JP2009261635A - 車両のシートリクライニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機枠の内面に形成したガイド凸部を補強する。
【解決手段】機枠5と、該機枠5に対して相対回転自在でかつ内周面に内歯ギヤ7aを有する蓋体7と、内歯ギヤ7aに噛合可能な外歯ギヤ10dを有し該外歯ギヤ10dが内歯ギヤ7aに係脱する方向へ揺動可能な一対のロックツース10と、該揺動するロックツース10の両端部の外周面をガイドするため機枠5の内面に突出形成された2組の第1,第2ガイド凸部12A,12Bと、ロックツース10を押圧して外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aに噛合させるカム9とを備え、機枠5の外面に形成された回り止め凸部5bがクッション側アーム4に形成された嵌合孔4aに嵌合され、一方の第1ガイド凸部12Aと他方の第2ガイド凸部12Bとの間に補強部材12Cが略隙間なく嵌め込まれて結合され、該補強部材12Cにはカム9を噛合させる方向へ付勢する渦巻ばね13が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のシートリクライニング装置に関し、機枠に対する蓋体の相対的な回動を規制する規制力を大きくしたものである。
車両のシートには、シートクッションに対してシートバックを任意の角度でロックできるようにしたシートリクライニング装置が設けられている。
従来の車両のシートリクライニング装置としては、例えば特許文献1に記載のものがある。クッション側アームと一体の機枠とバック側アームと一体の蓋体とが相対回転可能に組み付けられ、機枠に対して蓋体をロックあるいはロック解除することができる。そして、ロックした状態では、機枠に対して、機枠の内側の面では蓋体との間で相対的な回動が規制され、機枠の外側の面ではクッション側アームとの間で相対的な回動が規制される。具体的に説明すると、機枠の内面にはロックツースを揺動可能にガイドすると同時にロックツースが回転させられるのを規制するためにガイド凸部が形成され、機枠の外面にはクッション側アームの嵌合孔に嵌合されて回り止めとなる回り止め凸部が形成されている。
そして、これらの凸部はプレス加工により形成するため、機枠の内面と外面の同じ位置に凸部を形成することができず、従ってガイド凸部が形成されている面の反対側に回り止め凸部を形成することができない。それゆえに、予め決められた外径寸法の所定の面積の円の内部に、表裏の位置関係で存在するガイド凸部と回り止め凸部とが重なり合うことなく、かつ機枠が蓋体とクッション側アームとのいずれとも相対回転しないようにガイド凸部と回り止め凸部の剪断強度が夫々確保されるよう配置することが必要である。また、機枠の表裏に形成するガイド凸部,回り止め凸部の周りには、プレス加工をして押し出す際に機枠を支持するために少なくとも2〜3ミリ幅の支持部(間隔)が必要となる。
ところで、衝突安全性の向上や車両のシートレイアウトの多様化により、車両のシートリクライニング装置においても高強度化と小型化とが求められており、強度を大きくするにはガイド凸部と回り止め凸部とを大きくする必要がある。
特開2006−246986号公報
ところが、小型化のために機枠の外径寸法を大きくすることができず、機枠の内面と外面とに形成されるガイド凸部と回り止め凸部とのうちの一方を大きくすると他方を小さくせざるを得ないという関係にある。
そこで本発明は、上記の課題を解決し、従来のように回り止め凸部とガイド凸部との関係を保持した状態で、ガイド凸部を大きくしたのと同等の効果が得られる車両のシートリクライニング装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、シートクッションに設けられたクッション側アームとシートバックに設けられたバック側アームとのいずれか一方に結合されたベース部材と、他方に結合されると共に前記ベース部材に対して周方向に相対回転自在でかつ内周面に内歯ギヤを有する回動部材と、前記内歯ギヤに噛合可能な外歯ギヤを有し該外歯ギヤが前記内歯ギヤに係脱する方向へ揺動可能な一対のロックツースと、該揺動するロックツースの両端部の外周面をガイドするため前記ベース部材の内面に突出形成された2組の第1,第2ガイド凸部と、前記ロックツースを押圧して前記外歯ギヤを前記内歯ギヤに噛合させるカムと、該カムを噛合させる方向へ付勢するばねとを備え、前記ベース部材の外面に形成された回り止め凸部が前記クッション側アームまたはシートバックに形成された嵌合孔に嵌合された車両のシートリクライニング装置において、前記ベース部材には、前記2組の第1,第2ガイド凸部のうちのいずれか一方の第1ガイド凸部と他方の第2ガイド凸部とからなる2組のガイド凸部の間に補強部材が結合されており、該補強部材には、前記補強部材の円周方向で前記ガイド部の背面に当接するバックアップ面が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、ベース部材の円周方向においてガイド部の背面に当接するバックアップ面を有する補強部材が設けられているので、車輌の衝突等を原因とする大きな外力により、ベース部材に対して回動部材がいずれの方向へ回動させられる場合も、ロックツースに作用する外力を一方のガイド凸部だけでなく補強部材でも受け止めることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車両のシートリクライニング装置において、前記補強部材の前記ベース部材側の面に軸部が突出形成され、該軸部が前記ベース部材に貫通させた圧入孔に内側から外側へ向って圧入され、該軸部の先端部が前記ベース部材の外面から突出して前記回り止め凸部が構成されていることを特徴とする。
この発明によれば、軸部の先端部がベース部材の外面から突出して回り止め凸部として機能する。ベース部材の表裏に回り止め凸部とガイド凸部との双方が配置されたのと同等になり、プレス加工により凸部を形成する場合は本来は困難な配置であるが、これが可能になっている。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の車両のシートリクライニング装置において、前記補強部材の前記回動部材側の面には、前記ばねの一方の端部を掛けるばね掛け突出部が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、補強部材にばね掛け突出部が突出形成されているので、該ばね掛け突出部にばねの一方の端部が掛けられ、他方の端部がカムに掛けられる。ベース部材の内面にガイド凸部とばね掛け突出部との2つの凸部が形成されることになり、ベース部材の外面から軸部の先端部が突出して回り止め凸部が構成される場合は、ベース部材の表裏に回り止め凸部とガイド凸部とばね掛け突出部との3つの凸部が形成されることになる。
請求項1に係る車両のシートリクライニング装置によれば、第1ガイド凸部と第2ガイド凸部との間に補強部材が結合されており、該補強部材には、該補強部材の円周方向で前記ガイド部の背面に当接するバックアップ面が設けられているので、車輌の衝突等を原因とする大きな外力により、ベース部材に対して回動部材がいずれの方向へ回動させられる場合も、ロックツースに作用する外力を一方のガイド凸部だけでなく補強部材でも受け止めることができる。従って、ベース部材の内面に形成するガイド凸部を大きくすることなくベース部材に対する回動部材の規制力を大きくすることができる。
請求項2に係る車両のシートリクライニング装置によれば、補強部材と一体の軸部の先端部がベース部材の外面から突出して回り止め凸部が構成されているので、前記のようにベース部材の予め決められた外径寸法の所定の面積の円の内部に、ガイド凸部と回り止め凸部とが表裏の位置関係で重ねて配置されたのと同等になり、凸部の配置効率が高くなっている。また、補強部材をベース部材に結合するための部材を別途設ける必要がなく、強度アップのためのコスト上昇を最小に抑えることができる。
請求項3に係る車両のシートリクライニング装置によれば、補強部材の回動部材側の面には、ばねの一方の端部を掛けるばね掛け突出部が形成されているので、ベース部材の予め決められた外径寸法の所定の面積の円の内部であって同じ位置にガイド凸部とばね掛け突出部とが重ねて配置されたり、あるいは表裏に配置されたガイド凸部と回り止め凸部とに加えて更に内面にばね掛け突出部が重ねて配置されており、凸部の配置効率がより高くなっている。
以下、本発明による車両のシートリクライニング装置の実施の形態を説明する。
(構成)
図5に示すように、座る部分であるシートクッション2が設けられ、該シートクッション2に対して背もたれ部分であるシートバック3が車両の前後方向へ回動可能に取り付けられている。シートクッション2にはクッション側アーム4を介してベース部材としての機枠5が結合される一方、シートバック3にはバック側アーム6を介して図示しない回動部材としての蓋体7が結合されている。そして、シートクッション2に対してシートバック3を車両の前方である左側へ向かって倒すように付勢する図示しないスプリングが設けられている。
前記機枠5および前記蓋体7は、図1,図2に示す車両のシートリクライニング装置1を構成しており、該車両のシートリクライニング装置1は、図7のシートクッション2の幅方向両側にそれぞれ配置されている。そして、左右の車両のシートリクライニング装置1に設けられているカム9(後述する)の軸孔9eに挿通された操作軸15の内端部どうしが、図示しない中空シャフトを介して連結されている。また、一方の操作軸15の外端部にはセレーション結合部を介して操作レバー17が取り付けられ、該操作レバー17に操作ノブ18が取り付けられている。
前記車両のシートリクライニング装置1を、図1,図2に基づいて説明する。機枠5には円盤の内部をプレスにより半抜きして円形凹部5aが形成される一方、蓋体7には鍛造により円盤の外周部を筒状にして円形凹部7bが形成されると共に該円形凹部7bの内周面には内歯ギヤ7aが形成されている。そして、機枠5の円形凹部5aの内部に、蓋体7が同軸状かつ相対回転自在に嵌め込まれている。これらの機枠5と蓋体7との外周部がリング状のホルダ8によって挟持され、これにより機枠5と蓋体7とが軸方向に分離されることなく相対回転可能に保持されている。機枠5と蓋体7との軸方向間には、中央に回転式のカム9が配置され、該カム9を中心とする図2の右上と左下の位置には揺動自在な一対のロックツース10が配置されている。
夫々のロックツース10を円弧軌道に沿って揺動自在に案内するため、ガイド凸部が形成されている。即ち、以下のようになっている。円弧軌道の中心側には、略半円柱形状のガイド凸部としての軸部11が機枠5にエンボス加工して形成される一方、ロックツース10には、その一部を略円弧状に切り欠いて軸受面10cが形成されている。一方、ロックツース10を円弧軌道に沿って揺動自在に案内するための円弧軌道の両端部の外周側には、ロックツース10を案内するための組となる第1ガイド凸部12A,第2ガイド凸部12Bが機枠5にエンボス加工して形成され、第1ガイド凸部12A,第2ガイド凸部12Bに外周側ガイド面12a,12bが形成されている。一方、ロックツース10には、外周側ガイド面12a,12bと摺動する摺動外周面10a,10bが形成されている。そして、円弧軌道に沿って揺動するロックツース10には、前記内歯ギヤ7aと対向する面に、前記内歯ギヤ7aに噛合可能な外歯ギヤ10dが形成されている。
前記のように前記内歯ギヤ7aに係脱する前記外歯ギヤ10dを備えたロックツース10を前記内歯ギヤ7aへ向かって押圧するため、カム9が設けられている。カム9はその軸心を中心とする円弧形状の円弧部を外周面に有しており、該円弧部が前記第1ガイド凸部12Aの内周側に形成された円弧面12dに摺動自在となっており、これによりカム9は回転自在に支持されている。このカム9には、軸部11を中心としてロックツース10を時計方向へ揺動させて外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aに噛合させたり、反時計方向へ揺動させて外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aから引き離すためのカム面9aが形成されている。
カム9は、図2において軸孔9eを中心として反時計方向へ回動させることにより、夫々の軸部11を中心として一対のロックツース10を時計方向へ回動させて外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aに噛合させたり、逆に時計方向へ回動させることにより噛合を解除させることができる。外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aに噛合させることにより、機枠5に対する蓋体7の回動が規制され、シートクッション2に対してシートバック3が所定の角度位置で保持される。
ロックツース10の外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aに噛合させるように常時付勢するため、カム9を反時計方向へ回転付勢するばねとして、一対の渦巻ばね13が設けられている。該渦巻ばね13の構成を詳細に説明する。前記組となる第1ガイド凸部12A,第2ガイド凸部12Bのうちの一方の第1ガイド凸部12Aと他方の第2ガイド凸部12Bとからなる図2中の左上と右下の2組のガイド凸部の間には、機枠5の円周方向において第1ガイド凸部12Aと第2ガイド凸部12Bとの間の空間を埋めるようにして補強部材12Cが略隙間なく嵌め込まれて結合されている。前記第1ガイド凸部12A,第2ガイド凸部12Bの外周側ガイド面12a,12bに対して機枠5の円周方向の背面に背面12h,12iが形成されており、補強部材12Cには、機枠5の円周方向において背面12h,12iに当接するバックアップ面12j,12kが設けられている。該補強部材12Cは略扇形状であり、図3に示すようにその機枠5側の面には軸部12gが突出形成されている。該軸部12gは、前記機枠5に貫通させた圧入孔5cに機枠5の内側から外側へ向って圧入されている。補強部材12Cの蓋体7側の面の中央部には、凹部を形成して収容部12eが形成されている。該収容部12eの中央にはばね掛け突出部12fが形成されている。該収容部12eには渦巻ばね13が収容され、該渦巻ばね13の内端部13aが前記ばね掛け突出部12fに掛けられている。一方、渦巻ばね13の外端部13bは前記カム9の外周面に形成されたばね掛け凹部9bに掛けられている。一方、前記軸部12gの先端部は機枠5の外面から突出して回り止め凸部が構成されている。なお、この補強部材12Cは機枠5と同様に硬化処理をしていないが、2つの第1ガイド凸部12A,第2ガイド凸部12Bを介してロックツース10の回転を規制するため、機枠5よりも硬い材料を使用し、又は焼入れ等の硬化処理を行なって機枠5よりも硬度の大きいものを使用した場合には、更に強度を上げることができる。
図4に示すように、前記機枠5の外面には、機枠5の内部に形成された前記軸部11と前記第1,第2ガイド凸部12A,12Bとの位置を避けて、ロックツース10と対応する位置に略楕円形の回り止め凸部5bがエンボス加工により形成されており、図5に示すように該回り止め凸部5bと前記軸部(回り止め凸部)12gとが前記クッション側アーム4に形成された嵌合孔4a,4bに嵌合され、該嵌合孔4a,4bの周囲と回り止め凸部5b,軸部12gの部分とが溶接されている。
一方、蓋体7とバック側アーム6との結合は、以下のようになっている。図1に示すように、蓋体7の外面には、円周方向に沿って6つの円柱形の凸部7cが略等間隔に形成され、該凸部7cがバック側アーム6に形成された図示しない嵌合孔に嵌合されている。そして、嵌合孔の周囲と凸部7cとが溶接されている。
図1に示すように、蓋体7の内部には平座金14が嵌め込まれている。該平座金14は、ロックツース10および渦巻ばね13を軸方向に規制するためのものである。
(作用)
次に、車両のシートリクライニング装置1の作用を説明する。
車両のシートリクライニング装置1がシートに組み付けられた状態では、通常時は図2に示すように、一対の渦巻ばね13の付勢力によりカム9が反時計方向へ回動した状態を占めており、カム9によりロックツース10が押圧され、該ロックツース10が軸部11および第1ガイド凸部12A,第2ガイド凸部12Bにガイドされて円弧軌道に沿って時計方向へ揺動し、外歯ギヤ10dが蓋体7の内歯ギヤ7aに噛合した状態になっている。即ち、シートバック3の回動が規制されたロック状態になっている。
次に、操作ノブ18を操作し、操作軸15を図5中の時計方向へ回動させると、カム9が渦巻ばね13の付勢力に抗して図2中の時計方向へ回動し、ロックツース10を軸部11を中心として図2中の反時計方向へ揺動させるので、外歯ギヤ10dと内歯ギヤ7aとの噛合が解かれてロック解除状態となり、蓋体7の取り付けられたバック側アーム6及びシートバック3が図示しないスプリングの付勢力により前倒し方向へ回動する。
そこで、図示しないスプリングの付勢力に抗してシートバック3を後倒し方向へ向かって回動させ、希望するシートバック3の角度位置で操作ノブ18から手を放すと、渦巻ばね13の付勢力によりカム9が図2中の反時計方向へ回動し、ロックツース10を時計方向へ押圧する。このため、ロックツース10の外歯ギヤ10dが内歯ギヤ7aと噛合してロック状態に戻る。
このロック状態において、シートバック3を図5中の矢印方向のいずれかへ倒す大きな外力が作用し、図2において機枠5に対して蓋体7が反時計方向へ回動しようとした場合は、蓋体7に内歯ギヤ7aと外歯ギャ10dとを介して噛み合っているロックツース10が反時計方向へ回転させられようとするので、この回転しようとするロックツース10を規制する第2ガイド凸部12Bの背面12iを補強部材12Cのバックアップ面12kが規制する。一方、ロックツース10が時計方向へ回転させられようとすると、第1ガイド凸部12Aの背面12hを補強部材12Cのバックアップ面12jが規制する。つまり、第1ガイド凸部12Aのみ、あるいは第2ガイド凸部12Bのみで規制する従来の構成に比べて規制力が格段に大きい。
この発明によれば、第1ガイド凸部12Aと第2ガイド凸部12Bとの間に補強部材12Cが結合されており、該補強部材12Cには、該補強部材12Cの円周方向で第1ガイド凸部12A,第2ガイド凸部12Bの背面12h,12iに当接するバックアップ面12j,12kが設けられているので、車輌の衝突等を原因とする大きな外力により、機枠5に対して蓋体7がいずれの方向へ回動させられる場合も、ロックツース10に作用する外力を第1ガイド凸部12Aまたは第2ガイド凸部12Bだけでなく補強部材12Cでも受け止めることができる。従って、ベース部材の内面に形成するガイド凸部を大きくすることなくベース部材に対する回動部材の規制力を大きくすることができる。
第1ガイド凸部12Aと第2ガイド凸部12Bとが補強部材12Cを介して円周方向に繋がれ3者が一体化しており、機枠5に対して蓋体7がいずれの方向へ回動させられる場合も、ロックツース10の回転が前記3者により規制される。
この発明によれば、軸部12gの先端部が機枠5の外面から突出して回り止め凸部として機能する。機枠5の表裏に回り止め凸部とガイド凸部との双方が配置されることになり、プレス加工により凸部を形成する場合は本来は困難な配置であるが、これが可能になっている。
補強部材12Cと一体の軸部12gの先端部が機枠5の外面から突出して回り止め凸部が構成されているので、前記のように機枠5の予め決められた外径寸法の所定の面積の円の内部に、ガイド凸部と回り止め凸部とが表裏の位置関係で重ねて配置されたのと同等になり、凸部の配置効率が高くなっている。また、補強部材12Cを機枠5に結合するための部材を別途設ける必要がなく、強度アップのためのコスト上昇を最小に抑えることができる。
この発明によれば、補強部材12Cにばね掛け突出部12fが形成されているので、該ばね掛け突出部12fに渦巻ばね13の内端部13aが掛けられ、外端部13bがカム9に掛けられる。機枠5の片面にガイド凸部とばね掛け突出部12fとの2つの凸部が形成されることになり、機枠5の外面から軸部12gの先端部が突出して回り止め凸部が構成される場合は、機枠5の表裏に回り止め凸部とガイド凸部とばね掛け突出部12fとの3つの凸部が形成されることになる。
補強部材12Cの蓋体7側の面には、渦巻ばね13の内端部13aを掛けるばね掛け突出部12fが形成されているので、機枠5の予め決められた外径寸法の所定の面積の円の内部であって内面の同じ位置にガイド凸部にばね掛け突出部12fが重ねて配置されたり、または表裏に配置されたガイド凸部と回り止め凸部とに加えて更に内面の同じ位置にばね掛け突出部が重ねて配置されることになり、凸部の配置効率がより高くなっている。
なお、本実施の形態では機枠5をクッション側アーム4に結合し、蓋体7をバック側アーム6に結合したが、逆の組み合わせであっても良い。また、本実施の形態では補強部材を圧入によりベース部材に結合したが、溶接等により結合してもよい。更に、補強部材の内面にばね掛け突出部を突出形成してばねの一端部を掛けたが、補強部材に孔を設けてばねの一端を係止してもよく、更にばねを機枠の外部に配置して補強部材にばね掛け突出部を形成しない構成を採用することもできる。
図2のA−A矢視図(実施の形態)。 一部破断して示す車両のシートリクライニング装置の構成図(実施の形態)。 車両のシートリクライニング装置の要部の斜視図(実施の形態)。 機枠の外面を示す構成図(実施の形態)。 車両のシートを示す構成図(実施の形態)。
符号の説明
4…クッション側アーム
4a,4b…嵌合孔
5…機枠(ベース部材)
5b…回り止め凸部
5c…圧入孔
6…バック側アーム
7…蓋体(回動部材)
7a…内歯ギヤ
9…カム
10…ロックツース
10d…外歯ギヤ
12A…第1ガイド凸部
12B…第2ガイド凸部
12C…補強部材
12f…ばね掛け突出部
12g…軸部(回り止め凸部)
12h,12i…背面
12j,12k…バックアップ面
13…渦巻ばね(ばね)
13a…内端部(一方の端部)

Claims (3)

  1. シートクッションに設けられたクッション側アームとシートバックに設けられたバック側アームとのいずれか一方に結合されたベース部材と、他方に結合されると共に前記ベース部材に対して周方向に相対回転自在でかつ内周面に内歯ギヤを有する回動部材と、前記内歯ギヤに噛合可能な外歯ギヤを有し該外歯ギヤが前記内歯ギヤに係脱する方向へ揺動可能な一対のロックツースと、該揺動するロックツースの両端部の外周面をガイドするため前記ベース部材の内面に突出形成された2組の第1,第2ガイド凸部と、前記ロックツースを押圧して前記外歯ギヤを前記内歯ギヤに噛合させるカムと、該カムを噛合させる方向へ付勢するばねとを備え、
    前記ベース部材の外面に形成された回り止め凸部が前記クッション側アームまたはシートバックに形成された嵌合孔に嵌合された車両のシートリクライニング装置において、
    前記ベース部材には、前記2組の第1,第2ガイド凸部のうちのいずれか一方の第1ガイド凸部と他方の第2ガイド凸部とからなる2組のガイド凸部の間に補強部材が結合されており、該補強部材には、前記補強部材の円周方向で前記ガイド部の背面に当接するバックアップ面が設けられていることを特徴とする車両のシートリクライニング装置。
  2. 請求項1に記載の車両のシートリクライニング装置において、
    前記補強部材の前記ベース部材側の面に軸部が突出形成され、該軸部が前記ベース部材に貫通させた圧入孔に内側から外側へ向って圧入され、該軸部の先端部が前記ベース部材の外面から突出して前記回り止め凸部が構成されていることを特徴とする車両のシートリクライニング装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両のシートリクライニング装置において、
    前記補強部材の前記回動部材側の面には、前記ばねの一方の端部を掛けるばね掛け突出部が形成されていることを特徴とする車両のシートリクライニング装置。
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KR101003718B1 (ko) 2010-08-03 2010-12-24 대원정밀공업(주) 자동차 시트용 무단 조절식 리클라이너

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