JP2009257541A - カップリング装置用のソケット - Google Patents

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Abstract

【課題】ソケット本体にプラグを接続してもバルブ2が軸心から位置ズレせず、空気等の流量を安定化することができると共に、バルブのシール部材が損傷し難くシール部材の交換頻度を低減することができるカップリング装置用のソケットを提供する。
【解決手段】本発明のソケット10は、筒状のソケット本体11、ソケット本体11内に設けられたバルブ12、バルブ12をシール部材13に弾接させるバルブスプリング14及びバルブスプリング14を支持するアダプタ15を備え、アダプタ15は、シール部材13側の端部の内周面がその他の部分の内周面より縮径するガイド面15Aとして形成され、且つ、ガイド面15Aとバルブ本体12Aの外周面との間に細隙が形成され、バルブ12がガイド面15Aに従って軸方向へ移動するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気配管等の流体配管に用いられるカップリング装置用のソケットに関し、更に詳しくは、プラグをソケットに接続した時に安定した流量を確保することができると共にバルブのシール機構の安定性を確保することができるカップリング装置用のソケットに関する。
カップリング装置は、一般にソケットとプラグとを有し、空気等の各種流体の流体配管を接続するために用いられている。従来のカップリング装置用のソケットは、例えば図3の(a)、(b)に示すように、筒状のソケット本体1と、ソケット本体1内に設けられ且つこのソケット本体1の流路を開閉するバルブ2と、このバルブ2が弾接して内部の気密を保持するリング状のシール部材3と、このシール部材3にバルブ2を弾接させる、円錐台状に巻き上げて形成されたバルブスプリング4と、このバルブスプリング4を圧縮して収容するようにバルブ本体1に接続され且つ先端部(図3の(a)における左側端部)でシール部材3の外周縁部を押圧して気密を保持する筒状のアダプタ5と、を備えている。シール部材3は、ソケット本体1の内周面が縮径して形成された段部1Aに装着されている。ソケット本体1の内周面には雌ネジが形成され、アダプタ5の内周面には雄ネジが形成され、ソケット本体1とアダプタ5がこれらのネジを介して螺合している。
図3の(a)に示すように、ソケット本体1の先端部には周方向に所定間隔を空けて複数の貫通孔1Bが形成され、これらの貫通孔1Bそれぞれにはボール6が嵌め込まれている。貫通孔1Bは、外側から内側に向かって徐々に縮径し、ボール6の一部がソケット本体1の内側へ突出するように形成されている。ソケット本体1外周面にはスリーブ7が摺動自在に装着されている。ソケット本体1外周面の中ほどから基端側に向けて二段階に亘って拡径する第1、第2の拡径部がそれぞれ形成され、第1、第2の拡径部それぞれの先端側が段部1C、1Dになっている。ソケット本体1の第2の拡径部ではソケット本体1の内周面も外周面と一緒に拡径している。また、図3の(a)に示すようにスリーブ7の内周面には軸方向の中ほどから先端近傍まで延びる縮径した小径の内周面が形成され、小径の内周面の基端側に段部7Aが形成されている。ソケット本体1の外周面とスリーブ7の内周面の間にはコイルスプリング8が介在し、このコイルスプリング8はそれぞれの段部1C、7Aによって圧縮されている。また、ソケット本体1の外周面の先端近傍にはストップリング9が装着され、このストップリング9がコイルスプリング8によって付勢されるスリーブ7をソケット本体1から抜け出さないように規制している。スリーブ7の内周面とソケット本体11の外周面の間に隙間が形成され、この隙間によってソケット本体1とプラグ(図示せず)を接続する時に貫通孔1B内のボール6が貫通孔1Bから脱落しないように受け止める。
プラグを接続する時には、スリーブ7をコイルスプリング8の付勢力に抗してソケット本体1の第2の拡径部側へ移動させ、貫通孔1B内のボール6がソケット本体1の内周面から貫通孔11B内に退没できるようにしておき、この状態でプラグをソケット本体1内へ挿入してバルブ2を開放する。この時、スリーブ7がコイルスプリング8に付勢されて元の位置に戻ると共にボール6の一部が貫通孔1Bからソケット本体1の内周面に突出し、プラグ外周面の環状溝に嵌まり込み、プラグをソケット本体1に接続して固定する。プラグをソケット本体1から抜く時にはスリーブ7を基端側へ移動させてボール6の貫通孔1Bから突出した部分が貫通孔1B内に入り込んでスリーブ7の先端側の内周面に逃げる状態にすれば、ソケットとプラグの接続を簡単に解除することができる。
而して、バルブ2は、図3の(b)に拡大して示すように、流路を開閉する円盤状のバルブ本体部2Aと、バルブ本体2Aの一面に中心を横切って立設され且つプラグの先端を受ける板部2Bと、を有している。バルブ本体部2Aの基端側の片面には縮径部が形成され、この縮径部がバルブスプリング4の先端部に嵌り込んで接続されている。シール部材3の両面の外周にはリング状の突起が形成され、これらのリング状の突起がソケット本体1の段部1Aに形成された環状溝及びアダプタ5の外周先端部に形成された縮径部に嵌め込まれている。また、アダプタ5の中ほどから先端側の部分は直胴部として均一な肉厚に形成されている。このアダプタ5の直胴部の内側に、この直胴の内径より小さな外径を有するバルブ本体部2Aが配置され、バルブ本体部2Aとアダプタ5の直胴部の間に隙間δが形成されている。この隙間δがバルブ2を開放した時の流路になる。
しかしながら、従来のソケットは、バルブ1を開放した時にバルブ本体1Aとアダプタ5の先端部の間に流路を確保するためにバルブ本体1Aとアダプタ5の直胴部の間に隙間δが形成されており、しかもバルブ1が円錐台状のバルブスプリング4によって支持されているため、バルブ2の姿勢が不安定でプラグを接続する時にバルブ2がソケットの軸心から位置ズレしやすく、プラグを接続した時に空気等の流体の流量が不安定になる問題があった。また、アダプタ5の直胴部が薄く、シール部材3の外周縁部に食い込んでいるため、シール部材3が損傷しやすくシール部材3の交換頻度が高くなるという問題もあった。尚、図3の(b)において、Δdはバルブ2の軸心からの位置ズレ量を示している。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ソケット本体にプラグを接続してもバルブ2が軸心から位置ズレせず、空気等の流量を安定化することができると共に、バルブのシール部材が損傷し難くシール部材の交換頻度を低減することができるカップリング装置用のソケットを提供することを目的としている。
本発明の請求項1に記載のカップリング装置用のソケットは、プラグと対をなして流体配管のカップリング装置を構成するソケットにおいて、上記ソケットは、筒状のソケット本体と、このソケット本体の内周面に流路として形成された小径部の端面に装着されたリング状のシール部材と、このシール部材に対して離接して上記流路を開閉するバルブと、このバルブに弾力を付与するバルブスプリングを支持し且つ先端が上記シール部材に接触するように上記ソケット本体に接続された筒状のアダプタと、を備え、上記アダプタは、上記シール部材側の端部の内周面がその他の部分の内周面より縮径したガイド面として形成され、且つ、上記ガイド面と上記バルブの外周面との間に細隙が形成され、上記バルブが上記ガイド面に従って軸方向へ移動するように構成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、ソケット本体にプラグを接続してもバルブ2が軸心から位置ズレせず、空気等の流量を安定化することができると共に、バルブのシール部材が損傷し難くシール部材の交換頻度を低減することができるカップリング装置用のソケットを提供することができる。
以下、図1及び図2に示す実施形態に基づいて本発明のカップリング装置用のソケットについて説明する。尚、各図中、図1は本発明のカップリング装置のソケットの一実施形態を示す図で、上半分がプラグを接続する前の状態を示す断面図、下半分がプラグを接続した状態を示す断面図、のソケット及びプラグそれぞれの半分を破断して示す部分断面図、図2は本発明のカップリング装置のソケットの他の実施形態を示す図で、上半分がプラグを接続する前の状態を示す断面図、下半分がプラグを接続した状態を示す断面図である。
第1の実施形態
本実施例のカップリング装置のソケット10は、例えば図1に示すように、筒状のソケット本体11と、ソケット本体11内に設けられ且つこのソケット本体11内の流路を開閉するバルブ12と、このバルブ12をソケット本体11の内周面中ほどに形成された段部11Aに装着されたシール部材13と、このシール部材13にバルブ12を弾接させる、円錐台状に巻き上げて形成されたバルブスプリング14と、このバルブスプリング14を圧縮して収容するようにバルブ本体11に挿着され且つ先端部でシール部材13の外周縁部を押圧して気密を保持する筒状のアダプタ15と、を備えている。ソケット本体11の基端側の内周面には雌ネジが形成されていると共にアダプタ15の先端側の内周面には雄ネジが形成され、ソケット本体11とアダプタ15はこれらのネジを介して螺合している。
図1に示すように、ソケット本体11中ほどの段部11Aはソケット本体11の内周面が縮径した小径部11Bの基端側に形成されている。小径部11Bより先端側には周方向に所定間隔を空けて複数の貫通孔11Cが形成され、これらの貫通孔11Cそれぞれにはボール16が嵌め込まれている。貫通孔11Cは、従来と同様に外側から内側に向かって徐々に縮径し、ボール16の一部がソケット本体11の内側へ突出するように形成されている。小径部11Bと貫通孔11Cの間には小径部11Bに隣接する環状溝が形成されている。この環状溝にOリング17が装着され、このOリング17にプラグ50の外周面の段部が弾接し流路の気密を保持するようにしてある。
図1に示すように、ソケット本体11外周面にはスプリングホルダ18及びスリーブ19が摺動自在に装着され、これらのスプリングホルダ18及びスリーブ19は、いずれもプラグ50をソケット本体11に挿入する際に連動してソケット本体11の外周面を摺動するようになっている。
而して、図1に示すように、スプリングホルダ18基端側の内周面には全周に亘って第1の環状突起18Aが形成され、ソケット本体11先端側の外周面にはスプリングホルダ18の第1の環状突起18Aが摺動するように縮径部11Dが形成されている。スプリングホルダ18先端部の外周面には全周に亘って第2の環状突起18Bが形成され、第2の環状突起18Bによってスリーブ19の内周面とスプリングホルダ18の外周面との間に隙間が形成されている。
ソケット本体11の縮径部11D先端部の外周面には全周に亘って環状溝が形成され、この環状溝に第1のストップリング20が装着されている。また、スリーブ19先端部の内周面には全周に亘って環状溝が形成され、この環状溝に第2のストップリング21が装着されている。従って、スプリングホルダ18は、第1の環状突起18Aがソケット本体11側の第1のストップリング20において係止すると共に第2の環状突起18Bがスリーブ19側の第2のストップリング21において係止し、ソケット本体11から抜け出さないようになっている。
図1に示すように、スプリングホルダ18の第1の環状突起18Aの段部とソケット本体11の縮径部11Dの段部との間には第1のコイルスプリング22が圧縮された状態で装着され、第1のコイルスプリング22がスプリングホルダ18を第2のストップリング21に弾接させている。また、スプリングホルダ18の第2の環状突起18Bとスリーブ19の縮径部19Aの先端側段部との間には第2のコイルスプリング23が圧縮された状態で装着され、第2のコイルスプリング23がスプリングホルダ18を第2のストップリング21に弾接させている。
従って、図1の下半分に示すようにソケット10にプラグ50が接続された状態から、これらの接続を解除する場合には同図の下半分に示すスリーブ19を第2のコイルスプリング22の付勢力に抗して先端側へ摺動させると、同図の上半分に示すようにスリーブ19の縮径部19Aがソケット本体11の貫通孔11Cを開放すると共にボール16が貫通孔11Cの外側へ移動できる状態になる。この状態ではスプリングホルダ18が第1のコイルスプリング21の付勢力を得てプラグ50を先端側へ付勢し、プラグ50がソケット10から飛び出してソケット10とプラグ50の接続を自動的に解除することができる。
また、ソケット本体11の貫通孔11Cから基端側に向けて二段階で拡径する第1、第2の拡径部がそれぞれ形成され、第1、第2の拡径部それぞれの先端側がテーパ面からなる第1、第2の段部11E、11Fとして形成されている。プラグ50を接続した時にはスリーブ19の縮径部19Aが第1の段部11Eに当接して貫通孔11Cを閉じ、スリーブ19の基端が第2の段部11Fに当接するようになっている。
而して、バルブ12は、図1に示すように、基端側に形成された円盤状のバルブ本体部12Aと、バルブ本体12Aの先端側の片面にバルブ本体部11Aと軸心を共有してソケット本体11の小径部11Bの内面より小径に形成された筒状部12Bと、を有している。バルブ本体部2Aの基端側の片面には従来と同様に縮径し外周縁部にフランジ部が形成され、このフランジ部にバルブスプリング14が先端で弾接している。バルブ本体部12Aの片面に形成された筒状部12Bの周面には所定間隔を空けて複数の流通孔12Cが形成され、バルブ12がシール部材13から離れた時点でアダプタ15側に接続された供給源から空気等の流体がこれらの流通孔12Cを通ってプラグ50側へ流れるようになっている。シール部材13の両面の外周には軸方向に突出するリング状の突起が形成され、これらのリング状の突起がソケット本体11の段部11Aに形成された環状溝及びアダプタ15の外周先端部に形成された縮径部に嵌め込まれている。
図1に示すように、アダプタ15は、先端部の内周面がその他の部分の内周面より縮径して厚肉状に形成されている。この先端の内周面がバルブ本体部12Aのガイド面15Aとして形成され、このガイド面15Aとバルブ本体部12Aの外周面との間には僅かな隙間(細隙)が形成されている。また、このガイド面15Aは、先端から軸方向に一定の幅を持って形成されている。従って、プラグ50の操作によりバルブ12が流路を開閉する際に、バルブ本体部12Aがガイド面15Aに従って軸方向に往復移動し、バルブ12の軸心がソケット10の軸心から位置ズレすることなく移動する。また、ガイド面15Aを含む先端部は、他の部分より厚肉になっているため、その先端面とシール部材13との接触面積が従来よりも大きくてシール部13に食い込み難く、しかもバルブ12が位置ズレしないため、バルブ本体部12Aがシール部材13と位置ズレすることなく弾接し、シール部材13を不均一に変形させることがなく、シール部材13のリング状の突起がアダプタ15の先端から外れたり損傷したりし難く、シール部材13の交換頻度を従来よりも格段に少なくすることができる。
一方、プラグ50は、図1に示すように、ソケット本体11の小径部11Bの内径より僅かに小径に形成された外径を有する第1直胴部51と、第1直胴部51の外周面から拡径しソケット本体11内周面の内径より僅かに小径に形成された外径を有する第2直胴部52と、第2直胴部52の基端に形成されたフランジ53と、を有している。第1直胴部51と第2直胴部52の境界部は徐々に拡径するテーパ状の段部54として形成され、図1の下半分に示すようにプラグ50をソケット10に接続した時に、段部54がソケット本体11のOリング17と弾接するようになっている。第2直胴部52の外周面には段部54近傍に位置する環状溝55が形成されている。この環状溝55は、図1の下半分に示すように軸方向の断面形状が逆台形状を呈し、内部にボール16Gが嵌まり込むようになっている。
次に、ソケット10にプラグ50を接続する動作について説明する。まず、プラグ50をソケット10内に挿入し、プラグ50のフランジ53でスプリングホルダ18を第1、第2のコイルスプリング22、23の付勢力に抗してソケット本体11の基端側へ押し込むと、プラグ50の環状溝55がソケット本体11の複数の貫通孔11Cに達する。この時、これらの貫通孔11C内のボール16がそれぞれプラグ50の環状溝55内に嵌まり込んでソケット本体11の外周面から退没すると同時に、スリーブ19が第2のコイルスプリング23の付勢力を得て複数の貫通孔11Cを閉じてボール16をプラグ50の環状溝55内に封じ込め、プラグ50をソケット10に自動的に接続することができる。また、プラグ50の段部54がソケット本体11の内周面に装着されたOリング17に弾接してソケット本体11内を外部からシールする。
一方、プラグ50の先端がバルブ12の筒状部12Bの先端に当接し、バルブスプリング14の付勢力に抗してバルブ12をアダプタ15内に押し込む。この時、プラグ50の軸心とバルブ12の軸心は一致している。引き続き、バルブ本体12Aがアダプタ15のガイド面15Aに沿って軸方向へ移動するため、バルブ12はソケット10の軸心から位置ズレすることなく移動して流路を開放する。この時、バルブ12の軸心がソケット10の軸心と実質的に一致しているため、空気等の流体はバルブ本体12Aとアダプタ15の内周面に形成された均一なリング状の隙間を通り、安定した流量で流路内を流れる。
ソケット10とプラグ50の接続を解除する場合には、ソケット10のスリーブ19を第2のコイルスプリング23の付勢力に抗してソケット10の先端側へ移動させると、スリーブ19の縮径部19Aがソケット本体11の貫通孔11Cを開放するため、複数のボール16がプラグ50の環状溝55からそれぞれの貫通孔11Cないでスリーブ19の内周面側へ移動できる状態になる。この状態になると スプリングホルダ18が第1のコイルスプリング22の付勢力を得てプラグ50に付勢力を与えてプラグ50をソケット10から飛び出させ、ソケット10とプラグ50の接続を解除する。この時も、バルブ12はアダプタ15のガイド面15Aに従って移動するため、バルブ12がシール部材13に着座した時にはバルブ12の軸心はソケット10の軸心と実質的に一致している。
以上説明したように本実施形態によれば、ソケット10は、筒状のソケット本体11、ソケット本体11内に設けられたバルブ12、バルブ12をシール部材13に弾接させるバルブスプリング14及びバルブスプリング14を支持するアダプタ15を備え、アダプタ15は、シール部材13側の端部の内周面がその他の部分より縮径するガイド面15Aとして形成され、且つ、ガイド面15Aとバルブ本体12Aの外周面との間に細隙が形成され、バルブ12がガイド面15Aに従って軸方向へ移動するように構成されているため、ソケット10に対してプラグ50を着脱する際にバルブ12が常にアダプタ15のガイド面15Aに沿って移動し、ソケット10の軸心から位置ズレすることがなく、ソケット10の流路を開放した時に安定した流量を確保することができる。また、アダプタ15のシール部材13と接触する先端面が厚肉になっているため、シール部材13がアダプタ15によって損傷され難く、シール部材13の交換頻度を格段に軽減することができる。
第2の実施形態
本実施形態のカップリング装置用のソケット10Aは、例えば図2に示すようにスプリングホルダ18に代えてスライドリングを設けた点以外は、実質的に第1の実施形態に準じて構成されている。従って、本実施形態のソケット10Aを第1の実施形態と同一または相当部分には同一符号を付して本実施形態の特徴部分を中心に説明する。尚、プラグ50Aは、第1直胴部51、第2直胴部52、フランジ部53、テーパ状の段部54及び複数のボール16が嵌まり込む環状溝55を有し、第1の実施形態のプラグ50に準じて構成されている。
即ち、ソケット本体11の内周面の中ほどには段部が形成され、この段部にはソケット本体11の内周面より小径に形成された内周面を有するパッキンホルダ11Aが挿着さている。このパッキンホルダ11Aの基端側端面にはシール部材13が装着されている。パッキンホルダ11Aの先端側の内周には軸方向に突出するリング状突起11Gが形成され、このリング状突起11Gの外周面とソケット本体11の内周面の間には隙間が形成されている。また、ソケット本体11の複数の貫通孔11Cの基端側の内周面には環状突起11Hが形成されている。
ソケット本体11先端部の内周面にはスライドリング18が挿入されている。このスライドリング18とパッキンホルダ11Aの間には第1のコイルスプリング22が弾装され、第1のコイルスプリング22によってスライドリング18を先端側へ付勢している。即ち、第1のコイルスプリング22は、一端がパッキンホルダ11Aとソケット本体11の隙間に嵌入し、他端がスライドリング18とソケット本体11の隙間に嵌入することにより、ソケット本体11とスライドリング18の間に弾装されている。このスライドリング18は、ソケット本体11の内周面を摺動する第1の外周面と、第1の外周面より縮径し環状突起11Hを摺動する第2の外周面を有している。そして、第1の外周面と第2の外周面の間の段部18Cが形成され、この段部18Cがソケット本体11の環状突起11Hと係合し、スライドリング18がソケット本体11から抜け出さないようになっている。
ソケット本体11の外周面にはスリーブ19が摺動自在に装着されている。また、ソケット本体11には複数のボール16の先端側に配置した環状溝が形成され、この環状溝にはスリーブ19の抜け止めになるストップリング21が装着されている。スリーブ19の内周面には先端近傍から中ほどまで縮径部19Bが形成され、ソケット本体11の外周面にはスリーブ19の縮径部19Bに対応して拡径する拡径部11Iが形成されている。図2の上半分に示すようにスリーブ19先端の内周面とソケット本体11の外周面の間にはボール16が貫通孔11Cから突出するための隙間が形成されている。そして、ソケット本体11の外周面とスリーブ19の内周面の間には第2のコイルスプリング23が弾装され、このコイルスプリング23によってスリーブ19を先端側に付勢している。
従って、図2の上半分に示すようにスリーブ19の縮径部19Bがソケット本体11の外周面側から複数の貫通孔11Cを開放した時には複数のボール16がそれぞれの貫通孔11Cからスリーブ19の内周面側へ突出してプラグ50Aの接続を解除する。また、同図の下半分に示すように縮径部19Bが複数の貫通孔11Cを閉じた時には複数のボール16がそれぞれの貫通孔11Cからプラグ50Aの環状溝55内へ突出して封じ込められ、プラグ50Aをソケット10Aに接続する。
一方、バルブ12及びアダプタ15は、第1の実施形態のバルブ12及びアダプタ15と実質的に同一の構成を有している。従って、バルブ12はアダプタ15のガイド面15Aの働きでソケット10Aの軸心から位置ズレすることなく軸方向へ移動し、空気等の流体の流量を安定化すると共にシール部材13の交換頻度を少なくしている。
次に、ソケット10Aにプラグ50Aを接続する動作について説明する。まず、プラグ50Aの先端をソケット本体11内に挿入すると、プラグ50Aのテーパ状の段部54がスライドリング18内周面のテーパ面と係合してスライドリング18を基端側へ押し込み、スライドリング18がソケット本体11の内周面から複数の貫通孔11Cを開放する。プラグ50Aの環状溝55が複数の貫通孔11Cに達すると、各貫通孔11C内のボール16がそれぞれプラグ50Aの環状溝55内に嵌まり込む。この時、スリーブ19が第2のコイルスプリング23の付勢力を得て、図2の下半分に示すように縮径部19Bが複数の貫通孔11Cをソケット本体11の外周面側から閉じ、各貫通孔11C内のボール16をプラグ50Aの環状溝55内に封じ込め、プラグ50Aをソケット10Aに自動的に接続する。この間に、プラグ50Aの先端がバルブ12の筒状部12Bに当接してバルブ12をアダプタ15側へ押し込んで流路を開放する。バルブ12は第1の実施形態と同様にアダプタ15のガイド面15Aに誘導されて動作し、バルブ12の軸心がソケット10Aの軸心から位置ズレすることがない。
ソケット10Aとプラグ50Aの接続を解除する場合には、図2の下半分に示す状態でスリーブ19を第2のコイルスプリング23の付勢力に抗してソケット本体11の基端側へ移動させると、スリーブ19の縮径部19Bがソケット本体11の外周面側から複数の貫通孔11Cが開いて各ボール16がそれぞれの貫通孔11Cからスリーブ19の先端の内周面側へ逃げられる状態になる。この状態でスライドリング18が第1のコイルスプリング22の付勢力を得てプラグ50Aを自動的に先端側へはじき出し、プラグ50Aとソケット10Aとの接続を自動的に解除することができる。
以上説明したように本実施形態においても第1の実施形態と同様の作用効果を期することができる。
尚、本発明は上記の各実施形態に何等制限されるものではなく、必要に応じて各構成要素を適宜変更することができる。例えば、上記各実施形態では、筒状部12Bを有するバルブ12について説明したが、本発明においても筒状部に代えて従来の板部2Bを有するバルブとして形成することもできる。
本発明は、空気等の流体が流れる流体配管のカップリング装置に好適に利用することができる。
本発明のカップリング装置用のソケットの一実施形態を示す図で、上半分がプラグを接続する前の状態を示す断面図、下半分がプラグを接続した状態を示す断面図である。 本発明のカップリング装置のソケットの他の実施形態を示す図で、上半分がプラグを接続する前の状態を示す断面図、下半分がプラグを接続した状態を示す断面図である。 (a)、(b)はそれぞれ従来のカップリング装置用のソケットの一例を示す図で、(a)はその上半分を示す断面図、(b)は(a)の○で囲んだ部分を拡大して示す断面図である。
符号の説明
10、10A ソケット
11 ソケット本体
11A 段部
12 バルブ
13 シール部材
14 バルブスプリング
15 アダプタ
15A ガイド面
50、50A プラグ

Claims (1)

  1. プラグと対をなして流体配管のカップリング装置を構成するソケットにおいて、上記ソケットは、筒状のソケット本体と、このソケット本体の内周面に流路として形成された小径部の端面に装着されたリング状のシール部材と、このシール部材に対して離接して上記流路を開閉するバルブと、このバルブに弾力を付与するバルブスプリングを支持し且つ先端が上記シール部材に接触するように上記ソケット本体に接続された筒状のアダプタと、を備え、上記アダプタは、上記シール部材側の端部の内周面がその他の部分の内周面より縮径したガイド面として形成され、且つ、上記ガイド面と上記バルブの外周面との間に細隙が形成され、上記バルブが上記ガイド面に従って軸方向へ移動するように構成されていることを特徴とするカップリング装置用のソケット。
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