JP2009249789A - 新聞広告用紙 - Google Patents
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Abstract
【課題】新聞用紙において、エンボス加工を施した新聞用紙に広告を印刷することで、広告に高級感を与え、宣伝効果を高め、「新聞」としてのタイムリー性を損ねることなく、かつインパクトのある新聞広告用紙を提供する。
【解決手段】広告を印刷する新聞用紙において、印刷前に予めエンボス加工を施し、好ましくは、エンボス深さが20〜50μmであり、より好ましくはエンボス加工を施す原紙としての新聞用紙が、表面に顔料塗工層を有する新聞広告用紙である。また、エンボス加工を施す際の線圧が100〜300kg/cmである。
【選択図】図1
【解決手段】広告を印刷する新聞用紙において、印刷前に予めエンボス加工を施し、好ましくは、エンボス深さが20〜50μmであり、より好ましくはエンボス加工を施す原紙としての新聞用紙が、表面に顔料塗工層を有する新聞広告用紙である。また、エンボス加工を施す際の線圧が100〜300kg/cmである。
【選択図】図1
Description
本発明は、新聞用紙において、エンボス加工を施した新聞用紙に広告を印刷することで、広告に高級感を与え、宣伝効果を高めた広告用の新聞用紙に関するものである。
昨今、新聞離れが進んでいると言われているが、それでも新聞は、全国に配布され、幅広い読者に届けられるものであり、情報発信媒体として、今でも非常に重要な役割を果たしている。そのような状況下で新聞広告は、企業にとってはブランド商品の宣伝のみでなく、企業の認知度、好感度を向上させ、イメージを高めることができるものであり、タイムリーにメッセージを届けることができる広告媒体となっている。そのため、新聞用紙は読者にイメージを伝えやすいように、カラー印刷化が進行し、多色刷りでの印刷鮮明性、印刷適性が求められている。特に新聞の全面広告は、より読者への宣伝効果が高い色彩使いでのデザイン・印刷性が重要となっている。新聞用紙のカラー印刷適性を向上させる技術としては、新聞用紙の白色度や不透明度を向上させる技術や、表面に少量の顔料塗工層を設けるといった技術がある。また、一方では、特許文献1のように、予めカラー単色で広告枠を印刷することで、比較的低価格、短時間作業で、モノクロに比べインパクトのある広告を印刷する技術が開示されている。
特開2004−212413号公報
これまでの新聞広告は、色彩や印刷図案のデザイン性によって、読者へアピールするものであったが、多色印刷やデザイン性だけではインパクト性に限界がある。そこで、本発明者らは、印刷鮮明性にとらわれることなく、また、新聞としてもタイムリー性も損なわれることなく、見た目で高級感があり、かつインパクトのある新聞広告用紙を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意研究を行った結果、広告を印刷する新聞用紙の印刷前に予めエンボス深さが20〜50μmとなるようなエンボス加工を施すことにより、印刷鮮明性、高級感、インパクト性、タイムリー性に優れた新聞広告用紙が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、以下の各発明を包含する。
広告を印刷する新聞用紙において、印刷前の巻取りに予めエンボス加工を施した新聞広告用紙。
広告を印刷する新聞用紙において、印刷前の巻取りに予めエンボス加工を施した新聞広告用紙。
前記エンボス加工を施した新聞広告用紙のエンボス深さが20〜50μmである(1)に記載の新聞広告用紙。
エンボス加工を施す新聞用紙が、表面に顔料塗工層を有する新聞用紙である(1)または(2)に記載の新聞広告用紙。
エンボス加工を施す際の線圧が100〜300kg/cmであるロールエンボス機に通紙して得た(1)〜(3)のいずれか1項に記載の新聞広告用紙。
本発明の新聞広告用紙は、予め所定のエンボス加工を新聞用紙に施し、その上から通常の新聞広告と同様に多色印刷をすることにより、新聞としてのタイムリー性を損ねることなく、かつエンボス加工による高級感とインパクトのある新聞広告用紙を提供するものである。
本発明は、新聞広告に高級感とインパクトを与え、宣伝効果をより高めるため、予め広告用の新聞用紙に所定のエンボス加工を施すものである。これまでの新聞広告で宣伝効果を発現させるためには、カラー印刷がより鮮明であったり、印刷図案が奇抜であったりという平面としての読者アピールであった。しかしながら、本発明者らは新聞用紙にエンボス加工を施すという画期的な手法により、立体的なアピールも加えることで、インパクトのある新聞広告を仕上げるものである。しかしながら、新聞にはタイムリー性が求められているため、新聞用紙に広告図案を印刷した後、エンボス加工したのでは、時間ロスが生じることで、広告掲載面以外の記事に関してもタイムリー性に欠けるとともに、実際には、発行したい新聞への折込みが困難となってしまう。そのため、予め所定のエンボス柄を広告用の新聞用紙に加工したものを準備し、その新聞巻取りを新聞社にて広告印刷し、そのまま折込み、発行という流れとなる。通常、新聞に広告を掲載する場合には、掲載日よりも早い段階で、広告主は広告会社と打合せをして広告デザインを決めるため、その段階で紙に所望するエンボス柄を決定し、製紙メーカーにてエンボス加工済みの新聞巻取りを準備し、新聞社に納入すれば良い。エンボス加工は、平版プレス、ロールプレスなど特に限定されるものではないが、通常は、所望するエンボスパターンを彫刻した彫刻ロールを用い、ロールエンボス機にて熱圧処理するのが好ましい。エンボスパターンとしては、絹目、布目、梨地といった比較的細かなエンボス柄から、企業ロゴであったり、キャラクターなど企業や商品をアピールするような柄など、デザイン性も含め、種々選択可能である。また、エンボス加工は、新聞用紙の見開き全面でも、片面でも、また所定箇所の一部でも良い。ただし、エンボス加工後に、新聞のオフセット輪転機による多色印刷にかけられるため、印刷適性考慮すると、エンボス深さは20〜50μmであることが好ましい。エンボスが、50μmを超えて深くなると印刷時にその部分へのインキ転移が悪くなり、白抜けしてしまうおそれがある。さらに、50μmを超えて深くなると裏面への出っ張りが大きくなり、裏面への印刷性も悪化してしまうだけでなく、高速化した新聞印刷工程において、断紙の原因となりやすいため、印刷条件に留意が必要となる。一方、エンボス深さが20μmよりも浅い場合には、エンボス加工という立体アピール性が薄れ、インパクトが小さくなる。
このようなエンボス深さを満足するためには、彫刻ロールの形状のみでなく、エンボス加工時の線圧も重要である。エンボス加工の際のロール線圧は、彫刻ロールのパターンによって、適宜最適条件を選定すれば良いが、好ましくは、100kg/cm以上300kg/cm未満が良い。100kg/cmよりも低圧では、エンボスパターンがはっきりと型押しされず、300kg/cmを超えて高圧になると、エンボスが深くなりすぎて、印刷時に白抜けが発生しやすいというだけでなく、新聞用紙への負荷が高くなり、断紙するおそれがある。
ところで、エンボス加工を施す新聞用紙は、その製造方法を限定したものではなく、ニーズに合わせて、通常流通している新聞用紙銘柄を適宜選択できる。坪量としては、好ましくは、52g/m2以下、より好ましくは35〜45g/m2とする。また、表面に少量の顔料塗工層を設けた新聞紙がより好適に使用される。これは、通常の新聞用紙に比べ、表面に顔料塗工層があることで、不透明度が高く、カラー印刷品質も良好となるためである。
新聞用紙は、一般的に、原料パルプとして、化学パルプ(NBKP、LBKPなど)、機械パルプ(GP、CGP、RGP,PGW,TMPなど)、古紙パルプ(DIP)の1種以上が適宜混合されて紙料となる。必要に応じホワイトカーボン、クレー、無定形シリカ、タルク、酸化チタン、あるいは炭酸カルシウム等の填料を添加し、不透明度と白色度を調整する。また、内添薬品として、紙力剤、歩留まり向上剤、サイズ剤などの抄紙用薬品が添加して抄造される。少量の顔料塗工層を設ける場合には、炭酸カルシウムや酸化チタン、タルクなどの顔料に対し、顔料接着剤としてのデンプンやラテックス樹脂や表面サイズ剤なども適宜配合して塗料とし、新聞用紙表面に0.5〜4g/m2程度、好ましくは0.8〜2.5g/m2、より好ましくは0.8〜1.5g/m2塗布する。さらに、必要に応じてカレンダー処理による表面平滑化処理が施される。
本発明を下記の実施例によって、さらに具体的に説明する。実施例、比較例中の部、%は、特に断らない限り質量部、質量%を示し、塗布量、部数、混合割合等はすべて固形分で示した。なお、新聞広告用紙の評価は下記のように行った。
・エンボス深さ測定…レーザー顕微鏡(キーエンス社製VK−8500)にて、エンボス部をスキャンニングし、凹部の深さを測定した。
・インパクト性…新聞広告のエンボス加工性等を目視評価し、インパクトが高いものを○、やや高いものを△、インパクトがないものを×とした。
・印刷性…白抜けがなく印刷性の良好なものを○、やや劣るものの目視では問題ないものを△、白抜けがあり印刷不良なものを×とした。
・印刷性…白抜けがなく印刷性の良好なものを○、やや劣るものの目視では問題ないものを△、白抜けがあり印刷不良なものを×とした。
<実施例1>
王子製紙社製新聞用紙(銘柄名:ニューライトミューズ(顔料非塗工紙) 51.8g/m2)に、線圧150kg/cmにて、絹目パターンのエンボス加工を施し、オフセット輪転機にて多色印刷し、新聞広告を作成した。
王子製紙社製新聞用紙(銘柄名:ニューライトミューズ(顔料非塗工紙) 51.8g/m2)に、線圧150kg/cmにて、絹目パターンのエンボス加工を施し、オフセット輪転機にて多色印刷し、新聞広告を作成した。
<実施例2>
使用する新聞用紙を王子製紙社製新聞用紙(銘柄名:FASUCAM(顔料微塗工紙) 坪量:51.8g/m2、片面当り塗布量:1.3g/m2)とした以外は実施例1と同様にして新聞広告を作成した。
使用する新聞用紙を王子製紙社製新聞用紙(銘柄名:FASUCAM(顔料微塗工紙) 坪量:51.8g/m2、片面当り塗布量:1.3g/m2)とした以外は実施例1と同様にして新聞広告を作成した。
<実施例3>
ふすまパターンのエンボス加工を施した以外は実施例2と同様に新聞広告を作成した。
<実施例4>
線圧80kg/cmでエンボス加工を施した以外は実施例2と同様に新聞広告を作成した。
ふすまパターンのエンボス加工を施した以外は実施例2と同様に新聞広告を作成した。
<実施例4>
線圧80kg/cmでエンボス加工を施した以外は実施例2と同様に新聞広告を作成した。
<実施例5>
線圧を320kg/cmにて、布目パターンのエンボス加工を施した以外は実施例2と同様に新聞広告を作成した。
線圧を320kg/cmにて、布目パターンのエンボス加工を施した以外は実施例2と同様に新聞広告を作成した。
<比較例1>
エンボス加工を施さずに、実施例1の新聞用紙をそのまま印刷した。
エンボス加工を施さずに、実施例1の新聞用紙をそのまま印刷した。
表1の実施例1〜5と比較例1を比較することから明らかなように、新聞用紙にエンボス加工を施すことにより印刷性を損なうことなく、新聞広告にインパクト性を与えことができる。特に、新聞用紙として顔料塗工紙を用いることにより、印刷性、インパクト性が改善される。
Claims (4)
- 広告を印刷する新聞用紙において、印刷前の巻取りに予めエンボス加工を施したことを特徴とする新聞広告用紙。
- 前記エンボス加工を施した新聞広告用紙のエンボス深さが20〜50μmであることを特徴とする請求項1記載の新聞広告用紙。
- エンボス加工を施す新聞用紙が、表面に顔料塗工層を有する新聞用紙であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の新聞広告用紙。
- エンボス加工を施す際の線圧が100〜300kg/cmであるロールエンボス機に通紙して得たことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の新聞広告用紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008101858A JP2009249789A (ja) | 2008-04-09 | 2008-04-09 | 新聞広告用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008101858A JP2009249789A (ja) | 2008-04-09 | 2008-04-09 | 新聞広告用紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009249789A true JP2009249789A (ja) | 2009-10-29 |
Family
ID=41310751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008101858A Pending JP2009249789A (ja) | 2008-04-09 | 2008-04-09 | 新聞広告用紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009249789A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2320516A1 (en) | 2009-10-30 | 2011-05-11 | Panasonic Corporation | Antenna and communication device equipped with the same |
JP2016014213A (ja) * | 2014-06-11 | 2016-01-28 | 特種東海製紙株式会社 | 印刷用紙 |
-
2008
- 2008-04-09 JP JP2008101858A patent/JP2009249789A/ja active Pending
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