JP2009256941A - 車庫及び敷地内駐車スペースの設計装置 - Google Patents

車庫及び敷地内駐車スペースの設計装置 Download PDF

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Abstract

【課題】使い勝手のよい駐車スペースを設定することのできる車庫及び敷地内駐車スペースの設計装置を提供する。
【解決手段】設計支援装置により設計支援された駐車スペース26は、車両Cが、駐車スペース26における車両進退方向と交差する方向から旋回しつつ出入りするように設定されている。駐車スペース26は、実スペースS1と、乗降スペースS2及び物品出し入れスペースS3に分割設定されている。乗降スペースS2の幅寸法は、車両Cの側面ドア開き寸法より大きくなっており、物品出し入れスペースS3の奥行き寸法は、車両Cの背面ドア開放寸法より大きくなっている。また、駐車スペース26は、車両Cに対応した旋回軌道テンプレートNが駐車スペース26の境界部や道路13の境界部からはみ出さないように設定されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、車庫及び敷地内駐車スペースの設計装置に関するものである。
建物を建築するに際しては、その建物の建築予定の敷地に照らして建築可能な建物が予め設計される。また、建築基準法などの法規制をクリアしつつ施主のニーズに適合させるための設計が行われる(例えば、特許文献1参照)。用途に応じて建物の設計は様々である(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−236770号公報 特開2002−188307号公報
上記設計方法では、建物それ自体や間取りについて注目された設計手法が取り入れられており、最後に駐車領域が決定されることが一般に行われていた。
ところが、このような設計手法にあっては、車庫などの駐車スペースが建物決定後の残りスペースの中で決定されることになる結果、駐車スペースの使い勝手が悪くなり易い。このような問題は建物を利用した後になってその不便さに気付くことが多い。
そこで、本発明は、使い勝手のよい駐車スペースを設定することのできる車庫及び敷地内駐車スペースの設計装置を提供することを主たる目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、所定の敷地内に建築されている建物内外いずれかに設けられ、車両が入出庫される駐車スペースを有した車庫であって、前記駐車スペースに入庫する車両における車両ドアの開放時の有効寸法であるドア開き寸法に基づいて、前記駐車スペースの有効寸法が設定されており、前記駐車スペースは、車両が駐車される実駐車スペースと、その実駐車スペースに隣接する乗降スペースとを含んで構成されており、前記実駐車スペースと前記乗降スペースとを区画する区画手段又は前記車両を前記実駐車スペースに誘導する誘導手段のうち少なくとも一方を有することにより、前記実駐車スペースに車両が駐車されるように構成されていることを特徴とする。
第1の発明によれば、車庫において駐車スペースの有効寸法は、入出庫する車両のドア開き寸法に基づいて設定されている。また、駐車スペースは、実駐車スペースと乗降スペースとを含んで構成されている。したがって、駐車スペースにおいて、車両を駐車させるために必要な駐車専用スペースとして実駐車スペースを確保しつつ、車両ドアを開放させるために必要な車両ドア開放用スペースとして乗降スペースを好適に確保することができる。さらに、実駐車スペースと乗降スペースとが区画されたり車両が実駐車スペースに誘導されたりすることで実駐車スペースに車両が駐車されるため、上記のごとく分割設定された2つのスペースのうち実駐車スペースへの車両の駐車をアシストすることができる。したがって、駐車スペースに車両が駐車された状態で、車両に対する人の乗降や物品の出し入れを容易に行うことができる。以上の結果、車庫の使い勝手を向上させることができる。
ここで、前記乗降スペースの側部のうち前記実駐車スペースとは反対側に側壁部が形成されている場合(第2の発明)や、前記駐車スペースの両側部に側壁部が形成されている場合(第3の発明)には、側壁部によって駐車スペースの側方に制限が設けられる結果、実駐車スペースと乗降スペースとを個々に設定してあることの上記利点が顕著となる。
第4の発明では、第1乃至3のいずれかの発明において、前記誘導手段として、前記駐車スペースに入庫する車両を所定の駐車位置に誘導する誘導装置を備えている。この発明によれば、誘導装置により車両が所定の駐車位置に誘導されるため、車両を実駐車スペースに駐車させることが容易となる。これにより、駐車スペースの有効寸法にドア開き寸法が含まれているにもかかわらず、駐車車両が車両ドア開放用スペース(乗降スペース)にはみ出してしまって車両ドアを開放させることができないといった不都合の発生を抑制できる。
第5の発明では、第4の発明において、前記誘導装置は、車庫内の幅方向の誘導を行う。この発明によれば、車庫内の幅方向に対して車両が誘導されるため、駐車車両の側方に車両ドア開放用スペースを確保することが容易となる。これにより、車両ドアのうち側面ドアを開放させることができないといった不都合の発生を抑制できる。その結果、運転者等は車両への乗降を容易に行うことができる。
第6の発明では、第4又は5の発明において、前記誘導装置は、車庫内の奥行き方向の誘導を行う。この発明によれば、車庫内の奥行き方向に対して車両が誘導されるため、駐車車両の前後に車両ドア開放用スペースを確保することができる。これにより、車両ドアのうち背面ドアを開放させることができないといった不都合の発生を抑制できる。その結果、車両への物品の出し入れを容易に行うことができる。
第7の発明では、第2又は3の発明において、前記側壁部には、車両ドアの開放時における前記側壁部と車両ドアとの衝突による衝撃を緩和させる緩衝材が備えられている。この発明によれば、駐車スペースに車両が駐車されている場合、その車両ドアの側方には緩衝材が設けられている。したがって、仮に、車両ドアが開放された場合にその車両ドアが側壁部に接触したとしても、その衝突の衝撃が緩和されるため、車両ドアや側壁部が破損することを抑制できる。
第8の発明は、所定の敷地内に建築される建物及び駐車スペースを設計する敷地内駐車スペースの設計装置であって、前記駐車スペースに駐車させる予定車両の種別を入力する車両種別入力部と、前記車両種別入力部により入力可能な車両種別に対応付けて車両ドアの開放に必要な有効寸法であるドア開き寸法を記憶したドア開き寸法記憶部と、前記車両種別入力部により車両種別が入力された場合、前記ドア開き寸法記憶部に記憶されている当該車両種別に対応したドア開き寸法に基づいて、前記駐車スペースの有効寸法を設定する駐車スペース設定部と、を備えていることを特徴とする。
第8の発明によれば、建物及び駐車スペースが設計される場合、その駐車スペースの有効寸法は、駐車予定車両のドア開き寸法に基づいて設定される。したがって、駐車スペースにおいて、車両を駐車させるために必要な駐車専用スペースに加えて、車両ドアを開放させるために必要な車両ドア開放用スペースを好適に確保することができる。したがって、完成後の建物及び駐車スペースを実際に利用する場合、駐車スペースに駐車予定車両が駐車された状態で、車両に対する人の乗降や荷物の出し入れを容易に行うことができる。すなわち、使い勝手のよい駐車スペースを設定することができる。
第9の発明は、第8の発明において、車椅子の利用予定を入力する車椅子予定入力部を更に備え、前記駐車スペース設定部は、前記車椅子予定入力部により車椅子の利用を条件とする入力がなされた場合、前記車椅子の幅寸法が前記ドア開き寸法より大きければ、該車椅子の幅寸法に基づいて、前記駐車スペースの有効寸法を設定する。
第9の発明によれば、車椅子の幅寸法がドア開き寸法より大きければ、駐車スペースの有効寸法は車椅子の幅寸法に基づいて設定される。この場合、駐車スペース内において確保されている車両ドア開放用スペースを、車両に対する車椅子の出し入れや車椅子の移動等を行う車椅子用スペースとして使用することができる。したがって、車椅子の利用に際して使い勝手のよい駐車スペースを設定することができる。
第10の発明は、第8又は9の発明において、敷地形状を含む敷地情報を入力する敷地情報入力部と、敷地から車両が出入り可能な隣接道路幅を含む道路情報を入力する道路情報入力部と、を更に備え、前記駐車スペース設定部は、前記各情報入力部の入力結果に基づいて、前記駐車スペースの有効寸法を設定する。
第10の発明によれば、駐車スペースの有効寸法は、敷地情報及び道路情報に基づいて設定される。ここで、駐車スペースにおいて、車両は車両ドア開放用スペースを通過することが可能であり、車両ドア開放用スペースの大きい方が駐車スペースへの車両の出入りが容易となる。したがって、敷地形状や隣接道路幅等に起因して駐車スペースへの車両の出入りが容易でなくても、駐車スペースの有効寸法を大きくすることでその難易度を低減することができる。すなわち、車両の出入りに関して使い勝手のよい駐車スペースを設定することができる。
第11の発明は、第10の発明において、前記駐車スペースからの前記隣接道路への出入り時における前記予定車両のハンドル操作の許容レベルを入力する操作レベル入力部を備え、前記駐車スペース設定部は、前記敷地情報入力部、道路情報入力部及び前記車両種別入力部により入力された情報に基づいて、前記駐車スペースからの前記隣接道路への出入り時における車両のハンドル操作の必要量を割り出し、前記操作レベル入力部による許容レベルに前記必要量が収まるように前記駐車スペースの有効寸法を設定する。
第11の発明によれば、駐車スペースの有効寸法は、駐車予定車両が隣接道路から駐車スペースへ出入りする際にハンドル操作の必要量が許容レベルに収まるように設定される。この場合、車両の最小旋回半径が許容レベルとして入力されていれば、切り返し操作を行うことなく車両を駐車スペースに出入りさせることができる。したがって、車両出入りに際しての運転操作を容易化することができる。なお、ハンドル操作の必要量としては、隣接道路から駐車スペースに入庫するのに必要なハンドル操作回数などによって規定することもできる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、一階部分に車庫が一体に設けられた車庫付き建物の設計について説明する。そこで、設計についての説明に利用するため、車庫付き建物の一例について図1に基づいて簡単に説明する。なお、図1は敷地境界線と建物の一階部分とを示す平面図である。
図1に示すように、住宅等の建物10は、敷地11内にて構築されている。立地条件の観点において、敷地11は、その周辺が隣地12や隣接した道路13により囲まれており、それら隣地12や道路13とは敷地境界線15により区画されている。この場合、敷地11や隣地12は、道路13に沿って配置されていることになる。敷地11は、平面視略矩形状となっており、その一辺が道路13に面し、その他の辺が隣地12に面している。道路13には、電柱17が立設されており、その電柱17は、車両Cが道路13を走行している場合などに障害物となることがある。また、電柱17の他にも排水溝や縁石などが障害物となることがある。なお、敷地境界線15のうち道路13との境界を示す線を道路境界線と称し、隣地12との境界を示す線を隣地境界線と称する。
建物10は、トイレやキッチン、リビング、ダイニング、寝室、廊下等の屋内空間21を有している。また、建物10は、車庫付き建物となっており、一階部分には一体的に構築された車庫25を有している。車庫25は、車両Cが駐車される駐車スペース26を有しており、駐車スペース26は、平面視略長方形となっている。駐車スペース26においては、その長手方向が車両進退方向になるとともに敷地境界線15のうち道路境界線と直交しており、短手方向が車両幅方向となっている。ここでは、駐車スペース26は、その車両進退方向が道路13における車両進退方向と直交するように配置されており、車両Cの駐車方法が縦列駐車ではなく並列駐車となる。
駐車スペース26は、その周囲が車庫壁27により囲まれており、車庫壁27の一部には、駐車スペース26と屋外とを連通する車庫開口部28が形成されている。車庫開口部28は、駐車スペース26における道路13側の短辺に配置されている。したがって、車庫25は、車庫開口部28により道路13側に開放されていることになる。
ここで、車庫25においては、車庫壁27の内側が駐車スペース26の有効寸法となっている。例えば、車両幅方向については、車庫開口部28を挟んで対向する車庫壁27の間の寸法が駐車スペース幅寸法Aとなっており、車両進退方向については、車庫奥側の車庫壁27と車庫開口部28との間の寸法が駐車スペース26の駐車スペース奥行き寸法Bとなっている。また、駐車スペース26と隣地12との間の寸法は隣地離間距離E1となっており、駐車スペース26と道路13との間の寸法は道路離間距離E2となっている。なお、隣地離間距離E1は、車両幅方向に隣接する敷地11のうち駐車スペース26に近い方と駐車スペース26との間の間隔である。さらに、道路13の幅は隣接道路幅Mとなっている。
以上例示したように、特定の敷地11に建物10が建築される場合、その建築に先立って設計が行われる。本実施形態では、建物10の設計が設計支援装置31を用いて行われる。設計支援装置31は、例えばパーソナルコンピュータ及び専用プログラムによって構成されており、キーボード等の入力装置に対して設計者により入力操作が行われることで入力データを取得する。そして、入力データに基づいて建物10及び駐車スペース26の設計が行われ、その設計結果をメモリ(記憶装置)に記憶させ、必要に応じてディスプレイ(表示装置)に表示させたりプリンタ(印刷装置)に出力させたりする。
設計支援装置31について、図2〜図7を参照しつつ説明する。図2は設計支援装置31の概略を示す機能ブロック図、図3は車両情報記憶部51に記憶されているデータベースについて説明するための図、図4は車両Cの車体寸法について説明するための図、図5は車両Cの旋回半径Rについて説明するための図、図6は旋回軌道テンプレートNについて説明するための図、図7は駐車スペース26の設計例を示す図である。
図2に示すように、設計支援装置31は、建物10や駐車スペース26の設計を行う設計部32と、その設計部32に各種情報を入力する複数の入力部とを有している。入力部としては、敷地情報入力部41、道路情報入力部42、駐車方法入力部43、車種入力部44、操作レベル入力部45、時間レベル入力部46、車椅子予定入力部47、及びその他入力部48があり、各入力部41〜48は、設計支援装置31に対して設計者から付与された入力データに基づいて各種情報を設計部32にそれぞれ入力する。
具体的には、敷地情報入力部41は、敷地11の形状、大きさ、隣地12や道路13に対する配置関係など、敷地11に関する敷地情報を設計部32に入力する。道路情報入力部42は、隣接道路幅M、隣接道路幅Mのうち車道の幅、隣接道路幅Mのうち歩道の幅、道路13が延びている方向、車両Cの進行可能な向き、電柱17等の障害物の有無など、道路13に関する道路情報を設計部32に入力する。駐車方法入力部43は、敷地11内における車両Cの駐車位置、道路13から駐車位置への車両進入方向、車両Cの駐車向き、駐車後にどの車両ドアを開放させるかなど、駐車方法に関する情報を設計部32に入力する。車種入力部44は、敷地11内に駐車させる車両Cの種別を車種として設計部32に入力する。
操作レベル入力部45は、道路13から車庫25に車両Cが出入りする際のハンドル操作の許容レベルを設計部32に入力する。ハンドル操作の許容レベルは、ハンドルの操作量について運転者が許容する範囲を段階的なレベルで示すものであり、例えば、ハンドルの操作量が少量となる簡易レベル、通常量となる通常レベル、多量となる困難レベルの3段階のいずれかに設定される。ハンドルの操作量は、車両Cを旋回させる場合にはその旋回角度に応じた大きさとなり、車両Cの切り返し操作を行う場合にはその切り返し回数に応じた大きさとなる。ここで、車両Cの旋回角度が大きかったり切り返し回数が多かったりすると、ハンドル操作を含めた運転操作の難易度が高いと考えられる。したがって、ハンドル操作の許容レベルは、入出庫時における運転操作の難易度に関する許容レベルともいえる。
時間レベル入力部46は、道路13から車庫25に車両Cが出入りする際における所要時間の許容レベルを設計部32に入力する。所要時間の許容レベルは、入出庫の所要時間について運転者が許容する範囲を段階的なレベルで示すものであり、例えば、入出庫の所要時間が短い短時間レベル、普通である通常時間レベル、長い長時間レベルの3段階のいずれかに設定される。ここで、ハンドルの操作量が小さくても駐車スペース26への進入部が狭い場合、駐車スペース26へ出入りするための運転操作の難易度が高くなる。これに対して、駐車スペース26への進入部が広い場合、狭い場合に比べて運転操作の難易度は低いため、入出庫の所要時間は短くなると考えられる。したがって、車両出入りに際しての所要時間の許容レベルは、運転操作の難易度に関する許容レベルともいえる。
車椅子予定入力部47は、車庫25内での車椅子の使用予定を設計部32に入力する。また、車椅子の使用予定が有る場合、車椅子の幅寸法等を車椅子情報として入力する。その他入力部48は、屋内空間21の大きさや仕切り方、駐車スペース26を含めた間取りなど、その他の建物10全体に関する情報を設計部32に入力する。
設計支援装置31は、車両Cに関する車両情報を記憶するとともに設計部32に車両情報を入力する車両情報記憶部51を有している。車両情報記憶部51には、図3に示すようなデータベースが記憶されており、そのデータベースは、例えば、車種ごとに、車両ドアDに関する情報や、幅方向寸法Wに関する情報、進退方向寸法Lに関する情報、上下方向寸法Hに関する情報、旋回半径Rに関する情報、旋回軌道テンプレートNに関する情報などといった車両情報を記憶している。なお、図3においてはデータベースの構造を表形式で示すものであり、各部の具体的な寸法その他については実際にはセル毎に記録されているがここでは数値それ自体の図示は割愛し、各種情報の意義について以下に説明することとする。
例えば、車両Cが図4に示すような車種である場合、車両ドアDに関する情報には、車体の左右両側面に側面ドアD1が設けられていること、及び背面に背面ドアD2が設けられていることが含まれている。この場合、側面ドアD1及び背面ドアD2はそれぞれ回動式のドアとなっている。側面ドアD1は、回動軸が上下方向に延びるように車体に対して軸支されており、車体側方に向かって開放される。背面ドアD2は、回動軸が左右方向に延びるように車体に対して軸支されており、車体後方及び上方に向かって開放される。
幅方向寸法Wに関する情報には、図4(a)に示すように、車体の幅寸法である車両幅W0と、側面ドアD1を開放させた場合において車体側方での有効寸法である側面ドア開き寸法W1と、車両幅W0と側面ドア開き寸法W1とを加算した側面ドア開放時車両幅W2とが含まれている。ここで、側面ドア開き寸法W1は、側面ドアD1を全開させるために必要な車両側方におけるスペースの幅寸法となっており、側面ドア開放時車両幅W2は、車体左右両側の各側面ドアD1がそれぞれ全開された場合において、それら側面ドアD1のそれぞれの先端の間の間隔となっている。なお、幅方向寸法Wに関する情報には、車体の左右両側に設けられているサイドミラーを含んだ総車体幅が含まれていてもよい。
進退方向寸法Lに関する情報には、図4(b)に示すように、車体の長さ寸法である車両長さL0と、背面ドアD2を開放させた場合において車両後方での有効寸法である背面ドア開き寸法L1と、車両長さL0と背面ドア開き寸法L1とを加算した背面ドア開放時車両長さL2とが含まれている。ここで、背面ドア開き寸法L1は、背面ドアD2を全開させるために必要な車両後方におけるスペースの奥行き寸法となっており、背面ドア開放時車両長さL2は、全開された背面ドアD2の先端と車体先端との間の間隔となっている。
上下方向寸法Hに関する情報には、車体の高さ寸法である車両高さH0と、背面ドアD2を開放させた場合において車両上方での有効寸法である上方ドア開き寸法H1と、車両高さH0と上方ドア開き寸法H1とを加算した背面ドア開放時車両高さH2とが含まれている。ここで、上方ドア開放寸法H1は、背面ドアD2その車両ドアを開放させるために必要な車両上方におけるスペースの高さ寸法となっており、背面ドア開放時車両高さH2は、全開された背面ドアD2の先端と地面との間の間隔となっている。
なお、進退方向寸法Lや上下方向寸法Hに関する情報には、車両前部に設けられたボンネットの開放有効寸法や、車両天井部に設けられたサンルーフの開放有効寸法等が含まれていてもよい。
旋回半径Rに関する情報には、図5に示すような、最小旋回半径R0と、外側旋回半径R1と、内側旋回半径R2とが含まれている。ここで、最小旋回半径R0は、左右一対の舵取り車輪の舵取り角度をそれぞれ最大として(舵取り車輪の回転軸を最も大きく傾けて)旋回する時、すなわち旋回半径を最小とする最小旋回時において、左右両前輪のうち旋回中心点Oから遠い方の車輪の軌道半径となっている。また、外側旋回半径R1は、最小旋回時において最も外側を通る車体部分の軌道半径となっており、内側旋回半径R2は、最小旋回時において最も内側を通る車体部分の軌道半径となっている。ここでは、前輪が舵取り車輪となっている。
なお、外側旋回半径R1及び内側旋回半径R2は、車両幅W0や、車両長さL0、最小旋回半径R0、前後車輪の回転軸間距離(ホイールベース)T1、左右車輪の離間距離T2、車体における車輪の位置等に基づいて算出可能となっている。ちなみに、最小旋回時において、左右の舵取り車輪の舵取り角度はそれぞれ異なっており、旋回中心点Oに対して外側車輪の舵取り角度はα、内側車輪の舵取り角度はβとなっている。
図6に示すように、旋回軌道テンプレートNは、駐車に適した車両Cの走行軌道を示すデータであり、車両Cの旋回時において、左右両後輪の中心点の軌道である最小旋回軌道N0と、旋回時において最も外側を通る車体部分の軌道である外側旋回軌道N1と、旋回時において最も内側を通る車体部分の軌道である内側旋回軌道N2とを示している。旋回軌道テンプレートNは、上記の車両ドアD、幅方向寸法W、進退方向寸法L、旋回半径Rに関するそれぞれの情報に基づいて車両Cごとに個別に設定されている。なお、旋回軌道テンプレートNは、複数の車種に対して共通の旋回軌道テンプレートNが設定されてもよい。なお、図3のデータベース中、分類欄を利用して車種に応じた分類を行ってもよい。この分類としては、セダン、ミニバン、1BOXなどであり、具体的設計処理の際に設計者に表示により参照させるなどの処理が可能である。
図2の説明に戻り、設計部32は、駐車スペース26に関する設定を行う駐車スペース設定部55と、その他の建物10や車庫25に関する設定を行うその他設定部56とを有している。駐車スペース設定部55は、各入力部41〜48及び車両情報記憶部51から設計部32に入力された各種情報に基づいて、駐車スペース26の形状や大きさ、配置等を設定し、その他設定部56は、駐車スペース26を基準として、屋内空間21の形状や大きさ、間取り、建物10の配置等を設定する。設計部32は、駐車スペース設定部55及びその他設定部56の設定結果に基づいて、建物10全体の設計を行う。また、設計部32には、設計結果を表示装置や記憶装置に対して出力する設計出力部58が接続されている。
設計部32により設計された駐車スペース26の例を図7に示す。図7においては、敷地11の立地条件及び駐車スペース26の配置パターンが図1と同様の内容に設定されている。特に、駐車スペース26については、駐車予定車両Cを1台の自動車とし、且つ駐車スペース26には車両Cが道路13側から後退しながら並列駐車されるものとして設定されている。この場合、車両Cは、駐車スペース26における車両進退方向と交差する方向から旋回しつつ出入りすることになる。
駐車スペース26は、車両Cの駐車位置となる駐車専用スペースとしての実スペースS1と、駐車車両Cの片側の側面ドアD1が開放可能であり且つそのドア開放状態で運転者等の乗降が可能となる乗降スペースS2と、駐車車両Cの背面ドアD2が開放可能であり且つそのドア開放状態で物品の出し入れが可能となる物品出し入れスペースS3とに仮想的に分割設定されている。なお、乗降スペースS2及び物品出し入れスペースS3を、車両ドアD(側面ドアD1及び背面ドアD2)を開放させるための車両ドア開放用スペースと称することもできる。
実スペースS1と乗降スペースS2とは、道路13側から見て(車両進退方向から見て)駐車スペース26が幅方向へ隣接するように分割されており、乗降スペースS2は実スペースS1の片側のみに隣り合って定められている。また、実スペースS1と物品出し入れスペースS3とは、道路13側から見て(車両進退方向において)駐車スペース26を前後(奥行き方向)へ隣接するように分割されており、物品出し入れスペースS3は実スペースS1の奥側のみに隣り合って定められている。なお、実スペースS1、乗降スペースS2及び物品出し入れスペースS3は、それぞれ平面視略長方形状に設定されている。
実スペースS1は、車両幅方向の長さが実スペース幅寸法A1となっており、車両進退方向の長さが実スペース奥行き寸法B1となっている。実スペース幅寸法A1は、車両Cの車両幅W0より若干大きくなっており、実スペース奥行き寸法B1は、車両Cの車両長さL0より若干大きくなっている。したがって、実スペースS1への車両Cの駐車が可能となる。なお、本実施形態では、実スペース幅寸法A1を車両Cのサイドミラーを含んだ総車体幅より大きくしてある。
乗降スペースS2は、車両幅方向の長さが乗降スペース幅寸法A2となっており、車両進退方向の長さが駐車スペース26のスペース奥行き寸法Bと同等になっている。乗降スペース幅寸法A2は、車両Cの側面ドア開き寸法W1より大きくなっている。したがって、駐車車両Cの片側の側面ドアD1を全開にすることが可能となる。そして、実スペース幅寸法A1と乗降スペース幅寸法A2とを加算した寸法が駐車スペース幅寸法Aとなっている。ちなみに、車庫開口部28の開口幅も駐車スペース幅寸法Aと同等になっている。
物品出し入れスペースS3は、車両幅方向の長さが実スペース幅寸法A1と同等になっており、車両進退方向の長さが物品出し入れスペース奥行き寸法B2となっている。物品出し入れスペース奥行き寸法B2は、車両Cの背面ドア開き寸法L1より大きくなっている。したがって、駐車車両Cの背面ドアD2を全開にすることが可能となる。なお、実スペース奥行き寸法B1と物品出し入れスペース奥行き寸法B2とを加算した寸法が駐車スペース奥行き寸法Bとなっており、駐車スペース奥行き寸法Aは、車両Cの背面ドア開放時車両長さL2より大きくなっている。
本例の駐車スペース26では、車両Cが道路13から出入りする際の軌道を示す旋回軌道テンプレートNが、敷地境界線15や、駐車スペース26の境界部、道路13の境界部等からはみ出していない。これは、車両出入り時において、車両Cが隣地12の建物に接触したり道路13から脱輪したりしないことを示している。なお、旋回軌道テンプレートNと道路13の境界部等との旋回軌道クリアランスΔNは例えば10〜30cm程度に設定されている。
ここで、例えば、旋回軌道テンプレートNが道路13の境界部や駐車スペース26の境界部等からはみ出すくらい隣接道路幅Mや駐車スペース幅寸法A1が小さい場合、車両Cを最小旋回半径Rよりも小さく旋回させるために、車両Cの切り返し操作が必要となる。この場合、ハンドル操作の必要量が大きくなり、運転操作の難易度も高くなる。これに対して、旋回軌道クリアランスΔNが大きく確保されるくらい隣接道路幅Mや駐車スペース幅寸法A1が大きい場合、車両Cを最小旋回半径Rよりも大きく旋回させてもよいため、車両Cの操舵角を小さくすることができる。この場合、ハンドル操作の必要量が小さくなり、運転操作の難易度も低くなる。
また、駐車スペース26においては、旋回軌道テンプレートNが実スペースS1に加えて乗降スペースS2を通過している。この場合、乗降スペースS2を通過しないように車両Cを旋回させるには、車両Cの切り返し操作が必要となり、運転操作の難易度が高くなる。したがって、並列駐車用の駐車スペース26において、乗降スペースS2は、運転操作の難易度を低減させる役割を果すことになる。このため、乗降スペースS2を、車両出入り時に車両Cが通過するため車両出入り用スペースと称することもできる。
なお、図示しないが、駐車スペース26の高さ方向の有効寸法は、車両Cの背面ドア開放時車両高さH2より大きくなっている。したがって、車両Cが駐車スペース26に出入りすることが可能となるとともに、駐車スペース26において車両Cの背面ドアD2を上方に開放することが可能となる。
ここで、設計支援装置31の設計部32によって実行される設計支援処理について、図8のフローチャートを参照しつつ説明する。
図8において、ステップS101では、上記した設計者の入力作業により入力される敷地情報、道路情報、その他の各種情報に関する入力データを取得済みであるか否かを判定する。なお、入力データには図面データも含まれている。入力データが取得済みでない場合、そのまま本処理を終了し、入力データが取得済みである場合、ステップS102に進む。
ステップS102〜S104においては、各種情報を対象とした読み込み処理を行う。
すなわち、ステップS102では、敷地11の立地条件として、敷地情報入力部41や道路情報入力部42によって入力された敷地情報や道路情報等を読み込む。これら情報には、例えば、平面図化された敷地11周辺の図面データや、敷地11や道路13に関する法的な規制(例えば建築基準法や道路交通法)に関する情報が含まれている。ステップS103では、車種入力部44によって入力された駐車スペース26に駐車させる駐車予定車両Cの車種や車両情報記憶部51に記憶されているデータベースを用いて抽出された車種に対応する車両情報等を読み込む。車両情報には、例えば旋回軌道テンプレートNの図面データが含まれている。ステップS104では、ユーザ希望条件として、駐車方法入力部43によって入力された駐車予定車両Cの台数、縦列駐車や並列駐車といった車両Cの駐車方法を読み込み、操作レベル入力部45によって入力されたハンドル操作の許容レベルを読み込み、時間レベル入力部46によって入力された入出庫時における所要時間の許容レベルを読み込み、更に車椅子予定入力部47によって入力された車椅子の使用予定等を読み込む。
ステップS105〜S110においては、建物10及び駐車スペース26に関する各項目を設定する処理を行う。
すなわち、ステップS105では、その他入力部48によって入力されたユーザに提案する設計プランの数を設定する。例えば、車庫開口部28から駐車スペース26への出入りの利便性に関して、車両Cを人より優先したプラン、人を車両Cより優先したプラン、車両Cと人との優先度を同等にしたプランといった3つのプランを提案する場合、設計プランの数を3つに設定する。
ステップS106では、各プランにおいて駐車スペース26の配置パターンを設定する。例えば、駐車スペース26について、道路13に接近していた方が車両Cの出入りが容易となり、離間していた方が人の出入りが容易となるとすれば、車両出入りの利便性に関して車両Cを優先したプランの場合は道路離間距離E2を極力小さくし、人を優先したプランの場合は道路離間距離E2を極力大きくする。また、車両Cと人との優先度を同等にしたプランの場合は、道路離間距離E2を前記2つのプランの間をとった値とする。なお、駐車スペース26が道路13に接近している場合、人が車庫開口部28から出入りするには道路13上を歩行する必要があるため、この場合は、車両Cを人より優先したプランとなる。このような複数種の配置パターンがステップS105の必要提案プラン数に応じて決定される。複数の配置パターンの選択順序(優先順位)は予めプログラムにて決めておいてもよいし、設計者が都度任意に決定するものであってもよい。
ステップS107では、各プランの駐車スペース26において、先に読み込んだ情報に基づいて、乗降スペースS2及び物品出し入れスペースS3の有無を設定する。例えば、乗降スペースS2を実スペースS1の片側だけに有りとし、物品出し入れスペースS3を実スペースS1の奥方だけに有りとした場合、駐車スペース26は図7に示すように設定される。
ステップS108では、先に読み込んだ情報に基づいて、各プランの駐車スペース26の有効寸法を算出する。ここでは、複数の算出処理により駐車スペース26の有効寸法をそれぞれ算出する。
すなわち、車体寸法に基づく算出処理として、乗降スペース幅寸法A2を車両Cの側面ドア開き寸法W1より大きい寸法として算出し、物品出し入れスペース奥行き寸法B2を車両Cの背面ドア開き寸法L1より大きい寸法として算出する。この場合、駐車車両Cの側面ドアD1及び背面ドアD2を全開することができる。また、車椅子の幅寸法に基づく算出処理として、乗降スペース幅寸法A2及び物品出し入れスペース奥行き寸法B2をそれぞれ車椅子の幅寸法より大きい寸法として算出する。この場合、駐車車両Cに対して車椅子を出し入れしたりその車両Cの周囲で車椅子を走行させたりすることができる。
また、敷地情報や道路情報に基づく算出処理として、敷地11の立地条件や道路13の隣接道路幅M等に起因して車両出入りに伴う運転操作の難易度が決まるため、運転操作の難易度を加味して駐車スペース26の有効寸法を算出する。例えば、運転操作の難易度をハンドルの操作量に基づいて規定する場合、車両Cの出入りに際してハンドル操作の必要量がハンドル操作の許容レベルに収まるように駐車スペース26の有効寸法を算出する。例えば、ハンドル操作の許容レベルが簡易レベルである場合は、ハンドル操作の必要量が極力少量で済むように駐車スペース幅寸法Aを極力大きく算出し、通常レベルである場合は、車両Cの切り返し操作が必要ないように駐車スペース幅寸法Aを算出する。また、困難レベルである場合は、車両Cの切り返し操作が所定回数以下となるように駐車スペース幅寸法Aを極力小さく算出する。これにより、運転操作の難易度を低減させることができるとともに、運転者の運転熟練度に応じて駐車スペース26の有効寸法を極力小さく算出することも可能となる。
ここで、運転操作の難易度を車両出入りに要する所要時間に基づいて規定する場合、その所要時間が許容レベルに収まるように駐車スペース26の有効寸法を算出する。例えば、所要時間の許容レベルが短時間レベルである場合は、極力短い時間で車両出入りが完了するように駐車スペース幅寸法Aを極力大きく算出し、長時間レベルである場合は、所要時間が眺めでもよいため、駐車スペース幅寸法Aを極力小さく算出してもよい。また、通常時間レベルである場合は、駐車スペース幅寸法Aを短時間レベルである場合と長時間レベルである場合との間の大きさとして算出する。
以上のようにして駐車スペース26の有効寸法の算出処理が行われる。この算出処理に引続きステップS109では、複数の算出処理による算出結果のうちいずれかを駐車スペース26の有効寸法として設定する処理が実行される。ここでは、各有効寸法のうち最も大きいものを駐車スペース26の有効寸法として仮設定する。この場合、いずれの算出方法が採用されても車両ドアDの開放、車椅子の移動、ハンドル操作量の調整、車両出入りにおける所要時間の調整の全てをクリアすることができる。なお、ユーザの希望条件等に基づいて優先すべき算出処理結果を変更してもよい。
ステップS110では、駐車スペース26の他に建物10の建築に必要な項目について設定を行う。その後、建物10(駐車スペース26以外)の本ステップS110における設計処理内容と、ステップS110における駐車スペース26(車庫25)の仮設定された内容との統合処理が行われる。統合処理の結果、問題がなければステップS109で仮設定されたものが本設定され、駐車スペース26が広すぎる場合にはステップS109で仮設定された駐車スペース26の設計内容を変更して次に広いものを設定する。このような統合処理によって、全体の設計処理が終了する。すなわち、この設計手法では、まず駐車スペース26を仮設定した後に、当該駐車スペース26以外の部分が設定されるものとされており、駐車スペース26の利便性を確実に高めることができるものとなっている。
ステップS111では、ステップS105〜S110において設定された建物10及び駐車スペース26の各項目に基づく設計プランを図面データとして設計出力部58に対して出力する。この出力結果を利用して施主に対して設計プランを提示したり、実際の建築に供することができるようになる。この設計支援装置31の設計結果に基づいて実際に建築された建物10の一例が図1及び図7に示されたとおりのものとなる。
ここで、建物10においては駐車スペース26の利便性を更に高めるべく、図9に示したとおりの付加設備が更に設けられている。すなわち、同図に示すように、車庫25において、車庫開口部28を挟んで対向する車庫壁27(側壁部)にはそれぞれ緩衝材61が設けられている。緩衝材61は、実スペースS1及び乗降スペースS2の側方に配置されており、奥行き方向において駐車車両Cの側面ドアD1と対向する位置にある。緩衝材61は、車庫壁27に側面ドアD1等が衝突した場合にその衝撃を緩和させ、側面ドアD1や車庫壁27の損傷を抑制している。
建物10には、駐車スペース26のうち実スペースS1に車両Cを誘導する誘導装置65が設けられている。誘導装置65は、CPUや各種メモリ等からなるマイクロコンピュータを備えており、駐車スペース26を実スペースS1、乗降スペースS2及び物品出し入れスペースS3に分割設定(制御する上でのエリア設定)する駐車スペース分割機能を有している。誘導装置65には、車両C側との無線通信が可能な建物側通信部66が電気的に接続されており、駐車スペース26に関する情報が車両C側に建物側通信部66から送信される。誘導装置65及び建物側通信部66は、例えば車庫壁27にそれぞれ取り付けられている。
駐車スペース26に駐車される車両Cは、車両コントローラとして車載機器の動作制御を行うECU71を有しており、ECU71は、CPUや各種メモリ等からなるマイクロコンピュータを備えている。ECU71には、建物側通信部66との無線通信が可能な車両側通信部72と、駐車時における車両Cの運転操作を支援する駐車支援装置73とが電気的に接続されている。
駐車支援装置73は、駐車スペース26内の実スペースS1を目標駐車位置として車両を駐車させるべく、アクセル操作、ブレーキ操作、ステアリング操作等を自動で制御するものであり、かかる自動制御により、車両入庫時に、車両Cが実スペースS1に向かって走行する。駐車支援装置73においては、建物10側の誘導装置65から送信される駐車スペース26に関する情報に基づいて実スペースS1の位置が取得される。この場合、車両Cが、車庫25内の幅方向及び奥行き方向について誘導装置65により実スペースS1に誘導(駐車スペース26の幅方向に誘導)されることになり、車両Cが実スペースS1に駐車される。
なお、駐車支援装置73は表示モニタを有しており、その表示モニタには、車庫25内における実スペースS1の位置が目標駐車位置として表示される。この場合、車両Cの駐車が駐車支援装置73によりアシストされなくても、運転者は車庫25内における実スペースS1を目標駐車位置として認識することができる。したがって、運転者は実スペースS1に車両Cを誘導することができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
特定の敷地11について建物10及び駐車スペース26が設計される場合に、駐車スペース26を従来のように建物10の設計後の余りスペースの中で決定するのではなく、優先的に決定するようにしたので、車両Cの車庫25からの出入りや、車庫25内における乗降、荷物の出し入れなど、車両Cを有する者にとって実際の生活が快適なものとなる利点がある。
また、設計段階において、駐車スペース26が実スペースS1、乗降スペースS2及び物品出し入れスペースS3に分割設定され、乗降スペース幅寸法A2が車両Cの側面ドア開き寸法W1より大きく、奥方スペース奥行き寸法B2が車両Cの背面ドア開き寸法L1より大きく設定される。この場合、駐車スペース26の意図しない余剰スペースを利用して側面ドアD1や背面ドアD2を開閉する構成とは異なり、それらドアD1,D2の開閉を確実に行うことができる。したがって、車両Cが実スペースS1に駐車されると、乗降スペースS2を利用した運転者等の乗降や、物品出し入れスペースS3を利用した物品の出し入れ等を容易に行うことができる。すなわち、使い勝手のよい駐車スペース26を設定することができる。
車椅子の使用予定がある場合に、車椅子の幅寸法が車両Cの側面ドア開き寸法W1や背面ドア開き寸法L1より大きければ、駐車スペース26において、乗降スペース幅寸法A2や物品出し入れスペース奥行き寸法B2が車椅子の幅寸法より大きく設定される。この場合、駐車車両Cが有る駐車スペース26においても車椅子の走行等に関して困難性を低減させることができる。すなわち、車椅子の利用に際して使い勝手のよい駐車スペースを設定することができる。また、駐車スペース26における車椅子の現在又は将来の利用も想定した設計プランの提案をすることができ、施主の満足度を高めることができる。
駐車スペース26の幅寸法は、複数の算出方法の各算出結果に基づいて設定される。敷地情報や道路情報に基づいて算出する方法では、駐車スペース26の駐車スペース幅寸法Aが、入出庫に伴う車両Cの運転操作の難易度を加味して算出される。この場合、敷地11の立地条件や道路13の隣接道路幅Mに起因して駐車スペース26への車両出入りが容易でなくても、駐車スペース26において走行可能な乗降スペースS2の乗降スペース幅寸法A2が大きく設定されれば、運転操作の難易度が低減される。ここで、運転操作の難易度がハンドルの操作量に基づいて規定される場合、ハンドル操作の必要量が許容レベルに収まるように駐車スペース26の幅寸法が算出される。この場合、車両出入りに際してのハンドル操作を容易化することができる。また、運転操作の難易度が車両出入りの所要時間に基づいて規定される場合、その所要時間が許容レベルに収まるように駐車スペース26の幅寸法が算出される。この場合、車両出入りに際しての時間的な煩わしさを緩和することができるとともに、運転者の運転レベルに適した駐車スペース26の提案を行うことができる。
駐車支援装置73により駐車時における運転操作が支援されている車両Cは、誘導装置65により車庫25内の幅方向及び奥行き方向について実スペースS1に自動的に誘導されるため、駐車完了後の車両Cが実スペースS1からはみ出さないようになっている。したがって、駐車された車両Cにおいて側面ドアD1や背面ドアD2を開放させることができないといった不都合の発生を抑制できる。その結果、車両Cに対する運転者等の乗降や物品の出し入れを容易に行うことができる。このように、車両Cのドア開き寸法を加味してスペースの割振りがなされている車庫25を設計時の想定通りに利用させることができる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(1)上記実施形態では、車庫25において、実スペースS1に車両Cを駐車させるために、車両Cを誘導する誘導手段として誘導装置65が設けられているが、誘導装置65に加えて又は代えて、実スペースS1と乗降スペースS2とを区画する区画手段が設けられていてもよい。区画手段としては、実スペースS1と乗降スペースS2との境界に沿って延びる白色等の区画線や、同じく境界に沿って延びる溝部、乗降スペースS2を実スペースS1に対して高い又は低いレベルとなるように構成した場合のそれらスペースS1,S2間の段差などが挙げられる。これらのような区画手段が設けられている場合でも、駐車スペース26のうち実スペースS1を目標駐車位置として車両C側に認識させることができる。したがって、実スペースS1への車両Cの駐車を好適にアシストすることができる。
(2)上記実施形態では、駐車スペース26が実スペースS1、乗降スペースS2及び物品出し入れスペースS3からなる3つの領域に分割設定されるが、駐車スペース26が分割される領域は3つでなくてもよい。例えば、図10(a)に示すように駐車スペース26が実スペースS1及び乗降スペースS2からなる2つの領域に分割設定される構成や、図10(b)に示すように駐車スペース26が実スペースS1、物品出し入れスペースS3及び2つの乗降スペースS2からなる4つの領域に分割設定される構成もあり得る。なお、図10(a)に示すように、乗降スペースS2について、乗降スペース幅寸法A2は車両Cの側面ドア開き寸法W1より小さくすることも可能である。但し、乗降スペース幅寸法A2を、側面ドアD1を所定開度だけ開放可能な大きさとすることが好ましい。このような各種の領域の分割設定は、車種入力部44及び駐車方法入力部43による入力によって設計支援装置31が自動設定する他、施主のニーズに応じてその他入力部48の入力によっても行うようにすることができる。
(3)上記実施形態では、敷地11において、道路13に対して車両Cが並列駐車されるように駐車スペース26が配置されているが、車両Cが縦列駐車されるように駐車スペース26が配置されていてもよい。このような縦列駐車の設定は駐車方法入力部43による入力によって実現することができる。
(4)上記実施形態では、運転操作の難易度は、ハンドルの操作量や車両出入りに要する所要時間に基づいて規定されているが、それらに加えて又は代えて、アクセル操作やブレーキ操作の回数や時間に基づいて規定されてもよい。この場合でも、駐車スペース26の駐車スペース幅寸法Aの大きさを調整することで、運転操作の技量に適合させつつ駐車難易度を低減させることができる。
(5)上記実施形態では、車椅子の幅寸法に基づく算出処理として、乗降スペース幅寸法A2及び物品出し入れスペース奥行き寸法B2をそれぞれ車椅子の幅寸法より大きい寸法として算出するようにしたが、車椅子の幅寸法より若干大きい程度では車椅子の取扱いが不便になることが想定される。そこで、車椅子を利用することが予定される場合には乗降スペース幅寸法A2が車椅子の幅寸法の3/2の大きさを確保されるように算出されるとよい。
(6)上記実施形態では、車庫25が建物10と一体的に構築されている付属車庫として説明したが、車庫25は、建物10と独立して構築されていてもよい。この場合でも、設計支援装置31により設計支援が行われることで、敷地11内において、駐車スペース26の有効寸法を確保することができる。
本実施形態における敷地周辺及び建物を示す平面図。 設計支援装置の概略を示す機能ブロック図。 車両情報記憶部に記憶されているデータベースについて説明するための図。 車両の車体寸法について説明するための図。 車両の旋回半径について説明するための図。 旋回軌道テンプレートについて説明するための図。 駐車スペースの設計例を示す図。 設計支援装置の設計部によって実行される設計支援処理を示すフローチャート。 建物の具体例を示す平面図。 駐車スペースの分割設定についての別例を示す平面図。
符号の説明
10…建物、11…敷地、13…道路、25…車庫、26…駐車スペース、27…車庫壁、31…設計支援装置、32…設計部、41…敷地情報入力部、42…道路情報入力部、43…駐車方法入力部、44…車両情報入力部、45…操作レベル入力部、46…時間レベル入力部、47…車椅子予定入力部、51…車両情報記憶部、61…緩衝材、65…誘導装置、A…駐車スペース幅寸法、B…駐車スペース奥行き寸法C…車両、L1…背面ドア開き寸法、M…隣接道路幅、S1…実駐車スペースとしての実スペース、S2…乗降スペース、W1…側面ドア開き寸法。

Claims (11)

  1. 所定の敷地内に建築されている建物内外いずれかに設けられ、車両が入出庫される駐車スペースを有した車庫であって、
    前記駐車スペースに入庫する車両における車両ドアの開放時の有効寸法であるドア開き寸法に基づいて、前記駐車スペースの有効寸法が設定されており、
    前記駐車スペースは、車両が駐車される実駐車スペースと、その実駐車スペースに隣接する乗降スペースとを含んで構成されており、
    前記実駐車スペースと前記乗降スペースとを区画する区画手段又は前記車両を前記実駐車スペースに誘導する誘導手段のうち少なくとも一方を有することにより、前記実駐車スペースに車両が駐車されるように構成されていることを特徴とする車庫。
  2. 前記乗降スペースの側部のうち前記実駐車スペースとは反対側には、側壁部が形成されている請求項1に記載の車庫。
  3. 前記駐車スペースの両側部には側壁部が形成されている請求項1に記載の車庫。
  4. 前記誘導手段として、前記駐車スペースに入庫する車両を所定の駐車位置に誘導する誘導装置を備えている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車庫。
  5. 前記誘導装置は、車庫内の幅方向の誘導を行う請求項4に記載の車庫。
  6. 前記誘導装置は、車庫内の奥行き方向の誘導を行う請求項4又は5に記載の車庫。
  7. 前記側壁部には、車両ドアの開放時における前記側壁部と車両ドアとの衝突による衝撃を緩和させる緩衝材が備えられている請求項2又は3に記載の車庫。
  8. 所定の敷地内に建築される建物及び駐車スペースを設計する敷地内駐車スペースの設計装置であって、
    前記駐車スペースに駐車させる予定車両の種別を入力する車両種別入力部と、
    前記車両種別入力部により入力可能な車両種別に対応付けて車両ドアの開放に必要な有効寸法であるドア開き寸法を記憶したドア開き寸法記憶部と、
    前記車両種別入力部により車両種別が入力された場合、前記ドア開き寸法記憶部に記憶されている当該車両種別に対応したドア開き寸法に基づいて、前記駐車スペースの有効寸法を設定する駐車スペース設定部と、
    を備えていることを特徴とする敷地内駐車スペースの設計装置。
  9. 車椅子の利用予定を入力する車椅子予定入力部を更に備え、
    前記駐車スペース設定部は、前記車椅子予定入力部により車椅子の利用を条件とする入力がなされた場合、前記車椅子の幅寸法が前記ドア開き寸法より大きければ、該車椅子の幅寸法に基づいて、前記駐車スペースの有効寸法を設定する請求項8に記載の敷地内駐車スペースの設計装置。
  10. 敷地形状を含む敷地情報を入力する敷地情報入力部と、
    敷地から車両が出入り可能な隣接道路幅を含む道路情報を入力する道路情報入力部と、
    を更に備え、
    前記駐車スペース設定部は、前記各情報入力部の入力結果に基づいて、前記駐車スペースの有効寸法を設定する請求項8又は9に記載の敷地内駐車スペースの設計装置。
  11. 前記駐車スペースからの前記隣接道路への出入り時における前記予定車両のハンドル操作の許容レベルを入力する操作レベル入力部を備え、
    前記駐車スペース設定部は、前記敷地情報入力部、道路情報入力部及び前記車両種別入力部により入力された情報に基づいて、前記駐車スペースからの前記隣接道路への出入り時における車両のハンドル操作の必要量を割り出し、前記操作レベル入力部による許容レベルに前記必要量が収まるように前記駐車スペースの有効寸法を設定する請求項10に記載の敷地内駐車スペースの設計装置。
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