JP2009252748A - 接続信頼性に優れる異方性導電フィルム及びこれを用いた回路接続構造体 - Google Patents

接続信頼性に優れる異方性導電フィルム及びこれを用いた回路接続構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】異方性導電フィルムの接続信頼性を左右するパラメーターと、このパラメーターの最適値を提供する。
【解決手段】上記課題を解決するために、硬化反応完了後の弾性モジュラスMの値と硬化前の弾性モジュラスMの値との比である弾性モジュラス比[M/M]の値が10以上であり、硬化挙動指数τ=t/ttotal(t:硬化率が50%に達する時間、ttotal:総硬化時間)の値が0.2〜0.5又は0.3〜0.75であることを特徴とする、硬化挙動と弾性モジュラス比[M/M]とが最適化されたアクリレート系異方性導電フィルムを採用する。
【選択図】図2

Description

本件発明は、回路基板同士又はICチップなどの電子部品と配線基板との接続に使われる異方性導電フィルム、及びこれを用いた回路接続構造体に関し、より詳しくは、硬化挙動と弾性モジュラスが最適化されて接続信頼性に優れる異方性導電フィルムに関する。
回路基板同士又はICチップなどの電子部品と回路基板とを電気的に接続するため、接着剤に導電粒子が分散されている異方性導電フィルムが使われている。この場合、異方性導電フィルムを対向する電極の間に配置し、加熱、加圧によって電極同士を接着すると同時に、加圧方向に導電性を持たせることによって電気的接続を行なう。このような異方性導電フィルムは、例えばLCDモジュールのLCDパネル、プリント回路基板(PCB)、ドライバーICのパッケージングなどに用いられる。
近年、LCDはノートパソコン、モニター、及びテレビ向けの大型パネルから携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などのモバイル機器向けの中・小型パネルまで多様な用途で適用されており、これらのLCDには異方性導電フィルムを用いたドライバーICの実装が採用されている。LCDにおけるドライバーICの実装は、ドライバーICをテープキャリアパッケージ(TCP:Tape Carrier Package)化するか又はCOF(Chip On Film)化し、これをLCDパネルに接着させるOLB(Outer Lead Bonding)方式、あるいは、プリント回路基板(PCB:Printed Circuit Board)に接着させるPCB方式が採用されている。また、携帯電話などの中・小型LCDにおいては、ドライバーICを異方性導電フィルムを用いて直接LCDパネルに実装するCOG(Chip On Glass)方式が採用されている。
このように、回路基板同士又はICチップなどの電子部品と回路基板とを異方性導電フィルムを用いて接続する際に、最も問題になるのは接続信頼性である。即ち、異方性導電フィルムにおいては、高い接着性と共に優れた接続信頼性が求められる。
したがって、従来から異方性導電フィルムの接続信頼性を改善するために様々な努力がなされてきた。例えば、異方性導電フィルムを複層に形成するなどの構造の変更や、特許文献1に開示されているように、接着剤の組成物、導電粒子の種類や組成比等の調節がなされていた。
特開2007‐297636号公報
上述のように、異方性導電フィルムの接続信頼性は、主に接着剤の組成物、導電粒子の種類や組成比等を調節して保証されているが、異方性導電フィルム自身の特性で接続信頼性を評価することは出来ていなかった。そこで、本件発明は、異方性導電フィルムの接続信頼性を左右するパラメーターと、このパラメーターの最適値を提供することを課題としている。
以下に、本件発明の概要を説明し、実施形態を示してその効果などを明確にする。また、本件発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示した手段及びその組合せによって実現できることが明確である。
本件発明に係る発明者等は、鋭意研究の結果、異方性導電フィルムの接続信頼性を左右できるパラメーター(硬化挙動指数、弾性モジュラス比)とその最適値を見出し、本件発明を完成させた。
異方性導電フィルムは、フィルム形成のための熱可塑性樹脂と、バインダーとして用いる熱硬化性樹脂と、導電粒子と離型フィルムとを含むものであって、対向する回路部材の間に配置した後、加熱、加圧(熱圧着)して対向する回路部材(即ち、被接続部材)同士を接着させて、機械的、且つ、電気的に接続する。また、異方性導電フィルムでは、その構成素材である熱硬化性樹脂が、熱と圧力によって硬化しながら対向する回路部材を接着するため、熱圧着後の特性が熱硬化性樹脂の硬化挙動の影響を大きく受ける。
即ち、異方性導電フィルムの熱硬化性樹脂は、熱を加えると一旦粘度が低下するが、更に熱が加えられて硬化剤の活性温度以上に温度が上昇すると、硬化反応が進行して粘度が上昇する特性を持つ。このように熱硬化性樹脂の粘度が上昇する際に、特定粘度を超えてしまうと、流動性不足のために導電粒子が圧接されなくなる。本件発明では、前記特定粘度は熱硬化性樹脂の硬化率が約50%に達した時点における粘度としている。
したがって、熱硬化性樹脂の硬化率が50%に達する時間を調節すれば、異方性導電フィルムの接続信頼性を向上させることが出来る。
ところで、異方性導電フィルムを被接続部材間で熱圧着した後に圧力を除去する。ところが、この時に異方性導電フィルムを構成する樹脂の膨脹が大きければ、接続信頼性が損なわれる。即ち、異方性導電フィルムの硬化後の弾性モジュラスを硬化前の弾性モジュラスに対して適切な値に調節すれば、異方性導電フィルムの接続信頼性を向上させることが出来る。
本件発明に係る異方性導電フィルムを用いれば、回路基板同士又はICチップなどの電子部品と回路基板とを電気的に接続する際に、高い接着性と接続信頼性を発揮できる。
対向する回路部材の間に異方性導電フィルムを配置した状態を示す模式図である。 異方性導電フィルムの温度上昇に伴う粘度の変化を示すグラフである。 異方性導電フィルムの温度上昇に伴う弾性モジュラスの変化を示すグラフである。 異方性導電フィルムを介してチップとガラス基板とをボンディングするCOG方式を模式的に示す接続工程図である。 異方性導電フィルムを介してCOF又はTCPをガラス基板にボンディングするOLB方式を模式的に示す接続工程図である。 異方性導電フィルムを介してCOF又はTCPをプリント回路基板にボンディングするPCB方式を模式的に示す接続工程図である。
尚、本明細書に添付した上記図面は、本件発明の好ましい実施形態を例示するものであって、発明の詳細な説明とともに本件発明の技術的な思想を更に理解させる役割を果たすものであり、本件発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されてはならないことを断っておく。
以下、図面を参照しつつ本件発明を詳細に説明する。各図面において、同一符号は同一又は同等な構成要素を示している。
図1に、本件発明に係る異方性導電フィルム10を、対向する回路基板20と30との間に配置した状態を模式的に示す。
前記異方性導電フィルム10は、フィルム形成のための熱可塑性樹脂と、バインダーとしての熱硬化性樹脂と、硬化開始剤と、導電粒子と、離型フィルムとその他添加剤とを含むことが好ましい。
前記熱可塑性樹脂としては、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセタール、ポリアミド、フェノキシ樹脂、ポリスルホン、スチレン‐ブタジエン‐スチレンブロック共重合体、カルボキシル化スチレン‐エチレン‐ブチレン‐スチレンブロック共重合体、ポリアクリレート樹脂などを用い、30〜60重量%配合することが好ましい。
前記熱硬化性樹脂を構成するモノマとしては、アクリル系モノマ、メタクリル系モノマのようにラジカルによって重合する官能基を持つラジカル重合性樹脂が使われるが、具体的にはメチルアクリレート、エチルアクリレート、イソアミルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシトリエチレングリコールアクリレート、メトキシポリエチレングリコールアクリレート、メトキシジプロピレングリコールアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、フェノキシポリエチレングリコールアクリレート、イソボニルアクリレート、2‐ヒドロキシエチルアクリレート、2‐ヒドロキシプロピルアクリレート、メチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、トリデシルメタクリレート、メトキシジエチレングリコールメタクリレート、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート、フルフリルメタクリレート(furfuryl metachrylate)、フルフリルアクリレート、イソブチルアクリレート、イソボニルメタクリレート、メトキシトリエチレングリコールメタクリレートなどを単独又は2種以上混合して用い、30〜70重量%配合することが好ましい。
前記硬化開始剤としては、アゾ系化合物、有機過酸化物を用いることが好ましい。具体的にはジクミルパーオキサイド(dicumyl peroxide)、t‐ブチル‐クミルパーオキサイド(t‐butyl‐cumyl peroxide)、ビス(α‐t‐ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5‐ジ(t‐ブチルパーオキシ)‐2,5‐ジメチルヘキサン、2,5‐ジ(t‐ブチルパーオキシ)‐2,5‐ジメチルヘキシン‐3、ジテルブチルパーオキサイド(diterbutyl peroxide)、1,1‐ジ‐テルブチルパーオキシシクロヘキサン、イソプロピルクミルテルブチルパーオキサイド、ビス(α‐テルアミルパーオキシイソプロピル)ベンゼンなどから選択される組成物を単独又は混合して用い、0.1〜10重量%配合することが好ましい。
前記導電粒子としては、OLB方式やCOG方式の異方性導電フィルムには金‐ニッケルコーティングした樹脂製粒子や金コーティングされたニッケル粒子を使い、PCB方式の異方性導電フィルムにはニッケル粒子を使うことが好ましい。
その他、添加剤としてカップリング剤、接着付与剤などを付加的に使うことも好ましい。
上述した構成を備える異方性導電フィルムは、熱可塑性樹脂の種類や含有量、熱硬化性モノマの種類や含有量、硬化開始剤の種類や含有量、及び添加剤の種類などを変更すれば、後述する硬化挙動指数や弾性モジュラス比を多様に調節することが出来るため好ましい。
以下に、アクリレート系異方性導電フィルムの接着性と接続信頼性とを表すパラメーターである硬化挙動指数と弾性モジュラス比を説明する。
図2に、異方性導電フィルムの温度上昇に伴う粘度の変化を示す。図2に示すように、異方性導電フィルムに熱が加えられると、特定温度に至るまでは粘度が低下し、硬化反応が始まると粘度が上昇に転ずる。このとき、異方性導電フィルムの粘度が特定粘度ηを超えると、導電粒子が圧接されるほどの流動性はなくなる。即ち、図2に示す領域Aでは、異方性導電フィルムは導電粒子が熱圧着によって圧接されうる流動性を備えるが、領域Bでは流動性が低下しているため、導電粒子が十分圧接されなくなる。したがって、異方性導電フィルムは導電粒子が十分圧接されるまで、図2の領域Aの状態を維持しなければならない。
そして、優れた接続信頼性を示す異方性導電フィルムでは、前記特定粘度ηに達する時間を、硬化率が50%に達するまでの時間と定義することが出来る。よって、異方性導電フィルムの硬化率が50%に達していないのに特定粘度ηに達していたり、又は硬化率が50%を超えても特定粘度ηに達しない場合には、接着性や接続信頼性を満足できない。
このような、異方性導電フィルムの硬化挙動は以下の数1で示す硬化挙動指数τで判定することが出来る。
Figure 2009252748
本件発明者らは、この異方性導電フィルムの硬化挙動指数τの値を適切に調節すれば、異方性導電フィルムの接続信頼性を満足できることに想到した。
そして、異方性導電フィルムをチップとガラスとの間に直接配置するCOG方式の場合、優れた接続信頼性を確保するためには、異方性導電フィルムの硬化挙動指数τの値が0.2以上、0.5以下であることが好ましい(即ち、0.2≦τ≦0.5)。
COG方式で使われる異方性導電フィルムの硬化挙動指数τの値が0.2を下回れば、急激な硬化によって導電粒子が十分圧接される前に硬化が完了するため圧接不良が生じる。一方、硬化挙動指数τの値が0.5を超えると、硬化が不十分な樹脂は膨脹が大きいため接続信頼性が損なわれる。
また、COF又はTCPとガラスとを接着させるために異方性導電フィルムを使うOLB方式、又はCOF又はTCPとプリント回路基板(PCB)を接着させるために異方性導電フィルムを使うPCB方式では、異方性導電フィルムの硬化挙動指数τの値が0.3以上、0.75以下であることが好ましい(即ち、0.3≦τ≦0.75)。
OLB方式やPCB方式に使われる異方性導電フィルムの硬化挙動指数τの値が0.3を下回れば、急激な硬化によって導電粒子が十分圧接される前に硬化が完了するため圧接不良が生じる。一方、硬化挙動指数τの値が0.75を超えると、硬化が不十分な樹脂は膨脹が大きいため接続信頼性が損なわれる。
COG方式の場合、緩衝材を使わず、直接チップに熱と圧力を加えるため、OLB方式やPCB方式に比べて異方性導電フィルムに伝えられる熱量が多くなる。そのため、異方性導電フィルムの硬化速度も速くなる。これに比べ、OLB方式やPCB方式の場合、緩衝材を介して熱圧着を行なうため熱伝達が遅く、硬化速度は遅くなる。
図3に、異方性導電フィルムの温度上昇に伴う弾性モジュラスの変化を示す。図3に示すように、加熱初期には温度の上昇に伴って異方性導電フィルムの弾性モジュラスは低下するが、硬化反応が始まると弾性モジュラスは上昇に転ずる。ところが、異方性導電フィルムの硬化反応完了後の弾性モジュラスが相対的に低い場合、高分子樹脂の膨脹が大きいため圧接が不十分となり、接続信頼性を満足できない場合がある。
したがって、優れた接続信頼性を示すためには、異方性導電フィルムの弾性モジュラス比[M/M]の値は10以上であることが好ましい。
ここで、上記弾性モジュラス比[M/M]の値が10未満であれば、硬化反応の完了後に圧力を解除した時の高分子樹脂の膨脹が大きく、圧接特性が損なわれる。
上述したように、硬化挙動指数τ及び弾性モジュラス比[M/M]は、異方性導電フィルムを構成する熱可塑性樹脂、熱硬化性モノマ、硬化開始剤、添加剤などの種類と量を変更して調節することが好ましい。
例えば、硬化開始温度が低く硬化速度の速い硬化開始剤を選択して異方性導電フィルムを製造すれば、硬化率50%に達する時間が短く、硬化挙動指数τが0.2又は0.3以下と低いレベルになる。一方、硬化開始温度が高く硬化速度の遅い硬化開始剤を選択して異方性導電フィルムを製造すれば、硬化率50%に達する時間が長くなり、硬化挙動指数τが0.5又は0.75以上と高いレベルになる。
したがって、全ての条件が同一の状態で硬化開始温度が異なる硬化開始剤を使うだけでも、異方性導電フィルムの硬化挙動指数τの値を0.2〜0.5又は0.3〜0.75に調節することが出来る。
また、同じ硬化剤を用いても、その量を増やせば硬化挙動指数τの値が大きくなり、その量を減らせば硬化挙動指数τの値が小さくなる。
したがって、全ての条件が同一の状態で硬化剤の含有量を調節すれば、異方性導電フィルムの硬化挙動指数τの値を0.2〜0.5又は0.3〜0.75に調節することが出来る。
また、ラジカル硬化遅延効果を持つ熱可塑性樹脂(例えば、メタクリレート系、マレイミド化合物、不飽和ポリエステル、アクリル酸、ビニルアセテート、アクリロニトリルなどのようなアクリル系多官能性モノマ)を使い、前記硬化挙動指数τと弾性モジュラス比[M/M]を調節することも好ましい。
一般に、熱硬化性モノマに含まれる官能基が多ければ、反応速度が速くなり、架橋密度が増加して硬化挙動指数τの値が小さくなる。そして、硬化反応完了後の弾性モジュラスMの値は大きくなる。一方、熱硬化性モノマに含まれた官能基が少なければ、硬化挙動指数τの値が大きくなり、硬化反応完了後の弾性モジュラスMの値は小さくなる。
また、フィルム形成のために添加される熱可塑性樹脂を適切に変更することによって弾性モジュラス比[M/M]の調節を行なうことも好ましい。
また、ラジカル硬化促進剤、チェーントランスファー補助剤、分子量調節剤などを用いて硬化挙動指数τと弾性モジュラス比[M/M]を調節することも好ましく、異方性導電フィルムを構成する熱可塑性樹脂、熱硬化性モノマ、及び硬化開始剤の組成比を調節することによっても硬化挙動指数τと弾性モジュラス比[M/M]を制御することも好ましい。
実施例1では、硬化挙動指数τと弾性モジュラス比[M/M]を変動させた複数の異方性導電フィルムを作成し、その後COG方式で回路接続構造体Cを作成して圧接特性と接続抵抗とを評価した。
[異方性導電フィルムの製造]
フィルム形成のための熱可塑性樹脂と、バインダーとしてのアクリレート系熱硬化性モノマと、硬化開始剤とからなる接着剤組成物を有機溶剤に溶解し、導電粒子を更に分散させてフィルム塗工用ワニスを調製した。このとき用いた有機溶剤は、材料の溶解性を向上させるため、芳香族炭化水素系と含酸素系との混合溶剤とした。次いで、この溶液を片面を表面処理した透明PETフィルムに塗工装置を用いて塗布し、70℃、10分の熱風乾燥によって異方性導電フィルムを得た。
[COG方式の回路接続構造体C]
図4に、実施例1及び比較例1〜比較例4で採用した、異方性導電フィルムを介してチップとガラスとをボンディングするCOG方式の接続工程を示す。具体的には、異方性導電フィルム10をガラス基板31上に仮圧着し、この異方性導電フィルム上にチップ21を対向配置した後、ヒーティングバー41を用いて180℃、3MPaの条件で10秒間加熱、加圧して、実験例1〜実験例3の回路接続構造体Cを作成した。そして、回路接続構造体Cに対して、圧接特性を評価するために下記圧痕テストを行ない、接続信頼性を評価するために下記接続信頼性テストを実施した。
[圧痕テスト]
ガラス基板の電極がITO透明電極の場合は、光学顕微鏡で導電ボールの圧接現象を観察し、クロム電極の場合は微分干渉顕微鏡を用いてDIC圧痕を観察した。このとき、ITO透明電極で導電ボールの変形が観察される場合には良好(○)、導電ボールの変形が観察されない場合には不良(×)と判定し、クロム電極で導電ボールの突出が観察された場合には良好(○)、導電ボールの突出が観察されない場合には不良(×)と判定した。
[接続信頼性テスト]
温度85℃及び相対湿度85%で500時間エイジングした後の抵抗値Ωとエイジング前の初期抵抗値Ωをマルチメーターを用いてそれぞれ測定した。このとき、エイジングした後の抵抗値Ωとエイジング前の初期抵抗値Ωが全て5Ω未満である場合は良好(○)、5Ω以上である場合は不良(×)、測定が不可能な場合は「OPEN」と判定した。
実施例1では、実験例1〜実験例3として、以下に示す硬化挙動指数τの値と弾性モジュラス比[M/M]を備える異方性導電フィルムを作成した。
[実験例1]
実験例1では、硬化挙動指数τの値が0.21、初期弾性モジュラスMの値が2.0×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が4.0×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=200)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用いて回路接続構造体Cを作成した。回路接続構造体Cに対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を比較例1〜比較例4の結果と併せて後の表1に示す。
[実験例2]
実験例2では、硬化挙動指数τの値が0.26、初期弾性モジュラスMの値が1.0×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が9.0×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=90)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用いて回路接続構造体Cを作成した。回路接続構造体Cに対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を比較例1〜比較例4の結果と併せて後の表1に示す。
[実験例3]
実験例3では、硬化挙動指数τの値が0.48、初期弾性モジュラスMの値が3.0×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が5.0×10[Pa]である異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=16.7)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用いて回路接続構造体Cを作成した。回路接続構造体Cに対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を比較例1〜比較例4の結果と併せて後の表1に示す。
実施例2では、OLB方式で回路接続構造体Oを作成し、実施例1と同様にして圧接特性と接続抵抗とを評価し、判定した。
[OLB方式の回路接続構造体O]
図5に、実施例2及び比較例5〜比較例8で採用した、異方性導電フィルムを介してCOF又はTCPをガラス基板にボンディングするCOG方式の接続工程を示す。図に示すように、異方性導電フィルム10をガラス基板31上に仮圧着して、該異方性導電フィルム上にCOF又はTCP22を対向配置した。その後、COF又はTCP22上に厚さ0.15mmのフッ素樹脂シートからなる緩衝材42を介し、ヒーティングバー41を用いて180℃、3MPaの条件で7秒間加熱、加圧して回路接続構造体を作成した。
実施例2では、実験例4〜実験例6として、実施例1と同様にして以下に示す硬化挙動指数τの値と弾性モジュラス比[M/M]を備える異方性導電フィルムを作成した。
[実験例4]
実験例4では、硬化挙動指数τの値が0.31、初期弾性モジュラスMの値が1.2×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が6.8×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=56.6)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用いて回路接続構造体Oを作成した。回路接続構造体Oに対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を比較例5〜比較例8の結果と併せて後の表2に示す。
[実験例5]
実験例では、硬化挙動指数τの値が0.72、初期弾性モジュラスMの値が2.3×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が2.6×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=10.4)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用いて回路接続構造体Oを作成した。回路接続構造体Oに対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を比較例5〜比較例8の結果と併せて後の表2に示す。
[実験例6]
実験例6では、硬化挙動指数τの値が0.42、初期弾性モジュラスMの値が8.6×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が7×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=81.39)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用いて回路接続構造体Oを作成した。回路接続構造体Oに対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を比較例5〜比較例8の結果と併せて後の表2に示す。
実施例3では、PCB方式で回路接続構造体Pを作成し、圧痕テストを微分干渉顕微鏡のみを用いてDIC圧痕を観察した以外は実施例1と同様にして圧接特性と接続抵抗とを評価し、判定した。
[PCB方式の回路接続構造体P]
図6に、実施例3及び比較例9〜比較例12で採用した、異方性導電フィルムを介してCOF又はTCPをプリント回路基板にボンディングするPCB方式の接続工程を示す。図に示すように、異方性導電フィルム10をプリント回路基板32上に仮圧着し、この異方性導電フィルム上にCOF又はTCP22を対向配置した。その後、COF又はTCP22上に厚さ0.15mmのフッ素樹脂シートからなる緩衝材42を介し、ヒーティングバー41を用いて180℃、3MPaの条件で7秒間加熱、加圧して回路接続構造体Pを作成した。
実施例3では、実験例7〜実験例9として、実施例1と同様にして以下に示す硬化挙動指数τの値と弾性モジュラス比[M/M]を備える異方性導電フィルムを作成した。
[実験例7]
実験例7では、硬化挙動指数τの値が0.31、初期弾性モジュラスMの値が1.2×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が6.8×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=56.6)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用いて回路接続構造体を作成した。回路接続構造体に対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を比較例9〜比較例12の結果と併せて後の表3に示す。
[実験例8]
実験例8では、硬化挙動指数τの値が0.72、初期弾性モジュラスMの値が2.3×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が2.6×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=10.4)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用いて回路接続構造体を作成した。回路接続構造体に対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を比較例9〜比較例12の結果と併せて後の表3に示す。
[実験例9]
実験例9では、硬化挙動指数τの値が0.42、初期弾性モジュラスMの値が8.6×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が7.0×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=81.39)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用いて回路接続構造体を作成した。回路接続構造体に対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を比較例9〜比較例12の結果と併せて後の表3に示す。
比較例
比較例では、実施例1と同様にして異方性導電フィルムを作成し、回路接続構造体の作成方式を、実施例1と対比するために比較例1〜比較例4をCOB方式で、実施例2と対比するために比較例5〜比較例8をOLB方式で、実施例3と対比するために比較例9〜比較例12をPCB方式で実施した。
[比較例1]
比較例1では、硬化挙動指数τの値が0.11、初期弾性モジュラスMの値が5.0×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が7.0×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=140)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用い、実施例1と同様にして回路接続構造体Cを作成した。回路接続構造体Cに対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を実験例1〜実験例3の結果と併せて後の表1に示す。
[比較例2]
比較例2では、硬化挙動指数τの値が0.62、初期弾性モジュラスMの値が1.0×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が9.0×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=37.5)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用い、実施例1と同様にして回路接続構造体Cを作成した。回路接続構造体Cに対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を実験例1〜実験例3の結果と併せて後の表1に示す。
[比較例3]
比較例3では、硬化挙動指数τの値が0.74、初期弾性モジュラスMの値が7.0×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が6.0×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=8.57)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用い、実施例1と同様にして回路接続構造体Cを作成した。回路接続構造体Cに対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を実験例1〜実験例3の結果と併せて後の表1に示す。
[比較例4]
比較例4では、硬化挙動指数τの値が0.11、初期弾性モジュラスMの値が8.0×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が7.0×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=8.75)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用い、実施例1と同様にして回路接続構造体Cを作成した。回路接続構造体Cに対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を実験例1〜実験例3の結果と併せて以下の表1に示す。
Figure 2009252748
[実施例1と比較例1〜比較例4との対比]
表1から確認できるように、実験例1〜実験例3の異方性導電フィルムは全て優れた圧接特性と接続信頼性を示した。一方、比較例1の異方性導電フィルムは、圧接特性が悪いだけでなく、エイジング後の抵抗値がエイジング前の初期抵抗値に比べて5倍以上となった。また、比較例2〜比較例4の異方性導電フィルムは、エイジング後に導通不良となった。このように、実施例1では、異方性導電フィルムが実験例1〜実験例3のような硬化挙動指数(0.2≦τ≦0.5)と弾性モジュラス比([M/M]≧10)を備えると、COG方式で用いる異方性導電フィルムの接着性と接続信頼性が優れていることが確認できた。
[比較例5]
比較例5では、硬化挙動指数τの値が0.1、初期弾性モジュラスMの値が2.0×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が6.7×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=33.5)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用い、実施例2と同様にして回路接続構造体Oを作成した。回路接続構造体Oに対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を実験例4〜実験例6の結果と併せて後の表2に示す。
[比較例6]
比較例6では、硬化挙動指数τの値が0.77、初期弾性モジュラスMの値が1.1×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が2.9×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=26.36)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用い、実施例2と同様にして回路接続構造体Oを作成した。回路接続構造体Oに対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を実験例4〜実験例6の結果と併せて後の表2に示す。
[比較例7]
比較例7では、硬化挙動指数τの値が0.56、初期弾性モジュラスMの値が2.5×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が4×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=1.6)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用い、実施例2と同様にして回路接続構造体Oを作成した。回路接続構造体Oに対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を実験例4〜実験例6の結果と併せて後の表2に示す。
[比較例8]
比較例8では、硬化挙動指数τの値が0.15、初期弾性モジュラスMの値が2.4×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が2.2×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=9.2)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用い、実施例2と同様にして回路接続構造体Oを作成した。回路接続構造体Oに対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を実験例4〜実験例6の結果と併せて以下の表2に示す。
Figure 2009252748
[実施例2と比較例5〜比較例8との対比]
表2から明らかなように、実験例4〜実験例6の異方性導電フィルムは全て優れた圧接特性と接続信頼性を示した。一方、比較例5及び比較例8の異方性導電フィルムは、圧接特性が悪いだけでなく、エイジング後の抵抗値がエイジング前の初期抵抗値に比べて7倍以上となった。また、比較例6及び比較例7の異方性導電フィルムは、エイジング後に導通不良となった。このように、異方性導電フィルムが実験例4〜実験例6のような硬化挙動指数(0.3≦τ≦0.75)と弾性モジュラス比([M/M]≧10)を備えると、OLB方式で異方性導電フィルムの接着性と接続信頼性が優れていることが確認できた。
[比較例9]
比較例9では、硬化挙動指数τの値が0.1、初期弾性モジュラスMの値が2.0×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が6.7×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=33.5)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用い、実施例3と同様にして回路接続構造体Pを作成した。回路接続構造体Pに対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を実験例7〜実験例9の結果と併せて後の表3に示す。
[比較例10]
比較例10では、硬化挙動指数τの値が0.77、初期弾性モジュラスMの値が1.1×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が2.9×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=26.36)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用い、実施例3と同様にして回路接続構造体Pを作成した。回路接続構造体Pに対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を実験例7〜実験例9の結果と併せて後の表3に示す。
[比較例11]
比較例11では、硬化挙動指数τの値が0.56、初期弾性モジュラスMの値が2.5×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が4×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=1.6)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用い、実施例3と同様にして回路接続構造体を作成した。回路接続構造体に対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を実験例7〜実験例9の結果と併せて後の表3に示す。
[比較例12]
比較例12では、硬化挙動指数τの値が0.15、初期弾性モジュラスMの値が2.4×10[Pa]で、硬化反応完了後の常温における弾性モジュラスMの値が2.2×10[Pa]の異方性導電フィルム(弾性モジュラス比[M/M]=9.2)を作成した。その後、この異方性導電フィルムを用い、実施例3と同様にして回路接続構造体を作成した。回路接続構造体に対する圧痕テストと接続信頼性評価の結果を実験例7〜実験例9の結果と併せて以下の表3に示す。
Figure 2009252748
[実施例3と比較例9〜比較例12との対比]
表3から明らかなように、実験例7〜実験例9の異方性導電フィルムは全て優れた圧接特性と接続信頼性を示した。一方、比較例9及び比較例12の異方性導電フィルムは、圧接特性が悪いだけでなく、エイジング後の抵抗値がエイジング前の初期抵抗値に比べてそれぞれ10倍、7倍以上となった。また、比較例10及び比較例11の異方性導電フィルムは、エイジング後に導通不良となった。このように、実験例7〜実験例9のような硬化挙動指数(0.3≦τ≦0.75)と弾性モジュラス比([M/M]≧10)を備えると、PCB方式で異方性導電フィルムの接着性と接続信頼性が優れていることが確認できた。
10 異方性導電フィルム
21 半導体チップ
22 COF又はTCP
31 ガラス基板
32 プリント回路基板
41 ヒーティングバー
42 緩衝材
本件発明のパラメーターを用いれば、異方性導電フィルムの接続信頼性を、硬化挙動指数と弾性モジュラス比を用いて判断できる。したがって、従来は主に接着剤の組成物、導電粒子の種類や組成比等で管理している異方性導電フィルムが、管理範囲外のものとなっても、異方性導電フィルム自身の特性で接続信頼性を評価することが出来る。したがって、従来の製造工程では廃棄対象とせざるを得なかった製品も救済することが可能であり、省資源と省エネルギーに貢献できる。

Claims (14)

  1. 半導体チップとガラス基板との間に配置して加熱、加圧することで当該半導体チップと当該ガラス基板とを機械的、且つ、電気的に接続する異方性導電フィルムであって、
    前記異方性導電フィルムは、フィルム形成のための熱可塑性樹脂と、バインダーとしてアクリレート系熱硬化性モノマと、硬化開始剤と、導電粒子と離型フィルムとを含み、
    下記の数2で表される硬化挙動指数τの値が0.2〜0.5であることを特徴とする異方性導電フィルム。
    Figure 2009252748
  2. 第1回路部材と第2回路部材との間に配置して、緩衝材を介して加熱、加圧することで当該第1回路部材と当該第2回路部材とを機械的、且つ、電気的に接続する異方性導電フィルムであって、
    前記異方性導電フィルムは、フィルム形成のための熱可塑性樹脂と、バインダーとしてアクリレート系熱硬化性モノマと、硬化開始剤と、導電粒子と離型フィルムとを含み、
    下記の数3で表される硬化挙動指数τの値が0.3〜0.75であることを特徴とする異方性導電フィルム。
    Figure 2009252748
  3. 前記第1回路部材はCOF又はTCPであり、前記第2回路部材はガラス基板であることを特徴とする請求項2に記載の異方性導電フィルム。
  4. 前記第1回路部材はCOF又はTCPであり、前記第2回路部材はプリント回路基板であることを特徴とする請求項2に記載の異方性導電フィルム。
  5. 前記異方性導電フィルムの硬化前の弾性モジュラスMの値と当該異方性導電フィルムが硬化反応を完了した後の弾性モジュラスMの値との比である弾性モジュラス比[M/M]の値が10以上であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の異方性導電フィルム。
  6. フィルム形成のための熱可塑性樹脂と、バインダーとしてアクリレート系熱硬化性モノマと、硬化開始剤と、導電粒子と離型フィルムとを含み、第1回路部材と第2回路部材とを機械的、且つ、電気的に接続させる異方性導電フィルムであって、
    硬化完了後の弾性モジュラスMの値と硬化前の弾性モジュラスMの値の比である弾性モジュラス比[M/M]の値が10以上であることを特徴とする異方性導電フィルム。
  7. 前記第1回路部材は半導体チップであり、前記第2回路部材はガラス基板であることを特徴とする請求項6に記載の異方性導電フィルム。
  8. 下記の数4で表される硬化挙動指数τの値が0.2〜0.5であることを特徴とする請求項7に記載の異方性導電フィルム。
    Figure 2009252748
  9. 前記第1回路部材はCOF又はTCPであり、前記第2回路部材はガラス基板又はプリント回路基板であることを特徴とする請求項6に記載の異方性導電フィルム。
  10. 下記の数5で表される硬化挙動指数τの値が0.3〜0.75であることを特徴とする請求項9に記載の異方性導電フィルム。
    Figure 2009252748
  11. 半導体チップとガラス基板との間に請求項1、請求項6、請求項7、及び請求項8のいずれかに記載の異方性導電フィルムを配置して加熱、加圧して、機械的、且つ、電気的に接続した回路接続構造体。
  12. 第1回路部材と第2回路部材との間に請求項2、請求項6、及び請求項10のいずれかに記載の異方性導電フィルムを配置して加熱、加圧して、機械的、且つ、電気的に接続した回路接続構造体。
  13. 前記第1回路部材はCOF又はTCPであり、前記第2回路部材はガラス基板であることを特徴とする請求項12に記載の回路接続構造体。
  14. 前記第1回路部材はCOF又はTCPであり、前記第2回路部材はプリント回路基板であることを特徴とする請求項12に記載の回路接続構造体。
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CN102110623A (zh) * 2010-12-13 2011-06-29 中南大学 利用超声振动实现各向异性导电膜连接芯片与基板的方法
JP2014072472A (ja) * 2012-10-01 2014-04-21 Seiko Instruments Inc 光学デバイス、光学デバイスの製造方法、電子デバイス製造装置、プログラム及び記録媒体
JP2018022931A (ja) * 2017-11-14 2018-02-08 セイコーインスツル株式会社 光学デバイスの製造方法

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