JP2009257199A - 内燃機関のピストンリング構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】シリンダ内周面に対するピストンリングの押し付け力の適切化を達成する。
【解決手段】シリンダ内周面2aの内径が燃焼室から遠ざかるにつれて漸減する形状に形成されていることにより、ピストンリングはピストン上昇行程において拡がるため、第2ピストンリング22よりもばね定数の高い第1ピストンリング21にあっては、シリンダ内周面に対する押し付け力の低減幅が大きくなり、燃焼圧の回り込みにより大きな背圧が作用して押し付け力が過大になることが抑制されるため、第1ピストンリングの外周における油膜形成が確保される。これにより、ピストンリング構造における焼き付きやフリクションを低減することができる。また、第2ピストンリングにあっては、相対的にばね定数が小さいため、上昇行程において拡がっても押し付け力の低下は小さく、オイル掻き落とし性の低下を抑制することができ、適切なオイル回収を確保し得る。
【選択図】図2
【解決手段】シリンダ内周面2aの内径が燃焼室から遠ざかるにつれて漸減する形状に形成されていることにより、ピストンリングはピストン上昇行程において拡がるため、第2ピストンリング22よりもばね定数の高い第1ピストンリング21にあっては、シリンダ内周面に対する押し付け力の低減幅が大きくなり、燃焼圧の回り込みにより大きな背圧が作用して押し付け力が過大になることが抑制されるため、第1ピストンリングの外周における油膜形成が確保される。これにより、ピストンリング構造における焼き付きやフリクションを低減することができる。また、第2ピストンリングにあっては、相対的にばね定数が小さいため、上昇行程において拡がっても押し付け力の低下は小さく、オイル掻き落とし性の低下を抑制することができ、適切なオイル回収を確保し得る。
【選択図】図2
Description
本発明は、内燃機関のピストンリング構造に関するものである。
従来、内燃機関のピストンには、圧力リング(ピストンリング)として、燃焼ガスがピストンとシリンダ内周面との間を通って燃焼室からクランク室へ回ることを防ぐためにシールしつつ、ピストンが摺動する際の抵抗を低く抑えて焼き付きも防止する役割を持たせたトップリングや、シリンダ内周面に付着しているオイル(潤滑油)を掻き落として燃焼室へのオイル流入を防止する役割を持たせたセカンドリングが設けられている。ピストンリング、特にセカンドリングにあっては、ピストン上昇時にはピストンリングとシリンダ内周面との間にオイル(潤滑油)を通して、ピストン下降時にはシリンダ内周面のオイルを掻き落とす機能が要求される。例えば、シリンダ外周面に開口しかつ周方向に連続して形成されたリング溝内にピストンリングをシリンダ内周面に向けて付勢するばね材からなるプレートエキスパンダを設け、ピストンリングの形状(上昇方向に斜面を向けたテーパ形状)やプレートエキスパンダの張力の設定などにより上記機能を達成するようにしたものがあった(例えば特許文献1参照)。
特開昭62−233567号公報
一方、燃焼室に最も近い位置に設けられているトップリング(第1ピストンリング)にあっては、膨張行程時には高圧のガスがリング溝とトップリングとの隙間からリング溝内に入り込むため、本来(組み付け状態)のリング張力(上記シリンダ内周面に向けて付勢するばね力)に燃焼圧によるリング背圧が加わり、シリンダ内周面に対するトップリングの過大な押し付け力が発生する。そのため、トップリング外周の油膜形成が困難となり、金属接触によるフリクションの増大が発生するという問題があった。
このような課題を解決して、シリンダ内周面に対するピストンリングの押し付け力の適切化を達成するために本発明に於いては、内燃機関のシリンダ(2)と、前記シリンダ(2)内で軸線方向に往復運動するピストン(3)と、前記ピストン(3)の外周面に燃焼室(11)側から順に配設されかつそれぞれ周方向に連続して形成された第1リング溝(12)および第2リング溝(13)と、前記第1リング溝(12)に設けられた第1ピストンリング(21)および前記第2リング溝(13)に設けられた第2ピストンリング(22)とを有する内燃機関のピストンリング構造であって、前記シリンダ(2)の内周面(2a)は軸線方向に前記燃焼室(11)から遠ざかるに連れて内径が漸減して形成され、前記第1ピストンリング(21)が、前記第2ピストンリング(22)よりも大きいばね定数を有するものとした。
特に、前記第1ピストンリング(21)が、前記シリンダ(2)の内周面(2a)に摺接するように前記第1リング溝(12)に受容された第1アウタリング(14)と、前記第1アウタリング(14)を前記シリンダ(2)の内周面(2a)側に付勢するべく前記第1リング溝(12)内の前記第1アウタリング(14)の半径方向内側に配置されたばね材からなる第1エキスパンダ(15)とを有すること、また、前記第2ピストンリング(22)が、前記シリンダ(2)の内周面(2a)に摺接するように前記第2リング溝(13)に受容された第2アウタリング(16)と、前記第2アウタリング(16)を前記シリンダ(2)の内周面(2a)側に付勢するべく前記第2リング溝(13)内の前記第2アウタリング(16)の半径方向内側に配置されたばね材からなる第2エキスパンダ(17)とを有し、前記第1エキスパンダ(15)と前記第2エキスパンダ(17)とが共に板状ばね材により形成され、前記第1エキスパンダ(15)が、前記第2エキスパンダ(17)よりも大きい板厚にて形成されていること、また、前記第2ピストンリング(22)が、前記シリンダ(2)の内周面(2a)に摺接するように前記第2リング溝(13)に受容された第2アウタリングと、前記第2アウタリングを前記シリンダの内周面側に付勢するべく前記第2リング溝(13)内の前記第2アウタリング(16)の半径方向内側に配置されたばね材からなる第2エキスパンダ(17)とを有し、前記第1エキスパンダ(15)が、前記第2エキスパンダ(17)よりも縦弾性係数の高い材質で形成されていること、また、前記第2ピストンリング(22)が、前記シリンダ(2)の内周面(2a)に摺接するように前記第2リング溝(13)に受容された第2アウタリング(16)と、前記第2アウタリング(16)を前記シリンダ(2)の内周面(2a)側に付勢するべく前記第2リング溝(13)内の前記第2アウタリング(16)の半径方向内側に配置されたばね材からなる第2エキスパンダ(17)とを有し、前記第1エキスパンダ(15)と前記第2エキスパンダ(17)とが共に多角形状に形成され、前記第1エキスパンダ(15)が、第2エキスパンダ(17)よりも屈曲部の多い多角形に形成されていると良い。
このように本発明の請求項1によれば、シリンダ内周面の内径変化形状によりピストンリングはピストン往復運動で伸縮するため、相対的にばね定数の高い第1ピストンリングにあっては、上死点(TDC)付近でシリンダ内周面に対する押し付け力が大きく低減しても、燃焼圧の回り込みにより大きな背圧が作用して押し付け力が過大になることが抑制されるため、第1ピストンリングの外周における油膜形成が確保される。これにより、ピストンリング構造における焼き付きやフリクションを低減することができる。また、第2ピストンリングにあっては、相対的にばね定数が小さいため、下降行程において拡がっても押し付け力の低下は小さく、オイル掻き落とし性の低下を抑制することができ、オイル消費量を低減できる。
請求項2によれば、第1ピストンリングにエキスパンダを有する構成としたことから、エキスパンダにより第1ピストンリングのばね定数を容易に設定でき、上記効果を容易に達成することができる。また、第1ピストンリングと第2ピストンリングとにそれぞれエキスパンダを設け、請求項3によれば各エキスパンダの板厚を変えることにより、請求項4によれば各エキスパンダに縦弾性係数の異なる材質のものを用いることにより、請求項5によれば各エキスパンダの多角形状の屈曲部の数を変えることにより、それぞればね定数の異なる各エキスパンダを容易に形成することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明によるピストン構造が適用される内燃機関の要部を示す断面図である。図示例の内燃機関にあっては、シリンダブロック1にシリンダ2が形成され、このシリンダ2の内周面2aにピストン3が摺動可能に受容されている。ピストン3にはピストンピン4を介してコネクティングロッド5の上端部が連結され、コネクティングロッド5の下端部はクランクピン6を介してクランクシャフト7に連結されている。
シリンダブロック1の下側には、クランクケース8が結合され、このクランクケース8とシリンダブロック1の下部とで、クランクシャフト7を収容するクランク室9が画成されている。クランクケース8の下側には、上方から降下したオイルを受けるオイルパン10が設けられている。
図2は、ピストン3に燃焼室14側から順番に装着された第1ピストンリング(トップリング)21と第2ピストンリング(セカンドリング)22とを示す要部拡大縦断面図である。ピストン3の外周面3aには、燃焼室11に近い部分にて半径方向外向きに開口しかつ周方向に連続して形成された第1リング溝12と、第1リング溝12に対してピストン3の軸線方向の下降側に所定長離間した部分にて半径方向外向きに開口しかつ周方向に連続して形成された第2リング溝13とが配設されている。第2リング溝13には、ピストンリングとして公知形状の第2ピストンリング22が受容されている。
第1リング溝12は、ピストンリングとして公知形状の第1アウタリング14を受容していると共に、第1アウタリング14の縦断面における幅よりも半径方向内向きに所定長深く形成されている。第1リング溝12における半径方向内側の最深部となる底面12aと第1アウタリング14の内周面との間には、板状のばね材を多角形のC字状に形成した第1エキスパンダ15が配設されている。このようにして第1ピストンリング21が構成されている。
なお、第1アウタリング14の外周面形状は軸線に沿う縦断面形状において図2に示されるようにバレル形状に形成されている。これにより、燃焼ガスがピストン3とシリンダ内周面2aとの間を通って燃焼室11からクランク室9へ回ることを防ぐためにシールしつつ、ピストン3が摺動する際の抵抗を低く抑えて焼き付きも防止する役割を持たせたトップリングとして機能する。また、第2ピストンリング22の外周面形状はピストン3の上昇側に斜面を臨ませるテーパ面に形成されている。これにより、ピストン3の上昇行程にあってはシリンダ内周面2aに付着しているオイル(潤滑油)を掻き上げることがなく、ピストン3の下降行程においてオイル掻き落とし力が発揮され、燃焼室へのオイル流入を減らしてオイル消費量を低減できる。
さらに、本発明が適用される内燃機関のシリンダ内周面2aにあっては、ピストン3の上昇側に位置する燃焼室11側から遠ざかるに連れて内径が漸減する逆円錐台形状に形成されている(図1のR1>R2)。それにより、図2に示されるように、円筒形状のピストン3の外周面3aに対するシリンダ内周面2aの傾斜角度はピストン上昇側に開く角度θとなる。なお、シリンダ内周面2aの逆円錐台形状にあっては、内燃機関の運転時には燃焼室11が最も熱くなるため、熱変形により燃焼室11側が膨張することによる場合も含む。その場合には、内燃機関の停止時には逆円錐台形状になっていなくても良く、加工により真円筒形状に形成されていて良い。
図3は図1の矢印III−III線に沿って破断した断面図である。上記したように多角形のC字状をなす第1エキスパンダ15の多角形における各頂点間の各辺部分15aの内周面の一部がリング溝12の底面12aに当接し、多角形における各頂点となる部分が第1アウタリング14の内周面に当接している。第1エキスパンダ15は、周方向の一部で分断され、半径方向外向きの拡がる側にばね付勢力を生じるように形成されている。また、第1アウタリング14も周方向の一部で分断されたC状リングの形状をなし、半径方向に拡径・縮径変形可能に形成されている。
このように構成されたピストンリング構造にあっては、ピストン3の往復運動により第1および第2ピストンリング21・22に対応するシリンダ内周面2aの内径が、ピストン下降時に縮径し、ピストン上昇時に拡径するようになる。したがって、ピストン下降時に第1アウタリング14および第2ピストンリング22は縮径する。第1アウタリング14の変形により第1エキスパンダ15は縮径方向に圧力を受けて同じく縮む方向に変形する。ピストン上昇時には第1アウタリング14は弾性復元力により拡径し、それにより第1アウタリング14側からの圧力が減少するため第1エキスパンダ15もばね復元力により拡径して拡がる方向に変形する。第2ピストンリング22も、弾性復元力により拡径する向きに変形する。
このように、第1ピストンリング21には構成要素として第1エキスパンダ15を設け、第2ピストンリング22にはエキスパンダを設けていないことから、両ピストンリング21・22間でばね定数に差違がある。例えば同じ材質および形状で第1アウタリング14と第2ピストンリング22とを形成した場合には、第1ピストンリング21の方が第2ピストンリング22よりも高いばね定数を有する。
ここで、図4を参照して、シリンダ内周面2aに対する各ピストンリング21・22の押し付け力、および圧縮・膨張行程時の第1ピストンリング21の指圧押し付け力について説明する。図の横軸に下死点BDC〜上死点TDCの行程(ガスケット面からの距離)を示し、縦軸に各押し付け力を示す。なお、参考としてシリンダ内周面2aの内径(ボア径)の変化も示す。
図に示されるように、下死点BDC(例えば組み付け状態)で各ピストンリング21・22の押し付け力が同じとみなせるように設定する。上記したように第1エキスパンダ15を用いている第1ピストンリング21に対して、第2ピストンリング22にあっては大きく撓ませた領域で組み付けられている。逆に、総合的にばね定数の大となる第1ピストンリング21にあっては、小さく撓ませた領域で組み付けられている。
上死点TDCに至るに連れてボア径が増大することから各ピストンリング21・22が拡径し、その変形量は同じであるが、上記したようにばね定数の違いにより第2ピストンリング22の押し付け力低減量は小さく、第1ピストンリング21の押し付け力低減量は大きくなる。
一方、圧縮・膨張行程時にあっては図5に示されるように、圧縮・膨張ガス(燃焼ガス)が図の矢印に示されるように第1アウタリング14と第1リング溝12との隙間から第1エキスパンダ15および第1アウタリング14の背面に入りこむ。膨張ガスのガス圧は図4の破線に示されるように膨張行程(ピストン下降行程)初期で大きな圧力となり、膨張行程に進行に応じて減少する。そのガス圧が第1ピストンリング21に作用するため、膨張行程初期ではシリンダ内周面2aに対する第1ピストンリング21の押し付け力(指圧押し付け力)が大となる。したがって、上記したように大きなばね定数の設定によりシリンダ内周面2aの拡径側でばね力による押し付け力が大きく低下しても、十分なガスシール性を確保することができる。
また、これにより膨張行程以外の他の行程での第1ピストンリング21によるシリンダ内周面2aに対する押し付け力が小さくなることから、第1ピストンリング21によるオイル掻き上げが低減され、オイル消費量を低減することができると共に、フリクション低減による出力効率の向上が促進される。
第2ピストンリング22にあっては、オイル掻き落とし性が重視されるものであることから、膨張行程の全領域において一定以上の押し付け力が発生していることが望ましい。上記したようにばね定数を小さくして大きく撓ませた領域で組み付けることにより、ボア径の変化(燃焼室11側の燃焼熱による熱膨張を含む)によるばね付勢力の変化を図4に示されるように小さくすることができ、第2ピストンリング22の押し付け力をほぼ一定とすることができる。したがって、膨張行程の全領域において一定以上の押し付け力が発生し、安定したオイル掻き落とし効果を得ることができる。
また、上記図示例では第1ピストンリング21のみにエキスパンダ(15)を用いた例について示したが、第2ピストンリング22も同様にして、図6に示されるように、第2アウタリング16および第2エキスパンダ17により構成しても良い。この場合のばね定数の異なる設定手段についての例を示す。
図6には各エキスパンダ15・17の板厚を変えた例が示されている。この場合には、第1エキスパンダ15の板厚b1を第2エキスパンダ17の板厚b2よりも厚く設定している(b1>b2)。材質や全体の大きさなどの他の条件を同一にして各エキスパンダ15・17を形成した場合に第1エキスパンダ15の方のばね定数を大きくすることを容易に行うことができ、設計や製作が容易となる。
また、各エキスパンダ15・17において材質を変えて、ばね定数を変えるようにしても良い。この場合には、各エキスパンダ15・17を、それぞれ縦弾性係数(ヤング率)の異なる材質のものを用いて制作する。各エキスパンダ15・17の形状を同一にすることにより、それらの形成が容易となる。
また、図7に示されるように、エキスパンダ15(17)の各屈曲部15b(17b)の数(多角形の角数)を、第1エキスパンダ15の方が第2エキスパンダ17よりも多くしても良い。この場合も材質や全体の大きさなどの他の条件を同一にしても、屈曲部15b(17b)の数が多い方は直線部分(多角形の辺に相当する部分)の長さが短くなるため、ばね定数が高くなる。なお、屈曲部15b(17b)の数が多い方は、屈曲部15b(17b)のRが小さく(曲率が大きく)なり、屈曲部15b(17b)とリング溝の底面12a(13a)との間隔(バッククリアランス)bcも小さく(狭く)なる。
また、エキスパンダ張力分担率を第1エキスパンダ15の方が第2エキスパンダ17よりも大きくすると良い。ここで、エキスパンダ張力分担率とは、ピストンリングに発生する全張力Ftに対するエキスパンダ張力Feの割合(Fe/Ft)のことである。
本発明にかかる内燃機関のピストンリング構造は、ピストンリングにおける焼き付き防止とフリクション低減を向上し得る効果を有し、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンにも適用可能である。
2 シリンダ
2a 内周面
3 ピストン
11 燃焼室
12 第1リング溝
13 第2リング溝
14 第1アウタリング
15 第1エキスパンダ
16 第2アウタリング
17 第2エキスパンダ
21 第1ピストンリング
22 第2ピストンリング
2a 内周面
3 ピストン
11 燃焼室
12 第1リング溝
13 第2リング溝
14 第1アウタリング
15 第1エキスパンダ
16 第2アウタリング
17 第2エキスパンダ
21 第1ピストンリング
22 第2ピストンリング
Claims (5)
- 内燃機関のシリンダと、前記シリンダ内で軸線方向に往復運動するピストンと、前記ピストンの外周面に燃焼室側から順に配設されかつそれぞれ周方向に連続して形成された第1リング溝および第2リング溝と、前記第1リング溝に設けられた第1ピストンリングおよび前記第2リング溝に設けられた第2ピストンリングとを有する内燃機関のピストンリング構造であって、
前記シリンダの内周面は軸線方向に前記燃焼室から遠ざかるに連れて内径が漸減して形成され、
前記第1ピストンリングが、前記第2ピストンリングよりも大きいばね定数を有することを特徴とする内燃機関のピストンリング構造。 - 前記第1ピストンリングが、前記シリンダの内周面に摺接するように前記第1リング溝に受容された第1アウタリングと、前記第1アウタリングを前記シリンダの内周面側に付勢するべく前記第1リング溝内の前記第1アウタリングの半径方向内側に配置されたばね材からなる第1エキスパンダとを有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のピストンリング構造。
- 前記第2ピストンリングが、前記シリンダの内周面に摺接するように前記第2リング溝に受容された第2アウタリングと、前記第2アウタリングを前記シリンダの内周面側に付勢するべく前記第2リング溝内の前記第2アウタリングの半径方向内側に配置されたばね材からなる第2エキスパンダとを有し、
前記第1エキスパンダと前記第2エキスパンダとが共に板状ばね材により形成され、
前記第1エキスパンダが、前記第2エキスパンダよりも大きい板厚にて形成されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のピストンリング構造。 - 前記第2ピストンリングが、前記シリンダの内周面に摺接するように前記第2リング溝に受容された第2アウタリングと、前記第2アウタリングを前記シリンダの内周面側に付勢するべく前記第2リング溝内の前記第2アウタリングの半径方向内側に配置されたばね材からなる第2エキスパンダとを有し、
前記第1エキスパンダが、前記第2エキスパンダよりも縦弾性係数の高い材質で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のピストンリング構造。 - 前記第2ピストンリングが、前記シリンダの内周面に摺接するように前記第2リング溝に受容された第2アウタリングと、前記第2アウタリングを前記シリンダの内周面側に付勢するべく前記第2リング溝内の前記第2アウタリングの半径方向内側に配置されたばね材からなる第2エキスパンダとを有し、
前記第1エキスパンダと前記第2エキスパンダとが共に多角形状に形成され、
前記第1エキスパンダが、第2エキスパンダよりも屈曲部の多い多角形に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のピストンリング構造。
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---|---|---|---|
JP2008107417A JP2009257199A (ja) | 2008-04-17 | 2008-04-17 | 内燃機関のピストンリング構造 |
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ID=41384922
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JP2008107417A Pending JP2009257199A (ja) | 2008-04-17 | 2008-04-17 | 内燃機関のピストンリング構造 |
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JP (1) | JP2009257199A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109458323A (zh) * | 2018-12-19 | 2019-03-12 | 东莞赫升机电有限公司 | 一种用于压缩机的复合式活塞环 |
-
2008
- 2008-04-17 JP JP2008107417A patent/JP2009257199A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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