位置の決定方法において、
    上記記録媒体が低反射の記録媒体か否かを判断する判断ステップと、
    上記判断手段の判断結果に基づいて、上記検出された端縁位置を補正する補正ステップ
    と、
    を備えることを特徴とする記録装置における記録媒体への記録位置の決定方法。
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