JP2009261449A - 物品飛び出し防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】方開口部を通しての物品の出し入れに際しての不便をきたさないようにしつつ、地震等の大きな揺れが発生したときにはすみやかに物品飛び出し作用が得られるようにする。
【解決手段】棚Tの側方開口部40F、40Rを開閉するためのシャッタ部材30F、30Rが設けられる。棚7の高所に、永久磁石22の磁力によって重り21が保持され、磁力による保持が失われたときに重り21が自重によって落下される。シャッタ部材30F、30Rと重り21とがワイヤWによって連結される。重り21が棚Tの高所に保持されているときはシャッタ部材30F、30Rが側方開口部40F、40Rを開いた開位置とされる一方、重り21が自重により落下するときにワイヤWを介してシャッタ部材30F、30Rが閉位置に向けて変位される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、物品飛び出し防止装置に関するものである。
棚は、陳列棚、収納棚、搬送用棚等種々の形式があるが、棚に対する物品の出し入れは、棚の側方開口部を通して行われることになる。このような側方開口部を有する棚にあっては、例えば地震や車両による搬送時の大きな揺れによって、棚内の物品が側方開口部を通して外部へ飛び出ししまうおそれが多分にある。特許文献1,特許文献2には、左右一対の側板間において、側方開口部を跨ぐようにして飛び出し防止柵を設けることにより、物品が側方開口部を通して外部へ飛び出るの防止するものが開示されている。
特開2002−209688号公報 特開2002−336067号公報
ところで、棚の中には、側方開口部を常時大きく開放した状態で使用されるものがある。例えばスーパーマケット等の陳列棚においては、棚板上に置かれた商品に対して顧客が頻繁にアクセスすることになる。したがって、このような棚にあっては、特許文献1や特許文献2に示すように側方開口部を跨るように飛び出し防止柵を設けたのでは、この飛び出し防止柵が邪魔となって棚板上の商品に対してアクセスしにくいものとなり、到底採用しがたいものである。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、側方開口部を通しての物品の出し入れに際しての不便をきたさないようにしつつ、地震等の大きな揺れが発生したときにはすみやかに物品飛び出し作用を得ることのできるようにした物品飛び出し防止装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような第1の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
棚に収納された物品が側方開口部を通して外部へ飛び出すのを防止する物品飛び出し防止装置であって、
前記側方開口部を開閉するためのシャッタ部材と、
永久磁石の磁力によって棚の高所に保持され、磁力による保持が失われたときに自重によって落下される重りと、
前記シャッタ部材と重りとを連結するワイヤと、
を備え、
前記重りが棚の高所に保持されているときは前記シャッタ部材が前記側方開口部を開いた開位置とされる一方、前記重りが自重により落下するときに前記ワイヤを介して前記シャッタ部材が閉位置に向けて変位される、
ようにしてある。
上記第1の解決手法によれば、通常は、シャッタ部材を開位置としておくことにより、側方開口部は大きく開放された状態とされ、棚に対する物品の出し入れに不便をきたすことがない。地震等によって大きな揺れが発生したときは、重りが永久磁石の磁力に抗してその自重により落下し、この重りの落下に伴ってシャッタ部材が閉位置とされて、棚内の物品が側方開口部を通して外部へ飛び出してしまうことが防止される。また、ワイヤを介して接続なので、シャッタ部材と重りとの配置関係等の自由度の高いものとなる。さらに、永久磁石の磁力を利用して重りの保持作用を得つつ、大きな揺れが発生したときは永久磁石の磁力による保持作用が解放されて重りが自重によって落下するようにしたので、構造も極めて簡単である。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜請求項10に記載のとおりである。すなわち、
前記シャッタ部材が、可撓性を有するシート状として構成され、
前記シャッタ部材は、開位置ではロール状に巻回された状態でもって前記側方開口部の外周縁部に沿って配設されて、該ロール状の巻回状態から引き出されることにより閉位置に向けて変位される、
ようにしてある(請求項2対応)。この場合、開位置にあるシャッタ部材を、ロール状に巻回された小さな状態に収納しておくことができる。また、ロール状であるから、閉位置とするためのシャッタ部材の引き出しもスムーズに行うことが可能になる。また、シャッタ部材を極力軽量に構成する上でも好ましいものとなる。
前記シャッタ部材が、開位置にあるときは棚の底板下方においてロール状に巻き取られた状態で位置されて、開位置から上方に向けて引き出されることにより閉位置とされる、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、側方開口部は下方から上方へとシャッタ部材によって順次閉じられることになる。この一方、地震による大きな揺れのときは、下方にある物品から先に側方開口部を通して外部へ飛び出すことが多いことから、この先に飛び出す可能性の高い下方に位置する物品の飛び出しを確実に防止する上で好ましいものとなる。また、開位置にあるシャッタ部材は、底板の下方にロール状に巻回した状態で収納されるので、棚の通常使用時にシャッタ部材が邪魔になることもなく、また外観上の見栄えを確保する上でも好ましいものとなる。
前記シャッタ部材が、上分割シャッタ部材と下分割シャッタ部材との上下2つの分割構成とされ、
前記上分割シャッタ部材は下方に向けて変位されることにより閉位置とされる一方、前記下分割シャッタ部材は上方に向けて変位されることにより閉位置とされる、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、側方開口部が全て閉じられるまでの時間を極力短くする上で好ましいものとなる。また、各分割シャッタ部材は小型、軽量となり、そのスムーズな動きを確保する上でも好ましいものとなる。
棚が複数の側方開口部を有し、
前記複数の側方開口部に対応して複数のシャッタ部材を有し、
前記重りが1つのみ設けられて、該1つの重りが前記ワイヤを介して前記複数のシャッタ部材に対して接続されている、
ようにしてある(請求項5対応)。この場合、1つの重りで複数のシャッタ部材を作動させることができ、部品点数の削減やコスト低減の上で好ましいものとなる。
前記複数のシャッタ部材がそれぞれ、開位置ではロール状に巻回された状態とされ、
前記複数のシャッタ部材が互いに連動機構を介して連結され、
前記複数のシャッタ部材がそれぞれ閉位置にあるとき、回転治具によって1つの前記シャッタ部材を開位置に向けて巻き取り操作することにより、他のシャッタ部材も開位置に向けて巻き取られる、
ようにしてある(請求項6対応)。この場合、複数のシャッタ部材を閉位置から開位置へ復帰させるための作業を、1つのシャッタ部材についての開位置への復帰作業を行うことにより達成でき、開位置への復帰作業を軽減する上で好ましいものとなる。
棚の高所に設定された取付部が下方に臨む水平な取付面を有して、該取付面に対して前記重りが前記永久磁石の磁力によって下方から吸着、保持され、
前記重りまたは前記取付部が円柱部分を有して、該円柱部分の端面形状となる円形形状でもって前記重りが前記取付面に対して吸着、保持され、
前記重りが前記取付面に吸着、保持されている状態において、前記重りの側方側にはその全周囲に空隙を有するように設定されている、
ようにしてある(請求項7対応)。この場合、全方向からの揺れであっても、所定の揺れの強さになった時点でもって確実に永久磁石を磁石吸着部材から離間させて、シャッタ部材を閉位置へ向けて作動させる上で好ましいものとなる。
前記シャッタ部材には、閉位置とされたときの表面側に、避難方向を示す案内表示が施されている、ようにしてある(請求項8対応)。この場合、スーパマーケット、百貨店等の多人数で混み合うと共に売り場面積が広い場所において、地震の揺れがあったときに、避難経路を誘導する上で好ましいものとなる。
棚が、前記側方開口部が常時開放された状態で使用される販売用商品の陳列棚とされている、ようにしてある(請求項9対応)。この場合、多くの人が棚上の商品にアクセスすることになる販売用商品の陳列棚において、シャッタ部材を開位置としておくことにより、シャッタ部材に邪魔されることなく、棚内の商品に対して自由にアクセスすることができる。
前記ワイヤが、棚の枠部材に沿って配設されている、
ようにしてある(請求項10対応)。この場合、重りやワイヤの存在が、棚本来の機能を損なわないようにする上で好ましいものとなる。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような第2の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項11に記載のように、
棚に収納された物品が側方開口部を通して外部へ飛び出すのを防止すると共に、棚に対して後付けで取付けられる物品飛び出し防止装置であって、
前記側方開口部の周縁部に沿う形状とされ、前記棚に固定される枠体と、
前記枠体の開口部を開閉するためのシャッタ部材と、
前記枠体の高所に永久磁石の磁力によって保持され、磁力による保持が失われたときに自重によって落下される重りと、
前記シャッタ部材と重りとを連結するワイヤと、
を備え、
前記重りが前記枠体の高所に保持されているときは前記シャッタ部材が前記開口部を開いた開位置とされる一方、前記重りが自重により落下するときに前記ワイヤを介して前記シャッタ部材が前記開口部を覆う閉位置に向けて変位される、
ようにしてある。上記解決手法によれば、請求項1に対応した物品飛び出し防止装置を、棚に対して後付けで構成することができる。
本発明によれば、棚に対する物品の出し入れに不便をきたすことがないようにしつつ、地震等によって大きな揺れが発生したときに物品が側方開口部を通して外部へ飛び出してしまうことを防止することができる。また、シャッタ部材と重りとの配置関係等の自由度の高いものとなる。
図1、図2において、棚Tは、底板1と、方形の上枠部材2を有する。上枠部材2は、水平方向に延びるように配設されて、左右方向に延びる前後一対の横枠部材2A、2Bと、左右一対の側方枠部材2C、2Dとを有する。
前側の横枠部材2Aの左右端部からは、左右一対の前側方枠部材3Aと3Bが下方へ延びて、前側方枠部材3Aと3Bの各下端部は、底板1の前側左右端部に連結されている。後側の横枠部材2Bの左右端部からは、左右一対の後側方枠部材4Aと4Bが下方へ延びて、後側方枠部材4Aと4Bの各下端部は、底板1の後側左右端部に連結されている。
棚Tは、上枠部材1に固定された天板5によってその上方が覆われている。棚Tの側方は、上枠部材1や側方枠部材3A、3B、4A、4B等に固定された左右一対の側板6、7によって覆われている。また、棚Tは、その前後方向中間部において、左右方向に延びる仕切壁10が、底板1から天板5付近に渡って固定配置されている。そして、仕切壁10の前方側には、上下方向に3段の棚板12が構成され、同様に、仕切壁10の後方側には、上下方向に3段の棚板13が構成されている。棚板12、13には、底板1も含めて、図示を略す販売用の商品が陳列される。棚Tは、実施形態では、前後対称に形成されて、その前後に形成される前後の側方開口部40Fあるいは40Rを通して、前後いずれからも棚板12あるいは13上の商品にアクセスできるようになっている。
棚Tの一方側側面には、揺れ感知装置Zが構成されている。この揺れ感知装置Zは、図6にも示すように、棚Tに一体化された上下方向に長く延びる有蓋筒状のケーシング20と、ケーシング20内に配置された重り21と、重り21の上面に一体化された永久磁石22と、ケーシング20の上壁部内面中央部に一体化された磁石吸着部材(実施形態では鉄系金属からなる板材)23とを有する。永久磁石22は、円柱状とされて、磁石吸着部材23への吸着面となる形状が円形とされている。また、重り21は、永久磁石22が磁石吸着部材23に吸着された状態(図6の状態)では、ケーシング20に対して、その側方全周囲に空隙を有するように設定されている。換言すれば、重り21は、ケーシング20内において、側方に若干揺れたとしてもケーシング20には当接しないようにされている。つまり、重り21が揺れて、永久磁石22の上面外周縁部のみが磁石吸着部材23に接触する図7の状態でも、重り21はケーシング20と当接しないようにされている。図7の状態から、永久磁石22が磁石吸着部材23から離間されると、重り21は、その自重によって、ケーシング20内を自重によって落下される。
棚Tには、前後一対のシャッタ部材30が装備されている。なお、以下の説明で、シャッタ部材30を前側と後側とで区別するときは、前側のシャッタ部材30に符合Fを付加し、後側のシャッタ部材30に符合Rを付加して、その区別を行うものとなる。シャッタ部材30は、例えば合成樹脂製の可撓性を有するシート状とされて、実施形態では軽量化や透視性確保の観点から、細かい目を有するメッシュ状のものが用いられている。シャッタ部材30の有する細かい目は、棚板12、13に陳列される商品よりも十分に小さく設定されている(商品がシャッタ部材30を通過できない設定)。
前側のシャッタ部材30Fは、心材に対してロール状に巻回された状態でかつ左右方向に延びた状態で底板1の前端部下方に配置され、同様に、後側のシャッタ部材30Rは、心材に対してロール状に巻回された状態でかつ左右方向に延びた状態で底板1の後端部下方に配置されている(心材は、底板1あるいは側板6,7に回転自在に保持されている)。シャッタ部材30F、30Rが巻き取られた図1に示す状態が、シャッタ部材30F、30Rが開位置にあるときで、この開位置のときは、前後の側方開口部40F、40Rは共に大きく開放されて、棚T内の陳列商品に対して自由にアクセスできることになる。
ロール状に巻回された前後のシャッタ部材30F、30Rをその端部から上方へ引き出すことにより、前後の側方開口部40F、40Rが閉じられる。図2には、シャッタ部材30F、30Rによって前後の側方開口部40F、40Rが途中まで閉じられている状態が示される。前側のシャッタ部材30Fを上枠部材2まで引き上げることにより、前側の側方開口部40Fが完全にシャッタ部材30によって覆われて、この位置が閉位置とされる。同様に、後側のシャッタ部材30Rを上枠部材2まで引き上げることにより、後側の側方開口部40Rが完全にシャッタ部材30Rによって覆われて、この位置が閉位置とされる。閉位置にあるシャッタ部材30を正面から見たときの状態が図4に示され、このときシャッタ部材30の外表面(外部に向かう面)には、棚Tが設置された店舗の避難方向(出口のある方向)を示す案内表示31が施されている。案内表示は、実施形態では、方向を示す「矢印」と「出口」の文字から構成されている。
各シャッタ部材30F、30Rと、前述した重り21とが、ワイヤWを介して連結されている。この連結関係について、図1〜図3を参照しつつ説明する。まず、前側のシャッタ部材30Fの左右端部に対して、ワイヤW1、W2の一端部が連結されている。ワイヤW1は、前側方枠部材3Aに沿って上方へ延びた後、上枠部材2の前側横部材に沿って右方へ延びている。また、ワイヤW2は、右側の前側方枠部材3Bに沿って上方へ延びて、その上端部はワイヤW1に対して連結され、この連結部分が符合αで示される。
後側のシャッタ部材30Rの左右端部に対して、ワイヤW3、W4の一端部が連結されている。ワイヤW3はワイヤW1に対応し、ワイヤW4はワイヤW2に対応しており、それぞれ枠部材に沿って延びている。そして、ワイヤW3とW4とは、符合βで示す部位にて連結されている。
上記連結部αとβとは、ワイヤW5によって連結されている。そして、ワイヤW5の中間部が、ワイヤW6を介して、重り21の上端部に構成されたフック状の連結部21aに連結されている。ワイヤW6は、ケーシング20の上壁部に形成された開口部20aを通って、ケーシング20内の重り21に連結されている。これにより、重り21が落下すると、各ワイヤW1〜W6が図3矢印で示すように変位されて、各シャッタ部材30F、30Rが閉位置に向けて変位される。シャッタ部材30F、、30Rを開位置となるように巻き取ると、図3矢印とは反対方向に向けて各ワイヤW1〜W6が変位されることになる。なお、ワイヤの湾曲部位(向き変更部位)には、ガイドプーリや摩擦抵抗の小さいガイド部材が配置されて、ワイヤW1〜W6が、所定の軌跡に沿ってのみ変位されるようになっている。
前述した各ワイヤW1〜W5は、枠部材3A、3B、4A、4B、2A、2B、2D内に位置するように設定されている。ワイヤWとシャッタ部材30と枠部材との関係について、ワイヤW1とシャッタ部材B30Fと枠部材3Aを例にして、図5を参照しつつ説明する。まず、枠部材3Aは、例えばアルミニウム合金や鉄系金属によって形成されたアングル材を利用して形成されている。この枠部材3Aに重なるようにシャッタ部材30Fの側方端縁部が位置されて、この側縁部には取付補強具50が固定されている。そして、この取付補強具50には、枠部材3A内を転動するガイドローラ51が位置されている。また、取付補強具50に対して、ワイヤW1の一端部が固定されている。ガイドローラ51によって、シャッタ部材30が枠部材3Aに沿ってスムーズに移動されることになる。
次に、以上のような構成の作用について説明する。まず、通常時は、図1に示すように、各シャッタ部材30がそれぞれ底板1の下方にロール状に巻き取られた収納状態つまり開位置とされる。また、重り21は、永久磁石22が磁石吸着部材23に吸着していることにより、棚Tの高い位置に位置される(図6参照)。買い物客は、シャッタ部材30になんら邪魔されることなく、側方開口部40F、40Rを通して、棚板12あるいは13上の商品にアクセスできる。また、店員が、売れた商品を補充する際にも、シャッタ部材30になんら邪魔されることなく、側方開口部40F、40Rを通して、棚板12あるいは13上に新たに商品を陳列することができる。
いま、大きな地震が発生すると、重り21には、揺れつまり横方向の大きな外力を受けて揺れようとし、これに伴って永久磁石22が磁石吸着部材23から離間されようとする。しかしながら、揺れの強さが所定値以下の小さいものであると(棚板12、13上の商品が、側方開口部40F、40Rを通して外部へ飛び出ない程度の小さい揺れ)、永久磁石22が軸部23に吸着した状態が維持されて、シャッタ部材30は開位置を保持したままとされる。
揺れが所定以上に強くなると、永久磁石22が磁石吸着部材23から離間される。これにより、重り21は落下し(図8参照)、これに伴って、ワイヤW1〜W6を介してシャッタ部材30が上方へ引き出されて、図2に示す状態を経た後、図4に示す閉位置とされる。シャッタ部材30が閉位置とされることによって、棚板12、13上の商品が、側方開口部40F、40Rを通して外部へ飛び出ることが確実に防止される。シャッタ部材30が閉位置になると、図4に示すように、避難方向が表示されるので、棚Tの周囲にいる者を安全に避難させる上で好ましいものとなる。
大きな揺れが収まった後は、例えば、図2に示すように、回転治具60をシャッタ部材30の巻き取り中心(巻き取り用心材)の端部にあてがって、シャッタ部材30を元の開位置へ復帰させればよい。なお、前述した実施形態では、回転治具60を利用した巻き取りは、前後一対のシャッタ部材30F、30Rに対してそれぞれ同時に行うことになる。
図9,図10は、本発明の第2の実施形態を示すものであり、前記実施形態と同一構成要素には同一符合を付してその重複した説明は省略する(このことは以下の第3の実施形態以下についても同じ)。本実施形態では、前後のシャッタ部材30Fと30Rとが、連動機構70を介して連動されている。すなわち、底板1の下方において、前後のシャッタ部材30F、30R(の心材)と一体回転するスプロケット71F、71Rを設ける一方、前後中間位置において、互いに噛合する一対のギア72F、72Rを設けてある。そして、スプロケット71Fとギア72Fに一体化されたスプロケット73Fとに対して、チェーン74Fが巻回されている。また、スプロケット71Rとギア72Rに一体化されたスプロケット73Rとに対して、チェーン74Rが巻回されている。これにより、一方のギア、例えばギア72R(スプロケット73R)に対して、回転治具60によって回転させることによって、前後のシャッタ部材30Fと30Rとを、同時に閉位置から開位置へと巻き戻すことができる。なお、ギア72F、72Rよりも高い位置にさらに別のスプロケットを設けて、この別のスプロケットと例えばギア72R用のスプロケット73Rとに渡ってチェーンを巻回することにより、高い位置にある別のスプロケットを回転治具60によって回転操作することにより、前後のシャッタ部材30fと30Rとを同時に開位置に向けて巻き取ることができる(回転操作位置を操作し易い高い位置に設定する)。なお、チェーン74F、74Rに代えて、歯付ベルト等の適宜の巻掛け媒介説を用いることもできる。
図11は、本発明の第3の実施形態を示すものである。本実施形態では、1つのシャッタ部材30(30F、30R)を、上下の分割構成としてある。すなわち、シャッタ部材30は、上分割シャッタ部材30Uと、下分割シャッタ部材30Dとされている。開位置においては、上分割シャッタ部材30Uは棚Tの上端部、より具体的には天板5上にロール状に巻き取られた状態とされ、下分割シャッタ部材30Dは棚Tの下端部、より具体的には底板1の下方)にロール状に巻き取られた状態とされる。そして、閉位置とされる際には、上分割シャッタ部材30Uが下方へ向けて変位され、下分割シャッタ部材30Dは上方へ向けて変位される。なお、上分割シャッタ部材30Uと下分割シャッタ部材30Dとは、共通の1つの重り21に対してワイヤを介して連結されている。本実施形態では、側方開口部を極力早く閉位置とするのに好適となる。なお、上分割シャッタ部材30U用のワイヤは、一旦下方へ延びた後、枠部材に回転自在に保持されたプーリ(図示略)部分を通って上方へ折り返された後、重り21に連結される。
図12は、本発明の第4の実施形態を示すものである。本実施形態では、既存の棚Tに対して、後付けで物品飛び出し防止装置Gを取付けることのできるようにしたもので、シャッタ部材30や揺れ感知装置をユニット化したものとなっている。すなわち、後付け用の物品飛び出し防止装置Gは、方形の枠体90を有する。枠体90の一側方に、揺れ感知装置Zが設けられる。また、枠体90の下端部内に、ロール状に巻き取られたシャッタ部材30が配設される。枠体90の下方から、シャッタ部材30の先端部が引き出されるようになっている(引き出し用のスリットを枠体90に設けてもよい)。すなわち、シャッタ部材30は、上方へ向けて変位することによって枠体90によって囲まれた開口部90a(側方開口部30F、30Rに対応)を全体的に閉じる閉位置とされる。回転治具61を利用してシャッタ部材30を巻き戻すことにより、閉位置にあったシャッタ部材30が開位置に復帰される。このような物品飛び出し防止装置Gは、既存の棚Tに対して、その側方開口部40Fの外周縁部を枠体90で囲むようにして、ねじ等の固定具によって固定して使用される。
図13は、本発明の第5の実施形態を示すものである。本実施形態では、重り21の下方への変位量を小さくしつつ、シャッタ部材30の大きな変位量を確保するようにしたものである。すなわち、ケーシング20内には、高い位置において固定具100が固定され、この固定具100に対して、ワイヤW(図3のW6に相当)の先端部が固定されている。ケーシング20内には、浮動式のプーリ102は配設されている。そして、ケーシング20内に導入されたワイヤWは、プーリ101をその下方を通るように経由して180度折り返されて、固定具100に固定されている。プーリ101が回転自在に連結された保持具102には、その下端部において重り21が固定される一方、その上端部には永久磁石22が固定されている。重り21の下方への変位量に対して、ワイヤWは重り21の変位量の倍だけ変位される。つまり、シャッタ部材30を開位置から閉位置まで変位させるのに必要な長さをLとしたとき、重り21はL/2だけ変位させればよいことになる。このことは、例えばケーシング20の上下方向長さを、棚Tの高さに対して十分短く設定することが可能となる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。永久磁石をケーシング20側(棚T側)に固定配置するようにしてもよい。ケーシング20は、合成樹脂や金属等適宜の材質で形成することができ、特に例えば鉄系金属のような磁性材料となる金属を用いたときは、ケーシング20そのもので磁石吸着部材23を兼用させることができる。また、ケーシング20を有しないものであってもよい。揺れ感知装置Z、特に重り21や永久磁石22の配設位置は適宜設定することができ、例えば棚Tの中央部(例えば仕切壁10内)や、側方開口部が正面のみに有する棚にあってはその背面に配設する等、適宜の位置を選択することができる。
開位置にあるシャッタ部材30は、棚Tの底板1に沿ってその下方に配設するようにしてもよい(巻き取りなし)。複数のシャッタ部材30のそれぞれに対して、重り21(およびこれに対応した永久磁石)を設けるようにしてもよい。棚Tとしては、扉を有するものであってよく、この場合は、シャッタ部材30は、閉位置とされたときに、閉じ位置にある扉を覆うように配設すればよい。棚Tとしては、販売用商品の陳列用に限らず、例えば、鑑賞用物品(例えば美術品)や趣味の置物を置くためのもの等、適宜の用途のものであってもよい。シャッタ部材30は、可撓性を有するシート状に限らず、例えば、左右方向に長く延びる細幅の硬質部材を多数互いに揺動可能に連結して巻き取り可能にしたもの等、適宜のものを用いることができる。図13に示すように重り21の変位量とシャッタ部材30の変位量とを相違させるには、例えば歯車機構を用いる等、適宜の手法によってなし得るものである。ワイヤWと重り21とをフック等によって着脱自在に連結するようにしてもよく、この場合は、例えば閉位置にあるシャッタ部材を開位置に戻す作業を、ワイヤWと重り21との連結を解除した状態としておくことによって小さな力で行えることになる。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明が適用された棚の一例を示す斜視図。 図1の状態から天板および側板を取外した状態で、シャッタ部材が閉位置へ向けて変位されている途中状態を示す斜視図。 シャッタ部材と重りとの連結例を示す図。 シャッタ部材が閉位置とされた状態を示す正面図。 図2のX5−X5線相当断面図。 揺れ感知装置の一例を示す要部断面図。 図6に示す重りが水平方向に揺れた状態を示す要部断面図。 図6に示す重りが自重によって落下している状態を示す要部断面図。 本発明の第2の実施形態を示すもので、棚の側面図。 図9に構成された連動機構の詳細を示す要部拡大図。 本発明の第3の実施形態を示す正面図。 本発明の第4の実施形態を示す斜視図。 本発明の第5の実施形態を示す要部断面図。
符号の説明
T:棚
X:揺れ感知装置
G:物品飛び出し防止装置
W(W1〜W6):ワイヤ
α、β:ワイヤの連結部
1:底板
2:上枠部材
3A、3B 4A、4B:枠部材
5:天板
6,7:側板
10:仕切壁
12、13:棚板
20:ケーシング
21:重り
22:永久磁石
23磁石吸着部材
30(30F、30R):シャッタ部材
30U:上分割シャッタ部材
30D;下分割シャッタ部材
40F:前側方開口部
40R:後側方開口部
70:連動機構
90:枠体
90a:開口部

Claims (11)

  1. 棚に収納された物品が側方開口部を通して外部へ飛び出すのを防止する物品飛び出し防止装置であって、
    前記側方開口部を開閉するためのシャッタ部材と、
    永久磁石の磁力によって棚の高所に保持され、磁力による保持が失われたときに自重によって落下される重りと、
    前記シャッタ部材と重りとを連結するワイヤと、
    を備え、
    前記重りが棚の高所に保持されているときは前記シャッタ部材が前記側方開口部を開いた開位置とされる一方、前記重りが自重により落下するときに前記ワイヤを介して前記シャッタ部材が閉位置に向けて変位される、
    ことを特徴とする物品飛び出し防止装置。
  2. 請求項1において、
    前記シャッタ部材が、可撓性を有するシート状として構成され、
    前記シャッタ部材は、開位置ではロール状に巻回された状態でもって前記側方開口部の外周縁部に沿って配設されて、該ロール状の巻回状態から引き出されることにより閉位置に向けて変位される、
    ことを特徴とする物品飛び出し防止装置。
  3. 請求項2において、
    前記シャッタ部材が、開位置にあるときは棚の底板下方においてロール状に巻き取られた状態で位置されて、開位置から上方に向けて引き出されることにより閉位置とされる、ことを特徴とする物品飛び出し防止装置。
  4. 請求項1または請求項2において、
    前記シャッタ部材が、上分割シャッタ部材と下分割シャッタ部材との上下2つの分割構成とされ、
    前記上分割シャッタ部材は下方に向けて変位されることにより閉位置とされる一方、前記下分割シャッタ部材は上方に向けて変位されることにより閉位置とされる、
    ことを特徴とする物品飛び出し防止装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
    棚が複数の側方開口部を有し、
    前記複数の側方開口部に対応して複数のシャッタ部材を有し、
    前記重りが1つのみ設けられて、該1つの重りが前記ワイヤを介して前記複数のシャッタ部材に対して接続されている、
    ことを特徴とする物品飛び出し防止装置。
  6. 請求項5において、
    前記複数のシャッタ部材がそれぞれ、開位置ではロール状に巻回された状態とされ、
    前記複数のシャッタ部材が互いに連動機構を介して連結され、
    前記複数のシャッタ部材がそれぞれ閉位置にあるとき、回転治具によって1つの前記シャッタ部材を開位置に向けて巻き取り操作することにより、他のシャッタ部材も開位置に向けて巻き取られる、
    ことを特徴とする物品飛び出し防止装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、
    棚の高所に設定された取付部が下方に臨む水平な取付面を有して、該取付面に対して前記重りが前記永久磁石の磁力によって下方から吸着、保持され、
    前記重りまたは前記取付部が円柱部分を有して、該円柱部分の端面形状となる円形形状でもって前記重りが前記取付面に対して吸着、保持され、
    前記重りが前記取付面に吸着、保持されている状態において、前記重りの側方側にはその全周囲に空隙を有するように設定されている、
    ことを特徴とする物品飛び出し防止装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、
    前記シャッタ部材には、閉位置とされたときの表面側に、避難方向を示す案内表示が施されている、ことを特徴とする物品飛び出し防止装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項において、
    棚が、前記側方開口部が常時開放された状態で使用される販売用商品の陳列棚とされている、ことを特徴とする物品飛び出し防止装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項において、
    前記ワイヤが、棚の枠部材に沿って配設されている、
    ことを特徴とする物品飛び出し防止装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれか1項において、
    棚に収納された物品が側方開口部を通して外部へ飛び出すのを防止すると共に、棚に対して後付けで取付けられる物品飛び出し防止装置であって、
    前記側方開口部の周縁部に沿う形状とされ、前記棚に固定される枠体と、
    前記枠体の開口部を開閉するためのシャッタ部材と、
    前記枠体の高所に永久磁石の磁力によって保持され、磁力による保持が失われたときに自重によって落下される重りと、
    前記シャッタ部材と重りとを連結するワイヤと、
    を備え、
    前記重りが前記枠体の高所に保持されているときは前記シャッタ部材が前記開口部を開いた開位置とされる一方、前記重りが自重により落下するときに前記ワイヤを介して前記シャッタ部材が前記開口部を覆う閉位置に向けて変位される、
    ことを特徴とする物品飛び出し防止装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015023895A (ja) * 2013-07-24 2015-02-05 株式会社岡村製作所 シャッターユニット、シャッター付き物品陳列棚及び物品陳列棚へのシャッター取り付け方法
KR101548826B1 (ko) * 2013-12-19 2015-09-01 윤정한 주방용 수납장
JP2019088748A (ja) * 2017-11-14 2019-06-13 博之 松田 家具転倒防止を自動で行う装置。

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