JP2009248873A - 車両用エンジン始動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い信頼性で安定な動作が可能なノブロック機構とインターロック機構を、1つのソレノイドで動作させる操作規制機構を備えた車両用エンジン始動装置を提供する。
【解決手段】ノブの回転操作により回転操作されるロータ28と、ロータ28の回転を規制する係止部とを有するボディ12と、ロータ28の回転軸と直交する方向にスライド可能に支持されてロータ28に設けられるロックストッパ50と、ロックストッパ50を駆動するソレノイド100と、ソレノイド100の駆動を制御する制御部300と、を有し、前記制御部300によりソレノイド100の駆動を制御することで1つのソレノイドでノブロック動作とインターロック動作を行なう車両用エンジン始動装置とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用エンジン始動装置に関し、特に、操作規制機構を備えた車両用エンジン始動装置に関する。
車両の盗難防止性への要求が高まってきており、例えば、携帯機側のIDコードと車両側のIDコードとの照合を行ない、IDが一致したときにイグニッションスイッチに対する操作を有効にしてエンジンの始動を許可するスマートイグニッション装置(操作規制機構を備えた車両用エンジン始動装置)がある。スマートイグニッション装置には、スタータノブの操作を許可・禁止するためのID照合によるノブロック機構が設けられている。このスマートイグニッション装置はメカキーよりも秘匿性に優れたIDコードを用いるものであるため、スマートイグニッション装置が装着されていない場合に比べて車両の盗難防止性を高めることができる。
また、車両の安全性を向上させるために、停車時にのみスマートイグニッション装置のノブをACC位置からLOCK位置に操作可能とするインターロック機構がある。
上記のノブロック機構とインターロック機構を1つのソレノイドで動作させる機構を実現させる車両用エンジン始動装置が提案されている。この車両用エンジン始動装置は、スタータノブがLOCK位置にあるときに、携帯機側のIDコードと車両側のIDコードとが一致したことを条件としてソレノイドを駆動する。このとき、ソレノイドはスタータノブによるエンジンの始動を可能にする。また、スタータノブがACC位置にあるときに、車両の停止状態が検出されたことを条件としてソレノイドを駆動する。このとき、ソレノイドはスタータノブをLOCK位置に切替操作可能にする。
特開2002−295089号公報
しかし、特許文献1の車両用エンジン始動装置の操作規制機構では、LOCK位置及びACC位置に対応する部分に設けられた操作手段の被係止部と、ソレノイドにより駆動されてスライドするストッパピンが係合または係合解除される構成とされるが、小型の車両用エンジン始動装置とするには、ストッパピンは短い距離で安定にスライドする構成とする必要がある。そこで、ストッパピンが操作手段から荷重を受けながら、高い信頼性で安定な係合または係合解除動作を行なうために、さらに改良された操作規制機構が望まれていた。
従って、本発明の目的は、高い信頼性で安定な動作が可能なノブロック機構とインターロック機構を、1つのソレノイドで動作させる操作規制機構を備えた車両用エンジン始動装置を提供することにある。
[1]本発明は、上記の目的を達成するため、ノブの回転操作により回転操作されるロータと、前記ロータを回転支持する円筒状に形成された内周部と、前記内周部の一部に前記ロータの回転を規制する係止部とを有するボディと、前記ロータの回転軸と直交する方向にスライド可能に支持されて前記ロータに設けられるロックストッパと、前記ロックストッパに当接して前記ロックストッパを前記スライド方向に駆動するソレノイドと、前記ソレノイドの駆動を制御する制御部と、を有し、前記ロータがLOCK位置にあるときに、前記制御部は、携帯機から送信された送信信号に含まれるIDコードと、前記制御部に予め設定されたIDコードとが一致したことを条件として前記ソレノイドを駆動することにより、前記ロックストッパと前記係止部との係合を解除して前記ロータの回転によるエンジン始動の許可を行なうとともに、前記ロータがACC位置にあるときに、前記制御部は、車両の停止状態が検出されたことを条件として前記ソレノイドを駆動することにより、前記ロックストッパと係止部との係合を解除して前記ロータの前記LOCK位置への切替操作の許可を行なうことを特徴とする操作規制機構を備えた車両用エンジン始動装置を提供する。
[2]前記ロックストッパは、前記ロータのスライド穴にガイドされて前記ロータの回転軸と直交する方向にスライドするスライド部と、前記ソレノイドのプランジャの先端部と当接して前記スライド部のスライド方向に駆動される当接部とを有することを特徴とする上記[1]に記載の操作規制機構を備えた車両用エンジン始動装置であってもよい。
[3]また、前記ボディの前記係止部は、内周部の円周方向の2箇所に設けられ、前記ロックストッパと係合して前記ロータの回転を規制するとともに、前記ロータの回転操作に伴い、前記ロックストッパを前記スライド部のスライド方向に駆動して前記ロックストッパとの係合を解除することを特徴とする上記[1]に記載の操作規制機構を備えた車両用エンジン始動装置であってもよい。
[4]また、前記ソレノイドのプランジャは、通電されないOFFの状態で、前記ロータの前記LOCK位置から前記ACC位置への回転操作を規制する位置に設定されていることを特徴とする上記[1]に記載の操作規制機構を備えた車両用エンジン始動装置であってもよい。
本発明によれば、高い信頼性で安定な動作が可能なノブロック機構とインターロック機構を、1つのソレノイドで動作させる操作規制機構を備えた車両用エンジン始動装置を提供することができる。
(本発明の第1の実施の形態)
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用エンジン始動装置の縦断面図である。図1(b)は、図1(a)におけるA−A断面図である。図2は、ボディ12の内部で回転する、ノブ13、ロータ28、ロックストッパ50等の分解斜視図である。図3は、車両用エンジン始動装置をノブ13側から見た正面図である。
図1、2に示すように、車両1の運転席前方のインストルメントパネル2に設けられているエンジン始動装置10は、略円筒状のボディ12を備えている。ボディ12の内部には、円筒状に形成された内周部12aが形成され、内周部12aの円周方向には後述するロックストッパ50と係合してロータ28の回転を規制するための係合部12b、12cが約180度の位置に対向して2箇所設けられている。係合部12bは、ロータ28がACC位置からLOCK位置へ回転するのを規制するための突起部であるので、図1(b)で示すように、係合部12bの右斜面12dは切り立っているが左斜面12eはなだらかである。また、係合部12cは、ロータ28がLOCK位置からACC位置へ回転するのを規制するための突起部であるので、係合部12cの右斜面12fは切り立っているが左斜面12gはなだらかである。
ボディ12の内周部12aの周りに回動可能かつ軸線方向に沿って移動可能な操作部材としてのノブ13が挿入されている。ノブ13の外端部(図1の右側)は、ボディ12の外端開口部12aから外へ突出し、ボディ12の外から操作可能とされている。
ノブ13の外周面には段差部13aが形成されている。その段差部13aがボディ12の内周面に形成された段部12hに当接されることにより、ノブ13は外側(図1の右側)への位置ずれが規制される。ノブ13の外端部には、その突出部分を覆うカバー14が設けられている。
図3に示すように、ノブ13は、それを回動操作することにより、LOCK位置、ACC(アクセサリ)位置、ON(イグニッションオン)位置、ST(スタータ駆動)位置に切り換えられる。そして後述する携帯機200から送信されるIDコード信号が、予め登録してあるIDコードと一致するか否かを照合し、一致が確認されたときのみ、ノブ13がLOCK位置からACC位置に切り換え操作可能となっている。
図1、図2に示すように、ボディ12の内端部には、位置決めストッパ27が固定されている。この位置決めストッパ27にはロータ28が回転可能に支持されている。ロータ28の中央部に設けられた支軸28aは位置決めストッパ27に貫通され、その支軸28aの先端はボディ12に固定されたイグニッションスイッチ29に連結されている。
ロータ28の外周面には、その軸線方向に沿って延びる係合溝31が形成され、この係合溝31にはノブ13の内端に形成された突出部32が係合されている。この係合により、ノブ13とロータ28とは、軸線方向にスライド可能で、かつ、一体的に回転するようになっている。従って、ノブ13を回転させると、ロータ28を介してイグニッションスイッチ29が、LOCK位置、ACC位置、ON位置、ST位置に切り替え操作可能となる。
ロータ28には、回転軸と直交する方向に、後述するロックストッパ50がスライド可能に嵌合するスライド穴28bが形成されている。
ロックストッパ50は、図1、図2に示すように、ロータ28のスライド穴28bにガイドされてロータ28の回転軸と直交する方向にスライドするためのスライド部51と、後述するソレノイド100のプランジャ105の先端部と当接してスライド部51のスライド方向に駆動される当接部52とから構成され、略T字形状であり、本実施の形態ではこれらは一体に形成されたものとして図示している。ロックストッパ50は、ロータ28との間に設けられたバネ53により、当接部52がロータ28から突出する方向に付勢されている。
図1(b)に示すように、スライド部51の当接部52側の先端部51aには側面に傾斜部51bが形成され、もう一方の先端部51cにも傾斜部51dが形成されている。傾斜部51bは、ノブ13の回転によりロータ28がLOCK位置からACC位置の方向へ回転駆動するときに、係合部12bの左斜面12eに当接しながら回転することにより先端部51aが後退するように傾斜して形成されている。一方、傾斜部51cは、ノブ13の回転によりロータ28がACC位置からLOCK位置の方向へ回転駆動するときに、係合部12cの左斜面12gに当接しながら回転することにより先端部51cが後退するように傾斜して形成されている。
尚、ロータ28の中央部には、内側バネ収容部33が形成され、その内部には付勢部材としての小径圧縮スプリング34が収容されている。この小径圧縮スプリング34の一端は内側バネ収容部33の内奥面に当接され、他端は前記シャッタ17の内端部に突設された張出し部35に係止されて、小径圧縮スプリング34の弾性力により、シャッタ17は閉止位置に常に付勢されている。また、ロータ28における内側バネ収容部33の外側箇所には、外側バネ収容部36が形成され、その内部には大径圧縮スプリング37が収容されている。この大径圧縮スプリング37の一端は外側バネ収容部36の内奥面に当接され、他端はノブ13の内端面に当接されて、大径圧縮スプリング37の弾性力により、ノブ13が突出する待機位置側に付勢されている。ノブ13の押圧によるスライド動作、及び、シャッタ17の動作は、本発明の第1の実施の形態では使用しない機能であるから、詳細な説明を省略する。
図1に示すように、ボディ12の外周面には、ロータ28の回転を制御するノブロック機構およびインターロック機構を構成するソレノイド100が設けられている。このソレノイド100は、筐体ヨーク101、下ヨーク102、コア103、通電により磁界を発生させる導電線材が巻回されたコイル104、プランジャ105、バネ106から概略構成される。
筐体ヨーク101には、中央部にコア103、下部に下ヨーク102が取付けられている。下ヨーク102の中央には、プランジャ105が貫通して移動可能な穴部が形成されている。プランジャ105は、バネ106により下ヨーク102から外へ突出する方向に所定のバネ力で付勢され、プランジャ105に設けられたストッパリング107により、プランジャ105とコア103が所定の間隔で離間した状態で取付けられている。
ソレノイド100がOFFのとき、すなわち、コイル104へ通電していない状態では、磁束が発生しないので、プランジャ105がコア103から離間して、所定の位置まで突出している。ソレノイド100をON、すなわち、コイル104へ通電すると、筐体ヨーク101、下ヨーク102、プランジャ105、コア103を主に通る磁束が発生し、閉磁路を形成するためにプランジャ105はコア103に吸引される。これにより、プランジャ105の突出量が小さくなる。
ソレノイド100は、筐体ヨーク101によりボディ12の外周面に固定されている。ソレノイド100は、車両1に設けられた図示しないシフトレバーがパーキングポジション(以下、Pポジションという。)に切り替えられているとき、コイル104へは非通電状態とされている。一方、シフトレバーがPポジション以外、例えばニュートラルポジションや、ドライブポジション等に切り替えられているとき、コイル104へは通電状態とされている。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用エンジン始動装置の構成ブロック図である。携帯機200の通信部201は、IDコード信号を車両側の車両制御部300に送信する送信回路201A及び車両制御部300からのリクエスト信号を受信する受信回路201Bからなり、制御部202に接続されている。
制御部202は、予め設定されたIDコードが記憶されたメモリ202Aを有するマイクロコンピュータからなり、受信回路201Bからリクエスト信号が入力された場合に所定のIDコードを含むIDコード信号を応答信号として送信回路201Aに出力し、送信アンテナ203を介して車両制御部300に送信するように構成されている。
送信アンテナ203は、所定の周波数(本実施の形態では約300MHz)のIDコード信号(電波)を車両制御部300に送信するUHF(Ultra High Frequency)アンテナからなり、送信回路201Aに接続されている。
受信アンテナ204は、車両制御部300から所定の周波数(本実施の形態では約130kHz)のリクエスト信号を受信するLF(Low Frequency)アンテナからなり、受信回路201Bに接続されている。受信アンテナ204としては、フェライトからなる磁性体のコアにコイルが巻装されたコイルアンテナが用いられている。
電池205は、例えばリチウム電池からなり、通信部201及び制御部202等に電源を供給するように構成されている。
図4において、車両制御部300は、通信部301及び制御部302、送信アンテナ303、受信アンテナ304を備え、車両1に搭載されている。
通信部301は、リクエスト信号を送信する送信回路301A及び携帯機200からのIDコード信号を受信する受信回路301Bからなり、制御部302に接続されている。
制御部302は、予め設定されたIDコードが記憶されたメモリ302Aを有するマイクロコンピュータからなり、リクエスト信号を間欠的に出力するように構成されている。また、受信回路301BからIDコード信号が入力された場合に、そのIDコード信号に含まれるIDコードとメモリ302Aに記憶されたIDコードとの比較(IDコード照合)を行なうとともに、このIDコード照合の結果に基づいてソレノイド100の駆動制御を行なうように構成されている。
送信アンテナ303は、送信回路301Aに接続され、携帯機200に所定の周波数(本実施の形態では約130kHz)のリクエスト信号を送信するように構成されている。
受信アンテナ304は、受信回路301Bに接続され、携帯機200から所定の周波数(本実施の形態では約300MHz)のIDコード信号(電波)を受信するように構成されている。
制御部302には、シフトロックECU150が接続されている。シフトロックECU150は、車両1の自動変速機のシフトレンジが停車レンジ(パーキングポジション)にあることと、自動変速機の操作レバーに設けられたシフトボタンが押圧されていないこととを検出するようになっている。これにより、シフトロックECU150は車両の停止状態を検出し、制御部302に車両停止信号を出力するようになっている。
(ノブロック動作)
図5は、ノブロック動作およびその解除動作、インターロック動作およびその解除動作を(a)から(f)に沿って順番に説明するための一連の動作分解部である。ノブ13がLOCK位置にある状態では、ソレノイド100はOFF状態であり、コイル104は非通電状態であるので、プランジャ105はバネ106により下ヨーク102から外へ突出する方向に所定のバネ力で当接部52を付勢している。このとき、ロックストッパ50は、バネ53のバネ力に抗して、先端部51cがロータ28から突出する方向、すなわち、図5(a)に示すように下方向に移動している。ロックストッパ50は、ボディ12の係合部12cの右斜面12fに当接し、ロータ28は、LOCK位置からACC位置へ回転するのを規制される(図5(a))。
ノブ13がLOCK位置にある状態で、携帯機200が車両制御部300からリクエスト信号を受信すると、受信したリクエスト信号に応じてメモリ202Aに記憶されたIDコードを応答信号として送信回路201Aに出力し、送信アンテナ203を介して車両制御部300に送信する。制御部302は、受信アンテナ304で受信した応答信号からIDコード信号に含まれるIDコードとメモリ302Aに記憶されたIDコードとの比較(IDコード照合)を行なう。
IDコードの一致が確認されたことを条件として、制御部302によりOFF状態のソレノイド100のコイル104に通電され、ソレノイド100はON状態となる。ソレノイド100がON状態では、プランジャ105はバネ106のバネ力に抗してコア103に吸引されるので、プランジャ105の突出量が小さくなり、ロックストッパ50は、バネ53のバネ力により、先端部51aがロータ28から突出する方向、すなわち、図5(b)に示すように上方向に移動してロックストッパ50と係合部12cとの係合が解除される(図5(b))。
図5(b)の状態から、ノブ13をLOCK位置からACC位置へ回転(B方向)しようとすると、図5(c)に示すように、ロックストッパ50の傾斜部51bは係合部12bの左斜面12eから反力を受けるので、ロックストッパ50の先端部51aは下方向に移動しながら回転する。このとき、ロックストッパ50の先端部51cは、先端部51aが係合部12bを通過するよりも先に、係合部12cに回転を規制されずに通過する(図5(c))。
ロックストッパ50の先端部51aが係合部12bを完全に乗り越えると、ロックストッパ50はバネ53のバネ力により上方向に付勢されているので、図5(d)に示すように、ロックストッパ50と係合部12bの右斜面12dが当接する状態となる。以上の動作により、ノブロック動作が解除されて、ノブ13をLOCK位置からACC位置に回転することができる(図5(d))。尚、この状態では、ノブ13をACC位置から、さらに、ON位置、ST位置に切り替え操作が可能であり、車両1のエンジン始動装置として機能する。
(インターロック動作)
図5(d)の状態では、ロックストッパ50と係合部12bの右斜面12dが当接しており、ロータ28は、ACC位置からLOCK位置へ回転するのを規制され、インターロック動作が機能している(図5(d))。
ノブ13がACC位置にある状態で、シフトロックECU150が車両の停止状態を検出して制御部302に車両停止信号を出力すると、この車両の停止状態が検出されたことを条件として、ON状態のソレノイド100のコイル104が非通電とされ、ソレノイド100はOFF状態となる。ソレノイド100がOFF状態では、プランジャ105はバネ106により外へ突出する方向に所定のバネ力で付勢され、ロックストッパ50は、バネ53のバネ力に抗して、先端部51cがロータ28から突出する方向、すなわち、図5(e)に示すように下方向に移動する(図5(e))。
図5(e)の状態から、ノブ13をACC位置からLOCK位置へ回転(C方向)しようとすると、図5(f)に示すように、ロックストッパ50の傾斜部51dは係合部12cの左斜面12gから反力を受けるので、ロックストッパ50の当接部52はプランジャ105を押し込む。ロックストッパ50の先端部51aは、バネ106のバネ力に抗して上方向に移動しながら回転する。このとき、ロックストッパ50の先端部51aは、先端部51cが係合部12cを通過するよりも先に、係合部12bに回転を規制されずに通過する(図5(f))。
ロックストッパ50の先端部51cが係合部12cを完全に乗り越えると、ロックストッパ50はバネ106のバネ力により下方向に付勢されているので、バネ53のバネ力に抗して、先端部51cがロータ28から突出する方向、すなわち、下方向に移動する。ロックストッパ50は、ボディ12の係合部12cの右斜面12fに当接し、ロータ28は、LOCK位置に戻る(図5(a))。以上の動作により、インターロック動作が解除されて、ノブ13をACC位置からLOCK位置に回転することができる。
本発明の第1の実施の形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)ID照合によるノブロック機構とインターロック機構を1つのソレノイド100で動作する構成とすることができる。
(2)ソレノイド100が非通電時に、ノブ13がLOCK位置からACC位置へ回転するのを規制するノブロック動作が行なわれるので、車両1の故障時にノブロック機構が機能する構成であり、安全性の高い車両用エンジン始動装置が可能となる。
(3)ソレノイド100のプランジャ105は、ロックストッパ50の当接部52と当接する。ソレノイド100がONまたはOFF状態に制御されることにより、ロックストッパ50から反力を受けるが、プランジャ105の軸方向に力が作用するので、プランジャ105の動作は安定で信頼性の高いノブロック動作およびインターロック動作が可能となる。
(4)ロックストッパ50は、ボディ12の係止部12b、12cと作用しあうスライド部51(傾斜部51b、51d)とソレノイド100のプランジャ105の先端部と当接して作用しあう当接部52とから構成されているので、部品点数の増加を抑制しながらノブロック機構とインターロック機構を備えた車両用エンジン始動装置を可能としている。
(本発明の第2の実施の形態)
第1の実施の形態は、ソレノイド100がOFF状態、すなわち、コイル104が非通電状態でプランジャ105が外へ突出するタイプのソレノイド100を使用した場合の構成を示したが、第2の実施の形態では、ソレノイド100がON状態、すなわち、コイル104が通電状態でプランジャ105が外へ突出するタイプのソレノイド100を使用した場合の構成を示す。第1の実施の形態と動作モードは逆になるが、基本構成は同様であるので説明は省略する。
(ノブロック動作)
図6は、ノブロック動作およびその解除動作、インターロック動作およびその解除動作を(a)から(f)に沿って順番に説明するための一連の動作分解部である。ノブ13がLOCK位置にある状態では、ソレノイド100はOFF状態であり、コイル104は非通電状態であるので、プランジャ105の突出量が小さく、ロックストッパ50は、バネ53のバネ力により、先端部51aがロータ28から突出する方向、すなわち、図6(a)に示すように上方向に移動している。ロックストッパ50は、ボディ12の係合部12bの左斜面12eに当接し、ロータ28は、LOCK位置からACC位置へ回転するのを規制される(図6(a))。
IDコードの一致が確認されたことを条件として、OFF状態のソレノイド100のコイル104に通電され、ソレノイド100はON状態となる。ソレノイド100がON状態では、プランジャ105は突出し、ロックストッパ50は、図6(b)に示すように下方向に移動してロックストッパ50と係合部12bとの係合が解除される(図6(b))。
図6(b)の状態から、ノブ13をLOCK位置からACC位置へ回転(B方向)しようとすると、図6(c)に示すように、ロックストッパ50の傾斜部51cは係合部12cの右斜面12fから反力を受けるので、ロックストッパ50の先端部51aは上方向に移動しながら回転する。このとき、ロックストッパ50の先端部51aは、先端部51cが係合部12cを通過するよりも先に、係合部12bに回転を規制されずに通過する(図6(c))。
ロックストッパ50の先端部51cが係合部12cを完全に乗り越えると、図6(d)に示すように、ロックストッパ50と係合部12cの左斜面12gが当接する状態となる。以上の動作により、ノブロック動作が解除されて、ノブ13をLOCK位置からACC位置に回転することができる(図6(d))。尚、この状態では、ノブ13をACC位置から、さらに、ON位置、ST位置に切り替え操作が可能であり、車両1のエンジン始動装置として機能する。
(インターロック動作)
図6(d)の状態では、ロックストッパ50と係合部12cの左斜面12gが当接しており、ロータ28は、ACC位置からLOCK位置へ回転するのを規制され、インターロック動作が機能している(図6(d))。
ノブ13がACC位置にある状態で、シフトロックECU150が車両の停止状態を検出して制御部302に車両停止信号を出力すると、この車両の停止状態が検出されたことを条件として、ON状態のソレノイド100のコイル104が非通電とされ、ソレノイド100はOFF状態となる。ソレノイド100がOFF状態では、突出量が小さくなり、ロックストッパ50は、バネ53のバネ力により、先端部51aがロータ28から突出する方向、すなわち、図6(e)に示すように上方向に移動する(図6(e))。
図6(e)の状態から、ノブ13をACC位置からLOCK位置へ回転(C方向)しようとすると、図6(f)に示すように、ロックストッパ50の傾斜部51bは係合部12bの右斜面12dから反力を受けるので、ロックストッパ50の先端部51aは、バネ53のバネ力に抗して下方向に移動しながら回転する。このとき、ロックストッパ50の先端部51cは、先端部51aが係合部12bを通過するよりも先に、係合部12cに回転を規制されずに通過する(図6(f))。
ロックストッパ50の先端部51bが係合部12bを完全に乗り越えると、ロックストッパ50はバネ53のバネ力により上方向に付勢されているので、先端部51aがロータ28から突出する方向、すなわち、上方向に移動する。ロックストッパ50は、ボディ12の係合部12bの左斜面12eに当接し、ロータ28は、LOCK位置に戻る(図6(a))。以上の動作により、インターロック動作が解除されて、ノブ13をACC位置からLOCK位置に回転することができる。
本発明の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態効果に加え、通電および非通電で逆の動作を行なうソレノイド100を使用する場合でも、第1の実施の形態と同様に、1つのソレノイドによりノブロック機構とインターロック機構を備えた車両用エンジン始動装置が可能となる。尚、上記実施の形態では、LOCK位置とACC位置間をロックしたが、ACC位置が設けられてない場合は、LOCK位置とON位置間をロックするなど、適宜変更してもよい。
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用エンジン始動装置の縦断面図である。図1(b)は、図1(a)におけるA−A断面図である。 図2は、ボディ12の内部で回転する、ノブ13、ロータ28、ロックストッパ50等の分解斜視図である。 図3は、車両用エンジン始動装置をノブ13側から見た正面図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用エンジン始動装置の構成ブロック図である。 図5は、ノブロック動作およびその解除動作、インターロック動作およびその解除動作を(a)から(f)に沿って順番に説明するための一連の動作分解部である。 図6は、ノブロック動作およびその解除動作、インターロック動作およびその解除動作を(a)から(f)に沿って順番に説明するための一連の動作分解部である。
符号の説明
1…車両、2…インストルメントパネル、10…エンジン始動装置、12…ボディ
13…ノブ、14…カバー、17…シャッタ、27…ストッパ、28…ロータ
29…イグニッションスイッチ、31…係合溝、32…突出部
33…内側バネ収容部、34…小径圧縮スプリング、35…張出し部
36…外側バネ収容部、37…大径圧縮スプリング
50…ロックストッパ、51…スライド部、52…当接部、53…バネ
100…ソレノイド、101…筐体ヨーク、102…下ヨーク、103…コア
104…コイル、105…プランジャ、106…バネ、107…ストッパリング
150…シフトロックECU、200…携帯機、201…通信部、202…制御部
203…送信アンテナ、204…受信アンテナ、205…電池、300…車両制御部
301…通信部、302…制御部、303…送信アンテナ、304…受信アンテナ

Claims (4)

  1. ノブの回転操作により回転操作されるロータと、
    前記ロータを回転支持する円筒状に形成された内周部と、前記内周部の一部に前記ロータの回転を規制する係止部とを有するボディと、
    前記ロータの回転軸と直交する方向にスライド可能に支持されて前記ロータに設けられるロックストッパと、
    前記ロックストッパに当接して前記ロックストッパを前記スライド方向に駆動するソレノイドと、
    前記ソレノイドの駆動を制御する制御部と、を有し、
    前記ロータがLOCK位置にあるときに、前記制御部は、携帯機から送信された送信信号に含まれるIDコードと、前記制御部に予め設定されたIDコードとが一致したことを条件として前記ソレノイドを駆動することにより、前記ロックストッパと前記係止部との係合を解除して前記ロータの回転によるエンジン始動の許可を行なうとともに、前記ロータがACC位置、または、ACC位置がない場合はON位置にあるときに、前記制御部は、車両の停止状態が検出されたことを条件として前記ソレノイドを駆動することにより、前記ロックストッパと係止部との係合を解除して前記ロータの前記LOCK位置への切替操作の許可を行なうことを特徴とする操作規制機構を備えた車両用エンジン始動装置。
  2. 前記ロックストッパは、前記ロータのスライド穴にガイドされて前記ロータの回転軸と直交する方向にスライドするスライド部と、前記ソレノイドのプランジャの先端部と当接して前記スライド部のスライド方向に駆動される当接部とを有することを特徴とする請求項1に記載の操作規制機構を備えた車両用エンジン始動装置。
  3. 前記ボディの前記係止部は、内周部の円周方向の2箇所に設けられ、前記ロックストッパと係合して前記ロータの回転を規制するとともに、前記ロータの回転操作に伴い、前記ロックストッパを前記スライド部のスライド方向に駆動して前記ロックストッパとの係合を解除することを特徴とする請求項1に記載の操作規制機構を備えた車両用エンジン始動装置。
  4. 前記ソレノイドのプランジャは、通電されないOFFの状態で、前記ロータの前記LOCK位置から前記ACC位置、または、ACC位置がない場合はON位置への回転操作を規制する位置に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の操作規制機構を備えた車両用エンジン始動装置。
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JP2012081783A (ja) * 2010-10-07 2012-04-26 Tokai Rika Co Ltd イグニッションスイッチの操作規制装置

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