JP2009260405A - 低雑音増幅器 - Google Patents

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Abstract

【課題】雑音指数の劣化を抑圧しつつ、インピーダンス整合の広帯域化を可能とした低雑音増幅器を提供する。
【解決手段】低雑音増幅器は、増幅回路201と、バイパス回路202と、広帯域化用並列回路104とに大別されて構成されてなり、高周波信号入力端子1と入力インピーダンス整合回路2の相互の接続点とグランドとの間に接続された広帯域化用並列回路104は、キャパシタ102とインダクタ103とが並列接続されてなり、その共振周波数が低雑音増幅器の所望の周波数帯域の中心周波数付近となる一方、共振周波数より高い周波数、及び、共振周波数より低い周波数においては、それぞれ所望のリアクタンスとなるよう、キャパシタ102及びインダクタ103の回路定数が設定されて、インピーダンス整合の広帯域化が図られたものとなっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、低雑音増幅器に係り、特に、インピーダンス整合の広帯域化と共に雑音指数の向上等を図ったものに関する。
無線受信機に用いられる低雑音増幅器においては、無線受信機としての良好な受信感度を得るために高い利得特性と、低い雑音指数特性が求められる。
従来、この種の増幅器として、増幅作用を行う半導体増幅回路を迂回する経路を備えることで、入力信号の減衰を行うようにして利得可変可能に構成されたものが公知・周知となっている(例えば、特許文献1等参照)。
図14には、上述のような従来の利得可変型増幅器の回路構成例が示されており、以下、同図を参照しつつ、従来回路について概括的に説明する。
この利得可変型増幅器は、高周波信号を増幅する増幅回路201Aと、入力信号に対して増幅回路201Aのバイパスを行うバイパス回路202Aとに大別されて構成されたものとなっている。
増幅回路201Aは、カスコード接続されたエンハンスメント型の第1及び第2の電界効果トランジスタ(以下「FET」と称する)8A,9Aを中心に構成されており、入力インピーダンス整合回路2Aを介して第1のFET8AのゲートG1に印加された高周波信号が増幅されて第2のFET9AのドレインD2に得られるようになっている。
そして、第2のFET9AのドレインD2に得られた増幅信号は、出力インピーダンス整合回路11A及びDCカットキャパシタ14Aを介して外部へ出力可能となっている。
さらに、この増幅回路201Aにおいては、第1のFET8AのドレインD1とグランドとの間でON、OFF可能にエンハンスメント型の第4のFET23Aが設けられている。
一方、バイパス回路202Aは、エンハンスメント型の第3のFET18Aを中心に構成されて、増幅回路201Aの入出力間に、並列に接続されたものとなっている。
かかる構成において、第1のゲート電圧供給端子5Aと第2のゲート電圧供給端子6Aには、同相のゲート電圧がそれぞれ印加される一方、第1の制御電圧供給端子22Aと第2の制御電圧供給端子24Aには、第1のゲート電圧供給端子5Aと逆相のゲート電圧がそれぞれ印加されて、次述するような回路動作が得られるものとなっている。
すなわち、まず、低電力レベルの高周波信号が入力される場合、増幅回路201Aの第1及び第2のFET8A,9AがON状態となる制御電圧を第1及び第2のゲート電圧供給端子5A,6Aに印加する。一方、バイパス回路202Aの第3のFET18Aと、増幅回路201Aにおいて第1のFET8Aと並列接続されている第4のFET23Aを、共にOFF状態となるように、第1及び第2の制御電圧供給端子22A,24Aに制御電圧を印加する。
かかる状態において、高周波信号入力端子1Aより入力された高周波信号は、第1のFET8AのゲートG1に入力され、第1及び第2のFET8A,9Aにより増幅され、高周波信号出力端子15Aから出力される。このとき、第4のFET23Aと第3のFET18Aは、共にOFF状態であるため、入力された高周波信号がこれらによって減衰されることはなく、正常な増幅動作が確保される。
次に、高電力レベルの高周波信号が入力される場合、増幅回路201Aの第1及び第2のFET8A,9AがOFF状態となる制御電圧を第1及び第2のゲート電圧供給端子5A,6Aに印加する。一方、第3のFET18A及び第4のFET23AがそれぞれON状態となるように、第1及び第2の制御電圧供給端子22A,24Aに制御電圧を印加する。
かかる状態において、高周波信号入力端子1Aより入力された高周波信号は、DCカットキャパシタ16A,第3のFET18A及びDCカットキャパシタ20Aを介して高周波信号出力端子15Aに出力されることとなる。この場合、高周波信号は、パイパス回路202Aの通過損失により決定される減衰量の減衰を受けることとなる。
また、この動作状態にあって、第2のFET9AのソースS2の電圧は、負の電圧振幅に変化しようとするが、第4のFET23AがON状態であるために、第2のFET9AのソースS2のインピーダンスが下がり、結果的に、第2のFET9Aのソースには殆ど電圧振幅は生じなくなる。これにより、高電力レベルの高周波信号が入力された場合であっても、第2のFET9Aは確実にOFF状態に保たれるようになっている。
特開2006−050074号公報(第4−6頁、図1−図2)
ところで、上述したような利得可変型増幅器にあって、用いられる受信方式等によっては、広い周波数帯域が要求される場合がある。そのような場合、広い周波数範囲において良好な雑音指数を得ることは勿論であるが、同時に広い周波数帯域において平坦な利得特性と、良好なインピーダンス整合が得られることが必要となってくる。
一般に、広い周波数帯域に亘って良好なインピーダンス整合を得ることは容易ではない。広い周波数帯域に亘って良好なインピーダンス整合を得る手段としては、帰還回路を用いる方法や、入力インピーダンス整合回路及び出力インピーダンス整合回路の一部に抵抗器を用いる方法などが一般的である。
しかしながら、上述のいずれの方法を用いても、入力インピーダンスの低下は回避できず、そのため雑音指数特性の悪化を招き、無線受信機の受信感度を劣化させてしまうという問題がある。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、雑音指数の劣化を抑圧しつつ、インピーダンス整合の広帯域化を可能とした広帯域低雑音増幅器を提供するものである。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係る低雑音増幅器は、
半導体増幅回路を用いてなる低雑音増幅器であって、
前記半導体増幅回路は、その入力段に入力整合回路が設けられ当該入力整合回路を介して高周波信号が前記半導体増幅回路を構成する半導体素子へ入力可能とされると共に、前記入力整合回路の入力端とグランドとの間に、キャパシタとインダクタとが並列接続されてなり、その共振周波数が所望の周波数帯域の中心周波数付近となる一方、当該共振周波数より高い周波数、及び、当該共振周波数より低い周波数においては、それぞれ所望のリアクタンスとなるよう、前記キャパシタ及びインダクタの回路定数が設定されてなる並列回路が設けられてなるものである。
かかる構成において、前記半導体増幅回路の利得を可変せしめる手段を有してなるものとしても好適である。
本発明によれば、入力段に設けた並列回路によって、増幅器の所望の周波数帯域だけでなく、それより高い周波数帯、また、それより低い周波数帯においても、それぞれ所望のリアクタンスが得られるようにしたので、雑音指数の劣化を抑圧しつつ、インピーダンス整合の広帯域化を可能とした低雑音増幅器を提供することができるという効果を奏するものである。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図23を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における低雑音増幅器の基本構成例について、図1及び図2を参照しつつ説明する。
まず、図1に示された低雑音増幅器は、利得可変型増幅回路105を中心に構成されたものであるのに対して、図2に示された低雑音増幅器は、利得固定型の増幅回路107を中心に構成されたものである点が異なるが、いずも、その入力端子101とグランドとの間に、広帯域化用並列回路104が設けられた構成である点で共通しているものである。
なお、利得可変型増幅回路105と増幅回路107は、いずれもその入力段に入力インピーダンス整合回路(図示せず)が設けられているもので、その入力インピーダンス整合回路を介して、図示されない増幅動作をなす初段の半導体素子へ高周波入力信号が印加され、高周波信号出力端子106に出力が得られる構成である点で共通しているものである。
一方、広帯域化用並列回路104は、キャパシタ102とインダクタ103が並列接続されて構成されたもので、その共振周波数は、所望の周波数帯域の中心周波数付近に設定されたものとなっている一方、その共振周波数より高い周波数、及び、共振周波数よりも低い周波数においては、それぞれ、所定のリアクタンス成分となるよう回路定数が設定されたものとなっている。
図3には、より具体的な回路構成例が示されており、以下、同図を参照しつつこの具体回路構成例について説明する。
この低雑音増幅器は、第1、第2及び第4の電界効果トランジスタ(以下「FET」と称する)8、9、23を主たる構成要素としてなる増幅回路201と、第3のFET18を主たる構成要素としてなるバイパス回路202と、広帯域化用並列回路104とを有して構成されてなるものである。なお、本発明の実施の形態において、第1乃至第4のFET8、9、18、23は、エンハンスメント型シングルゲート電界効果トランジスタが用いられたものとなっている。
まず、増幅回路201においては、第1のFET8のゲートG1は、ゲート電圧供給用抵抗器4を介して第1のゲート電圧供給端子5に接続されると共に、第1のDCカットキャパシタ3及び入力インピーダンス整合回路2を介して高周波信号入力端子1に接続されるようになっている。そして、高周波信号入力端子1と入力インピーダンス整合回路2の相互の接続点とグランドとの間には、広帯域化用並列回路104が接続されている。
広帯域化用並列回路104は、キャパシタ102とインダクタ103とを有して、これらが、先の高周波信号入力端子1と入力インピーダンス整合回路2の相互の接続点とグランドとの間に並列接続されて構成されたものとなっている。
また、第1のFET8のソースS1は、ソースインダクタンス10を介して接地されている。
一方、第1のFET8のドレインD1は、第2のFET9のソースS2に接続されて、第1及び第2のFET8,9はカスコードアンプをなすものとなっている。また、第1のFET8のドレインD1と第2のFET9のソースS2は、共に第4のFET23のドレインD4に接続されており、この第4のFET23のソースS4は、グランドに接続される一方、ゲートG4は、第2の制御電圧供給端子24に接続されている。
一方、第2のFET2のドレインD2は、出力インピーダンス整合回路11及び第2のDCカットキャパシタ14を介して高周波信号出力端子15に接続されている。
また、第2のFET9のゲートG2は、バイパスキャパシタ7を介して接地されると共に、第2のゲート電圧供給端子6を介して外部からゲート電圧が供給されるようになっている。さらに、先の出力インピーダンス整合回路11と第2のDCカットキャパシタ14との相互の接続点には、チョークインダクタンス12を介して電源供給端子13が接続されて外部からの電源電圧の供給が行われるようになっている。
次に、バイパス回路202の構成について説明すれば、まず、バイパス回路202の主たる構成要素である第3のFET18のソースS3は、第3のDCカットキャパシタ16を介して増幅回路201の入力インピーダンス整合回路2と第1のDCカットキャパシタ3の相互の接続点に接続されると共に、第1の接地用抵抗器17を介して接地されたものとなっている
一方、第3のFET18のドレインD3は、第4のDCカットキャパシタ20を介して増幅回路201の第2のFET9のドレインD2と出力インピーダンス整合回路11との間に接続されると共に、第2の接地用抵抗器19を介して接地されたものとなっている。また、第3のFET18のゲートG3は、ゲート電圧供給用抵抗器21を介して第1の制御電圧供給端子22に接続されて、外部から第3のFET18の動作状態を制御するための制御電圧が印加されるようになっている。
なお、上記構成における回路は、半導体集積回路化したものが好適であるが、勿論、いわゆるディスクリートに構成しても良いものである。
次に、上記構成における動作について説明する。
まず、前提条件として、第1及び第2のゲート電圧供給端子5,6には同相のゲート電圧が印加される一方、第1及び第2の制御電圧供給端子22,24には、第1及び第2のゲート電圧供給端子5,6に印加されるゲート電圧に対し、逆相でそれぞれ制御電圧が印加されるものとする。
また、広帯域化用並列回路104は、所望の周波数帯域の中心付近に並列共振周波数が設定されているものとする。ここで、「所望の周波数帯域」とは、本発明の低雑音増幅器で増幅させたい周波数範囲の所望の周波数の意味である。
かかる前提において、本発明の実施の形態における低雑音増幅器の増幅動作は、この種の従来回路と基本的に同様であるので、その詳細な説明は省略し、以下、広帯域化用並列回路104による増幅動作の広帯域化について説明する。
広帯域化用並列回路104は、その並列共振周波数が上述のように所望の周波数帯域の中心付近に設定されているため、並列共振周波数付近の周波数においては、当該広帯域化用並列回路104のインピーダンスが高くなり、低雑音増幅器の入力インピーダンス整合に寄与することはない。
ところが、入力される高周波信号の周波数が、上述の設定された並列共振周波数から離れた周波数になるとインピーダンスが低下してゆき、そのため、インピーダンス整合への影響が顕在化してくる。
本発明の実施の形態における広帯域化用並列回路104は、キャパシタ102とインダクタ103の並列回路であるため、共振周波数よりも高い周波数においては、キャパシタンス成分となり、入力インピーダンスは等アドミッタンス円上を容量性に向かって移動することとなる。
一方、入力される高周波信号が、共振周波数よりも低い周波数では、広帯域化用並列回路104は、インダクタンス成分となる、入力インピーダンスは等アドミタンス円上を誘導性に向かって移動することとなる。
このように、広帯域化用並列回路104は、高周波入力信号が、共振周波数より高い周波数、及び、共振周波数より低い周波数において、それぞれ所望のリアクタンスに設定することで、所望の周波数帯域内の入力インピーダンスをスミスチャートの中心に移動させることができ、広い周波数範囲において良好な入力インピーダンス整合を取ることが可能となる。
かかる作用について、図4及び図5に示されたスミスチャートを参照しつつ具体的に説明する。
最初に、図4及び図5は、いずれも50Ωで正規化されたスミスチャートである。
また、図4及び図5に示された特性は、”所望の周波数帯域”を500MHz〜750MHzに設定した場合のものとし、その周波数帯における中心周波数は650MHzであるとする。
さらに、広帯域化用並列回路104のキャパシタ102は5pFに、インダクタ103は10nHに、それぞれ設定されているものとする。
かかる前提の下、最初に、図4は、所望の周波数帯域における周波数変化に対する広帯域化用並列回路104自体の合成インピーダンスの変化を示したものである。
同図によれば、共振周波数よりも高い周波数における広帯域化用並列回路104の合成インピーダンスは、スミスチャートの容量性の領域となり、帯域の上限の750MHzにおいては約0.5pFとなる(図4の符号m3が付された箇所参照)。一方、共振周波数よりも低い周波数においては、合成インピーダンスは、誘導性となり、帯域の下限の500MHzでは約20nHとなる(図4の符号m2が付された箇所参照)。
その結果、広帯域低雑音増幅器の入力インピーダンスは、帯域内の周波数変化に対して、帯域の上限側では等アドミッタンス円を容量性に向かい移動し、帯域の下限側では等アドミッタンス円を誘導性に向かい移動し(図4の点線矢印参照)、帯域内のインピーダンスは、図5に示されたようにスミスチャートの中心付近に集中し、所望する広い周波数帯域において従来と異なり良好なインピーダンス整合状態が実現されるものとなっている。
これに対して、例えば、図14に示された構成の従来回路において、上述した本発明の実施の形態における低雑音増幅器の例と同様な周波数帯域における入力インピーダンスの変化は、図15に示された如くであり、スミスチャートの中心付近に集中するものとはなっていない。なお、図15において、符号「m1」が付された箇所は、周波数625MHz、S(1,1)=0.09/−1.56E2、インピーダンス=Zo×(0.838−j0.064)となる箇所である。また、符号「m2」が付された箇所は、周波数500MHz、S(1,1)=0.48/−68.86、インピーダンス=Zo×(0.855−j1.020)となる箇所である。さらに、符号「m3」が付された箇所は、周波数750MHz、S(1,1)=0.43/74.19、インピーダンス=Zo×(0.855+j0.875)となる箇所である。
図6には、図4及び図5における周波数帯域などの条件と同一条件下において、バイパス回路202が動作状態にある場合における入力インピーダンスの変化例が示されており、以下、同図について説明する。この場合も、増幅回路201が動作状態における入力インピーダンスの変化と同様に、帯域内のインピーダンスは、スミスチャートの中心付近に集中し、所望する広い周波数帯域において従来と異なり良好なインピーダンス整合状態が実現されるものとなっていることが確認できる。
なお、図6において、符号「m1」が付された箇所は、周波625MHz、S(1,1)=0.03/1.53、インピーダンス=Zo×(1.069+j0.002)となる箇所である。また、符号「m2」が付された箇所は、周波数500MHz、S(1,1)=0.30/42.59、インピーダンス=Zo×(1.401+j0.619)となる箇所である。さらに、符号「m3」が付された箇所は、周波数750MHz、S(1,1)=0.15/−13.05、インピーダンス=Zo×(1.340−j0.093)となる箇所である。
これに対して、例えば、図14に示された構成の従来回路において、バイパス回路202Aが動作状態にある場合に、同様な周波数帯域における入力インピーダンスの変化は、図20に示された如く、本発明の実施の形態における低雑音増幅器の場合と異なり、スミスチャートの中心付近に集中するものとはなっていない。
次に、本発明の実施の形態における低雑音増幅器の増幅回路201が動作状態にある場合の小信号特性について、従来回路と比較して、図7乃至図10、及び、図16乃至図19を参照しつつ説明する。
最初に、従来回路(図14参照)において増幅回路201Aが動作状態にある場合における反射係数S11の特性について見ると、S11が−10dB以下となる周波数帯域は155MHzである(図16参照)。
なお、図16において、符号「m4」が付された箇所は、周波数625MHz、S11=−20.46dBとなる箇所である。また、符号「m5」が付された箇所は、周波数500MHz、S11=−6.30dBとなる箇所である。さらに、符号「m6」が付された箇所は、周波数750MHz、S11=−7.28dBとなる箇所である。
これに対して、本発明の実施の形態における低雑音増幅器の増幅回路201が動作状態にある場合の反射係数S11の特性は、S11が−10dB以下となる周波数帯域として290MHzが得られており(図7参照)、インピーダンス整合が良好な周波数帯域が、従来回路よりも135MHzも拡大されており、本発明が従来回路に比して十分な効果を発揮するものであることが確認できる。
なお、図7において、符号「m4」が付された箇所は、周波数625MHz、S11=−17.10dBとなる箇所である。また、符号「m5」が付された箇所は、周波数500MHz、S11=−7.93dBとなる箇所である。さらに、符号「m6」が付された箇所は、周波数750MHz、S11=−15.20dBとなる箇所である。
次に、所望の周波数帯域内における利得の平坦度について見ると、従来回路の場合、2.14dB(図17参照)であるのに対して、本発明の実施の形態における低雑音増幅器の場合、1.64dBが得られており(図8参照)、従来回路に比して、0.5dBの改善がなされていることが確認できる。
なお、図17において、符号「m9」が付された箇所は、周波数625MHz、S21=17.83dBとなる箇所である。また、符号「m10」が付された箇所は、周波数500MHz、S21=17.83dBとなる箇所である。さらに、符号「m11」が付された箇所は、周波数750MHz、S21=15.90dBとなる箇所である。
またさらに、図8において、符号「m9」が付された箇所は、周波数625MHz、S21=16.06dBとなる箇所である。また、符号「m10」が付された箇所は、周波数500MHz、S21=16.05dBとなる箇所である。さらに、符号「m11」が付された箇所は、周波数750MHz、S21=14.74dBとなる箇所である。
また、出力端における反射係数S22も、本発明の実施の形態における低雑音増幅器が従来回路に比して改善されていることが確認できる(図9及び図18参照)。
ここで、図9において、符号「m12」が付された箇所は、周波数625MHz、S22=−17.49dBとなる箇所である。また、符号「m13」が付された箇所は、周波数500MHz、S22=−14.76dBとなる箇所である。さらに、符号「m14」が付された箇所は、周波数750MHz、S22=−24.03dBとなる箇所である。
また、図18において、符号「m12」が付された箇所は、周波数625MHz、S22=−12.38dBとなる箇所である。また、符号「m13」が付された箇所は、周波数500MHz、S22=−9.32dBとなる箇所である。さらに、符号「m14」が付された箇所は、周波数750MHz、S22=−23.66dBとなる箇所である。
次に、雑音指数について見ると、広帯域化用並列回路104を付加したことによる雑音指数の劣化は、従来回路に対して0.14dB程度であり(図10及び図19参照)、劣化の程度は僅かであることが確認できる。
なお、図10において、符号「m17」が付された箇所は、周波数625MHz、NF=1.07dBとなる箇所である。また、符号「m18」が付された箇所は、周波数500MHz、NF=1.23dBとなる箇所である。さらに、符号「m19」が付された箇所は、周波数750MHz、NF=1.33dBとなる箇所である。
一方、図19において、符号「m17」が付された箇所は、周波数625MHz、NF=0.87dBとなる箇所である。また、符号「m18」が付された箇所は、周波数500MHz、NF=0.93dBとなる箇所である。さらに、符号「m19」が付された箇所は、周波数750MHz、NF=1.19dBとなる箇所である。
次に、本発明の実施の形態における低雑音増幅器のバイパス回路202が動作状態にある場合の小信号特性について、従来回路と比較して、図11乃至図13、及び、図21乃至図23を参照しつつ説明する。
最初に、バイパス回路202Aが動作状態にある場合における従来回路の反射係数S11の特性について見ると、S11が−10dB以下となる周波数帯域は265MHzである(図21参照)。
なお、図21において、符号「m4」が付された箇所は、周波数625MHz、S11=−12.91dBとなる箇所である。また、符号「m5」が付された箇所は、周波数500MHz、S11=−7.50dBとなる箇所である。さらに、符号「m6」が付された箇所は、周波数750MHz、S11=−15.56dBとなる箇所である。
これに対して、本発明の実施の形態における低雑音増幅器のバイパス回路202が動作状態にある場合の反射係数S11の特性は、S11が−10dB以下となる周波数帯域として325MHzが得られており(図11参照)、インピーダンス整合が良好な周波数帯域が、従来回路よりも60MHz拡大されており、本発明が従来回路に比して十分な効果を発揮するものであることが確認できる。
なお、図11において、符号「m4」が付された箇所は、周波数625MHz、S11=−29.56dBとなる箇所である。また、符号「m5」が付された箇所は、周波数500MHz、S11=−10.53dBとなる箇所である。さらに、符号「m6」が付された箇所は、周波数750MHz、S11=−16.44dBとなる箇所である。
次に、所望の周波数帯域内における利得の平坦度について見ると、従来回路の場合、0.85dB(図22参照)であるのに対して、本発明の実施の形態における低雑音増幅器の場合、0.84dB(図12参照)となっており、殆ど差が無いことが確認できる。
なお、図22において、符号「m21」が付された箇所は、周波数625MHz、S21=−1.98dBとなる箇所である。また、符号「m22」が付された箇所は、周波数500MHz、S21=−2.68dBとなる箇所である。さらに、符号「m23」が付された箇所は、周波数750MHz、S21=−1.85dBとなる箇所である。
また、図12において、符号「m21」が付された箇所は、周波数625MHz、S21=−3.50dBとなる箇所である。また、符号「m22」が付された箇所は、周波数500MHz、S21=−4.34dBとなる箇所である。さらに、符号「m23」が付された箇所は、周波数750MHz、S21=−3.74dBとなる箇所である。
また、出力端における反射係数S22は、本発明の実施の形態における低雑音増幅器と従来回路とでは殆ど大差がないものとなっている(図13及び図23参照)。
ここで、図13において、符号「m12」が付された箇所は、周波数625MHz、S22=−26.79dBとなる箇所である。また、符号「m13」が付された箇所は、周波数500MHz、S22=−15.50dBとなる箇所である。さらに、符号「m14」が付された箇所は、周波数750MHz、S22=−19.24dBとなる箇所である。
また、図23において、符号「m12」が付された箇所は、周波数625MHz、S22=−29.03dBとなる箇所である。また、符号「m13」が付された箇所は、周波数500MHz、S22=−13.94dBとなる箇所である。さらに、符号「m14」が付された箇所は、周波数750MHz、S22=−13.92dBとなる箇所である。
なお、図3に示された構成例においては、バイパス回路202が設けられたものとしたが、バイパス回路202は必ずしも必須ではなく、増幅回路201のみの構成において広帯域化用並列回路104を設けた構成としても良いことは勿論である。
本発明の実施の形態における低雑音増幅器の第1の基本構成例を示す基本構成図である。 本発明の実施の形態における低雑音増幅器の第2の基本構成例を示す基本構成図である。 本発明の実施の形態における低雑音増幅器の具体回路構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態における低雑音増幅器に用いられた広帯域化用並列回路のインピーダンスの周波数変化例を示すスミスチャートである。 本発明の実施の形態における低雑音増幅器の増幅回路が動作状態にある場合の入力インピーダンスの周波数変化例を示すスミスチャートである。 本発明の実施の形態における低雑音増幅器のバイパス回路が動作状態にある場合の入力インピーダンスの周波数変化例を示すスミスチャートである。 本発明の実施の形態における低雑音増幅器の増幅回路が動作状態にある場合の反射係数S11の周波数変化例を示す特性線図である。 本発明の実施の形態における低雑音増幅器の増幅回路が動作状態にある場合のS21の周波数変化例を示す特性線図である。 本発明の実施の形態における低雑音増幅器の増幅回路が動作状態にある場合のS22の周波数変化例を示す特性線図である。 本発明の実施の形態における低雑音増幅器の増幅回路が動作状態にある場合の雑音指数(NF)の周波数変化例を示す特性線図である。 本発明の実施の形態における低雑音増幅器のバイパス回路が動作状態にある場合の反射係数S11の周波数変化例を示す特性線図である。 本発明の実施の形態における低雑音増幅器のバイパス回路が動作状態にある場合のS21の周波数変化例を示す特性線図である。 本発明の実施の形態における低雑音増幅器のバイパス回路が動作状態にある場合のS22の周波数変化例を示す特性線図である。 従来回路の一回路構成例を示す回路図である。 図15に示された従来回路の入力インピーダンスの周波数変化例を示すスミスチャートである。 図15に示された従来回路の増幅回路が動作状態にある場合の反射係数S11の周波数変化例を示す特性線図である。 図15に示された従来回路の増幅回路が動作状態にある場合のS21の周波数変化例を示す特性線図である。 図15に示された従来回路の増幅回路が動作状態にある場合のS22の周波数変化例を示す特性線図である。 図15に示された従来回路の増幅回路が動作状態にある場合の雑音指数(NF)の周波数変化例を示す特性線図である。 図15に示された従来回路のバイパス回路が動作状態にある場合の入力インピーダンスの周波数変化例を示すスミスチャートである。 図15に示された従来回路のバイパス回路が動作状態にある場合の反射係数S11の周波数変化例を示す特性線図である。 図15に示された従来回路のバイパス回路が動作状態にある場合のS21の周波数変化例を示す特性線図である。 図15に示された従来回路のバイパス回路が動作状態にある場合のS22の周波数変化例を示す特性線図である。
符号の説明
8…第1の電界効果トランジスタ
9…第2の電界効果トランジスタ
18…第3の電界効果トランジスタ
24…第4の電界効果トランジスタ
102…キャパシタ
103…インダクタ
104…広帯域化用並列回路
201…増幅回路
202…バイパス回路

Claims (2)

  1. 半導体増幅回路を用いてなる低雑音増幅器であって、
    前記半導体増幅回路は、その入力段に入力整合回路が設けられ当該入力整合回路を介して高周波信号が前記半導体増幅回路を構成する半導体素子へ入力可能とされると共に、前記入力整合回路の入力端とグランドとの間に、キャパシタとインダクタとが並列接続されてなり、その共振周波数が所望の周波数帯域の中心周波数付近となる一方、当該共振周波数より高い周波数、及び、当該共振周波数より低い周波数においては、それぞれ所望のリアクタンスとなるよう、前記キャパシタ及びインダクタの回路定数が設定されてなる並列回路が設けられていることを特徴とする低雑音増幅器。
  2. 前記半導体増幅回路の利得を可変せしめる手段を有してなることを特徴とする請求項1記載の低雑音増幅器。
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