JP2009250458A - 熱交換器の熱交換部ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一枚のアルミニウム又はアルミニウム合金の薄板からなり断面が深いU字状を呈する多数の樋状要素と、所定の距離を置いて導入孔と排出孔とを形成したアルミ合金等のベース板とを具備し、前記各樋状要素は、所定の間隔で平行し底部が前記導入孔と排出孔とに跨る状態で前記ベース板へ接合され、前記樋状要素の隣合う側板相互は、三辺が互いに接合されていて袋状部を構成しており、前記ベース板の導入孔から各袋状部を経て前記ベース板の排出孔へ通じる経路が第1の流体流路を構成し、前記各樋状要素が第2の流体流路を構成していることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
しかし、アルミニウム又はアルミニウム合金(以下「アルミ合金等」と言う。)の薄板は、波数が多ければ多いほどコルゲート成形するのが難しくなるため、最近はコルゲートに代えて、以下説明するように多数の袋状のヒートシンクを用いた熱交換部ユニットが提案されている(特許文献1)。
第1のヒートシンクは、二枚の薄板金の一方を袋状に曲げ加工し、他方の薄板金の一辺へ鍔部を曲げ加工し、両方の薄板金を圧接ないし溶着して開口部の長さ方向に沿う一辺へ前記鍔部を有するように全体を袋状に形成している。
第3のヒートシンクは、二枚の薄板金の一方を袋状に曲げ加工するとともに、その開口側一辺へ鍔部を曲げ加工し、両薄板金を圧接ないし溶接して開口部の長さ方向に沿う一辺へ鍔部を有するように全体を袋状に形成している。
隣合うヒートシンクは、前記組み合せ状態において相互の対応する鍔部が互いに重なった状態となるように固定されて熱交換部ユニットを構成している。
前記熱交換部ユニットは、各ヒートシンク内を一端部から他端部方向へ流体が流れるように高温流体の流路が形成され、隣合うヒートシンク相互の間を他端部から一端部方向へ流体が流れるように低温流体の流路が形成される状態で熱交換器内へ組み込まれる。
また、各薄板金を加工するため少なくとも四種のプレス金型が必要(第1ヒートシンクの一方の薄板金加工用、第1,第2ヒートシンクの他方の薄板金加工用、第2,第3ヒートシンクの一方の薄板金加工用、及び第3ヒートシンクの他方の薄板金加工用)で、この点も製造コストアップの要因であった。
図1はベース板上のカバーを取り除いた一実施形態の熱交換部ユニットの部分破断平面図、図2は図1の実施形態の熱交換部ユニットの樋状要素を除いた状態の部分分解斜視図、図3は図1の矢印A−Aに沿う断面図、図4は樋状要素の部分正面図、図5は溝状要素を加工する前にプレス加工されたアルミ合金等の薄板の部分平面図、図6は図5の薄板の正面図である。
各樋状要素1は、所定の間隔で平行し底部が前記導入孔20と排出孔21とに跨る状態で前記ベース板2へ接合されており、前記樋状要素1の隣合う側板相互は、三辺が互いに接合されていて袋状部10を構成している。
前記ベース板2の導入孔20から各袋状部10を経て前記ベース板2の排出孔21へ通じる経路が第1の流体流路bを構成し、前記各樋状要素1が第2の流体流路cを構成している。
平行に形成されており、図2で示すようにアルミ合金等の板からなる方形枠状のスペーサ板2aが重ねられている。スペーサ板2aの両端部上面にはそれぞれ櫛歯状の位置決め片40,40が形成された位置決め板4,4が相対向するように設置される。
図1及び図3で示すように、各樋状要素1の内底部へ位置決め板4の位置決め片40を押込んだ状態とすることにより、各樋状要素1をベース板2の上面へ平行状に直立して並ぶように位置決めされる。
カバー3はアルミ合金等の板からなり、ベース板2上に設置された多数の樋状要素1を覆うように設置される。このカバー3は、一端部が(図1の下側部分)一部開放されて流体の導入口(図示しない)となっており、他端部上面に流体の排出口30が形成され、当該他端部が端板31により塞がれている。
図1及び図3で示すように、各樋状要素1の内底部へ位置決め板4の位置決め片40を押込んだ(嵌合した)状態とすることにより、各樋状要素1をベース板2の上面へ平行状に直立して並ぶように位置決めする。
この実施形態では、各樋状要素1相互の間隔は、図1のように交互に配置された第1の流体流路bと第2の流体流路cの幅がほぼ等しくなるような間隔となっている。
各樋状要素1の底部は、ベース板2の表面へ接着により接合されているのが好ましい。
また、隣合う樋状要素1の側板の上部縁辺は、図3で示すように当該部分の薄板相互の重ね部13の一方へ折り返し部12を形成し、この折り返し部12を前記重ね部13へ固くかしめにより被せている。
塗装が施されたアルミ合金等の板(3003合金、板厚0.14mm)を用い、例えば図5,図6で示すように、平面方形でフランジ付きの浅いトレイ形状であって長さ方向中央部両端へ折り曲げ用スリット14を有するブランク1aを打抜く。
次のU字状に加工する際の形状の安定性を確保するため、ブランク1aを成形した場合に凸形状になる部分へエンボス加工を施すのが好ましい。
図9において、密閉筐体5の内部は隔壁52により機器の収容空間50と熱交換器の収容空間51とに区分されており、機器の収容空間50には電子機器6が収容され、他の収容空間51には図2の熱交換器a1が収容されている。
熱交換器a1の収容空間51の外壁53には、外気の導入口53aと排出口53bとが形成され、当該収容空間51内には排出口53bの近傍にファンユニット56が設置されている。
一方筐体1の外部における低温の空気は、導入口53a,熱交換部ユニットaの第2の流体流路cを図9の各矢印ロのように連続的に経由して排出口53bより排出される。
そして、前記のように循環する高温の空気は、熱交換部ユニットaの第1の流体流路bを通過する過程で第2の流体流路cを逆方向に流れる低温外気と熱交換されて冷却されるから、収容空間50内の温度のさらなる加熱が抑制され、電子機器の6の発熱も抑制される。
また、外気の導入口53aを熱交換器a1の前方下部へ位置させ、排出口53bを熱交換器a1の前方上部へ位置するように設置しても実施することができる。
ベース板2と各樋状要素1及び隣合う樋状要素1の側板相互の重ね部13相互を接着により接合した場合には、ろう付け接合のように部材に高温が加えられていないので強度低下がない。
各樋状要素1の隣合う側板相互の三辺週縁部を接合する場合において、前記のようにキャップ11や折り返し部12を形成することなく、例えば図7の(d)図及び図8の(f)図のように相互の重ね部13を単に重ねた状態で接合することができる。
また、各樋状要素1の隣合う側板相互の長さ方向両端部縁部を接合する場合において、図7の(e)図で示すように、当該部分の重ね部13へ当該重ね部13の一方に形成した折り返し部12を被せるように構成することができる。
他方、各樋状要素1の隣合う側板相互の上部を接合する場合において、図8の(g)図で示すように、当該部分の重ね部13へ樋状のキャップ11を被せるように構成することができる。
この場合、熱交換器4の全体において第1の流路と第2の流路は密閉循環系となる。
10 袋状部
11 キャップ
12 折り返し部
13 辺縁の重ね部
1a ブランク
2 ベース板
20 導入孔
21 排出孔
2a スペーサ
3 カバー
4 位置決め板
40 位置決め片
5密閉筐体
a 熱交換部ユニット
b 第1の流体流路
c 第2の流体流路
Claims (2)
- 1枚のアルミニウム又はアルミニウム合金(以下「アルミ合金等」と言う。)の薄板からなり断面が深いU字状を呈する多数の樋状要素と、所定の距離を置いて導入孔と排出孔とを形成したアルミ合金等のベース板とを具備し、
前記各樋状要素は、所定の間隔で平行し底部が前記導入孔と排出孔とに跨る状態で前記ベース板へ接合され、
前記樋状要素の隣合う側板相互は、三辺が互いに接合されていて袋状部を構成しており、
前記ベース板の導入孔から各袋状部を経て前記ベース板の排出孔へ通じる経路が第1の流体流路を構成し、前記各樋状要素が第2の流体流路を構成している、
ことを特徴とする熱交換器の熱交換部ユニット。 - 前記樋状要素の隣合う側板相互の三辺は、当該部分における薄板相互が重ねられ、当該重ね部には樋状のキャップが被せられているか又は当該重ね部の一方へ形成した折り返し部が当該重ね部へ被せられている、請求項1に記載の熱交換器の熱交換部ユニット。
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JP2008095554A JP5243084B2 (ja) | 2008-04-01 | 2008-04-01 | 熱交換器の熱交換部ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008095554A JP5243084B2 (ja) | 2008-04-01 | 2008-04-01 | 熱交換器の熱交換部ユニット |
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Family
ID=41311358
Family Applications (1)
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2008
- 2008-04-01 JP JP2008095554A patent/JP5243084B2/ja active Active
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JP5243084B2 (ja) | 2013-07-24 |
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