JP2009255735A - 騒音キャンセル装置 - Google Patents

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Kazuhisa Kiyota
和久 清田
Koji Kobayashi
孝司 小林
Jun Kishigami
純 岸上
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Abstract

【課題】座席位置によらず騒音を確実に低減させる。
【解決手段】各座席に対してマイクロフォン11aおよび11b、スピーカ12aおよび12bが組み込まれたスピーカユニットが個別に設置され、座席に着座したユーザの耳の位置と略同一となるように可動とされている。マイクロフォン11aおよび11bで騒音として集音された周囲の音が騒音信号に変換され、騒音低減回路13において、騒音信号の逆位相となる騒音キャンセル信号が生成される。生成された騒音キャンセル信号は、スピーカ12aおよび12bに供給されて出力される。着座センサ15が各座席に設置され、座席に人が着座したか否かを検出し、検出結果に応じてスイッチ16を制御する。座席に人が着座したと判断した場合には、スイッチ16がONとなり、電源部14から騒音低減回路13に対して電力が供給される。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば車内の騒音を低減する際に適用される騒音キャンセル装置に関する。
近年、携帯型音楽再生装置の普及に伴い、屋外で音楽を聴取する機会が増加している。例えば電車やバスなどの乗り物の中で音楽を聴取する場合には、騒音レベルが大きいため、再生する音楽の音量を大きくすることが多い。その結果、音漏れが大きくなり、周囲の人に迷惑がかかってしまう場合がある。この問題を解決するため、最近では、周囲の騒音を低減させるノイズキャンセリング機能を搭載したノイズキャンセリングヘッドフォンが実用化されている。
ノイズキャンセリングヘッドフォンとしては、例えばフィードバック方式が知られている。この方式は、ヘッドフォンの内部にマイクロフォンを設置し、マイクロフォンで騒音として集音した信号(以下、騒音信号と適宜称する)の位相を反転した逆位相の信号を生成する。そして、この騒音に対して逆位相となる信号(以下、騒音キャンセル信号と適宜称する)をヘッドフォンのドライバーユニットに供給することにより、ユーザに対して聞こえる騒音を低減させることができるようにされている。
このようなノイズキャンセリングヘッドフォンでは、図9に示すように、騒音信号101と、ヘッドフォンから出力された、騒音キャンセル信号102とが加算されることによって互いに打ち消し合う。そして、ユーザに対して聞こえる騒音としては、騒音が低減された音声信号103となる。
また、最近では、車載用の音楽再生装置に対してノイズキャンセリング機能を搭載した騒音低減装置を適用し、騒音を低減させることが提案されている。車載用の騒音低減装置においても、上述したノイズキャンセリングヘッドフォンと同様に、自動車のドアなどに設置されたスピーカの近傍にマイクロフォンを設置する。そして、マイクロフォンで検出した車内の騒音信号をスピーカを駆動する増幅器にフィードバックし、スピーカから騒音信号と逆位相の騒音キャンセル信号を出力し、マイクロフォンの近傍の騒音を低減させるものである。例えば下記の特許文献1には、車内の騒音を低減させる騒音低減装置が記載されている。
特開平10−333687号公報
しかしながら、自動車の車内では、座席の位置によってスピーカからの距離が異なる。そのため、着座位置によっては、騒音が低減しないだけでなく、逆に増加してしまうという問題点があった。これは、騒音信号と騒音キャンセル信号との間で位相差が生じてしまうことが原因である。
一般に、音声は波長を有し、音声が出力される地点からの距離によって、音声を聴取する地点における音声信号の位相が変化する。そのため、騒音キャンセル信号を聴取する地点がスピーカから遠くなるにしたがって、騒音信号と騒音キャンセル信号との位相差が大きくなり、騒音の低減効果が低下してしまう。さらに、騒音信号の周波数の半波長とスピーカからの距離とが一致する地点では、騒音信号の位相と、騒音信号に対して逆位相である騒音キャンセル信号の位相とが一致してしまい、逆に騒音が増加してしまうこととなる。
また、スピーカからの距離が遠くなるにしたがって、スピーカから出力された騒音キャンセル信号の音圧が下がる。すなわち、スピーカから遠い地点では、騒音信号の音圧に変化がないにもかかわらず、騒音キャンセル信号の音圧が低下するため、騒音信号を十分に打ち消すことができず、騒音の低減効果が低下してしまう。したがって、騒音を十分に低減させるためには、スピーカとユーザの耳との距離が近いことが必要となる。
このように、従来は、聴取する地点によって騒音キャンセル信号の位相や音圧が異なるため、車内の全ての地点において同等の騒音低減効果を与えることが非常に困難であった。
したがって、この発明の目的は、上述した問題点を解決し、座席位置によらず騒音を確実に低減させることができる騒音キャンセル装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、この発明は、周囲の音を騒音として集音するマイクロフォンと、
マイクロフォンからの信号が供給され、騒音キャンセル信号を生成するキャンセル信号生成部と、
騒音キャンセル信号によって駆動されるスピーカと、
座席に対する着座を検出する着座検出部と、
少なくともキャンセル信号生成部に電力を供給する電源部と、
電源部からの電力をキャンセル信号生成部に対して供給または遮断するスイッチと、
着座検出部により着座が検出された場合に、スイッチをONにして電源部からの電力をキャンセル信号生成部に対して供給させる制御部と
を備え、
マイクロフォンおよびスピーカは、
座席のヘッドレストまたはバックレストの内部または近傍に、互いに近傍に位置するように設置され、設置される位置が可動とされる騒音キャンセル装置である。
上述したように、この発明では、マイクロフォンにより周囲の音を騒音として集音し、キャンセル信号生成部においてマイクロフォンからの信号に基づいて騒音キャンセル信号を生成し、騒音キャンセル信号によってスピーカを駆動するとともに、座席に対する着座を検出し、着座検出部による検出結果に基づき、着座を検出した場合に、電源部からの電力をキャンセル信号生成部に対して供給または遮断するスイッチをONにして、電源部からの電力をキャンセル信号生成部に供給し、マイクロフォンおよびスピーカが座席のヘッドレストまたはバックレストの内部または近傍に、互いに近傍に位置するように設置され、設置される位置が可動とされるようにしているため、座席に着座したユーザに対する騒音を確実に低減させることができる。
この発明は、マイクロフォンにより周囲の音を騒音として集音しキャンセル信号生成部においてマイクロフォンからの信号に基づいて騒音キャンセル信号を生成し、騒音キャンセル信号によってスピーカを駆動するようにしている。また、マイクロフォンおよびスピーカが座席のヘッドレストまたはバックレストの内部または近傍に、互いに近傍に位置するように設置され、設置される位置が可動とされるようにしている。そのため、座席に着座したユーザの耳の位置と略同一の位置にマイクロフォンおよびスピーカを設置することができ、ユーザに対する騒音を確実に低減させることができるという効果がある。
また、この発明は、座席に人が着座したか否かを検出し、着座検出部による検出結果に基づき、人が着座した場合に電源部からの電力をキャンセル信号生成部に供給するようにしている。そのため、座席に人が着座していない場合に、不要な電力消費を抑制することができるという効果がある。
以下、この発明の実施の一形態について説明する。この発明の実施の一形態では、自動車の車内などユーザ毎に個別に座席が設けられた場所で音声を聴取する際に、マイクロフォンおよびスピーカをそれぞれの座席毎に設置し、各座席に着座したそれぞれのユーザに対して聞こえる騒音を低減させるようにしている。
図1Aは、マイクロフォンおよびスピーカを自動車の座席に取り付ける場合の一例の構成を示す。自動車の座席のバックレスト51の上部には、支持棒などによってヘッドレスト52が取り付けられている。ヘッドレスト52の左右の側面には、右チャンネル用および左チャンネル用のスピーカユニット53aおよび53bがそれぞれ取り付けられている。
スピーカユニット53aおよび53bの内部には、マイクロフォン11aおよび11b、スピーカ12aおよび12bが互いに近傍に設けられている。スピーカユニット53aおよび53bは、例えばボールジョイントによってヘッドレスト52に取り付けられ、上下方向、左右方向、前後方向および回転方向に可動とされている。スピーカユニット53aおよび53bが可動であることにより、図1Bに示すように、ユーザが座席に着座した際に、マイクロフォン11aおよび11b、スピーカ12aおよび12bの位置がユーザの耳の位置と略同一となるように、スピーカユニット53aおよび53bを動かすことができる。
例えば、低減させる騒音の周波数を400Hz以下とした場合、騒音の低減効果等を考慮して、スピーカ12aおよび12bとユーザの耳との距離が15cm程度となるように、スピーカユニット53aおよび53bの位置を決定すると好ましい。
なお、スピーカユニット53aおよび53bの取り付け位置は、この例に限らず、例えばバックレスト51に取り付けられるようにしてもよい。また、例えば、スピーカユニット53aおよび53bがヘッドレスト52と一体となった構成としてもよい。
図2は、この発明の実施の一形態による騒音低減装置1の一例の構成を示す。騒音低減装置1は、マイクロフォン11aおよび11b、スピーカ12aおよび12b、騒音低減回路13、電源部14、着座検出部としての着座センサ15およびスイッチ16を備える。マイクロフォン11aおよび11b(以下、マイク11a、11bと適宜称する)は、周囲の音を騒音として集音し、音声信号(以下、騒音信号と適宜称する)に変換して騒音低減回路13に供給する。
騒音低減回路13は、マイク11aおよび11bから供給されたそれぞれの騒音信号に対して騒音低減処理を施し、マイク11aおよび11bで集音した音声信号の逆位相となる音声信号(以下、騒音キャンセル信号と適宜称する)を生成する。生成された騒音キャンセル信号は、スピーカ12aおよび12bに供給される。スピーカ12aおよび12bは、騒音低減回路13から受け取った騒音キャンセル信号を出力する。
電源部14は、例えば車載のバッテリから供給された電力を所定の電圧に変換し、着座センサ15およびスイッチ16に供給する。なお、ここでは図示しないが、電源部14で変換された電力は、騒音低減装置1の各部に供給される。
着座センサ15は、車内のそれぞれの座席に設置され、座席に人が着座したか否かを検出する。そして、検出結果に応じてスイッチ16を制御するための制御信号をスイッチ16に対して出力する。例えば、座席に人が着座したと判断した場合には、スイッチ16をONとするための制御信号を出力する。一方、座席に人が着座していない、または、荷物などの人以外のものが座席に置かれたと判断した場合には、制御信号を出力しない。
着座センサ15としては、例えば、座席上に置かれた物体の重さに基づいて人であるか否かを検出する圧力センサや、赤外線などの電波を用いて座席上の物体を検出するセンサ等を用いることができる。
スイッチ16は、着座センサ15からの制御信号に基づきON/OFF動作を行い、ONとなった際に電源部14から供給された電力を騒音低減回路13に供給する。
図3は、騒音低減回路13の一例の構成を示す。ここでは、右チャンネルおよび左チャンネルのうちいずれか一方のチャンネルを例にとって説明する。騒音低減回路13は、マイクアンプ21およびアンプ22で構成され、マイク11およびスピーカ12が接続される。マイク11は、騒音として集音した周囲の音を騒音信号に変換し、マイクアンプ21に供給する。マイクアンプ21は、供給された騒音信号を所定に増幅するとともに、音声信号の位相を反転し、騒音キャンセル信号を生成する。マイクアンプ21から出力された騒音キャンセル信号がアンプ22を介してスピーカ12に供給され、スピーカ12から出力される。
このように、この発明の実施の一形態では、座席毎にマイクロフォンおよびスピーカを設置するとともに、マイクロフォンおよびスピーカの位置が座席に着座したユーザの耳の位置と略同一となるように調整できるようにしている。そのため、それぞれの座席毎で騒音を確実に低減させることができる。また、複数の人が座席に着座しているような場合であっても、周囲の騒音を座席毎に低減させることができる。
さらに、座席に着座センサを設け、ユーザが着座している座席に設けられた騒音低減回路にのみ電源を供給するようにしている。そのため、ユーザが着座していない座席の騒音低減回路については動作せず、消費電力を抑えることができる。
さらにまた、座席毎に騒音の低減を行うことができるので、自動車の車体自体に用いられる防音処理等を省略することができ、コストの削減や車体の軽量化を行うことができる。
次に、この発明の実施の一形態の第1の変形例について説明する。上述の実施の一形態では、騒音の低減量が固定的とされ、騒音を十分に低減させるようにしている。しかしながら、例えば自動車の車内では、ユーザは、道路状況や周囲の状況などの情報を騒音から取得する場合がある。このような場合に、騒音が低減されてしまうと、ユーザは、十分な情報を取得できず、周囲の状況を判断することが困難となるおそれがある。
そこで、この発明の実施の一形態の第1の変形例では騒音低減回路から出力される騒音の逆位相となる騒音キャンセル信号の振幅レベルを可変とすることにより、騒音の低減量を調整できるようにしている。
この発明の実施の一形態の第1の変形例による騒音低減装置1は、図2を用いて説明した実施の一形態による騒音低減装置1と同様の構成によって実現可能である。そのため、ここでは、騒音低減装置1の構成については説明を省略する。図4は、騒音低減回路13’の一例の構成を示す。騒音低減回路13’は、マイクアンプ21、アンプ22およびアッテネータ23で構成され、マイク11およびスピーカ12が接続される。なお、上述の実施の一形態と同様の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
アッテネータ23は、マイクアンプ21から供給された騒音キャンセル信号の振幅レベルを所定に減衰させる。アッテネータ23における減衰量は、減衰効果のない0dB(デシベル)から最大効果となる∞dBまで、段階的に調整が可能とされ、例えばユーザからの指示により調整することができる。
マイク11で集音された騒音信号は、マイクアンプ21で位相が反転され、騒音信号に対して逆位相となる騒音キャンセル信号が生成される。騒音キャンセル信号は、アッテネータ23に供給され、その振幅レベルが所定に減衰され、アンプ22を介してスピーカ12から出力される。
このように、この発明の実施の一形態の第1の変形例では、騒音キャンセル信号の振幅レベルを減衰させるようにしているため、ユーザの好みに応じて騒音の低減量を調整することができる。
また、座席毎に騒音キャンセル信号の減衰量を設定することができるので、ユーザの好みに応じて騒音を低減させることができる。
次に、この発明の実施の一形態の第2の変形例について説明する。この発明の実施の一形態の第2の変形例では、スピーカから騒音キャンセル信号を出力するとともに、映画や音楽のオーディオ信号や、アナウンスなど音声信号を出力するようにした。
図5は、この発明の実施の一形態の第2の変形例による騒音低減装置1’の一例の構成を示す。なお、この発明の実施の一形態による騒音低減装置1と同様の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。騒音低減装置1’は、マイク11aおよび11b、スピーカ12aおよび12b、電源部14、着座センサ15、スイッチ16、騒音低減回路31、ミキシング回路32aおよび32bを備える。
騒音低減回路31は、マイク11aおよび11bから供給されたそれぞれの騒音信号に対して騒音低減処理を施し、マイク11aおよび11bで集音した音声信号の逆位相となる騒音キャンセル信号を生成する。生成された騒音キャンセル信号は、ミキシング回路32aおよび32bに供給される。
ミキシング回路32aおよび32bは、騒音低減回路31から騒音キャンセル信号を受け取るとともに、映画や音楽などのオーディオ信号およびアナウンスなどの音声信号を受け取る。そして、受け取った騒音キャンセル信号、オーディオ信号および音声信号を重畳させ、スピーカ12aおよび12bに供給する。
図6は、この発明の実施の一形態の第2の変形例による騒音低減回路31の一例の構成を示す。なお、この発明の実施の一形態の第1の変形例による騒音低減回路13’と同様の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。騒音低減回路31は、マイクアンプ21、アンプ22、アッテネータ23およびミキサ24で構成され、マイク11およびスピーカ12が接続される。
ミキサ24には、アッテネータ23から供給された騒音キャンセル信号と、映画や音楽などのオーディオ信号と、アナウンスなどの音声信号とが供給される。そして、供給された騒音キャンセル信号に対してオーディオ信号および音声信号を重畳する。
マイク11で集音された騒音信号は、マイクアンプ21で位相が反転され、騒音信号に対して逆位相となる騒音キャンセル信号が生成される。騒音キャンセル信号は、アッテネータ23に供給され、振幅レベルが所定に減衰されてミキサ24に供給される。そして、ミキサ24において、騒音キャンセル信号に対してオーディオ信号および音声信号が重畳され、アンプ22を介してスピーカ12から出力される。
このように、この発明の実施の一形態の第2の変形例では、騒音キャンセル信号に対してオーディオ信号および音声信号が重畳されてスピーカから出力されるようにしている。そのため、左右一対のスピーカによって騒音キャンセル信号、オーディオ信号および音声信号を同時に出力することができ、オーディオ信号および音声信号を出力するためのスピーカを独立して設ける必要がない。
次に、この発明の実施の一形態の第3の変形例について説明する。この発明の実施の一形態の第3の変形例では、映画や音楽などのオーディオ信号の音量を調整できるようにした。
この発明の実施の一形態の第3の変形例による騒音低減装置1’は、図5を用いて説明した実施の一形態の第2の変形例による騒音低減装置1’と同様の構成によって実現可能である。そのため、ここでは、騒音低減装置1’の構成については説明を省略する。図7は、騒音低減回路31’の一例の構成を示す。騒音低減回路31’は、マイクアンプ21、アンプ22、第1のアッテネータ23、ミキサ24および第2のアッテネータ25で構成され、マイク11およびスピーカ12が接続される。なお、上述の実施の一形態の第2の変形例と同様の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
第2のアッテネータ25は、映画や音楽などのオーディオ信号が供給され、供給されたオーディオ信号の振幅レベルを所定に減衰させる。第2のアッテネータ25における減衰量は、減衰効果のない0dBから最大効果となる∞dBまで、段階的に調整が可能とされ、例えばユーザからの指示により調整することができる。
マイク11で集音された騒音信号は、マイクアンプ21で位相が反転され、騒音信号に対して逆位相となる騒音キャンセル信号が生成される。騒音キャンセル信号は、第1のアッテネータ23で振幅レベルが所定に減衰されてミキサ24に供給される。一方、映画や音楽などのオーディオ信号が第2のアッテネータ25に供給され、振幅レベル所定に減衰され、ミキサ24に供給される。そして、ミキサ24において、騒音キャンセル信号に対してオーディオ信号および音声信号が重畳され、アンプ22を介してスピーカ12から出力される。
このように、この発明の実施の一形態の第3の変形例では、オーディオ信号の振幅レベルを減衰させるようにしているため、ユーザの好みに応じて映画や音楽の音量を調整することができる。
次に、この発明の実施の一形態の第4の変形例について説明する。例えば、航空機などにおいては、離着陸時や緊急時などに乗務員から乗客に対して一斉アナウンスが流されることがある。このような場合に、例えば音楽を聴取していると、アナウンスを聞き逃してしまうおそれがある。
そこで、この発明の実施の一形態の第4の変形例では、一斉アナウンスが流れた場合に、騒音キャンセル信号および映画や音楽などのオーディオ信号を強制的に遮断し、アナウンスなどの音声信号を確実に聴取できるようにしている。
この発明の実施の一形態の第4の変形例による騒音低減装置1’は、上述した実施の一形態の第3の変形例による騒音低減装置1’と同様の構成によって実現可能である。そのため、ここでは、騒音低減装置1’の構成については説明を省略する。図8は、騒音低減回路31”の一例の構成を示す。騒音低減回路31”は、マイクアンプ21、アンプ22、第1のアッテネータ23’、ミキサ24および第2のアッテネータ25’で構成され、マイク11およびスピーカ12が接続される。なお、上述の実施の一形態の第3の変形例と同様の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
第1のアッテネータ23’は、マイクアンプ21から供給された騒音キャンセル信号の振幅レベルを所定に減衰させる。また、第2のアッテネータ25’は、映画や音楽などのオーディオ信号が供給され、供給されたオーディオ信号の振幅レベルを所定に減衰させる。第1のアッテネータ23’および第2のアッテネータ25’における減衰量は、減衰効果のない0dBから最大効果となる∞dBまで、段階的に調整が可能とされ、例えばユーザからの指示によりそれぞれ個別に調整することができる。
また、第1のアッテネータ23’および第2のアッテネータ25’は、供給される強制ミュート信号により、減衰量が最大効果となる∞dBとされ、それぞれに供給された騒音キャンセル信号およびオーディオ信号を強制的に遮断することができる。
マイク11で集音された騒音信号は、マイクアンプ21で位相が反転され、騒音信号に対して逆位相となる騒音キャンセル信号が生成される。騒音キャンセル信号は、第1のアッテネータ23’で振幅レベルが所定に減衰されてミキサ24に供給される。一方、映画や音楽などのオーディオ信号が第2のアッテネータ25’に供給され、振幅レベル所定に減衰され、ミキサ24に供給される。そして、ミキサ24において、騒音キャンセル信号に対してオーディオ信号および音声信号が重畳され、アンプ22を介してスピーカ12から出力される。
また、一斉アナウンスなどの音声信号が供給された場合には、例えばユーザによる操作に基づき、第1のアッテネータ23’および第2のアッテネータ25’に対して強制ミュート信号が供給される。そして、強制ミュート信号に基づき、第1のアッテネータ23’および第2のアッテネータ25’の減衰量が∞dBに設定され、騒音キャンセル信号およびオーディオ信号が強制的に遮断される。
このように、この発明の実施の一形態の第4の変形例では、一斉アナウンスなどの音声信号が供給された場合に、騒音キャンセル信号およびオーディオ信号を強制的に遮断するようにしている。そのため、例えば、緊急時に流れる一斉アナウンスなどの音声を確実に聴取することができる。
以上、この発明の実施の第1の形態、第1の形態の第1〜第4の変形例について説明したが、この発明は、上述したこの発明の実施の第1の形態、第1の形態の第1〜第4の変形例に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
この例では、自動車に対して騒音低減装置を適用した場合について説明したが、これに限られず、例えば航空機や船舶などの乗り物に対しても適用可能である。また、乗り物に限らず、映画館や講演会場等の室内などユーザ毎に個別に座席が設けられている場所や、家庭用AV(Audio/Video)システムにおいても適用可能である。
マイクロフォンおよびスピーカを自動車のシートに取り付ける場合の一例の構成を示す略線図である。 この発明の実施の一形態による騒音低減装置の一例の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の一形態による騒音低減回路の一例の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の一形態の第1の変形例による騒音低減回路の一例の構成を示す略線図である。 この発明の実施の一形態の第2の変形例による騒音低減装置の一例の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の一形態の第2の変形例による騒音低減回路の一例の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の一形態の第3の変形例による騒音低減回路の一例の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の一形態の第4の変形例による騒音低減回路の一例の構成を示すブロック図である。 ノイズキャンセリング方法について説明するための略線図である。
符号の説明
1、1’ 騒音低減装置
11、11a、11b マイクロフォン
12、12a、12b スピーカ
13、13’、31、31’、31” 騒音低減回路
14 電源部
15 着座センサ
16 スイッチ
21 マイクアンプ
22 アンプ
23、23’ 第1のアッテネータ
25、25’ 第2のアッテネータ
24 ミキサ
32a、32b ミキシング回路
51 バックレスト
52 ヘッドレスト
53a、53b スピーカユニット

Claims (8)

  1. 周囲の音を騒音として集音するマイクロフォンと、
    上記マイクロフォンからの信号が供給され、騒音キャンセル信号を生成するキャンセル信号生成部と、
    上記騒音キャンセル信号によって駆動されるスピーカと、
    座席に対する着座を検出する着座検出部と、
    少なくとも上記キャンセル信号生成部に電力を供給する電源部と、
    上記電源部からの電力を上記キャンセル信号生成部に対して供給または遮断するスイッチと、
    上記着座検出部により着座が検出された場合に、上記スイッチをONにして上記電源部からの電力を上記キャンセル信号生成部に対して供給させる制御部と
    を備え、
    上記マイクロフォンおよび上記スピーカは、
    上記座席のヘッドレストまたはバックレストの内部または近傍に、互いに近傍に位置するように設置され、該設置される位置が可動とされる騒音キャンセル装置。
  2. 上記キャンセル信号生成部は、上記騒音キャンセル信号の振幅レベルを減衰させる第1の減衰部を有する請求項1に記載の騒音キャンセル装置。
  3. 上記キャンセル信号生成部は、上記第1の減衰部の減衰量を調整することにより上記騒音キャンセル信号を強制的に遮断する請求項2に記載の騒音キャンセル装置。
  4. 他の音声信号が入力され、
    上記騒音キャンセル信号に対して上記他の音声信号を重畳する重畳部をさらに備える
    請求項1に記載の騒音キャンセル装置。
  5. 上記他の音声信号は、アナウンスの音声信号である請求項4に記載の騒音キャンセル装置。
  6. 上記他の音声信号は、オーディオ信号である請求項4に記載の騒音キャンセル装置。
  7. 上記キャンセル信号生成部は、上記オーディオ信号の振幅レベルを減衰させる第2の減衰部を有する請求項6に記載の騒音キャンセル装置。
  8. 上記キャンセル信号生成部は、上記第2の減衰部の減衰量を調整することにより、上記オーディオ信号を強制的に遮断する請求項7に記載の騒音キャンセル装置。
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