JP2009251007A - 画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法 Download PDF

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    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3179Video signal processing therefor
    • H04N9/3182Colour adjustment, e.g. white balance, shading or gamut

Abstract

【課題】1画素を構成するサブ画素の表示位置のずれに起因した画質の低下を防止できる
画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】レンズシフト機能を有する画像表示装置のレンズの通過光の変調量を定める
画像信号を補正する画像処理装置は、前記レンズのシフト量を取得するレンズシフト量取
得部と、前記レンズシフト量取得部によって取得された前記シフト量に応じて、1画素を
構成するサブ画素に対応した画像信号を補正する画像信号補正部とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法に関する。
近年、大画面テレビジョンやプロジェクタ等の高性能な画像表示装置が広く普及してお
り、これらの画像表示装置においては、より一層、表示画像の高画質化が重要となってい
る。特に、筐体を移動させることなくスクリーン上の投射画像の位置を変更できるレンズ
シフト機能により、設置の自由度を向上させることが可能な画像表示装置としてのプロジ
ェクタについては、コンテンツ自体の高画質化により、より一層の高画質化に対する要求
が強まっている。
このようなプロジェクタに関し、特許文献1には、ライトバルブとして透過型のマトリ
ックス形液晶表示装置を用いたプロジェクタが開示されている。このプロジェクタは、複
数のダイクロイックミラーを備え、光源からの光を複数のダイクロイックミラーによりR
、G、Bの3原色に分離し、それぞれの光を液晶表示装置に透過させた後に、投射レンズ
を介してスクリーンに投射する。このとき、ミラー等の光学的手段によって2次元的な画
素配置が一致するように液晶表示装置の透過光を合成させる。
この種のプロジェクタでは、例えばマトリックス形液晶表示装置の画素数を増加させて
コンテンツに対応した画像信号に基づく光変調を行って画像表示を行うことで、表示画像
の高画質化を図ることができる。
特開昭61−150487号公報
しかしながら、プロジェクタによる表示画像の画素数を増加させると、光学系による各
画素の位置調整がより一層難しくなる傾向がある。例えばプロジェクタが備える投射レン
ズは色収差を有し、波長によって屈折率が異なる。そのため、プロジェクタが有する光学
系の収差精度には、これまで以上の精度が要求される。しかしながら、投射レンズをシフ
トさせることで、光学系に関して投射条件が変わるため、1画素を構成するサブ画素の表
示位置をすべて正確に調整することは困難である。
このようなサブ画素の表示位置のずれは、表示画素数が少ないときは無視できる程度で
あったが、表示画素数の増大に伴い、サブ画素の表示位置のずれが目立つようになり、サ
ブ画素の表示位置のずれは画質の低下を招くようになる。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、例えばレンズシフト機能による1画素を構成するサブ画素の表示位置のずれに起因
した画質の低下を防止できる画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法を提供するこ
とにある。
上記課題を解決するために本発明は、レンズシフト機能を有する画像表示装置のレンズ
の通過光の変調量を定める画像信号を補正する画像処理装置であって、前記レンズのシフ
ト量を取得するレンズシフト量取得部と、前記レンズシフト量取得部によって取得された
前記シフト量に応じて、1画素を構成するサブ画素に対応した画像信号を補正する画像信
号補正部とを含む画像処理装置に関係する。
本発明によれば、レンズシフト機能を有する画像表示装置のレンズのシフト量を取得し
、該シフト量に応じて、1画素を構成するサブ画素に対応した画像信号を補正するように
したので、画像表示装置が有する光学系の色収差精度にかかわらず、サブ画素に対応した
表示サブ画素の表示位置のずれに起因した画質の低下を防止できるようになる。
また本発明に係る画像処理装置では、前記レンズのシフト量に対応して、前記画像表示
装置により表示された表示画面内の複数の基準位置における前記サブ画素に対応した表示
サブ画素の表示位置のずれ量を記憶するずれ量記憶部を含み、前記画像信号補正部は、前
記ずれ量記憶部に記憶された前記ずれ量を用いて、前記サブ画素に対応した画像信号を補
正することができる。
本発明によれば、ずれ量記憶部に、表示画面内の複数の基準位置における画素を構成す
るサブ画素に対応した標示サブ画素の表示位置のずれ量を記憶し、ずれ量記憶部に記憶さ
れたずれ量に基づいてサブ画素に対応した画像信号を補正するようにしたので、ずれ量記
憶部に測定値等を反映させる等により、精度良く、サブ画素に対応した表示サブ画素の表
示位置のずれに起因した画質の低下を防止できるようになる。
また本発明に係る画像処理装置では、前記画像信号補正部は、前記ずれ量記憶部に記憶
された前記ずれ量から、前記シフト量に対応した前記表示画面内の所与の代表点における
表示サブ画素の表示位置のずれ量を算出する代表サブ画素ずれ量算出部を含み、前記画像
信号補正部は、前記代表サブ画素ずれ量算出部により算出された前記代表点における前記
ずれ量に基づいて当該画素を構成するサブ画素に対応した表示サブ画素の表示位置のずれ
量を求め、該表示サブ画素の表示位置のずれ量を用いて前記サブ画素に対応した前記画像
信号を補正することができる。
本発明によれば、ずれ量記憶部に記憶されたずれ量に基づいて、シフト量に対応した表
示画面内の代表点における表示サブ画素の表示位置のずれ量を算出した後に、当該画素を
構成するサブ画素に対応した表示サブ画素の表示位置のずれ量を算出し、このずれ量に基
づいてサブ画素に対応した画像信号を補正するようにしたので、シフト量に対応した高精
度な画像信号の補正が可能となり、精度良く、サブ画素に対応した表示サブ画素の表示位
置のずれに起因した画質の低下を防止できるようになる。
また本発明に係る画像処理装置では、前記代表点は、前記シフト量にて表示された前記
表示画面の左上端部、右上端部、左下端部、及び右下端部の画素位置であってもよい。
本発明によれば、ずれ量記憶部に多くのずれ量を記憶させることなく、少ない処理負荷
で、表示画面内の任意の画素位置における表示サブ画素に対応したサブ画素の画像信号を
補正することができるようになる。
また本発明に係る画像処理装置では、前記ずれ量記憶部は、前記表示画面の左上端部の
第1の画素位置、右上端部の第2の画素位置、左下端部の第3の画素位置、及び右下端部
の第4の画素位置の各画素位置におけるずれ量を記憶することができる。
本発明によれば、ずれ量記憶部に多くのずれ量を記憶させることなく、少ない処理負荷
で、表示画面内の任意の画素位置における表示サブ画素に対応したサブ画素の画像信号を
補正することができるようになる。
また本発明に係る画像処理装置では、1画素がR成分のサブ画素、G成分のサブ画素、
及びB成分のサブ画素により構成され、前記ずれ量記憶部は、前記G成分のサブ画素に対
応した表示サブ画素の表示位置を基準に、該表示画素を構成するR成分のサブ画素に対応
した表示サブ画素の表示位置のずれ量、及び該表示画素を構成するB成分のサブ画素に対
応した表示サブ画素の表示位置のずれ量を記憶することができる。
本発明によれば、ずれ量記憶部の記憶容量を削減することができ、画像処理装置の低コ
スト化を図ることができるようになる。更に、本発明によれば、G成分のサブ画素に対応
した表示サブ画素の表示位置に合わせて、R成分及びB成分のサブ画素に対応した画像信
号を補正するため、G成分のサブ画素に対応した画像信号については補正処理を不要にで
きる。また、人間の目に認識しやすいG成分を基準とすることで、ずれ量を用いた処理を
扱いやすくできる。
また本発明は、上記のいずれか記載の画像処理装置と、前記画像処理装置によって補正
されたサブ画素の画像信号に基づいて画像表示を行う画像表示部とを含む画像表示装置に
関係する。
本発明によれば、レンズシフト機能による1画素を構成するサブ画素の表示位置のずれ
に起因した画質の低下を防止できる画像表示装置を提供できるようになる。
また本発明は、レンズシフト機能を有する画像表示装置のレンズの通過光の変調量を定
める画像信号を補正する画像処理方法であって、前記レンズのシフト量を取得するレンズ
シフト量取得ステップと、前記レンズシフト量取得ステップにおいて取得された前記シフ
ト量に応じて、1画素を構成するサブ画素に対応した画像信号を補正する画像信号補正ス
テップとを含む画像処理方法に関係する。
本発明によれば、レンズシフト機能を有する画像表示装置のレンズのシフト量を取得し
、該シフト量に応じて、1画素を構成するサブ画素に対応した画像信号を補正するように
したので、画像表示装置が有する光学系の色収差精度にかかわらず、サブ画素に対応した
表示サブ画素の表示位置のずれに起因した画質の低下を防止できるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明す
る実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではな
い。また以下で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
以下では、本発明に係る画像表示装置としてプロジェクタを例に説明するが、本発明に
係る画像表示装置がプロジェクタに限定されるものではない。即ち、1画素を構成するサ
ブ画素に対応した表示サブ画素の表示位置のずれに起因した画質の低下は、プロジェクタ
に限らず種々の画質表示装置でも起こり得る現象であると考えられるため、本発明に係る
画像表示装置はプロジェクタに限定されるものではない。
図1に、本発明に係る実施形態における画像表示装置が適用された画像表示システムの
構成例のブロック図を示す。
本実施形態における画像表示システム10は、画像表示装置としてのプロジェクタ20
と、スクリーンSCRとを含む。プロジェクタ20には、1画素を構成する複数のサブ画
素の各サブ画素の画素値に対応した入力画像信号が入力される。プロジェクタ20は、こ
の入力画像信号に基づいて図示しない光源からの光を変調し、変調後の光をスクリーンS
CRに投射する。
このようなプロジェクタ20は、画像表示部100と、画像処理部(広義には画像処理
装置)200とを含む。
画像処理部200には入力画像信号が入力され、サブ画素に対応したスクリーンSCR
上での表示サブ画素の表示位置のずれに起因した偽色の発生を抑えるように該入力画像信
号を補正し、補正後の画像信号を画像表示部100に供給する。ここで、偽色は、本来的
に意図しない画像の色(表示させたい画像には存在しない色)をいう。
画像表示部100は、画像処理部200によって補正された画像信号に基づいて、図示
しない光源からの光の変調量が制御され、変調後の光を投射レンズ(レンズ)によりスク
リーンSCRに投射させる。画像表示部100は、いわゆるレンズシフト機能を有する。
このレンズシフト機能は、プロジェクタ20の筐体を移動させることなく、投射レンズの
鏡筒を動かすことによってスクリーンSCR上の投射画像の位置を変える機能である。こ
のようなレンズシフト機能を備えることで、プロジェクタ20の設置自由度を上げ、使い
勝手を向上させることが可能となる。
このような画像表示部100によってスクリーンSCRに投射された投射画像(表示画
像)の画素(表示画素)は、プロジェクタ20が有する光変調部(光変調素子)の画素の
スクリーンSCR上の像である輝点を有し、投射画像の画素は光変調部の画素に対応付け
られる。
以下では、光変調部の画素に対応するスクリーンSCR上に表示された画素を表示画素
という。また、光変調部の画素を構成するサブ画素に対応するスクリーンSCR上に表示
された画素を表示サブ画素という。この場合、表示画素は表示サブ画素により構成される
。即ち、サブ画素は、画素を構成する単色の点(光変調部における液晶素子の領域)であ
り、副画素やドットとも呼ばれる。
スクリーンSCR上での表示サブ画素の表示位置のずれに起因した偽色の発生を抑える
ように入力画像信号を補正する画像処理部200は、ずれ量記憶部210と、レンズシフ
ト量取得部220と、画像信号補正部230とを含む。
ずれ量記憶部210は、画像表示部100が有する投射レンズ(レンズ)のシフト量(
レンズシフト量)に対応して、画像表示部100(プロジェクタ20)により表示された
スクリーンSCR上の表示画面内の複数の基準位置におけるサブ画素に対応した表示サブ
画素の表示位置のずれ量を記憶する。例えば、ずれ量は、所与の画素測定手段によりスク
リーンSCRの表示画面内の基準位置の画素の測定結果に対応した値として、ずれ量記憶
部210に記憶される。
レンズシフト量取得部220は、画像表示部100が有する投射レンズ(レンズ)のシ
フト量を取得する。レンズシフト量取得部220は、投射レンズの初期位置を基準として
例えばプロジェクタ20の設置面又はスクリーンSCRの表示画面の水平方向及び垂直方
向のシフト量を取得することができる。
画像信号補正部230は、レンズシフト量取得部220によって取得されたシフト量に
応じて、1画素を構成するサブ画素に対応した画像信号を補正する。このとき、画像信号
補正部230は、ずれ量記憶部210に記憶されたずれ量を用いて、サブ画素に対応した
画像信号を補正する。より具体的には、ずれ量記憶部210に記憶されたずれ量から、シ
フト量に対応したスクリーンSCRの表示画面内の所与の代表点における表示サブ画素の
表示位置のずれ量を算出し、該ずれ量に基づいて当該画素を構成するサブ画素に対応した
表示サブ画素の表示位置のずれ量を求め、該サブ画素のずれ量を用いてサブ画素に対応し
た画像信号を補正する。
以下では、1画素がR成分のサブ画素、G成分のサブ画素、及びB成分のサブ画素によ
り構成されるものとして、本実施形態におけるプロジェクタ20の画像表示部100、画
像処理部200について説明するが、本実施形態が、1画素を構成するサブ画素数(色成
分数)に限定されるものではない。
図2に、図1の画像表示部100の構成例を示す。図2では、本実施形態におけるプロ
ジェクタ20の画像表示部100が、いわゆる3板式の液晶プロジェクタにより構成され
るものとして説明するが、本発明に係る画像表示装置の画像表示部がいわゆる3板式の液
晶プロジェクタにより構成されるものに限定されるものではない。
画像表示部100は、光源110、インテグレータレンズ112、114、偏光変換素
子116、重畳レンズ118、R用ダイクロイックミラー120R、G用ダイクロイック
ミラー120G、反射ミラー122、R用フィールドレンズ124R、G用フィールドレ
ンズ124G、R用液晶パネル130R(第1の光変調部)、G用液晶パネル130G(
第2の光変調部)、B用液晶パネル130B(第3の光変調部)、リレー光学系140、
クロスダイクロイックプリズム160、投射レンズ170を含む。R用液晶パネル130
R、G用液晶パネル130G及びB用液晶パネル130Bとして用いられる液晶パネルは
、透過型の液晶表示装置である。リレー光学系140は、リレーレンズ142、144、
146、反射ミラー148、150を含む。
光源110は、例えば超高圧水銀ランプにより構成され、少なくともR成分の光、G成
分の光、B成分の光を含む光を射出する。インテグレータレンズ112は、光源110か
らの光を複数の部分光に分割するための複数の小レンズを有する。インテグレータレンズ
114は、インテグレータレンズ112の複数の小レンズに対応する複数の小レンズを有
する。重畳レンズ118は、インテグレータレンズ112の複数の小レンズから射出され
る部分光を重畳する。
また偏光変換素子116は、偏光分離膜とλ/2板とを有し、p偏光を透過させると共
にs偏光を反射させ、p偏光をs偏光に変換する。この偏光変換素子116からのs偏光
が、重畳レンズ118に照射される。
重畳レンズ118によって重畳された光は、R用ダイクロイックミラー120Rに入射
される。R用ダイクロイックミラー120Rは、R成分の光を反射して、G成分及びB成
分の光を透過させる機能を有する。R用ダイクロイックミラー120Rを透過した光は、
G用ダイクロイックミラー120Gに照射され、R用ダイクロイックミラー120Rによ
り反射した光は反射ミラー122により反射されてR用フィールドレンズ124Rに導か
れる。
G用ダイクロイックミラー120Gは、G成分の光を反射して、B成分の光を透過させ
る機能を有する。G用ダイクロイックミラー120Gを透過した光は、リレー光学系14
0に入射され、G用ダイクロイックミラー120Gにより反射した光はG用フィールドレ
ンズ124Gに導かれる。
リレー光学系140では、G用ダイクロイックミラー120Gを透過したB成分の光の
光路長と他のR成分及びG成分の光の光路長との違いをできるだけ小さくするために、リ
レーレンズ142、144、146を用いて光路長の違いを補正する。リレーレンズ14
2を透過した光は、反射ミラー148によりリレーレンズ144に導かれる。リレーレン
ズ144を透過した光は、反射ミラー150によりリレーレンズ146に導かれる。リレ
ーレンズ146を透過した光は、B用液晶パネル130Bに照射される。
R用フィールドレンズ124Rに照射された光は、平行光に変換されてR用液晶パネル
130Rに入射される。R用液晶パネル130Rは、光変調素子(光変調部)として機能
し、R用画像信号に基づいて透過率(通過率、変調率)が変化するようになっている。従
って、R用液晶パネル130Rに入射された光(第1の色成分の光)は、R用画像信号に
基づいて変調され、変調後の光がクロスダイクロイックプリズム160に入射される。
G用フィールドレンズ124Gに照射された光は、平行光に変換されてG用液晶パネル
130Gに入射される。G用液晶パネル130Gは、光変調素子(光変調部)として機能
し、G用画像信号に基づいて透過率(通過率、変調率)が変化するようになっている。従
って、G用液晶パネル130Gに入射された光(第2の色成分の光)は、G用画像信号に
基づいて変調され、変調後の光がクロスダイクロイックプリズム160に入射される。
リレーレンズ142、144、146で平行光に変換された光が照射されるB用液晶パ
ネル130Bは、光変調素子(光変調部)として機能し、B用画像信号に基づいて透過率
(通過率、変調率)が変化するようになっている。従って、B用液晶パネル130Bに入
射された光(第3の色成分の光)は、B用画像信号に基づいて変調され、変調後の光がク
ロスダイクロイックプリズム160に入射される。
R用液晶パネル130R、G用液晶パネル130G、B用液晶パネル130Bは、それ
ぞれ同様の構成を有している。各液晶パネルは、電気光学物質である液晶を一対の透明な
ガラス基板に密閉封入したものであり、例えばポリシリコン薄膜トランジスタをスイッチ
ング素子として、各サブ画素の画像信号に対応して各色光の通過率を変調する。
本実施形態では、1画素を構成する色成分毎に光変調部としての液晶パネルが設けられ
、各液晶パネルの透過率がサブ画素に対応した画像信号により制御される。即ち、R成分
のサブ画素用の画像信号が、R用液晶パネル130Rの透過率(通過率、変調率)の制御
に用いられ、G成分のサブ画素用の画像信号が、G用液晶パネル130Gの透過率の制御
に用いられ、B成分のサブ画素用の画像信号が、B用液晶パネル130Bの透過率の制御
に用いられる。本実施形態におけるプロジェクタ20では、各色成分用の画像信号が補正
され、補正後の画像信号が色成分毎に設けられた各液晶パネルに供給されて液晶パネル毎
に透過率が制御される。
クロスダイクロイックプリズム160は、R用液晶パネル130R、G用液晶パネル1
30G及びB用液晶パネル130Bからの入射光を合成した合成光を出射光として出力す
る機能を有する。投射レンズ170は、出力画像をスクリーンSCR上に拡大して結像さ
せるレンズであり、その通過光の変調量が画像処理部200からの画像信号により制御さ
れる。また、画像表示部100は、投射レンズ170を用いたレンズシフト機能を有する
図3(A)、図3(B)に、本実施形態におけるレンズシフト機能の説明図を示す。図
3(A)、図3(B)は、画像表示部100の投射レンズ170を通る通過光を横から見
た模式図を表す。即ち、スクリーンSCRの表示画面の垂直方向をy、水平方向をxとし
たときに、図3(A)、図3(B)はx方向の軸方向からの模式図を表す。図3(A)は
投射レンズ170の初期位置におけるスクリーンSCR上の表示画像を表し、図3(B)
は投射レンズ170のシフト後のスクリーンSCR上の表示画像を表す。図3(A)、図
3(B)において、投射レンズ170とG用液晶パネル130Gのみを図示し、その他の
構成については図示を省略している。
G用液晶パネル130Gのパネル面中心軸が投射レンズ170のほぼ中央部に通るよう
に配置された状態が、投射レンズ170の初期位置であるとする。このとき、G用液晶パ
ネル130Gにより変調された光によって、図3(A)に示すスクリーンSCR上の位置
に画像が表示される。投射レンズ170は、G用液晶パネル130Gの位置が固定された
状態で、その位置を例えばy軸の正方向又は負方向にシフトさせることができる。シフト
量Lyだけシフトさせた場合、G液晶パネル130により変調された光の方向が投射レン
ズ170によって方向D1から方向D2と変更され、例えば図3(B)に示すスクリーン
SCRの位置に投射される。即ち、投射レンズ170の位置を、スクリーンSCRの表示
画像のy方向にシフトさせるだけで、スクリーンSCR上の画像の表示位置をy方向に変
更できる。
投射レンズ170の位置は、プロジェクタ20のユーザの指示により、ユーザの手動又
は電気的にシフト量が変更されるようになっており、画像処理部200のレンズシフト量
取得部220は、図示しない画像表示部100のセンサ等によって検出されたシフト後の
投射レンズ170の位置、又は上記初期位置を基準としたシフト後の位置(シフト量)を
取得できるようになっている。
なお、図3(A)、図3(B)では、表示画像のy方向にシフトさせる場合について説
明したが、表示画像のx方向についても同様である。また、図3(A)、図3(B)では
、G用液晶パネル130Gのみを図示したが、R用液晶パネル130R又はB用液晶パネ
ル130Bでも同様である。
次に、図1の画像処理部200の各部について説明する。
ずれ量記憶部210は、投射レンズ170のシフト量毎に、スクリーンSCRの表示画
面内の複数の基準位置におけるサブ画素に対応した表示サブ画素の表示位置のずれ量を記
憶する。表示画面内の基準位置は少なくとも2点あればよいが、基準位置の数が多いほど
精度良く画像信号を補正することができる一方、ずれ量記憶部210が記憶しておくずれ
量のデータサイズが大きくなってしまう。そこで、本実施形態におけるずれ量記憶部21
0は、表示画面内の基準位置を4点とし、残りの画素位置のずれ量については基準位置に
おけるずれ量を用いた補間処理により算出するようにしている。
図4及び図5に、ずれ量記憶部210の説明図を示す。図4は、本実施形態における基
準位置の説明図を表す。図5は、本実施形態におけるずれ量記憶部210に記憶されるず
れ量を表す。
図4に示すように、基準位置は、プロジェクタ20によるスクリーンSCR上の表示画
面DSP内の第1〜第4の画素位置P1〜P4である。即ち、ずれ量記憶部210は、表
示画面DSPの左上端部の第1の画素位置P1、右上端部の第2の画素位置P2、左下端
部の第3の画素位置P3、右下端部の第4の画素位置P4の各画素位置におけるずれ量を
記憶する。表示画面DSP内の他の画素位置における表示サブ画素のずれ量は、ずれ量記
憶部210に記憶される第1〜第4の画素位置P1〜P4のずれ量を補間して求められる
。こうすることで、ずれ量記憶部210に多くのずれ量を記憶させることなく、少ない処
理負荷で、表示画面内の任意の画素位置における表示サブ画素に対応したサブ画素の画像
信号を精度良く補正することができるようになる。
図4に示す各基準位置における1画素を構成するサブ画素のずれ量を特定するために、
ずれ量記憶部210は、G成分のサブ画素に対応した表示サブ画素の表示位置を基準に、
他の色成分のサブ画素に対応した表示サブ画素の表示位置のずれ量を記憶する。
即ち、図5に示すように、1画素がR成分のサブ画素、G成分のサブ画素及びB成分の
サブ画素により構成されている場合に、表示画素は、R成分のサブ画素に対応した表示サ
ブ画素P、G成分のサブ画素に対応した表示サブ画素P、及びB成分のサブ画素に対
応した表示サブ画素Pにより構成される。図5では、模式的に、各表示サブ画素が矩形
の形状であるものとして図示している。ずれ量記憶部210は、各基準位置毎に、G成分
の表示サブ画素Pの中心に位置する輝点を基準に、R成分の表示サブ画素Pの中心に
位置する輝点までのx方向のずれ量ΔRx及びy方向のずれ量ΔRy、B成分の表示サブ
画素Pの中心に位置する輝点までのx方向のずれ量ΔBx及びy方向のずれ量ΔByを
記憶する。
これにより、ずれ量記憶部210の記憶容量を削減することができ、画像処理部200
や画像処理部200を含むプロジェクタ20の低コスト化を図ることができるようになる
。更に、G成分のサブ画素に対応した表示サブ画素の表示位置に合わせて、R成分及びB
成分のサブ画素に対応した画像信号を補正するため、G成分のサブ画素に対応した画像信
号については補正処理を不要にできる。また、人間の目に認識しやすいG成分を基準とす
ることで、ずれ量を用いた処理を扱いやすくできる。
そして、ずれ量記憶部210は、図4に示す基準位置毎に、図5に示すずれ量を、投射
レンズ170のシフト量毎に記憶する。
図6に、投射レンズ170のシフト量毎にずれ量を記憶するずれ量記憶部210の説明
図を示す。図6は、投射レンズ170のシフト量毎に記憶される図4のy方向のR成分の
表示サブ画素のずれ量の説明図を表す。
投射レンズ170のy方向の正方向の最大シフト量を「1.0」、y方向の負方向の最
大シフト量を「−1.0」、投射レンズ170のy方向の初期位置におけるシフト量を「
0.0」とし、本実施形態では、y方向について3種類のシフト量それぞれについて、図
4の4点の各基準位置におけるずれ量(図5参照)がずれ量記憶部210に記憶される。
例えば、図6は、シフト量が「1.0」のときの図4の基準位置P1における画素を構
成するR成分の表示サブ画素の表示位置のずれ量の測定値が「−0.5」であることを示
す。同様に、シフト量が「0.0」のとき、図4の基準位置P1における画素を構成する
R成分の表示サブ画素の表示位置のずれ量の測定値が「0.0」であることを示す。更に
、シフト量が「−1.0」のとき、図4の基準位置P1における画素を構成するR成分の
表示サブ画素の表示位置のずれ量の測定値が「+0.4」であることを示す。図6におい
て、R成分の表示サブ画素の表示位置のずれ量は、基準位置P1における画素を構成する
G成分の表示サブ画素の表示位置を基準としたずれ量である。このような表示サブ画素の
表示位置のずれ量は、公知の表示画素位置測定方法により取得される。投射レンズ170
のシフト量のうち、その他のシフト量のときの表示サブ画素の表示位置のずれ量は、シフ
ト量「1.0」、「0.0」、「−1.0」のいずれかのずれ量を補間して求められる。
図6では、R成分のy方向のずれ量のみについて説明したが、R成分のx方向のずれ量
も同様である。また、B成分についてもx方向及びy方向のずれ量が、上記の各シフト量
それぞれについてずれ量記憶部210に記憶される。
図7に、ずれ量記憶部210に記憶されるずれ量の一例を示す。図7において、投射レ
ンズ170のシフト量(レンズシフト量)のx方向のシフト量をLx、y方向のシフト量
をLyと表す。また、図7において、第1〜第4の画素位置P1〜P4の各画素位置にお
ける表示サブ画素のずれ量のうちR成分の表示サブ画素の表示位置のずれ量をΔR、B成
分の表示サブ画素の表示位置のずれ量をΔBと表す。
例えば、投射レンズ170のx方向のシフト量Lxが「−1.0」、y方向のシフト量
Lyが「1.0」に対応して、第1の画素位置P1における表示画素を構成するG成分の
表示サブ画素の表示位置を基準に、当該表示画素を構成するR成分のx方向の表示サブ画
素の表示位置のずれ量ΔR11x、当該表示画素を構成するR成分のy方向の表示サブ画
素の表示位置のずれ量ΔR11yがずれ量記憶部210に記憶される。また、このシフト
量Lx、Lyの組み合わせに対応して、第1の画素位置P1における表示画素を構成する
G成分の表示サブ画素の表示位置を基準に、当該表示画素を構成するB成分のx方向の表
示サブ画素の表示位置のずれ量ΔB11x、当該表示画素を構成するB成分のy方向の表
示サブ画素の表示位置のずれ量ΔB11yがずれ量記憶部210に記憶される。
投射レンズ170のシフト量Lxが「−1.0」、Lyが「1.0」の組み合わせに対
し、第2〜第4の画素位置P2〜P4の各画素位置についても同様にR成分、B成分の表
示サブ画素の表示位置のずれ量が記憶される。
そして、投射レンズ170のシフト量Lx、Lyの組み合わせ毎に、このような第1〜
第4の画素位置P1〜P4の各画素位置における表示画素を構成するR成分及びB成分の
表示サブ画素の表示位置のずれ量がずれ量記憶部210に記憶される。
次に、このようなずれ量記憶部210に記憶されるずれ量に基づいて、入力画像信号を
補正する画像信号補正部230について説明する。
図8に、図2の画像信号補正部230の構成例のブロック図を示す。
画像信号補正部230は、代表サブ画素ずれ量算出部232と、サブ画素ずれ量算出部
234と、画像信号補正演算部236とを含む。
代表サブ画素ずれ量算出部232は、ずれ量記憶部210に記憶されたずれ量から、シ
フト量に対応した表示画面DSP内の所与の代表点における表示画素を構成する表示サブ
画素の表示位置のずれ量を算出する。
サブ画素ずれ量算出部234は、ずれ量記憶部210に記憶されたずれ量に基づいて、
当該画素を構成するサブ画素の表示位置のずれ量を求める。より具体的には、サブ画素ず
れ量算出部234は、代表サブ画素ずれ量算出部232により算出された代表点における
表示サブ画素の表示位置のずれ量に基づいて、当該画素を構成するサブ画素に対応した表
示サブ画素の表示位置のずれ量を求める。
画像信号補正演算部236は、代表サブ画素ずれ量算出部232により算出された代表
点におけるずれ量に基づいて求められた当該画素を構成するサブ画素に対応した表示サブ
画素の表示位置のずれ量に基づいて、当該サブ画素に対応した画像信号を補正する。より
具体的には、画像信号補正演算部236は、サブ画素ずれ量算出部234により算出され
たずれ量に基づいて、当該画素を構成するサブ画素に対応した画像信号を補正する。
ここで、代表点は、投射レンズ170の所与のシフト量において表示された表示画面D
SPの左上端部の画素位置、右上端部の画素位置、左下端部の画素位置、及び右下端部の
画素位置である。なお、本実施形態は、代表点の画素位置に限定されるものではなく、当
該画素を構成するサブ画素に対応した表示サブ画素の表示位置のずれ量が算出される画素
位置であればよい。こうすることで、ずれ量記憶部210に多くのずれ量を記憶させるこ
となく、少ない処理負荷で、表示画面内の任意の画素位置における表示サブ画素に対応し
たサブ画素の画像信号を精度良く補正することができるようになる。
これにより、投射レンズ170のシフト量に応じて1画素を構成するサブ画素の表示位
置のずれに起因した画質の低下を防止できるようになる。即ち、レンズシフト機能によっ
てプロジェクタ20が有する光学系の収差精度がより一層高精度なものが要求されている
にもかかわらず、たとえ、1画素を構成するサブ画素のすべての表示位置について正確に
調整できなくても、シフト量に対応して各サブ画素に対応した表示サブ画素の表示位置の
ずれ量に基づいて画像信号を補正することができるので、低コストで、サブ画素に対応し
た表示サブ画素の表示位置のずれに起因した画質の低下を防止できるようになる。
以下では、このような画像信号の補正を行うことができる画像処理部200の処理例に
ついて詳細に説明する。画像処理部200の機能は、ハードウェアにより実現されてもよ
いし、ソフトウェアにより実現されてもよい。以下では、画像処理部200の機能が、ソ
フトウェア処理により実現されるものとする。
図9に、図1の画像処理部200のハードウェア構成例のブロック図を示す。
画像処理部200は、CPU300、I/F回路310、読み出し専用メモリ(Read O
nly Memory:ROM)320、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM
)330、バス340を有し、バス340を介して、CPU300、I/F回路310、
ROM320、RAM330は電気的に接続されている。
例えばROM320又はRAM330には、画像処理部200の機能を実現するプログ
ラムが記憶される。CPU300は、ROM320又はRAM330に記憶されたプログ
ラムを読み出し、該プログラムに対応した処理を実行することで、上述の画像処理部20
0の機能をソフトウェア処理で実現できる。即ち、ROM320又はRAM330に記憶
されたプログラムを読み込んで該プログラムに対応した処理を行うCPU300により、
図1の画像処理部200の各部の機能が実現される。なお、RAM330は、CPU30
0による処理の作業エリアとして用いられたり、ずれ量記憶部210の機能を実現したり
、I/F回路310やROM320のバッファエリアとして用いられたりする。なお、R
OM320が、図1のずれ量記憶部210の機能を実現してもよい。I/F回路310は
、図示しない画像信号生成装置からの画像信号の入力インタフェース処理や、画像処理部
200からの投射レンズ170のシフト量の入力インタフェース処理を行う。
図10に、図1の画像処理部200の処理例のフロー図を示す。例えば図9のROM3
20又はRAM330には、図10に示す処理を実現するためのプログラムが格納されて
おり、CPU300がROM320又はRAM330に格納されたプログラムを読み出し
て該プログラムに対応した処理を実行することで、図10に示す処理をソフトウェア処理
により実現できる。
図10の処理に先立って、ずれ量記憶部210には、投射レンズ170のシフト量に対
応して、図4で説明した基準位置における表示画素を構成する表示サブ画素のずれ量が記
憶されている。
まず、画像処理部200は、レンズシフト量取得部220において、レンズシフト量取
得ステップとして、画像表示部100の投射レンズ170のシフト量を取得する(ステッ
プS10)。
次に、画像処理部200は、画像信号補正部230の代表サブ画素ずれ量算出部232
において、代表サブ画素ずれ量算出ステップとして、レンズシフト量取得部220により
取得されたシフト量に対応してずれ量記憶部210に記憶されるずれ量に基づいて、スク
リーンSCRの表示画面の四隅を代表点として、各代表点における表示画素を構成する表
示サブ画素のずれ量を算出する(ステップS12)。
そして、画像処理部200は、画像信号補正部230のサブ画素ずれ量算出部234に
おいて、サブ画素ずれ量算出ステップとして、代表サブ画素ずれ量算出部232によって
算出された代表点における表示サブ画素のずれ量に基づいて、当該画素を構成するサブ画
素に対応した表示サブ画素のずれ量を算出する(ステップS14)。
その後、画像処理部200は、画像信号補正部230の画像信号補正演算部236にお
いて、画像信号補正ステップとして、サブ画素ずれ量算出部234によって算出された当
該画素を構成するサブ画素に対応した表示サブ画素のずれ量に基づいて、当該画素構成す
るサブ画素に対応した画像信号を補正し(ステップS16)、一連の処理を終了する(エ
ンド)。例えば、ステップS16は、1画面を構成する全画素について繰り返し行われる
次に、図10の画像処理方法の各ステップについて、具体的に説明する。
図11に、図10のステップS10の説明図を示す。図11は、横軸に投射レンズ17
0のシフト量Lx、縦軸に投射レンズ170のシフト量Lyを表し、座標の格子点には、
ずれ量記憶部210に記憶されるずれ量群を模式的に示す。
ステップS10では、レンズシフト量取得部220は、スクリーンSCRの表示画面の
水平方向のシフト量Lx、垂直方向にシフト量Lyを取得する。より具体的には、レンズ
シフト量取得部220は、投射レンズ170を含む画像表示部100からのレンズシフト
量から、図6で説明したように、シフト量Lx、Lyが、それぞれ「−1.0〜1.0」
の範囲の値に正規化したシフト量を求める。
図7に示すずれ量記憶部210において、シフト量Lxが「−1.0」、シフト量Ly
が「1.0」に対応して記憶されるずれ量群をZ1、シフト量Lxが「0.0」、シフト
量Lyが「1.0」に対応して記憶されるずれ量群をZ2、シフト量Lxが「1.0」、
シフト量Lyが「1.0」に対応して記憶されるずれ量群をZ3、シフト量Lxが「−1
.0」、シフト量Lyが「0.0」に対応して記憶されるずれ量群をZ4、シフト量Lx
が「0.0」、シフト量Lyが「0.0」に対応して記憶されるずれ量群をZ5、シフト
量Lxが「1.0」、シフト量Lyが「0.0」に対応して記憶されるずれ量群をZ6、
シフト量Lxが「−1.0」、シフト量Lyが「−1.0」に対応して記憶されるずれ量
群をZ7、シフト量Lxが「0.0」、シフト量Lyが「−1.0」に対応して記憶され
るずれ量群をZ8、シフト量Lxが「1.0」、シフト量Lyが「−1.0」に対応して
記憶されるずれ量群をZ9とする。図11に示すシフト量Lx、Lyが取得された場合、
後段の処理では、ずれ量群Z2、Z3、Z5、Z6を用いる。
図12に、図10のステップS12の説明図を示す。図12は、横軸に投射レンズ17
0のシフト量Lx、縦軸に投射レンズ170のシフト量Lyを表し、座標の格子点には、
ずれ量記憶部210に記憶されるR成分の表示サブ画素の表示位置のずれ量群を模式的に
示す。即ち、図12のずれ量群Z1において、X1aはΔR11x、Y1aはΔR11y
、X1bはΔR21x、Y1bはΔR21y、X1cはΔR31x、Y1cはΔR31y
、X1dはΔR41x、Y1dはΔR41yである。
ステップS12では、図12のずれ量群Z1〜Z9のうち、ステップS10で取得され
た投射レンズ170のシフト量Lx、Lyに基づいて、複数のずれ量群が選択される。例
えば、図12に示すシフト量Lx、Lyが取得されたとき、代表サブ画素ずれ量算出部2
32は、ずれ量群Z2、Z3、Z5、Z6のずれ量を用いて、表示画面の四隅の画素位置
(代表点)におけるずれ量(X0a,Y0a)、(X0b,Y0b)、(X0c,Y0c
)、(X0d,Y0d)を算出する。
より具体的には、代表サブ画素ずれ量算出部232は、シフト量Lx、Ly、ずれ量群
Z2、Z3、Z5、Z6のずれ量を用いた線形補間により、代表点として各画素位置にお
ける表示画素を構成する表示サブ画素の表示位置のずれ量を算出する。例えば、図12に
シフト量Lx、Lyにおける表示画面の左上の代表点におけるR成分の表示サブ画素の表
示位置のずれ量X0aは、以下の式により算出される。
Figure 2009251007
同様に、図12のシフト量Lx、Lyにおける表示画面の左上の代表点におけるR成分
の表示サブ画素の表示位置のずれ量Y0aは、以下の式により算出される。
Figure 2009251007
図12の他の代表点のずれ量についても、同様の補間処理によって求められる。なお、
図12は、代表点におけるR成分の表示サブ画素の表示位置のずれ量を算出する例につい
て説明したが、当該代表点における他の色成分の表示サブ画素の表示位置のずれ量につい
ても同様に算出できる。
図13に、図10のステップS14の説明図を示す。図13において、表示画面DSP
は水平方向にW0画素、垂直方向にH0画素を有し、表示画面DSPの水平方向にWi画
素、垂直方向にHj画素に位置する表示画素を構成するR成分の表示サブ画素の表示位置
のずれ量(X0i,Y0j)を算出するものとする。ここで、X0iは、表示画面DSP
の水平方向のずれ量であり、Y0jは、表示画面DSPの垂直方向のずれ量である。
代表点として、図13の表示画面DSPの左上の画素P0a、右上の画素P0b、左下
の画素P0c、右下の画素P0dにおける表示サブ画素のずれ量が算出されると、サブ画
素ずれ量算出部234は、表示画面DSPの水平方向にWi画素、垂直方向にHj画素の
表示画素を構成する表示サブ画素のずれ量を、画素P0a、P0b、P0c、P0dにお
ける表示サブ画素のずれ量を用いた補間処理により求める。
画素P0aを構成するG成分の表示サブ画素をP0a、R成分の表示サブ画素をP
0aとすると、表示サブ画素P0aの表示位置のずれ量は、表示サブ画素P0aの表
示位置を基準としたずれ量である。画素P0bを構成するG成分の表示サブ画素をP
b、R成分の表示サブ画素をP0bとすると、表示サブ画素P0bの表示位置のずれ
量は、表示サブ画素P0bの表示位置を基準としたずれ量である。画素P0cを構成す
るG成分の表示サブ画素をP0c、R成分の表示サブ画素をP0cとすると、表示サ
ブ画素P0cの表示位置のずれ量は、表示サブ画素P0cの表示位置を基準としたず
れ量である。画素P0dを構成するG成分の表示サブ画素をP0d、R成分の表示サブ
画素をP0dとすると、表示サブ画素P0dの表示位置のずれ量は、表示サブ画素P
0dの表示位置を基準としたずれ量である。
そこで、例えば図13の画素位置における画素を構成するR成分の表示サブ画素のずれ
量X0iは、以下の式により算出される。
Figure 2009251007
同様に、図13の画素位置における画素を構成するR成分の表示サブ画素のずれ量Y0
jは、以下の式により算出される。
Figure 2009251007
なお、図13は、R成分の表示サブ画素の表示位置のずれ量を算出する例について説明
したが、当該画素位置における表示画素を構成する他の色成分の表示サブ画素の表示位置
のずれ量についても同様に算出できる。
図14、図15、図16及び図17に、図10のステップS16の説明図を示す。図1
4〜図17では、表示画面DSPの左上隅の画素を原点として、ずれ量が定義される。図
14は、表示画面DSPの左上隅の領域における画素を構成するサブ画素に対応した入力
画像信号を模式的に表したものである。図15は、表示画面DSPの左上隅の領域におけ
る画素を構成するG成分のサブ画素に対応した入力画像信号に対して画像信号補正部23
0が出力する補正後の画像信号を模式的に表したものである。図16は、表示画面DSP
の左上隅の領域における画素を構成するR成分のサブ画素に対応した入力画像信号に対し
て画像信号補正部230が出力する補正後の画像信号の一例を模式的に表したものである
。図17は、表示画面DSPの左上隅の領域における画素を構成するB成分のサブ画素に
対応した入力画像信号に対して画像信号補正部230が出力する補正後の画像信号の一例
を模式的に表したものである。
図14は、各画素を構成するサブ画素の入力画像信号を色成分毎に表している。例えば
、左上の表示画素を構成するR成分の表示サブ画素に対応した画像信号がRin00、該
表示画素を構成するG成分の表示サブ画素に対応した画像信号がGin00、左上の該表
示画素を構成するB成分の表示サブ画素に対応した画像信号がBin00である。他の表
示画素についても同様である。画像信号補正部230は、図14に示す入力画像信号に対
しサブ画素毎に補正した画像信号を出力する。
図15は、図14の入力画像信号と、画像信号補正部230が出力する該入力画像信号
に対応したG成分のサブ画素の画像信号とを表している。即ち、図15では、画像信号補
正部230が出力するG成分の画像信号をGout00、Gout10、・・・、Gou
t22、Gout32と表している。本実施形態における画像信号補正部230は、当該
画素を構成するG成分の表示サブ画素位置を基準に、当該画素を構成する他の色成分の表
示サブ画素のずれ量に対応した補正処理を行うため、図15に示すように、画像信号補正
部230が出力するG成分の画像信号は、入力画像信号のG成分の信号である。従って、
本実施形態では、G成分についての補正処理が不要となる。
図16は、図14の入力画像信号と、画像信号補正部230が出力する該入力画像信号
に対応したR成分のサブ画素の画像信号とを表している。即ち、図16では、画像信号補
正部230によって補正された補正後のR成分の画像信号をRout00、Rout10
、・・・、Rout22、Rout32と表している。サブ画素のずれ量はサブ画素毎に
異なる場合もあるが、図16ではR成分のサブ画素をRout00〜Rout32のずれ
量が同一であり、それぞれ水平方向に「0」画素、垂直方向に「0.8」画素だけずれて
いるものとする。
このとき、R成分のサブ画素の画像信号(画素値)Rout00、Rout10は、例
えばバイリニア法により、次式のように求められる。
Figure 2009251007
図16に示す他のR成分のサブ画素の画像信号(例えばRout20、Rout01等
)も同様に求められる。
図17は、図14の入力画像信号と、画像信号補正部230が出力する該入力画像信号
に対応したB成分のサブ画素の画像信号とを表している。即ち、図17では、画像信号補
正部230によって補正された補正後のB成分の画像信号をBout00、Bout10
、・・・、Bout22、Bout32と表している。サブ画素のずれ量はサブ画素毎に
異なる場合もあるが、図17ではB成分のサブ画素をBout00〜Bout32のずれ
量が同一であり、それぞれ水平方向に「0.8」画素、垂直方向に「0.2」画素だけず
れているものとする。
このとき、B成分のサブ画素の画像信号(画素値)Bout00、Bout10は、例
えばバイリニア法により、次式のように求められる。
Figure 2009251007
図17に示す他のB成分のサブ画素の画像信号(例えばBout20、Bout01等
)も同様に求められる。
以上のような画像信号の補正処理が、図10のステップS16において行われる。
以上説明したように、本実施形態によれば、プロジェクタ20の光学系の色収差精度に
かかわらず、1画素を構成するサブ画素の表示位置のずれに起因した画質の低下を防止で
きるようになる。
〔第1の変形例〕
本実施形態では、基準位置が4点であるものとして説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、基準位置が2点であってもよい。
図18に、本実施形態の第1の変形例における基準位置の説明図を示す。図18におい
て、図4と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図19に、本実施形態の第1の変形例におけるずれ量記憶部に記憶されるずれ量を示す
。図19において、図5と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図18に示すように、基準位置は、プロジェクタ20によるスクリーンSCR上の表示
画面DSP内の第1及び第4の画素位置P1、P4である。即ち、第1の変形例における
ずれ量記憶部は、表示画面DSPの左上端部の第1の画素位置P1、右下端部の第4の画
素位置P4の各画素位置におけるずれ量を記憶する。表示画面DSP内の他の画素位置に
おける表示サブ画素のずれ量は、ずれ量記憶部に記憶される第1及び第4の画素位置P1
、P4のずれ量を補間して求められる。
なお、第1の変形例では、基準位置が、第1及び第4の画素位置P1、P4の2点であ
るものとして説明したが、第2及び第3の画素位置P2、P3の2点であってもよい。
このような本実施形態における第1の変形例によれば、上記のずれ量の補間処理により
誤差が大きくなる可能性があるものの、プロジェクタ20の光学系の色収差精度にかかわ
らず、1画素を構成するサブ画素の表示位置のずれに起因した画質の低下を防止できるよ
うになる。更に、第1の変形例によれば、図19に示すように、図5と比較して、ずれ量
記憶部が記憶すべきずれ量の記憶容量を削減できるので、画像処理部200や画像処理部
200を含むプロジェクタ20のより一層の低コスト化を図ることができるようになる。
〔第2の変形例〕
本実施形態では、基準位置が4点であるものとして説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、基準位置が9点であってもよい。
図20に、本実施形態の第2の変形例における基準位置の説明図を示す。図20におい
て、図4と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図20に示すように、基準位置は、プロジェクタ20によるスクリーンSCR上の表示
画面DSP内の第1〜第9の画素位置P1〜P9である。即ち、第2の変形例におけるず
れ量記憶部は、表示画面DSPの左上端部の第1の画素位置P1、右上端部の第2の画素
位置P2、左下端部の第3の画素位置P3、右下端部の第4の画素位置P4、第1及び第
2の画素位置P1、P2の中間の第5の画素位置P5、第2及び第4の画素位置P2、P
4の中間の第6の画素位置P6、第1及び第3の画素位置P1、P3の中間の第7の画素
位置P7、第3及び第4の画素位置P3、P4の中間の第8の画素位置P8、及び第1〜
第4の画素位置P1〜P4の中間の第9の画素位置P9におけるずれ量を記憶する。第9
の画素位置P9は、第6及び第7の画素位置P6、P7の中間位置であり、第5及び第8
の画素位置P5、P8の中間位置である。表示画面DSP内の他の画素位置における表示
サブ画素のずれ量は、ずれ量記憶部に記憶される第1及び第4の画素位置P1、P4のず
れ量を補間して求められる。
このような本実施形態における第2の変形例によれば、上記のずれ量の補間処理により
誤差を小さくでき、プロジェクタ20の光学系の色収差精度にかかわらず、1画素を構成
するサブ画素の表示位置のずれに起因した画質の低下をより精度良く防止できるようにな
る。
〔第3の変形例〕
本実施形態では、投射レンズ170の9種類のシフト量毎に、上述のように基準位置に
おけるずれ量を記憶するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく
、4種類のシフト量毎に、基準位置におけるずれ量を記憶しても良い。
図21に、本実施形態の第3の変形例におけるずれ量記憶部にずれ量が記憶されるシフ
ト量の説明図を示す。図21において、図11と同一部分には同一符号を付し、適宜説明
を省略する。
図22に、本実施形態の第3の変形例におけるずれ量記憶部に記憶されるずれ量を示す
。図22において、図5と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第3の変形例では、図11のずれ量群Z1、Z3、Z7、Z9のみがずれ量記憶部に記
憶される。その他のシフト量に対応したずれ量群は、ずれ量群Z1、Z3、Z7、Z9を
補間して求められる。
なお、第3の変形例では、図11のずれ量群Z1、Z3、Z7、Z9のみがずれ量記憶
部に記憶されるものとして説明したが、図11のずれ量群Z2、Z4、Z6、Z8のみが
ずれ量記憶部に記憶されていてもよい。
このような本実施形態における第3の変形例によれば、本実施形態と比べて、シフト量
の補間処理により誤差が大きくなる可能性があるものの、プロジェクタ20の光学系の色
収差精度にかかわらず、1画素を構成するサブ画素の表示位置のずれに起因した画質の低
下を防止できるようになる。更に、第3の変形例によれば、図22に示すように、図5と
比較して、ずれ量記憶部が記憶すべきずれ量の記憶容量を削減できるので、画像処理部2
00や画像処理部200を含むプロジェクタ20のより一層の低コスト化を図ることがで
きるようになる。
また、第3の変形例に上記の第1の変形例を適用することで、プロジェクタ20の光学
系の色収差精度にかかわらず、1画素を構成するサブ画素の表示位置のずれに起因した画
質の低下を防止する一方で、ずれ量記憶部が記憶すべき記憶容量を大幅に削減できること
ができる。
〔第4の変形例〕
本実施形態では、投射レンズ170の9種類のシフト量毎に、上述のように基準位置に
おけるずれ量を記憶するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく
、2種類のシフト量毎に、基準位置におけるずれ量を記憶しても良い。
図23に、本実施形態の第4の変形例におけるずれ量記憶部にずれ量が記憶されるシフ
ト量の説明図を示す。図23において、図11と同一部分には同一符号を付し、適宜説明
を省略する。
第4の変形例では、図11のずれ量群Z1、Z9のみがずれ量記憶部に記憶される。そ
の他のシフト量に対応したずれ量群は、ずれ量群Z1、Z9を補間して求められる。例え
ば、ずれ量群Z3をずれ量群Z1、Z9を補間して求め、ずれ量群Z7をずれ量群Z1、
Z9を補間して求めることができる。
なお、第4の変形例では、図11のずれ量群Z1、Z9のみがずれ量記憶部に記憶され
るものとして説明したが、図11のずれ量群Z3、Z7のみがずれ量記憶部に記憶されて
いてもよい。
このような本実施形態における第4の変形例によれば、本実施形態と比べて、シフト量
の補間処理により誤差が大きくなる可能性があるものの、プロジェクタ20の光学系の色
収差精度にかかわらず、1画素を構成するサブ画素の表示位置のずれに起因した画質の低
下を防止できるようになる。更に、第4の変形例によれば、第3の変形例と同様に、図5
と比較して、ずれ量記憶部が記憶すべきずれ量の記憶容量を削減できるので、画像処理部
200や画像処理部200を含むプロジェクタ20のより一層の低コスト化を図ることが
できるようになる。
また、第4の変形例に上記の第1の変形例を適用することで、プロジェクタ20の光学
系の色収差精度にかかわらず、1画素を構成するサブ画素の表示位置のずれに起因した画
質の低下を防止する一方で、ずれ量記憶部が記憶すべき記憶容量を大幅に削減できること
ができる。
以上、本発明に係る画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法を上記の実施形態に
基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような
変形も可能である。
(1)上記の実施形態又はその変形例では、1画素を3つの色成分のサブ画素で構成さ
れるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。1画素を構成する
色成分数が2、又は4以上であってもよい。
(2)上記の実施形態又はその変形例では、G成分の表示サブ画素の表示位置を基準に
R成分の表示サブ画素の表示位置のずれ量やB成分の表示サブ画素の表示位置のずれ量を
ずれ量記憶部に記憶しているものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。例えば、R成分の表示サブ画素の表示位置やB成分の表示サブ画素の表示位置を基
準に、他の色成分の表示サブ画素の表示位置のずれ量をずれ量記憶部に記憶していてもよ
い。また、1画素を構成する複数の色成分の中から基準となる色成分を選択することなく
、所与の基準画素の表示画素(表示サブ画素)の表示位置を基準に各色成分の表示サブ画
素のずれ量を定義してもよい。
(3)上記の実施形態又はその変形例では、代表点を4点であるものとして説明したが
、本発明は代表点の数に限定されるものではなく、例えば代表点が2点であってもよい。
(4)上記の実施形態又はその変形例では、基準位置を2点、4点、9点であるものと
して説明したが、本発明は基準位置の数に限定されるものではない。
(5)上記の実施形態又はその変形例では、光変調部としてライトバルブを用いるもの
として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。光変調部として、例えばD
LP(Digital Light Processing)(登録商標)、LCOS(Liquid Crystal On Silicon
)等を採用してもよい。
(6)上記の実施形態では、光変調部として、いわゆる3板式の透過型の液晶パネルを
用いたライトバルブを例に説明したが、単板式の液晶パネルや4板式以上の透過型の液晶
パネルを用いたライトバルブを採用してもよい。
(7)上記の実施形態において、本発明を、画像処理装置、画像表示装置及び画像処理
方法として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明を実現
するための画像処理方法の処理手順が記述されたプログラムや、該プログラムが記録され
た記録媒体であってもよい。
本発明に係る実施形態における画像表示装置が適用された画像表示システムの構成例のブロック図。 図1の画像表示部の構成例を示す図。 図3(A)、図3(B)は本実施形態におけるレンズシフト機能の説明図。 本実施形態における基準位置の説明図。 本実施形態におけるずれ量記憶部に記憶されるずれ量の説明図。 投射レンズのシフト量毎にずれ量を記憶するずれ量記憶部の説明図。 ずれ量記憶部に記憶されるずれ量の一例を示す図。 図2の画像信号補正部の構成例のブロック図。 図1の画像処理部のハードウェア構成例のブロック図。 図1の画像処理部の処理例のフロー図。 図10のステップS10の説明図。 図10のステップS12の説明図。 図10のステップS14の説明図。 図10のステップS16の説明図。 図10のステップS16の説明図。 図10のステップS16の説明図。 図10のステップS16の説明図。 本実施形態の第1の変形例における基準位置の説明図。 本実施形態の第1の変形例におけるずれ量記憶部に記憶されるずれ量を示す図。 本実施形態の第2の変形例における基準位置の説明図。 本実施形態の第3の変形例におけるずれ量記憶部にずれ量が記憶されるシフト量の説明図。 本実施形態の第3の変形例におけるずれ量記憶部に記憶されるずれ量を示す図。 本実施形態の第4の変形例におけるずれ量記憶部にずれ量が記憶されるシフト量の説明図。
符号の説明
10…画像表示システム、 20…プロジェクタ、 100…画像表示部、
110…光源、 112,114…インテグレータレンズ、 116…偏光変換素子、
118…重畳レンズ、 120R…R用ダイクロイックミラー、
120G…G用ダイクロイックミラー、 122,148,150…反射ミラー、
124R…R用フィールドレンズ、 124G…G用フィールドレンズ、
130R…R用液晶パネル、 130G…G用液晶パネル、
130B…B用液晶パネル、 140…リレー光学系、
142,144,146…リレーレンズ、 160…クロスダイクロイックプリズム、
170…投射レンズ、 200…画像処理部、 210…ずれ量記憶部、
220…レンズシフト量取得部、 230…画像信号補正部、
232…代表サブ画素ずれ量算出部、 234…サブ画素ずれ量算出部、
236…画像信号補正演算部、 300…CPU、 310…I/F回路、
320…ROM、 330…RAM、 340…バス、 SCR…スクリーン

Claims (8)

  1. レンズシフト機能を有する画像表示装置のレンズの通過光の変調量を定める画像信号を
    補正する画像処理装置であって、
    前記レンズのシフト量を取得するレンズシフト量取得部と、
    前記レンズシフト量取得部によって取得された前記シフト量に応じて、1画素を構成す
    るサブ画素に対応した画像信号を補正する画像信号補正部とを含むことを特徴とする画像
    処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記レンズのシフト量に対応して、前記画像表示装置により表示された表示画面内の複
    数の基準位置における前記サブ画素に対応した表示サブ画素の表示位置のずれ量を記憶す
    るずれ量記憶部を含み、
    前記画像信号補正部は、
    前記ずれ量記憶部に記憶された前記ずれ量を用いて、前記サブ画素に対応した画像信号
    を補正することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2において、
    前記画像信号補正部は、
    前記ずれ量記憶部に記憶された前記ずれ量から、前記シフト量に対応した前記表示画面
    内の所与の代表点における表示サブ画素の表示位置のずれ量を算出する代表サブ画素ずれ
    量算出部を含み、
    前記画像信号補正部は、
    前記代表サブ画素ずれ量算出部により算出された前記代表点における前記ずれ量に基づ
    いて当該画素を構成するサブ画素に対応した表示サブ画素の表示位置のずれ量を求め、該
    表示サブ画素の表示位置のずれ量を用いて前記サブ画素に対応した前記画像信号を補正す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項3において、
    前記代表点は、
    前記シフト量にて表示された前記表示画面の左上端部、右上端部、左下端部、及び右下
    端部の画素位置であることを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれかにおいて、
    前記ずれ量記憶部は、
    前記表示画面の左上端部の第1の画素位置、右上端部の第2の画素位置、左下端部の第
    3の画素位置、及び右下端部の第4の画素位置の各画素位置におけるずれ量を記憶するこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    1画素がR成分のサブ画素、G成分のサブ画素、及びB成分のサブ画素により構成され

    前記ずれ量記憶部は、
    前記G成分のサブ画素に対応した表示サブ画素の表示位置を基準に、該表示画素を構成
    するR成分のサブ画素に対応した表示サブ画素の表示位置のずれ量、及び該表示画素を構
    成するB成分のサブ画素に対応した表示サブ画素の表示位置のずれ量を記憶することを特
    徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置によって補正されたサブ画素の画像信号に基づいて画像表示を行う画
    像表示部とを含むことを特徴とする画像表示装置。
  8. レンズシフト機能を有する画像表示装置のレンズの通過光の変調量を定める画像信号を
    補正する画像処理方法であって、
    前記レンズのシフト量を取得するレンズシフト量取得ステップと、
    前記レンズシフト量取得ステップにおいて取得された前記シフト量に応じて、1画素を
    構成するサブ画素に対応した画像信号を補正する画像信号補正ステップとを含むことを特
    徴とする画像処理方法。
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