JP2009255436A - グラビア印刷方法及びグラビア印刷物 - Google Patents

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崇行 荒井
Tomoaki Nakao
友昭 中尾
Motoyasu Kojima
基靖 小島
Masanori Muranaka
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Abstract

【課題】プラスチックフィルムに絵柄を印刷するグラビア印刷について、印刷物を重ね巻きで保管しても巻き厚みにバラツキが生じず、また、フィルムの不均一な伸びや、その伸びに起因するバリア性の劣化が生じないような印刷方法と印刷物を提供する。
【解決手段】プラスチックフィルム上に絵柄を印刷する際に、インキ等の膜厚を全面で均一であるように印刷するグラビア印刷方法とグラビア印刷物であり、絵柄を印刷し絵柄を反転した絵柄を同じ印刷面への透明インキ等で塗布することで、塗布膜厚を均一化させる。
【選択図】図7

Description

本発明はプラスチックフィルム上に絵柄を印刷するグラビア印刷方法とそれによるグラビア印刷物に関する。
グラビア印刷は、版胴のセルと呼ばれる微小な凹部に詰まったインキ等を紙やプラスチックフィルム等の印刷基材20に印圧をかけて転移させる印刷方法である。
一般的なグラビア印刷は、図1に示す様に低粘度で流動性のグラビアインキ10をインキパン11中に満たし、当該流動するグラビアインキ10中に円筒状のグラビア版胴12を、その一部がインキ液中に浸漬するようにして回転させる。回転に伴いグラビア版胴面に連れて上昇するインキをドクターブレード13で掻き取りして、印刷に必要なインキのみがセル中に残るようにした後、グラビア版胴12と圧胴14の接触する間に印刷基材20を通し、両者間の印圧により、セル中に残ったグラビアインキを印刷基材20に転移させるのがグラビア印刷方法である。複数の色のインキを印刷する際には、1色目のインキ印刷後に印刷基材をオーブンに通してインキを乾燥させ、次いで2色目,3色目と順次前述の方法で印刷を行う。
食品等向けの軟包材の製造において、PETフィルム等のプラスチックフィルムにグラビア印刷方式で印刷を行う場合、プラスチックフィルムはインキを吸収しないため、図2の網掛け部分の様な絵柄を印刷すると、印刷後のプラスチックは、図3のように絵柄部2aと非絵柄部3aで膜厚が異なった状態となっている。(ここで、PETとは、いわゆるポリエチレンテレフタレートを指す。)
このような状態のプラスチックフィルムを、図4の様にロール形式で保管する場合が多くあるが、この時フィルムは図5の様になっており、このような状態のフィルムに巻き取り圧力をかけると、絵柄部分のみに圧が強くかかり、結果として絵柄部分のフィルムに部分的な伸びを生じてしまう。
食品等向けの軟包材用プラスチックフィルムは、一方では、その内容物の劣化を防止するため、水蒸気や酸素に対する高いバリア性を持つもの(通称バリアフィルムとも云う)がある。これらのバリアフィルムは、バリア性を持つ積層体が(例えば特許文献1に開示されているように)フィルム基材の片面に構成されており、そのようなバリアフィルムに一定以上の伸びが生じてしまった場合には、積層体とフィルム基材層との間に剥離が発生することによってバリア性が損なわれる問題がある。
特開2005−153306号公報
また、インキを塗布したプラスチックフィルムが重ねられ圧力をかけられた状態で伸びを生じた場合、巻き取られたプラスチックフィルムの裏面にインキが転写する現象(ブロッキング現象)が高い頻度で発生するという問題もある。このブロッキング現象を防止するための既存の技術としては、インキ内にブロッキング防止剤を添加する対策や、プラスチックフィルムの裏面に樹脂等をコーティングすることによりブロッキング防止層を形成する対策が知られているが、フィルムの伸びを抑制する対策は知られていなかった。
本発明は前記従来の技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするのは、プラスチックフィルム巻き取り時の伸びを防止し、ブロッキング現象を防止し、またフィルムのバリア性の劣化を防止できる、そのようなグラビア印刷方法とグラビア印刷物を提供することにある。
前記課題を解決するために本発明が提供する手段として、まず請求項1は、プラスチックフィルム上に絵柄を印刷するグラビア印刷方法において、インキ等の膜厚を全面で均一であるように印刷することを特徴とするグラビア印刷方法である。
請求項2は、絵柄部に通常インキを塗布した後に、非絵柄部に透明インキ等を塗布することを特徴とする請求項1に記載のグラビア印刷方法である。
また請求項3は、前記プラスチックフィルムが、水蒸気または酸素のいずれか1以上に対するバリア性を持つプラスチックフィルムであることを特徴とする請求項2に記載のグラビア印刷方法である。
そして請求項4は、プラスチックフィルム上に絵柄が印刷されており、インキ等の膜厚が全面で均一であることを特徴とするグラビア印刷物である。
請求項5は、絵柄部に通常インキが塗布され、非絵柄部に透明インキ等が塗布されていることを特徴とする請求項4に記載のグラビア印刷物である。
それから請求項6は、前記プラスチックフィルムが、水蒸気または酸素のいずれか1以上に対するバリア性を持つプラスチックフィルムであることを特徴とする請求項5に記載のグラビア印刷物である。
本発明によると、グラビア印刷で、印刷後のインキ膜厚を均一化し、巻き取り時にフィルムにかかる圧力を均一化することによって、巻き取り時のフィルムの伸びを防止し、それによりブロッキング現象を防止し、フィルムのバリア性の破壊を防止できる。
図面(主に模式図)を参照しながら、本発明をより詳細に説明する。まず図2の網掛け部分を絵柄とするフィルムを作成するにあたり、図2の部分にセルを有するグラビア版を1色目用版として作成し、図2を反転した絵柄である図6の網掛け分を絵柄とするグラビア版を2色目用版として作成する。これらの版を作成する手法に関しては、インキ塗布量及び膜厚が均一となるようにセルボリュームを設計することが望ましい。
その後、グラビア印刷機にて1色目を通常インキで印刷し、2色目を透明インキ等で印刷する。すると印刷後のフィルム断面は図7のように1色目の版によって印刷されたインキと、図6の版によって印刷された透明インキ等が存在することで膜厚が均一となる。
従って、図7のフィルムを巻き取った後の形状も図8の様になり、膜厚が等しくなることで絵柄部分のみ巻取り圧が集中することが無い。
プラスチックのフィルム基材層1として、厚さ12μmの透明蒸着ナイロンフィルム(凸版印刷株式会社製、商品名GL−AEY)を使用し、フィルム基材層1の片面に絵柄部インキ層2として、顔料(チタンホワイト)含有率50%(固形分比)の油性白色インキを腐蝕法により作成した版深度25μmの版を用いて膜厚1.0μmの絵柄を形成した。そして、フィルム基材層1の片面に透明インキ層3として、メジウムインキを同じく腐蝕法により作成した版深度35μmの版を用いて膜厚1.0μmの絵柄も形成した。
<比較例>
フィルム基材層1として、厚さ12μmの透明蒸着ナイロンフィルム(凸版印刷株式会社製、商品名GL−AEY)を使用し、フィルム基材層1の片面にインキ層2として、顔料(チタンホワイト)含有率50%(固形分比)の油性白色インキを腐蝕法により作成した版深度25μmの版を用いて、膜厚1.0μmの絵柄を形成するに留めた。
[試験1(フィルム伸び測定)]
実施例と比較例のそれぞれの印刷原反(作製直後)のシートを、絵柄部と非絵柄部の境界線を含むように100mm×100mmの大きさに切り取り、同じ絵柄の向きで重ね合わせ密着させた。
この密着状態(温度50℃、圧力1MPa)を48時間保持した。
この実施例と比較例に係るサンプルを作成し(サンプル数[N]はそれぞれN=50)、プラスチックフィルムの伸びを測定したところ、実施例1では伸びの平均値が10μm/mm(0.1%)であったのに対し、比較例では平均値140μm/mm(1.4%)であった。
[試験2(耐ブロッキング試験)]
試験1で作成したプラスチックフィルムのサンプルについて、ブロッキングの発生状況を検査した。その結果、N(サンプル総数)=50のうち、実施例ではブロッキングの発生状況が0であったのに対して、比較例では多く4もあった。
[試験3(フィルムのバリア性測定)]
試験1で作成したプラスチックフィルムのサンプルについて、フィルムの酸素透過率(cm3/m2/day)及び水蒸気透過率(g/m2・day)を測定した。
その結果、実施例では酸素透過率が0.68(cm3/m2/day)で水蒸気透過率が0.38(g/m2・day)であった。
一方、比較例では酸素透過率が2.47(cm3/m2/day)で水蒸気透過率が3.01(g/m2・day)であった。
グラビア印刷を説明する模式図。 プラスチックフィルムにグラビア印刷を行った様子を説明する模式図。 図2に係る印刷物の断面の様子を説明する模式図。 グラビア印刷済みプラスチックフィルムの保管の様子を例示する写真。 図4に係る保管の様子を概念的に説明する模式図。 本発明に係るグラビア印刷方法と印刷物を概念的に説明する模式図。 図6に係るグラビア印刷方法と印刷物の断面の様子を説明する模式図。 図6に係るグラビア印刷物の保管の様子を概念的に説明する模式図。
符号の説明
1 ・・・プラスチックフィルム基材層
2 ・・・絵柄部インキ層
2a ・・・絵柄部
2b ・・・非絵柄部(図2の絵柄/非絵柄を反転したとき)
3 ・・・非絵柄部透明インキ層
3a ・・・非絵柄部
3b ・・・絵柄部(図2の絵柄/非絵柄を反転したとき)
10 ・・・グラビアインキ
11 ・・・インキパン
12 ・・・グラビア版胴
13 ・・・ドクターブレード
14 ・・・圧胴
20 ・・・印刷基材

Claims (6)

  1. プラスチックフィルム上に絵柄を印刷するグラビア印刷方法において、インキ等の膜厚を全面で均一であるように印刷することを特徴とするグラビア印刷方法。
  2. 絵柄部に通常インキを塗布した後に、非絵柄部に透明インキ等を塗布することを特徴とする請求項1に記載のグラビア印刷方法。
  3. 前記プラスチックフィルムが、水蒸気または酸素のいずれか1以上に対するバリア性を持つプラスチックフィルムであることを特徴とする請求項2に記載のグラビア印刷方法。
  4. プラスチックフィルム上に絵柄が印刷されており、インキ等の膜厚が全面で均一であることを特徴とするグラビア印刷物。
  5. 絵柄部に通常インキが塗布され、非絵柄部に透明インキ等が塗布されていることを特徴とする請求項4に記載のグラビア印刷物。
  6. 前記プラスチックフィルムが、水蒸気または酸素のいずれか1以上に対するバリア性を持つプラスチックフィルムであることを特徴とする請求項5に記載のグラビア印刷物。
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JP2013000935A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Toyo Seikan Kaisha Ltd 印刷フィルムの製造方法
JP2019064138A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社フジシール 長尺装飾原反、及びラベル

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