JP2009251125A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成ジョブで指定された記録材と異なる種類の記録材が転写部に給送された場合でも、新規にシステムを設けることなく簡易かつ低コストな構成でユーザに記録材エラーを警告できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】制御部110は、記録材Pの非給送状態で、電流検知部A1によって電流を検知して、目標転写電流値が転写部Taに流れるような転写部分担電圧Vtaを求め、指定された記録材の分担電圧Vpを転写部分担電圧Vt2に加算した定電圧(Vt2+Vp)を記録材Pの給送状態で二次転写ローラ11に印加させる。制御部110は、記録材Pが転写部Taに給送されている状態で、同じ電流検知部A1を用いて転写電流Idを検知し、目標転写電流値と10μA以上異なる場合には記録材エラーを出力して画像形成を中断させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、転写部に定電圧を印加して像担持体から記録材へトナー像を転写する画像形成装置、詳しくは画像形成に際して指定された記録材が間違って転写部へ給送された際の制御に関する。
記録材の非給送状態で転写部に電圧を印加して流れる電流の検知結果に応じて設定された定電圧を転写部に印加して像担持体から記録材へトナー像を転写する画像形成装置が実用化されている。
複数の情報端末からネットワーク通信網を通じて1台の画像形成装置に画像形成ジョブを送信し、画像形成装置で画像形成ジョブを判別して指定された記録材にプリントアウトを行う印刷システムが実用化されている。
近年、画像形成装置の用途拡大に伴って画像形成装置で取り扱われる記録材の種類が増大しており、その種類に対応が必要となる。
特許文献1には、積載トレイ上のガイド位置で記録材のサイズを自動判別して、操作パネルを通じて指定された記録材サイズと異なる場合に、操作パネルに警告表示を行う画像形成装置が示される。
特許文献2には、記録材を検知して指定された記録材の長さ別に蓄積して、記録材の長さごとの参照値を自動作成する画像形成装置が示される。ここでは、指定された記録材の長さ検知結果が参照値と異なる場合に、操作パネルに記録材が間違っている旨の警告表示が出力される。
特許文献3には、搬送される記録材の表面画像をラインセンサで読み取って画像処理して画像情報を抽出し、予め準備された記録材ごとの画像情報の参照値に比較して記録材の種類を自動判別する画像形成装置が示される。
特開平8−67410号公報 特開2002−296980号公報 特開2000−264461号公報
しかし、ユーザが誤って、同じ記録材収容部(記録材カセット)内に異なる種類の記録材を混載して、収容される虞がある。このような場合に、複数の記録材に連続して画像を形成するジョブが入力されると、同一ジョブで異なる種類の記録材が記録材収容部に収容された場合に、本来の種類とは異なる種類の記録材に画像が形成され続ける場合がある。そのような場合に、ジョブの途中で記録材が異なったことを検知できないと、画像が形成され続け、混載された記録材の種類によってはユーザが望んでいる画像品位を得られない場合がある。このような、問題に対して、特許文献1〜3に記載された記録材判別方法は、記録材のサイズが同じ場合には記録材の種類を誤判断する可能性がある。
本発明は、種類の異なる記録材が誤って同じ記録材収容部に混載された場合であっても、早い段階でユーザに知らせることを目的としている。
本発明の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体に形成されたトナー像を記録材に転写する転写部材と、記録材を収容する記録材収容部と、記録材が前記像担持体と前記転写部材との間にあるときに流れる電流値を検知する電流検知部とを有するものである。そして、記録材上に連続して画像を形成する連続画像形成動作中に、前記電流検知部により検知される電流値に応じて同じ前記記録材収容部内に異なる種類の複数の記録材が収容されていたことを検知し、警告を出力する制御部を有する。
種類の異なる記録材が誤って同じ記録材収容部に混載された場合であっても、早い段階でユーザに知らせることができる。
以下、本発明のいくつかの実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明は、記録材へトナー像を転写する際の転写電流を検知して記録材の種類の混載を判別する限りにおいて、各実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
なお、特許文献1〜3に示される画像形成装置の一般的な事項については、図示を省略して重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。
図1に示すように、第1実施形態の画像形成装置100は、記録材搬送ベルト7に沿って、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを配置したタンデム型直接転写方式のフルカラープリンタである。それぞれの画像形成部では、像担持体である感光ドラムを有する。
画像形成部Paでは、感光ドラム1aにイエロートナー像が形成されてベルト部材である記録材搬送ベルト7に担持された記録材Pに転写され、これに伴って記録材Pが記録材搬送ベルト7に静電的に吸着される。画像形成部Pbでは、感光ドラム1bにマゼンタトナー像が形成されて、記録材搬送ベルト7に吸着した記録材Pのイエロートナー像に重ね合わせて転写される。画像形成部Pc、Pdでは、それぞれ感光ドラム1c、1dにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて、同様に記録材Pのトナー像に位置を重ね合わせて転写される。
記録材搬送ベルト7に吸着して、四色のトナー像を重ね合わせて転写された記録材Pは、駆動ローラ13に沿った曲面で記録材搬送ベルト7から曲率分離されて、定着装置25へ送り込まれる。定着装置25は、ヒータ25cで加熱された定着ローラ25aに加圧ローラ25bを圧接した定着ニップで、四色のトナー像を担持した記録材Pを挟持搬送して、フルカラー画像を記録材Pの表面に定着する。
記録材供給装置20は、記録材カセット20A、20B又は不図示の手差しトレイからピックアップローラ21によって引き出された記録材Pを、分離装置22により分離して、レジストローラ23へ送り出す。レジストローラ23は、停止状態で記録材Pを受け入れて待機させ、感光ドラム1aに形成されたトナー像にタイミングを合わせて、記録材Pを感光ドラム1aの転写部Taへ送り込む。なお、記録材カセット20Aは第一記録材収容部であり、記録材カセット20Bは第二記録材収容部であり、手差しトレイは第三記録材収容部である。
記録材搬送ベルト7は、エンドレス形状に接着したシート材料、あるいは継ぎ目を有しないシームレス材料により形成され、テンションローラ12と駆動ローラ13とに無端状に掛け渡して、130mm/secのプロセススピードで矢印R2方向に回転する。
記録材搬送ベルト7は、厚み90μm、幅400mm、体積抵抗率10Ωcmのカーボン分散ポリイミド樹脂を採用した。しかし、体積抵抗率が10〜1012Ωcmの材料であれば、材料や厚みなど、これに限定される必要はない。なお、体積抵抗率は、JIS−K6911法準拠プローブを使用して、23度C、60%RHの環境下で印加電圧100V、印加時間60secの条件で計測した値である。記録材搬送ベルト7としては、この他に、ウレタン系樹脂、フッ素系樹脂、ナイロン系樹脂のものや、シリコーンゴムやヒドリンゴム等の弾性材料や、これらにカーボンや導電粉体を分散させて抵抗調整を行ったもの等も利用できる。
<トナー像形成手段>
図2は画像形成部及び転写部の構成の説明図である。
画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、付設された現像装置4a、4b、4c、4dで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、ほぼ同一に構成される。以下では、画像形成部Paについて説明し、他の画像形成部Pb、Pc、Pdについては、説明中の符号末尾のaを、b、c、dに読み替えて説明されるものとする。
図2に示すように、画像形成部Paは、感光ドラム1aの周囲に、帯電装置2a、露光装置3a、現像装置4a、転写ローラ5a、クリーニング装置6aを配置する。本実施例では、画像形成部がトナー像形成手段である。
感光ドラム1aは、アルミニウム製シリンダの外周面に、光の干渉を抑えて上層の接着性を向上させる下引き層と、光電荷発生層と、電荷輸送層との三層を塗り重ねて、帯電極性が負極性の有機光導電体層(OPC)を形成してある。感光ドラム1aは、両端部をフランジによって回転自在に支持され、一方の端部に不図示の駆動モータから駆動力を伝達して、130mm/secのプロセススピードで矢印R1方向に回転する。
帯電装置2aは、電源D3から負極性の電圧を印加されてコロナ放電を発生することにより、帯電粒子を感光ドラム1aに照射して、感光ドラム1aの表面を一様な負極性の電位に帯電させる。
露光装置3aは、イエローの分解色画像を展開した走査線画像データをON−OFF変調したレーザービームを回転ミラーで走査して、帯電した感光ドラム1aの表面に画像の静電像を書き込む。
現像装置4aは、非磁性トナーを磁性キャリアに混合した二成分現像剤を攪拌して、非磁性トナーを負極性に、磁性キャリアを正極性にそれぞれ帯電させる。帯電した非磁性トナー及び磁性キャリアトナーは、固定磁極4jの周囲で感光ドラム1aとカウンタ方向に回転する現像スリーブ4sに担持されて、感光ドラム1aを摺擦する。
電源D4は、負極性の直流電圧に交流電圧を重畳した現像電圧を現像スリーブ4sに印加して、現像スリーブ4sよりも相対的に正極性となった感光ドラム1aの静電像へ非磁性トナーを移動させて、静電像を反転現像する。
転写ローラ5aは、記録材搬送ベルト7に当接して、感光ドラム1aと記録材搬送ベルト7との間にトナー像の転写部Taを形成する。
転写電源D1は、転写ローラ5aに正極性の直流電圧を定電圧で印加して、感光ドラム1aに担持されたトナー像を、記録材搬送ベルト7に担持されて転写部Taを通過する記録材Pへ転写させる。転写ローラ5aに印加される定電圧は、画像形成の開始に先立たせて、ATVC(Active Transfer Voltage Control)方式によって設定される。
クリーニング装置6aは、クリーニングブレードを感光ドラム1aに摺擦して、一次転写部Taを通過して感光ドラム1aの表面に残留した転写残トナーを除去する。
<転写部材>
転写部材である転写ローラ5aは、φ8mm、長さ330mmの芯金の周囲に厚さ4mmの導電性ウレタンスポンジの弾性層を形成しており、転写ローラ5aの抵抗値は約10Ωである。抵抗値は、23度C60%RHの環境下で、転写ローラ5aを接地された金属ローラに5N(500gf)の加重で加圧して、50mm/secの周速で回転させながら、芯金に100Vの電圧を印加して測定した電流値から求めた。
<設定手段>
電流検知部A1は、検知抵抗を接続する等によって、転写電源D1から転写ローラ5aへ流れ込む電流値を検知する。画像形成の開始に先立たせて実行されるATVC制御では転写部Taに記録材が通過しない状態での電流値が検知され、画像形成中は、記録材が通過する状態での転写電流が検知される。制御部110は、電流検知部A1を通じて検知した電流値に応じて、画像形成に先立たせて定電圧の設定を行う電圧設定部と、画像形成中に記録材の判別を行う記録材判別部を有する。
図3はATVC制御による定電圧設定の説明図である。図3中、(a)はATCV制御にて転写ローラに印加される電圧の説明図、(b)は目標転写電流と目標転写電圧との関係の説明図である。
制御部110は、画像形成ジョブの開始に先立たせて、転写電源D1を制御して画像形成時に転写ローラ5aに出力する定電圧を設定する。
制御部110は、画像形成時に転写部Taに流す目標転写電流It(μA)を決定した後に、目標転写電流It(μA)を用いて目標転写電圧Vt(V)を定電圧で設定する。目標転写電流It(μA)とは、画像形成動作において感光ドラム1aに形成されたトナー像をユーザが指定した記録材Pに転写する際に必要な最適電流である。
第1環境センサ111は、画像形成部Pbと画像形成部Pcとの間に配置されて、内部環境として、本体内部の相対湿度を検知する。第2環境センサ112は、記録材カセット20A、20B付近に配置されて、外部環境として、画像形成装置100の外周に近い場所の温度と相対湿度との両方を測定する。
第1実施形態では、転写部Taにおける目標転写電流It(μA)は、第1環境センサ111と第2環境センサ112の検知結果に基づいて可変制御される。
目標転写電圧Vt(V)は、目標転写電流It(μA)を確保するために必要な定電圧であって、画像形成の開始に先立たせてATVC方式によって設定される。
図2を参照して図3の(a)に示すように、制御部110は、感光ドラム1aをトナー像形成時の帯電電位に帯電させた状態で、転写ローラ5aに三段階の印加電圧V1、V2、V3を印加する。そして、制御部110は、電流検知回路A1を通じて、印加電圧V1、V2、V3によって転写部Taに流れる電流値I1、I2、I3をそれぞれ検知する。
図2を参照して図3の(b)に示すように、制御部110は、印加電圧V1、V2、V3と電流値I1、I2、I3との関係を補間して、目標転写電流It(μA)に対応する転写電圧Vt(V)を算出する。
図2を参照して図3の(a)に示すように、制御部110は、転写電圧Vt(V)に記録分担電圧Vp(V)を加算して、画像形成時に転写ローラ5aに印加する定電圧VTを設定する。
VT=Vt+Vp
記録材分担電圧Vp(V)は、表1に示すように、データテーブルとして、予め記録部109に準備されている。
Figure 2009251125
表1に示すように、分担電圧Vp(V)は、記録材Pの種類と環境温度湿度との組み合わせごとの値が設定されており、ユーザが操作パネル108を通じて記録材の種類を入力することで、記録材分担電圧Vp(V)の値が決定される。ユーザは、液晶タッチパネルで構成される操作パネル108を通じて、記録材カセット20A、20B又は不図示の手差しトレイに積載した記録材Pの種類を入力する。
表1中、片面とは、記録材の1面目に画像を作成する場合に必要な記録材分担電圧Vp(V)を表す。1面目に画像作成後、2面目にも画像を作成する場合には、2面目用の記録材分担電圧Vp(V)データを使用する。環境を区別するNL、NN、HHは、それぞれ23度C5%RH、23度C60%RH、30度C80%RHの環境である。
制御部110は、画像形成ジョブが開始されると、転写部Taに記録材Pが存在するとき(通紙時)に、転写電源D1から転写ローラ5aへ、定電圧VTを出力する。
<制御手段>
図4は画像形成されている記録材を判別する記録材判別部のフローチャート、図5は表示部である操作パネルに警告表示であるエラーメッセージの説明図、図6は転写電流を用いた判別処理の説明図である。
記録材カセット20A、20Bや手差しトレイのうちの同じ記録材収容部に、ユーザが複数の種類の記録材を補給してしまった場合、所望の印刷物が得られない上に、大量の時間や資材の浪費となる。記録材収納部にサイズが等しい二種類以上の記録材を混載してしまうと、途中から意図した品質の印刷物を出力できなくなる場合がある。特に、記録材上に連続して画像を形成する画像形成ジョブで大量の印刷物を出力する画像形成装置100においては、記録材を間違えた状態で画像形成操作が行われることによる損失は大きい。
そこで、厚紙、両面コート紙等の付加価値の高い記録材に対して画像形成する場合、できればこのような失敗は避けたい。そのため、普通はプリンタ側に注意書きがあったり、記録材の縦横の間違いを正す警告表示を設けてあったりするが、そのような注意喚起は、ユーザの思い込み等により、時として無視され、その結果、資材及び時間の無駄が生じていた。
また、複数種類の記録材を所望の順序で混載して排出したい場合、どの記録材カセットにどの種類の記録材が収容されているかをユーザが自分で認識しておく必要がある。しかし、記録材カセットに収容した記録材の種類をユーザが全て認識しておくことは大きな負担となるため、更なる使い勝手の向上が望まれていた。
第1実施形態の画像形成装置100は、転写部Taに給送された記録材の転写電流値に基づいて、記録材が指定された通りのものか間違ったものなのかを自動判別する制御を組み込んでいる。これにより、ユーザが設定した記録材の特性と異なる記録材が給送された場合に、新規にシステムを設けることなく簡易でかつ低コストな構成によって、記録用紙エラーを出力できる。本実施例では、同じ記録材収容部に同じサイズで異なる種類の記録材が混載された場合について説明する。
図2を参照して図4に示すように、ユーザが図5の(a)の操作パネル108上で記録材カセット20A、20Bにセットした記録材Pを指定すると、指定した記録材Pに応じた目標転写電流It(μA)が決定される(S1)。そして、決定された目標転写電流は、制御部110内にある記憶部で記憶される。
制御部110は、転写ローラ5aに定電圧を出力して転写部Taを通過する記録材Pにトナー像を転写する過程で、電流検知部A1を通じて転写電流Idを検知する(S2)。実際に記録材Pを転写部Taに給送してトナー像を転写している際に、ATVC制御に用いた同じ電流検知部A1を用いて、転写部Taに流れる転写電流Id(μA)が測定される。
転写電流Id(μA)の検出方法としては、転写部Taに検知抵抗等を介することで電流検知部A1から検出する以外に、転写電源D1に電流計を接続する等の別の方法を用いても良い。転写電流Id(μA)は、記録材Pの先端が転写部Taに到達してから後端が完全に通過するまでの間検出し続け、その時間内における最大電流Imax、最小電流Iminから平均電流Imを算出し、平均電流Imを転写電流Id(μA)とする。
制御部110は、目標転写電流値It(μA)と実際の転写電流値Id(μA)とを比較して、連続画像形成動作中に通紙される記録材Pが、ユーザが操作パネル108を通じて指定した種類の記録材Pか否かを判別する(S3)。測定した転写電流Id(μA)と目標転写電流It(μA)との差電流Ia(μA)が所定範囲内であれば記録材Pが指定された記録材であると判別し、所定範囲外であれば指定された記録材ではないと判別する。
図6に示すように、制御部110は、連続して複数の画像を形成する画像形成ジョブが入力されると、連続画像形成動作中を通じて、それぞれ通紙された記録材が指定された記録材Pであるかの判別を行う。記録材Pの種類に応じて指定された目標転写電流It(μA)と実際に流れる転写電流Id(μA)との差電流Ia(μA)から記録材Pが指定された記録材Pか否かを判断する。差電流Ia(μA)の許容値を10(μA)と設定し、Ia(μA)<±10(μA)の範囲内であれば、|It−Id|≦Iaとなり(S3のYES)、記録材Pが指定された記録材に一致していると判断する。
このとき、制御部110は、同一種類の記録材に対する画像形成動作を継続して(S4)、フローチャートのスタートに戻る。
しかし、Ia(μA)<±10(μA)の範囲外であれば、|It−Id|>Iaとなり、記録材Pが指定された記録材とは異なると判断する(S3のNO)。
このとき、制御部110は、設定した種類の記録材と異なる記録材Pに画像形成がされているので、記録用紙エラーと判断して、記録材給送装置(20:図1)に記録材Pの新たな給送を停止させる(S5)。
制御部110は、記録用紙エラーと判断しても、そのときトナー像を転写している給送済みの記録材Pについては、下流側の画像形成部Pb、Pc、Pdにおける転写も完了させて定着も完了させる(S6)。未定着のまま記録材搬送ベルト7上に残るとジャムシートとして取り出す必要があるので、形成済みのトナー像や転写済みの記録材は、記録用紙エラーでも、定着を完了させて画像形成装置100の外部へ排出させる。
図5の(b)に示すように、制御部110内の警告を出力する出力部は、記録材Pが指定された種類の記録材に該当しないと判断すると、警告出力として、操作パネル108にエラーメッセージを表示して警告灯51を点滅回転させる(S7)。
制御部110は、記録材Pを指定して画像形成ジョブを送信したパソコン107のモニタ画面106に、「指定された記録材Pへの画像形成が不成立であった旨」の表示を行わせる。そして、記録材カセット20A、20Bの記録材Pを交換して適正化する操作を、警告ランプ等でユーザへ促す。
制御部110は、記録材エラーの発生時に作像した記録材Pは、記録材エラーが発生するまでの正常な記録材Pとは異なる積載トレイに排出させる。このとき、制御部110は、記録材エラーが最初に発生した頁から最終頁までの未形成画像データを、記録部109に保持しておく。
その後、ユーザが記録材カセット20A、20Bから間違った記録材Pを除去して、操作パネル108を通じて指定したとおりの記録材に交換する。このとき、制御部110は、図5の(b)に示すエラーメッセージを取り消して、図5の(a)に示す画像形成待機状態が表示される。この状態で、ユーザが画像形成動作の再開ボタン50を押すと、制御部110は、記録材エラーが最初に発生した頁から最終頁までの未形成画像データを用いて、記録用紙エラー発生時の頁から画像形成動作を再開させる。
<記録材の判定>
図7は温度湿度環境と記録材無し状態での転写電流との関係の説明図である。図7中、(a)は、常温低湿度環境、(b)は、高温高湿度環境である。
制御部110は、ユーザが操作パネル108上又は画像形成ジョブで指定した記録材と、記録材カセット20A、20Bに実際にセットされている記録材Pとが一致するか否かを判定する。
第1実施形態においては、画像形成装置の目標転写電流It(μA)を、23度C5%RH、23度C60%RH、30度C80%RHに対応するNL、NN、HHの3つの環境条件の全てにおいて60(μA)に設定した。
例えば、ユーザが操作パネル108から坪量210g/m〜256g/mの厚紙や両面コート紙を設定した場合に、同じ記録材カセット20A、20Bから、誤って混載されていた普通紙や薄紙が途中から搬送され始めたとする。このとき、実際に転写部Taを記録材Pが通過する過程で転写部Taに流れる転写電流Id(μA)は、目標転写電流It(μA)の値から大きく違ってくる。
ここで、常温低湿度のNL環境の場合、表1に示すように、記録材の分担電圧Vpが普通紙と両面コート紙で1250(V)異なり、図7の(a)に示すように、1250(V)の違いによる電流差は約30μAである。このため、記録材Pの間違いによって実際に検出された転写電流Id(μA)と目標転写電流It(μA)との差電流Ia(μA)が約30μAとなる。
従って、制御部110は、差電流Ia(μA)が10μA以上であるため、操作パネル108から指示した記録材と記録材カセット20A、20Bにセットされている記録材Pとが不一致であると判定する(S3:図4)。
また、高温高湿度のHH環境の場合、表1に示すように、記録材の分担電圧Vpが普通紙と両面コート紙で140(V)異なり、図7の(b)に示すように、140(V)の違いによる電流差は約15μAである。このため、記録材Pの間違いによって実際に検出された転写電流Id(μA)と目標転写電流It(μA)との差電流Ia(μA)が約15μAとなる。
従って、制御部110は、差電流Ia(μA)が10μA以上であるため、操作パネル108から指示した記録材と記録材カセット20A、20Bにセットされている記録材Pとが不一致であると判定する(S3:図4)。
そして、記録材エラーが発生して、画像形成動作が停止する。しかし、記録材エラーが発生した時点で既に感光ドラム1a、1b、1c、1dに形成されていたトナー像は、記録材Pに転写されて定着装置25にて定着されて、記録材エラーが発生するまでの印刷物が積載されたトレイとは異なる別のトレイに排出される。
このため、画像形成動作の停止状態では、装置本体内に記録材がジャムシートとして残留しておらず、感光ドラム1a、1b、1c、1dにトナー像が担持されていない。
また、記録材エラーが発生した以降の画像形成データが記録部109に保存されており、画像形成の再開時には、記録材エラーが発生した以降のプリントアウトがページ欠損なく実行される。
正しい記録材を記録材カセット20A、20Bにセットし直して、画像形成を再スタートすれば、ジャム処理やクリーニング処理を行うことなく、直ちに続きの画像形成を再開して、記録材エラーが発生するまでの正常な印刷物に重ねて記録材が積載される。
なお、本実施例では、同じ記録材収容部内に同じサイズで種類の異なる記録材が混載した場合について説明した。異なるサイズの記録材が混載した場合であっても、転写電流検知部により記録材の長さを検知することで、同様の効果を得ることができる。
以上で説明したように、第1実施形態の画像形成装置100によれば、記録材カセット20A、20Bや不図示の手差しトレイに誤って混載されていた記録材に画像形成が行われると記録材エラーが警告される。ユーザが操作パネル108から付加価値の高い厚紙や両面コート紙を設定した場合に、画像品質の下がる普通紙や薄紙が転写部Taに給送されると、記録材エラーが警告される。
従って、ユーザにより設定された記録材の特性と異なる記録材が給送された場合でも、新規にシステムを設けることなく簡易かつ低コストな構成で、記録材エラーを出力できる。
<第2実施形態>
図8は第2実施形態の画像形成装置の構成の説明図、図9は第2実施形態における転写部の構成の説明図である。
図8に示すように、第2実施形態は、ベルト部材あるいは像担持体である中間転写ベルト7Bに沿って、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを配置したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。
画像形成部Paでは、感光ドラム1aにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト7Bに一次転写される。画像形成部Pbでは、感光ドラム1bにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト7Bのイエロートナー像に重ねて一次転写される。画像形成部Pc、Pdでは、それぞれ感光ドラム1c、1dにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて同様に中間転写ベルト7Bのトナー像に位置を重ねて順次一次転写される。
中間転写ベルト7Bに一次転写された四色のトナー像は、二次転写部T2へ搬送されると、レジストローラ23によって二次転写部T2へ給送された記録材Pへ一括二次転写される。二次転写部T2でトナー像を二次転写された記録材Pは、定着装置25で加熱加圧を受けて表面にトナー像を定着された後に外部へ排出される。
中間転写ベルト7Bは、テンションローラ12、駆動ローラ13、及びバックアップローラ10に掛け渡して支持され、所定のプロセススピードで矢印R2方向に回転する。
図9に示すように、二次転写ローラ11は、中間転写ベルト7Bを介してバックアップローラ10に圧接して、中間転写ベルト7Bと二次転写ローラ11との間に転写部T2を形成する。二次転写ローラ11は、金属製のローラ軸の外周に抵抗性を付与したスポンジ弾性層を配置しており、ローラ軸に電源D2が接続されている。バックアップローラ10は、金属円筒で形成されて、接地電位に接続されている。
転写電源D2は、正極性の定電圧を二次転写ローラ11に印加して、バックアップローラ10と中間転写ベルト7Bと記録材Pと二次転写ローラ11との直列回路に転写電流を流す。これにより、中間転写ベルト7Bのトナー像に重ね合わせて、記録材Pが転写部T2を挟持搬送される過程で、中間転写ベルト7Bから記録材Pへトナー像が静電的に移動する。
制御部110は、記録材Pの非給送状態で、二次転写ローラ11に3段階の電圧を出力して、電流検知部A2によって非給送状態の各段階の転写電流を検知する。そして、得られた3組の電圧−転写電流データを補間して、所定電流値を転写部T2に流すための転写部分担電圧Vt2を求める(図3参照)。
制御部110は、記録材Pの給送状態では、転写部分担電圧Vt2に、設定された記録材の分担電圧Vp(表1参照)を加算した定電圧(Vt2+Vp)を二次転写ローラ11に印加する。
制御部110は、実際に記録材Pを転写部Taに給送してトナー像を転写している状態で、ATVC制御に用いた同じ電流検知部A2を用いて転写電流Idを検知する。転写電流は、記録材Pの先端が転写部T2に到達してから後端が完全に通過するまでの間検出し続け、その時間内における積分平均値を算出して転写電流Id(μA)とする。
制御部110は、目標転写電流値It(μA)と実際の転写電流値Id(μA)との差の絶対値が10(μA)以下であれば、画像形成されている記録材Pが指定された記録材に一致していると判断する。
しかし、目標転写電流値It(μA)と実際の転写電流値Id(μA)とが10(μA)を越えるほど対応しない場合、記録材Pが指定された記録材とは異なると判断して画像形成を中断させる。
制御部110は、操作パネル108に記録用紙エラーを表示し、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdにおける静電像の書き込みを停止する。しかし、感光ドラム1a、1b、1c、1d及び中間転写ベルト7Bの回転は継続する。そして、感光ドラム1a、1b、1c、1d及び中間転写ベルト7Bに担持されたトナー像が二次転写完了するまでは記録材給送装置(20:図8)による記録材Pの給送を継続させる。
感光ドラム1a、1b、1c、1d及び中間転写ベルト7Bに担持されたトナー像が二次転写完了すると、記録材給送装置(20:図8)による記録材Pの給送を停止させる。しかし、感光ドラム1a、1b、1c、1d及び中間転写ベルト7Bの回転は、トナー像が二次転写された記録材Pが定着装置25を通過するまで継続する。トナー像が二次転写された記録材Pがすべて定着されると、感光ドラム1a、1b、1c、1d及び中間転写ベルト7Bの回転が停止される。
これにより、記録材カセット20A、20Bに正しい記録材をセットし直して画像形成を再スタートさせるだけで、記録材のジャム処理や感光ドラム1a、1b、1c、1d及び中間転写ベルト7Bのクリーニングを行うことなく、直ちに記録用紙エラー発生以降の画像形成を再開できる。
制御部110は、記録材Pを指定して画像形成ジョブを送信したパソコン107のモニタ画面106に、「指定された記録材Pへの画像形成が不成立であった旨」の表示を行わせる。そして、記録材カセット20A、20Bの記録材Pを交換して適正化する操作を、警告ランプ等でユーザへ促す。
制御部110は、記録材エラーの発生時に作像した記録材Pは、記録材エラーが発生するまでの正常な記録材Pとは異なる積載トレイに排出させる。このとき、制御部110は、記録材エラー発生時の頁から最終頁までの画像データは記録部109に保存しておく。
第1実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。 画像形成部及び転写部の構成の説明図である。 ATVC制御による定電圧設定の説明図である。 画像形成されている記録材を判別する制御のフローチャートである。 操作パネルに表示するエラーメッセージの説明図である。 転写電流を用いた判別処理の説明図である。 温度湿度環境と記録材無し状態での転写電流との関係の説明図である。 第2実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。 第2実施形態における転写部の構成の説明図である。
符号の説明
1a、1b、1c、1d 像担持体(感光ドラム)
2a、2b、2c、2d 帯電装置
3a、3b、3c、3d 露光装置
4a、4b、4c、4d 現像装置
5a、5b、5c、5d 転写部材(転写ローラ)
7 記録材搬送ベルト
7B 像担持体(中間転写ベルト)
10 バックアップローラ
11 転写部材(二次転写ローラ)
20 記録材供給装置
20A、20B 記録材カセット
25 定着装置
100 画像形成装置
106 モニタ画面
107 パソコン
108 操作パネル
109 記録部
110 制御部
Pa、Pb、Pc、Pd トナー像形成手段(画像形成部)
Ta、Tb、Tc、Td T2 転写部
D1、D2 転写電源

Claims (4)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記像担持体に形成されたトナー像を記録材に転写する転写部材と、
    記録材を収容する記録材収容部と、
    記録材が前記像担持体と前記転写部材との間にあるときに流れる電流値を検知する電流検知部と、を有する画像形成装置において、
    記録材上に連続して画像を形成する連続画像形成動作中に、前記電流検知部により検知される電流値に応じて同じ前記記録材収容部内に異なる種類の複数の記録材が収容されていたことを検知し、警告を出力する制御部を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、同じ前記記録材収容部内の同じサイズであって種類の異なる記録材を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記録材収容部に収容される記録材の種類を記憶する記憶部を有することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部が異なる種類の複数の記録材が収容されていることを検知したら、画像形成動作を中断することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
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