以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。なお、本発明のIP電話システムは、IP電話端末間のファイル送受信によって、一方のIP電話端末から他のIP電話端末の1つであるデバイスの設定情報を更新するものである。
まず、図1を参照して、本実施形態に係るIP電話端末(PC10,30,50及びデバイス20,40,60)を含むIP電話システム1のシステム構成について説明する。図1は、本実施形態のIP電話システム1のシステム構成を示すブロック図である。
IP電話システム1は、ネットワーク(インターネット回線)を介して接続されるPC10,30,50と、PC10,30,50に接続されるデバイス20,40,60とを主に有して構成されている。また、図示しないが、ネットワークを介してPC10,30,50に接続される複数のPCやデバイスを有して構成されている。
PC10は、IP電話端末を構成するものであり、CPU11と、ROM12と、RAM13と、ハードディスクドライブ(以下「HDD」と略す)14とを主に有している。CPU11は、ROM12やHDD14に記憶される固定値やプログラムに従った制御を行う演算処理装置である。ROM12は、PC10で実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶する書換不能なメモリである。RAM13は、各種のデータを一時的に記憶するための書換可能なメモリである。HDD14は、PC10で実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶する記憶装置であり、電源オフ後も記憶内容が保持される。
HDD14には、IP電話アプリケーション14aと、中間アプリケーション14bとがインストールされている。中間アプリケーション14aは、IP電話アプリケーション14bとデバイス20との間で信号の受け渡しを行うソフトウェアであり、IP電話アプリケーション14bとデバイス20とを連携する連携アプリケーションとして機能する。
また、IP電話アプリケーション14bは、ネットワークを介して、他のIP電話アプリケーション(例えば、IP電話アプリケーション34a,54a)と互いに通話を行うものであり、例えば、スカイプ通話ソフトなどが例示される。
さらに、HDD14には、デバイス設定情報記憶エリア14cと、コールセンター情報記憶エリア14dと、デバイス情報記憶エリア14eと、検証結果記憶エリア14fとが設けられている。
デバイス設定情報記憶エリア14cは、デバイス20の設定情報記憶エリア23aから取得した設定情報(例えば、用紙の大きさや印刷方向、PC10との通信方法など)を記憶するエリアである。コールセンター情報記憶エリア14dは、デバイス20の製造元の識別情報(コンタクトリスト)が記憶されるエリアであり、後述するデバイス20のコールセンター情報記憶エリア22aから取得された製造元の識別情報が記憶される。本実施形態では、PC10をコールセンターとして、以下の説明を行う。
なお、コールセンター情報記憶エリア14dに記憶される製造元の識別情報は、デバイス20のドライバをインストールする際に記憶されるように構成しても良い。
デバイス情報記憶エリア14eは、デバイス20で実行可能な機能(例えば、印刷機能、読取機能、FAX機能、カラー印刷/モノクロ印刷機能およびインク方式/レーザー方式などの機能)を示す機種情報が記憶されるエリアであり、デバイス20のドライバをインストールすることで、機種情報が記憶される。
検証結果記憶エリア14fは、外部のPC(例えば、PC30,50など)の設定情報の更新を行った場合の更新結果を記憶するエリアであり、具体的には、更新を行った外部のPCと、そのPCに更新を指示した設定情報とを関連づけした情報が記憶される。
デバイス20は、IP電話端末を構成するものであり、本実施形態では、多機能周辺装置(Multi Function Peripheral)で構成されている。デバイス20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、スキャナ24と、プリンタ25と、メモリカードスロット26とを主に有して構成されている。
CPU21は、ROM22に記憶される固定値やプログラムに従った制御を行う演算処理装置である。ROM22は、デバイス20で実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶する書換不能なメモリである。RAM23は、各種のデータを一時的に記憶するための書換可能なメモリである。スキャナ24は、画像を取り込み画像データを生成する読取装置である。プリンタ25は、紙などの記録媒体に印刷を行う印刷装置である。メモリカードスロット26は、メモリカードが装着され、データの読み出し及び書き込みを行うメモリ装着装置である。なお、MFPが有するスキャナ24、プリンタ25及びメモリカードスロット26は、公知の技術であるので、その詳細な説明は省略する。
また、ROM22には、コールセンター情報記憶エリア22aが設けられており、製造時からコールセンターの情報が記憶されている。RAM23には、設定情報記憶リア23aが設けられており、電源投入時などのタイミングでROM22から各種設定情報が読み出されて記憶される。
なお、PC30,50及びデバイス40,60は、PC10及びデバイス20と同様に構成されているので、その詳細な説明は省略する。
次に、図2を参照して、各PC10,30,50間のファイル又はデータの送受信、及び、各PC10,30,50と各デバイス20,40,60間のファイル又はデータの送受信について説明する。図2は、各PC10,30,50間、及び、各PC10,30,50と各デバイス20,40,60間のファイル及びデータの送受信の経路を模式的に示した図である。
図2に示すように、PC10は、中間アプリケーション14aと、IP電話アプリケーション14bとがインストールされており、中間アプリケーション14aは、デバイス20からデータを送受信可能に構成されている。
中間アプリケーション14aは、デバイス20に対してデータの取得命令などを送信すると共に、デバイス20から送信されるデータを受信することができ、IP電話アプリケーション14bを介して外部のPC(例えば、PC30,50)との間でファイルの送受信が可能に構成されている。
具体的には、デバイス20がスピーカやマイクなど、音声入出力機能を備えており、ユーザがデバイス20に備えられているスピーカやマイクなどを用いて、IP電話による通話を行う構成であっても良い。
この場合、IP電話アプリケーション14bは、他のIP電話端末(例えば、PC30,50)から受信した音声データをデバイス20のスピーカから出力し、デバイス20のマイクから入力された音声データを他のIP電話端末(例えば、PC30,50)に送信するように構成される。
さらに、IP電話アプリケーション14b及びデバイス20から中間アプリケーション14aにイベントメッセージが送信されてくるように構成され、イベントメッセージを受信した中間アプリケーション14aは、IP電話アプリケーション14bからのメッセージをデバイス20に伝達し、デバイス20からのメッセージをIP電話アプリケーション14bに伝達するように構成される。
例えば、IP電話アプリケーション14bが他のIP電話端末(例えば、PC30,50)から通話要求を受けると、通話要求のイベントが中間アプリケーション14aを介してデバイス20に伝達され、ユーザがデバイス20を操作して通話許可の指示を行うと、そのイベントがIP電話アプリケーション14bに伝達され、通話が開始されることになる。
一方、ユーザがデバイス20を操作してユーザデバイスの検索指示を行うと、検索指示のイベントが中間アプリケーション14aを介してIP電話アプリケーション14bに伝達され、IP電話アプリケーション14bがネットワークに対してユーザデバイスの検索要求を送信することになる。そして、IP電話アプリケーション14bが得た検索結果(コンタクトリスト)は、中間アプリケーション14aを介してデバイス20に伝達され、デバイス20が備える表示部に表示される。
ユーザがデバイス20を操作し、表示されたコンタクトリストから通話先を選択し、通話指示を行うと、通話要求のイベントが中間アプリケーション14aを介してIP電話アプリケーション14bに伝達され、IP電話アプリケーション14bが通話先のIP電話端末(例えば、PC30,50)に通話要求を送信し、通話許可を待つことになる。
本実施形態では、中間アプリケーション14aは、外部のPCに接続されるデバイス(例えば、デバイス40,60)の設定情報の読み込みを指示する読込ファイルと、外部のPCに接続されるデバイスの設定情報の書き込み及び更新後の設定情報の読み込みを指示する書込・読込ファイルを生成すると共に、その生成した各ファイルの送信をIP電話アプリケーション14bに指示するものである。
また、中間アプリケーション14aは、外部のPCから送信される各ファイルを受信したIP電話アプリケーション14bから受信したファイルを取得し、その取得したファイルを解析し、解析結果に応じた処理(例えば、応答ファイルの生成など)を実行可能に構成されている。
さらに、中間アプリケーション14aは、IP電話アプリケーション14bが有する登録情報格納部15から登録情報を取得して、外部のPCやデバイスの接続先(コンタクトリスト)を把握でき、IP電話アプリケーション14bに対して、接続する外部のIP電話アプリケーションを指示することができる。
IP電話アプリケーション14bは、デバイス20が有する機能を示す機能識別情報を含む登録情報や、外部のPC又はデバイスが有する機能を示す機能識別情報を含む登録情報が格納される登録情報格納部15と、外部のPC又はデバイスから送信されるファイルやデータを受信するファイル受信部18と、外部のPCやデバイスにファイルやデータを送信するファイル送信部19とを有している。
また、IP電話アプリケーション14bは、外部のPCが有するIP電話アプリケーション(例えば、IP電話アプリケーション34b、54b)との間で、音声通話を行うことができると共に、ファイル送信部18及びファイル受信部19によりファイルの送受信を行うことができる。
なお、図2では、PC10からPC30に対して読込ファイル及び書込・読込ファイルを送信し、その読込ファイル及び書込・読込ファイルに応じた応答ファイルがPC20からPC10に送信される経路が図示されている。
具体的には、PC10の中間アプリケーション14aにおいて読込ファイル及び書込・読込ファイルを生成し、その生成した各ファイルの送信がIP電話アプリケーション14bにより実行される。PC30の中間アプリケーション34aは、IP電話アプリケーション34bが受信したファイルを受け取り、その受け取ったファイルに応じた処理として、デバイス40に対してデータや命令を送信する。更に、中間アプリケーション34aは、デバイス40から取得したデータに応じた応答ファイルを生成し、その生成した応答ファイルの送信がIP電話アプリケーション34bにより実行され、中間アプリケーション14aに応答ファイルを返信するように構成されている。この具体的な処理は、図4から図8を用いて後述する。
次に、図3を参照して、IP電話アプリケーション14b,34b、54bに設けられる登録情報格納部15,35,55について説明する。なお、図3の説明では、登録情報格納部35について説明する。図3は、PC30の登録情報格納部35に登録情報を登録する一連の処理の流れを説明する図である。
図3に示すように、中間アプリケーション34aには、文字列付加モジュール36及びデバイス監視モジュール37が設けられている。また、PC20は、デバイス情報記憶エリア34eに記憶されるデバイス情報と、ROM32のPC情報記憶エリア32aに予め記憶されるPC情報とを取得可能に構成されている。
なお、PC情報とは、ROM32のレジストリやiniファイルなどに格納された情報を総称したものであり、PC30のOSバージョンやインストールされているアプリケーションの情報である。これらのOSのバージョンやインストールされているアプリケーションの種類などから、PC30の有する機能が特定される。
IP電話アプリケーション34bの登録情報格納部35は、デバイス40が有する機能を示す機能識別情報を含む登録情報を格納するものであり、例えば、デバイス40が、プリント機能、スキャナ機能およびメモリカードへの保存機能を有していれば、それらの各機能とデバイス40とが関連づけされた登録情報が登録情報格納部35に登録される。この登録情報格納部35への登録情報の登録方法について、以下に説明する。
文字列付加モジュール36は、中間アプリケーション34aが起動されると、IP電話アプリケーション34bから任意の表示名”yamada”を取得し、PC30のPC情報記憶エリア32bからPC情報としてのPC名”pc”を取得し、文字列”pc_yamada”を生成する。そして、その生成した文字列”pc_yamada”をデバイス監視モジュール37に送信する。なお、文字列付加モジュール36の動作は、PC名や表示名の変更に対応できるように、PC名や表示名の変更時に行っても良いし、定期的に行っても良い。
そして、デバイス監視モジュール37は、文字列付加モジュール36から送信された文字列を受信する度に、その受信した文字列を記憶する。また、デバイス監視モジュール37は、PC30に接続されるデバイス環境(図4のデバイスA〜Cの接続状態)を監視すると共に、接続されているデバイスがIP電話に対応しているかの監視をし、更に、各デバイスの監視結果に基づいた情報を示す表示名やプロフィールを生成して文字列付加モジュール36へ送信する。
本実施形態では、デバイス監視モジュール37によって各デバイスが監視されると、その監視結果として、デバイスAのデバイス名である”Br_mfc_Ink_330”、デバイスBのデバイス名である”Br_dcp_Ink_420”、デバイスCのデバイス名である”Br_mfc_laser_480”を取得する。
そして、デバイス監視モジュール37は、各デバイス名に基づいた表示名とプロフィールを生成して、文字列付加モジュール36に送信する。本実施形態では、表示名は、3つのデバイスがIP電話対応デバイスであることを示しており、”pc_yamada_3devices_d1_Br_mfc_Ink_330_d2_Br_dcp_Ink_420_d3_Br_mfc_laser_480”で示される。ここで、”pc_yamada_3devices”は、pc_yamadaに接続される3つのデバイスを検知したことを示している。また、各デバイス名の間には”_dn_”(n=1〜3)が挿入される。
また、プロフィールは、”Device1=Br_mfc_Ink_330 Device2=Br_dcp_Ink_420 Device3=Br_mfc_laser_480”で示される。
なお、各デバイス名は、プロフィールとしても登録されるため、デバイス名を示す文字列を表示名から省略する実施形態としてもよい。
その後、文字列付加モジュール36は、デバイス監視モジュール37から送信される各デバイス名に基づいて、その各デバイスが有する機能をデバイス情報記憶エリア34eを参照して取得し、その取得した各デバイスの機能を示す文字列をデバイス監視モジュール37から送信されたプロフィールに付加する。
さらに、文字列付加モジュール36は、PC情報記録エリア32aからPC情報としてPC30が有する機能を取得し、文字列をプロフィールに付加する。文字列付加モジュール36により生成されるプロフィールは、”Device1=Br_mfc_Ink_330,Print Scan Card FAX Color Ink Device2=Br_dcp_Ink_420,Print Scan Card Color Ink Device3=Br_mfc_laser_480,Print Scan FAX Mono Laser Pc=Win_XP,OCR,Read−Write”と示される。
ここで、Printは印刷機能、Scanは読取機能、FAXはFAX機能、Color/Monoはカラー印刷/モノクロ印刷機能、Ink/Laserはインク方式/レーザー方式、Win_XPはパーソナルコンピュータのOSがWindows(登録商標)XPであること、OCRはOCR(Optical Character Reader)機能をそれぞれ示している。
また、Read−Writeは、本実施形態の特徴であり、PC30が外部からの読み込み及び書き込みの指示によりデバイス40の設定情報を変更可能であることを示している。よって、例えば、PC10は、PC30から登録情報を取得した場合には、PC30が、外部からの読み込み及び書き込みの指示によりデバイス40の設定情報を変更可能であることを認識することができる。従って、外部からの読み込み及び書き込みの指示によりデバイス40の設定情報を変更できないPC又はデバイスに対して、不要な読み込み及び書き込みの指示をすることを抑制することができる。
一方、表示名は、デバイス監視モジュール37が生成した表示名”pc_yamada_3devices_d1_Br_mfc_Ink_330_d2_Br_dcp_Ink_420_d3_Br_mfc_laser_480”がそのまま用いられる。
そして、上述したような手順で生成された表示名とプロフィールとがIP電話アプリケーション34bの登録情報格納部35に格納される。
なお、通話を行っているデバイスのデバイス情報がIP電話アプリケーション34bに登録される構成であってもよい。具体的には、デバイスからの通話許可の指示を得た中間アプリケーション34aが、通話許可の指示元であるデバイスのデバイス情報をIP電話アプリケーション34bに登録するように構成してもよい。また、デバイスからの通話要求の指示を得た中間アプリケーション34aが、通話要求の指示元であるデバイスのデバイス情報をIP電話アプリケーション34bに登録するようにしてもよい。
次に、各PCの登録情報格納部に登録された登録情報を取得する手順について説明する。以下の説明では、PC10がPC30の登録情報を取得する手順の一例について説明する。
まず、中間アプリケーション14aからIP電話アプリケーション14bにユーザデバイスの検索命令が発令されると、IP電話アプリケーション14bがネットワークに対してユーザデバイスの検索を行ない、ネットワークに接続されたIP電話アプリケーション34bからIP電話アプリケーション14bに対し、ユーザデバイスの情報(登録情報)が送られる。IP電話アプリケーション14bは、登録情報格納部15に、IP電話アプリケーション34bから送られてきた登録情報を格納する。
なお、スーパーノードと呼ばれる特別なユーザデバイスがIP電話アプリケーションの登録情報を一括管理している場合がある。この場合、IP電話アプリケーション34bが行った検索に対し、各IP電話アプリケーション(例えば、IP電話アプリケーション14b、54b)の登録情報を、スーパーノードが返信することになる。
中間アプリケーション14aは、登録情報格納部15に登録される他のPC30の登録情報に基づき、コンタクトリストを取得することができる。これにより、中間アプリケーション14aは、IP電話アプリケーション14bに登録されたユーザデバイスのコンタクトリストを取得することができる。なお、コンタクトリストとは、IP電話アプリケーション14bにおいて、通話相手の候補を示すユーザデバイスのリストである。
中間アプリケーション14aは、このコンタクトリストを解析し、PC30やデバイス40で利用可能な機能を認識することができる。そして、PC30やデバイス40で利用可能な機能を選択し、PC30やデバイス40において機能の実行を指示することができる。
次に、図4を参照して、IP電話システム1において、1のPCから他のPCに対してデバイスの設定情報の読み込みの指示と、他のPCに対してデバイスの設定情報の書き込み及び書き込み後の設定情報の読み込みの指示を行う場合のシーケンスチャートについて説明する。
図4は、IP電話システム1において各IP電話端末間(PC10,30,50及びデバイス20,40,60)で行われるプログラムの流れを示したシーケンスチャートである。なお、以下の説明では、1のPCとしてPC10から、他のPCとしてPC30に対して各種の指示がなされる場合について説明する。
なお、本実施形態では、例えば、PC30及びデバイス40のユーザが、デバイス40の各種設定が困難な場合に、IP電話アプリケーション14bとIP電話アプリケーション34bとの間を介して、コールセンターとしてのPC10とIP通話を行っている場合を想定している。よって、PC30及びデバイス40のユーザから、デバイス40の各種設定の変更を依頼された場合に、PC10のコールセンターからIP電話のファイル送信機能を利用して、デバイス40の各種設定を変更する場合である。
まず、PC10のIP電話アプリケーション14aの登録情報格納部15に登録される他のPCの登録情報に基づき、コンタクトリストの取得処理が行われる(P1)。これにより、中間アプリケーション14aが、IP電話アプリケーション14bに登録されたユーザデバイスのコンタクトリストを取得することができる。そして、P1において取得したコンタクトリストから接続先の受信端末としてPC30の表示名が選択される(P2)。
その後、中間アプリケーション14aでは、PC30に接続されるデバイス40の設定情報の読み込みを指示する読込ファイルを生成し(P3)、その読込ファイルの送信命令をIP電話アプリケーション14bに発令する(P4)。
読込ファイルの送信命令がなされたIP電話アプリケーション14bは、PC30のIP電話アプリケーション34bに対してファイル送信要求を送信する。なお、ファイル送信要求には、送信するファイルの形式(例えば、txtやjpgなど)やファイルサイズ(例えば、123456byte)などが含まれている。
PC30の中間アプリケーション34aでは、ファイル送信を許可するファイル送信許可応答を送信するか否かの判断がなされる(P5)。そして、ファイル送信許可応答をPC10に送信すると判断されると、ファイル送信許可応答の応答命令が中間アプリケーション34aからIP電話アプリケーション34bに送信され、IP電話アプリケーション34bからPC10のIP電話アプリケーション14bに対してファイル送信許可応答の信号が送信される。
中間アプリケーション34aでは、ファイル送信許可応答の応答命令を発令した後に、IP電話アプリケーション14bから送信される読込ファイルをIP電話アプリケーション34bが受信し、その受信した読込ファイルをIP電話アプリケーション34bから受け渡されることが待機される(P6)。
一方、中間アプリケーション14aでは、IP電話アプリケーション34bからファイル送信許可応答を受信すると、IP電話アプリケーション14bの読込ファイルの送信機能が実行される(P7)。具体的には、図2におけるIP電話アプリケーション14bが備えるファイル送信部19から、IP電話アプリケーション34bが備えるファイル受信部38に読込ファイルが送信されることである。
中間アプリケーション34aでは、PC10のIP電話アプリケーション14bから送信され、IP電話アプリケーション34bにより受信した読込ファイルを、IP電話アプリケーション34bから受け取り、その受け取った受信ファイルの解析が行われる(P8)。そして、受信したファイルを解析した結果、デバイス40の設定情報の読み込みを指示する読込ファイルであった場合には、設定情報の取得命令をデバイス40に送信する。
デバイス40では、中間アプリケーション34aからの指示に基づいて設定情報を読み出し(P9)、その読み出した設定情報を中間アプリケーション34aに送信する。
中間アプリケーション34aは、デバイス40から送信された設定情報を含む応答ファイルを生成し(P10)、その応答ファイルの送信命令をIP電話アプリケーション34bに発令する(P11)。応答ファイルの送信命令がなされたIP電話アプリケーション34bは、PC10のIP電話アプリケーション14bに対してファイル送信要求を送信する。
PC10の中間アプリケーション14aでは、ファイル送信を許可するファイル送信許可応答を送信するか否かの判断がなされる(P12)。そして、ファイル送信許可応答をPC30に送信すると判断されると、ファイル送信許可応答の応答命令が中間アプリケーション14aからIP電話アプリケーション14bに送信され、IP電話アプリケーション14bからPC30のIP電話アプリケーション34bに対してファイル送信許可応答の信号が送信される。
中間アプリケーション14aでは、ファイル送信許可応答の応答命令を発令した後に、IP電話アプリケーション34bから送信される応答ファイルをIP電話アプリケーション14bが受信し、その受信した応答ファイルをIP電話アプリケーション14bから受け渡されることが待機される(P13)。
一方、中間アプリケーション34aでは、IP電話アプリケーション14bからファイル送信許可応答を受信すると、IP電話アプリケーション34bの応答ファイルの送信機能が実行される(P14)。具体的には、図2におけるIP電話アプリケーション34bが備えるファイル送信部39から、IP電話アプリケーション14bが備えるファイル受信部18に応答ファイルが送信されることである。
中間アプリケーション14aでは、PC30のIP電話アプリケーション34bから送信され、IP電話アプリケーション14bにより受信した応答ファイルを、IP電話アプリケーション14bから受け取り、その受け取った応答ファイルに含まれる設定情報の解析が行われる(P15)。
そして、設定情報の修正または追加などをした新たな設定情報の書き込み及び、更新後の設定情報の読み込みを指示する書込・読込ファイルを生成し(P16)、その書込・読込ファイルの送信命令をIP電話アプリケーション14bに発令する(P17)。書込・読込ファイルの送信命令がなされたIP電話アプリケーション14bは、PC30のIP電話アプリケーション34bに対してファイル送信要求を送信する。
PC30の中間アプリケーション34aでは、P5及びP6と同様に、ファイル送信を許可するファイル送信許可応答を送信するか否かの判断がなされ(P18)、ファイル送信許可応答をPC10に送信すると判断されると、ファイル送信許可応答の応答命令がIP電話アプリケーション34bに送信されると共に、IP電話アプリケーション14bに対してファイル送信許可応答の信号が送信され、その後、IP電話アプリケーション14bから送信される書込・読込ファイルがIP電話アプリケーション34bから受け渡されることが待機される(P19)。
一方、中間アプリケーション14aでは、IP電話アプリケーション34bからファイル送信許可応答を受信すると、IP電話アプリケーション14bの書込・読込ファイルの送信機能が実行される(P20)。
中間アプリケーション34aでは、PC10のIP電話アプリケーション14bから送信され、IP電話アプリケーション34bにより受信した書込・読込ファイルを、IP電話アプリケーション34bから受け取り、その受け取った書込・読込ファイルを解析する(P21)。
そして、受信したファイルを解析した結果、デバイス40の設定情報の書き込みを指示する書込・読込ファイルであった場合には、設定情報の更新命令と、新たな設定情報とをデバイス40に送信する。
デバイス40では、中間アプリケーション34aから送信された新たな設定情報に更新する処理を実行し(S22)、更新後の設定情報を中間アプリケーション34aに送信する。
中間アプリケーション34aは、デバイス40から送信された更新後の設定情報を含む応答ファイルを生成し(P23)、その応答ファイルの送信命令をIP電話アプリケーション34bに発令する(P24)。応答ファイルの送信命令がなされたIP電話アプリケーション34bは、PC10のIP電話アプリケーション14bに対してファイル送信要求を送信する。
PC10の中間アプリケーション14aでは、P12及びP13と同様に、ファイル送信を許可するファイル送信許可応答を送信するか否かの判断がなされ(P25)、ファイル送信許可応答をPC30に送信すると判断されると、ファイル送信許可応答の応答命令がIP電話アプリケーション14bに送信されると共に、IP電話アプリケーション34bに対してファイル送信許可応答の信号が送信され、その後、IP電話アプリケーション34bから送信される応答ファイルがIP電話アプリケーション14bから受け渡されることが待機される(P26)。
一方、中間アプリケーション34aでは、IP電話アプリケーション14bからファイル送信許可応答を受信すると、IP電話アプリケーション34bの応答ファイルの送信機能が実行される(P27)。
中間アプリケーション14aでは、PC30のIP電話アプリケーション34bから送信され、IP電話アプリケーション14bにより受信した応答ファイルを、IP電話アプリケーション14bから受け取り、その受け取った応答ファイルに含まれる更新後の設定情報を検証し(P28)、デバイス40の設定情報が正常に更新されたかを確認し、一連の処理が終了する。
次に、図5から図8を参照して、PC10,30で実行される具体的な処理について説明する。図5は、送信側のPCで実行される読込ファイル送信処理を示したフローチャートである。図6は、送信側のPCで実行される書込・読込ファイル送信処理を示したフローチャートである。図7は、受信側のPCで実行されるファイル受信処理を示したフローチャートである。図8は、読込ファイル、書込・読込ファイル及び応答ファイルの一例を示した図である。
なお、図5から図8の説明では、送信側のPCをPC10とし、受信側のPCをPC30として説明する。
図5に示す送信側PC10の読込ファイル送信処理は、外部のPC(又はデバイス)の設定情報の読み込みを指示する読込ファイルを、外部のPC(又はデバイス)に送信する場合に実行される処理であり、例えば、コールセンターのPCにおいて、外部のデバイスの設定情報を読み出す機能の実行が指示された場合に実行される。
読込ファイル送信処理が実行されると、まず、読込ファイルを生成する(S1)。この読込ファイルは、上述したように、外部のPC30に接続されるデバイス40の設定情報の読み出しを指示するファイルであり、図8(a)に例示されている。
図8(a)に示すように、読込ファイルは、その先頭部分に[File Type]として「読込ファイル」と記されている。また、[File Type]の他に、「お使いのデバイスの設定情報を読み込み可能か問い合わせするファイルです。」のテキストデータが含まれている。このテキストデータ(少なくとも[File Type]のテキストデータ)をPC30の中間アプリケーション34aが読み込むことで、デバイス40の設定情報の読み込みが指示されたことを認識することができる。また、読み込んだテキストデータを表示することで、操作者に受信したファイルを認識させることもできる。
S2の処理では、読込ファイルを送信するために、PC30のIP電話アプリケーション34bに対してファイル送信要求を送信して(S2)、ファイル送信要求を送信した外部のIP電話アプリケーション34bからファイル送信許可応答を受信したか否かを確認する(S3)。
S3の処理で確認した結果、ファイル送信許可応答を受信していなければ(S3:No)、タイムアウト時間が経過したか否かを確認し(S4)、タイムアウト時間が経過していなければ(S4:No)、S3の処理へ戻り、再度、ファイル送信許可応答の受信を確認する。
また、S4の処理で確認した結果、タイムアウト時間を経過していれば(S4:Yes)、接続先のIP電話アプリケーション34bとの接続が解除されたり、ファイル送信を拒否されたことが考えられるので、そのまま、本処理を終了する。
一方、S3の処理で確認した結果、ファイル送信許可応答を受信していれば(S3:Yes)、S1の処理で生成した読込ファイルをIP電話アプリケーション34bに対して送信する(S5)。
そして、送信した読込ファイルにより指示した応答ファイルの受信を待機するために、外部のIP電話アプリケーション34bから送信されるファイル送信要求を受信したか否かの確認をS6,S7の処理で繰り返し行う。
具体的には、S6の処理において、タイムアウト時間が経過したか否かを確認し(S6)、S7の処理で、ファイル送信要求を受信したか否かを確認する(S7)。S6の処理で確認した結果、タイムアウト時間が経過していれば(S6:Yes)、そのまま、本処理を終了する。
S6の処理でタイムアウト時間が経過したと確認された場合には、読込ファイルを送信したにも関わらず、IP電話アプリケーション34bから応答ファイルを送信するファイル送信要求が送信されてこないので、PC30を操作するユーザによって応答ファイルの送信が中止されたり、接続自体が切断されたことが考えられるので、本処理を終了する。
一方、S7の処理の結果、ファイル送信要求を受信した確認されると(S7:Yes)、読込ファイルの送信先であるIP電話アプリケーション34bからのファイル送信要求であるか否かを確認し(S8)、送信先からのファイル送信要求であれば(S8:Yes)、S11の処理へ移行する。
一方、S8の処理で確認した結果、読込ファイルを送信した送信先からのファイル送信要求でなければ(S8:No)、ファイル送信許可応答を送信するか否かの問い合わせを表示し(S9)、その問い合わせ結果がファイル送信許可応答の送信を許可するものであるか否かを確認する(S10)。
なお、S8の処理で確認した結果、読込ファイルを送信した送信先からのファイル送信要求でなければ(S8:No)、ファイル送信許可応答を送信するか否かの問い合わせを表示することなく、そのまま本処理を終了するように構成しても良い。
S10の処理で確認した結果、問い合わせ結果が不許可であれば(S10:No)、本処理を終了し、問い合わせ結果が許可であれば(S10:Yes)、S11の処理へ移行する。
S11の処理では、ファイル送信許可応答をIP電話アプリケーション34b又は他のIP電話アプリケーションに送信し(S11)、その後、ファイル送信許可応答を送信したIP電話アプリケーションからファイル受信が完了したか否かを確認し(S12)、ファイルを受信するまで待機する(S12:No)。
そして、ファイル受信が完了したら(S12:Yes)、その受信したファイルを解析し(S13)、受信したファイルが読込ファイルに対する応答ファイルであるか否かを確認する(S14)。
なお、S14の処理において応答ファイルであるか否かの確認は、後述する受信側のPC30により生成される応答ファイル(図8(c)参照)に含まれるテキストデータを参照することで行われる。
S14の処理で確認した結果、受信したファイルが応答ファイルでなければ(S14:No)、その受信したファイルに応じたその他の処理を実行し(S15)、受信したファイルが応答ファイルであれば(S14:Yes)、応答ファイルをRAM13又はHDD14の所定エリアに記憶し(S16)、本処理を終了する。
なお、S15の処理で、受信したファイルに応じたその他の処理を実行した後に、S6の処理へ戻り、再度、応答ファイルを受信するためのファイル送信要求の受信を待機するように構成しても良い。
その後、PC10のコールセンター係は、S16の処理で記憶した応答ファイルを解析し、外部のPC30に接続されるデバイス40の設定情報を解析する。そして、PC10では、デバイス40の設定情報の問題点を解消した新たな設定情報をRAM13又はHDD14の所定エリアに記憶する。
PC10のコールセンター係は、新たな設定情報を作成すると、次に、その新たな設定情報を外部のPC30に送信すると共に、デバイス40の設定情報を新たな設定情報に更新させる機能を実行する。その機能が実行されると、図6に示す書込・読込ファイル送信処理が実行される。
図6に示す書込・読込ファイル送信処理が実行されると、まず、書込・読込ファイルを生成する(S21)。この書込・読込ファイルは、PC10のコールセンター係により作成された新たな設定情報と、外部のPC30に接続されるデバイス40の設定情報の更新を指示する指示情報とを含むファイルであり、図8(b)に例示されている。
図8(b)に示すように、書込・読込ファイルは、ファイルの形式を示す情報と、設定情報とが含まれています。ファイルの形式を示す情報は、その先頭部分に[File Type]として「書込・読込ファイル」と記されている。また、[File Type]の他に、「お使いのデバイスの設定情報の書き込み及び読み出しを指示するファイルです。設定情報が添付されています。」のテキストデータが含まれている。
上述した読込ファイルと同様に、書込・読込ファイルのテキストデータ(少なくとも[File Type]のテキストデータ)をPC30の中間アプリケーション34aが読み込むことで、デバイス40の設定情報の書き込み及び更新後の設定情報の読み出しが指示されたことと、デバイス40の更新用の設定情報が添付されていることを認識することができる。
S22からS36までの処理は、上述した読込ファイル送信処理のS2からS16までの処理と同様の処理が行われるので、簡単に説明する。
S22の処理では、書込・読込ファイルを送信するためにファイル送信要求を送信し(S22)、S23の処理では、ファイル送信要求を送信した外部のIP電話アプリケーション34bからファイル送信許可応答を受信したか否かを確認し(S23)、S24の処理では、タイムアウト時間が経過したか否かを確認する(S24)。
そして、ファイル送信許可応答を受信すると(S23:Yes)、書込・読込ファイルを外部のIP電話アプリケーション34bに対して送信し(S25)、S26の処理でタイムアウト時間が経過したか否かを確認し(S26)、S27の処理でファイル送信要求を受信したか否かを確認する(S27)。
S26の処理で確認した結果、タイムアウト時間が経過していれば(S26:Yes)、そのまま本処理を終了し、ファイル送信要求を受信したと確認されると(S26:Yes)、書込・読込ファイルを送信した送信先からのファイル送信要求であるか否かを確認し(S28)、送信先からのファイル送信要求であれば(S28:Yes)、ファイル送信許可応答を送信する(S31)。
一方、S28の処理で確認した結果、読込ファイルを送信した送信先からのファイル送信要求でなければ(S28:No)、ファイル送信許可応答を送信するか否かの問い合わせを表示し(S29)、問い合わせ結果がファイル送信許可応答の送信を許可するものであるか否かを確認する(S30)。
S30の処理で確認した結果、問い合わせ結果が不許可であれば(S30:No)、本処理を終了し、問い合わせ結果が許可であれば(S30:Yes)、ファイル送信許可応答を送信する(S31)。
S32の処理では、ファイル送信許可応答を送信したIP電話アプリケーションからファイル受信が完了したか否かを確認し(S32)、ファイル受信が完了したら(S32:Yes)、その受信したファイルを解析する(S33)。
S34の処理では、受信したファイルが書込・読込ファイルに対する応答ファイル(図8(d)参照)であるか否かを確認し(S34)、受信したファイルが書込・読込ファイルに応答する応答ファイルでなければ(S34:No)、その受信したファイルに応じたその他の処理を実行する(S35)。
なお、S35の処理で、受信したファイルに応じたその他の処理を実行した後に、S26の処理へ戻り、再度、応答ファイルを受信するためのファイル送信要求の受信を待機するように構成しても良い。
一方、S34の処理で確認した結果、受信したファイルが書込・読込ファイルに応答する応答ファイルであれば(S34:Yes)、応答ファイルをRAM13又はHDD14の所定エリアに記憶すると共に(S36)、その応答ファイルに含まれる設定情報を検証する(S37)。
S37の処理は、読込ファイルの送信時に新たに作成された設定情報と、S36の処理で記憶した応答ファイルに含まれる更新後の設定情報とを比較する処理であり、外部のデバイス40の設定情報が正常に更新されたかを検証している。
そして、S37の処理で検証した結果を、RAM13及びHDD14の所定エリアに記憶して(S38)、本処理を終了する。S38の処理で記憶した検証結果は、再度、設定情報の書き換えを行う場合などに利用したり、デバイスのユーザにより設定が困難な情報を解析したりする場合に利用される。
次に、受信側のPC30で実行される処理について説明する。図7に示すファイル受信処理は、外部のIP電話アプリケーション14bからファイル送信要求を受信した場合に実行される処理である。
図7に示すファイル受信処理が実行されると、まず、コールセンター(即ち、本実施形態ではPC10)からのファイル送信要求であるか否かを確認し(S41)、コールセンターからのファイル送信要求であれば(S41:Yes)、S44の処理へ移行する。
一方、S41の処理で確認した結果、コールセンターからのファイル送信要求でなければ(S41:No)、ファイル送信許可応答を送信するか否かの問い合わせを表示し(S42)、ファイル送信許可応答の送信がユーザにより許可されたか否かを確認する(S43)。
S43の処理で確認した結果、ファイル送信許可応答の送信の不許可がユーザにより選択されていれば(S43:No)、そのまま、本処理を終了し、ファイル送信許可応答の送信の許可がユーザにより選択されていれば(S43:Yes)、S44の処理へ移行する。
S44の処理では、IP電話アプリケーション14b又はファイル送信要求を送信してきた外部のIP電話アプリケーションに対してファイル送信許可応答を送信し(S44)、その後、ファイルを受信完了するまで待機する(S45:No)。
そして、ファイル送信許可応答を送信したIP電話アプリケーションから送信されるファイルを受信完了したら(S45:Yes)、受信したファイルを解析し(S46)、受信したファイルが読込ファイルか(S47)、書込・読込ファイルか(S48)を確認する。
受信したファイルが読込ファイルであれば(S47:Yes)、S51の処理へ移行し、受信したファイルが書込・読込ファイルであれば(S47:No、S48:Yes)、S61の処理へ移行し、受信したファイルが読込ファイルでも書込・読込ファイルでもなければ(S47:No、S48:No)、その受信したファイルに応じたその他の処理を実行し(S91)、本処理を終了する。
なお、S91の処理で、受信したファイルに応じたその他の処理を実行した後に、S41の処理へ戻り、再度、読込ファイル又は書込・読込ファイルを受信するためのファイル送信要求の受信を待機するように構成しても良い。
ここで、読込ファイルを受信した場合に行われる処理(S51〜S60)について説明する。
S51の処理では、読込ファイルの送信元がコールセンターであるか否かを確認し(S51)、読込ファイルの送信元がコールセンターであれば(S51:Yes)、S54の処理へ移行し、読込ファイルの送信元がコールセンター以外であれば(S51:No)、設定情報の送信の問い合わせを表示する(S52)。
ここで、S52の処理で、設定情報の送信の問い合わせを表示することで、コールセンター以外からの読込ファイルを受信した場合に、設定情報の送信を行うか否かをユーザに選択させることができ、セキュリティの強化を図ることができる。
S53の処理では、設定情報の送信の問い合わせ結果が許可であるか否かを確認し(S53)、ユーザによって不許可が選択されていれば(S53:No)、そのまま、本処理を終了し、ユーザによって許可が選択されていれば(S53:Yes)、S54の処理へ移行する。
S54の処理では、デバイス40に対して設定情報記録エリア43aから設定情報を取得する取得命令を送信し(S54)、その後、デバイス40から設定情報の受信が完了するまで待機する(S55:No)。そして、デバイス40から設定情報の受信が完了すると(S55:Yes)、その取得した設定情報を含む応答ファイルを生成する(S56)。
図8(c)に示すように、S56の処理で生成される応答ファイルは、ファイルの形式を示す情報と、設定情報とが含まれている。ファイルの形式を示す情報は、その先頭部分に[File Type]として「応答ファイル」と記されている。また、[File Type]の他に、「読込ファイルに応答するファイルです。設定情報が添付されています。」のテキストデータが含まれている。このテキストデータ(少なくとも[File Type]のテキストデータ)をPC10の中間アプリケーション14aが読み込むことで、読込ファイルに対応した応答ファイルを受信したことと、デバイス40の設定情報が添付されていることを認識することができる。また、読み込んだテキストデータを表示することで、操作者に受信したファイルを認識させることもできる。
S57の処理では、応答ファイルを送信するために、読込ファイルを送信してきた送信元のIP電話アプリケーション14b又は他のIP電話アプリケーションに対してファイル送信要求を送信し(S57)、その後、ファイル送信許可応答を受信したか否かを確認する(S58)。
S58の処理で確認した結果、ファイル送信許可応答を受信していなければ(S58:No)、タイムアウト時間が経過したか否かを確認し(S59)、タイムアウト時間が経過していれば(S59:Yes)、応答ファイルを送信することができないので、本処理を終了し、タイムアウト時間が経過していなければ(S59:No)、S58の処理へ戻り、再度、ファイル送信許可応答を受信したか確認する。
そして、S58の処理で確認した結果、ファイル送信許可応答を受信していれば(S58:Yes)、応答ファイルを送信して(S60)、本処理を終了する。
次に、書込・読込ファイルを受信した場合に行われる処理(S71〜S82)について説明する。なお、S51以降の処理と同様の処理については簡単に説明する。
S71の処理では、送信元がコールセンターであるか否かを確認し(S71)、送信元がコールセンターであれば(S71:Yes)、S74の処理へ移行し、送信元がコールセンター以外であれば(S71:No)、設定情報の送信の問い合わせを表示する(S72)。
そして、問い合わせの結果、ユーザによって不許可が選択されていれば(S73:No)、そのまま、本処理を終了し、ユーザによって許可が選択されていれば(S73:Yes)、S74の処理へ移行する。
S74の処理では、書込・読込ファイルに含まれる設定情報に基づいて設定情報記録エリア43aの設定情報が更新されるように、デバイス40に対して設定情報の更新命令を送信すると共に、更新後の設定情報を取得する取得命令をデバイス40に対して送信する(S74)。デバイス40では、設定情報記録エリア43aの設定情報を更新し、その更新後の設定情報をPC30に送信する処理が行われる。
そして、デバイス40から更新後の設定情報を受信するまで待機し(S75:No)、更新後の設定情報を受信完了したら(S75:Yes)、その取得した更新後の設定情報を含む応答ファイルを生成する(S76)。
図8(d)に示すように、S76の処理で生成される応答ファイルは、ファイルの形式を示す情報と、設定情報とが含まれている。ファイルの形式を示す情報は、その先頭部分に[File Type]として「応答ファイル」と記されている。また、[File Type]の他に、「書込・読込ファイルに応答するファイルです。更新後の設定情報が添付されています。」のテキストデータが含まれている。このテキストデータ(少なくとも[File Type]のテキストデータ)をPC10の中間アプリケーション14aが読み込むことで、書込・読込ファイルに対応した応答ファイルを受信したことと、デバイス40の更新後の設定情報が添付されていることを認識することができる。また、読み込んだテキストデータを表示することで、操作者に受信したファイルを認識させることもできる。
S77の処理では、応答ファイルを送信するために、書込・読込ファイルを送信してきたIP電話アプリケーション14b又は他のIP電話アプリケーションに対してファイル送信要求を送信し(S77)、ファイル送信許可応答を受信したか否かを確認し(S78)、タイムアウト時間が経過したか否かを確認する(S79)。
S79の処理で確認した結果、タイムアウト時間が経過していれば(S79:Yes)、本処理を終了し、S78の処理で確認した結果、ファイル送信許可応答を受信していれば(S78:Yes)、応答ファイルを送信して(S80)、本処理を終了する。
以上、説明したように、第1実施形態のIP電話システム1では、受信側のPC(本実施形態ではPC30)は、読込ファイルを受信すると、デバイス40の設定情報を取得し、そのデバイス40の設定情報を含む応答ファイルを、読込ファイルの送信元へ送信する。そして、読込ファイルの送信元から、更新後の設定情報を含む書込・読込ファイルを受信すると、その更新後の設定情報に基づいてデバイス40の設定情報を更新することができる。よって、デバイス40のユーザが、デバイス40の各種設定および設定の変更に詳しくない場合であっても、コールセンターから送信されるファイルにより書き換えることができる。従って、デバイス40の各種設定および設定の変更ができずに、デバイス40が有する各種機能を実行できないなどの不具合を防止し、使い勝手を向上することができる。
また、受信側のPC30では、コールセンター(PC10)からのファイル送信要求であれば、ユーザに問い合わせすることなく、ファイル送信許可応答を送信するので、通話先が把握でき安全性が確保されている状態での煩わしい操作が不要になり、使い勝手を向上することができる。
また、コールセンターのコンタクトリストは、各デバイスのコールセンター情報記憶エリア22a,44a,64aに製造時から記憶されているので、各デバイスのユーザが、コールセンターのコンタクトリストを検索する作業を軽減することができる。
また、コールセンターは、読込ファイルに応答する応答ファイルによって外部のPCやデバイスの設定情報を簡単に取得できるので、外部の設定情報を認識でき、外部のPCやデバイスのユーザに設定情報の変更の指示をすることもできる。
また、コールセンターは、書込・読込ファイルに応答する応答ファイルを受信し、外部のPCやデバイスにおける更新後の設定情報を検証できるので、外部のPCやデバイスにおいて設定情報が正常に更新されたか否かを確認することができる。よって、外部のPCやデバイスの設定情報が正常に更新できなければ、その旨を知らせたり、再度、設定情報を送信したりすることができる。
次に、図9及び図10を参照して、第2の実施形態について説明する。図9は、第2実施形態の送信側のPCで実行されるファイル送信処理を示したフローチャートであり、図10は、第2実施形態の受信側のPCで実行されるファイル受信処理を示したフローチャートである。
第2実施形態は、コールセンターとしてのPC10と外部のPC30とが接続された状態で行われるファイル送信またはファイル受信の処理であり、特に、PC10側のファイル送信は、読込ファイルと書込・読込ファイルとの一連の処理内で行うものである。なお、第1実施形態と同様の部分には、同一の符号を付して、その説明は省略する。
PC10でファイル送信処理が実行され、読込ファイルを生成し、送信先にファイル送信要求を送信し、送信先からファイル送信許可応答を受信し、読込ファイルを送信し、送信先からファイル送信要求を受信すると(S1、S2、S3:Yes、S5、S6:Yes)、ファイル送信許可応答の問い合わせをすることなく、ファイル送信許可応答を更新先に送信する(S11)。
これは、読込ファイルの送信先以外のIP電話アプリケーションからファイル送信要求やファイル送信許可応答を受信したとしても、ファイル送信処理が実行されている間は、受信を確認しないモードに入っているためである。このモードは、送信先のIP電話アプリケーションからの信号の受信のみを確認し、本実施形態では、PC10のユーザにファイル送信許可の問い合わせをする必要がないモードである。
ファイル送信許可応答を送信先に送信した後に、応答ファイルを受信完了したら、応答ファイルを解析し、PC10のユーザによって設定情報の修正データが完成したか否かを確認する(S101)。修正データの完成か否かの確認は、PC10の画面上でユーザが設定情報を検証し、不具合を修正した後に、「OK」ボタンをカーソルで選択した場合に、修正データの完成と判断される。
S101の処理で確認した結果、修正データが完成したら(S101:Yes)、書込・読込ファイルを生成し、送信先にファイル送信要求を送信し、送信先からファイル送信許可応答を受信し、読込ファイルを送信し、送信先からファイル送信要求を受信すると(S21、S22、S23:Yes、S25、S26:Yes)、ファイル送信許可応答の問い合わせをすることなく、ファイル送信許可応答を送信先に送信する(S31)。
ファイル送信許可応答を送信先に送信した後に、応答ファイルを受信完了したら、応答ファイルを解析し、設定情報を検証して、検証結果を記憶して(S32:Yes、S33、S37、S38)、本処理を終了する。
図10に示すファイル受信処理が実行されると、まず、コールセンター情報記憶エリア34dからコールセンターのIP電話アプリケーションの識別情報(コールセンター情報)を取得し(S111)、その取得した識別情報に基づいてコールセンターに通話要求を送信し、その要求に応答したコールセンターのIP電話アプリケーションと通話可能に接続する(S112)。
これにより、PC30の操作者は、コールセンター係にPC30あるいはデバイス40の状況を伝えるなどの会話をしながら、設定の更新を依頼することができる。また、コールセンターと通話可能に接続する代わりに、コールセンターとチャット可能に接続してもよい。
S112の処理で、コールセンターと接続したら、コールセンターからのファイル送信要求を受信したか否かを確認し(S41)、タイムアウト時間が経過したか否かを確認する(S113)。S113の処理で、タイムアウト時間が経過したか否かの確認は、コールセンター以外からのファイル送信要求を拒否するためであり、コールセンターからのファイル送信要求を受信できなければ(S113:Yes)、そのまま、本処理を終了する。このとき、PC30は、コールセンターと接続してコールセンターから送信された信号のみを確認し、PC30の操作者にファイル送信要求の問い合わせをしないモードに入っている。
一方、コールセンターからのファイル送信要求を受信したら(S41:Yes)、ファイル送信許可応答を送信し、ファイルを受信完了し、受信ファイルを解析し、受信したファイルが読込ファイルか書込・読込ファイルかを確認する(S44、S45:Yes、S46、S47、S48)。
S47及びS48の処理で確認した結果、受信したファイルが読込ファイル又は書込・読込ファイルでなければ(S47:No、S48:No)、ファイル受信処理に適さないファイルを受信したことになるので、受信したファイルを削除して(S114)、本処理を終了する。
一方、受信したファイルが読込ファイルであれば(S47:Yes)、接続先を確認することなく、デバイス40に設定情報の取得命令を送信し、設定情報を取得完了したら応答ファイルを生成し、ファイル送信要求をコールセンターに送信し、コールセンターからのファイル送信許可応答を受信したら、応答ファイルを送信して(S54、S55:Yes、S56、S57、S58:Yes、S60)、本処理を終了する。
また、受信したファイルが書込・読込ファイルであれば(S48:Yes)、接続先を確認することなく、デバイス40に設定情報の更新および更新後の設定情報の取得命令を送信し、更新後の設定情報を取得完了したら、応答ファイルを生成し、ファイル送信要求をコールセンターに送信し、コールセンターからファイル送信許可応答を受信したら、応答ファイルを送信して(S74、S75:Yes、S76、S77、S78:Yes、S80)、本処理を終了する。
以上、説明したように、第2実施形態のIP電話システムでは、コールセンターとしてのPC10と外部のPCとしてのPC30との間の接続のみを有効とし、他のPC又はデバイスから送信されるファイル送信要求やファイルなどは確認しないように構成されている。また、コールセンターから読込ファイル又は書込・読込ファイル以外のファイルを受信した場合には、受信したファイルを削除し、他の処理が実行されないように構成されている。よって、デバイス40の設定情報の変更に応じた処理のみが実行されるので、PC30又はデバイス40のユーザの操作が簡単になり、煩雑な作業をより少なくすることができる。
次に、図11を参照して、第3実施形態のIP電話システム100について説明する。図11(a)は、第3実施形態のPC110およびデバイス120の構成を模式的に示した図であり、図11(b)は、第3実施形態のIP電話システム100において各IP電話端末間で行われるプログラムの流れを示したシーケンスチャートである。なお、第3実施形態のIP電話システム100の各構成に付される番号は、第1及び第2実施形態のIP電話システム1の各構成に付された番号に100を足したものである。
なお、第3実施形態のPC110には、第1及び第2実施形態のPC10にインストールされる中間アプリケーション14aおよびIP電話アプリケーション14bの代わりに、中間アプリケーションの機能が組み込まれたIP電話アプリケーション114bがインストールされている。
図11(a)に示すように、第3実施形態のPC110は、IP電話アプリケーション114bに、読込ファイル、書込・読込ファイル及び応答ファイルを生成する機能が含まれている。具体的には、図11(b)に示すように、IP電話アプリケーション114bにおいて、各ファイルの生成、その生成したファイルの送信要求、生成したファイルの送信の処理が実行される。
一方、接続先のPC130のIP電話アプリケーション134bにおいて、ファイル送信許可応答の送信、受信したファイルの解析、応答ファイルの生成、応答ファイルの送信、デバイス40の設定情報の更新指示などの処理が実行される。
つまり、第1及び第2実施形態の中間アプリケーション14a,34a,54aで実行可能な処理が、IP電話アプリケーション114b,134b,154bで実行可能に構成されている。
よって、第1及び第2実施形態に比べて、中間アプリケーション14aとIP電話アプリケーション14bとのデータの受け渡しの処理が無くなり、1のアプリケーション内で完結できるので、処理をスムーズに行うことができる。
次に、図12を参照して、第4〜第6実施形態について説明する。図12(a)は、第4実施形態のPC210及びデバイス220の構成を模式的に示した模式図であり、図12(b)は、第5実施形態のPC310及びデバイス320の構成を模式的に示した模式図であり、図12(c)は、第6実施形態のPC410及びデバイス420の構成を模式的に示した模式図である。
なお、第4実施形態のIP電話システム200の各構成に付される番号は、第1及び第2実施形態のIP電話システム1の各構成に付された番号に200を足したものであり、第5実施形態のIP電話システム300の各構成に付される番号は、第1及び第2実施形態のIP電話システム1の各構成に付された番号に300を足したものであり、第6実施形態のIP電話システム400の各構成に付される番号は、第1及び第2実施形態のIP電話システム1の各構成に付された番号に400を足したものである。
第4実施形態では、デバイス220に中間アプリケーション214aがインストールされており、PC210にIP電話アプリケーション214bがインストールされている。
また、第5実施形態では、デバイス320に、中間アプリケーション314a及びIP電話アプリケーション314bがインストールされている。即ち、デバイス320から直接、他のPC又はデバイスに対してIP電話およびファイル送信が可能に構成されている。
また、第6実施形態では、デバイス420にIP電話アプリケーション414bがインストールされており、そのIP電話アプリケーション314bに、読込ファイル、書込・読込ファイル、応答ファイルを生成する機能が含まれている。
以上、説明したように、中間アプリケーションとIP電話アプリケーションがインストールされる端末装置は、PCとデバイスとの組み合わせのPCであっても良いし、PCとデバイスとの組み合わせからなるデバイスであっても良いし、デバイスのみであっても良い。
さらに、中間アプリケーションが組み込まれたIP電話アプリケーションをPCにインストールしても良いし、デバイスにインストールしても良い。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施形態では、受信側のPC30でコールセンター(PC10)からのファイル送信要求であれば、ユーザに問い合わせすることなく、ファイル送信許可応答を送信するものとしたが、ファイル送信許可応答を自動で送信するか否かを選択する機能(選択手段)を備え、自動で送信するモードが選択されている場合には、外部のIP電話アプリケーションからファイル送信要求を受信した場合に、ユーザに問い合わせを行うことなく、ファイル送信許可応答を送信するように構成しても良い。この構成によれば、ファイル送信許可応答を自動で送信できるので、煩わしい操作が不要になり使い勝手を向上することができる。
さらに、受信したファイル送信許可応答が、現在、IP電話による通話中であるか否かを判断する処理を設け、IP電話による通話中であれば、ユーザに問い合わせを行うことなく、ファイル送信許可応答を送信するように構成しても良い。この構成とすれば、通話先が把握でき安全性が確保されている状態での煩わしい操作が不要になり、使い勝手を向上することができる。
また、逆に、コールセンターからのファイル送信要求であるか否かに関わらず、全てのファイル送信要求に対して、ユーザに問い合わせを行うように構成しても良い。この構成にすれば、セキュリティを高めることができる。
また、上記各実施形態では、コールセンターは、読込ファイルと書込・読込ファイルとを送信する構成としたが、コールセンターは、読込ファイルにより外部のPCやデバイスの設定情報を読み込み、書込・読込ファイルを送信しないように構成しても良い。この構成では、コールセンター係がIP電話を介して、設定情報の更新の指示などをすることで、外部のデバイスの設定情報を変更させることができる。さらに、書込・読込ファイルは、設定情報の書き込みを指示するのみの書込ファイルとしても良い。
また、上記各実施形態では、デバイスの設定情報を更新するために、読込ファイル、書込・読込ファイル及び応答ファイルの送受信を行うものとしたが、その他に、画像データの加工(装飾などを付与したり、画質向上など)の為にファイルの送受信を行ったり、文書やテストなどの添削を行う為にファイルの送受信を行うように構成しても良い。
また、上記各実施形態では、PCやデバイスの機能についての文字列(デバイス情報)がプロフィールに付加される構成としたが、PCやデバイスの機能についての文字列(デバイス情報)が表示名に付加される構成であっても良い。PCやデバイスの機能についての文字列を表示名に付加することで、外部のIP電話端末のユーザに対して、自機が有する機能を容易に把握させることができる。
また、上記各実施形態では、コールセンターとしてのPC10が、PC30やデバイス40で利用可能な機能を選択し、PC30やデバイス40の機能の実行を指示可能に構成したが、PC10は、PC30やデバイス40で利用可能な機能を選択し、選択した機能に関する設定情報のみを取得し、その選択した機能に関する設定情報のみを更新するように構成しても良い。
また、上記各実施形態では、コールセンターとしてのPC10は、デバイス40の設定情報を取得し、その設定情報を更新するものとしたが、勿論、PC30の設定情報を取得し、そのPC30の設定情報を更新するように構成しても良い。即ち、コールセンターによる設定情報の更新は、IP電話アプリケーションがインストールされたIP電話端末であれば如何なる端末(装置)であっても良い。