JP2009250687A - 水道メータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 表記スペースを広く有し、かつ表記内容が見易い水道メータを提供する。
【解決手段】 本体ケース3に回動開閉可能な形で蓋部2が取り付けられた水道メータ1において、蓋部2の裏面2bに板状の表記部材100が取り付けられ、該表記部材100にも所定の記載事項が表記可能とされる。該表記部材100は、表面100aの第一側が蓋部2の裏面2bに対し対向する対向位置と、該第一側が、その逆の第二側の回動軸線X1周りに回動して該蓋部2の裏面2bから離間した展開状態との間で回動可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は水道メータに関するものである。
特開2002−310741号公報
従来、水道水の積算使用量を表示する水道メータが使用されている。積算使用量を表示する表示面は蓋を開けると視認できるようになっており、当該積算使用量を表示する表示部や、計量法等の必須となる表記事項が記載されている。他方、水道メータの蓋にも、製造メーカの名称や、製造番号、口径等といった多数の表記事項がある。水道メータが使用される地域の印章(都市マーク)が記載される場合もある。このように、現状の水道メータには極めて多くの表記事項が存在している。
ところが、こうした表記事項を記載する表記スペースには限りがある。特に指針式の表示部が設けられるものについては、その指針式表示部が広いスペースを占有するため、他の表記事項を記載するスペースがより狭くなる。現状では、そうした限られたスペースを無駄なく活用して各種表記事項を記載しているが、法改正や新たな規格の採用等、新たな表記事項の記載が必要となった際には、全てを記載できなくなる可能性がある。特に、指針式の表示部が新たに追加される場合には、極めて厳しい状況が予想できる。また、仮に記載できたとしても、表記の密集化は避けられず、各種表記事項の視認性が悪化するという問題が生じる可能性もある。
本発明の課題は、表記スペースを広く有し、かつ表記内容が見易い水道メータを提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために本発明は、水道水の供給経路上に配置され、水道水の積算使用量を表示する水道メータであって、
上部が開口した本体ケースと、
本体ケースの上部開口から視認可能な位置に配置され、水道水の積算使用量を表示する積算表示部と、
本体ケースの上部開口を形成する縁部に対し、積算表示部を隠蔽する閉位置と、積算表示部が視認可能な開位置との間で開閉自在に取り付けられた蓋部と、
蓋部が閉位置に位置した状態において開口内に収容されるよう蓋部の裏面に取り付けられ、所定の記載事項が表記される記載事項表記領域を有した板状の表記部材と、
を備えることを特徴とする。
上記本発明の構成によると、水道メータの蓋裏面に表記部材が設けられるので、その表記部材に所定の記載事項(製造メーカ名、メーカマーク又は都市マーク、口径、都市指定番号など)を記載することができるので、新たな記載事項の追加に対応可能となる。また、表記部材は、蓋を閉じた状態において水道メータ内部に収納される形となるので、当該表記部材の追加に起因して意匠性が低下することもない。
この表記部材は、該表記部材の表面の第一側が蓋部の裏面に対し対向する対向位置と、該対向位置にある該表記部材の表面の第一側が、該第一側とは逆の第二側にて当該表面と平行に位置する回動軸線周りに回動して該蓋部の裏面から離間した展開状態との間で回動可能となる形で蓋部に取り付けることができる。この構成によると、表記部材の回動により、当該表記部材の表裏両面を視認可能となるので、それら両面を記載事項表記領域とすることができる。
また、上記のように表記部材を蓋部に回動可能に取り付ける取付部は、該表記部材及び該蓋部のいずれか一方に一体に設けられるとともに軸線が回動軸線に一致する軸部と、他方に一体に設けられるとともに該軸部に対し回動可能に連結されるヒンジ部と、を有して構成できる。また、当該取付部は、該表記部材及び該蓋部とは別体に設けられるとともに軸線が回動軸線に一致する軸部と、該表記部材及び該蓋部の双方に一体に設けられるとともに該軸部に対し回動可能に連結されるヒンジ部と、を有して構成することもできる。これらの構成によると、よりシンプルな形で表記部材と蓋裏面とを組み付けることができる。
ところで、表記部材が取り付けられる蓋部は、閉位置において本体ケースと対向する対向面の第一側が、該本体ケースに対し離間ないし接近可能となるよう、当該第一側とは逆の第二側に位置する回動軸線周りにて回動可能となる形で本体ケースに取り付けられ、開閉操作により当該回動軸線周りに定められる開位置と閉位置との間の所定の開閉角度範囲内を回動するように構成できる。具体的には、蝶番による取付部により蓋部と本体ケースとを回動可能に取り付けることができる。
上記のように、蓋部が本体ケースに対し回動する形で開閉する構成の場合、表記部材と蓋部との回動軸線を第一の回動軸線とし、蓋部と本体ケースとの回動軸線を第二の回動軸線とすると、第一の回動軸線と第二の回転軸線とを互いに平行とすることができる。この構成によると、蓋部を開状態とすることで、表記部材の記載事項表記領域を容易に視認できるようになる。
さらに、表記部材において、第一の回動軸線が位置する第二側は、第一側よりも第二の回転軸線に近い側とすることができる。この構成によると、本体ケースに対し蓋部を閉状態から開状態とする際に、表記部材は自重により展開位置となるから、蓋部を開けるだけでそのまま視認可能となる。なお、第一と第二の両回転軸線を一致させ、表記部材を本のページめくりのような形で展開するようにすることもできるし、表記部材を下からめくり上げる形で展開するようにすることもできる。
また、上記構成において、開位置にある蓋部と本体ケースとのなす開角度が鈍角をなして開くよう構成し、展開位置にある表記部材と蓋部とのなす展開角度が開角度よりも小さくなるよう構成することができる。この構成によると、開位置にある蓋部は鈍角をなす形で開くので積算表示部が見易くなる。さらに、蓋部を開位置とした状態で表記部材を展開位置としても、積算表示部の視認が可能となる。
また、上記構成において、蓋部が本体ケースに対し開位置にあり、かつ表記部材が蓋部に対し展開位置にある場合に、蓋部の裏面と表記部材の表面との双方を上方に臨む形で位置させることができる。これにより、表記部材の表面と蓋部の裏面に記載事項表記領域がある場合に、蓋部を開位置とし、表記部材を展開位置とすれば、上方から双方の記載事項表記領域を視認することができる。
また、上記構成において、展開位置にある表記部材と蓋部とのなす展開角度が鋭角をなすよう構成できる。この構成によると、少なくとも鈍角をなして開状態となる蓋部に対し、表記部材が鋭角をなして展開される構成となるので、蓋部裏面、表記部材表面、及び積算表示部の全てを同時に視認し易くなる。特に、表記部材の展開角度が鋭角となるよう制限されれば、積算表示部の視認が表記部材により妨げられ難くなるので、積算表示部の視認性が増す。
ところで、本発明の水道メータは、表記部材の回動範囲を規制する展開位置側回動規制部を備えて構成することができる。これにより、より視認性の高い位置に展開位置を設定できる。
この回動規制部のうち表記部材の展開位置を規定する展開位置側回動規制部は、展開位置にある表記部材と蓋部とがなす角度が所定の展開角度となるよう蓋部及び表記部材のいずれかから他方に突出する形で形成することができる。この構成によると、蓋部裏面又は表記部材表面に突出部を設けるだけで展開位置側回動規制部を簡易に形成できる。
本発明の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。
図1は本発明に係る水道メータ1の外観図であり、図2はその平面図、図3は図2のA−A断面図である。本実施形態の水道メータ1は、乾式羽根車式水道メータであって、図1に示すように、上部が開口した本体ケース3と、その本体ケース3の内部に収納され、水道水の使用量を計量する計量部35と、本体ケース3の上部開口50(図3参照)から視認可能な位置に配置され、水道水の積算使用量を表示する積算表示部40(図2参照)とを備える。また、本体ケース3の上部開口50を形成する縁部51に対し、積算表示部40を隠蔽する閉位置と、積算表示部40が視認可能な開位置との間で開閉自在に取り付けられた蓋部2を備える。
蓋部2は、閉位置において本体ケース3と対向する対向面の第一側(回動軸線X0から遠い側)が、該本体ケース3に対し離間ないし接近可能となるよう、第二側(第一側とは逆側)に位置する回動軸線X0周りにて回動可能となる形で本体ケース3に取り付けられている。そして、開閉操作(回動操作)により当該回動軸線X0周りに定められる開位置と閉位置との間の所定の開閉角度範囲内において回動するよう構成されている。本実施形態においては、蝶番からなる取付部により蓋部2と本体ケース3とが回動可能に取り付けられ、開位置にある蓋部2と本体ケース3とがなす開角度θ0(図6参照)が鈍角をなすよう構成される。
本体ケース3は、上ケース33と下ケース10とを有して構成されている。下ケース10には、図2に示すように、流入側ノズル11aと流出側ノズル11bとが設けられ、そのうち流入側ノズル11aには、異物を除去するためのストレーナ12が取り付けられている。また、下ケース10の底部には十字状に突出した水平設置支え13が形成され、内部の計量室5には羽根車18が回転自在に設けられている。
また、羽根車18の軸部上端にはマグネット17が取り付けられている。下ケース10の内部には、下ガスケット19を挟んでレジスタボックス20が組付けられている。
レジスタボックス20には、上台板24、マグネット歯車26、歯車列27、指針式表示部28(28a,28b,28c)、数字車29が設けられ、レジスタボックス20の上部には、Oリング31を挟んでガラス板30が設けられている。またマグネット歯車26は、レジスタボックス20の底壁を挟んで羽根車18のマグネット17に対向する位置に配置されている。
レジスタボックス20の上部には、上ガスケット32を挟んで上ケース33が取り付けられ、下ケース10に螺子固定されている。また、上ケース33は、軸線Zを有した筒状に形成され、ピン34により上述した蓋部2が回動開閉自在に取り付けられている。
水道水は、流入側ノズル11aから計量室5内に流入し、水量に応じた回転速度で羽根車18を回転した後、流出側ノズル11bから流出する。この羽根車18の回転によりマグネット歯車26が回転し、その回転力が歯車列27伝わって、指針式表示部28が回転する。また、数字車29が回転して、水道水の積算使用量が積算表示部40に表示される。
図4に、蓋部2が開いた状態(開位置)の水道メータ1の平面図を示す。図4に示すように、上部開口50内には開口内表示部(第一表記領域)A0が設けられている。この開口内表示部A0は、上台板24に形成された積算表示部40、指針式表示部28、メーカマーク43、口径/最大流量42、型式承認番号41、水流方向44とを有しており、上述したガラス板30を通して(介して)上部開口50から視認できるようになっている。
蓋部2の表面2aには、図2に示すように、所定の記載事項(製造メーカ名45、メーカマーク又は都市マーク46、製造番号刻印スペース48、口径47)が表記される記載事項表記領域(第二表記領域)A1が設けられている。他方、蓋部2の裏面2bには、図5に示すように、所定の記載事項が表記される記載事項表記領域(第三表記領域)A2が設けられている。なお、図5は、蓋部2の裏面図(後述の表記部材100を外した状態)である。本実施形態においては、製造番号62と、水道メータ1が計量法で定められた検定試験に合格したことを証明するための証印60とが、記載事項表記領域(裏側記載事項表記領域)A2に表記されている。
ところで、蓋部2の裏面2bには、図3及び図6に示すように、表記部材100が取り付けられる。なお、図6は、図3と同様、図2のA−A断面図であるが、図2とは異なり、蓋部2が開いた状態で、かつ表記部材が展開した状態を示している。また、図7は、表記部材が取り付けられた蓋部(表記部材100は後述する対向状態をしている)を示す図であり、図8は、表記部材100の表面と側面を示す図である。
表記部材100は、円形板状部101を有しており、蓋部2の裏面2bに取り付けられる。さらに、表記部材100の表面100aには、記載事項表記領域(第四表記領域:補助表記領域)A3が設けられており、本実施形態においては、記載事項表記領域A3に、国際規格(OIML)の要請により追加された表示事項61が表記されている。
近年、国際規格(OIML)の要請により、従来の水道メータに記載されている事項に加えて更に多くの情報を記載する必要が生じている。また、検定合理化(少ない通過流量での検査)のため一桁下の指針式表示部28(図3の符号28c)の追加が要求されることもある。こうした場合、表記しなければならない全ての情報を、従来の表記スペースだけでは全て表示しきれなくなる可能性がある。本実施形態のように、表記部材100を使うことにより、より多くの情報を表記することが可能となり、追加情報の記載に対応することができる。
なお、本実施形態においては、表記部材100の表面100aに記載事項表記領域A3を設けているが、裏面100bに設けてもよいし、表裏両面100a,100bに設けてもよい。また、記載事項表記領域A3に表記される記載事項は、上述した表示事項61に限られず、それ以外の内容の記載事項であってもよい。
表記部材100は、図6に示すように、表面100aの第一側が蓋部2の裏面2bに対し対向する対向位置(図6の破線状態の位置)と、該第一側が第二側(第一側とは逆側)の回動軸線X1周りに回動して該蓋部2の裏面2bから離間した展開状態(図6の実線状態の位置)との間で回動可能となる形で蓋部2に取り付けられる。
その取付部105は、表記部材100及び蓋部2のいずれか一方に一体に設けられるとともに軸線が回動軸線X1に一致する軸部と、他方に一体に設けられるとともに該軸部に対し回動可能に連結されるヒンジ部とを有して構成することができる。本実施形態における取付部105は蝶番として形成されており、具体的には、図6及び図7に示すように、蓋部2の裏面2bから表記部材100側に突出する対をなす軸支持部121,121と、該軸支持部121,121の両先端部を連結する形で一体に形成された軸部120と、表記部材100の第二側の端縁部に設けられたヒンジ部110とを有して構成されている。
なお、本実施形態の回動軸線X1は、表記部材100の表面100aと平行に位置している。また、表記部材100と蓋部2との回動軸線X1を第一の回動軸線とし、蓋部2と本体ケース3との回動軸線X0を第二の回動軸線とすると、本実施形態の第一の回動軸線X1と第二の回転軸線X0とは、図7に示すように、互いに平行に位置する。さらに、表記部材100において、第一の回動軸線X1が位置する第二側は、第一側よりも第二の回転軸線X0に近い側に位置する。つまり、本実施形態の回転軸線X1(つまり軸部120)は、本体ケース3側に位置しており、展開状態における開放側が当該軸線とは逆側を向く形となっている(図6参照)。このため、本体ケース3に対し蓋部2を閉状態から開状態とする際に、表記部材100は自身の重さで展開位置に移動するから、蓋部2を開けるだけで表記部材100の表面100aをそのまま視認可能となる、即ち、記載事項表記領域A3をそのまま視認可能となる。
また、開位置にある蓋部2と本体ケース3とのなす開角度θ0は、開位置にある蓋部2の裏面2bが上方に臨む形で位置する角度(本実施形態においては鈍角)となるよう構成される。他方、展開位置にある表記部材100と蓋部2とのなす展開角度θ1は、開角度θ0よりも小さい角度(本実施形態では鋭角)なるよう構成される。さらに、蓋部2が本体ケース3に対し開位置にあり、かつ表記部材100が蓋部2に対し展開位置にある場合において、蓋部2の裏面2bと表記部材100の表面100aとの双方が、共に上方に臨む形で位置する(図6参照)。これにより、上方から蓋部2の裏面(記載事項表記領域A2)2bと表記部材100の表面(記載事項表記領域A3)100aとの双方を同時に視認可能となり、さらに、積算表示部40等の開口内表示部(記載事項表記領域A0)も視認可能となる。
なお、表記部材100の回動範囲は、上記した対向位置と展開位置との間に規制されており、それぞれの位置には表記部材100をそれら各位置に位置決めするための回動規制部2c、2dが設けられている。
対向位置側の回転規制部(対向位置側回転規制部)2cは、蓋部2の裏面2bのうち、対向位置にある表記部材100の第一側端縁部と当接する当接部である。つまり、表記部材100は、該対向位置側回転規制部2cに当接する形で対向位置に位置決め(位置規制)される。
他方、展開位置側の回動規制部(展開位置側回動規制部)2dは、展開位置にある表記部材100と蓋部2とがなす角度が所定の展開角度θとなる位置にて該表記部材100の裏面100bと当接する当接部である。具体的に言えば、蓋部2の裏面2bから突出形成された突出部であり、その突出先端部が展開角度に位置した表記部材100に当接する。さらに詳細に言うならば、蓋部2の裏面2bから突出形成された軸支持部121,121の突出先端からさらに突出した突出部であり、当該突出部の根元に表記部材100の裏面100bが当接する。
なお、表記部材100は、その周縁形状が本体部4の周縁形状よりも小さく形成されている。水道メータは口径により蓋の大きさが異なっており、一番小さなもの(13mm)から20mm、25mm、40mmと口径が大きくなるに従って、段階的に蓋の半径が大きくなっていく。本実施形態における口径は20mmであるが、表記部材100は、口径が最小のもの(13mm用)を用いている。つまり、規格として予め定められた複数の口径のうちの最小のものに適用可能な表記部材100を用いている。このようにすると、口径の異なる水道メータの間で、表記部材100を共通して使用することが可能となる。
以上が本発明の第一実施形態である。以下、上記実施形態とは異なる他の実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同一の構成部分については同一の符号を付することにより説明を省略する。
図9、図10、図11は、本実施形態の第二実施形態を説明する図であり、図9は、上記第一実施形態の図6に対応する断面図、図10は、第二実施形態における蓋部2の裏面図及びそのB−B断面図、図11は、表記部材の表面図及びそのC−C断面図である。
第二実施形態においては、蓋部2と表記部材100とを取り付ける取付部105が、該表記部材100及び該蓋部2とは別体に設けられて軸線が回動軸線X1に一致する形で配置される軸部130と、該表記部材100及び該蓋部2の双方に一体に設けられるとともに該軸部130に対し回動可能に連結されるヒンジ部111,123とを有して構成されている。
蓋部2には、表記部材100側に突出するヒンジ部123が形成されており、その先端部には、別体形成されたピン(軸部)130を貫通配置可能な孔部123cが設けられている。他方、表記部材100には、第二側(第二の回動軸線X0側)の端縁よりも第一側において、蓋部側に突出するヒンジ部111が設けられており、その先端部には、別体形成されたピン(軸部)130を貫通配置可能な孔部111cが設けられている。そして、双方のヒンジ部111,123の孔部111c,123cにピン(軸部)130を貫通配置することで、蓋部2及び表記部材100の双方が回動可能に固定される。
展開位置側回動規制部2fは、蓋部2の裏面2bのうちヒンジ部123よりも第二の回動軸線X0側から、表記部材100に向けて突出する突出部として形成され、その突出先端面に表記部材100の第二側が当接することで、該表記部材100は展開位置に位置決めされる。他方、対向位置側回動規制部2eは、上記第一実施形態の対向位置側回動規制部2cと同様としてもよいが、本実施形態においては、蓋部2の裏面2bから表記部材100に向けて突出する突出部として形成され、その突出先端面に表記部材100の第一側が当接することで、該表記部材100は対向位置に位置決めされる。
なお、上記第一及び第二実施形態の双方において、展開位置側回動規制部はいずれも蓋部2に設けられているが、例えば表記部材100に設けることもできる。具体的に言えば、図12,図13,図14に示すように、表記部材100の表面100aの、ヒンジ部111よりも第二側(第二の回動軸線X0側)から、蓋部2に向けて突出する突出部2gとして形成されており、その突出先端面に蓋部2が当接することで、該表記部材100は展開位置に位置決めされる。
ところで、上記第一及び第二実施形態においては、第一の回動軸線X1は表記部材100の表面100aと平行で、かつ、第一の回動軸線X1は第二の回転軸線X0に近い側にて該第二の回転軸線X0と平行となるように構成されており、これにより、本体ケース3に対し蓋部2を閉状態から開状態とするだけで、表記部材100は自身の重さで展開位置に移動し、記載事項表記領域A0、A2,A3を同時に視認できる視認性の高い構造を実現しているが、軸線X1,X0の位置関係は必ずしも上記実施形態と同様でなくともよい。例えば、第一の回動軸線X1を、第二の回転軸線X0から遠い側にて該第二の回転軸線X0と平行となるように構成し、表記部材100を下からめくり上げる形で視認する構成としてもよい。第一の回動軸線X1と第二の回転軸線X0とを一致させ、蓋部2と表記部材100の双方を本のページをめくるように展開させる構成もありうる。また、展開方向が上向きや下向きではなく、左又は右方向となるように第一の回動軸線X1を設けてもよい。また、開角度θ0及び展開角度θ1についても、上記第一及び第二実施形態と必ずしも同様に構成される必要はなく、少なくとも記載事項表記領域A0、A2,A3が表記部材100の回動により視認できる構成(同時に視認できなくともよい)であればよい。
また、上記第一及び第二実施形態において、蓋部2と表記部材100との当接部を、接触に伴う衝撃を緩和する衝撃緩和部として構成することができる。例えば、蓋部2と表記部材100とのいずれか一方の当接部に弾性部材からなるシートを設けておけばよい。また、蓋部2と表記部材100との接触が面接触となるように、互いの当接部の形状を定めてもよい。
本発明の第一実施形態に係る水道メータの外観図。 蓋部の平面図。 蓋部を閉じた状態の水道メータの断面図。 本体ケースの開口内表示部を示す水道メータの平面図。 表記部材を取り外した状態における蓋部の裏面図。 蓋部を開けた状態の水道メータの断面図。 表記部材を取り付けた状態における蓋部の裏面図。 表記部材の平面図。 本発明の第二実施形態に係る、蓋部を開けた状態の水道メータの断面図。 第二実施形態において、表記部材を取り付けた状態における蓋部の裏面図及び断面図。 第二実施形態における表記部材の平面図及び断面図。 本発明の第三実施形態に係る、蓋部を開けた状態の水道メータの断面図。 第三実施形態において、表記部材を取り付けた状態における蓋部の裏面図及び断面図。 第三実施形態における表記部材の平面図及び断面図。
符号の説明
1 水道メータ
2 蓋部
3 本体ケース
4 本体部
100 表記部材
X0 第二の回動軸線(蓋部と本体ケースとの回動軸線)
X1 第一の回動軸線(表記部材と蓋部との回動軸線)
A0 記載事項表記領域(開口内表示部)
A1 記載事項表記領域
A2 記載事項表記領域
A3 記載事項表記領域

Claims (12)

  1. 水道水の供給経路上に配置され、該水道水の積算使用量を表示する水道メータであって、
    上部が開口した本体ケースと、
    前記本体ケースの上部開口から視認可能な位置に配置され、前記水道水の積算使用量を表示する積算表示部と、
    前記本体ケースの前記上部開口を形成する縁部に対し、前記積算表示部を隠蔽する閉位置と、前記積算表示部が視認可能な開位置との間で開閉自在に取り付けられた蓋部と、
    前記蓋部が前記閉位置に位置した状態において前記開口内に収容されるよう前記蓋部の裏面に取り付けられ、所定の記載事項が表記される記載事項表記領域を有した板状の表記部材と、
    を備えることを特徴とする水道メータ。
  2. 前記表記部材は、該表記部材の表面の第一側が前記蓋部の裏面に対し対向する対向位置と、該対向位置にある該表記部材の表面の第一側が、該第一側とは逆の第二側にて当該表面と平行に位置する回動軸線周りに回動して該蓋部の裏面から離間した展開状態との間で回動可能となる形で前記蓋部に取り付けられている請求項1記載の水道メータ。
  3. 前記表記部材を前記蓋部に回動可能に取り付ける取付部は、該表記部材及び該蓋部のいずれか一方に一体に設けられるとともに軸線が前記回動軸線に一致する軸部と、他方に一体に設けられるとともに該軸部に対し回動可能に連結されるヒンジ部と、を有してなる請求項2記載の水道メータ。
  4. 前記表記部材を前記蓋部に回動可能に取り付ける取付部は、該表記部材及び該蓋部とは別体に設けられるとともに軸線が前記回動軸線に一致する軸部と、該表記部材及び該蓋部の双方に一体に設けられるとともに該軸部に対し回動可能に連結されるヒンジ部と、を有してなる請求項2記載の水道メータ。
  5. 前記蓋部は、前記閉位置の前記本体ケースと対向する対向面の第一側が、該本体ケースに対し離間ないし接近可能となるよう、当該第一側とは逆の第二側に位置する回動軸線周りにて回動可能となる形で前記本体ケースに取り付けられ、開閉操作により当該回動軸線周りに定められる前記開位置と前記閉位置との間の所定の開閉角度範囲内を回動するように構成されている請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の水道メータ。
  6. 請求項2記載の要件を備え、
    前記表記部材と前記蓋部との回動軸線を第一の回動軸線とし、前記蓋部と前記本体ケースとの回動軸線を第二の回動軸線とした場合に、前記第一の回動軸線と前記第二の回転軸線とは互いに平行とされている請求項5記載の水道メータ。
  7. 前記表記部材において、前記第一の回動軸線が位置する前記第二側は、前記第一側よりも前記第二の回転軸線に近い側とされている請求項6記載の水道メータ。
  8. 前記開位置にある前記蓋部と前記本体ケースとのなす開角度が鈍角をなして開くよう構成される一方で、前記展開位置にある前記表記部材と前記蓋部とのなす展開角度が前記開角度よりも小さくなるよう構成されている請求項7記載の水道メータ。
  9. 前記蓋部が前記本体ケースに対し前記開位置にあり、かつ前記表記部材が前記蓋部に対し前記展開位置にある場合に、前記蓋部の裏面と前記表記部材の表面との双方が上方に臨む形で位置する請求項8記載の水道メータ。
  10. 前記展開位置にある前記表記部材と前記蓋部とのなす展開角度が鋭角をなすよう構成されている請求項7ないし請求項9のいずれか1項に記載の水道メータ。
  11. 請求項2記載の要件を備え、
    前記表記部材の回動範囲を規制する展開位置側回動規制部を備える請求項2ないし請求項10のいずれか1項に記載の水道メータ。
  12. 前記回動規制部のうち前記表記部材の前記展開位置を規定する展開位置側回動規制部は、前記展開位置にある前記表記部材と前記蓋部とがなす角度が所定の展開角度となるよう前記蓋部の裏面から突出形成されている請求項2ないし請求項10のいずれか1項に記載の水道メータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012083298A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Kimmon Mfg Co Ltd 直読式水道メータ、パルス発信ユニットおよび付加機能ユニット

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