JP2009246049A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】n+型炭化珪素単結晶基板102と、n−型炭化珪素エピタキシャル層104と、ポリシリコン層106と、裏面電極110とを備え、n−型炭化珪素エピタキシャル層104の表面には、平面的に見てポリシリコン層106の端部を含むようにp型不純物領域108が形成され、p型不純物領域108で囲まれた領域における、n−型炭化珪素エピタキシャル層104の表面近傍には、n−型炭化珪素エピタキシャル層104よりも低濃度のn型不純物を含有するn−−型不純物領域112が形成されていることを特徴とする半導体装置1。
【選択図】図1
Description
1.実施形態1に係る半導体装置1の構成
図1は、実施形態1に係る半導体装置1を説明するために示す図である。図1(a)は半導体装置1の平面図であり、図1(b)は図1(a)におけるA−A断面図である。
図2及び図3は、半導体装置1を製造する方法を説明するために示す図である。図2(a)〜図2(c)及び図3(a)〜図3(c)は各工程図である。
n+型炭化珪素単結晶基板102(厚さ:400μm、不純物濃度:1×1019cm−3)の上面にn−型炭化珪素エピタキシャル層104(厚さ:10μm、不純物濃度:1×1016cm−3)が形成された炭化珪素半導体基体100を準備する(図2(a)参照。)。
まず、炭化珪素半導体基体100の表面を清浄化する。その後、炭化珪素半導体基体100の表面に、p型不純物領域108に対応する部分に開口を有するマスクM1を形成する。その後、当該マスクM1を介して、n−型炭化珪素エピタキシャル層104の所定部位107にp型不純物としてのボロンイオンを比較的多量打ち込む(図2(b)参照。)。なお、第1のp型不純物導入工程においては、マスクM1の開口に薄いシリコン酸化膜などが存在する条件下でボロンイオンの打ち込みを行ってもよい。
まず、マスクM1を除去する。その後、炭化珪素半導体基体100の表面に、n−−型不純物領域112に対応する部分に開口を有するマスクM2を形成する。その後、当該マスクM2を介してn−型炭化珪素エピタキシャル層104の所定部位111にp型不純物としてのボロンイオンを、第1のp型不純物導入工程のときよりも高エネルギーで、比較的少量打ち込む(図2(c)参照。)。これにより、n−型炭化珪素エピタキシャル層104の所定部位111よりも浅い部分(図2(c)の符号Rで示す部分)にはボロンイオンが含れない領域が形成される。なお、第2のp型不純物導入工程においては、マスクM2の開口に薄いシリコン酸化膜などが存在する条件下でボロンイオンの打ち込みを行ってもよい。
まず、マスクM2を除去する。その後、炭化珪素半導体基体100の表面及び裏面に保護レジスト層(図示せず。)を形成した後、当該保護レジスト層を炭化してグラファイトマスクM3,M4を形成する(図3(a)参照。)。その後、炭化珪素半導体基体100を1600℃以上の温度に加熱することによりp型不純物の活性化を行い、p型不純物領域108(深さ:0.5μm、表面p型不純物濃度:1.0×1017cm−3)及びn−−型不純物領域112(深さ:0.25μm〜0.75μm、深さ0.25μmにおけるn型不純物濃度:1.0×1015cm−3)を形成する(図3(a)参照。)。n−−型不純物領域112よりも浅い部分には、n−型領域104aが形成される。
まず、グラファイトマスクM3,M4を除去する。その後、炭化珪素半導体基体100の表面の一部に、n型不純物を含有するポリシリコン層106を形成する(図3(b)参照。)。
炭化珪素半導体基体100の裏面にチタン、ニッケル及び銀が積層された積層膜からなる裏面電極110を形成する(図3(c)参照。)。
実施形態1に係る半導体装置1によれば、n−型炭化珪素エピタキシャル層104の表面には、平面的に見てポリシリコン層106の端部を含むようにp型不純物領域108が形成されているため、逆バイアス時には、p型不純物領域108の内部が空乏化される結果、n−型炭化珪素エピタキシャル層104の表面におけるポリシリコン層106の端部近傍に形成される高電界強度部分の電界強度を低くすることが可能となり、高い逆方向耐圧を得ることができる。
図4は、実施形態2に係る半導体装置2の断面図である。
実施形態2に係る半導体装置2は、基本的には実施形態1に係る半導体装置1と同様の構成を有するが、用いる炭化珪素半導体基体の構造が実施形態1に係る半導体装置1の場合とは異なる。すなわち、実施形態2に係る半導体装置2においては、図4に示すように、n−型炭化珪素エピタキシャル層104がn型低抵抗炭化珪素層114を介してn+型炭化珪素単結晶基板102上に形成された炭化珪素半導体基体100aを用いている。n型低抵抗炭化珪素層114は、n−型炭化珪素エピタキシャル層104よりも高濃度かつn+型炭化珪素単結晶基板102よりも低濃度のn型不純物を含有する。なお、炭化珪素半導体基体100aは、n+型炭化珪素単結晶基板102上に、n型低抵抗炭化珪素層114とn−型炭化珪素エピタキシャル層104とを連続してエピタキシャル成長することにより形成することができる。
図5は、実施形態3に係る半導体装置3の断面図である。
実施形態3に係る半導体装置3は、基本的には実施形態1に係る半導体装置1と同様の構成を有するが、用いる炭化珪素半導体基体の構造が実施形態1に係る半導体装置1の場合とは異なる。すなわち、実施形態3に係る半導体装置3においては、図5に示すように、n−型炭化珪素エピタキシャル層104の裏面(n+型炭化珪素単結晶基板102と接する側の面)におけるn−−型不純物領域112に対向する領域に、n−型炭化珪素エピタキシャル層104よりも高濃度かつn+型炭化珪素単結晶基板102よりも低濃度のn型不純物を含有するn型低抵抗炭化珪素領域116が形成された炭化珪素半導体基体100bを用いている。なお、炭化珪素半導体基体100bは、n+型炭化珪素単結晶基板102上に、n型低抵抗炭化珪素領域116とn−型炭化珪素エピタキシャル層104とを選択的にエピタキシャル成長することにより形成することができる。
図6は、実施形態4に係る半導体装置4を説明するために示す図である。図6(a)は半導体装置4の平面図であり、図6(b)は図6(a)におけるA−A断面図である。
実施形態4に係る半導体装置4は、基本的には実施形態1に係る半導体装置1と同様の構成を有するが、チップ上に多数のポリシリコン層が形成された点が実施形態1に係る半導体装置1の場合とは異なる。すなわち、実施形態4に係る半導体装置4においては、図6に示すように、チップ上に多数(図6では9個。)のポリシリコン層106が形成されている。また、p型不純物領域108は、ポリシリコン層106の配置にあわせて、n−型炭化珪素エピタキシャル層104の表面に格子状に形成されている(図6(a)参照。)。
Claims (7)
- 第1導電型の第1炭化珪素層と、
前記第1炭化珪素層上に形成され、前記第1炭化珪素層よりも低濃度の第1導電型不純物を含有する第1導電型の第2炭化珪素層と、
前記第2炭化珪素層の表面上の一部に形成され、前記第2炭化珪素層との界面でヘテロ接合を形成するシリコン層と、
前記第1炭化珪素層の裏面に形成された裏面電極とを備え、
前記第2炭化珪素層の表面又は表面近傍には、平面的に見て前記シリコン層の端部の全部又は一部を含むように第2導電型不純物領域が形成され、
少なくとも前記第2導電型不純物領域で囲まれた領域の全部又は一部における、前記第2炭化珪素層の表面近傍には、前記第2炭化珪素層よりも低濃度の第1導電型不純物を含有する第1導電型不純物領域が形成されていることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置において、
前記第1導電型不純物領域は、最も浅い部分の深さが前記第2導電型不純物領域の最も深い部分の深さよりも浅くなるように形成されていることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1又は2に記載の半導体装置において、
前記第2炭化珪素層の厚さは、3μm〜20μmの範囲内にあることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置において、
前記第2炭化珪素層は、前記第2炭化珪素層よりも高濃度かつ前記第1炭化珪素層よりも低濃度の第1導電型不純物を含有する第1導電型の低抵抗炭化珪素層を介して、前記第1炭化珪素層上に形成されていることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置において、
前記第2炭化珪素層の前記第1炭化珪素層と接する側の面における前記第1導電型不純物領域に対向する領域には、前記第2炭化珪素層よりも高濃度かつ前記第1炭化珪素層よりも低濃度の第1導電型不純物を含有する第1導電型の低抵抗炭化珪素領域が形成されていることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の半導体装置において、
前記シリコン層は、ポリシリコンからなることを特徴とする半導体装置。 - 請求項6に記載の半導体装置において、
前記シリコン層は、第1導電型又は第2導電型の不純物が導入されていることを特徴とする半導体装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101766562B1 (ko) | 2012-12-20 | 2017-08-08 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 탄화규소 반도체 장치의 제조 방법 |
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2008
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