JP2009251402A - レンズユニット、カメラモジュール、及びレンズユニットの製造方法 - Google Patents

レンズユニット、カメラモジュール、及びレンズユニットの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レンズの調芯を簡素な構成で実現させること。
【解決手段】レンズユニット50は、光軸に沿って順次配置された複数のレンズと、レンズ10を保持する蓋部70と、レンズ20〜40を保持する筒部60と、を備え、蓋部70は、筒部60上に載置された状態で光軸に交差する方向に移動され、筒部60に対して位置決めされた後に筒部60上に固定される。蓋部70を移動させることで調芯する。これによって、レンズ自体を動かす場合と比較して、簡易に調芯することができる。結果的に、レンズユニット50の生産性を高めることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、レンズユニット、カメラモジュール、及びレンズユニットの製造方法に関する。
近年、携帯電話、ノート型パソコン等といった様々な電子機器にはカメラモジュールが組み込まれることが一般的になっている。電子機器にカメラモジュールを組み込み、電子機器に撮像機能を付加することによって、電子機器の更なる高付加価値化を図ることができる。
このようなカメラモジュールにおいては、性能向上、小型化、及び低価格化等といったように様々な開発目標がある。
例えば、特許文献1には、カメラモジュールに含まれるレンズユニットの小型化を図る技術が開示されている。特許文献1では、レンズと鏡筒の双方に形成させた凹部同士を互いに連結させることで、レンズと鏡筒を接着させるための接着剤の保持溝を形成させている。これによって従来必要であったレンズ押さえという別の部材を設ける必要性を排除し、レンズユニットの小型化を図っている。
特開2007−333999号公報
ところで、カメラモジュールの解像度を高めるためには、調芯によってレンズの配置位置を調整することが求められる場合がある。この調芯工程では、移動対象とするレンズを固定されたレンズに対して移動させ、MTF(Modulation Transfer Function)特性(解像度)が最大となった位置で移動対象としたレンズを位置決めし、この場所に移動させたレンズを接着剤により固定する。
特許文献1の場合は、レンズの外形(上面視形状)を基準としてレンズを鏡筒に嵌め込んでいる。レンズは、鏡筒に押圧された状態で、鏡筒により保持される。
レンズは金型成形によって大量生産される部品であり、金型の製造誤差、金型嵌合部分の隙間による偏り、金型の磨耗等に起因して、実際に製造される個々のレンズの形状(特に、レンズの上面視形状)には個々のレンズ間でばらつきが生じる場合がある。従って、圧力をかけてレンズを鏡筒に押し込み、レンズを鏡筒に保持させるだけでは、レンズを意図したように位置決めさせることは難しい。
積層されるレンズを調芯する場合、次の手順を採用しても良い。まず、レンズを積層させてレンズ同士を位置決めさせる。次に、このレンズ積層体上に新たなレンズを載置し、載置したレンズを移動させて、MTF特性が最大となる位置でこのレンズを固定させる。その後、積層されたレンズに対して鏡筒を取り付ける。
しかしながら、このように調芯する場合、レンズの積み上げ作業に所望の時間が必要になり、簡易に調芯を行い得ない。このように、レンズの調芯を簡素な手順で実現することが強く求められている。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、レンズの調芯を簡素な構成で実現させることを目的とする。
本発明にかかるレンズユニットは、光軸に沿って順次配置された複数のレンズと、前記レンズを保持する第1保持体と、2つ以上の前記レンズを保持する第2保持体と、を備え、前記第1保持体は、前記光軸に交差する方向に移動可能な状態で前記第2保持体上に載置され、前記第2保持体に対して位置決めされた状態で前記第2保持体上に固定される。
第1保持体を移動させることで調芯する。これによってレンズ自体を動かす場合と比較して、調芯工程を簡易に実行することができる。結果的に、レンズユニットの生産性を高めることができる。
前記第2保持体は、前記第1保持体を少なくとも部分的に受け入れる受け部を有し、前記第1保持体は、前記光軸に交差する方向に移動可能な状態で前記受け部に受け入れられる、と良い。これによって、第1保持体の移動を安定して行うことができる。
前記第1保持体は、前記レンズのフランジ部を押圧して前記レンズを保持し、前記第2保持体は、前記フランジ部を押圧して少なくとも1つの前記レンズを保持する、と良い。保持体に対してレンズを圧入させれば良く、保持体に対するレンズの取り付けを簡易に実行することができる。
前記第1及び第2保持体は、前記光軸に沿って延在する前記フランジ部の側面を押圧して前記レンズを保持する、と良い。これによってレンズ形状を特殊な形状とする必要はなくなる。
第2保持体は、前記受け部に受け入れられた前記第1保持体の可動範囲を規制する規制部を有する、と良い。
前記第1保持体は、前記光軸に対応する位置に形成された開口を有し、光学的に絞りとして機能する、と良い。これによって、第1保持体の移動を更に安定して行うことができる。
前記第1保持体により保持される前記レンズは最も物体側に配置されたレンズである、と良い。
複数の前記レンズ間には、前記光軸に対応する位置に形成された開口を有する遮光シートが配置される、と良い。
本発明にかかるカメラモジュールは、撮像素子と、前記撮像素子上に配置される複数のレンズと、前記レンズを保持する第1保持体と、2つ以上の前記レンズを保持する第2保持体と、を備えるカメラモジュールであって、前記第1保持体は、前記光軸に交差する方向に移動可能な状態で前記第2保持体上に載置され、前記第2保持体に対して位置決めされた状態で前記第2保持体上に固定される。
本発明にかかるレンズユニットの製造方法は、光軸に沿って順次配置された複数のレンズを有するレンズユニットの製造方法であって、前記レンズを第1保持体に保持させ、前記レンズを第2保持体に保持させ、前記第1保持体を前記第2保持体上に載置し、前記光軸に交差する方向に移動させて前記第1保持体を前記第2保持体に対して位置決めし、前記第2保持体に対する前記第1保持体の位置決め後、前記第2保持体上に前記第1保持体を固定する。
本発明によれば、レンズの調芯を簡素な構成で実現することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、各実施の形態は、説明の便宜上、簡略化されている。図面は簡略的なものであるから、図面の記載を根拠として本発明の技術的範囲を狭く解釈してはならない。図面は、もっぱら技術的事項の説明のためのものであり、図面に示された要素の正確な大きさ等は反映していない。同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。上下左右といった方向を示す言葉は、図面を正面視した場合を前提として用いるものとする。
〔第1の実施形態〕
図1乃至図7を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、カメラモジュールの概略的な構成を示す分解斜視図である。図2は、レンズユニット50の概略的な端面構成を示す模式図である。図3は、レンズが取り付けられた蓋部の構成を示す模式図である。図4は、蓋部を背面側から見た概略的な斜視図である。図5は、レンズが取り付けられた筒部の構成を示す模式図である。図6は、筒部を前面側から見た概略的な斜視図である。図7A及びBは、レンズユニットの製造手順を説明するための概略的な模式図である。図8は、参考例に係るレンズユニット200の概略的な端面構成を示す模式図である。図9A及びBは、参考例に係るレンズユニット200の製造手順を説明するための概略的な模式図である。
まず、図1を参照して、カメラモジュールの構成及び機能について説明する。図1に示すように、カメラモジュール100は、レンズユニット50、ホルダー51、撮像素子52、配線基板53、信号処理回路54、フレキシブル配線55、及びコネクタ56を有する。
カメラモジュール100は、携帯電話又はノートパソコンといった小型電子機器に組み込まれる。カメラモジュール100は、撮像素子52で撮像した像をコネクタ56から電気信号として出力する。
レンズユニット50は、鏡筒にレンズが取り付けられた光学部品である。レンズユニット50の外周面にはネジ溝が形成されている。
ホルダー51は、レンズユニット50が取り付けられる台座部品である。ホルダー51は、筒部51a及び基部51bを有する。筒部51aの内周面にはネジ溝が形成されている。なお、レンズユニット50内のレンズの光軸に対応する開口がホルダー51には形成されている。
ホルダー51に形成されたネジ溝に対してレンズユニット50に形成されたネジ溝を噛み合わせた状態で、レンズユニット50を回転させることで、レンズユニット50はホルダー51に取り付けられる。
撮像素子52は、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)といった一般的な撮像素子である。撮像素子52の撮像面(主面)には複数の画素がマトリクス状に形成されている。撮像素子52は、ホルダー51の基部51bに設けられた収納空間に収納される。
配線基板53は、単層又は複層の配線層を有する板状部材である。貫通電極等を介して上下面の配線は互いに接続される。
信号処理回路54は、撮像素子52を制御する半導体集積回路である。例えば、信号処理回路54は、撮像素子52に対して信号の蓄積を指示したり、撮像素子52に蓄積された信号を出力させたりする。また、信号処理回路54は、撮像素子52から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。
フレキシブル配線55は、可撓性を有する配線基板である。フレキシブル配線55の一端には上述の信号処理回路54が接続され、フレキシブル配線55の他端にはコネクタ56が取り付けられる。フレキシブル配線55は、信号の伝送路として機能する。
コネクタ56は、カメラモジュール100を他の電子部品(マザーボード又はドーターボード等)に接続させる。
なお、フレキシブル配線55上には、信号処理回路54、配線基板53、撮像素子52、ホルダー51、及びレンズユニット50がこの順で積層される。また、撮像素子52、配線基板53、信号処理回路54、フレキシブル配線55、及びコネクタは、この順で電気的に接続されている。カメラモジュール100の具体的な組み立て手順は任意である。
カメラモジュール100は、次のように動作する。物体側から入射する光は、レンズユニット50のレンズを介して撮像素子52に入射する。撮像素子52は、入射した像を電気信号に変換する。信号処理回路54は、撮像素子52からの電気信号に対して信号処理(A/D変換、画像補正処理等)を実行する。信号処理回路54から出力される電気信号は、フレキシブル配線55及びコネクタ56を介して外部の電子機器に接続される。
図2乃至6を参照してレンズユニット50の構成について説明する。
図2に示すように、レンズユニット50は、レンズ10、レンズ20、レンズ30、レンズ40、筒部(保持体)60、蓋部(保持体)70、遮光シート97、遮光シート98、遮光シート99、及び押え部材110を有する。
レンズ10〜40は、物体側から入射した光束を撮像素子52の撮像面に結ぶ。各レンズ10〜40は、レンズ部及びフランジ部を有する。レンズ部は光学的に機能する部分であり、フランジ部はレンズを機械的に固定するための部分である。フランジ部はレンズ部の周りを囲む。
レンズ10のフランジ部は、蓋部70により押圧され、蓋部70により保持される。レンズ10は調芯が必要である。レンズ20〜40のフランジ部は、筒部60により押圧され、筒部60により保持される。レンズ20〜40は調芯が必要ない。
レンズ10のレンズ幅(レンズを上面視したときのレンズの幅)W50、レンズ20のレンズ幅W51、レンズ30のレンズ幅W52、及びレンズ40のレンズ幅W53は、W50<W51<W52<W53の関係を満足する。
なお、レンズ10の前面側のレンズ面は凸状であり、背面側のレンズ面は凸状である。レンズ20の前面側のレンズ面は凸状であり、背面側のレンズ面は凹状である。レンズ30の前面側のレンズ面は凹状であり、背面側のレンズ面は凸状である。レンズ40の前面側のレンズ面は凸状であり、背面側のレンズ面は凹状の中央部を有する凸状である。
筒部60は、光軸に沿って延在する筒状部材である。筒部60は、内部に圧入されたレンズ20〜40を押圧した状態で保持する。レンズ20〜40のレンズ幅に応じて、筒部60の開口幅は、筒部60の下端に向かって順に幅広になる。筒部60の開口幅をレンズ20〜40のレンズ幅に対応させることで、レンズ20〜40を受け入れる受け部が筒部60に形成される。
筒部60のレンズ20を保持する部分に形成された開口の開口幅は、レンズ20のレンズ幅W51よりも10μm程度狭い(尚、レンズ20を保持する筒部60の受け部の開口幅は、レンズ20のレンズ幅W51よりも0〜15μm(但し、0を除く)程度狭いと良い)。筒部60のレンズ30を保持する部分に形成された開口の開口幅は、レンズ30のレンズ幅W52よりも10μm程度狭い(上述の場合と同様に、0〜15μm(但し、0を除く)の範囲であれば良い)。筒部60のレンズ40を保持する部分に形成された開口の開口幅は、レンズ40のレンズ幅W53よりも10μm程度狭い(上述の場合と同様に、0〜15μm(但し、0を除く)の範囲であれば良い)。各レンズは、圧力をかけて筒部60内に嵌め込まれ、押圧された状態で筒部60に保持される。
筒部60は、レンズの光軸に向かって延在する延出部60bを有する。延出部60bの前面上には蓋部70が配置される。
蓋部70は、レンズの光軸に対応する位置に開口を有する遮光性部材である。蓋部70は、平板部71及び突起部72を有する。平板部71は、レンズの光軸に対応する位置に開口を有する。突起部72は、レンズの光軸AXに沿って延在する。突起部72の先端面は、上述の延出部60bの前面に当接する。
蓋部70は、筒部60上に載置されたとき、XZ平面にて可動である。従って、蓋部70を筒部60上に載置し、蓋部70をXZ平面にて動かしてMTF特性が最大となる位置を探し、MTF特性が最大となる位置に蓋部70を固定することで調芯することができる。
このように、レンズユニット50の組み立て時、レンズ10自体を動かさずに、蓋部70を動かすことでレンズ10を動かす。蓋部70は、レンズ10よりも大きな部品であり、レンズ10よりも取り扱いが容易である。従って、レンズ10を直接的に動かす場合と比較して簡易に調芯することができる。
レンズユニット50は、そもそも非常に小型な部品であり、その組み立て工程を簡素化することによって、レンズユニットの生産性を効果的に高めることができる。また、蓋部60自体を動かして調芯するため、調芯が必要になるレンズを筒部60に圧入しても良く、レンズユニットの生産性を効果的に高めることができる。
レンズユニット50に含まれる各要素の配置関係は次のとおりである。レンズ10〜40は、光軸AXに沿って積層されている。レンズ10とレンズ20の間に遮光シート97が配置される。レンズ20とレンズ30の間には遮光シート98が配置される。レンズ30とレンズ40の間には遮光シート99が配置される。筒部60は、レンズ20〜40を収納する。蓋部70は、レンズ10を収納する。蓋部70は、筒部60の前面上に固定される。
各遮光シート97〜99は、レンズの光軸AXに対応する位置に開口OPを有する。
レンズ10〜40は、樹脂(例えば、シクロオレフィンポリマー樹脂)が金型で成形されることで製造される。筒部60及び蓋部70は、樹脂(例えば、ポリカーボネート樹脂)が金型で成形されることで製造される。蓋部70は、黒色であり、開口を有する平板部71は絞りとして機能する(換言すると、蓋部70は、前絞りとして機能する)。なお、筒部60と蓋部70を同一材料とすることによって、相互の密着性を高めることができる。
調芯後、蓋部70は、通常の固定化手段(接着剤の塗布等)によって、筒部60上に固定される。なお、ここでは、接着剤を外部から塗布することができるため、簡易に蓋部70を筒部60に対して固着させることができる。
図3及び図4を参照して、レンズ10を保持した蓋部70の構成について説明する。尚、図3(a)は背面側からの蓋部70の平面構成を示す模式図であり、図3(b)は蓋部70の端面構成を示す模式図である。図4は、レンズ10を保持した蓋部70を背面側から見た概略的な斜視図である。
図3(a)に示すように、蓋部70は、3対の突起部72を有する。各対に含まれる2つの突起部72は、レンズ10を挟んで互いに対向配置される。突起部72は、互いに等しい間隔をあけて、レンズ10の外周に沿って配置される。平板部71に3対の突起部72を配置させることで、蓋部70にはレンズ10を受け入れる受け部が形成される。
図3に示すように、レンズ10は、3対の突起部72によって押圧された状態で保持される。一対の突起部72の配置間隔は、レンズ10のレンズ幅(レンズ10を上面視した場合の幅)よりも10μm程度狭い。従って、圧力をかけて3対の突起部72の間にレンズ10を嵌め入れることによって、レンズ10は押圧された状態で蓋部70によって保持される。
なお、レンズ10は、レンズ部11及びフランジ部12を有する。レンズ部11は、レンズ面11a及びレンズ面11bを有する。フランジ部12は、肉厚W1の外周部12a、肉厚W2の中間部12b、及び肉厚W3の内周部12cを有する。W1<W2の関係を満足する。W3≦W2の関係を満足する。W3は、光軸AX側へ向かって次第に肉厚が薄くなる。
外周部12aと中間部12bの境界部分は、外周部12a用の金型と中間部12b用の金型の境界部分に対応する。外周部12aの肉厚と中間部12bの肉厚を上述のように設定することによって、金型の境界部分に生じやすいバリ等の影響によってレンズの配置位置が所望の位置からずれることを効果的に抑制することができる。
図4に示すように、レンズ10は、3対の突起部72の間に挟持されて、蓋部70の平板部71の背面に固定される。
図5及び6を参照して、レンズ20〜40が取り付けられた筒部60の構成について説明する。尚、図5(a)は前面側からの筒部60の平面構成を示す模式図であり、図5(b)は筒部60の端面構成を示す模式図である。図6は、レンズ10を保持した筒部60を前面側から見た概略的な斜視図である。
図5(a)及び図6に示すように、筒部60は、その前面60aに4箇所で部分的に切断された輪状体61を有する。輪状体61の分断部分に回転ジグを嵌め合わせることによって、ホルダー51に対してレンズユニット50が螺入される。なお、筒部60の側面68にはネジ溝が形成されている(図6参照)。また、筒部60の側面69には位置決め用の平坦面が形成されている(図6参照)。
筒部60は、その内側面60bに、光軸AXに向かって突出する6つの凸部62を有する。6つの凸部62は、光軸AXを中心として円を描くように順次配置される。なお、互いに隣り合う凸部62の間には凹部が形成される。
蓋部70に形成された各突起部72は、遊びを持って、筒部60の内側面に形成された凸部62間に挿入される。換言すると、隣り合う凸部62によって形成された空間SP1には、蓋部70の各突起部72が遊動可能な状態で収納される。
凸部62は、蓋部70の移動範囲を規制する規制部として機能する。筒部60に規制部を設けることによって、蓋部70を微動させるだけで調芯することができるようになる。
輪状体61の幅W11、凸部62の内側面と筒部60の外側面間の幅W12、及び筒部60の内側面60bと筒部60の外側面間の幅W13は、次の関係W11<W13<W12を満足する。筒部60の上端部分(輪状体61、凸部62を含む)によって、蓋部70を受け入れる受け部が形成される(図6参照)。
図5(b)に示すように、筒部60の内側面には、スロープ65、スロープ66、及びスロープ67が形成される。スロープ65は、遮光シート98及びレンズ30の配置位置を規制する。スロープ66は、遮光シート99及びレンズ40の配置位置を規制する。スロープ67は、押え部材110の配置位置を規制する。
上述の説明から明らかなように、本実施形態では、蓋部70を筒部60上に載置し、蓋部70をXZ平面にて動かし、MTF特性が最大となる位置を探し、MTF特性が最大となる位置で蓋部70を筒部60に対して固定する。
このように、レンズユニット50の組み立て時には、レンズ10を直接的に動かさずに、蓋部70を動かすことでレンズ10を間接的に動かす。蓋部70は、レンズ10よりも大きな部品であり、レンズ10よりも取り扱いが容易である。従って、レンズ10を直接的に動かす場合と比較して簡易に調芯することができる。なお、レンズユニット50は、そもそも非常に小型な部品であり、その組み立て工程を簡素化することによって、レンズユニットの生産性を効果的に高めることができる。筒部60の凸部62で画定される蓋部70の移動範囲は20〜60μmが好ましい。
図7A及びBを参照して、レンズユニット50の組み立てについて説明する。
まず、図7A(a)に示すように、レンズ20、レンズ30、レンズ40の順で、これらを順次筒部60内に圧力をかけて嵌め込む。なお、レンズ20とレンズ30間には遮光シート98を配置する。レンズ30とレンズ40間には遮光シート99を配置する。そして、押え部材110で、圧力をかけてレンズ20〜レンズ40の積層体を筒部60内に嵌め入れる。次に、押え部材110を接着剤等の通常の固着手段によって筒部60に固着させる。なお、接着剤は、押え部材110と筒部60の間に塗布するものとする。
次に、図7A(b)に示すように、筒部60上に遮光シート97を配置する。
次に、図7B(c)に示すように、レンズ10を蓋部70内に圧力をかけて嵌め込む。
次に、図7B(d)に示すように、レンズ10を保持した蓋部70を筒部60上に載置する。そして、蓋部70をXZ平面内で移動させて、MTF特性が最大となる位置でレンズ10を位置決めし、筒部60と蓋部70の間に紫外線硬化接着剤を塗布し、その後、紫外線線を照射する。このようにしてレンズユニット50が組み立てられる(図2参照)。
ここで、参考例ついて説明する。図8に参考例に係るレンズユニット200の端面構成を示す概略的な模式図を示す。図9A及びBに参考例に係るレンズユニット200の製造手順を説明するための模式図を示す。
図8に示すように、レンズユニット200は、筒部201、レンズ202、レンズ203、レンズ204、レンズ205、押さえ部材206、遮光シート300、遮光シート301、及び遮光シート302を有する。
筒部201内には、レンズ202〜205が積層された状態で収納される。押え部材206内によってレンズ202〜205は筒部201内に固定される。尚、押さえ部材206は、接着剤によって筒部201に固着されている。また、レンズ202とレンズ203間には遮光シート300が配置される。同様に、レンズ203とレンズ204間には遮光シート301が配置される。同様に、レンズ204とレンズ205間には遮光シート302が配置される。
レンズ204は、レンズ205上に固定されている。レンズ204の突出部204bは、レンズ205の突出部205aによって光軸AX寄りに押圧されている。
同様に、レンズ203は、レンズ204上に固定されている。レンズ203の突出部203bは、レンズ204の突出部204aによって光軸AX寄りに押圧されている。
レンズ202は、レンズ203上に平面方向に移動可能な状態で配置されている。レンズ202の突出部202aは、レンズ203の突出部203aによって光軸AX寄りに押圧されていない。レンズ202は、レンズ203上で、XZ平面内にて移動可能である。
レンズユニット200は、レンズ202をレンズ203上に載置した状態で、レンズ202をXZ平面内で移動させ、MTF特性が最大となる位置を探す。そして、MTF特性が最大となる位置でレンズ202を固定する。
この場合、レンズ202自体を直接的に把持して動かす。レンズ202は、小型で精密な光学部品であるため、その取り扱いには慎重さが要求される。従って、このように調芯する場合、調芯に要する時間が長くなったり、調芯のために特別なジグが必要になったりする場合がある。また、位置決め後、小径のレンズ間に接着剤を塗布する必要があるため、十分な接着スペースを確保することができない。
図9A及びBを参照して、レンズユニット200の組み立て手順について説明する。
まず、図9A(a)に示すように、台座400上に、レンズ205、遮光シート302、レンズ204、遮光シート301、レンズ203、遮光シート300を順次配置する。なお、上述の嵌合構造によって位置決めされた状態で、レンズ204はレンズ205上に固定される。同様に、上述の嵌合構造によって位置決めされた状態で、レンズ203はレンズ204上に固定される。
次に、図9A(b)に示すように、レンズ202を配置する。そして、レンズ202を移動させて調芯する。調芯後、通常の固定化手段(紫外線硬化樹脂等)により、レンズ202をレンズ203上で固定させる。
次に、図9B(c)に示すように、レンズ積層体を筒部201で被せる。
次に図9B(d)に示すように、押え部材206で筒部201内にレンズ積層体を固定させる。押え部材206は、通常の固定化手段(紫外線硬化樹脂等)によって、筒部201に固着される。
レンズユニット200の場合、調芯のためレンズ自体を動かす必要がある。従って、調芯工程に長い時間が必要になったり、調芯のために特別なジグが必要になったりしてしまう。
本実施形態では、蓋部70を筒部60上に載置し、この状態で蓋部70をXZ平面にて動かし、MTF特性が最大となる位置で蓋部70を位置決めし、この状態で紫外線硬化樹脂等によって筒部60に蓋部70を固着させる。従って、レンズユニット200の場合のような問題(調芯の煩雑さ、接着スペースが狭い等)は効果的に解消される。また、参考例のレンズと比較して、レンズの全体形状が複雑ではないため、レンズを簡易に成形することができる。
〔第2の実施形態〕
以下、図10を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。図10は、筒部60及び蓋部70の平面構成を示す模式図である。尚、図10(a)は筒部60の前面の平面構成を示す模式図であり、図10(b)は蓋部の背面の平面構成を示す模式図である。
本実施形態では、第1の実施形態とは異なり、蓋部70は2対の突起部72を有する。これに対応して、筒部60は、4つの凸部62を有する。このような場合であっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の技術的範囲は、上述の実施形態に限定されない。レンズ、蓋部、筒部の具体的な形状は任意である。レンズユニット及びカメラモジュールは、様々な電子機器に組み込むことができる。レンズユニット及びカメラモジュールの組み立て手順は任意である。
本発明の第1の実施形態にかかるカメラモジュールの概略的な構成を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態にかかるレンズユニット50の概略的な端面構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかるレンズが取り付けられた蓋部の構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかる蓋部を背面側から見た概略的な斜視図である。 本発明の第1の実施形態にかかるレンズが取り付けられた筒部の構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかる筒部を前面側から見た概略的な斜視図である。 本発明の第1の実施形態にかかるレンズユニットの製造手順を説明するための概略的な模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかるレンズユニットの製造手順を説明するための概略的な模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかる参考例に係るレンズユニット200の概略的な端面構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかる参考例に係るレンズユニット200の製造手順を説明するための概略的な模式図である。 本発明の第1の実施形態にかかる参考例に係るレンズユニット200の製造手順を説明するための概略的な模式図である。 本発明の第2の実施形態にかかる筒部60及び蓋部70の平面構成を示す模式図である。
符号の説明
100 カメラモジュール
50 レンズユニット
10〜40 レンズ
60 筒部
70 蓋部
71 平板部
72 突出部
110 押え部材

Claims (10)

  1. 光軸に沿って順次配置された複数のレンズと、
    前記レンズを保持する第1保持体と、
    2つ以上の前記レンズを保持する第2保持体と、を備え、
    前記第1保持体は、前記光軸に交差する方向に移動可能な状態で前記第2保持体上に載置され、前記第2保持体に対して位置決めされた状態で前記第2保持体上に固定される、レンズユニット。
  2. 前記第2保持体は、前記第1保持体を少なくとも部分的に受け入れる受け部を有し、
    前記第1保持体は、前記光軸に交差する方向に移動可能な状態で前記受け部に受け入れられることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記第1保持体は、前記レンズのフランジ部を押圧して前記レンズを保持し、
    前記第2保持体は、前記フランジ部を押圧して少なくとも1つの前記レンズを保持することを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズユニット。
  4. 前記第1及び第2保持体は、前記光軸に沿って延在する前記フランジ部の側面を押圧して前記レンズを保持することを特徴とする請求項3に記載のレンズユニット。
  5. 前記第2保持体は、前記受け部に受け入れられた前記第1保持体の可動範囲を規制する規制部を有することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載のレンズユニット。
  6. 前記第1保持体は、前記光軸に対応する位置に形成された開口を有し、光学的に絞りとして機能することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のレンズユニット。
  7. 前記第1保持体により保持される前記レンズは最も物体側に配置されたレンズであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のレンズユニット。
  8. 複数の前記レンズ間には、前記光軸に対応する位置に形成された光学的な開口を有する遮光シートが配置されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のレンズユニット。
  9. 撮像素子と、
    前記撮像素子上に配置される複数のレンズと、
    前記レンズを保持する第1保持体と、
    2つ以上の前記レンズを保持する第2保持体と、
    を備えるカメラモジュールであって、
    前記第1保持体は、前記光軸に交差する方向に移動可能な状態で前記第2保持体上に載置され、前記第2保持体に対して位置決めされた状態で前記第2保持体上に固定される、カメラモジュール。
  10. 光軸に沿って順次配置された複数のレンズを有するレンズユニットの製造方法であって、
    前記レンズを第1保持体に保持させ、
    前記レンズを第2保持体に保持させ、
    前記第1保持体を前記第2保持体上に載置し、
    前記光軸に交差する方向に移動させて前記第1保持体を前記第2保持体に対して位置決めし、
    前記第2保持体に対して前記第1保持体を位置決めさせた状態で、前記第2保持体上に前記第1保持体を固定する、レンズユニットの製造方法。
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