JP2009248425A - 可動式クリップ付きの筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリップ4の挟持片4bを筒状部材2の側面に対して離間および接近させることを可能にすると同時に、クリップ基部4aと頭端部材3との間の隙間Sを狭め隙間Sが目立たない状態にすることや、隙間Sを拡げることでクリップ基部4aと頭端部材3とが接触しない状態にすることができる可動式クリップ付きの筆記具を提供する。
【解決手段】頭端部材3の内天面に、クリップ基部4aの凸部4eの上端が摺動する弧線状の摺動溝3cを、摺動溝3cの内側が連結軸6方向に位置するように、且つ摺動溝3cを、前端部に設けた最深部3dから終端部に設けた最浅部3eに向かって漸次浅くなるように形成し、連結軸6に対し摺動溝3cの最浅部3eを最深部3dより離して形成し、連結軸6の軸部6bをクリップ基部4aの下方に配したコイルスプリング7に挿通し、クリップ基部4aの上面に設けた凸部4eを頭端部材3の摺動溝3cに当接させた。
【選択図】図4

Description

本発明は、筒状部材と頭端部材との間にクリップ基部を配し、頭端部材を筒状部材に対して回動することで、クリップ基部から筒状部材の側面に沿って垂設した挟持片を、筒状部材の側面に対して離間および接近させる構造の可動式クリップ付きの筆記具に関する。
従来より、筆記具の軸筒本体やキャップ本体などの筒状部材の側面から突出させたクリップの挟持片を、必要に応じ、軸筒本体やキャップ本体などの筒状部材の側面に対して近づけることが可能である可動式クリップ付きの筆記具はよく知られている。例えば実開昭63−100290号公報には、軸胴と軸胴内に備えたガイド筒を相対的に回動させることにより、内部に設けたカム機構がクリップ基部に作用し、クリップの挟持片が軸胴の側面に対して接近と離間を行える可動式クリップ構造が記載されている。
尚、一般的な可動式のクリップ構造では、筆記具の軸筒やキャップ本体などの筒状部材と頭冠や尾冠などの頭端部材との間にクリップ基部を配して装着してあることから、クリップを開いて胸ポケットの縁などの被挟持物を挟み込む場合には、頭端部材とクリップ基部とが擦れないことが好ましく、特に部材に金属を使用した場合には、双方が接触することによる接触音や接触摩耗が生じないようにすることが求められている。しかしながら従来の可動式クリップ構造では、クリップが筒状部材の軸心方向に対して直交する方向、つまりクリップの挟持片が、筒状部材の側面に対して近づくか離れるかの動作しか行うことができないことから、クリップ基部と頭端部材との間の隙間を広くして双方が接触しないようにするか、あるいはクリップの挟持片に軟らかい材質を用いたり、挟持片を弾性変形しやすい形状に設定するなどして、挟持片を持ち上げた際にクリップ基部が頭端部材に接触してしまわないように注意を払う必要があった。
「実開昭63−100290号公報」
しかし、クリップ基部と頭端部材との間の隙間が常に広く開いていることは、見栄えが悪く、またクリップの挟持片の材質や形状に限定を与えてしまうことは、コスト面やデザイン面に影響を及ぼすという問題が生じていた。
本発明はこうした問題を鑑みて、クリップの挟持片を筒状部材の側面に対して離間および接近させることが可能であると同時に、クリップ基部と頭端部材との間の隙間を狭め隙間が目立たない状態にすることや、クリップ基部と頭端部材との間の隙間を拡げることでクリップ基部と頭端部材とが接触しない状態にすることができる可動式クリップ付きの筆記具を提供することを目的とする。
本発明は、
「1.連結軸を介して頭端部材と筒状部材とを相対的に回動可能に連結すると共に、クリップ基部の一端側から前記筒状部材の側面に沿って挟持片を垂設したクリップを、前記頭端部材と筒状部材との間に当該クリップ基部を配して装着し、前記頭端部材を前記筒状部材に対して前記連結軸の軸心周りに回動させることにより、前記クリップの挟持片を前記筒状部材の側面に対して離間および接近させる構造の可動式クリップ付きの筆記具であって、前記クリップ基部に、一端側から他端側の方向に長手を有する長孔状の貫通孔を形成すると共に、該クリップ基部の上面に前記貫通孔より一端側で上方へ突出する凸部を設け、 前記頭端部材の内天面に、前記クリップ基部の凸部の上端が摺動する弧線状の摺動溝を、該摺動溝の内側が前記連結軸方向に位置するように、且つ該摺動溝を、前端部に設けた最深部から終端部に設けた最浅部に向かって漸次浅くなるように形成すると共に、前記連結軸に対し当該摺動溝の最浅部を最深部より離して形成し、前記連結軸の軸部を前記クリップ基部の下方に配したコイルスプリングに挿通し、当該コイルスプリングの弾発力により前記クリップ基部を上方へ弾発することで、前記クリップ基部の上面に設けた凸部を前記頭端部材の摺動溝に当接させ、前記クリップの挟持片が前記筒状部材の側面に接近した状態で前記頭端部材を回動することにより、前記頭端部材の摺動溝にて前記クリップ基部の凸部を該摺動溝の最深部から最浅部へ摺動させて、前記クリップの挟持片を前記筒状部材の側面から離間させると共に、前記クリップ基部を下方へ押し下げ、当該クリップ基部と前記頭端部材との上下方向の隙間を拡げ、前記クリップの挟持片が前記筒状部材の側面から離間した状態で前記頭端部材を回動することにより、前記コイルスプリングの弾発力により前記クリップ基部を上方へ押し上げながら、前記頭端部材の摺動溝にて前記クリップ基部の凸部を該摺動溝の最浅部から最深部へ摺動させて、前記クリップの挟持片を前記筒状部材の側面に接近させると共に、当該クリップ基部と前記頭端部材との上下方向の隙間を狭める構造としたことを特徴とする可動式クリップ付きの筆記具。
2.1項に記載の可動式クリップ付きの筆記具であって、前記頭端部材の内天面に形成した摺動溝の最深部と最浅部の双方に、前記クリップ基部に形成した凸部の上端が係止する係止凹部を設けたことを特徴とする。」である。
本発明の筒状部材とは、筆記具の軸筒やキャップ等の中空の筒状である部材のことをいい、頭端部材とは筒状部材の先端側にある頭冠のことだけでなく、後端側にあるいわゆる尾冠のことも含むものであり、要は筆記具の長手方向におけるクリップが装着してある側の端部にある部材のことをいう。また、クリップ基部に設ける凸部は、クリップ基部と一体に形成しても別体で設けてもよいが、特にクリップの挟持片を金属で形成する場合には、成形のしやすさや、頭端部材に設ける摺動溝との摺動性をよくするためにも、樹脂材により別体で成形してクリップ基部に取り付けた方がよい。
また、クリップ基部に設ける貫通孔を、一端側から他端側の方向に長手を有した長孔状とするのは、軸心となる連結軸に対し、クリップ基部を一端側方向と他端側方向に往復動可能とさせる隙間を設けるためである。また、摺動溝は、円弧や楕円弧あるいは不定形の弧線としてもよいが、クリップ基部に設けた凸部との摺動性を阻害しない径寸法を選定することが肝要である。
前述の通り本発明の可動式クリップ付きの筆記具は、頭端部材を回動することにより、クリップの挟持片を筒状部材の側面に対しては接近および離間させることができ、クリップの挟持片が筒状部材の側面から離間した状態では、クリップ基部と頭端部材との間の隙間が拡がり、挟持片で物を挟む際に、持ち上げたクリップのクリップ基部が頭端部材に直接接触してしまうことを防止できる。また、クリップの挟持片が筒状部材の側面に接近した状態では、クリップ基部と筒状部材との間の隙間が狭まり見栄えが良くなる。
さらに、頭端部材の内天面に形成した摺動溝の最深部と最浅部の双方に、クリップ基部に形成した凸部の上端が係止する係止凹部を設けることで、使用者が頭端部材を回動させた際に、凸部が係止凹部に係止した時の感触によりクリップの状態を明確に認識することができるものとなる。
筒状部材の側面に対するクリップの挟持片の軸心に直交する方向の変位と同時に、頭端部材に対するクリップ基部の軸心に沿った方向の変位を可能とする構造の可動式クリップ構造を実現した。
次に図面を参照しながら本実施例の説明を行う。本実施例では外形が四角形状のキャップ本体の先端部に頭冠を配し、該頭冠とキャップ本体との間にクリップ基部を配して、キャップ本体の側面にクリップ基部より垂設した挟持片を配した構造の筆記具用キャップについて説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。図中の同じ部材、同じ部品については、同じ符号としてある。尚、本実施例の説明においては、頭端部材のある側を上方と表現し反対側を下方と表現する。またクリップの挟持片がある側を一端と表現し、反対側を他端と表現する。
図1は本実施例のキャップの斜視図である。キャップ1は、四角い筒状のキャップ本体2の上方部に、同じく四角い頭冠3を配し、キャップ本体2と頭冠3との間にクリップ本体40のクリップ基部4aを配し、クリップ基部4aの一端側より垂設した挟持片4bをキャップ本体2の側面20に沿わせるようにクリップ4を装着してある。また詳細は後述するが、頭冠3を回動することにより、クリップ4の挟持片4bがキャップ本体2の側面20に対して離間および接近する構造であり、本実施例ではクリップ4の挟持片4bがキャップ本体2の側面20に対してさらに接近できるように、キャップ本体2の側面20に開口窓2aを設けて、挟持片4bの一部が開口窓2aに没入できる構造としてある。図2は図1の状態の頭冠を右回りに90度回動(図1における矢印A方向)させた状態の図で、クリップ本体40の挟持片4bを開口窓2aから突出させ、挟持片4bをキャップ本体2の側面20から離間させた状態の図である。尚、本実施例の頭冠3の上面には目印Mを設けて、頭冠3の回転状態を解りやすくしてある。
次に図3〜図5を用いて、本実施例のキャップの内部構造について説明を行う。
図3は本実施例のキャップの縦断面図で、図4は図3の要部拡大図で、図5はキャップの分解斜視図である。キャップ1は、上端開口部2b、下端開口部2cを有するキャップ本体2の内部に内筒5を圧入してある。キャップ本体2の上端開口部2bの一端側は、側面20に形成した開口窓2aと連接させており、クリップ4の挟持片4bおよびクリップ基部4aがL字形に収まるようにしてある。また内筒5の上部には一端側から他端側に長手を有する切欠窓5aを設けてあり、該切欠窓5aを挟んで相対向する一対の保持壁5b,5cを、前記キャップ本体2の上端開口部2bに挿通し、前記頭冠3に設けた凹部3aに係止する膨出部5dとして上方に突設させている。
図4にて詳細を示すように、内筒5の上部には内方へ膨出する段部5eを設けてあり、段部5eの下面には、キャップ本体2と頭冠3とを連結する連結軸6の下方に設けた鍔部6aが当接できるようにしてある。また、連結軸6には鍔部6aから上方へ垂設した軸部6bを設けてあり、軸部6bの上端に形成した雄螺子部6cを、頭冠3の内天面に設けた円形状の凹部3aに形成した雌螺子部3bに螺合させ一体としている。したがって頭冠3は連結軸6により、内筒5を介してキャップ本体2と連結してあり、頭冠3を回動させた際には連結軸6を回転軸にして回動する構造である。
次に図4ならびに図6,図7を用いて、本実施例のクリップについて詳述を行う。図6は本実施例のクリップを分解した状態の図で、関係を解りやすくするためコイルスプリングおよび連結軸を記載してある。図7はクリップに連結軸を挿通した状態の図である。
図6に示すように本実施例では、クリップ4をクリップ本体40とピン部材8とで構成してある。またクリップ本体40は、クリップ基部4aの一端側より挟持片4bを下方に垂設してあり、クリップ基部4aには一端側から他端側に長手を有する長孔状の貫通孔4cを形成してあり、該貫通孔4cより一端側には円形状の取付孔4dを設けてある。また、ピン部材8は、上端部8aと下端部8bとの中間部に鍔部8cを形成してあり、前記クリップ基部4aの取付孔4dの上方より下端部8bを挿着し、鍔部8cがクリップ基部4aの上面に当接するまで圧入固定して、ピン部材8の上端部8aをクリップ基部4aの上面より突出させた凸部4eとした(図7参照)。
また、図4に示すようにクリップ4は、クリップ基部4aにコイルスプリング7の上端を当接させ、コイルスプリング7に挿通した連結軸6の軸部6bを、クリップ基部4aの貫通孔4cに挿通してある。
図8はクリップ本体の挟持片がキャップ本体の側面に接近した時のクリップと内筒との関係を解りやすくした状態の図である。図に示すようにクリップ基部4aは、内筒5に形成した保持壁5b,5cの間に回転不能で摺動可能に配置してある。
次に図4ならびに図9を用いて、本実施例の頭冠とクリップとの関係について詳述を行う。図9は図1の状態における頭冠をキャップ本体から外した時の平面視で、頭冠の摺動溝を概念的に破線で示してある。
図4に示すように、頭冠3の凹部3aに形成した摺動溝3cは、図9で示すところの連結軸6を中心とした0度から90度の範囲で放射状の破線のハッチングで示した部分であり、最深部3dである0度の位置が最も連結軸6に近く、最浅部3eである90度の位置が最も連結軸6から離れ、連結軸6側に内側を向けた円弧状の溝としてある。また本実施例では、最深部3dと最浅部3eの箇所にクリップ基部4aの凸部4eの上端が係止する円形状の係止凹部3g,3fを設けてある。尚、図4,図9の状態は、クリップ基部4aの凸部4eが頭冠3の摺動溝3cの最深部3dに形成した係止凹部3fに係止されており、最も連結軸6に近い位置にあることから、図4に示すようにコイルスプリング7に弾発されたクリップ基部4aと頭冠3の下端部との上下方向の隙間は狭められ、クリップ4の挟持片4bがキャップ本体2の側面20に接近して挟持片4bの一部が開口窓2aに没入した状態である。
次に、図2に示したように、クリップ本体40の挟持片4bが、キャップ本体2の側面20から離間する時の内部機構について図10〜図13を用いて詳述を行う。
図10は図2の状態におけるキャップの縦断面図で、図11は図10の要部拡大図で、図12はクリップと内筒との関係を解りやすくした状態の図である。図13は図2の状態における頭冠をキャップ本体から外した時の平面視で、頭冠の摺動溝を概念的に破線で示してある。
本実施例の筆記具用キャップ1は、図13に示すように、頭冠3を図1の状態から右回りに回動(図1における矢印A方向)することにより、頭冠3の内天面に形成した摺動溝3cが連結軸6を回転軸に回動して、摺動溝3cに沿ってクリップ基部4aの凸部4eが摺動溝3cの最浅部3eに設けた係止凹部3gに係止された状態となり、図11に示すように、クリップ4の挟持片4bがキャップ本体2の側面20から離間すると共にクリップ基部4aを下方に変位させて、クリップ基部4aと頭冠3の下端部との間を拡げ、隙間Sを形成する。
したがって、図14に示すように、クリップ4の挟持片4bを開く際においては、頭冠3の摺動溝3cの最浅部3eに設けた係止凹部3gに係止したクリップ基部4aの凸部4eが支点となり、隙間Sが狭まることで、クリップ基部4aが頭冠3の下端部に接触することなく、挟持片4bを持ち上げることができた。
また反対に、図2に示すキャップ1の頭冠3を左回りに90度回動(矢印B方向)させることにより、クリップ本体40の挟持片4bは図1の状態となる。
尚、本実施例では、クリップ本体40および頭冠3を金属で形成してあるが、ピン部材8は樹脂成形してあり、またピン部材8の上端部8aの先端を半球状に丸めてあることから、頭冠3を回動させる際およびクリップを開く際においてピン部材8の上端部8aと頭冠3の摺動溝3cとの摺動性がよいものとなった。
本発明による可動式クリップ構造は筆記具以外にも、化粧具や塗布具等のクリップ構造に用いることが可能である。
本実施例のキャップの斜視図である。 図1の状態の頭冠を右回りに90度回動させた状態の図である。 本実施例のキャップの縦断面図である。 図3の要部拡大図である。 キャップの分解斜視図である。 本実施例のクリップを分解した状態の図で、関係を解りやすくするためコイルスプリングおよび連結軸を記載してある。 クリップを組み立てた状態の図である。 クリップ本体の挟持片がキャップ本体の側面に接近した時のクリップと内筒との関係を解りやすくした状態の図である。 図1の状態における頭冠をキャップ本体から外した時の平面視で、頭冠の摺動溝を概念的に破線で示してある。 図2の状態におけるキャップの縦断面図である。 図10の要部拡大図である。 クリップ本体の挟持片がキャップ本体の側面から離間した時のクリップと内筒との関係を解りやすくした状態の図である。 図2の状態における頭冠をキャップ本体から外した時の平面視で、頭冠の摺動溝を概念的に破線で示してある。 クリップを開いた状態の図である。
符号の説明
1…キャップ、
2…キャップ本体、2a…開口窓、2b…上端開口部、2c…下端開口部、
20…側面、
3…頭冠、3a…凹部、3b…雌螺子部、3c…摺動溝、3d…最深部、
3e…最浅部、3f…係止凹部、3g…係止凹部、
4…クリップ、40…クリップ本体、4a…クリップ基部、4b…挟持片、
4c…貫通孔、4d…取付孔、4e…凸部、
5…内筒、5a…切欠窓、5b…保持壁、5c…保持壁、5d…膨出部、
5e…段部、5f…貫通孔、
6…連結軸、6a…鍔部、6b…軸部、6c…雄螺子部、
7…コイルスプリング、
8…ピン部材、8a…上端部、8b…下端部、8c…鍔部、S…隙間。

Claims (2)

  1. 連結軸を介して頭端部材と筒状部材とを相対的に回動可能に連結すると共に、クリップ基部の一端側から前記筒状部材の側面に沿って挟持片を垂設したクリップを、前記頭端部材と筒状部材との間に当該クリップ基部を配して装着し、前記頭端部材を前記筒状部材に対して前記連結軸の軸心周りに回動させることにより、前記クリップの挟持片を前記筒状部材の側面に対して離間および接近させる構造の可動式クリップ付きの筆記具であって、前記クリップ基部に、一端側から他端側の方向に長手を有する長孔状の貫通孔を形成すると共に、該クリップ基部の上面に前記貫通孔より一端側で上方へ突出する凸部を設け、 前記頭端部材の内天面に、前記クリップ基部の凸部の上端が摺動する弧線状の摺動溝を、該摺動溝の内側が前記連結軸方向に位置するように、且つ該摺動溝を、前端部に設けた最深部から終端部に設けた最浅部に向かって漸次浅くなるように形成すると共に、前記連結軸に対し当該摺動溝の最浅部を最深部より離して形成し、前記連結軸の軸部を前記クリップ基部の下方に配したコイルスプリングに挿通し、当該コイルスプリングの弾発力により前記クリップ基部を上方へ弾発することで、前記クリップ基部の上面に設けた凸部を前記頭端部材の摺動溝に当接させ、前記クリップの挟持片が前記筒状部材の側面に接近した状態で前記頭端部材を回動することにより、前記頭端部材の摺動溝にて前記クリップ基部の凸部を該摺動溝の最深部から最浅部へ摺動させて、前記クリップの挟持片を前記筒状部材の側面から離間させると共に、前記クリップ基部を下方へ押し下げ、当該クリップ基部と前記頭端部材との上下方向の隙間を拡げ、前記クリップの挟持片が前記筒状部材の側面から離間した状態で前記頭端部材を回動することにより、前記コイルスプリングの弾発力により前記クリップ基部を上方へ押し上げながら、前記頭端部材の摺動溝にて前記クリップ基部の凸部を該摺動溝の最浅部から最深部へ摺動させて、前記クリップの挟持片を前記筒状部材の側面に接近させると共に、当該クリップ基部と前記頭端部材との上下方向の隙間を狭める構造としたことを特徴とする可動式クリップ付きの筆記具。
  2. 請求項1に記載の可動式クリップ付きの筆記具であって、前記頭端部材の内天面に形成した摺動溝の最深部と最浅部の双方に、前記クリップ基部に形成した凸部の上端が係止する係止凹部を設けたことを特徴とする。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017097588A (ja) * 2015-11-24 2017-06-01 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド ペン、電子機器及び携帯用情報機器

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