JP2009254980A - アンモニア分解触媒及びアンモニアの分解方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、本発明はアンモニア濃度が低濃度から高濃度まで広範囲において、効率良く分解することができる触媒を提供するものである。
【解決手段】本発明は、8族から10族の元素からなる群から選ばれる少なくとも一種の元素(活性元素)、電気陰性度がポーリングの電気陰性度で1.3以下である元素の化合物(添加成分A)及び金属酸化物を含むことを特徴とするアンモニア分解触媒である。当該アンモニアが尿素を分解して得られるものであることが好ましい。
【選択図】なし
【解決手段】本発明は、8族から10族の元素からなる群から選ばれる少なくとも一種の元素(活性元素)、電気陰性度がポーリングの電気陰性度で1.3以下である元素の化合物(添加成分A)及び金属酸化物を含むことを特徴とするアンモニア分解触媒である。当該アンモニアが尿素を分解して得られるものであることが好ましい。
【選択図】なし
Description
本発明は、アンモニアを分解する触媒及び当該触媒を用いたアンモニアの分解方法を提供するものである。
アンモニアは臭気性を有するのでガス中含まれるとき処理することが必要となるものであり、従来から処理方法は提示され、例えば酸素とアンモニアを接触させて酸化分解する方法、アンモニアを水素へ転化する方法などが提案されている。例えば、コークス炉から生じるアンモニアを空気の存在下に白金アルミナ触媒、マンガンアルミナ触媒、鉄アルミナ触媒を用いてアンモニアを分解し水素を得る方法(特許文献1)であるが、当該方法ではNOxが副生することが多く新たにNOx処理の設備が必要となり好ましくは無く、また有機性廃棄物処理工程から生じるアンモニアガスをニッケル、アルカリ土類、ランタノイドを担持したアルミナ、シリカ等を用いて分解し水素を得る方法(特許文献2)であるが、当該方法では転化率が低く実用的ではないものである。更にコークス炉から生じるアンモニアの処理に際して従来の触媒が鉄アルミナ、白金アルミナ、ルテニウムアルミナであるに対してルテニウムとアルカリ金属、アルカリ土類金属とをアルミナに担持した触媒を用いてアンモニアを分解し水素を得る方法(特許文献3)では当該方法では転化率が低く実用的ではなく好ましくはないものである。
本発明はアンモニア濃度が低濃度から高濃度まで広範囲において、効率良く分解することができる触媒である。
本発明者らは鋭意検討の結果、上記課題を解決する方法として、8族から10族の元素からなる群から選ばれる少なくとも一種の元素(以下、「活性元素」と称する)、電気陰性度がポーリングの電気陰性度で1.3以下である元素の化合物(以下「添加成分A」と称する)及び金属酸化物を含むことを特徴とするアンモニア分解触媒及び当該触媒を用いたアンモニアの分解方法を見出し発明の完成に至ったものである。
本発明を用いることでアンモニア、特にガス中に含まれるアンモニアを低濃度から高濃度まで広範囲に分解することができるものである。
本発明の第一発明は、活性元素、添加成分A及び金属酸化物を含むことを特徴とするアンモニア分解触媒である。好ましくは、当該添加成分がアルカリ金属の化合物である。
本発明の第二発明は、当該触媒を用いてアンモニアを分解することを特徴とするアンモニア分解方法であり、好ましくは、180〜950℃でアンモニア分解すること、また当該アンモニアが尿素を分解して得られるものを用いることもできる。またアンモニアガスには触媒毒にならない程度であれば他の成分が含まれていても良い。
当該活性元素は、8族から10族の元素である元素であれば何れのものであっても良いが、好ましくは白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、鉄、コバルトおよびニッケルからなる群から選ばれる少なくとも一種であり、更に好ましくはルテニウムおよび/または鉄であり、最も好ましくはルテニウムである。
当該活性元素の原料は、金属、水酸化物、酸化物、炭酸塩、硝酸塩、塩化物、ニトロシル硝酸塩、硫酸塩、カルボニル錯体を使用することができ、好ましくは硝酸塩、塩化物、ニトロシル硝酸塩、カルボニル錯体である。
当該添加成分Aは、電気陰性度がポーリングの電気陰性度で1.3以下、好ましくは0.7〜1.12である。例えばアルカリ性を示す化合物であり、好ましくはアルカリ金属、アルカリ土類金属、更に好ましくはアルカリ金属の化合物である。添加成分Aの原料は酸化物、水酸化物、硫化物、塩化物、フッ化物、臭化物、リン酸塩、炭酸塩、硝酸塩であっても良いが、好ましくは水酸化物、硝酸塩である。
当該金属酸化物は酸化物であれば何れのものであっても良いが、好ましくは酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化ニオブ、酸化チタン、酸化バナジウム、酸化タンタル、酸化ハフニウム、酸化イットリウム、酸化ランタンおよび酸化ネオジムからなる群から選ばれる少なくとも一種であり、更に好ましくは酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化マグネシウムおよび酸化チタンからなる群から選ばれる少なくとも一種である。これらの酸化物は単独酸化物でも複合酸化物でも用いることができる。
また、場合によっては、添加成分Bを併用することもでき、例えばNi、Fe、Mo、Co、Pd、PtおよびRhからなる群から選ばれる少なくとも一種である。更に好ましくはルテニウムおよび/または鉄であり、最も好ましくはルテニウムである。
当該金属酸化物を100質量部に対して、活性元素(金属換算)は0.1〜30質量部、好ましくは1〜6であり、当該添加成分A(元素換算)は1〜40質量部、好ましくは3〜20である。
アンモニアガスとしては、アンモニアを一般的に使用することができる他、尿素のように熱分解等によりアンモニアを生じさせるものであっても良い。対触媒当たりのアンモニア量は、SV(空間速度)で、1000〜20000hr−1、好ましくは2000〜15000hr−1、最も好ましくは3000〜10000hr−1である。なお、触媒当たりとは、触媒を反応器に詰めたときに占める容積当たりの単位時間当たりのアンモニアガス容積である。
反応温度は、180〜950℃、好ましくは300〜900℃、更に好ましくは400〜800℃である。
反応圧力は0.002MPa〜2MPa、好ましくは0.004MPa〜1MPaである。
触媒の調製方法としては、一般的に方法を用いることができ、活性元素、添加成分A及び金属酸化物を混合し適宜乾燥、焼成する方法(混合法)、活性元素、添加成分Aを水性液とし金属酸化物に含浸する方法(含浸法)、添加成分と金属酸化物を混合したものに水性液に含まれる活性元素を化学的に吸着させる方法(化学吸着法)などの方法を用いることができ、好ましくは含浸する方法である。
更に具体的に調製方法を示すと、乾燥させた低酸強度酸化物の吸水量(体積)を測定しておき、含浸させたい活性元素の量がちょうどその体積になるように濃度調整した溶液を、乾燥させた低酸強度酸化物に撹拌しながら徐々にしみ込ませる方法である。
また、活性元素、添加成分および金属酸化物を含む触媒であれば何れの形態であっても良いが、好ましくは活性元素、添加成分および金属酸化物同士の混合物である形態、活性元素および添加成分を金属酸化物に担持した形態である。好ましくは担持した形態である。
以下に実施例と比較例により本発明を詳細に説明するが、本発明の趣旨に反しない限り以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
(触媒A)
ルテニウム含有率3.938質量%のルテニウム溶液13.365gを、γ−アルミナ(BET比表面積130m2/g)の担体10gに均一になるように含浸し、Ru換算で5質量%になるように調整後、90〜120℃で乾燥を行った。その後、300℃,1時間の水素還元を行った。5質量%Ru/Al2O3を得た。次いで、硝酸セシウムを用いて、乾燥した触媒の吸水量と同じ体積の含浸液がCs/Ru=1(モル比)になるように水容液を調製し、触媒に対して均一になるように含浸した。400℃の水素処理を4時間実施し、Cs−Ru/Al2O3(Cs/Ru=1 モル比)を得た。BET表面積を測定した結果、103m2/gであった。
(アンモニア分解反応)
99.9%以上の純度のアンモニアを用いて、アンモニア分解反応を行った。300℃、SV=6000hr−1、常圧で実施した結果、分解率は37.5%であった。SV=15000hr−1に変えた時の結果は、分解率25.9%であった。200℃、SV=6000hr−1、常圧での結果は、分解率3.3%であった。SV=15000hr−1に変えた時の結果は、分解率1.9%であった。450℃、SV=3500hr−1、常圧で25時間実施した時の結果は、分解率は96.2〜99.3%であった。その後、400℃、SV=3000hr−1で実施した時の結果は、分解率96.0%であった。SV=6000hr−1に変えた時の結果は、分解率92.9%であった。反応温度を350℃に下げて実施したところ、SV=3000で分解率73.7%、SV=6000hr−1で分解率65.6%であった。500℃に反応温度を上げて実施したところ、SV=3500hr−1、7000hr−1共に分解率100%であった。又、600℃、750℃で分解率を測定した結果は、SV=3500hr−1、7000hr−1共に分解率100%であった。
(触媒A)
ルテニウム含有率3.938質量%のルテニウム溶液13.365gを、γ−アルミナ(BET比表面積130m2/g)の担体10gに均一になるように含浸し、Ru換算で5質量%になるように調整後、90〜120℃で乾燥を行った。その後、300℃,1時間の水素還元を行った。5質量%Ru/Al2O3を得た。次いで、硝酸セシウムを用いて、乾燥した触媒の吸水量と同じ体積の含浸液がCs/Ru=1(モル比)になるように水容液を調製し、触媒に対して均一になるように含浸した。400℃の水素処理を4時間実施し、Cs−Ru/Al2O3(Cs/Ru=1 モル比)を得た。BET表面積を測定した結果、103m2/gであった。
(アンモニア分解反応)
99.9%以上の純度のアンモニアを用いて、アンモニア分解反応を行った。300℃、SV=6000hr−1、常圧で実施した結果、分解率は37.5%であった。SV=15000hr−1に変えた時の結果は、分解率25.9%であった。200℃、SV=6000hr−1、常圧での結果は、分解率3.3%であった。SV=15000hr−1に変えた時の結果は、分解率1.9%であった。450℃、SV=3500hr−1、常圧で25時間実施した時の結果は、分解率は96.2〜99.3%であった。その後、400℃、SV=3000hr−1で実施した時の結果は、分解率96.0%であった。SV=6000hr−1に変えた時の結果は、分解率92.9%であった。反応温度を350℃に下げて実施したところ、SV=3000で分解率73.7%、SV=6000hr−1で分解率65.6%であった。500℃に反応温度を上げて実施したところ、SV=3500hr−1、7000hr−1共に分解率100%であった。又、600℃、750℃で分解率を測定した結果は、SV=3500hr−1、7000hr−1共に分解率100%であった。
(実施例2)
(触媒B)
触媒Aにおいて、硝酸セシウムに変えて硝酸ルビジウムを用いた以外は触媒Aと同じ方法でRb−Ru/Al2O3(Rb/Ru=1 モル比)を得た。
(アンモニア分解反応)
99.9%以上の純度のアンモニアを用いて、アンモニア分解反応を行った。300℃、SV=6000hr−1、常圧で実施した結果、分解率は26.0%であった。
(触媒B)
触媒Aにおいて、硝酸セシウムに変えて硝酸ルビジウムを用いた以外は触媒Aと同じ方法でRb−Ru/Al2O3(Rb/Ru=1 モル比)を得た。
(アンモニア分解反応)
99.9%以上の純度のアンモニアを用いて、アンモニア分解反応を行った。300℃、SV=6000hr−1、常圧で実施した結果、分解率は26.0%であった。
(実施例3)
(触媒C)
触媒Aにおいて、硝酸セシウムに変えて硝酸カリウムを用いた以外は触媒Aと同じ方法でK−Ru/Al2O3(K/Ru=1 モル比)を得た。
(アンモニア分解反応)
99.9%以上の純度のアンモニアを用いて、アンモニア分解反応を行った。300℃、SV=6000hr−1、常圧で実施した結果、分解率は20.0%であった。
(触媒C)
触媒Aにおいて、硝酸セシウムに変えて硝酸カリウムを用いた以外は触媒Aと同じ方法でK−Ru/Al2O3(K/Ru=1 モル比)を得た。
(アンモニア分解反応)
99.9%以上の純度のアンモニアを用いて、アンモニア分解反応を行った。300℃、SV=6000hr−1、常圧で実施した結果、分解率は20.0%であった。
(実施例4)
(触媒D)
Ce(NO3)3・6H2Oを水に溶解し0.2N溶液とし、5%アンモニア水でpH10にして沈殿を生成させ、撹拌,静置後に吸引濾過して純水で洗浄した。100℃乾燥後に空気中で500℃、3時間焼成を行い、CeO2担体を得た。これに、マヨネーズ瓶にてルテニウムカルボニルRu3(CO)12をTHFに溶解させた溶液を含浸させ、一晩攪拌を継続させた後にエバポレーターでTHFを除去し、350℃まで窒素中で昇温、315℃、1時間水素気流で還元処理を行った。2.45質量%Ru/CeO2を得た。BET表面積を測定した結果、29m2/gであった。触媒Aと同じ調製方法でセシウムを含浸して、Cs−Ru/CeO2(Cs/Ru=1 モル比)を得た。BET表面積を測定した結果は、24m2/gであった。
(アンモニア分解反応)
99.9%以上の純度のアンモニアを用いて、アンモニア分解反応を行った。300℃、SV=6000hr−1、常圧で実施した結果、分解率は31.4%であった。SV=15000hr−1に変えた時の結果は、分解率21.3%であった。200℃、SV=6000hr−1、常圧での結果は、分解率2.6%であった。SV=15000hr−1に変えた時の結果は、分解率1.6%であった。
(触媒D)
Ce(NO3)3・6H2Oを水に溶解し0.2N溶液とし、5%アンモニア水でpH10にして沈殿を生成させ、撹拌,静置後に吸引濾過して純水で洗浄した。100℃乾燥後に空気中で500℃、3時間焼成を行い、CeO2担体を得た。これに、マヨネーズ瓶にてルテニウムカルボニルRu3(CO)12をTHFに溶解させた溶液を含浸させ、一晩攪拌を継続させた後にエバポレーターでTHFを除去し、350℃まで窒素中で昇温、315℃、1時間水素気流で還元処理を行った。2.45質量%Ru/CeO2を得た。BET表面積を測定した結果、29m2/gであった。触媒Aと同じ調製方法でセシウムを含浸して、Cs−Ru/CeO2(Cs/Ru=1 モル比)を得た。BET表面積を測定した結果は、24m2/gであった。
(アンモニア分解反応)
99.9%以上の純度のアンモニアを用いて、アンモニア分解反応を行った。300℃、SV=6000hr−1、常圧で実施した結果、分解率は31.4%であった。SV=15000hr−1に変えた時の結果は、分解率21.3%であった。200℃、SV=6000hr−1、常圧での結果は、分解率2.6%であった。SV=15000hr−1に変えた時の結果は、分解率1.6%であった。
(実施例5)
(触媒E)
触媒Aにおいて、Cs/Ru=1(モル比)をCs/Ru=8(モル比)に変えた以外は触媒Aと同じ調製方法で実施し、Cs−Ru/Al2O3(Cs/Ru=8 モル比)を得た。BET表面積を測定した結果、46m2/gであった。
(アンモニア分解反応)
99.9%以上の純度のアンモニアを用いて、アンモニア分解反応を行った。300℃、SV=6000hr−1、常圧で実施した結果、分解率は32.4%であった。SV=15000hr−1に変えた時の結果は、分解率21.0%であった。200℃、SV=6000hr−1、常圧で実施した結果、分解率は3.1%であった。SV=15000hr−1に変えた時の結果は、分解率1.5%であった。
(触媒E)
触媒Aにおいて、Cs/Ru=1(モル比)をCs/Ru=8(モル比)に変えた以外は触媒Aと同じ調製方法で実施し、Cs−Ru/Al2O3(Cs/Ru=8 モル比)を得た。BET表面積を測定した結果、46m2/gであった。
(アンモニア分解反応)
99.9%以上の純度のアンモニアを用いて、アンモニア分解反応を行った。300℃、SV=6000hr−1、常圧で実施した結果、分解率は32.4%であった。SV=15000hr−1に変えた時の結果は、分解率21.0%であった。200℃、SV=6000hr−1、常圧で実施した結果、分解率は3.1%であった。SV=15000hr−1に変えた時の結果は、分解率1.5%であった。
(実施例6)
(触媒F)
触媒Dにおいて、Cs/Ru=1(モル比)をCs/Ru=8(モル比)に変えた以外は触媒Dと同じ調製方法でCs−Ru/CeO2(Cs/Ru=8 モル比)を得た。
(アンモニア分解反応)
99.9%以上の純度のアンモニアを用いて、アンモニア分解反応を行った。300℃、SV=6000hr−1、常圧で実施した結果、分解率は16.6%であった。SV=15000hr−1に変えた時の結果は、分解率10.2%であった。
(触媒F)
触媒Dにおいて、Cs/Ru=1(モル比)をCs/Ru=8(モル比)に変えた以外は触媒Dと同じ調製方法でCs−Ru/CeO2(Cs/Ru=8 モル比)を得た。
(アンモニア分解反応)
99.9%以上の純度のアンモニアを用いて、アンモニア分解反応を行った。300℃、SV=6000hr−1、常圧で実施した結果、分解率は16.6%であった。SV=15000hr−1に変えた時の結果は、分解率10.2%であった。
(比較例1)
(触媒G)
触媒Aと同様の調製法で、ルテニウム含有率3.938質量%のルテニウム溶液13.365gを、γ−アルミナ(BET比表面積130m2/g)の担体10gに均一になるように含浸し、Ru換算で5質量%になるように調整後、90〜120℃で乾燥、300℃,1時間の水素還元を行って、5質量%Ru/Al2O3を得た。
(アンモニア分解反応)
99.9%以上の純度のアンモニアを用いて、アンモニア分解反応を行った。300℃、SV=6000、常圧で実施した結果、分解率は7.1%であった。SV=15000hr−1に変えた時の結果は、分解率4.1%であった。200℃、SV=6000hr−1では活性はなかった。
(触媒G)
触媒Aと同様の調製法で、ルテニウム含有率3.938質量%のルテニウム溶液13.365gを、γ−アルミナ(BET比表面積130m2/g)の担体10gに均一になるように含浸し、Ru換算で5質量%になるように調整後、90〜120℃で乾燥、300℃,1時間の水素還元を行って、5質量%Ru/Al2O3を得た。
(アンモニア分解反応)
99.9%以上の純度のアンモニアを用いて、アンモニア分解反応を行った。300℃、SV=6000、常圧で実施した結果、分解率は7.1%であった。SV=15000hr−1に変えた時の結果は、分解率4.1%であった。200℃、SV=6000hr−1では活性はなかった。
(比較例2)
(触媒H)
触媒Dと同様の調整法で、Ce(NO3)3・6H2Oを用いてCeO2担体を得た。触媒Dと同様にルテニウムカルボニルRu3(CO)12を含浸、還元して2.45質量%Ru/CeO2を得た。BET表面積を測定した結果、29m2/gであった。
(アンモニア分解反応)
99.9%以上の純度のアンモニアを用いて、アンモニア分解反応を行った。300℃、SV=6000hr−1、常圧で実施した結果、分解率は7.8%であった。SV=15000hr−1に変えた時の結果は、分解率4.4%であった。200℃、SV=6000hr−1では活性はなかった。
(触媒H)
触媒Dと同様の調整法で、Ce(NO3)3・6H2Oを用いてCeO2担体を得た。触媒Dと同様にルテニウムカルボニルRu3(CO)12を含浸、還元して2.45質量%Ru/CeO2を得た。BET表面積を測定した結果、29m2/gであった。
(アンモニア分解反応)
99.9%以上の純度のアンモニアを用いて、アンモニア分解反応を行った。300℃、SV=6000hr−1、常圧で実施した結果、分解率は7.8%であった。SV=15000hr−1に変えた時の結果は、分解率4.4%であった。200℃、SV=6000hr−1では活性はなかった。
本発明は、アンモニアの分解に関するものであり、アンモニア臭気を有するガスの無臭化する環境的な分野、アンモニアを窒素、水素に転化する分野に応用できるものである。
Claims (5)
- 8族から10族の元素からなる群から選ばれる少なくとも一種の元素(以下、「活性元素」称する)、電気陰性度がポーリングの電気陰性度で1.3以下である元素の化合物(以下、「添加成分A」と称する)及び金属酸化物を含むことを特徴とするアンモニア分解触媒。
- 当該添加成分Aがアルカリ金属の化合物であることを特徴とする請求項2記載の触媒。
- 請求項1〜2記載の触媒を用いてアンモニアを分解することを特徴とするアンモニア分解方法。
- 当該アンモニアが尿素を分解して得られるものであることを特徴とする請求項3記載のアンモニア分解方法。
- 180〜950℃でアンモニア分解することを特徴とする請求項3記載のアンモニア分解方法。
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