JP2009259912A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作の安定性の向上を図ることができる、半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置1では、メモリトランジスタ5に対するデータの書き込み時に、メモリトランジスタ5のコントロールゲート13に、書き込み電圧Vppとして、一定の基準電圧Vbに第1キャパシタ電圧Vc1および第2キャパシタ電圧Vc2を加えた値(Vb+Vc1+Vc2)が印加される。第1キャパシタ電圧Vc1および第2キャパシタ電圧Vc2は、温度依存性を有さない。したがって、メモリトランジスタ5のコントロールゲート13に印加される書き込み電圧Vppは、温度にかかわらず一定である。よって、メモリトランジスタ5に対するデータの安定した書き込み(安定した書き込み動作)を実現することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、フローティングゲート型(スタックゲート型)の不揮発性記憶素子を備える半導体装置に関する。
不揮発性メモリの代表的なものとして、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)が知られている。
EEPROMの各メモリセルは、たとえば、P型のシリコン基板の表層部にチャネル領域を挟んで形成されるN型のソース領域およびドレイン領域と、チャネル領域上に形成されるトンネル酸化膜と、トンネル酸化膜上に形成されるフローティングゲートと、フローティングゲート上に形成されるゲート間絶縁膜と、ゲート間絶縁膜上に形成されるコントロールゲートとを備えている。メモリセルに対するデータの書き込み時には、コントロールゲートに正の書き込み電圧が印加され、ドレイン領域とコントロールゲートとの間に正の高電界が形成される。この高電界が形成されると、電子がドレイン領域からトンネル酸化膜をFN(Fowler-Nordheim)トンネルしてフローティングゲートに注入される。これにより、データの書き込みが達成される。
書き込み電圧は、電圧レギュレータからコントロールゲートに印加される。従来の電圧レギュレータは、NMOS(Negative-channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを備えている。NMOSトランジスタのソース領域には、一定の基準電圧が印加される。そして、NMOSトランジスタのドレイン領域は、コントロールゲートと電気的に接続されている。これにより、コントロールゲートには、基準電圧にNMOSトランジスタの閾値電圧(NMOSトランジスタの順方向電圧)を加えた値の電圧(基準電圧+閾値電圧)が書き込み電圧として印加される。
特開2002−237192号公報
しかしながら、従来の電圧レギュレータでは、NMOSトランジスタの温度特性や製造ばらつき(NMOSトランジスタの製造工程に起因する電気的特性のばらつき)により、NMOSトランジスタの閾値電圧のばらつきが生じるため、書き込み電圧のばらつきが生じる。メモリセル(ソース領域、ドレイン領域、トンネル酸化膜、フローティングゲート、ゲート間絶縁膜およびコントロールゲートからなるメモリトランジスタ)に対するデータの安定した書き込み(書き込み動作)を保証するためには、電子のFNトンネルを生じさせるのに必要な電圧以上の書き込み電圧が確保されなければならない。そのため、書き込み電圧のばらつきは、書き込み動作の安定性を低下させる。
そこで、本発明の目的は、動作の安定性の向上を図ることができる、半導体装置を提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、半導体層と、前記半導体層の表層部に形成されるソース領域と、前記半導体層の表層部に前記ソース領域と間隔を空けて形成されるドレイン領域と、前記半導体層上に形成される第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜上に形成され、前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の領域(チャネル領域)に対向するフローティングゲートと、前記フローティングゲート上に形成される第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜上に形成され、前記フローティングゲートに対向するコントロールゲートと、前記半導体層の表層部に前記ソース領域および前記ドレイン領域と電気的に分離して形成され、不純物がドープされた不純物ドープ領域と、前記第1絶縁膜上に形成され、前記不純物ドープ領域に対向して、前記不純物ドープ領域とキャパシタを構成し、前記コントロールゲートと電気的に接続される第1電極とを含む、半導体装置である。
この半導体装置では、半導体層の表層部に、ソース領域およびドレイン領域が形成されている。半導体層上には、第1絶縁膜が形成されている。第1絶縁膜上には、フローティングゲートが形成されている。フローティングゲートは、ソース領域とドレイン領域との間のチャネル領域と対向している。フローティングゲート上には、第2絶縁膜を挟んで、コントロールゲートが形成されている。すなわち、半導体装置は、ソース領域、ドレイン領域、第1絶縁膜、フローティングゲート、第2絶縁膜およびコントロールゲートからなる不揮発性記憶素子(メモリトランジスタ)を備えている。
また、半導体層の表層部には、不純物ドープ領域がソース領域およびドレイン領域と電気的に分離して形成されている。不純物ドープ領域上には、第1電極が第1絶縁膜を挟んで形成されている。これにより、不純物ドープ領域および第1電極は、第1絶縁膜を容量膜とするキャパシタを構成する。そして、第1電極は、コントロールゲートと電気的に接続されている。
そのため、コントロールゲートには、不純物ドープ領域の電位に不純物ドープ領域と第1電極との間に生じる電位差を加えた値の電圧が書き込み電圧として印加される。
キャパシタの電極間に生じる電位差(キャパシタ電圧)は、温度依存性を有さない。したがって、不揮発性記憶素子のコントロールゲートに印加される書き込み電圧は、温度にかかわらず一定である。よって、不揮発性記憶素子に対するデータの安定した書き込み(安定した書き込み動作)を実現することができる。
また、不揮発性記憶素子では、書き込み電圧が同じである場合、第1絶縁膜の膜厚が大きいものほど、フローティングゲートに注入される電荷量(以下、この項において、単に「注入電荷量」という。)は少なく、第1絶縁膜の膜厚が小さいものほど、注入電荷量は多い。そして、注入電荷量が少ないものほど、フローティングゲートに電荷が注入されている状態でソース−ドレイン間を導通させる閾値電圧(ソース−ドレイン間を導通させるためにコントロールゲートに印加されるべき電圧)は低い。そのため、第1絶縁膜の膜厚が大きいものほど、フローティングゲートに電荷が注入された状態での閾値電圧とフローティングゲートに電荷が注入されていない状態での閾値電圧との差(以下、この項において、単に「閾値電圧差」という。)は小さい。一方、第1絶縁膜の膜厚が大きいほど、不純物ドープ領域と第1電極との間に生じる電位差が大きいので、コントロールゲートに印加される書き込み電圧は高く、第1絶縁膜の膜厚が小さいほど、不純物ドープ領域と第1電極との間に生じる電位差が小さいので、コントロールゲートに印加される書き込み電圧は低い。不揮発性記憶素子では、書き込み電圧が高いほど、注入電荷量は多く、書き込み電圧が低いほど、注入電荷量は少ない。そのため、第1絶縁膜の膜厚のばらつき(製造ばらつき)に起因する注入電荷量の変動は、第1絶縁膜の膜厚のばらつきに起因する書き込み電圧の変動により抑制される。その結果、比較的大きな閾値電圧差を確保することができ、不揮発性記憶素子からのデータの良好な読み出し(良好な読み出し動作)を実現することができる。
よって、半導体装置の動作の安定性の向上を図ることができる。
さらに、不揮発性記憶素子では、データの書き換え(フローティングゲートへの電荷の注入および消去)回数の増加に伴って、第1絶縁膜の劣化により、閾値電圧差が小さくなる。一方、キャパシタにおいても、データの書き換え回数の増加に伴って、不純物ドープ領域と第1電極との間の第1絶縁膜が劣化する。この第1絶縁膜の劣化により、不純物ドープ領域と第1電極との間に生じる電位差が大きくなる。そのため、データの書き換え回数の増加に伴う閾値電圧差の低下は、データの書き換え回数の増加に伴う書き込み電圧の上昇により抑制される。その結果、不揮発性記憶素子の書き換え寿命を延ばすことができる。
請求項2に記載のように、前記半導体装置は、導電性材料からなり、前記第1絶縁膜上に前記第1電極と間隔を空けて形成され、前記不純物ドープ領域に対向して、前記不純物ドープ領域とキャパシタを構成する第2電極をさらに備えていてもよい。
この場合、第2電極とコントロールゲートとの間に、不純物ドープ領域および第1電極が構成するキャパシタと、不純物ドープ領域および第2電極が構成するキャパシタとが直列に接続される。これにより、不揮発性記憶素子のコントロールゲートに、データの書き込みに十分な書き込み電圧が印加される。その結果、不揮発性記憶素子に対するデータの一層安定した書き込みを実現することができる。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。また、図2は、図1に示す半導体装置の回路図である。
半導体装置1は、EEPROMであって、シリコンからなるP型の半導体基板2を備えている。
半導体基板2には、複数のメモリセル領域3が行列状に並べて設定されている。各メモリセル領域3は、酸化シリコンからなるフィールド酸化膜4により周囲から絶縁分離されている。
各メモリセル領域3には、メモリセルを構成するメモリトランジスタ5およびセレクトトランジスタ6が形成されている。
具体的には、各メモリセル領域3において、半導体基板2の表層部には、N型の第1拡散領域7、第2拡散領域8および第3拡散領域9が互いに間隔を空けて形成されている。半導体基板2上には、トンネル絶縁膜10が形成されている。トンネル絶縁膜10は、第1拡散領域7と第2拡散領域8との間の領域上に設けられ、その一部が第2拡散領域8と対向している。トンネル絶縁膜10上には、フローティングゲート11が積層されている。フローティングゲート11上には、たとえば、窒化シリコン膜を1対の酸化シリコン膜で挟み込んだONO(酸化膜−窒化膜−酸化膜)構造を有するONO膜12が形成されている。さらに、ONO膜12上には、コントロールゲート13が形成されている。これにより、各メモリセル領域3には、第1拡散領域7、第2拡散領域8、トンネル絶縁膜10、フローティングゲート11、ONO膜12およびコントロールゲート13からなるメモリトランジスタ5が形成されている。メモリトランジスタ5において、第1拡散領域7および第2拡散領域8は、それぞれソース領域およびドレイン領域として機能する。
さらに、半導体基板2上には、ゲート絶縁膜14が形成されている。ゲート絶縁膜14は、第2拡散領域8と第3拡散領域9との間の領域上に設けられている。ゲート絶縁膜14上には、ゲート15が形成されている。これにより、各メモリセル領域3には、第2拡散領域8、第3拡散領域9、ゲート絶縁膜14およびゲート15からなるセレクトトランジスタ6が形成されている。セレクトトランジスタ6において、第2拡散領域8および第3拡散領域9は、それぞれソース領域およびドレイン領域として機能する。
また、半導体基板2には、レギュレータ領域16が設定されている。レギュレータ領域16は、酸化シリコンからなるフィールド酸化膜17により周囲から絶縁分離されている。レギュレータ領域16において、半導体基板2の表層部には、N型の第4拡散領域18が形成されている。第4拡散領域18上には、キャパシタ絶縁膜19,20が互いに間隔を空けて形成されている。キャパシタ絶縁膜19,20上には、それぞれ第1電極21および第2電極22が形成されている。これにより、第4拡散領域18および第1電極21は、キャパシタ絶縁膜19を容量膜とするキャパシタ23を構成する。一方、第4拡散領域18および第2電極22は、キャパシタ23と直列に接続され、キャパシタ絶縁膜20を容量膜とするキャパシタ24を構成する。
第2電極22には、一定の基準電圧Vbが印加される。これにより、第1電極21の電位は、一定の基準電圧Vbにキャパシタ23が有する電圧(第1電極21と第4拡散領域18との間に生じる電位差。以下、この項において「第1キャパシタ電圧」という。)Vc1およびキャパシタ24が有する電圧(第4拡散領域18と第2電極22との間に生じる電位差。以下、この項において「第2キャパシタ電圧」という。)Vc2を加えた値(Vb+Vc1+Vc2)となる。
メモリトランジスタ5に対するデータの書き込み時には、メモリトランジスタ5のソース領域(第1拡散領域7)およびセレクトトランジスタ6のドレイン領域(第3拡散領域9)がそれぞれ接地電位(0V)とされる。また、メモリトランジスタ5のコントロールゲート13およびセレクトトランジスタ6のゲート15に、第1電極21の電位が書き込み電圧Vpp(=Vb+Vc1+Vc2)として印加される。これにより、セレクトトランジスタ6がオンになり、メモリトランジスタ5のドレイン領域(第2拡散領域8)とコントロールゲート13との間に高電界が形成される。この高電界が形成されると、電子がドレイン領域からトンネル絶縁膜10をFNトンネルしてフローティングゲート11に注入され、データの書き込みが達成される。
メモリトランジスタ5に対するデータの消去時には、メモリトランジスタ5のソース領域がオープン状態とされ、コントロールゲート13が接地電位(0V)とされる。また、セレクトトランジスタ6のゲート15およびドレイン領域に高電圧(たとえば、書き込み電圧Vpp)が印加される。これにより、セレクトトランジスタ6がオンになり、メモリトランジスタ5のドレイン領域に高電圧が印加され、フローティングゲート11とドレイン領域との間に高電界が形成される。この高電界が形成されると、フローティングゲート11から電子が引き抜かれ、データの消去が達成される。
フローティングゲート11に電子が蓄積されている状態と蓄積されていない状態とでは、メモリトランジスタ5のソース領域とドレイン領域との間を導通させる閾値電圧(ソース領域とドレイン領域との間を導通させるためにコントロールゲート13に印加されるべき電圧)が異なる。すなわち、閾値電圧は、フローティングゲート11に電子が蓄積されている状態では、相対的に高い電圧Vth(1)をとり、フローティングゲート11に電子が蓄積されていない状態では、相対的に低い電圧Vth(0)をとる。
メモリトランジスタ5からのデータの読み出し時には、セレクトトランジスタ6のゲート15およびドレイン領域にそれぞれ所定のゲート電圧Vsgおよびドレイン電圧Vdが印加されて、セレクトトランジスタ6がオンにされる。そして、メモリトランジスタ5のソース領域が接地電位とされ、コントロールゲート13に電圧Vth(1)と電圧Vth(0)との中間値のセンス電圧Vsenseが印加される。センス電圧Vsenseの印加により、メモリトランジスタ5のソース領域とドレイン領域との間に電流が流れれば、論理信号「1」を得ることができる。一方、センス電圧Vsenseの印加により、メモリトランジスタ5のソース領域とドレイン領域との間に電流が流れなければ、論理信号「0」を得ることができる。
半導体装置1の製造工程において、フィールド酸化膜4,17は、酸化シリコンからなり、LOCOS法により、同時に(同一の工程で)形成される。第1拡散領域7、第2拡散領域8、第3拡散領域9および第4拡散領域18は、イオン注入法により、同時に(同一の工程で)形成される。トンネル絶縁膜10、ゲート絶縁膜14およびキャパシタ絶縁膜19,20は、酸化シリコンからなり、半導体基板2の全域上に熱酸化膜を形成し、この熱酸化膜をパターニングすることにより形成される。したがって、トンネル絶縁膜10、ゲート絶縁膜14およびキャパシタ絶縁膜19,20は、同じ膜厚を有している。また、フローティングゲート11、ゲート15、第1電極21および第2電極22は、ドープトポリシリコンからなり、半導体基板2の全域上にドープトポリシリコンの堆積膜を形成し、この堆積膜をパターニングすることにより形成される。したがって、フローティングゲート11、ゲート15、第1電極21および第2電極22は、同じ膜厚を有している。
以上のように、半導体装置1では、メモリトランジスタ5に対するデータの書き込み時に、メモリトランジスタ5のコントロールゲート13に、書き込み電圧Vppとして、一定の基準電圧Vbに第1キャパシタ電圧Vc1および第2キャパシタ電圧Vc2を加えた値(Vb+Vc1+Vc2)が印加される。
第1キャパシタ電圧Vc1および第2キャパシタ電圧Vc2は、温度依存性を有さない。したがって、メモリトランジスタ5のコントロールゲート13に印加される書き込み電圧Vppは、温度にかかわらず一定である。よって、メモリトランジスタ5に対するデータの安定した書き込み(安定した書き込み動作)を実現することができる。
図3は、メモリトランジスタにおけるトンネル絶縁膜の膜厚と閾値電圧との関係を示すグラフである。また、図4は、キャパシタにおけるキャパシタ絶縁膜の膜厚とキャパシタ電圧との関係を示すグラフである。
メモリトランジスタ5では、書き込み電圧Vppが同じである場合、トンネル絶縁膜10の膜厚が大きいものほど、フローティングゲート11に注入される電荷量(以下、この項において、単に「注入電荷量」という。)は少なく、トンネル絶縁膜10の膜厚が小さいものほど、注入電荷量は多い。そして、注入電荷量が少ないものほど、フローティングゲート11に電荷(電子)が注入されている状態で閾値電圧は低い。そのため、図3に示すように、トンネル絶縁膜10の膜厚が大きいものほど、フローティングゲート11に電荷が注入された状態での閾値電圧とフローティングゲートに電荷が注入されていない状態での閾値電圧との差(以下、この項において、単に「閾値電圧差」という。)ΔVthは小さい。
一方、図4に示すように、キャパシタ絶縁膜19,20の膜厚が大きいほど、それぞれ第1キャパシタ電圧Vc1および第2キャパシタ電圧Vc2が高いので、メモリトランジスタ5のコントロールゲート13に印加される書き込み電圧Vppは高く、キャパシタ絶縁膜19,20の膜厚が小さいほど、それぞれ第1キャパシタ電圧Vc1および第2キャパシタ電圧Vc2が低いので、メモリトランジスタ5のコントロールゲート13に印加される書き込み電圧Vppは低い。メモリトランジスタ5では、書き込み電圧Vppが高いほど、注入電荷量は多く、書き込み電圧Vppが低いほど、注入電荷量は少ない。そのため、トンネル絶縁膜10の膜厚のばらつき(製造ばらつき)に起因する注入電荷量の変動は、トンネル絶縁膜10と同じ膜厚であるキャパシタ絶縁膜19,20の膜厚のばらつきに起因する書き込み電圧Vppの変動により抑制される。その結果、比較的大きな閾値電圧差ΔVthを確保することができ、メモリトランジスタ5からのデータの良好な読み出し(良好な読み出し動作)を実現することができる。
よって、半導体装置1の動作の安定性の向上を図ることができる。
図5は、メモリトランジスタに対するデータの書き換え回数と閾値電圧との関係を示すグラフである。また、図6は、メモリトランジスタに対するデータの書き換え回数とキャパシタ電圧との関係を示すグラフである。
メモリトランジスタ5では、図5に示すように、データの書き換え(フローティングゲートへの電荷の注入および消去)回数の増加に伴って、トンネル絶縁膜10の劣化により、閾値電圧差ΔVthが小さくなる。一方、キャパシタ23,24においても、データの書き換え回数の増加に伴って、第4拡散領域18と第1電極21との間のキャパシタ絶縁膜19および第4拡散領域18と第2電極22との間のキャパシタ絶縁膜20が劣化する。そのため、図6に示すように、データの書き換え回数の増加に伴って、キャパシタ23,24の各キャパシタ電圧(第1キャパシタ電圧Vc1および第2キャパシタ電圧Vc2が大きくなる。そのため、データの書き換え回数の増加に伴う閾値電圧差ΔVthの低下は、データの書き換え回数の増加に伴う書き込み電圧Vppの上昇により抑制される。その結果、メモリトランジスタ5の書き換え寿命を延ばすことができる。
また、一定の基準電圧Vbに第1キャパシタ電圧Vc1および第2キャパシタ電圧Vc2を加えて得られる電圧が書き込み電圧Vppとされるので、メモリトランジスタ5のコントロールゲート13にデータの書き込みに十分な電圧を印加することができる。その結果、メモリトランジスタ5に対するデータの一層安定した書き込みを実現することができる。
本発明の一実施形態の説明は以上のとおりであるが、本発明は、他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、EEPROMを取り上げたが、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)およびDRAM(Dynamic Random Access Memory)など、EEPROM以外のフローティングゲート型(スタックゲート型)の不揮発性記憶素子を備える構成に本発明を適用することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。 図2は、図1に示す半導体装置の回路図である。 図3は、メモリトランジスタにおけるトンネル絶縁膜の膜厚と閾値電圧との関係を示すグラフである。 図4は、キャパシタにおけるキャパシタ絶縁膜の膜厚とキャパシタ電圧との関係を示すグラフである。 図5は、メモリトランジスタに対するデータの書き換え回数と閾値電圧との関係を示すグラフである。 図6は、メモリトランジスタに対するデータの書き換え回数とキャパシタ電圧との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 半導体装置
2 半導体基板
5 メモリトランジスタ(不揮発性記憶素子)
7 第1拡散領域(ソース領域)
8 第2拡散領域(ドレイン領域)
10 トンネル絶縁膜(第1絶縁膜)
11 フローティングゲート
12 ONO膜(第2絶縁膜)
13 コントロールゲート
18 第4拡散領域(不純物ドープ領域)
19 キャパシタ絶縁膜(第1絶縁膜)
20 キャパシタ絶縁膜(第1絶縁膜)
21 第1電極
22 第2電極
23 キャパシタ
24 キャパシタ

Claims (2)

  1. 半導体層と、
    前記半導体層の表層部に形成されるソース領域と、
    前記半導体層の表層部に前記ソース領域と間隔を空けて形成されるドレイン領域と、
    前記半導体層上に形成される第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜上に形成され、前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の領域に対向するフローティングゲートと、
    前記フローティングゲート上に形成される第2絶縁膜と、
    前記第2絶縁膜上に形成され、前記フローティングゲートに対向するコントロールゲートと、
    前記半導体層の表層部に前記ソース領域および前記ドレイン領域と電気的に分離して形成され、不純物がドープされた不純物ドープ領域と、
    前記第1絶縁膜上に形成され、前記不純物ドープ領域に対向して、前記不純物ドープ領域とキャパシタを構成し、前記コントロールゲートと電気的に接続される第1電極とを含む、半導体装置。
  2. 導電性材料からなり、前記第1絶縁膜上に前記第1電極と間隔を空けて形成され、前記不純物ドープ領域に対向して、前記不純物ドープ領域とキャパシタを構成する第2電極をさらに含む、請求項1に記載の半導体装置。
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